JP6454143B2 - ガス発生器 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のエアバッグ装置などに使用できるガス発生器に関する。
自動車のエアバッグ装置などにガス発生剤をガス発生源とするガス発生器が汎用されている。
ガス発生剤が燃焼して発生した燃焼ガス中には、ガス発生剤の含有成分に由来する溶融状態の金属がミストになって含まれた燃焼残渣が発生する場合がある。
このような燃焼残渣がそのままガス発生器から排出されてエアバッグ内に入り込むと、エアバッグを損傷させるおそれもある。このため、通常は、ガス発生器で発生した高温の燃焼ガスがガス排出口から排出されるまでのガス排出経路(即ち、燃焼ガスが流れる流路)にフィルタを配置して、フィルタに高温の燃焼ガスを通過させることで燃焼残渣を補集すると共に冷却したあと、ガス排出口からエアバッグ内に排出される。
また、積極的にフィルタを使用せず、フィルタに代わる燃焼残渣の補集手段を備えたものもある。
特許文献1のガス発生器は、フィルタの使用は必須ではないことが記載され、使用するときはガス排出経路に取り付けることが記載されており(段落番号0029)、ミストはポケット部36で補集することが記載されている(段落番号0042)。
特許文献2のガス発生器は、特許文献1の図1に示すガス発生器と部分的に類似する構造を有しているものである。特許文献1のガス発生器と同様にフィルタは必須ではないが、「必要であればフィルタを中央バッフル室42内部か、内側ハウジング室15dとガス出口13の間のガス流路に沿って配置することができる」と記載されており、特許文献1の段落番号0029の記載と同様にガス排出経路にフィルタを配置できることが記載されている。
また、特許文献3の図1のガス発生器も、特許文献1の図1のガス発生器と同様にポケット部36でミストを補集できることが記載され(段落番号0049)、特許文献4の図1のガス発生器も、特許文献1の図1と同様に筒状間隙(ポケット)36でミストを補集できることが記載され(段落番号0045)、特許文献5の図1のガス発生器も、特許文献1の図1と同様にポケット部36でミストを補集できることが記載されている(段落番号0037)。
特開2011−157025号公報 米国特許第8,376,400号明細書 特開2010−184559号公報 特開2010−264773号公報 特開2014−156207号公報
本発明は、ガス発生剤の燃焼により発生した燃焼ガス中の燃焼残渣の補集効果が高められたガス発生器を提供することを課題とする。
本発明は、第1端部側に点火手段が取り付けられ、第2端部側にガス排出口を有するディフューザ部が取り付けられた筒状ハウジングを有しており、
前記筒状ハウジングの第2端部側と前記ディフューザ部との間には、前記筒状ハウジングの内壁面と接した環状端面が形成されており、
前記筒状ハウジング内には、第1端部から第2端部側に筒状の流路形成部材が配置されており、
前記筒状の流路形成部材の内部空間が、仕切壁により第1端部側の第1室と第2端部側の第2室に仕切られており、
前記筒状の流路形成部材内の第1室を含む空間が、ガス発生剤が充填された燃焼室であり、前記筒状の流路形成部材内の第2室が、前記ガス発生剤が燃焼して発生した燃焼ガスがディフューザ部に入るガス排出経路の一部を形成しているものであり、
前記筒状の流路形成部材が、
上流端部側が前記筒状ハウジングの第1端部側に位置し、下流端部側が前記筒状ハウジングの第2端部側に位置しており、前記下流端部側が前記環状端面に当接されているものであり、
前記第1室側の第1壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第1筒状空間が形成され、前記第2室側の第2壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第2筒状空間が形成され、前記第1筒状空間と前記第2筒状空間が軸方向に連続した空間を形成するように配置されており、
前記第1室側の第1壁面には複数の第1連通孔が形成され、前記第2室側の第2壁面には複数の第2連通孔が形成されているものであり、
前記第2筒状空間が、
前記第1筒状空間との境界部から前記環状端面までの長さLの筒状空間であり、前記環状端面から前記第2連通孔までの長さL1の環状のポケット部を有しており、
前記環状のポケット部の内周面の少なくとも一部面が、前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼ガスに含まれている燃焼残渣を補集するための手段として凹凸部を有している、ガス発生器を提供する。
本発明のガス発生器は、ガス発生剤が燃焼して生じた燃焼残渣(ミストを含むもの)を補集する手段として環状のポケット部を有しているものであるが、特許文献1〜5の発明のガス発生器とは異なり、前記ポケット部として、内周面の少なくとも一部面が凹凸部を有しているものを使用している。
なお、本発明のガス発生器は、ガス発生剤が燃焼して生じたミストを含む燃焼残渣を補集する手段として、燃焼ガスのガス流が上流側から下流側に通過していく(即ち、ガスが一方のみに向かって流れる)ガス排出経路に配置したフィルタは使用していない。
筒状ハウジングの第2端部側の開口部とディフューザ部との間には、筒状ハウジングの内壁面と接した環状端面が形成されている。
前記環状端面は、例えば次のようにして形成されている。
(i)ディフューザ部として開口部側にフランジ部を有しているカップ形状のものを使用して、ディフューザ部のフランジ部を筒状ハウジングの第2端部側の開口部内に嵌め込んだあと、溶接固定された形態。この形態では、前記ディフューザ部のフランジ部が環状端面となる。
(ii)筒状ハウジングの第2端部側の開口部側に内側に延びたフランジ部が形成されたものを使用して、前記フランジ部にカップ形状のディフューザ部の開口部側を溶接固定した形態。この形態では、前記内側に延びたフランジ部が環状端面となる。
筒状ハウジングは、点火手段側が第1端部となり、ディフューザ部側が第2端部となる。
筒状ハウジング内に配置された筒状の流路形成部材は、筒状ハウジングの第1端部側が上流端部となり、筒状ハウジングの第2端部側が下流端部となり、内部空間が、仕切壁により第1端部側の第1室と第2端部側の第2室の二室に仕切られている。ここで、上流と下流は、作動時において燃焼ガスが流れる方向を示している。
第1室を含む空間は、ガス発生剤が充填された燃焼室である。
第2室は、ガス発生剤が燃焼して発生した燃焼ガスがディフューザ部に入るガス排出経路の一部を形成している。
筒状の流路形成部材は、上流端部側が筒状ハウジングの第1端部側に位置し、下流端部側が筒状ハウジングの第2端部側に位置しており、さらに下流端部側が上記した(i)の形態または(ii)の形態の環状端面に当接されている。
前記第1室側の第1壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第1筒状空間が形成されている。
前記第2室側の第2壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第2筒状空間が形成されている。
前記第1筒状空間と前記第2筒状空間は、軸方向に連続した空間を形成するように配置されている。
仕切壁で内部が第1室と第2室に仕切られた筒状の流路形成部材は、次の各形態にすることができる。
(I)筒部材とカップ部材を組み合わせて、筒部材の下流端部側が1または2以上の穴または窪みが形成された面を有するものにして、カップ部材の底面が、前記穴または窪みに対応する1または2以上の突起を有する面にして、互いの穴または窪みと突起が嵌め合わされた形態。この形態では、筒部材とカップ部材の組み合わせで筒状の流路形成部材が形成されており、カップ部材の底面が仕切壁となり、筒部材側が第1室、カップ部材側が第2室となる。
(II)筒部材とカップ部材を組み合わせて、筒部材の下流端部側が突起を有した面にして、カップ部材の底面に前記突起が嵌る孔または窪みを形成し、前記孔または窪みと突起をはめ合わせた形態。この形態では、筒部材とカップ部材の組み合わせで筒状の流路形成部材が形成されており、カップ部材の底面が仕切壁となり、筒部材側が第1室、カップ部材側が第2室となる。
(III)筒部材とカップ部材を組み合わせて、筒部材の下流端部側の開口部が、カップ部材の底面に形成された環状溝に嵌め込まれている形態。この形態では、筒部材とカップ部材の組み合わせで筒状の流路形成部材が形成されており、カップ部材の底面が仕切壁となり、筒部材側が第1室、カップ部材側が第2室となる。
(IV)筒部材とカップ部材を組み合わせて、筒部材の上流端部側の開口部が、カップ部材の底面に形成された環状溝に嵌め込まれている形態。この形態では、筒部材とカップ部材の組み合わせで筒状の流路形成部材が形成され、カップ部材の底面が仕切壁となっているが、(III)の形態とは反対にカップ部材側が第1室、筒部材側が第2室となる。
(V)一つの筒部材の内部が別部材の仕切壁で仕切られることで、第1室と第2室が形成されている形態。このとき仕切壁は、例えば予め筒部材内部に形成された位置決め突起により位置決めをした後、外側から溶接により固定することができる。
なお、筒状の流路形成部材の上流端部側は、開口部に形成されたフランジ部がハウジング内壁面に当接され支持されている形態のほか、拡径部を形成して、前記拡径部の外周面がハウジング内壁面に当接され支持されている形態などにすることができる。
環状のポケット部は、第1筒状空間と第2筒状空間(長さL)の境界部から環状の閉塞端面までのうち、環状の閉塞端面から第2連通孔までの長さL1の範囲の部分である。環状のポケット部には、第2連通孔は含まれない。
環状のポケット部は、燃焼ガス流が環状のポケット部に流れ込み、環状の閉塞端面に衝突した後で外に流れ出る間だけ滞留する(第2筒状空間においてガスの向きが変わる)空間であり、燃焼ガス流が上流側から下流側に通過するガス排出経路ではない。
環状のポケット部の内周面の少なくとも一部面は、ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための手段として凹凸部を有している。
このような凹凸部を有していることで、燃焼ガスに含まれている燃焼残渣との接触面積が増大されるため、燃焼残渣の補集効果が高められる。
本発明のガス発生器は、前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための凹凸部が、前記第2室側の第2壁面の外周面におけるL1の範囲に形成されているものが好ましい。
前記凹凸部は、前記第2室側の第2壁面の外周面に半径方向に対向する筒状ハウジングの内壁面に形成することもできるが、筒状ハウジングに必要な耐圧性や耐久性を付与する点からは、前記第2室側の第2壁面の外周面が好ましい。なお、環状の閉塞端面に形成することもできる。
前記凹凸部は、環状のポケット部の大きさ(空間容積)と比べると十分に小さなものであるため、実質的に環状のポケット部の空間容積は減少されていない。
本発明のガス発生器は、前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための凹凸部が、前記第2室側の第2壁面の外周面のL1の範囲において、周方向に連続して形成された凹部(環状溝)と周方向に連続して形成された凸部(環状溝と環状溝の間の環状突起)が、軸方向に交互に形成されているものが好ましい。
なお、カップ部材の外周面に螺旋状の溝を形成することで、螺旋状の凹凸が形成されたものでもよい。
このような規則性のある凹凸部であると加工が容易であるほか、燃焼残渣の補集効果も安定したものになる。
本発明のガス発生器は、前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための凹凸部が、前記第2室側の第2壁面の外周面におけるL1の範囲に、周方向に連続して形成された凹部と周方向に連続して形成された凸部が、軸方向に交互に形成されているものであり、前記凸部が、前記環状の閉塞端面側に傾斜しているものが好ましい。
凸部が環状の閉塞端面側に傾斜しているものであると、凹部も環状の閉塞端面側に傾斜しているため、燃焼残渣が凹部内に入り込んだとき、凹部の外に出にくくなることから、補集効果が高められる。
凹凸部としては、その他、サンドブラストや薬品によるエッチングなどの方法によって表面を粗くして形成されたものであってもよい。
本発明のガス発生器は、前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための凹凸部が、凹部と凸部の高低差が0.2〜2mmの範囲のものが好ましい。
凹部と凸部の高低差が前記範囲であると、燃焼ガス中の燃焼残渣の補集効果が高められるので好ましい。
本発明のガス発生器では、環状のポケット部に凹凸部が形成されて燃焼ガスとの接触面積が増大されていることから、燃焼ガスが環状のポケット部に入ったとき、燃焼ガスに含まれている燃焼残渣の補集効果が高められている。
これに対して、上記した特許文献1〜5のガス発生器も同様のポケット部を有しているが、表面に凹凸部を有していないことから、同じガス発生剤を使用したときには、燃焼残渣の補集効果は小さくなる。
本発明は、第1端部側に点火手段が取り付けられ、第2端部側にガス排出口を有するディフューザ部が取り付けられた筒状ハウジングを有しており、
前記筒状ハウジングの第2端部側と前記ディフューザ部との間には、前記筒状ハウジングの内壁面と接した環状端面が形成されており、
前記筒状ハウジング内には、第1端部から第2端部側に筒状の流路形成部材が配置されており、
前記筒状の流路形成部材の内部空間が、仕切壁により第1端部側の第1室と第2端部側の第2室に仕切られており、
前記筒状の流路形成部材内の第1室を含む空間が、ガス発生剤が充填された燃焼室であり、前記筒状の流路形成部材内の第2室が、前記ガス発生剤が燃焼して発生した燃焼ガスがディフューザ部に入るガス排出経路の一部を形成しているものであり、
前記筒状の流路形成部材が、
上流端部側が前記筒状ハウジングの第1端部側に位置し、下流端部側が前記筒状ハウジングの第2端部側に位置しており、前記下流端部側が前記環状端面に当接されているものであり、
前記第1室側の第1壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第1筒状空間が形成され、前記第2室側の第2壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第2筒状空間が形成され、前記第1筒状空間と前記第2筒状空間が軸方向に連続した空間を形成するように配置されており、
前記第1室側の第1壁面には複数の第1連通孔が形成され、前記第2室側の第2壁面には複数の第2連通孔が形成されているものであり、
前記第2筒状空間が、
前記第1筒状空間との境界部から前記環状端面までの長さLの筒状空間であり、前記環状端面から前記第2連通孔までの長さL1の環状のポケット部を有しており、
前記環状のポケット部の内部に、前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼ガスに含まれている燃焼残渣を補集するための手段として環状フィルタが配置されている、ガス発生器を提供する。
本発明のガス発生器は、環状のポケット部の内部にガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための手段として環状フィルタが配置されていることが特徴であり、その他は、上記の燃焼残渣の補集手段として凹凸部を有しているガス発生器と同じである。
環状のポケット部は、燃焼ガス流が内部に流れ込み、環状端面に衝突した後で外に流れ出る間だけ滞留する(すなわち、第2筒状空間においてガスの向きが変わる)空間であり、燃焼ガス流が上流側から下流側に通過するガス排出経路ではない。
環状フィルタは、環状のポケット部の内部に配置されていればよいが、第2連通孔は環状のポケット部には含まれないため、第2連通孔とは接触しないように配置されている。
環状フィルタは、軸方向に移動しないようにするため、第2室側の第2壁面の外周面と筒状ハウジングの内壁面のいずれか一方または両方にストッパ機能を有する突起を形成して、前記突起と環状端面との間で挟み付けるように取り付けることが好ましい。
本発明のガス発生器は、前記環状フィルタが、少なくとも内周面が前記第2室側の第2壁面の外周面に当接されて配置されており、前記環状のポケット部の一部空間を占めているものであるものが好ましい。
環状フィルタは、環状ポケット部の全部を塞ぐように配置されているものではなく、一部のみを塞ぐように配置されているものが好ましい。このようにすることで環状フィルタを配置したときでも環状空間が残存しているため、燃焼ガスが出入りし易く、燃焼残渣の補集効果も高められる。
その他、環状ポケット部の筒状ハウジングの内壁面に当接するようにして配置する形態、前記第2室側の第2壁面の外周面、環状端面および環状ポケット部の筒状ハウジングの内壁面の3面に当接するようにして配置する形態などにすることができる。
本発明のガス発生器は、環状フィルタは嵩密度が1〜3g/cm3のものが好ましい。
嵩密度が前記範囲であると、ミストを含む燃焼残渣の補集効果が高められるので好ましい。
本発明のガス発生器では、環状のポケット部にフィルタが配置されて燃焼ガスとの接触面積が増大されていることから、燃焼ガスが環状のポケット部に入ったとき、燃焼ガスに含まれている燃焼残渣の補集効果が高められている。
これに対して、上記した特許文献1〜5のガス発生器も同様のポケット部を有しているが、フィルタが配置されていないことから、燃焼残渣の補集効果は小さくなる。
本発明のガス発生器は、ガス発生剤の燃焼により発生する燃焼ガスに含まれている燃焼残渣の補集手段として、環状のポケット部に凹凸部または環状のフィルタを有している。
このため、ガス発生剤の燃焼により発生する燃焼ガスとの接触面積を増大させることができることから、燃焼ガスに含まれている燃焼残渣の補集効果が高められている。
本発明のガス発生器の軸方向断面図。 (a)は、図1のガス発生器において、燃焼ガス中の燃焼残渣を補集するための手段としてポケット部に凹凸部を有しているものの部分断面図、(b)は(a)の部分拡大図。 (a)は、図2とは異なるガス発生器の部分断面図、(b)は(a)の部分拡大図。 図1のガス発生器において、燃焼ガス中の燃焼残渣を補集するための手段としてポケット部に環状フィルタを有しているものの部分断面図。 図4とは異なるガス発生器の部分断面図。 さらに図4、図5とは異なるガス発生器の部分断面図。 さらに図4〜図6とは異なるガス発生器の部分断面図。
(1)図1〜図3のガス発生器
図1のガス発生器1において、燃焼残渣の補集手段として図2または図3に示す凹凸部を有するものを使用した実施形態を説明する。
図1のガス発生器1は、本発明の特徴であるガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための手段を有しているほかは、特開2011−157025号公報の図1に示すガス発生器と同じものである。
筒状ハウジング10の第1端部10a側には、点火手段となる点火器16が取り付けられている。点火器16は、公知の電気式点火器がカラー17に固定されたもので、点火薬を含んだ着火部16aがカラー17から突出されている。
筒状ハウジング10の反対端部の第2端部10b側には、ディフューザ部12が取り付けられている。
ディフューザ部12は、フランジ部12a、周壁部12b、底部12cを有する略カップ形状であり、このフランジ部12aにおいて筒状ハウジング10に溶接固定されている。なお、ディフューザ部12と筒状ハウジング10は一体に形成されていてもよい。
筒状ハウジング10の第2端部10bには、ディフューザ部12のフランジ部12aにより内壁面11と接した環状端面37が形成されている。
周壁部12bには、複数のガス排出口15が形成されている。
筒状ハウジング10の点火器16側には、点火器16とは間隔をおいて、第1多孔板部材14が配置されている。第1多孔板部材14は、円形底面の周縁に環状壁14aが形成されたものであり、環状壁14aが筒状ハウジング10の内壁面11と圧接されることで固定されている。
点火器16(点火器16とカラー17)、筒状ハウジング10、第1多孔板部材14で囲まれた空間が第1燃焼室20となっている。第1燃焼室20には、第1ガス発生剤22が充填されている。
第1ガス発生剤22は、点火器16の着火部16aと接触している。第1多孔板部材14の貫通孔(図示せず)は、第1ガス発生剤22よりも小さな開口である。貫通孔はシールテープで塞がれていてもよい。
第1ガス発生剤22としては、着火性が良く、燃焼が持続する(燃焼温度の高い)ガス発生剤を使用することができる。第1ガス発生剤22の燃焼温度は、1700〜3000℃の範囲にあることが望ましい。
このような第1ガス発生剤としては、例えばニトログアニジン(34重量%)、硝酸ストロンチウム(56重量%)からなる、外径1.5mm、厚さ1.5mmのディスク状のものを用いることができる。
第1ガス発生剤22は、第1多孔板部材14によって、点火器16側へ押しつけられた状態で保持されている。
本実施形態では、筒状部材30とカップ部材40の組み合わせで筒状の流路形成部材が形成されており、カップ部材40の底面40aが仕切壁となり、筒状部材30側の内部空間が第1室、カップ部材40側の内部空間が第2室となる。
カップ部材40は、筒状ハウジング10内部のディフューザ部12側端部(第2端部10b)に配置されている。
カップ部材40は、底面(仕切壁)40aと周壁部(第2壁面)40bを有しており、周壁部(第2壁面)40bは複数の第2連通孔41を有している。底面40aの中心部には、突起40dが点火器16側に伸びるように形成されている。
カップ部材40は、ディフューザ部12のフランジ部12a(環状端面37)に対して公知の方法(溶接等)で固定されている。
カップ部材40の開口部は、シールテープ45で閉塞されており、ガス排出口15から湿気が進入しないよう機能している。
カップ部材40の内部空間(第2室)は、ガス発生剤が燃焼して発生した燃焼ガスがディフューザ部12に入るガス排出経路の一部を形成している。
カップ部材40の外径は、筒状ハウジング10の内径よりも小さい。このため、周壁部(第2壁面)40bと筒状ハウジング10の内壁面11との間には第2筒状空間36が存在している。
第2筒状空間36は、図2(a)に示すとおり、第1筒状空間35との境界部から環状端面37までの長さLの筒状空間である。
長さLの第2筒状空間36のうち、環状端面37から第2連通孔41まで(第2連通孔41の環状端面37側の内周面41aまで)の長さL1の部分が、筒状ハウジング10の内壁面11、環状端面37およびカップ部材40の周壁部40bで囲まれた行き止まりの環状のポケット部38となっている。
第2筒状空間36は、長さLから長さL1を除いた長さ範囲は燃焼ガスが通過するガス排出経路となり、長さL1の環状のポケット部38は燃焼ガスが一方向に通過しないため、ガス排出経路には含まれない。
筒状ハウジング10内には、さらに筒状部材30が配置されている。この筒状部材30は、筒状ハウジング10の内径よりも小さな外径を有しており、筒状部材30と筒状ハウジング10の間には均等幅の第1筒状空間35が形成されている。
筒状部材30は、周壁部(第1壁面)にガス通過孔となる複数の第1連通孔33が軸方向に均等間隔で形成されている。この第1連通孔33は、筒状部材30の円周方向に均等間隔で形成されている。
第2燃焼室(第1室)25と第1筒状空間35は、複数の第1連通孔33で連通されている。なお、この第1連通孔33は、周壁部のうちディフューザ部12側寄りに形成されていてもよい。また、ディフューザ部12側に近づくにつれて開口面積が増大するようにしてもよい。
筒状部材30は、点火器16側(上流端部側)においてフランジ状に形成された拡径部31を有しており、拡径部31の外周縁31aが筒状ハウジング10の内壁面11に当接されている。
外周縁31aの外径は、筒状ハウジング10の内径よりも僅かに大きくなっており、筒状ハウジング10内に配置されたとき、拡径部31が有する弾性により、筒状ハウジング10の内壁面に圧接されている。このため、圧接部分には隙間が形成されていない。
なお、筒状部材30の固定のために、拡径部31の開口周縁に嵌合する段部や係合する突起を筒状ハウジング10の内部に形成してもよい。
筒状部材30は、ディフューザ部12側(下流端部側)が底面32の中心部に中央孔30dを形成している。そして、中央孔30dがカップ部材40の底面40aに形成された突起40dに嵌め込まれている。
筒状部材30は、拡径部31と筒状ハウジング10の内壁面が圧接されていることと、中央孔30dがカップ部材40の突起40dに嵌め込まれていることで、軸方向および半径方向の両方向において固定されており、筒状ハウジング10と同軸(軸X)上に配置されている。
筒状部材30と第1多孔板部材14の間には、第2多孔板部材32が配置されている。第2多孔板部材32は、円形底面の周縁に環状壁32aが形成されたものであり、環状壁32aが筒状ハウジング10の内壁面と圧接されることで固定されている。第2多孔板部材32と第1多孔板部材14の間には、空間18が形成されている。環状壁32aは点火器16側に伸びている。
第2燃焼室25は、第2多孔板部材32と、筒状部材30と、筒状ハウジング10で囲まれて形成されている。第2燃焼室25には、第2ガス発生剤50が充填されている。
第2多孔板部材32の貫通孔(図示せず)は、第2ガス発生剤50よりも小さな開口である。貫通孔はシールテープで塞がれていてもよい。
第2燃焼室25は、筒状部材30の拡径部31から第2多孔板部材32までの空間25aと、残部の空間25bからなるものであり、全体として1つの燃焼室を形成している。空間25aの方が空間25bよりも内径が大きくなっている。
第2ガス発生剤50は、第1ガス発生剤22よりも燃焼温度の低いガス発生剤を使用している。第2ガス発生剤50の燃焼温度は、1000〜1700℃の範囲にあることが望ましく、例えば、硝酸グアニジン(41重量%)、塩基性硝酸銅(49重量%)およびバインダーや添加物からなる、外径1.8mm、内径0.7mm、長さ1.9mmの単孔円柱状のものを用いることができる。
第2ガス発生剤50は、第2多孔板部材32によって、ディフューザ部12側へ押しつけられた状態で保持されている。このため、第2燃焼室25内の第2ガス発生剤50が密に充填されることになり、移動して隙間が形成されることが阻止される。
図1に示すガス発生器1は、環状のポケット部38において凹凸部60を有している。
凹凸部60は、図2(a)に示すように、カップ部材40の周壁部40bに形成されている。
凹凸部60は、図2(b)に示すように、周方向に連続して形成された凹部62と周方向に連続して形成された凸部61が、軸X方向に交互に形成されているものである。凹部と凸部の高低差(周壁部40bの面を基準とする高低差)は約1mmである。
凹凸部60が形成されているため、環状のポケット部38内に燃焼ガスが入ったとき、燃焼ガスとの接触面積が増大されていることから、燃焼ガス中の燃焼残渣の補集効果が高められている。
図1に示すガス発生器1は、環状のポケット部38に形成された凹凸部60の代わりに、図3(a)に示すような凹凸部70を形成することもできる。
凹凸部70は、図3(b)に示すように、周方向に連続して形成された凹部72と周方向に連続して形成された凸部71が、軸X方向に交互に形成されているものであり、凸部71が、環状端面37側に傾斜しているものである。凹部と凸部の高低差(周壁部40bの面を基準とする高低差)は約1mmである。
凹凸部70が形成されているため、環状のポケット部38内に燃焼ガスが入ったとき、燃焼ガスとの接触面積が増大されていることから、燃焼ガス中の燃焼残渣の補集効果が高められている。
さらに凸部71が環状の閉塞端面70側に傾斜していることから、燃焼残渣の補集効果がより高められている。
次に、図2に示す凹凸部60を有する図1に示すガス発生器1の動作を説明する。
点火器16の作動によって第1燃焼室20内の第1ガス発生剤22が燃焼すると、そこから燃焼生成物(火炎や高温ガス)が発生し、第1多孔板状部材14の多孔を通って空間18へ進入する。
燃焼生成物は、空間18から第2板状部材32の貫通孔を通って第2燃焼室25内に存在する第2ガス発生剤50を着火させる。このとき、先に空間25a内にある第2ガス発生剤50が着火されて燃焼ガスが発生することになる。
第1燃焼室20から発生した燃焼生成物は、一旦空間18へ入ることから、第2多孔板部材32に隣接する第2ガス発生剤50(空間25a内の第2ガス発生剤50)は、端面から揃って燃焼を開始するため、着火斑が生じにくい。
空間25a内の第2ガス発生剤50が燃焼した燃焼ガスは、空間25bに進入するときに拡径部31によって流れが速くなる。また、拡径部31と筒状ハウジング10の内壁面が圧接されているので、前記圧接部から第1筒状空間35内に燃焼ガスが流入することはない。
燃焼ガスは、第1連通孔33から第1筒状空間35内に流出し、筒状ハウジング10の内壁面11に当たり、その向きをディフューザ部12側に向けて流れる。その過程で含まれる燃焼残渣の一部は、筒状ハウジング10の内壁面11に付着する。
さらに燃焼残渣を含む燃焼ガスは、第1筒状空間35から第2筒状空間36に移動し、さらに環状のポケット部38に入ったあと、環状端面37に当たって向きを変え、第2連通孔41からカップ部材40内部に入りシールテープ45を破る。
その後、ディフューザ部12の底部12cに当たってさらに向きを変え、ガス排出口15から排出される。
環状のポケット部38に燃焼ガスが入ったとき、凹凸部60と接触するため、燃焼ガス中の燃焼残渣は凹凸部60において大部分が補集され、さらに凹凸部60がない環状のポケット部38の内表面においても一部が補集される。
環状のポケット部38は、燃焼ガス流が上流側から下流側に通過する空間ではなく、燃焼ガスが一時的に滞留する空間であり、筒状空間を流れてきたガスの向きが変わる空間である。このため、燃焼ガス流による影響を受けにくいことから、凹凸部60において補集された燃焼残渣は飛散し難く、一旦付着した残渣がガスの流れで脱落しにくくなっている。また残渣の付着量が増大しても、ガスの排出に対しての通気抵抗に影響がなく、ガス発生器の出力性能が安定する。
これに対して、燃焼ガス流が上流側から下流側に通過するガス排出経路に凹凸部60を形成したときは、凹凸部60により燃焼残渣が補集された場合でも、その後の燃焼ガス流により補集された燃焼残渣が飛散するおそれがある。また、残渣の捕集量が増え、ガスの排出に対して圧損が増大することから、ガス発生器の出力性能に変化が生じる場合がある。
(2)図1、図4〜図7のガス発生器
図1のガス発生器1において、燃焼残渣の補集手段として図4〜図7に示す環状フィルタを有するものを使用した実施形態を説明する。
<図4に示すガス発生器>
環状フィルタ80は、内周面がカップ部材40の周壁部40bに当接された状態で配置されている。
環状フィルタ80の幅は、環状のポケット部38の幅の半分程度であり、高さはL1である。環状のポケット部38には、1/2幅で長さL1の環状フィルタ80が存在していない環状空間が存在している。
環状フィルタ80の嵩密度は約2g/cm3である。
環状フィルタ80は、内径の大きさをカップ部材40の外径の大きさに対して調整することで圧入されている。
<図5に示すガス発生器>
図4に示すガス発生器の別形態のガス発生器である。
カップ部材40の周壁部40bの第2連通孔41に接した位置には、周方向に連続した環状突起90が形成されている。
環状フィルタ80は、環状突起90と環状端面37の間に嵌め込まれることで、軸方向に移動しないように固定されている。突起90は環状フィルタ80の固定目的で形成されており、複数の突起であってもよく、また環状の段差に代えてもよい。
このようにポケット部38にフィルタを配置する場合であっても、ポケット部38の空間全体を占めるように配置するのではなく、環状フィルタ80が存在しない空間が形成されるようにすることで、燃焼残渣とフィルタ80との接触面積を増やし、ガスの流れによっても残渣が脱落し難くすることができる。なお、フィルタとしては、公知の金網を数周巻いたものや、針金を巻き上げて形成したものなどが使用できる。
<図6に示すガス発生器>
環状フィルタ81は、周壁部81aとフランジ部81bを有しているものである。
環状フィルタ81は、周壁部81aの内周面がカップ部材40の周壁部40bに当接され、フランジ部81bが環状端面37に当接された状態で配置されている。
環状フィルタ81の周壁部81aの厚さは、環状のポケット部38の幅の半分程度であり、高さはL1である。環状のポケット部38には、環状フィルタ81を除いた環状空間が存在している。
環状フィルタ81の嵩密度は約2g/cm3である。
環状フィルタ81は、内径の大きさをカップ部材40の外径の大きさに対して調整すること、さらにフランジ部81bの幅を環状端面37の幅に対して調整することで、ポケット部38内に圧入されている。
なお、図5に示す環状突起90を利用して環状フィルタ81を固定することもできる。
<図7に示すガス発生器>
環状フィルタ82は、内側周壁部82a、外側周壁部82b、内側周壁部82aと外側周壁部82bを繋ぐ環状底面部82cからなるものである。
環状フィルタ82は、内側周壁部82aの内周面がカップ部材40の周壁部40bに当接され、環状底面部82cが閉塞端面37に当接され、外側周壁部82bの外周面が筒状ハウジングの内壁面11に当接された状態で配置されている。
環状フィルタ82の内側周壁部82aと外側周壁部82bの厚さの合計は、環状のポケット部38の幅の2/3程度、高さはL1である。環状のポケット部38には、環状フィルタ82を除いた環状空間が存在している。
環状フィルタ82の嵩密度は約2g/cm3である。
環状フィルタ82は、内側周壁部82aの内径の大きさをカップ部材40の外径の大きさに対して調整すること、さらに環状底面部82cの幅を環状端面37の幅に対して調整することで、ポケット部38内に圧入されている。
なお、図5に示す環状突起90を利用して環状フィルタ82を固定することもできる。
図6、図7の実施形態は、図4、図5の実施形態と比べると環状フィルタ80の占有空間が大きくなっているが、環状フィルタ80が存在しない空間は確保されているため、図4、図5の実施形態と同様の効果が得られる。
次に、図4に示す環状フィルタ80を有する図1に示すガス発生器1の動作を説明する。
基本動作は図2に示す凹凸部60を有する図1に示すガス発生器1と同じであるため、異なる動作部分のみを説明する。
燃焼残渣を含む燃焼ガスは、第1筒状空間35から第2筒状空間36に移動し、一部は流れの向きを90度変えて第2連通孔41を通過し、残部は環状のポケット部38に入ったあと、環状端面37に当たって向きを変え、第2連通孔41からカップ部材40内部に入り、シールテープ45を破る。
その後、ディフューザ部12の底部12cに当たってさらに向きを変え、ガス排出口15から排出される。
環状のポケット部38に燃焼ガス入ったとき、環状フィルタ80と接触するため、燃焼ガス中の燃焼残渣は環状フィルタ80において大部分が補集され、さらに環状フィルタ80がない環状のポケット部38の内表面においても一部が補集される。
環状のポケット部38は、燃焼ガス流が通過する空間ではなく、燃焼ガスが一時的に滞留する空間であることから、燃焼ガス流による影響を受けにくいため、環状フィルタ80において補集された燃焼残渣は飛散し難くなっている。特に環状フィルタ80と筒状ハウジング10との間に空間が存在しているため、燃焼残渣はこのポケット部38環状端面37や環状フィルタ80の表面に付着しやすくなる。
これに対して、燃焼ガス流が上流側から下流側に通過するガス排出経路に環状フィルタ80を配置したときは、環状フィルタ80により燃焼残渣が補集された場合でも、その後の燃焼ガス流により補集された燃焼残渣が飛散するおそれがある。
本発明のガス発生器は、特許文献1〜5のガス発生器の改良技術としても適用することができる。
本発明のガス発生器は、自動車のエアバッグ装置のガス発生器として使用することができる。
1 ガス発生器
10 筒状ハウジング
12 ディフューザ部
15 ガス排出口
16 点火器
30 筒状部材(流路形成部材)
35 第1筒状空間
36 第2筒状空間
37 環状端面
38 ポケット部
40 カップ部材(流路形成部材)

Claims (8)

  1. 第1端部側に点火手段が取り付けられ、第2端部側にガス排出口を有するディフューザ部が取り付けられた筒状ハウジングを有しており、
    前記筒状ハウジングの第2端部側と前記ディフューザ部との間には、前記筒状ハウジングの内壁面と接した環状端面が形成されており、
    前記筒状ハウジング内には、第1端部から第2端部側に筒状の流路形成部材が配置されており、
    前記筒状の流路形成部材の内部空間が、仕切壁により第1端部側の第1室と第2端部側の第2室に仕切られており、
    前記筒状の流路形成部材内の第1室を含む空間が、ガス発生剤が充填された燃焼室であり、前記筒状の流路形成部材内の第2室が、前記ガス発生剤が燃焼して発生した燃焼ガスがディフューザ部に入るガス排出経路の一部を形成しているものであり、
    前記筒状の流路形成部材が、
    上流端部側が前記筒状ハウジングの第1端部側に位置し、下流端部側が前記筒状ハウジングの第2端部側に位置しており、前記下流端部側が前記環状端面に当接されているものであり、
    前記第1室側の第1壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第1筒状空間が形成され、前記第2室側の第2壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第2筒状空間が形成され、前記第1筒状空間と前記第2筒状空間が軸方向に連続した空間を形成するように配置されており、
    前記第1室側の第1壁面には複数の第1連通孔が形成され、前記第2室側の第2壁面には複数の第2連通孔が形成されているものであり、
    前記第2筒状空間が、
    前記第1筒状空間との境界部から前記環状端面までの長さLの筒状空間であり、前記環状端面から前記第2連通孔までの長さL1の環状のポケット部を有しており、
    前記環状のポケット部の内周面の少なくとも一部面が、前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼ガスに含まれている燃焼残渣を補集するための手段として凹凸部を有している、ガス発生器。
  2. 前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための凹凸部が、前記第2室側の第2壁面の外周面のL1の範囲に形成されている、請求項1記載のガス発生器。
  3. 前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための凹凸部が、前記第2室側の第2壁面の外周面におけるL1の範囲に、周方向に連続して形成された凹部と周方向に連続して形成された凸部が、軸方向に交互に形成されているものである、請求項1記載のガス発生器。
  4. 前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための凹凸部が、前記前記第2室側の第2壁面の外周面におけるL1の範囲に、周方向に連続して形成された凹部と周方向に連続して形成された凸部が、軸方向に交互に形成されているものであり、
    前記凸部が、前記環状の閉塞端面側に傾斜しているものである、請求項1記載のガス発生器。
  5. 前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼残渣を補集するための凹凸部が、凹部と凸部の高低差が0.2〜2mmの範囲のものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス発生器。
  6. 第1端部側に点火手段が取り付けられ、第2端部側にガス排出口を有するディフューザ部が取り付けられた筒状ハウジングを有しており、
    前記筒状ハウジングの第2端部側と前記ディフューザ部との間には、前記筒状ハウジングの内壁面と接した環状端面が形成されており、
    前記筒状ハウジング内には、第1端部から第2端部側に筒状の流路形成部材が配置されており、
    前記筒状の流路形成部材の内部空間が、仕切壁により第1端部側の第1室と第2端部側の第2室に仕切られており、
    前記筒状の流路形成部材内の第1室を含む空間が、ガス発生剤が充填された燃焼室であり、前記筒状の流路形成部材内の第2室が、前記ガス発生剤が燃焼して発生した燃焼ガスがディフューザ部に入るガス排出経路の一部を形成しているものであり、
    前記筒状の流路形成部材が、
    上流端部側が前記筒状ハウジングの第1端部側に位置し、下流端部側が前記筒状ハウジングの第2端部側に位置しており、前記下流端部側が前記環状端面に当接されているものであり、
    前記第1室側の第1壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第1筒状空間が形成され、前記第2室側の第2壁面と前記筒状ハウジングの内壁面の間に第2筒状空間が形成され、前記第1筒状空間と前記第2筒状空間が軸方向に連続した空間を形成するように配置されており、
    前記第1室側の第1壁面には複数の第1連通孔が形成され、前記第2室側の第2壁面には複数の第2連通孔が形成されているものであり、
    前記第2筒状空間が、
    前記第1筒状空間との境界部から前記環状端面までの長さLの筒状空間であり、前記環状端面から前記第2連通孔までの長さL1の環状のポケット部を有しており、
    前記環状のポケット部の内部に、前記ガス発生剤の燃焼により生じた燃焼ガスに含まれている燃焼残渣を補集するための手段として環状フィルタが配置されている、ガス発生器。
  7. 前記環状フィルタが、少なくとも内周面が前記第室側の第壁面の外周面に当接されて配置されており、前記環状のポケット部の一部空間を占めているものである、請求項6記載のガス発生器。
  8. 前記環状フィルタが、嵩密度が1〜3g/cm3のものである、請求項6または7記載のガス発生器。
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