以下の実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものと考えてもよい。各構成要素又は特徴を他の構成要素又は特徴と結合しない形態で実施してもよく、一部構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成してもよい。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更してもよい。ある実施例の一部構成や特徴は他の実施例に含まれてもよいし、他の実施例の対応する構成又は特徴に置き換えてもよい。
以降の説明で用いられる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたものであり、このような特定の用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更してもよい。
場合によって、本発明の概念があいまいになることを避けるために、公知の構造及び装置を省略したり、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で図示したりすることがある。また、本明細書全体を通じて同一の構成要素については同一の図面符号を付して説明する。
本発明の実施例は、IEEE802シリーズシステム、3GPPシステム、3GPP LTE及びLTE−Aシステム、並びに3GPP2システムのうち少なくとも一つに関して開示された標準文書によって裏付けることができる。すなわち、本発明の実施例において本発明の技術的思想を明確にするために説明を省いた段階又は部分を、上記の諸文書によって裏付けることができる。また、本明細書で開示しているすべての用語は、上記の標準文書によって説明することができる。
以下の技術は様々な無線通信システムにおいて用いることができる。明確性のために、以下では3GPP LTE及び3GPP LTE−Aシステムを中心に説明するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
本明細書で用いられる用語を定義すると、次のとおりである。
はん用移動体通信システム(UMTS):3GPPによって開発された、GSM(登録商標)ベースの第3世代移動体通信技術。
進化パケットシステム(EPS):IPベースのパケット交換(PS)コア網である進化パケットコア(EPC)及びLTE/UTRANなどの接続網で構成された網システム。UMTSが進展した形態の網である。
ノードB:GERAN/UTRANの基地局。屋外に設置され、サービス範囲はマクロセル規模である。
進化ノードB(eNodeB):E−UTRANの基地局。屋外に設置され、サービス範囲はマクロセル規模である。
端末(UE):ユーザ装置である。UEは、端末(terminal)、移動装置(Mobile Equipment、ME)、移動機(Mobile Station、MS)、などと呼ばれることもある。また、UEは、ノートパソコン、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートホン、マルチメディア機器などのように可搬型機器であってもよいし、又はパーソナル計算機(PC)、車両搭載装置のように非可搬型機器であってもよい。MTC関連の内容においては、UE又は端末という用語はMTC装置を指すことがある。
ホームノードB(HNB):UMTS網の基地局であって、屋内に設置され、サービス範囲はマイクロセル規模である。
ホーム進化ノードB(HeNB):EPS網の基地局であって、屋内に設置され、サービス範囲はマイクロセル規模である。
移動性管理エンティティ(MME):移動性管理(MM)、セッション管理(SM)機能を行うEPS網の網ノード。
パケットデータ網ゲートウェイ(PDN−GW)/PGW:UE IPアドレス割当、パケット検査(screening)及びフィルタ処理、課金データ収集機能などを行うEPS網の網ノード。
サービス提供ゲートウェイ(Serving Gateway、SGW):移動性アンカ(mobility anchor)、パケット経路選択(routing)、待機(idle)モードパケットバッファ処理、MMEがUEを呼び出すように起動(trigger)する機能などを行うEPS網の網ノード。
方針及び課金規則機能(Policy and Charging Rule Function、PCRF):サービスフローごとに差別化したサービス品質(QoS)及び課金方針を動的に適用するための方針決定を行うEPS網のノード。
OMA装置管理(Open Mobile Alliance Device Management(DM)):携帯電話機、PDA、携帯用コンピュータなどのような移動体装置の管理のために設計されたプロトコルであり、装置設定、ファームウェアアップグレード、エラー報告などの機能を担う。
運用、管理及び保守(Operation Administration and Maintenance、OAM):網障害表示、性能情報、データ及び診断機能などを提供する網管理機能集合。
非接続層(Non−Access Stratum、NAS):UEとMMEとの間の制御面の上位層。LTE/UMTSプロトコルスタックにおいて、UEとコア網との間の信号通知、情報(トラヒック)メッセージをやり取りするための機能的な階層であって、UEの移動性をサポートし、UEとPDN GWとの間のIP接続を確立及び維持するセッション管理手順をサポートすることを主な機能とする。
NAS設定管理オブジェクト(MO):NAS機能に関連したパラメータをUEに設定するために用いる管理オブジェクト。
選択的IP情報移動(Selected IP Traffic Offload、SIPTO):H(e)NB又はマクロセルを通じて特定IP情報を送信するとき、通信事業者(Operator)網ではなくインターネットなどの一般(public)網に迂回して送信する方式。3GPPリリース−10システムでは通信事業者がEPC網において物理的にUEの近くに存在するPDN−GWを選択することによってユーザ情報をハンドオーバすることをサポートする。
PDN:特定サービスをサポートするサーバ(例えば、マルチメディアメッセージサービス(MMS)サーバ、無線アプリケーションプロトコル(WAP)サーバなど)が位置している網。
PDN接続:一つのIPアドレス(一つのIPv4アドレス及び/又は一つのIPv6プレフィクス)で表現される、UEとPDNとの間の論理的な接続。
APN:PDNを指示又は区別する文字列。要求したサービス又は網(PDN)に接続するためには該当のPGWを経るが、このPGWを探索できるように網内であらかじめ定義した名前(文字列)。例えば、internet.mnc012.mcc345.gprsと表現することができる。
IPマルチメディアサブシステム(IMS):マルチメディアサービスをIPベースで提供するサブシステム。
MTC:人間の介入無しに機械によって行われる通信。
MTC装置:コア網を介した通信機能を有し、特定目的を行うUE(例えば、自販機、検針器など)。
MTC連携機能(MTC InterWorking Function、MTC−IWF):EPS又はIMSの含まれた3GPP網を通じてMTCのための制御信号又はデータを送信させるゲートウェイ(関門)の役割を担うエンティティ。
サービス機能サーバ(Services Capability Server、SCS):帰属公衆地上移動体網(Home Public Land Mobile Network、HPLMN)にあるMTC装置と、MTC−IWFを利用するMTC装置との通信のために3GPP網に接続するサーバ。SCSは、一つ又は複数のアプリケーション使用のための機能を提供する。
MTCサーバ:MTC端末を管理する網上のサーバ。移動体通信網の内部又は外部に存在することができる。MTCユーザが接続できるインタフェースを有することができる。また、MTCサーバは、他のサーバにMTC関連サービスを提供してもよいし(SCSの形態)、自身がMTCアプリケーションサーバであってもよい。
MTCアプリケーション:MTCが適用されるサービス(例えば、遠隔検針、製品移動追跡など)。
MTCアプリケーションサーバ:MTCアプリケーションが実行される網上のサーバ。
MTC特徴:MTCアプリケーションをサポートするための網の機能。例えば、MTC監視は、遠隔検針などのMTCアプリケーションにおいて装備紛失などに備えるための特徴であり、低移動性(low mobility)は、自販機のようなMTC装置用のMTCアプリケーションの特徴である。
MTC加入者:通信事業者と接続関係を有しており、一つ以上のMTC端末にサービスを提供するエンティティ。
MTCグループ:少なくとも一つのMTC特徴を共有し、MTC加入者に属したMTC端末のグループを意味する。
無線接続網(Radio Access Network、RAN):3GPP網においてNodeB、eNodeB、及びこれらを制御する無線網制御装置(Radio Network Controller、RNC)を含む単位。UE間に存在し、コア網への接続を提供する。
帰属位置レジスタ(Home Location Register、HLR)/帰属加入者サーバ(Home Subscriber Server、HSS):3GPP網内の加入者情報を有しているデータベース。HSSは、設定記憶、識別情報管理、ユーザ状態記憶などの機能を担うことができる。
PLMN:個人に移動体通信サービスを提供する目的で構成された網。通信事業者ごとに区別して構成することができる。
NASレベル輻輳制御:APNベース輻輳制御及び一般NASレベル移動性管理制御で構成されたEPS網の輻輳又は過負荷制御機能。
MMバックオフタイマ:網に輻輳が発生した場合、それを制御するために用いる移動性管理関連バックオフタイマ。MMバックオフタイマが動作している間には、UEは接続(attach)、位置情報更新(例えば、位置登録エリア更新(Tracking Area Update、TAU)、経路選択エリア更新(Routing Area Update、RAU))、サービス要求/拡張サービス要求などを行えないように設定される(ただし、緊急ベアラサービス、既存領域での呼出し応答、又はマルチメディア優先サービス(Multimedia Priority Service、MPS)の場合は、例外として、MMバックオフタイマが動作していてもUEがそれを要求できるように設定される)。
SMバックオフタイマ:網に輻輳が発生した場合、それを制御するために用いるセッション制御関連バックオフタイマ。SMバックオフタイマが動作している間には、UEは、関連したAPNベースのセッションの確立又は変更などを行えないように設定される(ただし、緊急ベアラサービス又はMPSの場合は、例外として、SMバックオフタイマが動作していてもUEがそれを要求できるように設定される)。
位置登録エリア(Tracking Area、TA):EPS網における端末の登録地域。TAは位置登録エリア識別情報(Tracking Area Identity、TAI)で識別される。
経路選択エリア(Routing Area、RA):GPRS/UMTS網におけるパケットコア網領域のための端末の登録地域。RAは経路選択エリア識別情報(Routing Area Identity、RAI)で識別される。
以下では、上記のように定義された用語に基づいて説明する。
図1は、進化パケットコア(EPC)の概略的な構造を示す図である。
EPCは、3GPP技術の性能を向上するためのシステム構成進化(System Architecture Evolution、SAE)の核心的な要素である。SAEは、種々の網間の移動性をサポートする網構造を決定する研究課題に該当する。SAEは、例えば、IPベースで様々な無線接続技術をサポートし、より向上したデータ送信機能を提供する等の最適化したパケットベースのシステムを提供することを目標とする。
具体的には、EPCは、3GPP LTEシステムのためのIP移動体通信システムのコア網であり、パケットベースの実時間及び非実時間サービスをサポートすることができる。既存の移動体通信システム(すなわち、第2世代又は第3世代移動体通信システム)では、音声のための回線交換(CS)及びデータのためのパケット交換(PS)の2個の区別される部分領域を通じてコア網の機能を具現した。しかし、3世代移動体通信システムの進化系である3GPP LTEシステムでは、CS及びPSの部分領域を一つのIP領域に単一化した。すなわち、3GPP LTEシステムでは、IP能力を持つ端末と端末との間の接続を、IPベースの基地局(例えば、eNodeB)、EPC、アプリケーション領域(例えば、IMS)を通じて構成することができる。すなわち、EPCはエンド・ツ・エンド(end−to−end)IPサービスの具現に必須な構造である。
EPCは、様々な構成要素を含むことができ、図1では、その一部である、SGW、PDN GW、MME、サービス提供GPRSサポートノード(SGSN)、強化パケットデータゲートウェイ(ePDG)を示す。
SGWは、無線接続網(RAN)とコア網との間の境界点として動作し、eNodeBとPDN GWとの間のデータ経路を維持する機能を担う。また、端末がeNodeBによってサービス提供される領域を越えて移動する場合、SGWはローカル移動性アンカポイント(anchor point)の役割を果たす。すなわち、E−UTRAN(3GPPリリース−8以降で定義される進化UMTS地上無線接続網)内における移動性のためにSGWを通じてパケットを経路選択することができる。また、SGWは、他の3GPP網(3GPPリリース−8以前に定義されるRAN、例えば、UTRAN又はGERAN(GSM(登録商標)/GSM(登録商標)進化用強化データ速度(EDGE)無線接続網)との移動性のためのアンカポイントとして機能することもできる。
PDN GWは、パケットデータ網に向かうデータインタフェースの終端点(termination point)に該当する。PDN GWは、方針執行機能(policy enforcement features)、パケットフィルタ処理、課金サポートなどをサポートすることができる。また、3GPP網と、非3GPP網(例えば、連携無線LAN(I−WLAN)のような信頼されていない網、符号分割多元接続(CDMA)網又はWiMAXのような信頼されている網)との移動性管理のためのアンカポイントの役割を果たすこともできる。
図1の網構造の例示では、SGW及びPDN GWが別のゲートウェイとして構成されているが、これら二つのゲートウェイが単一ゲートウェイ構成オプションによって具現してもよい。
MMEは、UEの網接続に対する接続、網リソースの割当、追跡(tracking)、呼出し(paging)、ローミング(roaming)及びハンドオーバなどをサポートするための信号通知及び制御機能を果たす要素である。MMEは、加入者及びセッション管理に関する制御面機能を制御する。MMEは、多数のeNodeBを管理し、他の2G/3G網に対するハンドオーバのための従来のゲートウェイの選択のための信号通知を行う。また、MMEは、セキュリティ手続、端末対網セッション処理(Handling)、待機端末位置管理(Idle Terminal Location Management)などの機能を担う。
SGSNは、他の3GPP網(例えば、GPRS網)に対するユーザの移動性管理及び認証のようなすべてのパケットデータを処理する。
ePDGは、信頼されていない非3GPP網(例えば、I−WLAN、WiFi接続点など)に対するセキュリティノードとしての役割を果たす。
図1を参照して説明したように、IP能力を持つ端末は、3GPP接続の他、非3GPP接続をベースにしでもEPC内の様々な要素を経由して、事業者(すなわち、通信事業者)の提供するIPサービス網(例えば、IMS)に接続することができる。
また、図1では、様々な参照点(例えば、S1−U、S1−MMEなど)を示している。3GPPシステムでは、E−UTRAN及びEPCにおける互い異なる機能エンティティ(functional entity)に存在する2個の機能を接続する概念的なリンクを参照点と定義する。下の表1は、図1に示した参照点を整理したものである。表1の例示の他、網構造によって様々な参照点が存在できる。
図1に示した参照点で、S2a及びS2bは、非3GPPインタフェースに該当する。S2aは、信頼されている非3GPP接続とPDN GWとの間の関連制御及び移動性サポートをユーザ面に提供する参照点である。S2bは、ePDGとPDN GWとの間の関連制御及び移動性サポートをユーザ面に提供する参照点である。
図2は、MTC通信モデルの例示を示す図である。
3GPP GSM(登録商標)/UMTS/EPSでは、MTCと関連してPS網を通じた通信を定義しているが、本発明は、PS網を通じたMTCに制限されず、CS網を通じたMTCへの適用も可能である。今までの技術標準では、網構造に関する定義として、3GPPシステムの既存ベアラを用いることが提案されている。ここで、MTC装置とMTCサーバとの間のデータ交換のためにショートメッセージサービス(SMS)を用いる方法が提案された。これは、MTCアプリケーションの特性の上、検針情報又は製品情報などの少ない量のデジタルデータがその対象となることを考慮し、それに最も適したSMSを用いることが提案され、その具体的な方式としては、既存のSMS方式及びIMSに基づくSMS方式がサポート可能である。また、移動性の少ないMTCアプリケーションのために呼出し範囲を調整する方法が提案されている。
MTCアプリケーションは、MTC装置及びMTCサーバ(例えば、SCS)でそれぞれ実行されて、網を通じた通信を通じて連携する。このとき、MTCアプリケーションと3GPP網との間の通信に何が関与しているかによって、MTC情報に対する様々なモデルを具現することができる。図2(a)は、MTCサーバ(例えば、SCS)無しに直接通信が行われるモデル、図2(b)は、MTCサーバ(例えば、SCS)が通信事業者領域の外部に存在するモデル、図2(c)は、MTCサーバ(例えば、SCS)が通信事業者領域の内部に存在するモデルを示している。また、図2(a)は、3GPP通信事業者によって制御される直接通信方式に該当し、図2(b)は、サービスプロバイダによって制御される通信方式に該当し、図2(c)は、3GPP通信事業者によって制御される通信方式に該当する。
図2(a)の直接モデルは、MTCアプリケーションが3GPP網に対して網外サービス(over−the−top、OTT)アプリケーションとしてUE(又はMTC装置)と直接通信することを表す。
図2(b)及び図2(c)の間接モデルは、3GPP網によって提供される付加的なサービスを用いてMTCアプリケーションがUE(又はMTC装置)と間接的に通信することを表す。具体的には、図2(b)の例示では、MTCアプリケーションが第三者(すなわち、3GPPで責任を負わない)サービスプロバイダによって提供される付加サービスのためにMTCサーバ(例えば、SCS)を用いることができる。MTCサーバ(例えば、SCS)は、3GPP網と様々なインタフェースを通じて通信することができる。一方、図2(c)の例示では、MTCアプリケーションが3GPP通信事業者(すなわち、サービスプロバイダに該当する)によって提供される付加的なサービスのためにMTCサーバ(例えば、SCS)を用いることができる。MTCサーバ(例えば、SCS)と3GPP網との間の通信は、PLMNの内部で行われる。図2(b)及び図2(c)において、MTCサーバ(例えば、SCS)とMTCアプリケーションとの間のインタフェースは3GPP標準では扱わない。
一方、図2(b)及び図2(c)の間接モデルは、排他的ではなく補完的であるため、3GPP通信事業者が互いに異なるアプリケーションのためにこれらを結合してもよい。すなわち、図2(d)のように、MTC通信モデルが、直接モデル及び間接モデルが同時に用いられるハイブリッドモデルとして具現してもよい。ハイブリッドモデルの場合、MTC装置は、HPLMN内の複数のMTCサーバ(例えば、SCS)と通信ができ、サービスプロバイダによって制御されるMTCサーバ(例えば、SCS)と、3GPP通信事業者によって制御されるMTCサーバ(例えば、SCS)とにおいて、MTCアプリケーションに提供される機能が異なってもよい。
図3は、MTC構造の例示的なモデルを示す図である。
MTCのために用いられるUE(又はMTC装置)とMTCアプリケーションとの間のエンド・ツ・エンドアプリケーションは、3GPPシステムによって提供されるサービスと、MTCサーバ(例えば、SCS)によって提供される選択的なサービスとを利用することができる。3GPPシステムは、MTCを容易にする様々な最適化を含むトランスポート及び通信サービス(3GPPベアラサービス、IMS及びSMSを含む)を提供することができる。図3では、MTCのために用いられるUEが、Um/Uu/LTE−Uuインタフェースを通じて3GPP網(UTRAN、E−UTRAN、GERAN、I−WLANなど)に接続することを示す。図3の構成は、図2と関連して上述した様々なMTCモデルを含む。
まず、図3に示しているエンティティについて説明する。
図3で、アプリケーションサーバは、MTCアプリケーションが実行される網上のサーバであり、MTCアプリケーションサーバということができる。MTCアプリケーションサーバに対しては前述の様々なMTCアプリケーションの具現のための技術を適用することができ、それについての具体的な説明は省略する。また、図3で、MTCアプリケーションサーバは、参照点APIを通じてMTCサーバ(例えば、図3の例示ではSCS)に接続でき、それについての具体的な説明は省略する。又は、MTCアプリケーションサーバは、MTCサーバ(例えば、SCS)と共設(collocate)してもよい。
MTCサーバ(例えば、SCS)は、MTC装置を管理する網上のサーバで、3GPP網に接続して、MTCのために用いられるUE及びPLMNのノードと通信することができる。
MTC連携機能(MTC−IWF)は、MTCサーバと通信事業者コア網との間の連携(interworking)を管掌し、MTC動作のプロキシの役割を果たすことができる。MTC間接又はハイブリッドモデルをサポートするために、一つ以上のMTC−IWFがホームPLMN(HPLMN)内に存在してもよい。MTC−IWFは、参照点Tsp上の信号通知プロトコルを中継したり、解釈したりして、PLMNに特定機能を実行させることができる。MTC−IWFは、MTCサーバが3GPP網との通信を確立する前にMTCサーバを認証する機能、MTCサーバからの制御面要求を認証する機能、後述する起動指示に関連した様々な機能、などを果たすことができる。
ショートメッセージサービス・サービスセンタ(SMS−SC)/IPショートメッセージゲートウェイ(IP−SM−GW)は、SMSの送受信を管理することができる。SMS−SCは、ショートメッセージエンティティ(SME)(ショートメッセージを送信又は受信するエンティティ)と移動機との間のショートメッセージを中継し、蓄積及び転送(store and forward)する機能を担当することができる。IP−SM−GWは、IPベースのUEとSMS−SCとの間のプロトコル連携を担当することができる。
課金データ機能(CDF)/課金ゲートウェイ機能(CGF)は、課金に関連した動作を行うことができる。
HLR/HSSは、加入者情報(IMSIなど)、経路選択情報、設定情報などを記憶してMTC−IWFに提供する機能を果たすことができる。
移動体通信交換センタ(MSC)/SGSN/MMEは、UEの網接続のための移動性管理、認証、リソース割当などの制御機能を果たすことができる。後述する起動と関連してMTC−IWFから起動指示を受信して、MTC装置に提供するメッセージの形態に加工する機能を担うことができる。
ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)/サービス提供ゲートウェイ(S−GW)+パケットデータ網ゲートウェイ(P−GW)は、コア網と外部網との接続を担当するゲートウェイとして機能することができる。
下の表2は、図3における主要参照点を整理したものである。
上記のT5a、T5b、T5cの一つ以上の参照点をT5と呼ぶことができる。
一方、間接及びハイブリッドモデルの場合のMTCサーバ(例えば、SCS)とのユーザ面通信、並びに直接及びハイブリッドモデルの場合のMTCアプリケーションサーバとの通信は、参照点Gi及びSGiを通じて既存のプロトコルを用いて行うことができる。
図2及び図3で説明した内容に関する具体的な事項は、3GPP TS 23.682を参照することによって本明細書に組み込むことができる。
NASレベル輻輳制御
一般に、網の制御可能な通信量の限界を超す場合を網輻輳又は過負荷状態といい、網に対する送受信量を調節して網が輻輳とならないように制御することを網輻輳制御ということができる。3GPP MTC網では、網で輻輳/過負荷が発生した場合、UEとコア網のノード(例えば、MME、SGW、PDN−GW、MSC、SGSN、GGSN)との間でNASレベル輻輳制御が行われ、これによって信号通知輻輳を回避又は制御することができる。
このようなNASレベル輻輳制御には、APNベースの輻輳制御と、一般NASレベル移動性管理制御とがある。
APNベースの輻輳制御は、APN(すなわち、輻輳状態と関連しているAPN)及びUEが関連する移動性管理(MM)/セッション管理(SM)プロトコル又はEPS移動性管理(EMM)/EPSセッション管理(ESM)プロトコルに基づく信号通知輻輳制御を意味する。また、APNベースの輻輳制御は、APNベースのセッション管理輻輳制御及びAPNベースの移動性管理輻輳制御を含む。
一般NASレベル移動性管理制御は、一般的な網輻輳又は過負荷状況でUEが要求する移動性管理信号通知要求を、コア網ノード(例えば、MME、SGW、PDN−GW、MSC、SGSN、GGSN)が拒絶して輻輳及び過負荷を回避することを意味する。
一般に、コア網がNASレベル輻輳制御を行う場合、UEに提供する拒絶メッセージに待機(standby)時間(又は、拡張された待機時間)値を含めることができる。このような待機時間値は一定範囲値中でランダム化してUEに提供される。UEは、受信した待機タイマ値をバックオフタイマ値に設定して、バックオフタイマが満了(expire)するまで網に(E)MM/(E)SM信号通知を要求しないように動作する。
(E)MM信号通知は、例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求、拡張されたサービス要求などを含む。また、(E)SM信号通知は、例えば、PDN接続性、ベアラリソース割当、ベアラ修正、パケットデータプロトコル(PDP)コンテクスト起動、PDPコンテクスト修正要求などを含む。バックオフタイマは、(E)MM信号通知の制御のためのMMバックオフタイマと、(E)SM信号通知の制御のためのSMバックオフタイマとに区別される。MMバックオフタイマは、UEごとに与えられ、SMバックオフタイマは、関連したAPNごとに及びUEごとに与えられ、それぞれ独立して動作する。
さらに、3GPP網において端末(例えば、MTC装置)は、「NAS信号通知低優先順位」を有するように、NAS設定MOを介して設定してもよい。NAS信号通知低優先順位が設定された端末は、NASメッセージ(例えば、接続要求、TAU要求、PDN接続性要求など)内に低優先順位を設定して送信する。
一般に、コア網がNASレベル輻輳制御を行っている場合、低優先順位が設定された(例えば、NAS信号通知低優先順位指示子が「端末がNAS信号通知低優先順位に設定されている」と設定される場合)端末に対する拒絶メッセージにバックオフタイマ(又は、実行待機タイマ)値を含めて送信する。前述したように、バックオフタイマ値を受信した端末は、バックオフタイマ(例えば、MMバックオフタイマ及び/又はSMバックオフタイマ)が満了するまでは網に(E)MM/(E)SM信号通知を要求しないように動作する。
一方、バックオフタイマが動作中であっても、緊急なサービスは提供されていなければならない。したがって、UE/MSが高優先順位を有するサービスユーザとの緊急ベアラサービスを既に行っているか、又は始めようとする場合、MM/SMバックオフタイマが動作している場合であっても、当該サービス要求を行うことができる。高い優先順位を有するサービスユーザは、例えば、マルチメディア優先順位サービス接続クラス11−15をもって網に接続するユーザであってよい。また、移動機終端呼(Mobile Terminated call)/SMSサービス及び緊急呼(Emergency Call)サービスを行う場合であっても、バックオフタイマ動作の影響に例外的な状況として適用される(すなわち、バックオフタイマが動作中であっても、当該サービスを提供できる)。
多重優先順位
現在3GPP標準(Rel−10/Rel−11)MTCシステム環境では、UE/MS(以下、「端末」と総称する)に二つの優先順位、すなわち、「(NAS信号通知)低優先順位」と「(NAS信号通知)非低(non−low)優先順位」のいずれか一方だけを設定することができる。例えば、NAS信号通知低優先順位指示子を「端末がNAS信号通知低優先順位に設定されている(UE/MS is configured for NAS signaling low priority)」に設定したり、「端末がNAS信号通知低優先順位に設定されていない(UE/MS is not configured for NAS signaling low priority)」に設定したりすることができる。
しかし、将来、アプリケーション環境に応じて二つ以上の多重優先順位を端末が有してもよい。また、このような多重優先順位は、装置(又は端末)ごとに設定し、又はアプリケーションレベルごとに設定することができる。端末ごとに設定される優先順位と、アプリケーションごとに設定される優先順位とは別々に(又は独立して)設定することができる。また、一つのアプリケーションに対しても複数の優先順位のいずれか一つを設定することができる。
既存の無線通信システムにおける優先順位関連動作は、「低優先順位」と「非低優先順位」のいずれか一方だけを仮定して定義されているため、二つ以上の多重優先順位が設定される場合には正しく動作できない問題がある。したがって、本発明では、多重優先順位が設定される場合の動作方法、優先順位が変更される場合の動作方法、などについて提案する。
そのために、多重優先順位を有する端末がPDN接続を確立するたびに、その時点で装置ごと、又はアプリケーションレベルごとに異なった優先順位を設定してPDN接続を確立できるようにするためには、このような多重優先順位を有する端末のPDN接続確立方法についての更なる補完が必要である。
以前に確立されたPDN接続が、低優先順位を有するPDN接続であったが、新たに装置ごと、又はアプリケーションレベルごとに異なった優先順位に変更された場合には、新たに確立されるPDN接続については変更された優先順位を適用する。この場合、以前に確立されているPDN接続をどのように処理すべきかが不明瞭となる問題がある。例えば、以前に設定されている優先順位を有するPDN接続をそのまま維持するか、又は、以前に設定されている優先順位を有するPDN接続を解放し、新たに変更された優先順位を適用してPDN接続を再確立するかが明確に決定されるように、優先順位変更に応じたPDN接続方法を備えなければならない。
また、前述したように、端末にMMバックオフタイマ及びSMバックオフタイマがそれぞれ又は同時に動作している状況で、当該端末は網に(E)MM関連信号通知及び/又は(E)SM関連信号通知要求を行えないようになっている。ただし、緊急呼/サービス又はマルチメディア優先順位サービスを用いる場合には、バックオフタイマが動作しても端末が関連手順を行うことができる。
端末ごと又はアプリケーションレベルごとに多重優先順位を有する端末の場合は、優先順位が変更されたとき、MMバックオフタイマ及び/又はSMバックオフタイマ(以下、「MM/SMバックオフタイマ」と表現する)に基づく動作をどのように行うかが不明瞭になるという問題が発生する。例えば、優先順位が変更された場合、既存のMM/SMバックオフタイマを中止するか、又は既存のMM/SMバックオフタイマをそのまま維持するかを明確に決定できるように、優先順位変更によるバックオフタイマ処理方法を備えなければならない。
要するに、多重優先順位を有する端末では、優先順位変更に応じてPDN接続をどのように処理するか、及び網輻輳状況によってMM/SMバックオフタイマが動作している場合に優先順位変更に応じて動作中のMM/SMバックオフタイマをどのように処理するか、が不明確であるという問題があるため、結局はPDN接続制御及び/又はNASレベル輻輳制御を正しく又は効率よく行うことができなくなることがある。こうなると、網状況、サービス接続性及びユーザ経験がより悪化する。したがって、2レベル以上の多重優先順位が適用される場合、及び/又は優先順位が変更される場合、PDN接続及びMM/SMバックオフタイマを処理する新しい方法が必要である。
多重優先順位適用による改善されたNASレベル動作
前述したように、一般に、MTCは多数の端末と網との間の通信を伴い、それぞれの端末に対するデータは比較的少量であると共に緊急でない場合(例えば、検針結果の報告など)を仮定することができる。そのため、MTC端末に対する優先順位は、低優先順位に設定するのが一般的である。
このようなMTCシステム環境において、端末ごと又はアプリケーションレベルごとに優先順位を変更(例えば、低優先順位から非低優先順位へ変更)する原因は、緊急にデータを送信する必要がある場合、又はMTCサーバなどによってMTC端末が起動(すなわち、所定の要求又は指示信号通知によってMTC装置がIP接続を確立する動作)された場合に、優先順位レベルの変更が明示的又は黙示的に要求される場合などを仮定することができる。上記の例示では、優先順位レベルの変更が、相対的に低優先順位レベルから相対的に高い優先順位レベルに変更される場合を仮定したが、本発明はそれに制限されず、相対的に高い優先順位レベルから相対的に低優先順位レベルに変更される場合にも本発明の原理を同一に適用することができる。
多重優先順位の適用と関連して、多重優先順位の度合(又は、優先順位レベルの個数)は、アプリケーション及びサービス環境によって異なることがある。例えば、2個の優先順位レベル(すなわち、低優先順位及び正規(normal)(又は、非低)優先順位)のいずれか一つが設定されることがある。又は、3個の優先順位レベル(すなわち、低優先順位、正規優先順位、高い優先順位)のいずれか一つが設定してもよい。3個の優先順位レベルは、優先順位レベル1、レベル2、レベル3の形態(レベルが高いほどより高い優先順位を意味し、レベル1が最低の優先順位を意味できる)で構成してもよい。また、4個以上の優先順位レベルが構成してもよい。ここで、高い優先順位は、マルチメディア優先順位サービス、すなわち、高い優先順位接続とは異なる意味を有してもよい。
本発明によれば、2レベルで構成された優先順位(又は、二重(dual)優先順位)の場合には、端末が低優先順位に設定された場合にだけMM/SMバックオフタイマが適用されればよい。3レベル以上の優先順位構成の場合には、端末が最低の優先順位(例えば、優先順位レベル1)に設定された場合にだけMM/SMバックオフタイマが適用してもよい。又は、3レベル以上の優先順位構成の場合、所定の優先順位レベル(例えば、低い順で一つ以上の優先順位レベル)の場合にMM/SMバックオフタイマが適用してもよい。ここで、2レベル多重優先順位及び/又は3レベル以上の多重優先順位においていずれの優先順位レベルの場合にだけMM/SMバックオフタイマが適用されるようにするかは、網の状況、方針(policy)、選好設定(preference)、設定(configuration)のうち一つ以上に基づいて決定することができる。
また、多重優先順位を有する端末においてアプリケーションレベルに従って別々の優先順位が設定される場合には、一つ以上のアプリケーションがそれぞれ異なるPDN接続を確立する場合と(すなわち、一つのアプリケーションに対して一つのPDN接続が確立される)、一つ以上のアプリケーションが一つのPDN接続を共有する場合とがあり得る。一つ以上のアプリケーションがそれぞれ異なるPDN接続を確立する場合、PDN接続はAPNごとにSMバックオフタイマが適用される。一つ以上のアプリケーションが一つのPDN接続を共有する場合には、複数のアプリケーションがそれぞれ異なるベアラ(デフォルトEPSベアラ又は専用(dedicated)EPSベアラ)を設定する場合を意味し、この場合には、ベアラIDごとにSMバックオフタイマが適用してもよい。
また、端末に対して2以上のレベルで構成された多重優先順位が設定される場合は、まず、多重優先順位適用に対する設定がされた後に、必要に応じて(例えば、アプリケーションの要求、端末の他の要求(例えば、ユーザの設定)、又は網の要求に応じて)、優先順位変更/設定を行ってもよい。ここで、多重優先順位適用に対する設定とは、多重優先順位レベルのうちいずれのレベルであるかが設定されるのではなく、多重優先順位のいずれか一つを有することができる状態に設定されるということを意味する。すなわち、多重優先順位適用が設定された端末に対して、必要な場合に優先順位変更/設定によって多重優先順位のいずれか一つの優先順位レベルを与えることができる。ここで、「多重優先順位適用に対する設定」を「多重優先順位統合設定」と言い換えることもできる。
以下、多重優先順位を有する場合における、PDN接続及びMM/SMバックオフタイマの制御に関する本発明の原理について説明する。
まず、優先順位が端末ごとに変更/設定される場合(すなわち、一つの端末がある時点で一つの優先順位(2レベル優先順位の場合は、低優先順位又は正規優先順位のいずれか一つ、3レベル以上の場合は、優先順位レベル1、レベル2、レベル3、…のいずれか一つ)を有する場合)、PDN接続確立には次のいずれか一つ以上の方法を適用することができる。
第1方法として、ある端末に対する優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し、新しいPDN接続を確立することができる。ここで、以前に確立されていたPDN接続を維持しながら新しいPDN接続を確立するということは、以前に確立されていたPDN接続と同じAPNを有するPDN接続を新たに確立するという意味、又は以前に確立されていたPDN接続と異なるAPNを有するPDN接続を新たに確立するという意味を有することができる。このとき、既に確立されていたPDN接続の優先順位は、変更前に設定された優先順位をそのまま維持し、新しいPDN接続に対しては変更された優先順位を適用することができる。
第2方法として、ある端末に対する優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続を解放(release)/停止(deactivation)し、新しいPDN接続を再確立(re−establish)することができる。ここで、以前に確立されていたPDN接続を解放/停止し、新しいPDN接続を再確立するということは、既存のAPNと同じAPNを有するPDN接続を新たに確立するという意味を有することができる。この場合、新しいPDN接続を確立する時、変更された優先順位に設定されたPDN接続を生成することができる。
また、優先順位が端末ごとに変更/設定される場合における、MM/SMバックオフタイマ関連動作については、次のいずれか一つ以上の方法を適用することができる。
第1方法として、2レベル多重優先順位の場合には、MM/SMバックオフタイマの動作中に、低優先順位が正規優先順位に変更されると、3レベル以上の多重優先順位の場合には、所定の優先順位レベル(例えば、レベル1又は低い順でいくつかのレベル)を除く残り優先順位レベルに変更されると、当該MM/SMバックオフタイマを中止させることができる。
第2方法として、優先順位が変更されても、動作中のMM/SMバックオフタイマを中止させなくてもよい。
次に、優先順位がアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合(すなわち、一つの端末に関連した一つ以上のアプリケーションのそれぞれが個別に一つの優先順位(2レベル優先順位の場合は、低優先順位又は正規優先順位のいずれか一つ、3レベル以上の場合は、優先順位レベル1、レベル2、レベル3、…のいずれか一つ)を有する場合)には、次のように動作できる。PDN接続制御において、あるアプリケーションに対する優先順位が変更される前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し、新しいPDN接続を確立することができる。このとき、既に確立されていたPDN接続の優先順位は、変更前に設定された優先順位をそのまま維持し、新しいPDN接続に対しては変更された優先順位を適用することができる。他の方法として、以前に確立されていたPDN接続を解放/停止し、新しいPDN接続を再確立することもできる。ここで、以前に確立されていたPDN接続を解放/停止し、新しいPDN接続を再確立するということは、既存のAPNと同じAPNを有するPDN接続を新たに確立するという意味を有することができる。この場合、新しいPDN接続を確立する時、変更された優先順位に設定されたPDN接続を生成することができる。次に、MM/SMバックオフタイマの制御において、2レベル多重優先順位の場合には、MM/SMバックオフタイマの動作中に、低優先順位が正規優先順位に変更されると、3レベル以上の多重優先順位の場合には、所定の優先順位レベル(例えば、レベル1又は低い順でいくつかのレベル)を除く残り優先順位レベルに変更されると、当該MM/SMバックオフタイマを中止させることができる。他の方法として、優先順位が変更されても、動作中のMM/SMバックオフタイマを中止させなくてもよい。
ここで、前述の例示(すなわち、優先順位が端末ごとに又はアプリケーションレベルごとに変更される場合)のそれぞれにおいて、優先順位レベルが変更されてもMM/SMバックオフタイマを中止せず、端末はMM信号通知要求(例えば、正規優先順位又はより高い優先順位レベルに対するサービス要求、接続要求、TAU/RAU要求)を行うこともできる。従来技術によれば、バックオフタイマの動作中にはNASメッセージの送信ができず、バックオフタイマが満了/中止してこそNASメッセージを送信することができる。しかし、本発明によれば、バックオフタイマの動作中に優先順位が変更される場合、バックオフタイマを中止させないでNASメッセージを送信することができる。
以下、前述した本発明の動作原理による提案事項について説明する。以下の説明において、提案1a乃至1cは、前述した本発明の動作原理をより具体的な例示を挙げて説明するものであり、提案2a乃至2jは、2レベル多重優先順位、すなわち、二重優先順位(例えば、低優先順位又は非低(正規)優先順位)の場合に関するものであり、提案3a乃至3jは、3レベル以上の多重優先順位(例えば、低優先順位、中間優先順位、高い優先順位、…、又は、優先順位レベル1、レベル2、レベル3、…)の場合に関するものである。
提案1a
本発明では、端末に優先順位レベルを設定するとき、端末ごとに設定される場合と、アプリケーションレベルごとに設定される場合とに区別する。
網(例えば、MME又はSGSN)は端末にNAS機能性に関連したパラメータを含む「NAS設定MO」を送信し、当該端末に対するNAS機能を管理することができる。このようなNAS設定MOの提供はOMA DMを用いて行うことができ、それについてのより具体的な事項は3GPP TS 24.368を参照されたい。
本発明では、上記NAS設定MOに装置特性(Device Property)情報を更に含めて網から端末に提供することを提案する。装置特性情報は、2レベル優先順位(例えば、低優先順位又は正規優先順位)のいずれか一つ、又は3レベル以上の優先順位(例えば、優先順位レベル1、レベル2、レベル3、…)のいずれか一つを指示することができる。このような装置特性情報によって、端末に所定の優先順位レベルを設定することができる。
また、本発明によって優先順位がアプリケーションレベルごとに設定される場合、端末のOS(例えば、Android(登録商標)、IOS、Windows(登録商標) OS、Linux(登録商標)など)プラットホームによって設定が行われることもあり、又は、新しい設定機能が必要とされることもある。
特に、本発明によれば、端末が緊急なデータ(例えば、所定の臨界値を超す場合に送信されるデータ)を送信しようとする場合、以前に設定されていた優先順位をより高い優先順位レベルへと設定変更を行って(例えば、低優先順位から正規優先順位に変更、又は相対的に低優先順位レベルから相対的に高い優先順位レベルに変更して)、データを送信することができる。そのための優先順位レベル変更は、端末内部のOSプラットホームによって行われてもよく、新しい設定機能によって行ってもよい。
優先順位がアプリケーションレベルごとに設定される場合、OSプラットホームを介してアプリケーションごとにそれぞれの優先順位レベルを設定することができる。これと関連した優先順位設定のためのOSプラットホームとのインタフェース及び機能に関する具体的な事項については、本発明では説明を省略し、本発明が具現される時点で当該分野において周知の方式に従ってもよい。
また、MTCシステム環境において、UE(装置)起動方式によって優先順位設定又は優先順位変更を行うこともできる。例えば、起動メッセージに、3GPP網エンティティに透過的(transparent)な情報を含めたり、3GPP網エンティティに透過的でない情報を含めたりすることによって、優先順位設定/変更を行うこともできる。
また、端末に優先順位レベルを設定する際、端末に多重優先順位の適用(又は、多重優先順位統合設定)について設定した後、アプリケーション又は状況に応じて優先順位レベルを変更することができる。ここでいう多重優先順位の適用(又は、多重優先順位統合設定)とは、多重優先順位レベルのうちいずれのレベルであるかが設定されるのではなく、多重優先順位のいずれか一つを有することができる状態に設定されるということを意味する。また、多重優先順位の適用(又は、多重優先順位統合設定)は、OMA DMのMO、アプリケーションの要求、製造者の設定、又は他の設定方式によって設定することができる。
提案1b
本発明では、多重優先順位レベルのうち、最も低い一つ又は低い順で一つ以上の優先順位レベルの場合にだけMM/SMバックオフタイマを適用することができる。どの優先順位レベルの場合にだけMM/SMバックオフタイマを適用するかは、網の状況、方針(policy)、選好設定(preference)、設定(configuration)などの情報に基づいて決定することができる。
ここで、所定の優先順位レベルに対してだけMM/SMバックオフタイマを適用する方式の適用有無、及び/又は所定の優先順位レベルをどの優先順位レベルにするかなどは、アプリケーションごとに静的に決定してもよいし、加入者データ、事業者の方針又は選好設定などに基づいて動的に決定してもよい。
例えば、端末がTAU/RAU過程を行う際に、網ノード(例えば、MME、SGSN、PDN GW)は加入者データ及び/又は事業者方針/選好設定を取得することができる。例えば、PDN GWとPCRF間の連携によってPDN GWが事業者の方針/選好設定情報を得ることができ、このとき、優先順位レベルによるMM/SMバックオフタイマ適用有無の情報を決定又は取得することができる。また、新しいTA/RAに関連したMME/SGSN(すなわち、新しいMME/SGSN)がHSSから加入者情報を含む位置更新確認(ACK)を受信することができ、このとき、優先順位レベルによるMM/SMバックオフタイマ適用有無の情報を決定又は取得することができる。
他の例示として、端末が接続過程を行う際に、網ノード(例えば、MME、SGSN、PDN GW)は加入者データ及び/又は事業者方針/選好設定を取得することができる。例えば、端末が接続要求メッセージを送信するMME/SGSNが、HSSから加入者情報を含む位置更新確認(ACK)を受信することができ、このとき、優先順位レベルによるMM/SMバックオフタイマ適用有無の情報を決定又は取得することができる。また、PDN GWとPCRF間の連携によってPDN GWが事業者の方針/選好設定情報を得ることができ、このとき、優先順位レベルによるMM/SMバックオフタイマ適用有無の情報を決定又は取得することができる。
TAU/RAU過程及び接続過程の具体的な動作と関連して本発明で説明を省略した事項は、3GPP TS 23.401を参照されたい。
提案1c
本発明では、アプリケーションレベルに従って優先順位レベルが別々に適用してもよい。一般に、互いに異なる優先順位レベルを有する複数のアプリケーションがそれぞれ異なるPDN接続を確立/使用することもでき、又は互いに異なる優先順位レベルを有する複数のアプリケーションが一つのPDN接続を共有して確立/使用することもできる。
例えば、n(n≧2)個のアプリケーションが一つのPDN接続を共有する場合、1個のアプリケーションが低優先順位レベルを維持しており、残るn−1個のアプリケーションが低優先順位から正規(又は、相対的に高い)優先順位レベルに変更してデータを送信しようとする場合、上記1個の低優先順位レベルのアプリケーションのために確立した既存のPDN接続はそのまま維持することができる。他の例として、n個のアプリケーションが一つのPDN接続を共有する場合、1個のアプリケーションだけが低優先順位から正規(又は、相対的に高い)優先順位レベルに変更してデータを送信しようとし、残るn−1個のアプリケーションは低優先順位レベルを維持する場合にも、既存に確立されているPDN接続をそのまま維持することができる。すなわち、低優先順位レベルのアプリケーションのために確立された既存のPDN接続は、低優先順位レベルのアプリケーションが一つでも残っている場合にはそのまま維持されなければならないということを意味する。
又は、優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続を解放し、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を再確立することもできる。
また、上の二つの方式を組み合わせて、互いに異なる優先順位レベルを有する複数のアプリケーションがそれぞれ異なったPDN接続を確立する一方で、他の複数のアプリケーションが一つのPDN接続を確立する混用方式を適用することもできる。
提案1d
本発明で、多重優先順位を有する端末において複数のアプリケーションが一つのPDN接続を共有する場合、PDN接続及びMM/SMバックオフタイマを適用する方法は、次のとおりである。
まず、PDN接続確立及びベアラ起動/停止(activation/deactivation)に関する多重優先順位設定について説明する。
例えば、PDN接続(すなわち、APN)ごとに優先順位を設定する方式ではなく、一つのPDN接続内で複数のベアラごとに優先順位レベルを設定することができる。そのために、APNではなくベアラ(例えば、デフォルトEPSベアラ/専用EPSベアラ)IDごとに優先順位設定を区別しなければならない。
ベアラごとに優先順位レベルが変更される場合、以前に設定された既存のベアラが以前に設定された優先順位を持ちながらそのまま維持してもよいし、既存のベアラを停止し、変更された優先順位レベルに設定されたベアラを再起動してもよい。これと共に又は別に、以前に設定された既存のPDN接続は以前に設定された優先順位レベルを持ちながらそのまま維持してもよいし、既存のPDN接続を解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続が再確立してもよい。
次に、本発明によれば、MMバックオフタイマを端末ごと又はアプリケーションレベルごとに適用することができる。
一方、従来技術によれば、SMバックオフタイマをAPNごと(すなわち、PDN接続ごと)に設定するが、本発明によれば、SMバックオフタイマをAPNごと(すなわち、PDN接続ごと)に設定するのはなく、ベアラごとに(すなわち、ベアラIDを基準に)適用することができる。
以下の説明において、ベアラごとに優先順位を設定/区別する方式を、提案2a乃至3jのいずれにも適用することができる。
提案2a
端末に対して2レベル多重優先順位(又は、二重優先順位)が設定され(すなわち、端末が2レベル優先順位(低優先順位又は正規優先順位)のいずれか一つを有することができる状態に設定され)、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合(すなわち、端末がある時点で2個の優先順位レベルのいずれか一つを有する場合)、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し(このとき、変更される以前に設定された優先順位をそのまま維持する)、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であり、低優先順位が正規(normal)優先順位に変更された場合には、MMバックオフタイマは中止させることができる。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、これを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案2b
端末に対して2レベル多重優先順位が設定され、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し(このとき、変更される以前に設定された優先順位をそのまま維持する)、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、これを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案2c
端末に対して2レベル多重優先順位が設定され、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であり、低優先順位が正規優先順位に変更された場合には、MMバックオフタイマを中止させることができる。
次に、SMバックオフタイマが動作中であり、低優先順位が正規優先順位に変更された場合には、SMバックオフタイマを中止させることができる。
提案2d
端末に対して2レベル多重優先順位が設定され、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であり、低優先順位が正規優先順位に変更された場合には、SMバックオフタイマを中止させることができる。
提案2e
端末に対して2レベル多重優先順位が設定され、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して関して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案2f
端末に対して2レベル多重優先順位(又は、二重優先順位)が設定され(すなわち、端末が2レベル優先順位(低優先順位又は正規優先順位)のいずれか一つを有することができる状態に設定され)、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合(すなわち、アプリケーションごとに低優先順位又は正規優先順位のいずれか一つが設定されてよく、端末はアプリケーションごとに異なる優先順位を有することができる場合)、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し(このとき、変更される以前に設定された優先順位をそのまま維持する)、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であり、低優先順位が正規優先順位に変更された場合には、MMバックオフタイマを中止させることができる。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案2g
端末に対して2レベル多重優先順位が設定され、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し(このとき、変更される以前に設定された優先順位をそのまま維持する)、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案2h
端末に対して2レベル多重優先順位が設定され、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であり、低優先順位が正規優先順位に変更された場合には、MMバックオフタイマを中止させることができる。
次に、SMバックオフタイマが動作中であり、低優先順位が正規優先順位に変更された場合には、SMバックオフタイマを中止させることができる。
提案2i
端末に対して2レベル多重優先順位が設定され、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であり、低優先順位が正規優先順位に変更された場合には、SMバックオフタイマを中止させることができる。
提案2j
端末に対して2レベル多重優先順位が設定され、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案3a
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され(すなわち、端末が3レベル以上の優先順位(低優先順位、正規/中間優先順位、高い優先順位、…、又は優先順位レベル1、レベル2、レベル3、…)のいずれか一つを有することができる状態に設定され)、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合に(すなわち、端末がある時点で優先順位レベル1、レベル2、レベル3、…のいずれか一つを有する場合に)、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し(このとき、変更される以前に設定された優先順位をそのまま維持する)、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であり、優先順位レベルが変更される場合には、変更された優先順位レベルによってMMバックオフタイマを中止させることができる。ここで、優先順位レベルによってMMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案3b
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し(このとき、変更される以前に設定された優先順位をそのまま維持する)、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案3c
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であり、優先順位レベルが変更される場合には、変更された優先順位レベルによってMMバックオフタイマを中止させることができる。
次に、SMバックオフタイマが動作中であり、優先順位レベルが変更される場合には、変更された優先順位レベルによってSMバックオフタイマを中止させることができる。
ここで、優先順位レベルによってMM/SMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。
提案3d
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であり、優先順位レベルが変更される場合には、変更された優先順位レベルによってSMバックオフタイマを中止させることができる。ここで、優先順位レベルによってSMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。
提案3e
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され、優先順位レベルが端末ごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案3f
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され(すなわち、端末が3レベル以上の優先順位(低優先順位、正規/中間優先順位、高い優先順位、…、又は優先順位レベル1、レベル2、レベル3、…)のいずれか一つを有することができる状態に設定され)、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合(すなわち、アプリケーションごとに優先順位レベル1、レベル2、レベル3、…のいずれか一つが設定されてよく、端末はアプリケーションごとに互いに異なる優先順位を有することができる場合)、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し(このとき、変更される以前に設定された優先順位をそのまま維持する)、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であり、優先順位レベルが変更される場合には、変更された優先順位レベルによってMMバックオフタイマを中止させることができる。ここで、優先順位レベルによってMMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案3g
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続はそのまま維持し(このとき、変更される以前に設定された優先順位をそのまま維持する)、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
提案3h
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であり、優先順位レベルが変更される場合には、変更された優先順位レベルによってMMバックオフタイマを中止させることができる。
次に、SMバックオフタイマが動作中であり、優先順位レベルが変更される場合には、変更された優先順位レベルによってSMバックオフタイマを中止させることができる。
ここで、優先順位レベルによってMM/SMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、通信事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。
提案3i
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であり、優先順位レベルが変更される場合には、変更された優先順位レベルによってSMバックオフタイマを中止させることができる。ここで、優先順位レベルによってSMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、通信事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。
提案3j
端末に対して3レベル以上の多重優先順位が設定され、優先順位レベルがアプリケーションレベルごとに変更/設定される場合、次のように動作することができる。
優先順位が変更される以前に確立されたPDN接続は解放し、変更された優先順位に設定されたPDN接続を再確立することができる。
次に、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、MMバックオフタイマを中止させないということは、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
次に、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させなくてもよい。ここで、SMバックオフタイマを中止させないということは、たとえ特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は、端末が網に対して行うことができるということを意味する。
以上説明した本発明の提案事項は、本発明の動作原理によって一つ又は二つ以上の組合せで適用することができる。以下では、前述した本発明の動作原理及び具体的な提案事項を適用できる実施例について説明する。
実施例1
本実施例1は、多重優先順位が設定された端末に対して優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は、以前に設定された優先順位レベルにそのまま維持され、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を確立する方法に関する。
この場合、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止されるが、SMバックオフタイマは中止されなくてもよい。
図4は、本発明の一例によるPDN接続過程を説明するための図である。
図4の段階0で、網(例えば、MME 30)が、OMA DMを通じて、UE 10に関する二重優先順位又は多重優先順位設定情報を含むNAS設定MOを、UE 10に送信することができる。これによって、UE 10に対して二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。すなわち、UE 10は、二重優先順位又は多重レベル優先順位のいずれか一つの優先順位レベルを有することができる。
UE 10は、自身の優先順位が相対的に低優先順位レベルから相対的に高い優先順位レベルに変更される場合、動作中のMMバックオフタイマが存在するとそれを中止させることができる。
一方、UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のSMバックオフタイマが存在してもそれを中止させなくてもよい。例えば、特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は送信することができる。
また、UE 10は、優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続は、変更される以前の優先順位を有する状態でそのまま維持しながら、変更された優先順位を用いて設定された新しいPDN接続を確立することができる。
具体的には、図4の段階1で、以前に確立されていたPDN接続を維持しながら、UE 10は、(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求(PDN connectivity request)メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望している新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報及びPDNタイプを有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
又は、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と異なるAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することもできる。
図4の段階2乃至6で(段階4は別途説明)、MME 30は、UE 10に対する新しい優先順位を有するPDN接続要求が許容されるか否かを評価することができる。このMME 30の評価は、UE 10に対して設定された優先順位レベル、加入者情報、ユーザ設定情報、事業者方針/選好設定などに基づいて行うことができる。評価の結果、UE 10に対するPDN接続が許容される場合、MME 30は、ベアラ生成のためにS−GW 40にセッション生成要求(create session request)メッセージを送ることができる。S−GW 40はP−GWにセッション生成要求メッセージを送ることができる。それに応答して、P−GW 50はS−GW 40にセッション生成応答(create session response)メッセージを送ることができ、S−GW 40はMME 30にセッション生成応答を送ることができる。
図4の段階4は、選択的な手順であり、必要に応じて、事業者方針のためのPCRF連携をP−GW 50のPCEFとPCRF 60との間で行うことができる。例えば、IP接続性を提供する接続網であるIP−CANセッションの確立及び/又は修正を行うことができる。
図4の段階7で、MME 30からPDN接続受諾メッセージを(e)NB 20に伝達することができる。このメッセージはベアラ設定要求(Bearer Setup Request)をすることによって、RAN区間(UE 10と(e)NB 20との間)の無線リソース設定を開始させる。
図4の段階8で、RRC接続再設定(RRC Connection Reconfiguration)が行われ、これによってRAN区間の無線リソースが設定され、その結果(例えば、RRC接続再設定完了メッセージ)を(e)NB 20に伝達することができる。
図4の段階9で、(e)NB 20からMME 30に無線ベアラ設定に対する結果(例えば、無線ベアラ設定応答(Bearer Setup Response))を送信することができる。
図4の段階10及び11で、UE 10からPDN接続完了(PDN connectivity complete)メッセージを(e)NB 20を経由してMME 30に送ることができる。
図4の段階12乃至15で、MME 30からS−GW 40にベアラ修正要求(Modify bearer request)メッセージを送信し、S−GW 40からベアラ修正応答(Modify Bearer Response)メッセージをMME 30が受信することができる。段階13及び14は選択的な手順であり、必要によってS−GW 40とP−GW 50との間のベアラが更新してもよい。
図4の段階16は選択的な手順であり、UE 10に関する更新された情報などをHSS 70に記憶しておく必要がある場合、MME 30は通知要求(Notify Request)メッセージを通じてHSS登録過程を行うことができ、HSS 70から通知応答(Notify Response)メッセージを受信することができる。
実施例2
本実施例2は、多重優先順位が設定された端末に対して優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は解放/停止し、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を再確立する方法に関する。
ここで、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止され、SMバックオフタイマも中止されてよい。
図4を再び参照すると、段階0で、網(例えば、MME 30)がOMA DMを通じて、UE 10に関する二重優先順位又は多重優先順位設定情報を含むNAS設定MOをUE 10に送信することができる。これによって、UE 10に対して二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。すなわち、UE 10は二重優先順位又は多重レベル優先順位のいずれか一つの優先順位レベルを有することができる。
UE 10は、自身の優先順位が相対的に低優先順位レベルから相対的に高い優先順位レベルに変更される場合、動作中のMMバックオフタイマ及びSMバックオフタイマが存在するとそれを中止させることができる。
一方、図4の段階1で、UE 10は、優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続を解放/停止させることができる。その後、UE 10は(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求(PDN connectivity request)メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望する新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
本実施例2で、図4の段階2乃至16は、上記実施例1で図4の段階2乃至16について説明した事項を適用してもよく、明瞭性のためにその重複説明は省略する。
実施例3
本実施例3は、多重優先順位が設定された端末に対して優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は、以前に設定された優先順位レベルにそのまま維持され、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を確立する方法に関する。
ここで、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止されず、SMバックオフタイマも中止されなくてよい。
図4を再び参照すると、段階0で、網(例えば、MME 30)がOMA DMを通じて、UE 10に関する二重優先順位又は多重優先順位設定情報を含むNAS設定MOをUE 10に送信することができる。これによって、UE 10に対して二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。すなわち、UE 10は二重優先順位又は多重レベル優先順位のいずれか一つの優先順位レベルを有することができる。
UE 10は、優先順位の変更に関係なく、動作中のMMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、MMバックオフタイマが動作中であっても、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は行うことができる。
また、UE 10は、優先順位の変更に関係なく、動作中のSMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、例外として、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は送信することができる。
一方、UE 10は、優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続は、変更される以前の優先順位を有する状態でそのまま維持しながら、変更された優先順位に設定された新しいPDN接続を確立することができる。
具体的には、図4の段階1で、以前に確立されていたPDN接続を維持しながら、UE 10は(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求(PDN connectivity request)メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望する新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報及びPDNタイプを有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
又は、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と異なるAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
本実施例3で、図4の段階2乃至16は、上記実施例1で図4の段階2乃至16について説明した事項を適用してもよく、明瞭性のためにその重複する説明は省略する。
実施例4
本実施例4は、多重優先順位が設定された端末に対して優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は解放/停止し、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を再確立する方法に関する。
ここで、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止されず、SMバックオフタイマも中止されなくてよい。
図4を再び参照すると、段階0で、網(例えば、MME 30)がOMA DMを通じて、UE 10に関する二重優先順位又は多重優先順位設定情報を含むNAS設定MOをUE 10に送信することができる。これによって、UE 10に対して二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。すなわち、UE 10は二重優先順位又は多重レベル優先順位のいずれか一つの優先順位レベルを有することができる。
UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のMMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、MMバックオフタイマが動作中であっても、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は行うことができる。
また、UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のSMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、例外として、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は送信することができる。
一方、図4の段階1で、UE 10は、優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続を解放/停止させることができる。その後、UE 10は(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求(PDN connectivity request)メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望する新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
本実施例4で、図4の段階2乃至16は、上記実施例1で図4の段階2乃至16について説明した事項を適用してもよく、明瞭性のためにその重複する説明は省略する。
実施例5
本実施例5は、アプリケーションレベルごとに多重優先順位が設定された端末に対して、アプリケーションごとに優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は、以前に設定された優先順位レベルにそのまま維持され、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を確立する方法に関する。
ここで、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止されるが、SMバックオフタイマは中止されなくてもよい。
図5は、本発明の他の例によるPDN接続過程を説明するための図である。
図5の段階0で、端末に対して上位層(例えば、アプリケーション層)でアプリケーションレベルごとに二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。また、アプリケーションごとに二重優先順位又は多重優先順位レベルのいずれか一つの優先順位レベルを設定することができる。これによって、端末に対して複数のアプリケーションが関連している場合、複数のアプリケーションごとに異なった優先順位レベルを設定することができる。
UE 10は、アプリケーションごとに優先順位が変更される場合、動作中のMMバックオフタイマが存在すると、変更された優先順位レベルによってMMバックオフタイマを中止させることができる。ここで、優先順位レベルによってMMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。例えば、特定アプリケーションに対して、優先順位レベル1の場合はMMバックオフタイマを中止させず、レベル2以上の場合はMMバックオフタイマを中止させるようにあらかじめ設定することができる。この場合、特定アプリケーションに対して変更された優先順位がレベル1の場合はMMバックオフタイマを中止させないが、レベル2の場合はMMバックオフタイマを中止させることができる。
一方、UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のSMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は送信することができる。
具体的には、図5の段階1で、以前に確立されていたPDN接続を維持しながら、UE 10は(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望する新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報及びPDNタイプを有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
又は、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と異なるAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
本実施例5で、図5の段階2乃至16は、上記実施例1で図4の段階2乃至16について説明した事項を適用してもよく、明瞭性のためにその重複する説明は省略する。
実施例6
本実施例6は、アプリケーションレベルごとに多重優先順位が設定された端末に対して、アプリケーションごとに優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は解放/停止し、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を再確立する方法に関する。
ここで、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止され、SMバックオフタイマも中止されてよい。
図5を再び参照すると、段階0で、端末に対して、上位層(例えば、アプリケーション層)でアプリケーションレベルごとに二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。また、アプリケーションごとに二重優先順位又は多重優先順位レベルのいずれか一つの優先順位レベルを設定することができる。これによって、端末に対して複数のアプリケーションが関連している場合、複数のアプリケーションごとに異なった優先順位レベルを設定することができる。
UE 10は、アプリケーションごとに優先順位が変更される場合、動作中のMMバックオフタイマが存在すると、変更された優先順位レベルによってMMバックオフタイマを中止させることができる。ここで、優先順位レベルによってMMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。例えば、特定アプリケーションに対して優先順位レベル1の場合はMMバックオフタイマを中止させず、レベル2以上の場合はMMバックオフタイマを中止させるようにあらかじめ設定することができる。この場合、特定アプリケーションに対して変更された優先順位がレベル1の場合は、MMバックオフタイマを中止させないが、レベル2の場合は、MMバックオフタイマを中止させることができる。
また、UE 10はアプリケーションごとに優先順位が変更される場合、動作中のSMバックオフタイマが存在すると、変更された優先順位レベルによってSMバックオフタイマを中止させることができる。ここで、優先順位レベルによってSMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。例えば、特定アプリケーションに対して優先順位レベル1、2の場合はSMバックオフタイマを中止させず、レベル3以上の場合はSMバックオフタイマを中止させるようにあらかじめ設定することができる。この場合、特定アプリケーションに対して変更された優先順位がレベル2の場合は、SMバックオフタイマを中止させないが、レベル3の場合はSMバックオフタイマを中止させることができる。
一方、図5の段階1で、UE 10は、優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続を解放/停止させることができる。その後、UE 10は(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望する新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
本実施例6で、図5の段階2乃至16は、上記実施例1で図4の段階2乃至16について説明した事項を適用してもよく、明瞭性のためにその重複する説明は省略する。
実施例7
本実施例7は、アプリケーションレベルごとに多重優先順位が設定された端末に対して、アプリケーションごとに優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は、以前に設定された優先順位レベルにそのまま維持され、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を確立する方法に関する。
ここで、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止されず、SMバックオフタイマも中止されなくてよい。
図5を再び参照すると、段階0で、端末に対して、上位層(例えば、アプリケーション層)でアプリケーションレベルごとに二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。また、アプリケーションごとに二重優先順位又は多重優先順位レベルのいずれか一つの優先順位レベルを設定することができる。これによって、端末に対して複数のアプリケーションが関連している場合、複数のアプリケーションごとに異なった優先順位レベルを設定することができる。
UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のMMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、MMバックオフタイマが動作中であっても、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は行うことができる。
また、UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のSMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、例外として、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は送信することができる。
一方、図5の段階1で、以前に確立されていたPDN接続を維持しながら、UE 10は(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望する新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報及びPDNタイプを有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
又は、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と異なるAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
本実施例7で、図5の段階2乃至16は、上記実施例1で図4の段階2乃至16について説明した事項を適用してもよく、明瞭性のためにその重複する説明は省略する。
実施例8
本実施例8は、アプリケーションレベルごとに多重優先順位が設定された端末に対して、アプリケーションごとに優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は解放/停止し、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を再確立する方法に関する。
ここで、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止されないが、SMバックオフタイマは中止されてよい。
図5を再び参照すると、段階0で、端末に対して、上位層(例えば、アプリケーション層)でアプリケーションレベルごとに二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。また、アプリケーションごとに二重優先順位又は多重優先順位レベルのいずれか一つの優先順位レベルを設定することができる。これによって、端末に対して複数のアプリケーションが関連している場合、複数のアプリケーションごとに異なった優先順位レベルを設定することができる。
UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のMMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、MMバックオフタイマが動作中であっても、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高い優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は行うことができる。
また、UE 10は、アプリケーションごとに優先順位が変更される場合、動作中のSMバックオフタイマが存在すると、変更された優先順位レベルによってSMバックオフタイマを中止させることができる。ここで、優先順位レベルによってSMバックオフタイマを適用/中止するか否かは、アプリケーションごとに静的に設定してもよいし、加入者データ、事業者の方針/選好設定などによって動的に決定してもよい。例えば、特定アプリケーションに対して優先順位レベル1、2の場合はSMバックオフタイマを中止させず、レベル3以上の場合はSMバックオフタイマを中止させるようにあらかじめ設定することができる。この場合、特定アプリケーションに対して変更された優先順位がレベル2の場合はSMバックオフタイマを中止させないが、レベル3の場合はSMバックオフタイマを中止させることができる。
一方、図5の段階1で、UE 10は、優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続を解放/停止させることができる。その後、UE 10は(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望する新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
本実施例8で、図5の段階2乃至16は、上記実施例1で図4の段階2乃至16について説明した事項を適用してもよく、明瞭性のためにその重複する説明は省略する。
実施例9
本実施例9は、アプリケーションレベルごとに多重優先順位が設定された端末に対して、アプリケーションごとに優先順位レベルの変更が発生する場合、以前に確立されているPDN接続は解放/停止し、新たに設定された優先順位レベルを有する新しいPDN接続を再確立する方法に関する。
ここで、優先順位レベルが変更される場合、MMバックオフタイマは中止されず、SMバックオフタイマも中止されなくてよい。
図5を再び参照すると、段階0で、端末に対して、上位層(例えば、アプリケーション層)でアプリケーションレベルごとに二重優先順位又は多重優先順位を設定することができる。また、アプリケーションごとに二重優先順位又は多重優先順位レベルのいずれか一つの優先順位レベルを設定することができる。これによって、端末に対して複数のアプリケーションが関連している場合、複数のアプリケーションごとに異なった優先順位レベルを設定することができる。
UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のMMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、MMバックオフタイマが動作中であっても、低優先順位と指示されていない(又は、非低/正規/高優先順位に設定された)MM信号通知要求(例えば、接続要求、TAU/RAU要求、サービス要求)は行うことができる。
また、UE 10は優先順位の変更に関係なく、動作中のSMバックオフタイマが存在していてもそれを中止させなくてよい。例えば、特定APNに対するSMバックオフタイマが動作中であっても、例外として、同一のAPNに対する正規(すなわち、非低)優先順位を有するSM信号通知要求(例えば、PDN接続要求、ベアラリソース修正要求、ベアラリソース割当要求など)は送信することができる。
一方、図5の段階1で、UE 10は、優先順位が変更される以前に確立されていたPDN接続を解放/停止させることができる。その後、UE 10は(e)NB 20を経由してMME 30にPDN接続要求メッセージを送ることができる。このとき、PDN接続要求メッセージには、UE 10が接続を所望する新しいPDN接続のAPN情報を含めることができる。
例えば、UE 10は、以前に確立されていたPDN接続(変更前の優先順位レベルを有するPDN接続)と同じAPN情報を有する新しいPDN接続(変更された優先順位レベルを有するPDN接続)のためにPDN接続要求を送信することができる。
本実施例9で、図5の段階2乃至16は、上記実施例1で図4の段階2乃至16について説明した事項を適用してもよく、明瞭性のためにその重複する説明は省略する。
以上本発明の様々な実施例で説明した事項は独立して適用されてもよく、又は2以上の実施例が同時に適用してもよい。
また、前述した本発明の例示は、MTC方式の無線通信サービスに適用される場合を例示的に説明したが、本発明で提案する原理は、正規の無線通信システムにおいて多重優先順位による動作、優先順位変更時におけるPDN接続動作、バックオフタイマの制御動作などに対しても同様な適用が可能である。
前述した本発明の実施例によれば、端末と網との間のサービス/通信における余計な遅延を防止することができ、これによって、網リソースの無駄遣いを防止し、結果としてユーザ体験を向上させることができる。
図6は、本発明の一例による端末装置の好適な実施例の構成を示す図である。
図6を参照すると、本発明による端末装置1000は、送受信モジュール1010、プロセッサ1020、及びメモリ1030を備えている。送受信モジュール1010は、外部装置(例えば、網ノード、他の端末、サーバなど)に各種の信号、データ及び情報を送信し、外部装置(例えば、網ノード、他の端末、サーバなど)から各種の信号、データ及び情報を受信するように構成することができる。プロセッサ1020は、端末装置1000の動作全般を制御し、端末装置1000が外部装置と送受信する情報などを演算処理する機能を果たすように構成することができる。メモリ1030は、演算処理された情報などを所定時間記憶することができ、バッファ(不図示)などの構成要素に置き換えられてもよい。
本発明の一実施例による端末装置1000は、多重優先順位が設定された場合にPDN接続を確立するように構成することができる。端末装置1000のプロセッサ1020を、第1優先順位レベル(例えば、低優先順位レベル(又は、非低優先順位レベル))に設定された第1PDN接続を確立するように構成することができる。また、プロセッサ1020は、第1優先順位レベルに設定された第1PDN接続が存在する中、第2優先順位レベル(例えば、非低優先順位レベル(又は、低優先順位レベル))に設定された第2PDN接続の確立が要求されるか否かを判定することができる。第1優先順位レベルに設定された第1PDN接続が存在し、第2優先順位レベルに設定された第2PDN接続の確立が要求されると判定される場合、プロセッサ1020を、第1優先順位レベルに設定された第1PDN接続を維持しながら、第2優先順位レベルに設定された第2PDN接続のためのPDN接続要求メッセージを、送受信モジュール1010を用いて送信するように構成することができる。場合によっては、プロセッサ1020を、第1PDN接続が停止した後に、第2PDN接続に対するPDN接続要求を送信するように構成することもできる。
ここで、第1PDN接続が維持される際に、又は第1PDN接続が停止した後に、第1PDN接続のAPNと同じAPNに対して第2PDN接続のためのPDN接続要求メッセージを送信することができる。
また、第1PDN接続のAPNに対してSMバックオフタイマが動作中であっても(すなわち、SMバックオフタイマを中止させないで)、第1PDN接続のAPNと同じAPNに対して、第2PDN接続のためのPDN接続要求メッセージの送信が許容してもよい。
一方、本発明の他の実施例による端末装置1000は、多重優先順位が設定された場合にバックオフタイマを制御するように構成してもよい。端末装置1000のプロセッサ1020は、第1優先順位レベル(例えば、低優先順位レベル)に設定された第1NAS要求メッセージを、送受信モジュール1010を用いて送信するように構成してもよい。また、プロセッサ1020は、第1NAS要求メッセージが網によって拒絶される場合などに、網によって設定されたバックオフタイマ(MMバックオフタイマ及び/又はSMバックオフタイマ)を起動するように構成してもよい。また、プロセッサ1020は、バックオフタイマが動作している中に、該バックオフタイマを中止させず、第1優先順位レベルに設定されていない(例えば、非低優先順位レベルに設定された)第2NAS要求メッセージを、送受信モジュール1010を用いて送信するように構成してもよい。
第1優先順位レベルに設定された第1NAS要求メッセージが接続要求メッセージ、TAU要求メッセージ、サービス要求メッセージなどである場合、バックオフタイマはMMバックオフタイマであればよい。このとき、MMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させず、接続過程、TAU過程、サービス要求過程などの開始が許容されてよい。
第1優先順位レベルに設定された第1NAS要求メッセージがPDN接続要求メッセージ、ベアラ修正要求メッセージ、ベアラリソース割当メッセージなどである場合、バックオフタイマはSMバックオフタイマであればよい。このとき、SMバックオフタイマが動作中であっても、それを中止させず、PDN接続要求メッセージ、ベアラ修正要求メッセージ、ベアラリソース割当メッセージなどの送信が許容してもよい。
このような端末装置1000の具体的な構成は、前述した本発明の様々な実施例で説明した事項が独立して適用され、又は2以上の実施例が同時に適用されるように具現することができ、重複する内容についての説明は明確性のために省略する。
本発明によれば、多重優先順位を有する端末に対してPDN接続を制御する方法を提供することができる。また、本発明によれば、多重優先順位を有する端末に対してバックオフタイマを制御する方法を提供することができる。
上述した本発明の実施例は様々な手段によって具現することができる。例えば、本発明の実施例をハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、一つ又はそれ以上の特定用途集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェア又はソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例による方法は、上述された機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動されてよい。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、既に公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
以上開示された本発明の好ましい実施例についての詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施できるように提供された。本明細書では本発明の好適な実施例を参照して説明したが、当該技術の分野における熟練した当業者に理解されるように、本発明の領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正及び変更することもできる。例えば、当業者は、上記の実施例に記載された各構成を互いに組み合わせる方式で用いてもよい。したがって、本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えるためのものである。
本発明は、本発明の精神及び必須特徴から逸脱することなく、他の特定の形態に具体化することができる。そのため、上記の詳細な説明はいずれの面においても制約的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、本願の請求項の合理的解釈によって定めなければならず、本発明の均等範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。本発明は、ここに開示されている実施形態に制限されるものではなく、ここに開示されている原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を有するものである。また、特許請求の範囲で明示的な引用関係を有しない請求項を結合して実施例を構成してもよいし、出願後の補正によって新しい請求項として含めてもよい。
本発明は、本発明の必須特徴から逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化してもよいことは当業者にとって明らかである。したがって、添付した請求項及びその均等範囲内における変更及び変形はいずれも本発明の範囲に含まれる。