JP6452370B2 - 波動歯車装置の製造方法及び波動歯車装置 - Google Patents

波動歯車装置の製造方法及び波動歯車装置 Download PDF

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Description

本発明は、剛性内歯歯車(サーキュラスプライン)、可撓性外歯歯車(フレクスプライン)及び波動発生器(ウェーブジェネレータ)の位置決めを行う波動歯車装置の製造方法及び波動歯車装置に関する。
波動歯車装置は、小型の割に高減速比が得られるので、ロボットアームの関節駆動に用いるモータの回転を減速する減速機として広く使用されている。この波動歯車装置は、3つの主要な構成要素と、これら構成要素の位置関係を決める5つの位置決め要素と、を有して構成される。
3つの主要な構成要素は、剛性内歯歯車と呼ばれている内側に歯を持つ環状の内歯歯車と、可撓性外歯歯車と呼ばれている外側に歯を持つ薄い環状の柔軟な外歯歯車と、波動発生器と呼ばれている楕円形状をしたカム部材である。5つの位置決め要素のうち2つは、剛性内歯歯車が締結固定されるハウジングと、波動歯車装置の出力となる可撓性外歯歯車が締結固定される出力部材である。残りの3つは、ハウジングと出力部材との間に設けられるクロスローラベアリングと、波動発生器の回転を保持する軸受と、軸受を保持しハウジングに締結固定される支持部材である。
ここで、剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車、波動発生器の取り付け精度が、波動歯車装置の回転精度に大きく影響することが知られている。それ故、従来、ハウジング等の構成部品は高精度の加工精度が要求される。したがって、剛性内歯歯車をハウジングに取付け固定するためには、取付け面の平面度及び平行度を高精度で実現する必要がある。さらに、可撓性外歯歯車、波動発生器を組付け固定する際、ハウジングに取付け固定された剛性内歯歯車の芯と可撓性外歯歯車、波動発生器の芯との同軸度を高精度で実現する必要がある。
特許文献1には、剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器を、治具を用いてハウジングの内周面を基準面として位置決めする波動歯車装置の組立方法が提案されている。
特開2009−257409号公報
多関節型多軸のロボットアームは、複数の関節部を有しており、それぞれの関節部に駆動モータと波動歯車装置が配設されている。従って、各関節部において波動歯車装置の剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器の取付精度がよくないと、各要素の芯ズレや各軸の傾き、回転精度が低下するので、ロボットアームの性能(JIS B8432 ロボット性能項目)が著しく低下する。つまり、波動歯車装置にとって、主要な構成要素である剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器の中心軸を高精度に一致させることが重要である。
しかしながら、特許文献1では、剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器がハウジング基準で位置決めされるため、剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器に加えて、ハウジングの基準面も高精度に加工・製作する必要があった。そのため、ハウジングを高精度に加工・製作する分、波動歯車装置の製造に時間が掛り、また、コストが高くなっていた。
特に、特許文献1では、剛性内歯歯車に対する基準面と、可撓性外歯歯車を位置決めするための治具に対する基準面とを、ハウジングの内周面にそれぞれ形成しなければならない。ハウジングにおいて基準面の面積が増大するほど、ハウジングの加工・製作に時間が掛り、コストが高くなる傾向があるため、特許文献1では、ハウジングにおける基準面を広くとならなければならず、コスト高となっていた。
他方、ハウジングの基準面の精度を低下させて、時間短縮を図り、コストダウンを図ると、剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器の間で芯ズレが大きくなる。
そこで、本発明は、製造に要する時間を短縮しながらも、剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器の中心軸を精度良く揃えることができる波動歯車装置の製造方法、及び波動歯車装置を提供することにある。
本発明の波動歯車装置の製造方法は、筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に取り付けられ、内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、外歯が形成された筒状の胴部と、前記胴部の一端から半径方向内側に延びる取付部とを有し、前記剛性内歯歯車の内側に配置された可撓性外歯歯車と、前記可撓性外歯歯車の内側に配置され、前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて、前記可撓性外歯歯車を部分的に前記剛性内歯歯車に噛み合わせると共に、前記外歯及び前記内歯の噛み合い位置を円周方向に移動させる波動発生器と、前記取付部に取り付けられた出力部材と、外輪が前記ハウジングに固定され、内輪が前記出力部材に固定され、前記出力部材を回転可能に支持するベアリングと、前記波動発生器を回転可能に支持し、前記ハウジングに固定される支持部材と、を有する波動歯車装置の製造方法において、前記剛性内歯歯車の外周面が前記ハウジングの内周面に対して半径方向に離間するように前記剛性内歯歯車を前記ハウジングに固定する第1固定工程と、前記剛性内歯歯車に対して前記出力部材を位置決めする第1位置決め工程と、前記第1位置決め工程の後、前記ベアリングの外輪を前記ハウジングに固定し、前記出力部材を前記ベアリングの内輪に固定する第2固定工程と、前記剛性内歯歯車に対して前記可撓性外歯歯車を位置決めする第2位置決め工程と、前記第2位置決め工程の後、前記可撓性外歯歯車の取付部を前記出力部材に固定する第3固定工程と、前記剛性内歯歯車に対して前記波動発生器を位置決めする第3位置決め工程と、前記第3位置決め工程の後、前記波動発生器を支持した前記支持部材を、前記支持部材の外周面が前記ハウジングの内周面に対して半径方向に離間するように前記ハウジングに固定する第4固定工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の波動歯車装置は、筒状のハウジングと、前記ハウジングの内部に取り付けられ、内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、外歯が形成された筒状の胴部と、前記胴部の一端から半径方向内側に延びる取付部とを有し、前記剛性内歯歯車の内側に配置された可撓性外歯歯車と、前記可撓性外歯歯車の内側に配置され、前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて、前記可撓性外歯歯車を部分的に前記剛性内歯歯車に噛み合わせると共に、前記外歯及び前記内歯の噛み合い位置を円周方向に移動させる波動発生器と、前記取付部に取り付けられた出力部材と、外輪が前記ハウジングに固定され、内輪が前記出力部材に固定され、前記出力部材を回転可能に支持するベアリングと、前記波動発生器を前記ベアリングとは異なるベアリングを介して回転可能に支持し、前記剛性内歯歯車と接して前記ハウジングに固定される支持部材と、を備え、前記剛性内歯歯車の外周面の少なくとも一部及び前記支持部材の外周面が前記ハウジングの内周面と接していないことを特徴とする。
本発明の波動歯車装置の製造方法によれば、従来よりもハウジングを製作する手間を省くことができ、製造に要する時間を短縮しながらも剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器の中心軸を精度良く揃えることができる。
また、本発明の波動歯車装置によれば、剛性内歯歯車の外周面及び支持部材の外周面がハウジングの内周面に対して離間しているので、剛性内歯歯車を基準に可撓性外歯歯車及び波動発生器の位置決めをすることができる。
第1実施形態に係る製造方法により製造された波動歯車装置の概略構成を示す説明図である。 第1実施形態に係る波動歯車装置の製造方法の第1固定工程を説明するための図である。 第1実施形態に係る波動歯車装置の製造方法の第1位置決め工程及び第2固定工程を説明するための図である。 第1治具を示す説明図である。 第1実施形態に係る波動歯車装置の製造方法の第2位置決め工程及び第3固定工程を説明するための図である。 第2治具を示す説明図である。 波動発生器ユニットを示す断面図である。 第1実施形態に係る波動歯車装置の製造方法の第3位置決め工程及び第4固定工程を説明するための図である。 第3治具を示す説明図である。 第2実施形態に係る波動歯車装置の製造方法の第1位置決め工程、第2位置決め工程、第2固定工程及び第3固定工程を説明するための図である。 共通治具を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る製造方法により製造された波動歯車装置の概略構成を示す説明図であり、図1(a)は波動歯車装置の断面図、図1(b)は波動歯車装置の平面図である。
波動歯車装置10は、内歯歯車である剛性内歯歯車(サーキュラスプライン)20と、外歯歯車である可撓性外歯歯車(フレクスプライン)30と、波動発生器(ウェブジェネレータ)40と、を備えている。
また、波動歯車装置10は、内歯歯車ハウジングであるハウジング50と、外歯歯車フランジである出力部材60と、クロスローラベアリング等のベアリング70と、ウェブジェネレータハウジングである支持部材80と、を備えている。
ハウジング50は、円筒状に形成された本体50Aと、本体50Aの内周面52から軸方向と直交する半径方向の内側に突出する突出部53と、本体50Aの内周面52から突出部53よりも半径方向内側に突出する突出部54とを有する。
突出部54は、軸方向の2つの端面57,58のうち、一方の端面57の一部が突出部53とつながっている。これにより、突出部53と突出部54との間に段差部が形成される。突出部53の内周面51は、剛性内歯歯車20の外周面24の一部24Aが嵌合するハウジング基準面(基準面)である。
剛性内歯歯車20は、円環状の剛性部材で形成された歯車本体21と、歯車本体21の内周に、円周方向に互いに間隔をあけて形成された複数の内歯22とを有している。剛性内歯歯車20の内歯22の数は、例えば102歯である。
剛性内歯歯車20は、ハウジング50の内部にボルト91で取り付け固定されている。具体的に説明すると、剛性内歯歯車20は、突出部53と突出部54とで形成された段差部に嵌め込まれている。これにより、剛性内歯歯車20は、剛性内歯歯車20の外周面24の一部24Aが突出部53の内周面51に接触し、剛性内歯歯車20の軸方向の2つの端面26,27のうち一方の端面26が、突出部54の一方の端面57の一部以外の他部に接触する。この状態で、剛性内歯歯車20は、ボルト91で突出部54に固定されている。
可撓性外歯歯車30は、円筒状の薄肉の胴部31と、胴部31の軸方向の一端に接続された取付部32と、を有している。胴部31の外周面であって胴部31の軸方向の他端には、複数の外歯33が形成されている。胴部31は、可撓性を有する。
可撓性外歯歯車30は、取付部32に対して軸方向の反対側が開口するカップ形状に形成された、いわゆるカップ型の可撓性外歯歯車である。取付部32は、胴部31の軸方向の一端から軸方向に直交する半径方向の内側に延びる板状に形成された部材である。可撓性外歯歯車30の取付部32は、ボルト94により出力部材60に取り付け固定される。
また、可撓性外歯歯車30の外歯33は、剛性内歯歯車20の内歯22よりも歯数が少ない。例えば、可撓性外歯歯車30の外歯33の歯数は100歯であり、剛性内歯歯車20の内歯の歯数102歯よりも2歯少なく設定されている。
外歯33は、胴部31に弾性変形がない状態で歯筋方向が胴部31の外周面に沿う方向と平行となるように形成されている。可撓性外歯歯車30は、外歯33が剛性内歯歯車20の内歯22に対向するように、剛性内歯歯車20の内側に配置されている。
出力部材60は、可撓性外歯歯車30の取付部32にボルト94で固定されているので、可撓性外歯歯車30の回転に伴って回転する。
ベアリング70は、内輪(インナーレース)71と、外輪(アウターレース)72と、コロなどの転動部材73と、を有して構成されている。なお、転動部材73は、例えば球であってもよい。そして、外輪72がボルト92でハウジング50、具体的にはハウジング50の突出部54の他方の端面58に固定され、内輪71がボルト93で出力部材60に固定されている。これにより、出力部材60を回転可能に支持している。
波動発生器40は、可撓性外歯歯車30の内側、即ち胴部31の内側に嵌め込まれ、胴部31の一端における胴部31の内周面に接触して、胴部31を半径方向に撓めて略楕円形状に弾性変形させるものである。
波動発生器40は、略楕円形状のカム部材41と、カム部材41の外周に設けられ弾性変形が可能な薄肉の軸受42と、カム部材41にボルト95で固定された入力軸部材43とを有している。入力軸部材43は、カム部材41の両側から軸方向に突出するように形成されている。具体的に説明すると、入力軸部材43は、カム部材41に固定される略円板状の平板部と、平板部の両側から平板部に対して垂直な方向に延びる軸部と、を有し、平板部がボルト95でカム部材41に固定され、軸部が外部から回転力の入力を受けて回転する。
波動発生器40は、ベアリング97を介して支持部材80に回転可能に支持されている。具体的に説明すると、波動発生器40の入力軸部材43の軸部の軸方向の一端が、ベアリング97を介して支持部材80に支持されている。入力軸部材43の軸部の軸方向の他端は、ベアリング98を介して出力部材60に支持されている。
支持部材80は、ハウジング50にボルト96で固定されている。具体的に説明すると、支持部材80は、剛性内歯歯車20の他方の端面27に接触され、剛性内歯歯車20を介してボルト96でハウジング50の突出部54に固定されている。
剛性内歯歯車20の外周面24及び支持部材80の外周面81は、ハウジング50の内周面、具体的には、ハウジング50の本体50Aの内周面52に対して離間している。更に具体的に説明すると、剛性内歯歯車20の外周面24の一部24A以外の他部24Bが、ハウジング50の内周面52に対して離間している。これにより、ハウジング50と剛性内歯歯車20との間には、第1の隙間である隙間R1が形成され、ハウジング50と支持部材80との間には、第2の隙間である隙間R2が形成されている。
可撓性外歯歯車30が略楕円形状に弾性変形することで、剛性内歯歯車20と可撓性外歯歯車30とは、略楕円形状の長軸上の2箇所の噛み合わせ部分において、それぞれ複数歯による部分的な噛み合いを生じている。そして、カム部材41が回転軸まわりに回転することで、剛性内歯歯車20の内歯22と可撓性外歯歯車30の外歯33との噛み合わせ部分(噛み合い位置)が円周方向に移動する。そして、可撓性外歯歯車30は、剛性内歯歯車20と可撓性外歯歯車30との歯数差に基づく減速比50(=両歯車の歯数差/可撓性外歯歯車の歯数)で、カム部材41の回転速度に対して減速した回転速度で回転する。
以下に、第1実施形態の波動歯車装置10の組立手順(製造方法)について説明する。波動歯車装置10は、以下の(1)〜(8)の手順で組み立てられる。
(1)剛性内歯歯車20の固定工程(第1固定工程:図2)
(2)出力部材60の位置決め工程(第1位置決め工程:図3及び図4)
(3)ベアリング70及び出力部材60の固定工程(第2固定工程:図3及び図4)
(4)可撓性外歯歯車30の位置決め工程(第2位置決め工程:図5及び図6)
(5)可撓性外歯歯車30の固定工程(第3固定工程:図5及び図6)
(6)波動発生器ユニット100の組立工程(図7)
(7)波動発生器40の位置決め工程(第3位置決め工程:図8及び図9)
(8)波動発生器40の固定工程(第4固定工程:図8及び図9)
以下、(1)〜(8)の各工程について詳細に説明する。
(1)剛性内歯歯車20の固定工程(第1固定工程:図2)
図2は、第1固定工程を説明するための図であり、剛性内歯歯車20をハウジング50に組み付けた状態の断面図である。はじめに図2に示すように、剛性内歯歯車20をハウジング50にボルト91で固定する。その際、剛性内歯歯車20の外周面とハウジング50との間に隙間R1が形成されるように剛性内歯歯車20がハウジング50に固定される。
剛性内歯歯車20の外周面には、剛性内歯歯車基準面(基準面)24が設けられており、本実施形態では、剛性内歯歯車20の外周面が基準面24である。また、ハウジング50の内周面には、基準面24の一部24Aと嵌合する(接触する)剛性内歯歯車位置決め基準面であるハウジング基準面(基準面)51が設けられている。本実施形態では、ハウジング50の突出部53の内周面が基準面51である。
基準面51の軸方向の深さLは、剛性内歯歯車20の位置決めができる値であり、ハウジング50の半径方向に延びる剛性内歯歯車当接面の平面度と、該当接面と基準面51との直角度により決まる。また、剛性内歯歯車20の位置決めには、基準面51の深さL以上必要がないため、ハウジング50は高精度加工が不要な隙間R1(逃げ加工)がある。基準面51の軸方向の長さLが基準面24の軸方向の長さの半分以下であるのが好ましい。つまり、剛性内歯歯車20をハウジング50に固定したとき、剛性内歯歯車20の基準面24の軸方向の半分以上が露出し、露出した基準面24の他部24Bの半径方向外側に隙間R1が形成される。
また、ハウジング50の軸芯と剛性内歯歯車20の軸芯Aとが一致しているのが好ましく、基準面51を高精度に形成すると好ましい。なお、後の工程では、剛性内歯歯車20を基準に部材を組み付けるため、剛性内歯歯車20の基準面24を高精度に形成しておけば、基準面51を高精度に形成しなくてもよく、基準面51は省略しても構わない。
本第1実施形態では、図2に示すように、剛性内歯歯車20は、基準面24が基準面51に倣いハウジング50の内部に配置され、ボルト91によってハウジング50に固定される。本工程により、ハウジング50は、基準面24を基準として剛性内歯歯車20に固定される。
(2)出力部材60の位置決め工程(第1位置決め工程:図3及び図4)
図3は、第1位置決め工程及び第2固定工程を説明するための図であり、出力部材60を治具J1で位置決めし、出力部材60及びベアリング70を固定した状態の断面図である。図4は、治具J1の説明図であり、図4(a)は治具J1の斜視図、図4(b)は治具J1の断面図、図4(c)は治具J1の平面図である。
本工程時、図4(a)〜図4(c)に示す出力部材位置決め治具(第1治具)である治具J1を準備する。治具J1は、剛性内歯歯車20に位置決めされる第1基準面である基準面P1、及び出力部材60を位置決めする第2基準面である基準面P2を有する。具体的に説明すると、治具J1は、円環状の第1環状部である環状部J1と、環状部J1と同軸に配置された第1軸状部である軸状部J1と、環状部J1と軸状部J1とを連結する連結部J1と、を有する。環状部J1の内周面は、基準面P1を有し、軸状部J1の外周面は、基準面P2を有する。
図3に示すように、出力部材60は、ベアリング70の内周面と嵌合する凸部61の側壁面である基準面62と、治具J1と嵌合する穴部63の側壁面である基準面64とが同一の軸芯dになるように構成されている。また、治具J1は、基準面24と嵌合する基準面P1と、出力部材60の基準面64と嵌合する基準面P2とが同一の軸芯eになるように構成されている。
図3に示すように、治具J1の環状部J1を隙間R1に嵌合させて治具J1の基準面P1と剛性内歯歯車20の外周面とを嵌合させる。同時に、出力部材60の回転中心に形成された穴部63に軸状部J1を嵌合させて基準面P2と出力部材60の穴部63の基準面64とを嵌合させる。このように、治具J1の基準面P1と剛性内歯歯車20とを嵌合させ、かつ治具J1の基準面P2と出力部材60とを嵌合させて、剛性内歯歯車20に対して出力部材60を位置決めする。治具J1を、剛性内歯歯車20の基準面24及び出力部材60の基準面64に嵌合させ、出力部材60の基準面62をベアリング70に嵌合させることにより、ベアリング70及び出力部材60の軸芯dを、基準面24の軸芯Aと一致させることができる。
(3)ベアリング70及び出力部材60の固定工程(第2固定工程:図3及び図4)
次に、治具J1により出力部材60を位置決めした状態で、ハウジング50にベアリング70を介し出力部材60を固定する。つまり、第1位置決め工程の後、ベアリング70の外輪72をハウジング50にボルト92で固定し、出力部材60をベアリング70の内輪71にボルト93で固定する。本工程により、ベアリング70及び出力部材60が基準面24を基準として固定される。ボルト92,93による固定後、治具J1を取り外す。
(4)可撓性外歯歯車30の位置決め工程(第2位置決め工程:図5及び図6)
図5は、第2位置決め工程及び第3固定工程を説明するための図であり、可撓性外歯歯車30をハウジング50内に組み込んで、可撓性外歯歯車30を治具J2で位置決めし、固定した状態の説明図である。図5(a)はその状態の断面図、図5(b)はその状態の平面図である。図6は治具J2の説明図であり、図6(a)は治具J2の斜視図、図6(b)は治具J2の断面図、図6(c)は治具J2の平面図である。
本工程時、図6(a)〜図6(c)に示す可撓性外歯歯車位置決め治具(第2治具)である治具J2を準備する。治具J2は、剛性内歯歯車20に位置決めされる第3基準面である基準面P3、及び可撓性外歯歯車30を位置決めする第4基準面である基準面P4を有する。具体的に説明すると、治具J2は、円環状の第2環状部である環状部J2と、環状部J2と同軸に配置された第2軸状部である軸状部J2と、環状部J2と軸状部J2とを連結する連結部J2と、を有する。環状部J2の内周面は基準面P3を有し、軸状部J2の外周面は基準面P4を有する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、可撓性外歯歯車30は、カップ形状に形成されている。可撓性外歯歯車30の中央部(取付部32の回転中心)には、穴部34が形成され、穴部34の側壁面が、可撓性外歯歯車30の基準となる可撓性外歯歯車基準面である基準面35となる。
治具J2は、基準面24と嵌合する基準面P3と、基準面35と嵌合する基準面P4とが同一の軸芯fになるように構成されている。
また、治具J2には、可撓性外歯歯車30を出力部材60に締結固定するボルト94の締めつけを可能とするボルト締結用逃げ穴H1が連結部J2に形成されている。
可撓性外歯歯車30を、剛性内歯歯車20の内歯と噛み合うように剛性内歯歯車20の内部に仮配置させ、可撓性外歯歯車30の背後(カップ開口側)より、治具J2を挿入する。治具J2の環状部J2を隙間R1に嵌合させて治具J2の基準面P3と剛性内歯歯車20の外周面とを嵌合させる。同時に、取付部32に形成された穴部34に軸状部J2を嵌合させて基準面P4と穴部34の基準面35とを嵌合させる。このように、治具J2の基準面P3と剛性内歯歯車20とを嵌合させ、かつ治具J2の基準面P4と可撓性外歯歯車30とを嵌合させることで、剛性内歯歯車20に対して可撓性外歯歯車30を位置決めする。治具J2を剛性内歯歯車20の基準面24と可撓性外歯歯車30の基準面35とに同時に嵌合させることにより、可撓性外歯歯車30の軸芯Bを、剛性内歯歯車20の基準面24の軸芯Aに一致させることができる。この際、ハウジング50に隙間R1があるため、同時に二か所の嵌合が可能となり、可撓性外歯歯車30の軸芯Bは基準面24の軸芯Aと一致させることができる。
(5)可撓性外歯歯車30の固定工程(第3固定工程:図5及び図6)
各々の基準面を嵌合させた状態で、治具J2に設けられたボルト締結用逃げ穴H1を利用し、可撓性外歯歯車30を出力部材60にボルト94で固定する。本工程により、可撓性外歯歯車30は、基準面24を基準とし、出力部材60に取付固定される。
さらに、治具J2の連結部J2には、可撓性外歯歯車30の位置決め固定後に治具J2を引き抜く治具抜き手段として、例えばタップ加工された穴H2が設けられている。これにより、治具J2を容易に取り外すことができる。
(6)波動発生器ユニット100の組立工程(図7)
図7は、波動発生器ユニット100の断面図である。図7に示すカム部材41は、外周が略楕円形状をしており、中央部にカム部材41の基準となるカム部材41の円筒状の内周面である基準面44を有している。入力軸部材43には、基準面44と嵌合する円筒状の外周面である基準面45と、入力軸位置決め治具(第3治具)である治具J3(図9)と嵌合する円筒状の外周面である基準面46と、が同一の軸芯Cになるよう形成されている。
カム部材41は、入力軸部材43の基準面45に倣い入力軸部材43に配置され、ボルト95によって入力軸部材43が固定されている。さらに、入力軸部材43にベアリング97の内輪を取り付け、ベアリング97の外輪に支持部材80を固定する。この時、ベアリング97に予圧を掛けてガタ取りをすることで、ベアリング97及び支持部材80は、同一の軸芯Cになるよう組立可能である。この工程で組み立てられたユニットを波動発生器ユニット100と呼ぶ。
(7)波動発生器40の位置決め工程(第3位置決め工程:図8及び図9)
図8は、第3位置決め工程及び第4固定工程を説明するための図であり、波動発生器40をハウジング50内に組み込んで、波動発生器40を位置決めし、波動発生器40を支持する支持部材80をハウジング50に固定した状態を示す説明図である。図8(a)はその状態の断面図、図8(b)はその状態の平面図である。図9は治具J3の説明図であり、図9(a)は治具J3の斜視図、図9(b)は治具J3の断面図、図9(c)は治具J3の平面図である。
本工程時、図9(a)〜図9(c)に示す入力軸位置決め治具(第3治具)である治具J3を準備する。治具J3は、剛性内歯歯車20に位置決めされる第5基準面である基準面P5、及び波動発生器40を位置決めする第6基準面である基準面P6を有する。具体的に説明すると、治具J3は、円環状の第3環状部である環状部J3と、環状部J3から半径方向内側に延びて形成され、入力軸部材43の軸部が挿通される貫通孔H3が形成された面状部J3と、を有する。環状部J3の内周面が基準面P5であり、貫通孔H3の側壁面が基準面P6である。
治具J3は、剛性内歯歯車20の基準面24と嵌合する基準面P5と、入力軸部材43の基準面46と嵌合する基準面P6とが、同一の軸芯gになるように構成されている。また、治具J3には、支持部材80をハウジング50に締結固定するボルト96の締め付けを可能とするボルト締結用逃げ穴H4が設けられている。更に治具J3には、入力軸部材43の位置決め固定後に治具J3を引き抜く治具抜き手段として、例えば、タップ加工された穴H5が設けられている。
図8(a)に示すように、ハウジング50の内部、即ち上記第3固定工程で可撓性外歯歯車30を固定したユニットに、波動発生器40が可撓性外歯歯車30の内部に配置するように、波動発生器ユニット100を仮配置する。その後、波動発生器ユニット100の背後(支持部材80側)より、図8(b)に示すように、治具J3を挿入する。
環状部J3を隙間R1,R2に嵌合させて基準面P5と剛性内歯歯車20の外周面24とを嵌合させ、貫通孔H3に入力軸部材43の軸部を挿通させて、貫通孔Hの基準面P6と入力軸部材43の基準面46とを嵌合させる。基準面P5と剛性内歯歯車20とを嵌合させ、かつ基準面P6と波動発生器40とを嵌合させることで、剛性内歯歯車20に対して波動発生器40を位置決めする。治具J3を剛性内歯歯車20の基準面24と入力軸部材43の基準面46に同時に嵌合させることにより、入力軸部材43の軸芯Cを、剛性内歯歯車20の基準面24の軸芯Aと一致させることができる。
(8)波動発生器40の固定工程(第4固定工程:図8及び図9)
各々の基準面を嵌合させた状態で、波動発生器40を支持した支持部材80、即ち波動発生器ユニット100を、治具J3に設けられたボルト締結用逃げH4を利用し、ボルト96でハウジング50に固定する。この際、ハウジング50と支持部材80との間に隙間R1があるため、治具J3に倣い波動発生器ユニット100が動いても、ハウジング50と干渉することはない。
その後、治具J3を、タップ加工が施された穴H5を用いて引き抜くことで、波動歯車装置10が完成する。本工程により、波動発生器40が剛性内歯歯車20の基準面24を基準として、取付固定されたことになる。
以上、第1実施形態の製造方法によれば、従来のようにハウジング基準で剛性内歯歯車、可撓性外歯歯車及び波動発生器を組み付けるのではなく、剛性内歯歯車20を基準に可撓性外歯歯車30及び波動発生器40をハウジング50に組み付けている。したがって、従来よりもハウジング50を高精度に加工する手間を省くことができ、製造に要する時間を短縮しながらも剛性内歯歯車20、可撓性外歯歯車30及び波動発生器40の中心軸を精度良く揃えることができる。
また、可撓性外歯歯車30及び波動発生器40が剛性内歯歯車20の基準面24を基準とし、取付固定されたことになるので、従来例に比べ、3つの主要な構成要素の位置決め時の嵌合箇所が少ないため、より高精度な取付が可能である。さらに、短時間で波動歯車装置10の組立を行うことができる。
また、ハウジング50に隙間R1を設けることでハウジング50と治具J1〜J3とが干渉することなく簡便に組立が可能である。
さらに、従来は高精度に加工が必要であった支持部材80の外径部の加工がし易くなる。また、ハウジング50に設けられ、高精度加工している剛性内歯歯車嵌合長、即ちハウジング50側の基準面51が、従来は剛性内歯歯車の約2倍必要であったのに対し、約1/2倍以下で済む。その結果、コストも低く抑えられた波動歯車装置10となる。
また、ダイヤルゲージ等の測定器を使用し、各構成要素の取付精度を測りながら構成要素を位置決め固定してもよいが、第1実施形態では、治具J1〜J3を用いて位置決め固定しているので、簡便に組立が可能であり、組立時間を短縮することができる。
また、剛性内歯歯車20の外周面24及び支持部材80の外周面81がハウジング50の内周面52に対して離間して隙間R1,R2が形成されている。これにより、治具J1〜J3を用いて剛性内歯歯車20を基準に可撓性外歯歯車30及び波動発生器40の位置決めをすることができる。
(実施例)
実際に、第1実施形態の製造方法で製造した波動歯車装置10を用いた多関節型多軸のロボットアームの性能向上の効果を確認した。
多関節型多軸ロボットアームの性能項目の一つに、位置経路繰返し精度という指標がある(JIS B8432 ロボット性能項目及び試験方法)。本試験では、指令経路を与えた時に実際の動作経路のばらつきをみている。そして、本性能は各軸の回転精度に大きく寄与しており、各軸の回転精度が低いと、同じ指令経路であっても動作経路に大きなばらつきが生まれることになる。
表1は多関節型多軸のロボットアームの可動範囲内に設けられたA点とB点との間を移動する動作において、A点−B点最短経路に対する実際の動作経路のズレ量を測定したものである。最短経路上を移動すれば0となる。つまり、値が小さい方が本性能が優れていることになる。
また、測定経路1及び測定経路2は各々50mm離れた2点間を移動する経路である。性能評価結果は表1の通り、従来(特許文献1)の製造方法で製造した波動歯車装置を用いた多関節型多軸のロボットアームに比べ、本実施例の製造方法で製造した波動歯車装置を用いた多関節型多軸のロボットアームの方が良い結果が得られた。
Figure 0006452370
測定経路1では従来0.119mmであったズレ量が0.069mmズレ量に約40%(0.050mm)軽減された。また、測定経路2では従来0.069mmであったズレ量が0.040mmズレ量に約40%(0.029mm)軽減された。このことにより、従来は難工程であった嵌合組立がよりスムーズになった。
以上より、可撓性外歯歯車30及び波動発生器40が剛性内歯歯車20に対し、従来行われていた嵌合で決まる精度よりも精度良く位置決めされ、波動歯車装置10の回転精度がよくなった。これにより、ロボットアームの位置経路繰返し精度が向上した。さらに、短時間で波動歯車装置10の組立を行うことが可能になった。そのため、ロボットアームの組立時間が短くなった。
また、ハウジング50に隙間R1を設けることでハウジング50と治具J1〜J3が干渉することなく簡便に組立が可能である。また、従来は高精度に加工が必要であった支持部材80の外径部の加工がし易くなる。また、ハウジング50に設けられ、高精度加工している剛性内歯歯車嵌合長が従来は剛性内歯歯車の約2倍必要であったのに対し、約1/2倍ですむ。その結果、コストも低く抑えることができた。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る波動歯車装置の製造方法について説明する。上記第1実施形態では、第1位置決め工程及び第2位置決め工程を、異なる治具J1,J2を用いて別々に実施したが、第2実施形態では、第1位置決め工程及び第2位置決め工程を、共通治具を用いて同時に行う場合について説明する。
図10は、第2実施形態に係る波動歯車装置の製造方法の第1位置決め工程、第2位置決め工程、第2固定工程及び第3固定工程を説明するための図である。図11は、共通治具の説明図であり、図11(a)は共通治具の斜視図、図11(b)は共通治具の断面図、図11(c)は共通治具の平面図である。なお、波動歯車装置の構成は、上記第1実施形態と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。治具J1と治具J2は、『可撓性外歯歯車30の基準面35の径≦出力部材60の基準面62の径』の条件を満たす場合に、一体化することが可能であり、第2実施形態では、上記第1実施形態の治具J1と治具J2とを一体化した共通治具JMを用いる。
共通治具(一体治具)JMは、上記第1実施形態の治具J1及び治具J2を一体に形成したものである。共通治具JMは、環状部JMと、環状部JMと同軸に配置された軸状部JMと、環状部JMと軸状部JMとを連結する連結部JMと、を有する。環状部JMの内周面は、上記第1実施形態で説明した第1基準面と第3基準面とを兼ねた共通基準面Pを有する。
軸状部JMの外周面は、第2基準面である基準面P2と、基準面P2に対して軸方向にずらして形成された第4基準面である基準面P4と、を有する。
なお、共通治具JMには、上記第1実施形態の治具J2と同様、ボルト締結用逃げ穴H1が形成されており、治具抜き手段として、例えばタップ加工された穴H2が形成されている。
第1位置決め工程では、剛性内歯歯車20の基準面24と環状部JMとを嵌合させ、その後穴部63に軸状部JMを嵌合させる。それにより、剛性内歯歯車20の軸芯と出力軸60の軸芯が(許容値以内の値に)一致する。ハウジング50と環状部JMとは隙間R1が設けられているので、位置合わせに無理な力が作用せず、位置決めが可能となる。
第2位置決め工程では、環状部JMの共通基準面Pと剛性内歯歯車20の基準面24とを嵌合させた状態で、可撓性外歯歯車30の取付部32に形成された穴部34に軸状部JMを嵌合させて、基準面P4と穴部34の基準面35とを位置決め可能となる。
これら第1位置決め工程及び第2位置決め工程により、剛性内歯歯車20に対して出力部材60及び可撓性外歯歯車30が位置決めされる。
本第2実施形態では、第1位置決め工程及び第2位置決め工程の両工程を、第2固定工程及び第3固定工程の両工程に先立って同時に行う。即ち、共通治具JMを取り外すことなく、第1位置決め工程及び第2位置決め工程の両工程を連続して行う。
第1位置決め工程及び第2位置決め工程後、ハウジング50にベアリング70の外輪72をボルト92で固定し、ベアリング70の内輪71をボルト93で出力部材60に固定する(第2固定工程)。また、共通治具JMの穴H1を通じてボルト94で可撓性外歯歯車30を出力部材60に固定する(第3固定工程)。
このように、一体治具である共通治具JMを使用すると、ベアリング70及び出力部材60と、可撓性外歯歯車30は同時に剛性内歯歯車基準面24を基準とし、取付固定することができ、組立に要する時間を更に短縮することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で可能である。
上記実施形態では、製造された波動歯車装置10における隙間R1,R2には何も介在していない場合について説明したが、隙間R1,R2に絶縁材(例えば樹脂等の充填材)や金属材等の介在物が設けられていてもよい。
10…波動歯車装置、20…剛性内歯歯車、22…内歯、30…可撓性外歯歯車、33…外歯、40…波動発生器、50…ハウジング、60…出力部材、70…ベアリング、71…内輪、72…外輪、80…支持部材、J1…治具(第1治具)、J2…治具(第2治具)、J3…治具(第3治具)

Claims (14)

  1. 筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの内部に取り付けられ、内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、
    外歯が形成された筒状の胴部と、前記胴部の一端から半径方向内側に延びる取付部とを有し、前記剛性内歯歯車の内側に配置された可撓性外歯歯車と、
    前記可撓性外歯歯車の内側に配置され、前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて、前記可撓性外歯歯車を部分的に前記剛性内歯歯車に噛み合わせると共に、前記外歯及び前記内歯の噛み合い位置を円周方向に移動させる波動発生器と、
    前記取付部に取り付けられた出力部材と、
    外輪が前記ハウジングに固定され、内輪が前記出力部材に固定され、前記出力部材を回転可能に支持するベアリングと、
    前記波動発生器を回転可能に支持し、前記ハウジングに固定される支持部材と、を有する波動歯車装置の製造方法において、
    前記剛性内歯歯車の外周面が前記ハウジングの内周面に対して半径方向に離間するように前記剛性内歯歯車を前記ハウジングに固定する第1固定工程と、
    前記剛性内歯歯車に対して前記出力部材を位置決めする第1位置決め工程と、
    前記第1位置決め工程の後、前記ベアリングの外輪を前記ハウジングに固定し、前記出力部材を前記ベアリングの内輪に固定する第2固定工程と、
    前記剛性内歯歯車に対して前記可撓性外歯歯車を位置決めする第2位置決め工程と、
    前記第2位置決め工程の後、前記可撓性外歯歯車の取付部を前記出力部材に固定する第3固定工程と、
    前記剛性内歯歯車に対して前記波動発生器を位置決めする第3位置決め工程と、
    前記第3位置決め工程の後、前記波動発生器を支持した前記支持部材を、前記支持部材の外周面が前記ハウジングの内周面に対して半径方向に離間するように前記ハウジングに固定する第4固定工程と、を備えたことを特徴とする波動歯車装置の製造方法。
  2. 前記剛性内歯歯車に位置決めされる第1基準面、及び前記出力部材を位置決めする第2基準面を有する第1治具と、
    前記剛性内歯歯車に位置決めされる第3基準面、及び前記可撓性外歯歯車を位置決めする第4基準面を有する第2治具と、
    前記剛性内歯歯車に位置決めされる第5基準面、及び前記波動発生器を位置決めする第6基準面を有する第3治具と、を準備しておき、
    前記第1位置決め工程では、前記第1治具を用い、前記第1基準面と前記剛性内歯歯車とを嵌合させ、かつ前記第2基準面と前記出力部材とを嵌合させて、前記剛性内歯歯車に対して前記出力部材を位置決めし、
    前記第2位置決め工程では、前記第2治具を用い、前記第3基準面と前記剛性内歯歯車とを嵌合させ、かつ前記第4基準面と前記可撓性外歯歯車とを嵌合させて、前記剛性内歯歯車に対して前記可撓性外歯歯車を位置決めし、
    前記第3位置決め工程では、前記第3治具を用い、前記第5基準面と前記剛性内歯歯車とを嵌合させ、かつ前記第6基準面と前記波動発生器とを嵌合させて、前記剛性内歯歯車に対して前記波動発生器を位置決めすることを特徴とする請求項1に記載の波動歯車装置の製造方法。
  3. 前記第1固定工程では、前記剛性内歯歯車の外周面と前記ハウジングとの間に隙間が形成されるように前記剛性内歯歯車が前記ハウジングに固定されることを特徴とする請求項2に記載の波動歯車装置の製造方法。
  4. 前記第1治具は、第1環状部と、前記第1環状部と同軸に配置された第1軸状部と、を有し、前記第1環状部の内周面は、前記第1基準面を有し、前記第1軸状部の外周面は、前記第2基準面を有し、
    前記第1位置決め工程では、前記第1基準面と前記剛性内歯歯車の外周面とを嵌合させ、前記出力部材の回転中心に形成された穴部に前記第1軸状部を嵌合させることで、前記剛性内歯歯車に対して前記出力部材を位置決めする、ことを特徴とする請求項3に記載の波動歯車装置の製造方法。
  5. 前記第2治具は、第2環状部と、前記第2環状部と同軸に配置された第2軸状部と、を有し、前記第2環状部の内周面は、前記第3基準面を有し、前記第2軸状部の外周面は、前記第4基準面を有し、
    前記第2位置決め工程では、前記第3基準面と前記剛性内歯歯車の外周面とを嵌合させ、前記取付部の回転中心に形成された穴部に前記第2軸状部を嵌合させることで、前記剛性内歯歯車に対して前記可撓性外歯歯車を位置決めする、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の波動歯車装置の製造方法。
  6. 前記第1治具及び前記第2治具は、一体に形成された共通治具であり、前記共通治具は、環状部と、前記環状部と同軸に配置された軸状部と、を有し、前記環状部の内周面は、前記第1基準面と前記第3基準面とを兼ねた共通基準面を有し、
    前記軸状部の外周面は、前記第2基準面と、前記第2基準面に対して軸方向にずらして形成された前記第4基準面と、を有し、
    前記第1位置決め工程では、前記共通基準面と前記剛性内歯歯車の外周面とを嵌合させ、前記出力部材の回転中心に形成された穴部に前記軸状部を嵌合させることで、前記剛性内歯歯車に対して前記出力部材を位置決めし、
    前記第2位置決め工程では、前記共通基準面と前記剛性内歯歯車の外周面とを嵌合させ、前記取付部の回転中心に形成された穴部に前記軸状部を嵌合させることで、前記剛性内歯歯車に対して前記可撓性外歯歯車を位置決めする、ことを特徴とする請求項3に記載の波動歯車装置の製造方法。
  7. 前記共通治具を用いる前記第1位置決め工程及び前記第2位置決め工程の両工程を、前記第2固定工程及び前記第3固定工程の両工程に先立って行うことを特徴とする請求項6に記載の波動歯車装置の製造方法。
  8. 前記波動発生器は、略楕円形状のカム部材と、前記カム部材に固定され、回転の入力を受ける入力軸部材と、を有し、
    前記第3治具は、第3環状部と、前記第3環状部から半径方向内側に延びて形成され、前記入力軸部材が挿通される貫通孔が形成された面状部と、を有し、
    前記第3環状部の内周面が前記第5基準面であり、前記貫通孔の側壁面が前記第6基準面であり、
    前記第3位置決め工程では、前記第3環状部を前記隙間に嵌合させて前記第5基準面と前記剛性内歯歯車の外周面とを嵌合させ、前記貫通孔に前記入力軸部材を挿通させて前記第6基準面と前記入力軸部材の外周面とを嵌合させることで、前記剛性内歯歯車に対して前記波動発生器を位置決めする、ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の波動歯車装置の製造方法。
  9. 前記ハウジングには、前記剛性内歯歯車の外周面の一部が嵌合して、前記ハウジングに対して前記剛性内歯歯車の位置決めを行うハウジング基準面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の波動歯車装置の製造方法。
  10. 前記剛性内歯歯車の外周面の一部は、軸方向の半分以下の部分であることを特徴とする請求項9に記載の波動歯車装置の製造方法。
  11. 筒状のハウジングと、
    前記ハウジングの内部に取り付けられ、内歯が形成された環状の剛性内歯歯車と、
    外歯が形成された筒状の胴部と、前記胴部の一端から半径方向内側に延びる取付部とを有し、前記剛性内歯歯車の内側に配置された可撓性外歯歯車と、
    前記可撓性外歯歯車の内側に配置され、前記可撓性外歯歯車を半径方向に撓めて、前記可撓性外歯歯車を部分的に前記剛性内歯歯車に噛み合わせると共に、前記外歯及び前記内歯の噛み合い位置を円周方向に移動させる波動発生器と、
    前記取付部に取り付けられた出力部材と、
    外輪が前記ハウジングに固定され、内輪が前記出力部材に固定され、前記出力部材を回転可能に支持するベアリングと、
    前記波動発生器を前記ベアリングとは異なるベアリングを介して回転可能に支持し、前記剛性内歯歯車と接して前記ハウジングに固定される支持部材と、を備え、
    前記剛性内歯歯車の外周面の少なくとも一部及び前記支持部材の外周面が前記ハウジングの内周面と接していないことを特徴とする波動歯車装置。
  12. 前記剛性内歯歯車は該剛性内歯歯車の同一外周面において、前記ハウジングの内周面と接している部分と接していない部分を有することを特徴とする請求項11に記載の波動歯車装置。
  13. 前記剛性内歯歯車の前記ハウジングの内周面と接している部分の長さは、前記ハウジングの内周面と接していない部分の長さ以下であることを特徴とする請求項12に記載の波動歯車装置。
  14. 請求項11乃至13のいずれか1項に記載の波動歯車装置をロボットアームの関節軸に有することを特徴とするロボット装置。
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