JP6448372B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

この発明は、おねば等の吹きこぼれを抑制する構成を有する炊飯器に関するものである。
従来から,おねば等の吹きこぼれを抑制する構成として、おねばカートリッジを備えた炊飯器が知られている。(例えば、特許文献1参照)
特許第5334705号公報
しかしながら、従来の炊飯器では、おねばカートリッジが蓋体の上面に配置され、意匠面で外観を損なう虞があることを否めないという問題があった。
この発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、意匠性を損なわずにおねば等の吹きこぼれを抑制することができる炊飯器を提供することを目的としている。
この発明に係る炊飯器は、上面が開口した内釜と、前記内釜を加熱する加熱手段と、前記内釜を収容する内釜収容部を有する炊飯器本体と、前記炊飯器本体の上方を覆い蒸気排出口を有する外蓋および前記外蓋の下面側に着脱自在に装着される内蓋を有する蓋体とを備え、前記内蓋は分離可能な上板及び下板により構成されるとともに、前記上板及び前記下板により囲まれる空間部を有し、前記下板は、前記加熱手段により前記内釜内で発生したおねばと蒸気を前記空間部に導入する蒸気導入穴を備え前記上板は、前記空間部においておねばと分離された蒸気を外部に排出する蒸気排出穴を備え、前記蒸気排出穴の形成される水平面内の位置は、前記蒸気導入穴の開口を上方に投影した領域と重ならないように前記蒸気排出穴を前記上板に形成され、前記空間部は、前記蒸気導入穴と前記蒸気排出穴の形成される位置の間に、当該空間部の高さ方向の寸法を狭める狭隘部を有し、前記狭隘部は、前記空間部に立設された壁であることを特徴とする
この発明によれば、おねばと蒸気を分離する構成を内蓋に設けたので、意匠性を損なわずにおねば等の吹きこぼれを抑制することができる。
この発明の実施の形態1に係る炊飯器の断面図である。 図1に記載の内釜の斜視図である。 図1に記載の内蓋の上板と下板を開いた状態を上方から見た斜視図である。 図3に記載の内蓋の下板を上方から見た斜視図である。 図3に示す内蓋の上板と下板を閉じた状態での、図4のI−I線断面図及びII−II線断面図である。 図4のA部の拡大断面斜視図である。 上板と下板の間に設けられるシール部材の断面図である。 図1に記載の上蓋に形成される蒸気排出口の断面図である。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさおよび配置等は、この発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
[炊飯器]
図1は、この発明の実施の形態1に係る炊飯器の一例についての断面図である。図2は、図1に記載の内釜を斜めから見た図である。図3は、図1に記載の内蓋の上板と下板を開いた状態を上方から見た斜視図である。図4は、図3に記載の内蓋の下板を上方から見た斜視図である。図5は、図3に示す内蓋の上板と下板を閉じた状態での、図4のI−I線断面図及びII−II線断面図である。図6は、図4のA部の拡大断面斜視図である。図7は、上板と下板の間に設けられるシール部材の断面図である。図8は、図1に記載の上蓋に形成される蒸気排出口の断面図である。
図1に示すように、この実施の形態に係る炊飯器100は、上面が開口した内釜5と、内釜5を加熱する加熱手段7と、内釜5を着脱自在に収容する内釜収容部1aを有する炊飯器本体1と、炊飯器本体1の上方を覆い、蒸気排出口211を有する外蓋21および外蓋21の下面側に着脱自在に装着される内蓋22を有する蓋体20とを備えている。蓋体20は、炊飯器本体1に開閉自在に取り付けられている。炊飯器の使用者は、蓋体20を開けて内釜収容部1aに内釜5を設置し、または内釜収容部1aから内釜5を取り出す。また、炊飯器の使用者は、蓋体20を閉じて、内釜5の中に準備された米等の被調理物の調理等を行う。
[蓋体]
蓋体20は、外蓋21と内蓋22とを有している。外蓋21は、炊飯器本体1の上方及び内釜5の開口を覆うものである。外蓋21は、炊飯器本体1の後方で、ヒンジ部6の連結機構によって、炊飯器本体1に開閉自在に取り付けられている。外蓋21の下面側には、内蓋22が着脱自在に装着されている。外蓋21の下面側には、リング状のシール部材12が配設されている。シール部材12は、蓋体20を閉じたときに、内釜5の開口端部5dと当接して、内釜5の開口端部5dと内蓋22との間をシールするものである。シール部材12は、例えば、シリコン樹脂等の弾性を有する材質で形成されている。
内蓋20は、図3に示すように、板金により形成される下板22Aと板金により形成される上板22Bから構成される。下板22Aと上板22Bは分離可能であり、清掃が容易である。例えば、後述する、上板22Bに形成される蒸気排出穴227側に一方の内蓋ヒンジ部(図示せず)備え、他方には、上板22Bに形成された上板係止部228が下板22Aに形成されたす下板被係止部(図示せず)と係止して、下板22Aと上板22Bが閉じた状態を維持する。下板22Aと上板22Bを閉じると、下板22Aの上面と上板22Bの下面とで囲まれる空間部220を形成する(図5参照)。
下板22Aは中央が下方向に窪んだ皿形状をなす。下板22Aは、中央部が下に凸のくぼみ部221aと、くぼみ部221aの外側に連なり、上面が平坦な平坦部221bと、平坦部221bに連なり、平坦部221bから上方に突出するように突出部221cが形成される。下板22Aにくぼみ部221aを設けたので空間部220の容積が増し、後述するように、空間部220に導入されたおねばを十分に貯めることができる。また、くぼみ部221aの中心は下板22Aの上面の最低位置である。空間部220で蒸気から分離されたおねばを内釜22に戻すおねば戻し穴223がくぼみ部221aの中心に配置される。したがって、空間部内で蒸気から分離されたおねばは、その自重により下板22Aの上面の最低位置であるおねば戻し穴223に集まる。おねば戻し穴223の下方には開閉弁11が設けられる。開閉弁11は、内釜5の内部の圧力によって上下するものである。炊飯中は内釜22の圧力が空間部220の圧力よりも高く、開閉弁11は閉じられる。炊飯が完了すると内釜22の圧力が低下し、くぼみ部221aにたまったおねばの重さにより開閉弁11が開き、おねばが内釜22に戻される。
下板22Aには複数の蒸気導入穴222が突出部221cに形成される(図3及び図4参照)。蒸気導入穴222は、加熱手段7により内釜5内で発生したおねばを含む蒸気を空間部220に導入するものである。つまり、蒸気導入穴222は、下板22Aの上面の最低位置よりも上方に形成される。したがって、空間部220で分離されたおねばが蒸気導入穴222を塞ぐことが抑制される。
蒸気導入穴222は、19個、おねば戻し穴223を囲むように、下板22Aに形成されている。蒸気導入穴222の直径は3mm程度である。おねばの泡が小径の蒸気導入穴222を通過するとき流速が上がるため、泡が破裂して蒸気とおねばとに分離される。また、蒸気導入口222の合計の面積が蒸気排出穴27の合計の面積よりも大きくなるように設定される。
下板22Aの内蓋ヒンジ部側には空間部220の高さ方向の寸法が狭まる樹脂製の狭隘部225が設けられる。狭隘部225の上端と上板22Bの下面との間に隙間Gが形成される(図5(b)参照)。蒸気と分離されずに、蒸気排出穴227のある内蓋ヒンジ部側に進んできたおねばの泡は、狭隘部225により蒸気導入穴222側に戻され、蒸気排出穴227に至ることを抑制される。また、狭隘部225は下板22A側に設けられ、上端には蒸気導入穴222側に延びる返し部225aが形成される。蒸気と分離されず大きな泡に押し出された小さな泡が返し部225aの下に入りこみ、小さな泡によるおねばが蒸気排出穴227に至ることを抑制される。そして、蒸気のみが隙間Gをとおり、上板22Bに形成された蒸気排出穴227から空間部220の外部へ排出される。
図7(a)に示すように、下板22Aの周縁は上方に延びる樹脂製の壁部224が形成され、壁部224の上端にはシール部材224aが設けられる。シール部材224aは、例えばシリコン樹脂等の弾性を有する材質で構成される。シール部材224aは、対向する上板22Bの下面と圧接し、空間部220の周囲を密閉する。シール部材224aは、その断面は潰し代224bを有するリング形状に形成される(図6、図7参照)。シール部材224aは、その断面は潰し代224bを有するリング形状に形成されるので、空間部220の周囲が効率的に密閉される。したがって、炊飯中に圧力の高い内釜5のおねばや蒸気がすべて蒸気導入穴222から空間部に導入され、おねばが蒸気から効率的に分離される。
図7(b)に示すように、シール部材224aは、その上方に外方向に延びるヒレ部224a1を形成してもよい。炊飯中は内釜22の圧力が空間部220の圧力よりも高く、ヒレ部224a1を外側から押す方向に力が加わる。したがって、ヒレ部224a1が上板22Bの下面に押しつけられるので、空間部220の周囲をより効果的に密閉できる。
また、壁部224の下端には溝部224cが形成される。下板22Aの周縁には上方に折り曲げられる折り曲げ部221dが形成される(図6参照)。折り曲げ部221dが溝部224に嵌ることにより、壁部224が下板22Aに固定されるとともに、壁部224の下端がシールされる。
また、下板22Aの内蓋ヒンジ部と反対側の端部には、内蓋22を上蓋21の下面に係止する樹脂製の内蓋被係止片226が設けられる。上蓋21の下面には、内蓋被係止片226を係止する樹脂製の上蓋係止片213が設けられる。上蓋係止片213は、バネ(図示せず)により、図1において時計まわりの方向に付勢される。内蓋22が上蓋21の下面に取り付けるときは、バネの付勢力に抗して、内蓋被係止片226の傾斜部226aが上蓋係止片213の係止部213aの下端と擦動して、上蓋係止片213を反時計まわりに回動し、上蓋係止片213の一端に形成される鉤形状の係止部213aが内蓋被係止片226の先端部の鉤部226bを係止する(図5参照)。内蓋22を上蓋21の下面から取り外すときは、バネの付勢力に抗して上蓋係止片213の先端部213bを反時計方向に回動し、係止を解除する。
上板22Bは下面がほぼ平坦で、内蓋ヒンジ部側に蒸気排出穴227が形成される。蒸気排出穴227は、空間部220においておねばと分離された蒸気を外部に排出する穴である。実施の形態1では9個の蒸気排出穴227が上板22Bに形成される。蒸気排出穴227の形成される水平面内の位置が、蒸気導入穴222の開口を上方に投影した領域と重ならないように上板22Bに形成される。これにより、蒸気導入穴222から導入されたおねばを含む蒸気と泡が、直接蒸気排出穴227を経由して空間部220の外部に排出されることを抑制できる。
蒸気排出穴227と蒸気導入穴222との間に狭隘部227が配置される。狭隘部227は、蒸気排出穴227の開口を下方に投影した領域を囲むように形成される。これにより、蒸気導入穴222から導入されたおねばを含む蒸気と泡が、直接蒸気排出穴227を経由して空間部220の外部に排出されることを抑制できる。
また、上板22Bは、内蓋ヒンジ部と反対側の端部に上蓋係止部228が設けられる。上板22Bに形成された上蓋係止部228が下板22Aに形成された下蓋被係止部(図示せず)と係止して、下板22Aと上板22Bが閉じた状態を維持する。
蒸気排出穴227の上方には外蓋21に形成された蒸気排出部212が設けられる。蒸気排出部212は上方に向かって窄まる形状をなす。その上端には、空間部220より蒸気排出穴227を経由して蒸気排出部212に導入された蒸気を蓋体20の外部に排出する蒸気排出口211が形成される。蒸気排出部212は、蓋体20のヒンジ部側の内壁はほぼ垂直の垂直部212aを有する。反対側の内壁は、蓋体20のヒンジ部6から下方に向かって遠ざかる方向に傾斜する傾斜部212bを有する。傾斜部212bには、下方に向かって垂下する目隠しリブ212cが設けられる。目隠しリブ212cは、蒸気排出口211と蒸気排出穴227とを結ぶ直線状に配置される。したがって、蒸気排出穴227から蒸気排出部212に泡が侵入した場合、この泡が破れその飛沫が蒸気排出口211から外蓋21の外部に飛び散ることを抑制できる。
[炊飯器本体]
炊飯器本体1は、上部が開口された内釜収容部1aを有する。内釜収容部1aの上端は、内釜5の鍔部50の下側を支持する鍔支持部1a1を構成している。鍔支持部1a1には、内釜5の鍔部50の下側に当接するリング状の内釜シール部材1a2が配設されている。内釜シール部材1a2は、鍔部50の下側と鍔支持部1a1との間をシールするものであり、例えば、シリコン樹脂等の弾性を有する材質で形成されている。内釜5が炊飯器本体1に設置されると、内釜5の鍔部50の下方で、内釜5の外側と内釜収容部1aの内側との間が密閉される。
また、炊飯器本体1は、操作部(図示せず)と表示部(図示せず)と加熱手段7と温度センサ8と制御手段(図示せず)とを含んでいる。操作部および表示部は、例えば蓋体20の上方に設けられている。操作部は、炊飯器100への指示を行うものであり、例えばタッチセンサ等で構成されている。炊飯器の使用者は、操作部を操作して、調理メニューの選択、調理時間の設定、または火力の調整等の指示を行うことができる。表示部は、炊飯器100の状態等を表示するものであり、例えば液晶パネル等で構成されている。操作部および表示部は、これらが一体的に形成されたタッチパネルで構成されていてもよい。温度センサ8は、内釜5の底部5aの中心付近の温度を検出するものであり、例えばサーミスタで構成されている。制御手段は、後述するように炊飯器100の全体の制御を行うものであり、例えば、CPUまたは専用IC等を含んで構成されている。
加熱手段7は、内釜5の加熱を行うものであり、制御手段からの指示に基づいて動作する。加熱手段7は、例えば、第1の底ヒータ7aと第2の底ヒータ7bと胴ヒータ7cとを含んでいる。第1の底ヒータ7aと第2の底ヒータ7bとをまとめて底ヒータという。第1の底ヒータ7aは、内釜5の底部5aを加熱するものである。第2の底ヒータ7bは、内釜5のコーナー部5bを加熱するものである。なお、この実施の形態の例では、第1の底ヒータ7aおよび第2の底ヒータ7bは、誘導コイルで構成されているが、第1の底ヒータ7aおよび第2の底ヒータ7bは、電熱線等で構成されていてもよい。胴ヒータ7cは、内釜5の筒部5cを加熱するものであり、例えばコードヒータ等で構成されている。
制御手段は、操作部から入力された指示情報に基づき、調理メニューの選択、調理時間の設定、または火力の調整等を行い、表示部に指示情報を表示させる。また、温度センサ8が検知する温度検知情報に基づき、加熱手段7である底ヒータ(第1の底ヒータ7a、第2の底ヒータ7b)、胴ヒータ7cへの通電を制御する。底ヒータ、胴ヒータ7cへの通電電力は、各ヒータへの通電をON/OFFし、通電比率を調整することにより制御される。
[内釜]
図2に示すように、内釜5は、底部5aと、底部5aの上方で開口端部5dまで延びる筒部5cと、底部5aと筒部5cとの間のコーナー部5bと、を有する有底筒状の調理容器である。内釜5は、例えば、焼成した炭素材料を削り出すことによって形成される。なお、内釜5は、例えば、鉄、アルミもしくは銅等の金属またはこれらを含む合金で形成されていてもよく、その場合には、鋳造、切削等の工程を経て形成される。
この実施の形態の炊飯器100の内釜5の筒部5cは、第1筒部5c1と、第1筒部5c1の上方で開口端部5dまで延びる第2筒部5c2とを含んでいる。第1筒部5c1は、上下方向に沿って、略直線状に形成された内周面を有する。第2筒部5c2は、下方から上方の開口端部5dに向かいながら、径方向に徐々に窄められた内周面を有している。また、第1筒部5c1および第2筒部5c2の外周面は、それぞれの内周面と概略同形状に形成されている。つまり、第1筒部5c1の外周面は、上下方向に沿って、略直線状に形成されており、第2筒部5c2の外周面は、下方から上方の開口端部5dに向かいながら、径方向に徐々に窄められて形成されている。つまり、内釜5は、上端部が内釜5の最大径よりも小さく形成された概略壺形状の外形を有している。また、内釜5の外周面には、鍔部50が設けられている。鍔部50は、第2筒部5c2の外周面から外方に突出している。
[内釜の炊飯器本体への設置]
図1に示すように、内釜5が炊飯器本体1に設置されると、内釜5の鍔部50の下部が内釜収容部1aの上端の鍔支持部1a1に当接して、内釜5が鍔支持部1a1で支持される。鍔部50の下部の下方の筒部5cは、内釜収容部1aに収容される被収容筒部5e1(図2参照)を構成し、鍔部50の下部よりも上方の筒部5cは、内釜収容部1aから上方に突出して内釜5の開口端部5dまで延びる突出筒部5e2を構成している。被収容筒部5e1は、第1筒部5c1を含んで構成されており、被収容筒部5e1の内周部には、図1に示すように、水位を表示する水位表示部54が配設されている。突出筒部5e2は、第2筒部5c2を含んで構成されており、突出筒部5e2の内周面は、下方から上方の開口端部5dに向かいながら、径方向に徐々に窄められている。
この実施の形態に係る炊飯器本体1は、図1に示すように、側方において、内釜収容部1aの上端の高さと実質的に等しい高さの部分を有しており、内釜5が内釜収容部1aに設置されると、鍔部50および突出筒部5e2の周方向に沿った部分が炊飯器本体1から上方に突出する。なお、鍔部50および突出筒部5e2が、炊飯器本体1の周方向の全周に渡って、炊飯器本体1の上方から突出するように、炊飯器本体1が、周方向の全周に渡って、内釜収容部1aの上端の高さと概略等しい高さに形成されていてもよい。この実施の形態では、少なくとも鍔部50および突出筒部5e2の周方向に沿った部分が、炊飯器本体1から上方に突出しているため、炊飯器の使用者は、鍔部50を把持して、内釜5の取り出しを容易に行うことができる。
図1に示すように、蓋体20を閉じたときに、外蓋21の内周面と突出筒部5e2の外周面との間には、放熱空間13が形成される。放熱空間13は、外蓋21の内周面と突出筒部5e2の外周面との間に形成された間隙である。炊飯器100は、放熱空間13を炊飯器100の外部と通気させる通気部14を有する。通気部14は、例えば、炊飯器本体1と外蓋21との間に形成された隙間である。なお、通気部14は、炊飯器本体1または蓋体20に形成された、放熱空間13を炊飯器100の外部と通気させる穴等の構成であってもよい。
次に動作について説明する。
米と水を入れた内釜2bを内釜収容部1aに収容し、蓋体20を閉めて操作部3から炊飯開始の操作を行う。すると、制御手段は底ヒータ7a・7bに例えば最大電力で通電し、内釜2b内の水と米を加熱する。内釜2b内の水と米の温度を飯温とする。飯温は温度センサ8が検知する。飯温が60度前後の温度まで上昇すると、制御手段は底ヒータへの通電比率を低減し、飯温を60度前後に所定時間(例えば、15分程度)維持する。この給水期間において、米に水が給水される。
給水期間終了後、制御手段は、底ヒータ7a・7bへの通電量が再び最大となるように通電するように制御する。飯温が100度に至る前からおねばを含んだ蒸気の泡が発生する。
飯温が100度に至ると、制御手段は、ドライアップ期間及びむらし期間にわたり、底ヒータ7a・7bの通電量を最大値から低減する。さらに、制御手段10は、胴ヒータ7cへ所定の通電量でそれぞれ通電するよう制御する。
内釜5の筒部5cは、内釜収容部1aに収容される被収容筒部5e1と、内釜収容部1aから上方に突出する突出筒部5e2とを含んでいる。内釜収容部1aから上方に突出した突出筒部5e2の外方には、放熱を行うための放熱空間13が形成されており、飯温が100度に至る前からおねばを含んだ蒸気は突出筒部5e2の外周面が空気で冷やされる。そのため、炊飯器100での加熱調理中に湧き上がった泡および蒸気が、突出筒部5e2で冷やされるため、吹きこぼれのおそれが抑制されている。なお、好適には、放熱空間13は、通気部14によって、炊飯器100の外部と通気するように構成されており、突出筒部5e2における放熱を効率良く行うことができる。
さらに、突出筒部5e2の内周面は、下方から上方の開口端部5dに向かいながら、径方向に徐々に窄められている。そのため、この実施の形態では、調理時等に発生した蒸気が、突出筒部5e2の内周面に接触して凝縮し、内釜5の内部に例えば滴下して戻されるようになっている。さらに、加熱調理中に湧き上がって内釜5の内周面を伝った泡が、突出筒部5e2の内周面で、自重によって落下する。それらの結果、この実施の形態では、吹きこぼれのおそれが抑制されている。さらに、この実施の形態では、加熱調理中に湧き上がった泡および蒸気が、内釜5の外側に排出されることが抑制されているため、例えば米等の被調理物の旨みを閉じ込めて調理を行うことができる。
また、この実施の形態では、そして、被収容筒部5e1の外方には、被収容筒部5e1を加熱する加熱手段7が配設されている。このため、この実施の形態では、内釜5に準備された被加熱物を効率良く加熱することができる。
さらに、この実施の形態では、内釜5の鍔部50の下部が、全周に渡って、内釜収容部1aの上端の鍔支持部1a1と当接しており、加熱調理時等の熱が、鍔部50の下方に閉じ込められるようになっている。そのため、この実施の形態では、内釜5に準備された米等の被調理物の加熱を効率良く行うことができる。さらに、この実施の形態では、加熱調理時等の熱が、鍔部50の下方に閉じ込められるようになっているため、鍔部50の上方の放熱空間13で、突出筒部5e2を効率良く冷やすことができる。
内釜5内で、蒸気からおねばを分離できなかったものが、内蓋22の下板22Aに形成された複数の蒸気導入穴222から内蓋22の空間部220に導入される。空間部220でおねばが分離された蒸気は内蓋22の上板22Bに形成された複数の蒸気排出穴227を経由して空間部220の外部に排出される。蒸気排出穴227の上方には外蓋21に形成された蒸気排出部212が配置される。蒸気排出穴227の上端に蒸気排出口211が形成され、蒸気排出穴227から蒸気排出部212に導入された蒸気は、蒸気排出口211から蓋体20の外部に排出される。
炊飯が完了すると内釜22の圧力が低下し、くぼみ部221aにたまったおねばの重さにより開閉弁11が開き、おねばが内釜22に戻される。
このように、実施の形態1の炊飯器によれば、上面が開口した内釜と、この内釜を加熱する加熱手段と、内釜を収容する内釜収容部を有する炊飯器本体と、この炊飯器本体の上方を覆い蒸気排出口を有する外蓋およびこの外蓋の下面側に着脱自在に装着される内蓋を有する蓋体とを備え、内蓋は分離可能な上板及び下板により構成されるとともに、上板及び下板により囲まれる空間部を有し、加熱手段により内釜内で発生したおねばと蒸気を空間部に導入する蒸気導入穴を下板に形成し、空間部においておねばと分離された蒸気を外部に排出する蒸気排出穴を上板に形成したので、おねばと蒸気を分離する構成を内蓋とすることにより、意匠性を損なわずにおねば等の吹きこぼれを抑制することができる。
また、内蓋は外蓋の下面側に着脱自在に装着されるとともに、内蓋を分離可能な上板及び下板により構成したので、清掃が容易となる。
また、蒸気導入穴を、下板の上面の最低位置よりも上方に形成したので、空間部で分離されたおねばが蒸気導入穴を塞ぐことを抑制できる。
また、蒸気排出穴の形成される水平面内の位置が、蒸気導入穴の開口を上方に投影した領域と重ならないように蒸気排出穴を上板に形成したので、蒸気導入穴から導入されたおねばを含む蒸気と泡が、直接蒸気排出穴を経由して空間部の外部に排出されることを抑制できる。
また、蒸気導入穴と蒸気排出穴の形成される位置の間に、空間部の高さ方向の寸法が狭まる狭隘部を設けたので、蒸気と分離されないおねばの泡が蒸気排出穴に至ることを抑制できる。
また、狭隘部が下板側に設けられ、上端には蒸気導入穴側に延びる返し部が形成されるので、蒸気と分離されず大きな泡に押し出された小さな泡が返し部の下に入りこみ、小さな泡によるおねばが蒸気排出穴227に至ることを抑制できる。
また、上板と下板の周縁の間にシール部材を配設したので、空間部の周囲が密閉される。したがって、炊飯中に圧力の高い内釜のおねばや蒸気がすべて蒸気導入穴から空間部に導入され、蒸気からおねばを効率的に分離できる。
また、シール部材の断面が潰し代を有するリング形状に形成されているので、空間部の周囲を効率的に密閉できる。
また、シール部材は、その上方に外方向に延びるヒレ部を形成したので、ヒレ部が上板の下面に押しつけられ、空間部の周囲をより効果的に密閉できる。
また、外蓋に形成された蒸気排出口と蒸気排出穴とを結ぶ直線状に目隠しリブを設けたので、蒸気排出穴から侵入した泡の飛沫が外蓋の外部に飛び散ることを抑制できる。
なお、実施の形態1では鍔部を有する内釜を備えた炊飯器の例を説明したが、鍔部のない内釜を備えた炊飯器についても適用できる。
また、蒸気導入穴を小さな穴としたがスリットで構成してもよい。また、筒状に構成してもよい。
1 炊飯器本体、1a 内釜収容部、1a1 鍔支持部、1a2 内釜シール部材、20 蓋体、21 外蓋、211 蒸気排出口、212 蒸気排出部、212a 垂直部、212b 傾斜部、212c 目隠しリブ、213 上蓋係止片、213a 係止部、213b 先端部、22 内蓋、22A 下板、22B 上板、220 空間部、221a くぼみ部、221b 平坦部、221c 突出部、222 蒸気導入穴、223 おねば戻し穴、224 壁部、224a シール部材、224a1 ヒレ部、224b 潰し代、224c 溝部、225 狭隘部、225a 返し部、226 内蓋被係止片、226a 傾斜部、226b 鉤部、227 蒸気排出穴、228 上板係止部、5 内釜、5a 底部、5b コーナー部、5c 筒部、5c1 第1筒部、5c2 第2筒部、5d 開口端部、5e1 被収容筒部、5e2 突出筒部、6 ヒンジ部、7 加熱手段、7a 第1の底ヒータ、7b 第2の底ヒータ、7c 胴ヒータ、8 温度センサ、11 開閉弁、12 シール部材、13 放熱空間、14 通気部、50 鍔部、100 炊飯器、G 隙間。

Claims (7)

  1. 上面が開口した内釜と、
    前記内釜を加熱する加熱手段と、
    前記内釜を収容する内釜収容部を有する炊飯器本体と、
    前記炊飯器本体の上方を覆い蒸気排出口を有する外蓋および前記外蓋の下面側に着脱自在に装着される内蓋を有する蓋体と、を備え、
    前記内蓋は
    分離可能な上板及び下板により構成されるとともに、前記上板及び前記下板により囲まれる空間部を有し、
    前記下板は、
    前記加熱手段により前記内釜内で発生したおねばと蒸気を前記空間部に導入する蒸気導入穴を備え
    前記上板は、
    前記空間部においておねばと分離された蒸気を外部に排出する蒸気排出穴を備え、
    前記蒸気排出穴が形成される水平面内の位置は、
    前記蒸気導入穴の開口を上方に投影した領域と重ならないように前記蒸気排出穴を前記上板に形成され、
    前記空間部は、
    前記蒸気導入穴と前記蒸気排出穴の形成される位置の間に、当該空間部の高さ方向の寸法を狭める狭隘部を有し、
    前記狭隘部は、
    前記空間部に立設された壁であることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記蒸気導入穴を、前記下板の上面の最低位置よりも上方に形成したことを特徴とする請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記狭隘部は
    前記下板側に立設された前記壁であり、上端には前記蒸気導入穴側に延びる返し部が形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の炊飯器。
  4. 前記上板と前記下板の周縁の間にシール部材を配設したことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項記載の炊飯器。
  5. 前記シール部材の断面が潰し代を有するリング形状に形成されていることを特徴とする請求項記載の炊飯器。
  6. 前記シール部材は、その上方に外方向に延びるヒレ部を形成したことを特徴とする請求項または請求項記載の炊飯器。
  7. 前記外蓋に形成された前記蒸気排出口と前記蒸気排出穴とを結ぶ直線状に目隠しリブを設けたことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の炊飯器。
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