JP6446593B1 - ノンブレース鉄骨造建物その構築方法および柱脚ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】柱の上下分割構造による工場生産性、運搬性の向上を図りながら、ブレースの不要化、柱継手部の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れるノンブレース鉄骨造建物、その構築方法、および柱脚ユニットを提供する。【解決手段】角パイプ製の柱1と鉄骨製の梁2とで構成されるノンブレース鉄骨造建物である。柱1が階高の途中で互いに接合される下側柱1aと上側柱1bとでなる。上側柱1bは、下側柱1a内に差し込まれた非閉鎖断面形状の接合用鉄骨1bbが、角パイプ製の上側柱本体1baから下方に延びて設けられる。下側柱1aに上側柱1bの接合用鉄骨1bbが埋め込まれた状態にグラウトが充填されて、下側柱1aと上側柱1bとの柱継手部9が剛接合とされる。下側柱1aの下端の少なくとも2方向の側面に、梁2の梁端部構成材2bが溶接される。【選択図】図1

Description

この発明は、事務所建物、商業施設建物、工業施設建物、倉庫、住宅等となる軽量鉄骨造プレハブ建物等のノンブレース鉄骨造建物、その構築方法、および柱脚ユニットに関する。
前記プレハブ建物では、軽量鉄骨の角パイプ柱が用いられることが多い。柱・梁の接合部はピン接合とし、ブレースで補強する。しかし、ブレースを設けると、窓開口が取れない等、プランの自由度、および意匠上の制約が多くなる。
特開平11−50539号公報 特開平8−311991号公報 特開平9−317003号公報 特開2002−242303号公報 特開平6−26098号公報 特開2016−159296号公報 特開平5−39632号公報 特開2002−129658号公報
柱・梁接合部を溶接等で剛接合とすれば、ブレースを無くすことができる。しかし、工場生産率を高くしたり、輸送サイズを小さくするためには、柱を階高の途中で上下に分割し、柱継手で接合することが必要となる。例えば、分割された下側柱と、各方向の梁の端部を構成する短い梁とを溶接した柱脚ユニットを工場生産し、現場に輸送する。これによれば、工場生産率を上げ、輸送サイズも小さくできる。
しかし、柱継手を用いる場合、柱・梁接合部が剛接合とされていても、柱継手が剛接合となっていなければ建物の剛性が不足し、ブレースによる補強が必要となる。
柱継手を剛接合とする構成として、角パイプ柱を高力ボルトで接合する構成があるが、高力ボルトで接合するには補強プレートを重ねる必要があり、柱面よりも外側に補強プレートや高力ボルトの頭部等が突出し、納まりが悪くなる。
溶接を行えば剛接合とできるが、現場溶接は不確実な要素があり、接合の信頼性に欠けるため、採用できない。
なお、鋼管柱の継手構造としては、各種の提案が成されている(例えば、特許文献1〜8)。例えば、接続部に鉄筋を介在させ、鋼管柱の全体にコンクリートを充填するもの(特許文献1)や、接続部に連結用柱を挿入し、グラウトを充填するもの(特許文献2)等も提案されている。
しかし、特許文献1は鋼管柱の全体にコンクリートを充填する鋼管柱であって、コンクリート使用量が多く、また接合部に鉄筋を配筋する作業に手間がかかる。
特許文献2は上側柱に設けた短い鋼管の継手部材を下側柱に差し込み、継手部材の外周と下側柱との間にグラウトを充填する構成であるが、継手部材が閉鎖断面であって内部は空間のままとされる。そのため、グラウトの充填量が少なくて、グラウト層の割れ等が懸念され、継手部の剛性を高めることが難しい。
他の特許文献3〜8は、いずれも、接合作業に手間がかかるか、または柱面から突出部分が生じて納まりが悪い等の問題がある。
この発明は、上記課題を解消するものであり、その目的は、柱の上下分割構造による工場生産性、運搬性の向上を図りながら、ブレースの不要化、柱継手部の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れるノンブレース鉄骨造建物、その構築方法、および柱脚ユニットを提供することである。
この発明のノンブレース鉄骨造建物は、角パイプ製の柱と、鉄骨製の梁とで構成されるノンブレース鉄骨造建物であって、
前記柱が階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱とでなり、前記上側柱は、前記下側柱内に差し込まれた非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びて設けられ、前記下側柱に、前記接合用鉄骨が埋め込まれた状態にグラウトが充填されて、前記下側柱と前記上側柱との柱継手部が剛接合とされ、前記下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接される。
前記上側柱の前記接合用鉄骨は、前記下側柱の全体高さに渡って差し込まれ、前記グラウトは、前記下側柱の上端から下端までの全体に充填され、前記上側柱は、グラウトが非充填であり、前記上側柱本体の下端面は、全周溶接で接合された小口プレートによって閉鎖され、この小口プレートに前記接合用鉄骨の上端が溶接されている。
この構成によると、角パイプ柱が下側柱と上側柱とに分割され、上側柱に設けられた接合用鉄骨が下側柱内に差し込まれ、下側柱にグラウトが充填される。そのため、柱継手部が剛接合となり、水平力を負担できる。柱継手部が剛接合となり、かつ下側柱の下端と梁との接合が溶接で接合され、剛接合となるため、ブレースが省略できる。ブレースの省略により、窓開口が自由に採れるなど、プランの自由度、意匠性(デザイン性)が向上する。柱継手部を剛接合とするが、接合用鉄骨を差し込み、グラウトを充填する構成であるため、現場溶接が不要で、また高力ボルトで接合する場合と異なり、柱の外に突出する部分が生じなくて納まりが良い。接合用鉄骨は非閉鎖断面形状であるため、グラウトの層の充填量が多く得られ、グラウト部分の強度、剛性にも優れる。
また、柱が下側柱と上側柱とに分割され、下側柱に接合される梁は梁端部構成材の部分のみであるため、輸送サイズが小さくでき、運搬性にも優れる。そのため、下側柱と梁端部構成材の接合が工場溶接とでき、この接合部についても現場溶接が不要で、接合の信頼性が高められる。
この発明のノンブレース鉄骨造建物において、この建物を構成する柱および梁のうち、最下階の床梁を除く梁および柱が軽量鉄骨であってもよい。
下側柱に上側柱の接合用鉄骨を差し込むと共にグラウトを充填して剛接合とする構成であるため、柱が軽量鉄骨の角パイプであっても剛接合とでき、軽量鉄骨の柱および梁を用いる安価な鉄骨造建物としながら、上記の工場生産性、運搬性の向上、ブレースの不要化、柱継手部の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れる。
最下階の床梁は、軽量鉄骨と重量鉄骨のいずれであってもよい。軽量鉄骨造の建物であっても、最下階の床梁は土台を兼ねる場合があって、重量鉄骨とされる場合が多く、このような軽量鉄骨造建物に適用しても、上記各利点が得られる。
前記接合用鉄骨は、断面形状十字形、例えば十字プレートであってもよい。
前記接合用鉄骨は、種々の断面形状の物が採用できるが、断面形状が十字形であると、各方向の水平力を上側柱と下側柱の間で伝達でき、かつグラウトの充填を阻害し難く、グラウトの充填性にも優れる。
この発明の柱上下分割型柱・梁接合体は、軽量鉄骨の角パイプ製の柱と梁の一部とでなる柱・梁接合体であって、
鉄骨造建物の階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱とを備え、前記上側柱は、前記下側柱内に差し込まれた非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びて設けられ、前記下側柱に、前記接合用鉄骨が埋め込まれた状態にグラウトが充填されることで、前記下側柱と前記上側柱とが剛接合され、前記下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接されて前記下側柱と前記梁端部構成材とで柱脚ユニットを構成する。
前記上側柱の前記接合用鉄骨は、前記下側柱の全体高さに渡って差し込まれ、前記グラウトは、前記下側柱の上端から下端までの全体に充填され、前記上側柱は、グラウトが非充填であり、前記上側柱本体の下端面は、全周溶接で接合された小口プレートによって閉鎖され、この小口プレートに前記接合用鉄骨の上端が溶接されている。
この構成の柱・梁接合体を用いると、この発明のノンブレース鉄骨造建物につき説明したように、柱の上下分割構造による工場生産性、運搬性の向上を図りながら、ブレースの不要化、柱継手部の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れる。
この発明のノンブレース鉄骨造建物の構築方法は、角パイプ製の柱と、鉄骨製の梁とで構成されるノンブレース鉄骨造建物を構築する方法であって、
前記柱の階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱のうちの下側柱と、この下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接された柱脚ユニットを工場生産する過程と、
前記下側柱内に差し込まれる非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びた上側柱を工場生産する過程と、
建築現場に搬入された前記柱脚ユニットにおける前記下側柱に、前記上側柱の前記接合用鉄骨を差し込む過程と、
前記接合用鉄骨が埋め込まれる状態に、前記下側柱にグラウトを充填し、硬化させる過程、
とを含む。
前記上側柱の前記接合用鉄骨は、前記下側柱の全体高さに渡って差し込み、前記グラウトは、前記下側柱の上端から下端までの全体に充填し、前記上側柱は、グラウトを非充填とし、前記柱脚ユニットにおける前記上側柱本体の下端面は、全周溶接で接合された小口プレートによって閉鎖され、この小口プレートに前記接合用鉄骨の上端が溶接されている。
このノンブレース鉄骨造建物の構築方法によると、この発明のノンブレース鉄骨造建物につき説明したように、柱の上下分割構造による工場生産性、運搬性の向上を図りながら、ブレースの不要化、柱継手部の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れる。
この発明のノンブレース鉄骨造建物は、角パイプ製の柱と、鉄骨製の梁とで構成されるノンブレース鉄骨造建物であって、前記柱が階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱とでなり、前記上側柱は、前記下側柱内に差し込まれた非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びて設けられ、前記下側柱に、前記接合用鉄骨が埋め込まれた状態にグラウトが充填されて、前記下側柱と前記上側柱との柱継手部が剛接合とされ、前記下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接されたため、柱の上下分割構造による工場生産性、運搬性の向上を図りながら、ブレースの不要化、柱継手部の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れる。
この発明の柱上下分割型柱・梁接合体は、軽量鉄骨の角パイプ製の柱と梁の一部とでなる柱・梁接合体であって、鉄骨造建物の階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱とを備え、前記上側柱は、前記下側柱内に差し込まれた非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びて設けられ、前記下側柱に、前記接合用鉄骨が埋め込まれた状態にグラウトが充填されることで、前記下側柱と前記上側柱とが剛接合され、前記下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接されて前記下側柱と前記梁端部構成材とで柱脚ユニットを構成するため、柱の上下分割構造による工場生産性、運搬性の向上を図りながら、ブレースの不要化、柱継手部の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れる。
この発明のノンブレース鉄骨造建物の構築方法は、角パイプ製の柱と、鉄骨製の梁とで構成されるノンブレース鉄骨造建物を構築する方法であって、前記柱の階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱のうちの下側柱と、この下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接された柱脚ユニットを工場生産する過程と、前記下側柱内に差し込まれる非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びた上側柱を工場生産する過程と、建築現場に搬入された前記柱脚ユニットにおける前記下側柱に、前記上側柱の前記接合用鉄骨を差し込む過程と、前記接合用鉄骨が埋め込まれる状態に、前記下側柱にグラウトを充填し、硬化させる過程、とを含むため、柱の上下分割構造による工場生産性、運搬性の向上を図りながら、ブレースの不要化、柱継手部の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れる。
この発明の一実施形態にかかるノンブレース鉄骨造建物における柱上下分割型柱・梁接合体の例を示す分解斜視図である。 同柱上下分割型柱・梁接合体の組立状態の斜視図である。 同ノンブレース鉄骨造建物の柱梁の配置を示す伏図である。 同建物の分解状態の中間省略正面図、およびその一部の柱の側面図である。 同建物の柱脚ユニットの一部破断背面図である。 同柱脚ユニットの平面図である。 この発明の他の実施形態にかかるノンブレース鉄骨造建物の部分正面図である。 この発明のさらに他の実施形態にかかるノンブレース鉄骨造建物の部分正面図およびその分解正面図である。
この発明の第1の実施形態を図1〜図6と共に説明する。
このノンブレース鉄骨造建物は、事務所建物、商業施設建物、工業施設建物、倉庫、住宅等となる軽量鉄骨造プレハブ建物であって、床梁を除き、軽量形鋼で骨組みが構成されている。この鉄骨造建物は、角パイプ製の柱1と、床梁となる鉄骨製の梁2とで骨組みが構成され、次の構成の柱上下分割型柱・梁接合体3を少なくとも1か所に有する。図1,図2は、2箇所の柱上下分割型柱・梁接合体3を示し、図1は組立途中の状態(分解状態)を、図2は組立完了状態をそれぞれ示す。
この柱上下分割型柱・梁接合体3は、柱1が階高の途中で下側柱1aと上側柱1bとに分割され、下側柱1aと上側柱1bとが、グラウト4(図4に網点で図示した部分)の充填された剛接合の柱継手部9で接合され、いわばハイブリッド構造の柱となる。下側柱1aは、柱脚となる部分のみの長さであってもよい。下側柱1aの下端面は、全周溶接などで下側柱1aに接合された柱脚プレート22により閉ざされている。前記グラウト4には無収縮モルタル等のモルタルやコンクリート等が用いられる。
下側柱2aは、床梁となる梁2の一部である梁端部構成材2aが下端の隣合う2側面に接合され、前記下側柱1aと梁端部構成材2bとで柱脚ユニット5が構成される。この柱脚ユニット5は工場生産され、建築現場に搬入される。
柱1となる角パイプは、軽量鉄骨(厚さが6mm以下)であり、例えば外寸が100mm角程度の太さのものが用いられている。床梁となる梁2は、溝形鋼等からなり、重量鉄骨および軽量鉄骨のいずれでもよいが、この例では、外寸の高さ(梁成)が200mm、幅が80mm、ウェブ厚さが7.5mm、フランジ厚さ11mmの重量鉄骨の溝形鋼とされている。
上側柱1bは、前記角パイプからなる上側柱本体1baと、この上側柱本体1baの下端に接合された接合用鉄骨1bbとで構成される。接合用鉄骨1bbは、下側柱1aに差し込まれる部材であり、断面十字形とされた十字プレートまたは形鋼が用いられている。接合用鉄骨1bbの長さは、下側柱1aの全体高さに渡って差し込まれる長さとされる。上側柱本体1baの下端面は、全周溶接で接合された鋼板製の小口プレート6によって閉鎖され、この小口プレート6に接合用鉄骨1bbの上端が溶接等で接合されている。上側柱本体1baと小口プレート6と接合用鉄骨1bbとでなる上側柱1bは、工場で生産される。
前記柱脚ユニット5を構成する梁端部構成材2bは、床梁となる前記溝形鋼からなる梁2を、3分割した端部の部材であり、前記3分割した中間の部材は梁中間構成材2aとなる。梁端部構成材2bと梁中間構成材2aとは、ウェブ面に重ねられた接合プレート8を介して、ボルト・ナット21により接合される。
梁中間構成材2a上には、間柱12(図1,図2は柱脚部のみ図示)が設置され、この間柱12の設置箇所に補剛用プレート13が設けられている。
図3は、前記柱上下分割型柱・梁接合体3を設けたノンブレース鉄骨造建物の全体例を示す柱梁の伏図である。この建物は、1モジュールが900mmのモジュール構成とされ、建物の四隅と、外壁に沿う複数箇所と、建物内部とに柱上下分割型柱・梁接合体3が用いられている。
図4〜図6に示すように、上側柱1bの上端の隣合う2側面に、桁方向および妻方向の小屋梁等となる天井部の梁2Aがピン接合で接合されている。これらの梁2Aは溝形鋼であり、上側柱1bの各側面に溶接等で接合した接合プレート24に梁2Aのウェブを重ね、ボルト・ナット25で接合されている。前記桁方向の梁2Aは、例えば、高さ150mm、幅75mm、ウェブおよびフランジ厚さが4.5mmの軽量形鋼が使用されている。妻方向の梁2Aは、例えば高さ250mm、幅125mm、ウェブ厚さ3.2mm、フランジ厚さ4.5mmの軽量形鋼が用いられている。上側柱1bの上端面は、トッププレート26で閉じられている。なお、図4において、GLは設計グランドレベルを、L1は床天面を、L2は天井仕上げ面をそれぞれ示す。
施工過程を説明する。
柱1のうち、下側柱1aは、前記柱脚ユニット5の状態に工場生産され、建築現場に運搬される。柱脚ユニット5は、建築現場における所定位置に配置され、各柱脚ユニット5の梁端部構成材2bが梁中間構成材2aと接合され、複数の柱脚ユニット5が梁2を介して相互に接続される。この例では、柱脚ユニット5は、ベタ基礎からなる基礎20上に設置される。
このように柱脚ユニット5が建築現場の所定位置に設置されると、柱脚ユニット5の下側柱1aに、工場生産された上側柱1bの接合用鉄骨1bbを差し込む(図1、図4の矢印
a参照)。
上側柱1bの上側柱本体1baの下面(小口プレート6の下面)が下側柱1aの上端面に接するまで接合用鉄骨1bbが差し込まれると、下側柱1aの上部に形成されているグラウト充填孔10からグラウト4を流し込む。このグラウト4が硬化すると下側柱1aと上側柱1bとが一体化する。前記硬化は、例えば3日程度の養生で行われる。
この構成の柱上下分割型柱・梁接合体3および鉄骨造建物によると、角パイプ製の柱1が下側柱1aと上側柱1bとに分割され、上側柱1bに設けられた接合用鉄骨1bbが下側柱1a内に差し込まれ、下側柱1bにグラウト4が充填される。そのため、柱継手部9が剛接合となる。
このように柱継手部9が剛接合となり、かつ下側柱1aの下端と床梁となる梁2との接合が溶接による接合であって剛接合となるため、柱1をキャンチ柱として水平力を負担させることができて、軽量鉄骨製の建物でありながら、従来の軽量鉄骨造(ブレース構造)からブレースを無くすことができる。ブレースの省略により、窓開口が自由に採れるなど、プランの自由度、意匠性(デザイン性)が向上する。
柱脚部を構成する下側柱1aにグラウト4を充填するため、軽量角パイプ柱である柱1に局部座屈が起こり難く、分割構造としたことによる耐力低下も緩和される。そのため、床梁となる梁2の接合部における補剛用の内ダイヤフラムを省略することができる。
充填グラウト4により、軽量角パイプ柱である柱1の座屈が拘束されるため、柱1の変形性能も純鉄骨よりも向上する。
接合用鉄骨1bbは、曲げ、せん断、および軸力を負担することになり、この実施形態では、接合用鉄骨1bbは下側柱1aの略全体に挿通され、グラウト4も下側柱1aの略全体に充填されるため、下側柱1aの剛性がより高められる。
柱継手部9を剛接合とするが、接合用鉄骨1bbを差し込み、グラウト4を充填する構成であるため、現場溶接が不要で、また高力ボルトで接合する場合と異なり、柱1の外に突出する部分が生じなくて納まりが良い。
接合用鉄骨1bbは非閉鎖断面形状であり、特に十字プレートであるため、接合用鉄骨1bb内に空間が生じることがなくて柱断面におけるグラウト4の層の充填量が多くなり、グラウト4の部分の強度、剛性にも優れる。
また、柱1が下側柱1aと上側柱1bとに分割され、下側柱1bに接合される梁2は梁端部構成材2bの部分のみであるため、輸送サイズが小さくでき、運搬性にも優れる。そのため、下側柱1aと梁端部構成材2bの接合が工場溶接とでき、この接合部についても現場溶接が不要で、接合の信頼性が高められ、かつプレハブ化における工場生産率を高めることができる。
図7はこの発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、複数階建て(具体的には2階建て)の鉄骨造建物に適用した例を示す。この実施形態は、特に説明する事項を除き、図1〜図6に示す第1の実施形態と同様である。この実施形態では、1階部分の柱1と床の梁2、および2階の柱1と床の梁2とに、第1の実施形態で説明した柱上下分割型柱・梁接合体3が適用されている。
1階部分の柱1の上端に直接に接続する天井部の梁は省略され、2階部分の床梁となる梁2が、1階部分の天井部の梁を兼用する。1階部分の柱1の上端は、2階部分の柱1の下端に、プレート27を介して突き合わせ状態に接合される。3階建て以上の建物とする場合における、上階部分と下階部分、例えば2階部分と3階部分間においても、上記と同様である。
最上階、この例では2階部分の柱1の上端と天井部の梁2Bの接合は、第1の実施形態における柱1と梁2Aの接合と同様である。
上下階の柱1,1間の接合は、例えば工場での溶接による接合とされる。
図8は、3階建て以上の多層階架構であるノンブレース鉄骨造建物の具体例を示す。
2階建ての場合、最下階ユニット31と、中間階ユニット32と、最上階ユニット33とで構成される。最下階ユニット31は、前記柱脚ユニット5の単独で構成される。中間階ユニット32は、上階部分(2階建てでは2階部分)の柱脚ユニット5における下側柱1aの下端に、下階部分(2階建てでは1階部分)の上側柱1bを、工場で溶接等により接合されたものとする。最上階ユニット33は、最上階部分(2階建てでは2階部分)の
上側柱1bに、桁方向および妻方向の小屋梁等となる天井部の梁2Bの梁端部構成部材2Baを接合してなる。
このように構成された各階ユニット31〜33につき、下階のユニットの下側柱1aに上階のユニットの上側柱1bの接合用鉄骨1bbを差し込みむと共にグラウト4を充填する作業を順次行う。グラウト4の充填は、全ての階のユニット31〜33の相互に前記差し込みが完了してから行ってもよい。
3階以上の建物の場合は、ユニット31〜33を複数設ける。
このように2階以上の建物に適用した場合も、上記と同様に、柱1の上下分割構造による工場生産性、運搬性の向上を図りながら、ブレースの不要化、柱継手部9の納まりの向上、現場溶接の不要化が図れる。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…柱
1a…下側柱
1b…上側柱
1ba…上側柱本体
1bb…接合用鉄骨
2…梁
2a…梁端部構成材
2b…梁中間構成材
2A,2B…天井部の梁
3…柱上下分割型柱・梁接合体
4…グラウト
5…柱脚ユニット
9…柱継手部

Claims (5)

  1. 角パイプ製の柱と、鉄骨製の梁とで構成されるノンブレース鉄骨造建物であって、
    前記柱が階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱とでなり、前記上側柱は、前記下側柱内に差し込まれた非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びて設けられ、前記下側柱に、前記接合用鉄骨が埋め込まれた状態にグラウトが充填されて、前記下側柱と前記上側柱との柱継手部が剛接合とされ、前記下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接され、
    前記上側柱の前記接合用鉄骨は、前記下側柱の全体高さに渡って差し込まれ、前記グラウトは、前記下側柱の上端から下端までの全体に充填され、前記上側柱は、グラウトが非充填であり、前記上側柱本体の下端面は、全周溶接で接合された小口プレートによって閉鎖され、この小口プレートに前記接合用鉄骨の上端が溶接されている、
    ノンブレース鉄骨造建物。
  2. 請求項1に記載のノンブレース鉄骨造建物において、この建物を構成する柱および梁のうち、最下階の床梁を除く梁および柱が軽量鉄骨であるノンブレース鉄骨造建物。
  3. 請求項1または請求項2に記載のノンブレース鉄骨造建物において、前記接合用鉄骨が断面形状十字形であるノンブレース鉄骨造建物。
  4. 軽量鉄骨の角パイプ製の柱と梁の一部とでなる柱上下分割型柱・梁接合体であって、
    鉄骨造建物の階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱とを備え、前記上側柱は、前記下側柱内に差し込まれた非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びて設けられ、前記下側柱に、前記接合用鉄骨が埋め込まれた状態にグラウトが充填されることで、前記下側柱と前記上側柱とが剛接合され、前記下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接されて前記下側柱と前記梁端部構成材とで柱脚ユニットを構成し、前記上側柱の前記接合用鉄骨は、前記下側柱の全体高さに渡って差し込まれ、前記グラウトは、前記下側柱の上端から下端までの全体に充填され、前記上側柱は、グラウトが非充填であり、前記上側柱本体の下端面は、全周溶接で接合された小口プレートによって閉鎖され、この小口プレートに前記接合用鉄骨の上端が溶接されている柱上下分割型柱・梁接合体。
  5. 角パイプ製の柱と、鉄骨製の梁とで構成されるノンブレース鉄骨造建物を構築する方法であって、
    前記柱の階高の途中で互いに接合される下側柱と上側柱のうちの下側柱と、この下側柱の下端の少なくとも2方向の側面に、それぞれ各方向の前記梁の長さ方向の一部となる梁端部構成材の端面が溶接された柱脚ユニットを工場生産する過程と、
    前記下側柱内に差し込まれる非閉鎖断面形状の接合用鉄骨が、角パイプ製の上側柱本体から下方に延びた上側柱を工場生産する過程と、
    構築現場に搬入された前記柱脚ユニットにおける前記下側柱に、前記上側柱の前記接合用鉄骨を差し込む過程と、
    前記接合用鉄骨が埋め込まれる状態に、前記下側柱にグラウトを充填し、硬化させる過程、
    とを含み、
    前記上側柱の前記接合用鉄骨は、前記下側柱の全体高さに渡って差し込み、前記グラウトは、前記下側柱の上端から下端までの全体に充填し、前記上側柱は、グラウトを非充填とし、前記柱脚ユニットにおける前記上側柱本体の下端面は、全周溶接で接合された小口プレートによって閉鎖され、この小口プレートに前記接合用鉄骨の上端が溶接されている、
    ノンブレース鉄骨造建物の構築方法。
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