JP6439427B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特にこのような画像形成装置に搭載される加熱方式の定着装置に関するものである。
画像形成装置では、画像情報に基づいて像担持体上にトナー像を形成し、このトナー像を紙やOHPシート等の記録材上に転写し、トナー像を担持した記録材を定着装置に通し、熱と圧力により記録材上にトナー像を定着する。
省エネルギーを実現する定着装置としては、セラミックスやガラス基板に、抵抗発熱体を形成した抵抗ヒータによって、フィルムを加熱する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の定着装置は、薄肉円筒状の耐熱性フィルムに接触する板状加熱体と加圧ローラとで、フィルムと記録材とを密着させるように挟み込み、熱エネルギーを記録材に与える構成である。この定着装置は、アルミナ等のセラミック基体上に抵抗発熱体を形成した抵抗ヒータによって、薄いフィルムを加熱することで、省エネを実現できる。
しかしながら、特許文献1に記載の定着装置は、アルミナ等のセラミック基体上に抵抗発熱体を形成した抵抗ヒータによって、薄いフィルムを加熱するところ、セラミック素材の多くは、電気的絶縁性を保ちつつ、熱伝導率を上げることが困難である。そのため、ヒータ内での熱伝導能力が悪く省エネを図れない問題がある。また、記録材搬送方向に垂直な長手方向への熱伝導が悪く温度均一するのが困難であることから、記録材を連続通紙した際に、記録材が通過しない領域の温度が上昇してしまう端部温度上昇の問題もある。
このような問題を解消すべく、金属基板上に絶縁層、抵抗発熱体を順に一体として構成され、金属基板を介して、薄肉円筒状の耐熱性フィルムを加熱する構成の定着装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、特許文献2に記載の定着装置は、金属基板が耐熱性フィルムと摺動するところ、金属基板と耐熱性フィルムとの摩擦低減及び耐熱性フィルムの摩耗低減する必要があることから、金属基板にコーティングする必要がある。このコーティングは、経時劣化するところ、特許文献2に記載の定着装置は、抵抗発熱体と金属基板とを一体化した加熱体としての構成であることから、加熱体ごとに交換することになる。抵抗発熱体は、高額な部材であることから、加熱体ごとに交換することは、装置のランニングコストの点から好ましくない問題がある。
本発明は、ヒータの熱伝導機能に優れ、端部温度上昇を抑制でき、且つランニングコストの削減を図れる定着装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の定着装置は、
未定着画像に接触して回転するベルト状定着部材と、
前記ベルト状定着部材とで定着ニップ部を形成する押圧部材と、
前記ベルト状定着部材を加熱するヒータ部材と
前記ヒータ部材を保持する保持手段と、を備える定着装置において、
前記ヒータ部材は、記録媒体搬送方向に直交する方向に延びる長尺状の基材と、該基材より定着ニップ部側に形成された発熱体とから構成され、
前記ベルト状定着部材が接する前記ヒータ部材の面を覆う摺動部材と、
前記摺動部材と前記ヒータ部材との間に、前記ヒータ部材からの熱を前記ベルト状定着部材に伝熱する伝熱部材と、を有し、
前記伝熱部材は、複数の部材から構成され、
前記伝熱部材の複数の部材のうち、前記ヒータ部材に最も近い位置に配置される部材は、弾性部材であり、
前記摺動部材は、前記伝熱部材の少なくとも定着ニップ部側の面を表面処理することにより形成され、
前記伝熱部材は、着脱可能であることを特徴とする。
本発明によると、ヒータの熱伝導機能に優れ、端部温度上昇を抑制でき、且つランニングコストの削減を図れる定着装置を提供できる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を概略的に示す構成図である。 図1に示した画像形成装置の定着装置を概略的に示した構成図である。 図1に示した画像形成装置のニップ形成部材を概略的に示した構成図である。 図1に示した画像形成装置の定着装置の変形例を示した斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置の定着装置を概略的に示す構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の定着装置を概略的に示す構成図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置の定着装置を概略的に示す構成図である。
図1に、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例としてのモノクロプリンタを示し、これに基づいて説明するが、当然ながら、本発明は、公知のカラー画像形成装置についても同様に適用可能なものである。モノクロプリンタには、既知のように、像担持体としての感光体8の周囲に画像を形成するのに必要な所定の装置、例えば、帯電手段、露光手段、現像手段等が設けられている。即ち、帯電手段としての帯電ローラ18、露光手段を構成するミラー20、現像手段としての現像ローラ22aを備えた現像装置22、転写装置10、クリーニングブレード24aを備えたクリーニング装置24等が配置されている。そして、帯電ローラ18と現像装置22の間において、ミラー20を介して感光体8上の露光部26に、露光光Lbが照射され、走査されるようになっている。また、プリンタの下部には、給紙手段4が配され、画像形成部への用紙搬送路の途中には、レジストローラ対(位置合わせローラ対)6が設けられている。用紙搬送路の終わりには、定着ベルト28とヒータ部材56と加圧ローラ30を主構成部材とする定着装置12が設けられている。
給紙手段4は、記録媒体としての用紙Paが積載状態で収容される給紙トレイ14や、給紙トレイ14に収容された用紙Paを、最上のものから順に1枚ずつ分離して送り出す給紙コロ16等を有している。給紙コロ16によって送り出された用紙Paは、レジストローラ対6で一旦停止される。そして、姿勢ずれを矯正された後、感光体8の回転に同期するタイミングで、即ち、感光体8上に形成されたトナー像の先端と用紙Paの搬送方向先端部の所定位置とが一致するタイミングで、レジストローラ対6により転写部位Nへ送られる。
本プリンタにおける画像形成動作は、従来と同様に行われる。即ち、感光体8が回転を始めると、感光体8の表面が帯電ローラ18により均一に帯電され、画像情報に基づいて露光光Lbが露光部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した静電潜像が形成される。この静電潜像は、感光体8の回転により現像装置22の対向位置へ移動し、ここでトナーが供給されて可視像化され、トナー像が形成される。感光体8上に形成されたトナー像は、所定のタイミングで転写部位Nに進入してきた用紙Pa上に、転写装置10の転写バイアス印加により転写される。未定着画像たるトナー像を担持した用紙Paは、定着装置12へ向けて搬送され、定着装置12で定着された後、機外の排紙トレイへ排出・スタックされる。転写部位Nで転写されずに感光体8上に残った残留トナーは、感光体8の回転に伴ってクリーニング装置24に至る。そして、クリーニング装置24を通過する間に、クリーニングブレード24aにより掻き落とされて清掃される。その後、感光体8上の残留電位が既知の除電手段により除去され、次の作像工程に備えられる。
次に、図2に基づき、本実施形態に係る定着装置の構成を説明する。
定着装置12は、可撓性の耐熱性フィルムである無端の定着ベルト(ベルト状定着部材;以下、単に定着ベルトという)28と、その外周面に当接する押圧部材としての加圧ローラ30と、ヒータ部材56とを有する。ヒータ部材56は、定着ベルト28の軸方向(長手方向)の均熱化のための伝熱部材50,51と、定着ベルト28との摩擦を低減する摺動部材と共に、加圧ローラ30とで定着ニップ部SNを形成するニップ形成部材を形成する。
定着ニップ部SNの下流側に、定着ベルト28の表面温度を検知するサーミスタ34が設けられている。サーミスタ34の検知情報に基づいて、ヒータ部材56に電力を供給する電源40を加熱制御手段42が制御するようになっている。加熱制御手段42は、CPU,ROM,RAM,I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータを意味する。
定着ベルト28は、外径30mm、厚み10〜70μmのニッケル製基体と、この基体表面に被覆された弾性層と、更にその表面に形成された離型層を有している。弾性層は、シリコーンゴムで形成され、厚み50〜150μmである。耐久性を高めて離型性を確保する離型層は、PFAやPTFE等、フッ素系樹脂で形成され、5〜50μm厚で設けられている。なお、基体の材質は、ニッケルに限定されず、SUS等やポリイミド(PI)等の耐熱樹脂材料で形成されていても良い。
加圧ローラ30は、外径が30mmであり、中空の鉄製芯金30aと、この芯金30aの表面に形成された弾性層30bと、更にその表面に形成された離型層30cを有している。弾性層30bは、シリコーンゴムで形成され、その厚みは、5mmである。離型層30cは、厚みが40μm程度のフッ素樹脂(PFA又はPTFE)層で形成され、離型性を確保している。加圧ローラ30は、既知のように、付勢手段によって定着ベルト28を介してニップ形成部材55に圧接されている。加圧ローラ30は、画像形成装置に設けられたモータ等の駆動源から、ギヤを介して駆動力が伝達され、回転する。この加圧ローラ30により定着ベルト28が連れ回り回転する。
次に、図3に基づき、ニップ形成部材について説明する。
ニップ形成部材55は、ヒータ部材56と、定着ベルト28の軸方向(長手方向)の均熱化のための伝熱部材50,51と、定着ベルト28との摩擦を低減する摺動部材と共に、加圧ローラ30とで定着ニップ部SNを形成する。ヒータ部材56は、第1の伝熱部材50を介して定着ベルト28を加熱することで、定着ベルト28の温度を上昇させ、定着ニップ部SNに搬送される未定着画像を加熱して定着する。
ヒータ部材56は、定着ベルト28の軸方向に延びる長尺状の基材56bと、基材56bより定着ニップ部SN側に配置される発熱体としての抵抗発熱体56aと、から構成される板状の発熱体である。例えば、ガラス等で構成される低熱伝導率基材56bの上に、酸化ルテニウム等で構成される抵抗発熱体56aを印刷して焼成し、その上にオーバーコート(OC)層を更に形成する構成である。基材56bより定着ニップ部SN側に位置するOC層は、ガラス等で形成されているところ、基材56bより薄く、基材56b側への伝熱よりもOC層側へ伝熱し易いことから、絶縁層としての役割を担う。
ヒータ部材56は、第1の伝熱部材50を介して、定着ベルト28に接触している。第1の伝熱部材50は、銅又はアルミ等の高熱伝導材料からなり、ヒータ部材56の熱を、定着ベルト28に効率的に伝熱する。また、ヒータ長手方向への伝熱性向上にも寄与し、定着ベルト28の長手方向の温度偏差を低減できる。
ところで、ヒータ部材56と第1の伝熱部材50は、何れも剛性が高い部材から構成されるところ、表面粗さや反り、うねりの影響で、長手方向全域に亘って均一に接触させることは難しい。このような問題を回避するため、ヒータ部材50と第1の伝熱部材50との間に、弾性の特性を有する第2の伝熱部材51を介在させる。第2の伝熱部材51は、酸化亜鉛等の金属粒子を添加したシリコーングリスや熱伝導シート(TIM:Thermal Interface Material)等を用いることができる。なお、伝熱部材は、2部品から構成される態様に限定されず、3部品以上の複数の部品から構成されても良い。この場合、複数の伝熱部材のうち、ヒータ部材56に最も近い位置に配置される部材を弾性の特性を有する弾性部材とする。
ガラス等で構成される基材56bの熱伝導率は、1.3〜1.6W/m・K程度である。一方、銅で構成される第1の伝熱部材50の熱伝導率は、52400W/m・K程度であり、アルミで構成される第1の伝導部材50の熱伝導率は、240W/m・K程度であることから、基材56bの熱伝導率と比べて遥かに高い。酸化亜鉛等の金属粒子を添加したシリコーングリスで構成される第2の伝熱部材51の熱伝導率は、4〜10W/m・K程度であることから、基材56bの熱伝導率と比べて高い。そのため、抵抗発熱体56aからの熱を、基材56bより高い熱伝導率の第1の伝熱部材50及び第2の伝熱部材51に、ひいては定着ベルト28に、効率的に伝えることでできる。
第2の伝熱部材51は、異方性の熱伝導率を持つグラファイトシートのような素材であっても良い。グラファイトシートの熱伝導率は、厚み方向より平面方向の方が高いことから、定着ニップ部SNの長手方向で、温度が不均一となった場合、温度を効果的に均一化できる。また、第2の伝熱部材51の厚みを薄くすることで、ヒータ部材56からの熱を定着ニップ部SNに、効率的に伝導できることから、ニップ表面の昇温性能の向上を図れる。
第1の伝熱部材50は、定着ベルト28と接触摺動し、定着ベルト28が摩耗する。そのため、第1の伝熱部材50のうち、定着ベルト28と摺動接触する部分に、摺動部材として、低摩擦性のコーティング等の表面処理を施す。すなわち、定着ベルト28が接するヒータ部材56の面を、表面処理によって覆う。その結果、定着ベルト28の摩耗を軽減する。表面処理の材料としては、低摩擦係数を有するDLC(ダイヤモンドライクカーボン)やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等が適している。第1の伝熱部材50から定着ベルト28への伝熱性能を考慮すると、表面処理層は、2〜50μm程度の薄い層が望ましい。なお、表面処理をする部分は、定着ベルト28と摺動接触する部分に限定されない。
ヒータ部材56を保持する保持手段としてのヒータホルダ57は、装置側板に接続されたステー(支持部材)61に支持され、加圧ローラ30から受ける圧力による部材の撓みが防止され、長手方向で均一なニップ幅が得られるようになっている。ヒータホルダ57は、定着ベルト28に面する一面が開口した箱形状であり、その内部にヒータ部材56を収容する。
ところで、ヒータホルダ57は、ヒータ部材56の熱を受けて高温になり易く、破損する虞がある。そのため、ヒータホルダ57を、LCP(液晶ポリマー)、PPS(ポニフェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の耐熱性の高い樹脂で形成する。その結果、ヒータホルダ57の破損を防げる。なお、ヒータホルダ57は、更に熱伝導率の低い樹脂で形成されることで断熱性能の向上を図れる。更に、ヒータホルダ57は、抵抗発熱体56aと隣り合わせにならない位置であって、2箇所で接触することで、第1の伝熱部材50からヒータホルダ57に流れる熱量を減らし、熱を高熱伝導側の第1の伝熱部材50及び第2の伝熱部材51に、ひいては定着ベルト28に効率的に伝えることができる。なお、ヒータホルダ57がヒータ部材56に接触する箇所は、2箇所の態様に限定されない。
第1の伝熱部材50は、定着ベルト28を介して定着ニップ部SNを形成するニップ形成部50aと、ニップ形成部50aの定着ベルト28の回転方向の両端部から、加圧ローラ30が存する方向とは反対側方向に延在する延在部50bと、を有する。
延在部50bの先端には、両延在部50bが対向する向きに突起した形状であって、ヒートホルダ57に引っ掛かる係止部としての引っ掛け部50cを有する。引っ掛け部50cは、第1の伝熱部材50の長手方向に亘って複数設けられている。そして、第1の伝熱部材50を、ヒートホルダ57に組付けた場合、第1の伝熱部材50の引っ掛け部50cがヒータホルダ57に引っ掛かることから、第1の伝熱部材50が、ヒータホルダ57から外れることはない。
一方、第1の伝熱部材50を、ヒータホルダ57から取外す場合、ヒータホルダ57への引っ掛け部50cの引っ掛かりを外すことで、第1の伝熱部材50をヒータホルダ57から、取り外せる。
このように、第1の伝熱部材50は、ヒータ部材56から着脱可能な構成にできることから、第1の伝熱部材50に施されたコーティング等の表面処理が、経時劣化により交換を必要とする場合に、ヒータ部材56を交換することなく、第1の伝熱部材50を個別に交換できる。そのため、装置のランニングコストの低減を図れる。
ところで、抵抗発熱体56aの用紙搬送方向の幅と、ニップ幅とが、略同じ場合、抵抗発熱体56a及び/又は加圧ローラ30の用紙搬送方向の位置ずれが生じた際に、抵抗発熱体56aと定着ベルト28との間に、空隙が発生する。この空隙が発生すると、定着ベルト28に熱伝導が十分にされないことから、ヒータ部材56自体が高温化する。ヒータ部材56自体が高温化すると、ヒータホルダ57の耐熱温度を超え、ヒータホルダ57が溶融する虞がある。そのため、抵抗発熱体56aと加圧ローラ30の位置を高精度で合わせる必要があり、コストアップの問題が発生する。また、ニップ幅を不必要に広げてしまうと、記録材への熱量供給過多により、例えばトナーホットオフセットや記録材のカールの増大等の問題が発生する。
このような問題を解決するため、本実施形態に係る伝熱部材50,51の用紙搬送方向の幅は、抵抗発熱体56aの用紙搬送方向の幅より、十分に広い構成とする。
伝熱部材50,51の用紙搬送方向の幅を抵抗発熱体56aの用紙搬送方向の幅より、広い構成とすることで、抵抗発熱体56aで発生する熱は、第1の伝熱部材50及び第2の伝熱部材51により拡散される。そのため、ヒータホルダ57が溶融することもない。また、抵抗発熱体56aと加圧ローラ30の位置を高精度で合わせる必要もない。ニップ幅を不必要に広げることもないことから、トナーホットオフセットや記録材のカールの増大等の問題も生じない。
なお、延在部50bの先端に、引っ掛け部50cを設ける代わりに、図4に示すように、第1の伝熱部材50の長手方向で、同一方向に切欠きを有する差込部50dを有しても良い。そして、差込部50dをヒータホルダ57の孔部57aに挿入し、切欠きを有する方向に第1の伝熱部材50をスライド(移動)させることで、第1の伝熱部材50をヒータホルダ57に組付けできる。
一方、第1の伝熱部材50を、ヒータホルダ57から取外す場合、切欠きを有する方向とは反対方向に第1の伝熱部材50をスライドさせ、引き抜くことで、第1の伝熱部材50をヒータホルダ57から、取り外せる。
続いて、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、第1の実施形態に係る画像形成装置と共通する構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略し、異なる構成について図面に基づき詳細に説明する。
第2の実施形態では、第1の伝熱部材の形状が異なる点で第1の実施形態と相違する。以下、具体的に説明する。
第1の伝熱部材150は、定着ベルト28を介して定着ニップ部SNを形成するニップ形成部150aと、ニップ形成部150aの定着ベルト28の回転方向の両端部から、定着ベルト28が接するヒータホルダ157の一部を覆う接続部150eと、接続部150eの両端部から加圧ローラ30が存する方向とは反対側方向に延在する延在部150bと、を有する。
延在部150bの先端には、両延在部150bが対向する向きに突起した形状であって、ヒートホルダ157に引っ掛かる係止部としての引っ掛け部150cを有する。この引っ掛け部150cは、第1の伝熱部材150の長手方向に亘って複数設けられている。そして、第1の伝熱部材150を、ヒートホルダ157に組付けた場合、第1の伝熱部材150の引っ掛け部150cがヒータホルダ157に引っ掛かることから、第1の伝熱部材150が、ヒータホルダ157から外れることはない。
一方、第1の伝熱部材150を、ヒータホルダ157から取外す場合、ヒータホルダ157への引っ掛け部150cの引っ掛かりを外すことで、第1の伝熱部材150をヒータホルダ157から、取り外せる。
このように、第1の伝熱部材150は、ヒータ部材56から着脱可能な構成に構成できることから、第1の伝熱部材150に施されたコーティング等の表面処理が、経時劣化により交換を必要とする場合に、ヒータ部材56を交換することなく、第1の伝熱部材150を個別に交換できる。そのため、装置のランニングコストの低減を図れる。また、定着ベルト28と接触するニップ形成部150aと接続部150eにコーティング処理を施すところ、定着ベルト28の摩耗低減を図れる。
続いて、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、第1の実施形態に係る画像形成装置と共通する構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略し、異なる構成について図面に基づき詳細に説明する。
第3の実施形態では、第1の伝熱部材を設ける代わりに、摺動部材としての摺動シート250を設ける点で第1の実施形態と相違する。以下、具体的に説明する。
摺動シート250は、低摩擦性の薄いシート状のものから形成される。そして、裏面に接着材が塗布された摺動シート250は、ヒータ部材56の抵抗発熱体56aを有する面を覆い、その端部を、ヒータ部材56の抵抗発熱体56aを有する面とは反対側の面にまで及ばせることで、摺動シート250をヒータ部材56に取付できる。なお、摺動シート250は、ヒータ部材56の抵抗発熱体56aを有する面とは反対側の面に有する突起に、摺動シート250にあけられた孔部を引っ掛けることで、摺動シート250をヒータ部材56に取付しても良い。
一方、摺動シート250を、ヒータ部材56から剥がすことで、摺動シート250を、ヒータ部材56から、取り外せる。
このように、摺動シート250は、ヒータ部材56から着脱可能な構成にできることから、摺動シート250が、経時劣化により交換を必要とする場合に、ヒータ部材56を交換することなく、摺動シート250を個別に交換できる。そのため、装置のランニングコストの低減を図れる。
続いて、本発明の第4の実施形態に係る画像形成装置について説明する。なお、第1の実施形態に係る画像形成装置と共通する構成については対応する符号を付して詳細な説明を省略し、異なる構成について図面に基づき詳細に説明する。
第4の実施形態では、第1の伝熱部材を設ける代わりに、摺動部材としての摺動シート350を設ける点で第1の実施形態と相違する。以下、具体的に説明する。
摺動シート350は、低摩擦性の薄いシート状のものから形成される。そして、裏面に接着材が塗布された摺動シート350は、ヒータ部材56の抵抗発熱体56aを有する面及び定着ベルト28が接するヒータホルダ357の一部を覆い、その端部は、ヒータホルダ375のヒータ部材56を有する面とは反対側の面にまで及ばせる。これにより、摺動シート350をヒータホルダ375に取付できる。なお、摺動シート350は、ヒータホルダ375のヒータ部材56を有する面とは反対側の面に有する突起に、摺動シート350にあけられた孔部を引っ掛けることで、摺動シート250をヒータ部材56に取付しても良い。
一方、摺動シート350を、ヒータホルダ375から剥がすことで、摺動シート350を、ヒータ部材56から、取り外せる。
このように、摺動シート350は、ヒータ部材56から着脱可能な構成にできることから、摺動シート250が、経時劣化により交換を必要とする場合に、ヒータ部材56を交換することなく、摺動シート350を個別に交換できる。そのため、装置のランニングコストの低減を図れる。また、定着ベルト28が接触する部分に摺動シートを設置するところ、定着ベルト28の摩耗低減を図れる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1の伝熱部材50,150に表面処理をする代わりに、摺動シートを取付けても良い。なお、上述の実施形態で紹介した各構成の材質、寸法はあくまで一例であり、本発明の作用を発揮し得る範囲内で様々な材質や寸法を選択可能であることは言うまでもない。
28 定着ベルト(ベルト状定着部材の一例)
30 加圧ローラ(押圧部材の一例)
50 第1の伝熱部材(伝熱部材の一例)
50c 引っ掛け部(係止部の一例)
51 第2の伝熱部材(伝熱部材の一例)
56 ヒータ部材
56a 抵抗発熱体(発熱体の一例)
56b 基材
57 ヒータホルダ(保持手段の一例)
SN 定着ニップ部
特開平6−95540号公報 特開平8−272240号公報

Claims (8)

  1. 未定着画像に接触して回転するベルト状定着部材と、
    前記ベルト状定着部材とで定着ニップ部を形成する押圧部材と、
    前記ベルト状定着部材を加熱するヒータ部材と
    前記ヒータ部材を保持する保持手段と、を備える定着装置において、
    前記ヒータ部材は、記録媒体搬送方向に直交する方向に延びる長尺状の基材と、該基材より定着ニップ部側に形成された発熱体とから構成され、
    前記ベルト状定着部材が接する前記ヒータ部材の面を覆う摺動部材と、
    前記摺動部材と前記ヒータ部材との間に、前記ヒータ部材からの熱を前記ベルト状定着部材に伝熱する伝熱部材と、を有し、
    前記伝熱部材は、複数の部材から構成され、
    前記伝熱部材の複数の部材のうち、前記ヒータ部材に最も近い位置に配置される部材は、弾性部材であり、
    前記摺動部材は、前記伝熱部材の少なくとも定着ニップ部側の面を表面処理することにより形成され、
    前記伝熱部材は、着脱可能であることを特徴とする、定着装置。
  2. 前記伝熱部材は、前記保持手段に係止する係止部を有することを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記伝熱部材の複数の部材のうち、少なくとも一つの部材は、熱伝導率に異方性を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記伝熱部材の複数の部材のうち、少なくとも一つの部材は、平面方向の熱伝導率が厚み方向の熱伝導率より高い異方性を有することを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記伝熱部材の熱伝導率は、前記基材の熱伝導率より高いことを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記伝熱部材の記録媒体搬送方向の幅は、前記発熱体の記録媒体搬送方向の幅より広いことを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の定着装置。
  7. 前記保持手段は、一面が開口した箱形状の内部に前記ヒータ部材を収容し、
    前記摺動部材は、前記ベルト状定着部材が接する前記保持手段の面を覆うことを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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