JP2020071344A - 定着装置 - Google Patents

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武史 ▲高▼妻
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Abstract

【課題】ベルト加熱タイプの定着装置に関して、ヒータおよびヒータ保持部材を有する構成において、定着ベルトとヒータあるいはヒータ保持部材との摺動性だけでなく、定着ベルトとヒータ保持部材接触面の摺動性を改善し、スティックスリップによるベルト回転不良を抑制すること。【解決手段】定着ベルトとヒータ保持部材間に定着ベルトとヒータ保持部材が摺動接触する範囲において高熱伝導シートを設け、定着ベルトとヒータ保持部材間の摺動性を改善する。【選択図】図1

Description

本発明は、複合機、複写機、プリンタ、ファックス等の記録材上に画像形成可能な電子写真方式の画像形成装置、及びその定着装置に関する。
電子写真方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置において、シート材上に転写されたトナー像を定着させるための定着装置は、加熱部材としての定着部材とそれに圧接する形で配置される加圧部材からなる。定着部材と加圧部材によって形成されたニップ間を通過させることで、トナー像を紙に定着させる。
このような定着装置では、電源投入から定着部材がトナー画像を定着するのに必要な所定温度まで加熱され画像形成開始が可能となるまでの時間(ウォームアップタイム)を短縮するため、熱容量が小さい薄肉ベルト状の定着部材を用いた定着装置が実用化されている。
特許文献1には、定着部材としてベルト(以下、定着ベルトと呼ぶ)を使用した定着装置が示されている。この定着装置では、定着ベルトの内側に板状のセラミックヒータを配置し該ヒータと加圧部材である加圧ローラとの間に定着ベルトを介してニップ部を形成する。そして定着ベルトを加圧ローラに従動回転させ、記録材をニップ部に搬送し、未定着トナー画像を加熱加圧して記録材上に定着させる。
また、特許文献2には、ニップ部にセラミックヒータおよびヒータを保持するヒータ保持部材を配置した定着装置において、定着ベルト内面がヒータや保持部材と強く摺擦して損傷するのを防止するため、ヒータを曲面形状を有する熱伝導板で覆う構成が示されている。
特開平4−204980号公報 特開平11−16667号公報
しかし、特許文献2の構成では、定着ベルトとヒータ保持部材との接触面の摺動性が改善できず、スティックスリップによるベルト回転不良が発生しやすくなるという課題がある。
よって、本発明では、ヒータおよびヒータ保持部材を有する構成において、定着ベルトとヒータあるいはヒータ保持部材との摺動性だけでなく、定着ベルトとヒータ保持部材接触面の摺動性を改善し、スティックスリップによるベルト回転不良を抑制することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る定着装置は、
回転するベルト状の定着部材、定着部材の外周面に接触しニップ形成する加圧部材、ニップ部に配置される加熱源、加熱源の保持部材、加熱源および保持部材を加圧部材に対して加圧する加圧手段、をそなえた定着装置で、加熱源あるいは保持部の定着部材内周面に接触する側において、定着部材内周面が回転時接触し得る周方向領域において、熱伝導性部材を配置することを特徴とする。
本発明に係る定着装置によれば、定着ベルトとヒータ保持部材間に定着ベルトとヒータ保持部材が摺動接触する範囲において高熱伝導シートを設ける。これにより、定着ベルトとヒータ保持部材間の摺動性を改善することが可能となり、ベルト回転不良を抑制することが可能となる。
実施例1における定着装置の断面図 画像形成装置の全体構成 実施例の制御ブロック図を示す図 従来例における定着装置の断面図 実施例1におけるニップ部の詳細断面図 実施例1における定着装置の側面図 本発明の効果を示す比較表 実施例2における定着装置の断面図 実施例3における定着装置の断面図
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。
画像形成装置の全体構成について、図2を用いて説明する。その後、定着装置について詳細に説明する。本例の画像形成装置は、電子写真方式を採用したレーザービームプリンタである。本実施形態では、カラー電子写真プリンタを単に「プリンタ」という。
1.画像形成装置(プリンタ)
図2に示すプリンタは、Y(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(ブラック)の各色の画像形成部Uを備えている。感光ドラム2は、帯電ローラ3によってあらかじめ帯電される。その後、感光ドラム2は、レーザスキャナ4によって、潜像を形成されている。潜像は、現像器5によってトナー像になる。感光ドラム2のトナー像は、像担持体である例えば中間転写ベルト8に順次転写される。一方、第1または第2の給紙カセット15または16に収容されているシートSは、給紙機構の動作により1枚毎分離給送され、搬送路17を通ってレジストローラ対18に送られる。レジストローラ対18は、シートSを一旦受け止めて、シートが斜行している場合、真っ直ぐに直す。そして、レジストローラ対18は、中間転写ベルト8上のトナー像と同期を取って、シートを中間転写ベルト8と二次転写ローラ14との間に搬送する。中間転写ベルト上のカラーのトナー像は、転写体である二次転写ローラ14によってシートSに転写される。その後、シートのトナー像は、シートが定着装置100において加熱、加圧されることによってシート上に定着される。その後、トナー画像が定着されたシートSは排出ローラ対20によって装置上部の排出トレイ21へと搬送排出される。
またプリンタには、図3に示すように、CPU10に代表される定着装置周りの制御を実行するコントローラ37と、ユーザーが装置にアクセスするためのインターフェースとなる操作部23が設けられている。CPU10等では装置内各所の動作を監視、制御しつつ、各ユニット間の命令系統を統括することで、画像形成装置全体の動作を取りまとめている。操作部23は、ユーザーによって、プリントジョブ情報(坪量や表面性等の記録材情報、濃度等の画像情報、ジョブのプリント枚数や両面/片面情報等)の基本的な設定が可能となっている。または、操作部23以外にも外部のPC等からこれらのプリントジョブ情報を画像形成装置に入力することもできる。コントローラ37はCPU10からの命令を受けて定着装置100の加圧機構211、駆動機構212等を動作させ、温調制御213を実行する。
2.定着装置
図1は本発明が適用される定着ベルトを用いた定着装置100の断面図である。
定着ベルト111はステンレス(SUS)からなる厚み約50μmの円筒状基層の外周面上に厚み約200μmのシリコーンゴムからなる弾性層を設け、該弾性層の外周面上にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)からなら厚み約30μmのチューブを被覆したエンドレスベルト状の定着部材である。なお、基体の材質は、ステンレス(SUS)に限定されるものではなく、ニッケルやポリイミド等の耐熱樹脂材料で形成されていても良い。
114は、ヒータを保持する保持部材である。ヒータ保持部材114は耐熱性と剛性を有する液晶ポリマー樹脂で形成される。
加熱源としてのヒータ113は、細長い板状のセラミック基材上に通電により急速に発熱する抵抗体を基材の長手方向に沿ってもうけ、抵抗体をガラス保護層で被覆し、抵抗体の長手方向の端部に電圧印加するための導体電極部を有する。
ヒータ113はヒータ保持部材114の定着ベルト111の回転軸方向(以下、長手方向と記す)に沿ってもうけられた凹部に耐熱接着剤を用いて接着固定される。定着ベルト111はヒータ保持部材114にルーズな状態で外嵌させてある。
ステー115はステンレス板金をコの字型に成形した高剛性の支持体で、ヒータ保持部材114をステー115に固定してヒータ保持部材114を補強している。
119は加圧部材としての加圧ローラで、ステンレスの芯金の周面上に射出成形により厚み約3mmのシリコーンゴム層を形成し、その上に厚み約40μmのPFA樹脂チューブが被覆される。図示しない加圧機構211によって、ヒータ保持部材114およびヒータ113を定着ベルト111を介して加圧ローラ119に圧接させることで、定着に必要な所定幅の定着ニップ部Nを形成する。
加圧ローラ119は図示しない駆動機構212により矢印A方向に所定の周速度で回転駆動される。これにより、加圧ローラ119の外面に圧接された定着ベルト111が加圧ローラ119からの摩擦力を受けて従動回転する。定着ベルト111の内面には、後述する熱伝導シート116と定着ベルト111のすべり性を確保するため耐熱性を有する潤滑剤としてフッ素樹脂含有グリスが塗布されている。
118は温度検知手段としてのサーミスタである。サーミスタ118はベルトの幅方向にそって全サイズの記録材が通過する中央付近に配置され、ヒータ113の温度を検知し、中央サーミスタの検知温度が目標温度となるようにヒータ113へ供給する電力を制御する。
加圧ローラ119およびベルト111が回転駆動され、ヒータ113が目標温度に制御された状態で、未定着トナー像を担持した記録材Pがニップ部Nに搬送される。記録材Pは定着ベルト111を介してヒータ113からの熱を受けて加熱され、同時にニップ部Nで挟持加圧されることでトナー像が記録材上に定着される。ニップ部Nを通過した記録材Pはニップ部Nの出口において定着ベルト111から曲率分離される。
ここで、図4は、従来の熱伝導シート116の配置を示す図である。図4に示すように、熱伝導シート116は定着ベルト111とヒータ113および保持部材114間の、ニップ部Nに相当する範囲のみを覆っている。そのため、定着ベルト111とヒータ保持部材114との接触面の摺動性が改善できず、スティックスリップによるベルト回転不良が発生しやすくなる。
図5は、本実施例の熱伝導シート116の配置を示す図である。
本実施例では、定着ベルト111とヒータ113および保持部材114とのあいだに、少なくとも回転時に定着ベルトに摺動接触しうる周方向領域で、熱伝導シート116をもうける。加圧回転時に定着ベルト111の軌道は常に一定ではなく、図5に示す範囲Fでヒータ保持部材114に接触する可能性がある。よって、領域Fとニップ部Nに相当する領域を含む周方向領域Sを熱伝導シート16で覆う。
熱伝導シート116の断面形状は半円弧状で、端部116a、116bを保持部材14に固定することにより保持し、長手方向に定着ベルト111とほぼ同じ長さを有する。また、シート部材116は周方向の端部116a、116bを保持部材114に固定して支持される。
熱伝導シート116の材質は、ヒータ113から定着ベルト111への熱伝導を阻害しないことが望ましく、熱伝導率λ=10W/(m・℃)以上かつ厚みt=50μm以下であることが望ましい。
また、熱伝導シート116は定着ベルト111内面部材との摺動時、ヒータ保持部材114よりも低摩擦係数かつ耐摩耗性の高い部材であることが望ましく、金属部材の場合は耐摩耗性の指標としてビッカーズ硬度HV=60以上であることが望ましい。本実施例では熱伝導シート116として、λ=16W/(m・℃)、HV=200、厚みt=20μmのステンレス(SUS)を使用した。
熱伝導シート113の熱伝導率は下記の要領で測定したものである。
材料から試験片を切り出し、試験片について、フーリエ変換型温度熱拡散率測定装置(型番FTC−1、アルバック理工株式会社製)にて、厚み方向の熱拡散率を測定する。そして、下記の式から、各種材料の厚み方向の熱伝導率を求める。
熱伝導率=熱拡散率×比重×比熱
比重は、上記試験片を、電子比重計(型番SD−200L、アルファーミラージュ株式会社製)にて測定して求める。
また、比熱は、上記試験片を、示差走査熱量計(型番DSC8240、株式会社リガク製)にて測定して求める。
なお、シート部材16の材質はこれに限るものではなくステンレス,ニッケル,銅などの金属または合金でもかまわない。また、耐摩耗性の高いポリイミド(PI),ポリフェニレンサルファイド(PPS),ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの耐熱樹脂のシートでもかまわない。
図6は定着装置100を記録材の搬送方向から見た図で、定着ベルト111と熱伝導シート116の長手方向の位置を示す。
定着ベルト111は両端部の内側に支持部材112a,112bを勘合させることにより支持される。支持部材112a,112bに橋渡しするように定着ベルト111の内側に保持部材114がもうけられ、ヒータ113は保持部材114上に接着固定される。支持部材112a,112bは定着ベルト111の約半周分にそって図示しない突起部を有し、回転時に片寄りした定着ベルト111が突起部に突き当たることで定着ベルト111の長手方向の位置が規制される。支持部材112a,112bは定着装置100のフレーム131a,131bにスライドできるように支持され、また、フレーム131a,131bには回転可動に加圧ローラ119が支持される。そして支持部材112a,112bを加圧バネ132a,132bにより加圧ローラ119側に付勢することで、定着ベルト111を介して保持部材114およびヒータ113を加圧ローラ119に圧接させる。
図7は本実施例におけるスティックスリップの発生有無を従来例と比較した結果である。熱伝導シート116の配置・材質・厚みを変更し、ヒータ温度200℃かつ100mm/sで加圧回転させた状態におけるスティックスリップ発生有無を判定した。また、ヒータ113から定着ベルト111への熱伝導性評価のため、加圧回転時に定着ベルト111表面温度が180℃一定となるヒータ温度Tを測定した。定着ベルト111表面温度はE熱電対センサによって測定し、ヒータ温度Tはサーミスタ117によって検知した。比較例1〜3では、シート配置を実施例と同様の領域Sとした。図7より、比較例1の厚み100μmSUSおよび比較例2のλ=1.3W/(m・℃)であるガラスでは、熱伝導性が低下し、ヒータ温度が実施例1より上昇している。また、比較例3の硬度HV=60であるアルミではスティックスリップが発生している。また、従来例のシート配置をニップ面Nのみの領域Nとした場合もスティックスリップによるベルト回転不良が発生した。
以上のように、定着ベルトとヒータおよびヒータ保持部材間に、少なくとも回転時に定着ベルトに摺動接触しうる領域において熱伝導シート116を配置することで、定着ベルトとヒータ保持部材とのスティックスリップによるベルト回転不良を抑制することが可能となる。
図8は本発明の他の実施形態を示した構成説明図である。前述の実施例1と構成が同じものは説明を省略する。なお、実施例1と共通の部材については実施例1と同一の記号を付してある。
本実施例では、定着ベルト111は張架ローラ120a,120bによって張架される。実施例1と比較すると、張架ローラ120によって定着ベルト111の軌道が安定するため、領域Fでは常に定着ベルト111が保持部材114に摺動接触する。また、図8は一例であるが、張架ローラ120の配置によっては領域Fが広くなる。よって、定着ベルトとヒータ保持部材との摺動面が広い分、特に耐久後の摩耗によるスティックスリップが実施例1よりも発生しやすい。そこで、定着ベルトとヒータおよびヒータ保持部材間に、少なくとも回転時に定着ベルトに摺動接触しうる領域Sにおいて熱伝導シート116を配置することで、定着ベルトとヒータ保持部材とのスティックスリップによるベルト回転不良を抑制することが可能となる。
図9は本発明の他の実施形態を示した構成説明図である。前述の実施例1と構成が同じものは説明を省略する。なお、実施例1と共通の部材については実施例1と同一の記号を付してある。
本実施例では、保持部材114には定着ベルト111の周方向にそってヒータ113の下流側にヒータ113より加圧ローラ側に突出する突出部114aがもうけられている。下流側の突出部114aは加圧ローラ119と定着ベルト111の加圧時に突出部114bの位置において定着ベルト111の軌道の曲率半径を小さくし定着後の記録材を定着ベルト111から分離しやすくする。
本実施例のように、ヒータ保持部材114が突出部を持つ場合、上述した分離性を満たすために熱伝導シート116は突出部の形状に追従することが望ましい。また、ヒータ113と熱伝導シート116の密着性を高め熱伝導性を維持するため、熱伝導シート116はヒータ113面に追従することが望ましい。よって、シート部材116は、定着ベルト11の周方向のそった曲げ剛性が定着ベルト11の曲げ剛性より小さいものを用いることが望ましい。
本実施例1〜3では定着ベルト111の基層に厚み50μmのステンレス(SUS)を用いている。定着ベルト111を構成する他の層(ゴム層およびPFA層)は基層より曲げ剛性が小さいため定着ベルト111全体の曲げ剛性は基層の曲げ剛性で決まる。本実施例1〜3では、シート部材116として基層より厚みが小さい20μmのステンレスを用いているため、シート部材116は定着ベルト111より曲げ剛性が小さくなり、上述した保持部材とヒータへの追従性を持たせることができる。
以上のように、本実施例のような領域Sにおいて断面形状が複雑に湾曲するような構成においても、回転時に定着ベルトに摺動接触しうる領域Sにおいて熱伝導シート116を配置することで、定着ベルトとヒータ保持部材とのスティックスリップによるベルト回転不良を抑制することが可能となる。
100 定着装置、111 定着ベルト、113 加熱源、114 保持部材、
114a,114b 突出部、116 シート部材、119 加圧部材、
120a,120b 張架ローラ、N ニップ部、
F 定着ベルトと保持部材接触域(N以外)

Claims (5)

  1. 回転するベルト状の定着部材、定着部材の外周面に接触しニップ形成する加圧部材、ニップ部に配置される加熱源、加熱源の保持部材、加熱源および保持部材を加圧部材に対して加圧する加圧手段、をそなえた定着装置で、加熱源あるいは保持部の定着部材内周面に接触する側において、定着部材内周面が回転時接触し得る周方向領域において、熱伝導性部材を配置することを特徴とする定着装置。
  2. 前記熱伝導性部材の熱伝導率が10W/(m・℃)以上であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記熱伝導性部材の厚みが50μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記熱伝導性部材の曲げ剛性は前記定着部材より小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の定着装置。
  5. 定着部材の基層およびシート部材の材質がステンレスからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の定着装置。
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