JP6435993B2 - 回転電機の制御装置 - Google Patents

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インバータ装置から回転電機に対して出力される出力電流を調整することで、回転電機の制御を行う回転電機の制御装置に関する。
インバータ装置から回転電機に対して出力される出力電流を調整することで、回転電機の制御を行う回転電機の制御装置では、回転電機の回転子の回転角に基づいて、各相に流れる相電流の検出値の座標変換を行う。ここで、回転電機の回転子の回転角を検出する回転角センサに異常が生じ、回転角センサの検出値に測定誤差が生じると、回転電機の出力トルクに脈動が生じることが懸念される。そこで、回転角センサの異常を判定する装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2015−6071号公報
上記特許文献1に記載の構成では、固定子巻線に生じる相電圧を検出し、その検出値に基づいて、回転角センサの異常を判定する。一般に、制御装置において、インバータから回転電機に出力される出力電流を検出し、その出力電流の検出値を所定の目標電流に近づける制御を実施している。こうした構成において、特許文献1に記載の異常判定を実施しようとすると、相電圧を検出する電圧センサを新たに追加する必要が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、新たなセンサを設けることなく、回転角センサの異常を判定することが可能な回転電機の制御装置を提供することを主たる目的とする。
第1の構成は、インバータ装置(INV1,INV2)から回転電機(10)に対して出力される出力電流を調整することで、前記回転電機の制御を行う回転電機の制御装置(40)であって、前記出力電流を検出する電流センサ(33)から、前記出力電流の検出値を取得する電流取得部(42)と、前記回転電機の回転子の回転角度を検出する回転角センサ(30)から、前記回転角度の検出値を取得する角度取得部(41)と、前記回転角度の検出値に基づいて、前記出力電流の検出値の座標変換を行い、その座標変換された出力電流の検出値が所定の電流指令値となるように、前記インバータ装置の出力電圧を所定の電圧指令値に操作する操作部(43〜46)と、前記回転電機の出力電流の検出値、及び、前記電圧指令値に基づいて、前記インバータ装置の出力電力を算出し、その出力電力の変動量に基づいて、前記回転角センサの異常を判定する異常判定部(47,47a)と、を備えることを特徴とする。
回転角センサに異常が生じることで回転角センサの検出値に測定誤差が生じると、座標変換された出力電流の検出値に誤差が生じることになる。ここで、出力電流の検出値が所定の電流指令値となるように制御(電流フィードバック制御)されることで、出力電流の変動量は減少する。出力電流の変動量の減少は、特に回転電機の回転速度が遅い領域で顕著となる。出力電流の変動量が減少する一方、出力電流に基づいて出力電圧が操作されることで、出力電圧の変動量が大きくなる。そこで、出力電流の検出値と、出力電圧の指令値との積である出力電力の変動量に基づいて、回転角センサの異常を判定する構成とした。これにより、新たなセンサを設けることなく、回転角センサの異常を判定することができる。
第2の構成は、第1の構成において、前記回転角センサは、前記回転角度の検出値のみを前記制御装置に対して出力することを特徴とする。
例えば、回転角センサとしてレゾルバを用いる場合、制御装置は、回転角度の検出値に加え、sin信号(φxに応じた電圧信号)及びcos信号(φyに応じた電圧信号)を取得することが可能である。この構成では、sin信号及びcos信号を用いることで、回転角センサの異常を判定することができる。しかし、本実施形態の回転角センサは、回転角度の検出値のみを制御装置に対して出力するため、回転角センサの異常を判定することが困難である。そこで、上述した出力電力に基づく回転角センサの異常判定を行うことで、容易に回転角センサの異常を判定することが可能になる。また、回転角センサと制御装置との間の配線数の増加を抑制することができる。
第3の構成は、第1又は第2の構成において、前記回転電機には、前記回転子の回転に伴い回転する磁束を生じさせる磁束発生部(15)が設けられており、前記磁束発生部により生じた磁束の所定方向の磁束成分をそれぞれ検出する複数のセンサを有する第1磁束検出部(36a)と、前記磁束発生部により生じた磁束の前記所定方向と直交する方向の磁束成分を検出する複数のセンサを有する第2磁束検出部(36b)と、前記第1磁束検出部が有する複数のセンサのそれぞれの検出値の合計値と、前記第2磁束検出部が有する複数のセンサのそれぞれの検出値の合計値と、に基づいて、前記回転角度の検出値を算出する角度算出部(37)と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、第1磁束検出部が備える複数のセンサの検出値の合計値、及び、第2磁束検出部が備える複数のセンサの検出値の合計値に基づき、回転角度の検出値を算出するため、回転角度の検出値の精度が向上するという効果を有する。その一方で、第1磁束検出部が1のセンサ、及び、第2磁束検出部が1のセンサを備える構成と比較して、第1磁束検出部が備える複数のセンサ、又は、第2磁束検出部が備える複数のセンサのうち一部のものに異常が生じた場合、測定誤差が小さくなるため、異常を判定することが困難になる。このような構成において、インバータ装置の出力電力の変動量に基づく回転角センサの異常を判定することで、第1磁束検出部又は第2磁束検出部に生じた異常を容易に判定することが可能になる。
第4の構成は、第1乃至第3の構成のいずれかにおいて、前記回転角センサは、前記回転角度の検出値を、前記回転角度が所定量変化したことを条件として出力されるA相パルス、前記A相パルスと位相差が設けられ、前記回転角度が前記所定量変化したことを条件として出力されるB相パルス、及び、前記回転角度が360度変化したことを条件として出力されるZ相パルスに変換し、前記制御装置に出力することを特徴とする。
上記構成のように、回転角センサは、インクリメンタル形ロータリエンコーダと同等の信号を出力する。このため、回転角センサは、インクリメンタル形ロータリエンコーダとの互換性を有する。
第5の構成は、第1乃至第4の構成のいずれかにおいて、前記回転電機は、電機子(13)を構成する複数の巻線群(13a,13b)を有する多重巻線回転電機であって、前記異常判定部(47)は、前記インバータ装置から複数の巻線群のそれぞれに対して出力される出力電力の合計値の変動量に基づいて、前記回転角センサの異常を判定することを特徴とする。
回転電機では、巻線の数が増えるほど、回転角度の測定誤差による出力電力の変動量が大きくなる。このため、多重巻線回転電機では、正常時における出力電力の変動量と、異常時における出力電力の変動量との差異が明確となり、低回転領域においても、回転角センサの異常を判定することが可能になる。
第6の構成は、第1乃至第4の構成のいずれかにおいて、前記回転電機は、電機子(13)を構成する複数の巻線群(13a,13b)を有する多重巻線回転電機であって、前記異常判定部(47a)は、前記インバータ装置から前記複数の巻線群のうち第1の巻線群(13a)への出力電力の変動量と、前記インバータ装置から前記複数の巻線群のうち第2の巻線群(13b)への出力電力の変動量と、がともに所定値を超えることを条件として、前記回転角センサに異常が生じていると判定することを特徴とする。
多重巻線回転電機では、回転角センサに測定誤差が生じた場合に、各巻線群において、出力電力の変動が生じる。そこで、複数の巻線群における出力電力の変動量が、ともに所定値を超えていることを条件として、回転角センサに異常が生じていると判定する構成とした。すなわち、複数の巻線群における出力電力の変動量のうち、一方の巻線群への出力電力の変動量のみが所定値を超える場合は、回転角センサに異常が生じていると判定しない。この構成にすることで、回転角センサに異常が生じていないにも関わらず、異常が生じているとする誤判定を抑制することが可能となる。
第1実施形態の電気的構成を表す図。 回転角センサの取り付け構造を表す概略図。 回転角センサによるロータの回転角度の検出原理を表す図。 回転角センサを表す機能ブロック図。 回転角センサの異常時におけるホールセンサ出力電圧、磁場強度、測定誤差、及び、トルク変動率を表す図。 第1実施形態の制御装置を表す機能ブロック図。 第1実施形態の異常判定処理を表すフローチャート。 異常判定値の回転速度依存性を表す図。 第2実施形態の制御装置を表す機能ブロック図。 第2実施形態の異常判定処理を表すフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる制御装置を車載主機としてエンジンを備える車両に適用した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、モータ10は、多相多重巻線を有する巻線界磁型回転電機であり、具体的には、3相2重巻線を有する巻線界磁型同期モータ(3相回転電機)である。本実施形態では、モータ10として、スタータ及びオルタネータ(発電機)の機能を統合したISG(Integrated Starter Generator)を想定している。
特に本実施形態では、エンジン20の初回の始動に加えて、所定の自動停止条件が成立する場合にエンジン20を自動停止させ、その後、所定の再始動条件が成立する場合にエンジン20を自動的に再始動させるアイドリングストップ機能を実行する場合にも、モータ10がスタータとして機能する。なお、エンジン20の初回の始動時に、モータ10とは別に設けられるスタータを用いる構成であってもよい。
モータ10を構成するロータ12(回転子)は、界磁巻線11を備え、また、エンジン20のクランク軸20aと動力伝達が可能とされている。本実施形態において、ロータ12は、ベルト21を介してクランク軸20aに連結(より具体的には直結)されている。
モータ10のステータ13(固定子)には、2つの電機子巻線群(以下、第1巻線群13a、第2巻線群13b)が巻回されている。巻線群13a,13bに対して、ロータ12が共通とされている。第1巻線群13a及び第2巻線群13bのそれぞれは、異なる中性点を有する3相巻線からなる。なお、本実施形態では、第1巻線群13aを構成する巻線のそれぞれのターン数N1と、第2巻線群13bを構成する巻線のターン数N2とを等しく設定している。
モータ10には、第1巻線群13a及び第2巻線群13bのそれぞれに対応した2つのインバータ装置(以下、第1インバータINV1、第2インバータINV2)が電気的に接続されている。詳しくは、第1巻線群13aには、第1インバータINV1が接続され、第2巻線群13bには、第2インバータINV2が接続されている。第1インバータINV1及び第2インバータINV2のそれぞれには、共通の直流電源である高圧バッテリ22が並列接続されている。高圧バッテリ22には、昇圧型DCDCコンバータ23によって昇圧された低圧バッテリ24の出力電圧が印加可能とされている。低圧バッテリ24(例えば、鉛蓄電池)の出力電圧は、高圧バッテリ22(例えば、リチウムイオン蓄電池)の出力電圧よりも低く設定されている。
第1インバータINV1は、第1のU,V,W相高電位側スイッチSUp1,SVp1,SWp1と、第1のU,V,W相低電位側スイッチSUn1,SVn1,SWn1との直列接続体を3組備えている。U,V,W相における上記直列接続体の接続点は、第1巻線群13aのU,V,W相の端子に接続されている。本実施形態では、各スイッチSUp1〜SWn1として、NチャネルMOSFETを用いている。そして、各スイッチSUp1〜SWn1にはそれぞれ、ダイオードDUp1〜DWn1が逆並列に接続されている。なお、各ダイオードDUp1〜DWn1は、各スイッチSUp1〜SWn1のボディーダイオードであってもよい。また、各スイッチSUp1〜SWn1としては、NチャネルMOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。
第2インバータINV2は、第1インバータINV1と同様に、第2のU,V,W相高電位側スイッチSUp2,SVp2,SWp2と、第2のU,V,W相低電位側スイッチSUn2,SVn2,SWn2との直列接続体を3組備えている。U,V,W相における上記直列接続体の接続点は、第2巻線群13bのU,V,W相の端子に接続されている。本実施形態では、各スイッチSUp2〜SWn2として、NチャネルMOSFETを用いている。そして、各スイッチSUp2〜SWn2にはそれぞれ、ダイオードDUp2〜DWn2が逆並列に接続されている。なお、各ダイオードDUp2〜DWn2は、各スイッチSUp2〜SWn2のボディーダイオードであってもよい。また、各スイッチSUp2〜SWn2しては、NチャネルMOSFETに限らず、例えばIGBTであってもよい。
第1,第2インバータINV1,INV2の高電位側の端子(各高電位側スイッチのドレイン側の端子)には、高圧バッテリ22の正極端子が接続されている。低電位側の端子(各低電位側スイッチのソース側の端子)には、高圧バッテリ22の負極端子が接続されている。
界磁巻線11には、界磁回路34によって直流電圧が印加可能とされている。界磁回路34は、界磁巻線11に印加する直流電圧を調整することにより、界磁巻線11に流れる界磁電流Ifを制御する。
本実施形態にかかる制御システムは、回転角センサ30、電圧センサ31、界磁電流センサ32、及び、電流センサ33を備えている。回転角センサ30は、モータ10の回転角度θ(機械角)を検出する回転角検出手段である。電圧センサ31は、第1,第2インバータINV1,INV2の電源電圧を検出する。界磁電流センサ32は、界磁巻線11に流れる界磁電流Ifを検出する。電流センサ33は、第1巻線群13aの各相電流(固定座標系における第1巻線群13aに流れる電流)と、第2巻線群13bの各相電流を検出する。なお、界磁電流センサ32及び電流センサ33としては、例えば、カレントトランスや抵抗器を備えるものを用いることができる。
上記各種センサの検出値は、制御装置40に取り込まれる。制御装置40は、中央処理装置(CPU)やメモリを備え、メモリに格納されたプログラムをCPUにて実行するソフトウェア処理手段である。制御装置40は、モータ10の制御量をその指令値に制御すべく、これら各種センサの検出値に基づき、第1インバータINV1及び第2インバータINV2を操作する操作信号を生成して出力する。ここで、力行時におけるモータ10の制御量は、クランク軸20aに出力される出力トルクTであり、その指令値は、トルク指令値T*である。
図2に本実施形態の回転角センサ30の構成を示す。回転角センサ30は、基板35上に実装されている。また、モータ10のロータ12の出力軸14の端部には、磁束発生部である磁石15が設けられている。具体的には、磁石15は、ロータ12の出力軸14(回転軸)の径方向に磁束φが生じるように設けられている。回転角センサ30は、磁石15により生じる磁束φに基づいて、ロータ12の回転角度θを検出する。
図3を用いて、回転角センサ30によるロータ12の回転角度θの検出原理を説明する。出力軸14の径方向のうち、所定方向をX軸方向とし、X軸と直交し、X軸の反時計回りに設けられている軸の方向をY軸方向とする。回転角センサ30は、磁束検出部36として、磁束φのX軸方向の磁束成分である磁束φXを検出するホールセンサと、磁束φのY軸方向の磁束成分である磁束φYを検出するホールセンサと、を備えている。回転角センサ30は、磁束φXと磁束φYの検出値の比のアークタンジェントに基づいて、ロータ12の回転角度θを算出する(θ=atan(φY/φX))。
また、磁束φXを検出するホールセンサとして、4個のホールセンサが設けられており、その4個のホールセンサの出力電圧の合計値として、磁束φXが検出される。磁束φXを検出するホールセンサが第1磁束検出部36a(図示略)を構成する。同様に、磁束φYを検出するホールセンサとして、4個のホールセンサが設けられており、その4個のホールセンサの出力電圧の合計値として、磁束φYが検出される。磁束φYを検出するホールセンサが第2磁束検出部36b(図示略)を構成する。
図4に回転角センサ30の機能ブロック図を示す。磁束検出部36を構成する第1磁束検出部36a及び第2磁束検出部36bは、それぞれ、磁束φX及び磁束φYの検出値を角度算出部37及び異常検出部38に出力する。角度算出部37は上述したとおり、磁束φXと磁束φYの検出値の比のアークタンジェントに基づいて、ロータ12の回転角度θの検出値を算出する。角度算出部37は、回転角度θをパルス生成部39及び異常検出部38に出力する。
ここで、第1磁束検出部36aは、4個のホールセンサのそれぞれの検出値を角度算出部37に出力し、第2磁束検出部36bは、4個のホールセンサのそれぞれの検出値を角度算出部37に出力する。角度算出部37は、第1磁束検出部36aの4個のホールセンサのそれぞれの検出値の合計値と、第2磁束検出部36bの4個のホールセンサのそれぞれの検出値の合計値と、に基づいて、回転角度θの検出値を算出する。
具体的には、第1磁束検出部36aの4個のホールセンサのそれぞれの検出値の合計値に対する、第2磁束検出部36bの4個のホールセンサのそれぞれの検出値の合計値の比を算出し、その算出した比のアークタンジェントを算出することで、回転角度θを算出する。また、第1磁束検出部36aの4個のホールセンサのそれぞれの検出値の平均値、及び、第2磁束検出部36bの4個のホールセンサのそれぞれの検出値の平均値に基づいて、回転角度θの検出値を算出してもよい。
パルス生成部39は、回転角度θをA,B,Z相パルスに変換し、制御装置40に出力する。ここで、パルス生成部39によって生成されるA,B,Z相パルスは、インクリメンタルエンコーダから出力される信号と同等である。つまり、回転角度θが所定量変化したことを条件としてA相パルスを出力する。また、回転角度θが所定量変化したことを条件として、A相パルスと位相差が設けられたB相パルスを出力する。また、回転角度θが360度変化したことを条件としてZ相パルスを出力する。制御装置40は、パルス生成部39から入力されるA,B,Z相パルスを用いて、回転角度θを取得する。
出力軸14が時計回り方向に回転している場合、B相パルスはA相パルスよりも1/4波長だけ遅れて出力される。これにより、A相立ち上がり→B相立ち上がり→A相立ち下がり→B相立ち下がり→A相立ち上がり→…という順番でパルスが出力される。また、出力軸14が反時計回り方向に回転している場合、A相パルスはB相パルスよりも1/4波長だけ遅れて出力される。これにより、B相立ち上がり→A相立ち上がり→B相立ち下がり→A相立ち下がり→B相立ち上がり→…という順番でパルスが出力される。また、出力軸14が一回転すると、Z相パルスが出力される。
異常検出部38は、磁石15により生じる磁束φの絶対値|φ|、つまり、磁束φXの二乗と磁束φYの二乗の和の平方根が、所定の範囲外となった場合に、回転角センサ30に異常が生じていることを検出する。また、回転角度θが急変した場合に、回転角センサ30に異常が生じていることを検出する。異常検出部38は、回転角センサ30に異常が生じていることを検出した場合に、制御装置40に対し、その検出結果をエラー信号として出力する。
ここで、回転角センサ30の磁束検出部36の出力する磁束φX,φYの検出値の振幅が磁束検出部36の異常によって小さくなった場合、その振幅の減少量が小さいと、異常検出部38は、その異常の発生を検出できない。
図5を用いて、回転角センサ30の異常について説明を行う。図5(a)に示すように、磁束検出部36に異常が生じることで、Y軸磁束φYの検出値(ホールセンサ出力電圧の合計値)の振幅が正常時より減少している。具体的には、第2磁束検出部36bの備える4個のホールセンサのうち、1個の出力が短絡することで、Y軸磁束φYの検出値の振幅が75%となっている。なお、X軸磁束φXの検出値は正常時のままである。
ここで、図5(b)に示すように、Y軸磁束φYの検出値の振幅が減少することで、磁場強度、即ち、磁束φの検出値の絶対値|φ|=√(φX^2+φY^2)も減少する。具体的には、磁束φの検出値の絶対値|φ|は、真値の75%〜100%の間で振動する。ここで、異常検出部38は回転角センサ30は、磁束φの検出値の絶対値|φ|が、異常検出値、例えば、真値の約60%、及び、真値の約140%に達した場合に、異常を判定する。つまり、真値の約60%以下、及び、真値の約140%以上が異常判定領域となる。このため、磁束φの検出値の絶対値|φ|が、真値の75%〜100%の間で振動する場合、異常検出値には達しないため、異常検出部38は、異常が生じていることを検出できない。
また、図5(c)に示すように、Y軸磁束φYの検出値の振幅が減少することで、回転角度θに周期的な角度誤差が生じる。ここでは、約−8度〜約+8度の誤差が生じている。回転角度θは機械角であり、8極巻線のモータ10の電気角θeとしては、−64度〜+64度の誤差が生じることになる。このため、図5(d)に示すように、出力トルクTの変動率が57%となり、大きなトルク変動(トルクリプル)が生じることになる。以下、このトルク変動について、電流フィードバック制御の基本的な構成とともに説明を行う。
図6に本実施形態の制御装置40の機能を表す機能ブロック図を示す。制御装置40は、角度取得部41、電流取得部42、第1座標変換部43、電圧指令値生成部44、第2座標変換部45、及び、操作信号生成部46を備え、電流フィードバック制御を実施する。第1座標変換部43、電圧指令値生成部44、第2座標変換部45、及び、操作信号生成部46が「操作部」に相当する。
角度取得部41は、回転角センサ30から入力されるA,B,Z相パルスに基づいて、モータ10の電気角θeを取得する。電流取得部42は、電流センサ33から相電流IU,IV,IWの検出値を取得する。第1座標変換部43には、角度取得部41から電気角θeが入力され、電流取得部42から相電流IU,IV,IWの検出値が入力される。第1座標変換部43は、電気角θeに基づいて、相電流IU,IV,IWの検出値をUVW座標系からdq座標系に変換することで、d軸電流Id及びq軸電流Iqを算出する。
ここで、q軸電流Iqは、
Iq=√(2/3){IU・sinθ+IV・sin(θ−2π/3)+IW・sin(θ+2π/3)}
として算出することができ、d軸電流Idは、
Id=√(2/3){IU・cosθ+IV・cos(θ−2π/3)+IW・cos(θ+2π/3)}
として算出することができる。
電圧指令値生成部44には、d軸電流Id及びq軸電流Iqと、d軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*と、が入力される。ここで、電流指令値であるd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*は、出力トルクの指令値T*、及び、モータ10の回転速度FRに基づいて設定されている。電圧指令値生成部44は、d軸電流Idとd軸電流指令値Id*との偏差ΔId、及び、q軸電流Iqとq軸電流指令値Iq*の偏差ΔIqに対してPID演算を実施することで、電圧指令値であるd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を生成する。
第2座標変換部45は、電気角θeに基づいて、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*をdq座標系からUVW座標系に変換することで、U相指令電圧VU*、V相指令電圧VV*、及び、W相指令電圧VW*を算出する。操作信号生成部46は、各相指令電圧VU*,VV*,VW*(基本波)と、搬送波との比較に基づいて、各スイッチSUp1〜SWn1,SUp2〜SWn2の操作信号を生成する。そして、その操作信号を各スイッチSUp1〜SWn1,SUp2〜SWn2の制御端子(ゲート)に対して出力する。
上述したとおり、q軸電流Iqは、各相電流IU,IV,IWの検出値と、回転角度θを変数とする正弦波との積の和として表すことができる。このため、回転角度θに測定誤差が生じると、q軸電流Iqに変動が生じることになる。モータ10の出力トルクTは、主としてq軸電流Iqによって生じる。このため、q軸電流Iqに変動が生じることで、モータ10の出力トルクTに変動が生じることになる。
モータ10の回転速度FRが遅い場合、測定誤差の周波数が低くなる(図5(c))。このため、電流フィードバック制御の応答が間に合うことで、q軸電流Iqの変動が抑制される。このため、モータ10の回転速度FRが遅い領域において、回転角度θの測定誤差に伴うq軸電流Iqの変動量(リプル幅)が小さくなる。このため、q軸電流Iqに基づいて、回転角センサ30の異常を判定することは困難である。
ここで、モータ10の回転速度FRが遅い領域では、q軸電流Iqの変動が抑制される一方で、q軸電流Iqとq軸電流指令値Iq*との偏差ΔIqに基づき設定されるq軸電圧指令値Vq*に変動が生じることになる。
そこで、制御装置40の異常判定部47は、第1座標変換部43からd軸電流Id及びq軸電流Iqを取得するとともに、電圧指令値生成部44からd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を取得する。そして、d軸電流Idとd軸電圧指令値Vd*との積と、q軸電流Iqとq軸電圧指令値Vq*との積と、の和を、インバータINV1,INV2からモータ10に出力される出力電力Pとして算出する。
異常判定部47は、出力電力Pの変動量を算出し、その変動量に基づいて、回転角センサ30に異常が生じているか否かを判定する。具体的には、異常判定部47は、正常時における出力電力Pの変動量を定数として記憶し、現在の出力電力Pの変動量と正常時における出力電力Pの変動量との比である異常判定値αを算出する。そして、その異常判定値αが所定値(例えば、2)を超える場合に、回転角センサ30に異常が生じていると判定する。
図7に異常判定処理を表すフローチャートを示す。本処理は、異常判定部47によって、所定周期毎に実施される。
ステップS10において、d軸電流Id及びq軸電流Iqを取得する。ステップS11において、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を取得する。ステップS12において、d軸電流Idとd軸電圧指令値Vd*との積と、q軸電流Iqとq軸電圧指令値Vq*との積と、の和を、出力電力Pとして算出する。ステップS13において、出力電力Pの変動に基づいて、異常判定値αを算出する。ステップS14において、異常判定値αが2より大きいか否かを判定する。異常判定値αが2より大きい場合(S14:YES)、ステップS15において、回転角センサ30に異常が生じていると判定し、処理を終了する。異常判定値αが2以下の場合(S14:NO)、ステップS16において、回転角センサ30は正常であると判定し、処理を終了する。
図8に、各回転数における異常判定値αを示す。ここで、図8には、本実施形態の3相2重巻線を有するモータ10における異常判定値αに加え、3相1重巻線を有するモータにおける異常判定値α1、インバータINV1,INV2の出力電流の変動量に基づく異常判定値α2を示す。
3相1重巻線を有するモータにおける異常判定値α1は、回転速度RFが約210rpm未満の領域において2を下回り、回転速度RFが約210以上の領域において2以上となる。つまり、回転速度RFが210未満の領域では、3相1重巻線を有するモータにおける異常判定値α1を用いて、回転角センサ30に異常が生じていることを判定することができない。
インバータINV1,INV2の出力電流の変動量に基づく異常判定値α2は、回転速度RFが約450rpm未満の領域において2を下回り、回転速度RFが約450rpm以上の領域において2以上となる。つまり、回転速度RFが450rpm未満の領域では、出力電流に基づく異常判定値α2を用いて、回転角センサ30に異常が生じていることを判定することができない。
本実施形態の3相2重巻線を有するモータ10における異常判定値αは、回転速度RFが100rpm以上の領域において常に2以上となるため、低回転領域において、回転角センサ30に異常が生じていることを判定することが可能となる。つまり、モータでは、巻線の数が増えるほど、回転角度θの測定誤差による出力電力Pの変動量が大きくなる。このため、多重巻線回転電機では、正常時における出力電力Pの変動量と、異常時における出力電力Pの変動量との差異が明確となり、低回転領域においても、回転角センサ30の異常を判定することが可能になる。
なお、磁束φX,φYに測定誤差が生じる原因として、磁石15と回転角センサ30との相対位置のずれによるものについても、本実施形態の異常判定部47による異常判定が可能である。
(第2実施形態)
図9に第2実施形態における制御装置40aの機能ブロック図を示す。なお、図6に示す第1実施形態における制御装置40と同一の構成については、同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第2実施形態における制御装置40aは、インバータINV1から第1巻線群13aに出力される第1相電流IU1,IV1,IW1と、インバータINV2から第2巻線群13bに出力される第2相電流IU2,IV2,IW2と、をそれぞれ取得する。そして、制御装置40aは、第1相電流IU1,IV1,IW1、及び、第2相電流IU2,IV2,IW2について、それぞれ電流フィードバック制御を実施する。さらに、制御装置40aは、インバータINV1の出力電力である第1出力電力Paと、インバータINV2の出力電力である第2出力電力Pbと、に基づいて、回転角センサ30の異常を判定する。
電流取得部42aは、電流センサ33aから、第1相電流IU1,IV1,IW1と、第2相電流IU2,IV2,IW2と、をそれぞれ取得する。第1座標変換部43aは、電気角θeに基づいて、第1相電流IU1,IV1,IW1を第1d軸電流Id1、及び、第1q軸電流Iq1に変換し、第2相電流IU2,IV2,IW2を第2d軸電流Id2、及び、第2q軸電流Iq2に変換する。
電圧指令値生成部44aは、第1d軸電流Id1とd軸電流指令値Id*との偏差ΔId1、及び、第1q軸電流Iq1とq軸電流指令値Iq*の偏差ΔIq1に対してPID演算を実施することで、第1d軸電圧指令値Vd1*及び第1q軸電圧指令値Vq1*を生成する。また、電圧指令値生成部44aは、第2d軸電流Id2とd軸電流指令値Id*との偏差ΔId2、及び、第2q軸電流Iq2とq軸電流指令値Iq*の偏差ΔIq2に対してPID演算を実施することで、第2d軸電圧指令値Vd2*及び第2q軸電圧指令値Vq2*を生成する。
第2座標変換部45aは、電気角θeに基づいて、第1d軸電圧指令値Vd1*、及び、第1q軸電圧指令値Vq1*を変換し、第1U相指令電圧VU1*、第1V相指令電圧VV1*、及び、第1W相指令電圧VW1*を算出する。また、第2座標変換部45aは、電気角θeに基づいて、第2d軸電圧指令値Vd2*、及び、第2q軸電圧指令値Vq2*を変換し、第2U相指令電圧VU2*、第2V相指令電圧VV2*、及び、第2W相指令電圧VW2*を算出する。
操作信号生成部46aは、各相指令電圧VU1*,VV1*,VW1*(基本波)と、搬送波との比較に基づいて、各スイッチSUp1〜SWn1の操作信号を生成するとともに、各相指令電圧VU2*,VV2*,VW2*(基本波)と、搬送波との比較に基づいて、各スイッチSUp2〜SWn2の操作信号を生成する。そして、その操作信号を各スイッチSUp1〜SWn1,SUp2〜SWn2の制御端子(ゲート)に対して出力する。
本実施形態の異常判定部47aは、第1座標変換部43aからd軸電流Id1,Id2及びq軸電流Iq1,Iq2を取得するとともに、電圧指令値生成部44aからd軸電圧指令値Vd1*,Vd2*及びq軸電圧指令値Vq1*,Vq2*を取得する。そして、異常判定部47aは、d軸電流Id1とd軸電圧指令値Vd1*との積と、q軸電流Iq1とq軸電圧指令値Vq1*との積と、の和を、インバータINV1から第1巻線群13aへの出力電力(第1出力電力Pa)として算出する。また、異常判定部47aは、d軸電流Id2とd軸電圧指令値Vd2*との積と、q軸電流Iq2とq軸電圧指令値Vq2*との積と、の和を、インバータINV2から第2巻線群13bの出力電力(第2出力電力Pb)として算出する。
異常判定部47aは、第1出力電力Paの変動量と、第2出力電力Pbの変動量と、をそれぞれ算出する。そして、現在の第1出力電力Paの変動量と正常時における第1出力電力Paの変動量との比である異常判定値αaを算出する。また、現在の第2出力電力Pbの変動量と正常時における第2出力電力Pbの変動量との比である異常判定値αbを算出する。そして、異常判定値αa,αbがともに所定値(例えば、2)を超えることを条件として、回転角センサ30に異常が生じていると判定する。
図10に異常判定処理を表すフローチャートを示す。本処理は、異常判定部47aによって、所定周期毎に実施される。
ステップS20において、d軸電流Id1,Id2及びq軸電流Iq1,Iq2を取得する。ステップS21において、d軸電圧指令値Vd1*,Vd2*及びq軸電圧指令値Vq1*,Vq*2を取得する。ステップS22において、d軸電流Id1とd軸電圧指令値Vd1*との積と、q軸電流Iq1とq軸電圧指令値Vq1*との積と、の和を、第1出力電力Paとして算出し、d軸電流Id2とd軸電圧指令値Vd2*との積と、q軸電流Iq2とq軸電圧指令値Vq2*との積と、の和を、第2出力電力Pbとして算出する。
ステップS23において、出力電力Pa,Pbの変動に基づいて、異常判定値αa,αbを算出する。ステップS24において、異常判定値αaが2より大きいか否かを判定する。異常判定値αaが2より大きい場合(S24:YES)、ステップS25において、異常判定値αbが2より大きいか否かを判定する。異常判定値αa,αbがともに2より大きい場合(S25:YES)、ステップS26において、回転角センサ30に異常が生じていると判定し、処理を終了する。異常判定値αa,αbの少なくとも一方が2以下の場合(S24:NO,S25:NO)、ステップS27において、回転角センサ30は正常であると判定し、処理を終了する。
第2実施形態の構成では、回転角センサ30に異常が生じていないにも関わらず、異常が生じているとする誤判定を抑制することが可能となる。
(他の実施形態)
・回転角センサは、磁気式回転角センサに代えて、ホールセンサやレゾルバであってもよい。
・回転角センサは、A,B,Z相パルスに代えて、回転角度θを直接出力する構成としてもよい。例えば、回転角度θを所定の電圧値(アナログ信号)に変換して出力する構成としてもよいし、符号化を行いデジタル信号に変換して出力する構成としてもよい。
・磁束検出部36として、X軸磁束φXを検出するホールセンサと、Y軸磁束φYを検出するホールセンサと、をそれぞれ複数個そなえる構成としたが、それぞれ1個ずつでもよい。また、X軸磁束φX及びY軸磁束φYはともに交流的に変化するため、センサとしてコイルなどを用いてもよい。
・出力電力P,Pa,Pbの変動量から異常判定値α,αa,αbを算出し、その異常判定値α,αa,αbを所定値と比較して異常判定を行う構成に代えて、出力電力P,Pa,Pbの変動量と、所定値とを比較して異常判定を行う構成としてもよい。
・モータは、界磁巻線型同期モータに代えて、永久磁石同期モータであってもよい。また、3相2重巻線モータに代えて、3相1重巻線を有するモータであってもよい。また、3相モータに代えて、n相モータ(nは2以上の自然数)であってもよい。
10…モータ(回転電機)、12…ロータ(回転子)、30…回転角センサ、33…電流センサ、40…制御装置、41…角度取得部、42…電流取得部、43…第1座標変換部、44…電圧指令値生成部、45…第2座標変換部、46…操作信号生成部、47…異常判定部、INV1…第1インバータ、INV2…第2インバータ。

Claims (8)

  1. インバータ装置(INV1,INV2)から回転電機(10)に対して出力される出力電流を調整することで、前記回転電機の制御を行う回転電機の制御装置(40)であって、
    前記出力電流を検出する電流センサ(33)から、前記出力電流の検出値を取得する電流取得部(42)と、
    前記回転電機の回転子(12)の回転角度を検出する回転角センサ(30)から、前記回転角度の検出値を取得する角度取得部(41)と、
    前記回転角度の検出値に基づいて、前記出力電流の検出値の座標変換を行い、その座標変換された出力電流の検出値が所定の電流指令値となるように、前記インバータ装置の出力電圧を所定の電圧指令値に操作する操作部(43〜46)と、
    前記回転電機の出力電流の検出値前記電圧指令値との積として前記インバータ装置の出力電力を算出し、その出力電力の変動量が所定値を超えることを条件として、前記回転角センサに異常が生じていると判定する異常判定部(47,47a)と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記回転電機は、電機子(13)を構成する複数の巻線群(13a,13b)を有する多重巻線回転電機であって、
    前記異常判定部(47)は、前記インバータ装置から複数の巻線群のそれぞれに対して出力される出力電力の合計値の変動量に基づいて、前記回転角センサの異常を判定することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  3. 前記回転電機は、電機子(13)を構成する複数の巻線群(13a,13b)を有する多重巻線回転電機であって、
    前記異常判定部(47a)は、前記インバータ装置から前記複数の巻線群のうち第1の巻線群(13a)への出力電力の変動量と、前記インバータ装置から前記複数の巻線群のうち第2の巻線群(13b)への出力電力の変動量と、がともに所定値を超えることを条件として、前記回転角センサに異常が生じていると判定することを特徴とする請求項に記載の制御装置。
  4. インバータ装置(INV1,INV2)から回転電機(10)に対して出力される出力電流を調整することで、前記回転電機の制御を行う回転電機の制御装置(40)であって、
    前記出力電流を検出する電流センサ(33)から、前記出力電流の検出値を取得する電流取得部(42)と、
    前記回転電機の回転子(12)の回転角度を検出する回転角センサ(30)から、前記回転角度の検出値を取得する角度取得部(41)と、
    前記回転角度の検出値に基づいて、前記出力電流の検出値の座標変換を行い、その座標変換された出力電流の検出値が所定の電流指令値となるように、前記インバータ装置の出力電圧を所定の電圧指令値に操作する操作部(43〜46)と、
    前記回転電機の出力電流の検出値、及び、前記電圧指令値に基づいて、前記インバータ装置の出力電力を算出し、その出力電力の変動量に基づいて、前記回転角センサの異常を判定する異常判定部(47,47a)と、を備え、
    前記回転電機は、電機子(13)を構成する複数の巻線群(13a,13b)を有する多重巻線回転電機であって、
    前記異常判定部(47)は、前記インバータ装置から複数の巻線群のそれぞれに対して出力される出力電力の合計値の変動量が所定値を超えることを条件として、前記回転角センサに異常が生じていると判定することを特徴とする制御装置。
  5. インバータ装置(INV1,INV2)から回転電機(10)に対して出力される出力電流を調整することで、前記回転電機の制御を行う回転電機の制御装置(40)であって、
    前記出力電流を検出する電流センサ(33)から、前記出力電流の検出値を取得する電流取得部(42)と、
    前記回転電機の回転子(12)の回転角度を検出する回転角センサ(30)から、前記回転角度の検出値を取得する角度取得部(41)と、
    前記回転角度の検出値に基づいて、前記出力電流の検出値の座標変換を行い、その座標変換された出力電流の検出値が所定の電流指令値となるように、前記インバータ装置の出力電圧を所定の電圧指令値に操作する操作部(43〜46)と、
    前記回転電機の出力電流の検出値、及び、前記電圧指令値に基づいて、前記インバータ装置の出力電力を算出し、その出力電力の変動量に基づいて、前記回転角センサの異常を判定する異常判定部(47,47a)と、を備え、
    前記回転電機は、電機子(13)を構成する複数の巻線群(13a,13b)を有する多重巻線回転電機であって、
    前記異常判定部(47a)は、前記インバータ装置から前記複数の巻線群のうち第1の巻線群(13a)への出力電力の変動量と、前記インバータ装置から前記複数の巻線群のうち第2の巻線群(13b)への出力電力の変動量と、がともに所定値を超えることを条件として、前記回転角センサに異常が生じていると判定することを特徴とする制御装置。
  6. 前記回転角センサは、前記回転角度の検出値のみを前記制御装置に対して出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の制御装置。
  7. 前記回転電機には、前記回転子の回転に伴い回転する磁束を生じさせる磁束発生部(15)が設けられており、
    前記磁束発生部により生じた磁束の所定方向の磁束成分をそれぞれ検出する複数のセンサを有する第1磁束検出部(36a)と、
    前記磁束発生部により生じた磁束の前記所定方向と直交する方向の磁束成分を検出する複数のセンサを有する第2磁束検出部(36b)と、
    前記第1磁束検出部が有する複数のセンサのそれぞれの検出値の合計値と、前記第2磁束検出部が有する複数のセンサのそれぞれの検出値の合計値と、に基づいて、前記回転角度の検出値を算出する角度算出部(37)と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の制御装置。
  8. 前記回転角センサは、前記回転角度の検出値を、前記回転角度が所定量変化したことを条件として出力されるA相パルス、前記A相パルスと位相差が設けられ、前記回転角度が前記所定量変化したことを条件として出力されるB相パルス、及び、前記回転角度が360度変化したことを条件として出力されるZ相パルスに変換し、前記制御装置に出力することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の制御装置。
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