JP6434955B2 - 車両及び電線構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング素子が発生した電磁ノイズ(特に高周波ノイズ)の低減に好適に用いることが可能な車両及び電線構造体に関する。
特許文献1では、編組シールドの接続性を確保しながら電磁ノイズを低減することができる導電路を提供することを目的としている([0007]、要約)。当該目的を達成するため、特許文献1(要約、図1)の導電路1は、第1〜第3の電線11〜13と、電線保持部材5(図3(a))と、パイプ3と、可撓性の編組シールド10と、電磁波吸収部品2とを備える。電線保持部材5は、第1〜第3の電線11〜13を保持する。パイプ3は、電線保持部材5の開口5aから導出された第1〜第3の電線11〜13を案内する。編組シールド10は、電線保持部材5とパイプ3との間で第1〜第3の電線11〜13を覆う。電磁波吸収部品2は、第1〜第3の電線11〜13から放射される電磁波を吸収する。電磁波吸収部品2は、電線保持部材5とパイプ3との間において第1〜第3の電線11〜13の外周側に配置される。
電磁波吸収部品2は、締付部材8で加締められることによりシールドシェル4(図3(b))と導通可能となっている([0026])。シールドシェル4は、ボルトによって、インバータ91の接地された筐体に固定される([0023])。
特開2015−008100号公報
上記のように、特許文献1では、第1〜第3の電線11〜13から放射される電磁波を吸収するために、電線保持部材5とパイプ3との間において第1〜第3の電線11〜13の外周側に電磁波吸収部品2を配置する(要約、図1)。電磁波吸収部品2(磁性体コア)は、第1〜第3の電線11〜13及び編組シールド10を内部に配置することになるため、大型化してしまう。
また、特許文献1の編組シールド10は、締付部材8、シールドシェル4及びインバータ91の筐体を介して接地される([0023]、[0026])。特許文献1では、編組シールド10を接地させるための構成又は配置について、設計自由度の点で改善の余地がある。
本発明は上記のような課題を考慮してなされたものであり、磁性体コアの小型化を図ると共に、編組シールドを接地する構成又は配置の設計自由度が高い車両及び電線構造体を提供することを目的とする。
本発明に係る車両は、
スイッチング素子を有する電力変換装置と、
電力の授受を行う1以上の電力部品と、
前記電力変換装置と前記電力部品の間又は前記電力部品間を結ぶ電線と
を備えるものであって、
さらに、前記車両は、
前記電線を覆う本体部及び前記電線から分離して車体に接地される分離部を有する編組シールドと、
前記分離部を覆う中空の磁性体コアと
を備え
前記車両は、
第1電線と、
第2電線と
を前記電線として有し、
さらにまた、前記車両は、
前記第1電線を覆う第1編組シールドと、
前記第2電線を覆う第2編組シールドと
を前記編組シールドとして有し、
さらにまた、前記車両は、
前記第1電線から分離される第1分離部と、
前記第2電線から分離される第2分離部と
を前記分離部として有し、
前記第1分離部及び前記第2分離部の車体接地点はボルトで一括固定されてい
ことを特徴とする。
本発明によれば、編組シールドは、電線から分離した分離部で車体に接地する。このため、分離部の構成又は位置を比較的自由に設計することが可能となる。また、磁性体コアは、電線を覆う本体部ではなく、電線から分離した分離部を覆う。このため、電線が存在しない分、分離部を小さくすれば、磁性体コアを小型化することが可能となる。編組シールド(第1分離部及び第2分離部)と車体との接触箇所の抵抗が比較的大きい場合、編組シールドに流れ込んだ電磁ノイズは、車体側に流れ難くなる。これにより、電磁ノイズの流れを限定し、意図しないノイズルートの形成を防ぐことが可能となる。また、第1分離部及び第2分離部の車体接地点がボルトで一括固定されているため、容易に第1分離部及び第2分離部を接地することが可能となる。
前記分離部の少なくとも一部は、導線が撚られていてもよい。これにより、分離部の太さ(径等)を小さくすることが可能となり、その結果、磁性体コアの小型化も可能となる。また、分離部の導線が撚られているため、分離部の強度を向上することができる。
前記車両は、前記本体部のうち少なくとも車外に露出する部分を覆う防水チューブを備えてもよい。また、前記分離部は車室内に設けられてもよい。これにより、防水チューブで分離部を覆うことが比較的困難な場合であっても、分離部を水から保護し易くなる。
前記車両は、前記本体部のうち少なくとも一部を覆うシールドパイプを備えてもよい。これにより、電線が車外に向かって露出する場合でも、石等からの接触から電線を保護し易くなる。
前記車両は、高圧バッテリと、降圧コンバータと、低圧バッテリとを前記電力部品として有してもよい。さらに、前記第1電線は、前記電力変換装置と前記高圧バッテリを電気的に接続する高圧電線であり前記第2電線は、前記降圧コンバータと前記低圧バッテリとを電気的に接続する低圧電線であってもよい。さらにまた、前記第1分離部は、前記高圧バッテリ側で前記第1電線から分離されており前記第2分離部は、前記降圧コンバータ側で前記第2電線から分離されているようにしてもよい。
前記磁性体コアは、前記第1分離部及び前記第2分離部のいずれか一方に設けられてもよい。これにより、第1分離部と第2分離部に跨るように磁性体コアを設ける場合よりもノイズ低減効果を高めることが可能となる(図7を参照して後述する。)。従って、部品点数又はコストを削減することが可能となる。
前記第1分離部又は前記第2分離部の少なくとも一方は、前記高圧バッテリを支持する車体フレームから前記電力変換装置側に延びるステーにクリップで固定されてもよい。これにより、前記第1分離部又は前記第2分離部の揺動を抑制することができる。また、前記第1分離部又は前記第2分離部を覆う前記磁性体コアの移動を防ぐことができる。
前記車両は、エアコンディショナのコンプレッサを駆動するためのインバータを前記電力部品として有してもよい。さらに、前記車両は、前記インバータと前記高圧バッテリを電気的に接続するエアコンディショナ用電線を前記電線として有してもよい。前記編組シールドの前記本体部の少なくとも一部は、前記高圧電線と前記エアコンディショナ用電線を一括して覆ってもよい。上記によれば、高圧電線とエアコンディショナ用電線を一括して覆うことで、部品点数を削減することが可能となる。また、エアコンディショナ用インバータで発生する電磁ノイズも磁性体コアで吸収可能となる。
本発明に係る電線構造体は、スイッチング素子を有する電力変換装置と電源の間、若しくは前記電力変換装置と第1電力負荷の間、又は前記第1電力負荷と第2電力負荷の間を結ぶ電線を備えるものであって、
さらに、前記電線構造体は、
前記電線を覆う本体部及び前記電線から分離して接地される分離部を有する編組シールドと、
前記分離部を覆う中空の磁性体コアと
を備え
前記電線構造体は、
第1電線と、
第2電線と
を前記電線として有し、
さらにまた、前記電線構造体は、
前記第1電線を覆う第1編組シールドと、
前記第2電線を覆う第2編組シールドと
を前記編組シールドとして有し、
さらにまた、前記電線構造体は、
前記第1電線から分離される第1分離部と、
前記第2電線から分離される第2分離部と
を前記分離部として有し、
前記第1分離部及び前記第2分離部の車体接地点はボルトで一括固定され
ことを特徴とする。
本発明によれば、磁性体コアの小型化を図ると共に、編組シールドを接地する構成又は配置の設計自由度を高くすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る車両の概要を示す平面図である。 前記実施形態の前記車両に含まれる電線構造体の配置を示す側面図である。 前記実施形態の前記電線構造体及びその周辺を示す概略構成図である。 前記実施形態の車体フレーム、電線構造体及びバッテリユニットそれぞれの一部を示す斜視図である。 前記実施形態の前記電線構造体の一部を示す斜視図である。 前記実施形態の前記電線構造体の一部を簡略的に示す断面図である。 前記実施形態、比較例及び第1・第2変形例による電磁ノイズの低減効果を示す図である。 第1変形例に係る車両の概略全体構成図である。
A.一実施形態
<A−1.構成>
[A−1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る車両10の概要を示す平面図である。図2は、本実施形態の車両10に含まれる電線構造体36の配置を示す側面図である。図3は、本実施形態の電線構造体36及びその周辺を示す概略構成図である。
車両10は、走行駆動力を生成するエンジン18及び走行モータ20(以下「モータ20」ともいう。)を有する。車両10は、エンジン18及び走行モータ20に加え、電力制御装置22(以下「PCU22」という。PCU:Power Control Unit)と、高圧バッテリ24と、降圧コンバータ26と、低圧バッテリ28と、エアコンディショナ30と、車体フレーム32と、フロアパネル34(図2)と、電線構造体36とを有する。これらの各部は電力システム12(図3)を構成する。図1及び図3に示すように、エンジン18、モータ20、PCU22、低圧バッテリ28、エアコンディショナ30等は、エンジンルーム38内に配置される。
[A−1−2.走行モータ20]
本実施形態のモータ20は、3相交流ブラシレス式である。モータ20は、電線構造体36及びPCU22を介して高圧バッテリ24から供給される電力に基づいて駆動力を生成し、当該駆動力によりトランスミッション(図示せず)を通じて車輪(図示せず)を回転させる。また、モータ20は、回生を行うことで生成した電力(回生電力)を高圧バッテリ24等に出力する。
[A−1−3.PCU22]
PCU22は、走行モータ20への供給電力を制御すると共に、モータ20の回生電力を制御する。図3に示すように、PCU22は、DC/DCコンバータ50(以下「コンバータ50」ともいう。)と、走行モータ用インバータ52と、モータ電子制御装置54(以下「モータECU54」という。)とを有する。
コンバータ50(電力変換装置、電力部品、電力負荷)は、高圧バッテリ24からの電力を変換する。具体的には、コンバータ50は、高圧バッテリ24からの出力電圧(以下「バッテリ電圧Vbath」という。)を昇圧する。また、コンバータ50は、走行モータ20からの出力電圧(回生電圧)を降圧して高圧バッテリ24に出力する。コンバータ50は、複数のスイッチング素子60を有する。スイッチング素子60の少なくとも1つは昇圧用であり、別の少なくとも1つは降圧用である。コンバータ50は、昇圧又は降圧のみを行うものであってもよい。
本実施形態のスイッチング素子60は、例えばMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)からなる。スイッチング素子60は、モータECU54からの駆動信号に基づいて高周波でスイッチングを行う。
インバータ52(電力変換装置、電力部品、電力負荷)は、高圧バッテリ24からの電力を変換する。インバータ52は、3相フルブリッジ型の構成を有し、直流−交流変換を行う。より具体的には、インバータ52は、直流を3相の交流に変換してモータ20に供給する一方、回生動作に伴う交流−直流変換後の直流をコンバータ50を通じて高圧バッテリ24等に供給する。インバータ52は、複数のスイッチング素子62を有する。インバータ52は、各スイッチング素子62を順番にオンすることで、高圧バッテリ24からの直流電流を交流に変換する。
本実施形態のスイッチング素子62は、例えばMOSFETからなる。スイッチング素子62は、モータECU54からの駆動信号に基づいて高周波でスイッチングを行う。
モータECU54は、走行モータ20の要求駆動力等に応じてコンバータ50及びインバータ52を制御する。
[A−1−4.高圧バッテリ24]
高圧バッテリ24(電源、電力部品)は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)である。高圧バッテリ24は、例えば、リチウムイオン2次電池、ニッケル水素2次電池等を利用することができる。高圧バッテリ24の代わりに、キャパシタ等の蓄電装置を用いてもよい。高圧バッテリ24の出力電圧(バッテリ電圧Vbath)は、例えば、数百ボルトである。高圧バッテリ24は、バッテリユニット64の一部として構成される。バッテリユニット64は、高圧バッテリ24に加え、図示しないバッテリ電圧監視装置等を備える。
高圧バッテリ24(又はバッテリユニット64)は、バッテリフレーム96を有している(図1参照)。高圧バッテリ24(又はバッテリユニット64)は、図示しないシートの後方に配置される。
[A−1−5.降圧コンバータ26]
降圧コンバータ26(電力変換装置、電力部品、電力負荷)は、高圧バッテリ24の出力電圧Vbathを降圧して電線構造体36を介して低圧バッテリ28に供給する。降圧コンバータ26は、高圧バッテリ24に隣接して設けられる。降圧コンバータ26は、バッテリユニット64の一部として構成してもよい。
[A−1−6.低圧バッテリ28]
低圧バッテリ28(電源、電力部品)は、複数のバッテリセルを含む蓄電装置(エネルギストレージ)である。低圧バッテリ28は、例えば、鉛バッテリ等を利用することができる。低圧バッテリ28の出力電圧(バッテリ電圧Vbatl)は、例えば、12ボルトである。
[A−1−7.エアコンディショナ30]
エアコンディショナ30(電力変換装置、電力部品、電力負荷)は、コンプレッサ用モータ70と、エアコンディショナ用インバータ72と、エアコンディショナ電子制御装置74(以下「エアコンディショナECU74」という。)とを有する。
コンプレッサ用モータ70は、エアコンディショナ30で用いるエアコンプレッサの一部を構成する。
インバータ72(電力変換装置、電力部品、電力負荷)は、高圧バッテリ24からの電力を変換する。PCU22のインバータ52と同様、インバータ72は、3相フルブリッジ型の構成を有し、直流−交流変換を行う。より具体的には、インバータ72は、直流を3相の交流に変換してモータ70に供給する。インバータ72は、複数のスイッチング素子(図示せず)を有する。インバータ72は、各スイッチング素子を順番にオンすることで、高圧バッテリ24からの直流電流を交流に変換する。インバータ72のスイッチング素子は、エアコンディショナECU74からの駆動信号に基づいて高周波でスイッチングを行う。
エアコンディショナECU74は、エアコンディショナ30の要求出力等に応じてインバータ72を制御する。
[A−1−8.車体フレーム32]
図4は、本実施形態の車体フレーム32、電線構造体36及びバッテリユニット64それぞれの一部を示す斜視図である。車体フレーム32は、車両10を構成する複数のフレームが組み合わさって構成される。図1に示すように、車体フレーム32は、フロントサイドフレーム90と、サイドシル92と、リアフレーム94と、バッテリフレーム96とを含む。
バッテリフレーム96は、車両10の後ろ側において2本のリアフレーム94の間に配置されてバッテリユニット64等を支持する。なお、図3では、リアフレーム94及びフロントサイドフレーム90を簡略化して1箇所として描画している。図4に示すように、車体フレーム32のバッテリフレーム96は、車両10の前側(換言すると、PCU22側)に延びるステー98を有する。
図3における参照符号100は、車体フレーム32、PCU22の筐体、モータ20の筐体、エンジン18のエンジンブロック等の金属部材を介して、PCU22、モータ20、エアコンディショナ用インバータ72、低圧バッテリ28が電気的に接続されており、ノイズの伝達する経路となりうる部分を模式的に示している。
[A−1−9.フロアパネル34及びダッシュボード35]
フロアパネル34(図2及び図3)は、車両10の床を形成するパネルである。また、ダッシュボード35は、フロアパネル34の前方に位置し、車室110と、エンジンルーム38を区切る。つまり、フロアパネル34よりも上側且つダッシュボード35の後側に車室110が存在する。このため、図3のフロアパネル34周辺では、フロアパネル34の右側が実際の上側を示し、フロアパネル34の左側が実際の下側を示す。なお、図3のエンジンルーム38側は、ダッシュボード35より前方に位置することに留意されたい(図2参照)。
[A−1−10.電線構造体36]
(A−1−10−1.電線構造体36の概要)
図5は、本実施形態の電線構造体36の一部を示す斜視図である。図6は、本実施形態の電線構造体36の一部を簡略的に示す断面図である。電線構造体36は、電力システム12に含まれる各電力部品(PCU22、エアコンディショナ30等)を電気的に接続する。図3〜図6に示すように、電線構造体36は、電線120p、120n、122、124p、124nと、編組シールド130、132と、磁性体コア140と、防水チューブ150と、シールドパイプ160と、クリップ170とを含む。なお、図3では、電線構造体36の一部(後述する200p、200n等)が省略されていることに留意されたい。
(A−1−10−2.電線120p、120n、122、124p、124n)
図6に示すように、各電線120p、120n、122、124p、124nは、心線172a、172b、172cと、樹脂カバー174a、174b、174cとを含む。電線120p、120n(以下「高圧電線120p、120n」ともいう。)は、PCU22と高圧バッテリ24を電気的に接続する(図3)。電線122(以下「低圧電線122」ともいう。)は、降圧コンバータ26と低圧バッテリ28を電気的に接続する(図3)。電線124p、124n(以下「エアコンディショナ用電線124p、124n」ともいう。)は、エアコンディショナ用インバータ72と高圧バッテリ24を電気的に接続する。
図5に示すように、高圧電線120p、120nの先端には、端子200p、200nが設けられる。端子200p、200nは、ボルト202によりバッテリユニット64に固定される。図4及び図5に示すように、低圧電線122の先端には端子204が設けられる。端子204は、ボルト206によりバッテリユニット64に固定される。図4及び図5に示すように、エアコンディショナ用電線124p、124nの先端には、コネクタ208が設けられる。コネクタ208は、バッテリユニット64のコネクタ(図示せず)に固定される。
図3に示すように、各電線120p、120n、122、124p、124nは、エンジンルーム38とバッテリユニット64を結ぶ。換言すると、各電線120p、120n、122、124p、124nは、図示しないシートの前側とシートの後ろ側とを結ぶ。図2に示すように、防水チューブ150又はシールドパイプ160に覆われた状態の各電線120p、120n、122、124p、124nは、路面に面して配置される。
(A−1−10−3.編組シールド130、132)
(A−1−10−3−1.編組シールド130、132の概要)
主としてPCU22が発生させる電磁ノイズが、各電線120p、120n、122、124p、124nにのる。編組シールド130、132は、この各電線にのった電磁ノイズが外部(車室110内等)に伝播することを防止する。
編組シールド130(以下「第1編組シールド130」ともいう。)は、高圧電線120p、120n及びエアコンディショナ用電線124p、124nを覆う。編組シールド132(以下「第2編組シールド132」ともいう。)は、低圧電線122を覆う。
第1編組シールド130は、電線120p、120n、124p、124nを覆う本体部180aと、電線120p、120n、124p、124nから分離して車体フレーム32に接地される分離部182aとを有する。第2編組シールド132は、電線122を覆う本体部180bと、電線122から分離して車体フレーム32に接地される分離部182b、182cとを有する。
(A−1−10−3−2.本体部180a、180b)
第1編組シールド130の本体部180aは、高圧用編組部分190、エアコンディショナ用編組部分192及び共通編組部分194を有する。高圧用編組部分190は、高圧電線120p、120nのみを覆う。エアコンディショナ用編組部分192は、エアコンディショナ用電線124p、124nのみを覆う。共通編組部分194は、高圧電線120p、120n及びエアコンディショナ用電線124p、124nで共通である。換言すると、共通編組部分194は、高圧電線120p、120nとエアコンディショナ用電線124p、124nを一括して覆う。
第2編組シールド132の本体部180bは、低圧電線122を覆う。
(A−1−10−3−3.分離部182a、182b、182c)
第1編組シールド130の分離部182a(以下「第1分離部182a」ともいう。)は、高圧バッテリ24側で高圧電線120p、120n及びエアコンディショナ用電線124p、124nから分離される。第2編組シールド132の分離部182b(以下「第2分離部182b」ともいう。)は、降圧コンバータ26側で低圧電線122から分離される。第2編組シールド132の分離部182c(以下「第3分離部182c」ともいう。)は、低圧バッテリ28側で低圧電線122から分離される。
分離部182a、182bは、分離部182a、182bを構成する導線が撚られた状態(又は捻って細くまとめられた状態)で加締め部220(図4及び図5)により加締められて端子222に接続される。分離部182cも同様に図示しない加締め部により加締められて端子(図示せず)に接続される。このため、本体部180a、180bと比較して分離部182a、182b、182cは細い。
分離部182a、182bに接続された端子222(図4及び図5)は、ボルト224により車体フレーム32に固定される。より具体的には、第1・第2分離部182a、182bは、ボルト224によりバッテリフレーム96に固定されている。上記のように、バッテリフレーム96は、高圧バッテリ24を支持する。第1分離部182a及び第2分離部182bの車体接地点はボルト224で一括固定されている。第1・第2分離部182a、182bは、フロアパネル34よりも車室110側に配置される。換言すると、第1・第2分離部182a、182bは、車室110内に配置される。
第3分離部182c(又は第3分離部182cに接続された図示しない端子)は、ボルト226によりフロントサイドフレーム90に固定されている(図3)。第3分離部182cは、エンジンルーム38内に配置される。
(A−1−10−4.磁性体コア140)
磁性体コア140(以下「コア140」ともいう。)は、電力システム12(特にPCU22)で発生した電磁ノイズを低減する。図3の矢印A1は、PCU22(コンバータ50及び/又はインバータ52)で発生した電磁ノイズが、本体部180a、第1分離部182a及び第2分離部182bを介して磁性体コア140で吸収される様子を示している。
図5等に示すように、コア140は、中空形状である。本実施形態のコア140は、第2分離部182bに設けられる。コア140は、それ以外の部分(例えば、第1分離部182a)に設けてもよい。コア140による電磁ノイズの低減効果については、図7を参照して後述する。
(A−1−10−5.防水チューブ150)
防水チューブ150は、防水性材料(例えば防水性樹脂)からなる。防水チューブ150は、車室110の外において電線120p、120n、122、124p、124n及び編組シールド130、132(特に本体部180a、180b)を覆うことで、これらを水から保護する。防水チューブ150は、電線120p等の全体を覆ってもよい。なお、防水チューブ150とシールドパイプ160の間には、ゴムブッシュ152が配置される。
(A−1−10−6.シールドパイプ160)
シールドパイプ160は、金属製材料(例えばアルミニウム)からなる。シールドパイプ160は、車室110の外において電線120p、120n、122、124p、124n、編組シールド130、132を覆うことで、これを石等から保護する。シールドパイプ160は、電線120p等の全体を覆ってもよい。
(A−1−10−7.クリップ170)
図4及び図5に示すように、クリップ170(固定部材)は、電線120p、120n、122、124p、124n、分離部182a、182b又は防水チューブ150を固定する。図4に示すように、複数のクリップ170が車体フレーム32(ここではバッテリフレーム96)のステー98に配置される。
<A−2.磁性体コア140による電磁ノイズの低減効果>
図7は、本実施形態、比較例及び第1・第2変形例による電磁ノイズの低減効果を示す図である。図7において、横軸は、PCU22からの電磁ノイズの周波数[MHz]であり、縦軸は、コア140の周囲における磁界強度[dBμA/m]である。図8は、第1変形例に係る車両10の概略全体構成図である。電磁ノイズは、PCU22から発生したものである。
上記のように、本実施形態では、コア140を第2分離部182bに配置する(図3)。図7では、特性P1が本実施形態に対応する。比較例では、磁性体コア140を設けない。このため、図3においてコア140がない構成が比較例である。図7では、特性P2が比較例に対応する。
図8に示すように、第1変形例では、コア140を第1分離部182aに配置する。図7では、特性P3が第1変形例に対応する。第2変形例では、コア140を第1分離部182a及び第2分離部182bを跨るように配置する。具体的には、第1分離部182a及び第2分離部182bが合流している地点(図5の加締め部220近傍)において、第1分離部182a及び第2分離部182bの両方がコア140内に配置される。図7では、特性P4が第2変形例に対応する。
図7から明らかなように、本実施形態の特性P1、第1変形例の特性P3及び第2変形例の特性P4のいずれも、比較例の特性P2よりも磁界強度が低くなる。換言すると、本実施形態、第1変形例及び第2変形例のいずれも、比較例より電磁ノイズの低減効果が大きい。特に、本実施形態及び第1変形例は、電磁ノイズの低減効果が顕著である。
<A−3.本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態によれば、第1編組シールド130は、電線120p、120n、124p、124nから分離した第1分離部182aで車体フレーム32(車体)に接地する(図3及び図4)。同様に、第2編組シールド132は、電線122から分離した第2分離部182b及び第3分離部182cで車体フレーム32(車体)に接地する(図3及び図4)。このため、分離部182a、182b、182cの構成又は位置を比較的自由に設計することが可能となる。
また、磁性体コア140は、電線120p、120n、122、124p、124nを覆う本体部180a、180bではなく、電線120p、120n、122、124p、124nから分離した分離部182bを覆う(図3及び図5)。このため、電線120p、120n、122、124p、124nが存在しない分、分離部182bを小さくすることで、磁性体コア140を小型化することが可能となる。
本実施形態において、分離部182a、182b、182cは、導線が撚られている(図3〜図5)。このため、分離部182a、182b、182cの太さ(ここでは径)を小さくすることが可能となり、その結果、磁性体コア140の小型化も可能となる。また、分離部182a、182b、182cの導線が撚られているため、分離部182a、182b、182cの強度を向上することができる。
本実施形態において、車両10は、本体部180a、180bのうち車外に露出する部分を覆う防水チューブ150を備える(図3〜図6)。また、分離部182a、182bは、車室110内に設けられる(図3、図4)。これにより、防水チューブ150で分離部182a、182bを覆うことが比較的困難な場合であっても、分離部182a、182bを水から保護し易くなる。
本実施形態において、車両10は、本体部180a、180bの一部を覆うシールドパイプ160を備える(図3及び図6)。これにより、電線構造体36が車外に向かって露出する場合でも、石等からの接触から電線構造体36の各部を保護し易くなる。
本実施形態において、分離部182a、182b、182cは、ボルト224、226により車体フレーム32(車体)に固定されている(図3、図4)。これにより、容易に分離部182a、182b、182cを接地することが可能となる。
本実施形態において、車両10は、高圧バッテリ24と、高圧バッテリ24に隣接して設けられる降圧コンバータ26と、低圧バッテリ28とを電力部品として有する(図3)。さらに、車両10は、PCU22(電力変換装置)と高圧バッテリ24を電気的に接続する高圧電線120p、120nと、降圧コンバータ26と低圧バッテリ28とを電気的に接続する低圧電線122とを有する(図3)。さらにまた、車両10は、高圧電線120p、120nを覆う第1編組シールド130と、低圧電線122を覆う第2編組シールド132とを有する(図3)。さらにまた、車両10は、高圧バッテリ24側で高圧電線120p、120nから分離される第1分離部182aと、降圧コンバータ26側で低圧電線122から分離される第2分離部182bとを分離部として有する(図3及び図4)。第1分離部182a及び第2分離部182bの車体接地点はボルト224で一括固定されている(図3、図4)。
編組シールド130、132(第1分離部182a及び第2分離部182b)と車体フレーム32(車体)との接触箇所の抵抗が比較的大きい場合、編組シールド130、132に流れ込んだ電磁ノイズは、車体フレーム32側に流れ難くなる。これにより、電磁ノイズの流れを限定し、意図しないノイズルートの形成を防ぐことが可能となる。
本実施形態において、磁性体コア140は、第2分離部182bに設けられる(図3、図5)。これにより、第1分離部182aと第2分離部182bの両方に跨って磁性体コア140を設ける場合(図7の第2変形例)よりもノイズ低減効果を高めることが可能となる(図7の特性P1、P4)。従って、部品点数又はコストを削減することが可能となる。
本実施形態において、分離部182a、182bは、高圧バッテリ24を支持するバッテリフレーム96(車体フレーム)に接地される(図3及び図4)。また、分離部182a、182bは、バッテリフレーム96からPCU22(電力変換装置)側に延びるステー98にクリップ170(固定部材)で固定される(図4及び図5)。これにより、分離部182a、182bの揺動を抑制することができる。また、分離部182bを覆う磁性体コア140の移動を防ぐことができる。
本実施形態において、車両10は、エアコンディショナ30のモータ70(コンプレッサ)を駆動するためのインバータ72を電力部品として有する(図3)。車両10は、インバータ72と高圧バッテリ24を電気的に接続するエアコンディショナ用電線124p、124nを有する(図3)。編組シールド130の本体部180aの一部は、高圧電線120p、120nとエアコンディショナ用電線124p、124nを一括して覆う(図3、図6)。
上記によれば、高圧電線120p、120nとエアコンディショナ用電線124p、124nを一括して覆うことで、部品点数を削減することが可能となる。また、エアコンディショナ用インバータ72で発生する電磁ノイズも磁性体コア140で吸収可能となる。
B.変形例
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
<B−1.適用対象>
上記実施形態では、車両10は、駆動源としてエンジン18及び走行モータ20を有するハイブリッド車であった(図3)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cの利用又は分離部182a〜182cを覆う磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。車両10は、駆動源として走行モータ20のみを有する狭義の電気自動車(battery vehicle)、燃料電池車両等であってもよい。
上記実施形態では、電力システム12又は電線構造体36を車両10に適用した(図3)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cの利用又は分離部182a〜182cを覆う磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、電力システム12又は電線構造体36を船舶や航空機等の移動物体(又は乗り物)に用いることもできる。或いは、電力システム12又は電線構造体36を、ロボット、製造装置又は家電製品に適用してもよい。
<B−2.電力システム12の構成>
[B−2−1.電力部品]
上記実施形態では、電力の授受を行う電力部品として、走行モータ20、PCU22、高圧バッテリ24、降圧コンバータ26、低圧バッテリ28及びエアコンディショナ30を用いた(図3)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cの利用又は分離部182a〜182cを覆う磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、走行モータ20、PCU22、高圧バッテリ24、降圧コンバータ26、低圧バッテリ28及びエアコンディショナ30のいずれか1つ又は複数を省略することができる。或いは、その他の電力部品(例えば、水加熱ヒータ)を付加してもよい。
[B−2−2.PCU22]
上記実施形態では、モータ20を車両10の走行用又は駆動用とした(図3)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cの利用又は分離部182a〜182cを覆う磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、モータ20を車載機器(例えば、電動パワーステアリング、燃料電池用のエアコンプレッサ)用に用いてもよい。
上記実施形態では、DC/DCコンバータ50は、走行モータ20への入力電圧の昇圧用及び降圧用であった(図3)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cの利用又は分離部182a〜182cを覆う磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、コンバータ50は、燃料電池の出力制御用であってもよい。
[B−2−3.高圧バッテリ24及び低圧バッテリ28]
上記実施形態では、電源として高圧バッテリ24及び低圧バッテリ28を用いた(図3)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cの利用又は分離部182a〜182cを覆う磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、高圧バッテリ24及び低圧バッテリ28の一方のみを電源として設けることも可能である。或いは、高圧バッテリ24及び/又は低圧バッテリ28に加え又はこれらに代えて、別の電源(例えば燃料電池)を車両10に設けることも可能である。或いは、車両10に外部から電力を供給する外部電源を設けてもよい。
[B−2−4.エアコンディショナ30]
上記実施形態では、エアコンディショナ30を設けた(図3)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cの利用又は分離部182a〜182cを覆う磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らず、エアコンディショナ30を省略することも可能である。
[B−2−5.電線構造体36]
(B−2−5−1.編組シールド130、132)
上記実施形態では、2つの編組シールド130、132を設けた(図3)。しかしながら、編組シールド130、132の一方のみを設けることも可能である。或いは、編組シールド130、132以外の別の編組シールドを設けることも可能である。例えば、走行モータ20(第1電力部品、第1負荷)とPCU22(電力変換装置、第2電力部品、第2負荷)の間に編組シールドを設けてもよい。
上記実施形態の第1編組シールド130は、高圧電線120p、120n、エアコンディショナ用電線124p、124nに対応して設けられた(図3)。しかしながら、例えば、少なくとも1つの分離部182a〜182cの利用又は分離部182a、182bを覆う磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、第1編組シールド130は、高圧電線120p、120nの組合せのみ又はエアコンディショナ用電線124p、124nの組合せのみに対応して設けられてもよい。或いは、第1編組シールド130は、高圧電線120p、120nの一方のみに対応して設けることも可能である。
(B−2−5−2.磁性体コア140)
上記実施形態では、磁性体コア140を第2分離部182bに設けた(図3)。しかしながら、例えば、少なくとも1つの分離部182a〜182cの利用又は磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、磁性体コア140を第1分離部182a(図7及び図8の第1変形例参照)又は第3分離部182cに設けてもよい。或いは、第1分離部182a及び第2分離部182bの両方に磁性体コア140を設けることもできる(図7の第2変形例参照)。
上記実施形態では、磁性体コア140の数は1であった(図3)。しかしながら、例えば、少なくとも1つの分離部182a〜182cの利用又は磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。分離部182bに設ける磁性体コア140の数は2以上であってもよい。或いは、少なくとも1つの分離部182a〜182cの利用に着目すれば、コア140を設けないことも可能である。
(B−2−5−3.分離部182a、182b、182c)
上記実施形態では、3つの分離部182a〜182cを設けた(図3)。しかしながら、分離部182a〜182cの1つ又は2つを省略することも可能である。
上記実施形態では、分離部182a〜182cを車体フレーム32に接地した(図3)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cを接地する観点からすれば、これに限らない。分離部182a〜182cは、車体フレーム32以外の車体(例えばフロアパネル34)に接地してもよい。
上記実施形態では、分離部182a〜182cそれぞれについて導線を撚って分離部182a〜182cを細くした(図3〜図5)。しかしながら、例えば、編組シールド130、132において本体部180a、180bと分離する部分を設ける観点からすれば、これに限らず、導線を撚らない形で、分離部182a〜182cを接地してもよい。
上記実施形態では、分離部182a、182bを同一のボルト224で固定した(図3、図4)。しかしながら、例えば、分離部182a、182bそれぞれを接地する観点からすれば、これに限らない。例えば、分離部182a、182bを別々に接地してもよい。
上記実施形態では、分離部182a、182bを車体フレーム32のステー98に固定した(図4)。しかしながら、例えば、分離部182a、182bそれぞれを接地又は固定する観点からすれば、これに限らない。例えば、分離部182a、182bをステー98以外の部分に接地又は固定してもよい。
上記実施形態では、分離部182a〜182cをボルト224、226で固定した(図3、図4)。しかしながら、例えば、分離部182a〜182cそれぞれを接地する観点からすれば、これに限らない。例えば、分離部182a〜182cを加熱処理(溶接を含む。)により溶融させることで固定してもよい。
(B−2−5−4.防水チューブ150及びシールドパイプ160)
上記実施形態では、防水チューブ150及びシールドパイプ160を設けた(図3〜図6)。しかしながら、例えば、少なくとも1つの分離部182a〜182cの利用又は磁性体コア140の利用に着目すれば、これに限らない。例えば、防水チューブ150及びシールドパイプ160の一方又は両方を省略することも可能である。
10…車両
24…高圧バッテリ(電力部品、電源)
26…降圧コンバータ(電力変換装置、電力部品、電力負荷)
28…低圧バッテリ(電力部品、電源)
30…エアコンディショナ(電力変換装置、電力部品、電力負荷)
32…車体フレーム(車体)
36…電線構造体
50…DC/DCコンバータ(電力変換装置、電力部品、電力負荷)
52…走行モータ用インバータ(電力変換装置、電力部品、電力負荷)
60、62…スイッチング素子
72…エアコンディショナ用インバータ(電力変換装置、電力部品、電力負荷)
94…リアフレーム(高圧バッテリを支持する車体フレーム)
98…ステー
120p、120n…高圧電線(電線)
122…低圧電線(電線)
124p、124n…エアコンディショナ用電線(電線)
130…第1編組シールド(編組シールド)
132…第2編組シールド(編組シールド)
140…磁性体コア
150…防水チューブ
160…シールドパイプ
180a、180b…本体部
182a…第1分離部(分離部)
182b…第2分離部(分離部)
182c…第3分離部(分離部)
224、226…ボルト

Claims (9)

  1. スイッチング素子を有する電力変換装置と、
    電力の授受を行う1以上の電力部品と、
    前記電力変換装置と前記電力部品の間又は前記電力部品間を結ぶ電線と
    を備える車両であって、
    さらに、前記車両は、
    前記電線を覆う本体部及び前記電線から分離して車体に接地される分離部を有する編組シールドと、
    前記分離部を覆う中空の磁性体コアと
    を備え
    前記車両は、
    第1電線と、
    第2電線と
    を前記電線として有し、
    さらにまた、前記車両は、
    前記第1電線を覆う第1編組シールドと、
    前記第2電線を覆う第2編組シールドと
    を前記編組シールドとして有し、
    さらにまた、前記車両は、
    前記第1電線から分離される第1分離部と、
    前記第2電線から分離される第2分離部と
    を前記分離部として有し、
    前記第1分離部及び前記第2分離部の車体接地点はボルトで一括固定されてい
    ことを特徴とする車両。
  2. 請求項1に記載の車両において、
    前記分離部の少なくとも一部は、導線が撚られている
    ことを特徴とする車両。
  3. 請求項1又は2に記載の車両において、
    前記車両は、前記本体部のうち少なくとも車外に露出する部分を覆う防水チューブを備え、
    前記分離部は、車室内に設けられている
    ことを特徴とする車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両において、
    前記車両は、前記本体部のうち少なくとも一部を覆うシールドパイプを備える
    ことを特徴とする車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両において、
    前記車両は、
    高圧バッテリと、
    降圧コンバータと、
    低圧バッテリと
    を前記電力部品として有し、
    前記第1電線は、前記電力変換装置と前記高圧バッテリを電気的に接続する高圧電線であり
    前記第2電線は、前記降圧コンバータと前記低圧バッテリとを電気的に接続する低圧電線であり、
    前記第1分離部は、前記高圧バッテリ側で前記第1電線から分離されており
    前記第2分離部は、前記降圧コンバータ側で前記第2電線から分離されている
    ことを特徴とする車両。
  6. 請求項に記載の車両において、
    前記磁性体コアは、前記第1分離部及び前記第2分離部のいずれか一方に設けられる
    ことを特徴とする車両。
  7. 請求項又はに記載の車両において、
    前記第1分離部又は前記第2分離部の少なくとも一方は、前記高圧バッテリを支持する車体フレームから前記電力変換装置側に延びるステーにクリップで固定される
    ことを特徴とする車両。
  8. 請求項のいずれか1項に記載の車両において、
    前記車両は、エアコンディショナのコンプレッサを駆動するためのインバータを前記電力部品として有し、
    さらに、前記車両は、前記インバータと前記高圧バッテリを電気的に接続するエアコンディショナ用電線を前記電線として有し、
    前記編組シールドの前記本体部の少なくとも一部は、前記高圧電線と前記エアコンディショナ用電線を一括して覆う
    ことを特徴とする車両。
  9. スイッチング素子を有する電力変換装置と電源の間、若しくは前記電力変換装置と第1電力負荷の間、又は前記第1電力負荷と第2電力負荷の間を結ぶ電線を備える電線構造体であって、
    さらに、前記電線構造体は、
    前記電線を覆う本体部及び前記電線から分離して接地される分離部を有する編組シールドと、
    前記分離部を覆う中空の磁性体コアと
    を備え
    前記電線構造体は、
    第1電線と、
    第2電線と
    を前記電線として有し、
    さらにまた、前記電線構造体は、
    前記第1電線を覆う第1編組シールドと、
    前記第2電線を覆う第2編組シールドと
    を前記編組シールドとして有し、
    さらにまた、前記電線構造体は、
    前記第1電線から分離される第1分離部と、
    前記第2電線から分離される第2分離部と
    を前記分離部として有し、
    前記第1分離部及び前記第2分離部の車体接地点はボルトで一括固定され
    ことを特徴とする電線構造体。
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