JP6434780B2 - タービン用ロータアセンブリ、タービン、及び、動翼 - Google Patents
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Description
タービン動翼には、T形の翼根部を有するものがある。翼根部は、ロータ軸に設けられた翼溝に嵌合され、これによりタービン動翼がロータ軸に固定される。翼溝もまた、翼根部の形状に対応したT形の横断面形状を有している。タービンの運転中、タービン動翼には遠心力が作用し、ロータ軸の径方向にて外方を向いた翼根部の当接面が、ロータ軸の径方向にて内方を向いたロータ軸のベアリング面と当接する。
また、特許文献1が開示するタービン動翼では、翼根部の前記首部の一端がロータ軸の外周面からロータ軸の径方向にて外方に延びて、その部位は、ロータ軸の軸方向長さが翼溝内の前記首部の幅より大きく形成され、そこが、翼プロフィル部を支持するプラットホーム部となっている。
しかしながら、特許文献1が開示するタービン動翼及びロータ円板を用いた場合、ロータ軸の軸線方向での段落の長さを短縮することは困難である。なぜならば、翼根部の首部に段差を設けた関係上(特許文献1の図1、図7参照)、翼溝の横断面形状がT形のままであれば、ロータ軸のベアリング面と翼根部の当接面との間の接触面積を十分に確保するために、翼根部の当接面を特許文献1の図1の(W1-W)分ほどロータ軸の軸線方向に延長しなければならないからである。
周方向に沿って延びる翼溝が形成されたロータ軸と、
前記ロータ軸の径方向にて前記ロータ軸の外側に配置される翼プロフィル部及び前記翼プロフィル部と一体に設けられて前記翼溝に嵌合された翼根部をそれぞれ有する複数の動翼と、を備え、
前記ロータ軸は、
それぞれ前記ロータ軸の外周面から前記ロータ軸の径方向にて外方に向かって突出するとともに前記ロータ軸の軸線方向にて相互に離間し、前記翼溝の壁面の一部及び前記翼溝の開口を構成する2つの突起部と、
それぞれ前記ロータ軸の外周面よりも前記ロータ軸の径方向にて内側に設けられるとともに前記ロータ軸の径方向にて内方を向き、前記ロータ軸の軸線方向に相互に離間して前記翼溝の壁面の一部を構成する2つのベアリング面と、
それぞれ前記ロータ軸の径方向にて前記ベアリング面と前記突起部の外周面との間に位置し、前記ロータ軸の軸線方向にて相互に対向して前記翼溝の壁面の一部を構成する2つの第1対向面と、
それぞれ前記ロータ軸の径方向にて前記ベアリング面と前記突起部の外周面との間に位置するとともに前記2つの第1対向面よりも外側に位置し、前記第1対向面同士の間隔よりも大きな間隔を存して前記ロータ軸の軸線方向にて相互に対向して前記翼溝の壁面の一部を構成する2つの第2対向面とを有し、
前記動翼の翼根部は、
前記ロータ軸の軸線方向にて相互に離間するとともに前記ロータ軸の径方向にて前記2つのベアリング面とそれぞれ当接可能な2つの当接面と、
前記2つの第1対向面とそれぞれ対向する2つの第1側面と、
前記第1対向面と前記第1側面との間隔よりも小さい間隔を存して前記2つの第2対向面とそれぞれ対向する2つの第2側面と、
前記動翼の翼根部が前記ロータ軸に形成された前記翼溝に組み付けられたときに、前記ロータ軸の径方向にて前記2つの突起部それぞれの外周面の隣に位置し、前記翼プロフィル部に連なるプラットホーム部の一部となる2つの鍔部とを有する。
この結果として、このタービン用ロータアセンブリを用いたタービンでは、大型化を抑えながら段落数を増やすことができ、或いは、同じ段落数のままであれば小型化を図ることができる。
また、第2対向面が、翼根部の第2側面に対向し、ロータ軸の外周面からロータ軸の径方向にて外方に延びた翼根部の一部を覆い、露出部分を減らして、隣り合う翼根部間の隙間からの作動流体の漏れを低減することができる。
さらにまた、翼根部に、それを翼溝に組み付けたときに、ロータ軸の径方向にて2つの突起部それぞれの外周面の隣に位置することとなる2つの鍔部を設け、その鍔部を含めてプラットホーム部としたことにより、翼プロフィル部を支持するプラットホーム部を大きく形成することができる。
突起部の外周部空間をプラットホーム部の一部に利用したことにより、突起部の幅(ロータ軸の軸線方向の長さ)の分だけタービン段落の長さを大きくしたり、あるいは、タービン段落の長さはそのままで、プラットホーム部を(延いては翼プロフィル部を)小さく形成する必要はない。
前記当接面を形成する位置における前記翼根部の、該当接面を含めた、前記ロータ軸の軸線方向での長さは前記プラットホーム部の長さの1.2倍以下である。
この構成によれば、当接面を形成する位置における翼根部の、該当接面を含めた、ロータ軸の軸線方向での長さをプラットホーム部の長さの1.2倍以下にすることで、動翼列の間隔を確実に狭くすることができる。
前記当接面を形成する位置における前記翼根部の、該当接面を含めた、前記ロータ軸の軸線方向での長さは前記プラットホーム部の長さ以下である。
この構成によれば、当接面を形成する位置における翼根部の、該当接面を含めた、ロータ軸の軸線方向での長さをプラットホーム部の長さ以下にすることで、動翼列の間隔をより確実に狭くすることができる。
前記2つの突起部は、作動流体の流れ方向にて上流側に位置する第1の突起部と、下流側に位置する第2の突起部とからなり、
前記ロータ軸の径方向において、少なくとも前記第1鍔部の長さは、前記ロータ軸の外周面から前記第1の突起部の外周面までの長さよりも短い。
この結果として、このタービン用ロータアセンブリを用いたタービンでは、効率を高めることができる。
前記ロータ軸はドラム形である。
一般的に、ロータ軸がドラム形である場合、動翼は反動翼である。動翼が反動翼の場合、衝動翼の場合に比べて段落数が多くなる傾向がある。この点、上記構成によれば、ロータ軸の軸線方向での動翼列の間隔を狭くすることができるので、段落数が多くても、タービンの大型化を抑制することができる。
上記構成(1)乃至(5)の何れか1つのタービン用ロータアセンブリと、
前記タービン用ロータアセンブリを囲むハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた複数の静翼と
を備えるタービンが提供される。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係る動翼は、
ロータ軸の外周面から内部へ穿孔される周方向断面T字状の翼溝に周方向へ嵌合される翼根部がT字形状を有する動翼であって、
前記動翼は、
前記翼溝を規定する前記ロータ軸の径方向に延びる2つのロータ軸径方向穿孔面とそれぞれ対向する2つの第1側面と、
前記翼溝を規定する前記ロータ軸の軸方向に延び、ベアリング面となるロータ軸外周面側穿孔面(=ベアリング面)と当接可能な当接面と、
前記ロータ軸の外周面から前記ロータ軸の径方向に突出する突起部の、ロータ軸の軸線方向にて相互に離間し前記翼溝のロータ軸径方向の壁面の一部を構成する、2つのロータ軸径方向環状面(=第2対向面)とそれぞれ対向し、それら間隔が、前記2つの第1側面間の間隔より大きい2つの第2側面と、
前記突起部の、ロータ軸の径方向にて外側に位置するロータ軸径方向頂部外周面の隣に位置し、前記動翼のプラットホーム部を形成する顎部とを有する。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
幾つかの実施形態では、発電システムは、高圧タービン3、中圧タービン5及び低圧タービン7を1つの軸に配置し、一つの発電機9に接続されたタンデムコンパウンド形式である。
幾つかの実施形態では、タービンの高圧部と中圧部とを1個の車室に納めた高中圧一体型とされ、それに低圧タービンを組み合わせて構成されている。幾つかの実施形態では、高圧タービン3、中圧タービン5、低圧タービン7に、さらに超高圧タービンを組み合わせて構成されている。
また幾つかの実施形態では、発電システムは、ガスタービンを含む複合発電システムである。更に、幾つかの実施形態では、発電システムは自家用であり、幾つかの実施形態では、発電システムは事業用である。
例えば、ボイラ1は、エコノマイザ13、蒸発器15、過熱器17、及び、再熱器19を有する。水は、エコノマイザ13、蒸発器15及び過熱器17により加熱され、これにより過熱蒸気が得られる。過熱蒸気は、高圧タービン3に供給される。高圧タービン3に供給された蒸気は、高圧タービン3で仕事をした後、ボイラ1に一度戻されて再熱器19に供給される。再熱器19は、蒸気を加熱し、加熱された蒸気が中圧タービン5に供給される。そして、中圧タービン5で仕事をした蒸気は、低圧タービン7に供給される。低圧タービン7で仕事をした蒸気は、復水器21で凝縮させられて水になり、得られた水は、復水ポンプ23によって、ボイラ1に再び供給される。
図2の中圧タービン5は、ハウジング(車室)25と、ロータ軸27とを備えている。ハウジング25はロータ軸27の中間部を囲んでおり、ロータ軸27の両端部が、ラジアル軸受29によって回転可能に支持されている。
なお、発電システムは、高圧タービン3、中圧タービン5及び低圧タービン7が、相互に別体のハウジングを有する複車室形であるが、高圧タービン3、中圧タービン5及び低圧タービン7が共通のハウジングを有する単車室形であってもよい。
図3に示したように、翼環32はロータ軸27の周方向に延びる翼溝43を有する。一方、静翼39は、相互に一体に形成された翼根部45、翼プロフィル部47及びシュラウド部49を有する。翼根部45が翼溝43に嵌合されることにより、静翼39は翼環32に固定される。なお、静翼39のシュラウド部49には、シール部材51が取り付けられ、シール部材51は、シュラウド部49とロータ軸27との間の隙間を閉塞している。
なお、本明細書では、ロータ軸27と、ロータ軸27に固定された複数の動翼41をまとめてタービン用ロータアセンブリとも称する。
ロータ軸27は、1つの翼溝53に対応して2つの突起部63A,63Bを有する。突起部63A,63Bは、それぞれロータ軸27の外周面65からロータ軸27の径方向にて外方に向かって突出しており、ロータ軸27の軸中心線から突起部63Aの外周面71Aまでのロータ軸27の径方向の長さと、ロータ軸27の軸中心線から突起部63Bの外周面71Bまでのロータ軸の径方向の長さとは等しい。突起部63A,63Bは、ロータ軸27の軸線方向にて相互に離間しており、そして、突起部63A,63Bは、翼溝53の壁面の一部及び翼溝53の開口を構成している。
翼根部55は、T字の横棒に相当する頭部89と、T字の縦棒に相当する首部91とを有し、2つの当接面83A,83Bは、頭部89の壁面の一部を構成している。2つの当接面83A,83Bは、それぞれロータ軸27の径方向にて外方を向き、首部91を挟んでロータ軸27の軸線方向にて相互に離間している。2つの当接面83A,83Bは、ロータ軸27の径方向にて2つのベアリング面67A,67Bとそれぞれ当接可能であり、ベアリング面67A,67Bによって、ロータ軸27の径方向での動翼41の位置が決定される。
2つの第2側面87A,87Bもまた首部91の壁面の一部を構成し、ロータ軸27の軸線方向にて外方を向いている。2つの第2側面87A,87Bは、第1対向面69A,69Bと第1側面85A,85Bとの間隔よりも小さい間隔を存して、2つの第2対向面75A,75Bとそれぞれ対向する。
第1側面85A,85B及び第2側面87A,87Bは、ロータ軸27の径方向に平行な扇形の面であり、第2側面87A,87Bは、第1側面85A,85Bのロータ軸27の径方向にて外側に位置している。そして、第1側面85A,85Bと第2側面87A,87Bは、ロータ軸27の径方向にて内方を向いた円筒状の段差面93A,93Bを介して相互に繋がっている。
さらに、翼根部55の首部91は、その翼プロフィル部57側に、鍔部95A,95Bを有する。鍔部95A,95Bは、ロータ軸27の径方向にて前記2つの突起部63A,63Bそれぞれの外周面71A,71Bの隣に位置し、翼プロフィル部57を支持するプラットホーム部96の一部を構成している。
この結果として、このタービン用ロータアセンブリを用いた中圧タービン5では、大型化を抑えながら段落数を増やすことができ、或いは、同じ段落数のままであれば小型化を図ることができる。
また、この構成では、翼根部55の翼プロフィル部57側に2つの鍔部95A,95Bを設け、プラットホーム部96の一部としたことにより、翼プロフィル部57を支持するプラットホーム部96を大きく形成することができる。
突起部63A、63Bの外周部空間をプラットホーム部96の一部に利用したことにより、突起部63A、63Bの幅(ロータ軸27の軸線方向の長さ)の分だけタービン段落の長さを大きくしたり、あるいは、タービン段落の長さはそのままで、プラットホーム部96を(延いては翼プロフィル部57を)小さく形成する必要はない。
一方で、この構成では、振動振幅が大きくならない限り、翼根部55はベアリング面67A,67Bによってのみ安定して拘束される。このため、中圧タービン5の運転中、動翼41の振動数が安定する。
なお、上述した各実施形態のタービン用ロータアセンブリは、中圧タービン5のみならず、高圧タービン3や低圧タービン7にも適用可能である。
動翼41の翼根部55は、ロータ軸27の径方向にて第1の突起部63Aの外周面71Aの隣に配置される第1鍔部95Aと、ロータ軸27の径方向にて第2の突起部63Bの外周面71Bの隣に配置される第2鍔部95Bとを有する。そして、ロータ軸27の径方向において、第1鍔部95Aの長さは第1の突起部63Aの長さ(ロータ軸27の外周面65Aから第1の突起部63Aの外周面71Aまでの長さ)よりも短い。
この結果として、このタービン用ロータアセンブリを用いた中圧タービン5では、効率を高めることができる。
動翼41が反動翼の場合、衝動翼の場合に比べて段落数が多くなる傾向がある。この点、上記構成によれば、ロータ軸27の軸線方向での動翼列31の間隔を狭くすることができるので、段落数が多くても、中圧タービン5の大型化を抑制することができる。
一般的に、ロータ軸27がドラム形である場合、動翼41は反動翼である。動翼41が反動翼の場合、衝動翼の場合に比べて段落数が多くなる傾向がある。この点、上記構成によれば、ロータ軸27の軸線方向での動翼列31の間隔を狭くすることができるので、段落数が多くても、中圧タービン5の大型化を抑制することができる。
例えば、ロータ軸27の軸中心線から突起部63Aの外周面71Aまでのロータ軸の径方向長さと、ロータ軸27の軸中心線から突起部63Bの外周面71Bまでのロータ軸の径方向長さを異なる寸法で形成することもできる。
また、ロータ軸27の径方向にて、ロータ軸27の外周面65Aから第1の突起部63Aの外周面71Aまでの長さとロータ軸27の外周面65Bから第2の突起部63Bの外周面71Bまでの長さは、同一とすることも、あるいはいずれか一方を他方より長く形成することもできる。
3 高圧タービン
5 中圧タービン
7 低圧タービン
9,11 発電機
13 エコノマイザ
15 蒸発器
17 過熱器
19 再熱器
21 復水器
23 復水ポンプ
25 ハウジング(車室)
25a 蒸気入口
25b 蒸気出口
27 ロータ軸
29 ラジアル軸受
31 動翼列
32,33 翼環
35 静翼列
37 内部流路
39 静翼
41 動翼
43 翼溝
45 翼根部
47 翼プロフィル部
49 シュラウド部
51 シール部材
53 翼溝
55 翼根部
57 翼プロフィル部
59 シュラウド部
61 シール部材
63A 突起部(第1の突起部)
63B 突起部(第2の突起部)
65(65A,65B) 外周面
67A,67B ベアリング面
69A,69B 第1対向面
71A,71B 外周面
73A,73B 内端縁
75A,75B 第2対向面
77A,77B 段差面
79 底面
81A,81B 第3対向面
83A,83B 当接面
85A,85B 第1側面
87A,87B 第2側面
89 頭部
91 首部
93A,93B 段差面
95A 第1鍔部
95B 第2鍔部
96 プラットホーム部
97A,97B 外面
Claims (8)
- 周方向に沿って延びる翼溝が形成されたロータ軸と、
前記ロータ軸の径方向にて前記ロータ軸の外側に配置される翼部及び前記翼部と一体に設けられて前記翼溝に嵌合された翼根部をそれぞれ有する複数の動翼と、
を備え、
前記ロータ軸は、
それぞれ前記ロータ軸の外周面から前記ロータ軸の径方向にて外方に向かって突出するとともに前記ロータ軸の軸線方向にて相互に離間し、前記翼溝の壁面の一部及び前記翼溝の開口を構成する2つの突起部と、
それぞれ前記ロータ軸の外周面よりも前記ロータ軸の径方向にて内側に設けられるとともに前記ロータ軸の径方向にて内方を向き、前記ロータ軸の軸線方向に相互に離間して前記翼溝の壁面の一部を構成する2つのベアリング面と、
それぞれ前記ロータ軸の径方向にて前記ベアリング面と前記突起部の外周面との間に位置し、前記ロータ軸の軸線方向にて相互に対向して前記翼溝の壁面の一部を構成する2つの第1対向面と、
それぞれ前記ロータ軸の径方向にて前記ベアリング面と前記突起部の外周面との間に位置するとともに前記2つの第1対向面よりも外側に位置し、前記第1対向面同士の間隔よりも大きな間隔を存して前記ロータ軸の軸線方向にて相互に対向して前記翼溝の壁面の一部を構成する2つの第2対向面とを有し、
前記動翼の翼根部は、
前記ロータ軸の軸線方向にて相互に離間するとともに前記ロータ軸の径方向にて前記2つのベアリング面とそれぞれ当接可能な2つの当接面と、
前記2つの第1対向面とそれぞれ対向する2つの第1側面と、
前記第1対向面と前記第1側面との間隔よりも小さい間隔を存して前記2つの第2対向面とそれぞれ対向する2つの第2側面と、
前記動翼の翼根部が前記ロータ軸に形成された前記翼溝に組み付けられたときに、前記ロータ軸の径方向にて、前記2つの突起部それぞれの外周面の隣に位置し、前記動翼の翼プロフィル部に連なるプラットホーム部の一部となる2つの鍔部とを有する
ことを特徴とするタービン用ロータアセンブリ。 - 前記当接面を形成する位置における前記翼根部の、該当接面を含めた、前記ロータ軸の軸線方向での長さは前記プラットホーム部の長さの1.2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載のタービン用ロータアセンブリ。
- 前記当接面を形成する位置における前記翼根部の、該当接面を含めた、前記ロータ軸の軸線方向での長さは前記プラットホーム部の長さ以下であることを特徴とする請求項2に記載のタービン用ロータアセンブリ。
- 前記2つの突起部は、作動流体の流れ方向にて上流側に位置する第1の突起部と、下流側に位置する第2の突起部とからなり、
前記動翼は、前記ロータ軸の径方向にて前記第1の突起部の外周面の隣に配置される第1鍔部と、前記ロータ軸の径方向にて前記第2の突起部の外周面の隣に配置される第2鍔部とを有し、
前記ロータ軸の径方向において、少なくとも前記第1鍔部の長さは、前記ロータ軸の外周面から前記第1の突起部の外周面までの長さよりも短いことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のタービン用ロータアセンブリ。 - 前記ロータ軸はドラム形であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のタービン用ロータアセンブリ。
- 請求項1乃至5の何れか1項に記載のタービン用ロータアセンブリと、
前記タービン用ロータアセンブリを囲むハウジングと、
前記ハウジングに取り付けられた複数の静翼と
を備えることを特徴とするタービン。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載のタービン用ロータアセンブリに用いられることを特徴とする動翼。
- ロータ軸の外周面から内部へ穿孔される周方向断面T字状の翼溝に周方向へ嵌合される翼根部がT字形状を有する動翼であって、
前記動翼は、
前記翼溝を規定する前記ロータ軸の径方向に延びる2つのロータ軸径方向穿孔面とそれぞれ対向する2つの第1側面と、
前記翼溝を規定する前記ロータ軸の軸方向に延び、ベアリング面となるロータ軸外周面側穿孔面と当接可能な当接面と、
前記ロータ軸の外周面から前記ロータ軸径方向に突出する突起部の、ロータ軸の軸線方向にて相互に離間し、前記翼溝のロータ軸径方向の壁面の一部を構成する2つのロータ軸径方向内側環状面とそれぞれ対向し、それら間隔が、前記2つの第1側面間の間隔より大きい2つの第2側面と、
前記突起部の、ロータ軸の径方向にて外側に位置するロータ軸径方向頂部外周面の隣に位置し、前記動翼のプラットホーム部を形成する顎部とを有する
ことを特徴とする動翼。
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