JP6430339B2 - フレームレス燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、炉の内部にフレームレス燃焼(flameless oxidation)を生じさせるフレームレス燃焼装置に関する。
フレームレス燃焼とは、酸化剤としての酸素の体積濃度が13[%]以下となる酸化剤ガスを有効数字2桁で1200[K]以上となる高温にして燃料ガスと混合した際に、燃料ガスの全ての可燃分が視認可能な火(可視火炎)を形成することなく酸化される現象のことをいう。このフレームレス燃焼には、燃料ガスの可燃分の酸化熱を通常の燃焼よりも高い熱効率で回収でき、さらに、窒素酸化物の発生量が非常に(例えば検出装置での検出が不可能な程度にまで)少なくなるというメリットが存在する。
ここで、フレームレス燃焼に似たメリットを有する現象としては、高温燃焼(high temperature combustion)が知られている。この高温燃焼は、通常の酸素濃度の空気または酸素濃度の低減された空気が、例えば1200[K]程度の高温にされた状態で燃料を燃焼させる際の燃焼現象である。この高温燃焼には、燃料の燃焼熱を通常の燃焼よりも高い熱効率で回収できるというメリットが存在する。また、高温燃焼においては通常の燃焼よりも窒素酸化物の発生量を抑えられるとする文献が一部で知られている(例えば下記の特許文献2を参照。この特許文献2において「高温空気燃焼」と記載されている現象は、本明細書における「高温燃焼」と同種の現象である。)。ただし、高温燃焼における窒素酸化物の発生量は、フレームレス燃焼における窒素酸化物の発生量よりも多い。
フレームレス燃焼を生じさせるフレームレス燃焼装置に関しては、例えば下記の特許文献1に記載された技術が知られている。この技術では、閉じられた放射管にガス性燃料と酸素含有ガスとを供給して点火することで放射管内を加熱し、生じた燃焼ガスの一部を外部に排出する。この際、排出される燃焼ガスと放射管内に供給される酸素含有ガスとの熱交換により酸素含有ガスを加熱し、さらに、この酸素含有ガスに放射管内の燃焼ガスを混ぜて昇温させながら酸素濃度を薄くする。これにより、ガス性燃料が酸素含有ガスにより酸化されるフレームレス燃焼が放射管内において実現される。
特表2006−500543号公報 特許第5216369号公報
上記特許文献1に記載された技術では、放射管内にフレームレス燃焼を生じさせる際に、この放射管内の燃焼ガスと酸素含有ガスとを混ぜることで、この酸素含有ガスをフレームレス燃焼が可能な温度および酸素濃度の酸化剤ガスにする。ここで、上記特許文献1の技術を炉に適用してこの炉の内部にフレームレス燃焼を生じさせようとした場合、炉内の燃焼ガスと酸素含有ガスとを混ぜることで、この酸素含有ガスをフレームレス燃焼が可能な温度および酸素濃度の酸化剤ガスにすることとなる。このため、上記特許文献1の技術を内部の温度が変動する炉に適用した場合には、この炉の内部の温度が変動したときに、炉内の燃焼ガスの温度が変動されて、この燃焼ガスと混ぜられた酸化剤ガスがフレームレス燃焼を実現できない温度となるおそれがある。すなわち、上記特許文献1に記載された技術は、内部の温度が変動する炉に適用された場合には、この炉の内部にフレームレス燃焼を安定的に生じさせることができないものである。
本発明は、フレームレス燃焼に必要な燃焼ガスをフレームレス燃焼装置から供給する構成により、炉内の温度の変動にかかわらずこの炉内においてフレームレス燃焼を安定的に生じさせることを可能とするものである。
上記課題を解決するために、本発明のフレームレス燃焼装置は以下の手段をとる。
まず、第1の発明は、炉に備えられて、この炉の内部にフレームレス燃焼を生じさせるフレームレス燃焼装置である。このフレームレス燃焼装置は、フレームレス燃焼により酸化されるべき燃料ガスを、ノズルを介して炉の内部に供給する燃料ガス流路を備えている。また、フレームレス燃焼装置は、フレームレス燃焼において燃料ガスを酸化する酸化剤ガスを、ノズルを介して炉の内部に供給する酸化剤ガス流路を備えている。ここで、酸化剤ガス流路のノズルは、酸化剤ガスと燃料ガスとが拡散して互いに混合して燃焼される距離よりも長い距離だけ、燃料ガス流路のノズルから離れた位置に設けられている。また、フレームレス燃焼装置は、フレームレス燃焼において燃料ガスが酸化された後に発生する発生ガスを炉の外部に排気する排気流路を備えている。また、フレームレス燃焼装置は、排気流路内の発生ガスが有する熱エネルギーによって酸化剤ガス流路内の酸化剤ガスを加熱する熱交換装置を備えている。また、フレームレス燃焼装置は、空気と燃料とが供給されて、この燃料を理論空燃比よりも大きな空燃比で完全燃焼させる希薄燃焼により、酸素ガスの体積濃度が13[%]未満で、かつ、温度が有効数字2桁で1200[K]よりも高い燃焼ガスを発生させる燃焼ガス発生装置を備えている。また、フレームレス燃焼装置は、燃焼ガス発生装置で発生した燃焼ガスを炉の内部に放出して、燃焼ガスと酸化剤ガス流路からの酸化剤ガスとの混合を炉の内部で実現させる放出路を備えている。
この第1の発明のフレームレス燃焼装置によれば、燃焼ガス発生装置から燃焼ガスを炉の内部に放出して酸化剤ガスと混ぜることで、この酸化剤ガスを含む混合気体をフレームレス燃焼が可能な温度および酸素濃度とすることができる。これにより、炉内の温度の変動にかかわらず、この炉内においてフレームレス燃焼を安定的に生じさせることが可能なフレームレス燃焼装置を提供することができる。また、上記第1の発明によれば、燃焼ガス発生装置において、燃料を理論空燃比よりも大きな空燃比で完全燃焼させる希薄燃焼(lean combustion)により燃焼ガスを発生させる。これにより、燃料の燃焼温度を低くしてサーマルNOx(ものが高温で燃焼する際に空気中の窒素ガスが酸化されて生じる窒素酸化物)の発生量を減らすことと、燃焼ガス中に残留された燃料の可燃分が酸化剤ガスにより燃焼されることによる窒素酸化物の発生をなくすこととが可能となる。また、上記第1の発明によれば、酸化剤ガス流路のノズルを燃料ガス流路のノズルから離すことで、酸化剤ガスと燃料ガスとが拡散して互いに混合して燃焼される拡散燃焼(diffusion combustion)を発生しにくくして、この拡散燃焼により窒素酸化物が発生されることを抑えることができる。
ついで、第2の発明は、上述した第1の発明において、上記燃焼ガス発生装置は、それぞれ後述する燃焼室と、パイロットバーナーと、燃料放出ノズルと、空気噴出ノズルとを備えているものである。ここで、燃焼室は、上記放出路と同軸となる筒状に形成されている。また、パイロットバーナーは、上記燃料に点火するための口火を燃焼室の中心に発生させる。また、燃料放出ノズルは、上記口火の周囲であって上記燃焼室の内壁面から離れた位置から、上記口火の周囲を旋回するように燃料を放出する。また、空気噴出ノズルは、常温の空気を、上記燃焼室の内壁面に沿って上記燃料の旋回と同じ向きに旋回させるように噴出する。
この第2の発明によれば、燃焼ガス発生装置の燃焼室における口火の周囲には、この口火を点火源として、空気噴出ノズルから旋回されるように噴出される空気が、同じく旋回される燃料放出ノズルからの燃料を燃焼させる旋回火炎が形成される。これにより、燃焼室において口火およびこの口火により点火される旋回火炎が立ち消えになることを抑えて、燃焼ガスの安定的な放出を実現させることができる。また、燃焼室を燃焼ガスの放出路と同軸となる筒状にする構成によれば、燃焼室の内壁面に沿って旋回する空気および上記旋回火炎により炉の内部に放出される燃焼ガスに渦を生じさせて、この燃焼ガスと酸化剤ガス流路からの酸化剤ガスとの混合を促進させることができる。また、燃焼室の内壁面に沿って噴出される空気を常温とする構成によれば、上記旋回火炎と燃焼室の内壁面との間に常温の空気を介在させて、旋回火炎の熱による燃焼室へのダメージを、温度調節装置を使うことなく抑えることができる。
さらに、第3の発明は、上述した第1または第2の発明において、燃料ガス流路のノズルは、炉の内部において放出路から燃焼ガスが放出される放出エリアに沿う位置から、放出路から放出エリアに放出される燃焼ガスの流れに沿った流れで燃料ガスを供給するものである。また、上記第3の発明においては、酸化剤ガス流路のノズルは、放出路から放出エリアに放出される燃焼ガスの流れにぶつかる流れで酸化剤ガスを供給する。
この第3の発明によれば、酸化剤ガス流路からの酸化剤ガスは、その流れが放出路からの燃焼ガスの流れとぶつかってこの燃焼ガスと混合された後に、燃料ガス流路からの燃料ガスと接触してフレームレス燃焼を生じさせる。これにより、燃焼ガスと混合される前の酸化剤ガスが燃料ガスと接触してこの燃料ガスが燃焼され、この燃焼により窒素酸化物が発生されることを回避することができる。
本発明の一実施形態にかかるフレームレス燃焼装置10が備えられたるつぼ炉90を表した要部断面図である。 図1のII−II線断面矢視図である。 図1のIII線矢視図である。 図3のIV−IV線端面矢視図である。 図2と同様の断面矢視図であり、フレームレス燃焼装置10の駆動状態を表す。 図2のVI線矢視図である。 酸素ガスを含有する混合気体に混合されたプロパンガスの反応を表したグラフである。 図5の部分拡大図である。 図2のIX−IX線端面矢視図である。
本発明の一実施形態にかかるフレームレス燃焼装置10の構成について、図1ないし図9を用いて説明する。なお、以下においては、フレームレス燃焼装置10をるつぼ炉90の炉体90B(図1参照)に取り付けるためのボルトおよび差し込み孔などの付随的な構成について、その詳細な説明を省略する。
フレームレス燃焼装置10は、図1に示すように、本発明における「炉」に相当するるつぼ炉90の炉体90Bに備えられたフレームレス燃焼装置である。ここで、るつぼ炉90は、炉体90Bと炉の蓋90Cとにより覆われるるつぼ炉90の内部にアルミニウムの地金92を入れたるつぼ90Aをセットして、このるつぼ90A内の地金92を融解させて熔湯92Aとするるつぼ炉である。
フレームレス燃焼装置10は、るつぼ炉90の内部にフレームレス燃焼を生じさせることで、地金92を融解させるための熱エネルギーを供給するようになっている。なお、るつぼ炉90の内部に生じるフレームレス燃焼は、るつぼ炉90の内部の温度を均一に上昇させ、かつ、視認可能な火(可視火炎)を出さないため、るつぼ炉90の内部におけるどの位置で発生しているかを特定して図示することができないものである。
フレームレス燃焼装置10は、図1ないし図3に示すように、全体として概略円筒状に形成されて、この円筒の外周側に円盤状のフランジ10Aを張り出させた構成となっている。そして、フレームレス燃焼装置10は、炉体90Bの壁に貫通されて、この壁において外側(図2で見て下側)となる部分とフランジ10Aとが互いに当接されてボルト止めされることによって、炉体90Bに取り付けられるようになっている。
また、フレームレス燃焼装置10において、るつぼ炉90の外側(図2で見て下側)に突出される部分は、図1および図2に示すように、るつぼ炉90に隣り合って設置された供給装置91に埋め込まれている。この供給装置91は、プロパンガスを主成分とする石油ガスおよび常温の空気を、それぞれ複数個所から別個に供給することができるようになっている。
フレームレス燃焼装置10は、図5に示すように、るつぼ炉90の内部にフレームレス燃焼を生じさせる際に、このるつぼ炉90の内部に空気93Bと燃料ガス93Aとを供給し、供給された空気93Bを酸化剤ガスとして燃料ガス93Aを酸化させる。ここで、空気93Bは、供給装置91から供給される空気であり、フレームレス燃焼装置10に備えられた酸化剤ガス流路12に送り込まれて、この酸化剤ガス流路12に設けられたノズル12Aを介してるつぼ炉90の内部に供給される。また、燃料ガス93Aは、供給装置91から供給される石油ガスであり、フレームレス燃焼装置10に備えられた燃料ガス流路11に送り込まれて、この燃料ガス流路11に設けられたノズル11Aを介してるつぼ炉90の内部に供給される。
なお、酸化剤ガス流路12のノズル12Aと燃料ガス流路11のノズル11Aとは、空気93Bと燃料ガス93Aとが拡散して互いに混合することで燃焼される拡散燃焼が発生される距離よりも長い距離だけ、互いに離間させることが好ましい。このようにすることで、空気93Bによる燃料ガス93Aの拡散燃焼を発生しにくくして、この拡散燃焼により窒素酸化物が発生されることを抑えることができる。
また、フレームレス燃焼において燃料ガス93Aが酸化された後に発生する高温(例えば1300[K]程度)の発生ガス93Dは、フレームレス燃焼装置10に備えられた円筒状(図3参照)の排気流路13Aを通ってるつぼ炉90の外部に排気される。ここで、排気流路13Aには、図1および図2に示すように、上方(図1で見て上側)に延びる煙突10Bが接続されて、この煙突10Bを介した排気ができるようになっている。
ところで、供給装置91から供給される空気は、酸素ガスの体積濃度が20[%]程度で温度が300[K]程度の空気であり、石油ガスである燃料ガス93A(図8参照)をフレームレス燃焼させるためには、酸素濃度を薄くするとともに昇温させる必要があるものである。このため、フレームレス燃焼装置10には、図5に示すように、排気流路13A内の発生ガス93Dにより酸化剤ガス流路12を流れる空気93Bを加熱する熱交換装置13が備えられている。また、フレームレス燃焼装置10には、供給装置91からの空気95Cにより燃料95Bを燃焼させることで、熱交換装置13により加熱された空気93Bよりも高温で酸素濃度が薄い燃焼ガス93Cを発生させる燃焼ガス発生装置14が備えられている。ここで、燃焼ガス93Cは、熱交換装置13により加熱された空気93Bに混ぜられることで、この空気93Bをさらに昇温させるとともにその酸素濃度を薄くする。
熱交換装置13は、円筒状の内管13Bとこの内管13Bを外側から取り巻く円筒状の外管13Cとの間に、排気流路13Aを多数本(例えば180本)の円筒に分割した細管13Dと複数枚(例えば4枚)のバッフル13Eとを配設した構成となっている。そして、熱交換装置13は、供給装置91からの空気93Bを内管13Bと外管13Cとの間に流して、排気流路13Aの細管13Dを流れる発生ガス93Dが有する熱エネルギーを空気93Bに移動させることで、この空気93Bを加熱するようになっている。この際、各バッフル13Eは、内管13Bと外管13Cとの間を流れる空気93Bを蛇行させることで、発生ガス93Dから空気93Bへの熱エネルギーの移動を促進させるようになっている。本実施形態においては、熱交換装置13は、発生ガス93Dの温度を例えば1300[K]程度から700[K]程度にまで低下させ、空気93Bの温度を例えば300[K]程度から1100[K]程度にまで上昇させる。
燃焼ガス発生装置14は、図2に示すように、円筒状に形成されて熱交換装置13の内管13Bにはめ込まれる燃焼室14Bと、この燃焼室14Bの円筒の中心軸14Aと同軸となる筒状に形成された放出路15とを備えている。本実施形態においては、放出路15は一方側(図2では上側)に向かって肉厚が薄くなる厚肉円筒として形成されて、酸化剤ガス流路12のノズル12Aおよび燃料ガス流路11のノズル11Aと一体化されている。
なお、燃焼室14Bおよび放出路15の中心軸14Aは、るつぼ炉90と供給装置91との間に延びるように設定される。これにより、燃焼ガス発生装置14および熱交換装置13は、供給装置91からるつぼ炉90に向かって延びるように配設された状態となる。また、放出路15は、肉厚が厚くなる側を燃焼ガス発生装置14の燃焼室14Bに向けた状態に配設されて、この燃焼室14Bにおけるるつぼ炉90側(図2では上側)の端にざぐり穴15Aおよび座金15Bを介してボルト止めされている。
また、燃焼ガス発生装置14の燃焼室14Bにおいて放出路15とは反対側(図2では下側)となる端には、燃焼室14Bと同軸に形成されたパイロットバーナー14D、燃料放出ノズル14E、および、空気噴出ノズル14Iが差し込まれている。ここで、空気噴出ノズル14Iは、燃焼室14Bに差し込まれてはめあわされることでこの燃焼室14Bと同軸にされ、さらに燃焼ガス発生装置14とは反対側(図2では下側)となる端がベース10Cに組みつけられている。また、パイロットバーナー14Dおよび燃料放出ノズル14Eは、燃焼ガス発生装置14とは反対側となる各端が空気噴出ノズル14Iと一緒にベース10Cに組みつけられることで、空気噴出ノズル14Iおよび燃焼室14Bと同軸にされる。
パイロットバーナー14Dは、図2に示すように、中心軸14Aに沿って棒状に延びるように配設されたスパークロッド14Jと、このスパークロッド14Jを外側から取り巻く円筒状の内管14Cと、この内管を外側から取り巻く円筒状の外管14Gとを備えている。ここで、内管14C、外管14G、および、スパークロッド14Jは、図6に示すように、燃焼室14Bに差し込まれる側の各端部がスペーサー14Hを介して連結されることで互いに同軸にされている。本実施形態においては、スペーサー14Hは、内管14Cの燃焼室14B側の端を覆い、スパークロッド14Jに向けて4本、外管14Gに向けて3本のスポークを伸ばした状態に設けられている。
また、パイロットバーナー14Dにおいて、内管14Cは、図4および図8に示すように、供給装置91から石油ガス94Aが送られて、この石油ガス94Aを燃焼室14B(図4参照)内に放出するようになっている。また、外管14Gは、供給装置91Aから空気95Aが送られて、この空気95Aを内管14Cから放出された石油ガス94Aの周囲に放出するようになっている。そして、スパークロッド14Jは、図4に示すように、内管14Cから放出される石油ガス94A(図8参照)に火花放電による点火をすることで、中心軸14Aに沿ってるつぼ炉90側(図4では上側)に噴き上がる口火94を燃焼室14Bの中心に発生させるようになっている。
また、燃料放出ノズル14Eは、図3および図6に示すように、パイロットバーナー14Dを外側から取り巻く円筒状に形成されている。そして、燃料放出ノズル14Eは、図5に示すように、供給装置91から送られる石油ガスを燃料95Bとして、この燃料95Bを燃焼室14B内の口火94の周囲に、この口火94と同軸となるように噴き出して放出するようになっている。
また、空気噴出ノズル14Iは、図4に示すように、燃料放出ノズル14Eを外側から取り巻いてこの燃料放出ノズル14Eを燃焼ガス発生装置14の燃焼室14Bの内壁面から離間させるように設けられている。そして、空気噴出ノズル14Iは、供給装置91から送られる常温の空気95Cを噴出することで、口火94を点火源とした燃料95Bの燃焼を実現させるようになっている。これにより、燃焼ガス発生装置14は、燃料95Bの燃焼により生じる燃焼ガス93Cを、放出路15を介してるつぼ炉90の内部に設定された放出エリア93に放出し、このるつぼ炉90の内部における空気93Bと燃焼ガス93Cとの混合を実現させる。
ところで、供給装置91から供給される空気95Cの量は、供給装置91から供給される燃料95Bを、理論空燃比よりも大きな空燃比で完全燃焼させる希薄燃焼を実現させるように設定されている。より詳しくは、空気95Cの量は、燃料95Bを希薄燃焼させた際に生じる燃焼ガス93Cが、酸素ガスの体積濃度が3[%]以上13[%]未満で、かつ、温度が有効数字2桁で1200[K]よりも高い混合気体となるように設定されている。
ここで、上記各条件の意味について、図7を用いて説明する。酸素ガスを含有する混合気体において、その温度が比較的低く(例えば有効数字2桁で1200[K]未満で)、その酸素ガスの体積濃度が比較的高い(図7の「通常の燃焼」に該当する)場合、混合気体に混ぜられたプロパンガスは、点火源が与えられたときに通常の燃焼あるいは高温燃焼によって燃焼される。この混合気体において、その酸素ガスの体積濃度が低くなっていくと、混合気体に混ぜられたプロパンガスは、不完全燃焼をおこすか燃焼が停止されるかによって、その可燃分が混合気体中に残るようになる(図7の「可燃分が残る」の領域を参照)。
また、混合気体の温度が比較的高く、その酸素ガスの体積濃度が比較的高い(図7の「高温燃焼」に該当する)場合、混合気体に混ぜられたプロパンガスは、点火源によらずに自然発火され、高温燃焼によって燃焼される。この混合気体において、その酸素ガスの体積濃度が低くなっていくと、混合気体に混ぜられたプロパンガスは、上記混合気体を酸化剤ガスとしたフレームレス燃焼により酸化される(図7の「フレームレス燃焼」の領域を参照)。ただし、混合気体中の酸素ガスの体積濃度が非常に低く(例えば3[%]未満に)なると、混合気体に混ぜられたプロパンガスの可燃分は混合気体中に残る(図7の「可燃分が残る」の領域を参照)。
すなわち、上述した「酸素ガスの体積濃度が13[%]未満」および「温度が有効数字2桁で1200[K]よりも高い」という各条件は、燃焼ガス93Cと空気93Bとの混合気体を、プロパンガスを主成分とする燃料ガス93Aのフレームレス燃焼が可能な状態にするために設定される。また、上述した「酸素ガスの体積濃度が3[%]以上」という条件は、有効数字2桁で1200[K]以上の温度の混合気体である燃焼ガス93Cの中に、プロパンガスを主成分とする燃料95Bの可燃分が残らないようにするために設定される。
上述した各構成によれば、燃焼ガス発生装置14から燃焼ガス93Cをるつぼ炉90の内部に設定された放出エリア93に放出して、熱交換装置13により加熱された空気93Bと混ぜることで、この空気93Bを含む混合気体をフレームレス燃焼が可能な温度(有効数字2桁で1200[K]以上)および酸素濃度(酸素ガスの体積濃度が13[%]以下)とすることができる。これにより、るつぼ炉90(図1参照)の内部における温度の変動にかかわらず、このるつぼ炉90の内部にフレームレス燃焼を安定的に生じさせることが可能なフレームレス燃焼装置10を提供することができる。また、燃料95Bの燃焼を希薄燃焼とすることで、燃料95Bの可燃分を燃焼ガス93C中に残留されないように完全燃焼させて、燃焼ガス93C中に残留された燃料95Bの可燃分が空気93Bにより燃焼されて窒素酸化物が発生されることをなくすことができる。
ここで、空気は20[%]程度の体積濃度の酸素ガスと、80[%]程度の体積濃度の不活性ガス(inert gas)とを含む混合気体であり、ものを燃焼させる際にその燃焼熱の一部を不活性ガスの内部エネルギーの上昇に費やすものである。このため、燃焼ガス93Cを発生させるための燃料95Bの燃焼を希薄燃焼とすると、空気95C中の不活性ガスがその内部エネルギーの上昇に費やす燃焼熱が増加されて、燃料95Bの燃焼温度が低くなる。これにより、ものが高温で燃焼する際に空気93B中の窒素ガスが酸化されて生じる窒素酸化物であるサーマルNOxの発生量を減らすことができる。なお、燃焼に際して気化される燃料(例えばガソリン)の燃焼を希薄燃焼とする場合、燃料が吸収する気化熱の影響が低減されることで燃料の燃焼温度が上昇することがあるが、燃焼ガス発生装置14において燃焼される燃料95Bは供給装置91が供給する石油ガスであるため、上記気化熱の影響を考慮する必要はない。
ところで、燃料放出ノズル14Eは、図4に示すように、複数穴(例えば10穴、図3および図9を参照)の開口を備えたスワラー14Fを介して燃料95Bの放出を行うようになっている。ここで、スワラー14Fの各開口は、図3および図6に示すように、燃焼室14Bの内壁面に沿って等間隔に設けられて、それぞれが燃料放出ノズル14Eの円筒における周方向の片側に向けて傾けられている(図6参照)。これにより、燃料放出ノズル14Eは、図4および図6に示すように、口火94(図4参照)の周囲を旋回するように燃料95Bを噴き出して放出するようになっている。
また、空気噴出ノズル14Iから噴出される空気95Cは、図5に示すように、供給装置91から熱交換装置13の内管13B内に送り込まれ、燃焼室14Bの周壁と一体に設けられた空気流路14Kを通って空気噴出ノズル14Iに供給されるようになっている。ここで、空気流路14Kは、図9に示すように、複数本(例えば4本)が空気噴出ノズル14Iの内側面に沿って等間隔に配設されて、この内側面に沿う方向の一方側(図9では時計回り側)に空気95Cを噴き出すようになっている。これにより、空気噴出ノズル14Iは、図5および図6に示すように、空気95Cを燃焼室14Bの内壁面に沿って旋回させるように噴出するようになっている。なお、空気噴出ノズル14Iから噴出される空気95Cの旋回の向きは、図6に示すように、燃料放出ノズル14Eから放出される燃料95Bの旋回の向きと同じ向きになるように設定されている。
上述した各構成によれば、図4および図5に示すように、燃焼ガス発生装置14における口火94の周囲には、この口火94を点火源として、空気噴出ノズル14Iから旋回されるように噴出される空気95Cが、同じく旋回される燃料放出ノズル14Eからの燃料95Bを燃焼させる旋回火炎95が形成される。これにより、燃焼室14Bにおいて口火94および旋回火炎95が立ち消えになることを抑えて、燃焼ガス93Cの安定的な放出を実現させることができる。また、燃焼ガス発生装置14の燃焼室14Bを燃焼ガス93Cの放出路15と同軸となる筒状にする構成によれば、燃焼室14Bの内壁面に沿って旋回する空気95Cおよび旋回火炎95により、るつぼ炉90の内部に放出される燃焼ガス93Cに渦を生じさせることができる。そして、燃焼ガス93Cと酸化剤ガス流路12からの空気93Bとの混合を促進させることができる。また、燃焼室14Bの内壁面に沿って噴出される空気95Cを供給装置91からの常温の空気とすることで、旋回火炎95と燃焼室14Bの内壁面との間に常温の空気95Cを介在させて、旋回火炎95の熱による燃焼室14Bへのダメージを、温度調節装置を使うことなく抑えることができる。
さて、フレームレス燃焼装置10において、燃料ガス流路11は、図2および図3に示すように、輪環状の筒の複数個所(例えば4箇所)からるつぼ炉90側(図2で見て上側)に分岐を延ばすように形成された分岐流路11Bを備えている。この分岐流路11Bの各分岐には、図2に示すように、座金15Bに開けられた連結孔15Cを介してノズル11Aが接続されている。この各ノズル11Aは、図3および図5に示すように、放出路15の中心軸14Aと平行に延びるように配設されて、るつぼ炉90の内部において放出路15から燃焼ガス93C(図5参照)が放出される放出エリア93に沿う位置に開口されている。そして、各ノズル11Aは、図5に示すように、その開口から、放出路15から放出エリア93に放出される燃焼ガス93Cの流れに沿った流れで燃料ガス93Aの供給を行うようになっている。
また、フレームレス燃焼装置10において、酸化剤ガス流路12は、図2ないし図4に示すように、熱交換装置13からの空気93B(図4参照)の出口となる部分がリング状の輪環路12Bとして形成されている。この輪環路12Bには、図4に示すように、座金15Bの複数個所(例えば4箇所)に開けられた連結孔15Dを介して、複数個(例えば4個)のノズル12Aが接続されている。この各ノズル12Aは、放出路15の中心軸14Aに向かって延びるように傾けられた状態に配設されて、上述した放出エリア93に沿う位置に開口されている。そして、各ノズル12Aは、その開口から、放出路15から放出エリア93に放出される燃焼ガス93Cの流れにぶつかる流れで空気93Bの供給を行うようになっている。
上述した各構成によれば、図5に示すように、酸化剤ガス流路12からの空気93Bは、その流れが放出路15からの燃焼ガス93Cの流れとぶつかってこの燃焼ガス93Cと混合された後に、燃料ガス流路11からの燃料ガス93Aと接触してフレームレス燃焼(図示せず)を生じさせる。これにより、燃焼ガス93Cと混合される前の空気93Bが燃料ガス93Aと接触してこの燃料ガス93Aが燃焼され、この燃焼により窒素酸化物が発生されることを回避することができる。
また、フレームレス燃焼装置10において、ベース10Cには、図2および図3に示すように、それぞれ棒状に形成されたパイロメーター91Aおよび火炎検出装置91Bが、燃料放出ノズル14Eの円筒を通してるつぼ炉90の内部側(図2で見て上側)に露見されるように差し込まれている。ここで、パイロメーター91Aは、るつぼ炉90の内部からの熱放射を感知することでるつぼ炉90内の温度を測定し、この測定結果を外部に出力するようになっている。また、火炎検出装置91Bは、燃焼室14B内の口火94および旋回火炎95(図5参照)の明るさおよびこの明るさのゆらぎを感知することで口火94および旋回火炎95の各燃焼状態を検出し、この検出結果を外部に出力するようになっている。
続いて、上述したフレームレス燃焼装置10を使用してるつぼ炉90の内部にフレームレス燃焼を生じさせる際の操作手順について説明する。なお、以下においては、口火94(図4参照)の立ち消えに対する復帰操作などの付随的な操作について、その詳細な説明を省略する。
るつぼ炉90の内部にフレームレス燃焼を生じさせるにあたり、フレームレス燃焼装置10のオペレーター(図示せず)は、まず、供給装置91からパイロットバーナー14Dへの石油ガス94Aおよび空気95Aの供給(図8参照)を開始させる。また、オペレーターは、フレームレス燃焼装置10のスパークロッド14Jを駆動させて火花放電を生じさせる。これにより、フレームレス燃焼装置10は、その燃焼室14Bの中心に口火94を発生させる(図4参照)。
ついで、オペレーターは、火炎検出装置91Bからの出力により口火94の発生を確認して、スパークロッド14Jの駆動を停止させる。また、オペレーターは、供給装置91から燃料放出ノズル14Eへの燃料95Bの供給と、供給装置91から空気噴出ノズル14Iへの空気95Cの供給とを開始させる(図5参照)。これにより、フレームレス燃焼装置10における燃焼室14Bの内部には旋回火炎95が発生される。
続いて、オペレーターは、供給装置91から燃料ガス流路11への燃料ガス93Aの供給と、供給装置91から酸化剤ガス流路12への空気93Bの供給とを開始させる。このとき、るつぼ炉90の内部にはまだ高温(例えば1300[K]程度)の発生ガス93Dが発生されていないので、空気93Bは熱交換装置13による加熱がほとんど行われない状態でるつぼ炉90内に供給される。このため、燃料ガス流路11からるつぼ炉90内に供給される燃料ガス93Aは、燃焼室14B内の口火94あるいは旋回火炎95を点火源として、るつぼ炉90内に残留された空気およびこのるつぼ炉90内に供給される空気93Bによって燃焼される。この燃焼は、るつぼ炉90内の放出エリア93において炎を出しながら行われて、るつぼ炉90内の温度を例えば有効数字2桁で1300[K]以上になるまで上昇させる。
ここで、燃料ガス93Aを燃焼させる空気は、燃焼ガス発生装置14からの燃焼ガス93Cと混ぜられることでその酸素濃度が薄くされている。このため、るつぼ炉90内において、燃料ガス93Aは、この燃料ガス93Aの不完全燃焼によりすすを発生させながら、このすすを燃料ガス93Aの燃焼熱により加熱して輝かせる輝炎(luminous flame)によって燃焼される。この輝炎は、燃料ガス93Aを完全燃焼させる際に生じる炎と比べて、熱放射のエネルギー量が多く、るつぼ炉90内の温度をより早く上昇させることができるというメリットを有している。
さて、るつぼ炉90内において燃料ガス93Aが燃焼されると、るつぼ炉90内における酸素ガスの体積濃度が減少されるとともに、発生された高温の燃焼ガス(図示せず)が排気流路13Aおよび煙突10B(図1参照)を介して外部に排気される。この際、供給装置91からるつぼ炉90内に供給される空気93Bは、排気流路13Aの細管13D(図5参照)を通る燃焼ガスによって加熱され、さらにるつぼ炉90内に残留された燃焼ガスおよび燃焼ガス発生装置14からの燃焼ガス93Cと混ぜられる。これにより、供給装置91から供給される空気93Bは、るつぼ炉90内に供給される燃料ガス93Aをフレームレス燃焼させるようになる。
本発明は、上述した一実施形態で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、以下のような各種の形態を実施することができる。
(1)本発明のフレームレス燃焼装置は、空気を酸化剤ガスとして石油ガスをフレームレス燃焼させるものに限定されない。すなわち、本発明のフレームレス燃焼装置は、石油ガスの代わりに、都市ガスまたは天然ガスなどの任意の燃料ガスを用いてフレームレス燃焼を実現させるものとすることができる。また、フレームレス燃焼に使用される酸化剤ガスは、純粋な酸素ガスまたは酸素ガスの体積濃度が3[%]以上となる任意の混合気体とすることができる。
(2)本発明のフレームレス燃焼装置は、アルミニウムの地金を融解させて熔湯とするるつぼ炉に備えられるものに限定されず、目標となる加熱温度をフレームレス燃焼により達成することができる任意の炉に備えられたものとすることができる。すなわち、本発明のフレームレス燃焼装置は、例えばプラスチックもしくはガラスのアニール処理、または、金属の焼きなまし処理において使用されるアニール炉に備えさせることができる。また、本発明のフレームレス燃焼装置は、例えば陶磁器の仮焼きもしくは上絵つけの焼成、または、生石灰を生産する際の石灰石の焼成において使用される焼成炉に備えさせることができる。
10 フレームレス燃焼装置
10A フランジ
10B 煙突
10C ベース
11 燃料ガス流路
11A ノズル
11B 分岐流路
12 酸化剤ガス流路
12A ノズル
12B 輪環路
13 熱交換装置
13A 排気流路
13B 内管
13C 外管
13D 細管
13E バッフル
14 燃焼ガス発生装置
14A 中心軸
14B 燃焼室
14C 内管
14D パイロットバーナー
14E 燃料放出ノズル
14F 噴き出し口
14G 外管
14H スペーサー
14I 空気噴出ノズル
14J スパークロッド
14K 空気流路
15 放出路
15A ざぐり穴
15B 座金
15C 連結孔
15D 連結孔
90 るつぼ炉(炉)
90A るつぼ
90B 炉体
90C 炉の蓋
91 供給装置
91A パイロメーター
91B 火炎検出装置
92 地金
92A 熔湯
93 放出エリア
93A 燃料ガス
93B 空気(酸化剤ガス)
93C 燃焼ガス
93D 発生ガス
94 口火
94A 石油ガス
95 旋回火炎
95A 空気
95B 燃料
95C 空気

Claims (3)

  1. 炉に備えられて、当該炉の内部にフレームレス燃焼を生じさせるフレームレス燃焼装置であって、
    前記フレームレス燃焼により酸化されるべき燃料ガスを、ノズルを介して前記炉の内部に供給する燃料ガス流路と、
    前記フレームレス燃焼において前記燃料ガスを酸化する酸化剤ガスを、当該酸化剤ガスと前記燃料ガスとが拡散して互いに混合して燃焼される距離よりも長い距離だけ、前記燃料ガス流路のノズルから離れた位置に設けられたノズルを介して前記炉の内部に供給する酸化剤ガス流路と、
    前記フレームレス燃焼において前記燃料ガスが酸化された後に発生する発生ガスを前記炉の外部に排気する排気流路と、
    前記排気流路内の前記発生ガスが有する熱エネルギーによって前記酸化剤ガス流路内の前記酸化剤ガスを加熱する熱交換装置と、
    空気と燃料とが供給されて、当該燃料を理論空燃比よりも大きな空燃比で完全燃焼させる希薄燃焼により、酸素ガスの体積濃度が13[%]未満で、かつ、温度が有効数字2桁で1200[K]よりも高い燃焼ガスを発生させる燃焼ガス発生装置と、
    前記燃焼ガス発生装置で発生した前記燃焼ガスを前記炉の内部に放出して、前記燃焼ガスと前記酸化剤ガス流路からの前記酸化剤ガスとの混合を前記炉の内部で実現させる放出路と、
    を備えている、
    フレームレス燃焼装置。
  2. 請求項1に記載されたフレームレス燃焼装置であって、
    前記燃焼ガス発生装置は、
    前記放出路と同軸となる筒状に形成された燃焼室と、
    前記燃料に点火するための口火を前記燃焼室の中心に発生させるパイロットバーナーと、
    前記口火の周囲であって前記燃焼室の内壁面から離れた位置から、前記口火の周囲を旋回するように前記燃料を放出する燃料放出ノズルと、
    常温の空気を、前記燃焼室の内壁面に沿って前記燃料の旋回と同じ向きに旋回させるように噴出する空気噴出ノズルと、
    を備えている、
    フレームレス燃焼装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたフレームレス燃焼装置であって、
    前記燃料ガス流路のノズルは、前記炉の内部において前記放出路から前記燃焼ガスが放出される放出エリアに沿う位置から、前記放出路から前記放出エリアに放出される前記燃焼ガスの流れに沿った流れで前記燃料ガスを供給し、
    前記酸化剤ガス流路のノズルは、前記放出路から前記放出エリアに放出される前記燃焼ガスの流れにぶつかる流れで前記酸化剤ガスを供給する、
    フレームレス燃焼装置。
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