JP6429001B2 - カテーテル - Google Patents

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本発明は、カテーテルに係り、さらに詳しくは、先端に圧力センサが取り付けられた圧力センサ付きカテーテルに関する。
近年、医療分野においては、カテーテルが種々の治療や検査に多用されている。例えば、心機能低下時の治療として、大動脈内にバルーンカテーテルを挿入し、心臓の拍動に合わせてバルーンを膨張および収縮させて心機能の補助を行う大動脈内バルーンポンピング法(IABP法)が行われている。
また、患者の拍動を正確に検出するために、カテーテルの遠位端部に圧力センサ(電気信号変換方式)を取り付け、カテーテルの遠位端における血圧を、電気信号として検出するカテーテルが提案されている(たとえば特許文献1)。また、カテーテルの遠位端に取り付ける圧力センサとして、光を利用した圧力センサを用いたものが提案されている(たとえば特許文献2)。
特開平9−225022号公報 特開2010−233883号公報
しかしながら、従来の圧力センサ付きカテーテルでは、センサと先端チップとの固定方法が、接着剤を用いたものであるため、固定に手間がかかるという問題を有している。特に、光を利用した圧力センサに接続される光ファイバの表面は、接着剤が付着しづらい傾向にあり、また、使用可能な接着剤が、生体安全性等の観点から限定される場合があるため、接着剤を用いた固定では、慎重な手作業による製造工程を必要とするなど、生産性の面での課題を有している。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、生産性に優れており、確実に固定された圧力センサを有するカテーテルを提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るカテーテルは、
光を利用して圧力を測定可能なセンサと、
前記センサに接続される光ファイバと
遠位端であるチップ遠位端に第1開口を備え前記センサを収容するセンサ収容孔と、前記センサ収容孔に接続する接続部から近位端であるチップ近位端の第2開口まで続いており前記光ファイバを通す通孔と、が形成されており、熱可塑性樹脂で構成される先端チップと、を有し、
前記光ファイバは、前記先端チップに対して、前記通孔内で圧着されて固定されていることを特徴とする。
本発明に係るカテーテルは、光ファイバおよびこれに接続するセンサが、熱可塑性の先端チップの通孔内で光ファイバが圧着されることにより固定されているため、センサを固定するために接着剤を用いる従来の方法に比べて、容易かつ確実な固定が可能である。
また、例えば、本発明に係るカテーテルは、遠位端であるバルーン遠位端が前記先端チップの外周面に熱融着で固定されているバルーン膜を、さらに有してもよく、
前記光ファイバと前記先端チップとを固定するファイバ固定部は、前記バルーン遠位端と前記先端チップとが固定されるバルーン固定部の内側に配置されていてもよい。
バルーン固定部の内側にファイバ固定部を配置することにより、熱融着により先端チップの外周面にバルーン膜を熱融着で固定する(すなわち、バルーン固定部を形成する)際に、同時に通孔内で先端チップと光ファイバとを圧着固定する(すなわち、ファイバ固定部を形成する)ことが可能であり、このようなカテーテルは、優れた生産性を有する。
また、例えば、前記先端チップには、前記センサ収容孔及び前記通孔と平行に伸びるガイドワイヤ挿通孔が形成されていてもよく、
前記ガイドワイヤ挿通孔に内管の遠位端である内管遠位端が接続してあり、
前記バルーン膜の近位端であるバルーン近位端に外管の遠位端である外管遠位端が接続してあってもよい。
また、例えば、本発明に係るカテーテルは、前記光ファイバを軸方向移動可能に挿通させるファイバ挿通孔が形成されており、前記センサ収容孔内であって前記センサより前記通孔の近くに配置される位置決め部材を、さらに有しても良い。
このようなカテーテルは、位置決め部材を配置することにより、センサ収容孔の所定位置に、センサを確実かつ容易に配置・固定することが可能である。
また、例えば、本発明に係るカテーテルは、前記センサ収容孔の前記第1開口を封止する先端隔壁膜と、
前記センサを覆うように、前記センサ収容孔内に充填してあるゲル状物質と、をさらに有していても良い。
図1は本発明の一実施形態に係るカテーテルの概略断面図である。 図2は図1に示す先端チップの斜視図である。 図3は図2に示す先端チップの断面図である。 図4は図1に示すバルーン膜の近位端の部分断面図である。 図5は、カテーテルの製造工程を説明した概念図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係るカテーテルに含まれる先端チップの断面図である。
以下、本発明に係るカテーテルを、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1は、本発明の一実施形態に係るバルーンカテーテル20の概略断面図である。バルーンカテーテル20は、心臓の拍動に合わせて膨張および収縮するバルーン膜22を有しており、大動脈内バルーンポンピング法に用いられる。バルーン膜22は、膜厚50〜150μm程度の薄膜で構成される。薄膜の材質は、特に限定されないが、耐屈曲疲労特性に優れた材質であることが好ましく、例えばポリウレタンなどにより構成される。
バルーン膜22の外径および長さは、心機能の補助効果に大きく影響するバルーン膜22の内容積と、動脈血管の内径などに応じて決定される。バルーン膜22の内容積は、特に限定されないが、20〜50ccであり、バルーン膜22の外径は、膨張時で12〜16mmが好ましく、長さは、150〜250mmが好ましい。
バルーン膜22の遠位端であるバルーン遠位端22aは、先端チップ30の外周面に、熱融着で固定されている。なお、先端チップ30については、後程詳述する。
バルーン膜22の近位端であるバルーン近位端22bは、外管24の遠位端である外管遠位端24aの外周面に固定されている。外管24の内部には、圧力流体導通路29が形成されており、圧力流体導通路29を通じて、バルーン膜22の内部に、圧力流体が導入及び導出される。これにより、バルーン膜22は、膨張および収縮をするようになっている。バルーン膜22と外管24の固定は、熱融着や接着剤を用いた接着によって行うことができるが、特に限定されない。
外管24の内部には、内管23が通っている。内管23は、先端チップ30、バルーン膜22、外管24及び分岐部50の内部を軸方向に延在しており、内管23の内部には、バルーン膜22の内部及び外管24内に形成された圧力流体導通路29とは隔てられたワイヤ通路28が形成してある。ワイヤ通路28は、分岐部50の第2ポート53に連通している。
ワイヤ通路28は、バルーンカテーテル20を動脈内に挿入する際に、ガイドワイヤを挿通する管腔として用いられる。ガイドワイヤを用いることにより、バルーンカテーテル20をスムーズに動脈内に差し込み、遠位端付近のバルーン膜22を、素早く目的の位置に留置することができる。なお、バルーン膜22は、バルーン膜22内に位置する内管23に巻きつけられた状態で、動脈内に挿入される。
外管24と内管23の固定方法は特に限定されないが、例えば、外管24と内管23は、接着剤により固定することができる。外管24と内管23とを接着剤により固定することで、外管24内の圧力流体導通路29の流路抵抗が低くなり、バルーン膜22の応答性が向上する。固定に用いる接着剤としては、特に限定されず、シアノアクリレート系接着剤、エポキシ系接着剤等の接着剤を用いることができ、シアノアクリレート系接着剤を用いることが特に好ましい。
また、図4に示すように、外管遠位端24aには、内管23を外管24に係合させるための係合部24aaが形成されていてもよい。係合部24aaは、バルーン内に位置する外管24に、周方向に伸びており両端が閉じている切り込みを形成し、切り込みより遠位端側の管壁を、内径方向に押しこむことにより、形成することができる。内管23は、係合部24aaの外側を通って、外管24の内部から外管24の外部へ出ており、内径方向に押しこまれた係合部24aaにおける管壁の外周面と接触することにより、外管遠位端24aに係合されている。
内管23の外径は、特に限定されないが、好ましくは、0.5〜1.5mmであり、外管24の内径の30〜60%が好ましい。この内管23の外径は、本実施形態では、軸方向に沿って略同じである。内管23は、たとえば、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の合成樹脂チューブ、あるいはニッケルチタン合金細管、ステンレス鋼細管等で構成される。また、内管23を合成樹脂チューブで構成する場合は、ステンレス鋼線等が埋設されていても良い。
外管24を構成する材料は、特に限定されないが、たとえば外管24は、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等の合成樹脂で構成され、また、これらにステンレス鋼線等が埋設されていてもよい。外管24の内径および肉厚は、特に限定されないが、内径は、好ましくは、1.5〜4.0mmであり、肉厚は、好ましくは、0.05〜0.4mmである。外管24の長さは、好ましくは300〜800mmである。
図1に示すように、外管24の近位端には、分岐部50が連結してある。分岐部50は、外管24と別体に成形され、熱融着あるいは接着などの手段で外管24と連結される。分岐部50には、第1ポート51が形成される第1通路52と、第2ポート53が形成される第2通路54を有する。第1ポート51は、圧力流体導通路29に連通しており、第1ポート51を介して、圧力流体導通路29へ、圧力流体が導入および導出される。また、第2ポート53は、内管23内のワイヤ通路28に連通している。
第1ポート51は、図示省略してあるポンプ装置に接続され、このポンプ装置により、圧力流体が導入および導出されることにより、バルーン膜22は、心臓の拍動に合わせて膨張および収縮することができる。バルーン膜22及び圧力流体導通路29に導入される圧力流体としては、特に限定されないが、ポンプ装置の駆動に応じて素早くバルーン膜22が膨張および収縮するように、粘性及び質量の小さいヘリウムガスなどが用いられる。
分岐部50には、第1ポート51および第2ポート53以外に、第3ポート55が形成してある。第3ポート55からは、光ファイバ41が引き出されるようになっている。ただし、第1通路52および第2通路54の内部の流体は、第3ポート55から外部には漏れないようになっている。
光ファイバ41の近位端には、光コネクタ42が接続してある。光コネクタ42には、図示省略してある血圧測定装置が接続される。この血圧測定装置で測定した血圧の変動に基づきポンプ装置を制御し、心臓の拍動に応じた0.4〜1秒の短周期でバルーン膜22を膨張および収縮させるようになっている。
バルーンカテーテル20の遠位端には、筒状の先端チップ30が取り付けられている。図2に示すように、先端チップ30の遠位端であるチップ遠位端30aには、先端隔壁膜49が接合してある平坦面30aaと、その平坦面30aaに対して所定の傾斜角度で傾斜している傾斜面30abとが形成してある。その傾斜面30abには、ガイドワイヤ挿通孔36が開口している。傾斜面30abにガイドワイヤ挿通孔36を開口させることで、その開口面積を広くさせることが可能になり、バルーンカテーテル20を扱う操作者が、ガイドワイヤを通しやすくなる。
先端チップ30周辺の拡大断面図である図3に示すように、先端チップ30の内部には、圧力センサ40を収容するセンサ収容孔34と、光ファイバ41を通す通孔32と、ガイドワイヤ挿通孔36とが形成されている。センサ収容孔34は、チップ遠位端30aに第1開口34aを備えており、第1開口34aは、先端隔壁膜49により封止されている。先端隔壁膜49は、先端チップ30外部の圧力を、センサ収容孔34の内部に伝達可能な柔軟性を有している。先端隔壁膜49は、例えば、膜厚が2〜20μm程度のポリウレタン膜、シリコーン膜、ポリアミドエラストマー膜、ポリエステルエラストマー膜、ポリエチレン膜、ポリプロピレン膜などで構成される。
センサ収容孔34に収容されている圧力センサ40には、光ファイバ41が接続されている。光ファイバ41の遠位端に接続された圧力センサ40は、光ファイバ41を通して伝達する光の行路差などを利用して、圧力を検出するセンサである。圧力センサ40が配置されている空間には、先端隔壁膜49を介して、先端チップ30の外部に位置する血液の血圧が伝達されるため、圧力センサ40は、患者の血圧を検出することができる。
圧力センサ40としては、たとえば特表2008−524606号公報、特開2000−35369号公報などに記載されたものを用いることができる。
センサ収容孔34には、位置決め部材45が設けられている。位置決め部材45は、センサ収容孔34内であって、圧力センサ40より通孔32の近く(近位端側)に配置される。位置決め部材45には、光ファイバ41を挿通させるファイバ挿通孔45aが形成されている。本実施形態では、光ファイバ41と位置決め部材45とは直接相互に固定されておらず、ファイバ挿通孔45aは、光ファイバ41を、軸方向移動可能に挿通させる。また、位置決め部材45は、先端チップ30に対して接着剤等で固定されていても良く、また、単に第1開口34aからセンサ収容孔34に挿入されただけの状態であっても良い。
センサ収容孔34内には、圧力センサ40を覆うように、ゲル状物質48が充填されている。本実施形態において、ゲル状物質48は、位置決め部材45から先端隔壁膜49までの空間に充填されているが、これに限定されず、通孔32の接続部32aまでゲル状物質48が充填されていても良い。
先端チップ30内の通孔32は、センサ収容孔34の近位端に接続する接続部32aから、先端チップ30の近位端であるチップ近位端30bに形成された第2開口まで続いている。通孔32は、圧力センサ40から伸びて位置決め部材45のファイバ挿通孔45aを通過した光ファイバ41を、接続部32aから第2開口32bへと通す。通孔32は、センサ収容孔34より内径が小さく、圧力センサ40や、位置決め部材45は、通孔32内に侵入できない。
光ファイバ41は、先端チップ30に対して、通孔32内で圧着されて固定されている。通孔32における近位端側の一部は、遠位端側に位置する接続部32aより内径が細くなっており、この部分が、光ファイバ41と先端チップ30とを固定するファイバ固定部60を構成している。接続部32aでは、通孔32の内壁と光ファイバ41の間には隙間が形成されているが、ファイバ固定部60では、通孔32の内壁と光ファイバ41が密着している。
ファイバ固定部60は、バルーン遠位端22aと先端チップ30とが固定されるバルーン固定部62の内側に配置されている。ファイバ固定部60は、バルーン遠位端22aの外側に熱収縮チューブを被せてバルーン遠位端22aを先端チップ30に熱融着させてバルーン固定部62が形成されるのと同時に、ファイバ固定部60の内側に位置する通孔32の一部が細くなることにより形成される。
ガイドワイヤ挿通孔36は、センサ収容孔34およびこれに接続する通孔32と平行に伸びてより、チップ遠位端30aからチップ近位端30bまで、先端チップ30を軸方向に貫通している。ガイドワイヤ挿通孔36の近位端側には、内管23の遠位端である内管遠位端23aが入り込んでおり、ガイドワイヤ挿通孔36は、内管23内のワイヤ通路28と連通している。内管遠位端23aは、熱融着ないし接着などの手段で、ガイドワイヤ挿通孔36に固定してある。
光ファイバ41は、チップ近位端30bに形成された第2開口32bから、バルーン膜22の内部に引き出される。バルーン膜22の内部では、光ファイバ41は、熱収縮チューブ27により、内管23の外周部に固定される。
先端チップ30は、熱による変形により、通孔32内の光ファイバ41を圧着して固定できるように、熱可塑性樹脂によって構成される。先端チップ30の材質は特に限定されないが、たとえばポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等で構成される。
センサ収容孔34内に配置される位置決め部材45は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂で構成することができる。また、位置決め部材45は、金属あるいはセラミックスなどのような高剛性材料で構成しても良く、この場合、たとえば、ステンレス、鉄、アルミニウム、ニッケルチタン、ガラスなどで構成される。センサ収容孔34内に充填されるゲル状物質48としては、たとえばシリコーンゲル、ポリアクリルアミドゲル、ポリエチレンオキサイドゲルなどが例示される。
以下に、バルーンカテーテル20の製造方法を説明する。製造方法の説明では、バルーンカテーテル20の遠位端近傍の組み立て方法を中心に説明する。その他の部分の製造方法については、公知の方法と同様であるため、説明を省略する。
図5は、バルーンカテーテル20の製造方法を説明した概念図である。図5(a)に示すように、バルーンカテーテル20の製造では、圧着を行う前の先端チップ130を準備し、圧力センサ40と、圧力センサ40に接続する光ファイバ41が挿通する位置決め部材45とを、センサ収容孔34に収容する。
位置決め部材45は、第1開口34aから先端チップ130のセンサ収容孔34の奥まで押しこまれることにより設置される。光ファイバ41は、通孔132を通過してチップ近位端130bの第2開口132bから引き出される。圧力センサ40は、光ファイバ41を近位端側に引くことにより、センサ収容孔34内の所定位置に位置決めされる。なお、圧着を行う前の先端チップ130における通孔132は、光ファイバ41の直径の1.1倍〜4倍程度の内径を有していることが好ましい。
後の工程で第1開口34aを先端隔壁膜49で閉鎖し、圧力センサ40を密閉系に配置する構成とする場合は、位置決め部材45は、先端チップ30に対して接着しない方がよい。位置決め部材45と先端チップ30とを接着すると、位置決め部材45の近位端側にデッドスペースが生じるため、圧力センサ40の検出精度に悪影響を及ぼす恐れがある。
次に、図5(b)に示すように、先端チップ130と内管23及びバルーン膜22の固定を行う。この工程では、まず、内管遠位端23aを先端チップ30のガイドワイヤ挿通孔36に挿入する。さらに、バルーン遠位端22aを、先端チップ130における近位端付近の外周面に設置し、バルーン遠位端22aの外側から、先端チップ130に対して熱収縮チューブ64を被せて加熱することにより、バルーン膜22を先端チップ130に対して熱融着する。これにより、熱可塑性の先端チップ130が僅かに変形し、光ファイバ41が通孔32内に固定された先端チップ30となる。
具体的には、熱収縮チューブ64が加熱されて収縮することにより、先端チップ130の通孔132の内径が縮径されてファイバ固定部60が形成され、変形後の先端チップ30では、光ファイバ41が、通孔32内部で圧着されて固定された状態となる。また、熱収縮チューブ64が加熱されて収縮することにより、先端チップ130の外周面とバルーン近位端22bが熱融着され、バルーン固定部62が形成される。
なお、バルーン膜22の熱融着及び光ファイバ41の圧着固定が行われる際、通孔32と平行に伸びるガイドワイヤ挿通孔36には、通常硬質の材料で構成される内管23の内管遠位端23aが挿入されているため、熱融着及び圧着固定工程で、ガイドワイヤ挿通孔36がつぶれてしまう問題を防止できる。
最後に、圧力センサ40を覆うように、ゲル状物質48をセンサ収容孔34内に充填した後、第1開口34aを塞ぐように、チップ遠位端30aの平坦面30aaに先端隔壁膜49を固定することにより、バルーンカテーテル20の遠位端部分の組み立てが完了する。なお、ゲル状物質48の充填及び先端隔壁膜49の固定は、熱融着・圧着工程の前に行っても良い。
本実施形態に係るバルーンカテーテル20は、光ファイバ41が、先端チップ30内の通孔32内に圧着されて固定されているので、接着剤を用いて光ファイバを固定する従来の方法に比べて、確実かつ信頼性の高い固定を実現できる。光ファイバ41を圧着固定するバルーンカテーテル20であれば、接着剤が固着しにくいポリイミド被覆がされている光ファイバ41を用いる場合でも、光ファイバ41を先端チップ30に対して、確実に固定できる。また、先端チップ130、30を熱可塑性樹脂で構成し、加熱による先端チップ130の変形を利用して、圧着固定を行うため、固定の際に光ファイバ41に過度な力が加えられることがなく、製造中に光ファイバ41が破損することを防止できる。なお、光ファイバ41と先端チップ30との固定では、圧着による固定に加えて、位置決め部材45を介して、若しくは直接先端チップ30に対して接着する固定方法が併用されていても良い。
また、ファイバ固定部60をバルーン固定部62の内側に配置している本実施形態に係るバルーンカテーテル20は、熱収縮チューブ64を用いてバルーン膜22を先端チップ30に熱融着する際、光ファイバ41の圧着固定を同時に行うことができるので、製造が容易であり、生産性に優れている。
さらに、位置決め部材45を用いることにより、圧力センサ40を所望の位置に対して、容易に固定できる。また、位置決め部材45をセンサ収容孔34の内壁に接着する必要がなく、また、光ファイバ41を位置決め部材45に接着する必要もないため、接着箇所が少なく製造が容易であり、信頼性も高い。
第2実施形態
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。図6は、本発明の第2実施形態に係るバルーンカテーテル220の遠位端近傍を表す拡大断面図である。バルーンカテーテル220は、光ファイバ41が先端チップ230の通孔232内に圧着されて固定されており、基本的な特徴は第1実施形態に係るバルーンカテーテル20と同様であるため、相違点のみを説明する。
バルーンカテーテル220は、先端チップ230のセンサ収容孔234に、位置決め部材やゲル状物質が配置されていない。また、先端チップ230のチップ遠位端230aには、先端隔壁膜が設けられておらず、センサ収容孔234の第1開口234aは外部と連通している。このように、バルーンカテーテル220の圧力センサ40は、外部に対して露出した状態で保持されていても良い。バルーンカテーテル220は、第1実施形態に係るバルーンカテーテル20と同様に、光ファイバ41が先端チップ230内の通孔232内に圧着されて固定されているので、光ファイバ41及び圧力センサ40の固定信頼性が高く、また、接着箇所が少なく非常にシンプルが構造を有するため、製造が容易である。
20…バルーンカテーテル
22…バルーン膜
23…内管
24…外管
30…先端チップ
32…通孔
34…センサ収容孔
36…ガイドワイヤ挿通孔
40…圧力センサ
41…光ファイバ
45…位置決め部材
60…ファイバ固定部
62…バルーン固定部

Claims (5)

  1. 光を利用して圧力を測定可能なセンサと、
    前記センサに接続される光ファイバと
    遠位端であるチップ遠位端に第1開口を備え前記センサを収容するセンサ収容孔と、前記センサ収容孔に接続する接続部から近位端であるチップ近位端の第2開口まで続いており前記光ファイバを通す通孔と、が形成されており、前記光ファイバの遠位端に設けられ、熱可塑性樹脂で構成される先端チップと、を有し、
    前記光ファイバは、前記先端チップに対して、前記通孔内で圧着されて固定されていることを特徴とするカテーテル。
  2. 遠位端であるバルーン遠位端が前記先端チップの外周面に熱融着で固定されているバルーン膜をさらに有し、
    前記光ファイバと前記先端チップとを固定するファイバ固定部は、前記バルーン遠位端と前記先端チップとが固定されるバルーン固定部の内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記先端チップには、前記センサ収容孔及び前記通孔と平行に伸びるガイドワイヤ挿通孔が形成されており、
    前記ガイドワイヤ挿通孔に内管の遠位端である内管遠位端が接続してあり、
    前記バルーン膜の近位端であるバルーン近位端に外管の遠位端である外管遠位端が接続してあることを特徴とする請求項2に記載のカテーテル。
  4. 前記光ファイバを軸方向移動可能に挿通させるファイバ挿通孔が形成されており、前記センサ収容孔内であって前記センサより前記通孔の近くに配置される位置決め部材を、さらに有することを特徴とする請求項1から3までのいずれかに記載のカテーテル。
  5. 前記センサ収容孔の前記第1開口を封止する先端隔壁膜と、
    前記センサを覆うように、前記センサ収容孔内に充填してあるゲル状物質と、をさらに有することを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載のカテーテル。
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