JP6428750B2 - 塗装乾燥方法及びその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、塗装されたワークの塗膜を乾燥させる塗装乾燥方法及びその装置に関する。
塗装されたワークを乾燥炉に搬入して塗膜の乾燥(フラッシュオフ或いは焼付け)を行なうことは、車体塗装等の分野で一般に行なわれている。特許文献1には、電着塗装後の車体の焼付け乾燥炉の一例が記載されている。この例では、外気導入路からの導入外気と乾燥炉から取り出した空気を混合して加熱器で加熱して乾燥炉に供給するようにされている。また、乾燥炉からの排ガス(ヤニ成分等を含む排ガス)を触媒酸化装置に導いて浄化脱臭処理した後、大気中に放出するようにされている。さらに、浄化脱臭処理済みの高温排ガスにて上記導入外気を予熱するようにされている。
また、上記特許文献1には、乾燥炉の前後に予熱炉と冷却ゾーンを設け、予熱用空気を放熱源とし、冷却用空気を吸熱源とするヒートポンプにより、予熱用空気の加熱と冷却用空気の冷却を行なうことが記載されている。
特開2011−58081号公報
上記乾燥炉では、塗膜に含まれる水分やVOCの蒸発によって乾燥炉内の蒸気圧が高くなり、それに伴って、蒸発速度が低下する(乾燥に時間がかかる)という問題がある。
また、VOCを触媒酸化装置によって処理する(燃焼分解させる)ためにはエネルギーが必要であり、さらに、触媒酸化装置を通過した排ガスの熱は熱交換によって導入外気の加熱に利用されるものの、排ガスは熱交換後であっても温度が比較的高いから、その排出によるエネルギーロスがある。
さらに、乾燥炉から炉内空気が冷却ゾーンにリークしてヤニ成分が凝縮し、ワークに付着するという問題もある。
本発明は、上記課題の解決のために、乾燥炉から取り出した空気をヒートポンプによって冷却し、該空気中の水分、VOC等の蒸気を凝縮させて除去した後、加熱して乾燥炉に戻すようにした。
ここに開示する塗装乾燥方法は、塗装されたワークを乾燥炉に搬入し、該乾燥炉において該ワークの塗膜を乾燥させる方法であって、
上記ワークは、搬送用ハンガーに搭載されて上記乾燥炉に搬入されるものであり、
上記乾燥炉から炉内空気を取り出し、該空気中の少なくとも水分及びVOC各々の一部が凝縮して除去されるように、該空気を冷却する工程と、
上記冷却後の空気を加熱して上記乾燥炉に戻す工程とを備え、
上記乾燥炉から取り出した空気を吸熱源とし、上記冷却後の空気を放熱源とするヒートポンプを複数設け、該複数のヒートポンプを用いて上記空気の冷却及び加熱を段階的に行ない、
上記空気を冷却する工程では、上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去することを特徴とする。
これによれば、乾燥炉内の空気を取り出して冷却し、水分及びVOCを凝縮させて除去した後の乾燥した空気が加熱されて乾燥炉に戻されるから、乾燥炉内の蒸気圧の上昇が抑えられる。その結果、乾燥炉における塗膜中の水分やVOCの蒸発速度が高くなるため、ワークの塗膜を乾燥炉において速やかに効率良く乾燥させることができ、品質向上に有利になる。
単段冷却では、乾燥炉から取り出した空気の温度を水分及びVOCが凝縮する温度まで下げることが難しいところ、当該実施形態によれば、複数のヒートポンプを用いて空気の冷却及び加熱を段階的に行なうから、空気を所期の温度まで冷却し、次いで、ワークの塗膜の乾燥に適した温度まで上昇させることが容易になる。
そうして、上記空気の段階的冷却により、乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入されるハンガーの表面温度以下になるように、乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去する。従って、乾燥炉内においてハンガーに結露することが防止され、その結果、結露水がワークに滴下して塗膜品質が低下することが避けられる。
また、上記冷却によってVOCが除去されるから、VOC処理のための排気や触媒酸化装置の設置が不要になり、若しくは、触媒酸化装置を設ける場合でも、その小型化及び排気量の低減が可能になる。さらに、上記空気の冷却及び加熱にヒートポンプを利用するから、エネルギーロスが少なくなる。よって、省エネに有利になる。
また、上記冷却によって、ヤニ成分の凝縮除去が図れるから、ヤニ成分のリークによるワークへの付着も防止される
実施形態では、上記複数のヒートポンプとして、COを冷媒とする第1ヒートポンプと、フロン系媒体を冷媒とする第2ヒートポンプとを設け、上記空気の冷却は、上記第1ヒートポンプから上記第2ヒートポンプの順で段階的に行ない、上記空気の加熱は上記第2ヒートポンプから上記第1ヒートポンプの順で段階的に行なう。
COを冷媒とする第1ヒートポンプは高温側での吸放熱に適し、フロン系媒体を冷媒とする第2ヒートポンプは低温側での吸放熱に適する。そこで、当該実施形態では、空気の冷却は、上記第1ヒートポンプから上記第2ヒートポンプの順で段階的に行ない、空気の加熱は上記第2ヒートポンプから上記第1ヒートポンプの順で段階的に行なうようにしたものである。
一実施形態では、上記乾燥炉から取り出した空気を、上記ヒートポンプによる冷却前に予備冷却する。
ヒートポンプによる冷却では、圧縮機の駆動等に伴って熱が発生するが、当該実施形態によれば、予備冷却により、空気をヒートポンプによって所期の温度まで冷却することが容易になる。
一実施形態では、上記ヒートポンプによって加熱された空気をさらに加熱して上記乾燥炉に戻す。
ヒートポンプによって加熱された空気をさらに加熱することにより、乾燥炉に戻す空気を所期の温度に調整することが容易になる。
ここに開示する塗装乾燥方法は、塗装されたワークを乾燥炉に搬入し、該乾燥炉において該ワークの塗膜を乾燥させる塗装乾燥方法であって、
上記ワークは、搬送用ハンガーに搭載されて上記乾燥炉に搬入されるものであり、
上記乾燥炉から炉内空気を取り出し、該空気中の少なくとも水分及びVOC各々の一部が凝縮して除去されるように、該空気を冷却する工程と、
上記冷却後の空気を加熱して上記乾燥炉に戻す工程とを備え、
上記乾燥炉から取り出した空気を吸熱源とし、上記冷却後の空気を放熱源とするヒートポンプを設け、該ヒートポンプを用いて上記空気の冷却及び加熱を行ない、
さらに、上記乾燥炉から取り出した空気を、上記ヒートポンプによる冷却前に予備冷却する工程を備え、
上記空気を冷却する工程では、上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去することを特徴とする。
この塗装乾燥方法では、乾燥炉から取り出した空気の予備冷却とヒートポンプによる冷却とによって、乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入されるハンガーの表面温度以下になるように、乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去する。従って、この塗装乾燥方法においても、上記複数のヒートポンプを利用する塗装乾燥方法と同様の効果が得られる。
この塗装乾燥方法の一実施形態では、上記ヒートポンプによって加熱された空気をさらに加熱して上記乾燥炉に戻す。
ヒートポンプによって加熱された空気をさらに加熱することにより、乾燥炉に戻す空気を所期の温度に調整することが容易になる。
ここに開示する塗装されたワークの塗膜を乾燥させる塗装乾燥装置は、
上記ワークが搬入される乾燥炉と、
上記乾燥炉から炉内空気が導入され、該空気中の少なくとも水分及びVOCの一部が凝縮して除去されるように、該空気を冷却する冷却器と、
上記冷却器によって冷却された空気が導入され、該空気を加熱する加熱器と、
上記乾燥炉内の空気を上記冷却器から上記加熱器を経て上記乾燥炉に戻るように循環させる循環路と、
上記冷却器と上記加熱器を連絡し、上記冷却器に上記空気を冷却する冷熱を熱交換によって供給し、上記加熱器に上記空気を加熱する温熱を熱交換によって供給するヒートポンプとを備えていて、
上記ワークは、搬送用ハンガーに搭載されて上記乾燥炉に搬入されるものであり、
上記空気の冷却及び加熱が段階的に行なわれるように、上記冷却器と上記加熱器をヒートポンプで連絡してなるセットが上記循環路に複数設けられており、
上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去することを特徴とする。
この装置によれば、乾燥炉から炉内空気を取り出し、該空気中の少なくとも水分及びVOC各々の一部が凝縮して除去されるように、該空気をヒートポンプによって冷却し、さらに、該ヒートポンプを用いて冷却後の空気を加熱して乾燥炉に戻すことができる。よって、乾燥炉内の蒸気圧の上昇を抑えて、ワークの塗膜を速やかに効率良く乾燥させることができるとともに、VOC処理のための排気や触媒酸化装置の設置が不要になり、或いは、触媒酸化装置の小型化及び排気量の低減が可能になって、省エネに有利になり、さらに、ヤニ成分のリークによるワークへの付着防止も図れる。
そうして、上記複数のヒートポンプによる空気の段階的冷却により、上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分が凝縮して除去される。従って、乾燥炉内においてハンガーに結露することが防止され、その結果、結露水がワークに滴下して塗膜品質が低下することが避けられる。
塗装乾燥装置の一実施形態では、上記複数のセットとして、COを冷媒とする第1ヒートポンプを用いた第1セットと、フロン系媒体を冷媒とする第2ヒートポンプを用いた第2セットとを備え、上記空気の冷却が上記第1ヒートポンプから上記第2ヒートポンプの順で段階的に行なわれ、上記空気の加熱が上記第2ヒートポンプから上記第1ヒートポンプの順で段階的に行なわれるように、上記第1及び第2の両セットが上記循環路に設けられている。
これによれば、高温側での吸放熱に適したCO冷媒による第1ヒートポンプと、低温側での吸放熱に適したフロン系冷媒による第2ヒートポンプとを利用して、空気の冷却及び加熱を効率良く行なうことができる。
塗装乾燥装置の一実施形態では、上記循環路に配設され、上記乾燥炉から取り出された空気を冷却して上記冷却器に導入する前置冷却器を備えている。
これによれば、前置冷却器による予備冷却により、空気をヒートポンプによって所期の温度まで冷却することが容易になる。
塗装乾燥装置の一実施形態では、上記循環路に配設され、上記加熱器によって加熱された空気をさらに所定温度に加熱して上記乾燥炉に戻す後置加熱器を備えている。
後置加熱器による加熱により、乾燥炉に戻す空気を所期の温度に調整することが容易になる。また、後置加熱器により、操業開始時の乾燥炉の昇温を早めることができる。
ここに開示する塗装されたワークの塗膜を乾燥させる塗装乾燥装置は、
上記ワークが搬入される乾燥炉と、
上記乾燥炉から炉内空気が導入され、該空気中の少なくとも水分及びVOCの一部が凝縮して除去されるように、該空気を冷却する冷却器と、
上記冷却器によって冷却された空気が導入され、該空気を加熱する加熱器と、
上記乾燥炉内の空気を上記冷却器から上記加熱器を経て上記乾燥炉に戻るように循環させる循環路と、
上記冷却器と上記加熱器を連絡し、上記冷却器に上記空気を冷却する冷熱を熱交換によって供給し、上記加熱器に上記空気を加熱する温熱を熱交換によって供給するヒートポンプとを備えていて、
上記ワークは、搬送用ハンガーに搭載されて上記乾燥炉に搬入されるものであり、
さらに、上記循環路に配設され、上記乾燥炉から取り出された空気を冷却して上記冷却器に導入する前置冷却器を備えており、
上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去することを特徴とする。
この塗装乾燥装置では、乾燥炉から取り出した空気の予備冷却とヒートポンプによる冷却とによって、乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入されるハンガーの表面温度以下になるように、乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去する。従って、この塗装乾燥装置においても、上記複数のヒートポンプを利用する塗装乾燥装置と同様の効果が得られる。
この塗装乾燥装置の一実施形態では、上記循環路に配設され、上記加熱器によって加熱された空気をさらに所定温度に加熱して上記乾燥炉に戻す後置加熱器を備えている。
後置加熱器による加熱により、乾燥炉に戻す空気を所期の温度に調整することが容易になる。また、後置加熱器により、操業開始時の乾燥炉の昇温を早めることができる。
本発明によれば、ヒートポンプを利用して、乾燥炉から取り出した空気を冷却して該空気中の少なくとも水分及びVOC各々の一部を凝縮させて除去し、この冷却後の空気を加熱して上記乾燥炉に戻すから、乾燥炉内の蒸気圧の上昇を抑えて、ワークの塗膜を速やかに効率良く乾燥させることができるとともに、VOC処理のための排気や触媒酸化装置の設置が不要になり、或いは、触媒酸化装置の小型化及び排気量の低減が可能になって、省エネに有利になり、さらに、ヤニ成分のリークによるワークへの付着防止も図れる。
また、本発明によれば、複数のヒートポンプを用いた空気の段階的冷却により、又は空気の予備冷却とヒートポンプによる冷却とにより、乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入されるハンガーの表面温度以下になるように、乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去するから、乾燥炉内においてハンガーに結露することが防止され、その結果、結露水がワークに滴下して塗膜品質が低下することが避けられる。
参考形態に係る塗装乾燥装置を示すブロック図。 同装置の乾燥炉、ワーク及び搬送用ハンガーを示す断面図。 実施形態1に係る塗装乾燥装置の冷却・加熱システムを示す図。 実施形態2に係る塗装乾燥装置の冷却・加熱システムを示す図。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
参考形態
図1に示す塗装乾燥装置において、1は塗装されたワーク2が搬入される乾燥炉である。乾燥炉1の外部に、乾燥炉1から取り出した空気を冷却した後、加熱するためのヒートポンプ3、ヒートポンプ3で加熱された空気を加熱する後置加熱器4、並びに循環用ファン5が設けられている。乾燥炉1、ヒートポンプ3,後置加熱器4及び循環用ファン5は、乾燥炉1から取り出した空気を、ヒートポンプ3,後置加熱器4及び循環用ファン5を順に通して乾燥炉1に戻す循環路6によって接続されている。
ヒートポンプ3は、圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器の順に冷媒を循環させる蒸気圧縮式であり、COを冷媒とする。ヒートポンプ3の蒸発器が、乾燥炉1から取り出した空気を、該空気中の少なくとも水分及びVOCの一部が凝縮して除去されるように、熱交換によって冷却する冷却器を構成している。また、ヒートポンプ3の凝縮器が、上記蒸発器で冷却された空気を熱交換によって加熱する加熱器を構成している。換言すれば、ヒートポンプ3は、乾燥炉1から取り出した空気を吸熱源とし、上記冷却後の空気を放熱源とするヒートポンプになっている。
後置加熱器4としてはガスバーナーが用いられており、該後置加熱器4にガス燃料及び外気が供給される。この後置加熱器4は、操業開始時の乾燥炉1内の空気の早期昇温や乾燥炉1内の温度調整等の必要に応じて利用される。
本例のワーク2は、自動車ボディであり、図2に示すハンガー式搬送装置(オーバーヘッドコンベア)のハンガー10に搭載されて乾燥炉1に搬入される。
ハンガー式搬送装置は、塗装ラインに沿って延びるガイドレール11と、このガイドレール11にローラ12によって係合し該ガイドレール11に沿って移動する前後のトロリー13とを備え、トロリー13にハンガー10が吊り下げられている。ハンガー10は、ワーク2を両側から支持するための、トロリー13にCネック14を介して吊り下げられた前後の門型フレーム15を備えている。門型フレーム15の下端部にはワーク受け16が設けられている。
乾燥炉1の相対する内側壁17には、循環路6から供給される温風をハンガー10に搭載されたワーク2に向けて吹き出すノズルボックス18が設けられている。内側壁17の上部には、乾燥炉1内の空気を循環路に排出するエア吸込み口19が開口している。乾燥炉1の壁には断熱材8が設けられている。
上記構成において、塗装されたワーク2はハンガー10に搭載されて乾燥炉1に搬入される。乾燥炉1において、ワーク2を搬送しながら、ワーク2の塗膜の乾燥を行なう。乾燥炉1内の空気は、循環用ファン5の作動により、エア吸込み口19からヒートポンプ3の蒸発器(冷却器)に導かれ、該蒸発器によって冷却される。
これにより、乾燥炉1から取り出された空気中の水分の一部が凝縮する。同時に、その空気中に含まれるVOCや、塗料成分の酸化分解等によって生ずるヤニ成分も一部凝縮する。この空気の冷却によって生じた凝縮液がタンク7に貯留される。このタンク7の凝縮液からVOCが回収されて再利用される。
水分やVOC等が除去された冷却後の空気は、ヒートポンプ3の凝縮器(加熱器)に導かれ、該凝縮器で加熱される。凝縮器で加熱された空気は、必要に応じて後置加熱器4でさらに加熱されて、乾燥炉1のノズルボックス18から乾燥炉1内に戻される。すなわち、温風が乾燥炉1内に吹き出す。
上述の如く、乾燥炉1から取り出された空気がヒートポンプ3によって冷却されることで、該空気中の水分だけでなく、VOCの一部が除去される。そのため、当該塗装乾燥装置では、乾燥炉1内の空気を取り出して触媒燃焼装置でVOCを燃焼除去する排気設備は不要になっている。
そうして、乾燥炉1には、上記水分が除去されて湿度が低くなった、すなわち、乾燥された温風が供給されることになる。よって、乾燥炉1においては、ワーク2の塗膜からの水分及びVOCの蒸発速度が高くなり、塗膜の速やかな乾燥及び品質向上が図れる。また、乾燥炉1に乾燥した温風が供給されることにより、乾燥炉1の空気の露点温度が低くなり、ハンガー10への結露が避けられ、従って、その結露水のワーク2への落下による塗膜の品質低下が避けられる。
実施形態1
実施形態1に係る塗装乾燥装置の要部を図3に示す。同図には、循環路6の一部のみを示す。図示は省略するが、当該塗装乾燥装置は、参考形態と同じく、乾燥炉及び循環用ファンを備えている。
塗装乾燥装置は、フラッシュオフ用であって、その循環路6には、上流側から下流側に向かって順に、第1前置冷却器21、第2前置冷却器22、参考形態と同じくCOを冷媒とするヒートポンプ23を用いた冷却器24、前置加熱器25、ヒートポンプ23を用いた加熱器26、並びに参考形態のものと同様の後置加熱器4が配設されている。従って、乾燥炉1から取り出された空気は、冷却器21,22,24及び加熱器25,26,4を順に通って乾燥炉1に戻される。
第1前置冷却器21及び前置加熱器25各々は、冷媒と空気の熱交換によって冷却及び加熱を行なうものであり、第1前置冷却器21と前置加熱器25の間で冷媒を循環させるように構成されている。第2前置冷却器22は、第1前置冷却器21から送られる空気をクーリングタワー27で得られる冷水との熱交換によって冷却する。
ヒートポンプ23の蒸発器28で冷却された冷水は送水ポンプ(図示省略)によって冷水タンク29に供給される。冷却器24は、第2前置冷却器22から送られる空気を、冷水タンク29から送水ポンプ(図示省略)によって送られる冷水との熱交換によって冷却する。このヒートポンプ23の凝縮器が加熱器26を構成している。冷却器24には、空気の冷却によって生じた凝縮液を貯留するタンク7が付設されている。
上記構成において、乾燥炉から取り出された空気は、第1前置冷却器21、第2前置冷却器22及びヒートポンプ23を用いた冷却器24によって段階的に冷却される。
すなわち、乾燥炉から取り出された空気は、第1前置冷却器21により、冷却器24によって冷却された空気の冷熱を用いて冷却される。例えば、乾燥炉から取り出された空気の温度が80℃であるとき、その空気が第1前置冷却器21によって60℃程度まで冷却される。第1前置冷却器21で冷却された空気は、第2前置冷却器22により、クーリングタワー27で得られる冷水によって例えば40℃程度までさらに冷却される。
第2前置冷却器22で冷却された空気は、ヒートポンプ23を用いた冷却器24によって、該空気中の水分、VOC及びヤニ成分が凝縮する温度、例えば20℃程度まで冷却される。この冷却によって空気中の水分の一部が凝縮して除去されることにより、乾燥炉から取り出されたときに例えば22g/kgであった空気の重量絶対湿度が15g/kg程度まで下がる。
冷却器24で冷却された空気は、前置加熱器25、ヒートポンプ23を用いた加熱器26及び後置加熱器4により段階的に加熱される。すなわち、前置加熱器25によって40℃程度にまで加熱され、加熱器26によって80℃程度にまで加熱され、後置加熱器4によって100℃程度にまで加熱されて乾燥炉に戻される。この乾燥炉に戻される空気は、先の冷却・凝集によって絶対湿度が15g/kg程度まで下がっているから、乾燥炉には乾燥した温風が供給されることになる。
乾燥炉に搬入されるハンガーの表面温度は27〜28℃程度であるところ、絶対湿度15g/kg程度の空気が乾燥炉に供給されると、乾燥炉の空気の露点温度はハンガーの表面温度よりも低くなる。よって、ハンガーへの結露(結露水の塗膜への落下)が避けられる。
また、本実施形態によれば、第1前置冷却器21と前置加熱器25を設置して、乾燥炉から取り出された高温の空気と冷却器24を通過した低温の空気との間で熱交換するようにしたから、熱効率が高くなる。また、ヒートポンプ23の駆動エネルギーが循環する空気の加熱に働くところ、クーリングタワー27を利用した第2前置冷却器22による冷却によって、当該空気を所期の温度まで冷却することが容易になる。
実施形態2
実施形態2に係る塗装乾燥装置の要部を図4に示す。同図には、循環路6の一部のみを示すが、当該塗装乾燥装置は、参考形態と同じく、乾燥炉及び循環用ファンを備えている。
本実施形態は、実施形態1のCOを冷媒とするヒートポンプ(以下、「第1ヒートポンプ」という。)23に加えて、フロン系媒体を冷媒とする第2ヒートポンプ31を上記空気の冷却及び加熱に利用したことを特徴とする。他の構成は実施形態1と実質的に同じである。
すなわち、循環路6には、COを冷媒とする第1ヒートポンプ23に係る冷却器(以下、「第1冷却器」という。)24に続いて、第2ヒートポンプ31に係る第2冷却器32と第2加熱器33とが配設されている。第2ヒートポンプ31は、第1ヒートポンプ23と同じく、圧縮機→凝縮器→膨張弁→蒸発器の順にフロン系媒体を循環させる蒸気圧縮式である。
第1ヒートポンプ23の場合と同じく、第2ヒートポンプ31の蒸発器で冷却された冷水が冷水タンクに供給され、第2冷却器32は、第1冷却器24から送られる空気を冷水タンクの冷水との熱交換によって冷却する。なお、冷水タンク及び送水ポンプの図示は省略している。一方、第2ヒートポンプ31の凝縮器が第2加熱器33を構成している。また、第1冷却器24及び第2冷却器32各々からタンク7に凝縮液用ドレンが延設されている。
要するに、本実施形態は、COを冷媒とする第1ヒートポンプ23で第1冷却器24と加熱器(以下、「第1加熱器」という。)26を連絡してなる第1セットと、フロン系媒体を冷媒とする第2ヒートポンプ31で第2冷却器32と第2加熱器33を連絡してなる第2セットとを備えている。
従って、乾燥炉から取り出された空気は、前置冷却器21,2を通過した後、第1ヒートポンプ23に係る第1冷却器24、第2ヒートポンプ31に係る第2冷却器32、第2ヒートポンプ31に係る第2加熱器33及び第1ヒートポンプ23に係る第1加熱器26の順で流れることになる。
本実施形態によれば、高温側での吸放熱に適したCO媒体による第1ヒートポンプ23と、低温側での吸放熱に適したフロン系媒体による第2ヒートポンプ31とを利用して、空気の冷却及び加熱を効率良く行なうことができる。
<その他>
上記実施形態1,2は塗膜のフラッシュオフを行なうものであるが、本発明は塗膜の焼付けのための乾燥にも適用することできる。
また、本発明は、自動車ボディの塗膜の乾燥に限らず、他の塗装品の塗膜の乾燥にも適用することができる。
1 乾燥炉
2 ワーク
3 ヒートポンプ(冷却器,加熱器)
4 後置加熱器
6 循環路
7 タンク
10 ハンガー
21 前置冷却器
22 前置冷却器
23 ヒートポンプ(COを冷媒とする第1ヒートポンプ)
24 冷却器(第1冷却器)
26 加熱器(第1加熱器)
31 フロン系媒体を冷媒とする第2ヒートポンプ
32 第2冷却器
33 第2加熱器

Claims (10)

  1. 塗装されたワークを乾燥炉に搬入し、該乾燥炉において該ワークの塗膜を乾燥させる塗装乾燥方法であって、
    上記ワークは、搬送用ハンガーに搭載されて上記乾燥炉に搬入されるものであり、
    上記乾燥炉から炉内空気を取り出し、該空気中の少なくとも水分及びVOC各々の一部が凝縮して除去されるように、該空気を冷却する工程と、
    上記冷却後の空気を加熱して上記乾燥炉に戻す工程とを備え、
    上記乾燥炉から取り出した空気を吸熱源とし、上記冷却後の空気を放熱源とするヒートポンプを複数設け、該複数のヒートポンプを用いて上記空気の冷却及び加熱を段階的に行ない、
    上記空気を冷却する工程では、上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去することを特徴とする塗装乾燥方法。
  2. 請求項1において、
    上記複数のヒートポンプとして、COを冷媒とする第1ヒートポンプと、フロン系媒体を冷媒とする第2ヒートポンプとを設け、
    上記空気の冷却は、上記第1ヒートポンプから上記第2ヒートポンプの順で段階的に行ない、上記空気の加熱は上記第2ヒートポンプから上記第1ヒートポンプの順で段階的に行なうことを特徴とする塗装乾燥方法。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記乾燥炉から取り出した空気を、上記ヒートポンプによる冷却前に予備冷却することを特徴とする塗装乾燥方法。
  4. 塗装されたワークを乾燥炉に搬入し、該乾燥炉において該ワークの塗膜を乾燥させる塗装乾燥方法であって、
    上記ワークは、搬送用ハンガーに搭載されて上記乾燥炉に搬入されるものであり、
    上記乾燥炉から炉内空気を取り出し、該空気中の少なくとも水分及びVOC各々の一部が凝縮して除去されるように、該空気を冷却する工程と、
    上記冷却後の空気を加熱して上記乾燥炉に戻す工程とを備え、
    上記乾燥炉から取り出した空気を吸熱源とし、上記冷却後の空気を放熱源とするヒートポンプを設け、該ヒートポンプを用いて上記空気の冷却及び加熱を行ない、
    さらに、上記乾燥炉から取り出した空気を、上記ヒートポンプによる冷却前に予備冷却する工程を備え、
    上記空気を冷却する工程では、上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去することを特徴とする塗装乾燥方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    上記ヒートポンプによって加熱された空気をさらに加熱して上記乾燥炉に戻すことを特徴とする塗装乾燥方法。
  6. 塗装されたワークの塗膜を乾燥させる塗装乾燥装置であって、
    上記ワークが搬入される乾燥炉と、
    上記乾燥炉から炉内空気が導入され、該空気中の少なくとも水分及びVOCの一部が凝縮して除去されるように、該空気を冷却する冷却器と、
    上記冷却器によって冷却された空気が導入され、該空気を加熱する加熱器と、
    上記乾燥炉内の空気を上記冷却器から上記加熱器を経て上記乾燥炉に戻るように循環させる循環路と、
    上記冷却器と上記加熱器を連絡し、上記冷却器に上記空気を冷却する冷熱を熱交換によって供給し、上記加熱器に上記空気を加熱する温熱を熱交換によって供給するヒートポンプとを備えていて、
    上記ワークは、搬送用ハンガーに搭載されて上記乾燥炉に搬入されるものであり、
    上記空気の冷却及び加熱が段階的に行なわれるように、上記冷却器と上記加熱器をヒートポンプで連絡してなるセットが上記循環路に複数設けられており、
    上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去することを特徴とする塗装乾燥装置。
  7. 請求項6において、
    上記複数のセットとして、COを冷媒とする第1ヒートポンプを用いた第1セットと、フロン系媒体を冷媒とする第2ヒートポンプを用いた第2セットとを備え、
    上記空気の冷却が上記第1ヒートポンプから上記第2ヒートポンプの順で段階的に行なわれ、上記空気の加熱が上記第2ヒートポンプから上記第1ヒートポンプの順で段階的に行なわれるように、上記第1及び第2の両セットが上記循環路に設けられていることを特徴とする塗装乾燥装置。
  8. 請求項6又は請求項7において、
    上記循環路に配設され、上記乾燥炉から取り出された空気を冷却して上記冷却器に導入する前置冷却器を備えていることを特徴とする塗装乾燥装置。
  9. 塗装されたワークの塗膜を乾燥させる塗装乾燥装置であって、
    上記ワークが搬入される乾燥炉と、
    上記乾燥炉から炉内空気が導入され、該空気中の少なくとも水分及びVOCの一部が凝縮して除去されるように、該空気を冷却する冷却器と、
    上記冷却器によって冷却された空気が導入され、該空気を加熱する加熱器と、
    上記乾燥炉内の空気を上記冷却器から上記加熱器を経て上記乾燥炉に戻るように循環させる循環路と、
    上記冷却器と上記加熱器を連絡し、上記冷却器に上記空気を冷却する冷熱を熱交換によって供給し、上記加熱器に上記空気を加熱する温熱を熱交換によって供給するヒートポンプとを備えていて、
    上記ワークは、搬送用ハンガーに搭載されて上記乾燥炉に搬入されるものであり、
    さらに、上記循環路に配設され、上記乾燥炉から取り出された空気を冷却して上記冷却器に導入する前置冷却器を備えており、
    上記乾燥炉内の空気の露点温度が該乾燥炉に搬入される上記ハンガーの表面温度以下になるように、上記乾燥炉から取り出した空気中の水分を凝縮させて除去することを特徴とする塗装乾燥装置。
  10. 請求項6乃至請求項9のいずれか一において、
    上記循環路に配設され、上記加熱器によって加熱された空気をさらに加熱して上記乾燥炉に戻す後置加熱器を備えていることを特徴とする塗装乾燥装置。
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