JP6425794B1 - 半導体圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズを大きくすることなく、高い信頼性を維持して、高精度に圧力を測定することができる水素透過防止性能を備えた半導体圧力センサを得ること。
【解決手段】凹部が形成された第1の半導体基板と、第1の半導体基板に酸化膜を介して接合された第2の半導体基板とを備え、第1の半導体基板の凹部と第2の半導体基板とにより囲まれた空間で形成された基準圧力室と、第2の半導体基板の圧力を受ける面に、基準圧力室の外周に沿って形成されたピエゾ抵抗と、第2の半導体基板の圧力を受ける面と、第2の半導体基板および酸化膜の側面とに形成された保護膜とを備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、特に燃料電池を搭載した自動車において、水素ガスもしくは水素ガスを含む気体の圧力測定に用いられる半導体圧力センサに関する。
燃料電池車等に搭載されるタイプの燃料電池システムにおいては、高電圧の発生が可能な燃料電池スタックが用いられている。燃料電池スタックは、燃料電池セル積層体を、絶縁板、集電板、エンドプレート等で挟み込むように構成される。燃料電池セル積層体は、燃料電池セルを多数積層したものである。1組の燃料電池セルは、一般的には、アノード側電極、電解質膜、カソード側電極から成る膜電極アセンブリ(MEA:Membrane Electrode Assembly)とセパレータから構成される。
燃料電池スタックにおいては、アノード側に燃料ガス(例えば水素ガス)を、カソード側に酸素ガス(例えば空気)を供給することによって、電池反応が起こり、起電力が発生して、カソード側に水が生成する。この発電を効率的に行うためには、燃料電池スタックに供給される水素ガス、および、空気の量を的確に測定し、過不足なく制御した上で供給する必要がある。水素ガスの制御には、圧力センサが利用されている。
従来、水素ガスもしくは水素ガスを含むガスの圧力を測定する用途においては、SUS316に代表されるような金属材料を、受圧筐体や受圧ダイヤフラムに採用した圧力センサが用いられてきた。金属材料には、基本的に水素脆化という課題を有していため、一般に、表面に水素脆化を防止するコーティング処理がなされる。信頼性は担保されるが、重量が大きい、高コストであるという車載用に適さない重大な課題があった。更には、受圧ダイヤフラムが金属材料であることから、測定精度、応答性を上げることが難しいという課題もあった。
一方、単結晶シリコンを受圧ダイヤフラムに採用した半導体圧力センサが利用されている。半導体圧力センサは、絶対圧を測定するために、基準圧力室の内部を真空状態としている。基準圧力室は、受圧ダイヤフラムを有するシリコンウエハと、台座となるガラスウエハとを陽極接合することで構成される例が多い。しかしながら、水素ガスの分子径は、その共有結合半径が約37pm、ファンデルワールス半径が約120pmと非常に小さいため、ガラスのようなポーラスな材料では、ガス分子が透過してしまうという性質を有しているため、水素を含むガスの圧力を測定する用途には適していないという課題があった。
このような課題に対処するため、ガラスウエハを用いずに、基準圧力室を単結晶シリコン材で構成する半導体圧力センサがある(例えば、特許文献1参照)。この半導体圧力センサは、台座となる第1のシリコン基板と、受圧ダイヤフラムと凹部を有する第2のシリコン基板とを酸化膜を介して真空状態下において接合し、台座の面と凹部から基準圧力室を構成するようにしたものである。ダイヤフラムの周縁部にはピエゾ抵抗が設けられており、圧力が印加された際にダイヤフラムが撓んで生じる応力をピエゾ抵抗が検出することで、圧力が測定される。このように単結晶シリコンで基準圧力室を構成することにより、水素のような分子径の小さいガスを含むガスの圧力も、精度よく測定される。また、本発明が意図する燃料電池車等に搭載される燃料電池システムや、自動車に搭載されるエンジンが吸入する空気の圧力を測定する用途での半導体圧力センサの動作温度範囲は120℃程度までであり、このような温度帯域における単結晶シリコンの水素拡散係数は非常に小さいため、水素拡散係数を考慮しても、基準圧力室の高真空状態の維持は可能となる(水素拡散係数の温度依存性については、例えば、非特許文献1参照)。
特許第3994531号公報
Sabrina Bedard et al. "Diffusion of hydrogen in crystalline silicon" , Phys. Rev. B 61, 9895 (2000)
しかしながら、基準圧力室を単結晶シリコン材で構成する半導体圧力センサにおいても、水素透過現象の防止の観点において、なおも課題を残している。
例えば特許文献1に示された半導体圧力センサにおいて、第1のシリコン基板と第2のシリコン基板とが接合されることで生じた接合界面は、半導体圧力センサの側面で露出している。単結晶シリコン基板であるウエハに複数の半導体圧力センサは製造され、ダイシングによってこれらは個片化されるため、通常の製造においては、この露出を避けることはできない。接合界面は、2枚のウエハの接合面を鏡面状態になるまで研磨し、酸化膜を介して2枚のウエハを接合した際に生じるものであるが、接合する前の接合面に僅かな面粗れやうねり、傷などの欠陥がある場合、これらの欠陥は2枚のウエハが密着して接合されることを妨げる。欠陥が接合後にも接合界面に残されると、半導体圧力センサの内部の基準圧力室と外部の水素ガス雰囲気とが欠陥を介して連通する。連通した欠陥は、分子径の小さい水素ガスが基準圧力室に浸入するリークパスとなる可能性がある。第1の課題は、製造時に生じたリークパスを遮断できていないことである。絶対圧を測定するために真空状態を維持すべき基準圧力室内に、水素ガスが侵入して基準圧力室の真空度が低下すると、高精度に圧力を測定することができなくなり、測定の信頼性が低下する。
また、2枚のウエハの接合を促進させるため、接合界面に必要な酸化膜も、半導体圧力センサの側面で露出している。酸化膜の露出した箇所は、水素ガスによって還元反応が促進されるために組成変動を起こし得る。この組成変動により、接合界面の残留応力状態が変動して、新たなリークパスが生じ、水素ガスが侵入することで出力変動に至るという課題もある。第2の課題は、水素ガスの圧力の測定中に、新たなリークパスが生じることである。リークパスが発生して水素ガスが侵入し基準圧力室の真空度が低下すると、高精度に圧力を測定することができなくなり、測定の信頼性が低下する。
この発明に係る半導体圧力センサは、凹部が形成された第1の半導体基板と、第1の半導体基板に酸化膜を介して接合された第2の半導体基板とを備え、第1の半導体基板の凹部と第2の半導体基板とにより囲まれた空間で形成された基準圧力室と、第2の半導体基板の圧力を受ける面に、基準圧力室の外周に沿って形成されたピエゾ抵抗と、第2の半導体基板の圧力を受ける面と、第2の半導体基板および酸化膜の側面とに形成された、水素および酸素を含有しない、1≦x≦4/3の窒化シリコン膜SiNxを積層した積層膜である保護膜を備えたものである。


本発明に係る半導体圧力センサによれば、半導体圧力センサを大きくすることなく、高い信頼性を維持して、高精度に圧力を測定できる。
本発明の実施の形態1における半導体圧力センサの平面図である。 本発明の実施の形態1における半導体圧力センサの断面図である。 図2の保護膜近傍の拡大図である。 本発明の実施の形態1における半導体圧力センサの製造工程を示した図である。 図4に続く製造工程を示した図である。 本発明の実施の形態2における半導体圧力センサの平面図である。 本発明の実施の形態2における半導体圧力センサの断面図である。 本発明の実施の形態2における別の半導体圧力センサの平面図である。 本発明の実施の形態2における別の半導体圧力センサの断面図である。 本発明の実施の形態2における別の半導体圧力センサの断面図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における半導体圧力センサ1の平面図であり、図2は図1の一点鎖線A−Aにおける断面図である。以下、半導体圧力センサ1について、図面を参照して説明する。
半導体圧力センサ1は、主面2aに凹部5が形成された第1の半導体基板2と、凹部5を覆う第2の半導体基板3と、第2の半導体基板3の圧力を受ける面である主面3aに互いに離間して形成されたピエゾ抵抗6a〜6dとを備える。第1の半導体基板2の主面2aと第2の半導体基板3の主面3bは、酸化膜7を介して接合される。第2の半導体基板3の主面3a等、後述する所定の位置に保護膜9を備える(図1は保護膜9を省略して示している)。第1の半導体基板2および第2の半導体基板3には単結晶シリコン基板を用い、第2の半導体基板3は変形可能な薄厚な基板である。
第1の半導体基板2の主面2aから厚さ方向に形成された凹部5と、凹部5を覆う第2の半導体基板3とにより囲まれた空間で、基準圧力室4が形成される。図2において、凹部5と対向する第2の半導体基板3の破線で囲まれた領域は、ダイヤフラム8の断面を構成する。ダイヤフラムは、矩形形状の変形可能な受圧部であり、受けた圧力に応じて撓みが生じる。ダイヤフラムの大きさ、厚さで撓みの程度、すなわち感圧特性が決定される。ダイヤフラム8では、主に第2の半導体基板3の厚さが、ダイヤフラムの厚さとなる。図1において、破線で囲まれた部分はダイヤフラム8が形成された領域で、正方形状である。また破線位置は、基準圧力室4の外周位置である。
第2の半導体基板3の主面3aに圧力が印加されると、ダイヤフラム8は基準圧力室4と外部の圧力の差圧に応じて撓み、それに伴い、ピエゾ抵抗6a〜6dの領域にも撓みが生じ、撓みに応じて抵抗値が変化する。この抵抗値は電気信号として取り出され、拡散配線層や金属電極膜(図示せず)を通じて外部に取り出される。
保護膜9は、ピエゾ抵抗6a〜6dや、拡散配線層などを外部の有害環境から保護する目的で、第2の半導体基板3の主面3aに積層して形成される。さらに保護膜9は、第1の半導体基板2と第2の半導体基板3とが接合された接合界面10、および酸化膜7が半導体圧力センサ1の側面で露出しないよう、第2の半導体基板3の側面部11aおよび酸化膜7の側面部11bにも積層して形成される。
保護膜9は、例えば、CVD等の成膜方法による窒化シリコン膜(SiNx)が適している。窒化シリコン膜の残留応力が感圧特性に及ぼす影響を軽減するために、保護膜9の厚さは、保護効果が毀損されない範囲で薄い方が好ましい。しかしながらあまり薄すぎると、皆無にすることが困難なピンホール12が、保護膜9を貫通しやすい。ピンホール12が貫通すると、保護効果が著しく損なわれる。そのため図3に示すように、保護膜9は窒化シリコン膜を積層した積層膜とする。積層の工程は、1回あたりに成膜する膜の厚さを0.1μm程度とし、成膜するごとにCVDのチャンバーからウエハを取り出さず、連続して実施する。ピンホール12が互いに連結しないように膜を積層することで、保護膜9を貫通するピンホール12のない、信頼性の高い保護膜9を得ることができる。成膜時のピンホール12は一定の確率で発生してしまうが、積層する毎にピンホール12が同じ位置に発生して重なり、連結しない限り、保護膜9の全体をピンホール12が貫通することはない。すなわち、保護膜9を貫通するピンホール12が形成される確率は、各積層膜にピンホール12が発生する確率の積に比例するので、積層数を多くすればするほど、保護膜9を貫通するピンホール12の確率を著しく小さくすることができる。実際には、保護膜9の積層数は、保護膜9全体の厚さ、残留応力を勘案して、5から10層程度の間で適宜選択するのがよい。
水素および酸素を含有しない窒化シリコン膜(SiNx)のシリコン原子と窒素原子との組成比を表す指数xとしては、理論的には0から4/3までの範囲の値を取り得る。そのうち、xが最大値4/3を取る場合がストイキオメトリックな組成比を有する場合であり、Siと表される。この組成比のとき、全ての結合がSi−Nの結合となっており、シリコン原子と窒素原子とが最密充填された原子配列を有する。シリコン原子と窒素原子とは、原子サイズが異なるので、これらが最密充填されたSiの場合、分子はもとより水素原子などが透過する空隙が存在せず、ガス透過を防止する効果が最も高くなる。
これに対し、xの値が4/3より小さくなるにつれて、シリコン原子同士の結合(Si−Si)が増加する。同じサイズのシリコン原子同士が結合すると、原子配列構造が最密充填されたものとはならず、水素原子サイズよりも大きい空隙が生じる。パーコレーション理論によると、xの値が小さくなればなるほど、この空隙は大きくなり、かつ、連通して水素原子が透過するリークパスが形成される。すなわち、透過防止性能が低下して、膜厚によっては水素ガスが透過し始めるようになる。特に、xの値が1/2以下となると、このリークパスのネットワークが3次元的に構成され、透過防止性能が完全に消失する。以上のような窒化シリコン膜の特性から、有効な透過防止性能を得るために、xの値としては1以上の値であることが好ましい。したがって、1≦x≦4/3を満たせば、有効な透過防止性能を得ることができる。
次に、半導体圧力センサ1の製造方法について、図4、図5を参照して説明する。なお単結晶シリコン基板であるウエハに複数の半導体圧力センサ1が同時に製造されるが、ここでは、一つの半導体圧力センサ1の製造について説明する。半導体圧力センサ1は、平面視で1辺が1mm程度の正方形である。ダイヤフラム8は、1辺が400μm程度の正方形である。まず、図4(a)に示すように、第1の半導体基板2の主面2aに、エッチングにより凹部5を形成する。基準圧力室4の形状、つまりはダイヤフラム8の形状を精度よく形成するためには、ボッシュプロセスを利用した誘導結合型の反応性イオンエッチング(ICP−RIE:Inductive Coupled Plasma−Reactive Ion Etching)を用いることが好ましい。ただし、エッチング方法はこれに限定されるものではなく、水酸化カリウム(KOH)やテトラメチル水酸化アンモニウム(TMAH)等のエッチング液を用いたウェット異方性エッチングによって形成しても良い。凹部5の深さは、基準圧力室4の容積に係る。万一、水素等何らかのガスが浸入することがあっても内圧の変化を小さく抑えるという観点からは、容積は大きい方が好ましく、可能な限り深くエッチングする必要がある。しかしエッチングの深さが増大すると、加工負荷は増すことになる。ここでは、台座をガラスウエハとせず単結晶シリコン基板で基準圧力室4を構成し、かつリークパスを遮断する積層した保護膜9を形成して、基準圧力室4への水素等のガスの浸入を防止しているため、加工負荷を低減する観点から、凹部5の深さは10μm〜100μm程度で良い。
続いて、図4(b)に示すように、第1の半導体基板2の主面2aに、熱酸化よって酸化膜7を形成する。酸化膜7は、凹部5の表面にも形成される。酸化膜7は、第2の半導体基板3との接合を促進するために必要であり、厚さは0.1μm〜0.5μm程度が好適である。ここでは、酸化膜7を第1の半導体基板2の主面2aに形成する例を示したが、第2の半導体基板3の主面3bに形成してもよい。
続いて、図4(c)に示すように、第1の半導体基板2の主面2aと第2の半導体基板3の主面3bとを酸化膜7を介して真空中で接合し、基準圧力室4を形成する。接合は、1100℃程度の高温下で酸雰囲気中において行うのが好ましいが、凹部5の面積がウエハ全体の面積に占める割合によっては、1200℃程度まで温度を上げることにより、さらに接合強度を向上させてもよい。
第2の半導体基板3の一部の、凹部5を覆う領域はダイヤフラム8となるため、第1の半導体基板2と第2の半導体基板3を接合した後、測定する圧力範囲に応じて基板厚さを調整する。具体的には、第2の半導体基板3の主面3a全体を研削、研磨することにより、図5(a)に示すように、所定の厚さ、例えば20μm程度とする。接合時に、20μm程度の薄い厚さの第2の半導体基板3を取り扱うことが困難なためである。以上の工程により、所定の厚さを有した、ダイヤフラム8が形成される。
続いて、図5(b)に示すように、ダイヤフラム8の外縁部、つまりは基準圧力室4の外周に沿って、ボロンなどの不純物をイオン注入し、その後の熱処理等により、ピエゾ抵抗6a〜6dを形成する。さらに、イオン注入およびその後の熱処理によって形成された拡散配線層(図示せず)、スパッタリング等の方法により、Al、Al−Si、Al−Si−Cu等を成膜して金属電極膜(図示せず)を形成する。
続いて、単一のウエハ内で、平面視で各半導体圧力センサの境界領域において、第2の半導体基板3を貫通し、第1の半導体基板2の主面2aに達するエッチングをICP−RIE等によって行う。このエッチングにより、図5(c)に示すように、第2の半導体基板3の側面部11aおよび酸化膜7の側面部11bが露出する。
続いて、第2の半導体基板3の主面3aと、第2の半導体基板3の側面部11aおよび酸化膜7の側面部11bとを覆うように、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の成膜方法により、窒化シリコン膜を複数回成膜して積層膜とした保護膜9を形成する。積層膜は、成膜するごとにCVDのチャンバーからウエハを取り出さずに、連続して成膜することで形成される。積層した保護膜9の形成により、接合界面10を通じたリークパスが生じていても遮断することができ、酸化膜7の側面部11bに組成変動が生じることもなく、ピンホール12が保護膜9の全体を貫通することもない。保護膜9の形成により、図2に示した半導体圧力センサ1を得るが、半導体圧力センサ1はウエハに複数製造されるため、その後ダイシングにより個片化される。
なお、水素や酸素を含有しない窒化シリコン膜は半導体プロセスでは汎用性のあるCVD等の成膜方法で形成できるので、ピエゾ抵抗の形成に用いるイオン注入等の工程と親和性が高く、低コスト化が可能である。また、各半導体圧力センサの境界領域において露出させた第2の半導体基板3の側面部11aおよび酸化膜7の側面部11bに保護膜9を形成する構成としたため、半導体圧力センサ1の大きさを大きくすることはない。また、ダイヤフラム8や拡散配線層等の面内構成について設計を変更することもなく、従来の設計を流用できるため、材料や製造に係るコストが増加することもない。また、境界領域の一部がエッチングによりウエハの厚み方向にカットされているため、半導体圧力センサを個片化する際のダイシングラインが明確化され、ダイシング位置のミスによる不良発生を抑制することができる。また、ダイシング工程の時間を短縮できる効果もある。
なお、本発明に係る半導体圧力センサ1の用途は、燃料電池システムを搭載した車両に限定されるものではない。従来のエンジンを搭載した自動車においても、燃料改質等の手法を用いて吸入空気に微量の水素ガスを混入させる等の方法によって燃焼効率を改善する取り組みが図られているため、このような水素ガスを含む空気の圧力を測定する用途にも適している。
以上のように、この発明の実施の形態1における半導体圧力センサ1では、第2の半導体基板および酸化膜の側面部を保護膜で覆ったため、半導体圧力センサを大きくすることなく、安価で、製造時に生じた接合界面を通じたリークパスを遮断することができる。また保護膜を設けたため、接合界面に設けた酸化膜の側面部は露出せず、組成変動を未然に防止することができ、高い信頼性を維持することができる。また保護膜は水素および酸素を含有しない、1≦x≦4/3の窒化シリコン膜(SiNx)を積層した積層膜であるため、有効な水素透過防止性能を得ることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2における半導体圧力センサ1の平面図を図6、断面図を図7に示す。なお図7は図6の一点鎖線A−Aにおける断面図であり、図6は保護膜9を省略して示している。実施の形態1は、基準圧力室4を1つ備えた半導体圧力センサ1であったが、実施の形態2における半導体圧力センサ1は、それぞれ厚さの異なるダイヤフラムを有した2つの基準圧力室を備えるものである。なお、他の構成については、実施の形態1の記載と同様であるため、同一の符号を付して、説明を省略する。
半導体圧力センサ1は、主面2aに第1の凹部5a、第2の凹部5bが形成された第1の半導体基板2と、第2の凹部5bと連通する貫通孔14を備え、第1の凹部5aを覆う中間半導体基板13と、貫通孔14と第2の凹部5bを覆う第2の半導体基板3と、第2の半導体基板3の圧力を受ける面である主面3aに互いに離間して設けられるピエゾ抵抗6a〜6hとを備える。第1の半導体基板2の主面2aと中間半導体基板13の主面13bは、第1の酸化膜7aを介して接合され、中間半導体基板13の主面13aと第2の半導体基板3の主面3bは、第2の酸化膜7bを介して接合される。第2の半導体基板3の主面3aには、保護膜9を備える。中間半導体基板13には単結晶シリコン基板を用い、中間半導体基板13は第2の半導体基板3と同様に変形可能な薄厚な基板である。
第1の半導体基板2の主面2aから厚さ方向に形成された第1の凹部5aと、第1の凹部5aを覆う中間半導体基板13とにより囲まれた空間で、第1の基準圧力室4aが形成される。図7において、第1の凹部5aと対向する中間半導体基板13と第2の半導体基板3の右側の破線で囲まれた領域は、第1のダイヤフラム8aの断面を構成する。第1のダイヤフラム8aでは、主に中間半導体基板13の厚さと第2の半導体基板3の厚さを足し合わせた厚さが、ダイヤフラムの厚さとなる。図6において、右側の破線で囲まれた部分は第1のダイヤフラム8aが形成された領域で、正方形状である。また破線位置は、第1の基準圧力室4aの外周位置である。
第1の半導体基板2の主面2aから厚さ方向に形成された第2の凹部5bと、貫通孔14を構成する中間半導体基板13と、貫通孔14を覆う第2の半導体基板3とにより囲まれた空間で、第2の基準圧力室4bが形成される。貫通孔14は、第2の凹部5bの外形に一致させ、第2の凹部5bと連通させて中間半導体基板13の厚さ方向に形成される。図7において、第2の凹部5bおよび貫通孔14と対向する第2の半導体基板3の左側の破線で囲まれた領域は、第2のダイヤフラム8bの断面を構成する。第2のダイヤフラム8bでは、主に第2の半導体基板3の厚さが、ダイヤフラムの厚さとなる。図6において、左側の破線で囲まれた部分は、第2のダイヤフラム8bが形成された領域である。また破線位置は、第2の基準圧力室4bの外周位置である。
第1のダイヤフラム8aと第2のダイヤフラム8bは、図6において同一形状であるが、厚さが異なることで同一の圧力に対して撓む量が異なるため、感圧特性は異なる。厚い第1のダイヤフラム8aは小さく撓み、薄い第2のダイヤフラム8bは大きく撓む。従って、半導体圧力センサ1のサイズを大きくすることなく、異なる圧力領域で圧力の測定が可能となる。これにより、異なる圧力レンジに対して高精度に圧力測定を行うことができる。なお、第2のダイヤフラム8bの厚さは、第1のダイヤフラム8aと比較して薄いため、破損の可能性は高くなるが、第2のダイヤフラム8bに破損等の異常が発生しても、第1のダイヤフラム8aで広範囲の圧力領域で測定が可能である。
次に、半導体圧力センサ1の製造方法について説明する。半導体圧力センサ1は、平面視で1辺が1mm程度の正方形である。第1のダイヤフラム8aと第2のダイヤフラム8bは、1辺が300μm程度の正方形である。まず、第1の半導体基板2の主面2aに、エッチングにより第1の凹部5a、第2の凹部5bを形成する。
続いて、第1の半導体基板2の主面2aに、熱酸化よって第1の酸化膜7aを形成する。第1の酸化膜7aは、第1の凹部5aと第2の凹部5bの表面にも形成される。ここでは、第1の酸化膜7aを第1の半導体基板2の主面2aに形成する例を示したが、中間半導体基板13の主面13bに形成してもよい。
続いて、第1の半導体基板2の主面2aと中間半導体基板13の主面13bとを真空中で接合し、第1の基準圧力室4aを形成する。接合は、1100℃程度の高温下で酸雰囲気中において行うのが好ましい。
第1の凹部5aを覆う中間半導体基板13は第1のダイヤフラム8aの一部となるため、第1の半導体基板2と中間半導体基板13を接合した後、測定する圧力範囲に応じて基板厚さを調整する。具体的には、中間半導体基板13の主面13a全体を研削、研磨することにより、所定の厚さ、例えば20μm程度とする。
続いて、中間半導体基板13を貫通し、第2の凹部5bと連通する貫通孔14を形成する。この貫通孔14の形成手段は、第1の凹部5aと第2の凹部5bの形成方法と同様に、ボッシュプロセスを利用したICP−RIEが好ましい。貫通孔14の外形は、第2の凹部5bの外形と同等の正方形である。
続いて、中間半導体基板13の主面13aに、熱酸化よって第2の酸化膜7bを形成する。第2の酸化膜7bは、貫通孔14の壁面、第2の凹部5bの表面にも形成される。ここでは、第2の酸化膜7bを中間半導体基板13の主面13aに形成する例を示したが、第2の半導体基板3の主面3bに形成してもよい。
続いて、中間半導体基板13の主面13aと第2の半導体基板3の主面3bとを真空中で接合し、第2の基準圧力室4bを形成する。接合は、1100℃程度の高温下で酸雰囲気中において行うのが好ましい。
第1の凹部5aを覆う第2の半導体基板3は第1のダイヤフラム8aの一部となり、第2の凹部5bを覆う第2の半導体基板3は第2のダイヤフラム8bとなるため、中間半導体基板13と第2の半導体基板3を接合した後、測定する圧力範囲に応じて基板厚さを調整する。具体的には、第2の半導体基板3の主面3a全体を研削、研磨することにより、所定の厚さ、例えば20μm程度とする。以上の工程により、所定の異なる厚さを有した、第1のダイヤフラム8aと第2のダイヤフラム8bが形成される。
続いて、第1のダイヤフラム8aと第2のダイヤフラム8bの外縁部、つまりは第1の基準圧力室4aと第2の基準圧力室4bの外周に沿って、ボロンなどの不純物をイオン注入し、その後の熱処理等により、ピエゾ抵抗6a〜6hを形成する。さらに、イオン注入およびその後の熱処理によって形成された拡散配線層、スパッタリング等の方法により、Al、Al−Si、Al−Si−Cu等を成膜して金属電極膜を形成する。
続いて、単一のウエハ内で、平面視で半導体圧力センサの境界領域において、第2の半導体基板3および中間半導体基板13を貫通し、第1の半導体基板2の主面2aに達するエッチングをICP−RIE等によって行う。このエッチングにより、第2の半導体基板3および第1の酸化膜7aおよび中間半導体基板13および第2の酸化膜7bの側面部11a〜11dが露出する。その後、第2の半導体基板3の主面3aと、第2の半導体基板3および第1の酸化膜7aおよび中間半導体基板13および第2の酸化膜7bの側面部11a〜11dとを覆うように、CVD等の成膜方法により、窒化シリコン膜を複数回成膜して積層膜とした保護膜9を形成して、半導体圧力センサ1を得る。半導体圧力センサ1はウエハに複数製造されるため、その後ダイシングにより個片化される。
次に、実施の形態2に係る別の半導体圧力センサ1について、図8〜図10にて説明する。図8は半導体圧力センサ1の平面図であり、図9、10は半導体圧力センサ1の断面図である。なお図9は図8の一点鎖線A−Aにおける断面図、図10は図8の一点鎖線B−Bにおける断面図であり、図8は、保護膜9を省略して示している。半導体圧力センサ1は、第1の中間半導体基板15と第2の中間半導体基板16を設け、第3の基準圧力室4cと第3のダイヤフラム8cを新たに備えたものである。なお、他の構成については、上述の記載と同様であるため、同一の符号を付している。
第1の半導体基板2の主面2aから厚さ方向に形成された第3の凹部5cと、貫通孔14a、14bを構成する第1の中間半導体基板15、第2の中間半導体基板16と、貫通孔14bを覆う第2の半導体基板3とにより囲まれた空間で、第3の基準圧力室4cが形成される。貫通孔14aは、第3の凹部5cの外形に一致させ、第3の凹部5cと連通させて、第1の中間半導体基板15の厚さの方向に形成される。貫通孔14bは、第3の凹部5cの外形に一致させ、第3の凹部5cおよび貫通孔14aと連通させて、第2の中間半導体基板16の厚さの方向に形成される。図10において、第3の凹部5cおよび貫通孔14a、14bと対向する第2の半導体基板3の破線で囲まれた領域は、第3のダイヤフラム8cの断面を構成する。第3のダイヤフラム8cでは、主に第2の半導体基板3の厚さが、ダイヤフラムの厚さとなる。図8において、上側の破線で囲まれた部分は、第3のダイヤフラム8cが形成された領域である。また破線位置は、第3の基準圧力室4cの外周位置である。第1の中間半導体基板15と第2の中間半導体基板16は第2の酸化膜7bを介して接合され、第2の中間半導体基板16と第2の半導体基板3は第3の酸化膜7cを介して接合される。
図8〜図10で示した半導体圧力センサ1は、第1のダイヤフラム8a、第2のダイヤフラム8b、第3のダイヤフラム8cの、厚さの異なる3つのダイヤフラムを備えることで、半導体圧力センサ1のサイズを大きくすることなく、さらに異なる圧力領域で圧力の測定が可能となる。
以上のように、この発明の実施の形態2における半導体圧力センサ1では、2つ又は3つのダイヤフラムは平面視では同一形状で、厚さを変えることで、異なる感圧特性を備えたため、半導体圧力センサを大きくすることなく、安価で、異なる圧力領域に対して高精度な測定を実現することができる。また、2つ又は3つのダイヤフラムを備えたため、1つ又は2つのダイヤフラムに破損等の異常が発生しても、別のダイヤフラムにて測定が継続でき、システム全体の機能不全を回避することができる。なお、ここでは2つ又は3つのダイヤフラムを備えた半導体圧力センサの例を示したが、第1の半導体基板の凹部に連通するように貫通孔を有する中間半導体基板を重ねていけば、さらに厚さの異なる4つ以上のダイヤフラムを有する半導体圧力センサを作製することができる。
以上の実施の形態1、2に示した構成は、本発明の構成の一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、実施の形態の組み合わせや一部を省略する等、変更して構成することも可能であることは言うまでもない。
1 半導体圧力センサ、2 第1の半導体基板、3 第2の半導体基板、4 基準圧力室、5 凹部、6 ピエゾ抵抗、7 酸化膜、8 ダイヤフラム、9 保護膜、10 接合界面、11 側面部、12 ピンホール、13 中間半導体基板、14 貫通孔、15 第1の中間半導体基板、16 第2の中間半導体基板

Claims (3)

  1. 凹部が形成された第1の半導体基板と、
    前記第1の半導体基板に酸化膜を介して接合された第2の半導体基板とを備え、
    前記第1の半導体基板の前記凹部と前記第2の半導体基板とにより囲まれた空間で形成された基準圧力室と、
    前記第2の半導体基板の圧力を受ける面に、前記基準圧力室の外周に沿って形成されたピエゾ抵抗と、
    前記第2の半導体基板の圧力を受ける面と、前記第2の半導体基板および前記酸化膜の側面とに形成された、水素および酸素を含有しない、1≦x≦4/3の窒化シリコン膜SiNxを積層した積層膜である保護膜と、を備えたことを特徴とする半導体圧力センサ。
  2. 前記積層膜は5から10層の前記窒化シリコン膜SiNxが積層されていることを特徴とする請求項に記載の半導体圧力センサ。
  3. 複数の凹部が形成された第1の半導体基板と、
    前記第1の半導体基板に酸化膜を介して接合された中間半導体基板と、
    前記中間半導体基板に酸化膜を介して接合された第2の半導体基板とを備え、
    前記第1の半導体基板の第1の凹部と前記中間半導体基板とにより囲まれた空間で形成された第1の基準圧力室と、
    前記中間半導体基板は前記第1の半導体基板に形成された第2の凹部と連通する貫通孔を有し、前記第1の半導体基板の前記第2の凹部と前記中間半導体基板と前記第2の半導体基板とにより囲まれた空間で形成された第2の基準圧力室と、
    前記第2の半導体基板の圧力を受ける面に、前記第1と前記第2の基準圧力室の外周に沿って形成されたピエゾ抵抗と、
    前記第2の半導体基板の圧力を受ける面と、前記第2の半導体基板および前記中間半導体基板および前記酸化膜の側面とに形成された、水素および酸素を含有しない、1≦x≦4/3の窒化シリコン膜SiNxを5から10層を積層した積層膜である保護膜と、を備えたことを特徴とする半導体圧力センサ。
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