JP6425360B2 - 光保護材料に基づく新しいパッケージング設計の作成方法 - Google Patents

光保護材料に基づく新しいパッケージング設計の作成方法 Download PDF

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Description

本件は、2012年4月27日の出願日を有する出願番号第61639309号に基づく優先権を主張し、かつそれに関連する。出願番号第61639309号は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、パッケージング技術の分野、より特定的には、材料の光保護性を試験するための方法および装置に関する。
パッケージ内に含有される特定の化合物および栄養素が光への暴露により悪影響を受ける可能性があることは、周知である。光への暴露の直接的または間接的のいずれかの結果として、分子種に多くの異なる化学的および物理的な変化を生じる可能性があり、これらは、まとめて光化学プロセスとし定義可能である。Atkinsにより記載されたように、光化学プロセスは、一次吸収、物理プロセス(たとえば、蛍光、衝突誘起発光、刺激発光、項間交差、燐光、内部変換、一重項電子エネルギー移動、エネルギープーリング、三重項電子エネルギー移動、三重項−三重項吸収)、イオン化(たとえば、ペニングイオン化、解離性イオン化、衝突イオン化、結合性イオン化)、または化学プロセス(たとえば、解離もしくは劣化、付加もしくは挿入、引抜きもしくは断片化、異性化、解離性励起)を含みうる(Atkins,P.W.;Table 26.1 Photochemical Processes.Physical Chemistry,第5版;Freeman:New York,1994;908)。一例として、光は、光感受性物質種(たとえば、乳製食品製品中のリボフラビン)の励起を引き起こす可能性があり、その後、続いて、存在する他の種(たとえば、酸素、脂質)と反応して、価値ある製品(たとえば、食品製品中の栄養素)の劣化および製品の品質を調整可能な種の放出(たとえば、食品製品中の異臭)をはじめとする変化をもたらす可能性がある。
食品の保護は、その官能品質および栄養価を含めて、我々の食品供給を保護しかつ食品廃棄を最小限に抑えることにより、我々の食品の供給および流通の持続可能性を確保するために、社会にとって本質的に重要である。この場合、持続可能性の要件としては、主に、コスト、再生不能および再生可能な資源の使用、環境への影響、および水の使用が挙げられるが、これらに限定されるものではない。食品の持続可能性への影響は、その製造、パッケージング、流通、使用、およびこれらのプロセスを介して蓄積される廃棄物が含まれるまでに広がっている。さらに、世界の人口が増え続けており、持続可能性はまた、食品の安全保障および食品により送達される栄養価にも関連する。
したがって、パッケージ内容物の保護を可能にするのに十分な光保護性を有するパッケージングを提供する必要性が、当技術分野で認識されている。特定の研究では、パッケージング概念の光保護性能の指標を提供するための手段をとして、実際のパッケージングシステムおよび光化学反応器が使用されてきた。しかしながら、一般的には、これらの研究は、単一のパッケージング概念の評価が可能であるにすぎず、実験間の相対比較や結果に基づく性能設計モデルの作成を可能にするのに十分な程度にロバストな方法ではないことが実証される。
たとえば、モデルコロイド飲料に及ぼす光の影響を調べたKlineらの研究(Kline,M.A.;Duncan,S.E.;Bianchi,L.M.;Eigel,W.N.,III;O’Keefe,S.F.;Light Wavelength Effects on a Lutein−Fortified Model Colloidal Beverage.J.Agric.Food Chem.2011,59,7203−7210)では、光強度が変化するため彼らの方法で実験条件間の相対比較を行うことが難題であることは認めているが、好適な解決策を実証することはできていない。同様に、ミルクに及ぼす光の影響を調べたWebsterら(Webster,J.B.;Duncan,S.E.;Marcy,J.E.;O’Keefe,S.F.;Effect of narrow wavelength bands of light on the production of volatile and aroma−active compounds in ultra high temperature treated milk.Int.DairyJournal.2011,21,305−311)は、彼らの能力の限界として、光エネルギー出力に差があるためすべての実験間で直接比較を行うことはできないことを認めている(また、Webster,J.B.;Duncan,S.E.;Marcy,J.E.;O’Keefe,S.F.;Controlling Light Oxidation Flavor in Milk by Blocking Riboflavin Excitation Wavelengths by Interference.J.Food Sci.2009,74,S390−S398も参照されたい)。他の例として、Palanukによる研究(Palanuk,S.L.;Warthesen,J.J.;Smith,D.E.;Effect of agitation, sampling location and protective films on light−induced riboflavin loss in skim milk.J.Food Sci.1988,53,436−438)では、スキムミルク中のリボフラビンに及ぼす光の影響の研究結果にサンプリング位置が影響を及ぼすことが示された。
そのほかに、この分野の研究は、何日間または何週間もの長期の試験期間を必要とする。たとえば、Cladman(Cladman,W.;Scheffer,S.;Goodrich, N.;Griffiths,M.W.;Shelf−life of Milk Packaged in Plastic Containers With and Without Treatment to Reduce Light Transmission.Int.Dairy Journal.1998,8,629−636)は、サンプルを暴露するのに20日間の期間を必要とする材料の光保護性に関する研究を行った。他の例として、Saffertらは、ミルク中の栄養素の維持に関するパッケージ性能を探究した2つの研究を報告しているが(Saffert,A.;Pieper,G.;Jetten,J.;Effect of Package Light Transmittance on the Vitamin Content of Pasteurized Whole Milk.Packag.Technol.Sci.2006,19,211−218;Saffert,A.;Pieper,G.;Jetten,J.;Effect of Package Light Transmittance on Vitamin Content of Milk.Part 2:UHT Whole Milk.Packag.Technol.Sci.2008,21,47−55.)、彼らは、何日間もの暴露を必要とする条件下で研究を行った。
パッケージ内に含有される食品製品の貯蔵寿命性能の決定を行う必要性が、当技術分野で認識されている(Sensory Shelf Life Estimation of Food Products,G.Hough,CRC Press:Florida,2010)。これらの決定を加速方式で行うことが望ましい。加速貯蔵寿命決定を行う現在の一方法は、貯蔵寿命の低下をもたらす食品中の反応を加速するために、より高い貯蔵温度の使用を含むが、典型的な貯蔵条件とは異なる貯蔵温度を必要とするこれらの方法は、小売り貯蔵に適した貯蔵温度下に食品系を置くことができないので、いくつかの場合には不十分である。さらに、そのようなより高い貯蔵温度は、加速時間枠内で正確な予測を提供するそのような方法の有用性を制限する変化(たとえば、食品系内の相変化およびこの食品中の分子のコンフォメーション変化)を食品に引き起こすおそれがある。
以上から判断して、パッケージング概念間の相対比較を可能にするように、かつそれらの目標となる実世界の用途でそのようなパッケージング概念の使用条件に適するように、パッケージング概念の光保護性能を迅速に定量するロバストな科学的方法が必要とされている。これらの方法は、パッケージング概念の性能設計モデルの生成を可能にするために、かつ所与のパッケージコスト、重量、材料の使用、または他の設計要件に対して性能属性の所要のバランスを達成する光保護パッケージの効率的設計を可能にするために、必要とされている。
一態様では、本発明は、(a)適当な濃度で1種以上の既知の光感受性要素を含む既知の均一液体サンプルを提供する工程と、(b)約−20℃〜約100℃の制御温度でサンプルを含有するための制御された光学的性質を有するセルを提供する工程と、(c)約290〜約1000nmの制御スペクトルシグネチャーと約0.01〜約5W/cm2の制御強度とを有する光ビームを生成する光源を提供する工程と、(d)サンプルをセル内に配置してサンプルセルを提供する工程と、(e)光源とサンプルセルとの間に第1の試験材料を配置して遮蔽されたサンプルセルを提供する工程であって、光ビームは、第1の試験材料に入射し、かつ全ての(any)透過光は、サンプルセルに入射し、第1の試験材料は、既知の定量的または定性的な性質を備える、工程と、(f)遮蔽されたサンプルセルを1つ以上の持続時間にわたり1つ以上の光ビーム強度に暴露する工程と、(g)遮蔽されたサンプルセル内に含有される1種以上の光感受性要素の変化を1つ以上の持続時間で測定してデータ点を生成する工程と、(h)データ点を用いて第1の試験材料の光保護性能値を決定する工程と、(i)1種以上の追加の試験材料を用いて工程(a)〜(h)を同一の条件下で繰り返して、1つ以上の追加の光保護性能値を生成する工程と、(j)2つ以上、より好ましく3つ以上の光保護性能値を利用して、1クラスの材料に対してその既知の定性的または定量的な性質を光保護性能に関連付けるモデルを生成する工程と、(k)工程(j)のモデルを用いてパッケージング材料の光保護性能値を同定する工程と、(l)工程(k)のパッケージング材料を用いてパッケージを設計する工程と、を含む、パッケージング設計の作成方法に関する。
他の観点では、本発明は、材料の光保護性能の予測方法に関する。この方法は、(a)1種以上の光感受性要素を含むサンプルを提供する工程と、(b)約−20℃〜約100℃のあらかじめ決められた温度でサンプルを含有するための制御された光学的性質を有するセルを提供する工程と、(c)規定のモニタリング位置で測定したときに約290〜約1000nmのスペクトルシグネチャーと約0.01〜約5W/cm2の強度とを有する光ビームを生成する光源を提供する工程と、(d)光感受性要素をセル内に配置してサンプルセルを提供する工程と、(e)光源とサンプルセルとの間に第1の試験材料を配置して遮蔽されたサンプルセルを提供する工程であって、光ビームは、第1の試験材料に入射し、かつ全ての透過光は、サンプルセルに入射し、第1の試験材料は、既知の定量的または定性的な性質を備える、工程と、(f)遮蔽されたサンプルセルを1つ以上の持続時間にわたり1つ以上の光ビーム強度に暴露する工程と、(g)前記セル内に含有される間にサンプルを調べるかまたは外部方法による測定のためにサンプルを取り出すかのいずれかにより、遮蔽されたサンプルセル内に含有される1種以上の光感受性要素の変化を1つ以上の持続時間で測定してデータ点を生成する工程と、(h)データ点を用いて第1の試験材料の光保護性能値を決定する工程と、(i)1種以上の追加の試験材料を用いて工程(a)〜(h)を繰り返して、1つ以上の追加の光保護性能値を生成する工程と、(j)2つ以上の光保護性能値を利用して、既知の定性的または定量的な性質を有する1クラスの材料に対して、同一のクラス内の未試験材料の光保護性能を未試験材料の既知の定量的または定性的な性質に基づいて予測するモデルを生成する工程と、(k)工程(j)のモデルを用いて、同一のクラスの材料に対し、既知の光保護性能値に基づいて材料の未知の定性的または定量的な性質を予測するか、あるいは材料の既知の定性的または定量的な性質に基づいて未知の光保護性能値を予測する工程と、(l)任意選択で、工程(h)からの1つ以上の値または工程(j)の1つ以上のモデルを用いて、光保護性能値さらには材料の定性的または定量的な性質を記述する1つ以上の値を含むデータライブラリーを形成する工程と、(m)任意選択で、工程(l)からのライブラリーを用いて、材料の性質を同定、記述、および/または予測する工程と、を含む。
さらに他の観点では、本発明は、材料の光保護性能の予測方法に関する。この方法は、(a)適当な濃度で1種以上の既知の光感受性要素を含む既知の均一液体サンプルを提供する工程と、(b)約−20℃〜約100℃の制御温度でサンプルを含有するための制御された光学的性質を有するセルを提供する工程と、(c)約290〜約1000nmの制御スペクトルシグネチャーと約0.01〜約5W/cm2の制御強度とを有する光ビームを生成する光源を提供する工程と、(d)サンプルをセル内に配置してサンプルセルを提供する工程と、(e)光源とサンプルセルとの間に第1の試験材料を配置して遮蔽されたサンプルセルを提供する工程であって、光ビームは、第1の試験材料に入射し、かつ全ての透過光は、サンプルセルに入射し、第1の試験材料は、既知の定量的または定性的な性質を備える、工程と、(f)遮蔽されたサンプルセルを1つ以上の持続時間にわたり1つ以上の光ビーム強度に暴露する工程と、(g)遮蔽されたサンプルセル内に含有される1種以上の光感受性要素の変化を1つ以上の持続時間で測定してデータ点を生成する工程と、(h)データ点を用いて第1の試験材料の光保護性能値を決定する工程と、(i)1種以上の追加の試験材料を用いて工程(a)〜(h)を同一の条件下で繰り返して、1つ以上の追加の光保護性能値を生成する工程と、(j)2つ以上、より好ましく3つ以上の光保護性能値を利用して、1クラスの材料に対してその既知の定性的または定量的な性質を光保護性能に関連付けるモデルを生成する工程と、(k)工程(j)のモデルを用いてパッケージング材料の光保護性能値を同定する工程と、を含む。
特定の実施形態では、定量的または定性的な性質は、次のもの、すなわち、白色度指数ASTM E313、明るさ指数ASTM D985、CIE(1976)L***三刺激値データASTM表示E313−10、D2244、E1347、E1349、E1477、E2214、E284、E308、E805、E991、E1331、E275、D2616、D2745、D3134、D3964、D4877、D6290、DuPont外観分析器データ、ペーパーおよびペーパーボードの拡散性の明るさ(d/0)ASTM D2470、プラスチックのヘイズ標準試験ASTM D1003、指向性の明るさ(TAPPI)(T452)、指向性の明るさ、拡散性の明るさ(T525)、有色の明るさ(拡散性(Micro TB1C)または指向性/TAPPI(MicroS−5))、印刷および計算TAPPI不透明度、散乱係数および吸収係数、シートの明るさ(T519)、指向性/TAPPI不透明度、散乱係数、吸収係数(T425)、T/dyne Micro TB−1C:拡散性の明るさ、不透明度、色、色差、ASTM指数、および三刺激値、T/dyne Micro S−5 BOC:指向性/TAPPI明るさ、不透明度、色、色差、ASTM指数、および三刺激値、設計パラメーターとして、色、HunterまたはCIE L***(指向性または拡散性の値を指定)、パッケージング材料組成(たとえば、プラスチックパッケージングのポリマーマトリックス)、パッケージング設計パラメーター(たとえば、シート材料のフィルム厚さ)、不透明化剤組成、および/または不透明化剤充填量、の1つ以上を含む。
特定の実施形態では、本方法を用いて、所望の性質(たとえば、低コスト材料、軽量材料)の効率的実現を提供する好ましいパッケージ設計を同定することが可能である。
追加の実施形態では、予測モデルを用いて、パッケージ内容物に特異的な光保護を提供するパッケージの設計を容易にする。他の実施形態では、予測モデルを用いて、パッケージ設計の持続可能性測定基準を評価する。たとえば、本方法を用いて、持続可能性への影響に及ぼすパッケージ設計のパラメーター(たとえば、パッケージング材料の削減または代替材料選択肢の選択)の影響を定量化ひいては最適化することが可能である。いくつかの特定例では、パッケージ内容物は、食品、飲料、薬剤、医薬品、および/または他の栄養素含有製品を含む。
特定の実施形態では、本方法はさらに、工程(g)での1種以上の光感受性要素の変化を1つ以上の官能評価基準値と相関付ける工程と、前記予測された光保護性能を利用して未試験材料の1つ以上の官能評価基準値をさらに予測する工程と、を含む。官能評価は、次の基準、すなわち、味、触感、臭気、または外観の1つ以上の人間評価を含む。
追加の実施形態では、工程(l)および(m)のデータライブラリーを用いて、所望の定性的または定量的な性質を提供するパッケージング設計の予測を支援することが可能である。
さらなる実施形態では、サンプルは、制御雰囲気条件下および撹拌下の一方または両方で維持され、サンプルセルの外側表面は、凝縮物を含まない状態で維持され、かつ/または光ビームは、コリメートされる。
いくつかの実施形態では、1種以上の光感受性要素は、食品、飲料、薬剤、医薬品、または他の栄養素含有製品の成分である。他の実施形態では、サンプルは、天然および合成の食品添加物、染料、および顔料、クロロフィル、ミオグロビン、オキシミオグロビン、および他のヘムタンパク質、水溶性および脂溶性の必須栄養素、ミネラル、およびビタミン、脂肪酸を含有する食品成分、油、タンパク質、医薬化合物、パーソナルケア用および化粧用の配合物の化合物および成分、家庭用化学品およびその成分、ならびに農薬およびその成分から選択される1種以上の光感受性要素を含む。追加の実施形態では、サンプルは、所与のクラスの2、3、4、5、6、7、8、9、10、またはそれを上回る数から選択される1種以上の光感受性要素を含む。
さらなる実施形態では、測定は、HPLC(高性能液体クロマトグラフィー)、GC(ガスクロマトグラフィー)、IR(赤外)分光法、NMR(核磁気共鳴)分光法、UV−VIS(紫外、可視)分光法、比色法、他の技術と組み合わされたMS(質量分析)(たとえば、GC−MSおよびLC−MS)、蛍光分光法、イオンクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー(TLC)、分析湿式化学、および/または電気化学分析(たとえば、ポーラログラフィー、ボルタンメトリー)からなる群から選択される試験方法を含む。特定の実施形態では、測定方法は、HPLCに基づくものであり、これは、サンプルセルから試験アリコートを取り出すことを含む。他の実施形態では、測定方法は、UV−VIS分光法に基づくものであり、この場合、サンプル分析は、サンプルセル内に含有される間に行われる。
他の態様では、本発明は、材料の光保護性能を定量化するためのデバイスに関する。このデバイスは、(a)(I)制御された光学的性質を有するセルと、ただし、このセルは、1種以上の光感受性要素を含むサンプルを含有することが可能である、(II)セル内のサンプルの温度をモニターするためのサンプル温度センサーと、(III)設定値を中心とする偏差が1℃未満で約−20℃〜約100℃の範囲から選択される指定温度設定値にセルを維持するための温度制御手段と、(IV)セルの1つ以上の露出表面に低湿度空気を送達するための乾燥空気供給源と、(V)セル内のサンプル均一性を維持するためのアジテーターと、を含むサンプル供給・制御装置と、(b)(I)光源と、ただし、この光源は、規定のモニタリング位置で測定したときに約290〜約1000nmのスペクトルシグネチャーと約0.01〜約5W/cm2の積分強度とを有する光ビームを生成する、(II)光ビームコリメートレンズと、(III)赤外フィルターと、(IV)シャッターと、(V)絞りと、を含む光生成・制御装置と、(c)試験材料が試験材料ホルダー内に配置されときに光ビームが試験材料に入射しかつ全ての透過光がセルに入射するように、光生成・制御装置とサンプル供給・制御装置との間に位置決めされた試験材料ホルダーと、を含む。
特定の実施形態では、アジテーターは、セル内の磁気撹拌子と、セルの下に位置決めされた磁気撹拌モーターと、を含む。他の実施形態では、サンプル供給・制御装置は、セル内に雰囲気制御・モニタリング装置をさらに含み、雰囲気制御・モニタリング装置は、ガス供給・計量デバイスと雰囲気センサーとを含む。そのほかのさらなる実施形態では、光生成・制御装置は、分光フィルターをさらに含む。
本発明に有用な装置の一実施形態を例示する。 図1の例示的実施形態の特定のエレメントのより詳細な図を例示する。 図1の例示的実施形態の特定のエレメントのより詳細な図を例示する。 図1の例示的実施形態の特定のエレメントのより詳細な図を例示する。 本発明に有用なサンプルセルの一実施形態を例示する。 本発明に有用な乾燥空気供給装置の一実施形態を例示する。 例示的な試験材料実験の1つで光暴露時間に対するリボフラビン濃度の自然対数のプロットを示す。 例示的な試験材料実験の1つで平均TAPPI不透明度に対する平均擬一次速度定数のプロットを示す。
本発明は、当然ながら変更可能な特定の実施形態に限定されるものではないことを理解すべきである。また、本明細書で用いられる用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としたものにすぎず、限定しようとするものではないことも理解すべきである。さらに、本明細書で参照される出版物はすべて、あたかもそれぞれが参照により具体的かつ個別的に本明細書に組み込まれることが示されたのと同程度に、引用目的で参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書および添付の特許請求の範囲で用いられる場合、単数形の用語、たとえば、単数形の「a」、「an」、および「the」は、内容上明らかに異なる記述がないかぎり、複数形の参照語を含む。したがって、たとえば、「光感受性要素(photosensitive entity)」、「光感受性要素(the photosensitive entity)」、または「光感受性要素(a photosensitive entity)」の意味は、複数の光感受性要素をも含む。「光感受性要素(a photosensitive entity)」という用語の使用は、実際問題として、その光感受性要素の多くの分子を含む。
そのほかに、本明細書で用いられる場合、「〜を含む(comprising)」は、参照された指定の特徴、整数、工程、または成分の存在を特定するものと解釈されるべきであるが、1つ以上の特徴、整数、工程、または成分あるいはそれらのグループの存在または追加を除外するものではない。したがって、たとえば、光感受性要素を含むサンプルは、追加の光感受性要素または他の非光感受性栄養素などの他の成分を含有しうる。そのほかに、「〜を含む(comprising)」という用語は、「〜から本質的になる(consisting essentially of)」および「〜からなる(consisting of)」という用語により包含される例を含むことが意図される。同様に、「〜から本質的になる(consisting essentially of)」という用語は、「〜からなる(consisting of)」という用語により包含される例を含むことが意図される。
本発明は、材料の光保護性を決定および/または定量化するのに有用な、および1種以上の光感受性要素の光誘起変化または劣化を定量化することによりそのような性質間で意味のある比較を行うのに有用な、デバイスおよび方法に関する。他の実施形態では、本方法は、光保護性能値を、材料のTAPPI不透明度や二酸化チタン含有率などの材料の他の既知の定量的または定性的な性質と、相関付けることにより、予測モデルまたは相関モデルを作成することを含む。他の実施形態では、本方法は、予測モデルまたは相関モデルを用いて、予測された光保護性能値を相関性値に基づいて同一の材料クラス内の未試験材料に帰属することをさらに含む。
本装置は、光保護性の加速試験を可能にする。特定の実施形態では、数時間程度で試験を行って、商業的食品貯蔵条件下での数週間の光暴露をシミュレートすることが可能である。したがって、試験速度を100倍超に加速することが可能であるので、この方法は、高スループットスクリーニング方法とみなすことが可能である。特定の実施形態では、本方法および装置を用いて、光保護のためにパッケージング材料中に組み込まれるTiO2などの光保護剤の最適量を決定することが可能である。
特定の他の実施形態では、本方法は、特定のパッケージ概念で官能評価の結果を予測することにより、そのパッケージ概念で官能評価研究を実際に行うのに必要とされる時間および資源を回避するのに有用でありうる。典型的には、人間課題評価者による官能評価研究は、製品の官能品質の差を正確かつ精密に検出するパネリストの能力には限界があるので、多数のパネリストおよび製品アセスメントを必要とする。したがって、パッケージング概念のこのタイプの評価は、一般的には、時間もコストもかかる。本発明に係る方法を用いてそのような官能評価の結果を予測することにより、本発明は、加速時間枠内でかつ削減されたコストで予測官能評価結果を得ることを可能にする。
本方法および装置はまた、同種でない保護パッケージングソリューションを比較する手段を提供する。たとえば、高分子パッケージフィルムをペーパーボードと比較することが可能である。
図1および2A〜2Cは、開示された方法に有用な本発明に係る装置の可能な一実施形態を例示している。全装置の個々のコンポーネントは、実験中に分析されるスペクトルに対して一般的には光遮断性であるエンクロージャー60内に収容される。エンクロージャー内の適正雰囲気条件(温度、湿度など)を維持するために、エンクロージャー60は、エンクロージャー60内の空気を所望の間隔および/または速度で循環させる排気ファンおよびファントランク58を有する。
エンクロージャー60内では、ランプハウジング16内に収容されたランプ(図示せず)などの光源は、適当な電気接続(図示せず)を介して光源電源14に接続され、これはさらに、適当な電気接続(図示せず)を介してランプコントローラー10に接続される。
光源は、所望の光強度、安定性、および分光特性を生成するのに好適な任意の光源でありうる。実験の必要に応じて、利用光源は、白熱光源、蛍光光源、アーク放電ランプ、LED(発光ダイオード)、および/またはレーザー光源を含みうる。たとえば、これらの光源としては、炭素アーク、水銀蒸気、キセノンアーク、タングステンフィラメント、またはハロゲン電球が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特定の一実施形態では、光源は、キセノンアークランプである。
特定の実施形態では、光源は、規定のモニタリング位置で測定したときに約0.001W/cm2〜約5W/cm2の強度を提供可能である。他の実施形態では、光源は、規定のモニタリング位置で測定したときに、少なくとも約0.001W/cm2、0.005W/cm2、0.007W/cm2、0.01W/cm2、0.05W/cm2、0.1W/cm2、1W/cm2、2.5W/cm2、または5W/cm2の強度を提供可能である。さらなる実施形態では、光源は、規定のモニタリング位置で測定したときに、約0.001W/cm2、0.005W/cm2、0.007W/cm2、0.01W/cm2、0.05W/cm2、0.1W/cm2、1W/cm2、2.5W/cm2、または5W/cm2以下の強度を提供可能である。さらなる実施形態では、光源は、規定のモニタリング位置で測定したときに、約0.005W/cm2〜約4W/cm2、約0.007W/cm2〜約3W/cm2、約0.01W/cm2〜約2.5W/cm2、約0.05W/cm2〜約2W/cm2、または約0.1W/cm2〜約1W/cm2の強度を提供可能である。
他の実施形態では、光源は、約200nm〜約2000nmのスペクトルシグネチャーを有する光を生成可能である。他の実施形態では、光源は、少なくとも約200nm、220nm、240nm、260nm、280nm、290nm、300nm、350nm、400nm、450nm、500nm、550nm、600nm、650nm、700nm、750nm、800、nm、900nm、1000nm、1250nm、1500nm、1750nm、または2000nmの波長の光を提供可能である。さらなる実施形態では、光源は、約200nm、220nm、240nm、260nm、280nm、290nm、300nm、350nm、400nm、450nm、500nm、550nm、600nm、650nm、700nm、750nm、800、nm、900nm、1000nm、1250nm、1500nm、1750nm、または2000nm以下の波長の光を提供可能である。そのほかのさらなる実施形態では、光源は、約220nm〜約1750nm、約240〜約1500nm、約260〜約1250nm、約290〜約1000nm、約200〜約400nm、約350〜約750nm、または約750nm超のスペクトルシグネチャーを提供可能である。
特定の実施形態では、光源の強度および/または分光特性は、1つ以上のレンズ、水系赤外フィルター(光ビームの熱シグネチャーを低減するために)、および分光フィルターにより、制御および/または変更される。特定の一実施形態では、ランプハウジング16内のランプからの光は、コリメートレンズアセンブリー20を通って、次いで、赤外フィルター22を通って移動する。このフィルターは、水リザーバー34と水ポンプ36とに取り付けられた水系赤外フィルターであり、その流量は、適当な電気接続を介して水ポンプ36が取り付けられたポンプフローコントローラー4により制御される。コリメートされて赤外フィルターを通った光は、次いで、光学フィルターホルダー24を通って移動する。このホルダーは、任意選択で、光ビームまたはその一部分を減衰させるために、1つまたは複数の光学フィルターを含有することが可能である。図1および2aでは、レンズ、赤外フィルター、および分光フィルターが特定の順序で示されているが、このことは、これらのコンポーネントのすべてが必要とされることや指定の順序が必要とされることが示唆されるものとみなされるべきではない。これらのコンポーネントは、本発明に係る装置および方法でそれらをまったく利用しないことを含めて、任意の所望の順序および/または任意の所望の組合せで使用可能である。
特定の実施形態では、エンクロージャー60内では、ランプハウジング16内に収容されたランプ(図示せず)などの光源は、適当な電気接続(図示せず)を介して光源電源14に接続され、これはさらに、適当な電気接続(図示せず)を介してランプコントローラー10に接続される。ランプフィードバックモニター18は、ランプコントローラー10に電気接続される。ランプフィードバックモニター18は、ランプコントローラー10と導通し、これはさらに、光源に提供されるパワーの量を調整するためにおよび/または光源から発せられる光の強度を調整するために、光源電源14と導通する。
一実施形態では、光ビームが適正強度を有することを保証するために、光路33に沿って位置する複数のホルダー31の1つを用いて、光パワー密度センサー30を光ビーム内に位置決めすることが可能であり、たとえば、取外し可能に位置決めすることが可能である。好ましい実施形態では、ホルダー72および好適に設計された支持装置を用いて、光パワーセンサー30を取外し可能に光ビーム内に位置決めすることが可能である。光パワー密度センサー30は、適当な接続(図示せず)を介して光エネルギーメーター12に取り付けられる。たとえば、実験の開始前および再び実験の終了後および/または実験中に何回か、個別の強度の読みを得ることができるように、光パワー密度センサー30を適当なホルダーに挿入することが可能である。これにより、実験の前および後の両方で光ビームの強度を試験することが可能になり、その結果として、ユーザーは、パワー強度が適正に設定されたことおよび実験全体を通じて有意に増加も減少もしなかったことを保証することが可能である。
他の実施形態では、光ビームが適正分光特性を有することを保証するために、光路33に沿って位置する複数のホルダー31の1つを用いて、またはホルダー72および好適に設計された支持装置を用いて、分光計センサー32を取外し可能に光ビーム内に位置決めすることが可能である。分光計センサー32は、適当な接続(図示せず)を介して分光計8に取り付けられる。たとえば、実験の開始前および再び実験の終了後に個別の分光測定の読みを得ることができるように、分光計センサー32を適当なホルダーに挿入することが可能である。これにより、実験の前および後に光ビームの分光特性を試験することが可能になり、その結果として、ユーザーは、実験の時間枠内で分光特性が所望のとおりであったことおよび安定であったこと保証することが可能である。
他の実施形態では、実験中に光ビームの強度および/または分光特性をモニタリングできるように、光ビームの一部分を光路33から好適なモニタリング位置(図示せず)に向けて方向付けることが可能である。
本装置または方法の操作中の光暴露の開始および停止は、たとえば、シャッター機構26により制御可能であり、その操作は、適当な接続(図示せず)を介して取り付けられたシャッターコントローラー6により制御される。さらに、試験材料および/またはサンプルに入射する光ビームの断面積は、複数のホルダー31の1つ内に位置する絞り28により調整可能であり、この絞りは、所望の直径の光ビームを生成する必要に応じて、開閉可能である。この場合も、図1ではこれらのコンポーネントが例示されるが、このことは、それらの1つまたはすべてが必要とされることが示唆されるものとみなされるべきではない。たとえば、単にランプコントローラー10および/または光源電源14を介して光ビームの開始を制御することにより、シャッターなしで装置を操作することが可能である。同様に、他の選択肢として、たとえば、コリメートレンズ20を介して、光ビームのサイズを制御することが可能である。
図1、2b、および2cを見ると、絞り28を通り抜けた後、光ビームは、試験材料38aに入射するであろう。この試験材料は、材料ホルダー38bにより所定の位置に保持され、このホルダーはさらに、複数のホルダー31の1つ内に、より好ましくはホルダー72内に位置決めされる。試験材料38aは、TAPPI不透明度や二酸化チタン含有率などのいくつか既知の定性的または定量的な性質を有する材料でありうるか、または完全に未知の材料でありうる。さらに、試験材料38aは、パッケージング材料または光保護材料として使用するのに好適な任意の材料でありうる。そのような材料としては、プラスチック(高分子材料、たとえば、低密度ポリエチレン)、ガラス、金属(たとえば、缶、フォイル、もしくは金属化層)、セルロース系材料(たとえば、ペーパー、ペーパーボード)、またはラミネート構造、フィルム(たとえば、プラスチックラップ)、シート(たとえば、ペーパー)、バッグ、スリーブ、パウチ、剛性構造(たとえば、ボトル)などの形態のそれらの組合せが挙げられる。これらの材料はまた、材料に追加の外観属性または機能性を提供するために、添加剤(たとえば、顔料、印刷インク、酸化防止剤)を含有しうる。特定の実施形態では、材料は、二酸化チタンを含有する。試験材料は、フィルム、フォイル、剛性部分からできたプラーク、ペーパー、およびこれらの材料のラミネート構造または複合構造を含めて、実際のパッケージ、パッケージング材料の一部分、またはパッケージングシステムの一部分のプロトタイプを含みうる。
試験材料38aにより透過された光はさらに、サンプルセル44に入射するであろう。このセルは、サンプルセルホルダー42により実験実施中に所定の位置に保持されるであろう。このホルダーは、任意選択で、温度をより効率的かつ効果的に維持するように、断熱することが可能である。サンプルセルホルダー42は、熱電コントローラー51の制御下で熱電デバイス50に取り付けられた熱伝達ブロック48と直接接触した状態にある。熱電デバイス50は、ヒーターもしくはクーラーのいずれかまたは加熱および冷却の両方が可能なデバイスでありうる。操作中、熱電コントローラー51は、熱電デバイス50に対する温度設定値を誘導する。熱電デバイス50により生成された温度勾配(冷温または熱温)は、熱伝達ブロック48を介して、サンプルセルホルダー42に伝達される。これにより、実験実施全体を通じてサンプルセル44内の温度を固定温度に維持することが可能になる。任意選択で、熱伝達化合物を用いて、サンプルセル44とサンプルセルホルダー42との間の熱伝達を促進することが可能である。特定の実施形態では、温度は、約−20℃〜約100℃の温度に設定可能である。他の実施形態では、温度は、少なくとも約−20℃、−10℃、−5℃、−2℃、0℃、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、10℃、25℃、50℃、または100℃の温度に設定可能である。さらなる実施形態では、温度は、約−20℃、−10℃、−5℃、−2℃、0℃、1℃、2℃、3℃、4℃、5℃、6℃、7℃、8℃、10℃、25℃、50℃、または100℃以下の温度に設定可能である。そのほかのさらなる実施形態では、温度は、約−10℃〜約50℃、約−5℃〜約25℃、約−2℃〜約10℃、約0℃〜約8℃、約1℃〜約7℃、約2℃〜約6℃、約3℃〜約5℃に設定可能である。特定の他の実施形態では、温度は、約4℃に設定される。一実施形態では、温度設定値を中心とする偏差は、1℃未満である。
サンプルセル44は、所望の光学特性を有するように任意の好適な材料および形状を含みうる。好ましくは、サンプルセル44は、実験中、研究対象のスペクトル領域で光透明である。特定の実施形態では、サンプルセル44は、石英製である。特定の実施形態では、図1および3に示されるもののように、サンプルセル44は、一端を実質的にフラットにすることが可能であり、それにより、サンプルセル44のフラット端に実質的に垂直な角度で光をサンプルセルに入射させることが可能である。これは、望ましい光学的状況でありうる。特定の実施形態では、図1および3に示されるもののように、サンプルセル44はまた、試験サンプル、添加剤、もしくはガスを添加したりセルから抜き出したりできるように、および/または実験実施中にサンプルセル熱電対56もしくは他のプローブもしくはセンサーをサンプルセル44に挿入できるように、1つ以上のアクセスポート43を備えうる。サンプルセル熱電対56はさらに、適当な接続を介して温度計62に取り付けられる。これにより、実験実施全体を通じてサンプルの温度をモニターおよび/または制御することが可能になる。特定の実施形態では、熱電対56および/または温度計62は、実験実施全体を通じて温度を自動調整してサンプルを所望の温度に維持できるように、熱電コントローラー51と導通した状態で配置される。
さらに、アクセスポート43は、実験実施全体を通じてサンプルセル44内の雰囲気条件をモニターおよび/または制御するために、実験実施中に任意選択のガス送達チューブおよび/または雰囲気センサー(図示せず)をサンプルセルに挿入できるようにしうる。そのほかに、図1および2bに例示されるように、断熱されたサンプルセルホルダー42の直下には、適当な接続を介してマグネチックスターラー速度コントローラー54に取り付けられた磁気撹拌モーター40が存在する。図3に示されるように、これにより、実験実施中に磁気撹拌子45をサンプルセル44内に位置決めすることが可能になり、その結果として、磁気撹拌モーターにより実験実施全体を通じて所望の速度でサンプルのアジテーションを引き起こすことが可能になり、それにより、実質的なサンプル均一性が確保される。
図1に示されるように、特定の実施形態では、サンプルセル上での凝縮生成を防止または低減するために、比較的低湿度を有する空気を意味する乾燥空気を、送達チューブ46を介して、サンプルセル44の前面および/または背面に供給することが可能である。本明細書で用いられる場合、「空気」という用語は、空気またはガス状窒素などの任意の他の好適なガスを意味する。図4を参照すると、空気は、供給ライン65を介して供給源64から圧力レギュレーター66に供給される。次いで、空気は、供給ライン65を通ってフローバルブ68まで進み、その後、乾燥チャンバー70を通って移動する。乾燥チャンバー70は、空気中の湿度を低減するのに好適な任意のタイプの装置でありうる。たとえば、特定の実施形態では、乾燥チャンバー70は、「Drierite」乾燥剤などの乾燥剤が充填されたポリカーボネートチューブでありうる。次いで、湿度が低減された空気は、乾燥チャンバーから出て送達チューブ46を介してサンプルセル44の表面に移動し、そこで放出される。
サンプルセル44を完全に通り抜けた光はいずれも、最終的にはビームストップ52に入射するであろう。このビームストップは、光のいかなる有意部分も反射してサンプルセルに戻すことなく、残りの光を実質的にすべて捕獲するように構築される。
特定の実施形態では、全装置のコンポーネントの1つ以上は、コンピューター2により制御またはモニターすることが可能である。これは、1つ以上の光源電源14、ランプコントローラー10、ポンプフローコントローラー4、水ポンプ36、ランプ出力フィードバック検出器18、光エネルギーメーター12、シャッター機構26、シャッターコントローラー6、絞り28、分光計8、熱電対56、温度計62、熱電コントローラー51、マグネチックスターラー速度コントローラー54、ガス供給・計量デバイスおよび雰囲気センサー(図示せず)、空気供給源64、または圧力レギュレーター66を含む。
本明細書に開示される装置の操作中、試験材料38aは、材料ホルダー38b内に配置され、かつ1種以上の光感受性要素は、サンプルセル中に配置される。本発明を用いて研究可能な試験材料の例としては、プラスチック(高分子材料、たとえば、低密度ポリエチレン)、ガラス、金属(たとえば、缶、フォイル、もしくは金属化層)、セルロース系材料(たとえば、ペーパー、ペーパーボード)、またはフィルム(たとえば、プラスチックラップ)、シート(たとえば、ペーパー)、ラミネート構造、バッグ、スリーブ、パウチ、剛性構造(たとえば、ボトル)などの形態のそれらの組合せが挙げられる。これらの材料はまた、材料に追加の外観属性または機能性を提供するために、添加剤(たとえば、顔料、印刷インク、酸化防止剤)を含有しうる。パッケージング概念は、上述の材料で構成され、フィルム、フォイル、剛性部分からできたプラーク、ペーパー、およびこれらの材料のラミネート構造または複合構造を含めて、実際のパッケージ、パッケージング材料の一部分、またはパッケージングシステムの一部分のプロトタイプを含みうる。
特定の実施形態では、光感受性要素は、光感受性栄養素である。特定の実施形態では、光感受性要素は、
i.天然および合成の食品添加物、染料、および顔料(たとえば、クルクミン、エリスロシン)、
ii.クロロフィル(すべての変種)、
iii.ミオグロビン、オキシミオグロビン、および他のヘムタンパク質、
iv.水溶性および脂溶性の必須栄養素、ミネラル、およびビタミン(たとえば、リボフラビン、ビタミンA、ビタミンD)、
v.脂肪酸とくに多価不飽和脂肪酸を含有する食品成分、
vi.油(たとえば、ダイズ油)、
vii.タンパク質(たとえば、アミノ酸のトリプトファン、ヒスチジン、チロシン、メチオニン、システインなどに由来するタンパク質)、
viii.医薬化合物、
ix.パーソナルケア用および化粧用の配合物の化合物およびそれらの成分、
x.家庭用化学品およびその成分、ならびに
xi.農薬およびその成分
から選択される。
ニートの形態でまたは溶液もしくは配合物の成分として、対象の種を研究することが可能である。特定の実施形態では、それぞれ異なる濃度で複数の光感受性要素が存在可能である。変化に関与する存在する光感受性要素の化学的性質に基づいて、光誘起変化または劣化の異なるモードが系内で生じうる。完全食品系では、脂肪と酸素と光感受性栄養素との組合せが存在することにより、光暴露の際に複数の光感受性要素および関連種の間で相互作用が観察される可能性がある。目的に合った集中的な研究さらには分析の容易性を可能にするために、単一または少数の成分のみが含まれるモデル系を利用して、効果がより少数の成分に分離されるようにすることが可能である。モデル系内では、異なる機構を介して光と相互作用する要素の組合せにより、完全食品系の研究の複雑性を伴うことなく、単一の実験を介して光保護性能の多次元評価を可能しうる。一重項酸素が関与する経路を介して光と相互作用する要素は、1クラスの光感受性要素を構成する。そのようなリストは、Minら(Min,D.B.and Boff,J.M.;Chemistry and Reaction of Singlet Oxygen in Foods.CRFSFS.2002,1,58−72.)により開示されている。それ自体が光感受性物質である他の要素(たとえば、リボフラビン)は、光保護性能に関して異なる確認を可能にしうる。他の実施形態では、要素の組合せを用いると、要素で起こる変化の速度が影響を受ける可能性があり、たとえば、光感受性物質の組込みは、影響を加速する可能性があり、一方、酸化防止剤の組込みは、影響を遅延する可能性がある。したがって、特定の実施形態では、単一の光感受性要素がサンプルセル中に存在可能であり、一方、他の実施形態では、少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15種、またはそれよりも多くの光感受性要素が同時に存在可能であり、かつ/またはそれらを同時に研究可能である。特定の実施形態では、存在するおよび/または研究される光感受性要素は、以下のクラス、すなわち、
i.天然および合成の食品添加物、染料、および顔料(たとえば、クルクミン、エリスロシン)、
ii.クロロフィル(すべての変種)、
iii.ミオグロビン、オキシミオグロビン、および他のヘモタンパク質、
iv.水溶性および脂溶性の必須栄養素、ミネラル、およびビタミン(たとえば、リボフラビン、ビタミンA、ビタミンD)、
v.脂肪酸とくに多価不飽和脂肪酸を含有する食品成分、
vi.油(たとえば、ダイズ油)、
vii.タンパク質(たとえば、アミノ酸のトリプトファン、ヒスチジン、チロシン、メチオニン、システインなどに由来するタンパク質)、
viii.医薬化合物、
ix.パーソナルケア用および化粧用の配合物の化合物およびそれらの成分、
x.家庭用化学品およびその成分、ならびに
xi.農薬およびその成分
のうちの2、3、4、5、6、7、8、9、10クラス、または11クラスすべてからの1種以上の光感受性要素を含む。特定の実施形態では、研究される光感受性要素は、クラスiおよびii、クラスiおよびiii、クラスiおよびiv、クラスiおよびv、クラスiおよびvi、クラスiおよびvii、クラスiおよびviii、クラスiおよびix、クラスiおよびx、クラスiおよびxi、クラスiiおよびiii、クラスiiおよびiv、クラスiiおよびv、クラスiiおよびvi、クラスiiおよびvii、クラスiiおよびviii、クラスiiおよびix、クラスiiおよびx、クラスiiおよびxi、クラスiiiおよびiv、クラスiiiおよびv、クラスiiiおよびvi、クラスiiiおよびvii、クラスiiiおよびviii、クラスiiiおよびix、クラスiiiおよびx、クラスiiiおよびxi、クラスivおよびv、クラスivおよびvi、クラスivおよびvii、クラスivおよびviii、クラスivおよびix、クラスivおよびx、クラスivおよびxi、クラスvおよびvi、クラスvおよびvii、クラスvおよびviii、クラスvおよびix、クラスvおよびx、クラスvおよびxi、クラスviおよびvii、クラスviおよびviii、クラスviおよびix、クラスviおよびx、クラスviおよびxi、クラスviiおよびviii、クラスviiおよびix、クラスviiおよびx、クラスviiおよびxi、クラスviiiおよびix、クラスviiiおよびx、クラスviiiおよびxi、クラスixおよびx、クラスixおよびxi、クラスxおよびxi、またはそれらの任意の組合せからの1種以上の光感受性要素を含む。
各光感受性要素は、たとえば0.0000001wt%〜100wt%の濃度で存在可能である。特定の実施形態では、光感受性要素は、少なくとも約0.0000001wt%、0.000001wt%、0.00001wt%、0.0001wt%、0.001wt%、0.01wt%、0.01wt%、0.1wt%、1.0wt%、2.0wt%、3.0wt%、4.0wt%、5.0wt%、10.0wt%、20.0wt%、30.0wt%、40.0wt%、50.0wt%、60.0wt%、70.0wt%、80.0wt%、90.0wt%、95.0wt%、99.0wt%、または100.0wt%の濃度で存在する。特定の実施形態では、光感受性要素は、約100.0wt%、99.0wt%、95.0wt%、90.0wt%、80.0wt%、70.0wt%、60.0wt%、50.0wt%、40.0wt%、30.0wt%、20.0wt%、10.0wt%、5.0wt%、4.0wt%、3.0wt%、2.0wt%、1.0wt%、0.1wt%、0.01wt%、0.001wt%、0.0001wt%、0.00001wt%、0.000001wt%、または0.0000001wt%未満の濃度で存在する。濃度は、実際の用途時および使用時における評価下の種およびその典型的な濃度に依存する。
サンプルセルおよびその中に含有されるサンプルは、試験に適当な温度、たとえば、約−20℃〜約100℃の温度に達するように操作される。光源により生成された光、任意選択で、コリメーション、フィルタリング、集束、および/またはサイズ調整が行われた光は、次いで、所望の強度(たとえば、規定のモニタリング位置で測定したときに0.01〜5W/cm2)および波長(たとえば、290〜1000nm)で試験材料に入射するように操作される。試験材料を通り抜けた光はさらに、サンプルセル44およびその中に含有されるサンプルに入射する。
サンプルセル44内の1種以上の要素が光感受性であるので、それらに入射した光は、いくらかのレベルの変化を引き起こすであろう。このレベルは、サンプルをサンプルセル44内に含有される間に測定するかまたは外部方法による測定のために試験アリコートを取り出すかのいずれかにより、所望の間隔で定量可能である。光誘起変化または劣化の量を決定するのに好適な分析方法としては、HPLC(高性能液体クロマトグラフィー)、GC(ガスクロマトグラフィー)、IR(赤外)分光法、NMR(核磁気共鳴)分光法、UV−VIS(紫外、可視)分光法、比色法、他の技術と組み合わされたMS(質量分析)(たとえば、GC−MSおよびLC−MS)、蛍光分光法、イオンクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー(TLC)、分析湿式化学、および/または電気化学分析(たとえば、ポーラログラフィー、ボルタンメトリー)が挙げられる。特定の実施形態では、測定方法は、HPLCに基づくものであり、これは、サンプルセル44から試験アリコートを取り出すことを含む。他の実施形態では、測定方法は、UV−VIS分光法に基づくものであり、この場合、サンプル分析は、サンプルセル44内に含有される間に行われる。実験は、所望の間隔で測定を行いながら、所望の長さの時間にわたり継続される。実施時間は、光感受性要素の性質、環境条件(たとえば、温度およびガス変更)、およびその関連変化速度の解析研究の関数である。特定の実施形態では、実験実施時間は、12時間未満、11時間未満、10時間未満、9時間未満、8時間未満、7時間未満、6時間未満、5時間未満、4時間未満、3時間未満、2時間未満、1時間未満、45分間未満、または30分間未満である。
サンプリング間隔は、最小でも2個のデータ点が得られるように選択されるべきである。特定の実施形態では、サンプリング間隔は、少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、25、30、35、40、45、または50個のデータ点が得られるように選択される。特定の実施形態では、予想されるサンプル反応速度に基づいてデータ点を分布させる。したがって、選択される間隔は、光感受性要素の変化速度に依存するであろう。特定の実施形態では、サンプルは、シリンジポンプまたは他の好適なデバイスを介して自動的に取り出され、分析のためにバイアルまたは分析装置に直接送達される。
1回の実験実施に対して2回以上の測定を行った後、光感受性分子または誘導体生成物の変化を追跡して得られたデータ点を用いて、光保護性能値を試験材料に帰属することが可能である。そのような光保護値としては、たとえば、検査対象の光感受性要素の光誘起変化または劣化の擬一次速度定数が挙げられうる。この定数は、好適な数学的変換を介して光保護指数(LPF)に変換可能である。たとえば、LPFは、光感受性要素の半減期として定義可能であり、これは、たとえば、擬一次反応速度に対しては、ln(2)を得られた擬一次速度定数で割り算することにより計算される。さらに、光スペクトル、光強度、光集束、光暴露持続時間、サンプル温度、サンプル均一性、サンプル雰囲気条件などの実験実施の変数を調整することにより、高品質ランツーラン比較を可能にするのに十分な確度および精度を有する結果を得ることが可能である。
特定の他の実施形態では、1つ以上の既知の定量的または定性的な性質を有する多数の試験材料を評価して、光保護性能値をそれぞれのそのような試験材料に帰属することが可能である。既知の定量的または定性的な性質は、たとえば、不透明化剤(たとえば、TiO2)の既知の濃度または既知の反射率値もしくは不透明度値(たとえば、TAPPI不透明度値)でありうる。特定の例では、予測モデルで利用される1つまたは複数の既知の定量的または定性的な性質は、次のもの、すなわち、白色度指数ASTM E313、明るさ指数ASTM D985、CIE L***三刺激値データASTM表示E313−10、D2244、E1347、E1349、E1477、E2214、E284、E308、E805、E991、E1331、E275、D2616、D2745、D3134、D3964、D4877、D6290、DuPont外観分析器データ、ペーパーおよびペーパーボードの拡散性の明るさ(d/0)ASTM D2470、プラスチックのヘイズ標準試験ASTM D1003、指向性の明るさ(TAPPI)(T452)、指向性の明るさ、拡散性の明るさ(T525)、有色の明るさ(拡散性(Micro TB1C)または指向性/TAPPI(Micro S−5))、印刷および計算TAPPI不透明度、散乱係数および吸収係数、シートの明るさ(T519)、指向性/TAPPI不透明度、散乱係数、吸収係数(T425)、T/dyne Micro TB−1C:拡散性の明るさ、不透明度、色、色差、ASTM指数、および三刺激値、T/dyne Micro S−5 BOC:指向性/TAPPI明るさ、不透明度、色、色差、ASTM指数、および三刺激値、色、HunterまたはCIE L***(指向性または拡散性の値を指定)、不透明化剤組成、および/または不透明化剤充填量、の1つ以上を含む。1クラスの材料に対して相関挙動の観察およびモデリングを行った場合、前記クラス内の材料に対してそのモデルを用いて、既知の光保護性能値に基づいて前記材料の未知の定性的または定量的な性質を予測するか、あるいは材料の既知の定性的または定量的な性質に基づいて未知の光保護性能値を予測することが可能である。たとえば、本明細書に開示される装置および方法ならびにそれぞれに帰属された光保護性能値を用いて、既知のTAPPI不透明度値および/または既知のTiO2濃度を有するいくつかの試験材料を評価することが可能である。さらに、これらの材料の光保護性能値およびTAPPI不透明度値またはTiO2濃度値を用いて、材料の光保護性能値をそのTAPPI不透明度およびまたはTiO2濃度に基づいて予測する測定基準または予測モデルを作成することが可能である。次いで、この測定基準またはモデルを用いて、既知のTAPPI不透明度またはTiO2含有率を有する同一のクラスの未試験材料の光保護性能値を予測することが可能である。
実施例1
ANOVAゲージ繰返し性・再現性(R&R)測定システム解析方法は、測定システムの能力を理解するために、分散分析(ANOVA)ランダム効果モデルを利用する。ゲージR&R研究では、測定システムにより測定で観測された変動の量を観察された全変動と比較する。本明細書に開示される方法と併用される図1のデバイスの繰返し性および再現性を評価するために、ゲージR&R研究方法を適用した。Minitabソフトウェアを用いて、この試験の設計および解析を行った。
ゲージR&R研究は、2名の異なるオペレーターによる5つのフィルムサンプルまたは一部分のそれぞれのレプリケート評価を含んでいた。オペレーター内でランダムな順序で、これらの20の個別実験を行った。
このゲージR&R研究では、下記の方法条件を固定した。
・光感受性要素:30.5±1.5mg/Lの目標濃度でpH6.4水性リン酸緩衝液中に溶解されたリボフラビン
・温度:4±1℃
・雰囲気:空気
・光パワー密度:光路33に沿って位置するかつシャッター26から6インチおよび絞り28から4インチに存在するホルダー31モニタリング位置で測定したとき、0.375±0.005W/cm2
・サンプリング時間:0、10、40、80、120、160、および200分間の光暴露後に抜き出されたサンプル
・光感受性要素分析方法:取り出されたサンプルアリコートのリボフラビン濃度のHPLC分析
研究に使用された試験材料は、約48μmの厚さのキャストフィルム押出しにより作製された二酸化チタン顔料着色低密度ポリエチレン(LDPE)フィルムからなるものであった。研究のために約6cm×13cmのフィルムスウォッチをより大きいフィルムサンプルからカットした。光暴露を1回のみ行って各スウォッチを評価した。評価後、APPI不透明度およびフィルム厚さのレプリケート測定を含む追加の測定のために、各スウォッチを取っておいた。平均値を報告する。
各実施の出力は、リボフラビン分解の擬一次速度定数であった。周囲雰囲気下での希薄水性溶液中のリボフラビンの分解(すなわち、溶液中の溶存ガスとして反応に利用可能な過剰のO2)は、前記溶液をUV光または可視光に暴露した場合、擬一次速度式に従うことが示されている(たとえば、Ahmad,I.;Fasihullah,Q.;Noor,A;Ansari,I.A.;Ali,Q.Nawab Manzar,International Journal of Pharmaceutics(2004),280(1−2),199−208)。より特定的には、前記溶液に入射する光のエネルギー分布が一定に保たれた条件下で、前記分解は、以下の統合速度式により記述可能である。
式1 Ln[リボフラビン]t=(−k’xt)+Ln[リボフラビン]0
式中、
[リボフラビン]t=時間=tにおけるリボフラビン濃度
[リボフラビン]0=光暴露前における初期リボフラビン濃度
t=光暴露時間
k’=擬一次速度定数
そのような反応速度が観察される場合、Ln[リボフラビン]t対暴露時間のプロットは、直線になり、その傾きは、所望の擬一次速度定数である。本研究では、Minitabソフトウェアを用いて速度定数プロットを作成し、Minitab「当てはめ線プロット」解析ツールを用いて所望の傾きデータを求めた。線形回帰分析から導かれる線形当てはめの品質を示唆する相関係数(R2)値はすべて、98.5%以上であったことから、データと線形モデルとの優れた一致が示される。これらのデータのサンプルは、図5に示され、そのように作成されたプロットのそれぞれから換算されたデータの完全セットは、表1に示される。
Figure 0006425360
表1に提示されたデータに対して、ゲージR&R ANOVA解析を行った。解析出力を表2に示す。全寄与の0.58%および全研究変動の7.6%は、測定システムに帰属可能であり、残りの部分は、固有の(および設計による)パーツ間変動であることが、この解析から判明した。データ解釈に関して95%の信頼水準で、オペレーター間差もオペレーター−パーツ相互作用も、本研究では観測されなかった(オペレーターANOVA「p」値=0.661(オペレーター−パーツ相互作用を含む)、オペレーター*パーツANOVA「p」値=0.445)。したがって、測定システムは、再現性および繰返し性のあるデータを生成可能であることが、本研究から実証された。
Figure 0006425360
したがって、測定システムは、適正品質のリボフラビン劣化速度定数データをもたらすであろうことが、ゲージR&R結果から示唆される。この結論は、このゲージR&R研究で利用された暴露条件からの理にかなった偏りを含む他のリボフラビン系暴露研究に理にかなって拡張可能である。そのような偏りの例としては、次のもの、すなわち、光減衰性試験材料に入射する光パワー密度および/またはスペクトル分布、リボフラビン溶液温度、初期リボフラビン溶液濃度、ならびに試験材料組成の変更が挙げられる。追加の拡張としては、擬一次光誘起変化または劣化の速度式を示しても示さなくてもよいおよび水中に溶解されてもされなくてもよい他の(すなわち、非リボフラビン)光感受性要素が挙げられる。
実施例2
フィルムスウォッチの追加の特徴付けと一緒に、実施例1からの速度定数データを解析する。当てはめデータモデルと一緒に、表1の速度定数データを図6にプロットする。このデータモデルをデータ点に当てはめて、TAPPI不透明度の関数として光保護モデルを作成した。
本研究で利用された二酸化チタン充填LDPEフィルムの光保護性能(すなわち、リボフラビンを光誘起劣化から保護する能力)は、実際に、前記フィルムのTAPPI不透明度値に関連付けることが可能であり、冪乗則モデルにより十分に説明される関係であることが、このプロットおよびモデルから実証される。このタイプの材料では、TAPPI不透明度を用いて光保護性能を予測することが可能であることが、このことから実証される。この方法は、他の材料に適用することが可能である。
さらに、本発明に係る方法でこれらのタイプのデータを用いて、既知のTAPPI不透明度を有する異なる相対量の同一または同等の二酸化チタンとLDPE材料とで構成された試験材料の光保護性能を、確信をもって予測することが可能である。
実施例3
実施例1の場合と同一の方法条件を利用したが、評価サンプルは、二酸化チタン顔料着色高密度ポリエチレン(HDPE)ボトル(1.8wt%の二酸化チタン、1380μmの壁厚、97.9%のTAPPI不透明度)に由来する2つの部片であった(それぞれデュプリケート方式で評価された)。また、0、10、25、50、75、100、および125分間の光暴露の後、HPLC分析を行った。線形回帰分析から得られたR2値はすべて、98.5%以上であり、リボフラビン分解の平均擬一次速度定数は、0.000691min-1であることがわかった。
実施例4
実施例3の場合と同一の方法条件を利用したが、評価サンプルは、二酸化チタン顔料着色低密度ポリエチレンフィルム(1.0wt%の二酸化チタン、47μmの厚さ、39%のTAPPI不透明度)の同一の部片に由来する4つのフィルムスウォッチであった(それぞれ1回評価された)。また、スウォッチの2つを14±1℃で評価した。線形回帰分析から得られたR2値はすべて、99.3%以上であり、かつ4℃および14℃の平均擬一次速度定数は、それぞれ、0.0112min-1および0.0154min-1であったことから、ボフラビン劣化速度に及ぼす温度の感受性は、アレニウス式により与えられる理論予測と一致することが示唆された。
実施例5
実施例3の場合と同一の方法条件を利用したが、評価サンプルは、二酸化チタン顔料着色低密度ポリエチレンフィルム(1.0wt%の二酸化チタン、47μmの厚さ、40%のTAPPI不透明度)の同一の部片に由来する4つのフィルムスウォッチからなるものであった(それぞれ1回評価された)。また、UV光フィルター減衰光ビーム(385nm以下で本質的に完全な波長カットオフ)を用いて、スウォッチの2つの部片を評価した。ただし、前記ビームは、0.287W/cm2の光パワー密度を有していた。線形回帰分析から得られたR2値はすべて、99.3%以上であり、かつ光ビーム中でUV光減衰フィルターを用いたときと用いなかったときの平均擬一次速度定数は、それぞれ、0.0062min-1および0.0112min-1であったことから、UV光の存在に対するリボフラビン劣化速度の感受性が示唆された。
実施例6
実施例3の場合と同一の方法条件を利用したが、評価サンプルは、二酸化チタン顔料着色低密度ポリエチレンフィルム(1.0wt%の二酸化チタン、47μmの厚さ、40%のTAPPI不透明度)の同一の部片に由来する4つのフィルムスウォッチであった(それぞれ1回評価された)。また、0.201W/cm2の低減光パワー密度を用いて、前記スウォッチの2つを評価した。線形回帰分析から得られたR2値はすべて、99.3%以上であり、かつ0.375W/cm2および0.201W/cm2の光パワー密度での平均擬一次速度定数は、それぞれ、0.0112min-1および0.0045min-1であったことから、光パワー密度に対するリボフラビン劣化速度の感受性が示唆された。
実施例7
実施例3の場合と同一の方法条件を利用したが、評価サンプルは、二酸化チタン顔料着色低密度ポリエチレンフィルム(2.0wt%の二酸化チタン、50μmの厚さ、53%のTAPPI不透明度)の同一の部片に由来する4つのフィルムスウォッチであった(それぞれ1回評価された)。また、二酸化炭素の雰囲気下でスウォッチの2つを評価した(15分間のCO2スパージングの後の試験溶液中の酸素は<0.2ppmであり、試験溶液中の酸素レベルは、Ocean Optics−Dunedin,Florida−NeoFox酸素センサーを用いて測定された。)。線形回帰分析から得られたR2値はすべて、98.4%以上であった。空気雰囲気および二酸化炭素雰囲気での平均擬一次速度定数は、それぞれ、0.0057min-1および0.0172min-1であったことから、サンプルセル中に存在する雰囲気に対するリボフラビンの光誘起劣化速度の感受性が示唆された。
実施例8
実施例3の場合と同一の方法条件を利用したが、評価サンプルは、二酸化チタン顔料着色低密度ポリエチレンフィルム(2.0wt%の二酸化チタン、47μmの厚さ、53%のTAPPI不透明度)の同一の部片に由来する2つのフィルムスウォッチからなるものであり(それぞれ1回評価された)、初期リボフラビン濃度は、15mg/Lであり、光強度は、フィルムスウォッチ位置で0.600W/cm2であり、かつサンプルセル溶液のHPLC分析は、光暴露実験の持続時間にわたり溶液中に挿入されたファイバー浸漬プローブ(Model # FDP−200−0.22−1.5−S;B&W Tek,Inc.,Newark,Delaware)を用いたin−situ UV−VIS分光分析(60分間にわたり1分ごとに捕獲された447nmのリボフラビン吸光度データ)により置き換えられた。式1中の濃度値を吸光度に置き換えて、実施例1に示されるように速度定数データを計算した。線形回帰分析から得られたR2値はすべて、99.7%以上であった。0.0050min−1の平均擬一次速度定数が判明したことから、サンプルセルから材料を取り出すことなく、光暴露された光感受性要素の劣化速度データの生成を達成しうることが示唆された。
実施例9
実施例2(図6)の光保護モデルの作成に使用されたものと同一の材料クラス内の既知のTAPPI不透明度の未試験材料の光保護性能を、前記モデルを用いて予測する。未試験材料のTAPPI不透明度を測定したところ、35.95%であった。モデルにより、k’値0.0112min-1が予測される。0、10、25、50、75、100、および125分間の光暴露の後に行われたHPLC分析を含む実施例1の方法を用いて、未試験材料のk’値を測定したところ、0.0111min-1であった。これらの結果から、光保護モデルは、TAPPI不透明度に基づく光保護性能の予測に有用であることが実証される。
実施例10
3つの射出成形された顔料二酸化チタン充填高密度ポリエチレン(HDPE)ボトル(ボトル寸法:高さ7.16’’×幅3.29’’×深さ2.1’’、全ボトル内容積:528mL)(前記ボトルは、TAPPI不透明度値により識別される(それらの二酸化チタン含有量を調整することにより達成された))のそれぞれを、ボトル1つあたり1つのフラットな矩形形状のプラークが得られるように、それぞれカットした(プラーク寸法:長さ約10.9cm×幅約6.4cm×厚さ約1232ミクロン)。最初の3つと同一の寸法および組成であるが非顔料着色である第4のボトルを同様にカットし、次いで、得られたプラークの片側を、アルミニウムフォイルの薄い(約15ミクロン)シートにより完全にカバーした。実施例1に記載の方法条件を用いて、X、Y、Z、およびF(後者のコードは、フォイルラップされた非顔料着色プラークを表す)でコード化された4つのプラークの光保護性をデュプリケート方式で評価した。ただし、例外として、0、10、25、50、75、100、および125分間の光暴露で、HPLC分析用のサンプルを取り出し、利用された光パワー密度は、0.425±0.005W/cm2であった。プラークのそれぞれについて得られたリボフラビン劣化の平均擬一次速度定数(k’)値を表3に示す。
Figure 0006425360
実施例11
実施例10で切り出されたプラークとして研究された4つと同一の寸法および組成の複数のインタクトなボトルを漂白剤の水性溶液(100ppm塩素)で消毒し、脱イオン水/蒸溜水で十分に濯ぎ、そして排液した。光暴露を回避する努力を払って標準的な飲料加工を行った直後、乳製品、特定的には、2%ミルクおよびω−3脂肪酸強化2%ミルクを、前記ボトル内に個別にパッケージングした。次いで、充填されたボトルを消毒されたキャップでシールした。次いで、充填された非顔料着色HDPEボトルのそれぞれに完全アルミニウムフォイルラップを適用した。充填されたボトルのコード化は、実施例10で利用されるものを反映した。この作業により、8つの個別のサンプルボトルグループを生成した。それぞれ、異なるボトルコード/乳製品の組合せ(4つの異なるボトルコード×2つの異なる乳製品)に対応する。次いで、5週間にわたるミュレート小売り貯蔵暴露研究のために、前記グループを同時にかつランダムに単一のウォークイン式ライト付き冷却乳製品ケース(Friedrich Floating Air飲料ケース、Model # 60−10−1056,San Antonio,TX)内に配置した。前記研究中、光強度(3つの異なる内側位置でサンプリングされた)および前記ケース内の温度は、それぞれ、1122±439ルクスおよび2.7±0.8℃であることがわかった。サンプリング位置に依存して、ケースの内側の光強度は、低い355ルクスから高い1942ルクスまでの範囲内であった。あらかじめ決められた時間で、2つのボトルを8つのサンプルボトルグループのそれぞれからランダムに選択して、乳製品ケースから取り出した。次いで、分析化学者協会(Association of Analytical Communities)(AOAC)方法960.65の改訂版に従って、分光蛍光光度計(Shimadzo Scientific Instrument,Inc.,Columbia,MD)により、前記ボトルの内容物のリボフラビン濃度をトリプリケート方式で分析した(また、Webster,JB,Duncan,SE,Marcy,JE,O’Keefe,SF.2009.Controlling light oxidation flavor in milk by blocking riboflavin excitation wavelengths by interference.J.Food Sci.74:390−398.;Bradley,RL.2000.Dairy Products.In:William Horwitz W,editor.Official Methods of Analysis of AOAC Intl.Vol.II.17th ed.Gaithersburg,Md.:AOAC Int.1−83.も参照されたい)。得られたリボフラビン濃度対光暴露時間データを表4に報告する。
Figure 0006425360
Figure 0006425360
Figure 0006425360
実施例1に提供される統合速度式を利用して、それぞれのボトルコード/乳製品の組合せに対するリボフラビン劣化の擬一次速度定数(k’)を表4のデータから計算した。線形回帰分析から得られたR2値は、46%〜91%の範囲内であり、この値は、実施例10の方法から得られたものよりも著しく小さく、乳製品の複雑性および分析用のミルクサンプルを調製するのに必要とされる工程が原因である可能性が最も高い。得られたk’およびR2値を表5に提供する。
Figure 0006425360
本実施例の表5中に含有されるk’データを、実施例10の表3中に含有されるものと比較した。前記比較から、両方の乳製品に対する2組のデータ間の線形関係が明らかにされた(2%乳製品、R2=92%、ω−3含有2%乳製品、R2=100%)。
したがって、単純な水性リボフラビン溶液を利用した、かつサンプル1つあたりわずか数時間で終了する、実施例10に記載の加速光暴露試験方法は、実世界の貯蔵条件(ライト付き冷蔵貯蔵ケース)下で実世界のパッケージング環境(HDPEボトル)中に維持されたリボフラビン含有の複雑な食品系(ミルク)の長期間(30+日間)光暴露挙動を予測するために、本実施例に記載のかなり複雑な光暴露試験方法の代わりに、有利に使用可能であることがわかる。
実施例12
8つのサンプルボトルグループのそれぞれに対して、実施例11に記載の長期間暴露研究時のあらかじめ決められた時間で、6つのボトルを同時にかつランダムに貯蔵ケースから取り出して、それらの内容物を組み合わせて均一混合物を形成した。標準的三点比較検査方法(たとえば、ASTM E1885−04、官能分析標準試験方法−三点比較法)を用いてそれらの官能性を評価するために、約3時間後、得られた8つの混合物(使用時まで、4℃のウォークイン式冷蔵庫内に維持された氷充填クーラー中に1液量オンス部分で貯蔵された)を1グループのヒト被験者(個別の評価者)に提示した。また、2つの追加のサンプルボトルグループに由来する混合物を同一の光暴露時間点で評価した。これらの最後の2つのグループを実施例11に記載されるように作成して貯蔵したが(一方のグループは、2%乳製品に、他方のグループは、ω−3脂肪酸強化2%乳製品に関連付けられる)、アルミニウムフォイルで包まれていない非顔料着色HDPEボトルを利用した(40.7%の平均TAPPI不透明度およびボトルコード「C」)。表6は、官能評価が行われた貯蔵期間および得られた官能評価反応データ(全反応および適正反応)と一緒に、各乳製品に対して研究されたボトルコード一対比較を提供する。表6にはまた、適正評価者反応の数を評価者反応の全数で割り算することにより計算される、本研究ではRとして表される、関連「適正反応割合」値も提供される。
Figure 0006425360
官能データのモデリングは、食品系の官能貯蔵寿命などのパラメーターを推定するのに有用な手段を提供可能である(たとえば、Hough and Garitta(G.Hough,L.Garitta,Journal of Sensory Studies,27(2012)137−147)。
表6の検査から、R(t)として表される計算されたR値に対する時間依存性が明らかにされる。ロジスティック成長式R(t)=A+(B−A)/{1+exp[(t−C)/D]}を用いて評価された乳製品/ボトルコード一対比較組合せのすべてに対して、R(t)データをモデリングした(非線形回帰)。式中、tは、暴露時間を表し、A、B、C、およびDは、この三点比較法の枠内で以下のように特徴付け可能な定数である。
A:この定数は、長暴露時間で所与の乳製品に対して、異なるサンプルボトルコード間で適正に識別可能な評価者の割合を表す。すべての評価者がそのような識別を提供可能であるとは限らないので、この定数の値は、典型的には、その理論最大値1.00未満であることに留意すべきである。この定数の値は、一般的には、評価者の集団および官能性が評価される製品による影響を受ける。
B:この定数は、初期暴露時間で所与の乳製品に対して、異なるサンプルボトルコード間で適正に識別可能な評価者の割合を表す。このような暴露研究の初期段階では、最も高い識別能の評価者を除いて、評価されるサンプルボトルグループ間の差は、通常、明白ではないことに留意すべきである。したがって、この定数(三点比較方法を用いる)は、典型的には、偶然の推測に関連付けられる0.33の値からそれほどかけはなれていない。この定数の値もまた、一般的には、評価者の集団および官能性が評価される製品による影響を受ける。
C:この定数は、一般的には、パッケージタイプ(本研究の場合はミルクボトル)さらには製品タイプならびにパッケージの貯蔵時間および貯蔵条件により影響を受ける値であり、R(t)関数が変化する暴露時間、別の言い方をすれば、定数Bにより定義される暴露時間識別領域(初期暴露時間)から定数Aにより定義されるもの(長暴露時間)に移行する暴露時間を表す。本研究の目的では、我々は、前記時間(すなわちC)を官能貯蔵寿命(SSL)として表し、本研究で評価されるサンプルボトルの光保護性能を定量化する測定基準として使用する。特定のボトルタイプに対して、SSL値が増加することは、光保護能力が増加することを示唆し、別の言い方をすれば、本研究に参加した評価者の大多数が、所与の実験ボトルとアルミニウムフォイルラップした対照ボトルとの間で官能差を適正に識別できるようになるまでに、より長いサンプルボトル貯蔵時間を要することを示唆することに留意されたい。
D:この定数は、移行がR(t)関数の変曲点を通っていかにシャープに行われるかの尺度を提供する。この定数の値もまた、一般的には、パッケージタイプ(本研究の場合はミルクボトル)さらにはパッケージの貯蔵時間および貯蔵条件による影響を受ける。
表6に与えられた時間依存「適正反応割合」データのロジスティック成長関数モデリングから導かれたSSLデータを表7に列挙する。
Figure 0006425360
実施例10の表3中に含有されるX、Y、およびZプラーク由来のk’データを、それらの対応する半減期(t1/2=ln2/k’)に変換した。これらを、本実施例の表7中に含有される対応するSSLデータと比較した(プラーク⇔一対比較:X⇔F:X、Y⇔F:Y、およびZ⇔F:Z)。前記比較から、両方の乳製品に対する2組のデータ間の線形関係が明らかにされた(2%乳製品、R2=100%、ω−3含有2%乳製品、R2=96%)。
したがって、単純な水性リボフラビン溶液を利用し、サンプル1つあたりわずか数時間で終了する、実施例10に記載の加速光暴露試験方法は、実世界の貯蔵条件(ライト付き冷蔵貯蔵ケース)下で実世界のパッケージング環境(HDPEボトル)中に維持されたリボフラビン含有の複雑な食品系(ミルク)の長期間(30+日間)官能性能を予測するために、本実施例に記載のより複雑な光暴露試験方法の代わりに、有利には使用可能であることがわかる。

Claims (27)

  1. (a)適当な濃度で1種以上の既知の光感受性要素を含む既知の均一液体サンプルを提供する工程と、
    (b)約−20℃〜約100℃の制御温度で前記サンプルを含有するための制御された光学的性質を有するセルを提供する工程と、
    (c)約290〜約1000nmの制御スペクトルシグネチャーと約0.01〜約5W/cm2の制御強度とを有する光ビームを生成する光源を提供する工程と、
    (d)前記サンプルを前記セル内に配置してサンプルセルを提供する工程と、
    (e)前記光源と前記サンプルセルとの間に第1の試験材料を配置して遮蔽されたサンプルセルを提供する工程であって、前記光ビームは、前記第1の試験材料に入射し、かつ全ての透過光は、前記サンプルセルに入射し、前記第1の試験材料は、既知の定量的または定性的な性質を備える、工程と、
    (f)前記既知の液体サンプルのアジテーションの間に、前記遮蔽されたサンプルセルを1つ以上の持続時間にわたり1つ以上の光ビーム強度に暴露する工程と、
    (g)前記遮蔽されたサンプルセル内に含有される前記1種以上の光感受性要素の変化を1つ以上の持続時間で測定してデータ点を生成する工程と、
    (h)前記データ点を用いて前記第1の試験材料の光保護性能値を決定する工程と、
    (i)1種以上の追加の試験材料を用いて工程(a)〜(h)を同一の条件下で繰り返して、1つ以上の追加の光保護性能値を生成する工程と、
    (j)2つ以上の前記光保護性能値を利用して、1クラスの材料に対してその既知の定性的または定量的な性質を前記光保護性能に関連付けるモデルを生成する工程と、
    (k)工程(j)のモデルを用いてパッケージング材料の光保護性能値を同定する工程と、
    (l)工程(k)のパッケージング材料を用いてパッケージを設計する工程と、
    を含む、パッケージング設計の作成方法。
  2. 材料の光保護性能を予測する方法であって、
    (a)適当な濃度で1種以上の既知の光感受性要素を含む既知の均一液体サンプルを提供する工程と、
    (b)約−20℃〜約100℃の制御温度で前記サンプルを含有するための制御された光学的性質を有するセルを提供する工程と、
    (c)約290〜約1000nmの制御スペクトルシグネチャーと約0.01〜約5W/cm2の制御強度とを有する光ビームを生成する光源を提供する工程と、
    (d)前記サンプルを前記セル内に配置してサンプルセルを提供する工程と、
    (e)前記光源と前記サンプルセルとの間に第1の試験材料を配置して遮蔽されたサンプルセルを提供する工程であって、前記光ビームは、前記第1の試験材料に入射し、かつ全ての透過光は、前記サンプルセルに入射し、前記第1の試験材料は、既知の定量的または定性的な性質を備える、工程と、
    (f)前記既知の液体サンプルのアジテーションの間に、前記遮蔽されたサンプルセルを1つ以上の持続時間にわたり1つ以上の光ビーム強度に暴露する工程と、
    (g)前記遮蔽されたサンプルセル内に含有される前記1種以上の光感受性要素の変化を1つ以上の持続時間で測定してデータ点を生成する工程と、
    (h)前記データ点を用いて前記第1の試験材料の光保護性能値を決定する工程と、
    (i)1種以上の追加の試験材料を用いて工程(a)〜(h)を同一の条件下で繰り返して、1つ以上の追加の光保護性能値を生成する工程と、
    (j)2つ以上の前記光保護性能値を利用して、1クラスの材料に対してその既知の定性的または定量的な性質を前記光保護性能に関連付けるモデルを生成する工程と、
    (k)同一のクラスの材料に対して工程(j)のモデルを用いて、既知の光保護性能値に基づいて材料の未知の定性的または定量的な性質を予測するか、あるいは材料の既知の定性的または定量的な性質に基づいて未知の光保護性能値を予測する工程と、
    を含む方法。
  3. (l)工程(h)からの1つ以上の値または工程(j)の1つ以上のモデルを用いて、前記光保護性能値さらには前記材料の定性的または定量的な性質を記述する1つ以上の値を含むデータライブラリーを形成する工程
    をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. (m)工程(l)からのライブラリーを用いて、材料の性質を同定、記述、および/または予測する工程
    をさらに含む、請求項3に記載の方法。
  5. 前記定量的または定性的な性質が、次のもの、すなわち、白色度指数ASTM E313、明るさ指数ASTM D985、CIE L***三刺激値データASTM表示E313−10、D2244、E1347、E1349、E1477、E2214、E284、E308、E805、E991、E1331、E275、D2616、D2745、D3134、D3964、D4877、D6290、DuPont外観分析器データ、ペーパーおよびペーパーボードの拡散性の明るさ(d/0)ASTM D2470、プラスチックのヘイズ標準試験ASTM D1003、指向性の明るさ(TAPPI)(T452)、指向性の明るさ、拡散性の明るさ(T525)、有色の明るさ(拡散性(Micro TB1C)または指向性/TAPPI(MicroS−5))、印刷および計算TAPPI不透明度、散乱係数および吸収係数、シートの明るさ(T519)、指向性/TAPPI不透明度、散乱係数、吸収係数(T425)、T/dyne Micro TB−1C:拡散性の明るさ、不透明度、色、色差、ASTM指数、および三刺激値、T/dyne Micro S−5 BOC:指向性/TAPPI明るさ、不透明度、色、色差、ASTM指数、および三刺激値、設計パラメーターとして、色、HunterまたはCIE L***(指向性または拡散性の値を指定)、不透明化剤組成、および/または不透明化剤充填量、の1つ以上を含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記モデルが、パッケージ内容物に適した目標の光保護を提供するパッケージの設計を容易にするために用いられる、請求項2に記載の方法。
  7. 前記パッケージ内容物が、食品、飲料、薬剤、医薬品、および/または他の光感受性製品を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記モデルが、パッケージ設計のための持続可能性測定基準を評価するために用いられる、請求項2に記載の方法。
  9. 前記方法が、工程(g)での前記1種以上の光感受性要素の変化を1つ以上の官能評価基準値と相関付ける工程と、前記予測された光保護性能を利用して未試験材料の1つ以上の官能評価基準値をさらに予測する工程と、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  10. 前記サンプルが制御雰囲気条件下に維持される、請求項2に記載の方法。
  11. 工程(g)の測定が、前記サンプルが前記セル内に含有されている間に前記1種以上の光感受性要素の変化を評価する工程を含む、請求項2に記載の方法。
  12. 工程(g)の測定が、前記セルからサンプルを取り出す工程と、前記1種以上の光感受性要素の変化を外部で評価する工程と、を含む、請求項2に記載の方法。
  13. 前記1種以上の光感受性要素が、食品、飲料、薬剤、医薬品、または他の光感受性製品の成分である、請求項2に記載の方法。
  14. 前記サンプルが、以下のクラス、すなわち、
    i.天然および合成の食品添加物、染料、および顔料、
    ii.クロロフィル、
    iii.ミオグロビン、オキシミオグロビン、および他のヘムタンパク質、
    iv.水溶性および脂溶性の必須栄養素、ミネラル、およびビタミン、
    v.脂肪酸を含有する食品成分、
    vi.油、
    vii.タンパク質、
    viii.医薬化合物、
    ix.パーソナルケア用および化粧用の配合物の化合物、
    x.家庭用化学品およびその成分、ならびに
    xi.農薬およびその成分
    の1つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項2に記載の方法。
  15. 前記サンプルが、前記クラスの2つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記サンプルが、前記クラスの3つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  17. 前記サンプルが、前記クラスの4つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  18. 前記サンプルが、前記クラスの5つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  19. 前記サンプルが、前記クラスの6つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  20. 前記サンプルが、前記クラスの7つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  21. 前記サンプルが、前記クラスの8つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  22. 前記サンプルが、前記クラスの9つ以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  23. 前記サンプルが、前記クラスの10以上から選択される1種以上の光感受性要素を含む、請求項14に記載の方法。
  24. 前記測定が、HPLC、GC、IR分光法、NMR分光法、UV−VIS分光法、GC−MS、LC−MS、蛍光分光法、イオンクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、分析湿式化学、および電気化学分析からなる群から選択される試験方法を含む、請求項2に記載の方法。
  25. 液体乳製品用のパッケージ材料の光保護性能を予測する方法であって、
    (a)約30ppmのリボフラビンの水性溶液を含むサンプルと、それぞれ異なる充填量の二酸化チタンを含む一連のHDPEパッケージに由来する試験材料と、を提供する工程と、
    (b)請求項2に記載の方法を利用して、各試験材料でリボフラビン劣化速度定数データを生成する工程と、
    (c)(a)に記載の試験材料で構成された試験パッケージ中の液体乳製品を小売り貯蔵条件に暴露して、各試験パッケージで前記製品のリボフラビン含有量を暴露時間の関数として測定する工程と、
    (d)(c)からのデータを各試験パッケージでのリボフラビン劣化速度定数に換算する工程と、
    (e)工程(b)から速度定数値を工程(d)から速度定数値に関連付けて機能相関を生成する工程と、
    (f)工程(a)および(b)を用いて、HDPEとTiO2とで構成されたパッケージング試験材料を試験して、得られたデータを工程(e)のモデルに適用し、前記試験材料で構成されたかつ所与の液体乳製品を含有するパッケージの小売り貯蔵条件下での光保護性能を予測する工程と、
    を含む方法。
  26. 小売り貯蔵条件下でのパッケージの予測光保護性能データを得るのに必要とされる時間が、少なくとも100倍加速される、請求項25に記載の方法。
  27. 材料の光保護性能を予測する方法であって、
    (a)適当な濃度で1種以上の既知の光感受性要素を含む既知の均一液体サンプルを提供する工程と、
    (b)約−20℃〜約100℃の制御温度で前記サンプルを含有するための制御された光学的性質を有するセルを提供する工程と、
    (c)約290〜約1000nmの制御スペクトルシグネチャーと約0.01〜約5W/cm2の制御強度とを有する光ビームを生成する光源を提供する工程と、
    (d)前記サンプルを前記セル内に配置してサンプルセルを提供する工程と、
    (e)前記光源と前記サンプルセルとの間に第1の試験材料を配置して遮蔽されたサンプルセルを提供する工程であって、前記光ビームは、前記第1の試験材料に入射し、かつ全ての透過光は、前記サンプルセルに入射し、前記第1の試験材料は、既知の定量的または定性的な性質を備える、工程と、
    (f)前記既知の液体サンプルのアジテーションの間に、前記遮蔽されたサンプルセルを1つ以上の持続時間にわたり1つ以上の光ビーム強度に暴露する工程と、
    (g)前記遮蔽されたサンプルセル内に含有される前記1種以上の光感受性要素の変化を1つ以上の持続時間で測定してデータ点を生成する工程と、
    (h)前記データ点を用いて前記第1の試験材料の光保護性能値を決定する工程と、
    (i)1種以上の追加の試験材料を用いて工程(a)〜(h)を同一の条件下で繰り返して、1つ以上の追加の光保護性能値を生成する工程と、
    (j)2つ以上の前記光保護性能値を利用して、1クラスの材料に対してその既知の定性的または定量的な性質を前記光保護性能に関連付けるモデルを生成する工程と、
    (k)工程(j)のモデルを用いてパッケージング材料の光保護性能値を同定する工程と、
    を含む方法。
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