JP6423464B2 - リッツ線の端子接続部及び端子接続方法 - Google Patents

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Description

本発明は、リッツ線の端子接続部及び端子接続方法に関する。
一般に、発変電所等の電力設備には、建築構造物や電気設備等(以下「被接地体」と称する)を地絡故障や雷撃から保護するために、被接地体に流入した故障電流や雷電流(サージ電流)を大地に放出し拡散させる接地システムが設けられている。接地システムは、被接地体と大地を電気的に接続し、地絡故障電流や雷電流が流れる接地線を備える。接地線は、例えば、地中に埋設される接地極と電気的に接続される。
従来の接地システムは、地絡故障時に流れる低周波(直流、商用周波)の特性を基準に設計・施工されており、接地線として、例えば単線又は撚り線からなる裸線、あるいは当該裸線からなるケーブル導体にビニル絶縁を施したIV線(ビニル絶縁電線)が用いられている。この場合、表皮効果等の影響によって、高周波数帯の電流が流れる際のインピーダンスが上昇する。そのため、100kHz〜1MHzの高周波成分を含む雷サージ電流が通電した場合に、接地システムの電位上昇が大となり、被接地体に障害(例えば機器の損傷、誤動作)が発生する虞がある。
特に、近年では、電力設備制御や遠隔監視に情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)が導入され、ICT機器による制御が行われているため、雷撃に対して脆弱であるICT機器を保護すべく、接地システムの耐雷性の向上が要求されている。
接地システムの接地線として、リッツ線を使用することにより、上述した要求に対応することができる。接地システムの接地網や立ち上げ線を容易に形成するために、リッツ線の先端部には金属端子が装着される。接地システムの場合、現場において接地線(リッツ線)の仕様(長さなど)が決まるため、金属端子の接続作業も現場で行われることとなる。
通常、接地システムの接地線のように、電力をエネルギー源として使用する強電用のケーブルの端子接続においては、六角ダイスを用いて金属端子を圧縮によってかしめることにより、ケーブル導体と金属端子とが電気的、機械的に接続される。すなわち、ケーブル導体と金属端子の接触面積を長手方向において十分に確保している。
そのため、ケーブル導体としてリッツ線を用いる場合は、導通状態を確保するために、圧縮工程の前工程として、リッツ線を構成する1本1本の導体素線の先端部(金属端子に接続される部分)から絶縁皮膜を除去する必要がある。例えば、金属ブラシやグラインダーを用いた機械的剥離、又は溶剤を用いた化学的剥離により、リッツ線の絶縁皮膜が除去される。
また、本出願人は、管状端子の筒部にリッツ線の先端部を挿入するとともに、半田を筒部に流し込み、バーナー等で金属端子を外側からあぶることにより、リッツ線の絶縁皮膜を溶かして除去する方法を採用している。この場合、半田により、リッツ線と金属端子とが電気的及び機械的に接続される。
特開平6−275325号公報
上述したように、従来は、リッツ線の先端部から所定長の絶縁皮膜を除去して、リッツ線と金属端子を電気的に接続している。そのため、絶縁皮膜の除去作業に長時間を有し、作業効率が悪い。また、従来は長時間バーナー等の火気を使用しており、安全性の面で好ましくない。さらには、絶縁皮膜を十分に除去できたか否かの判断は、作業者に委ねられるため、作業者の熟練度によって端子接続部の品質(通電性、機械的強度)が安定しない虞がある。
なお、電力を情報伝達や機器制御に使用する弱電用のリッツ線においては、リッツ線の先端部を斜めに切断し、先端面と金属端子を半田により電気的に接続する手法が提案されている(例えば、特許文献1)。
本発明の目的は、端子接続部において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現できるリッツ線の端子接続部及び端子接続方法を提供することである。
本発明に係るリッツ線の端子接続部は、
導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、
前記リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子と、
前記リッツ線の長手軸に沿って形成された所定長の切込みに挿嵌される導通部材と、を備え、
前記電線接続部に挿入された前記リッツ線の先端部において前記切込みに前記導通部材が挿嵌された状態で前記電線接続部をかしめることにより、前記切込みによって現れる前記リッツ線の導体と前記電線接続部とが、前記導通部材を介して電気的に接続されるとともに、前記リッツ線と前記電線接続部とが機械的に接続されることを特徴とする。
本発明に係るリッツ線の端子接続方法は、
導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部に、前記リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子を接続するリッツ線の端子接続方法であって、
(A)前記リッツ線の先端部に、長手軸に沿って所定長の切込みを形成する工程と、
(B)前記切込みに導通部材を挿嵌する工程と、
(C)前記導通部材が挿嵌された前記リッツ線の先端部を、前記絶縁皮膜を除去することなく前記電線接続部に挿入する工程と、
(D)前記電線接続部をかしめて、前記切込みによって現れる前記リッツ線の導体と前記電線接続部とを前記導通部材を介して電気的に接続するとともに、前記リッツ線と前記電線接続部とを機械的に接続する工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、リッツ線の端子接続部において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
接地システムの構成を示す図である。 図2A〜図2Cは、接地線の一例を示す図である。 金属端子の一例を示す斜視図である。 図4A〜図4Eは、接地線の端末接続方法を示す図である。 図5A、図5Bは、実施の形態に係る接地線の端子接続部の一例を示す図である。 接地線の端子接続部の他の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、接地システム1の構成を示す図である。接地システム1の接地線EWの端子接続部において、本発明の一実施の形態に係るリッツ線の端子接続部が適用される。
接地システム1は、発変電所等の電力設備の地中部および周囲に付属設備として設けられ、建築構造物や電気設備等の被接地体20を地絡故障や雷撃から保護するために、被接地体20に流入した故障電流や雷電流(サージ電流)を大地に放出し拡散させる。
図1に示すように、接地システム1は、被接地体20と大地を電気的に接続し、地絡故障電流、雷電流、又は遮蔽電流が流れる接地線EWを備える。接地線EWは、地中に埋設される接地極11と電気的に接続される。
接地線EWは、接地網12、立ち上げ線13、極接続線14を形成する。接地網12は、複数の接地線EWが所定の間隔(例えば4m)で格子状に配置された構成を有し、略水平な状態で地中に埋設される。接地網12は、接地線EWが環状に配置された構成でもよい。接地網12は、電力設備の建設範囲のほぼ全体をカバーする大きさを有する。被接地体20は、立ち上げ線13を介して、接地網12と電気的に接続される。接地網12は、極接続線14を介して、接地極11と電気的に接続される。接地網12を備えることにより、等電位化を図ることができる。
本実施の形態では、接地線EWとして、導体を絶縁皮膜で被覆した素線(エナメル線)を複数本集合して撚り合わせたリッツ線を用いる。図2A〜図2Cは、接地線EWの一例を示す断面図である。
図2Aに示す接地線EW1は、複数本(図2Aでは20本)の素線100を集合して撚り合わせた構成を有する。
素線100は、例えば軟銅からなる導体101に、絶縁皮膜102を焼き付けた、仕上がり外径が約0.45mmのエナメル線である。絶縁皮膜102には、例えばポリビニルホルマール、ポリウレタン、ポリウレタンナイロン、ポリエステル、ポリエステルナイロン、ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド/ポリアミドイミド、ポリイミド等が適用される。なお、図2Aに示す接地線EW1は、エナメル線の集合撚りで、撚り方向は、S(右)撚り、またはZ(左)撚りのいずれかによって形成されており、仕上がり外径は約2.5mmである。
図2Bに示す接地線EW2は、図2Aに示すようなリッツ線を一次撚り線103とし、一次撚り線103の束をさらに複数(図2Bでは計19束)撚り合わせて二次撚り線104とした複合撚り線である(図2Bは導体の公称断面積60mm用)。一次撚り線103は子撚り、二次撚り線104は親撚りとも呼ばれる。
図2Bでは、親撚りとしての二次撚り線104は、中心から外側に向かって、1束、6束、12束の同心撚り構造を有する。ここでは、同心撚りの最も中心側を第1撚り層と呼び、撚り層が複数ある場合は、以降、外側に向かって順に、第2撚り層、第3撚り層、第4撚り層と呼ぶ。図2Bでは、中心1束の外側に同心状に撚られる6束を第1撚り層104a、その外側の12束を第2撚り層104bとする。
一次撚り線103を構成する素線100の撚り方向と、二次撚り線104における各撚り層における一次撚り線103の束の撚り方向は、逆向きであることが好ましい。言い換えると、親撚りと子撚りの撚り方向は逆向きであることが好ましい。
図2Bの場合のような、二次撚り線104が同心撚り構造である場合について、具体的に説明する。まず、撚り線の最外層の撚り方向は、接地線をJIS規格準拠とするためには、S(右)撚りとすることが好ましい。よって、図2Bの構成においては、第2撚り層104bが二次撚り線104の最外層であるため、最外層である第2撚り層104bにおける一次撚り線103の束の撚り方向はS(右)撚りとしている。この場合、第2撚り層104bを構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(12束の各子撚りの撚り方向)は、親撚りとは逆向きのZ(左)撚りとするのが好ましい。
一方、二次撚り線104の第1撚り層104aにおける一次撚り線103の束の撚り方向は、第2撚り層104bにおける撚り方向(S撚り)とは逆向きのZ撚りとするのが好ましい。この場合、第1撚り層104aを構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(6束の各子撚りの撚り方向)は、親撚りとは逆向きのS撚りとするのが好ましい。また、その外側に第1撚り層104aが形成される、二次撚り線104の中心の1束を構成する一次撚り線103の素線100の撚り方向も、同様に、第1撚り層104aにおける親撚りとは逆向きのS撚りとするのが好ましい。このように、S撚り、Z撚りについては、撚り線の最外層をS撚りとすることを基準に決定する。
二次撚り線104は、第1撚り層104aより外側に、更に1つ(第2撚り層104b)または複数の撚り層(第3撚り層以上の撚り層)を有する場合、隣接する撚り層(例えば、第1撚り層104aと第2撚り層104b)における一次撚り線103の束の撚り方向は互いに逆向きとするのが好ましい。すなわち、二次撚り線が複数の撚り層で形成される場合は、撚り層毎に撚り方向が交互に逆向き(例えば、第1撚り層:Z撚り、第2撚り層:S撚り、第3撚り層:Z撚り、・・・)となるように形成することが好ましい。
さらに、各撚り層を構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(各子撚りの方向)は、その撚り層における一次撚り線103の束の撚り方向(親撚りの方向)とは逆向き(例えば、親撚りがZ撚りである撚り層における子撚りはS撚り)に形成するのが好ましい。
これにより、接地線EW2に可撓性を持たせることができる。また、交互に逆向きにすることで、同心撚りを形成し易く、仕上がり外径を安定させることができる。なお、図2Bに示す接地線EW2の仕上がり外径は、約12.3mmである。
図2Cに示す接地線EW3は、図2Bに示すようなリッツ線(二次撚り線104)に対して、セパレーター105を介在させて外被106を形成した外被付きリッツ線である。セパレーター105には、例えばナイロンフィルム等が適用される。外被106には、例えば耐燃架橋ポリエチレン等が適用される。接地線EW3は、地上に露出する部分(例えば、立ち上げ線13や接地網12の屋内配線)等に使用される。図2Cに示す接地線EW3の仕上がり外径は、約15.5mmである。
なお、接地線EW(EW1〜EW3)を構成する素線100の外径、撚り本数等は、実施の形態で示すものに制限されず、任意に選択される。また、素線100の導体101には、銅の他、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、又はこれらの二重構造からなるクラッド材(例えば銅クラッドアルミニウム)等を適用することができる。
接地システム1において、接地線EWに交流電流が流れるとき、周波数が高くなるに従い、導体内部に比べて導体表面における電流密度が高くなり、実効の導体断面積が小さくなるため、インピーダンスが上昇する(表皮効果)。接地線EWに用いられるリッツ線は、径の小さい素線のそれぞれが絶縁された構造を有しており、高周波電流通電時の電流分布の偏りが生じにくく、雷サージ通電時の表皮効果によるインピーダンスの上昇を抑制することができる。また、接地線EWにリッツ線を用いることにより、接地線EWを格子状又は環状に配置する際に、容易に接地線EWを曲げることができ、接地線EWを敷設する際の作業性が、従来使用されているIV線に比べて格段に向上する。
接地線EWの端末部には、接地網12、立ち上げ線13及び極接地線14の接続を容易に形成するために、例えば銅又は銅合金からなる圧縮端子等の金属端子30(図3参照)が接続される。
図3は、金属端子30の一例を示す斜視図である。
図3に示す金属端子30は、他の接地線EWの金属端子30や被接地体20の端子等に接続される先端接続部31と、接地線EWに接続される電線接続部32を有する圧縮銅管端子である。
電線接続部32は、筒形状を有し、一端側(先端側)が閉塞され、他端側(後端側)に接地線EWの先端部が挿入される挿入孔32aを有する。電線接続部32は、接地線EWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、所定長が確保される。
先端接続部31は、電線接続部32に連設される板状の部分である。先端接続部31は、ボルトを挿通するボルト穴31aを有する。ボルト穴31aに接続対象(例えば、他の金属端子)の穴(図示略)を合わせ、ボルト穴31aにボルトを挿通してボルト締めすることにより、接地線EWは、接続先(例えば、他の接地線EW)と容易かつ強固に接続される。
図4A〜図4Eは、接地線EW(リッツ線)の端末接続方法を示す図である。
まず、図4Aに示すように、接地線EWの先端部に、長手軸に沿って所定長の切込みEWaを形成する(A工程)。切込みEWaによって、接地線EWの導体素線100の切り込まれた部分に絶縁皮膜102のない面が現れる。切込みEWaの長さを、接地線EWの撚りピッチ以上とした場合は、接地線EWの導体素線100のすべてについて絶縁皮膜102のない面が現れる。切込みEWaは、例えば、電動のこぎりによって形成することができる。
次に、図4Bに示すように、切込みEWaに導通部材33を挿嵌し(B工程)、更に図4Cに示すように、導通部材33を接地線EWに沿って湾曲形状に形成する。導通部材33は、例えば、厚さ0.2mmの銅板である。このとき、切込みEWaと導通部材33の長手方向に沿う接触長さを、接地線EWの撚りピッチよりも長くすると、導通部材33が素線100のすべてについて絶縁皮膜102のない面が現れた切込みEWaに対して導通部材33を挿嵌するので、電気的接続の点で好ましい。
導通部材33は、全体としてS字形状となり、実施の形態では接地線EWのほぼ全周を覆う。なお、導通部材33は、予めS字形状に加工されていてもよい。導通部材33において、切込みEWaに挿嵌された部分が接地線EWの導体101と接触し(導体接触部)、接地線EWの外周面に沿って湾曲形状に形成された部分が電線接続部32と接触する(端子接触部)。
次に、図4Dに示すように、導通部材33が挿嵌された接地線EWの先端部を、絶縁皮膜を除去することなく、金属端子30の電線接続部32の挿入孔32aに挿入する(C工程)。
次に、図4Eに示すように、電線接続部32を、かしめる(D工程)。具体的に、本実施の形態では、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、切込みEWaによって現れる接地線EWの導体101と電線接続部32とが、導通部材33を介して電気的に接続される。つまり、本実施の形態では、切込みEWaの形成によって表面に現れる絶縁皮膜102のない切断面を、通電経路として利用する。また、接地線EWと電線接続部32とが、機械的に接続される。以上、A工程、B工程、C工程、D工程の順に行うことにより接地線EWの端子接続部Jが組み立てられる。
図5A〜図5Cは、本実施の形態に係る接地線EWの端子接続部Jを示す図である。図5Aは端子接続部Jの平面図であり、図5Bは端子接続部Jの長手軸に沿う縦断面図であり、図5Cは図5Bにおける矢視断面図である。
図5A〜図5Cに示すように、端子接続部Jでは、接地線EWが電線接続部32に挿入された状態で電線接続部32がかしめられていることにより機械的に接続される。本実施の形態では、圧縮によってかしめられている。また、接地線EWの導体101と金属端子30の電線接続部32とが、接地線EWの切込みEWaに挿嵌された導通部材33を介して電気的に接続される。端子接続部Jにおいては、接地線EWと金属端子30とは、主として切込みEWaによって現れる切断面を介して電流が流れることになる。
このように、本実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端子接続部Jは、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の導体素線100を撚り合わせてなる接地線EWの先端部と、接地線EWの先端部が挿入される筒状の電線接続部32を有する金属端子30と、接地線EWの長手軸に沿って形成された所定長の切込みEWaに挿嵌される導通部材33と、を備える。電線接続部32に挿入された接地線EWの先端部において切込みEWaに導通部材33が挿嵌された状態で電線接続部32をかしめる(本実施の形態では圧縮する)ことにより、切込みEWaによって現れる接地線EWの導体101と電線接続部32とが、導通部材33を介して電気的に接続されるとともに、接地線EWと電線接続部32とが機械的に接続される。
また、本実施の形態に係る接地線EWの端子接続方法は、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の導体素線100を撚り合わせてなる接地線EWの先端部に、接地線EWの先端部が挿入される筒状の電線接続部32を有する金属端子30を接続する接地線EWの端子接続方法である。端子接続方法は、接地線EWの先端部に、長手軸に沿って所定長の切込みEWaを形成するA工程(図4A参照)と、切込みEWaに導通部材33を挿嵌するB工程(図4B、図4C参照)と、導通部材33が挿嵌された接地線EWの先端部を、絶縁皮膜102を除去することなく電線接続部32に挿入するC工程(図4D参照)と、電線接続部32を圧縮し、切込みEWaによって現れる接地線EWの導体101と電線接続部32とを導電部材33を介して電気的に接続するとともに、接地線EWと電線接続部とを機械的に接続するD工程(図4E参照)と、を備える。
端子接続部Jにおいて、接地線EWと金属端子30との電気的接続は、切込みEWaの形成によって表面に現れる絶縁皮膜102のない切断面に、導通部材33を押し当てて密着させることにより行われる。端子接続部Jは、従来のように時間がかかる接地線EWの絶縁皮膜102の直接的な除去作業を必要とせず、代わりに切込みEWаを形成して導通部材33を挿嵌した状態でかしめればよいので、作業者が熟練していなくても短時間で容易に組み立てることができる。さらには、端子接続部Jは、従来のように長時間のバーナーによる加熱も必要ないので、安全性の面でも優れる。したがって、実施の形態に係る端子接続部J及び端子接続方法によれば、端子接続部Jにおいて電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態において、接地線EWの先端部に、切込みEWaを複数形成してもよい(図6参照)。図6には、接地線EWの先端部に、切込みEWaを2本、全体として切込みEWaを十字状に形成した場合について示している。この場合、切込みEWaに対応する形状を有する導通部材33を、切込みEWaに挿嵌することになる。
また例えば、導通部材33は、接地線EWの切込みEWaに挿嵌された状態で、接地線EWの径方向両側に突出していればよく、実施の形態のように、接地線EWの全周を覆っていなくてもよい。
また、導通部材33において、切込みEWaに挿嵌される部分は、平板状であってもよいし、楔状であってもよい。
また、上記実施の形態では、電線接続部32は、一端側(先端側)が閉塞された金属端子30について説明したが、一端側(先端側)が開放されている金属端子でもよい。この場合は、接地線EWを電線接続部32に挿入後に、開放された金属端子の先端側から導通部材33を切込みEWaに挿嵌し、その後、電線接続部32をかしめてもよい。すなわち、A工程、C工程、B工程、D工程の順に行ってもよい。防水処理の作業性の観点では前述の、電線接続部32の一端側(先端側)が閉塞された金属端子30の方が好ましい。
さらに、上記実施の形態では、接地線EWの先端部に、長手軸に沿って所定長の切込みEWaを形成するA工程を第1工程としているが、A工程は、予め半田付けにより接地線EWの先端部(切込みEWaの長さより若干長い程度)を固めておく工程を含んでもよい。この場合は、直接接地線EWに切込みEWaを形成する前述の場合に比べて、接地線EWの先端部が半田で硬くなっているため、A工程において、接地線EWの先端部に、電動のこぎり等によって、長手軸に沿って所定長の切込みEWaを形成する際に、作業性がよい。この場合でも、電線接続部32に挿入された接地線EWの切込みEWaに導通部材33を挿嵌された状態で電線接続部32をかしめる(本実施の形態では、圧縮する)ことにより、切込みEWaによって現れる接地線EWの導体101と電線接続部32とが、導通部材33を介して電気的に接続されるとともに、接地線EWと電線接続部32とが機械的に接続される。
さらに、実施の形態においては、金属端子30の電線接続部32を圧縮によりかしめる場合について説明したが、圧着工具または圧着機による圧着によってかしめてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 接地システム
11 接地極
12 接地網
13 立ち上げ線
14 極接続線
20 被接地体
30 金属端子
31 先端接続部
32 電線接続部
32a 挿入孔
33 導通部材
100 素線
101 導体
102 絶縁皮膜
EW、EW1〜EW3 接地線
J 端子接続部

Claims (9)

  1. 導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、
    前記リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子と、
    前記リッツ線の長手軸に沿って形成された所定長の切込みに挿嵌される導通部材と、を備え、
    前記電線接続部に挿入された前記リッツ線の先端部において前記切込みに前記導通部材が挿嵌された状態で前記電線接続部をかしめることにより、前記切込みによって現れる前記リッツ線の導体と前記電線接続部とが、前記導通部材を介して電気的に接続されるとともに、前記リッツ線と前記電線接続部とが機械的に接続されることを特徴とするリッツ線の端子接続部。
  2. 前記導通部材は、前記切込みに挿嵌された状態で前記リッツ線の径方向両側に突出することを特徴とする請求項1に記載のリッツ線の端子接続部。
  3. 前記導通部材は、前記リッツ線の前記導体と接触する導体接触部と、前記リッツ線の外周面に沿って湾曲形状に形成され前記電線接続部と接触する端子接触部と、を有することを特徴とする請求項2に記載のリッツ線の端子接続部。
  4. 前記切込みと前記導通部材の長手方向に沿う接触長さは、前記リッツ線の撚りピッチよりも長いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のリッツ線の端子接続部。
  5. 前記切込みを形成する前記リッツ線の先端部は予め半田で固められていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のリッツ線の端子接続部。
  6. 導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部に、前記リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子を接続するリッツ線の端子接続方法であって、
    (A)前記リッツ線の先端部に、長手軸に沿って所定長の切込みを形成する工程と、
    (B)前記切込みに導通部材を挿嵌する工程と、
    (C)前記導通部材が挿嵌された前記リッツ線の先端部を、前記絶縁皮膜を除去することなく前記電線接続部に挿入する工程と、
    (D)前記電線接続部をかしめて、前記切込みによって現れる前記リッツ線の導体と前記電線接続部とを前記導通部材を介して電気的に接続するとともに、前記リッツ線と前記電線接続部とを機械的に接続する工程と、
    を備えることを特徴とするリッツ線の端子接続方法。
  7. 前記(A)工程、前記(B)工程、前記(C)工程、前記(D)工程の順に行うことを特徴とする請求項6に記載のリッツ線の端子接続方法。
  8. 前記(A)工程、前記(C)工程、前記(B)工程、前記(D)工程の順に行うことを特徴とする請求項6に記載のリッツ線の端子接続方法。
  9. 前記(A)工程は、前記切込みを形成する前記リッツ線の先端部を予め半田で固める工程を含むことを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載のリッツ線の端子接続方法。
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