JP6422358B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿載置台(以下、「プラテン」という)上に載置された原稿の画像を読み取る画像読取装置に関し、特に、プラテンの原稿載置面を開閉可能に覆うプラテンカバーのプラテン面に対する開閉角度を検知する技術に関する。
原稿の画像を読み取る画像読取装置は、原稿が載置されるプラテンと、プラテンを開閉可能に覆うためのプラテンカバーと、原稿読取の副走査方向に移動しつつ原稿を主走査する光学読取ユニットと、を備える。
そして、このような画像読取装置の多くは、原稿を読み取る前にプラテン上に載置された原稿のサイズを検出するようにしている。これにより、複写機やプリンタなどの画像形成装置においては、原稿サイズに適合した領域のみに、光学読取ユニットを移動させれば良く、プラテンに載置可能な最大原稿サイズの領域を都度読取る必要がない。また、原稿サイズに適合した用紙サイズや複写倍率に適合した用紙サイズを認識し、適合するサイズの用紙を迅速に給紙する準備をすることができる。
このようなプラテン上の原稿サイズの検出は、プラテンカバーが所定角度閉められたことを開閉センサが検出した時に行われる。原稿サイズの検出は、プラテン下方の種々の原稿サイズに応じた位置に載置された原稿の有無を検出する複数の光学センサの出力信号によって行われている。
ここで、従来においては、プラテンカバーのプラテン面に対する開閉角度の検出は、プラテンカバーの底面に設けられた検出フラグと、プラテンに設けられた開閉角度の検出センサからなる角度検出手段によって行われている。そして、このような角度検出センサは、発光素子と受光素子を有し、プラテンカバーが所定の角度になった時に角度検出センサの発光素子から受光素子への光が遮断されるように検出フラグに切欠が形成されている。すなわち、プラテンカバーが開いた状態から閉じる際にプラテンカバーの閉じ方向への回動に伴って検出フラグが移動する。そして、プラテンカバーが所定の角度に到達すると、検出フラグが角度検出センサによって検出されるように構成されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2009−164765号公報
このような従来のカバー角度検出手段においては、プラテンやプラテンカバーから検出フラグが飛び出しており、使用者が容易に触れることができる位置にあるため、例えばブック原稿などをプラテンに載置した際に検出フラグに触れ、曲がりや破損に伴うトラブルが生じていた。
従来技術においては、また、カバー角度検出フラグとカバー角度検出センサが、プラテンとプラテンカバーに分離してついていることから、センサ配置とレバーやフラグによる決められた検出位置でのみしか検出できず、プラテンカバーの位置を調整すると、検出角度が変わってしまう恐れがあった。
本発明は、従来技術が有していた上記課題を解決するものであり、原稿が載置されプラテン上の原稿を読み取る光学読取装置と、前記プラテンを覆うプラテンカバーと、前記プラテンと前記プラテンカバーを開閉自在に接続する開閉機構と、前記プラテンカバーの開閉角度を検出する開閉検出手段と、を有する画像読取装置であって、前記プラテンカバーの開閉検出手段は、磁気に感応する誘導体と、前記誘導体に磁気を照射し前記誘導体との近接関係を検知する誘導型近接センサと、を備え、前記プラテンカバーの開閉に伴う前記誘導型近接センサの検出値の変化に基づいて前記プラテンの開閉角度を検知するようにした画像読取装置を提供するものである。
このように、本発明においては、プラテンカバーを支持するヒンジの回転角度に伴なって、誘導体と誘導型近接センサ間の磁気的な誘導量が変化する場所に誘導型近接センサと誘導体を設置するので、プラテンの開閉角度を安定的に且つ正確に検知することを可能とした。
ここで、前記誘導体近接センサはコイルを有し、前記誘電体との誘電性結合の状態に応じて前記コイルに生じる渦電流を検出することにより前記誘導体との前記近接関係を検出するものである。
また、本発明においては、前記画像読取装置のプラテンカバーの開閉度に応じて変化する前記誘導型近接センサの検出値の変化データを予め記憶している記憶装置を備え、前記プラテンカバーの開閉時における前記誘導型近接カバーの検出値と前記記憶装置に記憶されている前記出力値の変化データとを比較することにより前記プラテンカバーの開閉角度を正確に且つ緻密に検知することを可能としている。
ところで、前記誘導型近接センサ及び前記誘導体の第1の設置例としては、前記開閉機構の中に組み込まれ、前記開閉機構の非動作部に前記誘導型近接センサが、前記開閉機構の動作部に前記誘導体が、それぞれ配置するようにしている。
また、前記誘導型近接センサ及び前記誘導体の第2の設置例としては、前記開閉機構の中に組み込まれ、前記開閉機構の動作部に前記誘導型近接センサが、前記開閉機構の非動作部に前記誘導体が、それぞれ配置するようする。
さらに、前記誘導型近接センサ及び前記誘導体は、前記プラテンと前記プラテンカバーのつなぎ部分に組み込まれているようにしてもよい。
ここで、前記誘導体は、強磁性材、反磁性材、常磁性材又はこれらの複合材料により構成されていることを特徴とする。
本発明は、さらに、前記プラテンの下方に設けられた原稿検出手段と、前記開閉検出手段が前記プラテンカバーの開閉角度が所定の範囲内になったことを検出したときの前記原稿検出手段の原稿検出状態に基づいて前記プラテン上に載置された原稿のサイズを特定する原稿サイズ判別手段と、を備える画像読取装置を提供するものである。
本発明においては、プラテンカバーを支持するヒンジの回転角度に合わせて、誘導体と誘導型近接センサ間の磁気的な誘導量が変化する場所に、誘導型近接センサと誘導体を設置し、ヒンジの稼働しない金属部分よりも、回転角度に合わせて稼働する部分の誘導体と誘導型近接センサの結びつきを強くすることにより、画像読取装置やプラテンカバーからフラグが飛び出さず、プラテンカバーの位置が調整されても検知角度がずれないで、あらゆる開閉角度を精度良く検知することを可能としたのである。
本発明に係る画像読取装置を示す断面図を示す。 本発明に係る画像読取装置のプラテンカバーが開いた状態を斜視図で示す。 画像形成装置の構成を断面図で示す。 本発明に係る原稿サイズを検出する原稿サイズ判別手段の構成を説明する図を示す。 本画像読取装置におけるカバー角度検出手段を有するヒンジ装置の構成を概略的に説明する説明図を示す。 カバー角度検出手段を有する図5のヒンジ装置の変形例を説明する図を示す。 カバー角度検出手段を有する図5のヒンジ装置の別の変形例を説明する図を示す。 本画像読取装置における誘導型近接センサの誘導電流値とカバー角度との関係図を示す。 本画像読取装置におけるカバー角度検出手段を有するヒンジ装置の他の実施形態の構成を概略的に説明する図を示す。 本画像読取装置におけるカバー角度検出手段をヒンジ装置以外に取り付けた構成を概略的に説明する図を示す。
図1は、本発明の係る画像読取装置1の構成を示す側断面図であり、また図2は、画像読取装置1に原稿をセットするために開放した状態を示す斜視図である。画像読取装置1は、本体ハウジングの上部に原稿を載置するためのガラス面で構成されるプラテン10が設けられており、本体ハウジングの上方には、プラテンカバー2が取り付けられている。
そして、プラテンカバー2の背面にはプラテン10上の原稿を押圧するための弾性部材としてのスポンジ6とプラテン10を覆う白色フィルム5が貼り付けられている。そして、プラテンカバー2、スポンジ6、白色フィルム5は一体に構成されている。尚、自動原稿搬送装置(ADF)によってプラテン上に原稿を通過させて読み取るタイプの画像読取装置の場合には、このADFのプラテンとの対向面が、ここで説明するプラテンカバー2となる。
画像読取装置1の正面の操作側とは反対のリア側には、プラテンカバー2の開閉機構である2つのヒンジ装置3が取り付けられている。ヒンジ装置3は、プラテン10に対して開閉自在となるように、図5に示す回転軸であるヒンジピン34によってプラテンカバー2を支持している。そして、このヒンジ装置3によってプラテンカバー1を開状態にすることでプラテン10上に原稿を載置可能とし、プラテンカバー2を閉状態にすることで、プラテン10上の原稿は白色フィルム部材5によって押圧される。
画像読取装置1について、図1に基づき具体的に説明すると、画像読取装置1内には、プラテン10上の原稿を読み取る光学読取装置1Aが配置されている。この光学読取装置1Aは、プラテン10を透過して原稿面に光を照射するランプなどの光源11及び原稿からの光を反射する第1ミラー12を有する第1のキャリッジ20と、この第1のキャリッジ20と連動して第1ミラー12からの光を反射する第2ミラー13及び第3ミラー14を有する第2のキャリッジ21と、第3ミラー14からの反射光を集光するレンズ15と、レンズ15からの光を受光してこれを電気信号に変換する光電変換手段16と、を備えている。
このような光学読取装置1Aの構成により、光源11から原稿面に照射された光は第1ミラー12、第2ミラー13及び第3ミラー14で順次反射されて、集光レンズ15を介して光電変換手段16に入射する。そして、走査した画像の光は、光電変換手段16によって電気信号に変換され、原稿画像の濃淡が電気信号レベルの高低に変換されて、画像データとして読み取られる。読み取られた画像データは画像処理手段としての画像処理基板17で画像処理が施されて、画像形成装置などに転送される。
尚、本実施の形態では、光電変換手段16としてCCDセンサを用いている。このCCDセンサはプラテン10の短手方向に沿った主走査方向に配列された多数の光電変換素子を備え、各光電変換素子に入射される原稿からの反射光の光量を電気信号に変換して出力する。さらに、光源11、各ミラー12、13、14は主走査方向に沿ってそれぞれ配設されており、原稿からの反射光を主走査方向に長いスリット状の光が各光電変換素子に入射されるように構成している。
また、原稿面から3枚のミラー12、13及び14を介して、レンズ15に至るまでの光路の長さが常に一定となるよう、第1キャリッジ20は第2キャリッジ21の倍のスピードで副走査されるような構造となっている。つまり、第1キャリッジ20の移動範囲に対して、第2キャリッジ21はその半分の移動範囲を移動できるようになっている。このような構成によって、第1及び第2キャリッジ20、21は、副走査方向に移動しながら原稿画像を主走査方向の1ライン毎に順次読み取ることができる。
そして、画像読取装置1には、プラテン10上に載置された原稿のサイズを検出するために、複数の原稿検出センサを備える原稿サイズ判別手段が設けられている。図4に示すように、原稿検出センサS1乃至S5は、例えば、発光素子と受光素子から構成されており、受光素子がプラテン10上の原稿の反射光を受光するか否かによって各原稿検出センサS1乃至S5に対応した箇所に原稿があるか否かの検知を行う。この場合、各原稿検出センサS1乃至S5はプラテン10上に載置される原稿サイズに基づいて配置されている。本例では、4種類のサイズの原稿が、プラテン10上にA3ヨコ、B4ヨコ、A4ヨコ、B5ヨコ、A4タテ、B5タテの6通りで載置される場合を示している。
さらに、原稿の幅方向(主走査方向)に並べて配置する原稿検出センサS1乃至S4は、プラテン10上に載置される異なる原稿幅サイズに対応して配置されており、原稿検出センサS5は原稿の幅方向が同一で長さ方向が異なるサイズの原稿を対応して配置されている。そして、表1に示すように各原稿検出センサS1乃至S5の検出信号の組み合わせから原稿サイズを特定する。尚、原稿は、スケール4に一辺を突き当てて載置することで所定の載置基準でプラテン10上にセットされる。
Figure 0006422358
上記の実施の形態においては、複数の原稿検出センサを用いて原稿の幅方向のサイズを検出するようにしたが、CCDセンサによって主走査方向の1または2又は3ライン分の画像を読み取り、その読み取りデータから異なる原稿幅サイズに対応した部分の画像データを抽出し、抽出データに基づき原稿幅サイズを特定するようにしてもよい。
画像読取装置1において検出されて出力される原稿サイズ情報は、図3に示すような複写機やプリンタなどの画像形成装置100で受信されて、画像形成装置100ではこのサイズ情報に基づき用紙サイズが決定される。そして、複数のカセット101から決定されたサイズの用紙が収納されたカセットが選択される。そして、選択されたカセットから用紙が搬送され、画像形成部102によって印字が施されて排紙部103に排出される。
ここで、画像読取装置1には、プラテンカバー2の開閉角度を検出するカバー角度検出手段が設けられて、ヒンジ装置3に組み込まれている。図5は、ヒンジ装置3を側面から示しており、ヒンジ装置3は、画像読取装置1の原稿載置面に固定して取り付けられる非動作部であるヒンジ土台31と、プラテンカバー2に固定して取り付けられ回動可能な動作部であるヒンジ回転部32と、ヒンジ土台31に対してヒンジ回転部32を回転可能に支持するヒンジピン34とから構成される。そして、カバー角度検出手段は、ヒンジ土台31に取り付けられる誘導型近接センサ33を備えて、この誘導型近接センサ33は、プラテンカバー2に取り付けられる誘導体に磁気を照射することにより誘導体との近接関係を検知して、プラテンカバー2の開閉角度を検出する。本例では、ヒンジ回転部32を誘導体で構成して、誘導型近接センサ33は、ヒンジ回転部32(以下、誘導体と称す)を検知することで、プラテンカバー2の開閉角度を検出する。
詳述すれば、誘導型近接センサ33がコイルに発生している磁界中に金属ターゲットなどの誘導体32が存在していると、この磁界によって誘導体32の表面に循環電流(渦電流)が生じる。渦電流は、コイルと誘導体32との間の距離、サイズ、組成に応じて異なるが、誘導型近接センサ33によって生じた元の磁界とは逆の磁界を発生させる。そして、誘導体32と誘導型近接センサ33のコイルとの誘導性結合は、その間の距離と形状に依存して、渦電流の抵抗とインダクタンスは、距離に依存した抵抗成分および誘導成分として誘導型近接センサ33に現れるため、誘導体31との距離やその有無を検知可能である。この場合、誘導体32には、強磁性体材料が用いられるが、誘導型近接センサ33が誘起する磁界に歪みを生じさせるのが目的であるから、反磁性体や常磁性の材料又はこれらの複合材料により構成されてもよい。
これにより、カバー角度検出手段は、プラテンカバー2の開閉角度を検知可能であるが、このとき、図5の(a)部、(b)部及び(c)部で示すように、誘導体30がプラテンカバー2に伴って回動したとき、その角度に応じて誘導型近接センサ33の誘導領域への誘導体32と対向する部分の面積(かかり量)が変化するように設定されている。特に、完全にプラテンカバー2を開いたときには、誘導型近接センサ33の誘導領域から誘導体32が外れきらないように(図5の(c)部)、そして、プラテンカバー2を閉じたときには、完全に誘導型近接センサ33を覆うことがないように(図5の(a)部)、誘導体32と誘導型近接センサ33とは配置されている。
また、図6に示すように、ヒンジ土台31と誘導体32(ヒンジ回転部)との間の距離を離して、誘導型近接センサ33をヒンジ土台31から突出させて設けた取付部35に装着するとよい。このように構成すれば、誘導型近接センサ33と誘導体32までの距離が、誘導型近接センサ33とヒンジ土台31までの距離より小さくなるために、誘導型近接センサ33と誘導体32との間の誘導量が、誘導型近接センサ33とヒンジ土台31との誘導量よりも十分に大きくなって、ヒンジ土台31の誘導成分による影響を無視でき、検知精度を向上させることができる。
図7は、誘導型近接センサ33と誘導体32との間の誘導量が、誘導型近接センサ33とヒンジ土台31との誘導量よりも十分に大きくなるように、ヒンジ土台31の誘導型近接センサ33の設置部分に穴36を形成して嵌め込んで取り付ける例を示している。
このような構成のカバー角度検出手段において、プラテンカバー2の開閉に伴う誘導体32の移動角度と誘導型近接センサ33に発生する誘導電流の値との関係は、図8で示すように正比例している。したがって、プラテンカバー2を閉じたときの誘導電流値と完全に開いたときの誘導電流値をそれぞれ測定しておき、比例式から検知したいプラテンカバー2の開閉角度の時の誘導電流値を導き出すことができる。そして、導き出した誘導電流値を予め記憶装置(図示せず)に記憶しておき、この記憶装置に記憶した誘導電流値とそのとき誘導型近接センサ33が検出した誘導電流値とを比較演算することで、プラテンカバー2の開閉状態を検知することができる。このとき、誘導型近接センサ33と誘導体32との位置関係を変えることで、開閉角度と誘導電流値との関係が変更されるため、プラテンカバー2の検知する角度範囲を調整することもできる。
ところで、画像読取装置1は、原稿を読み取る前にプラテン10の上に載置された原稿のサイズを検出するが、この検出をプラテンカバー2が完全に閉じられた状態で行うと、前述したとおり、プラテンカバー2の背面にはプラテン10を覆う白色フィルム5が貼り付けられているため、プラテン10の上に載置された原稿と白色フィルム5との判別ができず、原稿のサイズを検出することができない。
また、プラテンカバー2が完全に開かれた状態で原稿サイズの検出を行おうとすると、画像読取装置1の外部から入射する光、例えばオフィスの天井に設置された蛍光灯の光や、オフィスの窓から差し込んだ太陽光などの外乱光の影響を受け、原稿のサイズを検知するセンサが誤検知する虞がある。
そのため、一般的な画像読取装置は、プラテンカバーがある程度まで閉止されたときに、原稿サイズの検出を行って、外乱光の影響を受けず、且つプラテンカバー2の背面に貼り付けられた白色フィルムとの判別を図っている。しかし、プラテンカバーがどの程度まで閉止されたときに閉止と判断するかは、画像読取装置の機種や仕向け先の仕様によって異なっている。
そのため、本発明に係る画像読取装置1によれば、誘導体32と誘導型近接センサ33とでプラテンカバー2の開閉角度を検出するために、図8に示す開閉角度と誘導電流値との関係を示す直線から所望の誘導電流値を記憶装置に予め記憶させて設定しておけば、画像読取装置の仕様に応じて、プラテンカバー2が閉止されたと判定する角度を任意に、しかも簡単に設定することができる。すなわち、仕様に応じて、例えば、開閉角度をd1やd2に設定できる。
このようにして、カバー角度検出手段によって、プラテンカバー2の開閉角度が予め設定した所定角度に到達したことを検出すると、各原稿検出センサS1乃至S5の発光素子が短時間点灯し、原稿により反射された反射光が各受光素子に入射することにより、上記原稿サイズ判別手段による原稿サイズの検出が行われる。
そして、画像読取装置1は、検出した原稿のサイズ情報を画像形成装置100に送信する。画像形成装置100では、受信された原稿サイズ情報や使用者が操作パネルから設定した倍率などに基づいて、印字用紙のサイズを決定する。そして、決定された用紙サイズから適合するカセットを選択し、この選択されたカセットから用紙が給紙され、画像形成部102で印字されて排紙部103に排出される。
誘導体32と誘導型近接センサ33の配置については、種々の変形例が考えられる。図9に示すヒンジ装置3は、ヒンジ土台31を誘導体とし、ヒンジ回転部32に誘導型近接センサ33を取り付けた構成である。この場合、ヒンジ土台31に図9に示すようなヒンジ土台31の図で示す右側に近づくに従って開口が広くなる三日月形状の穴38を形成し、プラテンカバー2の開閉角度によって誘導型近接センサ33の誘導領域へのヒンジ土台31の三日月形状の穴38のかかり量が変化するように、プラテンカバー2を開閉した時にプラテンカバー2の開閉角度と誘導電流値が比例の関係となるような穴の形状としている。
図9では、穴38を三日月形状で示したが、プラテンカバー2の開閉角度によって誘導型近接センサ33の誘導領域へのかかり量が変化し、プラテンカバー2の開閉角度と誘導電流値が比例の関係となれば、三角や四角及び楕円形状であっても構わない。
さらに、図6のヒンジ装置3と同じように誘導型近接センサ33と取付部材31の誘導量が誘導型近接センサ33と取付部材30との誘導量よりも十分に大きくして、取付部材30の誘導成分による影響を無視できるように配置することで図5が示すヒンジ装置3と同様にプラテンカバー2の開閉角度を検知することができる。
さらに、カバー角度検出手段は、ヒンジ装置3に組み込むのではなく、図10で示すように、例えば、プラテンカバー2と画像読取装置1の本体のハーネスを渡すようなつなぎ部分37に配置してもよい。このつなぎ部分37もヒンジ装置3と同様に、プラテンカバー2の開閉する開閉機構の構造を有している。この場合、誘導型近接センサ33を画像読取装置1の本体に取り付けて、プラテンカバー2に誘導体を装着し、プラテンカバー2の開閉角度によって誘導型近接センサ33の誘導領域への誘導体の前述のかかり量が変化するように、また完全にプラテンカバー2を開いたときに誘導型近接センサ33の誘導領域から誘導体が完全に外れることがないように、そして、プラテンカバー2を閉じたときに完全に誘導型近接センサ33を覆わないように配置する。これにより、カバー角度検出手段をつなぎ部分37に組込んだ場合も、図5に示すヒンジ装置3に組込んだ場合と同様に、プラテンカバー2の開閉角度を正確に検知することができる。また、誘導型近接センサ33をプラテンカバー2に取り付けて、画像読取装置1の本体に誘導体を装着する構成であってもよい。
上記した画像読取装置1は、従来技術で課題であった画像読取装置やプラテンカバー2からフラグやレバーなどの突起物が存在しないため、これらの部材が飛び出したり、使用者が触れて破損してしまうリスクを無くすことができる。また、カバー角度検出手段は、画像読取装置が従来から備えているヒンジ装置3やハーネス等のつなぎ部分37に組み込むことができ、部品点数を増やすことがない。そして、プラテンカバー2の位置調整を行っても、検出角度が変わることはない。
本発明は、プラテン上に載置された原稿の画像を読み取る画像読取装置に関し、プラテンの原稿載置面を開閉可能に覆うプラテンカバーのプラテン面に対する開閉角度を検知する技術に関するものであって、産業上の利用可能性を有する。
1 画像読取装置
1A 光学読取装置
2 プラテンカバー
3 ヒンジ装置(開閉機構)
10 プラテン
32 誘導体
33 誘導型近接センサ
34 つなぎ部分(開閉機構)
S1乃至S5 原稿検出センサ(原稿検出手段)

Claims (8)

  1. 原稿が載置されるプラテンと、前記プラテン上の原稿を読み取る光学読取装置と、前記プラテンを覆うプラテンカバーと、前記プラテンと前記プラテンカバーを開閉自在に接続する開閉機構と、前記プラテンカバーの開閉角度を検出する開閉検出手段と、を有する画像読取装置であって、
    前記プラテンカバーの開閉検出手段は、
    磁気に感応する誘導体と、前記誘導体に磁気を照射し前記誘導体との近接関係を検知する誘導型近接センサと、を備え、前記プラテンカバーの開閉に伴う前記誘導型近接センサの検出値の変化に基づいて前記プラテンの開閉角度を検知することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記誘導体近接センサはコイルを有し、前記誘電体との誘電性結合の状態に応じて前記コイルに生じる渦電流の値を検出することにより前記誘導体との前記近接関係を検出する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像読取装置のプラテンカバーの開閉度に応じて変化する前記誘導型近接センサの検出値の変化データを予め記憶している記憶装置を備え、
    前記プラテンカバーの開閉時における前記誘導型近接センサの検出値と前記記憶装置に記憶されている前記出力値の変化データとを比較することにより前記プラテンカバーの開閉角度を検知することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  4. 前記誘導型近接センサ及び前記誘導体は、前記開閉機構の中に組み込まれ、
    前記開閉機構の非動作部に前記誘導型近接センサが、前記開閉機構の動作部に前記誘導体が、それぞれ配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  5. 前記誘導型近接センサ及び前記誘導体は、前記開閉機構の中に組み込まれ、
    前記開閉機構の動作部に前記誘導型近接センサが、前記開閉機構の非動作部に前記誘導体が、それぞれ配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  6. 前記誘導型近接センサ及び前記誘導体は、前記プラテンと前記プラテンカバーのつなぎ部分に組み込まれていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
  7. 前記誘導体は、磁性材、反磁性材、常磁性材又はこれらの複合材料により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  8. 前記プラテンの下方に設けられた原稿検出手段と、
    前記開閉検出手段が前記プラテンカバーの開閉角度が所定の範囲内になったことを検出したときの前記原稿検出手段の原稿検出状態に基づいて前記プラテン上に載置された原稿のサイズを特定する原稿サイズ判別手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れかの項に記載の画像読取装置。
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