JP6421697B2 - 捩り振動低減装置 - Google Patents

捩り振動低減装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6421697B2
JP6421697B2 JP2015113744A JP2015113744A JP6421697B2 JP 6421697 B2 JP6421697 B2 JP 6421697B2 JP 2015113744 A JP2015113744 A JP 2015113744A JP 2015113744 A JP2015113744 A JP 2015113744A JP 6421697 B2 JP6421697 B2 JP 6421697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating body
connecting member
torsional vibration
hole
rolling elements
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015113744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017002913A (ja
Inventor
悠 宮原
悠 宮原
聡弘 塚野
聡弘 塚野
浩之 天野
浩之 天野
鈴木 裕二
裕二 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015113744A priority Critical patent/JP6421697B2/ja
Publication of JP2017002913A publication Critical patent/JP2017002913A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6421697B2 publication Critical patent/JP6421697B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/14Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers
    • F16F15/1407Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using masses freely rotating with the system, i.e. uninvolved in transmitting driveline torque, e.g. rotative dynamic dampers the rotation being limited with respect to the driving means
    • F16F15/145Masses mounted with play with respect to driving means thus enabling free movement over a limited range

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

この発明は、慣性質量体の往復運動あるいは振り子運動によって捩り振動を低減させる装置に関するものである。
この種の装置が特許文献1および2に記載されている。これらの文献に記載された装置は、捩り振動を受ける回転部材を備え、その回転部材に円周方向に延びる収容室が形成され、その収容室内に質量体が配置されている。その質量体は遠心力によって収容室の内壁部のうち回転部材の半径方向で外側の内周面に押しつけられる。この質量体が遠心力によって押しつけられる内周面が転動面とされている。このように遠心力によって転動面に質量体が押しつけられている状態でトルクが変動すると、質量体は転動面に沿って円周方向に往復動する。特許文献1および2に記載された装置は、このように質量体が往復動することにより捩り振動を低減するように構成されている。また特許文献1に記載された装置では、各質量体をその両側から挟み込むように一対の環状の連結部材が配置され、それらの連結部材によって各質量体は円周方向においては互いに連結されている。特許文献2に記載された質量体は、一対の振子部材と、各振子部材の両側面側に配置された接続部材と、それらの接続部材同士を互いに連結するバネとを備え、各振子部材は前記接続部材に転動可能に保持されている。なお、特許文献2に記載された装置では、各質量体は互いに連結されていない。
特開2014−47805号公報 特開2013−148211号公報
特許文献1に記載された装置では、回転部材を挟んだ両側に連結部材が配置され、各質量体はそれらの連結部材によって中心軸線方向での両側で支持されている。そのため、回転部材が回転していない場合に、一方の連結部材における特定の部分と、前記一方の連結部材における特定の部分に対応する他方の連結部材における他の特定の部分との間に回転方向でのずれがあると、いずれかの質量体がその中心軸線方向での一端側のみで一方の連結部材あるいは他方の連結部材によって支持された状態になる。この状態で前記回転部材の回転に伴う遠心力が作用した場合には、その質量体にヨーモーメントが作用することになる。そのため、その質量体の転動の軌道が回転体の回転面に対してねじれるなど、質量体の転動が正規の転動状態とは異なってしまい、制振特性が低下もしくは阻害される可能性がある。また、一方の連結部材の特定の部分の回転角度と他方の連結部材の特定の部分の回転角度とがずれてすなわち各連結部材の位相がずれて、質量体が連結部材に接触する両端部の支持点が回転方向でずれると、その質量体自体の回転中心軸線が回転部材の回転面に対してねじれた状態になるので、上記の場合と同様に、質量体の転動や制振特性に異常を来す可能性がある。なお特許文献2に記載された各質量体は互いに独立しているため、回転部材の回転数が低く、質量体を転動面に押しつけておくのに十分な遠心力が質量体に作用しない場合には、質量体は重力によって収容室に内部における最下部に落下して収容室の内周面に衝突したり、その衝突に伴って異音が生じたりする可能性がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされものであって、転動体を挟んで両側に配置されている連結部材が要因となる転動体の往復運動もしくは振子運動の異常を抑制することのできる捩り振動低減装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、トルクを受けて回転する円板状の回転体と、前記回転体の円周方向に形成された複数のガイド孔と、前記ガイド孔内に配置された転動体とを備え、前記トルクが変動することにより前記各ガイド孔に沿って前記各転動体が往復動し、前記転動体の往復動によって前記トルクの変動を低減するように構成された捩り振動低減装置において、前記回転体の一方の側面側に配置されていて、前記各転動体を連結すると共に前記回転体に対して相対回転可能に構成された第1連結部材と、前記回転体の他方の側面側に配置されていて、前記各転動体を連結すると共に前記回転体に対して相対回転可能に構成された第2連結部材とを備え、前記各転動体が前記回転体の回転に伴う遠心力を受けて前記ガイド孔の内壁面に押し付けられている状態で、前記第1連結部材と前記第2連結部材とによって連結されている前記転動体の回転中心軸線が前記回転体の回転中心軸線と平行となるように、前記第1連結部材と前記第2連結部材とが互いに連結されて一体化されていることを特徴とするものである。
この発明では、トルクを受けて回転する円板状の回転体と、前記回転体の円周方向に形成された複数のガイド孔と、前記ガイド孔内に配置された転動体とを備え、前記トルクが変動することにより前記各ガイド孔に沿って前記各転動体が往復動し、前記転動体の往復動によって前記トルクの変動を低減するように構成された捩り振動低減装置において、前記回転体の一方の側面側に配置されて前記各転動体を連結する第1連結部材と、前記回転体の他方の側面側に配置されて前記各転動体を連結する第2連結部材と、前記回転体を板厚方向に貫通するとともに前記回転体の円周方向に延びる孔部と、前記孔部内に、前記回転体の円周方向に移動可能に配置されていて、前記各転動体が前記回転体の回転に伴う遠心力を受けて前記ガイド孔の内壁面に押し付けられている状態で、前記第1連結部材と前記第2連結部材とによって連結されている前記転動体の回転中心軸線が前記回転体の回転中心軸線と平行となるように、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを互いに連結して一体化する連結部とを備えていてよい
また、この発明では、前記回転体を板厚方向に貫通するとともに前記回転体の円周方向に延びる孔部と、前記孔部内に、前記回転体の円周方向に移動可能に配置されていて、前記転動体の回転中心軸線が前記回転体の回転中心軸線と平行となるように、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを互いに連結して一体化する連結部とを更に備えていてよい。
さらに、この発明では、前記回転体の半径方向で前記ガイド孔より前記回転体の内側部分に、前記孔部が形成されていてよい。
この発明によれば、転動体が遠心力によってガイド孔の内周面に押し付けられている状態で転動体の回転中心軸線が回転体の回転中心軸線と平行となるように、第1連結部材と第2連結部材とが互いに連結されて一体化されている。すなわち、第1連結部材の特定部分の回転角度と第2連結部材の特定部分の回転角度とが互いに一致するように、つまり各連結部材の位相が互いに一致するように、各連結部材同士が連結されている。そのため、第1連結部材の位相と第2連結部材の位相とがずれたり、それに起因したヨーモーメントによって転動体の往復動が阻害されたりすることを抑制できる。その結果、転動体の往復動が安定して制振性能の悪化を抑制できる。また、回転体の半径方向でガイド孔より内側部分に孔部が形成され、その孔部内に各連結部材を互いに連結して一体化する連結部が回転体の円周方向に移動可能に配置される。このような構成とすることにより、回転体の半径方向でガイド孔より外側部分に孔部を形成する場合に比較して前記孔部の前記円周方向での長さを短くでき、その分、加工コストの抑制を図ることができる。
この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の一例の一部を示す図であり、図1の(a)は正面図であり、図1の(b)は図1の(a)に示すI−I線に沿う断面図である。 図1に示す捩り振動低減装置の動作状態を示す図であり、図2の(a)は正面図であり、図2の(b)は図2の(a)の一部を拡大して示す図である。 この実施形態に係る捩り振動低減装置の他の例の一部を示す正面図である。
図1は、この発明の実施形態に係る捩り振動低減装置の一例の一部を示す図であり、図1の(a)は正面図であり、図1の(b)は図1の(a)に示すI−I線に沿う断面図である。ガイドプレート1に複数の転動体2が保持されている。ガイドプレート1はこの発明の実施形態における回転体に相当する部材であって円板状に形成され、トルクを受けて回転するとともに、そのトルクの変動によって捩り振動する。このガイドプレート1は、図示しないエンジンのクランク軸や、エンジンが発生させた動力を図示しない車輪に伝達するプロペラシャフトあるいは車軸などの回転軸にその回転中心軸線が水平となるように取り付けられる。ガイドプレート1の回転中心Oから半径方向にずれた位置、すなわち所定半径の円周上に、複数のガイド孔3がガイドプレート1の円周方向に一定の間隔で形成されている。各ガイド孔3内に転動体2が配置される。
ガイド孔3は、その内部に配置された前記転動体2が所定の範囲で転動すなわち往復揺動できる適宜の形状および大きさであって、ガイドプレート1をその板厚方向に貫通して形成されている。なお、その形状は、図1の(a)に示す長孔形状であってよく、あるいは単純な円形であってもよい。ガイド孔3の内壁面のうちガイドプレート1における半径方向で外側の内壁面は、転動体2が遠心力によって押し付けられ、かつその転動体2がガイドプレート1のトルクの変動すなわち捩り振動によって往復動する転動面4とされている。
ガイドプレート1における互いに隣接するガイド孔3同士の間の部分がスポーク部5となっており、このスポーク部5におけるガイドプレート1の半径方向で内側部分すなわちスポーク部5の根元部分に、ガイドプレート1をその板厚方向に貫通しかつ円周方向に延びる第1長孔6が形成されている。この第1長孔6がこの発明の実施形態における孔部に相当しており、ここに後述する連結部が円周方向に移動可能に配置される。また、円周方向における第1長孔6の長さは、過大なトルク変動が生じて転動体2の振幅が大きくなった場合に、円周方向における第1長孔6の各端部と連結部とが接触する長さに設定されている。つまり第1長孔6によって転動体2の振幅を制限するように構成されている。そのため、円周方向における第1長孔6の各端部が転動体2の往復動を制限するストッパ部6aとしてそれぞれ機能する。
転動体2は例えばその回転中心軸線2a方向での両側にフランジ部を設けた、断面形状が「H」形をなすように構成されている。このような構成であれば、各フランジ部の間の軸部の外周面が転動面4に接触して、転動面4に沿って転動するとともに、フランジ部がガイドプレート1の両側面に接触するように引っ掛かるので、転動体2がガイド孔3からその軸線方向に抜け出ることを抑制することができる。転動体2の軸部の外径は、ガイドプレート1の半径方向でガイド孔3における最も開口幅の狭い箇所の寸法より僅か小さく設定されている。これは、転動体2がガイド孔3の内壁面に滑り接触することなく転動面4上を転動できるようにするためである。したがって、転動体2の軸部の外周面とガイド孔3の内壁面との間には隙間あるいはいわゆるガタが存在している。
各転動体2をその両側から挟むように第1連結部材7と第2連結部材8とが配置されている。図1に示す例における第1連結部材7は、リング部7aと、そのリング部7aから半径方向で外側に延びる複数の第1アーム部7bとを備えている。互いに隣接する第1アーム部7b同士を1組として転動体2の保持部7cが前記ガイド孔3に対応して形成されている。この保持部7cに転動体2の一方のフランジ部が配置され、前記保持部7cを構成する1組の第1アーム部7bと前記一方のフランジ部の外周面とが点接触もしくは線接触する。第2連結部材8も、第1連結部材7と同様の構成を備えており、第2連結部材8の保持部8cに他方のフランジ部が保持され、その保持部8cを構成する1組の第1アーム部8bと他方のフランジ部の外周面とが点接触もしくは線接触する。すなわち各保持部7c,8cによってガイド孔3内で転動可能かつ往復動可能に転動体2が保持されている。
また、第1連結部材7における互いに隣接する保持部7c同士の間のリング部7aに、ガイドプレート1側に突出する嵌合凸部9aが形成されている。またこの嵌合凸部9aは第1連結部材7のリング部7aにおける前記第1長孔6に対応する位置に形成されている。上記の嵌合凸部9aに嵌まり合う嵌合凹部9bが、第2連結部材8における互いに隣接する保持部8c同士の間のリング部8aにガイドプレート1側に突出して形成されている。この嵌合凹部9bも、嵌合凸部9aと同様に、第2連結部材8のリング部8aにおける前記第1長孔6に対応する位置に形成されている。
上記の嵌合凸部9aと嵌合凹部9bとによって連結部9が構成されている。この連結部9によって、転動体2の回転中心軸線2aがガイドプレート1の回転中心軸線Oと平行となるように連結されて一体化されている。すなわち転動体2の往復動に伴う第1連結部材7の特定部分の回転角度と第2連結部材8の特定部分の回転角度とが互いに一致するように、第1連結部材7と第2連結部材8とが互いに連結されて一体化されている。それらの嵌合凸部9aおよび嵌合凹部9bの外径は、互いに同径に設定されるとともに、第1長孔6における最も開口幅の狭い箇所の寸法より僅か小さく設定されている。これは、転動体2の往復動に伴う各連結部材7,8の往復動を妨げないようにするためである。また、この連結部9の長さすなわち連結部9によって接続された第1連結部材7と第2連結部材8との間の長さは、ガイドプレート1の板厚より僅かに長く形成されている。そのため、ガイドプレート1の側面と各連結部材7,8の側面との間には隙間が存在している。
なお、以下の説明では、上記の各連結部材7,8の特定部分の回転角度を単に位相と記す。また、上述したように各連結部材7,8同士を連結することにより、ガイドプレート1の回転中心軸線方向に第1連結部材7が移動した場合には、第2連結部材8がガイドプレート1の表面に接触する。これにより全体としてガイドプレート1の回転中心軸線O方向における各連結部材7,8の位置がそれぞれ規制される。その結果、例えばガイドプレート1および各連結部材7,8を図示しないカバーによって覆った場合には、そのカバーの内面と各連結部材7,8との摺動およびそれに伴う摺動摩擦抵抗を低減できる。
つぎに、上記構成の捩り振動低減装置の作用について説明する。ガイドプレート1が回転すると、ガイド孔3内に収容されている各転動体2がガイドプレート1と共に回転し、各転動体2に遠心力が作用する。その遠心力がある程度大きければ、各転動体2は、転動面4のうちガイドプレート1の回転中心Oから最も離れた箇所に移動し、転動面4に押し付けられる。各連結部材7,8は転動体2に点接触もしくは線接触し、すなわち転動体2からトルクを受けて回転する。また各連結部材7,8は連結部9を介して一体となっているため、第1連結部材7の回転と第2連結部材8の回転とに回転数差あるいは回転角度差は生じない
この状態でガイドプレート1のトルクが変動すると、ガイドプレート1が回転方向に振動するので、各転動体2は慣性力によって転動面4に沿って転動する。図2は、図1に示す捩り振動低減装置の動作状態を示す図であり、図2の(a)は正面図であり、図2の(b)は図2の(a)の一部を拡大して示す図である。図2の(a)に示すように、慣性力によって転動面4に沿って図2での左側に向けて転動体2が転動すると、各連結部材7,8も移動する。連結部9は図2の(b)での左側に向けて第1長孔6内を移動する。上記の転動体2の慣性力がガイドプレート1の振動を抑制する方向に作用して捩り振動が低減される。また、転動体2の回転中心軸線2aがガイドプレート1の回転中心軸線Oと平行となるように、各連結部材7,8は連結部9を介して一体化されているため、各連結部材7,8の位相が異なったり、それに起因したヨーモーメントによって転動体2の往復動が阻害されたりすることを抑制できる。その結果、転動体2の往復動が安定して制振性能が良好になる。
また、過大なトルク変動が生じた場合には、第1長孔6のストッパ部6aと連結部9とが接触するため、ガイド孔3の内周面と転動体2とが衝突したり、その衝突に伴って異音や振動が発生したりすることを抑制できる。さらに、連結部材7および連結部9を合成樹脂材料によって構成すれば、前述したように、第1長孔6のストッパ部6aと連結部9とが衝突したとしても、それらの衝突に伴う異音や振動の発生を抑制できる。
そして、ガイドプレート1の回転数が低回転数であることにより転動体2に作用する遠心力が小さい場合には、すなわち前記遠心力が転動体2をガイド孔3の内周面に押し付けておくのに十分でない場合には、転動体2は重力によってガイド孔3内で落下した状態となる。各転動体2はガイドプレート1の回転方向においては連結部材7,8と一体となっているため、つまり保持部7c,8cに保持された状態となるため、転動体2がガイド孔3の内周面に向けて落下してガイド孔3の内周面に衝突することを抑制できる。
図3は、この実施形態に係る捩り振動低減装置の他の例の一部を示す正面図である。ここに示す例は、ガイドプレート1の半径方向でスポーク部5における外側部分に、ガイドプレート1の円周方向に延びる第2長孔10を形成した例である。そのため、ガイドプレート1の円周方向における第2長孔10の長さは、図1に示す第1長孔6の長さより長い。また、過大なトルク変動が生じた場合には、図1に示す例と同様に、円周方向における第2長孔10の各端部すなわちストッパ部10aと連結部9とが接触して転動体2の振幅を制限するように、第2長孔10の長さが設定されている。図3に示す例では、第1連結部材7のリング部7aから半径方向で外側に延びて複数の第2アーム部7dが形成されている。ガイドプレート1の円周方向における各第2アーム部7dの長さあるいは幅は、図1に示す第1アーム部7dの長さあるいは幅より広い。そして互いに隣接する第2アーム部7d同士の間が転動体2の一方のフランジ部が配置される保持部7cとなっている。この保持部7cを構成する1組の第2アーム部7dと前記一方のフランジ部の外周面とが点接触もしくは線接触する。なお、第2連結部材8も、図3に示す例における第1連結部材7と同様の構成を有している。第2連結部材8における第2アーム部8d同士の間が転動体2の他方のフランジ部が配置される保持部8cとなっており、この保持部8cを構成する1組の第2アーム部8dと前記他方のフランジ部の外周面とが点接触もしくは線接触する。
また、第1連結部材7における第2アーム部7dの先端部7eであって第2長孔10に対応する位置に、ガイドプレート1側に突出する前記嵌合凸部9aが形成されている。第2連結部材8における第2アーム部8dの先端部であって第2長孔10に対応する位置に、嵌合凸部9aに嵌まり合う前記嵌合凹部9bが、ガイドプレート1側に突出して形成されている。他の構成は、図1に示す構成と同一の構成である。
図3に示す例においても、一対の連結部材7,8同士は、転動体2の回転中心軸線2aがガイドプレート1の回転中心軸線Oと平行となるように、連結部9を介して互いに連結されて一体化されている。したがって、各連結部材7,8の位相が異なったり、それに起因したヨーモーメントによって転動体2の往復動が阻害されたりすることを抑制できる。その結果、転動体2の往復動が安定して制振性能が良好になる。また、各転動体2はガイドプレート1の回転方向においては連結部材7,8と一体となっているため、転動体2がガイド孔3の内周面に向けて重力によって落下したり、ガイド孔3の内周面に衝突したりすることを抑制できる。なお、上述した各実施形態における捩り振動低減装置を組み立てる場合においては、一対の連結部材7,8同士は連結部9を介して互いに連結されるため、取り扱いが容易になって組付性を向上できる。
なお、この発明は上述した各実施形態に限定されない。例えば、各連結部材7,8の外周部分をガイドプレート1の半径方向における外側で互いに連結してもよい。この場合、ガイドプレートに長孔は形成されておらず、各連結部材は長孔を介さずに連結される。要は、転動体2が遠心力によって転動面4に押し付けられた状態で転動体2の回転中心軸線2aがガイドプレート1の回転中心軸線Oと平行となるように、第1連結部材7と第2連結部材8とを互いに連結して一体化されていればよい。
1…ガイドプレート(回転体)、 2…転動体、 3…ガイド孔、 7…第1連結部材、 8…第2連結部材。

Claims (4)

  1. トルクを受けて回転する円板状の回転体と、前記回転体の円周方向に形成された複数のガイド孔と、前記ガイド孔内に配置された転動体とを備え、前記トルクが変動することにより前記各ガイド孔に沿って前記各転動体が往復動し、前記転動体の往復動によって前記トルクの変動を低減するように構成された捩り振動低減装置において、
    前記回転体の一方の側面側に配置されていて、前記各転動体を連結すると共に前記回転体に対して相対回転可能に構成された第1連結部材と、
    前記回転体の他方の側面側に配置されていて、前記各転動体を連結すると共に前記回転体に対して相対回転可能に構成された第2連結部材とを備え、
    前記各転動体が前記回転体の回転に伴う遠心力を受けて前記ガイド孔の内壁面に押し付けられている状態で、前記第1連結部材と前記第2連結部材とによって連結されている前記転動体の回転中心軸線が前記回転体の回転中心軸線と平行となるように、前記第1連結部材と前記第2連結部材とが互いに連結されて一体化されている
    ことを特徴とする捩り振動低減装置。
  2. トルクを受けて回転する円板状の回転体と、前記回転体の円周方向に形成された複数のガイド孔と、前記ガイド孔内に配置された転動体とを備え、前記トルクが変動することにより前記各ガイド孔に沿って前記各転動体が往復動し、前記転動体の往復動によって前記トルクの変動を低減するように構成された捩り振動低減装置において、
    前記回転体の一方の側面側に配置されて前記各転動体を連結する第1連結部材と、
    前記回転体の他方の側面側に配置されて前記各転動体を連結する第2連結部材と、
    記回転体を板厚方向に貫通するとともに前記回転体の円周方向に延びる孔部と、
    前記孔部内に、前記回転体の円周方向に移動可能に配置されていて、前記各転動体が前記回転体の回転に伴う遠心力を受けて前記ガイド孔の内壁面に押し付けられている状態で、前記第1連結部材と前記第2連結部材とによって連結されている前記転動体の回転中心軸線が前記回転体の回転中心軸線と平行となるように、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを互いに連結して一体化する連結部とを備えている
    ことを特徴とする捩り振動低減装置。
  3. 請求項1に記載の捩り振動低減装置において、
    前記回転体を板厚方向に貫通するとともに前記回転体の円周方向に延びる孔部と、
    前記孔部内に、前記回転体の円周方向に移動可能に配置されていて、前記転動体の回転中心軸線が前記回転体の回転中心軸線と平行となるように、前記第1連結部材と前記第2連結部材とを互いに連結して一体化する連結部とを更に備えていることを特徴とする捩り振動低減装置。
  4. 請求項2または3に記載の捩り振動低減装置において、
    前記回転体の半径方向で前記ガイド孔より前記回転体の内側部分に、前記孔部が形成されていることを特徴とする捩り振動低減装置。
JP2015113744A 2015-06-04 2015-06-04 捩り振動低減装置 Active JP6421697B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015113744A JP6421697B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 捩り振動低減装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015113744A JP6421697B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 捩り振動低減装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017002913A JP2017002913A (ja) 2017-01-05
JP6421697B2 true JP6421697B2 (ja) 2018-11-14

Family

ID=57753920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015113744A Active JP6421697B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 捩り振動低減装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6421697B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6471737B2 (ja) * 2016-10-31 2019-02-20 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
JP6822256B2 (ja) * 2017-03-22 2021-01-27 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
JP7047683B2 (ja) 2018-09-14 2022-04-05 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012032964A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Olympus Imaging Corp 表示装置
JP6030375B2 (ja) * 2012-08-07 2016-11-24 アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 ダンパ装置
JP5991085B2 (ja) * 2012-08-29 2016-09-14 アイシン精機株式会社 トルク変動吸収装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017002913A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9829065B2 (en) Torsional vibration reducing device
JP5746209B2 (ja) 遠心力振り子装置
JP6176231B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP2017145857A (ja) 捩り振動低減装置
JP6791057B2 (ja) 振り子式捩り振動低減装置
JP6176232B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP6421697B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP6471737B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP6390542B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP2015113877A (ja) 振動低減装置
JP2014122645A (ja) 捩り振動減衰装置
JP2018091407A (ja) 捩り振動低減装置
JP6330717B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP5838957B2 (ja) 捩り振動減衰装置
JP2010249175A (ja) 遠心振子式動吸振器
JP6292293B2 (ja) ダンパ装置
JP2012127451A (ja) ダイナミックダンパ
JP6822256B2 (ja) 捩り振動低減装置
JP2015102228A (ja) 振動低減装置
JP5708528B2 (ja) 捩り振動減衰装置
JP2019052727A (ja) ダンパ装置
WO2018110085A1 (ja) ダンパ装置
JP2015108390A (ja) 振動低減装置
JP5617755B2 (ja) ダイナミックダンパ
JP2014219031A (ja) 捩り振動減衰装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181001

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6421697

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151