JP6420619B2 - エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法 - Google Patents

エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6420619B2
JP6420619B2 JP2014204832A JP2014204832A JP6420619B2 JP 6420619 B2 JP6420619 B2 JP 6420619B2 JP 2014204832 A JP2014204832 A JP 2014204832A JP 2014204832 A JP2014204832 A JP 2014204832A JP 6420619 B2 JP6420619 B2 JP 6420619B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ethanol
oxygen scavenger
packaging material
vapor generating
ethanol vapor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014204832A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016073216A (ja
Inventor
ゆかり 原
ゆかり 原
智之 菖蒲
智之 菖蒲
宏樹 伊藤
宏樹 伊藤
由佳 門脇
由佳 門脇
功基 清水
功基 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Freund Corp
Original Assignee
Freund Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Freund Corp filed Critical Freund Corp
Priority to JP2014204832A priority Critical patent/JP6420619B2/ja
Publication of JP2016073216A publication Critical patent/JP2016073216A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6420619B2 publication Critical patent/JP6420619B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Description

本発明は、グリセリンを主剤とする非鉄系エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法に関する。
食品包装体中に配置される食品品質保持剤には、乾燥剤、脱酸素剤、エタノール蒸気発生剤、エタノール蒸気発生型脱酸素剤などがある。
エタノール蒸気発生型脱酸素剤は、脱酸素剤とエタノール蒸気発生剤の両方の機能を併せ持った食品の品質保持剤であり、脱酸素剤単体、又はエタノール蒸気発生剤単体と比較して、静菌効果が高いという利点を有する。
しかしながら、従来のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、鉄粉を主剤としているため、金属検知器による食品包装体内の異物検査が不可能であるという問題がある。
一方、脱酸素剤には、鉄粉を主剤とした鉄系脱酸素剤、易酸化性の有機物を主剤とした非鉄系脱酸素剤(例えば、特許文献1及び2参照)がある。非鉄系脱酸素剤は、金属検知器に反応しないため、該脱酸素剤を食品包装体中に配置した状態で金属検知器による異物検査が可能である。
しかしながら、非鉄系脱酸素剤は、一般的に、同じ脱酸素性能を有する鉄系脱酸素剤と比較して、包材内の粉(以下、「内容粉」と称することがある)のかさ、及びその包材(以下、「包装体」と称することがある)が大きく、荷姿が大きくなったり、コストが高くなったりするという問題がある。
また、非鉄系脱酸素剤は、一般的に、原料に水分を含有する自力反応型脱酸素剤である。自力反応型脱酸素剤は、その保管用包装体が開封され、空気に曝されると同時に酸化反応が開始される。そのため、食品包装体中に配置される前に反応性物質が劣化すると、脱酸素性能が低下するという問題がある。また、酸化反応時に内容粉が発熱することがあり、それにより水分を損失することによっても、脱酸素性能が低下するという問題がある。
エタノール蒸気発生剤、及びエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、その保管用包装体が開封されると同時にエタノールの蒸散が開始される。そのため、食品包装体中に配置される前にエタノールを損失すると、食品の品質保持機能が低下するという問題がある。
食品品質保持剤の多くは、単包品と連包品とがあり、連包品は単包品と比較して、保管用包装体を開封してから全ての食品品質保持剤が食品包装体中に配置されるまでに時間を要するため、性能や機能が長く維持されることが要求される。
また、従来のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、金属臭や、エタノールの酸化により大量に発生するアセトアルデヒドガスが、異臭の原因となるという問題がある。前記アセトアルデヒドガスの発生を抑制するために、一般的に、アルデヒド吸着剤が用いられるが、その結果、コストが高くなるという問題がある。
したがって、異物混入事故対策に有効な金属検知器による異物検査を行うことができ、また、内容粉のかさが小さく、保管用包装体を開封してから食品包装体中に配置されるまでに時間を要する場合であっても、脱酸素性能、及び食品の品質保持機能の低下を抑制することができ、更には、金属臭やアセトアルデヒドガスの発生を抑えることができる、低コストのエタノール蒸気発生型脱酸素剤の速やかな開発が強く求められているのが現状である。
特開平3−10664号公報 特開平9−38486号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、金属検知器による異物検査を行うことができ、また、内容粉のかさが小さく、保管用包装体を開封してから食品包装体中に配置されるまでに時間を要する場合であっても、脱酸素性能、及び食品の品質保持機能の低下を抑制することができ、更には、金属臭やアセトアルデヒドガスの発生を抑えることができる、低コストのエタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤を用いた食品の保存方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> グリセリンと、水と、アルカリ性物質と、シリカと、エタノールと、遷移金属又はその化合物とを含み、
包材の王研式透気度(秒/100mL)を内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)で除算した値が、250〜1,500であることを特徴とするエタノール蒸気発生型脱酸素剤である。
<2> 没食子酸を含む前記<1>に記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤である。
<3> 包材の王研式透気度(秒/100mL)を内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)で除算した値が、400〜1,200である前記<1>から<2>のいずれかに記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤である。
<4> グリセリン、及びエタノールが、シリカに吸着している前記<1>から<3>のいずれかに記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤である。
<5> グリセリンと、エタノールと、没食子酸との質量比が、50〜65:10〜30:1〜3である前記<2>から<4>のいずれかに記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤である。
<6> 食品を収納した包装体中に、前記<1>から<5>のいずれかに記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤を配置する工程を含むことを特徴とする食品の保存方法である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、金属検知器による異物検査を行うことができ、また、内容粉のかさが小さく、保管用包装体を開封してから食品包装体中に配置されるまでに時間を要する場合であっても、脱酸素性能、及び食品の品質保持機能の低下を抑制することができ、更には、金属臭やアセトアルデヒドガスの発生を抑えることができる、低コストのエタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤を用いた食品の保存方法を提供することができる。
(エタノール蒸気発生型脱酸素剤)
本発明のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、グリセリンと、水と、アルカリ性物質と、シリカと、エタノールと、遷移金属又はその化合物とを少なくとも含み、必要に応じて更にその他の成分を含む。
本発明のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、包材の王研式透気度(秒/100mL)を内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)で除算した値が、250〜1,500である。
<グリセリン>
前記グリセリンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、市販品を適宜選択して使用することができる。前記グリセリンは、水などの不純物が含まれていてもよいし、グリセリンの混合物であってもよい。
前記グリセリンは、前記シリカに吸着している態様が好ましい。
前記グリセリンの配合量としては、特に制限はなく、使用する食品包装体内の酸素量に応じて適宜選択することができ、例えば、食品包装体内の酸素量が100mLの食品包装体に用いる場合には、1.0g〜1.5gとすることが好ましい。
また、前記グリセリンの前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤の内容粉全体を100質量%とした場合の配合量としては、例えば、10質量%〜50質量%とすることが好ましく、20質量%〜40質量%がより好ましい。
<水>
前記水としては、食品に用いることが可能な水であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記水の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グリセリン100質量部に対して、7質量部〜26質量部が好ましく、10質量部〜20質量部がより好ましい。前記好ましい範囲内であると、流動性を維持しつつ、シリカの使用量を低減することができるため、内容粉のかさが大きくなることを抑制でき、かつ、脱酸素性能に優れる点で、有利である。
<アルカリ性物質>
前記アルカリ性物質とは、水と作用して、又は水に溶解してアルカリ性を呈する物質をいう。
前記アルカリ性物質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、第三リン酸塩、第二リン酸塩が好ましく、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物がより好ましい。
前記アルカリ性物質の具体例としては、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、第三リン酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、第三リン酸カリウム、第二リン酸カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウムなどが挙げられる。これらの中でも、水酸化カルシウムが好ましい。
前記アルカリ性物質は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記アルカリ性物質は、市販品を用いることができる。
前記アルカリ性物質の態様としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、顆粒、粉末などが挙げられる。これらの中でも、脱酸素性能に優れる点で、粉末が好ましい。
前記アルカリ性物質の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グリセリン100質量部に対して、35質量部〜130質量部が好ましく、50質量部〜100質量部がより好ましい。前記好ましい範囲内であると、流動性を維持しつつ、脱酸素性能に優れる点で、有利である。
<シリカ>
前記シリカは、担持体として用いられる。
前記シリカは、ゼオライトと比較してグリセリン及びエタノールの吸液性が高いので、エタノール蒸気発生型脱酸素剤の内容粉のかさを小さくすることができ、1包のサイズも小さくすることができる。その結果、食品包装体中に配置される作業中のエタノールの蒸散及び脱酸素性能の低下を抑制することができ、エタノール蒸気発生型脱酸素剤のコストを抑えることもできる。また、前記シリカは、ゼオライトと比較してグリセリン及びエタノールの保持能力が高いので、食品包装体中に配置される作業中のエタノールの蒸散を抑制することができる。また、前記シリカは、ゼオライトと比較して配合量を増やすことによる流動性改善効果にも優れる。
前記シリカは、市販品を用いることができる。
前記シリカの市販品としては、例えば、吸油量:250mL/100g、かさ密度:0.27g/mLのシリカ、吸油量:260mL/100g、かさ密度:0.29g/mLのシリカなどが挙げられる。
前記シリカは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記シリカの体積平均粒子径としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20μm以上が好ましい。前記シリカの体積平均粒子径が20μm未満であると、エタノール蒸気発生型脱酸素剤の内容粉のかさが大きくなってしまうことがある。
前記シリカは、グリセリン、及びエタノールを吸着している態様が好ましい。
前記シリカに、グリセリン、及びエタノールを吸着させる方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択することができ、例えば、グリセリンは、グリセリンを含む溶液を前記シリカに含浸させる方法、エタノールは、エタノールを含む溶液を前記シリカに含浸させる方法のほか、エタノールを含む溶液を前記シリカを含む粉体と混合する方法などが挙げられる。
前記シリカの配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グリセリン100質量部に対して、50質量部〜200質量部が好ましく、70質量部〜150質量部がより好ましい。前記好ましい範囲内であると、流動性を維持しつつ、脱酸素性能が優れ、また、内容粉のかさが大きくなることを抑制することができる点で、有利である。
<エタノール>
前記エタノールとしては、食品に用いることが可能なエタノールであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記エタノールは、市販品を用いることができる。
前記エタノールは、前記シリカに吸着している態様が好ましい。
前記エタノールの配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グリセリン100質量部に対して、20質量部〜150質量部が好ましく、30質量部〜100質量部がより好ましい。
<遷移金属又はその化合物>
前記遷移金属又はその化合物としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記遷移金属としては、例えば、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、マンガンなどが挙げられる。これらの中でも、マンガンが好ましい。
前記遷移金属の化合物としては、例えば、遷移金属のハロゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、炭酸塩、有機酸塩、酸化物、水酸化物、塩化物、その他の複塩、キレート化合物などが挙げられる。前記遷移金属の化合物は、水和物であってもよい。
前記遷移金属又はその化合物の中でも、硫酸マンガンが好ましい。
前記遷移金属又はその化合物は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記遷移金属又はその化合物は、市販品を用いることができる。
前記遷移金属又はその化合物の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グリセリン100質量部に対して、1.5質量部〜10質量部が好ましく、4質量部〜8質量部がより好ましい。前記好ましい範囲内であると、グリセリン及び没食子酸の劣化を抑制しつつ、脱酸素反応を速くすることができる点で、有利である。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、没食子酸を含むことが好ましい。
前記その他の成分の配合量としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−没食子酸−
前記没食子酸は、市販品を用いることができる。
前記没食子酸の配合量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グリセリン100質量部に対して、1.5質量部〜10質量部が好ましく、3質量部〜8質量部がより好ましい。前記好ましい範囲内であると、流動性を維持しつつ、脱酸素性能を高めることができる点で、有利である。
<グリセリンと、エタノールと、没食子酸との質量比>
前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤における、グリセリンと、エタノールと、没食子酸との質量比としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、グリセリン:エタノール:没食子酸が、50〜65:10〜30:1〜3であることが好ましい。前記好ましい範囲内であると、脱酸素速度及び酸素吸収量が実用上問題なく、エタノールによる静菌効果を示しつつ、刺激臭が少なく、食品包装体に配置される作業中の性能低下が抑えられる点で、有利である。
前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤の、包材の王研式透気度(秒/100mL)を内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)で除算した値としては、250〜1,500であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、400〜1,200がより好ましい。前記包材の王研式透気度(秒/100mL)を内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)で除算した値が、1,500を超えると、アセトアルデヒドガスが多く発生し、アルデヒド吸着剤が必要となり、結果的にコストが高くなることがあり、250未満であると、食品包装体中に配置される作業中のエタノールの蒸散及び脱酸素性能の低下が生じやすくなる。一方、前記より好ましい範囲内であると、食品包装体中に配置される作業中の反応性物質の劣化、水分及びエタノールの損失を防止することができ、脱酸素性能の低下、アセトアルデヒドガス発生量の増加が抑えられ、取扱いが容易となり、単包品のみならず、連包品としても好適に使用できる点で、有利である。
前記王研式透気度は、JIS P8117−2010の方法により測定することができる。
前記包材の王研式透気度としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5,000秒/100mL〜50,000秒/100mLが好ましい。
前記内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)は、下記式(1)により求めることができる。
内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)={包材の縦方向の長さ(cm)−包材の縦方向のシール幅の長さ(cm)}×{包材の横方向の長さ(cm)−包材の横方向のシール幅の長さ(cm)}×{2/内容粉の重量(g)} ・・・ 式(1)
前記内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3cm/g〜100cm/gが好ましく、20cm/g〜80cm/gがより好ましい。
前記包材の材料としては、特に制限はなく、公知の材料を適宜選択することができ、例えば、有孔リニアポリエチレン、紙、ポリエチレン、有孔ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。
前記包材の形状としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、小袋状などが挙げられる。
前記包材の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、縦50mm×横40mmなどが挙げられる。
前記包材の構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、単層、複層などが挙げられる。
前記包材の好ましい態様としては、エタノール蒸気発生型脱酸素剤の内容粉と接する側(内側)から外側へ、有孔リニアポリエチレン(厚み:25μm)、紙(坪量:40g/m、耐水耐油紙)、ポリエチレン(厚み:15μm)、有孔ポリエチレンテレフタレート(厚み:12μm)の順に構成されたフィルムが挙げられる。
<製造方法>
前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤の製造方法としては、特に制限はなく、公知の方法を適宜選択して製造することができる。
例えば、水、遷移金属又はその化合物、その他の成分、及びグリセリンを混合して溶解し、この溶液をシリカに含浸させ、得られた粉体に、アルカリ性物質、及びエタノールを加え、混合する。前記混合物を、目的とする内容量となるように、包材に収納し、包材の開口部をヒートシールにより封止して、包装体としたエタノール蒸気発生型脱酸素剤を得ることができる。
本発明のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、十分な脱酸素性能及び食品の品質保持機能を有し、また、アセトアルデヒドガスの発生を抑制することができる。また、本発明のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、非鉄系であるため、異物混入事故対策に有効な金属検知器による異物検査を行うことが可能であり、また、金属臭の発生を抑制することができる。更に、本発明のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、アルデヒド吸着剤を使用する必要がなく、また、内容粉のかさも小さいため、コストを抑えることができる。
(食品の保存方法)
本発明の食品の保存方法は、食品を収納した包装体中に、本発明のエタノール蒸気発生型脱酸素剤を配置する工程を少なくとも含み、必要に応じて更にその他の工程を含む。
食品を収納した包装体中に、前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤を配置する方法としては、特に制限はなく、公知のエタノール蒸気発生型脱酸素剤又は脱酸素剤を配置する方法を適宜選択することができる。
前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤の配置としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記食品としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、洋菓子、和菓子、中華菓子、パン、ケーキ、餅、麺類、珍味類、惣菜、乾燥果実等の加工食品、又は穀物類等の食品などが挙げられる。
前記その他の工程としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
以下、本発明の実施例及び比較例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
各実施例及び比較例で使用した原材料等は、以下のとおりである。
−主剤−
(1) グリセリン(和光純薬工業株式会社製)
(2) タンニン(Bondtite社製)
(3) アスコルビン酸ナトリウム(和光純薬工業株式会社製)
−アルカリ性物質−
(1) 消石灰(国産化学株式会社製)
(2) NaCO(和光純薬工業株式会社製)
−担持体−
(1) シリカ(吸油量(DOP吸油量):260mL/100g、かさ密度:0.29g/mL)
(2) ゼオライト(ゼオフィル2460#、新東北化学工業株式会社製)
−エタノール−
(1) 95容量%エタノール(和光純薬工業株式会社製)
−遷移金属又はその化合物−
(1) 硫酸マンガン一水和物(和光純薬工業株式会社製)
−その他の成分−
(1) 没食子酸(和光純薬工業株式会社製)
(2) 硫酸第一鉄七水和物(ナカライテスク株式会社製)
−包材(エタノール蒸気発生型脱酸素剤用の小袋)−
(1) 王研式透気度(JIS P8117−2010の方法により測定)が、20,100秒/100mLの包材(以下、「包材(1)」と称することがある)。前記包材(1)は、エタノール蒸気発生型脱酸素剤の内容粉と接する側(内側)から外側へ、有孔リニアポリエチレン(厚み:25μm)、紙(坪量:40g/m、耐水耐油紙)、ポリエチレン(厚み:15μm)、有孔ポリエチレンテレフタレート(厚み:12μm)の順に構成されたフィルムを用い、外形が縦50mm×横40mmの小袋状になるようヒートシールにより成形したものである。なお、前記包材(1)は熱ラミネート加工により積層した。
(2) 王研式透気度(JIS P8117−2010の方法により測定)が、4,950秒/100mLの包材(以下、「包材(2)」と称することがある)。前記包材(2)は、エタノール蒸気発生型脱酸素剤の内容粉と接する側(内側)から外側へ、有孔リニアポリエチレン(厚み:25μm)、紙(坪量:40g/m、耐水耐油紙)、ポリエチレン(厚み:15μm)、有孔ポリエチレンテレフタレート(厚み:12μm)の順に構成されたフィルムを用い、外形が縦50mm×横40mmの小袋状になるようヒートシールにより成形したものである。なお、前記包材(2)は熱ラミネート加工により積層した。
(3) 王研式透気度(JIS P8117−2010の方法により測定)が、59,900秒/100mLの包材(以下、「包材(3)」と称することがある)。前記包材(3)は、エタノール蒸気発生型脱酸素剤の内容粉と接する側(内側)から外側へ、有孔リニアポリエチレン(厚み:25μm)、紙(坪量:40g/m、耐水耐油紙)、ポリエチレン(厚み:15μm)、有孔ポリエチレンテレフタレート(厚み:12μm)の順に構成されたフィルムを用い、外形が縦50mm×横40mmの小袋状になるようヒートシールにより成形したものである。なお、前記包材(3)は熱ラミネート加工により積層した。
−ガスバリヤー製袋−
ナイロンと、ポリエチレンとがこの順で積層されたフィルム包材からなる袋(縦150mm×横100mm)。
(実施例1)
<エタノール蒸気発生型脱酸素剤の製造>
下記表1に示す各成分を最終的に下記表1−1に記載の配合量となるように、次の通りに混合した。
水、硫酸マンガン一水和物、没食子酸、及びグリセリンを混合して溶解し、この溶液をシリカに含浸させ、得られた粉体に、消石灰、及び95容量%エタノールを加え、混合した。
下記表1−2に記載の内容量となるように、前記混合物を前記包材(1)に収納し、包材(1)の開口部をヒートシールにより封止して、包装体としたエタノール蒸気発生型脱酸素剤を得た。
前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤について、包材の王研式透気度(秒/100mL)を内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)で除算した値を下記表1−2に併せて示す。
なお、内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)は、下記式(1)により求めた。
内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)={包材の縦方向の長さ(cm)−包材の縦方向のシール幅の長さ(cm)}×{包材の横方向の長さ(cm)−包材の横方向のシール幅の長さ(cm)}×{2/内容粉の重量(g)} ・・・ 式(1)
<評価>
−かさ−
100mLのステンレス製測定容器(重量W)に混合粉を軽く山盛りに入れた後、摺り切りした後の重量Wbを秤量し、下記式(2)によりかさ密度を求めた。
かさ密度(g/mL)=(Wb−W)/100 ・・・ 式(2)
前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤の1包分の内容粉のかさ(以下、「内容粉かさ」と称することがある)を、下記式(3)により算出した。結果を表1−2に示す。
内容粉かさ(mL)=1包の内容量(g)/かさ密度(g/mL)= ・・・ 式(3)
−酸素濃度、エタノールガス濃度、及びアセトアルデヒドガス濃度−
前記エタノール蒸気発生型脱酸素剤を、25℃、相対湿度53%に調整されたデシケータ内に3時間放置した後、前記ガスバリヤー製袋に入れ、空気100mLを充填して密封した。
25℃で保管し、24時間後にガスバリヤー製袋内の酸素濃度を、48時間後にガスバリヤー内のエタノールガス濃度及びアセトアルデヒドガス濃度を測定した。結果を表2に示す。
なお、前記酸素濃度は、酸素分析計(LC−700F、東レエンジニアリング株式会社製)にて測定した。また、エタノールガス濃度及びアセトアルデヒドガス濃度は、ガスクロマトグラフ(GC−14B、株式会社島津製作所製)にて測定した。
(実施例2)
実施例1において、没食子酸を用いなかった以外は同様にして、エタノール蒸気発生型脱酸素剤を作製した。配合量などを表1−1及び表1−2に示す。
また、作製したエタノール蒸気発生型脱酸素剤について、実施例1と同様にして、内容粉かさ、酸素濃度、エタノールガス濃度、及びアセトアルデヒドガス濃度を測定した。結果を表1−2及び表2に示す。
(比較例1)
実施例2において、担持体としてシリカを用いていた点を、ゼオライトに代えた以外は、実施例2と同様にして、エタノール蒸気発生型脱酸素剤を作製した。配合量などを表1−1及び表1−2に示す。
また、作製したエタノール蒸気発生型脱酸素剤について、実施例1と同様にして、内容粉かさ、酸素濃度、エタノールガス濃度、及びアセトアルデヒドガス濃度を測定した。結果を表1−2及び表2に示す。
(比較例2)
実施例2において、包材として包材(1)を用いていた点を、包材(2)に代えた以外は、実施例2と同様にして、エタノール蒸気発生型脱酸素剤を作製した。配合量などを表1−1及び表1−2に示す。
また、作製したエタノール蒸気発生型脱酸素剤について、実施例1と同様にして、内容粉かさ、酸素濃度、エタノールガス濃度、及びアセトアルデヒドガス濃度を測定した。結果を表1−2及び表2に示す。
(比較例3)
実施例2において、包材として包材(1)を用いていた点を、包材(3)に代えた以外は、実施例2と同様にして、エタノール蒸気発生型脱酸素剤を作製した。配合量などを表1−1及び表1−2に示す。
また、作製したエタノール蒸気発生型脱酸素剤について、実施例1と同様にして、内容粉かさ、酸素濃度、エタノールガス濃度、及びアセトアルデヒドガス濃度を測定した。結果を表1−2及び表2に示す。
(比較例4)
実施例2において、水に硫酸マンガン一水和物を溶解し、この溶液をシリカ及びタンニンに含浸させ、得られた粉体に消石灰、及び95容量%エタノールを加え、混合した以外は、実施例2と同様にして、エタノール蒸気発生型脱酸素剤を作製した。配合量などを表1−1及び表1−2に示す。
また、作製したエタノール蒸気発生型脱酸素剤について、実施例1と同様にして、内容粉かさ、酸素濃度、エタノールガス濃度、及びアセトアルデヒドガス濃度を測定した。結果を表1−2及び表2に示す。
(比較例5)
実施例2において、水に、アスコルビン酸ナトリウム、硫酸第一鉄七水和物、及びNaCOを溶解した液をシリカに含浸させ、得られた粉体に95容量%エタノールを加え、混合した以外は、実施例2と同様にして、エタノール蒸気発生型脱酸素剤を作製した。配合量などを表1−1及び表1−2に示す。
また、作製したエタノール蒸気発生型脱酸素剤について、実施例1と同様にして、内容粉かさ、酸素濃度、エタノールガス濃度、及びアセトアルデヒドガス濃度を測定した。結果を表1−2及び表2に示す。
Figure 0006420619
Figure 0006420619
Figure 0006420619
上記実施例1〜2、及び比較例1〜5の結果、実施例1及び実施例2のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、ガスバリヤー製袋内の酸素濃度が小さく、十分な脱酸素性能を有し、食品の品質保持機能に必要なエタノールガス濃度を有し、また、アセトアルデヒドガスの発生を抑制できることが示された。実施例1及び実施例2のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、鉄粉を使用していないため、異物混入事故対策に有効な金属検知器による異物検査を行うことが可能であり、また、金属臭の発生を抑制することができる。更に、実施例1及び実施例2のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、アルデヒド吸着剤を使用しておらず、また、内容粉のかさも小さいため、コストを抑えることができる。
特に、実施例1のエタノール蒸気発生型脱酸素剤は、デシケータで3時間放置後であっても、脱酸素性能が優れていた。

Claims (6)

  1. グリセリンと、水と、アルカリ性物質と、シリカと、エタノールと、遷移金属(ただし、鉄を除く)又はその化合物とを含み、
    包材の王研式透気度(秒/100mL)を内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)で除算した値が、250〜1,500であることを特徴とするエタノール蒸気発生型脱酸素剤。
  2. 没食子酸を含む請求項1に記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤。
  3. 包材の王研式透気度(秒/100mL)を内容粉1gあたりの包材の透過面積(cm/g)で除算した値が、400〜1,200である請求項1から2のいずれかに記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤。
  4. グリセリン、及びエタノールが、シリカに吸着している請求項1から3のいずれかに記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤。
  5. グリセリンと、エタノールと、没食子酸との質量比が、50〜65:10〜30:1〜3である請求項2から4のいずれかに記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤。
  6. 食品を収納した包装体中に、請求項1から5のいずれかに記載のエタノール蒸気発生型脱酸素剤を配置する工程を含むことを特徴とする食品の保存方法。
JP2014204832A 2014-10-03 2014-10-03 エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法 Active JP6420619B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014204832A JP6420619B2 (ja) 2014-10-03 2014-10-03 エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014204832A JP6420619B2 (ja) 2014-10-03 2014-10-03 エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016073216A JP2016073216A (ja) 2016-05-12
JP6420619B2 true JP6420619B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=55949252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014204832A Active JP6420619B2 (ja) 2014-10-03 2014-10-03 エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6420619B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7263989B2 (ja) * 2019-09-06 2023-04-25 凸版印刷株式会社 脱酸素剤、脱酸素剤包装体及び食品包装体

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2993086B2 (ja) * 1990-09-19 1999-12-20 三菱瓦斯化学株式会社 食品保存剤
JP2995341B2 (ja) * 1990-10-23 1999-12-27 株式会社興人 新規なる通気性かつヒートシール性を有する積層シートを用いた鮮度保持用具
JP3541859B2 (ja) * 1995-07-28 2004-07-14 三菱瓦斯化学株式会社 脱酸素剤及びその包装体
JPH10120038A (ja) * 1996-10-15 1998-05-12 Freunt Ind Co Ltd エタノール蒸気発生体包装物
JP2000318765A (ja) * 1999-05-10 2000-11-21 Kohjin Co Ltd 脱酸素剤及びエタノール発生体併用鮮度保持剤包装物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016073216A (ja) 2016-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6599849B2 (ja) 乾燥剤組成物
JP5218300B2 (ja) 食品保存剤およびその包装体
JP2000000462A (ja) 酸素吸収剤
JP2010089280A (ja) 酸素吸収積層フィルム及びこれを用いた乾燥食品の風味・香味維持方法
JP2018171565A (ja) 有機系脱酸素剤及び有機系脱酸素剤の製造方法
JP6420619B2 (ja) エタノール蒸気発生型脱酸素剤、及び食品の保存方法
JP5234530B1 (ja) 脱酸素剤組成物、及び、これを用いた脱酸素剤包装体、並びに脱酸素する方法
JP6088940B2 (ja) アルコール含有食品用脱酸素剤
JP7046399B2 (ja) 有機系脱酸素剤
JP6679853B2 (ja) 脱酸素剤包装体及びその存在確認方法
JP2008109856A (ja) 食品品質保持剤
JP2013172683A (ja) 食品品質保持剤
JP2019170336A (ja) 食品用品質保持剤
JP6721955B2 (ja) 食品用品質保持剤
JP2008229407A (ja) 酸素吸収剤
JP2009050248A (ja) 脱酸素剤
JP2822440B2 (ja) 脱酸素剤
WO2022181429A1 (ja) 脱酸素剤粉体
JP2022077359A (ja) 食品用品質保持剤
JP2009227306A (ja) 低水分活性物品の保存方法
JP5294161B2 (ja) 耐湿性脱酸素剤
WO2023182130A1 (ja) 脱酸素剤組成物、脱酸素剤包装体及び脱酸素剤包装体の製造方法
JP2017177013A (ja) 脱酸素剤組成物
JP2017094253A (ja) 脱酸素剤組成物及び脱酸素剤
JP2023034210A (ja) 脱酸素剤包装体及びその存在確認方法、並びに脱酸素剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170626

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181012

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6420619

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250