JP6420583B2 - 磁気共鳴装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、脂肪抑制を行う磁気共鳴装置、およびこの磁気共鳴装置に適用されるプログラムに関する。
血管壁を撮影する方法として、ブラックブラッド(Black Blood)法を用いた撮影方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−166040号公報
ブラックブラッド法は、血管を流れる血液を低信号にすることにより、血液の周囲の組織を描出する方法である。ブラックブラッド法を用いて血管壁を描出する方法として、例えば、MSDE(Motion Sensitized Driven Equilibrium)シーケンスを用いて血液の縦磁化を小さくし、3Dグラディエントエコー法でデータ収集する方法が知られている。
また、血管壁の撮影する場合、脂肪はできるだけ描出されないようにすることが重要であるので、血管壁の撮影では、脂肪抑制法が併用されることが多い。脂肪抑制法としては、データ収集前に、脂肪の縦磁化を反転させるための反転パルスを使用する方法がある。この方法では、脂肪の縦磁化を反転させ、脂肪の縦磁化がヌルポイント(null point)に到達するタイミングでデータを収集する。したがって、脂肪が抑制されたデータを収集することが可能となる。しかし、反転パルスにより反転され脂肪の縦磁化Mzは時間とともにT1回復し、脂肪の縦磁化Mzは次第にMz=1に近づいていく。したがって、脂肪の縦磁化がヌルポイント(又はヌルポイントに近い値)を有している場合は、反転パルスの脂肪抑制効果は高いが、脂肪の縦磁化がMz=1に近くづくにつれて反転パルスの脂肪抑制効果が低下する。このため、画像に、脂肪によるアーチファクトが出現しやすいという問題がある。
このような理由から、脂肪によるアーチファクトが低減された画像を取得する技術が望まれている。
本発明の第1の観点は、被検体の撮影部位からk空間のデータを収集するためのスキャンを実行するスキャン手段と、前記スキャン手段により収集されたk空間のデータに基づいて前記撮影部位の画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴装置であって、
前記スキャン手段は、
前記撮影部位に含まれる脂肪のMR信号を抑制するための脂肪抑制パルスを印加し、
前記脂肪抑制パルスが印加された後に前記撮影部位を励起するための第1の励起パルスを有する第1のシーケンスであって、前記第1の励起パルスにより励起された前記撮影部位から、k空間の低周波領域のデータを収集するための第1のシーケンスを実行し、
脂肪のスピンのフリップ角が水のスピンのフリップ角よりも小さくなるように前記撮影部位を励起するための第2の励起パルスを有する第2のシーケンスであって、前記第2の励起パルスにより励起された前記撮影部位からk空間の高周波領域のデータを収集するための第2のシーケンスを実行し、
前記画像作成手段は、
前記k空間の低周波領域のデータと高周波領域のデータとに基づいて、前記撮影部位の画像を作成する、磁気共鳴装置である。
本発明の第2の観点は、被検体の撮影部位からk空間のデータを収集するためのスキャンを実行する磁気共鳴装置であって、前記撮影部位に含まれる脂肪のMR信号を抑制するための脂肪抑制パルスを印加し、前記脂肪抑制パルスが印加された後に前記撮影部位を励起するための第1の励起パルスを有する第1のシーケンスであって、前記第1の励起パルスにより励起された前記撮影部位から、k空間の低周波領域のデータを収集するための第1のシーケンスを実行し、脂肪のスピンのフリップ角が水のスピンのフリップ角よりも小さくなるように前記撮影部位を励起するための第2の励起パルスを有する第2のシーケンスであって、前記第2の励起パルスにより励起された撮影部位からk空間の高周波領域のデータを収集するための第2のシーケンスを実行する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
前記k空間の低周波領域のデータと高周波領域のデータとに基づいて、前記撮影部位の画像を作成する画像作成処理、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
第1のシーケンスは、脂肪抑制RFパルスにより、脂肪抑制効果が高い低周波領域のデータを収集することができる。一方、第2のシーケンスは、第2の励起パルスにより、脂肪抑制効果が高い高周波領域のデータを収集することができる。したがって、脂肪によるアーチファクトが低減された画像を得ることができる。
本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。 プロセッサ9が実行する処理を示す図である。 本形態の撮影部位を概略的に示す図である。 脂肪抑制法を併用して撮影部位の血管壁を撮影するための通常のスキャンSCの説明図である。 スキャンSCを実行するときのk空間のデータの収集順序の説明図である。 期間P2において収集されたkz=1のビューのデータを示す図である。 脂肪抑制法を併用して血管壁を撮影するために実行される本形態のスキャンを示す図である。 データ収集期間J1およびJ2の説明図である。 期間P1においてデータを収集するときの説明図である。 期間P2においてk空間のデータを収集するときの説明図である。 期間P3においてk空間のデータを収集するときの説明図である。 kz=−Nのビューのデータを収集するときの説明図である。 データ収集期間J1ではkz方向に関する低周波領域RL2のデータを収集し、データ収集期間J2ではkz方向に関する高周波領域RH21およびRH22のデータを収集する例を示す図である。 データ収集期間J1ではky方向およびkz方向の2方向に関する低周波領域RL3のデータを収集し、データ収集期間J2ではky方向およびkz方向の2方向に関する高周波領域RH3のデータを収集する例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
図1は、本発明の一形態の磁気共鳴装置の概略図である。
磁気共鳴装置(以下、「MR装置」と呼ぶ)100は、マグネット2、テーブル3、受信RFコイル4などを有している。
マグネット2は、被検体13が収容されるボア21を有している。また、マグネット2には、超伝導コイル、勾配コイル、およびRFコイルなどが内蔵されている。
テーブル3は、被検体13を支持するクレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体13はボア21に搬送される。
受信RFコイル(以下、「受信コイル」と呼ぶ)4は、被検体13からの磁気共鳴信号を受信する。
MR装置100は、更に、送信器5、勾配磁場電源6、受信器7、コンピュータ8、操作部11、および表示部12などを有している。
送信器5はRFコイルに電流を供給し、勾配磁場電源6は勾配コイルに電流を供給する。受信器7は、受信コイル4から受け取った信号に対して、検波などの信号処理を実行する。尚、マグネット2、受信コイル4、送信器5、勾配磁場電源6、および受信器7を合わせたものがスキャン手段に相当する。
コンピュータ8は、表示部12に必要な情報を伝送したり、画像を再構成するなど、MR装置100の各種の動作を実現するように、MR装置100の各部の動作を制御する。コンピュータ8は、プロセッサ9およびメモリ10などを有している。
図2に、プロセッサ9が実行する処理を示す。メモリ10には、プロセッサ9により実行されるプログラムが記憶されている。プロセッサ9は、メモリ10に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに記述されている処理を実行する。プロセッサ9は、メモリ10に記憶されているプログラムを読み出すことにより、画像作成手段91などを構成する。
画像作成手段91は、受信器7から受け取ったデータに基づいて、撮影部位の画像を作成する。
プロセッサ9は、画像作成手段91を構成する一例であり、メモリ10に記憶されたプログラムを実行することによりこの手段として機能する。
操作部11は、オペレータにより操作され、種々の情報をコンピュータ8に入力する。表示部12は種々の情報を表示する。
MR装置100は、上記のように構成されている。
図3は、本形態の撮影部位を概略的に示す図である。
本形態では、被検体の頸部の血管Aを含む部位が撮影部位として設定される。図3には、撮影部位の範囲を表すスラブSLが示されている。本形態では、MR装置100を用いて血管Aの血管壁を撮影する例について説明する。血管壁の撮影する場合、脂肪はできるだけ描出されないようにすることが重要であるので、血管壁の撮影では、脂肪抑制法が併用されることが多い。そこで、以下では、脂肪抑制法を併用して血管壁を撮影するために実行されるスキャンについて説明する。尚、以下の説明では、本形態におけるスキャンの効果を明確にするために、本形態におけるスキャンを説明する前に、脂肪抑制法を併用して血管壁を撮影するために使用されている通常のスキャンについて説明する。
図4は、脂肪抑制法を併用して撮影部位の血管壁を撮影するための通常のスキャンSCの説明図である。尚、以下では、スキャンSCの一例として、ブラックブラッド法により血管壁を撮影するスキャンを取り上げて、スキャンSCの説明をする。
図4では、スキャンSCを、複数の期間P1〜Pzに分けて示してある。
期間P1では、ASPIR(Adiabatic Spectral Inversion Recovery)パルスF、MSDEシーケンスDIF、データ収集シーケンスVが実行される。MSDEシーケンスDIFは1回実行され、データ収集シーケンスVは複数回実行される。
ASPIRパルスFは、振幅と位相の変調を行いながら断熱的(Adiabatic)に縦磁化を反転させるための断熱パルスであり、撮影部位の脂肪のMR信号を抑制するための脂肪抑制パルスとして使用される。ASPIRパルスFを印加した後、MSDEシーケンスDIFが実行される。
図4には、MSDEシーケンスDIFの一例が示されている。MSDEシーケンスDIFは、血管A(図3参照)を流れる血液aの縦磁化を小さくするために実行される。MSDEシーケンスDIFは、90xパルス、180yパルス、−90xパルスを有している。また、MSDEシーケンスDIFはMPG(Motion Probing Gradient)を有している。更に、MSDEシーケンスDIFは、−90xパルスの直後に、横磁化を消失させるためのキラーパルスを有している。
MSDEシーケンスDIFの後には、k空間のデータを収集するためのデータ収集期間Jが設けられている。データ収集期間Jでは、データ収集シーケンスVが複数回実行される。図4には、データ収集シーケンスVの一例として、3Dグラディエントエコー系のシーケンスが示されている。データ収集シーケンスVは、撮影部位を励起するための単一の励起パルスQ1を有している。また、データ収集シーケンスVは、励起パルスQ1に対応したスライス選択勾配磁場G1を有している。励起パルスQ1およびスライス選択勾配磁場G1を印加することにより撮影部位が励起される。撮影部位を励起した後、位相エンコード勾配磁場および周波数エンコード勾配磁場などの勾配磁場が印加される。
図4では、期間P1で実行されるパルスシーケンスについて説明されているが、他の期間P2〜Pzでも、期間P1と同様に、ASPIRパルスF、MSDEシーケンスDIF、データ収集シーケンスVが実行される。
次に、図4のスキャンSCを実行するときのk空間のデータの収集順序について説明する。
図5は、スキャンSCを実行するときのk空間のデータの収集順序の説明図である。尚、図5では、k空間のkx方向は図示省略し、ky−kz面が示されている。
期間P1では、先ず、脂肪の縦磁化を反転させるためのASPIRパルスFが印加される。ASPIRパルスFにより、撮影部位の脂肪の縦磁化を反転させることができる。ASPIRパルスFを印加した後、MSDEシーケンスDIFを実行する。MSDEシーケンスDIFにより血液の縦磁化を小さくした後、データ収集期間Jに移行する。
データ収集期間Jでは、データ収集シーケンスVが複数回実行される。また、データ収集期間Jでは、kyセントリックオーダに従って、kz=0のビューのデータ(ky軸上のデータ)が収集される。kyセントリックオーダとは、ky=0の格子点のデータを最初に収集し、次に、ky=0の格子点に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとを交互に収集するオーダリングを表している。したがって、データ収集期間Jの前半では、ky方向に関する低周波領域RLのデータが収集され、データ収集期間Jの後半では、ky方向に関する高周波領域RHのデータが収集される。kz=0のビューのデータを収集した後、次の期間P2に移行する。
期間P2では、kyセントリックオーダに従ってkz=1のデータが収集される。図6に、期間P2において収集されたkz=1のビューのデータを示す。以下同様に、全てのkzビューのデータが収集するまで、期間P3〜Pzにおいて、各kzビューのデータを収集するためのデータ収集シーケンスVが繰り返し実行される。したがって、期間P1〜Pzにおいてデータ収集シーケンスVを繰り返し実行することにより、ky−kz面の全データを収集することができる。
スキャンSCでは、MSDEシーケンスDIFにより血液の縦磁化を小さくした後で、k空間のデータが収集される。したがって、血液と血管壁とのコントラストが十分に大きい画像を取得することができる。また、ASPIRパルスFによって、脂肪を抑制することもできる。更に、ASPIRパルスFは断熱パルスであるので、B1不均一の影響を受けにくいという利点もある。
ただし、ASPIRパルスFにより反転された脂肪の縦磁化Mzは、時間とともにT1回復し、脂肪の縦磁化Mzは次第にMz=1に近づいていく。したがって、データ収集期間Jの前半では、ASPIRパルスFの脂肪抑制効果は高いが、データ収集期間Jの後半では、ASPIRパルスFの脂肪抑制効果が低下する。このため、画像に、脂肪によるアーチファクトが出現しやすいという問題がある。そこで、本形態では、この問題に対処するため、以下のようにして、脂肪抑制法を併用した血管壁の撮影を行う(図7参照)。
図7は、脂肪抑制法を併用して血管壁を撮影するために実行される本形態のスキャンを示す図である。
本形態のスキャンSCは、通常のスキャン(図4参照)と比較すると、ASPIRパルスF、MSDEシーケンスDIF、およびデータ収集シーケンスVが実行される点は共通している。しかし、本形態のスキャンSCは、データ収集シーケンスVの他に、別のデータ収集シーケンスWも実行する点が、通常のスキャン(図4参照)とは異なっている。
本形態では、ASPIRパルスFを印加した後、血液の縦磁化を小さくするためのMSDEシーケンスDIFが実行される。MSDEシーケンスDIFが実行された後に、k空間のデータが収集される。本形態では、MSDEシーケンスDIFの後に、k空間のデータを収集するための2つのデータ収集期間J1およびJ2が設けられている。データ収集期間J1は、k空間の低周波領域のデータを収集するための期間であり、一方、データ収集期間J2は、k空間の高周波領域のデータを収集するための期間である。以下、2つのデータ収集期間J1およびJ2について説明する(図8参照)。
図8は、データ収集期間J1およびJ2の説明図である。
図8の左下には、データ収集期間J1およびJ2でデータ収集されるk空間のky−kz面が示されている。データ収集期間J1では、ky方向に関する低周波領域RL1(白の背景の部分)のデータが収集される。一方、データ収集期間J2では、ky方向に関する高周波領域RH11およびRH12(斜線の部分)のデータが収集される。
データ収集期間J1では、低周波領域RL1のデータを収集するためのデータ収集シーケンスVが実行される。データ収集シーケンスVは、通常のスキャンで使用されたデータ収集シーケンスと同じである。
データ収集シーケンスVは、撮影部位を励起するための単一の励起パルスQ1を有している。また、データ収集シーケンスVは、z軸、y軸、およびx軸に印加される勾配磁場を有している。z軸、y軸、およびx軸は、それぞれ、SI方向、AP方向、およびRL方向(図3参照)に対応している。z軸には、スライス選択勾配磁場G1、位相エンコード勾配磁場、リワインダーが印加される。y軸には、位相エンコード勾配磁場、リワインダーが印加される。x軸には、周波数エンコード勾配磁場が印加される。
励起パルスQ1およびスライス選択勾配磁場G1を印加することにより撮影部位が励起される。撮影部位を励起した後、位相エンコード勾配磁場および周波数エンコード勾配磁場などの勾配磁場が印加される。データ収集シーケンスVの位相エンコード勾配磁場は、k空間のky−kz面内に関する低周波領域RL1のデータが収集されるように調整される。本形態では、脂肪抑制パルスFにより反転した脂肪の縦磁化がヌルポイント(null point)に到達したときに低周波領域RL1のデータが収集されるように、データ収集期間J1が設けられている。したがって、脂肪抑制パルスFの脂肪抑制効果により、データ収集期間J1では、脂肪信号が十分に抑制された低周波領域RL1のデータを収集することができる。尚、データ収集期間J1において、k空間の低周波領域RL1のデータを収集する順序については後述する。
データ収集期間J1の後には、高周波領域RH11およびRH12のデータを収集するためのデータ収集シーケンスWが実行される。図8には、データ収集シーケンスWの一例が示されている。
データ収集シーケンスWは、撮影部位を励起するための励起パルスQ2を有している。図8には、水を選択的に励起するSpSp(Spectral Spatial)パルスを励起パルスQ2として使用した例が示されている。SpSpパルス(励起パルス)Q2は、複数のRFパルスを有している。本形態では、SpSpパルスQ2は、ガウシアンの包絡線に沿う大きさを持つ5つのRFパルスを有する例が示されている。また、データ収集シーケンスWは、z軸、y軸、およびx軸に印加される勾配磁場を有している。z軸には、スライス選択勾配磁場G2、位相エンコード勾配磁場、リワインダーが印加される。y軸には、位相エンコード勾配磁場、リワインダーが印加される。x軸には、周波数エンコード勾配磁場が印加される。
SpSpパルスQ2およびスライス選択勾配磁場G2を印加することにより撮影部位が励起される。撮影部位を励起した後、位相エンコード勾配磁場および周波数エンコード勾配磁場などの勾配磁場が印加される。データ収集シーケンスWの位相エンコード勾配磁場は、k空間のky−kz面内に関する高周波領域RH11およびRH12のデータが収集されるように調整される。
データ収集シーケンスWは、水のスピンを選択的に励起するSpSpパルスQ2を用いて撮影部位を励起するので、撮影部位の励起を行っても、脂肪のスピンの励起は抑制される。したがって、SpSpパルスQ2による脂肪抑制効果が発揮されるので、データ収集期間J2では、脂肪信号が十分に抑制された高周波領域RH11およびRH12のデータを得ることができる。尚、データ収集期間J2において、k空間の高周波領域RH11およびRH12のデータを収集する順序については後述する。
図8では、期間P1で実行されるパルスシーケンスについて説明されているが、他の期間P2〜Pzでも、期間P1と同様に、ASPIRパルスF、MSDEシーケンスDIF、データ収集シーケンスV、およびデータ収集シーケンスWが実行される。
次に、本形態におけるk空間のデータの収集順序について説明する。
図9〜図12は、本形態におけるデータ収集順序の説明図である。以下、図9〜図12について順に説明する。
図9は期間P1においてデータを収集するときの説明図である。尚、図9では、データ収集期間J1においてm回実行されるデータ収集シーケンスVを区別するために、符号Vに添字「1」、「2」、・・・、「m」が付されている。更に、データ収集期間J2においてn回実行されるデータ収集シーケンスWを区別するために、符号「W」に添字「1」、「2」、・・・、「n」が付されている。
期間P1では、先ず、脂肪の縦磁化を反転させるためのASPIRパルスFが印加される。ASPIRパルスFにより、撮影部位の脂肪の縦磁化を反転させることができる。ASPIRパルスFを印加した後、MSDEシーケンスDIFを実行する。MSDEシーケンスDIFにより血液の縦磁化を小さくした後、データ収集期間J1に移行する。
データ収集期間J1では、単一の励起パルスQ1を有するデータ収集シーケンスV1〜Vmが実行される。また、データ収集期間J1では、kz=0のビュー上で、低周波領域RL1内に位置するm個の格子点のデータDLが収集されるように、データ収集シーケンスV1〜Vmの位相エンコード勾配磁場が調整される。m個の格子点のデータDLを収集する場合、ky=0の格子点のデータが最初に収集され、次に、ky=0の格子点に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとが交互に収集される。データ収集シーケンスV1〜Vmを実行した後、次のデータ収集期間J2に移行する。
データ収集期間J2では、水を選択的に励起するSpSpパルスQ2を有するデータ収集シーケンスW1〜Wnが実行される。また、データ収集期間J2では、kz=0のビュー上で、高周波領域RH11内に位置するd個の格子点のデータDH01と、高周波領域RH12内に位置する(n−d)個の格子点のデータDH02とが収集されるように、データ収集シーケンスW1〜Wnの位相エンコード勾配磁場が調整される。したがって、データ収集期間J2では、高周波領域(RH11+RH12)内に位置するn個の格子点のデータ(DH01+DH02)が収集される。n個の格子点のデータ(DH01+DH02)を収集する場合、低周波領域RL1に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとが交互に収集される。
したがって、期間P1では、kyセントリックオーダに従って、kz=0のビューのデータが収集される。kz=0のビューのデータを収集した後、次の期間P2に移行する(図10参照)。
図10は期間P2においてk空間のデータを収集するときの説明図である。
期間P2では、期間P1と同様に、ASPIRパルスFを印加した後、MSDEシーケンスDIF、データ収集シーケンスV、およびデータ収集シーケンスWが実行される。だだし、データ収集期間J1では、kz=1のビュー上で、低周波領域RL1内に位置するm個の格子点のデータDLが収集されるように、データ収集シーケンスV1〜Vmの位相エンコード勾配磁場が調整される。m個の格子点のデータDLを収集する場合、ky=0の格子点のデータが最初に収集され、次に、ky=0の格子点に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとが交互に収集される。
また、データ収集期間J2では、kz=1のビュー上で、高周波領域RH11内に位置するd個の格子点のデータDH11と、高周波領域RH12内に位置する(n−d)個の格子点のデータDH12とが収集されるように、データ収集シーケンスW1〜Wnの位相エンコード勾配磁場が調整される。したがって、データ収集期間J2では、高周波領域(RH11+RH12)内に位置するn個の格子点のデータ(DH11+DH12)が収集される。n個の格子点のデータ(DH11+DH12)を収集する場合、低周波領域RL1に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとが交互に収集される。
したがって、期間P2では、kyセントリックオーダに従って、kz=1のビューのデータが収集される。kz=1のビューのデータを収集した後、次の期間P3に移行する(図11参照)。
図11は期間P3においてk空間のデータを収集するときの説明図である。
期間P3では、期間P1と同様に、ASPIRパルスFを印加した後、MSDEシーケンスDIF、データ収集シーケンスV、およびデータ収集シーケンスWが実行される。だだし、データ収集期間J1では、kz=−1のビュー上で、低周波領域RL1内に位置するm個の格子点のデータDL−1が収集されるように、データ収集シーケンスV1〜Vnの位相エンコード勾配磁場が調整される。m個の格子点のデータDL−1を収集する場合、ky=0の格子点のデータが最初に収集され、次に、ky=0の格子点に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとが交互に収集される。
また、データ収集期間J2では、kz=−1のビュー上で、高周波領域RH11内に位置するd個の格子点のデータDH−11と、高周波領域RH12内に位置する(n−d)個の格子点のデータDH−12とが収集されるように、データ収集シーケンスW1〜Wnの位相エンコード勾配磁場が調整される。したがって、データ収集期間J2では、高周波領域(RH11+RH12)内に位置するn個の格子点のデータ(DH−11+DH−12)が収集される。n個の格子点のデータ(DH−11+DH−12)を収集する場合、低周波領域RL1に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとが交互に収集される。
したがって、期間P3では、kyセントリックオーダに従って、kz=−1のビューのデータが収集される。kz=−1のビューのデータを収集した後、次の期間P4に移行する。
期間P4ではkz=2のビューのデータが収集される。kz=2のデータが収集された後、期間P5に移行し、kz=−2のビューのデータが収集される。以下同様に、kz=0に近いkzビューから順にデータが収集される(図12参照)。
図12は、kz=−Nのビューのデータを収集するときの説明図である。
kz=−Nのビューのデータは、期間Pzの間に収集される。
期間Pzでは、期間P1と同様に、ASPIRパルスFを印加した後、MSDEシーケンスDIF、データ収集シーケンスV、およびデータ収集シーケンスWが実行される。だだし、データ収集期間J1では、kz=−Nのビュー上で、低周波領域RL1内に位置するm個の格子点のデータDL−Nが収集されるように、データ収集シーケンスV1〜Vmの位相エンコード勾配磁場が調整される。m個の格子点のデータDL−Nを収集する場合、ky=0の格子点のデータが最初に収集され、次に、ky=0の格子点に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとが交互に収集される。
また、データ収集期間J2では、kz=−Nのビュー上で、高周波領域RH11内に位置するd個の格子点のデータDH−N1と、高周波領域RH12内に位置する(n−d)個の格子点のデータDH−N2とが収集されるように、データ収集シーケンスW1〜Wnの位相エンコード勾配磁場が調整される。したがって、データ収集期間J2では、高周波領域(RH11+RH12)内に位置するn個の格子点のデータ(DH−N1+DH−N2)が収集される。n個の格子点のデータ(DH−N1+DH−N2)を収集する場合、低周波領域RL1に近い格子点から順に、ky>0の格子点のデータとky<0の格子点のデータとが交互に収集される。
したがって、期間Pzでは、kyセントリックオーダに従って、kz=−Nのビューのデータが収集される。
このようにして、ky−kz面の全データを収集することができる。k空間のデータを収集した後、画像作成手段91(図2参照)が、k空間の低周波領域RL1のデータと高周波領域RH11およびRH12のデータとに基づいて画像再構成を行うことにより、撮影部位の画像を取得することができる。
本形態では、脂肪抑制パルスFを印加した後、MSDEシーケンスDIFで血液の縦磁化を小さくし、k空間のデータを収集する。k空間のデータ収集は、2つのデータ収集期間J1およびJ2で行われる。データ収集期間J1では、k空間の低周波領域RL1のデータが収集される。本形態では、脂肪抑制パルスFにより反転した脂肪の縦磁化がヌルポイント(null point)に到達したときに低周波領域RL1のデータが収集されるように、データ収集期間J1が設けられている。したがって、脂肪抑制パルスFの脂肪抑制効果により、脂肪信号が十分に抑制された低周波領域のデータを収集することができる。
ただし、時間とともに脂肪のT1回復が進むので、脂肪の縦磁化は次第に大きい値になり、1に近づいていく。したがって、データ収集期間J2は、データ収集期間J1よりも、T1回復の度合いが大きいので、データ収集期間J2では、ASPIRパルスFの脂肪抑制効果が低下する。このため、ASPIRパルスFは、データ収集期間J1の間に収集される低周波領域RL1のデータに関しては十分な脂肪抑制効果を発揮するが、データ収集期間J2の間に収集される高周波領域のデータに関しては十分な脂肪抑制効果を発揮することができないという問題がある。そこで、本形態では、この問題に対処するため、データ収集期間J2では、水のスピンを選択的に励起するSpSpパルスQ2を有するデータ収集シーケンスW(図8参照)を用いて高周波領域RH11およびRH12のデータを収集している。データ収集シーケンスWは、水のスピンを選択的に励起するSpSpパルスQ2を用いて撮影部位を励起するので、撮影部位を励起しても、脂肪のスピンの励起は抑制される。したがって、データ収集期間J2の間は、SpSpパルスQ2による脂肪抑制効果が発揮されるので、脂肪信号が十分に抑制された高周波領域RH11およびRH12のデータを得ることができる。
本形態では、低周波領域RL1のデータの脂肪抑制はASPIRパルスFを用いて行っているが、高周波領域RH11およびRH12のデータの脂肪抑制はSpSpパルスQ2を用いて行われている。SpSpパルスQ2はB1不均一の影響を受けやすいので、SpSpパルスQ2を用いて高周波領域RH11およびRH12のデータを収集することにより、撮影部位の画像に、B1不均一によるシェーディングが生じる恐れも考えられる。しかし、本形態では、低周波領域のデータの脂肪抑制はB1不均一の影響に強いASPIRパルスFを用いて行われている。したがって、低周波領域のデータはB1不均一の影響が十分に低減されているので、シェーディングが低減された画像を得ることができる。
尚、低周波領域RL1の面積を広くしすぎると、データ収集期間J1におけるデータのサンプリング数が増加するので、データ収集期間J1の途中でASPIRパルスFの脂肪抑制効果が低下することが考えられる。したがって、低周波領域RL1の面積は、ASPIRパルスFの脂肪抑制効果の持続時間を考慮して設定することが望ましい。
また、一般的に、データ収集シーケンスWで使用されているSpSpパルスQ2の時間幅は、データ収集シーケンスVで使用されている励起パルスQ1の時間幅よりも長い。したがって、パルスQ1およびQ2の時間幅の違いにより、データ収集シーケンスWの繰り返し時間TRwは、データ収集シーケンスVの繰り返し時間TRvよりも長くなることがある。しかし、スキャンの途中で繰り返し時間が変化すると、画質劣化の原因となる。そこで、SpSpパルスQ2の時間幅が励起パルスQ1の時間幅よりも長い場合、繰り返し時間TRvが繰り返し時間TRwと同じ値になるように、繰り返し時間TRvおよびTRwの値を設定しておくことが好ましい。
本形態では、データ収集期間J1においてky方向に関する低周波領域RL1のデータを収集し、データ収集期間J2においてky方向に関する高周波領域RH11およびRH12のデータを収集している。しかし、データ収集期間J1においてデータ収集される領域は、低周波領域RL1に限定されることはなく、低周波領域RL1とは別の領域のデータを収集してもよい。同様に、データ収集期間J2においてデータ収集される領域は、高周波領域RH11おおよびRH12に限定されることはなく、高周波領域RH1およびRH12とは別の領域のデータを収集してもよい。以下に、データ収集期間J1およびJ2においてデータ収集される領域の別の例を2つ示す(図13および図14参照)。
図13は、データ収集期間J1ではkz方向に関する低周波領域RL2のデータを収集し、データ収集期間J2ではkz方向に関する高周波領域RH21およびRH22のデータを収集する例を示す図である。図13では、期間P1においてデータ収集する例が示されている。
データ収集期間J1では、ky=0のビュー上で、低周波領域RL2内に位置するm個の格子点のデータDLが収集されるように、データ収集シーケンスV1〜Vmの位相エンコード勾配磁場が調整される。m個の格子点のデータDLを収集する場合、kz=0の格子点のデータが最初に収集され、次に、kz=0の格子点に近い格子点から順に、kz>0の格子点のデータとkz<0の格子点のデータとが交互に収集される。
また、データ収集期間J2では、ky=0のビュー上で、高周波領域RH21内に位置するd個の格子点のデータDH01と、高周波領域RH22内に位置する(n−d)個の格子点のデータDH02とが収集されるように、データ収集シーケンスW1〜Wnの位相エンコード勾配磁場が調整される。したがって、データ収集期間J2では、高周波領域(RH21+RH22)内に位置するn個の格子点のデータ(DH01+DH02)が収集される。n個の格子点のデータ(DH01+DH02)を収集する場合、低周波領域RL1に近い格子点から順に、kz>0の格子点のデータとkz<0の格子点のデータとが交互に収集される。
したがって、期間P1では、kzセントリックオーダに従って、ky=0のビューのデータが収集される。
図13では、期間P1で実行されるデータについて説明されているが、他の期間P2〜Pzでも、期間P1と同様に、kzセントリックオーダに従って、各kyビューのデータが収集される。したがって、ky−kz面の全ビューのデータを収集することができる。
データ収集期間J1では、ASPIRパルスFにより、脂肪信号が十分に抑制された低周波領域RL2のデータを得ることができる。また、データ収集期間J2では、データ収集シーケンスWのSpSpパルスQ2(図8参照)により、脂肪信号が十分に抑制された高周波領域RH21およびRH22のデータを得ることができる。更に、低周波領域RL2のデータの脂肪抑制はB1不均一の影響に強いASPIRパルスFを用いて行われているので、シェーディングが十分に低減された画像を得ることができる。
次に、図14について説明する。
図14は、データ収集期間J1ではky方向およびkz方向の2方向に関する低周波領域RL3のデータを収集し、データ収集期間J2ではky方向およびkz方向の2方向に関する高周波領域RH3のデータを収集する例を示す図である。
図14では、ky―kz面の中心から放射状にデータを収集する方法(radial fan beam)が示されている。データ収集期間J1では、ky−kz面の中心Cに近い格子点から順に、低周波領域RL3内に位置するm個の格子点のデータDLが収集されるように、データ収集シーケンスV1〜Vmの位相エンコード勾配磁場が調整される。
また、データ収集期間J2では、高周波領域RH3内に位置するn個の格子点のデータDHが収集されるように、データ収集シーケンスW1〜Wnの位相エンコード勾配磁場が調整される。
図14では、期間P1で実行されるデータについて説明されているが、他の期間P2〜Pzでも、期間P1と同様に、radial fan beamでデータが収集される。したがって、ky−kz面の低周波領域RL3および高周波領域RH3のデータを収集することができる。
データ収集期間J1では、ASPIRパルスFにより、脂肪信号が十分に抑制された低周波領域RL3のデータを得ることができる。また、データ収集期間J2では、データ収集シーケンスWのSpSpパルスQ2(図8参照)により、脂肪信号が十分に抑制された高周波領域RH3のデータを得ることができる。更に、低周波領域RL3のデータの脂肪抑制はB1不均一の影響に強いASPIRパルスFを用いて行われているので、シェーディングが十分に低減された画像を得ることができる。また、図14では、高周波領域RH3の外側に位置する格子点のデータは収集する必要がないので、スキャン時間を短縮することもできる。
尚、図14では、radial fan beamでデータ収集する例が示されているが、ky−kz面の中心から渦巻状にデータを収集するellipticalセントリックオーダに従ってデータ収集することも可能である。
本形態では、脂肪抑制を行うために、スピンのフリップを断熱的に行うASPIRパルス(断熱パルス)が使用されている。しかし、ASPIRパルスの代わりに、STIR(Short TI Inversion Recovery)パルスなど、別の脂肪抑制パルスを用いてもよい。また、ASPIRパルスは、フリップ角が180°に設定された反転パルスである。しかし、脂肪を抑制することができるのであれば、フリップ角は必ずしも180°に設定される必要はなく、フリップ角を例えば170°に設定してもよい。
本発明では、データ収集シーケンスWの励起パルスとして、水を選択的に励起するSpSpパルス(図8参照)が使用されている。しかし、データ収集シーケンスWの励起パルスは、脂肪のスピンのフリップ角が水のスピンのフリップ角よりも小さくなるように撮影部位を励起することができるのであれば、SpSpパルスに限定されることはなく、他の励起パルスを用いてもよい。
本形態では、血液の信号を抑制するためのMSDEシーケンスが実行されている。しかし、本発明は、MSDEシーケンスを実行する例に限定されることはない。例えば、血液の信号を抑制する必要がない場合は、ASPIRパルスFを印加した後、MSDEシーケンスを実行せずに、データ収集シーケンスVおよびWを実行してもよい。
本形態では、データ収集期間J1においてデータ収集シーケンスVをm回実行しているが、mは、m≧2でもよいし、m=1でもよい。また、本形態では、データ収集期間J2においてデータ収集シーケンスWをn回実行しているが、nは、n≧2でもよいし、n=1でもよい。
本形態では、1回のデータ収集シーケンスVで1つの格子点に配置されるデータを収集し、1回のデータ収集シーケンスWで1つの格子点に配置されるデータを収集している。しかし、1回のデータ収集シーケンスVで複数の格子点に配置されるデータを収集してもよいし、1回のデータ収集シーケンスWで複数の格子点に配置されるデータを収集してもよい。
また、本形態では、3Dグラディエントエコー系のシーケンスを用いてデータを収集しているが、別の3Dシーケンスを用いてデータを収集してもよい。更に、3Dシーケンスの代わりに、スライス面のデータを収集する2Dシーケンスを用いて撮影部位のデータを収集してもよい。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 送信器
6 勾配磁場電源
7 受信器
8 コンピュータ
9 プロセッサ
10 メモリ
11 操作部
12 表示部
13 被検体
21 ボア
91 画像作成手段
100 MR装置

Claims (19)

  1. 被検体の撮影部位からk空間のデータを収集するためのスキャンを実行するスキャン手段と、前記スキャン手段により収集されたk空間のデータに基づいて前記撮影部位の画像を作成する画像作成手段とを有する磁気共鳴装置であって、
    前記スキャン手段は、
    前記撮影部位に含まれる脂肪のMR信号を抑制するための脂肪抑制パルスを印加し、
    前記脂肪抑制パルスが印加された後に前記撮影部位を励起するための第1の励起パルスを有する第1のシーケンスであって、前記第1の励起パルスにより励起された前記撮影部位から、k空間の低周波領域のデータを収集するための第1のシーケンスを実行し、
    前記第1のシーケンスよりも時間的に脂肪のヌルポイントから離れたタイミングで実行され、脂肪のスピンのフリップ角が水のスピンのフリップ角よりも小さくなるように前記撮影部位を励起するための第2の励起パルスを有する第2のシーケンスであって、前記第2の励起パルスにより励起された前記撮影部位からk空間の高周波領域のデータを収集するための第2のシーケンスを実行し、
    前記画像作成手段は、
    前記k空間の低周波領域のデータと高周波領域のデータとに基づいて、前記撮影部位の画像を作成する、磁気共鳴装置。
  2. 前記脂肪抑制パルスは断熱パルスである、請求項1に記載の磁気共鳴装置。
  3. 前記脂肪抑制パルスは反転パルスである、請求項1又は2に記載の磁気共鳴装置。
  4. 前記第2の励起パルスは、前記撮影部位の水を選択的に励起する複数のRFパルスを有する、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  5. 前記第1のシーケンスおよび前記第2のシーケンスは、
    第1の軸および第2の軸に位相エンコード勾配磁場が印加され、第3の軸に周波数エンコード勾配磁場が印加される3Dシーケンスである、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  6. 前記スキャン手段は、
    第1のデータ収集期間に前記第1のシーケンスを実行し、
    第2のデータ収集期間に前記第2のシーケンスを実行する、
    請求項5に記載の磁気共鳴装置。
  7. 前記スキャン手段は、
    前記第1のデータ収集期間に、ky−kz面のky方向に関する前記低周波領域内に位置するm個の格子点のデータを収集し、
    前記第2のデータ収集期間に、ky−kz面のky方向に関する前記高周波領域内に位置するn個の格子点のデータを収集する、請求項6に記載の磁気共鳴装置。
  8. 前記第1のデータ収集期間では、前記m個の格子点のうちの第1の格子点のデータを最初に収集し、次に、前記第1の格子点に近い格子点から順に、前記m個の格子点のうちの残りの格子点のデータを収集し、
    前記第2データ収集期間では、前記n個の格子点のデータを、前記低周波領域に近い格子点から順に収集する、請求項7に記載の磁気共鳴装置。
  9. 前記第1の格子点はky=0の格子点である、請求項8に記載の磁気共鳴装置。
  10. 前記m個の格子点と前記n個の格子点は、同一番号のkzビューに位置している、請求項7〜9のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  11. 前記スキャン手段は、
    前記第1のデータ収集期間に、ky−kz面のkz方向に関する前記低周波領域内に位置するm個の格子点のデータを収集し、
    前記第2のデータ収集期間に、ky−kz面のkz方向に関する前記高周波領域内に位置するn個の格子点のデータを収集する、請求項6に記載の磁気共鳴装置。
  12. 前記第1のデータ収集期間では、前記m個の格子点のうちの第2の格子点のデータを最初に収集し、次に、前記第2の格子点に近い格子点から順に、前記m個の格子点のうちの残りの格子点のデータを収集し、
    前記第2データ収集期間では、前記n個の格子点のデータを、前記低周波領域に近い格子点から順に収集する、請求項11に記載の磁気共鳴装置。
  13. 前記第2の格子点はkz=0の格子点である、請求項12に記載の磁気共鳴装置。
  14. 前記m個の格子点と前記n個の格子点は、同一番号のkyビューに位置している、
    請求項11〜13のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  15. 前記高周波領域は、第1の高周波領域と第2の高周波領域とを有し、
    前記低周波領域は、前記第1の高周波領域と前記第2の高周波領域との間に位置している、請求項1〜14のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  16. 前記スキャン手段は、
    前記第1のデータ収集期間に、ky―kz面のky方向およびkz方向の2方向に関する前記低周波領域内に位置するm個の格子点のデータを収集し、
    前記第2のデータ収集期間に、ky−kz面の前記2方向に関する前記高周波領域内に位置するn個の格子点のデータを収集する、請求項6に記載の磁気共鳴装置。
  17. 前記スキャン手段は、
    ky−kz面の中心に近い格子点から順に、前記m個の格子点および前記n個の格子点のデータを収集する、請求項16に記載の磁気共鳴装置。
  18. 前記スキャン手段は、血液の縦磁化を小さくするための第3のシーケンスを実行する、請求項1〜17のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  19. 被検体の撮影部位からk空間のデータを収集するためのスキャンを実行する磁気共鳴装置であって、前記撮影部位に含まれる脂肪のMR信号を抑制するための脂肪抑制パルスを印加し、前記脂肪抑制パルスが印加された後に前記撮影部位を励起するための第1の励起パルスを有する第1のシーケンスであって、前記第1の励起パルスにより励起された前記撮影部位から、k空間の低周波領域のデータを収集するための第1のシーケンスを実行し、前記第1のシーケンスよりも時間的に脂肪のヌルポイントから離れたタイミングで実行され、脂肪のスピンのフリップ角が水のスピンのフリップ角よりも小さくなるように前記撮影部位を励起するための第2の励起パルスを有する第2のシーケンスであって、前記第2の励起パルスにより励起された撮影部位からk空間の高周波領域のデータを収集するための第2のシーケンスを実行する磁気共鳴装置に適用されるプログラムであって、
    前記k空間の低周波領域のデータと高周波領域のデータとに基づいて、前記撮影部位の画像を作成する画像作成処理、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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