JP6419463B2 - 軌陸両用掘削機 - Google Patents

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Description

本発明は、垂直方向に立設するリーダを備える掘削機本体と、軌道上を走行するための軌道用車輪と、陸上を走行するための走行装置と、掘削により発生するモーメントを受けるためのアウトリガジャッキとを有する軌陸両用掘削機に関するものであり、具体的には軌道上にある場合に、隣接する軌道を走行する鉄道車両と掘削機の車体とが干渉しないように、旋回停止機構を備えるものに関する。
杭打ち工事や地盤改良工事などが鉄道の路線付近で行われる場合、クローラだけを備えた掘削機では不便なこともある。クローラを備えた掘削機であっても線路付近での作業を行うことは可能だが、クローラでの移動によって軌道を傷つける虞があり、また、軌道の存在がクローラでの移動を妨げる為に、掘削作業性は著しく低下するからである。この問題を解決するために、特許文献1のような技術が開示されている。
特許文献1には、軌陸両用車に関する技術が開示されている。陸上走行手段を有する走行体に、昇降自在の軌道用車輪を備え、軌道用車輪の昇降によって陸上走行と軌道上走行との切り替えが可能な軌陸両用車で、軌道用車輪を上昇させた状況で、走行方向の両端部から突出しないように収納が可能な構成となっている。
特開平9−142116号公報
しかしながら、軌道上で軌陸両用車が作業する場合、軌道幅に比べて軌陸両用車の長さが長いために、例えば軌道が2本並んだ路線の片側の軌道上にある軌陸両用車を旋回させると、隣に付設された軌道にはみ出してしまう虞がある。もちろん、鉄道車輌が通過しない時間帯に作業を行えば他方の軌道に軌陸両用車がはみ出したとしても問題は無いが、それでは軌陸両用車での作業時間が著しく制限されてしまう。これは、軌陸両用車で軌道上での作業を想定した場合、軌陸両用車の移動、工事、撤収の全ての作業を鉄道車輌が通らない時間帯に行う必要があるからである。鉄道車輌の通らない深夜などの限られた時間帯だけで、軌陸両用車の移動、工事、撤収を行うことは非効率であり、いたずらに工期を伸ばしてしまう虞がある。特許文献1にはこの様な問題点について言及されておらず、対策が望まれる。
そこで本発明は、かかる課題を解決すべく、誤って上部旋回体が旋回してしまうことを抑制する旋回停止機構及びその為の回路を備えた軌陸両用掘削機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の一態様による軌陸両用掘削機を、以下のような特徴を有する。
(1)陸上を走行する左右一対のクローラと軌道上を走行する軌道用車輪を備えた下部走行体と、該下部走行体の上部に旋回可能に保持される上部旋回体と、掘削装置を昇降可能に支持すると共に前記上部旋回体の前方に起伏可能に保持されるリーダと、を備えた軌陸両用掘削機において、前記下部走行体に対する前記上部旋回体の旋回位置を検出する旋回位置検出手段と、前記上部旋回体の旋回を停止させる旋回停止機能と、該旋回停止機能を有効にする旋回停止スイッチと、を備えていること、を特徴とする。
上記(1)に記載の態様により、軌陸両用掘削機に備える旋回停止スイッチをONにしておくことで、軌陸両用掘削機の上部旋回体を誤って旋回させてしまうことを防ぐことが可能となる。隣接する軌道に鉄道車両が通過するような場合にも、軌陸両用掘削機の軌道上移動が可能となれば、作業時間として確保できる時間を長くすることが可能となる。片側の軌道に鉄道車両を通過させ、もう片側の軌道上で軌陸両用掘削機の移動又は掘削作業を行うことが可能となるためである。旋回停止スイッチはその際の保険といった意味合いが強いが、操作ミスで隣の軌道を走る鉄道車両に接触するような虞を軽減できることは、オペレータの作業負担や心理的負担を軽くすることにも繋がる。
(2)(1)に記載の軌陸両用掘削機において、前記旋回位置検出手段は、前記上部旋回体又は前記下部走行体に固定された検出体(ドグ)と、前記下部走行体又は前記上部旋回体に備えられた前記検出体を検出する旋回検出装置と、を備え、前記旋回停止機能は、前記下部走行体の前後軸と前記上部旋回体の前後軸が一致したことを前記旋回位置検出手段で検出して前記上部旋回体の旋回を自動停止させる旋回停止制御回路を備えていること、が好ましい。
(3)(2)に記載の軌陸両用掘削機において、前記旋回停止スイッチと前記検出装置とが直列に接続された回路と並列に、前記上部旋回体の旋回を可能とする旋回可能スイッチを備え、該旋回可能スイッチは、前記上部旋回体の右旋回のみを可能とする右旋回回路及び左旋回のみを可能とする左旋回回路から構成されること、が好ましい。
上記(2)又は(3)に記載の態様により、上部旋回体の位置を中央で検出することで、上部旋回体が右方向に旋回するのか左方向に旋回するのかを判断することができる。この結果、操作ミスで隣の軌道を走る鉄道車両に接触するような虞を軽減することが可能となる。また、必要に応じて強制的に旋回可能とすることができるので、軌陸両用掘削機の弾力的な運用が可能となる。
(4)(2)又は(3)に記載の軌陸両用掘削機において、前記上部旋回体に、前記掘削装置の使用に伴い発生するモーメントに抗するための折畳み可能なアウトリガジャッキと、該アウトリガジャッキが折り畳まれていることを検出する折畳み検出装置と、を備え、前記旋回停止制御回路に、前記旋回検出装置と並列に前記折畳み検出装置を備えたこと、が好ましい。
上記(4)に記載の態様により、上部旋回体の停止回路にアウトリガジャッキが折り畳まれていることを、上部旋回体の停止条件とすることができる。アウトリガジャッキは本来、軌陸両用掘削機が掘削作業を行う際に上部旋回体を安定させるために突っ張る目的で設けられる。このため、できるだけ本体から遠い位置にアウトリガジャッキが配置されることが望ましい一方で、軌陸両用掘削機は隣の軌道にはみ出さないことが望ましい。よって、折り畳み可能なアウトリガジャッキを備えることで、掘削作業時には軌陸両用掘削機を支える一方、隣の軌道にはみ出してはいけない場合には、アウトリガジャッキを畳んで、突出部分をなくすることが可能としている。
そして、このアウトリガジャッキが折り畳まれていることを折畳み検出装置で検出することで、軌陸両用掘削機が隣の軌道にはみ出してはいけない場合には、より確実に上部旋回体の旋回を停止することが可能となる。この結果、軌陸両用掘削機の掘削作業性を向上すると共に、オペレータの操作ミスで隣の軌道を走る鉄道車両に接触するような虞を軽減することが可能となる。
(5)(3)に記載の軌陸両用掘削機において、前記上部旋回体に、前記掘削装置の使用に伴い発生するモーメントに抗するための折畳み可能なアウトリガジャッキと、該アウトリガジャッキが折り畳まれていることを検出する折畳み検出装置と、を備え、前記折畳み検出装置が前記アウトリガジャッキの折り畳みを検出した場合にのみ、前記旋回可能スイッチを有効にすること、が好ましい。
上記(5)に記載の態様により、上部旋回体の停止回路にアウトリガジャッキが折り畳まれていることを、上部旋回体の停止条件とすることができる。アウトリガジャッキの折り畳みを検出した場合にのみ旋回可能スイッチが有効となるこ
で、より確実にオペレータの操作ミスで隣の軌道を走る鉄道車両に接触するような虞を軽減することが可能となる。
第1実施形態の、軌陸両用掘削機の左側側面図である。 第1実施形態の、軌陸両用掘削機の平面図である。 第1実施形態の、軌陸両用掘削機の正面図である。 第1実施形態の、軌陸両用掘削機が軌道上を移動している状態を示す側面図である。 第1実施形態の、旋回検出装置の拡大図である。 第1実施形態の、旋回検出装置の正面図である。 第1実施形態の、旋回検出装置と軌陸両用掘削機との位置関係を示す平面図である。 第1実施形態の、軌陸両用掘削機の電気回路図の一部である。 第1実施形態の、2列の軌道が敷設された線路近傍で掘削工事を行う場合の平面図である。 第2実施形態の、旋回検出装置と軌陸両用掘削機との位置関係を示す平面図である。 第2実施形態の、後方アウトリガジャッキの格納検出スイッチに関する平面図である。 第2実施形態の、軌陸両用掘削機の電気回路図の一部である。
まず、本発明の第1の実施形態について図面を用いて説明を行う。図1に、第1実施形態の軌陸両用掘削機100の左側側面図を示す。図2に、軌陸両用掘削機100の平面図を示す。図3に、軌陸両用掘削機100の正面図を示す。なお、図1乃至図3に示す軌陸両用掘削機100は、陸上走行状態にあるものを示している。軌陸両用掘削機100は、下部走行体110と上部旋回体120を備えている。下部走行体110には、不整地を走行するクローラ11と、軌道上を走行する軌道用車輪前輪12及び軌道用車輪後輪13が備えられている。軌道用車輪前輪12は軌道前輪用油圧シリンダ14によって上下方向に移動し、軌道用車輪後輪13は軌道後輪用油圧シリンダ15によって上下方向に移動する。図1に示される状態は、軌道前輪用油圧シリンダ14及び軌道後輪用油圧シリンダ15の後退端にあり、軌道用車輪前輪12及び軌道用車輪後輪13が上昇している状態である。
又、下部走行体110には旋回装置16を備えており、上部旋回体120を旋回自在に保持している。上部旋回体120には、ベース17の前方に前方アウトリガジャッキ23(右前ジャッキ23a、左前ジャッキ23b)と後方に後方アウトリガジャッキ25(右後ジャッキ25a、左後ジャッキ25b)がそれぞれ2つずつ備えられている。前方アウトリガジャッキ23及び後方アウトリガジャッキ25によって軌陸両用掘削機100の車体を持ち上げたり、軌陸両用掘削機100でオーガ22を用いて掘削する際に車体の振動を抑えるよう支持したりすることができる。ベース17の上部にはオペレータが搭乗する運転台18が備えられ、地面を掘削するオーガ22を昇降可能に保持するリーダ20が備えられている。リーダ20は、油圧シリンダ21によって起立・倒伏が可能な構成となっている。
図4に、軌陸両用掘削機100が軌道上を移動している状態を側面図に示す。軌陸両用掘削機100は、油圧シリンダ21が後退端にあり、リーダ20が倒伏した状態にある。又、軌道前輪用油圧シリンダ14及び軌道後輪用油圧シリンダ15が前進端にあり、軌道用車輪前輪12及び軌道用車輪後輪13が降りた状態で軌道上を走行可能な状況となっている。すなわち、軌道用車輪前輪12及び軌道用車輪後輪13がクローラ11より下側に配置されている。そして、軌道用車輪前輪12及び軌道用車輪後輪13は軌道Rの上端と係合されている。軌陸両用掘削機100は図4に示す様な状況で軌道上を自走することができる。図4の状態では、軌陸両用掘削機100の最大高さ及び最大幅は、鉄道会社で規定された車輌限界(例えば、最大幅3000mm、最大高は4100mm)以内に納められている。
次に、軌陸両用掘削機100の旋回検出装置150について説明を行う。図5に、旋回検出装置150の拡大側面図を示す。図6に、旋回検出装置150の正面図を示す。図7に、旋回検出装置150と軌陸両用掘削機100との位置関係を平面図に示す。旋回検出装置150は、図5に示すように下部走行体110の車体19に取り付けられるリミット用ドグ151と、上部旋回体120のベース17の下面に備えられるリミットスイッチ155とを有する。リミットスイッチ155はベース17に対してブラケット156によって取り付けられている。
リミット用ドグ151には、図6に示すように中央部分に接触部152が設けられ、接触部152がベース17の下面に取り付けられたリミットスイッチ155と接触するような構成となっている。接触部152は図6に示すように略台形形状をしており、図7に示すように上部旋回体120が下部走行体110に対して中央、即ち図2に示す位置に来た際には、接触部152がリミットスイッチ155に接触してスイッチがONになる構成となっている。
なお、旋回検出装置150は前後2カ所に設けられているので、上部旋回体120が180度旋回するごとにリミットスイッチ155にて検出が可能である。つまり、上部旋回体120の旋回位置を180度毎に検出する手段として機能する。そして、下部走行体110に対して上部旋回体120が旋回装置16により所定の角度だけ回転した際に、リミットスイッチ155は接触部152から外れてスイッチがOFFになる。
図8に、軌陸両用掘削機100の電気回路図を示す。軌陸両用掘削機100の動力は油圧で行う部分が多いが、操作系の一部は電気によって操作される。そのうち、図8に示すのは旋回を制御する部分に関する電気回路200である。一次側の電力は、旋回停止スイッチ201とリミットスイッチ155が直列に繋がれる。そしてこれらと並列に旋回可能スイッチ202が用意され、旋回可能スイッチ202は左右に切り替えを行う2接点のスイッチとなっている。
リミットスイッチ155と旋回可能スイッチ202はそれぞれ右旋回回路に相当する右旋回リレー回路205と左旋回回路に相当する左旋回リレー回路206とに接続されている。図8に示すSOL16又はSOL17には、通電することでパイロットを切り、油圧回路を停止させ、軌陸両用掘削機100の旋回を停止する。また、軌陸両用掘削機100の旋回停止後、左右いずれかに旋回させたい場合、旋回可能スイッチ202を操作して、右旋回リレー回路205に通電することでSOL16への通電をカットし、パイロットに作動油を流すことで上部旋回体120の右旋回を可能とする。又は左旋回リレー回路206に通電することでSOL17への通電をカットし、パイロットに作動油を流すことで上部旋回体120の左旋回を可能とする。
第1実施形態の軌陸両用掘削機100は上記構成であるので、以下に示すような作用及び効果を奏する。
まず、軌陸両用掘削機100に旋回停止機構を備え、例えばオペレータの操作ミスなどで意図せずに軌陸両用掘削機100の上部旋回体120が旋回をしてしまうことを防止出来る点が効果として挙げられる。第1実施形態の軌陸両用掘削機100は、陸上を走行する左右一対のクローラ11と軌道上を走行する軌道用車輪(軌道用車輪前輪12及び軌道用車輪後輪13)を備えた下部走行体110と、下部走行体110の上部に旋回可能に保持される上部旋回体120と、掘削装置に相当するオーガ22を昇降可能に支持すると共に上部旋回体120の前方に起伏可能に保持されるリーダ20と、を備えた軌陸両用掘削機100において、下部走行体110に対する上部旋回体120の旋回位置を検出する旋回位置検出手段(旋回検出装置150)と、上部旋回体120の旋回を停止させる旋回停止機能(電気回路200)と、旋回停止機能(電気回路200)を有効にする旋回停止スイッチ201と、を備えている。
この為、図8に示すように、旋回停止スイッチ201がOFFになっている場合、SOL16又はSOL17への通電はされず、旋回検出装置150のON・OFFに関わらず軌陸両用掘削機100の上部旋回体120は旋回が可能である。一方、旋回停止スイッチ201をONにした場合、リミットスイッチ155がONとなると、右旋回リレー回路205を経てSOL16へ通電され、左旋回リレー回路206を経てSOL17へ通電され、上部旋回体120の旋回を停止する。つまり、軌陸両用掘削機100が軌道Rの上を移動する際など、上部旋回体120が旋回すると困るケースでは、旋回停止スイッチ201をONにしておけば良い。この結果、誤って上部旋回体120が旋回することを防ぐことができるわけである。
図9に、2列の軌道が敷設された線路近傍で掘削工事を行う場合の平面図を示す。この際には、上部旋回体120が下部走行体110に対して90度旋回した状態として描かれている。また、図9に示されるように第1軌道R1と第2軌道R2は並列に敷設されており、この間に仮想的な中心線CLが示されている。第1軌道R1の中心である第1軌道中心R1Aと第2軌道R2の中心である第2軌道中心R2Aとの間の距離を軌道間距離L1とすると、軌道間距離L1の1/2の距離に中心線CLが配置される。ここで、可動距離L2が定義され、可動距離L2は、第1軌道中心R1Aから中心線CLまでの距離である。軌陸両用掘削機100の回転中心KKから旋回半径L4の描く円は、中心線CLより第1軌道中心R1A側にあることが望ましい。よって、可動距離L2より旋回半径L4が小さく設定されている。
この為、第2軌道R2に侵入してはいけない場合、図9に示すような状態で待機することが望ましい。図9に示すような第2軌道R2に対して背を向けている姿勢では、旋回半径L4以内に収まっているため、中心線CLを超えず、軌陸両用掘削機100の一部が第2軌道R2側に侵入することが無いからである。
しかし、例えば、オペレータが軌陸両用掘削機100の操作を誤り、第2軌道R2に侵入してはいけない場合に、上部旋回体120を旋回させて、軌陸両用掘削機100の前方側が中心線CLを超えることは好ましくない。そこで、旋回停止スイッチ201をONにしておくことで、この様な事態を防ぐことが可能となる。具体的には、旋回停止スイッチ201がONになっていることで、上部旋回体120が旋回するとリミットスイッチ155がONになった、即ち上部旋回体120が旋回し、図9で、オーガ22の中心が第1軌道中心R1Aを超える辺りとなったことを検出する。そして上部旋回体120の旋回機能はカットされ、上部旋回体120の旋回は停止する。この結果、リーダ20を含む軌陸両用掘削機100の前方側が、中心線CLを超えるような事態は避けられる。
つまり、旋回位置検出手段(旋回検出装置150)が、下部走行体110に固定された検出体(リミット用ドグ151)と、上部旋回体120に備えられた検出体(リミット用ドグ151)を検出する旋回検出装置(リミットスイッチ155)と、を備え、旋回停止機能(電気回路200)は、上部旋回体120の前後軸と上部旋回体120前後軸が一致したことを旋回位置検出手段(旋回検出装置150)で検出して上部旋回体120の旋回を自動停止させる電気回路200と、を備えている。つまり、軌陸両用掘削機100が図9のような姿勢であった場合で、旋回停止スイッチ201がONになっていれば、旋回検出装置150が作用(リミットスイッチ155がON)することで、上部旋回体120の旋回は停止する。
具体的には、図9に示す上部旋回体120の回転中心KKを通過する前後軸(前方から後方まで貫通する軸)と、下部走行体110の回転中心KKを通過する前後軸とが一致したことをリミットスイッチ155がリミット用ドグ151を検出することで検出し、図8に示されるようにリミットスイッチ155がONとなることで、右旋回リレー回路205と左旋回リレー回路206が作用して上部旋回体120の旋回は自動的に停止する。このため、上部旋回体120が誤って中心線CLを超えて、リーダ20を含む軌陸両用掘削機100の前方側が第2軌道R2側にはみ出ることを防ぐことが可能となる。
また、電気回路200に旋回可能スイッチ202が用意されることで、旋回停止スイッチ201がONであった場合でも、強制的に上部旋回体120を旋回させることができる。図8に示すように、旋回可能スイッチ202は、右旋回リレー回路205と左旋回リレー回路206に接続されていて、旋回可能スイッチ202は2接点のスイッチになっている。したがって、右旋回リレー回路205に通電するように旋回可能スイッチ202を操作すれば、上部旋回体120の右旋回が可能となる。一方、左旋回リレー回路206に通電するように旋回可能スイッチ202を操作すれば、上部旋回体120の左旋回が可能となる。
ただし、旋回停止スイッチ201で上部旋回体120の旋回をしないように設定している場合でも、運用によっては上部旋回体120を旋回させたい場合がある。この際には、旋回可能スイッチ202を用いることで、上部旋回体120の旋回が可能となる。この場合にも、オペレータには細心の注意を払うようにするため、右旋回リレー回路205又は左旋回リレー回路206の何れかに通電するような仕様となっており、誤操作を防ぐ配慮としている。
第1実施形態の軌陸両用掘削機100はこの様な機能を備えているために、誤って第2軌道R2側に軌陸両用掘削機100の一部がはみ出すことがなく、オペレータに安心感を与えると共に、作業性の向上を図ることが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2実施形態は第1実施形態の軌陸両用掘削機100の構成とほぼ同じであるが、電気回路200の一部が異なる。また、後方アウトリガジャッキ25の格納を検出する為の格納検出スイッチ157を備える点で異なる。以下にその内容を説明する。
図10に、第2実施形態の旋回検出装置150と軌陸両用掘削機100との位置関係を平面図に示す。図11に、図10の拡大図を示す。図11は、格納検出スイッチ157と後方アウトリガジャッキ25との関係を示している。軌陸両用掘削機100のベース17の後方に取り付けられている後方アウトリガジャッキ25は、右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bを内側に折り曲げることができる構成になっている。折り曲げられた様子は図9で確認できる。
右後ジャッキ25aと左後ジャッキ25bの根本にそれぞれヒンジがあり、内側に折り曲げることが可能な構成となっている。軌陸両用掘削機100の掘削作業時には右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bが伸ばされ、地面に接地している必要がある。一方、軌陸両用掘削機100の移動時には右後ジャッキ25aと左後ジャッキ25bを図9に示すように折り曲げておくことが好ましい。内側に折り曲げられた右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bは、格納ブラケット160に支持されて固定される。この結果、図9に示すように旋回半径L4内に、右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bが収まる。
このように、右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bを折り曲げた状態を検出するのが、ベース17に取り付けられた格納検出スイッチ157である。格納検出スイッチ157は第1スイッチ157aと第2スイッチ157bの2つを含む。それぞれ、右後ジャッキ25aが折り畳まれていることを第1スイッチ157aが検出し、左後ジャッキ25bが折り畳まれていることを第2スイッチ157bが検出する。格納検出スイッチ157にはリミットスイッチが用いられている。
図12に、電気回路図を示す。図8に示す第1実施形態の電気回路200に比べて、第2実施形態の電気回路210は、第1スイッチ157a及び第2スイッチ157bが追加されている点で異なる。旋回停止スイッチ201には、リミットスイッチ155の他に、第1スイッチ157a及び第2スイッチ157bが並列に接続されている。第1スイッチ157a及び第2スイッチ157bは、それぞれ右旋回リレー回路205及び左旋回リレー回路206に接続されている。
なお、第1スイッチ157aはb接点スイッチが旋回停止スイッチ201と右旋回リレー回路205及び左旋回リレー回路206を連通するように接続され、a接点スイッチが旋回停止スイッチ201と第2スイッチ157bのa接点スイッチ側とを連通するように接続されている。一方の第2スイッチ157bのb接点スイッチは、旋回停止スイッチ201と右旋回リレー回路205及び左旋回リレー回路206を連通するように接続され、a接点スイッチは第1スイッチ157aのa接点スイッチ側と、旋回可能スイッチ202を連通するように接続されている。
この為、右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bの折り畳みの有無を、上部旋回体120の旋回機能の停止条件に加えている。つまり、この第2実施形態の電気回路210を用いる場合は、旋回停止スイッチ201をONにした際に、右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bが畳まれている条件(第1スイッチ157a及び第2スイッチ157bの何れもがON)で、リミットスイッチ155がONすると上部旋回体120の旋回停止が行える。逆に、右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bの何れか一方、或いは両方が畳まれていない場合には、上部旋回体120の旋回は行えない。
リミットスイッチ155がONした後、上部旋回体120を旋回させたい場合には、旋回可能スイッチ202を操作して、右旋回リレー回路205に通電してSOL16への通電をキャンセルするか、左旋回リレー回路206に通電してSOL17への通電をキャンセルすることができる。つまり、旋回可能スイッチ202によって右旋回リレー回路205側に通電すれば上部旋回体120を右旋回可能とし、左旋回リレー回路206側に通電すれば上部旋回体120を左旋回可能とすることができる。軌陸両用掘削機100によって掘削作業をする場合には、右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bが伸ばされ、地面に接地している。一方、隣の第2軌道R2にはみ出してはいけない場合には、右後ジャッキ25a及び左後ジャッキ25bが折り畳まれている必要がある。よって、電気回路210には後方アウトリガジャッキ25が折り畳まれていることを検出する第1スイッチ157a及び第2スイッチ157bを含むことで、より的確に上部旋回体120の旋回停止機能を発揮することが可能である。
以上、本発明に係る軌陸両用掘削機100の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、軌陸両用掘削機100の構成について、前方アウトリガジャッキ23や後方アウトリガジャッキ25の位置や構成を変更する、或いはクローラ11を備える装軌車両ではなく、タイヤを備えた装輪車両であっても本発明は適用可能である。
更に電気回路200は一例を示したに過ぎないので、スイッチのON、OFFで上部旋回体120の旋回を停止する機能があれば、代替することが可能である。旋回停止スイッチ201又は旋回可能スイッチ202についても電気回路200全体で同等の機能を発揮できれば他の構成を採用することを妨げない。また、旋回検出装置150についても、リミットスイッチ155がベース17に、リミット用ドグ151は車体19に固定されているが、配置を入れ替えたり配置する角度を変更したりすることを妨げない。
11 クローラ
12、13 軌道用車輪前輪、後輪
14、15 軌道前輪用、後輪用油圧シリンダ
16 旋回装置
17 ベース
18 運転台
19 車体
20 リーダ
21 油圧シリンダ
22 オーガ
23、25 前方、後方アウトリガジャッキ
100 軌陸両用掘削機
110 下部走行体
120 上部旋回体
150 旋回検出装置
151 リミット用ドグ
155 リミットスイッチ
200 電気回路
201 旋回停止スイッチ
202 旋回可能スイッチ
205、206 右、左旋回リレー回路
CL 中心線
KK 回転中心
L1 軌道間距離
L2 可動距離
L4 旋回半径
R 軌道

Claims (5)

  1. 陸上を走行する左右一対のクローラと軌道上を走行する軌道用車輪を備えた下部走行体と、該下部走行体の上部に旋回可能に保持される上部旋回体と、掘削装置を昇降可能に支持すると共に前記上部旋回体の前方に起伏可能に保持されるリーダと、を備え、前記
    軌道が2本並んだ路線の片側の軌道上にある軌陸両用掘削機において、
    前記下部走行体に対する前記上部旋回体の旋回位置を検出する旋回位置検出手段と、
    前記上部旋回体の旋回を停止させる旋回停止機能と、
    該旋回停止機能を有効にする旋回停止スイッチと、
    前記上部旋回体の旋回を可能とする旋回可能スイッチと、を備えていること、
    前記旋回停止機能は、前記下部走行体の前後軸と前記上部旋回体の前後軸が一致したことを前記旋回位置検出手段で検出したときに、前記上部旋回体の旋回を停止させること、
    左右いずれかに旋回させたい場合、前記旋回可能スイッチを操作することで、前記上部旋回体を左右いずれかの方向に旋回可能となること、
    を特徴とする軌陸両用掘削機。
  2. 請求項1に記載の軌陸両用掘削機において、
    前記旋回位置検出手段は、前記上部旋回体又は前記下部走行体に固定された検出体(ドグ)と、前記下部走行体又は前記上部旋回体に備えられた前記検出体を検出する旋回検出装置と、を備え、
    前記旋回停止機能は、前記下部走行体の前後軸と前記上部旋回体の前後軸が一致したことを前記旋回位置検出手段で検出して前記上部旋回体の旋回を自動停止させる旋回停止制御回路を備えていること、
    を特徴とする軌陸両用掘削機。
  3. 請求項2に記載の軌陸両用掘削機において、
    前記旋回停止スイッチと前記旋回検出装置とが直列に接続された回路と並列に、前記旋回可能スイッチを備え、
    該旋回可能スイッチは、前記上部旋回体の右旋回のみを可能とする右旋回回路及び左旋回のみを可能とする左旋回回路から構成されること、
    を特徴とする軌陸両用掘削機。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の軌陸両用掘削機において、
    前記上部旋回体に、前記掘削装置の使用に伴い発生するモーメントに抗するための折畳み可能なアウトリガジャッキと、該アウトリガジャッキが折り畳まれていることを検出する折畳み検出装置と、を備え、
    前記旋回停止制御回路に、前記旋回検出装置と並列に前記折畳み検出装置を備えたこと、
    を特徴とする軌陸両用掘削機。
  5. 請求項3に記載の軌陸両用掘削機において、
    前記上部旋回体に、前記掘削装置の使用に伴い発生するモーメントに抗するための折畳み可能なアウトリガジャッキと、該アウトリガジャッキが折り畳まれていることを検出する折畳み検出装置と、を備え、
    前記折畳み検出装置が前記アウトリガジャッキの折り畳みを検出した場合にのみ、前記旋回可能スイッチを有効にすること、
    を特徴とする軌陸両用掘削機。
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