JP6419426B2 - 電動パワーステアリング用電子制御ユニット - Google Patents

電動パワーステアリング用電子制御ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP6419426B2
JP6419426B2 JP2013262584A JP2013262584A JP6419426B2 JP 6419426 B2 JP6419426 B2 JP 6419426B2 JP 2013262584 A JP2013262584 A JP 2013262584A JP 2013262584 A JP2013262584 A JP 2013262584A JP 6419426 B2 JP6419426 B2 JP 6419426B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit unit
rotation angle
electric motor
ignition switch
steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013262584A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015116964A (ja
Inventor
一樹 原田
一樹 原田
得次 舘脇
得次 舘脇
英司 和田
英司 和田
修 前島
修 前島
真敏 松崎
真敏 松崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Elesys Corp
Original Assignee
Nidec Elesys Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Elesys Corp filed Critical Nidec Elesys Corp
Priority to JP2013262584A priority Critical patent/JP6419426B2/ja
Priority to US14/576,758 priority patent/US9540036B2/en
Priority to CN201410804448.9A priority patent/CN104724163B/zh
Publication of JP2015116964A publication Critical patent/JP2015116964A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6419426B2 publication Critical patent/JP6419426B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures
    • B62D5/049Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures detecting sensor failures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/021Determination of steering angle
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D15/00Steering not otherwise provided for
    • B62D15/02Steering position indicators ; Steering position determination; Steering aids
    • B62D15/021Determination of steering angle
    • B62D15/0235Determination of steering angle by measuring or deriving directly at the electric power steering motor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

本発明は、電動モータを使用してステアリングの操舵アシスト制御を行う車両に用いて好適な、電動パワーステアリング用電子制御ユニットに関するものである。
電動パワーステアリング装置には、ステアリングホイールの操舵角度(ステアリングシャフトの回転角度)を検出するアングルセンサが設けられている。例えば、特許文献1に記載されているように、アングルセンサは、バッテリから供給される電力によって作動し、ブラシレスDCモータ等、電動モータの回転軸の回転角を検出する回転角センサを有している。回転角センサは、電動モータの回転軸に取り付けられた磁性体からなる回転部材の磁界の変化を検出する磁気抵抗素子からなるMRセンサ等をいう。
MRセンサは、回転部材の回転角度に応じてπ/2だけ位相がずれるように配置され、磁界の強さに応じて電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子がブリッジを構成する。このように構成されたアングルセンサにより、コントローラは、電動モータの回転角θに対応する正弦波(sinθ)及び余弦波(cosθ)の角度信号を取得することができる。
また、例えば、特許文献2に記載されているように、イグニッションが動作していない環境下においてもステアリングホイールの操舵角に関連する情報を取得し続けることが可能なアングルセンサ、およびこれを備えた電動パワーステアリング装置が知られている。
特開2012−103089号公報 特開2012−103090号公報
上記した従来技術によれば、アングルセンサを電動モータ内部に設置する必要があるため、アングルセンサ、およびそのコントローラが個別に必要になる。また、アングルセンサとコントローラとの接続のためにハーネスも必要とし、部品点数の増加とともにノイズ対策も必要でありコスト増の要因になっていた。また、アングルセンサに異常が発生すると正常なアシスト制御ができず、このため信頼性の面でも問題があった。
本発明は、上記の事情に基づいてなされたものであり、部品点数の削減によりコストダウンをはかるとともに、信頼性の向上をはかった、電動パワーステアリング用電子制御ユニットを提供することを目的とする。
本題の例示的な第1発明は、電動モータの回転によりステアリングの操舵を補助する、前記電動モータと一体形成された電動パワーステアリング用電子制御ユニットであって、前記電動モータの回転軸に取り付けられた磁性体と対向する位置に配置され、イグニッションスイッチ経由で供給される電力により動作して前記電動モータの第1の回転角信号を出力する第1の磁気検出素子と、前記磁性体と対向する位置に配置され、常時供給される電力により動作して前記電動モータの第2の回転角信号を出力する第2の磁気検出素子と、前記第1の回転角信号と、前記イグニッションスイッチが動作していないときに出力される前記第2の回転角信号とから前記電動モータの回転角情報を生成し、前記生成した回転角情報から前記ステアリングの位置を算出する制御部と、を備え、前記制御部は、前記ステアリングの位置情報を算出する制御回路部と、前記制御回路部から制御指令を受信すると、前記第2の磁気検出素子から前記第2の回転角信号を取得し、前記第2の回転角信号から前記第2の回転角情報を生成して前記制御回路部へ送信する監視回路部と、バッテリと、前記イグニッションスイッチを介して接続され、前記第1の磁気検出素子、および前記制御回路部へ電力を供給する第1の電源回路部と、前記バッテリに接続され、前記第2の磁気検出素子、および前記監視回路部へ電力を供給する第2の電源回路部と、を有し、前記バッテリから電力が供給停止されると、前記監視回路部は、前記監視回路部の内部に保存しているデータをリセットし、次回、前記イグニッションスイッチが動作して前記制御回路部が、前記監視回路部に前記制御指令を送信して前記第2の回転角情報を要求した場合に、前記監視回路部から出力されるべきデータが存在しないようにすることで、前記制御回路部が異常を検知する、ことを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記第1の磁気検出素子はMRセンサであり、前記第2の磁気検出素子は、前記MRセンサまたはホール素子であることを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記MRセンサは、前記磁性体の回転角度に応じてπ/2だけ位相がずれるように配置された少なくとも1組の磁気抵抗素子からなるブリッジ回路で構成されることを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記制御部は、前記ステアリングの位置情報を算出する制御回路部と、前記制御回路から制御指令を受信すると、前記第2の磁気検出素子から前記第2の回転角信号を取得し、前記第2の回転角信号から前記第2の回転角情報を生成して前記制御回路部へ送信する監視回路部と、を含むことを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記監視回路部は、内部で設定された所定の時間間隔にしたがい前記生成した第2の回転角情報を監視することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記監視回路部は、前記制御回路により指定される所定の時間間隔で前記生成した第2の回転角情報を監視することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記制御回路部は、前記イグニッションスイッチの停止直後における前記電動モータの前記第2の回転角情報と前記ステアリングの位置情報とを記憶し、前記イグニッションスイッチが動作すると、前記監視回路から受信した前記第2の回転角情報と、前記記憶してある情報から現時点における前記ステアリングの位置情報を算出することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記制御回路部は、前記イグニッションスイッチが動作すると、前記監視回路部から前記第2の回転角情報を取得し、自身で管理する前記電動モータの回転角演算結果と、前記取得した第2の回転角情報と比較して前記電動モータの回転角の確度を診断することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記制御回路部は、前記イグニッションスイッチが動作すると、前記第2の磁気検出素子から前記監視回路部を経由して前記第2の角度信号を取得し、自身で管理する前記電動モータの回転角演算結果と、前記取得した第2の角度信号に基づき演算により得られる前記第2の回転角情報とを比較し、前記電動モータの回転角の確度を診断することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記制御回路部は、前記イグニッションスイッチが動作すると、前記第2の磁気検出素子から前記監視回路部を経由して前記第2の角度信号を取得し、自身で管理する前記電動モータの回転角算出結果と前記取得した第2の角度信号に基づき演算して得られる前記第2の回転角情報とを比較し、前記第1の磁気検出素子または前記第2の磁気検出素子の出力の確度を診断することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記制御部は、制御回路部と、前記制御回路部から制御指令を受信すると、前記第2の磁気検出素子から出力される前記第2の回転角信号に基づき生成される前記第2の角度情報に基づき前記ステアリングの操舵位置を算出して記憶し、前記イグニッションスイッチが動作したことを契機に、前記記憶した前記ステアリングの位置情報を前記制御回路部へ送信する監視回路部と、を有することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記監視回路部は、前記制御指令を受信した時点を基準に、前記第2の回転角情報から前記電動モータの回転位置情報を算出して記憶し、前記イグニッションスイッチが動作したことを契機に、前記記憶した回転位置情報を前記制御回路部へ送信することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記監視回路部は、前記イグニッションスイッチが動作していないときに前記第2の回転角情報を出力できないことを検出すると、前記制御回路部に動作異常信号を送信することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記監視回路部は、前記イグニッションスイッチが動作していないときに前記第2の回転角情報を出力できないことを検出すると、前記イグニッションスイッチが動作して前記電動モータにより前記ステアリングが操舵されたことを契機に、前記ステアリングの位置情報を算出することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、バッテリと、前記バッテリとは前記イグニッションスイッチを介して接続され、前記第1の磁気検出素子、および前記制御回路部へ電力を供給する第1の電源回路部と、前記バッテリに接続され、前記第2の磁気検出素子、および前記監視回路部へ電力を供給する第2の電源回路部と、を有することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、バッテリと、前記バッテリとは前記イグニッションスイッチ経由で接続され、前記バッテリから出力される電力を前記イグニッションスイッチ経由で前記第1の磁気検出素子と前記制御回路部へ分配する第1の電源出力端子と、前記バッテリに接続され、前記バッテリから出力される電力を、前記第2の磁気検出素子および前記監視回路部へ分配する第2の電源出力端子とを含む共通電源回路部と、を有することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記監視回路部、前記第1の電源回路部、前記第2の電源回路部、前記共通電源回路部のうち、少なくとも2つの組み合わせを1個のパッケージに収容した複合集積回路で形成することを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記第1の磁気検出素子と前記第2の磁気検出素子は、それぞれが独立して1個のパッケージに実装されることを特徴とする。
本題の例示的な第1発明、電動パワーステアリング用電子制御ユニットにおいて、前記監視回路部が前記第2の磁気検出素子に電力を供給することを特徴とする。
本発明によれば、部品点数の削減によりコストダウンをはかるとともに、信頼性の向上をはかった電動パワーステアリング用電子制御ユニットを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニットが搭載される電動パワーステアリング装置の全体構成図である。 電動モータと一体形成された電動パワーステアリング用電子制御ユニットの分解斜視図である。 図2に示した磁気検出素子の実装断面図である。 本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニットの制御回路部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニットの監視回路部の動作を示すフローチャートである。 変形例1の電動パワーステアリング用電子制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 変形例2の電動パワーステアリング用電子制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。 変形例3の電動パワーステアリング用電子制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、単に本実施形態という)に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット(EPS−ECU)について詳細に説明する。
(実施形態の構成)
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニットが搭載された電動パワーステアリング装置1は、車両のステアリングハンドル15から車両の操舵車輪16に至るステアリング系に補助トルクを与える補助トルク機構を備えている。図1に示す例では、ステアリング系は、ステアリングハンドル15にステアリングシャフト及び自在軸継手を介して回転軸24に連結し、回転軸24にラックアンドピニオン機構17を介してラック軸26を連結し、ラック軸26の両端に左右のボールジョイント、タイロッド及びナックルを介して左右の操舵車輪16を連結したものである。ラックアンドピニオン機構17は、回転軸24に有したピニオンと、ラック軸26に有したラックとを備える。このステアリング系によれば、運転者がステアリングハンドル15を操舵することで、その操舵トルクによりラックアンドピニオン機構17を介して、操舵車輪16,16を操舵することができる。
補助トルク機構は、ステアリングハンドル15に加えたステアリング系の操舵トルクを操舵トルクセンサ18で検出し、この検出信号に基づき、電動モータ11と、電子制御ユニット12とが一体形成された電動パワーステアリング用電子制御ユニット10で操舵トルクに応じた補助トルクを発生し、例えばウォームギヤ機構を介して回転軸26に伝達し、さらに、補助トルクを回転軸26からステアリング系のラックアンドピニオン機構17に伝達するようにした機構である。この電動パワーステアリング用電子制御ユニット10は、バッテリ19からイグニッションスイッチ20経由で電力が供給される電源系統と、バッテリから常時電力が供給される電源系統の2つを有する。
なお、上述した補助トルクがステアリング系に与えられる箇所によって、電動パワーステアリング装置1は、ピニオンアシスト型、ラックアシスト型、コラムアシスト型等に分類することができる。図1の電動パワーステアリング装置1は、ピニオンアシスト型を示しているが、電動パワーステアリング装置1は、ラックアシスト型、コラムアシスト型等に適用してもよい。
図2に、電動モータと一体形成された電動パワーステアリング用電子制御ユニット10の分解斜視図が示されている。図2によれば、ユニットカバー12aは、図1の電子制御ユニット12のカバーであり、モータカバー11aは、図1の電動モータ11のカバーである。電動モータ11のモータ軸11bの方向にユニットカバー12aが配置されるように、電子制御ユニット12は、電動モータ11と一体に形成される。図2の例において、方向DR1が電動モータ11の上を指す場合、電子制御ユニット12は、電動モータ11の上部に電動モータ11と一体に形成することができる。なお、外部コネクタ13は、モータ軸11bの方向(方向DR1)に突き出し、操舵トルクセンサ18等と電子制御ユニット12とを接続する少なくとも1個の端子を有している。
電子制御ユニット12は、例えば、電源回路、モータ電流(実電流)を検出する電流センサ、マイクロプロセッサ、FETブリッジ回路、および後述する磁気検出素子等を実装するコントローラ基板120を含む。マイクロプロセッサは、上述したトルク信号の他に、外部から供給される車速信号等に基づいて、電動モータ11をベクトル制御することができる。マイクロプロセッサによって制御されるFETブリッジ回路は、例えば、電動モータ11(ブラシレスモータ)に駆動電流(3相交流電流)を通電するスイッチング回路によって構成される。
このような電子制御ユニット12は、少なくとも操舵トルク(トルク信号)に基づいて目標電流を設定し、好ましくは、図示省略した車速センサによって検出された車速、及び後述する磁気検出素子によって検出されたロータの回転角も考慮して、目標電流を設定する。電子制御ユニット11は、電流センサによって検出されたモータ電流(実電流)が目標電流に一致するように、電動モータ11の駆動電流(駆動信号)を制御することができる。電動パワーステアリング装置1によれば、運転者の操舵トルクに電動モータ11の補助トルクを加えた複合トルクにより、回転軸26で操舵車輪16,16を操舵することができる。
図2、および図3の実装断面図に示すように、コントローラ基板120の裏面には、電動モータ11のモータ軸11bに取り付けられた磁性体110と対向する位置に2個の磁気検出素子121,122が実装されている。磁気検出素子121,122は、MRセンサまたはホール素子により構成され、その実装位置は、図2に示すように、コントローラ基板120の裏面に横並びに実装する他に、電動モータ11のモータ軸11bに取り付けられた磁性体110と対向する位置であれば、コントローラ基板120の表面と裏面にそれぞれ1個ずつ実装してもよい。コントローラ基板120の表面には、上述したマイクロプロセッサやFETブリッジ回路等の電気部品が実装される。
図3によれば、コントローラ基板120上に実装された磁気検出素子121,122に対向する位置に、電動モータ10の中で構成されるモータ軸11bの端に取り付けられたマグネット等で構成される磁性体110がある。磁気抵抗素子121,122は周囲の磁界変化を検知する素子であり、磁性体110が回転すると、回転角度θに応じて正弦波(SINθ)および余弦波(COSθ)の角度信号を出力する。磁気検出素子121,122から出力される角度信号はマイクロプロセッサ(後述する制御部)により演算され、その角度情報が算出される。マイクロプロセッサは、算出された角度情報に基づき電動モータ11を制御する。
次に、図4を用いて本実施形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10の基本構成について説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10は、コントローラ基板120を含む。コントローラ基板120には、制御部120aの他に、磁気検出素子が2個実装される。一つは、バッテリ19からイグニッションスイッチ20経由で供給される電力によって駆動される磁気検出素子121であり、他の一つは、バッテリ19から常時供給される電力により駆動される専用磁気検出素子122である。ここでは、磁気検出素子121、専用磁気検出素子122ともに、MRセンサを用いることとする。MRセンサ121,122は、電動モータ11のモータ軸11bの末端に取り付けられた磁性体110の回転角度に応じてπ/2だけ位相がずれるように配置された少なくとも1組の磁気抵抗素子からなるブリッジ回路で構成される。
制御部120aは、磁気検出素子121から得られる回転角信号(cosθx,sinθx)と、イグニッションスイッチ20が動作していないときに専用磁気検出素子122から出力される回転角信号(cosθy,sinθy)とから電動モータ11の回転角情報(角度信号)を生成し、生成した回転角情報からステアリング15の位置を算出する。このため、制御部120aは、電源回路部123と、専用電源回路部124と、監視回路部125と、制御回路部126と、により構成される。
電源回路部123は、バッテリ19とはイグニッションスイッチ20を介して接続され、磁気検出素子121と制御回路部126へ電力を供給する。専用電源回路部124は、バッテリ19に接続され、専用磁気検出素子122と監視回路部125へ常時電力を供給する。監視回路部125は、例えば、マイクロプロセッサを内蔵し、制御回路部126から制御指令#1を受信すると、専用磁気検出素子122から回転角信号を取得し、この回転角信号から回転角情報を生成して制御回路部126へ送信する。このとき、監視回路部125は、内部で設定された所定の時間間隔にしたがい生成した回転角情報を監視するか、制御回路部126により指定される所定の時間間隔で生成した回転角情報を監視する。
制御回路部126は、制御部120aが、磁気検出素子121から得られる回転角信号と、イグニッションスイッチ20が動作していないときに専用磁気検出素子122から出力される回転角信号とから電動モータ11の回転角情報(角度信号)を生成し、生成した回転角情報からステアリング15の位置を算出するために、監視回路部125を制御する。具体的に、イグニッションスイッチ20OFF直後における電動モータ11の回転角情報とステアリング(ホイール)の位置情報とを記憶し、イグニッションスイッチ20が再度ONしたことを契機に、監視回路部125から取得した回転角情報と、先に記憶してある回転角情報およびステアリング15の位置情報とから現時点におけるステアリング15の位置情報を算出する。
制御回路部126は、イグニッションスイッチ20が動作(ON)すると、監視回路部125から回転角情報を取得し、自身で管理する電動モータ11の回転角演算結果と、取得した回転角情報とを比較して電動モータ11の回転角の確度を診断してもよい。また、制御回路部126は、イグニッションスイッチ20が動作すると、専用磁気検出素子122から監視回路部125を経由して角度信号を取得し、自身で管理する電動モータ11の回転角演算結果と、取得した角度信号に基づき演算により得られる回転角情報とを比較し、電動モータ11の回転角の確度を診断してもよい。更に、制御回路部126は、イグニッションスイッチ20が動作すると、専用磁気検出素子122から監視回路部125を経由して角度信号(sinθy,cosθy)を取得し、自身で管理する電動モータ11の回転角算出結果と取得した角度信号に基づき演算して得られる回転角情報とを比較し、磁気検出素子121または専用磁気検出素子122の出力の確度を診断してもよい。
監視回路部125は、制御回路部126から制御指令#1を受信すると、専用磁気検出素子122から出力される回転角信号に基づき生成される角度情報に基づきステアリング15の操舵位置を算出して記憶し、イグニッションスイッチ20が動作したことを契機に、記憶したステアリング15の位置情報を制御回路部126へ送信する。監視回路部125は、制御指令#1を受信した時点を基準に、回転角情報から電動モータ11の回転位置情報を算出して記憶し、イグニッションスイッチ20が動作したことを契機に、記憶した回転位置情報を制御回路部126へ送信してもよい。
監視回路部125は、イグニッションスイッチ20が動作していないときに(OFF)、回転角情報を出力できないことを検出すると、制御回路部126に動作異常信号を送信してもよい。監視回路部125は、イグニッションスイッチ20が動作していないときに回転角情報を出力できないことを検出すると、イグニッションスイッチ20が動作して電動モータ11によりステアリング15が操舵されたことを契機に、ステアリング15の位置情報を算出してもよい。
(実施形態の動作)
以下、図5,図6のフローチャートを参照しながら本実施形態の電動パワーステアリング用電子制御ユニット10(制御部120a)の動作について詳細に説明する。
まず、図5のフローチャートを参照して、制御部120a(制御回路部126)の動作から説明する。制御回路部126は、イグニッションスイッチ(IG)20のON/OFFを常時監視している(ステップS101)。イグニッションスイッチ20のONが検出されると(ステップS101“YES”)、制御回路部126は、磁気検出素子121から電動モータ11の回転角θに対応する正弦波(cosθx),および余弦波(sinθx)の角度信号を取得し(ステップS102)、回転角情報θx、およびステアリング15の位置を算出する(ステップS103)。ステアリングの位置は、回転角情報θに基づいて逆正接関数(arctanθ)の演算処理を実行することにより求めることができる。
次に、イグニッションスイッチ20がOFFすると(ステップS104“YES”)、制御回路部126は、監視回路部125に制御指令#1を送信して、イグニッションスイッチOFF中における角度信号の監視を要求する(ステップS105)。続いて、イグニッションスイッチがOFFする直前の回転角情報、およびステアリング15の位置を保存し(ステップS106)、電源のシャットダウン処理を実行して動作を停止する(ステップS107)。電源回路部123は、イグニッションスイッチ20がONしているときはコントローラ基板120内部に電力を供給するが、イグニッションスイッチ20がOFFするとコントローラ基板120内部への電力供給は行わない。但し、本実施形態の電動パワーステアリング用電子制御ユニット10は、イグニッションスイッチ20がOFFしても制御回路部126の制御により一定期間だけコントローラ基板120内部への電力供給が可能な構成になっている。
なお、専用磁気検出素子122と監視回路部125へ供給する電力は、専用電源回路部124が生成する。専用電源回路部124はバッテリ19にイグニッションスイッチ20を経由することなく直結しているため、イグニッションスイッチ20がONしていないときでも常に電力を供給し続けることができる。したがって、後述するように、監視回路部125は、制御回路部126から制御指令#1を受信すると、専用磁気検出素子122からイグニッションスイチ20が動作していないときの回転角信号(sinθy,cosθy)を取得し、この回転角信号を監視して回転角情報θを生成している。
そして、再度イグニッションスイッチ20がONすると(ステップS108“YES”)、制御回路部126は、監視回路部125へ制御指令#2を送信して回転角情報取得要求を行なうことで(ステップS109)、イグニッションOFF中の回転角情報が専用磁気検出素子122により検出され、監視回路部125によって監視された回転角情報を取得する(ステップS110)。制御回路部126は、監視回路部125からイグニッションOFF中の回転角情報を取得すると(ステップS110“YES”)、イグニッションスイッチ20がOFFした直後に保存済みの電動モータ11の回転角情報、およびステアリング15の位置情報に基づき、現時点のステアリング15の位置情報を算出する(ステップS111)。一方、回転角情報を取得できないことを検出すると(ステップS110“NO”)、イグニッションスイッチ20が動作していないときの回転角監視ができないことを示す異常報知を行う(ステップS115)。
なお、本実施形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10によれば、磁気センサを、磁気検出素子121と専用磁気検出素子122のように2系統持つ。すなわち、磁気検出素子121と専用磁気検出素子122は、電源供給系統が異なり、それぞれ独立して存在するため、互に得られる角度情報を比較し(ステップS112)、角度信号に基づき演算により得られる回転角情報を比較し、あるいは、角度情報に基づき演算により得られるステアリング15の位置情報を比較し、一致した場合に(ステップS113“YES”)、演算により求められたステアリング15の位置情報を出力することにより、ステアリング15の操舵を補助する制御に反映させる(ステップS114)。なお、不一致が発生した場合(ステップS113“NO”)、磁気検出素子121,あるいは専用磁気検出素子122の異常を検知することができ、これを外部に報知することにより(ステップS115)、信頼性の向上がはかれる。
次に、図6のフローチャートを参照しながら監視回路部125の動作について説明する。制御回路部126は、イグニッションスイッチ20がOFFすると、監視回路部125に対して制御指令#1を送信してイグニッションスイッチ20がOFF中の電動モータ11の回転角の監視を要求する。このとき、制御回路部126は、イグニッションスイッチ20がOFFした直後の電動モータ11の回転角、およびステアリング15の位置情報を保存してある。制御指令#1を受信した監視回路部125は(ステップS201“YES”)、専用磁気検出素子122の角度信号sinθy,およびcosθyを取得し、取得した角度信号に基づき電動モータ11の回転角を監視する(ステップS202)。
監視回路部125は、電動モータ11の回転角を監視する際、バッテリ19の消費電流値を抑制するために、ある一定期間毎に電動モータ11の回転監視と、電動モータ11の回転非監視(以降、低消費電力モードという)を繰り返し実行しても良い。ここで、低消費電力モードとは、一定期間専用磁気検出素子22への電源供給を停止し、あるいは監視回路部125の消費電流を一時的に低下させることを意味する。但し、低消費電力モードの期間が長いと、電動モータ11が回転したにも関わらず、電動モータ11が回転したことが検知出来なくなるため、電動モータ11の回転角監視に影響の無い範囲で設定することが望ましい。
また、監視回路部125でステアリング15の位置情報も算出させた場合、算出までに時間を要し、電力消費が多くなることが想定される。このため、監視回路部125の演算内容について、イグニッションスイッチ20がOFFしてから電動モータ11が左右に何回回転したかを計算するのみとした場合、処理時間が軽減されるため監視時間が短縮され、バッテリ19の消費電力が軽減される。また、監視回路部125が一定期間毎に電動モータ11の回転角監視と低消費モードを繰り返す中で、電動モータ11の角度変化を検知し、電動モータ11の角度変化が停止するまで監視を継続すると、電動モータ11の回転角監視の精度が向上する。
すなわち、監視回路部125は、低消費電力モードでない通常の監視モードにある場合(ステップS203“NO”)、専用磁気検出素子122から取得した角度信号に基づき演算により回転角を監視し(ステップS204)、監視により得た回転角情報を都度保存する(ステップS208)。一方、低消費電力モードにあって(ステップS203“YES”)、一定時間毎の監視タイミングに合致すれば(ステップS205“YES”)、一定期間専用磁気検出素子122への電源供給を停止し、あるいは消費電流を一時的に低下させる制御を行う(ステップS206)。そして、回転角が変化した場合にのみ(ステップS207“YES”)、回転角の情報を保存する(ステップS208)。
続いて、イグニッションスイッチ20がONし、制御回路部126が制御指令#2を監視回路部125に送信してイグニッションスイッチOFF中の電動モータ11の回転角情報の取得を要求する。監視回路部125が制御指令#2を受信すると(ステップS209“YES”)、イグニッションスイッチ20がOFF中に監視した電動モータ11の回転角情報を制御回路部126へ送信する(ステップS210)。このことにより、制御回路部126は、監視回路部125から電動モータ11の回転角情報、およびイグニッションスイッチ20がOFFした直後に保存した電動モータ11の回転角情報とステアリング15の位置情報とを用いて、現時点のステアリング15の位置を導き出す。制御指令#2未受信の場合は(ステップS209“NO”)、ステップS202以降の処理を繰り返し実行して回転角監視を行ない、回転角情報の保存を繰り返し実行する。
なお、監視回路部125は、イグニッションスイッチ20のON/OFFに依存することなく電動モータ11の回転位置情報を元にステアリング15の位置情報を算出してもよい。この場合、制御回路部126は、監視回路部125のステアリング位置情報をイグニッションスイッチ20がONされる毎に要求して取得することになる。
一方、例えば、バッテリ19が車両から外された場合、監視回路部125は、イグニッションスイッチ20がOFF中の電動モータ11の回転角監視が出来なくなることが想定される。イグニッションスイッチ20がOFFのときに電動モータ11の回転角監視が出来なかった場合、監視回路部125の内部に保存しているデータをリセットすることで、次回、イグニッションスイッチ20がONして制御回路部126が監視回路部125に対して制御指令#2を送信して回転角情報を要求した場合に、出力されるべきデータが存在しないようにする。このことにより、制御回路部126が異常を検知することも可能であり、したがって、異常時に対する信頼性が向上する。
(実施形態の効果)
以上説明のように本実施形態によれば、電動モータ11と一体形成された電動パワーステアリング用電子制御ユニット10において、磁気検出素子を2系統(磁気検出素子121と専用磁気検出素子122)備え、制御部120aが、磁気検出素子121から出力される第1の回転角信号(sinθx,cosinθx)と、イグニッションスイッチ20が動作していないときに専用磁気検出素子122から出力される第2の回転角信号(sinθy,cosinθy)とから電動モータ11の回転角情報を生成し、生成した回転角情報からステアリング15の位置を算出することにより、部品点数削減によりコストダウンをはかるとともに、信頼性の向上がはかれる。
具体的には、以下に列挙する効果が得られる電動パワーステアリング用電子制御ユニット10を提供することができる。
(1)電動パワーステアリング用電子制御ユニット10に、アングルセンサが持つ機能を持たせることで、アングルセンサ用の基板、およびアングルセンサとそのコントローラとを接続するためのハーネス部品が不要になるため、コストダウンが可能である。
(2)ハーネス部品が不要になるためノイズ耐性が向上する。
(3)磁気検出素子を2系統使用するため、それぞれの磁気検出素子から導出される電動モータ11の回転角を比較することにより、一方の磁気検出素子が故障した場合に異常検出が可能になり、したがって、信頼性が向上する。
(4)イグニッションスイッチ20のOFF時における角度演算処理の内容を軽減することにより、イグニッションスイッチ20のOFF時における電動モータ11の回転角度を一定間隔で監視する際の監視時間を短く設定することができる。その結果、省電力化が可能になる。
(5)イグニッションスイッチ20のOFF時における電動モータ11の回転角検出が実施されなかった場合に異常報知することにより、不確かなデータを用いたアシスト制御を禁止するため、信頼性が向上する。
(変形例1)
次に図7を参照して本実施形態の変形例1に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10Aの基本構成について説明する。
図4に示した本実施形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10において、磁気検出素子121及び専用磁気検出素子122はそれぞれ独立した素子であるものとして説明したが、以下に説明する変形例1では、磁気検出素子121と専用磁気検出素子122を1個のパッケージに内蔵した内部独立型磁気検出素子30とした。このことにより、磁気検出として使用する素子が1個に集約され、コスト低減、及び基板面積削減による電動パワーステアリング用電子制御ユニット10Aの小型化が可能になる。
なお、変形例1によれば、内部独立型磁気検出素子30を使用することとしたが、素子が完全に独立していなくても、角度信号sinθx、角度信号cosθx,sinθy,cosθyのそれぞれを検出可能であり、例えば、一方の素子が故障モードに陥った場合に他方の素子に影響を及ぼさないタイプであればよい。
(変形例2)
次に、図8を参照して本実施形態の変形例2に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10Bの基本構成について説明する。
図4に示した本実施形態に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10において、電源回路部123および専用電源回路部124は、それぞれ独立した電源回路であるものとした。これに対し以下に説明する変形例2では、電源回路部123と専用電源回路部124の機能を併せ持つ共通電源回路部40を用いることとした。この場合、電源回路が集約され、コスト低減及び基板面積削減による電動パワーステアリング用電子制御ユニット10Bの小型化が可能になる。
(変形例3)
次に図9を用いて本実施形態の変形例3に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10Cの基板構成について説明する。
図8に示した変形例2に係る電動パワーステアリング用電子制御ユニット10Bでは、共通電源回路部40により、電源回路部123と専用電源回路部124とを共通化した例を説明した。これに対し、以下に説明する変形例3では、共通電源回路部40に、更に、監視回路部125が持つ機能も合わせ持った複合電源回路部50を用いることとした。この場合、共通電源回路部40と監視回路部125が集約され、変形例2と比較して更なるコスト低減、及び基板面積削減による電動パワーステアリング用電子制御ユニット10Cの小型化が可能になる。
なお、上記した実施形態(図4)、および変形例1,2(図7,図8)において、専用磁気検出素子122への電力供給は専用電源回路部124から行うものとして説明したが、専用電源回路部124の電源を停止することは監視回路部125への電力供給も停止することを意味し、この場合、監視回路部126は、イグニッションスイッチ20がOFF中の角度監視ができなくなる。したがって、専用磁気検出回路122への電力供給は、監視回路部125から電力供給を行なってもよい。具体的には、監視回路部125が内蔵するマイコンポートから電力供給する。この場合、消費電力の抑制が可能である。また、上記した変形例1,2,3によれば、内部独立型磁気検出素子30,共通電源回路部40,複合電源回路部50を使用することにより、内蔵する各素子を1パッケージに集約する構成について説明したが、この形態に限らず、磁気検出素子121、専用磁気検出素子122、監視回路部125、電源回路部123、専用電源回路部124のうち、何れか少なくとも2個以上の組み合わせよる機能集約化により、更なる小型化、低コスト化が可能である。
1…電動パワーステアリング装置、10,10A,10B,10C…電動パワーステアリング用電子制御ユニット、11…電動モータ、11b…モータ軸、12…電子制御ユニット、13…外部コネクタ、15…ステアリング、16…操舵車輪、17…ラックアンドピニオン機構、18…操舵トルクセンサ、19…バッテリ、20…イグニッションスイッチ、30…内部独立型磁気検出素子、40…共通電源回路部、50…複合電源回路部、110…磁性体、120…コントローラ基板、121…磁気検出素子、122…専用磁気検出素子、123…電源回路部、124…専用電源回路部、125…監視回路部、126…制御回路部

Claims (13)

  1. 電動モータの回転によりステアリングの操舵を補助する、前記電動モータと一体形成された電動パワーステアリング用電子制御ユニットであって、
    前記電動モータの回転軸に取り付けられた磁性体と対向する位置に配置され、イグニッションスイッチ経由で供給される電力により動作して前記電動モータの第1の回転角信号を出力する第1の磁気検出素子と、
    前記磁性体と対向する位置に配置され、常時供給される電力により動作して前記電動モータの第2の回転角信号を出力する第2の磁気検出素子と、
    前記第1の回転角信号と、前記イグニッションスイッチが動作していないときに出力される前記第2の回転角信号とから前記電動モータの回転角情報を生成し、前記生成した回転角情報から前記ステアリングの位置を算出する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記ステアリングの位置情報を算出する制御回路部と、
    前記制御回路部から制御指令を受信すると、前記第2の磁気検出素子から前記第2の回転角信号を取得し、前記第2の回転角信号から第2の回転角情報を生成して前記制御回路部へ送信する監視回路部と、
    バッテリと、前記イグニッションスイッチを介して接続され、前記第1の磁気検出素子、および前記制御回路部へ電力を供給する第1の電源回路部と、
    前記バッテリに接続され、前記第2の磁気検出素子、および前記監視回路部へ電力を供給する第2の電源回路部と、を有し、
    前記バッテリから電力が供給停止されると、前記監視回路部は、前記監視回路部の内部に保存しているデータをリセットし、次回、前記イグニッションスイッチが動作して前記制御回路部が、前記監視回路部に前記制御指令を送信して前記第2の回転角情報を要求した場合に、前記監視回路部から出力されるべきデータが存在しないようにすることで、前記制御回路部が異常を検知する
    ことを特徴とする電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  2. 前記第1の磁気検出素子はMRセンサであり、前記第2の磁気検出素子は、前記MRセンサまたはホール素子であることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  3. 前記MRセンサは、
    前記磁性体の回転角度に応じてπ/2だけ位相がずれるように配置された少なくとも1組の磁気抵抗素子からなるブリッジ回路で構成されることを特徴とする請求項2記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  4. 前記監視回路部は、
    内部で設定された所定の時間間隔にしたがい前記生成した第2の回転角情報を監視する
    ことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  5. 前記監視回路部は、
    前記制御回路部により指定される所定の時間間隔で前記生成した第2の回転角情報を監
    視することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  6. 前記制御回路部は、
    前記イグニッションスイッチの非動作時直後における前記電動モータの前記第2の回転角情報と前記ステアリングの位置情報とを記憶し、前記イグニッションスイッチが動作すると、前記監視回路部から受信した前記第2の回転角情報と、前記記憶してある情報から現時点における前記ステアリングの位置情報を算出することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  7. 前記制御回路部は、
    前記イグニッションスイッチが動作すると、前記監視回路部から前記第2の回転角情報を取得し、自身で管理する前記電動モータの回転角演算結果と、前記取得した第2の回転角情報と比較して前記電動モータの回転角の確度を診断することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  8. 前記制御回路部は、
    前記イグニッションスイッチが動作すると、前記第2の磁気検出素子から前記監視回路部を経由して第2の角度信号を取得し、自身で管理する前記電動モータの回転角演算結果と、前記取得した第2の角度信号に基づき演算により得られる前記第2の回転角情報とを比較し、前記電動モータの回転角の確度を診断することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  9. 前記制御回路部は、
    前記イグニッションスイッチが動作すると、前記第2の磁気検出素子から前記監視回路部を経由して第2の角度信号を取得し、自身で管理する前記電動モータの回転角算出結果と前記取得した第2の角度信号に基づき演算して得られる前記第2の回転角情報とを比較し、前記第1の磁気検出素子または前記第2の磁気検出素子の出力の確度を診断することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  10. 前記制御部は、
    前記制御回路部から制御指令を受信すると、前記第2の磁気検出素子から出力される前記第2の回転角信号に基づき生成される第2の角度情報に基づき前記ステアリングの操舵位置を算出して記憶し、前記イグニッションスイッチが動作したことを契機に、前記記憶した前記ステアリングの位置情報を前記制御回路部へ送信する前記監視回路部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  11. 前記監視回路部は、
    前記制御指令を受信した時点を基準に、前記第2の回転角情報から前記電動モータの回転位置情報を算出して記憶し、前記イグニッションスイッチが動作したことを契機に、前記記憶した回転位置情報を前記制御回路部へ送信することを特徴とする請求項10記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  12. 前記監視回路部は、
    前記イグニッションスイッチが動作していないときに前記第2の回転角情報を出力できないことを検出すると、前記制御回路部に動作異常信号を送信することを特徴とする請求項10または11記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
  13. 前記監視回路部は、
    前記イグニッションスイッチが動作していないときに前記第2の回転角情報を出力できないことを検出すると、前記イグニッションスイッチが動作して前記電動モータにより前記ステアリングが操舵されたことを契機に、前記ステアリングの位置情報を算出することを特徴とする請求項10または11記載の電動パワーステアリング用電子制御ユニット。
JP2013262584A 2013-12-19 2013-12-19 電動パワーステアリング用電子制御ユニット Expired - Fee Related JP6419426B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013262584A JP6419426B2 (ja) 2013-12-19 2013-12-19 電動パワーステアリング用電子制御ユニット
US14/576,758 US9540036B2 (en) 2013-12-19 2014-12-19 Electronic control unit for electric power steering
CN201410804448.9A CN104724163B (zh) 2013-12-19 2014-12-19 电动动力转向用电子控制单元

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013262584A JP6419426B2 (ja) 2013-12-19 2013-12-19 電動パワーステアリング用電子制御ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015116964A JP2015116964A (ja) 2015-06-25
JP6419426B2 true JP6419426B2 (ja) 2018-11-07

Family

ID=53399202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013262584A Expired - Fee Related JP6419426B2 (ja) 2013-12-19 2013-12-19 電動パワーステアリング用電子制御ユニット

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9540036B2 (ja)
JP (1) JP6419426B2 (ja)
CN (1) CN104724163B (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10094890B2 (en) 2014-10-09 2018-10-09 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Magnetic sensor
JP6535292B2 (ja) * 2016-03-01 2019-06-26 旭化成エレクトロニクス株式会社 異常診断装置、異常診断方法、およびプログラム
JP6561328B2 (ja) 2016-03-22 2019-08-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 回転検出装置
US10328972B2 (en) 2016-04-06 2019-06-25 Denso Corporation Rotation detecting apparatus and electric power steering apparatus using the same
JP7035317B2 (ja) 2016-04-06 2022-03-15 株式会社デンソー 回転検出装置、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP6672993B2 (ja) * 2016-04-26 2020-03-25 株式会社ジェイテクト 操舵制御装置
JP6233554B1 (ja) * 2016-05-13 2017-11-22 日本精工株式会社 モータ駆動制御装置、電動パワーステアリング装置及び車両
CN109477733B (zh) 2016-05-13 2021-05-18 日本精工株式会社 马达驱动控制装置、电动助力转向装置和车辆
DE112017003532T5 (de) 2016-07-12 2019-04-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Magnetsensor und Detektionsvorrichtung, die ihn verwendet
JP6760192B2 (ja) * 2017-04-18 2020-09-23 株式会社デンソー 舵角検出装置
DE102017209231B4 (de) * 2017-05-31 2021-02-25 Zf Friedrichshafen Ag Verfahren und Anordnung zur Plausibilisierung und/oder (Re-) Initialisierung einer Hinterradlenkung
JP7102923B2 (ja) * 2018-05-15 2022-07-20 株式会社ジェイテクト 車両用制御装置
JP2020147213A (ja) * 2019-03-14 2020-09-17 トヨタ自動車株式会社 自動運転システムの制御装置と該装置による制御方法
JP2023166704A (ja) 2022-05-10 2023-11-22 株式会社ジェイテクト 車両用制御装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2368053A (en) * 2000-10-20 2002-04-24 Nsk Ltd Electric power steering control
JP2002213944A (ja) * 2001-01-18 2002-07-31 Niles Parts Co Ltd 回転角測定装置
US6808043B2 (en) * 2002-02-15 2004-10-26 Nsk Ltd. Electric power steering device
DE102006046834A1 (de) * 2006-10-02 2008-04-03 Robert Bosch Gmbh Steuergerät in einem Lenksystem eines Fahrzeugs
JP2008170162A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Nsk Ltd ステアリング角度検出装置
DE102008013915A1 (de) * 2008-03-12 2009-09-17 Jungheinrich Ag Flurförderzeug, insbesondere Staplerfahrzeug
JP5339094B2 (ja) * 2010-11-10 2013-11-13 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP5339095B2 (ja) 2010-11-10 2013-11-13 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP5380425B2 (ja) * 2010-12-28 2014-01-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 磁界角計測装置,回転角計測装置およびそれを用いた回転機,システム,車両および車両駆動装置
JP5822108B2 (ja) * 2011-03-31 2015-11-24 Kyb株式会社 ステアリングシャフト回転角度検出装置
JP5389101B2 (ja) * 2011-04-26 2014-01-15 三菱電機株式会社 モータ制御装置
JP5809495B2 (ja) * 2011-09-14 2015-11-11 株式会社ショーワ 相対角度検出装置
CN103946673B (zh) * 2011-11-24 2016-08-24 丰田自动车株式会社 旋转角检测装置以及具有旋转角检测装置的电动动力转向装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9540036B2 (en) 2017-01-10
CN104724163A (zh) 2015-06-24
JP2015116964A (ja) 2015-06-25
CN104724163B (zh) 2017-03-29
US20150175191A1 (en) 2015-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6419426B2 (ja) 電動パワーステアリング用電子制御ユニット
JP6657584B2 (ja) 回転検出装置、回転角検出装置および電動パワーステアリング装置
EP2960141B1 (en) Steering system
JP6095845B2 (ja) モータ回転角度検出装置及びこれを用いた電動パワーステアリング装置
US9341695B2 (en) Abnormality detection system for rotation angle sensor
US9182452B2 (en) Power supply voltage monitoring circuit, sensor circuit for vehicle, and power steering apparatus
JP5389101B2 (ja) モータ制御装置
JP6672993B2 (ja) 操舵制御装置
JP7102923B2 (ja) 車両用制御装置
US20190346287A1 (en) Angle computing device and computing device
KR20070078303A (ko) 조향각 센서를 구비한 전동식 조향장치
JP2020108224A (ja) モータ制御装置およびこれを備えるモータ制御システム
JP2009058498A (ja) 角度検出回路
JP4027339B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US10288506B2 (en) Integrated torque sensor in controller board and EPS system incorporating the same
US11171538B2 (en) Motor device
KR20150065986A (ko) 모터 위치 센서의 고장 여부를 검출하는 전자 제어 유닛
JP7458144B2 (ja) 角度演算装置
JP2015040708A (ja) 回転角センサおよび回転角検出装置
JP5339095B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2020079000A (ja) 車両制御装置
JP6349941B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2020072629A (ja) モータ制御装置および転舵装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20161205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171011

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171106

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6419426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees