JP6419407B1 - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

高周波を増幅するトランジスタを含む半導体回路が形成されたデバイス基板(1)と、キャップ基板(2)と、デバイス基板(1)とキャップ基板(2)との間に、半導体回路が形成された領域を囲む空間を形成して気密封止する導電体の封止枠(30)とを備えた半導体装置において、封止枠(30)が高周波回路の部材として動作するように構成した。

Description

本願は、高周波動作する中空構造の半導体装置に関する。
一般に、半導体チップは、大気中の水分により電極の腐食等が生じて動作不良となることがあるため、中空気密構造をもつようにパッケージ化されることがある。また、高周波動作する半導体チップにおいては、外部電波の影響による動作の不安定化及び半導体自身からの不要輻射の問題を防止するため、パッケージに電磁シールド機能をもたせることが要求される。このようなチップのパッケージ材は、CuW等のベース材にメタルキャップを行うのが一般的であるが、高価であり、コストアップの要因となっていた。これに対し、近年では、半導体チップをチップスケールでパッケージ化(CSP(Chip Scale Package)構造化)して、パッケージ化のコストを削減する方法が盛んに開発されている。
従来の中空構造(キャビティ)を有する半導体装置においては、導電性材料による封止枠でデバイス基板とキャップ基板を接合(特許文献1参照)、あるいは第一のパッケージの壁と第二のパッケージを接合(特許文献2、3参照)することで、キャビティを実現している。封止枠あるいは壁は、キャビティの実現のみのために実装されており、整合回路を実装する場合は、封止枠あるいは壁の内側、すなわちキャビティ内に、封止枠あるいは壁とは分けて配置された構成にしている。
国際公開WO2017/029822号 特開2003−234452号公報 特開2003−197863号公報
従来の中空構造を有する半導体装置において、装置の小型化、そして装置をシステムに実装する際の実装面積の縮小化のために、キャビティの実現のために実装されたキャップ基板あるいはパッケージ上に整合回路を配置している。しかしながら、例えばドハティ構成の増幅器のように2つ以上の増幅器を並列合成して構成する半導体装置の場合、それぞれの増幅器の入力側および出力側の整合回路に加えて、入力側には電力分配回路、出力側には電力合成回路を配置する必要があり、キャップ基板上に全ての回路を実装できるほどのスペースはなかった。そのため電力分配回路、電力合成回路などは中空構造を有する半導体装置とは別に、例えば樹脂基板上に構成する必要があり、実装面積はその分だけ拡大するという問題があった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、簡単な構成で、装置全体の実装面積をさらに縮小することを目的とする。
本願に開示される半導体装置は、高周波を増幅するトランジスタを含む半導体回路が形成されたデバイス基板と、キャップ基板と、デバイス基板とキャップ基板との間に、半導体回路が形成された領域を囲む空間を形成して気密封止する導電体の封止枠とを備え、半導体回路は2個の高周波増幅器を含み、封止枠が90度ハイブリッド回路の線路として構成されるものである。
また、高周波を増幅するトランジスタを含む半導体回路が形成されたデバイス基板と、キャップ基板と、デバイス基板とキャップ基板との間に、半導体回路が形成された領域を囲む空間を形成して気密封止する導電体の封止枠とを備え、半導体回路は2個の高周波増幅器を含み、封止枠がラットレース回路の線路として構成されるものである。
本願に開示される半導体装置によれば、気密封止するための封止枠を、高周波回路の部材としても用いるようにしたため、半導体装置の部材点数を減少することができ、簡単な構成で、装置全体の実装面積を従来よりもさらに縮小することができる。
実施の形態1による半導体装置のデバイス基板の基本構成を示す平面図である。 実施の形態1による半導体装置の基本構成を、デバイス基板とキャップ基板とを分離して示す斜視図である。 実施の形態1による半導体装置のデバイス基板の実構成の一例を示す平面図である。 実施の形態1による半導体装置の実構成の一例を、デバイス基板とキャップ基板とを分離して示す斜視図である。 実施の形態2による半導体装置のデバイス基板の基本構成を示す平面図である。 実施の形態2による半導体装置の基本構成を、デバイス基板とキャップ基板とを分離して示す斜視図である。 実施の形態2による半導体装置のデバイス基板の実構成の一例を示す平面図である。 実施の形態による半導体装置の実構成の一例を、デバイス基板とキャップ基板とを分離して示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は実施の形態1による半導体装置のデバイス基板1を真上から見た平面図であり、半導体装置の内部構成を示している。図2は、図1のデバイス基板1と、デバイス基板1に蓋をして気密にするためのキャップ基板2とを分離して示す斜視図である。デバイス基板1にはトランジスタ50、トランジスタ51などの素子を主体とする半導体回路が実装されており、半導体回路が実装されている面の周辺部には導電体のデバイス基板側封止枠301が形成されている。半導体回路上には、デバイス基板1上の回路以外への接続が必要な個所にバンプが形成されている。図1、図2の例では、トランジスタ50のゲート電極にバンプ110、ドレイン電極にバンプ140が形成され、トランジスタ51のゲート電極にバンプ120、ドレイン電極にバンプ130が形成されている。各トランジスタのソース電極は、デバイス基板1の表面と裏面との間を貫通するビア部を介して、裏面に形成されている接地電極に接続されている。トランジスタ50およびトランジスタ51は、それぞれが高周波増幅器を構成している。すなわち、図1の構成の半導体装置は、2個の高周波増幅器を備えている。
一方、キャップ基板2には、キャップ基板2上に配置した電極パッドと、キャップ基板2の表面と裏面との間を貫通する導電体のビア部で構成された、ポート7、ポート8、ポート9、およびポート10が形成されている。また、デバイス基板1のデバイス基板側封止枠301が接合されるキャップ基板2の部分、すなわちデバイス基板1側の面である裏面の周辺部には導電体のキャップ基板側封止枠302が形成されている。さらにはポート11、ポート12、ポート13、およびポート14が形成されている。なお、周辺部に形成されているポート7、ポート8、ポート9、およびポート10は、キャップ基板側封止枠302に電気的に接続されており、キャップ基板側封止枠302を貫通していない。
デバイス基板側封止枠301とキャップ基板側封止枠302とは、例えばはんだのような導電性接合材で気密接合される。気密接合されることで、デバイス基板1とキャップ基板2の間にデバイス基板側封止枠301の厚さ(例えば20μm)とキャップ基板側封止枠302の厚さ(例えば2μm)をプラスした厚さの空間が形成され、この空間、すなわちトランジスタ50およびトランジスタ51など、半導体回路が実装されている領域を気密状態とすることができる。デバイス基板側封止枠301とキャップ基板側封止枠302が接合された接合体が封止枠の作用を有するため、この接合体を封止枠30と称することとする。封止枠30は、例えばデバイス基板側封止枠301の厚さが2μm、キャップ基板側封止枠302の厚さが20μmのように、キャップ基板側封止枠302の方が厚くてもよく、デバイス基板1とキャップ基板2との間に設けられた封止枠30により、半導体回路が実装されている領域に空間を形成して中空構造の半導体装置が構成されていればよい。図2の斜視図において破線矢印で示すように、キャップ基板2に設けられたポート7は、図1および図2において黒丸70で示しているポート部70の位置で封止枠30と電気的に接続されることになる。同様に、ポート8はポート部80の位置で、ポート9はポート部90の位置で、ポート10はポート部100の位置で、それぞれ封止枠30と電気的に接続される。また、キャップ基板2のポート11はデバイス基板1のバンプ110と、ポート12はバンプ120と、ポート13はバンプ130と、ポート14はバンプ140と、それぞれ接続される。
本願では、封止枠30を、高周波を伝送する線路などの高周波回路部材として用いる。封止枠30を線路として用いるときの線路のインピーダンスは、デバイス基板1およびキャップ基板2の誘電率と厚さ、および線路を構成する導体である封止枠30の幅で決まる。接合体としての封止枠30のうち、ポート7と電気的に接続されるポート部70から、ポート10と電気的に接続されるポート部100までの符号31で示す区間の部分を封止枠部31とする。同様にポート部70からポート部80までの部分を封止枠部32、ポート部80からポート部90までの部分を封止枠部33、ポート部90からポート部100までの部分を封止枠部34とする。例えば半導体回路の線路の設計特性インピーダンスをZとした場合、各封止枠部の特性を次のように設定する。封止枠部31および封止枠部33の部分は、インピーダンスがZ/√2となるように調整された幅で、かつ線路の長さが半導体回路の動作周波数でλ/4となるように調整されている。封止枠部32および封止枠部34の部分は、インピーダンスがZとなるように調整された幅で、かつ線路の長さが動作周波数でλ/4となるように調整されている。以上の封止枠部の構成を有する封止枠30と、封止枠30に接続される、ポート7、ポート8、ポート9、およびポート10の4個のポートとによる構成は、いわゆる90度ハイブリッド回路と称されている構成である。
実際に使用する場合には、図3および図4に示すように、ポート部70、すなわちポート7は、例えばキャップ基板2側に設けられた抵抗体19を介して、例えばトランジスタのソース電極とともに接地される。また、ポート9とポート12とが、例えばキャップ基板2の表面あるいは裏面に形成された整合回路を介して接続され、ポート10とポート11とが例えばキャップ基板2の表面あるいは裏面に形成された整合回路を介して接続され、ポート8から高周波が入力されるように構成される。これに限らず、ポート7、ポート8、ポート9、ポート10のいずれか一つのポートを高周波を入力するポートとし、この入力のポートから右回りで伝送される高周波と左回りで伝送される高周波とが逆位相(180度異なる位相)となるポートを抵抗を介して接地し、他の二つのポートの一方のポートとポート11との間、および他のポートとポート12との間に整合回路が挿入されて接続される構成とすることもできる。
例えば、図3および図4に示すように抵抗体19を介してポート7を接地し、ポート8から高周波を入力した場合、ポート9とポート10に、位相が90度異なり、かつ電力が等しい高周波が分配される。つまり、接合体としての封止枠30を、封止枠部31、封止枠部32、封止枠部33、封止枠部34の幅と長さを前述の条件を満たすように形成し、封止枠30に、ポート7、ポート8、ポート9、ポート10の各ポートを直接接続することで、気密状態を保ったまま中空構造を実現しつつ、封止枠自体を90度ハイブリッド回路の部材として機能させることができる。なお、トランジスタ50のドレインが接続されたポート14、およびトランジスタ51のドレインが接続されたポート13は、トランジスタで増幅された高周波を取り出すポートとなる。
上記では、キャップ基板2にポート7、ポート8、ポート9およびポート10を設け、これらポートに、キャップ基板2に設けられた抵抗および整合回路を接続する構成を説明した。しかし、整合回路などをデバイス基板1上に設けることにより、高周波を入力するポート以外のポートは設けず、デバイス基板1上で、例えば図3で示すデバイス基板側封止枠301のポート部70に抵抗を接続し、ポート部90とトランジスタ51のゲート電極との間、およびポート部100とトランジスタ50のゲート電極との間に整合回路を接続する構成としてもよい。このような、キャップ基板2に封止枠と接続するポートを設けずに、デバイス基板1上に設けた整合回路などと封止枠を接続する構成としてもよいのは、以降で説明する構成にあっても同様である。
上記の接続例は、封止枠30を分配器の回路部材として使用する例であるが、封止枠30を合成器の回路部材として用いることもできる。図3および図4に示す構成で、ポート9とポート10に位相が90度異なる同一周波数の高周波を入力すると、ポート8から電力合成された高周波を出力することができる。すなわち、抵抗体19を介してポート7を接地し、例えば、ポート14とポート10とを整合回路を介して接続し、ポート13とポート9とを整合回路を介して接続することにより、トランジスタ50とトランジスタ51で増幅された高周波を電力合成する合成器として使用でき、ポート8から電力合成された高周波出力を取り出すことができる。合成する2つの高周波は、ポート9およびポート10の位置での位相が90度異なる高周波とする必要がある。これに限らず、ポート7、ポート8、ポート9、ポート10のいずれか一つのポートを高周波を出力するポートとし、その他の三つのポートの内2つのポートから位相が90度異なる高周波を入力し、他のポートを抵抗を介して接地することで出力のポートから合成された高周波を取り出すことができる。
上記では、封止枠30を高周波の線路として用い、この封止枠30に接続されるポートを4個設けた構成とし、封止枠30と4個のポートで構成される回路が、2個の高周波増幅器に高周波を分配する分配器、あるいは2個の高周波増幅器からの高周波を合成する合成器として機能するようにした。これに限らず、例えば、封止枠で気密封止される領域に3個の高周波増幅器を配置し、封止枠に接続されるポートを6個備えるようにすることで、3個の高周波増幅器に高周波を分配する、あるいは3個の高周波増幅器からの高周波を合成する構成にすることも可能である。
以上のように、実装スペースの問題から、従来別々に実装されていた中空構造を有した半導体装置と分配器、あるいは合成器において、封止枠自体に90度ハイブリッド回路としての機能を付加することで、実装面積の大幅な縮小、および分配器あるいは合成器の実装の手間の削減を実現する。またプロセス用のマスク変更のみで機能を付加できるため、外付けの分配器あるいは合成器を購入するよりも低コストで実装できる。特にKu帯などの高周波帯になるほど、回路サイズが小さくなり、外部基板上に配置するよりも小型化の効果が大きくなる。
実施の形態2.
図5は実施の形態2による半導体装置のデバイス基板1を真上から見た平面図であり、半導体装置の内部構成を示している。図6は、図5のデバイス基板1と、デバイス基板1に蓋をして気密にするためのキャップ基板2とを分離して示す斜視図である。実施の形態1と同様、デバイス基板1にはトランジスタ50およびトランジスタ51などの素子を主体とする半導体回路が実装されており、半導体回路が実装されている面には導電体のデバイス基板側封止枠401が形成されている。半導体回路上には、デバイス基板1上の回路以外への接続が必要な個所にバンプが形成されている。図5、図6の例では、トランジスタ50のゲート電極にバンプ110、ドレイン電極にバンプ140が形成され、トランジスタ51のゲート電極にバンプ120、ドレイン電極にバンプ130が形成されている。各トランジスタのソース電極は、デバイス基板1の表面と裏面との間を貫通するビア部を介して、裏面に形成されている接地電極に接続されている。
一方、キャップ基板2には、実施の形態1と同様、キャップ基板2上に配置した電極パッドと、キャップ基板2の表面と裏面との間を貫通する導電体のビア部で構成された、ポート7、ポート8、ポート9、およびポート10が形成されている。また、デバイス基板1のデバイス基板側封止枠401が接合されるキャップ基板2の部分、すなわちキャップ基板2の裏面のデバイス基板側封止枠401に対応する部分には、導電体のキャップ基板側封止枠402が形成されている。さらにはポート11、ポート12、ポート13、およびポート14が形成されている。なお、ポート7、ポート8、ポート9、およびポート10は、キャップ基板側封止枠402に電気的に接続されており、キャップ基板側封止枠402を貫通していない。
デバイス基板側封止枠401とキャップ基板側封止枠402とは、例えばはんだのような導電性接合材で気密接合される。気密接合されることで、デバイス基板1とキャップ基板2の間にデバイス基板側封止枠401の厚さとキャップ基板側封止枠402の厚さをプラスした厚さの空間が形成され、この空間、すなわちトランジスタ50およびトランジスタ51など、半導体回路が実装されている領域を気密状態とすることができる。デバイス基板側封止枠401とキャップ基板側封止枠402が接合された接合体が封止枠の作用を有するため、この接合体を封止枠40と称することとする。図6の斜視図において破線矢印で示すように、キャップ基板2に設けられたポート7は、図5および図6において黒丸70で示しているポート部70の位置で封止枠30と電気的に接続されることになる。同様に、ポート8はポート部80の位置で、ポート9はポート部90の位置で、ポート10はポート部100の位置で、それぞれ封止枠40と電気的に接続される。また、キャップ基板2のポート11はデバイス基板1のバンプ110と、ポート12はバンプ120と、ポート13はバンプ130と、ポート14はバンプ140と、それぞれ接続される。
封止枠40を高周波の線路として用い、封止枠40は、高周波の線路として以下のような特性で形成されている。封止枠40のうち、ポート7と接続されるポート部70から、ポート10と接続されるポート部100までの、符号41で示す区間の部分を封止枠部41とする。同様にポート部70からポート部80までの部分を封止枠部42、ポート部80からポート部90までの部分を封止枠部43、ポート部90からポート部100までの部分を封止枠部44とする。封止枠40のうち、封止枠部41、封止枠部42および封止枠部43の部分は、例えば半導体回路の線路の設計特性インピーダンスをZとした場合に、インピーダンスが√2×Zとなるように調整された幅で、かつ線路の長さが半導体回路の動作周波数でλ/4となるように調整されている。封止枠40のうち、封止枠部44の部分は、線路の特性インピーダンスをZとした場合に、インピーダンスが√2×Zとなるように調整された幅で、かつ線路の長さが動作周波数でλ×(3/4)となるように調整されている。以上の封止枠部の構成を有する封止枠40と、封止枠40に電気的に接続される、ポート7、ポート8、ポート9、およびポート10の4個のポートとによる構成は、いわゆるラットレース回路と称されている構成である。なお、封止枠部44の部分は長さが長いため、図に示すように折り返した線路となるよう構成されている。この構成においても、デバイス基板1とキャップ基板2との間の封止枠40全体で囲まれた空間を、封止枠40により気密封止することで、トランジスタ50およびトランジスタ51が実装されている領域を気密状態とすることができる。
実際に使用する場合には、図7および図8に示すように、ポート部100、すなわちポート10は、例えばキャップ基板2側に設けられた抵抗体24を介して、例えばデバイス基板1の裏面の接地電極に接続することにより接地される。また、ポート9とポート12とが整合回路を介して接続され、ポート7とポート11とが整合回路を介して接続され、ポート8から高周波が入力されるように構成される。これに限らず、ポート7、ポート8、ポート9、ポート10のいずれか一つのポートが抵抗体を介して接地され、それ以外の3つのポートのうち、いずれか一つのポートとポート11との間、および他のいずれか一つのポートとポート12の間に整合回路が挿入されて接続され、残りのポートから高周波を入力するように構成しても良い。
例えば、図7および図8に示すように抵抗体24を介してポート10を接地し、ポート8から高周波を入力した場合、ポート7とポート9に位相が同相、かつ電力が等しい高周波が分配される。つまり、封止枠40の各封止枠部の幅と長さを前記の条件を満たすように形成し、封止枠40にポート7、ポート8、ポート9、およびポート10の各ポートを直接接続することで、気密状態を保ったまま中空構造を実現しつつ、封止枠40自体がラットレース回路の部材として機能する。なお、トランジスタ50のドレインが接続されたポート14、およびトランジスタ51のドレインが接続されたポート13は、トランジスタで増幅された高周波を取り出すポートとなる。
上記の接続例は、封止枠40を分配器の回路部材として使用する例であるが、封止枠40を合成器の回路部材として用いることもできる。抵抗体24を介してポート10を接地し、例えば、ポート7とポート14とを整合回路を介して接続し、ポート9とポート13とを整合回路として接続することにより、トランジスタ50とトランジスタ51で増幅された高周波を電力合成する合成器として使用でき、ポート8から電力合成された高周波出力を取り出すことができる。合成する2つの高周波は、封止枠40に接続されたポート7およびポート9の位置での位相が同相の高周波とする必要がある。これに限らず、ポート7、ポート8、ポート9、ポート10のいずれか一つのポートを高周波を出力するポートとし、その他の三つのポートの内2つのポートから、ポートの構成に合わせて位相が同相、あるいは180度異なる位相の高周波を入力し、他のポートを抵抗を介して接地することで出力のポートから合成された高周波を取り出すことができる。
実装スペースの問題から、従来別々に実装されていた中空構造を有した半導体装置と分配器、あるいは合成器において、封止枠自体にラットレース回路としての機能を付加することで、実装面積の大幅な縮小、および分配器あるいは合成器の実装の手間の削減を実現する。またプロセス用のマスク変更のみで機能を付加できるため、外付けの分配器あるいは合成器を購入するよりも低コストで実装できる。特にKu帯などの高周波帯になるほど、回路サイズが小さくなり、外部基板上に配置するよりも小型化の効果が大きくなる。
実施の形態1では、封止枠30と4個のポートにより90度ハイブリッド回路を構成する例について、実施の形態2では、封止枠40と4個のポートによりラットレース回路を構成する例について説明した、これに限らず封止枠に高周波を伝送するようにして、封止枠を90度ハイブリッド回路あるいはラットレース回路以外の高周波の回路部材として動作させることもできる。
このように、本願が開示する半導体装置によれば、封止枠を高周波の回路部材として動作させるようにしたため、封止枠とは別に実装されていた高周波の回路部材を封止枠が兼用する構成にでき、半導体装置を小型化できるという効果がある。
本願には、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 デバイス基板、2 キャップ基板、7、8、9、10 ポート、30、40 封止枠、50、51 トランジスタ

Claims (6)

  1. 高周波を増幅するトランジスタを含む半導体回路が形成されたデバイス基板と、キャップ基板と、前記デバイス基板と前記キャップ基板との間に、前記半導体回路が形成された領域を囲む空間を形成して気密封止する導電体の封止枠とを備えた半導体装置において、
    前記半導体回路は2個の高周波増幅器を含み、前記封止枠が90度ハイブリッド回路の線路として構成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 高周波を増幅するトランジスタを含む半導体回路が形成されたデバイス基板と、キャップ基板と、前記デバイス基板と前記キャップ基板との間に、前記半導体回路が形成された領域を囲む空間を形成して気密封止する導電体の封止枠とを備えた半導体装置において、
    前記半導体回路は2個の高周波増幅器を含み、前記封止枠がラットレース回路の線路として構成されることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記封止枠が、分配器の回路部材として構成されることを特徴とする請求項またはに記載の半導体装置。
  4. 前記封止枠が、合成器の回路部材として構成されることを特徴とする請求項またはに記載の半導体装置。
  5. 前記封止枠の幅が、一部で異なる幅であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記キャップ基板に、ビア部により表面と裏面とを貫通する導電体のポートを備え、前記ポートと前記封止枠とが電気的に接続され、前記ポートを介して封止枠に高周波が伝送されることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の半導体装置。
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