JP6418531B2 - レジスト現像装置、レジスト現像方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

レジスト現像装置、レジスト現像方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、レジスト現像装置、レジスト現像方法及び半導体装置の製造方法に関する。
従来、複数の半導体ウェーハを所定間隔で平行に収納可能なキャリアを公転運動させながら当該キャリアに向かって現像液を噴射して、半導体ウェーハに形成されているレジストを現像するレジスト現像装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
従来のレジスト現像装置900は、図12に示すように、回転軸Aを中心に自転運動する回転体910と、回転体910に支持され、キャリア100を公転運動させるためにキャリア100を保持した状態で回転軸Aを中心に公転運動するクレイドル920と、キャリア100の公転運動における軌道の内側に配設され、キャリア100の公転運動における軌道の内側から当該軌道の外側に向かって現像液を噴射する複数のスプレーノズル932を備える。複数のスプレーノズル932はノズル複合体930の一部である。
従来のレジスト現像装置900は、図13に示すように、スプレーノズル932における現像液の噴射方向と半導体ウェーハWの裏面とのなす角が0°となるように構成されている(すなわち、スプレーノズル932における現像液の噴射方向と半導体ウェーハWの裏面とが平行となるように構成されている。図13(a)参照。)。また、従来のレジスト現像装置900におけるスプレーノズル932は円形の噴射孔933を有するスプレーノズルである(図13(b)参照。)。このため、スプレーノズル932は、スプレーノズル932から噴射方向側に向かってみたとき、円形の噴射範囲で現像液を噴射する。
なお、半導体ウェーハWの裏面とは、半導体ウェーハWを収納したキャリア100をクレイドルに保持させたときの鉛直下側の面をいう。また、半導体ウェーハWの裏面に対する表の面(以下、単に半導体ウェーハWの表面という)とは、半導体ウェーハWを収納したキャリア100をクレイドルに保持させたときの鉛直上側の面をいう。
従来のレジスト現像装置900によれば、複数のスプレーノズル932を備えるため、半導体ウェーハに形成されているレジストを現像する際に複数のスプレーノズル932から絶えず新しい現像液を噴射可能であり、レジストを効率よく現像することが可能となる。
また、従来のレジスト現像装置900によれば、複数の半導体ウェーハWを収納可能なキャリア100に向かって現像液を噴射して半導体ウェーハWに形成されているレジストを現像するため、複数の半導体ウェーハWを一度に現像処理することが可能となる。その結果、従来のレジスト現像装置900は、生産性の高いレジスト現像装置となる。
実開昭55−108742号公報
しかしながら、レジスト現像装置の技術分野においては、半導体ウェーハの現像を一層確実に行うために、半導体ウェーハに一層多くの現像液を供給したいという要求がある。しかも、噴射する現像液の量を単純に増やすのでは現像液の無駄が多くなってしまうため、現像液の量を増やすことなく上記要求を満たすことが好ましい。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、噴射する現像液の量を増やさなくても、従来のレジスト現像装置よりも半導体ウェーハに一層多くの現像液を供給することが可能なレジスト現像装置を提供することを目的とする。また、このようなレジスト現像装置を用いて現像するレジスト現像方法を提供することを目的とする。さらにまた、このようなレジスト現像方法を用いた半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
[1]本発明のレジスト現像装置は、複数の半導体ウェーハを所定間隔で平行に収納可能なキャリアを公転運動させながら当該キャリアに向かって現像液を噴射して、前記半導体ウェーハに形成されているレジストを現像するレジスト現像装置であって、回転軸を中心に自転運動可能な回転体と、前記回転体に支持され、前記キャリアを保持した状態で前記回転軸を中心とする所定の回転方向に沿って公転運動可能なクレイドルと、前記キャリアの前記公転運動における軌道の内側に配設され、前記軌道の内側から前記軌道の外側に向かって前記現像液を噴射する複数の内側スプレーノズルとを備え、前記レジスト現像装置における任意の構成要素を前記回転軸と垂直な側からみた場合に、前記公転運動の上手側を一方の側とし、前記公転運動の下手側を他方の側とするとき、前記複数の内側スプレーノズルのうち少なくとも1つの内側スプレーノズルは、前記現像液の噴射範囲のうち前記一方の側の噴射範囲を、前記一方の側ほど重力方向下側に、かつ、前記他方の側ほど重力方向上側に、前記回転軸に対して斜めに規定する噴射孔を有することを特徴とする。
[2]本発明のレジスト現像装置においては、前記噴射孔を有する前記内側スプレーノズルの前記現像液の噴射方向から見たとき、前記噴射孔の前記一方の側において前記噴射範囲を規定する部分の最上部と最下部とを結ぶ直線と、前記回転軸とのなす角度が30°〜85°の範囲内にあることが好ましい。
[3]本発明のレジスト現像装置においては、前記噴射孔は、スリット状の形状を有することが好ましい。
[4]本発明のレジスト現像装置においては、前記複数の内側スプレーノズルを構成する全ての内側スプレーノズルが前記噴射孔を有することが好ましい。
[5]本発明のレジスト現像装置においては、前記レジスト現像装置は、前記キャリアの前記公転運動における前記軌道の外側に配設され、前記軌道の外側から前記軌道の内側に向かって前記現像液を噴射する複数の外側スプレーノズルをさらに備えることが好ましい。
[6]本発明のレジスト現像装置においては、前記複数の外側スプレーノズルは、前記複数の内側スプレーノズルの下手側であって、前記回転軸に平行かつ前記複数の内側スプレーノズルの噴射方向を含む第1仮想面と前記第1仮想面に垂直かつ前記回転軸を含む第2仮想面との間に配置され、前記複数の外側スプレーノズルのうち少なくとも1つのスプレーノズルは、前記複数の外側スプレーノズルと前記回転軸とを結ぶ第3仮想面よりも一方の側に向けて前記現像液を噴射することが好ましい。
[7]本発明のレジスト現像方法は、複数の半導体ウェーハを所定間隔で平行に収納可能なキャリアに前記半導体ウェーハを収納して、レジスト現像装置の回転体に支持されたクレイドルに当該キャリアを保持させるキャリア保持工程と、前記キャリアを前記回転体の回転軸を中心に公転運動させながら、前記キャリアの公転運動における軌道の内側に配設された複数の内側スプレーノズルから当該軌道の外側に向かって現像液を噴射することによって前記半導体ウェーハに形成されたレジストを現像するレジスト現像工程とをこの順序で含み、前記複数の内側スプレーノズルを前記回転軸と垂直な側からみた場合に、前記公転運動の上手側を一方の側とし、前記公転運動の下手側を他方の側とするとき、前記レジスト現像工程においては、前記複数の内側スプレーノズルのうち少なくとも1つの内側スプレーノズルから、前記現像液の噴射範囲のうち前記一方の側の噴射範囲を、前記一方の側ほど重力方向下側に、かつ、前記他方の側ほど重力方向上側に、前記回転軸に対して斜めに規定して前記現像液を噴射することを特徴とする。
[8]本発明の半導体装置の製造方法は、複数の半導体ウェーハにレジストを塗布するレジスト塗布工程と、前記レジストを露光して前記レジストに所定のパターンを転写するパターン転写工程と、所定のパターンが転写された前記レジストを現像してレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程とをこの順序で含む半導体装置の製造方法であって、前記レジストパターン形成工程は、前記複数の半導体ウェーハを所定間隔で平行に収納可能なキャリアに前記半導体ウェーハを収納して、レジスト現像装置の回転体に支持されたクレイドルに当該キャリアを保持させるキャリア保持工程と、前記キャリアを前記回転体の回転軸を中心に公転運動させながら、前記キャリアの公転運動における軌道の内側に配設された複数の内側スプレーノズルから当該軌道の外側に向かって現像液を噴射することによって前記半導体ウェーハに形成された前記レジストを現像するレジスト現像工程とをこの順序で含み、前記複数の内側スプレーノズルを前記回転軸と垂直な側からみた場合に、前記公転運動の上手側を一方の側とし、前記公転運動の下手側を他方の側とするとき、前記レジスト現像工程においては、前記複数の内側スプレーノズルのうち少なくとも1つの内側スプレーノズルから、前記現像液の噴射範囲のうち前記一方の側の噴射範囲を、前記一方の側ほど重力方向下側に、かつ、前記他方の側ほど重力方向上側に、前記回転軸に対して斜めに規定して前記現像液を噴射するレジスト現像方法を用いて前記レジストを現像することを特徴とする。
本発明のレジスト現像装置によれば、複数の内側スプレーノズルのうち少なくとも1つの内側スプレーノズルは、現像液の噴射範囲のうち一方の側(クレイドルの公転運動の上手側。つまり、レジスト現像時において半導体ウェーハが現像液の噴射範囲に突入する側)の噴射範囲を、一方の側ほど重力方向下側に、かつ、他方の側(クレイドルの公転運動の下手側。つまり、レジスト現像時において半導体ウェーハが現像液の噴射範囲から脱出する側)ほど重力方向上側に、回転軸に対して斜めに規定する噴射孔を有する。このため、一方の側を斜めに規定した現像液の噴射範囲に半導体ウェーハを突入させることで、半導体ウェーハの進行方向側の端部を浮き上がらせることができる。端部が浮き上がった状態の半導体ウェーハは、端部が浮き上がっていない状態の半導体ウェーハよりも多くの現像液と接触するようになる。その結果、噴射する現像液の量を増やさなくても、従来のレジスト現像装置よりも半導体ウェーハに一層多くの現像液を供給することが可能となる。
本発明のレジスト現像方法によれば、本発明のレジスト現像装置を用いて現像を行うため、噴射する現像液の量を増やさなくても、従来のレジスト現像装置を用いて現像を行うよりも半導体ウェーハに一層多くの現像液を供給することが可能となる。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、本発明のレジスト現像装置を用いて現像を行う本発明のレジスト現像方法を含むため、半導体ウェーハの現像を一層確実に行うことが可能となり、その結果、高い歩留りで半導体装置を製造することが可能となる。
実施形態1に係るレジスト現像装置1の図である。図1(a)はレジスト現像装置1の側断面図であり、図1(b)はレジスト現像装置1の平面図である。なお、図1はキャリア100を装着した状態で図示している。また、図1(b)においては、クレイドル20の図示を省略している。さらに、図1(a)においては、内側スプレーノズル32は、1つについてのみ符号を図示している。以降の図面においても、スプレーノズルについては1つについてのみ符号を図示することもある。 キャリア100の斜視図である。 実施形態1における内側ノズル複合体30を説明するために示す図である。図3(a)は複数の内側スプレーノズル32(内側ノズル複合体30)とキャリア100との関係を説明するために示す図であり、図3(b)は内側ノズル複合体30の正面図であり、図3(c)は内側スプレーノズル32の正面図である。なお、図3(a)では、クレイドル20等説明に不要な構成要素の図示は省略している。 実施形態1における内側スプレーノズル32の現像液の噴射範囲32aと半導体ウェーハWとの関係を説明するために示す図である。図4(a)は噴射範囲32aに半導体ウェーハWが突入する直前の様子を示す模式図であり、図4(b)は噴射範囲32aの中を半導体ウェーハWが通過する様子を示す模式図である。なお、図4では、キャリア100等の説明に不要な構成要素の図示は省略している。 実施形態1に係る半導体装置の製造方法のフローチャートである。 実施形態2に係るレジスト現像装置2の図である。図6(a)はレジスト現像装置2の側断面図であり、図6(b)はレジスト現像装置2の平面図である。なお、図6はキャリア100を装着した状態で図示している。また、図6(b)においては、クレイドル20の図示を省略している。 実施形態2における内側スプレーノズル32及び外側スプレーノズル42の正面図である。図7(a)は内側スプレーノズル32の正面図であり、図7(b)は外側スプレーノズル42の正面図である。なお、図7(a)は図3(c)と同様の図であるが、内側スプレーノズル32と外側スプレーノズル42との比較のために再掲する。 実施形態3に係るレジスト現像装置3を説明するために示す図である。図8(a)はレジスト現像装置3の平面図であり、図8(b)は外側ノズル複合体60の正面図であり、図8(c)は外側スプレーノズル62の正面図である。 変形例1における内側ノズル複合体70の正面図である。図9においては、内側ノズル複合体70の上半分だけを表示している。 変形例2における内側スプレーノズル82の正面図である。 変形例3における内側スプレーノズル92の正面図である。 従来のレジスト現像装置900を説明するために示す図である。 従来のレジスト現像装置900におけるノズル複合体930を説明するために示す図である。図13(a)はノズル複合体930とキャリア100との関係を説明するために示す図であり、図13(b)はスプレーノズル932の正面図(噴射孔933側からみた図)である。
以下、本発明のレジスト現像装置、レジスト現像方法及び半導体装置の製造方法について、図に示す実施形態に基づいて説明する。
なお、本発明のレジスト現像装置等を説明する図面においては、回転軸Aに沿う方向をz軸、z軸に垂直な一方の方向(実施形態1において内側スプレーノズル32が現像液を噴射する方向と平行な方向)をx軸、z軸に垂直な他方の方向(実施形態1において内側スプレーノズル32が現像液を噴射する方向と垂直な方向)をy軸として座標を図示する。
本明細書の説明で「上」又は「重力方向上側」というときには、鉛直方向に沿って上又は上側(重力方向とは反対の方向又はその側)であることを意味する。また、本明細書の説明で「下」又は「重力方向下側」というときには、鉛直方向に沿って下又は下側(重力方向に沿う方向又はその側)であることを意味する。
また、本明細書の説明で「噴射方向」というときには、スプレーノズルの正面視中心から噴射された現像液の噴射方向(スプレーノズルの正面視中心から現像液が噴射されない場合には、スプレーノズルから噴射される現像液の噴射方向を平均した方向)のことをいう。
[実施形態1]
まず、実施形態1に係るレジスト現像装置1の構成を説明する。
実施形態1に係るレジスト現像装置1は、複数の半導体ウェーハWを所定間隔で平行に収納可能なキャリア100を公転運動させながら当該キャリア100に向かって現像液を噴射して、半導体ウェーハWに形成されているレジストを現像するレジスト現像装置である。
レジスト現像装置1は、図1に示すように、回転体10と、クレイドル20と、複数の内側スプレーノズル32を有する内側ノズル複合体30と、チャンバー50とを備える。
半導体ウェーハWは、両面にレジストが塗布された後、当該レジストに所定のパターンが転写された状態となっている。半導体ウェーハWとしては、シリコンウェーハ、SiCウェーハ、GaNウェーハ等を用いることができる。
キャリア100は、図2に示すように、底面部110と、底面部110の外縁から立設された側面部120と、半導体ウェーハWを出し入れするための開口部130と、内側に配設された複数の溝140を備える。底面部110の中央には孔が空いており、現像液や空気が出入り可能となっている。キャリア100は、内側の溝140に複数の半導体ウェーハWの周縁部を差し込むことで複数の半導体ウェーハWを所定間隔で平行に収納可能である。キャリア100に収納可能な半導体ウェーハWの枚数は、例えば、25枚である。キャリア100の材質としては、ポリプロピレンやポリカーボネート等の樹脂が主に用いられる。
回転体10は、図1(a)に示すように、駆動部(実施形態1ではチャンバー50の外部に設けられている。)によって、回転軸Aを中心に自転運動可能である。回転体10は、チャンバー50内の下部に設けられたターンテーブル12と当該ターンテーブル12に設けられた支持部14とを有する。
ターンテーブル12は、回転軸Aに垂直な円盤形状をしており、回転軸Aを中心に回転可能である。
支持部14は、ターンテーブル12に接続され、後述するクレイドル20を支持する構造を有する。
なお、回転体10は、チャンバー50内の上側に配設された回転レールをさらに有してもよい。このような構成とすることにより、クレイドル20を上側からも支持することが可能となる。
回転体10の回転速度は、50〜200rpmとすることが好ましく、例えば、150rpmとすることができる。回転速度が50rpm未満の場合には現像効率が悪い。また、回転速度が200rpmを超える場合には、公転運動が速すぎて、半導体ウェーハWに現像液を供給することが困難となる。
クレイドル20は、回転体10に支持され、キャリア100を保持した状態で回転軸Aを中心とする所定の回転方向Dに沿って公転運動可能である。クレイドル20は、キャリア100の側面部120を囲むことができるように構成されたかご体である。
キャリア100をクレイドル20に嵌め込むことによって、クレイドル20はキャリア100を保持する。このとき、半導体ウェーハWを出し入れするための開口部130は、回転軸A側を向いている。
クレイドル20は、回転体10の支持部14に支持されている。このため、回転体10が自転運動を開始すると、その回転にあわせてクレイドル20が回転軸Aを中心に公転運動する。クレイドル20の公転運動の軌道は、図1(b)に示すように円軌道である(符号D参照。)。
クレイドル20は、図1(a)に示すように、半導体ウェーハWが水平となるようにキャリア100を保持するように構成されている。
内側ノズル複合体30は、図1(a)及び図3に示すように、複数の内側スプレーノズル32とノズル基部34とからなる。
複数の内側スプレーノズル32は、図1に示すように、キャリア100の公転運動における軌道の内側に配設され、軌道の内側から軌道の外側に向かって現像液を噴射する。内側スプレーノズル32における現像液の噴射方向は、回転軸Aに対して垂直な方向(水平方向)である。
ここで、実施形態1における内側スプレーノズル32について、さらに説明する。
方向をわかりやすくするため、レジスト現像装置1における任意の構成要素を回転軸Aと垂直な側からみた場合に、クレイドル20の公転運動の上手側を一方の側とし、クレイドル20の公転運動の下手側を他方の側とする。
複数の内側スプレーノズル32を構成する全ての内側スプレーノズル32は、現像液の噴射範囲のうち一方の側の噴射範囲を、一方の側ほど重力方向下側に、かつ、他方の側ほど重力方向上側に、回転軸Aに対して斜めに規定する噴射孔33を有する(噴射範囲については、図4の符号32a参照。)。
噴射孔33を有する内側スプレーノズル32の現像液の噴射方向から見たとき(図3(c)参照。)、噴射孔33の一方の側において噴射範囲を規定する部分の最上部と最下部とを結ぶ直線L1と、回転軸Aとのなす角度θが30°〜85°の範囲内にある。ここでいう「なす角度」は、ある直線と他の直線とが交差するときにできる2つの角のうち小さい方の角の角度のことをいう。角度θの範囲設定の意味は後述する。
噴射孔33は、図3(b),(c)に示すように、スリット状の形状を有する。
噴射孔33から噴射された現像液は、図4に示すように、一方の側の噴射範囲が、一方の側ほど重力方向下側に、かつ、他方の側ほど重力方向上側に、回転軸Aに対して斜めに規定されている。ここに半導体ウェーハWが突入すると、斜めに規定された現像液の噴射範囲に乗るようにして、半導体ウェーハWが浮き上がる(図4(b)参照。)。なお、図4(b)において符号hで示す破線は、水平を示す基準線である。
ところで、直線L1と回転軸Aとのなす角度θが30°〜85°の範囲内にあることとしたのは、以下の理由による。すなわち、角度θが30°より小さい場合には、噴射範囲を規定する角度が急すぎて、半導体ウェーハWを十分に浮かせることができないことがあるためである。また、角度θが85°より大きい場合には、噴射範囲を規定する角度が浅すぎて、やはり半導体ウェーハWを十分に浮かせることができないことがあるためである。
なお、上記観点からは、直線L1と回転軸Aとがなす角度θは40°〜80°の範囲内にあることが一層好ましい。実施形態1における角度θは40°〜80°の範囲内にあり、例えば、60°である。
ノズル基部34は、回転軸A上に設けられている。複数の内側スプレーノズル32は、ノズル基部34上に、所定の間隔で、かつ、鉛直方向に一列になるように配設されている。
内側スプレーノズル32から噴射される現像液としては、レジストに対応するものを用いることができ、例えば、キシレンやイソパラフィン系炭化水素を用いることができる。
内側ノズル複合体30は、現像液の噴射量を調整する機能をさらに有する。現像液の噴射量については後述する。
チャンバー50は、隔壁で覆われた円筒形状をしており、回転体10の一部、クレイドル20及び複数の内側スプレーノズル32を内部に格納している。チャンバー50内には、上部に空気流入口(図示せず。)が設けられ、下部に吸引ポンプ(図示せず。)が設けられている。レジスト現像装置1を使用する際、吸引ポンプによってチャンバー50内の空気が吸引され、吸気流入口からは空気が流入する。このため、チャンバー50内においては、上から下に流れる空気の流れが形成されることになる。
次に、実施形態1に係るレジスト現像方法及び実施形態1に係る半導体装置の製造方法を説明する。
実施形態1に係る半導体装置の製造方法は、図5に示すように、「半導体ウェーハ準備工程S10」、「レジスト塗布工程S20」、「パターン転写工程S30」、「レジストパターン形成工程S40」及び「素子形成工程S50」をこの順序で含む。
(a)半導体ウェーハ準備工程S10
まず、半導体ウェーハWを準備する。実施形態1においては、半導体ウェーハWの表面及び裏面に酸化膜(図示せず。)が形成されている。
(b)レジスト塗布工程S20
次に、半導体ウェーハWの両面にレジストを塗布する。具体的には、スピンコーターやスリットコーター等を用いて、半導体ウェーハWを回転させながらレジスト液を滴下して半導体ウェーハWの表面及び裏面に均一な厚さのレジストを塗布する。実施形態1においては、感光しない部分が現像されるタイプ(ネガタイプ)のレジストを用いる。
(c)パターン転写工程S30
次に、半導体ウェーハW上のレジストに所定のパターンを転写する。具体的には、露光装置、例えば、ステッパ、ミラープロジェクション、密着式・近接式露光装置、表裏同時露光装置等にフォトマスクを装着し、フォトマスクと半導体ウェーハWを目合わせする。次に、フォトマスクを通して紫外光(可視光又はレーザーでもよく、レジストの種類によって適切なものを用いることができる。)をレジストに露光し、所定のパターンを転写する。なお、表面と裏面に形成されるパターンは同じでもよいし、異なっていてもよい。
(d)レジストパターン形成工程S40
次に、所定のパターンが転写されたレジストを現像することによって、レジストパターンを形成する。レジストパターン形成工程S40は、「キャリア保持工程S41」と「レジスト現像工程S42」と「リンス工程S45」とをこの順序で含む。このうち、「キャリア保持工程S41」及び「レジスト現像工程S42」は、実施形態1に係るレジスト現像方法である。
(d−1)キャリア保持工程S41
まず、複数の半導体ウェーハWを所定間隔で平行に収納可能なキャリア100にレジストに所定のパターンが転写された半導体ウェーハWを収納して、レジスト現像装置1の回転体10に支持されたクレイドル20に当該キャリア100を保持させる。具体的には、キャリア100の内側に形成された溝140に各半導体ウェーハWの周縁部を差し込むことで各半導体ウェーハWを所定間隔で平行に収納する。
(d−2)レジスト現像工程S42
次に、キャリア100を回転体10の回転軸Aを中心に公転運動させながら、キャリア100の公転運動における軌道の内側に配設された複数の内側スプレーノズル32から当該軌道の外側に向かって現像液を噴射することによって半導体ウェーハWに形成されたレジストを現像するレジスト現像工程S42を実施する。このようにすることによって、レジストのうち感光していない部分が現像され、レジストのうち感光した部分がレジストパターンとして残る。
ここで、レジスト現像装置1を説明したときと同様に、複数の内側スプレーノズル32を回転軸Aと垂直な側からみた場合に、クレイドル20の公転運動の上手側を一方の側とし、クレイドル20の公転運動の下手側を他方の側とする。
レジスト現像工程S42においては、複数の内側スプレーノズル32のうち少なくとも1つの内側スプレーノズル32(実施形態1においては全ての内側スプレーノズル32)から、現像液の噴射範囲のうち一方の側の噴射範囲を、一方の側ほど重力方向下側に、かつ、他方の側ほど重力方向上側に、回転軸Aに対して斜めに規定して現像液を噴射する。
レジスト現像工程S42においては、現像液を噴射するとともにキャリア100を公転運動させるため、現像された非感光レジスト(ネガ)を半導体ウェーハWの裏面からキャリア100の公転運動における軌道の外側へ公転運動の遠心力によって振り飛ばすだけでなく、内側スプレーノズル32から噴射された現像液の流れによっても振り飛ばすことが可能となる。その結果、現像された非感光レジスト(ネガ)が半導体ウェーハWに付着するのを防ぐことが可能となる。
(d−3)リンス工程S45
次に、内側スプレーノズル32からリンス液(主に、イソプロピルアルコール、酢酸ブチル等)を噴射して、半導体ウェーハWの表面及び裏面に対する現像を停止する。このようにすることにより、半導体ウェーハWの表面及び裏面の過現像を防止することが可能となる。
以上の工程により、半導体ウェーハWにレジストパターンを形成することが可能となる。
(e)素子形成工程S50
次に、レジストパターン形成工程S40で形成されたレジストパターンに従って、エッチングやイオン注入を半導体ウェーハWに実施して素子形成を行う。その後、レジストパターンをプラズマアッシングや有機系薬品、強酸等(例えば、硫酸及び過酸化水素水、発煙硝酸)で除去する。
その後、素子形成、酸化膜形成、電極形成等を行うことにより、半導体装置を製造することができる。
以下、実施形態1に係るレジスト現像装置1、レジスト現像方法及び半導体装置の製造方法の効果について説明する。
実施形態1に係るレジスト現像装置1によれば、内側スプレーノズル32は、現像液の噴射範囲のうち一方の側の噴射範囲を、一方の側ほど重力方向下側に、かつ、他方の側ほど重力方向上側に、回転軸Aに対して斜めに規定する噴射孔33を有する。このため、一方の側を斜めに規定した現像液の噴射範囲に半導体ウェーハWを突入させることで、半導体ウェーハWの進行方向側の端部を浮き上がらせることができる。端部が浮き上がった状態の半導体ウェーハWは、端部が浮き上がっていない状態の半導体ウェーハよりも多くの現像液と接触するようになる。その結果、噴射する現像液の量を増やさなくても、従来のレジスト現像装置よりも半導体ウェーハWに一層多くの現像液を供給することが可能となる。
また、実施形態1に係るレジスト現像装置1によれば、複数の内側スプレーノズル32を備えるため、半導体ウェーハWに形成されているレジストを現像する際に、複数の内側スプレーノズル32から絶えず新しい現像液を噴射可能であり、レジストを効率よく現像することが可能となる。
また、実施形態1に係るレジスト現像装置1によれば、複数の半導体ウェーハWを収納可能なキャリア100に向かって現像液を噴射して半導体ウェーハWに形成されているレジストを現像するため、複数の半導体ウェーハWを一度に現像処理することが可能となる。その結果、実施形態1に係るレジスト現像装置1は、生産性の高いレジスト現像装置となる。
また、実施形態1に係るレジスト現像装置1によれば、直線L1と回転軸Aとのなす角度θが30°〜85°の範囲内にあるため、噴射範囲を規定する角度を適切なものとして、半導体ウェーハWを十分に浮かせることが可能となる。
また、実施形態1に係るレジスト現像装置1によれば、直線L1と回転軸Aとのなす角度θが40°〜80°の範囲内にあるため、噴射範囲を規定する角度を一層適切なものとして、半導体ウェーハWを一層十分に浮かせることが可能となる。
また、実施形態1に係るレジスト現像装置1によれば、噴射孔33は、スリット状の形状を有するため、比較的単純な形状の噴射孔33で半導体ウェーハWに一層多くの現像液を供給することが可能となる。
また、実施形態1に係るレジスト現像装置1によれば、複数の内側スプレーノズル32を構成する全ての内側スプレーノズル32が噴射孔33を有するため、複数の半導体ウェーハW全てについて一層多くの現像液を供給することが可能となる。
実施形態1に係るレジスト現像方法によれば、実施形態1に係るレジスト現像装置1を用いて現像を行うため、噴射する現像液の量を増やさなくても、従来のレジスト現像装置を用いて現像を行うよりも半導体ウェーハWに一層多くの現像液を供給することが可能となる。
実施形態1に係る半導体装置の製造方法によれば、実施形態1に係るレジスト現像装置1を用いて現像を行う実施形態1に係るレジスト現像方法を含むため、半導体ウェーハWの現像を一層確実に行うことが可能となり、その結果、高い歩留りで半導体装置を製造することが可能となる。
[実施形態2]
実施形態2に係るレジスト現像装置2は、基本的には実施形態1に係るレジスト現像装置1と同様の構成を有するが、複数の外側スプレーノズルを備える点で実施形態1に係るレジスト現像装置1の場合と異なる。すなわち、実施形態2に係るレジスト現像装置2は、図6に示すように、キャリア100の公転運動における軌道の外側に配設され、軌道の外側から軌道の内側に向かって現像液を噴射する複数の外側スプレーノズル42を備える。なお、複数の外側スプレーノズル42は、外側ノズル複合体40の構成要素である。
外側ノズル複合体40は、図6(a)に示すように、複数の外側スプレーノズル42とノズル基部44とからなる。外側ノズル複合体40は、以下で説明する事項以外は内側ノズル複合体30と基本的に同様の構成を有する。
複数の外側スプレーノズル42は、回転軸A及び複数の内側スプレーノズル32の噴射方向により規定される第1仮想面P1に沿う方向に現像液を噴射する(図6(b)参照。)。
複数の外側スプレーノズル42を構成する全ての外側スプレーノズル42は、現像液の噴射範囲のうち一方の側の噴射範囲を、一方の側ほど重力方向下側に、かつ、他方の側ほど重力方向上側に、回転軸Aに対して斜めに規定する噴射孔43を有する(図7(b)参照。)。なお、外側スプレーノズル42は内側スプレーノズル32とは反対側に向かって現像液を噴射するため、外側スプレーノズル42における噴射孔43の形状は内側スプレーノズル32における噴射孔33の形状とは鏡面対称の関係にある(図7参照。)。
噴射孔43を有する外側スプレーノズル42の現像液の噴射方向から見たとき(図7(b)参照。)、噴射孔43の一方の側において噴射範囲を規定する部分の最上部と最下部とを結ぶ直線L2と、回転軸Aとのなす角度θが30°〜85°の範囲内にある。直線L2と回転軸Aとのなす角度θについても好ましい範囲は、実施形態1における直線L1と回転軸Aとのなす角度θと同様であるため、説明を省略する。
なお、外側スプレーノズル42が噴射孔43を有することの効果は、内側スプレーノズル32が噴射孔33を有することの効果と同様である。
噴射孔43は、スリット状の形状を有する。
このように、実施形態2に係るレジスト現像装置2は、複数の外側スプレーノズルを備える点が実施形態1に係るレジスト現像装置1の場合とは異なるが、内側スプレーノズル32が噴射孔33を有するため、実施形態1に係るレジスト現像装置1と同様に半導体ウェーハWの進行方向側の端部を浮き上がらせることができる。このため、実施形態2に係るレジスト現像装置2によれば、実施形態1に係るレジスト現像装置1と同様に、噴射する現像液の量を増やさなくても、従来のレジスト現像装置よりも半導体ウェーハWに一層多くの現像液を供給することが可能となる。
また、実施形態2に係るレジスト現像装置2によれば、複数の外側スプレーノズル42を備えるため、半導体ウェーハWのうち公転運動の外縁に位置する領域にも現像液がかかりやすくなる。その結果、実施形態2に係るレジスト現像装置2によれば、半導体ウェーハWの当該領域における現像不良の発生を十分に抑制することが可能となる。
なお、実施形態2に係るレジスト現像装置2は、複数の外側スプレーノズルを備える点以外の点においては実施形態1に係るレジスト現像装置1と同様の構成を有するため、実施形態1に係るレジスト現像装置1が有する効果のうち該当する効果を有する。
[実施形態3]
実施形態3に係るレジスト現像装置3は、基本的には実施形態2に係るレジスト現像装置2と同様の構成を有するが、複数の外側ノズルの構成が異なる。すなわち、実施形態3に係るレジスト現像装置3においては、図8に示すように、複数の外側スプレーノズル62を有する外側ノズル複合体60は、複数の内側スプレーノズル32の下手側であって、回転軸Aに平行かつ複数の内側スプレーノズル32の噴射方向を含む第1仮想面P1と第1仮想面P1に垂直かつ回転軸Aを含む第2仮想面P2との間に配置される。
複数の外側スプレーノズル62のうち少なくとも1つの外側スプレーノズル62(実施形態3においては全ての外側スプレーノズル62)は、複数の外側スプレーノズル62と回転軸Aとを結ぶ第3仮想面P3よりも一方の側(公転運動の上手側)に向けて現像液を噴射する。
外側ノズル複合体60は、基本的には実施形態2における外側ノズル複合体40と同様の構成を有するが、図8(b),(c)に示すように、全ての外側スプレーノズル62が円形の噴射孔63を有する。
このように、実施形態3に係るレジスト現像装置3は、複数の外側スプレーノズルの構成が実施形態2に係るレジスト現像装置2の場合とは異なるが、内側スプレーノズル32が噴射孔33を有するため、実施形態2に係るレジスト現像装置2と同様に半導体ウェーハWの進行方向側の端部を浮き上がらせることができる。このため、実施形態3に係るレジスト現像装置3によれば、実施形態2に係るレジスト現像装置2と同様に、噴射する現像液の量を増やさなくても、従来のレジスト現像装置よりも半導体ウェーハWに一層多くの現像液を供給することが可能となる。
また、実施形態3に係るレジスト現像装置3によれば、複数の外側スプレーノズル62は、複数の内側スプレーノズル32の下手側であって、第1仮想面P1と、第2仮想面P2との間に配置され、複数の外側スプレーノズル62のうち少なくとも1つの外側スプレーノズル62(実施形態3においては全ての外側スプレーノズル62)は、第3仮想面P3よりも一方の側に向けて現像液を噴射するため、複数の内側スプレーノズル32で浮かせた半導体ウェーハWの裏面に複数の外側スプレーノズル62からの現像液が供給される。その結果、実施形態3に係るレジスト現像装置3によれば、半導体ウェーハWの裏面により一層多くの現像液を供給し、半導体ウェーハWの裏面における現像不良の発生を一層減少させることが可能となる。
なお、実施形態3に係るレジスト現像装置3は、複数の外側スプレーノズルの構成以外の点においては実施形態2に係るレジスト現像装置2と同様の構成を有するため、実施形態2に係るレジスト現像装置2が有する効果のうち該当する効果を有する。
以上、本発明を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)上記各実施形態において記載した構成要素の数、材質、形状、位置、大きさ、角度等は例示であり、本発明の効果を損なわない範囲において変更することが可能である。
(2)上記各実施形態においては、複数の内側スプレーノズルとして、全て同様の構成を有する内側スプレーノズルからなるものを用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、最上段の内側スプレーノズル72のみ、現像液の噴射範囲のうち一方の側の噴射範囲を、一方の側ほど重力方向下側に、かつ、他方の側ほど重力方向上側に、回転軸に対して斜めに規定する噴射孔を有し、他の内側スプレーノズル76は円形の噴射孔を有するようにしてもよい。また、レジスト現像装置の種類や性質に応じて、噴射孔を有する内側スプレーノズルを任意の場所に及び任意の個数で用いることができる。
なお、これは複数の外側スプレーノズルにおいても同様である。
(3)上記各実施形態においては、スリット状の形状を有する噴射孔を有する内側スプレーノズル及び外側スプレーノズルを用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図10に示すように、円形の一方の側を斜めに埋めたような形状の噴射孔を用いてもよいし、図11に示すように、階段状の縁を有する噴射孔を用いてもよい。もちろん、現像液の噴射範囲のうち一方の側の噴射範囲を、一方の側ほど重力方向下側に、かつ、他方の側ほど重力方向上側に、回転軸に対して斜めに規定する噴射孔であれば、上記以外の形状の噴射孔を用いることができる。
なお、これは外側スプレーノズルにおいても同様である。
(4)上記各実施形態のレジスト現像装置は、ノズル上下揺動機構(図示せず。)を備えていてもよい。ノズル上下揺動機構は、複数の内側スプレーノズル及び複数の外側スプレーノズルの両方又は片方を上下に揺動させる機構である。
なお、上下揺動の周期や位相はそれぞれ適宜に決定することができるが、上下揺動の周期はキャリアの公転周期と共鳴しないような周期であることが好ましい。
このような構成とすることにより、半導体ウェーハをキャリアのどこに収納するかに関らず半導体ウェーハを均一に現像することが可能となる。
(5)上記各実施形態のレジスト現像装置は、キャリア上下揺動機構(図示せず。)を備えていてもよい。キャリア上下揺動機構は、キャリアを上下に揺動させる機構である。
なお、上下揺動の周期や位相はそれぞれ適宜に決定することができるが、上下揺動の周期はキャリアの公転周期と共鳴しないような周期であることが好ましい。
このような構成とすることにより、半導体ウェーハをキャリアのどこに収納するかに関らず半導体ウェーハを均一に現像することが可能となる。
(6)上記各実施形態のレジスト現像装置は、クレイドルに収納される半導体ウェーハの
重心を中心にキャリアを自転運動させる機能(図示せず。)を有していてもよい。
このような構成とすることで、半導体ウェーハの周辺部にかかる現像液の量を均一にすることが可能となる。
1,2,3…レジスト現像装置、10…回転体、12…ターンテーブル、14…支持部、20…クレイドル、30,70…内側ノズル複合体、32,72,76,82,92…内側スプレーノズル、32a…噴射範囲、33,43,63,83,93…噴射孔、34,44,74…ノズル基部、40,60…外側ノズル複合体、42,62…外側スプレーノズル、50…チャンバー、100…キャリア、110…底面部、120…側面部、130…開口部、140…溝、A…回転軸、D…回転方向、P1…第1仮想面、P2…第2仮想面、P3…第3仮想面、W…半導体ウェーハ、θ…角度

Claims (8)

  1. 複数の半導体ウェーハを所定間隔で平行に収納可能なキャリアを公転運動させながら当該キャリアに向かって現像液を噴射して、前記半導体ウェーハに形成されているレジストを現像するレジスト現像装置であって、
    回転軸を中心に自転運動可能な回転体と、
    前記回転体に支持され、前記キャリアを保持した状態で前記回転軸を中心とする所定の回転方向に沿って公転運動可能なクレイドルと、
    前記キャリアの前記公転運動における軌道の内側に配設され、前記軌道の内側から前記軌道の外側に向かって前記現像液を噴射する複数の内側スプレーノズルとを備え、
    前記レジスト現像装置における任意の構成要素を前記回転軸と垂直な側からみた場合に、前記公転運動の上手側を一方の側とし、前記公転運動の下手側を他方の側とするとき、
    前記複数の内側スプレーノズルのうち少なくとも1つの内側スプレーノズルは、前記現像液の噴射範囲のうち前記一方の側の噴射範囲を、前記一方の側ほど重力方向下側に、かつ、前記他方の側ほど重力方向上側に、前記回転軸に対して斜めに規定する噴射孔を有することを特徴とするレジスト現像装置。
  2. 請求項1に記載のレジスト現像装置において、
    前記噴射孔を有する前記内側スプレーノズルの前記現像液の噴射方向から見たとき、前記噴射孔の前記一方の側において前記噴射範囲を規定する部分の最上部と最下部とを結ぶ直線と、前記回転軸とのなす角度が30°〜85°の範囲内にあることを特徴とするレジスト現像装置。
  3. 請求項1又は2に記載のレジスト現像装置において、
    前記噴射孔は、スリット状の形状を有することを特徴とするレジスト現像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のレジスト現像装置において、
    前記複数の内側スプレーノズルを構成する全ての内側スプレーノズルが前記噴射孔を有することを特徴とするレジスト現像装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のレジスト現像装置において、
    前記レジスト現像装置は、前記キャリアの前記公転運動における前記軌道の外側に配設され、前記軌道の外側から前記軌道の内側に向かって前記現像液を噴射する複数の外側スプレーノズルをさらに備えることを特徴とするレジスト現像装置。
  6. 請求項5に記載のレジスト現像装置において、
    前記複数の外側スプレーノズルは、前記複数の内側スプレーノズルの下手側であって、前記回転軸に平行かつ前記複数の内側スプレーノズルの噴射方向を含む第1仮想面と前記第1仮想面に垂直かつ前記回転軸を含む第2仮想面との間に配置され、
    前記複数の外側スプレーノズルのうち少なくとも1つのスプレーノズルは、前記複数の外側スプレーノズルと前記回転軸とを結ぶ第3仮想面よりも前記一方の側に向けて前記現像液を噴射することを特徴とするレジスト現像装置。
  7. 複数の半導体ウェーハを所定間隔で平行に収納可能なキャリアに前記半導体ウェーハを収納して、レジスト現像装置の回転体に支持されたクレイドルに当該キャリアを保持させるキャリア保持工程と、
    前記キャリアを前記回転体の回転軸を中心に公転運動させながら、前記キャリアの公転運動における軌道の内側に配設された複数の内側スプレーノズルから当該軌道の外側に向かって現像液を噴射することによって前記半導体ウェーハに形成されたレジストを現像するレジスト現像工程とをこの順序で含み、
    前記複数の内側スプレーノズルを前記回転軸と垂直な側からみた場合に、前記公転運動の上手側を一方の側とし、前記公転運動の下手側を他方の側とするとき、
    前記レジスト現像工程においては、前記複数の内側スプレーノズルのうち少なくとも1つの内側スプレーノズルから、前記現像液の噴射範囲のうち前記一方の側の噴射範囲を、前記一方の側ほど重力方向下側に、かつ、前記他方の側ほど重力方向上側に、前記回転軸に対して斜めに規定して前記現像液を噴射することを特徴とするレジスト現像方法。
  8. 複数の半導体ウェーハにレジストを塗布するレジスト塗布工程と、
    前記レジストを露光して前記レジストに所定のパターンを転写するパターン転写工程と、
    所定のパターンが転写された前記レジストを現像してレジストパターンを形成するレジストパターン形成工程とをこの順序で含む半導体装置の製造方法であって、
    前記レジストパターン形成工程は、
    前記複数の半導体ウェーハを所定間隔で平行に収納可能なキャリアに前記半導体ウェーハを収納して、レジスト現像装置の回転体に支持されたクレイドルに当該キャリアを保持させるキャリア保持工程と、
    前記キャリアを前記回転体の回転軸を中心に公転運動させながら、前記キャリアの公転運動における軌道の内側に配設された複数の内側スプレーノズルから当該軌道の外側に向かって現像液を噴射することによって前記半導体ウェーハに形成された前記レジストを現像するレジスト現像工程とをこの順序で含み、
    前記複数の内側スプレーノズルを前記回転軸と垂直な側からみた場合に、前記公転運動の上手側を一方の側とし、前記公転運動の下手側を他方の側とするとき、
    前記レジスト現像工程においては、前記複数の内側スプレーノズルのうち少なくとも1つの内側スプレーノズルから、前記現像液の噴射範囲のうち前記一方の側の噴射範囲を、前記一方の側ほど重力方向下側に、かつ、前記他方の側ほど重力方向上側に、前記回転軸に対して斜めに規定して前記現像液を噴射するレジスト現像方法を用いて前記レジストを現像することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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