JP6415726B2

JP6415726B2 - 収納カバー、およびそれを備えた空気調和機の室内機

Info

Publication number: JP6415726B2
Application number: JP2017530574A
Authority: JP
Inventors: 信志河合; 大石　雅之; 雅之大石; 周平横田
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2015-07-30
Filing date: 2015-07-30
Publication date: 2018-10-31
Anticipated expiration: 2035-07-30
Also published as: AU2015403941B2; JPWO2017017848A1; US20180119985A1; AU2015403941A1; CN107850332A; EP3330629A1; EP3330629B1; US10746434B2; CN107850332B; RU2674712C1; WO2017017848A1; EP3330629A4

Description

本発明は、空気調和機の室内機のリモコン受信部を収納する収納カバー、およびそれを備えた空気調和機の室内機に関するものである。

従来、リモコンの受信性能を確保するため、筐体の一部に正面に向かって斜め下向きに形成された受光面と、受光面の後方に、受光面と対向し、かつ、平行となるように配置された受光部と、を備えた空気調和機の室内機がある（例えば、特許文献１参照）。

また、室内の物体の表面温度を非接触で検出する温度検知センサを備えた空気調和機の室内機がある（例えば、特許文献２参照）。

特開２０１１−１７４９０号公報特開２０１０−２１０２００号公報

特許文献１では、受光面を形成するために、筐体の前側かつ下側の角部を斜めに切り欠いたような形状となっているが、近年、意匠性の観点からスクウエア形状の筐体が求められており、スクウエア形状の筐体でリモコンの受信性能を確保する必要があった。また、特許文献２では、温度検知センサが筐体から突出しており、意匠性がよくないという課題があった。

本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、温度検知センサが筐体から突出する構造の空気調和機の室内機において、意匠性を向上させることができる収納カバー、およびそれを備えた空気調和機の室内機を提供することを目的としている。

本発明に係る収納カバーは、側面視して矩形状の筐体と、前記筐体の下部に設けられ、リモコンからの赤外線信号を受信するリモコン受信部、および、室内の物体の表面温度を非接触で検知する温度検知センサと、を有する収納部と、を備えた空気調和機の室内機の前記収納部に設けられる収納カバーであって、前記筐体の下部から下方に向かって突出して設けられており、正面に向かって斜め下向きに形成された受光面と、前記受光面の後方に形成されたセンサ用開口部と、を備え、前記受光面は、前記リモコン受信部の前方に、前記リモコン受信部と対向し、かつ、平行となるよう形成されており、前記センサ用開口部は、該開口部から前記温度検知センサが突出するように形成されているものである。

本発明に係る収納カバーによれば、温度検知センサが筐体から突出する構造の空気調和機の室内機に用いることで、意匠性を向上させることができる。

本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を正面から見た外観斜視図である。図１の収納部周辺を拡大した外観斜視図である。図１の収納部周辺を分解した斜視図である。本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機の収納部の斜視図である。図４のＡ−Ａ断面図である。本発明の実施の形態に係る収納カバーから開閉蓋を取り外した際の斜視図である。図２の収納部周辺を拡大した外観斜視図である。従来の空気調和機の室内機を模式的に示す側面図である。図８とは異なる従来の空気調和機の室内機を模式的に示す側面図である。本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機を模式的に示す側面図である。本発明の形態に係る空気調和機の室内機の筐体とは異なる形状の筐体を模式的に示す側面図である。従来の空気調和機の室内機から温度検知センサが突出している状態を模式的に示す側面図である。本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機から温度検知センサが突出している状態を模式的に示す側面図である。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。

実施の形態．
図１は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機１００を正面から見た外観斜視図であり、図２は、図１の収納部２０周辺を拡大した外観斜視図であり、図３は、図１の収納部２０周辺を分解した斜視図である。
また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語（例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など）を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。また、室内機１００を正面視した状態において、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」を使用する。

以下、図１〜図３に基づいて、室内機１００の構成について説明する。
本実施の形態に係る室内機１００は、冷媒を循環させる冷凍サイクルを利用することで室内などの空調対象域に空調空気を供給するものである。なお、本実施の形態では、室内機１００が空調対象域の壁面に取り付けられる壁掛け型である場合を例に示している。

室内機１００は、図１に示すように、壁面に取り付けられる背面ケース１と、背面ケース１の前面に取り付けられた矩形状の筐体６と、を有する。筐体６の上部には、主に室内空気を内部に吸い込むための吸込口１２が開口形成されている。また、筐体６の前面側下部には、空調空気を空調対象域に供給するための吹出口５が開口形成されており、吹出口５には、気流の吹出し方向を制御する上下風向調整板（図示せず）が設けられている。

筐体６内には、図２示すように、吸込口１２から室内空気を吸い込み、吹出口５から空調空気を吹き出す送風ファン（図示せず）と、吸込口１２から吹出口５までの風路に配設され、冷媒と室内空気とで熱交換することで空調空気を作り出す熱交換器２と、熱交換器２の側方に配設され、室内機１００の運転を制御するための制御基板（図示せず）などが収納された電気品箱８と、が収納されている。

電気品箱８の下部には、リモコン受信部２１（後述する図５参照）などからなる収納部２０が設けられており、図１および図２に示すように、収納部２０は、筐体６の下部に配置されている。また、図３に示すように、熱交換器２の下方に吹出口５が形成されており、収納部２０は、吹出口５の側方に配置されている。これは、収納部２０に設けられたセンサ類が、空調空気から影響を受けないようにするためである。

次に、室内機１００内における空気の流れについて簡単に説明する。
まず、室内空気は、図示省略の送風ファンによって筐体６の上部に形成されている吸込口１２から室内機１００内に流れ込む。このとき、図示省略のフィルターによって空気に含まれている塵埃が除去される。この室内空気は、熱交換器２を通過する際に熱交換器２内を導通している冷媒によって加熱または冷却されて空調空気となる。そして、空調空気は、筐体６の前面側下部に形成されている吹出口５から室内機１００の外部、つまり空調対象域に吹き出されるようになっている。

図４は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機１００の収納部２０の斜視図であり、図５は、図４のＡ−Ａ断面図であり、図６は、本発明の実施の形態に係る収納カバー３０から開閉蓋３５を取り外した際の斜視図であり、図７は、図２の収納部２０周辺を拡大した外観斜視図である。
次に、本実施の形態に係る収納部２０の構成について説明する。
収納部２０には、図４および図５に示すように、リモコンからの赤外線信号を受信するリモコン受信部２１と、手動で室内機１００の運転を実行するための手動運転スイッチ２２と、室内の物体の表面温度を非接触で検知する温度検知センサ２３と、が設けられている。なお、温度検知センサ２３は、例えば赤外線センサで体の表面温度を検知するものであるが、カメラなどを用いてもよい。

また、収納部２０には収納カバー３０が設けられており、リモコン受信部２１、手動運転スイッチ２２、および、温度検知センサ２３の全体または一部を収納している。
収納カバー３０の前側は、リモコンからの赤外線信号が透過する受光面３１が形成されている。受光面３１は、収納カバー３０の前側から後側の下側に向かって斜めに傾けて形成されており、つまり、室内機１００の正面に向かって斜め下向きに形成されており、赤外線信号が透過する素材でできている。

そして、リモコン受信部２１は、受光面３１の後方に、受光面３１と対向し、かつ、平行となるように配置されている。言い換えると、受光面３１は、リモコン受信部２１の前方に、リモコン受信部２１と対向し、かつ、平行となるように配置されている。なお、その理由については後述する。

受光面３１の後方にはセンサ用開口部３２が形成されており、このセンサ用開口部３２から温度検知センサ２３が上下方向に出し入れされる。また、センサ用開口部３２の周縁には下方に向かってフランジ３３が形成されている。このフランジ３３は、上側から下側に向かって傾斜した形状を有しており、上側の径よりも下側の径の方が小さくなっている。

なお、温度検知センサ２３は、使用時はセンサ用開口部３２から下方に突出し、未使用時は収納カバー３０内に収納されてもよいし、常時、センサ用開口部３２から下方に突出していてもよい。そして、センサ用開口部３２の周縁にフランジ３３が形成されていることにより、温度検知センサ２３の突出を目立たなくすることができる、つまり、意匠性を向上させることができる。また、フランジ３３が、上側から下側に向かって傾斜した形状を有していることにより、温度検知センサ２３の突出をより目立たなくすることができ、意匠性をさらに向上させることができる。

図６および図７に示すように、受光面３１とセンサ用開口部３２との間には、スイッチ用開口部３４が形成されており、スイッチ用開口部３４から手動運転スイッチ２２が下方を向いて現れている。また、手動運転スイッチ２２を覆う開閉蓋３５が設けられている。この開閉蓋３５は、左右方向に開閉可能に設けられ、開けられた状態で手動運転スイッチ２２が押せるようになっており、閉じられた状態で手動運転スイッチ２２を覆っている。そのため、手動運転スイッチ２２が筐体６の下部で別体となる必要がなく、収納部２０の一部として配置することができ、さらに、手動運転スイッチ２２を隠すことができるため、意匠性を向上させることができる。また、使用しないときは手動運転スイッチ２２を隠しておくことで、誤操作を防止することができる。また、開閉蓋３５が開けられた状態で、手動運転スイッチ２２が下方を向いて現れているため、室内機１００を高い位置に設置した場合に、低い位置から押しやすくなっている。

なお、開閉蓋３５は、前後方向に開閉可能にしてもよい。また、センサ用開口部３２とスイッチ用開口部３４との位置が逆でもよいが、その場合は、手動運転スイッチ２２と温度検知センサ２３との位置も逆となる。また、センサ用開口部３２およびスイッチ用開口部３４は受光面３１の真後ろに形成しなくてもよく、受光面３１の後方であれば横並びに形成してもよい。

図８は、従来の空気調和機の室内機を模式的に示す側面図である。なお、図８（ａ）は、室内機全体の側面図であり、図８（ｂ）は、室内機のリモコン受信部５１周辺を拡大した側面図である。
次に、図８に示す従来の室内機におけるリモコン受信部５１について説明する。
従来、リモコン５３から送信された赤外線信号は、筐体５０の一部に形成された受光面５２を透過し、受光面５２の後方に配置されているリモコン受信部５１にて受信される。

ここで、リモコン５３の送信方向によって、赤外線信号が受光面５２を透過する距離である赤外線透過距離５４が長くなると、赤外線信号がリモコン受信部５１まで到達しづらくなる。つまり、リモコン受信部５１の受信感度が下がり、赤外線信号を受信できなくなることがある。

そこで、受光面５２を正面に向かって斜め下向きに形成し、リモコン受信部２１を、受光面３１の後方に、受光面３１と対向し、かつ、平行となるように配置する、つまり、正面に向かって斜め下を向くように配置する。そうすることで、リモコン５３の送信方向が変わっても赤外線透過距離５４が長くならないため、リモコン５３の送信方向によるリモコン受信部５１の受信感度の低下を抑制することができる。そのため、広範囲の受信が可能、つまり受信感度を高めることが可能となる。なお、リモコン受信部５１を水平に対して４５°傾けることで受信感度を最も高めることが可能となる。

図９は、図８とは異なる従来の空気調和機の室内機を模式的に示す側面図である。なお、図９（ａ）は、室内機全体の側面図であり、図９（ｂ）は、室内機のリモコン受信部６１周辺を拡大した側面図である。
次に、図９に示す従来の室内機におけるリモコン受信部６１について説明する。
図９に示すように、意匠性の観点から矩形状の筐体６０を有している場合、受光面６２は筐体６０の前面および下面に形成されることになる。そして、リモコン受信部６１は、受信感度を高めるために水平に対して傾けて配置する必要があるが、このとき、リモコン受信部６１を、受光面６２と対向し、かつ、平行となるように配置することができない。そのため、リモコン６３の送信方向によっては赤外線透過距離６４が長くなってしまい、リモコン６３の送信方向によるリモコン受信部６１の受信感度の低下を招いてしまう。

図１０は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機１００を模式的に示す側面図である。なお、図１０（ａ）は、室内機１００全体の側面図であり、図１０（ｂ）は、室内機１００のリモコン受信部周辺を拡大した図である。
そこで、本実施の形態では、図１０に示すように、矩形状の筐体６０の前側の下部に、リモコン受信部２１などからなる収納部２０を設けている。そして、その収納部２０に、正面に向かって斜め下向きに形成された受光面３１を有する収納カバー３０を設け、リモコン受信部２１などを収納している。このとき、リモコン受信部２１は、受光面３１と対向し、かつ、平行となるように配置されている。

このような構成とすることで、リモコン４１の送信方向が変わっても赤外線透過距離４２が長くならないため、矩形状の筐体６を有している場合でも、リモコン４１の送信方向によるリモコン受信部２１の受信感度の低下を抑制することができる。

図１１は、本発明の形態に係る空気調和機の室内機１００の筐体６とは異なる形状の筐体を模式的に示す側面図である。
なお、本実施の形態では、収納部２０を矩形状の筐体６の下部に設けたが、図１１（ａ）に示す一部が斜め下向きに形成された筐体６ａ、図１１（ｂ）に示す一部が丸みを帯びた筐体６ｂ、図１１（ｃ）に示す三角形状の筐体６ｃ、などの下部に収納部２０を設けても、矩形状の筐体６と同様の効果が得られる。

図１２は、従来の空気調和機の室内機から温度検知センサ６５が突出している状態を模式的に示す側面図であり、図１３は、本発明の実施の形態に係る空気調和機の室内機１００から温度検知センサ２３が突出している状態を模式的に示す側面図である。
図１２に示す従来のように、筐体６０の下部に収納カバーが設けられていない場合は、温度検知センサ６５が筐体６０から下方に突出している状態において、温度検知センサ６５の突出が目立つため、意匠性が悪化する。

一方、図１３に示すように本実施の形態のように、筐体６の下部に収納カバー３０が設けられている場合は、温度検知センサ２３は収納カバー３０のセンサ用開口部３２から下方に突出する。そのため、筐体６から下方に突出している状態において、温度検知センサ２３の一部が収納カバー３０で隠れるため、温度検知センサ２３は見かけ上短くなる、つまり、温度検知センサ２３の突出量は少なくなり、突出を目立たなくすることができるため、意匠性を向上させることができる。

１背面ケース、２熱交換器、５吹出口、６筐体、６ａ筐体、６ｂ筐体、６ｃ筐体、８電気品箱、１２吸込口、２０収納部、２１リモコン受信部、２２手動運転スイッチ、２３温度検知センサ、３０収納カバー、３１受光面、３２センサ用開口部、３３フランジ、３４スイッチ用開口部、３５開閉蓋、４１リモコン、４２赤外線透過距離、５０筐体、５１リモコン受信部、５２受光面、５３リモコン、５４赤外線透過距離、６０筐体、６１リモコン受信部、６２受光面、６３リモコン、６４赤外線透過距離、６５温度検知センサ、１００室内機。

Claims

側面視して矩形状の筐体と、前記筐体の下部に設けられ、リモコンからの赤外線信号を受信するリモコン受信部、および、室内の物体の表面温度を非接触で検知する温度検知センサと、を有する収納部と、を備えた空気調和機の室内機の前記収納部に設けられる収納カバーであって、
前記筐体の下部から下方に向かって突出して設けられており、
正面に向かって斜め下向きに形成された受光面と、
前記受光面の後方に形成されたセンサ用開口部と、を備え、
前記受光面は、前記リモコン受信部の前方に、前記リモコン受信部と対向し、かつ、平行となるよう形成されており、
前記センサ用開口部は、該開口部から前記温度検知センサが突出するように形成されている
収納カバー。
前記センサ用開口部の周縁には、下方に向かってフランジが形成されている
請求項１に記載の収納カバー。
手動で運転を実行するための手動運転スイッチを有する前記収納部を備えた前記空気調和機の室内機の前記収納部に設けられる前記収納カバーであって、
前記受光面の後方に形成されたスイッチ用開口部を備え、
前記スイッチ用開口部は、該開口部から前記手動運転スイッチが下方を向いて現れるように形成されている
請求項１または２に記載の収納カバー。
前記手動運転スイッチを覆う開閉蓋が開閉可能に設けられている
請求項３に記載の収納カバー。
前記筐体と、
前記筐体の下部に設けられ、リモコンからの赤外線信号を受信する前記リモコン受信部、および、室内の物体の表面温度を非接触で検知する前記温度検知センサと、を有する前記収納部と、
前記収納部に設けられる請求項１〜４のいずれか一項に記載の収納カバーと、を備えた
空気調和機の室内機。
手動で運転を実行するための前記手動運転スイッチを有する前記収納部と、
前記収納部に設けられる請求項３または４に記載の収納カバーと、を備えた
請求項５に記載の空気調和機の室内機。