JP6413679B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
内部に回転して現像剤を撹拌する撹拌部材を有し、像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面に残留した現像剤を回収して清掃する清掃器と、
前記清掃器と前記現像装置とを接続し且つ回収された現像剤が搬送される搬送路と、
前記搬送路に沿って移動可能に支持され、現像剤を下流側に搬送する搬送部材であって、前記搬送部材の上端部に配置され且つ前記搬送部材を前記搬送路内に支持する支持部材の外径よりも内径が大きく形成されて前記支持部材に支持される被支持部と、下部に配置され且つ前記搬送路の内面に接触して上下方向に交差する方向の移動範囲を規制する規制部と、下端に配置され且つ前記撹拌部材に接触可能な接触部と、を有する前記搬送部材と、
を備え、
前記規制部が前記搬送路の内面に接触した状態で、前記接触部が前記撹拌部材に接触しつつ、前記撹拌部材が前記搬送部材を上方に移動させることを特徴とする。
内部に回転して現像剤を撹拌する撹拌部材を有し、像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面に残留した現像剤を回収して清掃する清掃器と、
前記清掃器と前記現像装置とを接続し且つ回収された現像剤が搬送される搬送路と、
前記搬送路に沿って移動可能に支持され、現像剤を下流側に搬送する搬送部材であって、上端部に配置され且つ遊びを持った状態で前記搬送路内に支持される被支持部と、下部に配置され且つ前記搬送路の内面に接触して上下方向に交差する方向の移動範囲を規制する規制部と、下端に配置され且つ前記撹拌部材に接触可能な接触部と、を有する前記搬送部材と、
を備え、
前記規制部が前記搬送路の内面に接触した状態で、前記接触部が前記撹拌部材に接触しつつ、前記撹拌部材が前記搬送部材を上方に移動させることを特徴とする。
重力方向に対して傾斜する傾斜路と、現像剤の搬送方向に対して前記傾斜路の下流側に接続され且つ重力方向に沿って延びる落下路と、を有する前記搬送路と、
前記傾斜路に沿って配置される傾斜部と、前記落下路に沿って延び且つ前記接触部を有する鉛直部と、を有する前記搬送部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記撹拌部材の回転方向の下流側に向けて傾斜する前記接触部、
を備えたことを特徴とする。
前記搬送路の面に向けて延びる突出部と、前記突出部に支持され且つ現像剤の搬送方向および搬送路の面に交差する方向に延びる掻き取り部の本体と、を有する前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする。
前記被支持部の上側のみに設けられ、前記搬送部材の幅方向に延びる庇部、
を備えたことを特徴とする。
回転中心を中心として回転する回転体に対して回転中心から偏心した位置に配置され且つ前記被支持部の上端を遊びを持った状態で支持する支持部材、
を備えたことを特徴とする。
前記搬送路の現像剤の搬送方向に沿って延びる長孔により構成された前記被支持部と、
を備えたことを特徴とする。
上下方向および前記規制部で移動範囲が規制される方向に交差する幅方向に対して、前記接触部の幅が、前記規制部の幅よりも広い、
ことを特徴とする。
前記搬送路および前記搬送部材は、搬送方向の上流側の部位に対して下流側の部位が曲がった形状に形成され、
前記下流側の部位に前記規制部が1つ配置され、
前記規制部は、前記下流側の部位において、前記搬送路の内面に向かう方向の長さが一番長い
ことを特徴とする。
前記撹拌部材は、回転する軸と、前記軸の外周に配置された羽根とを有する
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、上流側の傾斜部における詰まり防止の効果を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、接触部が撹拌部材の回転方向の下流側に向けて傾斜していない場合に比べて、搬送部材や撹拌部材の破損を低減できる。
請求項5に記載の発明によれば、突出部と掻き取り部の本体とを有しない場合に比べて、現像剤が密閉空間で詰まることを低減できる。
請求項7に記載の発明によれば、搬送部材が上端の支持部材からも駆動を受けない場合に比べて、搬送部材の移動を複雑で不規則にすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、長孔の被支持部を有しない場合に比べて、現像剤を下流に搬送する能力を向上させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、下流側の部位において複数の長さが同じ規制部を有する構成に比べて、搬送部材の移動時に規制部が搬送路の内面に引っ掛かりにくい。
請求項11に記載の発明によれば、軸を有しない場合に比べて、撹拌部材で搬送部材を上方に移動させやすい。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例であって、設置具の一例としてのプリンタUは、装置本体の一例としてのプリンタ本体U1を有する。プリンタ本体U1の上面には、第1の媒体の排出部の一例としての第1の排出トレイTRhが設けられている。プリンタ本体U1の右部の上面には、操作部UIが設けられている。操作部UIは、図示しない表示部等を有する。操作部UIは、利用者が入力操作が可能に構成されている。
実施例1のプリンタUには、画像情報の送信装置の一例としてホストコンピュータを例示しており、具体的にはパーソナルコンピュータが電気的に接続されている。
書込回路DLは、入力された情報に応じて駆動信号を書込装置の一例としての露光機ROSに出力する。露光機ROSは、入力された信号に応じて、書込光の一例としてのレーザ光Lを出力可能に構成されている。
図1、図2において、前記露光機ROSの左方には、像保持体の一例としての感光体PRが配置されている。実施例1の感光体PRは、回転軸PRaを中心に矢印方向に回転可能に支持されている。感光体PRには、書込領域Q1において、レーザ光Lが照射される。
感光体PRの周囲には、感光体PRの回転方向に沿って、帯電部材の一例としての帯電ロールCRと、現像装置Gと、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLとが配置されている。
なお、実施例1のプリンタUでは、感光体PRや帯電ロールCR、現像装置G、感光体クリーナCLが一体的に着脱可能なユニット化されている。すなわち、感光体PRや帯電ロールCR、現像装置G、感光体クリーナCLは、プロセスユニットU2としてプリンタ本体U1に着脱可能に構成されている。
現像装置Gは、内部に現像剤の一例としてのトナーを収容する現像容器Vを有する。現像容器Vの内部には、現像剤の保持体の一例としての現像ロールGaが回転可能に支持されている。現像ロールGaは、現像領域Q2で感光体PRと対向して配置される。
また、現像ロールGaには、電源回路Eから現像電圧が印加される。また、現像容器Vの内部には、現像剤の搬送部材の一例としてのオーガGb,Gcが回転可能に支持されている。
前記感光体PR、帯電ロールCR、露光機ROS、現像装置G等により、感光体PR上にトナー像を形成するトナー像の形成装置が構成されている。
図1において、トナーカートリッジTCは、内部にトナーを収容する容器本体の一例としてのカートリッジ本体TC1を有する。カートリッジ本体TC1の内部には、現像剤の搬送部材の一例としてのトナー搬送部材TC2が回転可能に支持されている。前記トナーカートリッジTCは、プリンタUに対して前後方向に挿抜することにより着脱可能に構成されている。
図1において、各給紙トレイTR1〜TR4の左右の両側には、容器の案内部材の一例としてのレールRL1が配置されている。レールRL1は、給紙トレイTR1〜TR4の左右両端部を移動可能に支持する。したがって、左右一対のレールRL1により各給紙トレイTR1〜TR4は前後方向に出入可能に支持されている。
給紙装置Kの左方には、媒体の搬送路の一例としての給紙路SH1が配置されている。給紙路SH1は、上方に向けて延びている。給紙路SH1には、媒体の搬送部材の一例としての搬送ロールRaが複数配置されている。給紙路SH1の下流端である上端には、媒体の搬送時期の調整部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
図1において、レジロールRrの上方には、転写装置の一例としての転写ロールRtが配置されている。転写ロールRtは、転写領域Q3において、感光体PRと対向、接触する。したがって、実施例1の転写ロールRtは、感光体PRの回転に従動して回転する。転写ロールRtには、電源回路Eから転写電圧が印加される。
クリーニングブレード42の上方には、清掃容器の一例としてのクリーナ容器41が配置されている。クリーニングブレード42は、クリーナ容器41に支持されている。クリーナ容器41の内部には、現像剤が収容可能な空間が形成されている。クリーナ容器41の内部には、現像剤の搬送部材の一例としての回収オーガ43が回転可能に支持されている。また、クリーナ容器41の前端部には、現像剤の搬送路の一例としての回収路CL4が支持されている。回収路CL4は、感光体クリーナCLから現像装置Gまで延びている。
前記トナー像の形成装置の一例としてのプロセスユニットU2と、転写ロールRt、定着装置Fにより、シートSに画像を記録する画像記録部U2+Rt+Fが構成されている。
図1において、定着装置Fの上方且つ排紙ロールR1の左方には、媒体の搬送路の一例としての接続路SH3が配置されている。接続路SH3は、排出口Haから左方に延びている。
また、前記反転ユニットU3の上部には、媒体の搬送路の一例としての第2の排出路SH6が形成されている。第2の排出路SH6は、右端が接続路SH3に接続されており、反転路SH4から分岐している。第2の排出路SH6の左端は、反転ユニットU3の左側面まで延びている。反転ユニットU3の左側面には、第2の排出部の一例としてのフェイスアップトレイTRh1が支持されている。したがって、第2の排出路SH6を通過したシートSは、フェイスアップトレイTRh1に排出可能に構成されている。
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、パーソナルコンピュータPCから送信された画像情報は、コントローラCに入力される。コントローラCは、入力された画像情報を予め設定された時期に潜像形成用の情報に変換して、書込回路DLに出力する。露光機ROSは、書込回路DLが受信した信号に基づいたレーザ光Lを出力する。なお、コントローラCは、操作部UI、書込回路DL、電源回路E等の動作を制御する。
図1、図2において、感光体PRの表面は、帯電電圧が印加される帯電ロールCRにより帯電される。帯電ロールCRで帯電された感光体PRの表面には、書込位置Q1において露光機ROSのレーザ光Lにより露光、走査されて静電潜像が形成される。静電潜像が形成された感光体PR表面は、現像領域Q2、転写領域Q3を順次通過する。
現像ロールGaによる現像に伴って、現像容器Vの内部の現像剤が消費されると、トナーカートリッジTCから現像剤が補給される。すなわち、現像剤の消費量に応じて、トナー搬送部材TC2が回転駆動してカートリッジ本体TC1内のトナーを、排出口TC3に搬送する。排出口TC3から排出されたトナーは、カートリッジトナー補給装置TH1の補給経路内の図示しない補給用搬送部材により現像容器Vに搬送される。
なお、前記手差しトレイTR0から給紙されたシートSは、手差し路SH2を通じて、レジロールRrに搬送される。レジロールRrに搬送されたシートSは、感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3に移動する時期に合わせて、レジロールRrにより転写領域Q3に搬送される。
図2において、転写領域Q3を通過後の感光体PRは、クリーニングブレード42により、表面に付着したトナーが除去されて清掃される。クリーニングブレード42で除去されたトナーは、クリーナ容器41に回収される。クリーナ容器41に回収されたトナーは、回収オーガ43で搬送される。回収オーガ43で搬送されたトナーは、回収路CL4を通じて、現像容器Vの内部に戻される。すなわち、感光体クリーナCLで回収された現像剤は、現像装置Gで再使用される。
感光体クリーナCLにより表面が清掃された感光体PRは、帯電ロールCRにより再び帯電される。
定着領域Q4では、シートSは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとに挟まれて、トナー像が加熱定着される。
定着装置Fでトナー像が定着されたシートSは、シートガイドF1に案内されて、排紙ロールR1に搬送される。シートSが第1の排出トレイTRhに排出される場合には、
排紙ロールR1に送られたシートSは、排出口Haから第1の排出トレイTRhに排出される。
シートSが、フェイスアップトレイTRh1に排出される場合、排紙ロールR1の逆回転で接続路SH3を搬送されるシートSが、第2の排出路SH6に搬入される。そして、第2の排出路SH6を搬送されたシートSは、フェイスアップトレイTRh1に排出される。
図3は回収された現像剤の搬送部材の説明図であり、図2のIII−III線断面図である。
図3において、感光体クリーナCLは、清掃容器の一例としてのクリーナ容器41を有する。クリーナ容器41は、感光体PRの軸方向に沿って配置されている。前記クリーナ容器41の右側下端部には、清掃部材の一例としてのクリーニングブレード42が支持されている。クリーニングブレード42は、感光体PRの表面に接触して、感光体PR表面に付着したトナーを除去して、クリーナ容器41に回収する。前記クリーニングブレード42の上方には、回収現像剤の搬送部材の一例としての回収オーガ43が配置されている。
前記螺旋羽根47は、クリーナ容器41内に回収された現像剤を、後方から前方に搬送する。
図3において、前記回転軸46は、クリーナ容器41の後端壁41aに回転可能に支持されており、後端にはギヤG4が支持されている。前記ギヤG4は、感光体PRの後端に支持されたギヤG6と噛合っている。前記ギヤG6には、図示しない駆動源の一例としてのメインモータの駆動力が伝達され、感光体PRや回収オーガ43が回転可能に構成されている。
図3において、回収オーガ43の回転軸46の前端には、支持部材の一例としてのピン51が設けられている。実施例1のピン51は、回転軸46の回転中心の延長上に配置されている。
前記クリーナ容器41、回収オーガ43、排出口41c等によってトナー回収装置TKが構成されている。また、前記クリーニングブレード42、トナー回収装置TK等により感光体クリーナCLが構成されている。
図4はプロセスユニットの説明図であり、図4Aはプロセスユニットの側面図、図4Bは補給路カバーを取り外した状態の側面図、図4Cは図4AのIVC−IVC線断面図である。
図4Bにおいて、クリーナ容器41の前端壁41bには、補給路壁41dが形成されている。補給路壁41dは、前方に突出し、且つ、右下方向に傾斜した略U字状に形成されている。図4Aにおいて、プロセスユニットU2の前端面には、補給路の形成部材の一例としての補給路形成板61が装着されている。図4A、図4Cにおいて、補給路形成板61は、上部のプレート部61aと、下部の筒状部61bとを有する。前記プレート部61aは、前記補給路壁41dの前端面に接触して、補給路壁41dの前面を塞いでいる。
前記筒状部61bの下端は、現像容器Vの回収トナーの補給口2aに接続されている。
したがって、クリーナ容器41の前端壁41bと、補給路壁41dとプレート部61aとにより囲まれた斜め方向に延びる空間により傾斜路63aが構成されている。また、筒状部61bの内部の空間により、重力方向に延びる搬送路の一例としての落下路63bが構成されている。前記傾斜路63aと落下路63bとにより、実施例1の回収現像剤の搬送路63が構成されている。
図5は実施例1の搬送部材と、現像装置との位置関係を説明する説明図である。
図6は実施例1の搬送部材の斜視図である。
図4B、図5、図6において、回収現像剤の搬送路63の内部には、回収現像剤の搬送部材66が配置されている。前記回収現像剤の搬送部材66は、傾斜路63aの内に配置される上流部の一例としての傾斜部67と、落下路63b内に配置される下流部の一例としての鉛直部68とを有する。
また、貫通孔66aの上部には、貫通孔66aの上側の外縁に沿って、庇部66bが形成されている。庇部66bは、搬送部材66の幅方向である前後方向に延びる部分円筒状に形成されている。よって、貫通孔66aの下側には、庇部66bが設けられていない。
したがって、実施例1では、掻き取り部67b,67cの上端に、庇状の部材や掻き取り部67bどうしを接続する屋根状の部材といった傾斜路63aに沿った部位を有しない。
前記現像容器V、回収現像剤の搬送路63、回収現像剤の搬送部材66等によって回収トナーの補給装置TH2が構成されている。
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、画像形成時に、感光体PRの表面から感光体クリーナCLで回収された現像剤は、回収オーガ43で搬送路63に搬送される。搬送路63に流入した現像剤は、傾斜路63aに落下する。傾斜路63aに落下した現像剤は、回収現像剤の搬送部材66の移動に伴って下流側の落下路63bに送られる。落下路63bに搬送された現像剤は、自重で落下して現像装置Gに送られる。現像装置Gに戻された現像剤は、現像に再使用される。
図7において、実施例1のプリンタUでは、画像形成動作に伴って、現像装置GのオーガGbも回転する。図7において、オーガGbが回転すると、搬送部材66は、オーガGbの羽根69に接触して、上下方向に移動する力を受ける。ここで、実施例1の搬送部材66では、傾斜部67と鉛直部68とを有する略「く」の字状の形状をしており、重心の位置や、支持される上端の位置が鉛直部68よりも左側に存在する。よって、搬送部材66が下方から持ち上げられようとすると、重心の位置等の関係から左側に傾くように移動する。このとき、搬送部材66の左側には、左端面68aが張り出した形状に形成されており、傾こうとした場合に、落下路63bの内面に接触して傾きが大きくなり過ぎないように規制される。したがって、搬送部材66は、搬送路63内を上下方向に移動する。
さらに、実施例1では、搬送部材66の上端は、回収オーガ43の回転中心の延長上に配置されたピン51に遊びを持った状態で支持されている。よって、仮に、上端が一切支持されていない状態では、回収オーガ43の挙動が不安定になりすぎる問題がある。挙動が不安定になりすぎると、搬送部材66が、搬送路63の内部で引っ掛かった状態となったり、搬送路63の壁面に強い力で衝突したりする恐れがある。これに対して、実施例1では、ピン51と遊びを持った状態で支持されており、一切支持されない場合に比べて、搬送部材66の移動する範囲がある程度制限される。よって、搬送部材66が搬送路63の内部で引っ掛かったり等することが低減される。
図8Aにおいて、実施例1の搬送部材66では、基部67aが傾斜路63aに対して起立した板状であるとともに、掻き取り部67bの上端に庇状の部材等が設けられていない。これに対して、図8Bに示すように、従来の搬送部材01では、傾斜路02に沿った板状の基部03から、掻き取り部04が延びている。したがって、掻き取り部04の上端は、屋根状の基部03で接続された構成となっている。なお、従来の搬送部材01では、鉛直部05をしならせるように移動させて落下路06で現像剤を詰まりにくくするために、基部03を板状にして弾性変形可能にしていた。
また、実施例1の搬送部材66は、基部67aと傾斜面63aとの間に隙間が形成されている。基部67aが傾斜面63aに接触する構成では、基部67aには現像剤を下流側に送る能力がほとんどなく、基部67aと傾斜面63aとの間に挟まれた現像剤を傾斜面63aに擦り付けてこびりつかせてしまう恐れがある。これに対して、隙間が形成された実施例1の搬送部材では、接触する構成に比べて、現像剤のこびりつきが低減される。
また、実施例1では、庇部66bが上側のみに設けられている。下側にも設けられている場合、下側の庇部の上面に現像剤が溜まって固まってしまう恐れがある。これに対して、実施例1では、貫通孔66aの周りで現像剤が溜まってしまうことが防止されている。
この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
また、実施例2では、実施例1と同様に、貫通孔66a′の上部には、貫通孔66a′の上側の外縁に沿って、庇部66b′が形成されている。実施例2の庇部66b′は、貫通孔66a′の形状に対応して、半楕円筒状に形成されている。よって、実施例1と同様に、貫通孔66a′の下側には、庇部66b′が設けられていない。
図10は実施例2の搬送部材の状態の説明図であり、図10Aは偏心ピンが左上方に位置する場合の説明図、図10Bは図10Aに示す状態から撹拌部材が45度回転した状態の説明図、図10Cは図10Bに示す状態から撹拌部材が45度回転した状態の説明図、図10Dは図10Cに示す状態から撹拌部材が45度回転した状態の説明図、図10Eは図10Dに示す状態から撹拌部材が45度回転した状態の説明図、図10Fは図10Eに示す状態から撹拌部材が45度回転した状態の説明図、図10Gは図10Fに示す状態から撹拌部材が45度回転した状態の説明図、図10Hは図10Gに示す状態から撹拌部材が45度回転した状態の説明図である。
図11は実施例2の搬送部材の状態の説明図であり、図11Aは偏心ピンが左上方に位置し且つ図10Aに比べて撹拌部材の羽根の位相が約140度遅れた状態の説明図、図11Bは図11Aに示す状態から偏心ピンが45度回転した状態の説明図、図11Cは図11Bに示す状態から偏心ピンが45度回転した状態の説明図、図11Dは図11Cに示す状態から偏心ピンが45度回転した状態の説明図、図11Eは図11Dに示す状態から偏心ピンが45度回転した状態の説明図、図11Fは図11Eに示す状態から偏心ピンが45度回転した状態の説明図、図11Gは図11Fに示す状態から偏心ピンが45度回転した状態の説明図、図11Hは図11Gに示す状態から偏心ピンが45度回転した状態の説明図である。
また、実施例2では、搬送部材66′は、オーガGbとの接触に伴う上下動と、偏心ピン51′の回転に伴う回転運動と、を受けて搬送路63で移動する。よって、図10,図11に示すように、搬送部材66′は、2つの異なる駆動源からの駆動を受けて往復移動することとなる。よって、搬送部材66′の移動は不規則になりやすい。したがって、現像剤が詰まりにくくなっている。
特に、実施例2では、図10,図11に示すように、現像装置GのオーガGbの回転周期と、偏心ピン51′の回転周期とが異なっている。したがって、図12に示すように、オーガGbで搬送部材66′が持ち上げられる状況でも、偏心ピン51′の位置によって、搬送部材66′の姿勢が異なる。よって、オーガGbの回転周期と偏心ピン51′の回転周期とが同一の場合に比べて、搬送部材66′の挙動は不規則になりやすい。よって、現像剤が詰まりにくくする性能が向上している。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタを例示したが、これに限定されない。例えば、複写機、FAX等の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、掻き取り部67b,67cの形状や数は、例示した構成に限定されず、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。
(H05)前記実施例において、庇部66b,66b′は、設けることが望ましいが、設けない構成とすることも可能である。
(H06)前記実施例において、被駆動部の一例としての接触板68cとして、四角板形状の構成を例示したが、これに限定されない。例えば、丸型、三角型の平面板や、曲率板でも良い。また略半球形状でも構わない。
(H07)前記実施例において、突起68dは、搬送路の壁との板との接触面積を減らす為(擦れ防止)に、あった方が望ましいが、なくても良い。
51,51′…支持部材、
63…搬送路、
63a…傾斜路、
63b…落下路、
66,66′…搬送部材、
66a,66a′…被支持部材、
66b,66b′…庇部、
67…傾斜部、
67b…突出部、
67c…掻き取り部の本体、
68…鉛直部、
68a…規制部、
68c…接触部、
CL…清掃器、
G…現像装置、
Gb…撹拌部材、
PR…像保持体、
Rt…転写装置、
S…媒体、
U…画像形成装置。
Claims (11)
- 内部に回転して現像剤を撹拌する撹拌部材を有し、像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面に残留した現像剤を回収して清掃する清掃器と、
前記清掃器と前記現像装置とを接続し且つ回収された現像剤が搬送される搬送路と、
前記搬送路に沿って移動可能に支持され、現像剤を下流側に搬送する搬送部材であって、前記搬送部材の上端部に配置され且つ前記搬送部材を前記搬送路内に支持する支持部材の外径よりも内径が大きく形成されて前記支持部材に支持される被支持部と、下部に配置され且つ前記搬送路の内面に接触して上下方向に交差する方向の移動範囲を規制する規制部と、下端に配置され且つ前記撹拌部材に接触可能な接触部と、を有する前記搬送部材と、
を備え、
前記規制部が前記搬送路の内面に接触した状態で、前記接触部が前記撹拌部材に接触しつつ、前記撹拌部材が前記搬送部材を上方に移動させることを特徴とする画像形成装置。 - 内部に回転して現像剤を撹拌する撹拌部材を有し、像保持体の表面の潜像を可視像に現像する現像装置と、
前記像保持体の表面に残留した現像剤を回収して清掃する清掃器と、
前記清掃器と前記現像装置とを接続し且つ回収された現像剤が搬送される搬送路と、
前記搬送路に沿って移動可能に支持され、現像剤を下流側に搬送する搬送部材であって、上端部に配置され且つ遊びを持った状態で前記搬送路内に支持される被支持部と、下部に配置され且つ前記搬送路の内面に接触して上下方向に交差する方向の移動範囲を規制する規制部と、下端に配置され且つ前記撹拌部材に接触可能な接触部と、を有する前記搬送部材と、
を備え、
前記規制部が前記搬送路の内面に接触した状態で、前記接触部が前記撹拌部材に接触しつつ、前記撹拌部材が前記搬送部材を上方に移動させることを特徴とする画像形成装置。 - 重力方向に対して傾斜する傾斜路と、現像剤の搬送方向に対して前記傾斜路の下流側に接続され且つ重力方向に沿って延びる落下路と、を有する前記搬送路と、
前記傾斜路に沿って配置される傾斜部と、前記落下路に沿って延び且つ前記接触部を有する鉛直部と、を有する前記搬送部材と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記撹拌部材の回転方向の下流側に向けて傾斜する前記接触部、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記搬送路の面に向けて延びる突出部と、前記突出部に支持され且つ現像剤の搬送方向および搬送路の面に交差する方向に延びる掻き取り部の本体と、を有する前記搬送部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記被支持部の上側のみに設けられ、前記搬送部材の幅方向に延びる庇部、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。 - 回転中心を中心として回転する回転体に対して回転中心から偏心した位置に配置され且つ前記被支持部の上端を遊びを持った状態で支持する支持部材、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記搬送路の現像剤の搬送方向に沿って延びる長孔により構成された前記被支持部と、
を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。 - 上下方向および前記規制部で移動範囲が規制される方向に交差する幅方向に対して、前記接触部の幅が、前記規制部の幅よりも広い、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記搬送路および前記搬送部材は、搬送方向の上流側の部位に対して下流側の部位が曲がった形状に形成され、
前記下流側の部位に前記規制部が1つ配置され、
前記規制部は、前記下流側の部位において、前記搬送路の内面に向かう方向の長さが一番長い
ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の画像形成装置。 - 前記撹拌部材は、回転する軸と、前記軸の外周に配置された羽根とを有する
ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の画像形成装置。
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