JP6412887B2 - 基地局、ユーザ端末、及び通信制御方法 - Google Patents

基地局、ユーザ端末、及び通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動通信システムにおいて用いられる基地局、ユーザ端末、及び通信制御方法に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、一般基地局(例えば、マクロセル基地局)よりもカバレッジの狭い特定基地局(例えば、小セル基地局)を効率的に利用するための検討が進められている。
また、3GPPでは、リリース12以降において二重接続方式(Dual connectivity)の導入が予定されている(非特許文献1参照)。二重接続方式では、ユーザ端末は、複数の基地局(一般基地局及び特定基地局)との接続を同時に確立する。ユーザ端末には、各基地局から無線リソースが割り当てられるため、スループットの向上が見込まれる。なお、二重接続方式は、基地局間キャリアアグリゲーション(inter−eNB CA)と称されることがある。
3GPP技術報告書 「TR 36.842 V12.0.0」 2014年1月7日
二重接続方式では、ユーザ端末との接続を確立する複数の基地局のうち、1つの基地局(以下、「マスタ基地局」という)のみが当該ユーザ端末とのRRC接続を確立する。これに対し、当該複数の基地局のうち他の基地局(以下、「セカンダリ基地局」という)は、RRC接続をユーザ端末と確立せずに、追加的な無線リソースを当該ユーザ端末に提供する。
本発明は、二重接続方式を適切に実現可能とすることを目的とする。
第1の特徴に係る基地局は、ユーザ端末とのRRC接続を確立する。前記基地局は、複数の基地局との接続を同時に確立する二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしているか否かに基づいて、前記ユーザ端末のRRC接続を近隣基地局に切り替えるか否かを判断する制御部を備える。
第2の特徴に係る通信制御方法は、第1の基地局をマスタ基地局として設定し、かつ第2の基地局をセカンダリ基地局として設定することにより、ユーザ端末が二重接続方式の通信を開始するステップAと、前記第1の基地局及び前記第2の基地局で前記マスタ基地局及び前記セカンダリ基地局の役割を入れ替える手順を行うステップBと、を備える。前記マスタ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末とRRC接続を確立する基地局である。前記セカンダリ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末に追加的な無線リソースを提供する基地局である。
第3の特徴に係る通信制御方法は、ユーザ端末とRRC接続を確立するマスタ基地局と、前記ユーザ端末に追加的な無線リソースを提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記セカンダリ基地局のセルとの無線リンクの障害を検知するステップAと、前記ユーザ端末が、前記障害に関する報告を前記マスタ基地局に送信するステップBと、を有する。前記セカンダリ基地局は、前記ユーザ端末と対応付けられた複数のセルからなるセカンダリセルグループを管理している。前記複数のセルは、前記ユーザ端末の物理上りリンク制御チャネルが設定される特別セルを含む。前記障害が検知されたセルが前記特別セルである場合、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記報告に前記特別セルに関する情報を加える。
第4の特徴に係るユーザ端末は、RRC接続をマスタ基地局と確立し、追加的な無線リソースがセカンダリ基地局から割り当てられ、二重接続方式の通信を行う。前記ユーザ端末は、前記セカンダリ基地局のセルとの無線リンクの障害を検知し、前記障害に関する報告を前記マスタ基地局に送信する制御部を有する。前記ユーザ端末と対応付けられた複数のセルからなるセカンダリセルグループが前記セカンダリ基地局により管理されている。前記複数のセルは、前記ユーザ端末の物理上りリンク制御チャネルが設定される特別セルを含む。前記制御部は、前記障害が検知されたセルが前記特別セルである場合、前記報告に前記特別セルに関する情報を加える。
第1実施形態乃至第5実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態乃至第5実施形態に係るUEのブロック図である。 第1実施形態乃至第5実施形態に係るeNBのブロック図である。 第1実施形態乃至第5実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 第1実施形態乃至第5実施形態に係る無線フレームの構成図である。 二重接続方式の概要を説明するための図である。 第1のUPアーキテクチャを示す図である。 第2のUPアーキテクチャを示す図である。 第1実施形態乃至第5実施形態に係る二重接続方式を開始する動作を示すシーケンス図である。 第1実施形態乃至第3実施形態に係る動作環境を示す図である。 第1実施形態に係る動作パターン1を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係る動作パターン2を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係る動作パターン1を示すシーケンス図である。 第3実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。 第4実施形態に係る動作環境を示す図である。 第4実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。 第4実施形態の変更例に係る動作を示すフロー図である。 第5実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。 第5実施形態に係るその他の動作を示す図である。 その他の実施形態に係る動作環境を示す図である。 実施形態の付記に係る図である。
[実施形態の概要]
第1実施形態及び第2実施形態に係る基地局は、ユーザ端末とのRRC接続を確立する。前記基地局は、複数の基地局との接続を同時に確立する二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしているか否かに基づいて、前記ユーザ端末のRRC接続を近隣基地局に切り替えるか否かを判断する制御部を備える。
第1実施形態及び第2実施形態では、前記基地局は、前記ユーザ端末から端末能力通知を受信する受信部をさらに備える。前記端末能力通知は、前記二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしているか否かを示す情報を含む。
第1実施形態では、前記基地局は、一般基地局よりもカバレッジの狭い特定基地局である。前記近隣基地局には、前記一般基地局が含まれている。前記制御部は、前記二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしていることに応じて、前記ユーザ端末のRRC接続を前記一般基地局に切り替えると判断する。
第1実施形態では、前記基地局は、前記一般基地局のセルの識別子を記憶する記憶部と、前記ユーザ端末から測定報告を受信する受信部と、をさらに備える。前記制御部は、前記一般基地局のセルの識別子が前記測定報告に含まれており、かつ、前記二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしている場合に、前記ユーザ端末のRRC接続を前記一般基地局に切り替えると判断する。
第1実施形態では、前記制御部は、前記二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしているか否かに加えて、自基地局の負荷状況、前記ユーザ端末の移動状況、前記ユーザ端末の通信状況、バックホール遅延のうち少なくとも1つに基づいて、前記ユーザ端末のRRC接続を前記一般基地局に切り替えるか否かを判断する。
第2実施形態では、前記基地局は、特定基地局よりもカバレッジの広い一般基地局である。前記近隣基地局には、前記特定基地局が含まれている。前記制御部は、前記二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしていることに応じて、前記ユーザ端末のRRC接続を前記特定基地局に切り替えないと判断する。
第2実施形態では、前記基地局は、前記特定基地局のセルの識別子を記憶する記憶部と、前記ユーザ端末から測定報告を受信する受信部と、をさらに備える。前記制御部は、前記特定基地局のセルの識別子が前記測定報告に含まれており、かつ、前記二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしている場合に、前記ユーザ端末のRRC接続を前記特定基地局に切り替えないと判断する。
第2実施形態では、前記制御部は、前記特定基地局のセルの識別子が前記測定報告に含まれており、かつ、前記二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしている場合に、前記ユーザ端末のRRC接続を前記特定基地局に切り替えずに、前記特定基地局と共に前記二重接続方式の通信を開始すると判断する。
第2実施形態では、前記制御部は、前記二重接続方式を前記ユーザ端末がサポートしているか否かに加えて、自基地局の負荷状況、前記ユーザ端末の移動状況、前記ユーザ端末の通信状況、バックホール遅延のうち少なくとも1つに基づいて、前記ユーザ端末のRRC接続を前記特定基地局に切り替えるか否かを判断する。
第3実施形態及び第4実施形態に係る通信制御方法は、第1の基地局をマスタ基地局として設定し、かつ第2の基地局をセカンダリ基地局として設定することにより、ユーザ端末が二重接続方式の通信を開始するステップAと、前記第1の基地局及び前記第2の基地局で前記マスタ基地局及び前記セカンダリ基地局の役割を入れ替える手順を行うステップBと、を備える。前記マスタ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末とRRC接続を確立する基地局である。前記セカンダリ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末に追加的な無線リソースを提供する基地局である。
第3実施形態では、前記第1の基地局は、一般基地局よりもカバレッジの狭い特定基地局である。前記第2の基地局は、前記一般基地局である。
第3実施形態では、前記ステップBは、前記マスタ基地局として設定されている前記第1の基地局が、前記役割の入れ替えを要求する入れ替え要求を前記第2の基地局に送信するステップを含む。
第3実施形態では、前記第1の基地局は、自基地局の負荷状況、前記ユーザ端末の移動状況、前記ユーザ端末の通信状況のうち少なくとも1つに基づいて、前記入れ替え要求を前記第2の基地局に送信するか否かを判断する。
第3実施形態では、前記入れ替え要求は、前記第2の基地局が前記ユーザ端末とRRC接続を確立するための情報を含む。
第3実施形態では、前記ステップBは、前記第1の基地局から前記第2の基地局への前記ユーザ端末のハンドオーバを行うステップを含む。前記ハンドオーバにおいて、前記ユーザ端末は、前記第2の基地局へのランダムアクセス手順を省略する。
第4実施形態では、前記第1の基地局は、一般基地局である。前記第2の基地局は、前記一般基地局よりもカバレッジの狭い特定基地局である。
第4実施形態では、前記通信制御方法は、前記役割を入れ替えた後、前記マスタ基地局として設定されている前記第2の基地局が、前記セカンダリ基地局として設定されている前記第1の基地局を解放するステップをさらに有する。
第5実施形態に係る通信制御方法は、ユーザ端末とRRC接続を確立するマスタ基地局と、前記ユーザ端末に追加的な無線リソースを提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記セカンダリ基地局のセルとの無線リンクの障害を検知するステップAと、前記ユーザ端末が、前記障害に関する報告を前記マスタ基地局に送信するステップBと、を有する。前記セカンダリ基地局は、前記ユーザ端末と対応付けられた複数のセルからなるセカンダリセルグループを管理している。前記複数のセルは、前記ユーザ端末の物理上りリンク制御チャネルが設定される特別セルを含む。前記障害が検知されたセルが前記特別セルである場合、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記報告に前記特別セルに関する情報を加える。
第5実施形態では、前記通信制御方法は、前記報告が前記特別セル情報を含む場合、前記マスタ基地局が、前記複数のセルに対する上りリンク送信を前記ユーザ端末に停止させるステップをさらに有する。
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びRRC接続確立時のランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiplexing Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主にユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける他の部分は、主にユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。
(二重接続方式)
第1実施形態に係るLTEシステムは、二重接続方式をサポートする。二重接続方式は、リリース12以降において導入が予定されている。二重接続方式では、UE100は、複数のeNB200との接続を同時に確立する。UE100には、各eNB200から無線リソースが割り当てられるため、スループットの向上が見込まれる。なお、二重接続方式は、eNB200間キャリアアグリゲーション(inter−eNB CA)と称されることもある。
図6は、二重接続方式の概要を説明するための図である。
図6に示すように、二重接続方式では、UE100との接続を確立する複数のeNB200のうち、マスタeNB(MeNB)200−Mのみが当該UE100とのRRC接続を確立する。これに対し、当該複数のeNB200のうちセカンダリeNB(SeNB)200−Sは、RRC接続をUE100と確立せずに、追加的な無線リソースをUE100に提供する。言い換えると、MeNB200−Mは、ユーザプレーン接続だけでなく制御プレーン接続をUE100と確立する。これに対し、SeNB200−Sは、制御プレーン接続をUE100と確立せずに、ユーザプレーン接続をUE100と確立する。なお、SeNB200−Sは、RRM機能を有していてもよい。
MeNB200−MとSeNB200−Sとの間にはXnインターフェイスが設定される。Xnインターフェイスは、X2インターフェイス又は新たなインターフェイスである。
二重接続方式では、UE100は、MeNB200−Mが管理するN個のセル及びSeNB200−Sが管理するM個のセルを同時に利用したキャリアアグリゲーションが可能である。二重接続方式においてUE100のサービングセルの最大数、すなわち、(N+M)の最大数は、例えば5である。ここで、MeNB200−Mが管理するN個のセルからなるグループは、マスタセルグループ(MCG)と称される。また、SeNB200−Sが管理するM個のセルからなるグループは、セカンダリセルグループ(SCG)と称される。SCGには、UE100のPUCCHを設ける特別なセルが設定される。特別なセルは、キャリアアグリゲーションにおけるプライマリセル(PCell)の機能の一部を遂行する。以下において、当該特別なセルをDC special cellと称する。
図7及び図8は、二重接続方式におけるユーザデータの転送経路(データパス)の構成方式を説明するための図である。二重接続方式におけるユーザデータの転送経路(データパス)を構成するユーザプレーンアーキテクチャ(UPアーキテクチャ)は主に2通り存在する。
図7は、第1のUPアーキテクチャを示す。図7Aに示すように、第1のUPアーキテクチャでは、MeNB200−MとS−GW300Uとの間のS1−Uインターフェイスと、SeNB200−SとS−GW300Uとの間のS1−Uインターフェイスと、が利用される。UE100とP−GWとの間のEPSベアラ#1は、MeNB200−MとS−GW300Uとの間のS1−Uインターフェイスを経由する。UE100とP−GWとの間のEPSベアラ#2は、SeNB200−SとS−GW300Uとの間のS1−Uインターフェイスを経由する。このように、第1のUPアーキテクチャでは、SeNB200−SとS−GW300Uとの間のデータパスはMeNB200−Mを経由しない。図7Bに示すように、MeNB200−M及びSeNB200−Sのそれぞれは、PDCP、RLC、MACの各層の処理を行う。
図8は、第2のUPアーキテクチャを示す。図8Aに示すように、第2のUPアーキテクチャでは、UE100とP−GWとの間のEPSベアラ#2は、MeNB200−Mにおいて分割されており、分割された一方(split bearer)はSeNB200−Sを経由してUE100で終端し、分割された他方(split bearer)はSeNB200−Sを経由せずにUE100で終端する。このように、第2のUPアーキテクチャでは、SeNB200−SとS−GW300Uとの間のデータパスはMeNB200−Mを経由する。図8Bに示すように、EPSベアラ#2における分割された一方(split bearer)については、MeNB200−MのPDCP、SeNB200−SのRLC及びMAC、により各層の処理を行う。或いは、split bearerについては、RLC(又はRLCの一部機能)までMeNB200−Mが担当してもよい。
図9は、二重接続方式を開始する動作を示すシーケンス図である。図9の初期状態において、UE100は、MeNB200−MとのRRC接続を確立した状態である。
図9に示すように、ステップS11において、UE100は、UE100においてセル毎に求められた測定結果を含む測定報告をMeNB200−Mに送信する。測定結果は、測定セルの識別子と参照信号受信電力(RSRP)/参照信号受信品質(RSRQ)との組み合わせを含む。
ステップS12において、測定報告を受信したMeNB200−Mは、受信した測定報告などに基づいて、SeNBリソースを使用することを決定する。
ステップS13において、MeNB200−Mは、UE100に対するリソース割り当てを要求するためのSeNB追加要求(SeNB Addition)をSeNB200−Sに送信する。SeNB追加要求は、UE100に関する各種パラメータを含む。
ステップS14において、SeNB追加要求を受信したSeNB200−Sは、受信したSeNB追加要求に基づいて、UE100に対するリソース割り当てを承諾するか否かを判断する。UE100に対するリソース割り当てを承諾する場合、SeNB200−Sは、UE100のための無線リソース(例えば、DC special cell)を設定する。SeNB200−Sは、UE100に割り当てるランダムアクセスプリアンブルを選択してもよい。
ステップS15において、SeNB200−Sは、新たな無線リソース設定(例えば、DC special cellの設定、ランダムアクセスプリアンブル設定)を提供するSeNB追加指令をMeNB200−Mに送信する。
ステップS16において、SeNB200−Sは、新たな無線リソース設定に応じて、DC special cellを設定する。なお、ステップS15及びステップS16の順番は逆であってもよい。
ステップS17において、SeNB追加指令を受信したMeNB200−Mは、受信したSeNB追加指令に基づいて、UE100に送信するRRCメッセージを生成する。
ステップS18において、MeNB200−Mは、生成したRRCメッセージ(RRC再設定メッセージ)をUE100に送信する。
ステップS19において、RRC再設定メッセージを受信したUE100は、受信したRRC再設定メッセージに基づいて、SCGに対応するMACエンティティを生成する。ここで、SCGに含まれるDC special cellは有効化(Activate)された状態であり、SCGに含まれる他のセルは無効化(Deactivate)された状態である(ステップS20)。
ステップS21において、UE100は、RRC再設定が完了したことを示すRRC再設定完了メッセージをMeNB200−Mに送信する。
ステップS22において、UE100は、SeNB200−Sに対するランダムアクセスを行う。
ステップS23において、SeNB200−Sは、UE100との同期を検出し、新たな無線リソース設定が使用可能になったことを示す通知(SeNB Addition complete)をMeNB200−Mに送信する。
ステップS24において、SeNB200−Sは、DC special cellを用いて、UE100に対する下りリンク制御信号をPDCCH上で送信し、UE100に対する下りリンクユーザデータをPDSCH上で送信する。
ステップS25において、SeNB200−Sは、MAC層において、SCGに含まれる他のセルの使用を開始することを決定する。
ステップS26において、SeNB200−Sは、SCGに含まれる他のセルを有効化(Activate)することを示すMAC制御要素をUE100に送信する。
ステップS27において、MAC制御要素を受信したUE100は、受信したMAC制御要素に基づいて、SCGに含まれる他のセルを有効化(Activate)する。
(第1実施形態に係る動作)
(1)動作概要
第1実施形態では、マスタセルがマクロセルであり、セカンダリセルがマクロセルよりもカバレッジの狭いセル(小セル)であるシナリオを主として想定する。ここで、小セルは、例えばピコセル又はフェムトセル等であり、マクロセルのカバレッジと少なくとも一部が重複するカバレッジを有する。
このように、カバレッジの広いセルをマスタセルとして設定することにより、RRCコネクティッド状態のUE100の移動に対応する、すなわち、モビリティを強化することができる。具体的には、二重接続方式の通信を行うUE100が小セルとのRRC接続を確立する場合、当該UE100の移動に伴って、RRC接続をマクロセルに切り替えるための処理(ハンドオーバ等)が必要となる。よって、第1実施形態では、マスタセルをマクロセルとし、セカンダリセルを小セルとする二重接続方式の通信を行うように制御する。
図10は、第1実施形態に係る動作環境を示す図である。
図10に示すように、eNB200−1は、マクロセルを管理する。eNB200−2は、小セルを管理する。eNB200−1及びeNB200−2は、バックホール(Xnインターフェイス)により相互に接続されている。小セルはマクロセルのカバレッジの少なくとも一部と重複するカバレッジを有する。UE100は、マクロセルのカバレッジと小セルのカバレッジとが重複する領域内に位置する。UE100は、リリース12以降の仕様に準拠しており、二重接続方式をサポートする。
第1実施形態では、小セルを管理するeNB200−2は、UE100とのRRC接続を確立する。eNB200−2は、複数のeNB200との接続を同時に確立する二重接続方式をUE100がサポートしているか否かに基づいて、UE100のRRC接続を近隣eNB(eNB200−1)に切り替えるか否かを判断する。
詳細には、eNB200−2は、UE100から端末能力通知(UE Capability Information)を受信する。端末能力通知は、二重接続方式をUE100がサポートしているか否かを示す情報を含む。eNB200−2は、二重接続方式をUE100がサポートしていることに応じて、UE100のRRC接続をeNB200−1に切り替えると判断する。ここで、UE100のRRC接続をeNB200−1に切り替えるとは、eNB200−1に対してUE100のハンドオーバ又はリダイレクトを行うことを指すが、以下では、ハンドオーバを例示する。
このように、二重接続方式をサポートするUE100については、小セル(eNB200−2)からマクロセル(eNB200−1)にRRC接続を切り替える制御を行う。よって、マスタセル(MeNB)をマクロセル(eNB200−1)とし、セカンダリセル(SeNB)を小セル(eNB200−2)とする二重接続方式の通信をUE100が行うことができる。従って、二重接続方式におけるモビリティ強化を実現可能とすることができる。
第1実施形態では、eNB200−2は、eNB200−1のセルの識別子(のリスト)を記憶している。eNB200−2は、eNB200−1のセル識別子(のリスト)をOAMから取得してもよい。また、eNB200−2は、UE100から測定報告(Measurement Report)を受信する。
第1実施形態に係る動作パターン1では、eNB200−2は、UE100からUE能力通知を受信し、二重接続方式をUE100がサポートしていると判断した場合に、UE100のRRC接続を直ぐにeNB200−1に切り替える。例えば、動作パターン1では、eNB200−2は、eNB200−1のセルの識別子が測定報告に含まれており、かつ、二重接続方式をUE100がサポートしている場合に、UE100のRRC接続をeNB200−1に切り替えると判断する。或いは、eNB200−2は、自身(小セル)がeNB200−1(マクロセル)のカバレッジ内であることを把握していれば、測定報告に基づくことなく、UE100のRRC接続をeNB200−1に切り替えると判断してもよい。
第1実施形態に係る動作パターン2では、eNB200−2は、二重接続方式をUE100がサポートしているか否かに加えて、自身の負荷状況、UE100の移動状況、UE100の通信状況のうち少なくとも1つに基づいて、UE100のRRC接続をeNB200−1に切り替えるか否かを判断する。
(2)動作パターン1
図11は、第1実施形態に係る動作パターン1を示すシーケンス図である。図11の初期状態において、UE100は、eNB200−2とのRRC接続を確立した状態である。
図11に示すように、ステップS101において、eNB200−2は、UE100に対して、二重接続方式をサポートしているか否かを問い合わせる。詳細には、eNB200−2は、二重接続方式をUE100がサポートしているか否かに関するUE能力通知(UE Capability Information)の送信要求をUE100に送信する。
ステップS102において、UE100は、eNB200−2からの要求に応じて、UE能力通知をeNB200−2に送信する。
ステップS103において、UE100は、測定報告をeNB200−2に送信する。
ステップS104において、eNB200−2は、UE100から受信したUE能力通知に基づいて、UE100が二重接続方式をサポートしているか否かを判断する。また、eNB200−2は、eNB200−1のセル(マクロセル)の識別子が測定報告に含まれているか否かを判断する。
eNB200−1のセルの識別子が測定報告に含まれており、かつ、二重接続方式をUE100がサポートしている場合(ステップS104;YES)、ステップS106において、eNB200−2は、UE100のRRC接続をeNB200−1に切り替えると判断し、eNB200−1へのUE100のハンドオーバ手順を開始する。詳細には、eNB200−2は、ハンドオーバ要求をeNB200−1に送信する(ステップS107)。ハンドオーバが完了した後、eNB200−1がeNB200−2をSeNBとして追加することにより、二重接続方式の適用を開始可能である。
一方、ステップS104で「NO」の場合、ステップS105において、eNB200−2は、eNB200−1へのUE100のハンドオーバ手順を開始しない。
(3)動作パターン2
図12は、第1実施形態に係る動作パターン2を示すシーケンス図である。図12の初期状態において、UE100は、eNB200−2とのRRC接続を確立した状態である。ここでは、上述した動作パターン1との相違点を主として説明する。
図12に示すように、ステップS201において、eNB200−2は、UE100に対して、二重接続方式をサポートしているか否かを問い合わせる。
ステップS202において、UE100は、eNB200−2からの要求に応じて、UE能力通知をeNB200−2に送信する。
ステップS203において、UE100は、測定報告をeNB200−2に送信する。
ステップS204において、eNB200−2は、二重接続方式をUE100がサポートしているか否かに加えて、自身の負荷状況、UE100の移動状況、UE100の通信状況のうち少なくとも1つに基づいて、UE100のRRC接続をeNB200−1に切り替えるか否かを判断する。詳細には、動作パターン1における判断手法に加えて、以下のような判断手法を適用する。
例えば、UE100が静止状態又はそれに近い状態であれば、UE100のモビリティを考慮する必要性は小さい。よって、eNB200−2は、UE100が静止状態又はそれに近い状態であれば、UE100をeNB200−1にハンドオーバせずに、eNB200−1をSeNBとして追加して、二重接続方式の適用を開始してもよい。なお、UE100の移動状態を把握するための方法としては、例えば無線パラメータ(ドップラー周波数、フェージング速度)などを利用する公知の方法を利用可能である。
或いは、UE100が少量のトラフィックしか送受信しないのであれば、二重接続方式によりスループットを向上させる必要性は小さい。よって、eNB200−2は、UE100が少量のトラフィックしか送受信しないのであれば、UE100をeNB200−1にハンドオーバせずに、通常の通信を継続してもよい。なお、UE100の通信状態を把握するための方法としては、例えばアプリケーション情報などを利用する公知の方法を利用可能である。
或いは、eNB200−2の負荷レベルが低く、UE100のために十分な空き無線リソースが存在するのであれば、二重接続方式により無線リソースを確保する必要性は小さい。よって、eNB200−2は、自身の負荷レベルが低いのであれば、UE100をeNB200−1にハンドオーバせずに、通常の通信を継続してもよい。
さらに、eNB200−2は、バックホール(Xnインターフェイス)の遅延時間を考慮に入れてもよい。例えば、上述した第2のUPアーキテクチャを想定すると、eNB200−1との間のXnインターフェイスの遅延時間が大きい場合には、二重接続方式を適用することは好ましくない。よって、eNB200−2は、Xnインターフェイスの遅延時間が大きければ、UE100をeNB200−1にハンドオーバせずに、通常の通信を継続してもよい。
[第1実施形態の変更例]
上述した第1実施形態では、eNB200−2がUE100からUE能力通知を受信していた。
しかしながら、他のeNBからeNB200−2へのハンドオーバ時にUE100のコンテキスト情報をeNB200−2が受信しており、当該コンテキスト情報にUE能力通知が含まれている場合、eNB200−2は、当該コンテキスト情報に含まれるUE能力通知を利用してもよい。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態は、システム構成及び動作環境については、第1実施形態と同様である。
第1実施形態では、二重接続方式に関するUE100の能力を考慮しつつ、eNB200−2(小セル)からeNB200−1(マクロセル)へのハンドオーバ制御を行っていた。
これに対し、第2実施形態では、二重接続方式に関するUE100の能力を考慮しつつ、eNB200−1(マクロセル)からeNB200−2(小セル)へのハンドオーバ制御を行う。
(1)動作概要
第2実施形態では、マクロセルを管理するeNB200−1は、UE100とのRRC接続を確立する。eNB200−2は、UE100から端末能力通知(UE Capability Information)を受信する。eNB200−1は、二重接続方式をUE100がサポートしていることに応じて、UE100のRRC接続をeNB200−2に切り替えないと判断する。
また、eNB200−1は、eNB200−2のセルの識別子を記憶している。eNB200−1は、UE100から測定報告を受信する。eNB200−1は、eNB200−2のセルの識別子が測定報告に含まれており、かつ、二重接続方式をUE100がサポートしている場合に、UE100のRRC接続をeNB200−2に切り替えないと判断する。
また、eNB200−1は、eNB200−2のセルの識別子が測定報告に含まれており、かつ、二重接続方式をUE100がサポートしている場合に、UE100のRRC接続をeNB200−2に切り替えずに、eNB200−2をSeNBとして追加して二重接続方式の通信を開始してもよい。
さらに、eNB200−1は、二重接続方式をUE100がサポートしているか否かに加えて、自基地局の負荷状況、UE100の移動状況、UE100の通信状況のうち少なくとも1つに基づいて、UE100のRRC接続をeNB200−2に切り替えるか否かを判断してもよい。
(2)動作パターン1
図13は、第2実施形態に係る動作パターン1を示すシーケンス図である。図13の初期状態において、UE100は、eNB200−1とのRRC接続を確立した状態である。
図13に示すように、ステップS301において、eNB200−1は、UE100に対して、二重接続方式をサポートしているか否かを問い合わせる。詳細には、eNB200−1は、二重接続方式をUE100がサポートしているか否かに関するUE能力通知(UE Capability Information)の送信要求をUE100に送信する。
ステップS302において、UE100は、eNB200−1からの要求に応じて、UE能力通知をeNB200−1に送信する。
ステップS303において、UE100は、測定報告をeNB200−1に送信する。
ステップS304において、eNB200−1は、UE100から受信したUE能力通知に基づいて、UE100が二重接続方式をサポートしているか否かを判断する。また、eNB200−1は、eNB200−2のセル(小セル)の識別子が測定報告に含まれているか否かを判断する。
eNB200−2のセルの識別子が測定報告に含まれており、かつ、二重接続方式をUE100がサポートしている場合(ステップS304;YES)、ステップS305において、eNB200−1は、eNB200−2(小セル)へのUE100のハンドオーバ手順を開始しない。さらに、eNB200−1は、eNB200−2をSeNBとして追加して、二重接続方式の適用を開始してもよい。
一方、ステップS304で「NO」の場合、詳細には、eNB200−2のセルの識別子が測定報告に含まれており、かつ、二重接続方式をUE100がサポートしていない場合、ステップS306において、eNB200−1は、UE100のRRC接続をeNB200−2に切り替えると判断してもよい。この場合、eNB200−2へのUE100のハンドオーバ手順を開始し、ハンドオーバ要求をeNB200−2に送信する(ステップS307)。
(3)動作パターン2
第2実施形態に係る動作パターン2では、eNB200−1は、二重接続方式をUE100がサポートしているか否かに加えて、自基地局の負荷状況、UE100の移動状況、UE100の通信状況のうち少なくとも1つに基づいて、UE100のRRC接続をeNB200−2に切り替えるか否かを判断する。
例えば、eNB200−1は、UE100が高速移動状態又はそれに近い状態であれば、UE100をeNB200−2にハンドオーバせずに、通常の通信を継続してもよい。或いは、eNB200−1は、UE100が大量のトラフィックを送受信するのであれば、UE100をeNB200−2にハンドオーバせずに、eNB200−2をSeNBとして追加して、二重接続方式の適用を開始してもよい。或いは、eNB200−1は、自身の負荷レベルが高く、UE100のために十分な空き無線リソースが存在しないのであれば、UE100をeNB200−2にハンドオーバせずに、eNB200−2をSeNBとして追加して、二重接続方式の適用を開始してもよい。
さらに、eNB200−1は、バックホール(Xnインターフェイス)の遅延時間を考慮に入れてもよい。例えば、上述した第2のUPアーキテクチャを想定すると、eNB200−2との間のXnインターフェイスの遅延時間が大きい場合には、二重接続方式を適用することは好ましくない。よって、eNB200−1は、Xnインターフェイスの遅延時間が大きければ、二重接続方式が不適切と判断して、UE100をeNB200−2にハンドオーバしてもよい。
[第2実施形態の変更例]
上述した第2実施形態では、eNB200−1がUE100からUE能力通知を受信していた。
しかしながら、他のeNBからeNB200−1へのハンドオーバ時にUE100のコンテキスト情報をeNB200−1が受信しており、当該コンテキスト情報にUE能力通知が含まれている場合、eNB200−1は、当該コンテキスト情報に含まれるUE能力通知を利用してもよい。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。第3実施形態は、システム構成及び動作環境については、第1実施形態と同様である。
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、二重接続方式をサポートするUE100について、できる限りeNB200−1(マクロセル)とRRC接続を確立するようハンドオーバ制御を行っていた。
これに対し、第3実施形態では、eNB200−2(小セル)をMeNBとして設定し、eNB200−1(マクロセル)をSeNBとして設定する二重接続方式の通信を開始した後、MeNB及びSeNBの役割を入れ替えることにより、二重接続方式におけるモビリティ強化を実現可能とする。
(1)動作概要
第3実施形態では、eNB200−2をMeNBとして設定し、かつeNB200−1をSeNBとして設定することにより、UE100が二重接続方式の通信を開始する。その後、eNB200−2及びeNB200−1でMeNB及びSeNBの役割を入れ替える手順を行う。
第3実施形態では、MeNBとして設定されているeNB200−2は、MeNB及びSeNBの役割の入れ替えを要求する入れ替え要求(Role Change Request)をeNB200−1に送信する。入れ替え要求は、eNB200−1がUE100とRRC接続を確立するための情報を含む。eNB200−2は、自身の負荷状況、UE100の移動状況、UE100の通信状況のうち少なくとも1つに基づいて、入れ替え要求をeNB200−1に送信するか否かを判断してもよい。
MeNB及びSeNBの役割を入れ替える手順では、eNB200−2からeNB200−1へのUE100のハンドオーバを行う。当該ハンドオーバにおいて、UE100は、eNB200−1へのランダムアクセス手順を省略する。
(2)動作シーケンス
図14は、第3実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。図14の初期状態において、UE100は、eNB200−2(小セル)をMeNBとして設定し、eNB200−1(マクロセル)をSeNBとして設定して、二重接続方式の通信を行っている。
図14に示すように、ステップS401において、eNB200−2は、MeNB及びSeNBの役割の入れ替え(Role change)を行うと判断する。かかる判断は、UE100の移動状況に基づいて行われる。例えば、eNB200−2は、UE100が静止状態から移動状態に変化した場合に、MeNB及びSeNBの役割の入れ替えを行うと判断する。また、eNB200−2は、自身の負荷状況、eNB200−1の負荷状況、UE100の通信状況なども考慮して、かかる判断を行ってもよい。
ステップS402において、eNB200−2は、MeNB及びSeNBの役割の入れ替えを要求する入れ替え要求(Role Change Request)をeNB200−1に送信する。入れ替え要求は、UE100に関するRRC情報(RRC Container、Context)、E−RAB設定、SCGセル構成、UPアーキテクチャの識別子など含んでもよい。ここで、E−RAB設定は、シグナリング用のみでもよい。SCGセル構成は、eNB200−2がSeNBになった後のDC special cell、SCellのリスト及び設定などである。
ステップS403において、入れ替え要求(Role Change Request)を受信したeNB200−1は、当該入れ替え要求を承諾するか否かを判断する。eNB200−1は、自身の負荷状況などを考慮して、かかる判断を行う。ここでは、当該入れ替え要求を承諾すると判断したと仮定して、説明を進める。
ステップS404において、eNB200−1は、入れ替え要求に対する肯定応答(Role Change Request Ack)をeNB200−2に送信する。肯定応答は、MCGセル構成を含んでもよい。MCGセル構成は、eNB200−1がMeNBになった後のPCell、SCellsのリスト及び設定などである。基本的には、現在SCGとして設定されているものを引き継ぐ。
ステップS405及びS406において、eNB200−2は、MeNB及びSeNBの役割の入れ替え(Role change)を行うためのRRC接続再設定(RRC Conn. Reconf.)メッセージをUE100に送信する。RRC接続再設定は、二重接続用のRRC設定パラメータのセットを含む。
ステップS407乃至S410は、上述した第2のUPアーキテクチャの場合に行われる手順であって、eNB200−2に蓄積されているUE100のユーザデータをeNB200−1に転送するものである。
ステップS411において、eNB200−1は、UE100に上りリンク無線リソースを割り当てる。
ステップS412において、UE100は、割り当てられた上りリンク無線リソースを用いて、RRC接続再設定完了(RRC Conn. Reconf. Complete)メッセージをeNB200−1に送信する。これにより、UE100は、eNB200−1をMeNBとして設定する。すなわち、MeNBのPCellがeNB200−2からeNB200−1に切り替わる。
ここで、UE100には識別子(C−RNTI:Cell Radio Network Temporary Identity)が割り当てられており、上りリンクタイミング調整(TA:Timing Advance)も済んでいることから、UE100は、eNB200−1に対するランダムアクセス手順を行うことなく、RRC接続再設定完了メッセージをeNB200−1に送信する。
ステップS413において、UE100は、eNB200−1とユーザデータを送受信する。
ステップS414乃至S421は、上述した第2のUPアーキテクチャの場合に行われる手順であって、S−GW300Uとの間のデータパスをeNB200−2からeNB200−1に切り替えるものである。詳細には、データパス切り替えをeNB200−1からMME300Cを通じて要求し、S−GW300UがデータパスをeNB200−2からeNB200−1に切り替える。
ステップS422において、eNB200−1は、MeNB及びSeNBの役割の入れ替え完了メッセージをeNB200−2に送信する。
[第4実施形態]
以下において、第4実施形態について、第1実施形態乃至第4実施形態との相違点を主として説明する。
上述した第3実施形態では、eNB200−2(小セル)をMeNBとして設定し、eNB200−1(マクロセル)をSeNBとして設定する二重接続方式の通信を開始した後、MeNB及びSeNBの役割を入れ替えていた。
これに対し、第4実施形態では、eNB200−1(マクロセル)をMeNBとして設定し、eNB200−2(小セル)をSeNBとして設定する二重接続方式の通信を開始した後、MeNB及びSeNBの役割を入れ替える。
図15は、第4実施形態に係る動作環境を示す図である。
図15に示すように、マクロセル1を管理するeNB200−1と、小セルを管理するeNB200−2と、マクロセル2を管理するeNB200−3と、が設けられている。小セルは、2つのマクロセル1,2の境界付近に位置する。UE100は、マクロセル1のカバレッジ及び小セルのカバレッジの重複領域からマクロセル2に移動する。
図16は、第4実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。
図16に示すように、eNB200−1をMeNBとして設定し、eNB200−2をSeNBとして設定する二重接続方式の通信を開始する(ステップS501)。
UE100が測定報告をeNB200−1に送信し(ステップS502)、eNB200−1は、測定報告などに基づいてRole changeを決定し(ステップS503)、Role Change RequestをeNB200−2に送信する(ステップS504)。eNB200−2は、Role Change Requestを承諾し(ステップS505)、Role Change Request AckをeNB200−1に送信する(ステップS506)。また、UPアーキテクチャに応じてデータパス切り替え(ステップS507、S508)及びデータ転送(ステップS509、S510)を行う。さらに、eNB200−1は、Role ChangeのためのRRC Connection ReconfigurationメッセージをUE100に送信する(ステップS511)。UE100は、RRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNB200−2に送信する(ステップS512)。eNB200−2は、Role Change CompleteメッセージをeNB200−1に送信する(ステップS513)。これにより、eNB200−2が新たなMeNBとして設定され、eNB200−1が新たなSeNBとして設定される(ステップS514、S515)。
その後、UE100が測定報告をeNB200−2に送信し(ステップS516)、eNB200−2は、測定報告などに基づいて、eNB200−3を新たなSeNBとして追加することを決定する(ステップS517)。eNB200−2は、eNB200−1との間でSeNB解放処理を行い(ステップS518乃至S520)、eNB200−3との間でSeNB追加処理を行う(ステップS521乃至S523)。また、UPアーキテクチャに応じてデータ転送(ステップS524、S525、S526、S527)を行う。さらに、eNB200−2は、SeNB追加・解放のためのRRC Connection ReconfigurationメッセージをUE100に送信する(ステップS528)。UE100は、RRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNB200−2に送信する(ステップS529)。また、UE100は、eNB200−3へのランダムアクセスを行って同期を確立する(ステップS530)。eNB200−3は、UE100との同期を検出すると、SeNB Addition/Modification CompleteメッセージをeNB200−2に送信する(ステップS531)。また、UPアーキテクチャに応じてデータパス切り替えを行う(ステップS532、S533)。これにより、eNB200−1がSeNBから解放され、eNB200−3が新たなSeNBとして設定される(ステップS534)。
その後、UE100が測定報告をeNB200−2に送信し(ステップS535)、eNB200−2は、測定報告などに基づいてRole changeを決定し(ステップS536)、Role Change RequestをeNB200−3に送信する(ステップS537)。eNB200−3は、Role Change Requestを承諾し(ステップS538)、Role Change Request AckをeNB200−2に送信する(ステップS539)。また、UPアーキテクチャに応じてデータパス切り替え(ステップS540、S541)及びデータ転送(ステップS542、S543)を行う。さらに、eNB200−2は、Role ChangeのためのRRC Connection ReconfigurationメッセージをUE100に送信する(ステップS544)。UE100は、RRC Connection Reconfiguration CompleteメッセージをeNB200−3に送信する(ステップS545)。これにより、eNB200−3が新たなMeNBとして設定され、eNB200−2が新たなSeNBとして設定される。
このように、SeNB追加・解放とRole Changeとを適切に組み合わせて利用することにより、二重接続方式の通信を継続しながらUE100の移動に対応することができる。
なお、UE100は、eNB200−2をMeNBとした後、eNB200−1をSeNBから解放し、通常の通信を行ってもよい。その後、通信状況などに応じて、eNB200−3へのハンドオーバを行うか、eNB200−2との接続を維持するかを判断してもよい。図17は、かかる変更例を示すフロー図である。
図17に示すように、ステップS601において、UE100とRRC接続を確立したeNB200−2は、測定報告に基づいて、UE100におけるeNB200−3の受信レベルが、eNB200−1の受信レベルにオフセットを加えた値よりも大きいか否かを判断する。ステップS601で「YES」の場合、二重接続を中止し、UE100はeNB200−2との単一の接続を確立した状態になる(ステップS602)。
この状態で、eNB200−2は、UE100の送受信するトラフィック量が多く(ステップS603;YES)、かつ、UE100の移動速度が高くない場合(ステップS604;YES)、単一の接続の状態を維持する(ステップS605)。これに対し、UE100の送受信するトラフィック量が多くない(ステップS603;NO)、又は、UE100の移動速度が高い場合(ステップS604;NO)、eNB200−3へのハンドオーバを決定する(ステップS606)。
[第5実施形態]
以下において、第5実施形態について、第1実施形態乃至第4実施形態との相違点を主として説明する。第5実施形態は、システム構成及び動作環境については、第1実施形態と同様である。
(1)動作概要
第5実施形態に係る通信制御方法は、UE100とRRC接続を確立するMeNB200−Mと、UE100に追加的な無線リソースを提供するSeNB200−Sと、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。
第5実施形態に係る通信制御方法は、UE100が、SeNB200−Sのセルとの無線リンクの障害(RLF)を検知するステップAと、UE100が、RLFに関する報告(RLF Report)をMeNB200−Mに送信するステップBと、を有する。SeNB200−Sは、UE100と対応付けられた複数のセルからなるSCGを管理している。当該複数のセルは、UE100のPUCCHが設定される特別セル(Special Cell)を含む。障害が検知されたセルがSpecial Cellである場合、ステップBにおいて、UE100は、RLF ReportにSpecial Cell情報を加える。これにより、MeNB200−Mは、SeNB200−SにおいてRLFが生じたセルがSpecial Cellであるか否かを把握できる。
第5実施形態に係る通信制御方法は、RLF ReportがSpecial Cell情報を含む場合、MeNB200−Mが、SCG(複数のセル)に対する上りリンク送信をUE100に停止させるステップをさらに有する。これにより、UE100がSeNB200−Sとの通信を継続困難となった場合において、上りリンク送信による干渉を回避できる。
(2)動作シーケンス
図18は、第5実施形態に係る動作を示すシーケンス図である。図18の初期状態において、UE100は、MeNB200−M及びSeNB200−Sとの二重接続方式の通信を行っている。
図18に示すように、ステップS701において、UE100は、SCGにおけるRLFを検知する。
ステップS702において、UE100は、RLFが検知されたセルがSpecial Cellであるか否かを判断する。RLFが検知されたセルがSpecial Cellである場合、UE100は、RLF ReportにSpecial Cell情報を加える(ステップS703)。Special Cell情報は、例えば、RLFが検知されたセルがSpecial Cellである場合に「1」が設定される1ビットのフラグである。
ステップS704において、UE100は、RLF ReportをMeNB200−Mに送信する。なお、UE100は、MeNB200−MからのRLF送信要求がなくてもRLF ReportをMeNB200−Mに送信することに留意すべきである。
ステップS705において、RLF Reportを受信したMeNB200−Mは、RLF ReportがSpecial Cell情報を含むか否かを判断する。
RLF ReportがSpecial Cell情報を含む場合、ステップS706において、MeNB200−Mは、SCG(複数のセル)に対する上りリンク送信をUE100に停止させる設定情報をUE100に送信する。UE100は、当該設定情報の受信に応じて、SCG(複数のセル)に対する上りリンク送信を停止する。
これに対し、RLF ReportがSpecial Cell情報を含まない場合、MeNB200−Mは、SCG(複数のセル)に対する上りリンク送信をUE100に停止させずに、RLF Reportをネットワーク最適化(SON)の用途に利用する。
(3)その他の動作
UE100は、物理層の同期外れ(out of synce)などの物理層問題もMeNB200−Mに報告することが好ましい。
また、UE100は、SCG障害を検知した際に、RRC再確立(RRC reestablishment)を開始しないことが好ましい。但し、現在の仕様では、AS securityがアクティブである場合には、UE100は、RRC再確立を開始するよう規定されている。AS securityがアクティブな場合とは、SRBに対しては完全性保護、SRBとDRBに対しては秘匿化を意味する。RRC再確立の手順にはこれらの完全性保護や秘匿化のための設定手順が含まれる。
しかしながら、RRC再確立を避けるためだけにAS securityを設定しないことは合理的でない。よって、現在の仕様に対して若干の変更を加えることにより、かかる問題を解決できる。図19は、第5実施形態に係るその他の動作を示す図である。図19に示すように、RLFの条件(1行目乃至3行目の何れか)が満たされた場合、UE100は、RLFが検知されたセルがSCGのセルであるか否かを判断し、RLFが検知されたセルがSCGのセルでなければ、RRC再確立を開始する。
さらに、第5実施形態に係るシーケンスにおいて、RLF Reportは、既存のRLF Reportを流用したものであるが、既存のRLF Reportに含まれる情報要素の全てを含む必要は無く、少なくともセルIDを含んでいればよい。また、RLF原因(t310Expiry, randomAccessProblem, rlc-MaxNumRetx)を含めることが有益である。
[その他の実施形態]
上述した実施形態では、マクロセルと小セルとの組み合わせにより二重接続方式の通信を行うケースを例示した。しかしながら、そのような組み合わせに限らず、図20に示すように、マクロセルとピコセルとの組み合わせにより二重接続方式の通信を行ってもよく、ピコセルとフェムトセルとの組み合わせにより二重接続方式の通信を行ってもよい。
上述した実施形態では、一対のeNB(MeNB、SeNB)による二重接続方式を例示したが、3以上のeNBによる二重(多重)接続方式に本発明を適用可能である。この場合、図16のステップS518(SeNB Release)に関する処理は行わない、とすることができる。
また、上述した実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
[付記1]
eNB間CA(二重接続)に対するベースラインのCPアーキテクチャとして、オプションC1の使用について合意されている。解決するべきeNB間CAの1つの側面として、RLFの状況の対処がある。SeNBのRLMに関連したRLF、eNB間CAアクティベーション、RACH障害の問題を考察する。
(考察)
eNB間CAとeNB内CAとはどちらもUEを複数のセルに同時に接続させることによってユーザのスループットを増大させる利点がある。MeNBとSeNBの両方が、MCGとSCGに属する自サービングセルをそれぞれ有する。UEとNWの両方における不必要な複雑性を回避するため、eNB内CAのCPアーキテクチャをeNB間CAのCPアーキテクチャにおいて可能な限り再利用することが好ましい。しかしながら、eNB内CA手順の再利用は、eNB間CAのパフォーマンスに大きな低下をもたらさないよう注意が必要である。RLFに関する以下の考察において、eNB間CAにおけるRLFに関する問題は、eNB内CA用の既存の手順で議論される。
・SCG内の特別セルのRLM
eNB内CAでは、PCellが、追加/アクティベーションおよび潜在的なRLFを含め、CQIおよび測定報告を使ってSCellの状態を判定するため、RLMは、SCellでは、サポートされない。eNB間CAでは、状況は簡単ではない。というのは、SeNBが自身のスケジューラを有し、Xnインターフェイスにおけるレイテンシが過剰だと仮定されるので、UEがMeNBとSeNBへCQIを送信することが当然だと考えられるからである。この概念を図21に示す。図21では、UEは、MeNBとSeNBの両方に各CQIを送信する。さらに、二重接続がSeNBに対して確立されると、特別セルが設定され、常に作動されることがすでに決定されている。RLMがMeNBだけに適用される場合、UEは特別セルの品質をモニターすることができなくなり、必要なアクションを取ることができなくなる。特別セルとだけ無線リンクを失敗した結果、UEがRLMをトリガできなかったにしても、SeNBが二重接続の一部としてもはや利用不可能ならUEに対するQoSに対して悪影響を及ぼすだろう。従って、特別セルのRLMはサポートされるべきである。SeNBとのRLFは特別セルにだけ基づくことが想定される。
提案1: ベースラインとして、UEは、MeNBとSeNBへ、CQIを送信するべきである。
提案2: UEは、RLMをSeNBに対しても適用するべきである。
提案2が同意可能な場合、MeNBがRLMの状態を知る必要があるかどうかを判断する必要がある。SeNBへのUL送信が許可される場合、UEがUL送信終了後不要なSRSをSeNBに送信することを防ぐために、MeNBができるだけ早くSeNBを取り除くことが必要になると思われる。さらに、MeNBがSeNBのRLFの状態を知っている場合、MeNBは、他の周波数間SeNB候補の測定をUEに対して設定できる。SeNBまたはUEがMeNBに対してSeNBのRLFの状態を通知する場合があるが、バックホールレイテンシが過剰な場合、UEがSeNBのRLFの状態をMeNBに提供する方が好ましい場合もある。
提案3: MeNBは、SeNBのRLFの状態を通知されるべきである。
提案3が同意されたとして、SeNBのRLFの状態をMeNBに通知する際の形態もまた決定する必要がある。1つの可能性として、UEがSeNBに対してRLFを断定した後初めて、UEまたはSeNBが指示をMeNBに送信することが考えられる。しかしながら、MeNBはSeNBの追加/除外/切替に対して権限を有するので、MeNBがSeNBのCQI情報を得てSeNBに対するリンクをうまくモニターできるようにした方が有益だと思われる。ベアラスプリットオプションを有するALT3Cが、2つのUPアーキテクチャの1つとしてすでに合意されているので、SeNBに対してステアリングされるトラフィックを決めるのはMeNB次第となるだろう。SeNBのCQIを有するということは、MeNBがベアラスプリットの管理に関する決定ができ、利点があると言える。
提案4: ベースラインとして、UEは、MeNBに対して、SeNBのCQIを送信するべきである。CSIからの追加の情報がまた必要になるかどうかは、今後の検討が必要である。
(eNB間CAアクティベーション)
eNB間CAのアクティベーションは、オプションC1に基づいて検討するべきである。UEが小セルに最初に在圏する場合、UEはMeNBとのRRC接続しか有さないため、小セルは、eNB間CAの前にUEをMeNBに対してハンドオーバさせる必要がある可能性が高い。eNB間CAの前に小セルからMeNBへのハンドオーバに対する必要性を避ける1つの方法は、MeNBだけがeNB間CAを構成することが可能なため、UEが常にMeNBに在圏していることを確実にすることである。しかしながら、小セルがレガシーUEをサポートする必要があるため、レガシーUEをスタンドアローン型のセルとしてサポートできる必要がある。従って、UEが小セルに在圏することを防ぐことが難しい可能性がある。eNB間CA可能UEにおけるセル再選択手順について、更に向上すべきか、または過剰なハンドオーバを避けるため接続(Connected)モードで他の向上すべき点が必要かは今後の検討が必要である。
提案5: eNB間CA可能UEにおけるセル再選択手順について更に向上すべきか、または過剰なハンドオーバを避けるため接続(Connected)モードで他の向上すべき点が必要かを、検討するべきである。
(RACH)
現在、eNB間CAにおいて、RARがPCellから送信されるが、eNB間CAのケースには当てはまらない理想的なバックホールに基づくものである。eNB間CAでは、UEはMeNBとSeNBと両方に対して送信可能であり、そしてUEがSeNBに対してRACHプリアンブルを送信するものだと仮定している。しかしながら、UEがMeNBからRARを受信した場合、Xnインターフェイスのレイテンシ次第では、ネットワークがどのようにT300タイマに適切な値を適切に決定するかについて悪影響を及ぼす可能性がある。従って、SeNBがUEに対してRARを送信するほうがいいと思われる。RARがMeNBから送信された場合、MeNBはeNB間CAに権限を有するので、特に、RACHに障害があれば、MeNBはRACH状態を知る必要もあるだろう。そして、SeNBまたはUEは、MeNBに対してRACHの障害を通知するべきである。
提案6: UEがSeNBに対してRACHプリアンブルを送信する場合、SeNBはRARをUEに対して送信するべきである。
提案7: SeNBまたはUEは、MeNBに対してRACHの障害を通知するべきである。
[付記2]
(はじめに)
ランダムアクセス障害とSCGに関連付けられたRLC障害とが合意されたが、SCGとの物理層問題をMeNBに通知する必要性についてさらに検討が必要である。この付記は、再確立を開始することを必要とせずに、物理層の問題を識別するための提案とともに、この情報の必要性に関するさらなる分析を提供する。
(SeNBでの物理層問題のMeNBへの通知)
合意事項:少なくとも次のスキームがサポートされる。
−SCGのPDSCH/PUSCH動作に関連する下記の上りリンク制御情報(UCI)がSeNBにのみ伝送される。
・SCGセルのPDSCHに対するHARQ−ACK
・SCGセルの周期的及び非周期的CSI
−MCGに関連するHARQ−ACK及びCSIはMeNBにのみ伝送される
−SCGにおいてRel.11のUCI伝送規則がサポートされ、PcellがpSCellに置き換えられる:
・UCIが伝送される物理チャネル(PUCCH又はPUSCH)について
・PUSCHでのUCIの場合にUCIが伝送されるセルの選択
・HARQ−ACKのためのPUCCHリソースの選択
・周期的CSI報告の破棄規則
・UCI組み合わせの取扱い
・HARQ−ACKのタイミングと多重化
確認:ベースラインとして、UEは、MCGに関連したCQIをMeNBに送信し、SCGに関連したCQIをSeNBに送信するべきである。
ランダムアクセス問題
UEは、少なくとも特別なScellについて、SCGセルに関連するランダムアクセス障害をMeNBに通知しなければならない。 SCGの他のSCellについては更なる検討が必要である。
RLC障害
UEは、SCGセルに関連するRLC障害をMeNBに通知しなければならない。
物理層問題
UEがPCellのL1同期外れのような物理層の問題をMeNBに通知しなければならないかどうかについては更なる検討が必要である。
SeNBにおける物理層問題をMeNBに通知する主な目的は、(例えばRLF時に)UEの上りリンク送信を継続できないことを確認することである。
MeNBがSeNBでの物理層問題を把握するために、以下の2つの選択肢がある。
選択肢1:SeNBがMeNBに問題を通知する。
選択肢2:UEは、例えばN310及びT310を使用して、SeNBでの物理層問題をMeNBに報告する。
選択肢1によれば、MeNBは物理層問題をSeNBから知るので、X2インタフェース上の遅延の不確実性に起因する遅延が生じることがある。よって、SeNBに対するUL送信を停止させる観点から、この選択肢は理想的ではないかもしれない。選択肢2によれば、UEは、例えばT310タイマが満了した際に、直接にMeNBに物理層問題を報告することができる。しかし、選択肢1に比べて上りリンクシグナリング量が増加する。SCGのRLMが既に合意されているので、選択肢2を採用することが合理的である。
提案1:UEは、SeNBでのRLMに基づいて、物理層問題をMeNBに通知しなければならない。
(SeNBでのRLFに伴うRRC再確立の防止)
SCG障害を検出した場合、UEは、RRC再確立をトリガしてはならない。ASセキュリティが有効化されている場合、現在の仕様では、UEは、T310の満了に応じてRRC再確立を開始する。接続再確立の開始を回避するためだけにRANノードがASセキュリティを構成しないことは合理的ではない。下に示すように、既存の仕様に若干の変更を加えることによって、現在の仕様へのインパクトを回避することができる。
UEは:
1>T310の満了時に、又は
1>T300、T301、T304、T311のいずれも実行中でなく、MACからのランダムアクセス障害通知があった際に、又は
1>再送信の最大数に達したことの通知がRLCからあった際に、
2>セルがSCGの構成要素ではない場合に、無線リンク障害が検出されたと判断する
2>ASセキュリティが有効化されていない場合:
3>解放原因を「その他」とし、5.3.12に規定されているようにRRC_CONNECTEDを離れる際の動作を実行する
2>RLFが検出されたセルがSCGの構成要素ではない場合:
3>5.3.7で規定された接続再確立手順を開始する。
提案2:T310タイマがSCGのRLMに適用可能であるが、T310の満了の結果として再確立はトリガされない。
(SCGと関連する障害のMeNBへのレポート)
UE及びNWの両方の不必要な複雑さを防止することができる限り、現在の仕様を再利用することが好ましい。再利用の観点から、VarRLFレポートはSCGに関連した障害を報告するための同様の方法である。当該レポートに含まれるすべてのメッセージを再利用する必要はない。少なくともSCGのセルIDをレポートに含める必要がある。既存の仕様に基づいてRLF原因(t310Expiry、randomAccessProblem、RLC−MaxNumRetx)を含めることが有益であり得る。
提案3:レポートには、SeNBのセルID及びRLFの原因を含めるべきである。
現在の仕様では、MeNBがUE情報要求を送信した場合に、RLFレポートがMeNBに送信される。しかしながら、UEがこの種の物理層問題を検出した場合には、上りリンク干渉を避けるために、すぐにレポートをMeNBに送信する必要がある。現在の仕様によるRLF−InfoAvailableは、わずか3つのメッセージ(RRCConnectionSetupComplete、RRCConnectionReconfigurationComplete、RRCConnectionReestablishmentComplete)の一部として含まれている。しかしながら、SCGの無線リンクの問題がRLF又は再確立をトリガしないので、UEは、MeNBにVarRLFレポートの可用性を示す手段がない。SCGの無線リンクの問題がすぐにMeNBに知らされるべきであるので、UEが、SCGでのT310タイマの満了に基づいてVarRLFレポートの可用性を示すことが可能であるべきである。
提案4:UEが問題(RACH、RLC、T310...)を検出した後、MeNBにSCG RLFレポートを送信するための新しい手順を検討すべきである。
[相互参照]
米国仮出願第61/934209(2014年1月31日出願)及び米国仮出願第61/956000(2014年3月20日出願)の全内容が、参照により本願明細書に組み込まれている。
本発明は、移動通信などの通信分野において有用である。

Claims (7)

  1. 第1の基地局をマスタ基地局として設定し、かつ第2の基地局をセカンダリ基地局として設定することにより、ユーザ端末が二重接続方式の通信を開始するステップAと、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局で前記マスタ基地局及び前記セカンダリ基地局の役割を入れ替える手順を行うステップBと、を備え、
    前記マスタ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末とRRC接続を確立する基地局であり、
    前記セカンダリ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末に追加的な無線リソースを提供する基地局であり、
    前記ステップBは、前記マスタ基地局として設定されている前記第1の基地局が、前記役割の入れ替えを要求する入れ替え要求を前記第2の基地局に送信するステップを含み、
    前記入れ替え要求は、前記第2の基地局が前記ユーザ端末とRRC接続を確立するための情報を含むことを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記第1の基地局は、一般基地局よりもカバレッジの狭い特定基地局であり、
    前記第2の基地局は、前記一般基地局であることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記第1の基地局は、自基地局の負荷状況、前記ユーザ端末の移動状況、前記ユーザ端末の通信状況のうち少なくとも1つに基づいて、前記入れ替え要求を前記第2の基地局に送信するか否かを判断することを特徴とする請求項に記載の通信制御方法。
  4. 第1の基地局をマスタ基地局として設定し、かつ第2の基地局をセカンダリ基地局として設定することにより、ユーザ端末が二重接続方式の通信を開始するステップAと、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局で前記マスタ基地局及び前記セカンダリ基地局の役割を入れ替える手順を行うステップBと、を備え、
    前記マスタ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末とRRC接続を確立する基地局であり、
    前記セカンダリ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末に追加的な無線リソースを提供する基地局であり、
    前記ステップBは、前記第1の基地局から前記第2の基地局への前記ユーザ端末のハンドオーバを行うステップを含み、
    前記ハンドオーバにおいて、前記ユーザ端末は、前記第2の基地局へのランダムアクセス手順を省略することを特徴とする通信制御方法。
  5. 前記第1の基地局は、一般基地局であり、
    前記第2の基地局は、前記一般基地局よりもカバレッジの狭い特定基地局であることを特徴とする請求項4に記載の通信制御方法。
  6. 第1の基地局をマスタ基地局として設定し、かつ第2の基地局をセカンダリ基地局として設定することにより、ユーザ端末が二重接続方式の通信を開始するステップAと、
    前記第1の基地局及び前記第2の基地局で前記マスタ基地局及び前記セカンダリ基地局の役割を入れ替える手順を行うステップBと、を備え、
    前記マスタ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末とRRC接続を確立する基地局であり、
    前記セカンダリ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末に追加的な無線リソースを提供する基地局であり、
    前記役割を入れ替えた後、前記マスタ基地局として設定されている前記第2の基地局が、前記セカンダリ基地局として設定されている前記第1の基地局を解放するステップをさらに有することを特徴とする通信制御方法。
  7. マスタ基地局及びセカンダリ基地局の役割の入れ替えを要求するための入れ替え要求を、前記セカンダリ基地局として設定された他の基地局に送信する処理を行う制御部を備え、
    前記マスタ基地局は、二重接続方式においてユーザ端末とRRC接続を確立する基地局であり、
    前記セカンダリ基地局は、前記二重接続方式において前記ユーザ端末に追加的な無線リソースを提供する基地局であり、
    前記入れ替え要求は、前記他の基地局が前記ユーザ端末とRRC接続を確立するための情報を含むことを特徴とする基地局。
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