JP6496302B2 - ユーザ端末、通信制御方法及び基地局 - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信システムにおいて用いられるユーザ端末、通信制御方法及び基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降において二重接続方式(Dual connectivity)の導入が予定されている(非特許文献1参照)。二重接続方式では、ユーザ端末は、複数の基地局との接続を同時に確立する。ユーザ端末には、各基地局から無線リソースが割り当てられるため、スループットの向上が見込まれる。
二重接続方式では、ユーザ端末との接続を確立する複数の基地局のうち、1つの基地局(以下、「マスタ基地局」という)のみが当該ユーザ端末とのRRC接続を確立する。これに対し、当該複数の基地局のうち他の基地局(以下、「セカンダリ基地局」という)は、RRC接続をユーザ端末と確立せずに、追加的な無線リソースをユーザ端末に提供する。なお、二重接続方式は、基地局間キャリアアグリゲーション(inter−eNB CA)と称されることもある。
3GPP技術報告書 「TR 36.842 V12.0.0」 2014年1月7日
本出願は、二重接続方式におけるランダムアクセス手順を適切に制御可能とするユーザ端末、通信制御方法及び基地局を提供することを目的とする。
一の実施形態に係るユーザ端末は、移動通信システムにおけるユーザ端末である。前記ユーザ端末は、RRC接続を前記ユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間の第1のランダムアクセス手順と、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間の第2のランダムアクセス手順と、をそれぞれ開始する。
一の実施形態に係るユーザ端末は、移動通信システムにおけるユーザ端末である。前記ユーザ端末は、RRC接続を前記ユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間の第1のランダムアクセス手順と、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間の第2のランダムアクセス手順とのうち、前記第1のランダムアクセス手順を優先的に開始する。
一の実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間の第1のランダムアクセス手順の開始を指示する第1の開始指示と、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間の第2のランダムアクセス手順の開始を指示する第2の開始指示と、を受信するステップAと、前記ユーザ端末が、前記第1の開始指示及び前記第2の開始指示のうち、一方を採用するとともに、他方を無視又は保留するステップBと、を有する。
一の実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記マスタ基地局が、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間のランダムアクセス手順が必要か否かを判断するステップAと、前記マスタ基地局が、前記ステップAにおける判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信するステップBと、を有する。前記ステップAにおいて、前記マスタ基地局が前記セカンダリ基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行う。
一の実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記セカンダリ基地局が、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間のランダムアクセス手順の開始が許容されるか否かを判断するステップAと、前記セカンダリ基地局が、前記ステップAにおける判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信するステップBと、を有する。前記ステップAにおいて、前記セカンダリ基地局が前記マスタ基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行う。
一の実施形態に係る基地局は、二重接続方式においてRRC接続をユーザ端末と確立する。前記基地局は、前記二重接続方式において追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供する他の基地局と前記ユーザ端末との間にランダムアクセス手順が必要か否かを判断する制御部と、前記判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備える。前記制御部は、前記基地局が前記他の基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行う。
一の実施形態に係る基地局は、二重接続方式において追加的な無線リソースをユーザ端末に提供する。前記基地局は、前記二重接続方式においてRRC接続をユーザ端末と確立する他の基地局と前記ユーザ端末との間にランダムアクセス手順が必要か否かを判断する制御部と、前記判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備える。前記制御部は、前記基地局が前記他の基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行う。
第1実施形態乃至第3実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 第1実施形態乃至第3実施形態に係るUEのブロック図である。 第1実施形態乃至第3実施形態に係るeNBのブロック図である。 第1実施形態乃至第3実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。 二重接続方式の概要を示す図である。 第1のUPアーキテクチャ(UPアーキテクチャ「1A」)を示す図である。図7Aはデータパス構成を示し、図7Bはプロトコルスタック構成を示す。 第2のUPアーキテクチャ(UPアーキテクチャ「3C」)を示す図である。図8Aはデータパス構成を示し、図8Bはプロトコルスタック構成を示す。 第1実施形態に係る通信制御方法を示す図である。 第2実施形態に係る通信制御方法を示す図である。 第3実施形態に係る通信制御方法を示す図である。
[実施形態の概要]
その他実施形態(付記)に係るユーザ端末は、移動通信システムにおけるユーザ端末である。前記ユーザ端末は、RRC接続を前記ユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間の第1のランダムアクセス手順と、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間の第2のランダムアクセス手順と、をそれぞれ開始する。
第3実施形態に係るユーザ端末は、移動通信システムにおけるユーザ端末である。前記ユーザ端末は、RRC接続を前記ユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御する制御部を備える。前記制御部は、前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間の第1のランダムアクセス手順と、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間の第2のランダムアクセス手順とのうち、前記第1のランダムアクセス手順を優先的に開始する。
第3実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記ユーザ端末が、前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間の第1のランダムアクセス手順の開始を指示する第1の開始指示と、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間の第2のランダムアクセス手順の開始を指示する第2の開始指示と、を受信するステップAと、前記ユーザ端末が、前記第1の開始指示及び前記第2の開始指示のうち、一方を採用するとともに、他方を無視又は保留するステップBと、を有する。
第3実施形態では、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記第1の開始指示を前記第2の開始指示よりも優先して採用する。
第3実施形態では、前記ステップBにおいて、前記ユーザ端末は、前記第1の開始指示を採用するとともに、前記第2の開始指示を無視又は保留する。
第3実施形態では、前記第2の開始指示を保留する場合において、前記ユーザ端末は、前記第1の開始指示に応じて前記第1のランダムアクセス手順が完了した後に、前記第2の開始指示に応じて前記第2のランダムアクセス手順を開始する。
第1実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記マスタ基地局が、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間のランダムアクセス手順が必要か否かを判断するステップAと、前記マスタ基地局が、前記ステップAにおける判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信するステップBと、を有する。前記ステップAにおいて、前記マスタ基地局が前記セカンダリ基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行う。
第1実施形態の動作パターン1では、前記所定情報は、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間の通信状況に関する通信状況情報である。
第1実施形態の動作パターン1では、前記マスタ基地局が、前記通信状況情報の送信要求を前記セカンダリ基地局に送信するステップと、前記セカンダリ基地局が、前記送信要求の受信に応じて、前記通信状況情報を前記マスタ基地局に送信するステップと、をさらに有する。
第1実施形態の動作パターン2では、前記所定情報は、前記開始指示の送信を前記セカンダリ基地局が要求することを示す要求情報である。
第1実施形態の動作パターン2では、前記セカンダリ基地局が、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間の通信状況に基づいて、前記要求情報を前記マスタ基地局に送信するステップをさらに有する。
第2実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。前記通信制御方法は、前記セカンダリ基地局が、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間のランダムアクセス手順の開始が許容されるか否かを判断するステップAと、前記セカンダリ基地局が、前記ステップAにおける判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信するステップBと、を有する。前記ステップAにおいて、前記セカンダリ基地局が前記マスタ基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行う。
第2実施形態の動作パターン1では、前記所定情報は、前記ランダムアクセス手順の規制を示す規制情報、前記規制の解除を示す解除情報、の少なくとも一方である。
第2実施形態の動作パターン1では、前記通信制御方法は、前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間のランダムアクセス手順を開始する前に、前記マスタ基地局が前記規制情報を前記セカンダリ基地局に送信するステップと、前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間の前記ランダムアクセス手順の完了に応じて、前記マスタ基地局が前記解除情報を前記セカンダリ基地局に送信するステップと、をさらに有する。
第2実施形態の動作パターン2では、前記セカンダリ基地局が、前記ランダムアクセス手順の開始が許容されるか否かの問い合わせを前記マスタ基地局に送信するステップをさらに有する。前記所定情報は、前記問い合わせに対して前記マスタ基地局から送信される応答情報である。
第2実施形態の動作パターン2では、前記通信制御方法は、前記セカンダリ基地局が、前記ランダムアクセス手順の完了に応じて、完了通知を前記マスタ基地局に送信するステップをさらに有する。
第1実施形態に係る基地局は、二重接続方式においてRRC接続をユーザ端末と確立する。前記基地局は、前記二重接続方式において追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供する他の基地局と前記ユーザ端末との間にランダムアクセス手順が必要か否かを判断する制御部と、前記判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備える。前記制御部は、前記基地局が前記他の基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行う。
第2実施形態に係るに係る基地局は、二重接続方式において追加的な無線リソースをユーザ端末に提供する。前記基地局は、前記二重接続方式においてRRC接続をユーザ端末と確立する他の基地局と前記ユーザ端末との間にランダムアクセス手順が必要か否かを判断する制御部と、前記判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信する送信部と、を備える。前記制御部は、前記基地局が前記他の基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行う。
[第1実施形態]
以下において、3GPP規格に基づく移動通信システムであるLTEシステムに本発明を適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。
図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、セル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300を含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。また、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサとしてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、ハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理、及びランダムアクセス手順などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)及びUE100への割当リソースブロックを決定するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態(コネクティッドモード)であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態(アイドルモード)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンクにはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンクにはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。UE100に割り当てられる無線リソース(時間・周波数リソース)のうち、周波数リソースはリソースブロックにより特定でき、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により特定できる。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームの残りの区間は、主にユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける他の部分は、主にユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。また、所定のサブフレームにおける周波数方向の中央の6リソースブロックは、ランダムアクセスプリアンブルを伝送するための物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)として使用できる領域である。
(二重接続方式)
第1実施形態に係るLTEシステムは、二重接続方式をサポートする。二重接続方式は、リリース12以降において導入される。二重接続方式では、複数のeNB200からUE100に無線リソースが割り当てられるため、スループットの向上が見込まれる。なお、二重接続方式は、eNB200間キャリアアグリゲーション(inter−eNB CA)と称されることもある。
図6は、二重接続方式の概要を示す図である。
図6に示すように、二重接続方式では、マスタeNB(MeNB)200−Mのみが当該UE100とのRRC接続を確立する。これに対し、セカンダリeNB(SeNB)200−Sは、RRC接続をUE100と確立せずに、追加的な無線リソースをUE100に提供する。言い換えると、MeNB200−Mは、ユーザプレーン接続だけでなく制御プレーン接続をUE100と確立する。これに対し、SeNB200−Sは、制御プレーン接続をUE100と確立せずに、ユーザプレーン接続をUE100と確立する。MeNB200−MとSeNB200−Sとの間にはXnインターフェイスが設定される。Xnインターフェイスは、X2インターフェイス又は新たなインターフェイスである。
二重接続方式では、UE100は、MeNB200−Mが管理するN個のセル及びSeNB200−Sが管理するM個のセルを同時に利用したキャリアアグリゲーションが可能である。二重接続方式においてUE100のサービングセルの最大数、すなわち、(N+M)の最大数は、例えば5である。ここで、MeNB200−Mが管理するN個のセルからなるグループは、マスタセルグループ(MCG)と称される。また、SeNB200−Sが管理するM個のセルからなるグループは、セカンダリセルグループ(SCG)と称される。SCGには、UE100のPUCCHを設ける特別なセル(Special Cell)が設定される。Special Cellは、キャリアアグリゲーションにおけるプライマリセル(PCell)の機能の一部を遂行する。
図7及び図8は、二重接続方式におけるユーザデータの転送経路(データパス)を示す図である。データパスを構成するユーザプレーンアーキテクチャ(UPアーキテクチャ)は主に2通り存在する。
図7は、第1のUPアーキテクチャを示す。図7Aに示すように、第1のUPアーキテクチャでは、MeNB200−MとS−GW300Uとの間のS1−Uインターフェイスと、SeNB200−SとS−GW300Uとの間のS1−Uインターフェイスと、が利用される。UE100とP−GWとの間のEPSベアラ#1は、MeNB200−MとS−GW300Uとの間のS1−Uインターフェイスを経由する。UE100とP−GWとの間のEPSベアラ#2は、SeNB200−SとS−GW300Uとの間のS1−Uインターフェイスを経由する。このように、第1のUPアーキテクチャでは、SeNB200−SとS−GW300Uとの間のデータパスはMeNB200−Mを経由しない。図7Bに示すように、MeNB200−M及びSeNB200−Sのそれぞれは、PDCP、RLC、MACの各層の処理を行う。
図8は、第2のUPアーキテクチャを示す。図8Aに示すように、第2のUPアーキテクチャでは、UE100とP−GWとの間のEPSベアラ#2は、MeNB200−Mにおいて分割されており、分割された一方(split bearer)はSeNB200−Sを経由してUE100で終端し、分割された他方(split bearer)はSeNB200−Sを経由せずにUE100で終端する。このように、第2のUPアーキテクチャでは、SeNB200−SとS−GW300Uとの間のデータパスはMeNB200−Mを経由する。図8Bに示すように、EPSベアラ#2における分割された一方(split bearer)については、MeNB200−MのPDCP、SeNB200−SのRLC及びMAC、により各層の処理を行う。
(第1実施形態に係る通信制御方法)
UE100とeNB200との間の通信では、上りリンクの送信タイミングの調整(Timing Advance)などを目的として、ランダムアクセス手順が必要となる。UE100は、eNB200からの指示(PDCCH ORDER)に応じて、ランダムアクセス手順を開始する。
しかしながら、二重接続方式では、UE100とMeNB200−Mとの間のランダムアクセス手順、及び、UE100とSeNB200−Sとの間のランダムアクセス手順が競合し得る。よって、ランダムアクセス手順の競合に起因して、ランダムアクセス手順の失敗などのエラーが生じる虞がある。
以下において、二重接続方式におけるランダムアクセス手順の競合を回避可能とする通信制御方法について説明する。
第1実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をUE100と確立するMeNB200−Mと、追加的な無線リソースをUE100に提供するSeNB200−Sと、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。第1実施形態に係る通信制御方法は、MeNB200−Mが、UE100とSeNB200−Sとの間のランダムアクセス手順が必要か否かを判断するステップAと、MeNB200−Mが、ステップAにおける判断の結果に基づいて、ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示をUE100に送信するステップBと、を有する。ステップAにおいて、MeNB200−MがSeNB200−Sから受信する所定情報に基づいて、当該判断を行う。
このように、第1実施形態では、SeNB200−Sに対するランダムアクセス手順を、SeNB200−Sに代わって、MeNB200−MがUE100に開始させる。すなわち、二重接続方式においてランダムアクセス手順をUE100に開始させる権限をMeNB200−Mが持ち、SeNB200−Sは当該権限を持たない。これにより、ランダムアクセス手順の競合を回避できる。また、MeNB200−Mは、SeNB200−Sから受信する所定情報に基づいて、SeNB200−Sに対するランダムアクセス手順を開始させるため、SeNB200−Sの状態を考慮しながら、当該ランダムアクセス手順を適切に開始させることができる。
なお、MeNB200−Mが指示するランダムアクセス手順は、例えば非競合ベースのランダムアクセス手順(Contention free random access procedure)である。また、MeNB200−Mは、MCGに含まれるプライマリセルからUE100に対して当該指示(PDCCH ORDER)を行う。
以下において、第1実施形態の動作パターン1及び2について説明する。図9は、第1実施形態に係る通信制御方法を示す図である。図9の初期状態において、UE100は、MeNB200−M及びSeNB200−Sと二重接続方式の通信を行っている。また、MeNB200−MとSeNB200−Sとの間の通信はXnインターフェイス上で行われることを想定する。
(1)動作パターン1
第1実施形態の動作パターン1では、MeNB200−MがSeNB200−Sから受信する所定情報は、UE100とSeNB200−Sとの間の通信状況に関する通信状況情報である。「通信状況」とは、上りリンクの送信タイミングの調整(Timing Advance)の状況、SeNB200−SからUE100への下りリンクデータの発生状況などである。このような通信状況をMeNB200−Mが把握することにより、SeNB200−Sに対するランダムアクセス手順をUE100に適切に開始させることができる。なお、「通信状況」は、基本的には、SCGを構成する各セルについて考慮する必要がある。よって、通信状況情報は、SCGを構成する各セルの通信状況の情報を含むことが好ましい。但し、SCGを構成する各セルが同じTAG(タイミングアドバンスグループ)に属している場合においては、「通信状況」は、Special Cellのみを考慮してもよい。この場合、通信状況情報は、Special Cellの通信状況の情報を含んでいればよい。
図9に示すように、ステップS100において、MeNB200−Mは、通信状況情報の送信要求をSeNB200−Sに送信する。
ステップS101において、当該送信要求をSeNB200−Sを受信したSeNB200−Sは、当該送信要求の受信に応じて、所定情報としての通信状況情報をMeNB200−Mに送信する。但し、SeNB200−Sは、自発的に、通信状況情報をMeNB200−Mに所定の周期で送信してもよい。
ステップS102において、通信状況情報を受信したMeNB200−Mは、当該通信状況情報に基づいて、UE100とSeNB200−Sとの間のランダムアクセス手順(以下「RA手順」という)が必要か否かを判断する。MeNB200−Mは、UE100のTiming Advance処理が必要である場合に、RA手順が必要であると判断する。或いは、MeNB200−Mは、SeNB200−SからUE100への下りリンクデータが発生した場合に、RA手順が必要であると判断する。ステップS102の判断は、SCGを構成する各セルについて行う、又はSpecial Cellのみついて行う。なお、MeNB200−Mは、RA手順が不要であると判断した場合、処理をステップS100又はS101に戻す。
RA手順が必要であると判断した場合、ステップS103において、MeNB200−Mは、RA手順の開始指示(PDCCH ORDER)をUE100に送信する。ここでは、非競合ベースのランダムアクセス手順を想定しているため、MeNB200−Mは、SeNB200−Sが保持する非競合ベース・ランダムアクセスプリアンブルの情報を予め取得しており、その中からランダムアクセスプリアンブルをUE100に指定する。
ステップS104において、RA手順の開始指示を受信したUE100は、ランダムアクセスプリアンブル(以下「RAプリアンブル」という)をRACH(Random Access Channel)上でSeNB200−Sに送信する。UE100は、Special Cellに対するPDCCH orderを受け取った場合においてはSpecial CellにRAプリアンブルを送信し、SCGのその他のセルに対するPDCCH orderを受け取った場合には当該セルに対してRAプリアンブルを送信する。
ステップS105において、RAプリアンブルを受信したSeNB200−Sは、当該RAプリアンブルに応じて、UE100との間の上りリンク遅延を推定する。そして、SeNB200−Sは、ランダムアクセス応答(以下「RA応答」という)をUE100に送信する。RA応答は、上りリンクの送信タイミングの調整値(Timing Advance値)、割当て無線リソースの情報(UL Grant)などを含む。なお、非競合ベースのRA手順はステップS105で完了するが、競合ベースのRA手順の場合は、ステップS105の後にUE100とSeNB200−Sとの間でRRCメッセージのやり取りがなされて、RA手順が完了する。
(2)動作パターン2
第1実施形態の動作パターン2では、MeNB200−MがSeNB200−Sから受信する所定情報は、RA手順の開始指示の送信をSeNB200−Sが要求することを示すRA要求情報である。これにより、MeNB200−Mは、SeNB200−Sに対するRA手順の必要性を直接的に把握できる。
図9に示すように、本動作パターン2では、ステップS100は不要である。
ステップS101において、SeNB200−Sは、UE100とSeNB200−Sとの間の通信状況に基づいて、所定情報としてのRA要求情報をSeNB200−Sに送信する。RA要求情報は、RA手順の開始対象のセルを示す情報を含んでもよい。
ステップS102において、RA要求情報を受信したMeNB200−Mは、当該RA要求情報に基づいて、UE100とSeNB200−Sとの間のRA手順が必要であると判断する。
RA手順が必要であると判断した場合、ステップS103において、MeNB200−Mは、RA手順の開始指示(PDCCH ORDER)をUE100に送信する。以降の動作については、上述した動作パターン1と同様である。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態は、システム構成及び二重接続方式については、第1実施形態と同様である。
第2実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をUE100と確立するMeNB200−Mと、追加的な無線リソースをUE100に提供するSeNB200−Sと、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。第2実施形態に係る通信制御方法は、SeNB200−Sが、UE100とSeNB200−Sとの間のRA手順の開始が許容されるか否かを判断するステップAと、SeNB200−Sが、ステップAにおける判断の結果に基づいて、RA手順の開始を指示する開始指示をUE100に送信するステップBと、を有する。ステップAにおいて、SeNB200−SがMeNB200−Mから受信する所定情報に基づいて、当該判断を行う。
このように、第2実施形態では、SeNB200−Sに対するRA手順を、SeNB200−S自身がUE100に開始させる。但し、SeNB200−Sは、MeNB200−Mから受信する所定情報に基づいて、SeNB200−Sに対するRA手順の開始が許容されるか否かを判断する。これにより、SeNB200−Sは、MeNB200−MとのRA手順の競合を避けながら、当該RA手順を適切に開始させることができる。
なお、SeNB200−Sが指示するランダムアクセス手順は、例えば非競合ベースのランダムアクセス手順(Contention free random access procedure)である。また、SeNB200−Sは、SCGに含まれるSpecial CellからUE100に対して当該指示(PDCCH ORDER)を行う。
以下において、第2実施形態の動作パターン1及び2について説明する。図10は、第2実施形態に係る通信制御方法を示す図である。図10の初期状態において、UE100は、MeNB200−M及びSeNB200−Sと二重接続方式の通信を行っている。また、MeNB200−MとSeNB200−Sとの間の通信はXnインターフェイス上で行われることを想定する。
(1)動作パターン1
第2実施形態の動作パターン1では、SeNB200−SがMeNB200−Mから受信する所定情報は、RA手順の規制を示す規制情報、規制の解除を示す解除情報、の少なくとも一方である。例えば、本動作パターン1では、UE100とMeNB200−Mとの間のRA手順を開始する前に、MeNB200−Mが規制情報をSeNB200−Sに送信する。そして、UE100とMeNB200−Mとの間のRA手順の完了に応じて、MeNB200−Mが解除情報をSeNB200−Sに送信する。
図10に示すように、本動作パターン1では、ステップS200は不要である。
ステップS201において、MeNB200−Mは、RA手順の規制を示す規制情報、規制の解除を示す解除情報の少なくとも一方をSeNB200−Sに送信する。
ステップS202において、SeNB200−Sは、MeNB200−Mから受信した情報に基づいて、RA手順が許容されるか否かを判断する。SeNB200−Sは、MeNB200−Mから規制情報を受信した場合に、RA手順が許容されない(禁止される)と判断する。すなわち、MeNB200−Mに対するRA手順が行われる間は、SeNB200−Sに対するRA手順を開始しないようにする。これに対し、SeNB200−Sは、MeNB200−Mから解除情報を受信した場合に、RA手順が許容されると判断する。なお、SeNB200−Sは、RA手順が許容されないと判断した場合、処理をステップS201に戻す。
RA手順が許容されると判断した場合、ステップS203において、SeNB200−Sは、RA手順の開始指示(PDCCH ORDER)をUE100に送信する。ここでは、非競合ベースのRA手順を想定しているため、SeNB200−Sは、自身が保持する非競合ベースRAプリアンブルの中から、RAプリアンブルをUE100に指定する。
ステップS204において、RA手順の開始指示を受信したUE100は、RAプリアンブルをRACH上でSeNB200−Sに送信する。
ステップS205において、RAプリアンブルを受信したSeNB200−Sは、当該RAプリアンブルに応じて、UE100との間の上りリンク遅延を推定する。そして、SeNB200−Sは、RA応答をUE100に送信する。RA応答は、上りリンクの送信タイミングの調整値(Timing Advance値)、割当て無線リソースの情報(UL Grant)などを含む。なお、非競合ベースのRA手順はステップS205で完了するが、競合ベースのRA手順の場合は、ステップS205の後にUE100とSeNB200−Sとの間でRRCメッセージのやり取りがなされて、RA手順が完了する。
(2)動作パターン2
第2実施形態の動作パターン2では、SeNB200−Sは、RA手順の開始が許容されるか否かの問い合わせをMeNB200−Mに送信する。SeNB200−SがMeNB200−Mから受信する所定情報は、当該問い合わせに対してMeNB200−Mから送信される応答情報である。
図10に示すように、本動作パターン2では、ステップS200において、SeNB200−Sは、RA手順の開始が許容されるか否かの問い合わせをMeNB200−Mに送信する。例えば、SeNB200−Sは、RA手順を開始する必要が生じたと判断した際に、当該問い合わせをMeNB200−Mに送信する。
ステップS201において、問い合せを受信したMeNB200−Mは、当該問い合わせに対する応答情報をSeNB200−Sに送信する。応答情報は、問い合わせに対する否定応答(NACK)、又は問い合わせに対する肯定応答(ACK)である。否定応答(NACK)は、否定応答の理由を示す情報を含んでもよい。例えば、MeNB200−Mは、自身に対するRA手順を実行中又は実行しようとしている場合には、否定応答(NACK)を返す。
ステップS202において、SeNB200−Sは、MeNB200−Mからの応答情報に基づいて、RA手順の開始が許容されるか否かを判断する。SeNB200−Sは、MeNB200−Mから肯定応答(ACK)を受信した場合に、RA手順の開始が許容されると判断する。これに対し、SeNB200−Sは、MeNB200−Mから否定応答(NACK)を受信した場合に、RA手順の開始が許容されない(禁止される)と判断する。なお、SeNB200−Sは、RA手順が許容されないと判断した場合、処理をステップS200に戻す。
RA手順が許容されると判断した場合、ステップS203において、SeNB200−Sは、RA手順の開始指示(PDCCH ORDER)をUE100に送信する。以降の動作については、上述した動作パターン1と同様である。
但し、本動作パターン2では、SeNB200−Sは、RA手順の完了に応じて、RA完了通知をMeNB200−Mに送信する。これにより、MeNB200−Mは、SeNB200−SにおけるRA手順の完了を把握できる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。第3実施形態は、システム構成及び二重接続方式については、第1実施形態と同様である。
第3実施形態に係る通信制御方法は、RRC接続をUE100と確立するMeNB200−Mと、追加的な無線リソースをUE100に提供するSeNB200−Sと、を用いる二重接続方式の通信を制御するための方法である。第3実施形態に係る通信制御方法は、UE100が、UE100とMeNB200−Mとの間の第1のRA手順の開始を指示する第1の開始指示と、UE100とSeNB200−Sとの間の第2のRA手順の開始を指示する第2の開始指示と、を受信するステップAと、UE100が、第1の開始指示及び第2の開始指示のうち、一方を採用するとともに、他方を無視又は保留するステップBと、を有する。
このように、第3実施形態では、RA手順の競合をUE100側で回避する。すなわち、UE100は、MeNB200−M及びSeNB200−Sの両方からRA手順の開始を指示されても、一方のRA手順を行い、他方のRA手順は行わない(又は保留する)ようにする。これにより、RA手順の競合を避けながら、RA手順を適切に開始することができる。
第3実施形態では、ステップBにおいて、UE100は、第1の開始指示を採用するとともに、第2の開始指示を無視又は保留することが好ましい。言い換えると、MeNB200−MのRA手順を優先するよう事前に優先度付けがなされている。上述したように、MeNB200−Mは、UE100とのRRC接続を有しており、当該RRC接続が切断するとSeNB200−Sとの通信も制御不能になる。よって、MeNB200−MのRA手順を優先させるべきである。
第2の開始指示を保留する場合において、UE100は、第1の開始指示に応じて第1のRA手順が完了した後に、第2の開始指示に応じて第2のRA手順を開始する。これにより、MeNB200−MとのRA手順の完了後に、SeNB200−SとのRA手順も行うことができるため、SeNB200−Sとの通信も良好な状態とすることができる。
図11は、第3実施形態の動作を示す図である。図11の初期状態において、UE100は、MeNB200−M及びSeNB200−Sと二重接続方式の通信を行っている。ここでは、UE100がSeNB200−Sからの第2の開始指示に応じて第2のRA手順を開始する前に、UE100がMeNB200−Mからの第1の開始指示を受信するケースを想定する。但し、第1の開始指示及び第2の開始指示を同時に受信するケースを想定してもよい。
図11に示すように、ステップS301において、SeNB200−Sは、RA手順の開始指示(第2の開始指示)をUE100に送信する。ここでは、非競合ベースのRA手順を想定しているため、SeNB200−Sは、自身が保持する非競合ベースRAプリアンブルの中から、RAプリアンブルをUE100に指定する。
ステップS302において、MeNB200−Mは、RA手順の開始指示(第1の開始指示)をUE100に送信する。ここでは、非競合ベースのRA手順を想定しているため、MeNB200−Mは、自身が保持する非競合ベースRAプリアンブルの中から、RAプリアンブルをUE100に指定する。
ステップS303において、第1の開始指示及び第2の開始指示を受信したUE100は、第1の開始指示を採用する。ここでは、UE100が第2の開始指示を無視すると仮定して、説明を進める。
ステップS304において、UE100は、RAプリアンブルをRACH上でMeNB200−Mに送信する。
ステップS305において、RAプリアンブルを受信したMeNB200−Mは、当該RAプリアンブルに応じて、UE100との間の上りリンク遅延を推定する。そして、MeNB200−Mは、RA応答をUE100に送信する。RA応答は、上りリンクの送信タイミングの調整値(Timing Advance値)、割当て無線リソースの情報(UL Grant)などを含む。なお、非競合ベースのRA手順はステップS305で完了するが、競合ベースのRA手順の場合は、ステップS305の後にUE100とMeNB200−Mとの間でRRCメッセージのやり取りがなされて、RA手順が完了する。
なお、ステップS303でUE100が第2の開始指示を保留する場合、UE100は、MeNB200−Mに対するRA手順が完了した後に、SeNB200−Sに対するRA手順を開始する。
[その他の実施形態]
上述した実施形態では、二重接続方式の通信を下りリンクに適用するケースを主として例示したが、二重接続方式の通信を上りリンクに適用してもよい。
また、上述した実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
[付記]
(1)導入
制御プレーンオプションC1のみが採用されることが結論づけられた。これは、MeNBはのみが、Uuインターフェイス上でUEとのRRC接続を有することを意味する。二重接続方式(Dual Connectivity)の開始に関連するので、この制約に起因して、UEの動作を明確にする必要がある。二重接続方式の開始の一部として、並列のランダムアクセス手順に関する可能性に起因して、ランダムアクセス手順も明確にすべきである。これらの問題は、可能な解決策に関する提案と共にこの付記でさらに明確化される。
(2)考察
(2.1)二重接続方式の開始(Dual connectivity initiation)
二重接続方式の開始は、オプションC1に基づいて検討されるべきである。UEは、MeNBとしかRRC接続を持つことができないので、UEが最初にスモールセルにキャンプされている場合は、スモールセルeNBは、二重接続方式の前に、UEをマクロeNBへハンドオーバさせる必要がおそらくある。マクロeNBがMeNBとして機能することが可能な理由の一部は、移動性ロバスト性に起因する。常にパススイッチを含むであろうMeNBハンドオーバの回数を低減するためには、マクロeNBがMeNBとして機能することを可能にすることが有益である。MeNBのみが二重接続方式を設定するので、二重接続方式の前のスモールセルeNBからマクロeNBへのハンドオーバの必要性を回避する1つの方法は、eNBとして機能しても良いセルにUEが常にキャンプすることを保証することである。しかしながら、スモールセルeNBは、レガシーUEをサポートする必要があるので、独立型セル(standalone cell)としてレガシーUEをサポートすることができなければならない。従って、UEがスモールセルにキャンプすることを抑制することは、困難または望ましくない場合がある。二重接続可能なUEのためのセル再選択手順に関して、過度なハンドオーバを抑制するために、さらに拡張(enhancements)が必要であるかどうか、又は、コネクティッドモードにおいて他の拡張が必要であるかどうかを検討すべきである。可能な拡張の例は、次の通りである。
・アイドルモードUEのための拡張
リリース12のUEは、スモールセルeNBにキャンプすることを抑制すべきである。これは、SIBにおいて自身のセルタイプ、例えば、MeNBとして機能するための能力を示すことによって可能であり得る。そのような拡張の欠点は、たとえ二重接続方式が必要でないとしても、リリース12のUEがサービングセルとしてのスモールセルeNBを使用できないことだろう。
・コネクティッドモードUEのための拡張
別の可能性は、UEがコネクティッドモードに移行するとすぐに、スモールセルeNBが、UEをマクロeNBにハンドオーバさせることを可能にすることである。このアプローチの欠点は、二重接続方式が必要でないケースにおいて、スモールセルeNBを独立型セルとして用いることができないことである。
提案1:過度なハンドオーバを抑制するために、二重接続可能なUEのためのセル再選択手順に関して拡張が必要であるかどうか、又は、コネクティッドモードにおいて他の拡張が必要であるかどうかを検討すべきである。
(2.2)RACH
一般的に、ランダムアクセス手順は、PCellに関連した以下のイベントのために実行される。
・RRCアイドル(RRC_IDLE)からの初期アクセス
・RRC接続再確立手順
・ハンドオーバ
・ランダムアクセス手順を必要とするRRCコネクティッド(RRC_CONNECTED)中のDLデータの到着
・例えば、UL同期状態が「非同期である」場合
・ランダムアクセス手順を必要とするRRCコネクティッド中のULデータの到着
・例えば、UL同期状態が「非同期である」、又は、利用可能なSRのためのPUCCHリソースがない場合
・ランダムアクセス手順を必要とするRRCコネクティッド中の位置決め目的のため
・例えば、UEの位置決めのためにタイミング調整が必要である場合
二重接続方式の開始のために、できる限り、既存の手順を再利用することは合理的である。非競合ベースのランダムアクセス手順が可能である。例えば、MeNB中のPCellにおけるPDCCH命令は、特別なセル(Special Cell)に関するランダムアクセス手順を示すことができる。SeNB変更手順(SeNB change procedure)の一部が合意に達した。
「SeNBは、同期再設定を選択できる場合、UEはSeNBに向かってランダムアクセスを実行する。UEはRRC接続再設定完了(RRCConnectionReconfigurationComplete)の送信と、RAの実行との順序は、問題にならないRAの成功は、RRC手順の成功完了のために要求されない」
これは、SeNB変更手順からの合意3aが二重接続方式の開始に関して再利用される可能性があることを暗に示している。これは開始手順なので、SeNB変更手順のSeNB解放部分を含む必要がない。
提案2:SeNB変更のための手順も、二重接続方式の開始のために適用できる。
二重接続方式がいったん開始されると、SeNBにおける特別なセルは、MeNBにおけるPCellと同様であり、特別なセルもまたランダムアクセス手順(例えば、位置決め目的)を開始することが単純である。そうでなければ、SeNBは、MeNBのPCellにXnインターフェイス上でランダムアクセス手順の開始を要求する必要があるだろう。
しかしながら、特別なセルがランダムアクセス手順を開始できる場合、UEが、MCG及びSCGのために並列のランダムアクセス手順を開始してもよい。
現在、eNB内CA(intra−eNB CA)に関して、RAR(ランダムアクセス応答)は、PCellからのみ送られる。しかしながら、これは、二重接続方式に関するケースでない理想的なバックホールに基づく。二重接続方式において、UEが、MeNB及びSeNBの両方にRA手順を開始することを許可される可能性がある。しかしながら、もしUEが、MeNBのみからRARを受信できる場合、Xnインターフェイスの遅延によって、ネットワークがT300タイマのための適正値(proper value)を決定する方法に悪影響を与える可能性がある。従って、SeNBが、UEにRARを送ることができる方が良い。
提案3:UEがRACHプリアンブルをSeNBに送る場合、SeNBは、UEにRARを送るべきである。
(3)結論
この付記では、二重接続方式が考察された。ハンドオーバの数の増加の可能性に関する懸念が明らかになった。解決(Resolutions)は、セル再選択及び/又はハンドオーバの拡張の可能性を含む。並行のランダムアクセス手順の問題も、二重接続方式の開始の一部として考察された。
なお、米国仮出願第61/955983号(2014年3月20日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本実施形態に係るユーザ端末、通信制御方法及び基地局によれば、二重接続方式におけるランダムアクセス手順を適切に制御できるため、移動通信分野において有用である。

Claims (6)

  1. RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための通信制御方法であって、
    前記セカンダリ基地局が、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間のランダムアクセス手順を行うか否かに関する所定情報を、前記マスタ基地局から受信するステップAと、
    前記セカンダリ基地局が、前記所定情報に基づいて前記ランダムアクセス手順を行うか否かを判断するステップと、
    前記セカンダリ基地局が、前記ステップにおける判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信するステップと、を有することを特徴とする通信制御方法。
  2. RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための通信制御方法であって、
    前記セカンダリ基地局が、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間のランダムアクセス手順の開始が許容されるか否かを判断するステップAと、
    前記セカンダリ基地局が、前記ステップAにおける判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信するステップBと、を有し、
    前記ステップAにおいて、前記セカンダリ基地局が前記マスタ基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行い、
    前記所定情報は、前記ランダムアクセス手順の規制を示す規制情報、前記規制の解除を示す解除情報、の少なくとも一方であることを特徴とする通信制御方法。
  3. 前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間のランダムアクセス手順を開始する前に、前記マスタ基地局が前記規制情報を前記セカンダリ基地局に送信するステップと、
    前記ユーザ端末と前記マスタ基地局との間の前記ランダムアクセス手順の完了に応じて、前記マスタ基地局が前記解除情報を前記セカンダリ基地局に送信するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項に記載の通信制御方法。
  4. RRC接続をユーザ端末と確立するマスタ基地局と、追加的な無線リソースを前記ユーザ端末に提供するセカンダリ基地局と、を用いる二重接続方式の通信を制御するための通信制御方法であって、
    前記セカンダリ基地局が、前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間のランダムアクセス手順の開始が許容されるか否かを判断するステップAと、
    前記セカンダリ基地局が、前記ステップAにおける判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信するステップBと、を有し、
    前記ステップAにおいて、前記セカンダリ基地局が前記マスタ基地局から受信する所定情報に基づいて、前記判断を行い、
    前記セカンダリ基地局が、前記ランダムアクセス手順の開始が許容されるか否かの問い合わせを前記マスタ基地局に送信するステップをさらに有し、
    前記所定情報は、前記問い合わせに対して前記マスタ基地局から送信される応答情報であることを特徴とする通信制御方法。
  5. 前記セカンダリ基地局が、前記ランダムアクセス手順の完了に応じて、完了通知を前記マスタ基地局に送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項に記載の通信制御方法。
  6. 二重接続方式において追加的な無線リソースをユーザ端末に提供するセカンダリ基地局であって、
    制御部を備え、前記制御部は、
    前記ユーザ端末と前記セカンダリ基地局との間のランダムアクセス手順を行うか否かに関する所定情報を、前記二重接続方式においてRRC接続を前記ユーザ端末と確立するマスタ基地局から受信する処理と、
    前記所定情報に基づいて前記ランダムアクセス手順を行うか否かを判断する処理と、
    前記判断の結果に基づいて、前記ランダムアクセス手順の開始を指示する開始指示を前記ユーザ端末に送信する処理と、を実行することを特徴とする基地局。
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