JP6411520B2 - 複素環化合物 - Google Patents
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Description
本出願は,日本特許出願2013−209826(2013年10月7日出願)に基づく優先権を主張しており,この内容は本明細書に参照として取り込まれる。
本発明は、ソマトスタチン受容体サブタイプ5(本明細書中では、「SSTR5」と略記することがある)拮抗作用を有し、糖尿病、インスリン抵抗性、脂質異常症、肥満症、アテローム性動脈硬化症、心血管系疾患、メタボリックシンドロームおよび神経症などの疾患・状態の治療、改善又は予防に有用な複素環化合物に関する。
糖尿病(DM:Diabetes Mellitus)は、インスリンの分泌不全またはインスリン抵抗性により血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が病的に上昇する病気であり、種々の重篤な合併症の危険因子になることが知られている。糖尿病は、遺伝的な要因を基盤として種々の環境因子(運動不足、過食および肥満など)が関与することにより発症すると言われており、今後、肥満人口の増加に伴い糖尿病患者数は増加していくと予想されている。糖尿病はインスリン依存型の1型糖尿病(IDDM:Insulin Dependent Diabetes Mellitus)とインスリン非依存型の2型糖尿病に分類されるが、糖尿病患者の大部分(約9割)は2型糖尿病に分類される。
現在の代表的な薬物療法としては、インスリン、インスリンアナログまたはGLP−1(グルカゴン様ペプチド−1)アナログなどを皮下投与する薬物療法、および経口投与可能な血糖降下薬を用いる薬物療法が挙げられる。経口投与可能な血糖降下薬としては、グリメピリドなどのスルフォニルウレア剤(SU薬);メトホルミンなどのビグアナイド剤(BG薬);ボグリボースおよびミグリトールなどのαグルコシダーゼ阻害剤(αGI薬);ピオグリタゾンなどのチアゾリジン系誘導体(TZD薬);シタグリプチンおよびアログリプチンなどのDPP−IV(ジペプチジルペプチダーゼ−IV)阻害剤などがある。
環Pは6員芳香族複素環を、
環Aは置換されていてもよい4から7員含窒素飽和複素環を、
環Bは置換されていてもよいベンゼン環または置換されていてもよい複素環を、
R1およびR2は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基またはCO2R(ここで、Rは水素原子または置換されていてもよいC1-6アルキル基を示す。)を示し、
R1およびR2は、どちらか一方がCO2Rであり、
Wは、C1-6アルキル基で置換されていてもよいC1-2アルキレン基を、
R3、R4、R5およびR6は、それぞれ独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示す。〕
で表される化合物またはその塩(以下、化合物(I)と称する場合がある)が、優れたSSTR5拮抗作用を有し、糖尿病、インスリン抵抗性、メタボリックシンドローム、脂質異常症、肥満症、アテローム性動脈硬化症、心血管系疾患および神経症などの疾患・状態の治療、改善または予防に有用であり、かつ優れた薬効を有することを初めて見いだした。この知見に基づいて、本発明者らは、鋭意研究を行い、本発明を完成するに至った。
[1]式:
環Pは6員芳香族複素環を、
環Aは置換されていてもよい4から7員含窒素飽和複素環を、
環Bは置換されていてもよいベンゼン環または置換されていてもよい複素環を、
R1およびR2は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基またはCO2R(ここで、Rは水素原子または置換されていてもよいC1-6アルキル基を示す。)を示し、
R1およびR2は、どちらか一方がCO2Rであり、
Wは、C1-6アルキル基で置換されていてもよいC1-2アルキレン基を、
R3、R4、R5およびR6は、それぞれ独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示す。〕
で表される化合物またはその塩;
[2]環Pが、ピリジンである、上記[1]記載の化合物またはその塩;
[3]環Aが、ピペリジン、アゼチジンまたはピロリジンである、上記[1]または[2]記載の化合物またはその塩;
[4]環Bが、
(1)ハロゲン原子;C3-10シクロアルキル基;C1-6アルコキシ基;1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC6-14アリール基;
から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環、または
(2)C1-6アルキル基;C3-10シクロアルキル基;C1-6アルコキシ基;1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC6-14アリール基;
から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジン、インドールまたはピラゾールである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の化合物またはその塩;
[5]R1が、水素原子またはCOOHであり;
R2が、水素原子、C1-6アルコキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、またはCOOHであり、R1およびR2は、どちらか一方がCOOHである、上記[1]〜[4]のいずれかに記載の化合物またはその塩;
[6]Wがメチレンである、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の化合物またはその塩;
[7]R3、R4、R5およびR6が水素原子である、上記[1]〜[6]のいずれかに記載の化合物またはその塩;
[8]環Pが、ピリジンであり、Wがメチレンであり、該ピリジンは隣接する環とともに置換されていてもよいテトラヒドロナフチリジンを構成し、
環Aが、ピペリジン、アゼチジンまたはピロリジンであり、
環Bが、
(1)ハロゲン原子、C3-10シクロアルキル基、C1-6アルコキシ基、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC6-14アリール基から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環、または
(2)C1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、C1-6アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC6-14アリール基から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジン、インドールまたはピラゾールであり、
R1が、水素原子またはCOOHであり、
R2が、水素原子、C1-6アルコキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、またはCOOHであり、
R1およびR2は、どちらか一方がCOOHであり、
R3、R4、R5およびR6が水素原子である、上記[1]記載の化合物またはその塩;
[9]6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩;
[10]6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩;
[11]6-(1-((6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩;
[12]6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩;
[13]上記[1]記載の化合物またはその塩を含有する医薬;
[14]ソマトスタチン受容体5拮抗剤である上記[13]記載の医薬;
[15]糖尿病の予防・治療剤である上記[13]記載の医薬;
[16]哺乳動物に対して上記[1]記載の化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴とする、該哺乳動物における糖尿病の予防・治療方法;
[17]哺乳動物に対して上記[1]記載の化合物またはその塩の有効量を投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるソマトスタチン受容体5を拮抗する方法;
[18]糖尿病の予防・治療剤を製造するための、上記[1]記載の化合物またはその塩の使用;
[19]糖尿病の予防・治療に使用するための、上記[1]記載の化合物またはその塩;
等に関する。
[発明の詳細な説明]
本明細書中、「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
本明細書中、「C1-6アルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1-6アルキル基が挙げられる。具体例としては、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、テトラフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、2,2―ジフルオロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルが挙げられる。
本明細書中、「C2-6アルケニル基」としては、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、5−ヘキセニルが挙げられる。
本明細書中、「C2-6アルキニル基」としては、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、4−メチル−2−ペンチニルが挙げられる。
本明細書中、「C3-10シクロアルキル基」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、アダマンチルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC3-10シクロアルキル基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC3-10シクロアルキル基が挙げられる。具体例としては、シクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、2,3−ジフルオロシクロプロピル、シクロブチル、ジフルオロシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルが挙げられる。
本明細書中、「C3-10シクロアルケニル基」としては、例えば、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニルが挙げられる。
本明細書中、「C6-14アリール基」としては、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、1−アントリル、2−アントリル、9−アントリルが挙げられる。
本明細書中、「C7-16アラルキル基」としては、例えば、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル、フェニルプロピルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1-6アルコキシ基が挙げられる。具体例としては、メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシが挙げられる。
本明細書中、「C3-10シクロアルキルオキシ基」としては、例えば、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シクロオクチルオキシが挙げられる。
本明細書中、「C1-6アルキルチオ基」としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1-6アルキルチオ基が挙げられる。具体例としては、メチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオが挙げられる。
本明細書中、「C1-6アルキル−カルボニル基」としては、例えば、アセチル、プロパノイル、ブタノイル、2−メチルプロパノイル、ペンタノイル、3−メチルブタノイル、2−メチルブタノイル、2,2−ジメチルプロパノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1-6アルキル−カルボニル基が挙げられる。具体例としては、アセチル、クロロアセチル、トリフルオロアセチル、トリクロロアセチル、プロパノイル、ブタノイル、ペンタノイル、ヘキサノイルが挙げられる。
本明細書中、「C1-6アルコキシ−カルボニル基」としては、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカルボニルが挙げられる。
本明細書中、「C6-14アリール−カルボニル基」としては、例えば、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイルが挙げられる。
本明細書中、「C7-16アラルキル−カルボニル基」としては、例えば、フェニルアセチル、フェニルプロピオニルが挙げられる。
本明細書中、「5ないし14員芳香族複素環カルボニル基」としては、例えば、ニコチノイル、イソニコチノイル、テノイル、フロイルが挙げられる。
本明細書中、「3ないし14員非芳香族複素環カルボニル基」としては、例えば、モルホリニルカルボニル、ピペリジニルカルボニル、ピロリジニルカルボニルが挙げられる。
本明細書中、「モノ−またはジ−C7-16アラルキル−カルバモイル基」としては、例えば、ベンジルカルバモイル、フェネチルカルバモイルが挙げられる。
本明細書中、「C1-6アルキルスルホニル基」としては、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニルが挙げられる。
本明細書中、「ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニル基」としては、例えば、1ないし7個、好ましくは1ないし5個のハロゲン原子を有していてもよいC1-6アルキルスルホニル基が挙げられる。具体例としては、メチルスルホニル、ジフルオロメチルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、4,4,4−トリフルオロブチルスルホニル、ペンチルスルホニル、ヘキシルスルホニルが挙げられる。
本明細書中、「C6-14アリールスルホニル基」としては、例えば、フェニルスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニルが挙げられる。
本明細書中、「炭化水素基」(「置換されていてもよい炭化水素基」における「炭化水素基」を含む)としては、例えば、C1-6アルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C3-10シクロアルキル基、C3-10シクロアルケニル基、C6-14アリール基、C7-16アラルキル基が挙げられる。
(1)ハロゲン原子、
(2)ニトロ基、
(3)シアノ基、
(4)オキソ基、
(5)ヒドロキシ基、
(6)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルコキシ基、
(7)C6-14アリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフトキシ)、
(8)C7-16アラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ)、
(9)5ないし14員芳香族複素環オキシ基(例、ピリジルオキシ)、
(10)3ないし14員非芳香族複素環オキシ基(例、モルホリニルオキシ、ピペリジニルオキシ)、
(11)C1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセトキシ、プロパノイルオキシ)、
(12)C6-14アリール−カルボニルオキシ基(例、ベンゾイルオキシ、1−ナフトイルオキシ、2−ナフトイルオキシ)、
(13)C1-6アルコキシ−カルボニルオキシ基(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボニルオキシ)、
(14)モノ−またはジ−C1-6アルキル−カルバモイルオキシ基(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシ、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシ)、
(15)C6-14アリール−カルバモイルオキシ基(例、フェニルカルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシ)、
(16)5ないし14員芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、ニコチノイルオキシ)、
(17)3ないし14員非芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、モルホリニルカルボニルオキシ、ピペリジニルカルボニルオキシ)、
(18)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニルオキシ基(例、メチルスルホニルオキシ、トリフルオロメチルスルホニルオキシ)、
(19)C1-6アルキル基で置換されていてもよいC6-14アリールスルホニルオキシ基(例、フェニルスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ)、
(20)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルチオ基、
(21)5ないし14員芳香族複素環基 、
(22)3ないし14員非芳香族複素環基 、
(23)ホルミル基、
(24)カルボキシ基、
(25)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル−カルボニル基、
(26)C6-14アリール−カルボニル基、
(27)5ないし14員芳香族複素環カルボニル基、
(28)3ないし14員非芳香族複素環カルボニル基、
(29)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(30)C6-14アリールオキシ−カルボニル基(例、フェニルオキシカルボニル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキシカルボニル)、
(31)C7-16アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル)、
(32)カルバモイル基、
(33)チオカルバモイル基、
(34)モノ−またはジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、
(35)C6-14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)、
(36)5ないし14員芳香族複素環カルバモイル基(例、ピリジルカルバモイル、チエニルカルバモイル)、
(37)3ないし14員非芳香族複素環カルバモイル基(例、モルホリニルカルバモイル、ピペリジニルカルバモイル)、
(38)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルホニル基、
(39)C6-14アリールスルホニル基、
(40)5ないし14員芳香族複素環スルホニル基(例、ピリジルスルホニル、チエニルスルホニル)、
(41)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキルスルフィニル基、
(42)C6-14アリールスルフィニル基(例、フェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニル)、
(43)5ないし14員芳香族複素環スルフィニル基(例、ピリジルスルフィニル、チエニルスルフィニル)、
(44)アミノ基、
(45)モノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ基(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジブチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ)、
(46)モノ−またはジ−C6-14アリールアミノ基(例、フェニルアミノ)、
(47)5ないし14員芳香族複素環アミノ基(例、ピリジルアミノ)、
(48)C7-16アラルキルアミノ基(例、ベンジルアミノ)、
(49)ホルミルアミノ基、
(50)C1-6アルキル−カルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロパノイルアミノ、ブタノイルアミノ)、
(51)(C1-6アルキル)(C1-6アルキル−カルボニル)アミノ基(例、N−アセチル−N−メチルアミノ)、
(52)C6-14アリール−カルボニルアミノ基(例、フェニルカルボニルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ)、
(53)C1-6アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ)、
(54)C7-16アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)、
(55)C1-6アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ)、
(56)C1-6アルキル基で置換されていてもよいC6-14アリールスルホニルアミノ基(例、フェニルスルホニルアミノ、トルエンスルホニルアミノ)、
(57)ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル基、
(58)C2-6アルケニル基、
(59)C2-6アルキニル基、
(60)C3-10シクロアルキル基、
(61)C3-10シクロアルケニル基、及び
(62)C6-14アリール基。
本明細書中、「複素環基」(「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」を含む)としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、(i)芳香族複素環基、(ii)非芳香族複素環基および(iii)7ないし10員複素架橋環基が挙げられる。
該「芳香族複素環基」の好適な例としては、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニルなどの5ないし6員単環式芳香族複素環基;
ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジニル、チエノピリジニル、フロピリジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、オキサゾロピリジニル、チアゾロピリジニル、イミダゾピラジニル、イミダゾピリミジニル、チエノピリミジニル、フロピリミジニル、ピロロピリミジニル、ピラゾロピリミジニル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピラゾロトリアジニル、ナフト[2,3−b]チエニル、フェノキサチイニル、インドリル、イソインドリル、1H−インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニルなどの8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環基が挙げられる。
該「非芳香族複素環基」の好適な例としては、アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロフラニル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、テトラヒドロイソチアゾリル、テトラヒドロオキサゾリル、テトラヒドロイソオキサゾリル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリミジニル、テトラヒドロピリダジニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、モルホリニル、チオモルホリニル、アゼパニル、ジアゼパニル、アゼピニル、オキセパニル、アゾカニル、ジアゾカニルなどの3ないし8員単環式非芳香族複素環基;
ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾチアゾリル、ジヒドロベンゾイソチアゾリル、ジヒドロナフト[2,3−b]チエニル、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリル、4H−キノリジニル、インドリニル、イソインドリニル、テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジニル、テトラヒドロベンゾアゼピニル、テトラヒドロキノキサリニル、テトラヒドロフェナントリジニル、ヘキサヒドロフェノチアジニル、ヘキサヒドロフェノキサジニル、テトラヒドロフタラジニル、テトラヒドロナフチリジニル、テトラヒドロキナゾリニル、テトラヒドロシンノリニル、テトラヒドロカルバゾリル、テトラヒドロ−β−カルボリニル、テトラヒドロアクリジニル、テトラヒドロフェナジニル、テトラヒドロチオキサンテニル、オクタヒドロイソキノリルなどの9ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)非芳香族複素環基が挙げられる。
本明細書中、「含窒素複素環基」としては、「複素環基」のうち、環構成原子として少なくとも1個以上の窒素原子を含有するものが挙げられる。
本明細書中、「置換されていてもよい複素環基」としては、例えば、前記した置換基群Aから選ばれる置換基を有していてもよい複素環基が挙げられる。
「置換されていてもよい複素環基」における置換基の数は、例えば、1ないし3個である。置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一であっても異なっていてもよい。
また、「アシル基」としては、炭化水素−スルホニル基、複素環−スルホニル基、炭化水素−スルフィニル基、複素環−スルフィニル基も挙げられる。
ここで、炭化水素−スルホニル基とは、炭化水素基が結合したスルホニル基を、複素環−スルホニル基とは、複素環基が結合したスルホニル基を、炭化水素−スルフィニル基とは、炭化水素基が結合したスルフィニル基を、複素環−スルフィニル基とは、複素環基が結合したスルフィニル基を、それぞれ意味する。
「アシル基」の好適な例としては、ホルミル基、カルボキシ基、C1-6アルキル−カルボニル基、C2-6アルケニル−カルボニル基(例、クロトノイル)、C3-10シクロアルキル−カルボニル基(例、シクロブタンカルボニル、シクロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニル、シクロヘプタンカルボニル)、C3-10シクロアルケニル−カルボニル基(例、2−シクロヘキセンカルボニル)、C6-14アリール−カルボニル基、C7-16アラルキル−カルボニル基、5ないし14員芳香族複素環カルボニル基、3ないし14員非芳香族複素環カルボニル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C6-14アリールオキシ−カルボニル基(例、フェニルオキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニル)、C7-16アラルキルオキシ−カルボニル基(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニル)、カルバモイル基、モノ−またはジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、モノ−またはジ−C2-6アルケニル−カルバモイル基(例、ジアリルカルバモイル)、モノ−またはジ−C3-10シクロアルキル−カルバモイル基(例、シクロプロピルカルバモイル)、モノ−またはジ−C6-14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)、モノ−またはジ−C7-16アラルキル−カルバモイル基、5ないし14員芳香族複素環カルバモイル基(例、ピリジルカルバモイル)、チオカルバモイル基、モノ−またはジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基(例、メチルチオカルバモイル、N−エチル−N−メチルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C2-6アルケニル−チオカルバモイル基(例、ジアリルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C3-10シクロアルキル−チオカルバモイル基(例、シクロプロピルチオカルバモイル、シクロヘキシルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C6-14アリール−チオカルバモイル基(例、フェニルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C7-16アラルキル−チオカルバモイル基(例、ベンジルチオカルバモイル、フェネチルチオカルバモイル)、5ないし14員芳香族複素環チオカルバモイル基(例、ピリジルチオカルバモイル)、スルフィノ基、C1-6アルキルスルフィニル基(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル)、スルホ基、C1-6アルキルスルホニル基、C6-14アリールスルホニル基、ホスホノ基、モノ−またはジ−C1-6アルキルホスホノ基(例、ジメチルホスホノ、ジエチルホスホノ、ジイソプロピルホスホノ、ジブチルホスホノ)が挙げられる。
置換されていてもよいアミノ基の好適な例としては、アミノ基、モノ−またはジ−(ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル)アミノ基(例、メチルアミノ、トリフルオロメチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、ジブチルアミノ)、モノ−またはジ−C2-6アルケニルアミノ基(例、ジアリルアミノ)、モノ−またはジ−C3-10シクロアルキルアミノ基(例、シクロプロピルアミノ、シクロヘキシルアミノ)、モノ−またはジ−C6-14アリールアミノ基(例、フェニルアミノ)、モノ−またはジ−C7-16アラルキルアミノ基(例、ベンジルアミノ、ジベンジルアミノ)、モノ−またはジ−(ハロゲン化されていてもよいC1-6アルキル)−カルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ)、モノ−またはジ−C6-14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、モノ−またはジ−C7-16アラルキル−カルボニルアミノ基(例、ベンジルカルボニルアミノ)、モノ−またはジ−5ないし14員芳香族複素環カルボニルアミノ基(例、ニコチノイルアミノ、イソニコチノイルアミノ)、モノ−またはジ−3ないし14員非芳香族複素環カルボニルアミノ基(例、ピペリジニルカルボニルアミノ)、モノ−またはジ−C1-6アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、tert−ブトキシカルボニルアミノ)、5ないし14員芳香族複素環アミノ基(例、ピリジルアミノ)、カルバモイルアミノ基、(モノ−またはジ−C1-6アルキル−カルバモイル)アミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ)、(モノ−またはジ−C7-16アラルキル−カルバモイル)アミノ基(例、ベンジルカルバモイルアミノ)、C1-6アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ)、C6-14アリールスルホニルアミノ基(例、フェニルスルホニルアミノ)、(C1-6アルキル)(C1-6アルキル−カルボニル)アミノ基(例、N−アセチル−N−メチルアミノ)、(C1-6アルキル)(C6-14アリール−カルボニル)アミノ基(例、N−ベンゾイル−N−メチルアミノ)が挙げられる。
置換されていてもよいカルバモイル基の好適な例としては、カルバモイル基、モノ−またはジ−C1-6アルキル−カルバモイル基、モノ−またはジ−C2-6アルケニル−カルバモイル基(例、ジアリルカルバモイル)、モノ−またはジ−C3-10シクロアルキル−カルバモイル基(例、シクロプロピルカルバモイル、シクロヘキシルカルバモイル)、モノ−またはジ−C6-14アリール−カルバモイル基(例、フェニルカルバモイル)、モノ−またはジ−C7-16アラルキル−カルバモイル基、モノ−またはジ−C1-6アルキル−カルボニル−カルバモイル基(例、アセチルカルバモイル、プロピオニルカルバモイル)、モノ−またはジ−C6-14アリール−カルボニル−カルバモイル基(例、ベンゾイルカルバモイル)、5ないし14員芳香族複素環カルバモイル基(例、ピリジルカルバモイル)が挙げられる。
置換されていてもよいチオカルバモイル基の好適な例としては、チオカルバモイル基、モノ−またはジ−C1-6アルキル−チオカルバモイル基(例、メチルチオカルバモイル、エチルチオカルバモイル、ジメチルチオカルバモイル、ジエチルチオカルバモイル、N−エチル−N−メチルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C2-6アルケニル−チオカルバモイル基(例、ジアリルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C3-10シクロアルキル−チオカルバモイル基(例、シクロプロピルチオカルバモイル、シクロヘキシルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C6-14アリール−チオカルバモイル基(例、フェニルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C7-16アラルキル−チオカルバモイル基(例、ベンジルチオカルバモイル、フェネチルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C1-6アルキル−カルボニル−チオカルバモイル基(例、アセチルチオカルバモイル、プロピオニルチオカルバモイル)、モノ−またはジ−C6-14アリール−カルボニル−チオカルバモイル基(例、ベンゾイルチオカルバモイル)、5ないし14員芳香族複素環チオカルバモイル基(例、ピリジルチオカルバモイル)が挙げられる。
置換されていてもよいスルファモイル基の好適な例としては、スルファモイル基、モノ−またはジ−C1-6アルキル−スルファモイル基(例、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、ジメチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル、N−エチル−N−メチルスルファモイル)、モノ−またはジ−C2-6アルケニル−スルファモイル基(例、ジアリルスルファモイル)、モノ−またはジ−C3-10シクロアルキル−スルファモイル基(例、シクロプロピルスルファモイル、シクロヘキシルスルファモイル)、モノ−またはジ−C6-14アリール−スルファモイル基(例、フェニルスルファモイル)、モノ−またはジ−C7-16アラルキル−スルファモイル基(例、ベンジルスルファモイル、フェネチルスルファモイル)、モノ−またはジ−C1-6アルキル−カルボニル−スルファモイル基(例、アセチルスルファモイル、プロピオニルスルファモイル)、モノ−またはジ−C6-14アリール−カルボニル−スルファモイル基(例、ベンゾイルスルファモイル)、5ないし14員芳香族複素環スルファモイル基(例、ピリジルスルファモイル)が挙げられる。
置換されていてもよいヒドロキシ基の好適な例としては、ヒドロキシ基、C1-6アルコキシ基、C2-6アルケニルオキシ基(例、アリルオキシ、2−ブテニルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−ヘキセニルオキシ)、C3-10シクロアルキルオキシ基(例、シクロヘキシルオキシ)、C6-14アリールオキシ基(例、フェノキシ、ナフチルオキシ)、C7-16アラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ)、C1-6アルキル−カルボニルオキシ基(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ピバロイルオキシ)、C6-14アリール−カルボニルオキシ基(例、ベンゾイルオキシ)、C7-16アラルキル−カルボニルオキシ基(例、ベンジルカルボニルオキシ)、5ないし14員芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、ニコチノイルオキシ)、3ないし14員非芳香族複素環カルボニルオキシ基(例、ピペリジニルカルボニルオキシ)、C1-6アルコキシ−カルボニルオキシ基(例、tert−ブトキシカルボニルオキシ)、5ないし14員芳香族複素環オキシ基(例、ピリジルオキシ)、カルバモイルオキシ基、C1-6アルキル−カルバモイルオキシ基(例、メチルカルバモイルオキシ)、C7-16アラルキル−カルバモイルオキシ基(例、ベンジルカルバモイルオキシ)、C1-6アルキルスルホニルオキシ基(例、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ)、C6-14アリールスルホニルオキシ基(例、フェニルスルホニルオキシ)が挙げられる。
置換されていてもよいスルファニル基の好適な例としては、スルファニル(−SH)基、C1-6アルキルチオ基、C2-6アルケニルチオ基(例、アリルチオ、2−ブテニルチオ、2−ペンテニルチオ、3−ヘキセニルチオ)、C3-10シクロアルキルチオ基(例、シクロヘキシルチオ)、C6-14アリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオ)、C7-16アラルキルチオ基(例、ベンジルチオ、フェネチルチオ)、C1-6アルキル−カルボニルチオ基(例、アセチルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ、イソブチリルチオ、ピバロイルチオ)、C6-14アリール−カルボニルチオ基(例、ベンゾイルチオ)、5ないし14員芳香族複素環チオ基(例、ピリジルチオ)、ハロゲン化チオ基(例、ペンタフルオロチオ)が挙げられる。
置換されていてもよいシリル基の好適な例としては、トリ−C1-6アルキルシリル基(例、トリメチルシリル、tert-ブチル(ジメチル)シリル)が挙げられる。
本明細書中、「C1-6アルキレン基」としては、例えば、−CH2−、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−(CH2)4−、−(CH2)5−、−(CH2)6−、−CH(CH3)−、−C(CH3)2−、−CH(C2H5)−、−CH(C3H7)−、−CH(CH(CH3)2)−、−(CH(CH3))2−、−CH2−CH(CH3)−、−CH(CH3)−CH2−、−CH2−CH2−C(CH3)2−、−C(CH3)2−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−C(CH3)2−、−C(CH3)2−CH2−CH2−CH2−が挙げられる。
本明細書中、「C2-6アルケニレン基」としては、例えば、−CH=CH−、−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH2−、−C(CH3)2−CH=CH−、−CH=CH−C(CH3)2−、−CH2−CH=CH−CH2−、−CH2−CH2−CH=CH−、−CH=CH−CH2−CH2−、−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−CH=CH−が挙げられる。
本明細書中、「C2-6アルキニレン基」としては、例えば、−C≡C−、−CH2−C≡C−、−C≡C−CH2−、−C(CH3)2−C≡C−、−C≡C−C(CH3)2−、−CH2−C≡C−CH2−、−CH2−CH2−C≡C−、−C≡C−CH2−CH2−、−C≡C−C≡C−、−C≡C−CH2−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−C≡C−が挙げられる。
本明細書中、「C6-14芳香族炭化水素環」としては、例えば、ベンゼン、ナフタレンが挙げられる。
本明細書中、「C3-10シクロアルカン」としては、例えば、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタンが挙げられる。
本明細書中、「C3-10シクロアルケン」としては、例えば、シクロプロペン、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオクテンが挙げられる。
本明細書中、「複素環」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子をそれぞれ含有する、芳香族複素環および非芳香族複素環が挙げられる。
ベンゾチオフェン、ベンゾフラン、ベンゾイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾイソチアゾール、ベンゾトリアゾール、イミダゾピリジン、チエノピリジン、フロピリジン、ピロロピリジン、ピラゾロピリジン、オキサゾロピリジン、チアゾロピリジン、イミダゾピラジン、イミダゾピリミジン、チエノピリミジン、フロピリミジン、ピロロピリミジン、ピラゾロピリミジン、オキサゾロピリミジン、チアゾロピリミジン、ピラゾロピリミジン、ピラゾロトリアジン、ナフト[2,3−b]チオフェン、フェノキサチイン、インド−ル、イソインドール、1H−インダゾール、プリン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナジン、フェノチアジン、フェノキサジンなどの8ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)芳香族複素環が挙げられる。
ジヒドロベンゾフラン、ジヒドロベンゾイミダゾール、ジヒドロベンゾオキサゾール、ジヒドロベンゾチアゾール、ジヒドロベンゾイソチアゾール、ジヒドロナフト[2,3−b]チオフェン、テトラヒドロイソキノリン、テトラヒドロキノリン、4H−キノリジン、インドリン、イソインドリン、テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン、テトラヒドロベンゾアゼピン、テトラヒドロキノキサリン、テトラヒドロフェナントリジン、ヘキサヒドロフェノチアジン、ヘキサヒドロフェノキサジン、テトラヒドロフタラジン、テトラヒドロナフチリジン、テトラヒドロキナゾリン、テトラヒドロシンノリン、テトラヒドロカルバゾール、テトラヒドロ−β−カルボリン、テトラヒドロアクリジン、テトラヒドロフェナジン、テトラヒドロチオキサンテン、オクタヒドロイソキノリンなどの9ないし14員縮合多環式(好ましくは2または3環式)非芳香族複素環が挙げられる。
本明細書中、「含窒素複素環」としては、「複素環」のうち、環構成原子として少なくとも1個以上の窒素原子を含有するものが挙げられる。
環Pで示される「6員芳香族複素環」としては、例えば、上記「芳香族複素環」のうち、6員の芳香族複素環が挙げられる。
環Pで示される「6員芳香族複素環」は、好ましくは、ピリジンである。
環Pがピリジンの場合、環Pは隣接する環とともに、置換されていてもよいテトラヒドロナフチリジン(特に、置換されていてもよい1,6−テトラヒドロナフチリジン、または置換されていてもよい1,7−テトラヒドロナフチリジン)を構成することが好ましい。すなわち、部分構造式:
環Aで示される「置換されていてもよい4から7員含窒素飽和複素環」における「4から7員含窒素飽和複素環」としては、上記「複素環」のうち、4から7員の含窒素飽和複素環が挙げられる。
環Aで示される「置換されていてもよい4から7員含窒素飽和複素環」における「4から7員含窒素飽和複素環」は、好ましくは、ピペリジン、アゼチジンまたはピロリジンであり、より好ましくは、ピペリジンである。
該「4から7員含窒素飽和複素環」は、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個の置換基を有していてもよい。置換基が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
環Bで示される「置換されていてもよいベンゼン環」における「ベンゼン環」は、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし4個、より好ましくは3または4個の置換基を有していてもよい。置換基が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
環Bで示される「置換されていてもよい複素環」における「複素環」は、特に好ましくは、ピリジン、インドールまたはピラゾールである。
該「複素環」は、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個、より好ましくは3個の置換基を有していてもよい。置換基が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。
(1)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素、塩素);C3-10シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル);C1-6アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ);1ないし3個のハロゲン原子(好ましくは、塩素、フッ素)で置換されていてもよいC6-14アリール基(好ましくは、フェニル);
から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環、または
(2)C1-6アルキル基(好ましくは、イソブチル);C3-10シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロピル);C1-6アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ);1ないし3個のハロゲン原子(好ましくは、塩素、フッ素)で置換されていてもよいC6-14アリール基(好ましくは、フェニル);
から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジン、インドールまたはピラゾールが挙げられる。
環Bの特に好適な例は、ハロゲン原子(好ましくは、フッ素、塩素);C3-10シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル);C1-6アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ);1ないし3個のハロゲン原子(好ましくは、塩素、フッ素)で置換されていてもよいC6-14アリール基(好ましくは、フェニル)から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環である。
R1およびR2は、好ましくは、それぞれ独立して、水素原子、C1-6アルコキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、メトキシメチル)、C3-10シクロアルキル基(例、シクロプロピル)またはCO2R(ここで、Rは水素原子またはC1-6アルキル基、好ましくは水素原子を示す。)である。
また、R1が水素原子またはCOOHであり、R2が、水素原子、C1-6アルコキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキル基、C3-10シクロアルキル基、またはCOOHであり、R1およびR2は、どちらか一方がCOOHであることが好ましい。とりわけ、R1がCOOHであり、R2が、C1-6アルキル基(好ましくは、エチル、プロピル)であることが好ましい。
R3、R4、R5およびR6は、それぞれ独立して水素原子またはC1-6アルキル基を示す。
R3、R4、R5およびR6は、好ましくは、水素原子である。
Wは、C1-6アルキル基で置換されていてもよいC1-2アルキレン基(好ましくは、メチレン)を示す。
Wは、好ましくは、C1-2アルキレン基であり、より好ましくは、メチレンである。
環Pが、ピリジンであり、Wがメチレンであり、該ピリジンは隣接する環とともに置換されていてもよいテトラヒドロナフチリジン(好ましくは、置換されていてもよい1,6−テトラヒドロナフチリジンまたは置換されていてもよい1,7−テトラヒドロナフチリジン)を構成し、
環Aが、ピペリジン、アゼチジンまたはピロリジンであり、
環Bが、
(1)ハロゲン原子(好ましくは、フッ素、塩素)、C3-10シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル)、C1-6アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ)、1ないし3個のハロゲン原子(好ましくは、塩素、フッ素)で置換されていてもよいC6-14アリール基(好ましくは、フェニル)から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環、または
(2)C1-6アルキル基(好ましくは、イソブチル)、C3-10シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロピル)、C1-6アルコキシ基(好ましくは、エトキシ、イソプロポキシ)、ハロゲン原子(好ましくは、フッ素)で置換されていてもよいC6-14アリール基(好ましくは、フェニル)から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジン、インドールまたはピラゾールであり、
R1が、水素原子またはCOOHであり、
R2が、水素原子、C1-6アルコキシ基で置換されていてもよいC1-6アルキル基(好ましくは、メチル、エチル、プロピル、メトキシメチル)、C3-10シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロピル)、またはCOOHであり、
R1およびR2は、どちらか一方がCOOHであり
R3、R4、R5およびR6が水素原子である、化合物(I)。
環Aがピペリジンである、前記[化合物A−1]。
環Bがハロゲン原子(好ましくは、フッ素、塩素);C3-10シクロアルキル基(好ましくは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル);C1-6アルコキシ基(好ましくは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ);1ないし3個のハロゲン原子(好ましくは、塩素、フッ素)で置換されていてもよいC6-14アリール基(好ましくは、フェニル);
から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環である、前記[化合物A−1]または前記[化合物A−2]。
R1が、COOHであり、
R2が、C1-6アルキル基(好ましくは、エチル、プロピル)である、前記[化合物A−1]、前記[化合物A−2]または前記[化合物A−3]。
化合物(I)のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物である。
化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化またはリン酸化された化合物(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化またはtert−ブチル化された化合物);
化合物(I)のヒドロキシ基がアシル化、アルキル化、リン酸化またはホウ酸化された化合物(例、化合物(I)のヒドロキシ基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化またはジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物);
化合物(I)のカルボキシ基がエステル化またはアミド化された化合物(例、化合物(I)のカルボキシ基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化またはメチルアミド化された化合物);
等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
本明細書において、プロドラッグは塩を形成していてもよく、かかる塩としては、前述の化合物(I)における塩として例示したものが挙げられる。
さらに、化合物(I)は、水和物であっても、非水和物であっても、無溶媒和物であっても、溶媒和物であってもよい。
さらに、1Hを2H(D)に変換した重水素変換体も、化合物(I)に包含される。
同位元素で標識または置換された化合物(I)は、例えば、陽電子断層法(Positron Emission Tomography:PET)において使用するトレーサー(PETトレーサー)として用いることができ、医療診断などの分野において有用である。
さらに、化合物(I)は、薬学的に許容され得る共結晶または共結晶塩であってもよい。ここで、共結晶または共結晶塩とは、各々が異なる物理的特性(例えば、構造、融点、融解熱、吸湿性、溶解性および安定性等)を持つ、室温で二種またはそれ以上の独特な固体から構成される結晶性物質を意味する。共結晶または共結晶塩は、自体公知の共結晶化法に従い製造することができる。
無痛化剤の好適な例としては、ベンジルアルコールが挙げられる。
抗酸化剤の好適な例としては、亜硫酸塩、アスコルビン酸塩等が挙げられる。
本発明化合物は、優れたSSTR5拮抗作用を有する。
神経症、動脈硬化症、膝関節炎等の予防・治療剤として用いることができる。
代謝症候群の判定基準が、1999年にWHOから、2001年にNCEPから発表されている。WHOの判定基準によれば、高インスリン血症または耐糖能異常を基本条件に、内臓肥満、異常脂質血症(高TGまたは低HDL)、高血圧のうち2つ以上を持つ場合に代謝症候群と診断される(World Health Organization: Definition, Diagnosis and Classification of Diabetes Mellitus and Its Complications. Part I: Diagnosis and Classification of Diabetes Mellitus, World Health Organization, Geneva, 1999)。米国の虚血性心疾患の管理指標であるNational Cholesterol Education Program のAdult Treatment Panel IIIの判定基準によれば、内臓肥満、高中性脂肪血症、低HDLコレステロール血症、高血圧、耐糖能異常のうち3つ以上を持つ場合に代謝症候群と診断される(National Cholesterol Education Program: Executive Summary of the Third Report of National Cholesterol Education Program (NCEP) Expert Panel on Detection, Evaluation, and Treatment of High Blood Cholesterol in Adults (Adults Treatment Panel III). The Journal of the American Medical Association, Vol. 285, 2486-2497, 2001)。
併用薬剤の投与形態は、特に限定されず、投与時に、本発明化合物と併用薬剤とが組み合わされていればよい。このような投与形態としては、例えば、
1)本発明化合物と併用薬剤とを同時に製剤化して得られる単一の製剤の投与、
2)本発明化合物と併用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での同時投与、
3)本発明化合物と併用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の同一投与経路での時間差をおいての投与、
4)本発明化合物と併用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での同時投与、
5)本発明化合物と併用薬剤とを別々に製剤化して得られる2種の製剤の異なる投与経路での時間差をおいての投与(例えば、本発明化合物、併用薬剤の順序での投与、または逆の順序での投与)等が挙げられる。
本発明化合物と併用薬剤との配合比は、投与対象、投与ルート、疾患等により適宜選択することができる。
アルコール類:メタノール、エタノール、tert−ブチルアルコール、2−メトキシエタノールなど;
エーテル類:ジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなど;
芳香族炭化水素類:クロロベンゼン、トルエン、キシレンなど;
飽和炭化水素類:シクロヘキサン、ヘキサンなど;
アミド類:N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなど;
ハロゲン化炭化水素類:ジクロロメタン、四塩化炭素など;
ニトリル類:アセトニトリルなど;
スルホキシド類:ジメチルスルホキシドなど;
芳香族有機塩基類:ピリジンなど;
酸無水物類:無水酢酸など;
有機酸類:ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸など;
無機酸類:塩酸、硫酸など;
エステル類:酢酸エチルなど;
ケトン類:アセトン、メチルエチルケトンなど;
水。
上記溶媒は、二種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
無機塩基類:水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウムなど;
塩基性塩類:炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウムなど;
有機塩基類:トリエチルアミン、ジエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン、イミダゾール、ピペリジンなど;
金属アルコキシド類:ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシドなど;
アルカリ金属水素化物類:水素化ナトリウムなど;
金属アミド類:ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジドなど;
有機リチウム類:n−ブチルリチウムなど。
無機酸類:塩酸、硫酸、硝酸、臭化水素酸、リン酸など;
有機酸類:酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、p−トルエンスルホン酸、10−カンファースルホン酸など;
ルイス酸:三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体、ヨウ化亜鉛、無水塩化アルミニウム、無水塩化亜鉛、無水塩化鉄など。
化合物(4)および化合物(5)は、自体公知の方法により製造することができる。
化合物(7)は、自体公知の方法により製造することができる。
化合物(8)および化合物(14)は、自体公知の方法により製造することができる。
化合物(15)、化合物(16)および化合物(17)は、自体公知の方法により製造することができる。
化合物(18)は、自体公知の方法により製造することができる。
THF: テトラヒドロフラン
DMF: ジメチルホルムアミド
DMA: ジメチルアセトアミド
DME: 1,2-ジメトキシエタン
DMSO: ジメチルスルホキシド
s: シングレット(singlet)
d: ダブレット(doublet)
t: トリプレット(triplet)
q: クァルテット(quartet)
quin: クゥインテット(quintet)
m: マルチプレット(multiplet)
br: ブロード(broad)
J: カップリング定数(coupling constant)
Hz: ヘルツ(Hertz)
CDCl3: 重クロロホルム
DMSO-d6: d6-ジメチルスルホキシド
CD3OD: 重メタノール
1H-NMR: プロトン核磁気共鳴
TFA: トリフルオロ酢酸
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 4-ブロモ-3,5-ジヒドロキシベンゾアート(12.3 g)のDMF(100 mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%油性、3.86 g)を加えて、窒素雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。反応混合物にヨードエタン(4.15 mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(8.87 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.35-1.43 (3H, m), 1.49 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.13-4.22 (2H, m), 4.37 (2H, q, J = 7.2 Hz), 5.75 (1H, s), 7.13 (1H, d, J = 1.7 Hz), 7.34 (1H, d, J = 1.8 Hz).
エチル 4-ブロモ-3-エトキシ-5-ヒドロキシベンゾアート(8.87 g)、りん酸三カリウム(19.5 g)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(10.7 g)、トリシクロヘキシルホスフィン(20%トルエン溶液、5.45 mL)、トルエン(80 mL)および水(40 mL)の混合物に酢酸パラジウム(344 mg)を加えて、アルゴン雰囲気下90℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(9.34 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.26 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz), 4.04 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.39 (2H, q, J = 7.2 Hz), 5.06 (1H, s), 7.14-7.23 (3H, m), 7.30-7.39 (3H, m).
エチル 2-エトキシ-4'-フルオロ-6-ヒドロキシビフェニル-4-カルボキシラート(13.0 g)およびピリジン(80 mL)の混合物に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(8.66 mL)を0℃で加えて、同温度で20分間撹拌した。反応混合物をシリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(15.6 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.31 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.42 (3H, t, J = 7.1 Hz), 4.10 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.43 (2H, q, J = 7.2 Hz), 7.10-7.19 (2H, m), 7.28-7.38 (2H, m), 7.64 (2H, s).
エチル 2-エトキシ-4'-フルオロ-6-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ビフェニル-4-カルボキシラート(15.6 g)、シクロプロピルボロン酸(7.67 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(2.20 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(53.6 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2.29 g)およびトルエン(60 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(10.5 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.65-0.73 (2H, m), 0.73-0.83 (2H, m), 1.18-1.26 (3H, m), 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.56-1.67 (1H, m), 4.01 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.39 (2H, q, J = 7.2 Hz), 7.05-7.16 (2H, m), 7.20-7.31 (3H, m), 7.42 (1H, d, J = 1.4 Hz).
水素化リチウムアルミニウム(1.21 g)のTHF(50 mL)懸濁液にエチル 2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルボキシラート(10.5 g)のTHF(50 mL)溶液を窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(1.2 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(1.2 mL)を加え、5分間撹拌した。反応混合物にさらに水(3.6 mL)を加え、30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣のトルエン(60 mL)溶液に二酸化マンガン(13.9 g)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(7.79 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.66-0.77 (2H, m), 0.80-0.91 (2H, m), 1.24 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.60-1.74 (1H, m), 4.03 (2H, q, J = 6.9 Hz), 7.03 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.08-7.18 (2H, m), 7.22-7.31 (3H, m), 9.94 (1H, s).
3-オキソブタン酸エチル(40.0 mL)とN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(46.1 mL)のエタノール(80 mL)混合液を41℃から43℃で5時間撹拌した。反応混合物を20℃まで冷却した後、トリエチルアミン(4.40 mL)を加えた。25℃から36℃になるように冷却しながら、マロノニトリル(22.9 mL)とエタノール(177 mL)の混合物を滴下して、室温で終夜撹拌した。反応混合物に酢酸(21.7 mL)を20℃から25℃で加えた後、70℃から75℃で加熱下、水(560 mL)を加えた。反応混合物を氷冷した後、析出した固体を集め、水で洗浄して標題化合物(54.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 1.29 (3H, t, J = 7.1 Hz), 2.60 (3H, s), 4.22 (2H, q, J = 7.1 Hz), 8.44 (1H, s), 12.99 (1H, brs).
エチル 5-シアノ-6-ヒドロキシ-2-メチルニコチナート(10.0 g)と炭酸銀(14.7 g)のトルエン(120 mL)懸濁液に、ベンジルブロミド(6.92 mL)を加えて、室温で2日間撹拌した。反応混合物をシリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣のエタノール(60 mL)および水(60 mL)の混合物に、水酸化リチウム1水和物(25.2 g)を加えて、窒素雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を6M塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣のDMF(20 mL)混合物に、炭酸カリウム(21.8 g)とヨードメタン(9.86 mL)を加えて、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(14.4 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.80 (3H, s), 3.89 (3H, s), 3.91 (3H, s), 5.59 (2H, s), 7.29-7.43 (3H, m), 7.53 (2H, d, J = 7.3 Hz), 8.74 (1H, s).
水素雰囲気下、ジメチル 2-(ベンジルオキシ)-6-メチルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(14.4 g)、10%パラジウム炭素(55%含水、9.00 g)、THF(20 mL)およびエタノール(20 mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。触媒をろ過により除去した後、得られたろ液を減圧下濃縮した。得られた固体を酢酸エチルで洗浄して標題化合物(4.96 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.83 (3H, s), 3.88 (3H, s), 3.92 (3H, s), 8.83 (1H, s), 12.85 (1H, brs).
ジメチル 2-ヒドロキシ-6-メチルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(4.96 g)およびアセトニトリル(30 mL)の混合物にオキシ塩化リン(4.11 mL)を加えて、窒素雰囲気下、90℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(4.97 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 2.87 (3H, s), 3.95 (3H, s), 3.97 (3H, s), 8.70 (1H, s).
ジメチル 2-クロロ-6-メチルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(2.40 g)、カリウムビニル トリフルオロボラート(2.64 g)、トリエチルアミン(2.75 mL)およびエタノール(20 mL)の混合物に(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II) ジクロロメタン付加体(0.804 g)を加えて、アルゴン雰囲気下、95℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下、溶媒を留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物、tert-ブチル 4-アミノピペリジン-1-カルボキシラート(3.95 g)、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(2.57 mL)、アセトニトリル(7.5 mL)およびメタノール(7.5 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、150℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.29 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.48 (9H, s), 1.59-1.79 (4H, m), 2.73-2.96 (5H, m), 3.14 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.46-3.58 (2H, m), 3.93 (3H, s), 4.18-4.37 (2H, m), 4.70-4.94 (1H, m), 8.80 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(630 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にトルエンを加え、さらに減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(20 mL)の混合物に2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒド(533 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(496 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(772 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 572.5.
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(770 mg)のメタノール(2 mL)-THF(2 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて溶媒を減圧下留去し、析出した固体をろ取してジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(221 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.52-0.63 (2H, m), 0.66-0.79 (2H, m), 1.12 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.43-1.54 (1H, m), 1.58 (2H, d, J = 11.0 Hz), 1.74-1.94 (2H, m), 2.03-2.21 (2H, m), 2.75 (3H, s), 2.97 (2H, d, J = 11.0 Hz), 3.06 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.51 (2H, s), 3.58 (2H, s), 3.93 (2H, d, J = 7.1 Hz), 4.30-4.56 (1H, m), 6.49 (1H, s), 6.85 (1H, s), 7.15-7.33 (4H, m), 8.51 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(6.00 g) 、りん酸三カリウム(13.7 g)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(6.04 g)、トリシクロヘキシルホスフィン(20%トルエン溶液, 7.66 mL)、トルエン(30 mL)および水(15 mL)の混合物に酢酸パラジウム(0.484 g)を加えて、アルゴン雰囲気下90℃で1.5時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、有機層を分離した。水層を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣と炭酸カリウム(4.47 g)のDMF(50 mL)懸濁液に、ヨードエタン(2.59 mL)を加えて80℃で1時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(5.92 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 3.91 (3H, s), 4.19 (2H, q, J = 7.1 Hz), 7.04-7.21 (4H, m), 7.46-7.63 (2H, m), 7.86 (1H, d, J = 8.0 Hz).
メチル 3-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルボキシラート(5.92 g)およびDMF(40 mL)の混合物に、ジブロモイソシアヌル酸(3.28 g)を加えて、室温で終夜撹拌した。室温で反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(7.62 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.46 (3H, t, J = 6.9 Hz), 3.82-3.97 (3H, m), 4.11 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.89 (1H, s), 7.13 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.32-7.45 (2H, m), 8.07 (1H, s).
メチル 2-ブロモ-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルボキシラート(7.62 g)、シクロプロピルボロン酸(5.56 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(1.33 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(32.4 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.38 g)およびトルエン(50 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加え、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣のTHF(50 mL)溶液を水素化リチウムアルミニウム(0.819 g)のTHF(50 mL)懸濁液に氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(1 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(1 mL)を加え、5分間撹拌した。反応混合物にさらに水(3 mL)を加え、30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(5.65 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.54-0.65 (2H, m), 0.72-0.82 (2H, m), 1.43 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.67-1.81 (1H, m), 2.42 (1H, t, J = 6.5 Hz), 4.02-4.12 (2H, m), 4.69 (2H, d, J = 6.5 Hz), 6.72 (1H, s), 6.87 (1H, s), 7.05-7.16 (2H, m), 7.34-7.47 (2H, m).
(2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メタノール(5.65 g)のトルエン(30 mL)溶液に二酸化マンガン(17.2 g)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(4.66 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.62-0.70 (2H, m), 0.74-0.84 (2H, m), 1.46 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.62-1.80 (1H, m), 4.14 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.81 (1H, s), 7.06-7.21 (2H, m), 7.34-7.49 (3H, m), 10.48 (1H, s).
メチル 3-オキソペンタノアート(15 mL) とN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(19.1 mL)の混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下、濃縮した。2-シアノアセトアミド(10.6 g)のTHF(200 mL)の混合物に、水素化ナトリウム(60%油性、5.27 g)を加えた後、先に得られた残渣を加えて室温で18時間撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣を水に溶かし、6M塩酸を加えて酸性にして析出する固体を集め、水およびヘキサンで洗浄して標題化合物(17.5 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 1.17 (3H, t, J = 7.5 Hz), 2.95 (2H, q, J = 7.5 Hz), 3.78 (3H, s), 8.45 (1H, s), 12.92-13.10 (1H, m).
メチル 5-シアノ-2-エチル-6-ヒドロキシニコチナート(5.00 g)、炭酸銀(7.36 g)およびトルエン(60 mL)の混合物に、ベンジルブロミド(3.46 mL)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応混合物をシリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた固体をジエチルエーテル-ヘキサンで洗浄した。得られた固体、エタノール(20 mL)および水(20 mL)の混合物に、水酸化リチウム1水和物(7.92 g)を加えて、窒素雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を6M塩酸を用いて0℃で中和した後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とDMF(20 mL)の混合物に、炭酸カリウム(6.85 g)とヨードメタン(7.04 g)を加えて、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.37 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.25-1.32 (3H, m), 3.18 (2H, q, J = 7.5 Hz), 3.89 (3H, s), 3.91 (3H, s), 5.61 (2H, s), 7.28-7.42 (3H, m), 7.52 (2H, d, J = 7.3 Hz), 8.72 (1H, s).
水素雰囲気下、ジメチル 2-(ベンジルオキシ)-6-エチルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(2.37 g)、10%パラジウム炭素(55%含水、2.00 g)、THF(20 mL)およびエタノール(20 mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。触媒をろ過により除去した後、得られたろ液を減圧下濃縮した。得られた固体を酢酸エチルで洗浄して標題化合物(1.25 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.36 (3H, t, J = 7.5 Hz), 3.18 (2H, q, J = 7.5 Hz), 3.88 (3H, s), 3.92 (3H, s), 8.81 (1H, s), 11.81 (1H, brs).
ジメチル 2-エチル-6-ヒドロキシピリジン-3,5-ジカルボキシラート(1.25 g) およびアセトニトリル(15 mL)の混合物にオキシ塩化リン(0.731 mL)を加えて、窒素雰囲気下、90℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.35 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.31 (3H, t, J = 7.5 Hz), 3.21 (2H, q, J = 7.5 Hz), 3.95 (3H, s), 3.97 (3H, s), 8.66 (1H, s).
ジメチル 2-クロロ-6-エチルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(1.35 g)、カリウムビニル トリフルオロボラート(1.40 g)、トリエチルアミン(1.46 mL)およびエタノール(10 mL)の混合物に(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II) ジクロロメタン付加体(0.428 g)を加えて、アルゴン雰囲気下、95℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下、溶媒を留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物、tert-ブチル 4-アミノピペリジン-1-カルボキシラート(2.10 g)、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(1.37 mL)、アセトニトリル(7.5 mL)およびメタノール(7.5 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、150℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.53 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.30 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.48 (9H, s), 1.62-1.79 (4H, m), 2.75-2.95 (2H, m), 3.09-3.27 (4H, m), 3.54 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.93 (3H, s), 4.17-4.37 (2H, m), 4.73-4.92 (1H, m), 8.76 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(527 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去し、残渣にトルエンを加えて、さらに減圧下溶媒を留去した。得られた残渣およびTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒド (359 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(401 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(267 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 586.5
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(260 mg)のメタノール(2 mL)-THF(2 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて濃縮した。析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(149 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.52-0.61 (2H, m), 0.69-0.82 (2H, m), 1.21 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.33 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.59 (2H, d, J = 11.7 Hz), 1.68-2.00 (3H, m), 2.25 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.93-3.19 (6H, m), 3.50-3.66 (4H, m), 4.04 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.40-4.56 (1H, m), 6.77 (1H, s), 7.01 (1H, s), 7.27 (2H, t, J = 8.9 Hz), 7.49 (2H, dd, J = 8.6, 5.6 Hz), 8.47 (1H, s).
2-シクロプロピル-6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 3-シクロプロピル-3-オキソプロパノアート(20 mL)とN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(21.6 mL)の混合物を75℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下、濃縮した。2-シアノアセトアミド(12.0 g)のTHF(200 mL)の混合物に、水素化ナトリウム(60%油性、5.96 g)を加えた後、先に得られた残渣を加えて、窒素雰囲気下、室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下濃縮した後、得られた残渣に水を加え、さらに6M塩酸を加えて酸性にして0℃で10分間撹拌し、析出した固体を集め、水とヘキサンで順次洗浄して標題化合物(26.4 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 1.12-1.22 (2H, m), 1.24-1.35 (5H, m), 3.03-3.17 (1H, m), 4.24 (2H, q, J = 7.1 Hz), 8.42 (1H, s), 11.95 (1H, brs).
エチル 5-シアノ-2-シクロプロピル-6-ヒドロキシニコチナート(5.00 g)と炭酸銀(6.53 g)のトルエン(60 mL)懸濁液に、ベンジルブロミド(3.07 mL)を加えて、室温で終夜撹拌した。反応混合物をシリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた固体をジエチルエーテル-ヘキサンで洗浄した。得られた固体、エタノール(20 mL)および水(20 mL)の混合物に、水酸化リチウム1水和物(9.35 g)を加えて、窒素雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を0℃で6M塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とDMF(20 mL)の混合物に、炭酸カリウム(8.09 g)とヨードメタン(3.66 mL)を加えて、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(5.80 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.00-1.11 (2H, m), 1.12-1.19 (2H, m), 3.18-3.32 (1H, m), 3.90 (6H, s), 5.48 (2H, s), 7.27-7.39 (3H, m), 7.42-7.48 (2H, m), 8.70 (1H, s).
水素雰囲気下、ジメチル 2-(ベンジルオキシ)-6-シクロプロピルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(5.80 g)、10%パラジウム炭素(55%含水、2.00 g)、THF(20 mL)およびエタノール(20 mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。触媒をろ過により除去した後、得られたろ液を減圧下濃縮し、得られた固体をジエチルエーテルで洗浄した。この固体とアセトニトリル(15 mL)の混合物にオキシ塩化リン(1.79 mL)を加えて、窒素雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。この精製物とカリウムビニル トリフルオロボラート(2.35 g)、トリエチルアミン(2.45 mL)およびエタノール(10 mL)の混合物に(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II) ジクロロメタン付加体(0.718 g)を加えて、アルゴン雰囲気下、95℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下、溶媒を留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物、tert-ブチル 4-アミノピペリジン-1-カルボキシラート(3.53 g)、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(2.30 mL)、アセトニトリル(7.5 mL)およびメタノール(7.5 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、150℃で8時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(0.980 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.00-1.12 (2H, m), 1.17-1.25 (2H, m, J = 3.6 Hz), 1.47 (9H, s), 1.55-1.77 (4H, m), 2.78-2.93 (2H, m), 3.02 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.09-3.20 (1H, m), 3.49 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.94 (3H, s), 4.18-4.35 (2H, m), 4.67-4.94 (1H, m), 8.69 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-シクロプロピル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(480 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣にトルエンを加えて、さらに減圧下溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒド (350 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(355 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(486 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 598.5
メチル 2-シクロプロピル-6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(480 mg)のメタノール(2 mL)-THF(2 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて濃縮して、析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(320 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.54 (2H, q, J = 5.1 Hz), 0.70-0.82 (2H, m), 0.96-1.18 (4H, m), 1.32 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.58 (2H, d, J = 12.8 Hz), 1.68-1.98 (3H, m), 2.15-2.35 (2H, m), 2.91-3.07 (4H, m), 3.11-3.27 (1H, m), 3.53 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.59 (2H, s), 4.04 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.24-4.56 (1H, m), 6.77 (1H, s), 7.00 (1H, s), 7.27 (2H, t, J = 8.9 Hz), 7.49 (2H, dd, J = 8.7, 5.7 Hz), 8.43 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
水素雰囲気下、ジメチル 2-(ベンジルオキシ)-6-シクロプロピルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(5.80 g)、10%パラジウム炭素(55%含水、2.00 g)、THF(20 mL)およびエタノール(20 mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。触媒をろ過により除去した後、得られたろ液を減圧下濃縮し、得られた固体をジエチルエーテルで洗浄した。この固体とアセトニトリル(15 mL)の混合物にオキシ塩化リン(1.79 mL)を加えて、窒素雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。この精製物とカリウムビニル トリフルオロボラート(2.35 g)、トリエチルアミン(2.45 mL)およびエタノール(10 mL)の混合物に(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II) ジクロロメタン付加体(0.718 g)を加えて、アルゴン雰囲気下、95℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下、溶媒を留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物、tert-ブチル 4-アミノピペリジン-1-カルボキシラート(3.53 g)、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(2.30 mL)、アセトニトリル(7.5 mL)およびメタノール(7.5 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、150℃で8時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.46 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.01 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.48 (9H, s), 1.61-1.84 (6H, m), 2.70-3.00 (2H, m), 3.09-3.21 (4H, m), 3.54 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.93 (3H, s), 4.18-4.40 (2H, m), 4.75-4.91 (1H, m), 8.76 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(532 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣にトルエンを加え、さらに減圧下溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒド (351 mg)を加え、室温で10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(392 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(679 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 600.5
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(670 mg)のメタノール(2 mL)-THF(2 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて濃縮した後、析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(442 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.48-0.59 (2H, m), 0.72-0.83 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.32 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.50-1.95 (7H, m), 2.22 (2H, t, J = 11.4 Hz), 2.90-3.15 (6H, m), 3.18-3.66 (4H, m), 4.03 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.37-4.53 (1H, m), 6.77 (1H, s), 6.99 (1H, s), 7.27 (2H, t, J = 8.9 Hz), 7.49 (2H, dd, J = 8.6, 5.6 Hz), 8.46 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((5-シクロプロピル-6-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロポキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
水素化ナトリウム(60%油性、4.10 g)およびDMF(90 mL)の混合物に2-シアノアセトアミド(4.31 g)と3-(ジメチルアミノ)-1-(4-フルオロフェニル)プロパ-2-エン-1-オン(9.00 g)を順次加えて、105℃で2時間撹拌した。溶媒を留去して得られた残渣に水を加えた後、酢酸を加えて酸性にし、70℃で15分間撹拌した。反応混合物にメタノールを加えて懸濁させ、析出した固体を酢酸エチルで洗浄し、標題化合物(9.98 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 6.78 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.38 (2H, t, J = 8.9 Hz), 7.89 (2H, dd, J = 8.8, 5.4 Hz), 8.19 (1H, d, J = 7.6 Hz).
6-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシニコチノニトリル(4.00 g)、THF(30 mL)およびメタノール(30 mL)の混合物にN-ブロモスクシンイミド(3.66 g)を加えて、室温で10分間撹拌した。溶媒を留去して得られた残渣を水、酢酸エチルおよびヘキサンの混合溶媒に懸濁させた後、得られた固体をヘキサンで洗浄し、標題化合物(5.18 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.28-7.44 (2H, m), 7.63 (2H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 8.54 (1H, s), 13.11 (1H, brs).
5-ブロモ-6-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシニコチノニトリル(5.18 g)、炭酸カリウム(4.89 g)およびDMF(30 mL)の混合物に2-ブロモプロパン(3.32 mL)を加えて、80℃で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(5.92 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.41 (6H, d, J = 6.2 Hz), 5.27-5.56 (1H, m), 7.16 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.66-7.82 (2H, m), 8.08 (1H, s).
5-ブロモ-6-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロポキシニコチノニトリル(5.92 g)およびエタノール(50 mL)の混合物に8 M水酸化カリウム水溶液(22.1 mL)を加えて、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を0℃で6 M塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とDMF(30 mL)の混合物に炭酸カリウム(4.88 g)とヨードメタン(1.66 mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.65 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.40 (6H, d, J = 6.1 Hz), 3.91 (3H, s), 5.35-5.51 (1H, m), 7.14 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.78 (2H, dd, J = 8.9, 5.4 Hz), 8.38 (1H, s).
メチル 5-ブロモ-6-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロポキシニコチナート(3.65 g)、シクロプロピルボロン酸(2.55 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(610 mg)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(14.9 mL)およびトルエン(25 mL)の混合物に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(635 mg)を加えてアルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷し、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.18 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.60-0.68 (2H, m), 0.79-0.99 (2H, m), 1.39 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.87-2.00 (1H, m), 3.89 (3H, s), 5.37-5.53 (1H, m), 7.14 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.71-7.80 (2H, m), 7.82 (1H, s).
水素化リチウムアルミニウム(365 mg)のTHF(20 mL)懸濁液にメチル 5-シクロプロピル-6-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロポキシニコチナート(3.17 g)のTHF(20 mL)溶液を窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(0.35 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.35 mL)を加え、5分間撹拌した後、さらに水(1.05 mL)を加えた。反応混合物を30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣のトルエン(30 mL)溶液に二酸化マンガン(8.36 g)を加えて、窒素雰囲気下60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.45 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.58-0.72 (2H, m), 0.87-0.99 (2H, m), 1.40 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.81-2.01 (1H, m), 5.35-5.66 (1H, m), 7.15 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.69-7.84 (3H, m), 10.36 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(600 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣にトルエンを加えて、さらに減圧下溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に5-シクロプロピル-6-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロポキシニコチンアルデヒド(534 mg)を加えて、室温で10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(473 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(810 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 587.5
メチル 6-(1-((5-シクロプロピル-6-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロポキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(800 mg)のメタノール(2 mL)-THF(2 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて濃縮した後、析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(727 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.51-0.62 (2H, m), 0.81-0.94 (2H, m), 1.30 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.58 (2H, d, J = 12.0 Hz), 1.73-2.00 (3H, m), 2.10-2.26 (2H, m), 2.75 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 11.1 Hz), 3.06 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.49 (2H, s), 3.58 (2H, t, J = 6.5 Hz), 4.27-4.52 (1H, m), 5.16-5.33 (1H, m), 7.29 (2H, t, J = 8.9 Hz), 7.37 (1H, s), 7.70-7.82 (2H, m), 8.50 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(12.8 g)と炭酸カリウム(12.7 g)のDMF(70 mL)懸濁液に、2-ブロモプロパン(6.49 mL)を加えて60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(14.0 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.37 (6H, d, J = 6.0 Hz), 3.86 (3H, s), 4.41-4.67 (1H, m), 7.29-7.35 (2H, m), 7.46 (1H, d, J = 8.6 Hz).
メチル 4-ヨード-2-イソプロポキシベンゾアート(7.50 g) 、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(6.56 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(1.44 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(35.1 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.50 g)およびトルエン(50 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、有機層を分離し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(6.61 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.41 (6H, d, J = 6.0 Hz), 3.90 (3H, s), 4.56-4.78 (1H, m), 7.07-7.19 (4H, m), 7.49-7.59 (2H, m), 7.80-7.90 (1H, m).
メチル 4'-フルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-カルボキシラート(6.61 g)とDMF(60 mL)の混合物に、ジブロモイソシアヌル酸(4.60 g)を加えて、室温で5時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(7.53 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.37 (6H, d, J = 6.0 Hz), 3.90 (3H, s), 4.45-4.69 (1H, m), 6.91 (1H, s), 7.06-7.18 (2H, m), 7.32-7.44 (2H, m), 8.05 (1H, s).
メチル 2-ブロモ-4'-フルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-カルボキシラート(7.53 g)、シクロプロピルボロン酸(4.40 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(1.26 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(30.8 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.31 g)およびトルエン(150 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣のTHF(50 mL)溶液を水素化リチウムアルミニウム(2.00 g)のTHF(50 mL)懸濁液に窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(2 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(2 mL)を加え、5分間撹拌した。反応混合物にさらに水(6 mL)を加え、30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(5.75 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.55-0.64 (2H, m), 0.68-0.83 (2H, m), 1.31-1.40 (6H, m), 1.67-1.89 (1H, m), 2.45 (1H, t, J = 6.6 Hz), 4.51-4.64 (1H, m), 4.66 (2H, d, J = 6.6 Hz), 6.73 (1H, s), 6.86 (1H, s), 7.05-7.15 (2H, m), 7.34-7.45 (2H, m).
(2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メタノール(5.75 g)のトルエン(80 mL)溶液に二酸化マンガン(16.6 g)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(4.54 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.61-0.72 (2H, m), 0.75-0.85 (2H, m), 1.39 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.71 (1H, tt, J = 8.4, 5.4 Hz), 4.54-4.76 (1H, m), 6.83 (1H, s), 7.07-7.20 (2H, m), 7.35-7.50 (3H, m), 10.46 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-3',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
3-エトキシ-4-ヒドロキシ-5-ヨードベンズアルデヒド(16.1 g)、炭酸カリウム(15.2 g)およびDMF(120 mL)の混合物にクロロ(メトキシ)メタン(6.27 mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(12.1 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.47 (3H, t, J = 7.0 Hz), 3.67 (3H, s), 4.04-4.19 (2H, m), 5.33 (2H, s), 7.39 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.87 (1H, d, J = 1.7 Hz), 9.82 (1H, s).
3-エトキシ-5-ヨード-4-(メトキシメトキシ)ベンズアルデヒド(12.1 g)、シクロプロピルボロン酸(9.25 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(53.9 mL)およびトルエン(60 mL)の混合物にトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2.30 g)およびジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(2.21 g)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して精製物を得た。得られた精製物のメタノール(100 mL)溶液に6 M塩酸(50 mL)を加え、70℃で3時間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去し酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(6.60 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.68-0.79 (2H, m), 0.95-1.06 (2H, m), 1.48 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.12-2.24 (1H, m), 4.20 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.36 (1H, s), 7.02 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.23 (1H, d, J = 1.7 Hz), 9.76 (1H, s).
3-シクロプロピル-5-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(4.00 g)、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(6.77 mL)およびTHF(100 mL)の混合物に4-ジメチルアミノピリジン(0.237 g)とN-フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(9.70 g)を加え、70℃で3時間撹拌した。反応混合物に1 M塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(6.24 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.78-0.87 (2H, m), 1.10-1.19 (2H, m), 1.49 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.06-2.20 (1H, m), 4.20 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.05 (1H, d, J = 1.7 Hz), 7.32 (1H, d, J = 1.7 Hz), 9.90 (1H, s).
2-シクロプロピル-6-エトキシ-4-ホルミルフェニル トリフルオロメタンスルホナート(3.00 g)、(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(5.60 g)、フッ化セシウム(5.39 g)およびDME(15 mL)の混合物に(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(1.30 g)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で15時間撹拌した。反応混合物に水を加え、セライトろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.57 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.67-0.77 (2H, m), 0.79-0.92 (2H, m), 1.26 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.58-1.70 (1H, m), 4.04 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.95-7.06 (2H, m), 7.08-7.19 (1H, m), 7.20-7.24 (1H, m), 7.27-7.44 (1H, m), 9.94 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
4-ブロモ-3,5-ジヒドロキシ安息香酸(45.0 g)、濃硫酸(5 mL)およびエタノール(300 mL)の混合物を24時間加熱還流し、減圧下、溶媒を留去した。残渣を酢酸エチルで希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた固体をヘキサンで洗浄し、標題化合物(48.3 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.39 (3H, t, J = 7.1 Hz), 4.37 (2H, q, J = 7.1 Hz), 5.82 (2H, brs), 7.31 (2H, s).
エチル 4-ブロモ-3,5-ジヒドロキシベンゾアート(30.0 g)とDMF(200 mL)の混合物に、水素化ナトリウム(60%油性、10.1 g)を加えて、窒素雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。反応混合物に1-ヨードプロパン(11.2 mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(14.1 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.08 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.39 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.78-1.95 (2H, m), 4.05 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.37 (2H, q, J = 7.1 Hz), 5.74 (1H, s), 7.13 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 1.8 Hz).
エチル 4-ブロモ-3-ヒドロキシ-5-プロポキシベンゾアート(30.0 g)、りん酸三カリウム(63.0 g)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(34.6 g)、トリシクロヘキシルホスフィン(20%トルエン溶液、17.6 mL)のトルエン(200 mL)と水(100 mL)の混合物に酢酸パラジウム(1.11 g)を加えて、アルゴン雰囲気下90℃で終夜加熱撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(31.5 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.86 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.58-1.71 (2H, m), 3.92 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.39 (2H, q, J = 7.1 Hz), 5.03 (1H, s), 7.10-7.23 (3H, m), 7.30-7.41 (3H, m).
エチル 4'-フルオロ-2-ヒドロキシ-6-プロポキシビフェニル-4-カルボキシラート(31.5 g)およびピリジン(200 mL)の混合物に、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(20.1 mL)を0℃で加えて、同温度で20分間撹拌した。反応混合物をシリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(44.6 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.81-0.96 (3H, m), 1.43 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.62-1.76 (2H, m), 3.99 (2H, t, J = 6.3 Hz), 4.43 (2H, q, J = 7.2 Hz), 7.09-7.18 (2H, m), 7.28-7.38 (2H, m), 7.63 (2H, s).
エチル 4'-フルオロ-2-プロポキシ-6-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ビフェニル-4-カルボキシラート(44.6 g)、シクロプロピルボロン酸(22.3 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(6.38 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(156 mL)およびトルエン(250 mL)の混合物に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(6.65 g)を加えてアルゴン雰囲気下、100℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物のTHF(150 mL)溶液を、水素化リチウムアルミニウム(3.50 g)のTHF(150 mL)懸濁液に窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(3.5 mL)および15%水酸化ナトリウム水溶液(3.5 mL)を加え、5分間撹拌した後、さらに水(10.5 mL)を加え30分間撹拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(29.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.58-0.69 (2H, m), 0.72-0.78 (2H, m), 0.82 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.50-1.76 (3H, m), 3.84 (2H, t, J = 6.3 Hz), 4.66 (2H, d, J = 5.9 Hz), 6.51 (1H, s), 6.80 (1H, s), 7.03-7.13 (2H, m), 7.20-7.31 (2H, m).
(2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-イル)メタノール(29.8 g)およびトルエン(200 mL)の混合物に二酸化マンガン(60.4 g)を加えて、窒素雰囲気下60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(22.1 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.67-0.76 (2H, m), 0.78-0.93 (5H, m), 1.57-1.73 (3H, m), 3.91 (2H, t, J = 6.3 Hz), 7.03 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.07-7.18 (2H, m), 7.22-7.33 (3H, m), 9.94 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-(4-シクロブチル-3-シクロプロピル-5-エトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 3,5-ジヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(15.0 g)のDMF(100 mL)溶液に、水素化ナトリウム(60%油性、3.99 g)を加えて、窒素雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。反応混合物にヨードエタン(4.09 mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(7.59 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.39 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.50 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.16 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.37 (2H, q, J = 7.2 Hz), 5.59 (1H, s), 7.02 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.31 (1H, d, J = 1.7 Hz).
エチル 3-エトキシ-5-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(7.59 g)と炭酸カリウム(4.68 g)のDMF(200 mL)懸濁液に、ベンジルブロミド(2.95 mL)を加えて60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(7.09 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.51 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.17 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.38 (2H, q, J = 7.1 Hz), 5.22 (2H, s), 7.14 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.20 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.31-7.46 (3H, m), 7.54 (2H, d, J = 7.2 Hz).
マグネシウム(10.8 g)およびTHF(180 mL)の混合物に触媒量のヨウ素を加えた後、シクロブチルブロミド(30 g)のTHF(90 mL)溶液を室温でゆっくりと加えて、同温度で2時間撹拌した。反応混合物に臭化亜鉛(50.0 g)のTHF(120 mL)溶液を0℃で加えて、同温度で2時間撹拌した。エチル 3-(ベンジルオキシ)-5-エトキシ-4-ヨードベンゾアート(10 g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.644 g) 、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(0.482 g)、およびDMF(100 mL)の混合物に先に調製した亜鉛試薬(140 mL)を加えて、アルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、酢酸エチルを加えて、セライトでろ過した。ろ液を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.5 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 355.
エチル 3-(ベンジルオキシ)-4-シクロブチル-5-エトキシベンゾアート(8.5g) とメタノール(100 mL)の混合物に10%パラジウム炭素(2.55 g)を加え、水素雰囲気下、室温で5時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過後、ろ液を濃縮した。得られた残渣およびジクロロメタン(60 mL)の混合物に、トリエチルアミン(6.1 mL)を0℃で加えて、室温で20分間撹拌した。反応混合物にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(5.56 mL)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物に水を加え、ジクロロメタンで3回抽出後、合わせた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(6 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 397.
エチル 4-シクロブチル-3-エトキシ-5-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ベンゾアートを用いて、実施例1の工程Dおよび工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 245.
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと4-シクロブチル-3-シクロプロピル-5-エトキシベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-(3-シクロプロピル-4-(シクロプロピルメトキシ)-5-エトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
3-シクロプロピル-5-エトキシ-4-ヒドロキシベンズアルデヒド(830 mg)と炭酸カリウム(1.11 g)のDMF(10 mL)懸濁液に、(ブロモメチル)シクロプロパン(0.781 mL)を加えて70℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.03 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.27-0.38 (2H, m), 0.54-0.65 (2H, m), 0.68-0.78 (2H, m), 0.97-1.11 (2H, m), 1.21-1.38 (1H, m), 1.47 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.30-2.45 (1H, m), 3.95 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.11 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.91 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.22 (1H, d, J = 1.8 Hz), 9.81 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと3-シクロプロピル-4-(シクロプロピルメトキシ)-5-エトキシベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-(4-シクロペンチル-3-シクロプロピル-5-エトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 3-(ベンジルオキシ)-5-エトキシ-4-ヨードベンゾアートと2-(シクロペンタ-1-エン-1-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロランを用いて、実施例1の工程B、工程H、工程C、工程Dおよび工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.52-0.73 (2H, m), 0.91-1.02 (2H, m), 1.45 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.61-2.14 (9H, m), 3.72-3.97 (1H, m), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.22 (2H, s), 9.87 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと4-シクロペンチル-3-シクロプロピル-5-エトキシベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((1-tert-ブチル-3-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)-1H-ピラゾール-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
2-シクロプロピル-6-エトキシ-4-ホルミルフェニル トリフルオロメタンスルホナートと(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例8の工程Dと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.54-0.92 (4H, m), 1.25 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.58-1.71 (1H, m), 4.06 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.83-7.01 (2H, m), 7.07 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.18-7.25 (1H, m), 7.27 (1H, d, J = 1.2 Hz), 9.95 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-6-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-クロロ-6-シクロプロピル-4'-フルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアートとベンジルブロミドを用いて、実施例2の工程A、工程B、工程Cおよび工程Gと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.53-0.64 (2H, m), 0.73-0.85 (2H, m), 1.65-1.78 (1H, m), 3.96 (3H, s), 6.86 (1H, s), 7.11 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.35-7.44 (2H, m), 7.46 (1H, s), 10.57 (1H, s).
メチル 2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-ヒドロキシビフェニル-4-カルボキシラート(3.88 g)およびDMF(40 mL)の混合物にN-クロロスクシンイミド(2.17 g)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残渣およびDMF(40 mL)の混合物に、炭酸カリウム(5.62 g)および2-ヨードプロパン(4.06 mL)を加えて、80℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(NH、ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.45 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.58-0.68 (2H, m), 0.70-0.80 (2H, m), 1.32 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.41-1.54 (1H, m), 3.92 (3H, s), 4.28-4.47 (1H, m), 7.09-7.25 (5H, m).
メチル 2-クロロ-6-シクロプロピル-4'-フルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-カルボキシラート(3.45 g)およびTHF(40 mL)の混合物に、水素化ジイソブチルアルミニウム(1.5 Mトルエン溶液、19.0 mL)を0℃で加えて、窒素雰囲気下、同温度で20分間撹拌した。反応混合物に硫酸ナトリウム10水和物を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、ろ液を減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.82 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.58-0.65 (2H, m), 0.68-0.77 (2H, m), 1.35 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.41-1.53 (1H, m), 2.25 (1H, t, J = 6.3 Hz), 4.48-4.63 (1H, m), 4.73 (2H, d, J = 6.2 Hz), 6.85 (1H, s), 7.06-7.25 (4H, m).
(2-クロロ-6-シクロプロピル-4'-フルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メタノールを用いて、実施例2の工程Dと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.63-0.70 (2H, m), 0.71-0.82 (2H, m), 1.39 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.47 (1H, t, J = 8.4 Hz), 4.45-4.64 (1H, m), 7.12-7.25 (4H, m), 7.34 (1H, s), 10.38 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-クロロ-6-シクロプロピル-4'-フルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 4-ヨード-2-イソプロポキシベンゾアート(4.10 g) 、(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(4.04 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(0.789 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(19.2 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.821 g)およびトルエン(50 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、有機層を分離し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.90 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.40 (6H, d, J = 6.0 Hz), 3.90 (3H, s), 4.52-4.70 (1H, m), 6.83-7.01 (2H, m), 7.04-7.15 (2H, m), 7.33-7.49 (1H, m, J = 6.4 Hz), 7.83 (1H, d, J = 8.0 Hz).
メチル 2',4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-カルボキシラート(3.90 g)およびDMF(40 mL)の混合物に、ジブロモイソシアヌル酸(2.19 g)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(4.90 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.37 (6H, d, J = 6.0 Hz), 3.90 (3H, s), 4.41-4.63 (1H, m), 6.85-7.02 (3H, m), 7.17-7.33 (1H, m), 8.04 (1H, s).
メチル 2-ブロモ-2',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-カルボキシラート(4.90 g)、シクロプロピルボロン酸(3.28 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(0.783 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(30.8 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.815 g)およびトルエン(50 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。この精製物のTHF(50 mL)溶液を水素化リチウムアルミニウム(0.474 g)のTHF(50 mL)懸濁液に窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(0.5 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.5 mL)を加え、5分間撹拌した。反応混合物にさらに水(1.5 mL)を加え、30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.97 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.48-0.60 (2H, m), 0.66-0.79 (2H, m), 1.35 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.59-1.72 (1H, m), 2.45 (1H, t, J = 6.5 Hz), 4.47-4.63 (1H, m), 4.67 (2H, d, J = 6.4 Hz), 6.71 (1H, s), 6.86-6.99 (3H, m), 7.19-7.36 (1H, m).
(2-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メタノール(3.97 g)のトルエン(30 mL)溶液に二酸化マンガン(10.8 g)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.53 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.56-0.66 (2H, m), 0.70-0.80 (2H, m), 1.39 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.58-1.70 (1H, m), 4.52-4.74 (1H, m), 6.82 (1H, s), 6.87-7.04 (2H, m), 7.28-7.35 (1H, m), 7.48 (1H, s), 10.47 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 3,5-ジヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(5.00 g)およびDMF(50 mL)の混合物に、水素化ナトリウム(60%油性、1.33 g)を加えて、窒素雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。反応混合物にベンジルブロミド(2.78 mL)を加えて室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.94 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.26 (3H, t, J = 7.2 Hz), 4.37 (2H, q, J = 7.2 Hz), 5.20 (2H, s), 7.12 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.31-7.45 (4H, m), 7.47-7.55 (2H, m).
エチル 3-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアートを用いて、実施例7の工程A、実施例1の工程B、実施例2の工程G、実施例8の工程C、実施例1の工程Dおよび工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.66-0.74 (2H, m), 0.79-0.92 (2H, m), 1.18 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.64 (1H, tt, J = 8.4, 5.3 Hz), 4.43-4.59 (1H, m), 7.02 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.06-7.16 (2H, m), 7.20-7.31 (3H, m), 9.93 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-(4-シクロブチル-5-シクロプロピル-2-イソプロポキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-(ベンジルオキシ)-4-ヨードベンゾアートを用いて、実施例10の工程Cと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 297.3.
メチル 2-(ベンジルオキシ)-4-シクロブチルベンゾアート(14 g)およびジクロロメタンの混合物に炭酸水素ナトリウム(7.51 g)を加えた後、臭素(3.17 mL)のジクロロメタン(25 mL)溶液を10℃でゆっくりと加え、同温度で1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和亜硫酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(12.2 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 375.1.
メチル 2-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-4-シクロブチルベンゾアートを用いて、実施例1の工程Dおよび工程Hと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 247.2.
メチル 4-シクロブチル-5-シクロプロピル-2-ヒドロキシベンゾアートを用いて、実施例6の工程Cおよび実施例1の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.58-0.63 (2H, m), 0.84-0.88 (2H, m), 1.39 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.71-1.77 (1H, m), 1.83-1.89 (1H, m), 2.02-2.18 (3H, m), 2.38-2.44 (2H, m), 3.91-3.96 (1H, m), 4.65-4.71 (1H, m), 6.86 (1H, s), 7.43 (1H, s), 10.38 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと4-シクロブチル-5-シクロプロピル-2-イソプロポキシベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-3',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 4-ヨード-2-イソプロポキシベンゾアートを用いて、実施例16の工程A、工程B、工程Cおよび工程Dと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.56-0.66 (2H, m), 0.70-0.80 (2H, m), 1.39 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.58-1.70 (1H, m), 4.52-4.74 (1H, m), 6.82 (1H, s), 6.87-7.04 (2H, m), 7.28-7.35 (1H, m), 7.48 (1H, s), 10.47 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-3',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-(4-シクロペンチル-5-シクロプロピル-2-イソプロポキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 4-ヨード-2-イソプロポキシベンゾアートとシクロペンタ-1-エン-1-イルボロン酸を用いて、実施例1の工程B、工程H、実施例2の工程B、工程Cおよび工程Dと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.61-0.70 (2H, m), 0.84-0.95 (2H, m), 1.38 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.50-1.65 (2H, m), 1.68-1.97 (5H, m), 2.05-2.19 (2H, m), 3.54-3.73 (1H, m), 4.54-4.72 (1H, m), 6.86 (1H, s), 7.49 (1H, s), 10.38 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと4-シクロペンチル-5-シクロプロピル-2-イソプロポキシベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-エトキシ-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 2-エトキシ-4'-フルオロ-6-ヒドロキシビフェニル-4-カルボキシラートを用いて、実施例6の工程Cおよび実施例1の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.21 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.29 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.39-4.62 (1H, m), 6.97-7.18 (4H, m), 7.29-7.39 (2H, m), 9.94 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-エトキシ-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-エトキシ-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 4-ブロモ-3-ヒドロキシ-5-プロポキシベンゾアートを用いて、実施例6の工程C、実施例1の工程Bおよび工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.89 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.29 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.59-1.78 (2H, m), 3.94 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.06 (2H, q, J = 6.9 Hz), 7.04-7.11 (2H, m), 7.12 (2H, s), 7.30-7.38 (2H, m), 9.94 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-エトキシ-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-(4,5-ジシクロプロピル-2-イソプロポキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(7.00 g)、炭酸カリウム(6.96 g)とDMF(100 mL)の混合物に室温で2-ヨードプロパン(6.42 g)を加え、窒素雰囲気下、70℃で2日間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(7.92 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.37 (6H, d, J = 6.0 Hz), 3.86 (3H, s), 4.49-4.63 (1H, m), 7.28-7.33 (2H, m), 7.46 (1H, d, J = 8.5 Hz).
メチル 4-ヨード-2-イソプロポキシベンゾアート(7.92 g)のトルエン(100 mL)溶液に室温でシクロプロピルボロン酸(3.19 g)、2M 炭酸ナトリウム水溶液(37 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.59 g)およびジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(1.52 g)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で15時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、セライトろ過後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(5.43 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.70-0.76 (2H, m), 0.98-1.05 (2H, m), 1.36 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.82-1.93 (1H, m), 3.85 (3H, s), 4.49-4.63 (1H, m), 6.62 (1H, dd, J = 8.1, 1.6 Hz), 6.69 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8.1 Hz).
メチル 4-シクロプロピル-2-イソプロポキシベンゾアート(5.43 g)のDMF(80 mL)溶液に室温でジブロモイソシアヌル酸(3.99 g)を加え、窒素雰囲気下、90℃で1時間撹拌した。反応混合物に室温でチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(6.89 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.65-0.72 (2H, m), 1.04-1.11 (2H, m), 1.34 (6H, d, J = 6.1 Hz), 2.12-2.23 (1H, m), 3.86 (3H, s), 4.42-4.56 (1H, m), 6.50 (1H, s), 7.96 (1H, s).
メチル 5-ブロモ-4-シクロプロピル-2-イソプロポキシベンゾアート(6.89 g)のトルエン(100 mL)溶液に室温でシクロプロピルボロン酸(2.83 g)、2M 炭酸ナトリウム水溶液(33 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.41 g)およびジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(1.36 g)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で15時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、セライトろ過後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(5.90 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.62-0.72 (4H, m), 0.88-0.96 (2H, m), 0.98-1.06 (2H, m), 1.33 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.99-2.11 (1H, m), 2.21-2.32 (1H, m), 3.85 (3H, s), 4.40-4.53 (1H, m), 6.51 (1H, s), 7.43 (1H, d, J = 0.4 Hz).
水素化リチウムアルミニウム(1.71 g)とTHF(85 mL)の混合物に、0℃でメチル 4,5-ジシクロプロピル-2-イソプロポキシベンゾアート(5.90 g)のTHF(15 mL)溶液を加え、窒素雰囲気下、室温で30分間撹拌した。反応混合物に0℃で、水(1.8 mL)、1M水酸化ナトリウム水溶液(1.8 mL)、水(5.4 mL)を順次加え、セライトによりろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(5.22 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.59-0.68 (4H, m), 0.86-1.00 (4H, m), 1.33 (6H, d, J = 6.0 Hz), 2.02-2.13 (1H, m), 2.15-2.27 (1H, m), 2.41 (1H, t, J = 6.5 Hz), 4.48-4.64 (3H, m), 6.49 (1H, s), 6.86 (1H, s).
(4,5-ジシクロプロピル-2-イソプロポキシフェニル)メタノール(5.22 g)のトルエン(80 mL)溶液に室温で二酸化マンガン(14.7 g)を加え、窒素雰囲気下、80℃で1時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過した後、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(4.88 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.64-0.76 (4H, m), 0.88-0.96 (2H, m), 1.03-1.11 (2H, m), 1.36 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.98-2.09 (1H, m), 2.25-2.37 (1H, m), 4.53-4.66 (1H, m), 6.49 (1H, s), 7.47 (1H, d, J = 0.6 Hz), 10.37 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと4,5-ジシクロプロピル-2-イソプロポキシベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
ジメチル 2-クロロピリジン-3,5-ジカルボキシラート(1.01 g)、カリウムビニル トリフルオロボラート(1.18 g)、トリエチルアミン(1.22 mL)およびエタノール(10 mL)の混合物に(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II) ジクロロメタン付加体(0.359 g)を加えて、アルゴン雰囲気下、95℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下、溶媒を留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(880 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.90 (3H, s), 3.91 (3H, s), 5.74 (1H, dd, J = 1.36 Hz, 10.68 Hz), 6.59 (1H, dd, J = 1.36 Hz, 17.0 Hz), 7.51-7.58 (1H, m), 8.56 (1H, d, J = 1.28 Hz), 9.16 (1H, s).
ジメチル 2-ビニルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(1.8 g)、tert-ブチル 4-アミノピペリジン-1-カルボキシラート(2.4 g)、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(2.13 mL)、アセトニトリル(10 mL)およびメタノール(10 mL)の混合物をマイクロウェーブ照射下、150℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.8 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 390.2.
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((5-シクロプロピル-2-エトキシ-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
5-ブロモ-6-(4-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシニコチノニトリル(3.49 g)、炭酸カリウム(3.29 g)およびDMF(30 mL)の混合物にヨードエタン(1.43 mL)を加えて、80℃で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.00 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.45 (3H, t, J = 7.1 Hz), 4.51 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.16 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.77 (2H, dd, J = 8.9, 5.3 Hz), 8.10 (1H, s).
5-ブロモ-2-エトキシ-6-(4-フルオロフェニル)ニコチノニトリル(3.75 g)、THF(10 mL)およびエタノール(10 mL)の混合物に8 M水酸化カリウム水溶液(14.6 mL)を加えて、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を6 M塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とDMF(10 mL)の混合物に炭酸カリウム(3.23 g)とヨードエタン(1.40 mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.40 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.33-1.50 (6H, m), 4.38 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.49 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.14 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.79 (2H, dd, J = 8.9, 5.4 Hz), 8.38 (1H, s).
エチル 5-ブロモ-2-エトキシ-6-(4-フルオロフェニル)ニコチナート(2.40 g)、シクロプロピルボロン酸(1.68 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(401 mg)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(9.78 mL)およびトルエン(25 mL)の混合物に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(418 mg)を加えてアルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷し、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.06 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.60-0.68 (2H, m), 0.84-0.96 (2H, m), 1.33-1.47 (6H, m), 1.89-2.00 (1H, m), 4.37 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.50 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.14 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.77 (2H, dd, J = 8.8, 5.5 Hz), 7.82 (1H, s).
水素化リチウムアルミニウム(237 mg)のTHF(20 mL)懸濁液にエチル 5-シクロプロピル-2-エトキシ-6-(4-フルオロフェニル)ニコチナート(2.06 g)のTHF(20 mL)溶液を窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(0.20 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.20 mL)を加え、5分間撹拌した後、さらに水(0.60 mL)を加えた。反応混合物を1時間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣のトルエン(10 mL)溶液に二酸化マンガン(5.43 g)を加えて、窒素雰囲気下60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.47 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.64-0.71 (2H, m), 0.88-0.99 (2H, m), 1.44 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.86-2.01 (1H, m), 4.54 (2H, q, J = 7.1 Hz), 7.15 (2H, t, J = 8.8 Hz), 7.75-7.83 (3H, m), 10.38 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと5-シクロプロピル-2-エトキシ-6-(4-フルオロフェニル)ニコチンアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)アゼチジン-3-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
ジメチル 2-ビニルピリジン-3,5-ジカルボキシラートとtert-ブチル 3-アミノアゼチジン-1-カルボキシラートを用いて、実施例25の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 362.2.
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-(4-シクロブチル-5-シクロプロピル-2-エトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 4-シクロブチル-5-シクロプロピル-2-ヒドロキシベンゾアートとヨウ化エチルを用いて、実施例6の工程Cおよび実施例1の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 245.5.
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと4-シクロブチル-5-シクロプロピル-2-エトキシベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
7-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-8-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-カルボン酸
(2,6-ジクロロピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(5.66 g)とtert-ブチル 4-アミノピペリジン-1-カルボキシラート (7.16 g)のTHF(60 mL)溶液にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(9.47 g)を加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(10.5 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 374.2.
一酸化炭素(5気圧)雰囲気下、tert-ブチル 4-((2-(2,6-ジクロロピリジン-3-イル)エチル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシラート(10.5 g)、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II) ジクロロメタン付加体(2.30 g)、トリエチルアミン(11.8 mL)、メタノール(20 mL)およびDMF(60 mL)の混合物を90℃で7時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(4.01 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 390.3.
メチル 7-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-8-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,7-ナフチリジン-2-カルボキシラートと2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((4-シクロプロピル-1-エチル-1H-インドール-6-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 1-エチル-4-ヒドロキシ-1H-インドール-6-カルボキシラートを用いて、実施例8の工程C、実施例1の工程Dおよび工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.85-0.93 (2H, m), 1.00-1.12 (2H, m), 1.50 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.19-2.32 (1H, m), 4.25 (2H, q, J = 7.3 Hz), 6.73 (1H, d, J = 3.1 Hz), 7.23 (1H, s), 7.35 (1H, d, J = 3.1 Hz), 7.73 (1H, s), 10.01 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと4-シクロプロピル-1-エチル-1H-インドール-6-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((5-シクロプロピル-2-エトキシ-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピロリジン-3-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
ジメチル 2-ビニルピリジン-3,5-ジカルボキシラートとtert-ブチル 3-アミノピロリジン-1-カルボキシラートを用いて、実施例25の工程Bと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 376.3.
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピロリジン-3-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(15 g)、炭酸カリウム(14.9 g)およびDMF(100 mL)の混合物にヨードエタン(6.47 mL)を加えて、窒素雰囲気下、70℃で1時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(16.5 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.46 (3H, t, J = 7.0 Hz), 3.87 (3H, s), 4.09 (2H, q, J = 6.9 Hz), 7.28-7.35 (2H, m), 7.48 (1H, d, J = 8.1 Hz).
メチル 2-エトキシ-4-ヨードベンゾアート(16.5 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(3.32 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(81 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(3.46 g)およびトルエン(100 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加え、セライトろ過し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。精製物とDMF(150 mL)の混合物に、ジブロモイソシアヌル酸(12.5 g)を加えて、室温で5時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(22.6 g)を得た。これは不純物を含んでいたが、これ以上精製せずに先の反応を行った。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.45 (3H, t, J = 7.0 Hz), 3.91 (3H, s), 4.10 (2H, q, J = 7.1 Hz), 6.74-7.03 (3H, m), 7.20-7.36 (1H, m), 8.06 (1H, s).
メチル 2-ブロモ-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボキシラート(22.6 g)、シクロプロピルボロン酸(13.1 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(3.75 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(91 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(3.91 g)およびトルエン(150 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。精製物のTHF(50 mL)溶液を水素化リチウムアルミニウム(2.5 g)のTHF(50 mL)懸濁液に窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(2.5 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(2.5 mL)を加え、5分間撹拌した。反応混合物にさらに水(7.5 mL)を加え、30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(16.1 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.51-0.59 (2H, m), 0.66-0.77 (2H, m), 1.37-1.46 (3H, m), 1.58-1.71 (1H, m), 2.39 (1H, t, J = 6.6 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.69 (2H, d, J = 6.5 Hz), 6.69 (1H, s), 6.84-7.00 (3H, m), 7.18-7.36 (1H, m).
(2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メタノール(16.1 g)のトルエン(80 mL)溶液に二酸化マンガン(45.9 g)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(12.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.57-0.64 (2H, m), 0.71-0.80 (2H, m), 1.46 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.54-1.70 (1H, m), 4.13 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.81 (1H, s), 6.87-7.04 (2H, m), 7.26-7.35 (1H, m), 7.48 (1H, s), 10.49 (1H, s).
ブチリル酢酸エチル(40 g)とN,N-ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(35.3 mL)のエタノール(80 mL)混合液を40℃から50℃で5時間撹拌した。反応混合物を25℃まで冷却した後、トリエチルアミン(3.52 mL)を加えた。25℃から35℃になるように氷冷しながら、マロノニトリル(18.4 g)とエタノール(160 mL)の混合物を滴下して、室温で16時間撹拌した。反応混合物に酢酸(17.4 mL)を加えた後、50℃で加熱下、水(400 mL)を加えた。反応混合物を氷冷した後、析出した固体を集めて水-エタノールの混合溶媒で洗浄した。このようにして得られた固体と炭酸銀(83 g)のトルエン(400 mL)懸濁液に、ベンジルブロミド(38.9 mL)を加えて、室温で2日間撹拌した。反応混合物をセライトろ過した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣の酢酸エチル溶液をシリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣のエタノール(250 mL)および水(250 mL)の混合物に、水酸化リチウム1水和物(98 g)を加えて、窒素雰囲気下、100℃で週末撹拌した。反応混合物を0℃で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とDMF(100 mL)の混合物に、炭酸カリウム(113 g)とヨードメタン(51.1 mL)を加えて、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(53.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.98 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.67-1.83 (2H, m), 3.08-3.18 (2H, m), 3.89 (3H, s), 3.91 (3H, s), 5.59 (2H, s), 7.27-7.42 (3H, m), 7.49-7.55 (2H, m), 8.72 (1H, s).
水素雰囲気下、ジメチル 2-(ベンジルオキシ)-6-プロピルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(53.8 g)、10%パラジウム炭素(55%含水、20 g)、THF(50 mL)およびエタノール(50 mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。触媒をろ過により除去した後、得られたろ液を減圧下濃縮した。得られた固体をジエチルエーテルで洗浄して標題化合物(35.4 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.07 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.69-1.87 (2H, m), 2.98-3.24 (2H, m), 3.88 (3H, s), 3.91 (3H, s), 8.82 (1H, s), 12.47 (1H, brs).
ジメチル 2-ヒドロキシ-6-プロピルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(11 g)およびアセトニトリル(50 mL)の混合物にオキシ塩化リン(8.10 mL)を加えて、窒素雰囲気下、90℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(11.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.01 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.65-1.85 (2H, m), 3.08-3.24 (2H, m), 3.94 (3H, s), 3.97 (3H, s), 8.66 (1H, s).
ジメチル 2-クロロ-6-プロピルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(11.8 g)、カリウムビニル トリフルオロボラート(10.2 g)、トリエチルアミン(12.1 mL)およびエタノール(50 mL)の混合物に(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II) ジクロロメタン付加体(1.9 g)を加えて、アルゴン雰囲気下、95℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下、溶媒を留去して得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物、tert-ブチル 4-アミノピペリジン-1-カルボキシラート(13.1 g)、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(11.4 mL)およびDMA(80 mL)の混合物を140℃で4時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水に注ぎ酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムを通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(16.5 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.01 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.48 (9H, s), 1.60-1.82 (6H, m), 2.72-2.99 (2H, m), 3.08-3.25 (4H, m), 3.54 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.93 (3H, s), 4.19-4.35 (2H, m), 4.73-4.90 (1H, m), 8.76 (1H, s).
ギ酸(50 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(15.2 g)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣にトルエンを加えて、さらに減圧下溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(60 mL)の混合物に2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルバルデヒド(10.6 g)を加えて、10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(11.2 g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製した。得られた精製物のメタノール(30 mL)-THF(30 mL)溶液に室温で2M水酸化ナトリウム水溶液(70 mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温で2M塩酸を用いて中和した後、水を加えて100℃で5分間撹拌した。0℃に冷やした後、析出した固体をろ取し、水とジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール)を行い、標題化合物(15.0 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.37-0.56 (2H, m), 0.68-0.77 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.31 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.53-1.74 (5H, m), 1.75-1.93 (2H, m), 2.17 (2H, t, J = 11.9 Hz), 2.98 (2H, d, J = 11.3 Hz), 3.03-3.14 (4H, m), 3.50-3.63 (4H, m), 4.01 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.34-4.51 (1H, m), 6.76 (1H, s), 6.99 (1H, s), 7.18 (1H, s), 7.28-7.38 (1H, m), 7.40-7.51 (1H, m), 8.47 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(530 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣にトルエンを加えてさらに減圧下溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒド (349 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(390 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(730 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 600.5.
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(730 mg)のメタノール(2 mL)-THF(2 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温で6M塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて濃縮し、析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール)を行い、標題化合物(486 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.49-0.62 (2H, m), 0.66-0.77 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.12 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.37-1.73 (5H, m), 1.75-1.94 (2H, m), 2.11 (2H, t, J = 12.2 Hz), 2.96 (2H, d, J = 11.1 Hz), 3.02-3.15 (4H, m, J = 6.2 Hz), 3.50 (2H, s), 3.58 (2H, s), 3.93 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.37-4.53 (1H, m), 6.49 (1H, s), 6.85 (1H, s), 7.16-7.32 (4H, m), 8.48 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
4-ブロモ-3,5-ジヒドロキシ安息香酸(50.0 g)のDMF(300 mL)溶液に炭酸カリウム(89.0 g)とヨードエタン(60.1 mL)を加えて、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加え酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層をシリカゲルクロマトグラフィー(NH、酢酸エチル)に通じた後、減圧下溶媒を留去した。得られた固体をジエチルエーテルとヘキサンで洗浄し、標題化合物(55.8 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.49 (6H, t, J = 7.0 Hz), 4.17 (4H, q, J = 7.0 Hz), 4.38 (2H, q, J = 7.1 Hz), 7.21 (2H, s).
エチル 4-ブロモ-3,5-ジエトキシベンゾアート(55.8 g)のトルエン(300 mL)と水(150 mL)の混合物に酢酸パラジウム(1.98 g)、りん酸三カリウム(112 g)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(43.1 g)とトリシクロヘキシルホスフィン(20% トルエン溶液、31.2 mL)を加えて、アルゴン雰囲気下90℃で終夜加熱撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加え酢酸エチルで抽出し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(50.7 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.27 (6H, t, J = 6.9 Hz), 1.41 (3H, t, J = 7.1 Hz), 4.03 (4H, q, J = 6.9 Hz), 4.40 (2H, q, J = 7.1 Hz), 6.99-7.14 (2H, m), 7.28-7.41 (4H, m).
水素化リチウムアルミニウム(4.34 g)のTHF(200 mL)懸濁液にエチル 2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルボキシラート(50.7 g)のTHF(200 mL)溶液を、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(4.5 mL)、1 M水酸化ナトリウム水溶液(4.5 mL)を加え5分間撹拌し、さらに水(13.5 mL)を加えた。反応混合物を1時間撹拌した後、セライトろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣とトリエチルアミン(63.8 mL)のDMSO(250 mL)溶液に三酸化硫黄ピリジン錯体(48.6 g)を加えて、室温で30分間撹拌した。反応混合物に水(450 mL)を加えて析出した固体をろ取した。得られた固体は再結晶(エタノール/水)を行い、標題化合物(36.9 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.29 (6H, t, J = 7.0 Hz), 4.06 (4H, q, J = 6.9 Hz), 7.08 (2H, t, J = 8.9 Hz), 7.13 (2H, s), 7.34 (2H, dd, J = 9.0, 5.6 Hz), 9.94 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(500 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去し、得られた残渣にトルエンを加えてさらに減圧下溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒド(334 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(368 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(565 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 604.5
メチル 6-(1-((2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(560 mg)のメタノール(2 mL)-THF(2 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、50℃で1時間撹拌した。反応混合物を室温で6M塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて濃縮した。析出した固体をろ取し、ジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(141 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.16 (6H, t, J = 6.9 Hz), 1.50-1.73 (4H, m, J = 7.5 Hz), 1.74-1.95 (2H, m), 2.05-2.20 (2H, m), 2.91-3.15 (6H, m, J = 7.4 Hz), 3.49-3.64 (4H, m), 3.96 (4H, q, J = 7.0 Hz), 4.34-4.55 (1H, m, J = 6.5 Hz), 6.68 (2H, s), 7.10-7.20 (2H, m), 7.25-7.35 (2H, m, J = 5.8 Hz), 8.48 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-3',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-(4-シクロブチル-5-シクロプロピル-2-イソプロポキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
4-ブロモ-2-メトキシベンズアルデヒド(25.0 g)、りん酸三カリウム(74.0 g)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(24.4 g)、トリシクロヘキシルホスフィン(20%トルエン溶液、41.3 mL)、トルエン(250 mL)および水(125 mL)の混合物に酢酸パラジウム(2.61 g)を加えて、アルゴン雰囲気下90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、有機層を分離し、水層を酢酸エチルで抽出した。あわせた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をメタノール(150 mL)により結晶化させ、標題化合物(16.0 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 4.03 (3H, s), 7.31-7.41 (3H, m), 7.45 (1H, d, J = 1.3 Hz), 7.77 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.82-7.91 (2H, m), 10.37 (1H, s).
4'-フルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(16.0 g)のDMF(90 mL)溶液にジブロモイソシアヌル酸(10.6 g)を15℃から30℃で加え、40分間撹拌した後、水(30 mL)を加え、さらに1時間撹拌した。析出した固体をろ取し、DMF(15 mL)と水(15 mL)の混合液および水(30 mL)で順次洗浄し、標題化合物(20.6 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 3.96 (3H, s), 7.25 (1H, s), 7.29-7.40 (2H, m), 7.54 (2H, dd, J = 8.4, 5.6 Hz), 7.91 (1H, s), 10.30 (1H, s).
アルゴン雰囲気下、トルエン(250 mL)に2-ブロモ-4'-フルオロ-5-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(20.6 g)、シクロプロピルボロン酸(10.3 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(4.10 g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(4.27 g)および2 M炭酸ナトリウム水溶液(100 mL)を加え、100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷し、水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルのショートカラム(ヘキサン/酢酸エチル)に通した後、ろ液を濃縮した。残渣をエタノール(50 mL)と水(10 mL)の混合液で結晶化させ、得られた結晶をエタノール(85 mL)で洗浄し、標題化合物(9.70 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ0.62-0.71 (2H, m), 0.77-0.86 (2H, m), 1.66-1.79 (1H, m), 3.91 (3H, s), 6.82 (1H, s), 7.09-7.19 (2H, m), 7.38-7.48 (3H, m), 10.45 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-3',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-エトキシ-4-ヨードベンゾアートと(3,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例7の工程B、工程C、工程Dおよび工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.59-0.72 (2H, m), 0.78-0.88 (2H, m), 1.47 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.65-1.79 (1H, m), 4.14 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.79 (1H, s), 7.08-7.34 (3H, m), 7.46 (1H, s), 10.48 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-5-エトキシ-3',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-(メトキシメチル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 4-メトキシ-3-オキソブタノアートを用いて、実施例2の工程E、工程F、工程G、工程Hおよび工程Iと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.48 (9H, s), 1.59-1.82 (4H, m), 2.77-2.99 (2H, m), 3.16-3.27 (2H, m), 3.47-3.61 (5H, m), 3.94 (3H, s), 4.17-4.38 (2H, m), 4.69-4.89 (1H, m), 4.97 (2H, s), 8.81 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-(メトキシメチル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-(メトキシメチル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-イソプロピル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 4-メチル-3-オキソペンタノアートを用いて、実施例1の工程F、工程G、工程H、工程Iおよび工程Jと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.28 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.44-1.52 (9H, m), 1.58-1.77 (4H, m), 2.75-2.99 (2H, m), 3.14 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.53 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.79-3.99 (4H, m), 4.17-4.35 (2H, m), 4.71-4.90 (1H, m), 8.66 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-イソプロピル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-イソプロピル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-(4,5-ジシクロプロピル-2-エトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(4.19 g)、炭酸カリウム(4.17 g)およびDMF(50 mL)の混合物に室温で2-ヨードエタン(3.53 g)を加え、窒素雰囲気下、70℃で1時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(4.52 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.46 (3H, t, J = 7.0 Hz), 3.87 (3H, s), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.29-7.34 (2H, m), 7.48 (1H, d, J = 8.1 Hz).
メチル 2-エトキシ-4-ヨードベンゾアート(4.51 g)のトルエン(80 mL)溶液に室温でシクロプロピルボロン酸(1.90 g)、2M 炭酸ナトリウム水溶液(22 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(944 mg)およびジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(907 mg)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で18時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、セライトろ過後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(3.25 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.71-0.78 (2H, m), 0.98-1.06 (2H, m), 1.46 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.83-1.94 (1H, m), 3.86 (3H, s), 4.11 (2H, q, J = 6.9 Hz), 6.61 (1H, dd, J = 8.1, 1.6 Hz), 6.67 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.71 (1H, d, J = 8.1 Hz).
メチル 4-シクロプロピル-2-エトキシベンゾアート(3.25 g)のDMF(60 mL)溶液に室温でジブロモイソシアヌル酸(2.54 g)を加え、窒素雰囲気下、90℃で1時間撹拌した。反応混合物にジブロモイソシアヌル酸(423 mg)を加え、窒素雰囲気下、90℃で30分間撹拌した。反応混合物に室温でチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(4.08 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.66-0.74 (2H, m), 1.04-1.12 (2H, m), 1.44 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.12-2.24 (1H, m), 3.86 (3H, s), 4.06 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.48 (1H, s), 7.97 (1H, s).
メチル 5-ブロモ-4-シクロプロピル-2-エトキシベンゾアート(4.08 g)のトルエン(70 mL)溶液に室温でシクロプロピルボロン酸(1.76 g)、2M 炭酸ナトリウム水溶液(20 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(874 mg)およびジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(840 mg)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で18時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、セライトろ過後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(3.27 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.62-0.73 (4H, m), 0.88-0.96 (2H, m), 0.98-1.06 (2H, m), 1.42 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.99-2.10 (1H, m), 2.22-2.33 (1H, m), 3.85 (3H, s), 4.06 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.49 (1H, s), 7.45 (1H, s).
水素化リチウムアルミニウム(1.09 g)とTHF(65 mL)の混合物に、0℃でメチル 4,5-ジシクロプロピル-2-エトキシベンゾアート(3.26 g)のTHF(15 mL)溶液を加え、窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応混合物に0℃で、水(1 mL)、1M水酸化ナトリウム水溶液(1 mL)、水(3 mL)を順次加え、セライトによりろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.84 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.59-0.69 (4H, m), 0.86-1.00 (4H, m), 1.41 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.02-2.14 (1H, m), 2.17-2.27 (1H, m), 2.35 (1H, t, J = 6.5 Hz), 4.05 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.61 (2H, d, J = 6.3 Hz), 6.47 (1H, s), 6.87 (1H, s).
(4,5-ジシクロプロピル-2-エトキシフェニル)メタノール(2.84 g)のトルエン(50 mL)溶液に窒素雰囲気下、室温で二酸化マンガン(8.50 g)を加え、80℃で1時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過した後、ろ液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、標題化合物(2.68 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.63-0.70 (2H, m), 0.71-0.78 (2H, m), 0.89-0.96 (2H, m), 1.03-1.11 (2H, m), 1.44 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.98-2.10 (1H, m), 2.27-2.37 (1H, m), 4.10 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.47 (1H, s), 7.47 (1H, s), 10.39 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと4,5-ジシクロプロピル-2-エトキシベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-(4-シクロブチル-5-シクロプロピル-2-エトキシベンジル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボン酸
ジメチル 6-クロロピリジン-2,5-ジカルボキシラートを用いて、実施例1の工程Jと同様の方法により標題化合物を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 390.3.
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボキシラートと2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボン酸
6-(1-((5-シクロプロピル-6-(4-フルオロフェニル)-2-イソプロポキシピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-5-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボン酸
6-(1-((5-シクロプロピル-2-エトキシ-6-(4-フルオロフェニル)ピリジン-3-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-2-カルボン酸
メチル 6-(1-((2,6-ジエトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-ピリド[3,2-c]アゼピン-2-カルボキシラート
オキザリルクロリド(2.55 mL)とジクロメタン(50 mL)の混合物に-65℃でDMSO(4.19 mL)のジクロロメタン(10 mL)溶液を加えて、同温度で15分間撹拌した。反応混合物にエチル 2-(3-ヒドロキシプロピル)ニコチナート(4.8 g)のジクロロメタン溶液(10 mL)を加えて、同温度でさらに20分間撹拌した。反応混合物にトリエチルアミン(10.4 mL)を-78℃で加えて、同温度で25分間撹拌した後、室温に昇温した。反応混合物に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とエタノール(80 mL)の混合物にベンジル 4-アミノピペリジン-1-カルボキシラート(5.65 g)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水素化ホウ素ナトリウム(0.92 g)を0℃で加えて、室温で終夜撹拌した。反応混合物を1M塩酸で中和した後、ジクロロメタンで抽出後、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製して標題化合物(5.0 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 426.0.
エチル 2-(3-((1-((ベンジルオキシ)カルボニル)ピペリジン-4-イル)アミノ)プロピル)ニコチナート(2.4 g)とジクロロメタン(60 mL)の混合物に、2Mトリメチルアルミニウムのトルエン溶液(14.6 mL)を0℃で加えて、室温で36時間撹拌した。反応混合物に水を加えた後、塩酸を加えて中和し、有機層を分離した後、水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール/ジクロロメタン)で精製して標題化合物(1.2 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 380.2.
ベンジル 4-(5-オキソ-5,7,8,9-テトラヒドロ-6H-ピリド[3,2-c]アゼピン-6-イル)ピペリジン-1-カルボキシラート(1.8 g)とジクロロメタン(50 mL)の混合物に、m-クロロ過安息香酸(2.45 g)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応混合物に10%二亜硫酸ナトリウム水溶液を加えて、20分間撹拌した後、ジクロロメタンで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去して標題化合物(1.0 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 396.2.
ベンジル 4-(1-オキシド-5-オキソ-5,7,8,9-テトラヒドロ-6H-ピリド[3,2-c]アゼピン-6-イル)ピペリジン-1-カルボキシラートを用いて、実施例1の工程I、実施例31の工程B、実施例1の工程Hおよび工程Kと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(500 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にトルエンを加え、さらに減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-カルバルデヒド(415 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(368 mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(482 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 614.3.
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(475 mg)のメタノール(5 mL)-THF(5 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて溶媒を減圧下留去し、析出した固体をろ取してジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(360 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.52-0.63 (2H, m), 0.66-0.82 (5H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.44-1.74 (7H, m), 1.74-1.94 (2H, m), 2.03-2.17 (2H, m), 2.96 (2H, d, J = 11.3 Hz), 3.03-3.15 (4H, m), 3.49 (2H, s), 3.58 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.83 (2H, t, J = 6.2 Hz), 4.33-4.54 (1H, m), 6.49 (1H, s), 6.83 (1H, s), 7.16-7.32 (4H, m), 8.48 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-3',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(500 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にトルエンを加え、さらに減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-6-エトキシ-3',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルバルデヒド(420 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(368 mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(595 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 618.3.
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-3',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(580 mg)のメタノール(5 mL)-THF(5 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて溶媒を減圧下留去し、析出した固体をろ取してジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(487 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.54-0.62 (2H, m), 0.69-0.79 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.14 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.44-1.73 (5H, m), 1.74-1.93 (2H, m), 2.11 (2H, t, J = 11.2 Hz), 2.96 (2H, d, J = 11.0 Hz), 3.03-3.15 (4H, m), 3.50 (2H, s), 3.58 (2H, t, J = 6.7 Hz), 3.95 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.31-4.53 (1H, m), 6.52 (1H, s), 6.86 (1H, s), 7.03-7.12 (1H, m), 7.24-7.35 (1H, m), 7.37-7.51 (1H, m), 8.48 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
エチル 3,5-ジヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(5.00 g)およびDMF(50 mL)の混合物に、水素化ナトリウム(60%油性, 1.33 g)を加えて、窒素雰囲気下、0℃で30分間撹拌した。反応混合物にベンジルブロミド(2.78 g)を加えて室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.94 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.26 (3H, t, J = 7.2 Hz), 4.37 (2H, q, J = 7.2 Hz), 5.20 (2H, s), 7.12 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.31-7.45 (4H, m), 7.47-7.55 (2H, m).
エチル 3-(ベンジルオキシ)-5-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(2.94 g)と炭酸カリウム(1.53 g)のDMF(30 mL)懸濁液に、2-ヨードプロパン(1.47 mL)を加えて60℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.72 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.36-1.47 (9H, m), 4.38 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.68 (1H, dt, J = 12.1, 6.1 Hz), 5.21 (2H, s), 7.12-7.22 (2H, m), 7.29-7.47 (3H, m), 7.54 (2H, d, J = 7.2 Hz).
エチル 3-(ベンジルオキシ)-4-ヨード-5-イソプロポキシベンゾアート(2.72 g)、りん酸三カリウム(4.06 g)、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(1.78 g)、トリシクロヘキシルホスフィン(20%トルエン溶液、1.13 mL)、トルエン(20 mL)および水(10 mL)の混合物に酢酸パラジウム(72 mg)を加えて、アルゴン雰囲気下100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、酢酸エチルで希釈し、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.03 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.15-1.23 (6H, m), 1.41 (3H, t, J = 7.1 Hz), 4.40 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.45-4.57 (1H, m), 5.06 (2H, s), 7.01-7.12 (2H, m), 7.16-7.40 (9H, m).
水素雰囲気下、エチル 2-(ベンジルオキシ)-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-カルボキシラート(2.03 g)、10%パラジウム炭素(55%含水、1.6 g)、THF(10 mL)およびエタノール(5 mL)の混合物を室温で1時間撹拌した。触媒をろ過により除去した後、得られたろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(1.57 mL)およびTHF(50 mL)の混合物に4-ジメチルアミノピリジン(55 mg)とN-フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(2.25 g)を加え、70℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.67 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.21-1.27 (6H, m), 1.42 (3H, t, J = 7.1 Hz), 4.43 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.52-4.74 (1H, m), 7.06-7.18 (2H, m), 7.27-7.35 (2H, m), 7.63 (2H, dd, J = 10.2, 1.1 Hz).
エチル 4'-フルオロ-2-イソプロポキシ-6-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ビフェニル-4-カルボキシラート(1.67 g)、シクロプロピルボロン酸(0.955 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(228 mg)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(5.56 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(238 mg)およびトルエン(15 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応混合物をろ過後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.22 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.64-0.83 (4H, m), 1.15 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.40 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.56-1.68 (1H, m), 4.29-4.54 (3H, m), 7.04-7.14 (2H, m), 7.20-7.30 (3H, m), 7.44 (1H, d, J = 1.3 Hz).
水素化リチウムアルミニウム(0.3 g)のTHF(20 mL)懸濁液にエチル 2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-カルボキシラート(1.22 g)のTHF(10 mL)溶液を窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(0.3 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.3 mL)を加え、5分間撹拌した。反応混合物にさらに水(0.9 mL)を加え、30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物のトルエン(10 mL)溶液に二酸化マンガン(3.21 g)を加えて、窒素雰囲気下、70℃で30分間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(850 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.66-0.74 (2H, m), 0.79-0.92 (2H, m), 1.18 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.64 (1H, tt, J = 8.4, 5.3 Hz), 4.43-4.59 (1H, m), 7.02 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.06-7.16 (2H, m), 7.20-7.31 (3H, m), 9.93 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(500 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にトルエンを加え、さらに減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-カルバルデヒド(346 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(368 mg)を加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(477 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 614.3.
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(470 mg)のメタノール(5 mL)-THF(5 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて溶媒を減圧下留去し、析出した固体をろ取してジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(389 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.52-0.63 (2H, m), 0.68-0.78 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.05-1.11 (6H, m), 1.42-1.74 (5H, m), 1.75-1.94 (2H, m), 2.12 (2H, t, J = 11.3 Hz), 2.96 (2H, d, J = 10.8 Hz), 3.02-3.16 (4H, m), 3.50 (2H, s), 3.58 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.27-4.58 (2H, m), 6.49 (1H, s), 6.85 (1H, s), 7.15-7.31 (4H, m), 8.48 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-6-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-6-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((6-シクロプロピル-2,2',4'-トリフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
4-ブロモ-2,3-ジフルオロベンズアルデヒド(5.03 g)のトルエン(150 mL)溶液に、(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(5.39 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(1.40 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(34.1 mL)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.46 g)を室温で加え、窒素雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、セライトろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(5.49 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.93-7.06 (2H, m), 7.23-7.30 (1H, m), 7.35-7.44 (1H, m), 7.70 (1H, ddd, J = 8.1, 6.2, 1.8 Hz), 10.39 (1H, d, J = 0.6 Hz).
2,2',3,4'-テトラフルオロビフェニル-4-カルバルデヒド(4.95 g)のメタノール(120 mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、5.64 g)を室温で加え、窒素雰囲気下で16時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルと水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、標題化合物(5.14 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.13 (3H, d, J = 2.6 Hz), 6.91-7.05 (2H, m), 7.09-7.16 (1H, m), 7.32-7.43 (1H, m), 7.67 (1H, dd, J = 8.1, 1.4 Hz), 10.43 (1H, d, J = 0.8 Hz).
2,2',4'-トリフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(5.14 g)の酢酸(120 mL)溶液に、48%臭化水素酸(22.0 mL)を室温で加え、窒素雰囲気下120℃で16時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を1M水酸化ナトリウム水溶液で中和して、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルのショートカラム(ヘキサン/酢酸エチル)に通し、標題化合物(4.60 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.91-7.05 (3H, m), 7.34-7.46 (2H, m), 9.96 (1H, d, J = 1.8 Hz), 11.07 (1H, s).
2,2',4'-トリフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルバルデヒド(3.29 g)のDMF(90 mL)溶液に、ジブロモイソシアヌル酸(2.25 g)を室温で加え、窒素雰囲気下、同温で3時間撹拌した。反応混合物に室温で飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)およびジオールを担持したシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で順次精製して標題化合物(3.15 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 6.93-7.06 (2H, m), 7.22-7.32 (1H, m), 7.71 (1H, d, J = 1.9 Hz), 9.92 (1H, d, J = 1.9 Hz), 10.90 (1H, brs).
6-ブロモ-2,2',4'-トリフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルバルデヒド(1.41 g)、炭酸カリウム(1.18 g)およびDMF(20 mL)の混合物に、ヨードメタン(0.907 g)を室温で加え、窒素雰囲気下60℃で3時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.37 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.11 (3H, d, J = 2.9 Hz), 6.92-7.07 (2H, m), 7.23-7.33 (1H, m), 7.93 (1H, d, J = 1.9 Hz), 10.37 (1H, s).
6-ブロモ-2,2',4'-トリフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(1.36 g)のトルエン(30 mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(1.01 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(0.323 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(7.87 mL)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.360 g)を室温で加え、アルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、セライトろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.11 g)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.59-0.66 (1H, m), 0.69-0.75 (1H, m), 0.77-0.83 (2H, m), 1.53-1.61 (1H, m), 4.07 (3H, d, J = 2.3 Hz), 6.93-7.05 (2H, m), 7.25 (1H, d, J = 0.9 Hz), 7.27-7.35 (1H, m), 10.39 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(313 mg)とギ酸(8 mL)の混合物を、窒素雰囲気下70℃で30分間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣、6-シクロプロピル-2,2',4'-トリフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(244 mg)およびTHF(8 mL)の混合物にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(307 mg)を室温で加え、窒素雰囲気下、同温で15時間撹拌した。反応混合物に室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(250 mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 0.53-0.59 (1H, m), 0.61-0.68 (1H, m), 0.73-0.79 (2H, m), 1.01 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.55-1.62 (1H, m), 1.67-1.90 (6H, m), 2.19-2.30 (2H, m), 3.01 (2H, brs), 3.11-3.19 (4H, m), 3.55-3.62 (4H, m), 3.90 (3H, d, J = 1.3 Hz), 3.92 (3H, s), 4.62-4.74 (1H, m), 6.76 (1H, s), 6.91-7.01 (2H, m), 7.27-7.35 (1H, m), 8.76 (1H, s).
メチル 6-(1-((6-シクロプロピル-2,2',4'-トリフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(244 mg)のエタノール(8 mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(1.5 mL)を室温で加え、窒素雰囲気下80℃で2時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、2M塩酸で中和した後、酢酸エチルとTHFの混合液で抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣を結晶化(ヘキサン/酢酸エチル)させ、さらに再結晶(ヘキサン/エタノール)を行い、標題化合物(160 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.55-0.62 (2H, m), 0.72-0.80 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.47-1.72 (5H, m), 1.73-1.90 (2H, m), 2.16 (2H, t, J = 11.6 Hz), 2.95 (2H, d, J = 11.3 Hz), 3.03-3.14 (4H, m), 3.52-3.62 (4H, m), 3.82 (3H, d, J = 0.9 Hz), 4.36-4.52 (1H, m), 6.84 (1H, s), 7.18-7.27 (1H, m), 7.40 (1H, td, J = 9.7, 2.5 Hz), 7.50 (1H, td, J = 8.5, 6.7 Hz), 8.49 (1H, s).
6-(1-((2-クロロ-6-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(22 g)、(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(25 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(4.87 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(119 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5.07 g)およびトルエン(150 mL)の混合物を100℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温で水に注ぎ、セライトろ過後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣、炭酸カリウム(21.9 g)およびDMF(100 mL)の混合物にベンジルブロミド(10.4 mL)を加え、窒素雰囲気下70℃で1時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(30.5 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.92 (3H, s), 5.22 (2H, s), 6.85-7.02 (2H, m), 7.09-7.19 (2H, m), 7.28-7.45 (3H, m), 7.47-7.56 (2H, m), 7.62 (1H, dd, J = 6.8, 2.9 Hz), 7.90 (1H, d, J = 8.0 Hz).
メチル 3-(ベンジルオキシ)-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボキシラート(28.0 g)のDMF(150 mL)溶液に、ジブロモイソシアヌル酸(15.9 g)を室温で加え、同温で終夜撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(34.0 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 3.92 (3H, s), 5.15 (2H, s), 6.87-7.01 (3H, m), 7.10-7.55 (6H, m), 8.11 (1H, s).
メチル 5-(ベンジルオキシ)-2-ブロモ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボキシラート(34.3 g)、シクロプロピルボロン酸(17.0 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(4.87 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(119 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(5.07 g)およびトルエン(150 mL)の混合物を100℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温で水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(20.3 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.54-0.63 (2H, m), 0.70-0.80 (2H, m), 1.59-1.72 (1H, m), 3.87-3.93 (3H, m), 5.14 (2H, s), 6.83-7.01 (3H, m), 7.18-7.41 (4H, m), 7.44-7.51 (3H, m).
メチル 5-(ベンジルオキシ)-2-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボキシラート(20.3 g)、10%パラジウム炭素(55%含水、10 g)およびTHF(100 mL)の混合物を水素雰囲気下室温で1時間撹拌した。触媒をろ過により除去した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(15.0 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.48-0.58 (2H, m), 0.65-0.78 (2H, m), 1.57-1.70 (1H, m), 3.96 (3H, s), 6.85 (1H, s), 6.86-7.00 (2H, m), 7.19-7.34 (1H, m), 7.50 (1H, s), 10.58 (1H, s).
メチル 2-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-5-ヒドロキシビフェニル-4-カルボキシラート(3.13 g)のDMF(40 mL)溶液に、N-クロロスクシンイミド(1.65 g)を室温で加え、窒素雰囲気下、同温で3時間撹拌した後、さらにN-クロロスクシンイミド(0.549 g)を加え、窒素雰囲気下、同温で16時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、0℃で1時間撹拌した。析出した結晶をろ取し、得られた結晶を酢酸エチルに溶解させ、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去して標題化合物(3.17 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.48-0.72 (4H, m), 1.43-1.53 (1H, m), 3.99 (3H, s), 6.90-7.04 (2H, m), 7.14-7.25 (1H, m), 7.46 (1H, d, J = 0.7 Hz), 11.26 (1H, s).
メチル 2-クロロ-6-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルボキシラート(1.66 g)、炭酸カリウム(1.36 g)およびDMF(30 mL)の混合物に、ヨードメタン(1.04 g)を室温で加え、窒素雰囲気下60℃で3時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.20 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.56-0.78 (4H, m), 1.45-1.55 (1H, m), 3.93 (3H, s), 3.94 (3H, s), 6.90-7.04 (2H, m), 7.14-7.25 (1H, m), 7.33 (1H, s).
メチル 2-クロロ-6-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルボキシラート(1.17 g)のTHF(40 mL)溶液に、ジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.5Mトルエン溶液、6 mL)を0℃で加え、窒素雰囲気下、室温で1時間撹拌した。反応混合物にジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.5Mトルエン溶液、2 mL)を加え、窒素雰囲気下、室温で30分間撹拌した後、さらにジイソブチルアルミニウムヒドリド(1.5Mトルエン溶液、2 mL)を加え、窒素雰囲気下、室温で30分間撹拌した。反応混合物に硫酸ナトリウム-10水和物を0℃で加え、セライトろ過した後、ろ液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.07 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.54-0.76 (4H, m), 1.44-1.56 (1H, m), 2.07-2.16 (1H, m), 3.90 (3H, s), 4.67-4.82 (2H, m), 6.89-7.02 (3H, m), 7.15-7.24 (1H, m).
(2-クロロ-6-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-イル)メタノール(1.07 g)のトルエン(30 mL)溶液に二酸化マンガン(2.29 g)を室温で加え、窒素雰囲気下、80℃で1時間撹拌した。反応混合物をセライトろ過した後、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(978 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.60-0.81 (4H, m), 1.45-1.56 (1H, m), 4.00 (3H, s), 6.93-7.06 (2H, m), 7.16-7.26 (1H, m), 7.40 (1H, s), 10.38 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(358 mg)とギ酸(6 mL)の混合物を、窒素雰囲気下70℃で30分間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣、2-クロロ-6-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(304 mg)およびTHF(8 mL)の混合物にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(364 mg)を室温で加え、窒素雰囲気下、同温で48時間撹拌した。反応混合物に室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(315 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.52-0.68 (2H, m), 0.69-0.77 (2H, m), 1.30 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.45-1.57 (1H, m), 1.66-1.92 (4H, m), 2.19-2.32 (2H, m), 2.97-3.08 (2H, m), 3.11-3.26 (4H, m), 3.55-3.63 (4H, m), 3.87 (3H, s), 3.93 (3H, s), 4.62-4.76 (1H, m), 6.89-7.02 (3H, m), 7.17-7.26 (1H, m), 8.76 (1H, s).
メチル 6-(1-((2-クロロ-6-シクロプロピル-2',4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(301 mg)のエタノール(8 mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(1.5 mL)を室温で加え、窒素雰囲気下80℃で1時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、2M塩酸で中和した後、析出した結晶をろ取し、エタノールに溶解させて、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣を結晶化(ヘキサン/酢酸エチル)させ、さらに再結晶(ヘキサン/エタノール)を行い、標題化合物(241 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.52-0.64 (2H, m), 0.67-0.78 (2H, m), 1.21 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.38-1.50 (1H, m), 1.60 (2H, d, J = 9.4 Hz), 1.73-1.90 (2H, m), 2.17 (2H, t, J = 11.5 Hz), 2.96 (2H, d, J = 11.0 Hz), 3.04-3.18 (4H, m), 3.53-3.62 (4H, m), 3.80 (3H, s), 4.38-4.53 (1H, m), 7.02 (1H, s), 7.16-7.25 (1H, m), 7.34-7.45 (2H, m), 8.49 (1H, s).
6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸6
4-ブロモ-2,3-ジフルオロベンズアルデヒド(52.8g)のメタノール(600mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、69.1g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下で2時間還流し、体積約1/4まで真空で濃縮した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物(52.3g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ4.12 (3H, d, J = 2.9 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 5.7 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.5, 1.6 Hz), 10.34 (1H, s).
4-ブロモ-3-フルオロ-2-メトキシベンズアルデヒド(52.3g)の酢酸(350mL)溶液に、48%臭化水素酸(254mL)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、120℃で16時間撹拌し、真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで粉砕し、ろ過により集め、表題化合物を得た(34.6g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.26 (1H, dd, J = 8.5, 5.9 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 8.5, 1.4 Hz), 10.25 (1H, s), 11.36 (1H, brs).
4-ブロモ-3-フルオロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(34.6g)のDME(350mL)溶液に(4-フルオロフェニル)ボロン酸(33.2g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(237mL)、酢酸パラジウム(II)(2.49g)、およびジシクロヘキシルホスフィノ-2',6’-ジメトキシ−1,1’−ビフェニル(9.74g)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。水(700mL)を反応混合物に加えた。混合物を真空で濃縮し、DMEを除去した。沈殿物をろ過により集め、水で洗浄した。水性ろ液をさらに精製するため、取っておいた。次に、上記固体を酢酸エチルで洗浄した。酢酸エチルおよび1M塩酸の混合物に、上記固体を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、セライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物を得た(20.6g)。
水性ろ液を1M塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(8.96g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.05-7.15 (1H, m), 7.30-7.42 (2H, m), 7.56 (1H, dd, J = 8.2, 1.3 Hz), 7.61-7.72 (2H, m), 10.29 (1H, s), 11.02 (1H, brs).
2,4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(33.7g)のDMF(400mL)溶液に、ジブロモイソシアヌル酸(24.8g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、同じ温度で3時間撹拌した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(33.1g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.32-7.48 (4H, m), 7.77 (1H, d, J = 1.7 Hz), 10.27 (1H, s), 11.28 (1H, brs).
DMF(35mL)中の6-ブロモ-2,4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(3.40g)および炭酸カリウム(3.00g)の混合物に、ヨードエタン(2.54g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、60℃で5時間撹拌した。混合物を室温で水によりクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(3.55g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ1.37 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.29 (2H, qd, J = 7.0, 1.2 Hz), 7.32-7.42 (2H, m), 7.42-7.51 (2H, m), 7.83 (1H, d, J = 1.8 Hz), 10.27 (1H, s).
6-ブロモ-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボアルデヒド(3.55g)のトルエン(35mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(1.79g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシ-[1,1'-ビフェニル]-2-イル)ホスフィン(854mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(953mg)、および2M炭酸ナトリウム水溶液(15.6mL)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。混合物を室温で水によりクエンチし、セライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(2.99g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.60-0.70 (2H, m), 0.75-0.85 (2H, m), 1.35 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.59 (1H, tt, J = 8.4, 5.3 Hz), 4.22 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.15 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.30-7.41 (2H, m), 7.42-7.52 (2H, m), 10.28 (1H, s).
3-オキソヘキサン酸エチル(20.0g)および1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(15.8g)の混合物をエタノール(40mL)中、40〜50℃で3時間撹拌した。25℃に冷却後、シアノ酢酸エチル(15.7g)、続いてN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(22.1mL)を上記混合物に室温で加えた。混合物を50℃で16時間撹拌した。酢酸(9.11g)およびエタノール(40mL)を混合物に室温で加えた。混合物を50℃に温め、水(100mL)を投入した。懸濁液を室温まで冷却し、30分間撹拌した。沈殿物をろ過により集め、エタノール−水(20mL-80mL)で洗浄し、真空下70℃で乾燥して、白色固体を得た。固体をエタノール(200mL)に還流温度で溶解した。同じ温度で、水(150mL)を混合物に加えた。混合物を徐々に冷却し、50〜60℃で1時間、および室温で2時間撹拌した。沈殿物をろ過により集め、エタノール−水(25mL-25mL)で洗浄し、真空下70℃で乾燥して、表題化合物を得た(17.5g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.18-1.36 (6H, m), 1.50-1.68 (2H, m), 2.85-2.99 (2H, m), 4.15-4.32 (4H, m), 8.47 (1H, s), 12.49 (1H, brs).
ジエチル 2-ヒドロキシ-6-プロピルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(12.0g)のアセトニトリル(120mL)溶液に、三塩化ホスホリル(7.95mL)を室温で加えた。混合物を塩化カルシウム管による乾燥雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、ブラインおよび水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。エタノール(130mL)中の、上記残渣、トリエチルアミン(11.8mL)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(8.51g)、およびジクロロ[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノフェロセン]パラジウムジクロロメタン付加物(2.42g)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲル−パッド(ヘキサン/酢酸エチル)でろ過して、表題化合物を得た(10.3g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.95 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.34 (6H, td, J = 7.1, 1.3 Hz), 1.65-1.80 (2H, m), 3.05-3.15 (2H, m), 4.29-4.40 (4H, m), 5.66-5.74 (1H, m), 6.58 (1H, dd, J = 16.9, 2.5 Hz), 7.56 (1H, dd, J = 16.9, 10.6 Hz), 8.50 (1H, s).
ル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート
ジエチル 2-プロピル-6-ビニルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(9.00g)、4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7.42g)、およびN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(8.09mL)の混合物を、DMA(45mL)中、130〜140℃で4.5時間撹拌した。混合物を室温で水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、ブラインで2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲル−パッド(ヘキサン/酢酸エチル)に通し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(10.0g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.93 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.34 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.42 (9H, s), 1.53-1.73 (6H, m), 2.70-2.93 (2H, m), 3.00-3.15 (4H, m), 3.54 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.97-4.15 (2H, m), 4.34 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.51-4.67 (1H, m), 8.48 (1H, s).
2M塩化水素(エタノール溶液、167mL)にエチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(14.9g)を室温で加えた。混合物を4時間撹拌した。ジイソプロピルエーテル(1.00L)を反応混合物に加えた。混合物を30分間撹拌した。沈殿物をろ過により集め、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、減圧下で乾燥して、表題化合物を得た(13.7g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.93 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.33 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.59-1.81 (4H, m), 1.99-2.17 (2H, m), 2.97-3.11 (4H, m), 3.15 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.35 (2H, d, J = 12.1 Hz), 3.54 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.35 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.71 (1H, ddd, J = 12.2, 8.2, 4.2 Hz), 6.81 (2H, brs), 8.50 (1H, s), 8.91 (2H, brs).
エチル 5-オキソ-6-(ピペリジン-4-イル)-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート二塩酸塩一水和物(5.92g)および6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボアルデヒド(5.35g)のTHF(100mL)中の混合物にトリエチルアミン(3.26g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、同じ温度で10分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.82g)を反応混合物に室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、同じ温度で16時間撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル、次にNHシリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(7.98g)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ0.58-0.67 (2H, m), 0.74-0.82 (2H, m), 0.97-1.05 (3H, m), 1.34-1.45 (6H, m), 1.63-1.91 (7H, m), 2.24 (2H, t, J = 11.1 Hz), 3.02 (2H, d, J = 11.1 Hz), 3.10-3.20 (4H, m), 3.54-3.62 (4H, m), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.38 (2H, qd, J = 7.1, 1.5 Hz), 4.60-4.75 (1H, m), 6.71 (1H, s), 7.09-7.19 (2H, m), 7.30-7.40 (2H, m), 8.75 (1H, s).
エチル 6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(7.98g)のエタノール(65mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(25mL)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌し、真空で濃縮した。残渣を水に溶解した。溶液を2M塩酸により調節して中性にすると、無色結晶を得た。ろ過後、この結晶をエタノールに溶解した。溶液をろ過し、ろ液を真空で濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させて、無色固体を得た。固体をエタノール−ヘキサンから再結晶して、表題化合物を得た(7.16g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.55-0.65 (2H, m), 0.72-0.81 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.54-1.87 (7H, m), 2.15 (2H, t, J = 10.9 Hz), 2.95 (2H, d, J = 10.8 Hz), 3.03-3.15 (4H, m), 3.50-3.61 (4H, m), 4.03 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.37-4.52 (1H, m), 6.80 (1H, s), 7.26-7.35 (2H, m), 7.37-7.46 (2H, m), 8.48 (1H, s).
mp 221.3-222.0℃
6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
ギ酸(2 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(500 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(6 mL)の混合物に6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-カルバルデヒド(375 mg)を加えた後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(368 mg)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(461 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 590.4.
メチル 6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(460 mg)のメタノール(4 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.0 mL)を加え、50℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、室温で2時間撹拌した後、析出した固体をろ取した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール/水)を行い、標題化合物(385 mg)を得た。
6-(1-((2,6-ジエトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 3,5-ジエトキシ-4-ヨードベンゾアートと(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸を用いて、実施例8の工程Dおよび実施例1の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.25-1.33 (6H, m), 3.98-4.14 (4H, m), 6.76-6.98 (2H, m), 7.19-7.34 (2H, m), 9.95 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2,6-ジエトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((6-シクロプロピル-2,2',4'-トリフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと6-シクロプロピル-2,2',4'-トリフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,2',4'-トリフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-ブロモ-2,2',4'-トリフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルバルデヒドとヨードエタンを用いて、実施例65の工程Eおよび工程Fと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.59-0.67 (1H, m), 0.67-0.76 (1H, m), 0.77-0.83 (2H, m), 1.43 (3H, td, J = 7.1, 0.7 Hz), 1.50-1.63 (1H, m), 4.28 (2H, qt, J = 7.0, 1.3 Hz), 6.92-7.05 (2H, m), 7.24-7.36 (2H, m), 10.41 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,2',4'-トリフルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
4-ブロモ-2,3-ジフルオロベンズアルデヒド(52.8g)のメタノール(600mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、69.1g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下で2時間還流し、体積約1/4まで真空で濃縮した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物(52.3g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ4.12 (3H, d, J = 2.9 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 5.7 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.5, 1.6 Hz), 10.34 (1H, s).
4-ブロモ-3-フルオロ-2-メトキシベンズアルデヒド(52.3g)の酢酸(350mL)溶液に、48%臭化水素酸(254mL)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、120℃で16時間撹拌し、真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで粉砕し、ろ過により集めて、表題化合物(34.6g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.26 (1H, dd, J = 8.5, 5.9 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 8.5, 1.4 Hz), 10.25 (1H, s), 11.36 (1H, brs).
4-ブロモ-3-フルオロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(34.6g)のDME(350mL)溶液に(4-フルオロフェニル)ボロン酸(33.2g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(237mL)、酢酸パラジウム(II)(2.49g)、およびジシクロヘキシルホスフィノ-2',6'-ジメトキシ-1,1'-ビフェニル(9.74g)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。反応混合物に水(700mL)を加えた。混合物を真空で濃縮し、DMEを除去した。沈殿物をろ過により集め、水で洗浄した。水性ろ液をさらに精製するため、取っておいた。次に、上記固体を酢酸エチルで洗浄した。酢酸エチルおよび1M塩酸の混合物に、固体を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、セライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物を得た(20.6g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.05-7.15 (1H, m), 7.30-7.42 (2H, m), 7.56 (1H, dd, J = 8.2, 1.3 Hz), 7.61-7.72 (2H, m), 10.29 (1H, s), 11.02 (1H, brs).
2,4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(33.7g)のDMF(400mL)溶液に、ジブロモイソシアヌル酸(24.8g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、同じ温度で3時間撹拌した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(33.1g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.32-7.48 (4H, m), 7.77 (1H, d, J = 1.7 Hz), 10.27 (1H, s), 11.28 (1H, brs).
DMF(250mL)中の、6-ブロモ-2,4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(26.7g)および炭酸カリウム(23.6g)の混合物に、2-ヨードプロパン(21.7g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、60℃で3時間撹拌した。混合物を室温で水によりクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(28.5g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ1.34 (6H, d, J = 6.0 Hz), 4.50-4.65 (1H, m), 7.32-7.42 (2H, m), 7.43-7.53 (2H, m), 7.83 (1H, d, J = 1.7 Hz), 10.26 (1H, s).
6-ブロモ-2,4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(28.5g)のトルエン(250mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(13.8g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシ-[1,1'-ビフェニル]-2-イル)ホスフィン(6.58g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(7.34g)、および2M炭酸ナトリウム水溶液(120mL)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。混合物をセライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(24.8g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.61-0.70 (2H, m), 0.75-0.85 (2H, m), 1.31 (6H, d, J = 6.1 Hz), 1.59 (1H, tt, J = 8.4, 5.3 Hz), 4.41-4.56 (1H, m), 7.15 (1H, d, J = 1.0 Hz), 7.30-7.41 (2H, m), 7.43-7.52 (2H, m), 10.28 (1H, s).
3-オキソペンタン酸メチル(25.4g)のメタノール(50mL)溶液に、1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(24.4g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物にシアノ酢酸メチル(21.3g)およびN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(25.2g)を加えた。混合物を窒素雰囲気下、50℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に酢酸(14.1g)を50℃で加えた。混合物を窒素雰囲気下、50℃で10分間撹拌した。反応混合物に水(150mL)を50℃で加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。ろ過後、結晶をメタノール-水(1:4)、次にジイソプロピルエーテルで洗浄した。結晶を真空下、70℃で乾燥して、表題化合物(22.3g)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ1.17 (3H, t, J = 7.4 Hz), 2.95 (2H, q, J = 7.4 Hz), 3.75 (3H, s), 3.78 (3H, s), 8.50 (1H, s), 12.55 (1H, brs).
ジメチル 2-エチル-6-ヒドロキシピリジン-3,5-ジカルボキシラート (22.3g)のアセトニトリル(250mL)溶液に、三塩化ホスホリル(17.3mL)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により0℃で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物(24.0g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ1.22 (3H, t, J = 7.5 Hz), 3.10 (2H, q, J = 7.5 Hz), 3.87-3.94 (6H, m), 8.59 (1H, s).
ジメチル 2-クロロ-6-エチルピリジン-3,5-ジカルボキシラート (24.0g)のメタノール(230mL)溶液に、ジクロロ[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロロメタン付加物(5.32g)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(18.7g)、およびトリエチルアミン(18.8g)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、85℃で16時間撹拌し、真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物をセライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣のDMA(150mL)溶液に、4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(22.4g)およびN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(18.0g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、140℃で6時間撹拌した。混合物を水により室温でクエンチし、セライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(24.8g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ1.22 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.41 (9H, s), 1.55-1.68 (4H, m), 2.84 (2H, brs), 3.03-3.17 (4H, m), 3.55 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.88 (3H, s), 3.98-4.17 (2H, m), 4.50-4.70 (1H, m), 8.50 (1H, s).
2M塩化水素(メタノール溶液、236mL)およびメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート (19.7g)の混合物を窒素雰囲気下、室温で4時間撹拌し、真空で濃縮した。残渣をメタノールおよび酢酸エチルから結晶化させた。ろ過後、この結晶を酢酸エチルで洗浄して、表題化合物(18.5g)を得た(18.5g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ1.23 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.74 (2H, d, J = 12.4 Hz), 2.07-2.25 (2H, m), 2.97-3.25 (6H, m), 3.34 (2H, d, J = 12.3 Hz), 3.57 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.89 (3H, s), 4.65-4.83 (1H, m), 8.55 (1H, s), 9.07-9.49 (2H, m).
THF(60mL)およびDMA(20mL)中のメチル 2-エチル-5-オキソ-6-(ピペリジン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート二塩酸塩 (5.00g)の懸濁液に、トリエチルアミン(2.59g)を室温で加えた。同じ温度で30分間撹拌した後、反応混合物に6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(4.86g)を加えた。混合物を窒素雰囲気下、室温で30分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(4.07g)および酢酸(769mg)を反応混合物に室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、同じ温度で16時間撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール)で精製して、表題化合物を得た(5.80g)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ0.58-0.68 (2H, m), 0.74-0.82 (2H, m), 1.25-1.36 (9H, m), 1.56-1.74 (3H, m), 1.76-1.93 (2H, m), 2.16-2.33 (2H, m), 3.01 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.09-3.27 (4H, m), 3.53-3.65 (4H, m), 3.92 (3H, s), 4.34-4.49 (1H, m), 4.60-4.76 (1H, m), 6.76 (1H, s), 7.08-7.19 (2H, m), 7.34 (2H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 8.76 (1H, s).
メチル 6-(1-((6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(8.03g)のメタノール(25mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を70℃で加えた。混合物を窒素雰囲気下、同じ温度で2時間撹拌した。混合物を1M塩酸により室温で中和し、水(100mL)を加えた。混合物を70℃で30分間、および室温で2時間撹拌して、無色結晶を得た。ろ過後、この結晶をエタノールに溶解した。溶液をろ過し、ろ液を真空で濃縮して無色固体を得た。固体をエタノール-水(45mL-130mL)から再結晶して、表題化合物を得た(7.26g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.54-0.65 (2H, m), 0.72-0.84 (2H, m), 1.18-1.29 (9H, m), 1.52-1.68 (3H, m), 1.71-1.90 (2H, m), 2.14 (2H, t, J = 11.3 Hz), 2.95 (2H, d, J = 11.0 Hz), 3.05-3.18 (4H, m), 3.51-3.62 (4H, m), 4.28-4.54 (2H, m), 6.83 (1H, s), 7.25-7.36 (2H, m), 7.37-7.48 (2H, m), 8.49 (1H, s).
mp 148.1-148.9℃
6-(1-((6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-メチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
4-ブロモ-2,3-ジフルオロベンズアルデヒド(52.8g)のメタノール(600mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、69.1g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下で2時間還流し、体積約1/4まで真空で濃縮した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物を得た(52.3g)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ4.12 (3H, d, J = 2.9 Hz), 7.34 (1H, dd, J = 8.5, 5.7 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.5, 1.6 Hz), 10.34 (1H, s).
4-ブロモ-3-フルオロ-2-メトキシベンズアルデヒド(52.3g)の酢酸(350mL)溶液に、48%臭化水素酸(254mL)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、120℃で16時間撹拌し、真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をジイソプロピルエーテルで粉砕し、ろ過により集めて、表題化合物を得た(34.6g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.26 (1H, dd, J = 8.5, 5.9 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 8.5, 1.4 Hz), 10.25 (1H, s), 11.36 (1H, brs).
4-ブロモ-3-フルオロ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(34.6g)のDME(350mL)溶液に(4-フルオロフェニル)ボロン酸(33.2g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(237mL)、酢酸パラジウム(II)(2.49g)、およびジシクロヘキシルホスフィノ-2',6'-ジメトキシ-1,1'-ビフェニル(9.74g)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。反応混合物に水(700mL)を加えた。混合物を真空で濃縮し、DMEを除去した。沈殿物をろ過により集め、水で洗浄した。水性ろ液をさらに精製するため、取っておいた。次に、上記固体を酢酸エチルで洗浄した。酢酸エチルおよび1M塩酸の混合物に、固体を加えた。混合物を室温で1時間撹拌し、セライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物を得た(20.6g)。
水性ろ液を1M塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(8.96g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.05-7.15 (1H, m), 7.30-7.42 (2H, m), 7.56 (1H, dd, J = 8.2, 1.3 Hz), 7.61-7.72 (2H, m), 10.29 (1H, s), 11.02 (1H, brs).
2,4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(33.7g)のDMF(400mL)溶液に、ジブロモイソシアヌル酸(24.8g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、同じ温度で3時間撹拌した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(33.1g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.32-7.48 (4H, m), 7.77 (1H, d, J = 1.7 Hz), 10.27 (1H, s), 11.28 (1H, brs).
DMF(35mL)中の6-ブロモ-2,4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(3.40g)および炭酸カリウム(3.00g)の混合物に、ヨードエタン(2.54g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、60℃で5時間撹拌した。混合物を水により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(3.55g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ1.37 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.29 (2H, qd, J = 7.0, 1.2 Hz), 7.32-7.42 (2H, m), 7.42-7.51 (2H, m), 7.83 (1H, d, J = 1.8 Hz), 10.27 (1H, s).
6-ブロモ-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボアルデヒド(3.55g)のトルエン(35mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(1.79g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシ-[1,1'-ビフェニル]-2-イル)ホスフィン(854mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(953mg)および2M炭酸ナトリウム水溶液(15.6mL)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。混合物を水により室温でクエンチし、セライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(2.99g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.60-0.70 (2H, m), 0.75-0.85 (2H, m), 1.35 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.59 (1H, tt, J = 8.4, 5.3 Hz), 4.22 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.15 (1H, d, J = 1.1 Hz), 7.30-7.41 (2H, m), 7.42-7.52 (2H, m), 10.28 (1H, s).
3-オキソペンタン酸メチル(25.4g)のメタノール(50mL)溶液に、1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(24.4g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、50℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物にシアノ酢酸メチル(21.3g)およびN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(25.2g)を加えた。混合物を窒素雰囲気下、50℃で16時間撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物に、50℃で酢酸(14.1g)を加えた。混合物を窒素雰囲気下、50℃で10分間撹拌した。反応混合物に50℃で水(150mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。ろ過後、結晶をメタノール-水(1:4)、次にジイソプロピルエーテルで洗浄した。この結晶を真空下、70℃で乾燥して、表題化合物を得た(22.3g)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ1.17 (3H, t, J = 7.4 Hz), 2.95 (2H, q, J = 7.4 Hz), 3.75 (3H, s), 3.78 (3H, s), 8.50 (1H, s), 12.55 (1H, brs).
ジメチル 2-エチル-6-ヒドロキシピリジン-3,5-ジカルボキシラート (22.3g)のアセトニトリル(250mL)溶液に、三塩化ホスホリル(17.3ml)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により0℃で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮して、表題化合物(24.0g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ1.22 (3H, t, J = 7.5 Hz), 3.10 (2H, q, J = 7.5 Hz), 3.87-3.94 (6H, m), 8.59 (1H, s).
ジメチル 2-クロロ-6-エチルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(24.0g)のメタノール(230mL)溶液に、ジクロロ[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロロメタン付加物(5.32g)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(18.7g)およびトリエチルアミン(18.8g)を室温で加えた。混合物をアルゴン雰囲気下、85℃で16時間撹拌し、真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で希釈した。混合物をセライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣のDMA(150mL)溶液に、4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(22.4g)およびN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(18.0g)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、140℃で6時間撹拌した。混合物を水により室温でクエンチし、セライトでろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(24.8g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ1.22 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.41 (9H, s), 1.55-1.68 (4H, m), 2.84 (2H, brs), 3.03-3.17 (4H, m), 3.55 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.88 (3H, s), 3.98-4.17 (2H, m), 4.50-4.70 (1H, m), 8.50 (1H, s).
2M塩化水素(メタノール溶液、236mL)およびメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(19.7g)の混合物を窒素雰囲気下、室温で4時間撹拌し、真空で濃縮した。残渣をメタノールおよび酢酸エチルにより結晶化させた。ろ過後、この結晶を酢酸エチルで洗浄して、表題化合物を得た(18.5g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ1.23 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.74 (2H, d, J = 12.4 Hz), 2.07-2.25 (2H, m), 2.97-3.25 (6H, m), 3.34 (2H, d, J = 12.3 Hz), 3.57 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.89 (3H, s), 4.65-4.83 (1H, m), 8.55 (1H, s), 9.07-9.49 (2H, m).
THF(90mL)およびDMA(30mL)中のメチル 2-エチル-5-オキソ-6-(ピペリジン-4-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート二塩酸塩 (7.41g)の懸濁液に、トリエチルアミン(3.84g)を室温で加えた。同じ温度で30分間撹拌した後、反応混合物に6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボアルデヒド(6.89g)を加えた。混合物を窒素雰囲気下、室温で30分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(6.04g)および酢酸(1.141g)を、室温で反応混合物に加えた。混合物を窒素雰囲気下、同じ温度で60時間撹拌した。混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール)で精製して、表題化合物を得た(7.17g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.55-0.64 (2H, m), 0.71-0.82 (2H, m), 1.22 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.50-1.66 (3H, m), 1.70-1.91 (2H, m), 2.12 (2H, t, J = 10.9 Hz), 2.89-3.01 (2H, m), 3.05-3.16 (4H, m), 3.51 (2H, s), 3.57 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.88 (3H, s), 4.03 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.35-4.52 (1H, m), 6.79 (1H, s), 7.25-7.36 (2H, m), 7.38-7.46 (2H, m), 8.50 (1H, s).
メチル 6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(6.94g)のメタノール(20mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(20ml)を室温で加えた。混合物を窒素雰囲気下、70℃で2時間撹拌した。混合物を1M塩酸により室温で中和し、70℃で1時間、および室温で16時間撹拌して、無色結晶を得た。ろ過後、この結晶をエタノールに溶解した。溶液をろ過し、ろ液を真空で濃縮して、無色固体を得た。固体をエタノール-DMSO-水(45mL-5mL-130mL)から再結晶して、表題化合物を得た(6.24g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.54-0.67 (2H, m), 0.71-0.84 (2H, m), 1.21 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.51-1.68 (3H, m), 1.72-1.90 (2H, m), 2.10-2.26 (2H, m), 2.96 (2H, d, J = 10.2 Hz), 3.05-3.17 (4H, m), 3.51-3.62 (4H, m), 4.03 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.35-4.56 (1H, m), 6.80 (1H, s), 7.26-7.36 (2H, m), 7.37-7.47 (2H, m), 8.50 (1H, s).
mp 207.8-208.7℃
6-(1-((6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアート(3.27 g)と炭酸カリウム(3.25 g)のDMF(40 mL)懸濁液に、ヨードエタン(2.75 g)を加えて60℃で24時間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(3.53 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.46 (3H, t, J = 7.0 Hz), 3.87 (3H, s), 4.09 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.28-7.34 (2H, m), 7.48 (1H, d, J = 8.0 Hz).
メチル 2-エトキシ-4-ヨードベンゾアート(1.34 g)とDME(20 mL)の混合物に(2-フルオロフェニル)ボロン酸(0.918 g)、フッ化セシウム(1.99 g)および(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム ジクロロメタン付加体(II)(0.71
4 g)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で15時間撹拌した。反応混合物に水を加え、セライトろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.15 g)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 275.2.
メチル 3-エトキシ-2'-フルオロビフェニル-4-カルボキシラート(1.14 g)およびDMF(10 mL)の混合物に、ジブロモイソシアヌル酸(0.631 g)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応混合物にジブロモイソシアヌル酸(0.238 g)をさらに加えて室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.39 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.45 (3H, t, J = 7.0 Hz), 3.91 (3H, s), 4.10 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.92 (1H, s), 7.13-7.33 (3H, m), 7.36-7.47 (1H, m), 8.07 (1H, s).
メチル 2-ブロモ-5-エトキシ-2'-フルオロビフェニル-4-カルボキシラート(1.38 g)とトルエン(20 mL)の混合物に、シクロプロピルボロン酸(0.504 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(0.241 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(5.86 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.251 g)を加え、アルゴン雰囲気下、100℃で6時間撹拌した。反応混合物に水を加え、セライトろ過した。ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。精製物のTHF(5 mL)溶液を水素化リチウムアルミニウム(0.326 g)のTHF(5 mL)懸濁液に0℃で加えた。同温度で2時間撹拌した後、水(0.5 mL)、1M水酸化ナトリウム水溶液(0.5 mL)、水(1.5 mL)を順次加えた。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.07 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.52-0.60 (2H, m), 0.67-0.76 (2H, m), 1.42 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.62-1.75 (1H, m), 2.41 (1H, t, J = 6.6 Hz), 4.07 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.70 (2H, d, J = 6.5 Hz), 6.73 (1H, s), 6.90 (1H, s), 7.10-7.23 (2H, m), 7.28-7.40 (2H, m).
(2-シクロプロピル-5-エトキシ-2'-フルオロビフェニル-4-イル)メタノール(1.06 g)のトルエン(10 mL)溶液に二酸化マンガン(1.61 g)を加えて60℃で1時間撹拌した。反応混合物に二酸化マンガン(0.965 g)をさらに加えて60℃で30分間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(955 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 285.2.
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(395 mg)とギ酸(5 mL)の混合物を60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣にトルエンを加えて減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣と2-シクロプロピル-5-エトキシ-2'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒド (260 mg)のTHF(5 mL)溶液を室温で10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(291 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(260 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 600.3.
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(250 mg) のメタノール(5 mL)-THF(5 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温で2M塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて減圧下溶媒を留去し、析出した固体をろ取した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(153 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.43-0.55 (2H, m), 0.65-0.77 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.31 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.53-1.74 (5H, m), 1.76-1.93 (2H, m), 2.09-2.25 (2H, m), 2.98 (2H, d, J = 10.7 Hz), 3.04-3.15 (4H, m), 3.50-3.64 (4H, m), 4.01 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.32-4.53 (1H, m), 6.75 (1H, s), 6.97 (1H, s), 7.23-7.33 (2H, m), 7.35-7.51 (2H, m), 8.47 (1H, s).
6-(1-((2-クロロ-6-シクロプロピル-3-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 2-ヒドロキシ-4-ヨードベンゾアートを用いて、実施例2の工程A、工程B、工程C、工程G、実施例15の工程B、工程Cおよび実施例2の工程Dと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.54-0.85 (4H, m), 1.40-1.55 (4H, m), 4.13-4.24 (2H, m), 6.84-7.08 (2H, m), 7.20 (1H, td, J = 8.2, 6.4 Hz), 7.39 (1H, s), 10.38 (1H, s).
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-4'-フルオロ-6-プロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-クロロ-6-シクロプロピル-3-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-3'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
6-ブロモ-7-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-4H-1,3-ベンゾジオキシン-4-オン(9.34 g)と炭酸カリウム(7.09 g)のDMF(50 mL)懸濁液に、ベンジルブロミド(4.88 mL)を加えて室温で30分間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた固体をジエチルエーテルで洗浄して標題化合物(9.95 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.72 (6H, s), 5.18 (2H, s), 6.50 (1H, s), 7.30-7.51 (5H, m), 8.14 (1H, s).
7-(ベンジルオキシ)-6-ブロモ-2,2-ジメチル-4H-1,3-ベンゾジオキシン-4-オン(9.95 g)およびメタノール(50 mL)の混合物に炭酸カリウム(7.57 g)を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物をセライトろ過した後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣と炭酸カリウム(7.57 g)のDMF(50 mL)懸濁液に、ヨードエタン(3.29 mL)を加えて室温で30分間撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(9.80 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 1.38-1.47 (3H, m), 3.85 (3H, s), 3.97-4.09 (2H, m), 5.20 (2H, s), 6.50 (1H, s), 7.29-7.49 (5H, m), 7.95-8.23 (1H, m).
メチル 4-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-2-エトキシベンゾアート(9.80 g)、シクロプロピルボロン酸(5.76 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(1.65 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(40.2 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(1.72 g)およびトルエン(100 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物をろ過後、水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(8.76 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.56-0.70 (2H, m), 0.82-0.95 (2H, m), 1.42 (3H, t, J = 6.9 Hz), 2.04-2.15 (1H, m), 3.84 (3H, s), 4.04 (2H, q, J = 7.0 Hz), 5.15 (2H, s), 6.48 (1H, s), 7.28-7.51 (6H, m).
水素雰囲気下、メチル 4-(ベンジルオキシ)-5-シクロプロピル-2-エトキシベンゾアート(8.76 g)、10%パラジウム炭素(55%含水、4 g)、THF(100 mL)の混合物を室温で2時間撹拌した。触媒をろ過により除去した後、得られたろ液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物、N,N'-ジイソプロピルエチルアミン(8.07 mL)およびTHF(50 mL)の混合物に4-ジメチルアミノピリジン(282 mg)とN-フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(11.6 g)を加え、70℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(8.51 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.66-0.77 (2H, m), 0.94-1.08 (2H, m), 1.46 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.92-2.02 (1H, m), 3.88 (3H, s), 4.08 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.82 (1H, s), 7.47 (1H, s).
メチル 5-シクロプロピル-2-エトキシ-4-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ベンゾアート(2.50 g) 、(3-フルオロフェニル)ボロン酸(1.90 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(0.418 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(10.2 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(435 mg)およびトルエン(20 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を加えた後、セライトろ過し、酢酸エチルで抽出した。有機層をシリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物のTHF(10 mL)溶液を水素化リチウムアルミニウム(500 mg)のTHF(20 mL)懸濁液に窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(0.5 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.5 mL)を加え、5分間撹拌した。反応混合物にさらに水(1.5 mL)を加え、30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.80 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.54-0.67 (2H, m), 0.73-0.83 (2H, m), 1.43 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.65-1.87 (1H, m), 2.39 (1H, brs), 4.08 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.69 (2H, brs), 6.73 (1H, s), 6.88 (1H, s), 6.98-7.08 (1H, m), 7.10-7.23 (2H, m), 7.32-7.43 (1H, m).
(2-シクロプロピル-5-エトキシ-3'-フルオロビフェニル-4-イル)メタノール(1.80 g)のトルエン(80 mL)溶液に二酸化マンガン(5.47 g)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.14 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.62-0.71 (2H, m), 0.77-0.85 (2H, m), 1.46 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.74 (1H, tt, J = 8.4, 5.4 Hz), 4.14 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.82 (1H, s), 7.01-7.24 (3H, m), 7.41 (1H, td, J = 7.9, 5.9 Hz), 7.46 (1H, s), 10.49 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(500 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にトルエンを加え、さらに減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-5-エトキシ-3'-フルオロビフェニル-4-カルバルデヒド(395 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(368 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(300 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 600.3.
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-3'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(300 mg)のメタノール(5 mL)-THF(5 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温で2M塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて溶媒を減圧下留去し、析出した固体をろ取してジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(173 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.47-0.60 (2H, m), 0.73-0.83 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.33 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.52-1.95 (7H, m), 2.18 (2H, t, J = 11.0 Hz), 2.98 (2H, d, J = 11.3 Hz), 3.04-3.15 (4H, m), 3.49-3.65 (4H, m), 4.04 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.33-4.52 (1H, m), 6.79 (1H, s), 7.00 (1H, s), 7.13-7.34 (3H, m), 7.42-7.55 (1H, m), 8.47 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2'-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 5-シクロプロピル-2-エトキシ-4-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ベンゾアートと(2-メトキシフェニル)ボロン酸を用いて、実施例7の工程Bおよび実施例1の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.51-0.77 (4H, m), 1.44 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.55-1.66 (1H, m), 3.78 (3H, s), 4.11 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.82 (1H, s), 6.96-7.11 (2H, m), 7.21 (1H, dd, J = 7.5, 1.8 Hz), 7.31-7.47 (2H, m), 10.48 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと2-シクロプロピル-5-エトキシ-2'-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 5-シクロプロピル-2-エトキシ-4-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ベンゾアート(2.5 g)、フェニルボロン酸(1.66 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(0.418 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(10.2 mL)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.435 g)およびトルエン(20 mL)の混合物をアルゴン雰囲気下、100℃で終夜撹拌した。反応混合物を室温に放冷後、有機層を分離し、シリカゲル(NH)のショートカラムに通し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.80 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.57-0.69 (2H, m), 0.73-0.85 (2H, m), 1.43 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.69-1.86 (1H, m), 3.89 (3H, s), 4.05-4.14 (2H, m), 6.84 (1H, s), 7.26 (1H, d, J = 1.7 Hz), 7.33-7.58 (5H, m).
水素化リチウムアルミニウム(500 mg)のTHF(20 mL)懸濁液にメチル 2-シクロプロピル-5-エトキシビフェニル-4-カルボキシラート(1.80 g)のTHF(10 mL)溶液を窒素雰囲気下、氷冷下で加えた。同温度で30分間撹拌した後、水(0.5 mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.5 mL)を加え、5分間撹拌した。反応混合物にさらに水(1.5 mL)を加え、30分間撹拌した後、ろ過し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製した。得られた精製物のトルエン(80 mL)溶液に二酸化マンガン(4.73 g)を加えて、窒素雰囲気下、60℃で1時間撹拌した。反応混合物をろ過後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.13 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.62-0.71 (2H, m), 0.75-0.86 (2H, m), 1.46 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.67-1.83 (1H, m), 4.14 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.84 (1H, s), 7.34-7.51 (6H, m), 10.49 (1H, s).
ギ酸(5 mL)にメチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(500 mg)を加え、60℃で30分間撹拌した後、減圧下、溶媒を留去した。残渣にトルエンを加え、さらに減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣とTHF(5 mL)の混合物に2-シクロプロピル-5-エトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(370 mg)を加えて10分間撹拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(368 mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで2回抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/メタノール)で精製して標題化合物(471 mg)を得た。
MS (ESI+): [M+H]+ 582.3.
メチル 6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(460 mg)のメタノール(5 mL)-THF(5 mL)溶液に室温で2 M水酸化ナトリウム水溶液(1.50 mL)を加え、60℃で30分間撹拌した。反応混合物を室温で塩酸を用いて中和した後、酢酸エチルを加えて溶媒を減圧下留去し、析出した固体をろ取してジエチルエーテルで洗浄した。得られた固体は再結晶(DMSO/エタノール/ヘキサン)を行い、標題化合物(397 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.45-0.61 (2H, m), 0.71-0.82 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.32 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.49-1.98 (7H, m), 2.19 (2H, t, J = 11.0 Hz), 2.92-3.14 (6H, m), 3.52-3.62 (4H, m), 4.03 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.36-4.52 (1H, m), 6.76 (1H, s), 6.96 (1H, s), 7.29-7.42 (1H, m), 7.42-7.49 (4H, m), 8.47 (1H, s).
6-(1-((6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
4-ブロモ-2,3-ジフルオロベンズアルデヒド(7.02 g)のトルエン(200 mL)溶液に、(4-フルオロフェニル)ボロン酸(6.67 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(1.96 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(47.6 mL)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(2.04 g)を室温で加え、アルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、セライトろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムのショートカラム(ヘキサン/酢酸エチル)に通し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を結晶化(ヘキサン/酢酸エチル)させ、さらに再結晶(ヘキサン/酢酸エチル)を行い、標題化合物(6.01 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.15-7.23 (2H, m), 7.28-7.34 (1H, m), 7.53-7.61 (2H, m), 7.69 (1H, ddd, J = 8.2, 6.2, 1.8 Hz), 10.37 (1H, d, J = 0.7 Hz).
2,3,4'-トリフルオロビフェニル-4-カルバルデヒド(6.01 g)のメタノール(160 mL)溶液に、ナトリウムメトキシド(28%メタノール溶液、7.37 g)を室温で加え、窒素雰囲気下で18時間加熱還流した。反応混合物を室温に冷却後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルと水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、標題化合物(6.18 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.13 (3H, d, J = 2.5 Hz), 7.14-7.22 (3H, m), 7.51-7.58 (2H, m), 7.66 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 10.41 (1H, d, J = 0.8 Hz).
2,4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(6.18 g)の酢酸(150 mL)溶液に、48%臭化水素酸(28.4 mL)を室温で加え、窒素雰囲気下120℃で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却後、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を酢酸エチルと水で希釈した。有機層を分離した後、得られた水層を1M水酸化ナトリウム水溶液で中和して、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルのショートカラム(ヘキサン/酢酸エチル)に通し、標題化合物(5.51 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 7.06-7.13 (1H, m), 7.31-7.41 (2H, m), 7.56 (1H, dd, J = 8.2, 1.4 Hz), 7.62-7.70 (2H, m), 10.29 (1H, s), 11.02 (1H, brs).
2,4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルバルデヒド(2.02 g)のDMF(50 mL)溶液に、ジブロモイソシアヌル酸(1.49 g)を室温で加え、窒素雰囲気下、同温で3時間撹拌した。反応混合物に室温で飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.99 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 7.15-7.23 (2H, m), 7.28-7.36 (2H, m), 7.70 (1H, d, J = 1.8 Hz), 9.90 (1H, d, J = 1.9 Hz), 10.90 (1H, s).
6-ブロモ-2,4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルバルデヒド(1.99 g)、炭酸カリウム(1.76 g)およびDMF(40 mL)の混合物に、ヨードメタン(1.35 g)を室温で加え、窒素雰囲気下60℃で3時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(2.03 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 4.10 (3H, d, J = 2.7 Hz), 7.14-7.23 (2H, m), 7.28-7.35 (2H, m), 7.92 (1H, d, J = 1.8 Hz), 10.36 (1H, s).
6-ブロモ-2,4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(2.03 g)のトルエン(50 mL)溶液に、シクロプロピルボロン酸(1.07 g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシビフェニル-2-イル)ホスフィン(0.510 g)、2 M炭酸ナトリウム水溶液(9.31 mL)およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.568 g)を室温で加え、アルゴン雰囲気下、100℃で16時間撹拌した。反応混合物に室温で水を加え、セライトろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(1.68 g)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.65-0.73 (2H, m), 0.77-0.86 (2H, m), 1.54-1.65 (1H, m), 4.06 (3H, d, J = 2.4 Hz), 7.14-7.22 (3H, m), 7.31-7.39 (2H, m), 10.38 (1H, s).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(393 mg)とギ酸(8 mL)の混合物を、窒素雰囲気下70℃で30分間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣、6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-カルバルデヒド(289 mg)およびTHF(8 mL)の混合物にナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(386 mg)を室温で加え、窒素雰囲気下、同温で16時間撹拌した。反応混合物に室温で飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(352 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.59-0.66 (2H, m), 0.74-0.82 (2H, m), 1.01 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.57-1.65 (1H, m), 1.67-1.92 (6H, m), 2.25 (2H, td, J = 11.6, 2.2 Hz), 3.02 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.11-3.20 (4H, m), 3.54-3.62 (4H, m), 3.89 (3H, d, J = 1.3 Hz), 3.92 (3H, s), 4.60-4.75 (1H, m), 6.70 (1H, d, J = 1.3 Hz), 7.10-7.19 (2H, m), 7.31-7.39 (2H, m), 8.76 (1H, s).
メチル 6-(1-((6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-メトキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(335 mg)のエタノール(8 mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(2 mL)を室温で加え、窒素雰囲気下80℃で3時間撹拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に水を加え、2M塩酸で中和した。析出した結晶をろ取し、エタノールに溶解させた後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を結晶化(ヘキサン/酢酸エチル)させ、さらに再結晶(ヘキサン/エタノール)を行い、標題化合物(276 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ 0.56-0.63 (2H, m), 0.73-0.80 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.52-1.89 (7H, m), 2.07-2.24 (2H, m), 2.95 (2H, d, J = 11.2 Hz), 3.03-3.14 (4H, m), 3.51-3.61 (4H, m), 3.82 (3H, d, J = 0.9 Hz), 4.36-4.53 (1H, m), 6.80 (1H, s), 7.27-7.36 (2H, m), 7.38-7.47 (2H, m), 8.48 (1H, s).
6-(1-(5-シクロプロピル-2-エトキシ-4-(ピリジン-2-イル)ベンジル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
メチル 5-シクロプロピル-2-エトキシ-4-(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)ベンゾアート(2.5 g)、2-(トリブチルスタンニル)ピリジン(3.75 g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.784 g)およびDMF(20 mL)の混合物を100℃で終夜撹拌した。反応混合物を水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下、溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して標題化合物(480 mg)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.58-0.67 (2H, m), 0.72-0.84 (2H, m), 1.44 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.86-2.01 (1H, m), 3.90 (3H, s), 4.14 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.07 (1H, s), 7.27-7.33 (1H, m), 7.49 (1H, s), 7.58 (1H, dt, J = 7.9, 1.1 Hz), 7.76 (1H, td, J = 7.7, 1.9 Hz), 8.59-8.78 (1H, m).
メチル 5-シクロプロピル-2-エトキシ-4-(ピリジン-2-イル)ベンゾアートを用いて、実施例1の工程Eと同様の方法により標題化合物を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ 0.52-0.64 (2H, m), 0.71-0.83 (2H, m), 1.42 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.87-2.02 (1H, m), 2.36-2.53 (1H, m), 4.12 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.70 (2H, d, J = 6.4 Hz), 6.94 (1H, s), 6.98 (1H, s), 7.17-7.30 (1H, m), 7.57 (1H, dt, J = 7.9, 1.1 Hz), 7.69-7.82 (1H, m), 8.64-8.76 (1H, m).
メチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラートと5-シクロプロピル-2-エトキシ-4-(ピリジン-2-イル)ベンズアルデヒドを用いて、実施例1の工程Kおよび工程Lと同様の方法により標題化合物を得た。
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸
トルエン(70mL)中の4-ブロモ-2-ヒドロキシベンズアルデヒド(7.5g)、(2,4-ジフルオロフェニル)ボロン酸(8.84g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(1.367g)、2M炭酸ナトリウム水溶液(56.0mL)、およびジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシ-[1,1'-ビフェニル]-2-イル)ホスフィン(1.53g)の混合物を窒素雰囲気下、100℃で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を分離し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルパッドに通し、真空で濃縮した。残渣をメタノール-水(80mL-120mL)から結晶化させて、表題化合物を得た(8.50g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ7.08-7.17 (2H, m), 7.19-7.28 (1H, m), 7.36-7.46 (1H, m), 7.63 (1H, td, J = 8.9, 6.5 Hz), 7.75 (1H, d, J = 8.0 Hz), 10.30 (1H, s), 10.89 (1H, brs).
2',4'-ジフルオロ-3-ヒドロキシビフェニル-4-カルボアルデヒド(8.00g)、ヨードエタン(8.98g)および炭酸カリウム(6.19g)の混合物をアセトン(70mL)中、60℃で3時間撹拌した。混合物をセライトでろ過した。ろ液を真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を分離し、真空で濃縮した。残渣をメタノール(30mL)中で30分間還流し、室温まで冷却してさらに1時間撹拌した。固体をろ過により集め、メタノール(10mL)で洗浄し、70℃で乾燥して、表題化合物を得た(5.16g)。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ1.41 (3H, t, J = 7.0 Hz), 4.27 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.20-7.28 (2H, m), 7.33 (1H, s), 7.38-7.46 (1H, m), 7.66-7.74 (1H, m), 7.77 (1H, d, J = 8.0 Hz), 10.41 (1H, d, J = 0.6 Hz).
3-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボアルデヒド(5.16g)のDMF(30mL)溶液に、ジブロモイソシアヌル酸(3.39g)を室温で加えた。混合物を室温で4時間撹拌した。水(6mL)を反応混合物に加えた。次に、混合物に種結晶を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。沈殿物をろ過により集め、DMF-水(8mL-2mL)で洗浄し、70℃で乾燥して、表題化合物を得た(6.00g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ1.38 (3H, t, J = 6.9 Hz), 4.23 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.15-7.61 (4H, m), 7.90 (1H, s), 10.33 (1H, s).
トルエン(50mL)中の2-ブロモ-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボアルデヒド(5.70g)、シクロプロピルボロン酸(2.15g)、ジシクロヘキシル(2',6'-ジメトキシ-[1,1'-ビフェニル]-2-イル)ホスフィン(549mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(612mg)、および2M炭酸ナトリウム水溶液(25.1mL)の混合物を窒素雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。混合物を室温で水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水した。活性炭(600mg)をろ液に加えた。混合物を室温で20分間撹拌した。ろ過後、ろ液を真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(4.62g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.49-0.57 (2H, m), 0.70-0.79 (2H, m), 1.37 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.53-1.64 (1H, m), 4.18 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.06 (1H, s), 7.18-7.27 (1H, m), 7.32 (1H, s), 7.34-7.54 (2H, m), 10.37 (1H, s).
3-オキソヘキサン酸エチル(20.0g)および1,1-ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(15.8g)の混合物をエタノール(40mL)中、40〜50℃で3時間撹拌した。25℃まで冷却した後、上記混合物に、シアノ酢酸エチル(15.7g)、続いてN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(22.1mL)を室温で加えた。混合物を50℃で16時間撹拌した。混合物に酢酸(9.11g)およびエタノール(40mL)を室温で加えた。混合物を50℃まで温め、水(100mL)を投入した。懸濁液を室温まで冷却し、30分間撹拌した。沈殿物をろ過により集め、エタノール-水(20mL-80mL)で洗浄し、真空下70℃で乾燥して、白色固体を得た。固体をエタノール(200mL)に還流温度で溶解した。混合物に、同じ温度で水(150mL)を加えた。混合物を徐々に冷却し、50〜60℃で1時間、および室温で2時間撹拌した。沈殿物をろ過により集め、エタノール-水(25mL-25mL)で洗浄し、真空下70℃で乾燥して、表題化合物を得た(17.5g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.18-1.36 (6H, m), 1.50-1.68 (2H, m), 2.85-2.99 (2H, m), 4.15-4.32 (4H, m), 8.47 (1H, s), 12.49 (1H, brs).
ジエチル 2-ヒドロキシ-6-プロピルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(12.0g)のアセトニトリル(120mL)溶液に、三塩化ホスホリル(7.95mL)を室温で加えた。混合物を塩化カルシウム管による乾燥雰囲気下、90℃で3時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液により室温でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、ブラインおよび水により洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。エタノール(130mL)中の、上記残渣、トリエチルアミン(11.8mL)、トリフルオロ(ビニル)ホウ酸カリウム(8.51g)、およびジクロロ[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロロメタン付加物(2.42g)の混合物を、窒素雰囲気下、90℃で一晩撹拌した。室温まで冷却した後、混合物を真空で濃縮した。残渣を酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲル-パッド(ヘキサン/酢酸エチル)に通して、表題化合物を得た(10.3g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.95 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.34 (6H, td, J = 7.1, 1.3 Hz), 1.65-1.80 (2H, m), 3.05-3.15 (2H, m), 4.29-4.40 (4H, m), 5.66-5.74 (1H, m), 6.58 (1H, dd, J = 16.9, 2.5 Hz), 7.56 (1H, dd, J = 16.9, 10.6 Hz), 8.50 (1H, s).
ジエチル 2-プロピル-6-ビニルピリジン-3,5-ジカルボキシラート(9.00g)、4-アミノピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(7.42g)、およびN-エチル-N-イソプロピルプロパン-2-アミン(8.09mL)の混合物を、DMA(45mL)中、130〜140℃で4.5時間撹拌した。混合物を室温で水に注ぎ入れ、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、ブラインで2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲル-パッド(ヘキサン/酢酸エチル)に通し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(10.0g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.93 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.34 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.42 (9H, s), 1.53-1.73 (6H, m), 2.70-2.93 (2H, m), 3.00-3.15 (4H, m), 3.54 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.97-4.15 (2H, m), 4.34 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.51-4.67 (1H, m), 8.48 (1H, s).
2M塩化水素(エタノール溶液、167mL)にエチル 6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート(14.9g)を室温で加えた。混合物を4時間撹拌した。反応混合物にジイソプロピルエーテル(1.00L)を加えた。混合物を30分間撹拌した。沈殿物をろ過により集め、ジイソプロピルエーテルで洗浄して減圧下で乾燥して表題化合物を得た(13.7g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.93 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.33 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.59-1.81 (4H, m), 1.99-2.17 (2H, m), 2.97-3.11 (4H, m), 3.15 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.35 (2H, d, J = 12.1 Hz), 3.54 (2H, t, J = 6.4 Hz), 4.35 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.71 (1H, ddd, J = 12.2, 8.2, 4.2 Hz), 6.81 (2H, brs), 8.50 (1H, s), 8.91 (2H, brs).
THF(203mL)中のエチル 5-オキソ-6-(ピペリジン-4-イル)-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート二塩酸塩一水和物(10.1g)の懸濁液に、トリエチルアミン(6.49mL)を加えた。混合物を30分間撹拌した。混合物に2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-カルボアルデヒド(7.73g)を加えた。混合物を30分間撹拌した。次に、反応混合物にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(7.39g)および酢酸(1.33mL)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(135mL)および水(135mL)に、混合物を室温で加えた。混合物を酢酸エチル(1.35L)で抽出した。有機層を分離し、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、表題化合物を得た(13.3g)。
1H NMR (300 MHz, CDCl3)δ0.51-0.59 (2H, m), 0.67-0.77 (2H, m), 1.01 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.40 (6H, t, J = 7.2 Hz), 1.61-1.78 (5H, m), 1.78-1.95 (2H, m), 2.21-2.34 (2H, m), 3.05 (2H, d, J = 11.7 Hz), 3.10-3.20 (4H, m), 3.55-3.63 (4H, m), 4.00 (2H, q, J = 6.8 Hz), 4.38 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.67 (1H, tt, J = 12.1, 4.2 Hz), 6.68 (1H, s), 6.85-6.98 (2H, m), 6.99 (1H, s), 7.27-7.36 (1H, m), 8.75 (1H, s).
エチル 6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボキシラート (13.2g)のTHF(33mL)-エタノール(33mL)溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(31.2mL)を加えた。混合物を50℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。2M塩酸(31.2mL)を反応混合物に加えた。次に、水(62.5mL)を反応混合物に加えた。0℃に冷却した後、沈殿物をろ過により集め、水で洗浄して気流により乾燥して、表題化合物を得た(12.4g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.45-0.53 (2H, m), 0.67-0.76 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.52-1.74 (5H, m), 1.77-1.94 (2H, m), 2.23 (2H, t, J = 11.3 Hz), 2.95-3.15 (6H, m), 3.52-3.62 (4H, m), 4.01 (2H, q, J = 6.8 Hz), 4.46 (1H, t, J = 11.9 Hz), 6.77 (1H, s), 7.01 (1H, s), 7.13-7.22 (1H, m), 7.33 (1H, td, J = 9.7, 2.5 Hz), 7.44 (1H, td, J = 8.5, 6.8 Hz), 8.48 (1H, s).
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸(23.1g)をDMSO-エタノールから結晶化させて、表題化合物を得た(15.0g)。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.37-0.56 (2H, m), 0.68-0.77 (2H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.31 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.53-1.74 (5H, m), 1.75-1.93 (2H, m), 2.17 (2H, t, J = 11.9 Hz), 2.98 (2H, d, J = 11.3 Hz), 3.03-3.14 (4H, m), 3.50-3.63 (4H, m), 4.01 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.34-4.51 (1H, m), 6.76 (1H, s), 6.99 (1H, s), 7.18 (1H, s), 7.28-7.38 (1H, m), 7.40-7.51 (1H, m), 8.47 (1H, s).
mp 262-264℃
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸1/2フマル酸塩
Anal. Calcd for C35H39N3O4F21/2C4H4O4:C, 67.16; H, 6.25;N, 6.35. Found:C, 67.19;H, 6.34;N, 6.49.
6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸マレイン酸塩
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6)δ0.51-0.64 (2H, m), 0.76 (2H, d, J = 8.0 Hz), 0.92 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.36 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.51-1.75 (3H, m), 1.76-1.90 (2H, m), 1.97-2.20 (2H, m), 3.03-3.63 (12H, m), 4.10 (2H, q, J = 7.0 Hz), 4.15-4.28 (1H, m), 4.59-4.80 (1H, m), 6.03 (2H, s), 6.93 (1H, s), 7.08-7.29 (2H, m), 7.30-7.52 (2H, m), 8.51 (1H, s).
細胞内cAMP濃度を指標としたヒトSSTR5アンタゴニスト活性の評価
細胞内cAMP濃度の測定は、HTRF cAMP dynamic 2 kit(Cisbio)を用いて実施した。アッセイバッファー(5 mM HEPES(pH7.5)(Invitrogen), 0.1% fatty-acid free BSA(Sigma), 500 μM IBMX(Wako)含有HBSS(Invitrogen))にて希釈した被検化合物を384ウェル白プレート(Greiner)に最終濃度が1 μMとなるように2 μL/wellずつ添加した。ヒトSSTR5遺伝子(Accession No. NM_001053)を安定発現したCHO(dhfr-)細胞の凍結ストックを37℃恒温槽にて融解し、継代培地(MEM alpha(Wako), 10% 透析血清(Gemini), 50 μg/mL gentamicin(Invitrogen)にて懸濁した。細胞懸濁液を遠心後、アッセイバッファーにて細胞を再懸濁し、約4,000 cells/wellとなるように各wellに2 μLずつ添加した。化合物と細胞を15分間インキュベーションした後、最終濃度0.1 nMのsomatostatin 28(Toray Research Center)と0.3 μMのforskolin(Wako)を含むアッセイバッファーを2 μL/wellずつ添加し、室温にて30分間インキュベーションした。cAMP-d2とanti-cAMP-cryptateを各3 μL/wellずつ添加し、室温で60分間静置した後、Multi-label reader Envision (PerkinElmer)を用いてfluorescence resonance energy transfer (FRET)強度を測定した。アッセイバッファーに任意の濃度のcAMPを添加したウェル群のFRET強度から作成した検量線を用い、被検化合物群を添加したウェルのFRET強度をcAMP濃度に換算した。化合物の阻害活性は、以下の式にて算出した。
阻害活性(%)=(C−B)/(A−B)×100
A:0.3 μM forskolinを添加したウェルから算出したcAMP濃度
B:0.3 μM forskolin, 0.1 nM somatostatin 28を添加したウェルから算出したcAMP濃度
C:0.3 μM forskolin, 0.1 nM somatostatin 28および1 μM 被検化合物を添加したウェルのcAMP濃度
マウスにおけるグルコース負荷試験
経口グルコース負荷試験は高脂肪食を与えた雄性C57BL6Jマウス(日本クレア株式会社)により実施した。8週齢のマウスは一晩絶食し、血漿グルコース値と体重に基づき別群(n=6)に分けた。 vehicle(0.5% (w/v) メチルセルロース)または実施例72の化合物(1 mg/kg) (vehicleに懸濁)を経口で動物に与え、グルコース(5 g/kg)を薬剤投与1時間後に負荷した。尾静脈から採血し、グルコース負荷0 (グルコース負荷直後)、10、30、60及び120分後の血中グルコース値(mg/dL)をACCU-CHEK (ロシュ社)により測定した。
マウスにおける抗糖尿病効果(1)
本試験では、雄性KK-Ay/Taマウス(日本クレア株式会社)2型糖尿病モデルを使用した。7週齢において、血液サンプルを尾静脈から8:00 amに採取し、糖化ヘモグロビン(GHb)値、血漿グルコース値、インスリン値、トリグリセリド値、及び体重に基づき動物を別群(n=8)に分けた。vehicle (0.5% (w/v)メチルセルロース)または実施例67の化合物(10 mg/kg) (vehicleに懸濁)を1日1回2週間、経口で与えた。2週間の処置後、GHbを自動分析機HLC-723G8 (東ソー、日本)により測定した。
マウスにおける抗糖尿病効果(2)
本試験では、雄性KK-Ay/Taマウス(日本クレア株式会社)2型糖尿病モデルを使用した。 7週齢において、血液サンプルを尾静脈から8:00 amに採取し、糖化ヘモグロビン(GHb)値、血漿グルコース値、インスリン値、トリグリセリド値、及び体重に基づき動物を別群(n=7)に分けた。実施例35の化合物はCE-2 diet(日本クレア株式会社)に混ぜて食餌により2週間投与した(0.03%(食餌中の化合物重量%))。2週間の処置後、GHbを自動分析機HLC-723G8 (東ソー、日本)により測定した。
1)実施例1の化合物 30 mg
2)微粉末セルロース 10 mg
3)乳糖 19 mg
4)ステアリン酸マグネシウム 1 mg
計 60 mg
1)、2)、3)および4)を混合して、ゼラチンカプセルに充填する。
1)実施例1の化合物 30 g
2)乳糖 50 g
3)トウモロコシデンプン 15 g
4)カルボキシメチルセルロースカルシウム 44 g
5)ステアリン酸マグネシウム 1 g
1000錠 計 140 g
1)、2)、3)の全量および30gの4)を水で練合し、真空乾燥後、整粒を行う。
この整粒末に14gの4)および1gの5)を混合し、打錠機により打錠する。このようにして、1錠あたり実施例1の化合物30mgを含有する錠剤1000錠を得る。
Claims (10)
- 式:
環Pが、ピリジンであり、Wがメチレンであり、該ピリジンは隣接する環とともに置換されていてもよいテトラヒドロナフチリジンを構成し、
環Aが、ピペリジン、アゼチジンまたはピロリジンであり、
環Bが、
(1)ハロゲン原子、C 3-10 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC 6-14 アリール基から選ばれる1ないし4個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環、または
(2)C 1-6 アルキル基、C 3-10 シクロアルキル基、C 1-6 アルコキシ基、ハロゲン原子で置換されていてもよいC 6-14 アリール基から選ばれる1ないし3個の置換基でそれぞれ置換されていてもよいピリジン、インドールまたはピラゾールであり、
R 1 が、水素原子またはCOOHであり、
R 2 が、水素原子、C 1-6 アルコキシ基で置換されていてもよいC 1-6 アルキル基、C 3-10 シクロアルキル基、またはCOOHであり、
R 1 およびR 2 は、どちらか一方がCOOHであり、
R 3 、R 4 、R 5 およびR 6 が水素原子である〕で表される化合物またはその塩。 - 6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-2',4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩。
- 6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩。
- 6-(1-((6-シクロプロピル-2,4'-ジフルオロ-3-イソプロポキシビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩。
- 6-(1-((6-シクロプロピル-3-エトキシ-2,4'-ジフルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-2-エチル-5-オキソ-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩。
- 6-(1-((2-シクロプロピル-5-エトキシ-4'-フルオロビフェニル-4-イル)メチル)ピペリジン-4-イル)-5-オキソ-2-プロピル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-カルボン酸またはその塩。
- 請求項1記載の化合物またはその塩を含有する医薬。
- ソマトスタチン受容体5拮抗剤である請求項7記載の医薬。
- 糖尿病の予防・治療剤である請求項7記載の医薬。
- 糖尿病の予防・治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはその塩の使用。
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