JP6409821B2 - 電動パワーステアリングの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリングを制御する制御装置に関する。
電動パワーステアリングを制御するための様々な制御技術が開発されてきている(特許文献1及び2を参照)。特許文献1は、運転者の操舵を補助するアシストトルクを演算するときの演算負荷を低減する技術を開示する。特許文献2は、適切なアシストトルクを出力するだけでなく、ハンドルへ伝達される振動を低減する機能を発揮する制御技術を開示する。
特開2016−580号公報 特開2016−22927号公報
図9は、車両に搭載されたステアリング機構の性能評価に利用されるグラフを示す。図9を参照して、ステアリング機構の性能評価が説明される。
図9のグラフの横軸は、操舵角(すなわち、ステアリングホイールの回転角)を表す。「0°」の操舵角は、車両が直進するときのステアリングホイールの回転位置を意味する。図9のグラフに関して、運転者は、「120°」だけステアリングホイールを回転している。ステアリングホイールは、「120°」の操舵角で保持された後、「0°」の操舵角に戻されている。
図9のグラフの縦軸は、上述のステアリングホイール操作の間に、運転者がステアリングホイールに与えることを要求される要求トルクを表す。図9のグラフは、2つの曲線FWC,RTCを示す。曲線FWCは、「0°」から「120°」への操舵角の変化の下での要求トルクの変化を表す。曲線RTCは、「120°」から「0°」への操舵角の変化の下での要求トルクの変化を表す。
曲線FWC,RTCの間での要求トルクの差は、「ヒステリシス」と称される。ヒステリシスは、ステアリング機構の性能を評価するための1つの指標として利用される。ヒステリシスが、「120°」の操舵角において過度に大きいならば、ステアリング機構の応答性は悪くなる。
上述の制御技術は、ヒステリシスの低減に取り組んでいない。上述の制御技術の下では、ヒステリシスの低減のために、様々な制御パラメータの変更が要求される。
本発明は、ヒステリシスの簡便な低減を可能にする制御技術を提供することを目的とする。
本発明の一局面に係る電動パワーステアリングの制御装置は、運転者がステアリングホイールを回転させたときにステアリングシャフトに生じた操舵トルクに対応する第1アシストゲインを決定するゲイン決定部と、前記ステアリングホイールの回転方向の変化に応じて、前記第1アシストゲインを調整し、第2アシストゲインを生成するゲイン調整部と、を備える。前記運転者が、前記ステアリングホイールを所定の回転位置へ回転させるときに前記運転者に要求される第1トルクと前記回転位置で前記ステアリングホイールを保持するのに前記運転者に要求される第2トルクとの間の差として定義されるヒステリシスが低減されるように、前記ゲイン調整部は、前記第2アシストゲインを生成する。前記第2アシストゲインは、以下の数式によって表される。前記ヒステリシスの調整量は、正の値である。
Figure 0006409821
上記構成によれば、ゲイン調整部は、運転者が、ステアリングホイールを所定の回転位置へ回転させるときに運転者に要求される第1トルクと回転位置でステアリングホイールを保持するのに運転者に要求される第2トルクとの間の差を低減するので、ヒステリシスは、適切に低減される。制御装置を設計する設計者は、ゲイン調整部の設定を変更し、電動パワーステアリングに適切なヒステリシス特性を簡便に与えることができる。制御装置を設計する設計者は、ヒステリシスの調整量を決定し、ヒステリシスを容易に低減することができる。
上記構成に関して、制御装置は、前記操舵トルクと前記ステアリングホイールの前記回転方向とを表す操舵信号を生成する信号生成部を更に備えてもよい。前記ゲイン調整部は、前記操舵トルクの向きと前記ステアリングホイールの前記回転方向が一致しているか否かを判定する判定部と、前記判定部が、前記操舵トルクの前記向きが前記ステアリングホイールの前記回転方向に一致していないと判定するときに、前記第2アシストゲインを生成する生成部と、を含んでもよい。
上記構成によれば、判定部が、操舵トルクの向きがステアリングホイールの回転方向に一致していないと判定するときに、生成部は、第2アシストゲインを生成するので、ゲイン決定部は、ステアリングホイールが所定の回転位置へ回転されるときに実行される演算処理と同じ演算処理を、ステアリングホイールが所定の回転位置から戻されるときにも実行することができる。したがって、制御装置の演算負荷は、過度に大きくならない。
上記構成に関して、制御装置は、操舵をアシストするアシストトルクを出力するモータと、前記アシストトルクを前記操舵トルクに応じて算出するトルク演算部と、を更に備えてもよい。前記ゲイン調整部は、前記第1アシストゲイン又は前記第2アシストゲインを選択的に出力ゲインとして前記トルク演算部へ出力するゲイン出力部を含んでもよい。前記生成部が、前記第2アシストゲインを生成すると、前記トルク演算部は、前記操舵トルクと、前記ゲイン出力部から前記出力ゲインとして出力された前記第2アシストゲインと、から前記アシストトルクを算出してもよい。前記判定部が、前記操舵トルクの前記向きが前記ステアリングホイールの前記回転方向に一致していると判定すると、前記トルク演算部は、前記操舵トルクと、前記ゲイン出力部から前記出力ゲインとして出力された前記第1アシストゲインと、から前記アシストトルクを算出してもよい。
上記構成によれば、判定部が、操舵トルクの向きがステアリングホイールの回転方向に一致していると判定すると、トルク演算部は、操舵トルクと、ゲイン出力部から出力ゲインとして出力された第1アシストゲインと、からアシストトルクを算出するので、モータは、ステアリングホイールを所定の回転位置に向けて回転する操作に適合したアシストトルクを出力することができる。生成部が、第2アシストゲインを生成すると、トルク演算部は、操舵トルクと、ゲイン出力部から出力ゲインとして出力された第2アシストゲインと、からアシストトルクを算出するので、モータは、ステアリングホイールを所定の回転位置から戻す操作に適合したアシストトルクを出力することができる。
上記構成に関して、制御装置は、前記アシストトルクに対応する電流を前記モータへ供給する電流供給部を更に備えてもよい。
上記構成によれば、電流供給部は、アシストトルクに対応する電流をモータへ供給するので、モータは、ステアリングホイールを所定の回転位置に向けて回転する操作及びステアリングホイールを所定の回転位置から戻す操作それぞれに適合したアシストトルクを出力することができる。
上述の制御装置は、ヒステリシスの簡便な低減を可能にする。
第1実施形態の制御装置の概念的なブロック図である。 ヒステリシスを表すグラフである。 第2実施形態の制御装置の概念図である。 第3実施形態の制御装置の概念的なブロック図である。 図4に示される制御装置のゲイン調整部が実行する処理を表す概略的なフローチャートである。 第4実施形態の制御装置の概念的なブロック図である。 図6に示される制御装置の記憶部に格納される例示的なデータを概念的に表すグラフである。 第5実施形態の制御装置の概念図である。 車両に搭載されたステアリング機構の性能評価に利用されるグラフを示す。
<第1実施形態>
本発明者等は、ステアリングホイールを所定の回転位置へ向けて回転させる操作及びステアリングホイールを所定の回転位置から戻す操作それぞれに対して適切なアシストゲインを出力する制御装置を開発した。第1実施形態において、例示的な制御装置が説明される。
図1は、第1実施形態の制御装置100の概念的なブロック図である。図1を参照して、制御装置100が説明される。
制御装置100は、ゲイン決定部110と、ゲイン調整部120と、を備える。操舵信号は、ゲイン決定部110と、ゲイン調整部120と、に入力される。操舵信号は、運転者がステアリングホイール(図示せず)を回転させたときにステアリングシャフト(図示せず)に生じた操舵トルクに関するトルク情報と、ステアリングホイールの回転方向に関する回転方向情報と、を含む。操舵信号は、操舵トルクとステアリングホイールの回転信号とを検出することができるトルクセンサ(図示せず)によって生成されてもよい。代替的に、操舵信号は、操舵トルクを検出するトルクセンサの出力信号とステアリングホイールの回転方向を検出する回転方向センサの出力信号との組み合わせであってもよい。本実施形態の原理は、操舵信号を生成するための特定の装置に限定されない。
操舵信号が、ゲイン決定部110に入力されると、ゲイン決定部110は、操舵信号に含まれるトルク情報を参照する。ゲイン決定部110は、トルク情報によって表される操舵トルクに対応する第1アシストゲインを決定する。ゲイン決定部110は、既知のアシストマップに関する様々な技術に基づいて、第1アシストゲインを決定してもよい。したがって、本実施形態の原理は、第1アシストゲインを決定するための特定の方法に限定されない。
ゲイン決定部110は、決定された第1アシストゲインを表す第1ゲイン信号を生成する。第1ゲイン信号は、ゲイン決定部110からゲイン調整部120へ出力される。
ゲイン調整部120は、操舵信号と第1ゲイン信号とを受け取る。ゲイン調整部120は、操舵信号に含まれる回転方向情報を参照し、ステアリングホイールの回転方向に変化が生じたか否かを判定する。ステアリングホイールの回転方向に変化があるならば、ゲイン調整部120は、第1ゲイン信号を処理し、第1アシストゲインとは異なる第2アシストゲインを表す第2ゲイン信号を生成する。他の場合には、ゲイン調整部120は、第1ゲイン信号の通過を許容してもよい。ゲイン調整部120は、第1ゲイン信号から第2ゲイン信号を生成するように設計されたプログラムであってもよいし、当該プログラムを実行する演算素子(たとえば、CPU(Central Processing Unit))であってもよい。
図2は、ヒステリシスを表すグラフである。図1及び図2を参照して、制御装置100が更に説明される。
図2のグラフの横軸は、操舵角(すなわち、ステアリングホイール(図示せず)の回転角)を表す。「0°」の操舵角(以下、「基準位置」と称される)は、車両が直進するときのステアリングホイールの回転位置を意味してもよい。代替的に、「基準位置」との用語に対して、他の定義が与えられてもよい。本実施形態の原理は、「基準位置」の用語の定義によっては何ら限定されない。
図2のグラフに関して、運転者は、基準位置から「X°(たとえば、120°)」だけステアリングホイールを回転している。ステアリングホイールは、「X°」の操舵角で保持された後、基準位置に戻されている。
図2のグラフの縦軸は、上述のステアリングホイール操作の間に、運転者がステアリングホイールに与えることを要求される要求トルクを表す。図2のグラフは、3つの曲線C1,C2,C3を示す。曲線C1は、「0°」から「X°」への操舵角の変化の下での要求トルクの変化を表す。曲線C2,C3は、「X°」から「0°」への操舵角の変化の下での要求トルクの変化を表す。
曲線C2は、ゲイン調整部120が動作する条件下で得られている。曲線C3は、ゲイン調整部120が動作しない条件下で得られている。
「X°」の操舵角において曲線C1によって表される要求トルクは、記号「T1」で表される。「X°」の操舵角において曲線C2によって表される要求トルクは、記号「T2」で表される。「X°」の操舵角において曲線C3によって表される要求トルクは、記号「T3」で表される。本実施形態において、第1トルクは、要求トルクT1によって例示される。回転位置は、「X°」の操舵角によって例示される。
要求トルクT1と要求トルクT3との差(すなわち、ヒステリシス)は、車両の搭載されたステアリング機構(図示せず)の機械的構造に主に依存する。一般的に、ステアリング機構の機械的な摩擦損失が大きいならば、要求トルクT1と要求トルクT3との差は大きくなる。
図2は、要求トルクT3と要求トルクT2との間の差分値を、記号「ΔT」で表す。ゲイン調整部120は、差分値ΔTの分だけ、ヒステリシスが低減されるように、第1ゲイン信号を処理し、第2アシストゲインを決定してもよい。
差分値ΔT(すなわち、ゲイン調整部120がヒステリシス特性に与える調整量)は、制御装置100を設計する設計者によって予め決定されてもよい。たとえば、設計者は、曲線C1,C3に相当するデータを取得し、ステアリング機構の機械的構造によって定まるヒステリシス特性を得てもよい。
図2に示されるグラフに関して、要求トルクT1と要求トルクT3との間の差は、非常に大きい。このことは、ステアリング機構が、ステアリングホイールに対する運転者の操作に素早く追従しないことを意味する。快適なステアリングホイール操作がもたらされるように(すなわち、要求トルクT1と、ステアリングホイールの操舵角を「X°」に保持するのに必要とされる最小のトルクと、の間の差が小さくなるように)、設計者は、差分値ΔTを決定することができる。ゲイン調整部120が、決定された差分値ΔTの分だけ、ステアリング機構の機械的構造によって定まる機械的なヒステリシスから差し引かれるように、設計者は、ゲイン調整部120が実行するプログラムを変更してもよい。この結果、設計者は、ゲイン決定部110を変更することなく、ヒステリシス特性を容易に変更することができる(すなわち、曲線C1,C2によって表されるヒステリシス特性を得ることができる)。本実施形態において、第2トルクは、ステアリングホイールの操舵角を「X°」に保持するのに必要とされる最小のトルクによって例示される。
<第2実施形態>
本発明者等は、第1実施形態に関連して説明された制御原理を、数学的モデルに基づき構築した。第2実施形態において、ヒステリシスを低減する制御に関する例示的な数学的モデルが説明される。
図3は、第2実施形態の制御装置100Aの概念図である。図1乃至図3を参照して、制御装置100Aが説明される。
制御装置100Aは、コントローラ101と、トルクセンサ200と、モータ300と、を備える。コントローラ101は、図1を参照して説明されたゲイン決定部110及びゲイン調整部120を含む。したがって、ゲイン決定部110及びゲイン調整部120に関する説明は、コントローラ101に援用されてもよい。
コントローラ101は、ゲイン決定部110及びゲイン調整部120の機能が得られるように設計されたプログラムを実行するCPUを含む演算回路であってもよい。演算回路は、プログラムが格納されたメモリといった他の様々な電子素子を含んでもよい。代替的に、コントローラ101は、PLD(Programmable Logic Device)やゲイン決定部110及びゲイン調整部120の機能が得られるように設計された他の演算要素であってもよい。本実施形態の原理は、コントローラ101に利用される特定の電子部品に限定されない。
トルクセンサ200は、図1を参照して説明された操舵信号を生成する。操舵信号は、トルクセンサ200からコントローラ101へ出力される。本実施形態において、信号生成部は、トルクセンサ200によって例示される。
モータ300は、コントローラ101の制御下で、アシストトルクを出力する。
図3は、制御装置100Aに加えて、ステアリング機構STMと、2つの前輪FWLと、フロントサブフレームFSFと、2つの懸架装置HDVと、を示す。トルクセンサ200は、ステアリング機構STMに取り付けられる。モータ300は、ステアリング機構STMに連結され、コントローラ101の制御下で、操舵をアシストする。
フロントサブフレームFSFは、車両の前部の最下部の骨組である。エンジン(図示せず)は、フロントサブフレームFSFにマウントされる。2つの懸架装置HDVそれぞれは、フロントサブフレームFSFとステアリング機構STMとに連結される。
ステアリング機構STMは、ステアリングホイールSTW、コラムシャフトCSFと、中間シャフトISFと、ピニオンラック機構PRMと、2つのタイロッドTRDと、減速機SRDと、を含む。コラムシャフトCSFは、ステアリングホイールSTWから下方に延び、中間シャフトISFに連結される。中間シャフトISFは、鉛直ロッドVRDと、2つのユニバーサルジョイントUJU,UJLと、を含む。鉛直ロッドVRDは、略鉛直に延びる。ユニバーサルジョイントUJUは、鉛直ロッドVRDの上端に取り付けられる。ユニバーサルジョイントUJUは、鉛直ロッドVRDの上端を、コラムシャフトCSFの下端に連結する。ユニバーサルジョイントUJLは、鉛直ロッドVRDの下端に取り付けられる。ユニバーサルジョイントUJLは、鉛直ロッドVRDの下端を、ピニオンラック機構PRMに連結する。
トルクセンサ200は、コラムシャフトCSFに取り付けられる。トルクセンサ200は、ステアリングホイールSTWの回転によってコラムシャフトCSFに生じた操舵トルクを検出する。加えて、トルクセンサ200は、ステアリングホイールSTWの回転方向を検出する。トルクセンサ200は、操舵トルクの大きさ及び向き並びにステアリングホイールSTWの回転方向を表す操舵信号を生成する。操舵信号は、トルクセンサ200からコントローラ101へ出力される。コントローラ101は、第1実施形態に関連して説明された制御原理に基づいて、モータ300を制御する。
トルクセンサ200と同様に、減速機SRDは、コラムシャフトCSFに取り付けられる。トルクセンサ200は、減速機SRDとステアリングホイールSTWとの間に位置する。
モータ300は、減速機SRDに連結される。モータ300が、コントローラ101の制御下で生成したアシストトルクは、減速機SRDに入力される。減速機SRDは、アシストトルクを所定の減速比で増幅し、コラムシャフトCSFを回転する。中間シャフトISFは、コラムシャフトCSFとともに回転する。
ピニオンラック機構PRMは、ピニオンPNNとラックRCKとを含む。ラックRCKは、2つの前輪FWLの間で略水平に延びる。ピニオンPNNは、ラックRCKに噛み合う。ピニオンPNNは、中間シャフトISFとともに回転する。この結果、ラックRCKは、2つの前輪FWL間で直線的に移動する。
2つのタイロッドTRDは、ラックRCKの両端からそれぞれ延びる。2つのタイロッドTRDは、2つの前輪FWLにそれぞれ連結される。加えて、2つのタイロッドTRDは、2つの懸架装置HDVにもそれぞれ連結される。ラックRCKの直線運動は、2つのタイロッドTRDを通じて、2つの前輪FWLに伝達される。この結果、2つの前輪FWLの向きが変えられる。
コラムシャフトCSFに生ずる総トルクは、ステアリングホイールSTWを回転する運転者がコラムシャフトCSFに与える操舵トルクと、モータ300がラックRCKを通じてコラムシャフトCSFに与えるアシストトルクと、の和として定義される。すなわち、コラムシャフトCSFに生ずる総トルクは、以下の数式によって定義される。
Figure 0006409821
コラムシャフトCSFに生ずる総トルクは、図1を参照して説明されたゲイン決定部110から出力される第1アシストゲインを用いて、以下の数式によって再定義される。
Figure 0006409821
上述の数式中のパラメータ「Th1」は、図2を参照して説明された要求トルクT1に相当する。
制御装置100Aを設計する設計者は、図1を参照して説明されたゲイン調整部120を起動させることなく、ステアリング機構STMのヒステリシス特性に関するデータ(たとえば、図2に示されるグラフ)を採ってもよい。得られたデータは、ステアリング機構STMの機械的特性(たとえば、摩擦損失)に主に起因する機械的なヒステリシスである。設計者は、得られたデータを参照し、ヒステリシス特性の調整量を決定してもよい。このとき、ヒステリシス特性の調整量は、以下の数式によって定義されてもよい。
Figure 0006409821
上述の数式中のパラメータ「ΔT」は、図2に示される差分値ΔTに相当する。上述の数式中のパラメータ「Th2」は、機械的ヒステリシスの不存在下において、ゲイン調整部120によって達成されるべき要求トルクを意味してもよい。パラメータ「ΔT」は、正の値である(すなわち、Th2>Th1)。パラメータ「ΔT」の値に相当するヒステリシスは、ステアリング機構STMの機械的ヒステリシスから差し引かれる。この結果、ヒステリシスは、減少する。
コラムシャフトCSFに生ずる総トルクは、パラメータ「Th2」と、ゲイン調整部120から出力される第2アシストゲインと、を用いて、以下の数式によって再定義される。
Figure 0006409821
上述の数式3及び5から、以下の等式が成立する。
Figure 0006409821
上述の等式から、第2アシストゲインは、以下の数式によって定義される。
Figure 0006409821
パラメータ「Th1」の値は、操舵信号に含まれるトルク情報によって決定される。ゲイン調整部120は、上述の数式を演算処理し、第2アシストゲイン(すなわち、パラメータ「Ka2」の値)を定めてもよい。
制御装置100Aを設計する設計者は、パラメータ「Th2」の値を、固定値として、ゲイン調整部120(図1を参照)に格納してもよい。代替的に、設計者は、パラメータ「Th2」の値を、パラメータ「Th1」の値に対応付けてもよい。この場合、ゲイン調整部120は、パラメータ「Th1」,「Th2」の対応関係に関する情報をルックアップテーブルとして格納してもよい。あるいは、ゲイン調整部120は、パラメータ「Th2」をパラメータ「Th1」の関数として記憶してもよい。
パラメータ「ΔT」は、正の値として定義されるので、制御装置100Aは、ステアリングホイールSTWの操舵角が「X°」に保持されているときのヒステリシスが減少するように、モータ300を制御することができる。
<第3実施形態>
設計者は、上述の実施形態に関連して説明された設計原理に基づいて、様々な制御装置を設計することができる。第3実施形態において、例示的な制御装置が説明される。
図4は、第3実施形態の制御装置100Bの概念的なブロック図である。図2乃至図4を参照して、制御装置100Bが説明される。上述の実施形態の説明は、上述の実施形態と同一の符号が付された要素に援用される。
第2実施形態と同様に、制御装置100Bは、トルクセンサ200と、モータ300と、を備える。第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
制御装置100Bは、コントローラ101Bを更に備える。第1実施形態と同様に、コントローラ101Bは、ゲイン決定部110を含む。第1実施形態の説明は、ゲイン決定部110に援用される。
コントローラ101Bは、ゲイン調整部120Bと、トルク演算部130と、電流供給部140と、を更に含む。第1ゲイン信号は、ゲイン決定部110からゲイン調整部120Bへ出力される。ステアリングホイールSTW(図3を参照)が、基準位置(すなわち、「0°」の操舵角:図2を参照)から「X°」の操舵角(図2を参照)へ回転されている間、ゲイン調整部120Bは、第1ゲイン信号の通過を許容する。このとき、トルク演算部130は、第1ゲイン信号を、ゲイン調整部120Bを通じて受け取ることができる。ゲイン調整部120Bは、ステアリングホイールSTW(図3を参照)が、「X°」の操舵角から基準位置に戻されている間、ゲイン調整部120Bは、第2実施形態に関連して説明された算出技術を用いて、第2アシストゲインを決定し、決定された第2アシストゲインを表す第2ゲイン信号を生成する。このとき、トルク演算部130は、第2ゲイン信号を、ゲイン調整部120Bから受け取ることができる。
操舵信号は、トルクセンサ200からトルク演算部130へ出力される。トルク演算部130は、ゲイン調整部120Bから出力された出力ゲイン(すなわち、第1アシストゲイン又は第2アシストゲイン)と、操舵信号に含まれるトルク情報と、を用いて、アシストトルクを算出する。例えば、トルク演算部130は、出力ゲインを、操舵信号によって表される操舵トルクに乗算し、アシストトルクを決定してもよい。アシストトルクを決定するための既知の様々な演算技術が、トルク演算部130の処理に適用可能である。したがって、本実施形態の原理は、トルク演算部130が実行する特定の演算処理に限定されない。
トルク演算部130は、出力ゲインと操舵トルクとからアシストトルクが算出されるように設計されるプログラムを実行するCPUや他の演算回路であってもよい。本実施形態の原理は、トルク演算部130として用いられる特定の演算素子に限定されない。
トルク演算部130は、決定されたアシストトルクを表すアシストトルク情報を生成する。アシストトルク情報は、トルク演算部130から電流供給部140へ出力される。
電流供給部140は、アシストトルク情報に基づいて、モータ300へ供給される電流の大きさを決定する。アシストトルクから電流値への変換処理は、モータ300の入出力特性に依存する。したがって、本実施形態の原理は、アシストトルクから電流値を算出するための特定の演算処理に限定されない。
電流供給部140は、決定された値の電流を、モータ300へ供給する。モータ300は、供給された電流に応じたアシストトルクを出力する。アシストトルクは、減速機SRD(図3を参照)へ入力される。電流供給部140は、電流を生成するように設計された電流生成回路であってもよい。電流生成回路は、アシストトルクから電流値への変換処理用に設計されたプログラムを実行するCPUや電力を出力する電源を含んでもよい。
ゲイン調整部120Bは、判定部121と、生成部122と、ゲイン出力部123と、を含む。操舵信号は、トルクセンサ200から判定部121へ出力される。第1ゲイン信号は、ゲイン決定部110から判定部121へ出力される。
判定部121は、運転者がコラムシャフトCSF(図3を参照)に与えた操舵トルクの向きにコラムシャフトCSFの回転方向が一致しているか否かを判定する。本実施形態において、ステアリングシャフトは、コラムシャフトCSFによって例示される。
たとえば、運転者が、ステアリングホイールSTWを時計回りに回転させているとき、操舵信号に含まれる回転方向情報は、「正」の値を表してもよい。一方、運転者が、ステアリングホイールSTWを反時計回りに回転させているとき、操舵信号に含まれる回転方向情報は、「負」の値を表してもよい。コラムシャフトCSFに生じた操舵トルクが、時計回りの方向であるならば、操舵信号に含まれるトルク情報は、「正」の値を表してもよい。一方、コラムシャフトCSFに生じた操舵トルクが、反時計回りの方向であるならば、操舵信号に含まれるトルク情報は、「負」の値を表してもよい。
操舵信号に関する上述の出力特性の下では、回転方向情報及びトルク情報によって表される値の符号が一致しているならば、判定部121は、操舵トルクの向きにコラムシャフトCSFの回転方向が一致していると判定することができる。回転方向情報及びトルク情報によって表される値の符号が一致していないならば、判定部121は、操舵トルクの向きにコラムシャフトCSFの回転方向が一致していないと判定することができる。
操舵トルクの向きにコラムシャフトCSFの回転方向が一致していると判定した判定部121は、第1ゲイン信号を、ゲイン出力部123へ出力する。第1ゲイン信号は、ゲイン出力部123からトルク演算部130へ、出力ゲインを表す信号として出力される。この場合、トルク演算部130は、第1ゲイン信号によって表される第1アシストゲインを用いて、アシストトルクを演算する。
操舵トルクの向きにコラムシャフトCSFの回転方向が一致していないと判定した判定部121は、第1ゲイン信号と操舵信号とを、生成部122へ出力する。生成部122は、第1ゲイン信号と操舵信号とを用いて、第2実施形態に関連して説明された演算技術に基づいて、第2アシストゲインを算出する。生成部122は、その後、第2アシストゲインを表す第2ゲイン信号を生成する。第2ゲイン信号は、ゲイン出力部123を通じて、生成部122からトルク演算部130へ出力される。この場合、トルク演算部130は、第2ゲイン信号によって表される第2アシストゲインを用いて、アシストトルクを演算する。
図5は、ゲイン調整部120Bが実行する処理を表す概略的なフローチャートである。図4及び図5を参照して、ゲイン調整部120Bが実行する処理が説明される。
(ステップS110)
判定部121は、第1ゲイン信号及び操舵信号の受信を待つ。判定部121が、第1ゲイン信号及び操舵信号の両方を受信するならば、ステップS120が実行される。他の場合には、ステップS110が繰り返される。
(ステップS120)
判定部121は、回転方向情報及びトルク情報によって表される値の符号が一致しているか否かを判定する。回転方向情報及びトルク情報によって表される値の符号が一致しているならば、ステップS130が実行される。他の場合には、ステップS140が実行される。
(ステップS130)
ゲイン出力部123は、出力ゲインを表す信号として、第1ゲイン信号を出力する。
(ステップS140)
生成部122は、第2実施形態に関連して説明された演算技術に基づいて、第2アシストゲインを算出する。生成部122は、その後、算出された第2アシストゲインを表す第2ゲイン信号を生成する。第2ゲイン信号の生成の後、ステップS150が実行される。
(ステップS150)
ゲイン出力部123は、出力ゲインを表す信号として、第2ゲイン信号を出力する。
<第4実施形態>
制御装置は、車速に適合するようにゲインを変更してもよい。第4実施形態において、車速に適合するゲインを生成する制御装置が説明される。
図6は、第4実施形態の制御装置100Cの概念的なブロック図である。図6を参照して、制御装置100Cが説明される。第3実施形態の説明は、第3実施形態と同一の符号が付された要素に援用される。
第3実施形態と同様に、制御装置100Cは、トルクセンサ200と、モータ300と、を備える。第3実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
制御装置100Cは、コントローラ101Cと、車速センサ400と、を更に備える。第3実施形態と同様に、コントローラ101Cは、ゲイン調整部120Bと、トルク演算部130と、電流供給部140と、を含む。第3実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
コントローラ101Cは、ゲイン決定部110Cを更に含む。ゲイン決定部110Cは、読取部111と、記憶部112と、を含む。車速センサ400は、車速パルスから車両の速度を判別する。車速センサ400は、判別された車両の速度を表す車速信号を生成する。車速信号は、車速センサ400から読取部111へ出力される。
記憶部112は、車速に対応する第1アシストゲインに関する情報を格納する。読取部111は、車速信号から車速を読み取る。読取部111は、読み取られた車速に対応する第1アシストゲインを記憶部112から読み出す。読取部111は、読み出された第1アシストゲインを表す第1ゲイン信号を生成する。第1ゲイン信号は、読取部111から判定部121へ出力される。記憶部112は、一般的なメモリ素子であってもよい。読取部111は、メモリ素子からのデータの読出処理並びに読み出されたデータから信号を生成する信号生成処理用に設計されたプログラムを実行するCPUや他の演算素子であってもよい。
図7は、記憶部112に格納される例示的なデータを概念的に表すグラフである。図3、図5乃至図7を参照して、記憶部112に格納されるデータが説明される。
図7のグラフの横軸は、トルクセンサ200から出力された操舵信号によって指示される操舵トルクを表す。図7のグラフの縦軸は、第1アシストゲインを表す。図7のグラフは、「10km/h」、「30km/h」、「80km/h」及び「150km/h」の車速に対応する4つの直線を示す。4つの直線それぞれは、操舵トルクと第1アシストゲインとの間の関係を表す。
車速が、「80km/h」であるとき、車速センサ400は、「80km/h」の車速を表す車速信号を生成する。車速信号は、車速センサ400から読取部111へ出力される。
トルクセンサ200は、コラムシャフトCSFに生じた操舵トルクを検出する。操舵トルクが、「8Nm」であるならば、トルクセンサ200は、「8Nm」の操舵トルクを表す操舵信号を生成する。操舵信号は、トルクセンサ200から読取部111へ出力される。
読取部111は、「80km/h」の車速及び「8Nm」の操舵トルクに対応する第1アシストゲインを記憶部112から読み出す。図7に関して、「80km/h」の車速及び「8Nm」の操舵トルクに対応する第1アシストゲインは、「5」である。読取部111は、「5」の値の第1アシストゲインを表す第1ゲイン信号を生成する。第1ゲイン信号は、判定部121へ出力される。
ゲイン調整部120Bは、第3実施形態に関連して説明された信号処理原理に基づいて、第1ゲイン信号を処理する。図5を参照して説明されたステップS120において、操舵トルクの向きが、ステアリングホイールSTW(図3を参照)の回転方向と一致していると判定部121が判定するならば、第1ゲイン信号は、ゲイン出力部123を通じて、判定部121からトルク演算部130へ出力される。ステップS120において、操舵トルクの向きが、ステアリングホイールSTW(図3を参照)の回転方向と一致していないと判定部121が判定するならば、第1ゲイン信号は、生成部122へ出力される。
生成部122は、第2実施形態に関連して説明された演算処理を実行し、第2アシストゲインを決定する。設計者が、生成部122が実行する演算プログラムにおいて、パラメータ「ΔT」(第2実施形態を参照)に、「2」の値を与えているならば、生成部122は、「6.3」の値の第2アシストゲインを算出することができる。生成部122は、決定された第2アシストゲインを表す第2ゲイン信号を生成する。第2ゲイン信号は、ゲイン出力部123を通じて、生成部122からトルク演算部130へ出力される。
<第5実施形態>
上述の実施形態に関連して説明された制御原理は、様々なステアリング機構の制御に利用可能である。第5実施形態において、ステアリング機構のピニオンに連結されたモータを有する例示的な制御装置が説明される。
図8は、第5実施形態の制御装置100Dの概念図である。図3及び図8を参照して、制御装置100Dが説明される。上述の実施形態の説明は、上述の実施形態と同一の符号が付された要素に援用される。
第4実施形態と同様に、制御装置100Dは、コントローラ101Cと、トルクセンサ200と、車速センサ400と、を備える。第4実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
図3と同様に、図8は、2つの前輪FWLと、フロントサブフレームFSFと、2つの懸架装置HDVと、を示す。第2実施形態の説明は、これらの要素に援用される。
図3は、ステアリング機構STNを更に示す。図3を参照して説明されたステアリング機構STMと同様に、ステアリング機構STNは、ステアリングホイールSTW、コラムシャフトCSFと、中間シャフトISFと、ピニオンラック機構PRMと、2つのタイロッドTRDと、を含む。ステアリング機構STMとは異なり、ステアリング機構STNは、減速機SRD(図3を参照)を有していない。
制御装置100Dは、モータ300Dを備える。モータ300Dは、ラックRCKに連結される。コントローラ101Cを設計する設計者は、ステアリング機構STNの機械的なヒステリシス特性に適合するように、パラメータ「ΔT」(第2実施形態を参照)を決定してもよい。ステアリング機構STNの機械的なヒステリシス特性が大きいならば、設計者は、パラメータ「ΔT」を正の値に設定してもよい。この場合、制御装置100Dは、ヒステリシスを低減することができる。
上述の様々な実施形態の原理は、車両に対する要求に適合するように、組み合わされてもよい。上述の様々な実施形態のうち1つに関連して説明された様々な特徴のうち一部が、他のもう1つの実施形態に関連して説明された制御装置に適用されてもよい。
上述の実施形態の原理は、様々な車両の設計に好適に利用される。
100,100A〜100D・・・・・・・・・・制御装置
110,110C・・・・・・・・・・・・・・・ゲイン決定部
120,120B・・・・・・・・・・・・・・・ゲイン調整部
121・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・判定部
122・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生成部
123・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゲイン出力部
130・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トルク演算部
140・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電流供給部
200・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・トルクセンサ
300,300D・・・・・・・・・・・・・・・モータ
CSF・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コラムシャフト
STW・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ステアリングホイール

Claims (4)

  1. 運転者がステアリングホイールを回転させたときにステアリングシャフトに生じた操舵トルクに対応する第1アシストゲインを決定するゲイン決定部と、
    前記ステアリングホイールの回転方向の変化に応じて、前記第1アシストゲインを調整し、第2アシストゲインを生成するゲイン調整部と、を備え、
    前記運転者が、前記ステアリングホイールを所定の回転位置へ回転させるときに前記運転者に要求される第1トルクと前記回転位置で前記ステアリングホイールを保持するのに前記運転者に要求される第2トルクとの間の差として定義されるヒステリシスが低減されるように、前記ゲイン調整部は、前記第2アシストゲインを生成し、
    前記第2アシストゲインは、以下の数式によって表され、
    前記ヒステリシスの調整量は、正の値である
    電動パワーステアリングの制御装置。
    Figure 0006409821
  2. 前記操舵トルクと前記ステアリングホイールの前記回転方向とを表す操舵信号を生成する信号生成部を更に備え、
    前記ゲイン調整部は、前記操舵トルクの向き及び前記ステアリングホイールの前記回転方向が一致しているか否かを判定する判定部と、前記判定部が、前記操舵トルクの前記向きが前記ステアリングホイールの前記回転方向に一致していないと判定するときに、前記第2アシストゲインを生成する生成部と、を含む
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 操舵をアシストするアシストトルクを出力するモータと、
    前記アシストトルクを前記操舵トルクに応じて算出するトルク演算部と、を更に備え、
    前記ゲイン調整部は、前記第1アシストゲイン又は前記第2アシストゲインを選択的に出力ゲインとして前記トルク演算部へ出力するゲイン出力部を含み、
    前記生成部が、前記第2アシストゲインを生成すると、前記トルク演算部は、前記操舵トルクと、前記ゲイン出力部から前記出力ゲインとして出力された前記第2アシストゲインと、から前記アシストトルクを算出し、
    前記判定部が、前記操舵トルクの前記向きが前記ステアリングホイールの前記回転方向に一致していると判定すると、前記トルク演算部は、前記操舵トルクと、前記ゲイン出力部から前記出力ゲインとして出力された前記第1アシストゲインと、から前記アシストトルクを算出する
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 記アシストトルクに対応する電流を前記モータへ供給する電流供給部を更に備える
    請求項3に記載の制御装置。
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