JP6409705B2 - 静電潜像現像用トナー - Google Patents

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Description

本発明は、静電潜像現像用トナーに関する。
耐ブロッキング性、耐フィルミング性及び低温定着性を両立するトナーとして、例えば、特許文献1に記載のトナーが提案されている。特許文献1には、少なくとも樹脂を含有するトナーコアと、トナーコアの表面に樹脂を被覆させて形成したシェルとを有するコアシェル構造のトナーが記載されている。特許文献1に記載のトナーは、シェルが少なくともスチレン系単量体とジエン系単量体とを用いて形成される共重合体を含有する。
特開2011−150229号公報
しかし、特許文献1に記載のトナーでは、トナーコアが含有する結着樹脂がスチレン−アクリル酸系樹脂1種であるため、定着可能温度域(コールドオフセットが発生しない温度からホットオフセットが発生しない温度までの温度域)が狭く十分な定着性を満たすことが困難であると考えられる。また、特許文献1に記載のトナーでは、耐フィルミング性及び耐ブロッキング性を得るには未だ不十分である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、耐フィルミング性、耐ブロッキング性及び定着性に優れる静電潜像現像用トナーを提供することを目的とする。
本発明の静電潜像現像用トナーは、複数のトナー粒子を含む。トナー粒子は、結着樹脂として、非晶性ポリエステル樹脂Aと、非晶性ポリエステル樹脂Bと、結晶性ポリエステル樹脂Cとを含む。非晶性ポリエステル樹脂Aの軟化点TAと、非晶性ポリエステル樹脂Bの軟化点TBと、結晶性ポリエステル樹脂Cの軟化点TCとが下記の数式(1)及び(2)を満たす。CuKα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θが19°以上25°以下の範囲に2以上のピークを有する。2以上のピークのうち最も大きい強度を有するピークを第1ピークと表し、2以上のピークのうち2番目に大きい強度を有するピークを第2ピークと表す場合に、第1ピーク及び第2ピークのうち、高角度側に位置するピークの強度PHと、低角度側に位置するピークの強度PLとが、下記の数式(3)を満たす。
1.30≦ TA/TB ≦1.60・・・(1)
0.90≦ TC/TB ≦1.10・・・(2)
1.00≦ PL/PH ≦2.00・・・(3)
本発明によれば、耐フィルミング性、耐ブロッキング性及び定着性に優れる静電潜像現像用トナーを提供することができる。
本発明の実施形態に係る静電潜像現像用トナーに含まれるトナー粒子の断面を、走査型プローブ電子顕微鏡(SPM)により撮影した画像である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明は、以下の実施形態に何ら限定されず、本発明の目的の範囲内で、適宜変更を加えて実施できる。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合があるが、発明の要旨を限定しない。
本実施形態に係る静電潜像現像用トナー(以下、単に「トナー」と記載することがある)は、多数のトナー粒子から構成される粉体である。本実施形態に係るトナーに含まれるトナー粒子は、シェル層を有してもよい。本実施形態に係るトナーに含まれるトナー粒子の表面には、外添剤が付着してもよい。なお、必要がなければ外添剤を割愛してもよい。以下、外添剤が付着する前のトナー粒子を、トナー母粒子と記載することがある。本実施形態に係るトナーは、例えば、電子写真装置(画像形成装置)で用いることができる。
画像形成装置では、トナーを含む現像剤を用いて静電潜像を現像する。例えば、画像形成装置が中間転写方式を採用する場合、現像工程では、感光体に形成された静電潜像に、帯電したトナーを付着させ、トナー像を形成する。そして、続く転写工程では、感光体上のトナー像を中間転写体(例えば、中間転写ベルト)に転写した後、さらに中間転写体上のトナー像を記録媒体(例えば、紙)に転写する。その後、トナーを加熱して、記録媒体にトナーを定着させる。これにより、記録媒体に画像が形成される。例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの4色のトナー像を重ね合わせることで、フルカラー画像を形成することができる。
本実施形態に係るトナーは、次に示す構成(A)及び(B)を有する。
構成(A):トナー粒子は結着樹脂として、非晶性ポリエステル樹脂Aと、非晶性ポリエステル樹脂Bと、結晶性ポリエステル樹脂Cとを含む。非晶性ポリエステル樹脂Aの軟化点TAと、非晶性ポリエステル樹脂Bの軟化点TBと、結晶性ポリエステル樹脂Cの軟化点TCとが下記の数式(1)及び(2)を満たす。
1.30≦ TA/TB ≦1.60・・・(1)
0.90≦ TC/TB ≦1.10・・・(2)
構成(B):CuKα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θが19°以上25°以下の範囲に2以上のピークを有する。上記2以上のピークのうち最も大きい強度を有するピークを第1ピークと表し、上記2以上のピークのうち2番目に大きい強度を有するピークを第2ピークと表す場合に、第1ピーク及び第2ピークのうち、高角度側に位置するピーク(以下、高角度ピークと記載することがある)の強度PHと、低角度側に位置するピーク(以下、低角度ピークと記載することがある)の強度PLとが、下記の数式(3)を満たす。
1.00≦ PL/PH ≦2.00・・・(3)
なお、結着樹脂は、非晶性ポリエステル樹脂Aと、非晶性ポリエステル樹脂Bと、結晶性ポリエステル樹脂Cとから実質的に構成されてもよい。また、トナー粒子は、結着樹脂としてさらに他の樹脂を含んでもよい。他の樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。結着樹脂として用いることのできる熱可塑性樹脂の好適な例としては、ポリエステル樹脂、スチレン系樹脂、アクリル酸系樹脂、オレフィン系樹脂(より具体的には、ポリエチレン樹脂又はポリプロピレン樹脂等)、ビニル樹脂(より具体的には、塩化ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ビニルエーテル樹脂、又はN−ビニル樹脂等)、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、スチレン−アクリル酸系樹脂、又はスチレン−ブタジエン系樹脂が挙げられる。これらのうち、ポリエステル樹脂が、非晶性ポリエステル樹脂Aと、非晶性ポリエステル樹脂Bと、結晶性ポリエステル樹脂Cとの相溶性に優れるため、特に好ましい。
他の樹脂がポリエステル樹脂である場合、例えば、トナー粒子は結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂を2種以上含んでもよい。トナー粒子が結着樹脂として結晶性ポリエステル樹脂を2種以上含む場合、2種以上の結晶性ポリエステル樹脂のうち、トナー粒子において最も含有量の多い樹脂を結晶性ポリエステル樹脂Cとする。また、結着樹脂が非晶性ポリエステル樹脂を3種以上含んでもよい。トナー粒子が結着樹脂として非晶性ポリエステル樹脂を3種以上含む場合、3種以上の非晶性ポリエステル樹脂のうち、トナー粒子において含有量の最も多い順から選択される2つの樹脂を非晶性ポリエステル樹脂A及び非晶性ポリエステル樹脂Bとする。
軟化点(具体的には、TA、TB及びTC)は、高化式フローテスター(株式会社島津製作所製「CFT−500D」)により得たS字カーブに基づいて求めることができる。軟化点の測定方法の詳細は後述する。
X線回折スペクトルは、X線回折装置(株式会社リガク製「RINT(登録商標)1100」)により測定することができる。得られたX線回折スペクトルから、ブラッグ角2θが19°以上25°以下の範囲に第1ピーク及び第2ピークを有することを確認できる。X線回折スぺクトルの測定方法の詳細は、後述する。また、得られたX線回折スペクトルから、高角度ピークの強度PHと、低角度ピークの強度PLとが求められる。そして、PHとPLとが数式(3)を満たすことを確認できる。
構成(A)を有するトナーは、軟化点の異なる2種の非晶性ポリエステル樹脂を含む。こうした非晶性ポリエステル樹脂を含むトナーの定着可能温度域は広くなる傾向にある。また、構成(A)を有するトナーでは、比率TA/TBが1.30以上である。こうした1.30以上の比率TA/TBを有するトナーの定着可能温度域は広くなる傾向にある。構成(A)を有するトナーは、定着不良(より具体的には、コールドオフセット又はホットオフセットのようなオフセット)が発生しにくく、定着性に優れると考えられる。
構成(A)を有するトナーでは、比率TA/TBが1.60以下である。こうした1.60以下の比率TA/TBを有するトナーでは、結着樹脂中での非晶性ポリエステル樹脂と非晶性ポリエステル樹脂との相溶性が低下しにくく、結晶性ポリエステル樹脂の分散性が低下しにくい傾向にある。このため、構成(A)を有するトナーでは、トナー粒子の表面における結晶性ポリエステル樹脂の偏在が起きにくくなると考えられる。また、構成(A)を有するトナーでは、トナー粒子中における結晶性ポリエステル樹脂の凝集が起きにくくなると考えられる。
構成(A)を有するトナーは、耐ブロッキング性に優れると考えられる。そして、トナーの定着性及び耐ブロッキング性の両立を図るためには、比率TA/TBは1.30以上1.56以下であることが好ましい。
構成(A)を有するトナーは、比率TC/TBが0.90以上1.10以下である。こうした比率TC/TBを有するトナーでは、結晶性ポリエステル樹脂と非晶性ポリエステル樹脂との間で、定着温度に対する感度(定着温度に加熱されてから溶け始めるまでに要する時間)の差が大きくなり過ぎず、トナーの溶融が促進され易い傾向にある。このため、構成(A)を有するトナーは、定着性(特に、低温定着性)に優れると考えられる。
構成(B)は、トナーの定着性の向上に有益である。発明者は、高角度ピークの強度PHに対する低角度ピークの強度PLの比率(PL/PH)を1.00以上2.00以下にすることで、定着性及び耐ブロッキング性に優れるトナーが得られることを見出した。高角度ピークは、結晶性ポリエステル樹脂(例えば、結晶性ポリエステル樹脂C)に由来すると考えられる。低角度ピークは、結晶性ポリエステル樹脂(例えば、結晶性ポリエステル樹脂C)と非晶性ポリエステル樹脂(例えば、非晶性ポリエステル樹脂A及び非晶性ポリエステル樹脂B)との混在部分に由来すると考えられる。
構成(A)を有するトナーでは、トナー粒子の表面における結晶性ポリエステル樹脂の偏在が起きにくくなると考えられる。また、構成(A)を有するトナーでは、トナー粒子中における結晶性ポリエステル樹脂の凝集が起きにくくなると考えられる。このため、構成(A)を有するトナーは、帯電安定性、及び耐フィルミング性も優れる傾向にある。
トナーの耐ブロッキング性、耐フィルミング性、及び帯電安定性をさらに向上させるためには、結晶性ポリエステル樹脂Cの結晶状態及び分散状態を制御することが好ましい。具体的には、トナーが、上記構成(A)及び(B)に加え、以下の構成(C)をさらに有することが好ましい。
構成(C):結晶性ポリエステル樹脂Cは、結着樹脂中においてドメインとして存在する。結着樹脂中のドメインの個数基準の分散径分布において、分散径の小さい方から累計して99個数%目のドメインの分散径は、1.0μm以下である。
結晶性ポリエステル樹脂Cが結着樹脂中でドメインとして存在することは、トナー粒子の断面のSPM画像により確認することができる。このSPM画像は、走査型プローブ顕微鏡(例えば、株式会社日立ハイテクサイエンス製「SPI3800N(プローブステーション)」及び「SPA400(多機能型ユニット)」)を用いて得ることができる。図1を参照して、構成(C)について説明する。図1に示す画像は、本実施形態に係るトナーに含まれるトナー粒子の断面を、走査型プローブ電子顕微鏡(SPM)により撮影した画像である。図1のSPM画像中、明度の比較的高い領域(例えば、符号Cの示す領域)は、結晶性ポリエステル樹脂Cを示す。明度の比較的低い領域は、非晶性ポリエステル樹脂A及びBを示す。さらに、得られたSPM画像からドメインの分散径を測定することができる。ここで、分散径はSPM画像中でのドメインの最大長である。得られた複数の分散径から個数基準の分散径分布を作成し、99個数%目のドメインの分散径を求めることができる。ドメインの分散径の測定方法の詳細は、後述する。
99個数%目のドメインの分散径が1.0μm以下であると、トナー粒子中での結晶性ポリエステル樹脂Cの凝集、及びトナー粒子の表面での結晶性ポリエステル樹脂Cの偏在が抑制される傾向にある。このため、構成(C)を有するトナーは、長時間の印刷においても、耐ブロッキング性、及び帯電安定性に優れると考えられる。99個数%目のドメインの分散径は、0.28μm以上0.59μm以下であることがより好ましく、0.35μm以上0.53μm以下であることがさらに好ましい。99個数%目のドメインの分散径を制御する方法としては、例えば、溶融し混練した後に得られたトナーコアに熱処理を施し、トナーコア中のドメインを結晶成長させる方法が挙げられる。
トナーの耐ブロッキング性、又は帯電安定性をさらに向上させるためには、トナーは、上記構成(A)及び(B)に加え、以下の構成(D)をさらに有することが好ましい。
構成(D):強度PLと強度PHとが、数式(4)を満たす。
1.21≦ PL/PH ≦1.73・・・(4)
トナーの定着性をさらに向上させるためには、トナーは、上記構成(A)及び(B)に加え、以下の構成(E)をさらに有することが好ましい。
構成(E):軟化点TBと軟化点TCとが、数式(5)を満たす。強度PLと強度PHとが、数式(6)を満たす。
1.00≦ TC/TB ≦1.10・・・(5)
1.55≦ PL/PH ≦1.69・・・(6)
トナーは、1成分現像剤として使用してもよい。また、トナーを所望のキャリアと混合して2成分現像剤を調製して使用してもよい。
以下、トナー粒子について説明する。なお、アクリル及びメタクリルを包括的に「(メタ)アクリル」と総称する場合がある。また、化合物名の後に「系」を付けて、化合物及びその誘導体を包括的に総称する場合がある。化合物名の後に「系」を付けて重合体名を表す場合には、重合体の繰返し単位が化合物又はその誘導体に由来することを意味する。
[1.トナー粒子]
トナー粒子は、結着樹脂を含む。トナー粒子は、結着樹脂に加え、内添剤(例えば、着色剤、離型剤、電荷制御剤、又は磁性粉)、又は外添剤を含んでもよい。以下、結着樹脂、着色剤、離型剤、電荷制御剤、磁性粉及び外添剤について説明する。
(1−1.結着樹脂)
結着樹脂は、非晶性ポリエステル樹脂Aと、非晶性ポリエステル樹脂Bと、結晶性ポリエステル樹脂Cとを含む。
<1−1−1.結晶性ポリエステル樹脂C>
結晶性ポリエステル樹脂Cは、例えば、アルコール成分とカルボン酸成分との縮重合又は共縮重合によって得られる。アルコール成分としては2価又は3価以上のアルコールを使用できる。2価又は3価以上のアルコール成分の具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジ1,2−プロパンジオール、ポリエチレングリコール、ポリ1,2−プロパンジオール、又はポリテトラメチレングリコールのようなジオール類;ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレンビスフェノールA、又はポリオキシプロピレンビスフェノールAのようなビスフェノール類;ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、又は1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンのような3価以上のアルコール類が挙げられる。
これらのアルコール成分の中では、ポリエステル樹脂の結晶化を促進しやすいため、炭素原子数2以上8以下の脂肪族ジオールが好ましく、炭素原子数が2以上8以下であるα,ω−アルカンジオールがより好ましく、1,4−ブタンジオール、又は1,6−ヘキサンジオールがさらに好ましい。
結晶性ポリエステル樹脂Cを得るためには、アルコール成分中の炭素原子数2以上10以下の脂肪族ジオールの割合が80モル%以上であることが好ましく、90モル%以上であることがより好ましい。同様に、アルコール成分に最も多量に含まれる成分(単一の化合物)の含有量が70モル%以上であることが好ましく、90モル%以上であることがより好ましく、100モル%であることが最も好ましい。
カルボン酸成分としては2価又は3価以上のカルボン酸を使用できる。2価又は3価以上のカルボン酸成分の具体例としては、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、アルキルコハク酸又はアルケニルコハク酸(例えば、n−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、又はイソドデセニルコハク酸)のような2価カルボン酸;1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、又はエンポール三量体酸のような3価以上のカルボン酸が挙げられる。これらの2価又は3価以上のカルボン酸成分は、カルボン酸ハライド、カルボン酸無水物、又は低級アルキルエステルのようなエステル形成性誘導体に変形して用いてもよい。ここで、「低級アルキル」とは、炭素原子数が1以上6以下であるアルキル基を意味する。
これらのカルボン酸成分の中では、ポリエステル樹脂の結晶化を促進しやすいことから、炭素原子数2以上16以下の脂肪族ジカルボン酸が好ましく、炭素原子数が2以上16以下であるα,ω−アルカンジカルボン酸がより好ましい。また、カルボン酸成分には、さらに1価のカルボン酸を含んでもよい。1価のカルボン酸としては、例えば、ステアリン酸が挙げられる。
結晶性ポリエステル樹脂Cを得るためには、カルボン酸成分中の炭素原子数2以上16以下の脂肪族ジカルボン酸が70モル%以上であることが好ましく、90モル%以上であることがより好ましい。同様に、カルボン酸成分に最も多量に含まれる成分(単一の化合物)の含有量が70モル%以上であることが好ましく、90モル%以上であることがより好ましく、100モル%であることが最も好ましい。
なお、本明細書において「結晶性ポリエステル樹脂」に示すような「結晶性」とは、示差走査熱量測定(DSC)において、階段状の吸熱変化ではなく、明確な吸熱ピークを有することを示す。具体的には、「結晶性」とは、昇温速度10℃/分で測定した際の吸熱ピークの半値幅が15℃以下であることを意味する。一方、吸熱ピークの半値幅が15℃を超えるポリエステル樹脂、又は明確な吸熱ピークが認められないポリエステル樹脂は、非晶性(非晶質)であることを意味する。
また、走査型プローブ顕微鏡(例えば、株式会社日立ハイテクサイエンス製「SPI3800N(プローブステーション)、SPA400(多機能型ユニット)」)を用いて、トナー粒子の断面の硬さを測定することで、結晶性樹脂であることを簡単に確認できる。トナー粒子の断面の硬さを測定した場合に、比較的柔らかい領域を結晶性ポリエステル樹脂Cの存在する領域と確認できる。また、比較的硬い領域を、結晶性ポリエステル樹脂Cと、非晶性ポリエステル樹脂Aと、非晶性ポリエステル樹脂Bとが混在する領域と確認できる。
結晶性ポリエステル樹脂Cの含有量は、トナー粒子100質量部に対して1質量部以上15質量部以下であることが好ましく、5質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。結晶性ポリエステル樹脂の含有量が1質量部以上15質量部以下であると、トナーの低温定着性が向上し、かつトナーが負に帯電しにくくなる。
<1−1−2.非晶性ポリエステル樹脂A及びB>
非晶性ポリエステル樹脂について説明する。非晶性ポリエステル樹脂を調製する場合、得られるポリエステル樹脂の結晶化を抑制する必要がある。ポリエステル樹脂の結晶化抑制方法は、特に限定されないが、一般的な結晶化抑制方法として、例えば以下の方法(1)〜(3)が挙げられる。
方法(1):結晶性ポリエステル樹脂の結晶化を促進するアルコール及びカルボン酸を少量だけ使用するか、使用しない方法。
方法(2):アルコール、及びカルボン酸として、それぞれ2種以上の化合物を使用する方法。
方法(3):ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物のようなアルコール又は、アルキル置換コハク酸のようなカルボン酸を使用して結晶化を抑制する方法。
これらの結晶化抑制方法の中では、単量体の種類が少なく非晶性ポリエステル樹脂の調製が容易であることから、方法(3)がより好ましい。方法(3)では、アルコール(例えば、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物)及びカルボン酸(例えば、アルキル置換コハク酸)の使用量を増やすほど結晶化を抑制しやすい。しかし、これらの単量体の使用量は、得られるポリエステルの結晶性指数と、他の物性とを考慮して、適宜調整されることが好ましい。なお、非晶性ポリエステル樹脂は単独で使用されてもよく、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。
非晶性ポリエステル樹脂の含有量は、トナー粒子100質量部に対して75質量部以上90質量部以下であることが好ましく、80質量部以上85質量部以下であることがより好ましい。
(1−2.内添剤)
<1−2−1.着色剤>
トナー粒子は、着色剤を含んでいてもよい。着色剤としては、例えば、トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。着色剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましく、3質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
トナー粒子は、黒色着色剤を含有していてもよい。黒色着色剤の例としては、カーボンブラックが挙げられる。また、黒色着色剤は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤を用いて黒色に調色された着色剤であってもよい。
トナー粒子は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、又はシアン着色剤のようなカラー着色剤を含有していてもよい。
イエロー着色剤の例としては、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、又はアリールアミド化合物が挙げられる。イエロー着色剤の好適な例としては、C.I.ピグメントイエロー(3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、又は194)、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、又はC.I.バットイエローが挙げられる。
マゼンタ着色剤の例としては、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、又はペリレン化合物が挙げられる。マゼンタ着色剤の好適な例としては、C.I.ピグメントレッド(2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、又は254)が挙げられる。
シアン着色剤の例としては、銅フタロシアニン化合物、アントラキノン化合物、又は塩基染料レーキ化合物が挙げられる。シアン着色剤の好適な例としては、C.I.ピグメントブルー(1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、又は66)、フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、又はC.I.アシッドブルーが挙げられる。
<1−2−2.離型剤>
トナー粒子は、離型剤を含有していてもよい。離型剤は、例えばトナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の使用量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましく、5質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
離型剤の好適な例としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、又はフィッシャートロプシュワックスのような脂肪族炭化水素系ワックス;酸化ポリエチレンワックス又は酸化ポリエチレンワックスのブロック共重合体のような脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物;キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、又はライスワックスのような植物系ワックス;みつろう、ラノリン、又は鯨ろうのような動物系ワックス;オゾケライト、セレシン、又はペトロラタムのような鉱物系ワックス;モンタン酸エステルワックス又はカスターワックスのような脂肪酸エステルを主成分とするワックス類;脱酸カルナバワックスのような、脂肪酸エステルの一部又は全部が脱酸化したワックスが挙げられる。
なお、結着樹脂と離型剤との相溶性を改善するために、相溶化剤をトナー粒子に添加してもよい。
<1−2−3.電荷制御剤>
トナー粒子は、電荷制御剤を含んでいてもよい。電荷制御剤は、例えば、トナーの帯電安定性又は帯電立ち上がり性を向上させる目的で使用される。トナーの帯電立ち上がり性は、短時間で所定の帯電レベルにトナーを帯電可能か否かの指標になる。また、トナーコアに負帯電性の電荷制御剤を含ませることで、トナーコアのアニオン性を強めることができる。
<1−2−4.磁性粉>
トナー粒子は、磁性粉を含んでいてもよい。磁性粉の例としては、鉄(より具体的には、フェライト又はマグネタイト等)、強磁性金属(より具体的には、コバルト又はニッケル等)、鉄及び/又は強磁性金属を含む化合物(より具体的には、合金等)、強磁性化処理(より具体的には、熱処理等)が施された強磁性合金、又は二酸化クロムが挙げられる。
(1−3.外添剤)
トナー粒子は、外添剤をさらに有してもよい。外添剤としては、例えば、金属酸化物(より具体的には、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、又はチタン酸バリウム等)の微粒子、又はシリカの微粒子が挙げられる。例えば、カップリング剤により外添剤の表面改質(より具体的には、疎水化処理、又は正帯電処理等)をしてもよい。
外添剤の個数平均一次粒子径は、0.01μm以上1.0μm以下であることが好ましい。外添剤の使用量は、トナー母粒子100質量部に対して0.5質量部以上10質量部以下であることが好ましく、1質量部以上5質量部以下であることがより好ましい。
[2.トナーの製造方法]
次に、トナーの製造方法を説明する。トナーの製造方法は、特に限定されないが、本実施形態に係るトナーの好適な製造方法について説明する。トナーの製造法は、例えば、トナー母粒子作製工程と、外添工程を含む。
(2−1.トナー母粒子作製工程)
トナー母粒子作製工程は、例えば、結着樹脂と内添剤とを含むトナー母粒子を作製する工程である。トナー母粒子作製工程は、結着樹脂中に、内添剤(例えば、着色剤、電荷制御剤、又は離型剤)を良好に分散できれば特に制限されず、公知の方法を適宜採用できる。公知の方法としては、例えば、溶融混練法、凝集法が挙げられる。
溶融混練法によるトナー母粒子作製工程は、例えば、混合工程と混練工程とを含む。混合工程は、結着樹脂と内添剤とを混合して混合物を得る工程である。混練工程は、得られた混合物を溶融しながら混練し、混練物を得る工程である。溶融混練法によるトナー母粒子作製工程は、さらに、粉砕工程と分級工程とを含んでもよい。粉砕工程は、得られた混練物を粉砕する工程である。分級工程は、粉砕した混練物を分級して、所望の粒子径のトナー粒子を得る工程である。トナー母粒子の生産性又は内添剤の分散性の観点から、溶融混練法が好ましい。
(2−2.外添工程)
外添工程は、トナー母粒子の表面に外添剤を付着させる工程である。外添剤を付着させる好適な方法としては、外添剤がトナー母粒子の表面に埋没しないような条件で、混合機(例えば、FMミキサー、ナウターミキサー(登録商標))を用いて、トナー母粒子と外添剤とを混合する方法が挙げられる。
以下、実施例について説明する。表1及び表2に、実施例1〜7のトナー、及び比較例1〜6のトナー(各々静電潜像現像用トナー)を各々示す。なお、ピーク強度は、X線回折ピークのピーク強度(cps)を示す。分散径は、結着樹脂中の結晶性ポリエステル樹脂Cの分散径を示す。
実施例1
(トナー母粒子の作製)
結着樹脂として非晶性樹脂A−1(花王株式会社製「タフトン(登録商標)K−1001」、非晶性ポリエステル樹脂、TA=125℃)40質量部と、非晶性樹脂B−1(花王株式会社製「タフトン(登録商標)K−2001」、非晶性ポリエステル樹脂、TB=80℃)40質量部と、結晶性樹脂C−1(花王株式会社製「タフトン(登録商標)A−1006」、結晶性ポリエステル樹脂、TC=80℃)10質量部と、着色剤(大日精化工業株式会社製「ECR−101」)5質量部と、カルナバワックス(加藤洋行株式会社「特製カルナバ1号」)5質量部とを、FMミキサー(日本コークス株式会社製「FM−20B」)を用いて、回転数2400rpmで180秒間混合した。得られた混合物を、二軸押出機(株式会社池貝製「PCM−30」)を用いて、材料供給速度5kg/時、軸回転数150rpm、及びシリンダー温度150℃の条件にて溶融し、混練した。得られた混練物を冷却した後、混練物を粉砕機(ホソカワミクロン株式会社製「ロートプレックス(登録商標)16/8型」)で粗粉砕した。次いで、得られた粗粉砕物を衝突板式粉砕機(日本ニューマチック工業株式会社製「超音波ジェットミルI型」)で微粉砕した。次いで、得られた粗粉砕物を粉砕機(フロイント・ターボ株式会社製「ターボミル」)で微粉砕した。続けて、得られた微粉砕物を分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェットEJ−LABO型」)で分級して、トナー母粒子を得た。得られたトナー母粒子の体積中位径(D50)は8.0μmであった。
得られたトナー母粒子100質量部と、シリカ(日本アエロジル株式会社製「REA90」)0.5質量部とを、10LのFMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて、5分間混合して外添剤を付着させた。その後、200メッシュ(目開き75μm)の篩を用いてトナーを篩別し、実施例1のトナーを得た。
実施例2
非晶性樹脂B−1(40質量部)の代わりに、非晶性樹脂B−2(花王株式会社製「タフトン(登録商標)K−2133」、非晶性ポリエステル樹脂、TB=96℃、40質量部)を使用し、結晶性樹脂C−1(10質量部)の代わりに、結晶性樹脂C−2(花王株式会社製「タフトン(登録商標)A−1011」、結晶性ポリエステル樹脂、TC=88℃、10質量部)を使用した以外は実施例1のトナーの製造方法と同様にして、実施例2のトナーを得た。
実施例3
結晶性樹脂C−1(10質量部)の代わりに、結晶性樹脂C−2(10質量部)を使用した以外は実施例1のトナーの製造方法と同様にして、実施例3のトナーを得た。
実施例4
非晶性樹脂A−1(40質量部)の代わりに、非晶性樹脂A−2(花王株式会社製「タフトン(登録商標)K−1003」、非晶性ポリエステル樹脂、TA=140℃、40質量部)を使用以外は実施例2のトナーの製造方法と同様にして、実施例4のトナーを得た。
実施例5
結晶性樹脂C−2(10質量部)の代わりに、結晶性樹脂C−3(花王株式会社製「タフトン(登録商標)A−1018」、結晶性ポリエステル樹脂、TC=95℃、10質量部)を使用した以外は実施例4のトナーの製造方法と同様にして、実施例5のトナーを得た。
実施例6
非晶性樹脂A−1(40質量部)、非晶性樹脂B−1(40質量部)、結晶性樹脂C−1(10質量部)の代わりに、それぞれ非晶性樹脂A−1(42.5質量部)、非晶性樹脂B−1(42.5質量部)、結晶性樹脂C−1(5質量部)を使用し、トナー母粒子の分級後で外添前に乾燥機(株式会社アーステクニカ製「ハイスピードバキュームドライヤー」)を用いて、設定温度50℃、8時間で熱処理を加えた以外は、実施例1のトナーの製造方法と同様にして、実施例6のトナーを得た。
実施例7
トナー母粒子の分級後で外添前に、乾燥機(株式会社アーステクニカ製「ハイスピードバキュームドライヤー」)を用いて、設定温度50℃、8時間で熱処理を加えた以外は、後述する比較例6のトナーの製造方法と同様にして、実施例7のトナーを得た。
比較例1
非晶性樹脂B−1(40質量部)の代わりに非晶性樹脂B−2(40質量部)を使用した以外は、実施例1のトナーと同様に比較例1のトナーを得た。
比較例2
非晶性樹脂A−1(40質量部)の代わりに非晶性樹脂A−2(40質量部)を使用した以外は、実施例3のトナーと同様に比較例2のトナーを得た。
比較例3
非晶性樹脂B−2(40質量部)の代わりに非晶性樹脂B−3(花王株式会社製「タフトン(登録商標)K−2136」、非晶性ポリエステル樹脂、TB=125℃、40質量部)を使用した以外は、実施例4のトナーと同様に比較例3のトナーを得た。
比較例4
結晶性樹脂C−1(10質量部)の代わりに、結晶性樹脂C−3(10質量部)を使用した以外は実施例1のトナーの製造方法と同様にして、実施例4のトナーを得た。
比較例5
非晶性樹脂A−1(40質量部)、非晶性樹脂B−1(40質量部)、結晶性樹脂C−1(10質量部)の代わりに、それぞれ非晶性樹脂A−1(42.5質量部)、非晶性樹脂B−1(42.5質量部)、結晶性樹脂C−1(5質量部)を使用した以外は、実施例1のトナーの製造方法と同様にして比較例5のトナーを得た。
比較例6
非晶性樹脂A−1(40質量部)、非晶性樹脂B−1(40質量部)、結晶性樹脂C−1(10質量部)の代わりに、それぞれ非晶性樹脂A−1(30質量部)、非晶性樹脂B−1(30質量部)、結晶性樹脂C−1(30質量部)を使用した以外は、実施例1のトナーの製造方法と同様にして比較例5のトナーを得た。
[評価方法]
各試料(実施例1〜7のトナー、及び比較例1〜6のトナー)の評価方法は、以下の通りである。
(軟化点)
軟化点は、以下のように測定した。非晶性ポリエステル樹脂A、又は非晶性ポリエステル樹脂B、又は結晶性ポリエステル樹脂Cを評価用試料とした。評価用試料を常温高湿(温度:23℃±1℃、湿度:50%RH±5%RH)環境下で12時間以上静置して、結着樹脂を調湿した。続けて、加圧成型器を用いて、調湿された樹脂1.1質量部を10MPaの圧力で加圧成型し、直径1cmの円柱型の成型サンプルを作製した。続けて、成型サンプルを、常温高湿(温度:23℃±5℃、湿度50%RH±10%RH)環境下において、高化式フローテスター(株式会社島津製作所製「CFT−500D」)を用いて、所定の条件で結着樹脂を溶融させて流出させた。ここで、所定の条件とは、使用ノズル1mmφ×10mm、荷重294N(30Kgf)、予熱時間5分、及び昇温速度3℃/分であった。このようにして結着樹脂のS字カーブ(横軸:温度、縦軸:ストローク)を測定した。得られたS字カーブから結着樹脂の軟化点を読み取った。詳しくは、得られたS字カーブにおいて、ストロークの最大値をS1とし、低温側のベースラインのストローク値をS2とした場合に、S字カーブ中のストロークの値が「(S1+S2)/2」となる温度(℃)を、結着樹脂の軟化点とした。
(X線回折スペクトル)
試料(トナー)をX線回折装置(株式会社リガク製「RINT(登録商標)1100」)のサンプルホルダーに充填した。以下の条件でX線回折スペクトルを測定した。
X線管球:Cu
管電圧:40kV
管電流:30mA
CuKα特性X線の波長:1.542Å
測定範囲(2θ):20°以上25°以下
走査速度:10°/分
得られたX線回折スペクトルのブラッグ角19°以上25°以下の範囲に存在するピークのうち、最大強度を有する第1ピーク、及び2番目に大きい強度を有する第2ピークを決定した。ここで、強度は、ピークの積分値ではなく度数(cps)を意味する。得られた第1ピーク及び第2ピークのうち、高角度側に位置するピークの強度PH、及び低角度側に位置するピークの強度PLを読み取った。また、高角度側に位置するピーク、及び低角度側に位置するピークの存在する位置(ブラッグ角)を読み取った。
(分散径)
試料(トナー)及び樹脂(常温硬化性のエポキシ樹脂)を混合して、試料が十分分散した混合物を調製した。得られた混合物を、温度40℃の環境下で2日間放置し、硬化させた。これによりトナーが包埋した固化物を得た。ミクロトーム(ライカ株式会社製「EMUC6」)を用いて、硬化物から試料の薄片を調製した。
走査型プローブ顕微鏡(株式会社日立ハイテクサイエンス製「SPI3800N(プローブステーション)」及び「SPA400(多機能型ユニット)」)を用いて、以下の条件で、試料の薄片を測定し、試料(トナー)の断面のSPM画像を得た。
測定モード :マイクロ粘弾性モード(VE−AFM)
スキャナー :FS−100N(面内100μm、垂直15μm)
マイクロカンチレバー:窒化ケイ素製SN−AF01(バネ定数0.08N/m)
測定環境 :室温(25℃±5℃)、大気下
加振周波数 :3kHz〜5kHz
加振振幅 :4nm〜6nm
振幅A、Asinδ、Acosδの4画面を各20μm×20μmの測定エリアで測定した。得られた位相像から試料(トナー)中に分散された結晶性樹脂のドメイン像を得た。なお、上記測定装置及び測定条件により、トナー粒子の断面の硬さを測定することができた。
画像解析ソフトウェア(三谷商事株式会社製「WinROOF」)を用いて、得られた画像を二値化処理した。二値化処理した画像から、結晶性樹脂のドメインの最長径を測定した。最長径から得られた個数基準の分散径分布において、分散径の小さい方から99個数%目のドメインの分散径を得た。
(トナーの耐ブロッキング性)
トナーの耐ブロッキング性の評価は、以下のようにして行った。試料(トナー)3gを、60℃に調温されたポリ瓶内で3時間静置した。続けて、静置した試料を、200メッシュの篩をセットした振動篩で30秒間篩い、篩別した。篩別後に、篩上に残留した試料の質量を測定した。篩別前の試料の質量と、篩別後に篩上に残留した試料の質量とから、数式(7)に従ってトナーがメッシュを通過する割合(通過度(質量%))を算出した。
通過度(質量%)=(篩上に残留した試料の質量/篩別前の試料の質量)×100・・・(7)
算出された通過度から、下記基準に従ってトナーの耐ブロッキング性を評価した。◎及び○を合格とした。
◎(非常に良い):通過度が95質量%以上であった。
○(良い) :通過度が90質量%以上95質量%未満であった。
△(普通) :通過度が80質量%以上90質量%未満であった。
×(悪い) :通過度が80質量%未満であった。
(トナーの定着性)
Cu−Zn系フェライトキャリア(パウダーテック株式会社製、体積固有抵抗値1×107Ωcm、飽和磁化70emu/g、粒子径35μm)を、フッ素樹脂(総研化学社製「LF−40」)のキシレン溶液(固形分濃度5%)で被覆し、その後フッ素樹脂で被覆されたCu−Zn系フェライトキャリアを220℃で1時間焼成した。その後、得られた焼成物を冷却した後、解砕して樹脂被覆量20質量%の樹脂被覆フェライトキャリアを得た。得られた樹脂被覆フェライトキャリアと、試料(トナー)とを、ボールミルを用いて30分間混合し、トナー濃度10質量%の評価用現像剤(2成分現像剤)を調製した。
評価機としてカラープリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C5400DN」)の改造機を用いた。この評価機は、定着器をRoller−Roller方式の加熱加圧型に改造したカラープリンターである。評価機を用いて、線速200mm/秒、ニップ通過時間40ミリ秒、ニップ幅8mm、トナー載り量1.0mg/cm2の条件で、90g/m2の紙(A4サイズの評価用紙)に、大きさ25mm×25mm、印字率100%のソリッド画像を形成した。続けて、画像が形成された紙を定着器に通し、画像を形成した。得られた定着後の画像を折り曲げ、1kgの分銅にて5往復し、折り目の剥がれた幅が1mm未満となるか確認した。定着温度の設定範囲は100℃以上200℃以下であった。詳しくは、定着器の定着温度を100℃から徐々に上昇させて、いわゆるコールドオフセットが発生せずにトナー(ソリッド画像)を紙に定着できる最低温度(最低定着可能温度)、及びいわゆるホットオフセットが発生せずにトナー(ソリッド画像)を紙に定着できる最高温度(最高定着可能温度)を決定した。
得られた最低定着可能温度、及び最高定着可能温度から、下記の評価基準に基づいて、トナーの定着性を評価した。最低定着可能温度が140℃以下をOKとし、135℃以下であればさらに優れていると判断した。また、ホットオフセットの発生は、ヒートローラーの2周目の転写紙への転移の有無により、確認した。ヒートローラーの2周目に転写紙に転移しない温度のうち、最も高い温度を最高定着可能温度とし、その温度が155℃以上をOKとし、165℃以上であればさらに優れていると判断した。下記基準に基づいて、定着性を評価した。
◎(非常に良い):低温定着可能温度が135℃以下であり、かつ高温定着可能温度が160℃以上であった。
○(良い):低温定着可能温度が135℃超140℃以下であり、かつ高温定着可能温度が155℃以上であった。又は低温定着可能温度が140℃以下であり、かつ高温定着可能温度が155℃以上160℃未満であった。
×(悪い):低温定着可能温度が140℃超であり、又は高温定着可能温度が155℃未満であった。
(トナーの帯電安定性)
トナーの定着性で用いた2成分現像剤と同様の2成分現像剤を調製した。評価機としてカラープリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「TASKalfa500ci」)を用いた。評価用現像剤を評価機の現像器に投入し、試料(トナー)を評価機のトナーコンテナに投入した。評価機における、現像スリーブとマグネットロールとの間の電圧(ΔV)を250Vに設定し、マグネットロールに印加する交流電圧(Vpp)を2.0kVに設定した。評価機を用いて、室温(25℃50%RH)環境下にて、印字率4%で1000枚印字毎に、印字率100%のソリッド画像、及び印字率0%の白紙画像を形成した。形成したソリッド画像の画像濃度を、反射濃度計(サカタインクスエンジニアリング株式会社製「SpectroEye(登録商標)LT」)を用いて測定した。同じく白紙画像を出力しカブリ濃度を測定した。画像濃度及びカブリ濃度の測定は、1000枚毎刻みで画像を出力し5000枚まで評価を行った。画像濃度及びカブリ濃度から、下記の基準に従ってトナーの帯電安定性を評価した。
◎(非常に良い):5000枚の時点で画像濃度が1.20以上であり、さらにカブリ濃度が0.010未満であった。
○(良い):4000枚の時点で画像濃度が1.20以上であった。さらに5000枚の時点で画像濃度が1.20未満であり、又はカブリ濃度が0.010以上であった。
×(悪い):4000枚の時点で画像濃度が1.20未満であり、又はカブリ濃度が0.010以上であった。
(トナーの耐フィルミング性)
トナーの定着性で用いた2成分現像剤と同様の2成分現像剤を調製した。評価機としてカラープリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「TASKalfa500ci」)を用いた。評価用現像剤を評価機の現像器に投入し、試料(トナー)を評価機のトナーコンテナに投入した。評価機における、現像スリーブとマグネットロールとの間の電圧を250Vに設定し、マグネットロールに印加する交流電圧(Vpp)を2.0kVに設定した。評価機を用いて、室温(25℃、50%RH)環境下にて、印字率4%で5000枚連続して画像を出力した。5000枚画像出力後、A4全面に印字率100%のソリッド画像、及びA4全面に印字率50%のハーフトーン画像を出力した。得られたソリッド画像及びハーフトーン画像中に、色点及び画像抜けがないか、目視で確認した。また、ソリッド画像及びハーフトーン画像形成後に、感光体の表面にトナー成分の付着がないか目視で確認した。目視での観察結果に基づいて、下記の基準で、トナーの耐フィルミング性を評価した。○を合格とした。
○(良い):ソリッド画像及びハーフトーン画像中に色点及び画像抜けがなく、感光体の表面にトナー成分の付着物が存在しなかった。
×(悪い):ソリッド画像及びハーフトーン画像中に色点若しくは画像抜けがあり、又は感光体の表面にトナー成分の付着物が存在した。
実施例1〜7に係るトナーは、前述の構成(A)及び(B)を有するトナーであった。詳しくは、実施例1〜7に係るトナーは、各々、非晶性ポリエステル樹脂Aと、非晶性ポリエステル樹脂Bと、結晶性ポリエステル樹脂Cとを含んでいた。軟化点TAと、軟化点TBと、軟化点TCとが数式(1)及び(2)を満たしていた。また、CuKα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角が19°以上25°以下の範囲において第1ピークと第2ピークとを有し、並びに第1ピーク及び第2ピークのうち、高角度側ピークの強度PHと、低角度側ピークの強度PLとが数式(3)を満たしていた。
実施例1〜7のトナーは、耐フィルミング性の評価結果がいずれも○であり、耐ブロッキング性の評価結果が◎又は○であり、定着性の評価結果が◎又は○であった。比較例1〜6のトナーは、耐フィルミング性、定着性及び耐ブロッキング性の評価結果の少なくとも1つにおいて、△又は×を示した。
従って、実施例1〜7に係るトナーは、比較例1〜6に係るトナーに比べ、各々、耐フィルミング性、耐ブロッキング性及び定着性に優れていた。
また、実施例1〜7のトナーは、帯電安定性の評価結果が◎又は○であった。実施例1〜7に係るトナーは、帯電安定性にも優れていた。
実施例1〜4及び実施例6のトナーは、前述の構成(D)を有するトナーであった。詳しくは、実施例1〜4及び実施例6のトナーにおいては、強度PLと強度PHとが、数式(4)を満たしていた。実施例4のトナーでは、耐ブロッキング性の評価結果が◎であった。実施例1〜3及び実施例6のトナーでは、帯電安定性の評価結果が◎であった。実施例1〜4及び実施例6のトナーは、実施例5及び実施例7のトナーに比べ、耐ブロッキング性、又は帯電安定性の点でさらに優れていた。
実施例1及び実施例3のトナーは、前述の構成(E)を有するトナーであった。詳しくは、実施例1及び実施例3のトナーにおいては、軟化点TBと軟化点TCとが数式(5)を満たしており、強度PLと強度PHとが数式(6)を満たしていた。実施例1及び実施例3のトナーでは、定着性の評価結果が◎であった。実施例1及び実施例3のトナーは、実施例2及び実施例4〜7のトナーに比べ、定着性の点でさらに優れていた。
本発明に係る静電潜像現像用トナーは、例えば複写機又はプリンターにおいて画像を形成するために用いることができる。
C 結晶性ポリエステル樹脂

Claims (6)

  1. 複数のトナー粒子を含む静電潜像現像用トナーであって、
    前記トナー粒子は、結着樹脂として、非晶性ポリエステル樹脂Aと、非晶性ポリエステル樹脂Bと、結晶性ポリエステル樹脂Cとを含み、
    前記非晶性ポリエステル樹脂Aの軟化点TAと、前記非晶性ポリエステル樹脂Bの軟化点TBと、前記結晶性ポリエステル樹脂Cの軟化点TCとが下記の数式(1)及び(2)を満たし、
    前記軟化点T A は125℃以上140℃以下であり、前記軟化点T B は80℃以上96℃以下であり、且つ前記軟化点T C は80℃以上95℃以下であり、
    前記非晶性ポリエステル樹脂Aと、前記非晶性ポリエステル樹脂Bと、前記結晶性ポリエステル樹脂Cとの配合比は、4:4:1であり、
    CuKα特性X線回折スペクトルにおいて、ブラッグ角2θが19°以上25°以下の範囲に2以上のピークを有し、
    前記2以上のピークのうち最も大きい強度を有するピークを第1ピークと表し、前記2以上のピークのうち2番目に大きい強度を有するピークを第2ピークと表す場合に、前記第1ピーク及び前記第2ピークのうち、高角度側に位置するピークの強度PHと、低角度側に位置するピークの強度PLとが、下記の数式(3)を満たす、静電潜像現像用トナー。
    1.30≦ TA/TB ≦1.60・・・(1)
    0.90≦ TC/TB ≦1.10・・・(2)
    1.00≦ PL/PH ≦2.00・・・(3)
  2. 前記結晶性ポリエステル樹脂Cは、前記結着樹脂中においてドメインとして存在し、
    前記結着樹脂中の前記ドメインの個数基準の分散径分布において、前記分散径の小さい方から累計して99個数%目のドメインの分散径は、1.0μm以下である、請求項1に記載の静電潜像現像用トナー。
  3. 前記第1ピークは、ブラッグ角2θが19°以上22°以下の範囲で最も大きい強度を有するピークであり、前記第2ピークは、ブラッグ角2θが22°以上25°以下の範囲で2番目に大きい強度を有するピークである、請求項1又は2に記載の静電潜像現像用トナー。
  4. 前記強度PLと前記強度PHとが、下記の数式(4)を満たす、請求項1〜3の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナー。
    1.21≦ PL/PH ≦1.73・・・(4)
  5. 前記軟化点TBと前記軟化点TCとが、下記の数式(5)を満たし、
    前記強度PLと前記強度PHとが、下記の数式(6)を満たす、請求項1〜4の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナー。
    1.00≦ TC/TB ≦1.10・・・(5)
    1.55≦ PL/PH ≦1.69・・・(6)
  6. 前記軟化点T A は125℃又は140℃以下であり、前記軟化点T B は80℃又は96℃以下であり、且つ前記軟化点T C は80℃、88℃又は95℃以下である、請求項1〜5の何れか一項に記載の静電潜像現像用トナー。
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