JP6406171B2 - 瞬目検知装置 - Google Patents

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Description

本発明は、人間の瞬目(瞬き)を検知する装置に係り、より詳細には、人間の眼球電図(EOG:Electrooculogram)の波形に於いて瞬目を検知する装置に係る。
人間の瞬目の発生頻度やその変化は、人間の眠気の程度に関連していることから、人間の眠気を検知するなどの目的で、人間の瞬目を検知する技術が提案されている。人間の瞬目の検知の方法としては、人間の瞼を撮像し、その撮影画像に於いて瞼の開閉を検出する方法の他、眼の周辺に電極を装着し、瞼の開閉に伴う網膜と角膜の間の電位差(眼電位)を検出するEOG法(眼球電図法)が知られている。EOG法に於いては、端的に述べれば、瞼の開閉運動が発生すると、図6(A)に模式的に描かれている如く、眼電位の一時的な変化が発生するので、そのような眼電位変化を時系列に計測された眼電位データに於いて捉えることにより、瞬目が検知される。この点に関し、非特許文献1に於いては、かかる瞬目に伴う眼電位変化を自動検出するアルゴリズムの一つとして、眼電位の時系列データの微分値を算出し、眼電位の微分値の波形に於いて、図6(B)に示されている如く、値が、所定の時間(0.2秒程度)内にマイナス側とプラス側の閾値を連続して超えた波形の部分を瞬目として検出することが提案されている。
「瞬目の自動検出と瞬目波形解析」湯瀬裕昭、田多英興 人間工学 Vol.30 No.5 P331−337
上記の如きEOG法の眼電位の時系列データの微分値に於いて、瞬目波形の振幅は、被検者によって異なるので、瞬目波形を検出するために用いられるマイナス側とプラス側の閾値は、非特許文献1の場合、被検者毎に、各被検者の眼電位の時系列データの微分値の平均値と標準偏差とを用いて、それぞれ、微分値の平均値−2×標準偏差、微分値の平均値+1×標準偏差に設定され、これにより、閾値が瞬目波形の振幅の違いに応じて変化されることとなる。この点に関し、本発明の発明者による研究によれば、上記の如く、閾値を一律に被検者毎の眼電位微分値の標準偏差の定数倍に基づいて設定した場合(より厳密には、微分値の平均値からの閾値の差が標準偏差の定数倍に設定されるが、微分値の平均値は、概ね0となるので、閾値は、実質的には、標準偏差の定数倍に設定されるということができる。)には、被検者によっては、瞬目波形を精度よく検出することが困難となる場合があることが見出された。これは、被検者毎に、瞬目の発生間隔、即ち、単位時間当たりの発生頻度が異なり、これにより、瞬目波形の振幅に対する眼電位の時系列データの微分値の標準偏差の割合が異なること、そして、非特許文献1に於いても指摘されている如く、眼電位の時系列データに於いては、瞬目による電位変化(瞬目波形)の他に、眼球運動等の瞬目以外の要因による電位変化が含まれているので、データ上に瞬目以外の要因による電位変化を誤って瞬目波形として検出してしまうことなどに因るものである。
そこで、本発明の発明者が更なる研究を行ったところ、眼電位の時系列データの微分値の周波数特性を考慮して設定された閾値を用いると、誤検出や検出漏れを少なく、従前よりも精度よく、瞬目波形の検出が可能となることが見出された。これらの知見は、本発明に於いて利用される。
従って、本発明の一つの課題は、眼球電図の波形に於いて瞬目を検知する装置に於いて、従前よりも精度よく、瞬目波形の検出を可能にする装置を提供することである。
また、本発明の更なる課題は、上記の如き装置に於いて、被検者毎に、その眼電位の時系列データの微分値の周波数特性の特徴に基づいて閾値を設定することによって、瞬目波形の誤検出や検出漏れを低減することである。
本発明によれば、上記の課題は、瞬目検知装置であって、
被検者の眼電位を計測する眼電位計測手段と、
前記眼電位の微分値の時系列データを生成する眼電位微分値データ生成手段と、
前記眼電位の微分値の時系列データから前記眼電位の微分値の周波数特性を表す周波数特性値を決定する周波数特性値決定手段と、
前記眼電位の微分値の周波数特性値に基づいて閾値用係数を設定し、前記眼電位の微分値の時系列データに於ける前記微分値の標準偏差に前記閾値用係数を乗じて得られた数に基づいて前記眼電位の微分値の時系列データに於ける瞬目波形の検知のための上閾値及び下閾値を設定する閾値設定手段と、
前記時系列データに於いて、前記眼電位の微分値が前記上閾値を上回った後に前記上閾値から前記下閾値まで所定時間内に変化したとき又は前記下閾値を下回った後に前記下閾値から前記上閾値まで所定時間内に変化したときにその眼電位の微分値の変化を前記瞬目波形として検出する瞬目波形検出手段と
を含む装置によって達成される。
上記の構成に於いて、「眼電位計測手段」は、任意の態様にて、瞼の開閉に伴う網膜と角膜の間の電位差を計測できるように眼の周辺に装着された少なくとも一対の電極間の電位差を計測する手段であってよく、典型的には、電極間の電位差(眼電位)の信号は、A/D変換されて、その後の処理に用いられる。「眼電位の微分値の時系列データ」とは、上記の眼電位の時系列の計測データの値を任意の態様にて時間微分して得られた時系列の微分値データ列であってよく、好適には、眼電位の時系列の計測データから瞬目波形の周波数帯域を含む所定の帯域をバンドパス・フィルタにより抽出したデータ(或いは、かかる所定の帯域よりも高い周波数帯域と低い周波数帯域とを除去したデータ)を時間微分することによって得られたデータであってよい。「瞬目波形」は、瞬目により発生する電位変化に対応する波形であり、典型的には、「眼電位の微分値の時系列データ」に於いて、比較的短い時間(典型的には、0.1秒〜0.4秒程度)のうちに、データ値が略0値からプラス−マイナス方向のうちの一方へ変位した後に続けて他方へ変位して再び0値へ戻るプロファイルを描く波形である(瞬目発生時の眼電位の変位方向は、電極の配置によって決まる。)。「上閾値」、「下閾値」は、それぞれ、眼電位の微分値の時系列データに於けるプラス側の閾値とマイナス側の閾値である。また、「所定時間」とは、通常の「瞬目波形」に於いて、眼電位の微分値が上閾値を上回った後の上閾値から下閾値までの変化又は下閾値を下回った後の下閾値から上閾値までの変化に相当する時間幅に設定される(具体的な時間幅は、実験的に設定されてよい。)。そして、「周波数特性値」は、眼電位の微分値の時系列データに於ける周波数特性を表す値であり、特に、後に詳細に説明される如く、眼電位の微分値の時系列データに於ける瞬目波形の周波数帯域の成分(瞬目波形成分)と瞬目波形の周波数帯域以外の帯域の成分、例えば、眼球運動による電位変化の成分(非瞬目波形成分)とのパワーの関係又は割合を表す値が採用される。なお、本明細書に於いて、「瞬目波形成分」、「非瞬目波形成分」は、特に断らない限り、眼電位の微分値の時系列データに於ける成分であり、単に「閾値」という場合には、上閾値と下閾値との双方の閾値を指すものとする。
上記の本発明の装置は、端的に述べれば、非特許文献1に記載されている瞬目検知方法と同様に、眼電位の微分値の時系列データに於いて、上記の如く、微分値が所定時間内に上閾値を上回った後に下閾値を下回る変化(眼電位変化がプラス側の場合)又は下閾値を下回った後に上閾値を上回る変化(眼電位変化がマイナス側の場合)を瞬目波形として検出することにより、瞬目の発生を検知する装置である。かかる瞬目の発生の検知に於ける閾値について、既に触れた如く、被検者によらず一律に眼電位の微分値の標準偏差の定数倍に基づいて閾値として採用した場合、瞬目波形の誤検出や検出漏れが多くなってしまうことがあった。そこで、本発明の発明者が研究したところ、微分値の標準偏差に、被検者毎にその眼電位の微分値の周波数特性値に基づいて設定された閾値用係数を乗じて得られた数([閾値用係数]×[微分値の標準偏差])に基づいて設定された閾値を用いると、瞬目波形の誤検出や検出漏れが低減され、より精度よく瞬目波形の検出が可能となることが見出された。そこで、本発明に於いては、瞬目波形の検知のための上閾値及び下閾値として、眼電位の微分値の時系列データに於ける微分値の標準偏差に眼電位の微分値の周波数特性値に基づいて設定された閾値用係数を乗じて得られた数に基づいて設定された閾値が用いられ、瞬目波形検知の精度の向上が図られる。なお、上閾値、下閾値は、典型的には、眼電位の微分値の平均値±標準偏差×閾値用係数の形式により与えられる。眼電位の微分値の平均値と標準偏差とは、任意の時間に亘る眼電位の微分値の時系列データの平均値と標準偏差であってよい。閾値用係数は、上閾値、下閾値とで異なる値であってよい。また、上記の形式に於いて、微分値の平均値については、通常、略0となるので、上閾値、下閾値は、±標準偏差×閾値用係数の形式により与えられてもよい。
上記の構成に於いて、周波数特性値は、より具体的には、眼電位の微分値の時系列データに於ける瞬目波形成分のパワー(信号強度の積分又は総和)に対する非瞬目波形成分のパワーの割合を表す値であってよく、その場合、閾値設定手段に於いて、周波数特性値が大きいときの閾値用係数の大きさが、周波数特性値が小さいときに比して、大きく設定されてよい。(周波数特性値を、眼電位の微分値の時系列データに於ける非瞬目波形成分のパワーに対する瞬目波形成分のパワーの割合を表す値にする場合には、周波数特性値が大きいときの閾値用係数の大きさが、周波数特性値が小さいときに比して、小さく設定されることは理解されるべきである。)。
かかる構成に関して、後述の実施形態の欄に於いて、詳細に説明される如く、本発明の発明者による研究によれば、眼電位の微分値の時系列データの周波数特性に於いて、通常、瞬目波形成分は、略5Hzの周波数近傍の狭い帯域にて発生し(被検者によって、実際の具体的な帯域は多少異なる。)、眼球運動等に起因する非瞬目波形成分は、その振幅は、瞬目波形成分の振幅よりも相対的に小さい傾向にあり、かつ、比較的広い帯域(主に、瞬目波形成分よりも低周波数側)に於いて発生する。そして、瞬目の発生間隔の長い被検者と瞬目の発生間隔の短い被検者との周波数特性を比較すると、瞬目の発生間隔の長い被検者の場合、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合が相対的に高く、即ち、眼電位の微分値の時系列データに於いて、非瞬目波形成分が相対的に頻発しやすいことが見出された。また、単位時間当たりの瞬目の発生回数が少ないほど、時系列データに於ける値のばらつきが小さくなるので、瞬目の発生間隔が長い場合、瞬目の発生間隔が短い場合に比して、微分値の標準偏差が小さくなり、従って、瞬目波形成分の振幅に対して微分値の標準偏差の大きさの割合が相対的に小さくなる。
これらの状況を考慮すると、瞬目の発生間隔の長い被検者の場合、非瞬目波形成分の発生頻度が高く、且つ、微分値の標準偏差が小さくなる傾向にあるということができる。従って、瞬目波形成分を選択的により確実に検出するためには、閾値の設定に於いて、微分値の標準偏差に対する閾値の大きさは、瞬目の発生間隔の長い被検者の場合には、非瞬目波形成分が誤って検出されないように、瞬目の発生間隔の短い被検者の場合よりも、相対的に大きく設定されていることが好ましいことが見出される。また、上記の如く、瞬目の発生間隔の長い被検者に於いては、相対的に、非瞬目波形成分の発生頻度が高い傾向にあることから、周波数特性値を瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合を表す値とする場合には、周波数特性値は、瞬目の発生間隔の長い場合には、瞬目の発生間隔の短い場合に比して大きくなるので、周波数特性値により、瞬目の発生間隔の長短の判別が可能となる。以上のことから、本発明に於いては、好適には、上記の如く、周波数特性値が大きいとき(瞬目の発生間隔の長い場合)には、周波数特性値が小さいとき(瞬目の発生間隔の短い場合)に比して、微分値の標準偏差に乗じられて閾値を設定に用いられる閾値用係数の大きさが大きくなるよう設定されていることとなる。
上記の本発明の装置の実施の形態に於いては、一つの態様として、周波数特性値検出手段が眼電位の微分値の時系列データの周波数スペクトルを算出する手段が設けられていてよく、その場合、周波数特性値が眼電位の微分値の周波数スペクトルに於ける瞬目波形成分のパワーと非瞬目波形成分のパワーとの割合を表す値であってよい。この場合、より具体的には、一つの態様として、周波数特性値は、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの最大値の比であってよく、上記の如く、周波数特性値が大きいときの閾値用係数の大きさが、周波数特性値が小さいときに比して、大きく設定されてよい。なお、瞬目波形成分は、通常、眼電位の微分値の周波数スペクトル上で、瞬目波形成分の周波数帯域に於いて、一つのピークとして検出されるので、選択は容易である。一方、非瞬目波形成分については、眼電位の微分値の周波数スペクトル上で、比較的広い帯域に亘っていくつかのパワーのピークが出現するので、そのうちの最大値のものが選択されてよい。また、周波数特性値として採用される眼電位の微分値の周波数スペクトルに於ける瞬目波形成分のパワーと非瞬目波形成分のパワーとの割合を表す値の別の態様としては、周波数特性値は、周波数スペクトルのパワーの総和であってよく、この場合も、上記の如く、周波数特性値が大きいときの閾値用係数の大きさが、周波数特性値が小さいときに比して、大きく設定されてよい。既に触れた如く、瞬目波形成分は、通常、眼電位の微分値の周波数スペクトル上で、一つのピークとして出現するのに対し、非瞬目波形成分は、比較的広い帯域にて出現する。そして、非瞬目波形成分が多くなると、周波数スペクトルのパワーの総和が増大するので、かかる周波数スペクトルのパワーの総和は、眼電位の微分値の周波数スペクトルに於ける瞬目波形成分のパワーと非瞬目波形成分のパワーとの割合を表す指標として用いることができることとなる。
上記の閾値用係数の設定に於いて、閾値用係数は、周波数特性値に対応して設定されてよい。具体的な数値は、予め実験等により決定することが可能である。また、被検者についての瞬目検知を実行するために、周波数特性値に基づいて被検者が分類され、該被検者の分類のそれぞれに対して閾値用係数が設定されるようになっていてもよい。この場合、被検者は、その周波数特性値によって、複数の群に分類され、それぞれの群に用意された閾値用係数が使用されて瞬目検知が実行されることとなる。
ところで、閾値の設定に際しては、まず、被検者の眼電位の微分値の時系列データに於ける微分値の標準偏差が必要となる。その場合、瞬目の発生間隔の長い被検者については、単位時間当たりの瞬目の回数が少ないので、標準偏差の精度をよくするために、瞬目の発生間隔の短い場合よりも長い時間幅の時系列データを用いて標準偏差を算出することが好ましい。この点に関し、既に述べた如く、本発明の発明者の研究によれば、周波数特性値は、瞬目の発生間隔の長短の指標となるので、そこで、上記の本発明の構成に於いては、周波数特性値に基づいて眼電位の微分値の時系列データに於ける微分値の標準偏差を算出するための時系列データの区間幅が設定されてよく、これにより、瞬目の発生間隔の長短に対応して設定された区間幅の時系列データの微分値を用いて、標準偏差をより精度よく算出可能となることが期待される。なお、周波数特性値が眼電位の微分値の時系列データに於ける瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合を表す値である場合には、周波数特性値が大きいときの時系列データの区間幅は、周波数特性値が小さいときに比して、長くなるよう設定されてよい。
また、実施の形態に於いて、眼電位の微分値の時系列データ上の瞬目波形が検出されると、その長さから瞬目時間が検出可能となるので、検出された瞬目波形に於いて瞬目時間を検出する瞬目時間検出手段が設けられていてよい。
かくして、上記の本発明の構成に於いては、眼電位の微分値の時系列データに於いて閾値を用いて瞬目波形を検出する場合に、閾値が被検者毎に適切に設定されることにより、従前よりも精度よく、瞬目波形成分の検出漏れや非瞬目波形成分を誤って瞬目波形成分として検出するといった誤検出が低減されることが期待される。また、眼球電図による瞬目検出は、ビデオカメラ画像等による瞬目検出よりも演算量やコストを低く抑えられるので、眼球電図による瞬目検出の精度が向上することにより、眠気検出等における瞬目検出に有利に用いられることが期待される。
本発明のその他の目的及び利点は、以下の本発明の好ましい実施形態の説明により明らかになるであろう。
図1(A)は、本発明の瞬目検知装置の構成を模式的に表した図である。図1(B)、(C)は、それぞれ、EOG法により得られる瞬目発生中の眼電位の変化と、その微分値を模式的に示した図である。図1(C)に於いては、瞬目波形の検出の原理が説明されている。図1(D)は、非瞬目波形成分(眼球運動に起因した成分)を含む眼電位の微分値の時系列データを模式的に示した図である。 図2(A)は、瞬目の発生間隔が短い被検者の眼電位の微分値の時系列データの周波数スペクトルの例であり、図2(B)は、瞬目の発生間隔が長い被検者の眼電位の微分値の時系列データの周波数スペクトルの例である。 図3(A)は、本発明の装置に於ける眼電位の微分値の時系列データの生成処理の例をフローチャートの形式にて示した図である。図3(B)は、本発明の装置に於ける瞬目検出処理の例をフローチャートの形式にて示した図である。図3(C)は、本発明の装置に於ける閾値用係数の設定処理の例をフローチャートの形式にて示した図である。図3(D)は、本発明の装置に於ける閾値の設定処理の例をフローチャートの形式にて示した図である。 図4(A)は、眼電位の計測値の時系列データの例を示した図であり、図4(B)は、眼電位の微分値の時系列データの例を示した図である。 図5(A)は、瞬目の発生間隔が短い被検者の眼電位の微分値の時系列データの例であり、図5(B)は、瞬目の発生間隔が長い被検者の眼電位の微分値の時系列データの例である。図中、Xは、ビデオ画像により、瞬目の発生が確認された部位を示している。 図6(A)、(B)は、それぞれ、従来例に於けるEOG法により得られる瞬目発生中の眼電位の変化と、その微分値を模式的に示した図である。眼電位の変化方向が図1(B)と逆である理由は、陽極と陰極の配置が図1の場合とは逆となっているためである。
1…被検者
2…被検者の目
3…信号処理装置
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明する。図中、同一の符号は、同一の部位を示す。
装置の構成
本発明の瞬目検知装置は、非特許文献1の場合と同様に、EOG法によって被検者の眼電位を計測し、その眼電位の微分値の時系列データに於いて、瞬目の発生によって生ずる瞬目波形を検出することにより、瞬目の発生を検知する装置である。図1(A)を参照して、本発明の瞬目検知装置の基本的な構成に於いては、まず、被検者の顔面1の目及び瞼2の周囲に少なくとも一対の電極EL1、EL2が貼着され、かかる電極間の電位差が眼電位信号として逐次的に信号処理装置3へ送られる。信号処理装置3に於いては、AD変換器にて眼電位信号が逐次的にディジタル化され、データ処理部にて、ディジタル化された眼電信号、即ち、眼電位の計測値の時系列データを用いて、後に説明される如き瞬目の検知のための種々の処理が実行される。なお、データ処理部は、データメモリと相互に通信し、適宜、眼電位の計測値の時系列データ、その微分値データ、及びその他の演算処理結果を、データメモリに記憶し、また、データメモリに記憶された種々の数値を呼び出して、演算処理に用いるよう構成される。また、データ処理部に於ける演算処理結果は、適時、結果出力部、例えば、ディスプレイ、へ送信されて、表示されてよい。更に、瞬目検知の結果は、例えば、眠気判定のための任意の装置へ送信されるようになっていてよい。信号処理装置3は、典型的には、コンピュータ装置であってよく、通常の態様にて、図示していない双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU、記憶装置、入出力装置(I/O)が装備され、瞬目検知装置の各部の作動は、CPUに於いてプログラムを実行することにより達成されることとなる。
瞬目検知の原理
本発明の装置による瞬目検知に於いては、上記の如く、被検者の眼電位を逐次的に計測し、瞬目が発生した際に、図1(B)に模式的に描かれている如く生ずる電位変化を検出することにより、瞬目が検知される。しかしながら、実際の眼電位の逐次的な計測データ(時系列データ)に於いては、瞬目に因る電位変化の他に、眼球運動等の他の要因による電位変化も発生するので、瞬目を選択的に検知するためには、瞬目に因る電位変化の波形の特徴を捉える必要がある。そこで、本発明に於ける瞬目検知技術では、眼電位の計測データの時間微分値を算出して、眼電位の微分値の時系列データを生成し、かかる眼電位の微分値の時系列データにて、図1(C)に描かれている如き、瞬目に因る電位変化に対応する微分値の波形(瞬目波形)の検出が為される。かかる瞬目波形は、具体的には、図示の如く、データ値(微分値)が略0値の状態からプラス方向に変位した後、比較的短い時間のうちに続けてマイナス方向に変位し、プラス側へ変位して再び0値へ戻るプロファイルを描く波形であり、また、その波形の振幅は、通常、眼球運動等の電位変化の波形(非瞬目波形)の振幅よりも大きい。そこで、瞬目波形の検知に於いては、プラス側とマイナス側のそれぞれに上閾値TUと下閾値TLとを設定し、微分値が、上閾値TUを超えた後に、上閾値TU(点tb)から所定の時間tp内に下閾値TL(点tt)まで変位したとき、その波形が瞬目波形として特定される(非瞬目波形は、その値が上閾値TUと下閾値TLとに到達しないと想定されている。)。ここで、所定の時間tpは、実験的に予め設定可能であり、典型的には、例えば、0.2秒に設定される。そして、上閾値TUと下閾値TLは、瞬目波形の振幅に適合して設定されるべきところ、瞬目波形の振幅は、被検者によって異なるので、例えば、非特許文献1の場合には、任意の時間区間の時系列データに於ける眼電位の微分値の平均値と標準偏差とを用いて、
上閾値=平均値+2×標準偏差 …(1a)
下閾値=平均値−1×標準偏差 …(1b)
と設定されていた。なお、微分値の平均値は、略0となるので、閾値は、被検者によらず、一律に、概ね標準偏差の定数倍に設定されていたということができる。
(瞬目の発生時の電位変化の方向は、被検者顔面に貼着される電極の配置によって決定される。図6に例示した非特許文献1の場合の瞬目に因る電位変化の方向は、マイナス方向であり、本実施形態とは逆方向であるが、これは、陽極と陰極の配置が本実施形態の場合とは逆になっていることによる。上記の式(1a)、(1b)は、瞬目に因る電位変化の方向が、プラス側となっている場合の閾値を示している。)
しかしながら、「発明の概要」の欄に於いて触れた如く、上記のように閾値を概ね標準偏差の定数倍に設定した場合、被検者によっては、眼球運動等の電位変化の波形(非瞬目波形)を誤って瞬目波形として検出してしまうこと(瞬目波形の誤検出)や瞬目波形の検出漏れが多くなる場合があった。より具体的には、瞬目波形を選択的により確実に検出するためには、閾値の大きさは、図1(D)に模式的に描かれている如く、眼球運動等の非瞬目波形の振幅よりも大きく、瞬目波形の振幅よりも小さい値(TU_2)に設定する必要がある。しかしながら、閾値を概ね標準偏差の定数倍に設定する場合、被検者によっては、閾値の大きさが非瞬目波形の振幅よりも小さい値(TU_3)が生じ、また、これを回避しようとして、標準偏差に乗ずる定数を大きくして、閾値を大きくすると、瞬目波形の振幅よりも大きい値(TU_1)となってしまうことが生じていた。
そこで、この点について、本発明の発明者が調べたところ、上記の如く閾値が適切に設定されない要因として、瞬目の発生間隔の長短によって、眼電位の微分値の標準偏差が変動することと、瞬目の発生間隔の長い被検者と瞬目の発生間隔の短い被検者との間に於いて非瞬目波形の発生頻度に違いがあることとが見出された。
より具体的には、まず、眼電位の微分値の時系列データから微分値の標準偏差を算出する際、瞬目の発生間隔の長い場合と瞬目の発生間隔の短い場合とを比較すると、前者の方が、時系列データ上の値の変動が少ないので、値のばらつきを表す指標である標準偏差は相対的に小さくなり、従って、実質的に標準偏差の定数倍に設定される閾値の大きさも小さくなる。一方、瞬目波形の振幅には、瞬目の発生間隔の長短によって大きく変化することがないので、瞬目の発生間隔の長い場合には、閾値の大きさが瞬目波形の振幅に対して相対的に低減されることとなる。
また、瞬目の発生間隔の長い被検者と瞬目の発生間隔の短い被検者とについて、眼電位の微分値の時系列データを参照すると、瞬目の発生間隔の長い被検者の方が非瞬目波形の発生頻度が高く、即ち、眼球運動等の電位変化が多い傾向があることが見出された。実際に、何人かの被検者について、眼電位の微分値の時系列データの周波数スペクトルを算出してみると、図2に例示されている如く、周波数スペクトルに於いては、瞬目波形成分に対応する一つのピークが略5Hz近傍に出現する一方、眼球運動等による非瞬目波形成分は、瞬目波形成分よりも低い周波数帯域に広範囲に亘って出現するところ、瞬目の発生間隔の長い被検者(図2(B))と瞬目の発生間隔の短い被検者(図2(A))の周波数スペクトルを比較すると、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合が、瞬目の発生間隔の長い被検者の方が相対的に高い、即ち、非瞬目波形成分の発生頻度が高いことが理解される。そして、瞬目の発生間隔の長い被検者の場合、上記の如く、瞬目波形の振幅に対する閾値の大きさが小さいので、これにより、非瞬目波形成分を瞬目波形成分として誤検出する割合がより一層高くなってしまうこととなる。
従って、上記の知見を考慮すると、瞬目の発生間隔の長い被検者の場合には、算出される標準偏差は小さく、且つ、非瞬目波形成分の発生頻度が高いので、瞬目の発生間隔の長い被検者の瞬目波形成分の検知のための閾値については、標準偏差が相対的に小さいことを補うとともに、非瞬目波形成分の誤検出がされないように、瞬目の発生間隔の短い被検者の場合に比して、標準偏差に対する閾値の大きさの割合を高く設定するべきであるということが結論されることとなる。
かくして、本発明の瞬目検知に於いては、上記の瞬目波形の検出のための閾値の設定のための処理が、標準偏差に乗ずる係数を瞬目の発生間隔の長短に応じて変更できるように改良される。この点に関し、上記に説明されている如く、瞬目の発生間隔の長短は、眼電位の微分値の時系列データの周波数特性の、特に、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合の大小と対応する傾向があることが見出されているので、特に、本発明の本実施形態に於いては、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合の大小を瞬目の発生間隔の長短の指標として採用するものとする。
具体的には、閾値は、
上閾値=平均値+標準偏差×上閾値用係数 …(2a)
下閾値=平均値−標準偏差×下閾値用係数 …(2b)
の形式にて設定され、ここに於いて、上閾値用係数と下閾値用係数とが、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合に基づいて、かかる割合が大きいときに、割合が小さいときに比して、大きくなるように設定される。かかる構成によれば、瞬目の発生間隔の長い被検者の場合には、瞬目の発生間隔の短い被検者の場合に比して、標準偏差に対する閾値の大きさの割合が高く設定されて、非瞬目波形成分の誤検出を有効に回避できるようになることが期待される。また、瞬目の発生間隔の短い被検者の場合には、標準偏差に対する閾値の大きさの割合が無用に高く設定されてしまうことが防止され、これにより、閾値の大きさが大き過ぎることによる瞬目波形成分の検出漏れが低減されることが期待される。
ところで、閾値の算出に使用される眼電位の微分値の平均値と標準偏差とは、任意の時間幅の時系列データに於ける値を用いて算出されるところ、瞬目の発生間隔の長い場合には、単位時間当たりの瞬目の発生頻度が低いので、瞬目の発生間隔の短い場合と同じ時間幅の時系列データの値が使用された場合には、平均値と標準偏差の精度が、相対的に低下することとなる。そこで、かかる眼電位の微分値の平均値と標準偏差の精度を向上すべく、眼電位の微分値の平均値と標準偏差の算出に使用する時系列データの時間幅も、瞬目の発生間隔の長短に応じて、即ち、眼電位の微分値の時系列データの周波数特性に於ける瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合に基づいて設定するようになっていることが好ましい。
かくして、本発明の実施形態に於いては、眼電位の微分値の時系列データの周波数特性に於ける瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合に基づいて、上閾値用係数、下閾値用係数及び眼電位の微分値の平均値と標準偏差の算出に使用する時系列データの時間幅(以下、「閾値設定用時間幅」と称する。)が設定されることとなる。
眼電位の微分値の時系列データの周波数特性に於ける瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合は、被検者毎に、その被検者についての瞬目検知を開始後の任意の時間に亘る眼電位の微分値の時系列データを用いて、任意の手法にて決定されてよい。瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合を表す具体的な指標値については、装置の作動とともに、後に説明される。
装置の作動
本発明の装置による瞬目検知処理に於いては、被検者の顔面に貼着された電極間の電位差が逐次的に計測されるとともに、プログラムに従って、計測された電位差の時系列データを用いた眼電位の微分値の時系列データの生成と、眼電位の微分値の時系列データを用いた瞬目波形の検出が実行される。
(1)眼電位の微分値の時系列データの生成処理
まず、図3(A)を参照して、眼電位の微分値の時系列データの生成処理に於いては、図1(A)にて説明されている如く、被検者の顔面に貼着された電極間の電位差が、逐次的にAD変換器にてディジタル化されて、図4(A)に例示されている如き、眼電位の計測値の時系列データが生成される(ステップ10)。なお、眼電位の計測値の時系列データは、データメモリへ格納されてよい。眼電位の計測値の時系列データには、瞬目による電位変化の他に、直流成分とノイズ等の高周波数成分が含まれているので、これらの成分を除去するべく、バンドパス・フィルタに通される(ステップ11)。バンドパス・フィルタの例として、低域側カットオフ周波数は、0.7Hz、高域側カットオフ周波数は、10Hzなどであってよい。なお、ノイズ等の高周波数の除去は、平滑化処理によって実行されてもよい。しかる後、直流成分と高周波数成分とが除去された眼電位の計測値の時系列データの時間微分が実行されて(ステップ12)、図4(B)に例示されている如き、眼電位の微分値の時系列データが生成され、眼電位の微分値の時系列データは、データメモリへ格納されてよい。なお、電極間の電位差のAD変換から眼電位の微分値の時系列データの生成までの処理は、後に説明される瞬目検出処理とは独立に逐次的に実行されてよい。
(2)瞬目検出処理
次に、図3(B)を参照して、瞬目検出処理に於いては、概して述べれば、上記の閾値用係数が設定済みか否か(ステップ1)、閾値が設定済みか否か(ステップ3)が判定され、閾値用係数、閾値が、それぞれ、設定されていなければ、それぞれの設定処理(ステップ2、4)が順に実行され、閾値が設定された段階で、眼電位の微分値の時系列データに於いて、瞬目波形の検出(ステップ5)が実行される。以下、一連の処理の各々について、詳細に説明する。
(a)閾値用係数の設定処理
図3(C)を参照して、閾値用係数の設定処理に於いては、まず、データメモリに格納された任意の時間幅の眼電位の微分値の時系列データが抽出され(ステップ20)、かかるデータの周波数解析演算、例えば、FFT演算が実行される(ステップ21)。抽出される眼電位の微分値の時系列データは、典型的には、瞬目検知の開始後から任意に設定された時間幅、例えば、15秒間のデータであってよいが、これに限定されない。周波数解析演算を行うと、図3(A)又は(B)に例示されている如き、眼電位の微分値の時系列データの周波数スペクトルが得られるので、かかる周波数スペクトルに於いて、その周波数特性を表す周波数特性値、より具体的には、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合を表す値の算出が実行される(ステップ22)。
瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合を表す周波数特性値としては、一つの態様に於いては、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの最大値の比であってよい。図3(A)又は(B)を参照して理解される如く、眼電位の微分値の時系列データの周波数スペクトルに於いて、瞬目波形成分は、通常、5Hz近傍に一つのピークとして出現する一方、眼球運動等に起因する非瞬目波形成分は、比較的広範囲に亘って出現する。そこで、瞬目波形成分のパワーには、5Hz近傍にて任意のピーク検出処理を実行して、検出されたピークのパワー値Aを採用し、非瞬目波形成分のパワーとしては、瞬目波形成分のピークよりも低い帯域にて、任意のピーク検出処理を実行して得られるピークのうち、最大値の成分のパワー値Bが採用されてよい。かくして、この場合、周波数特性値Cは、
C=B/A …(3)
により与えられてよい。
瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合を表す周波数特性値の別の態様としては、周波数スペクトルのパワーの総和値Fであってよい。上記の如く、瞬目波形成分は、通常、眼電位の微分値の周波数スペクトル上で、一つのピークとして出現する一方、非瞬目波形成分は、比較的広い帯域にて出現し、非瞬目波形成分が多くなると、周波数スペクトルのパワーの総和が増大する。従って、周波数スペクトルのパワーの総和値Fが瞬目波形成分のパワーと非瞬目波形成分のパワーとの割合を表す指標として用いられる。なお、更に、別の態様として、周波数特性値は、
G=周波数スペクトルのパワーの総和値F/瞬目波形成分のパワー値A
であってもよい。
典型的に例に於いて、瞬目発生期間の長さに対するC値、F値は、下記の通りであった。
Figure 0006406171
かくして、C値、F値が瞬目発生期間の長さに対応して増大していることが確認された。
なお、眼電位の微分値の時系列データの周波数特性に於いて、瞬目波形成分と非瞬目波形成分との出現する帯域は、概ねわかっているので、上記の如き周波数解析を実行せずに、バンドパス・フィルタ等の弁別処理を通じて、瞬目波形成分と非瞬目波形成分とのパワーを抽出して、周波数特性値を算出するようになっていてもよい。
上記の如く、周波数特性値C、F又はGが決定されると、周波数特性値に応じて、上閾値用係数U、下閾値用係数L及び閾値設定用時間幅Wが設定される(ステップ23)。周波数特性値を参照した上閾値用係数U、下閾値用係数L及び閾値設定用時間幅Wの設定は、下記のいずれかの態様によって為されてよい。
第一の態様に於いては、まず、周波数特性値C(F、Gであってもよい。以下、同様)の大きさによって、被検者が二つの群P1、P2のいずれかに分類される。各群には、上閾値用係数U、下閾値用係数L及び閾値設定用時間幅Wが設定されており(即ち、U、L及びWがそれぞれに周波数特性値に応じて二段階に設定される。)、従って、或る被検者が群P1、P2の一方に分類されると、その被検者の瞬目波形の検出の閾値の算出に於いて、分類された群に対して設定されたU、L及びWが使用される。具体的には、被検者は、下記の如く、P1、P2のいずれかに分類される。
C≧Dのとき、P1−瞬目の発生間隔の長い群
C<Dのとき、P2−瞬目の発生間隔の短い群
ここで、Dは、所定値であり、実験等を通じて、適宜設定されてよい。また、群P1、P2毎にU、L及びWが、例えば、下記のように設定されていてよい。
Figure 0006406171
従って、例えば、或る被検者が、周波数特性値の判定により、P1群に分類された場合には、P1群のU、L、Wが、閾値の設定に用いられることとなる。理解されるべきことは、U、L及びWが、いずれも、瞬目の発生間隔の長い群P1の場合の方が、瞬目の発生間隔の短い群P2の場合よりも大きく設定されているということである。なお、上記の具体的な数値は、一つの例であり、これらに限定されるべきでないことは理解されるべきであり、実際には、計測条件等に応じて、実験等を通じて適宜設定される。周波数特性値F、Gの場合も、上記と同様にU、L及びWが設定されてよい。
第二の態様に於いては、周波数特性値Cの大きさによって、被検者を、第一の態様によりも多くの群、例えば、Pa、Pb、Pc、Pd、Peのいずれかに分類し、各群には、上閾値用係数U、下閾値用係数L及び閾値設定用時間幅Wが設定される。具体的には、被検者は、下記の如く、Pa、Pb、Pc、Pd、Peのいずれかに分類される。
C≧D4のとき、Pa−瞬目の発生間隔の最も長い群
D4>C≧D3のとき、Pb
D3>C≧D2のとき、Pc
D2>C≧D1のとき、Pd
D1>C のとき、Pe−瞬目の発生間隔の最も短い群
ここで、D1〜D4は、それぞれ、所定値であり(D4>D3>D2>D1)、実験等を通じて、適宜設定されてよい。また、U、L及びWは、群Pa、Pb、Pc、Pd、Pe毎に例えば、下記のように設定されてよい。
Figure 0006406171
従って、例えば、或る被検者が、周波数特性値の判定により、Pc群に分類された場合には、Pc群のU、L、Wが、閾値の設定に用いられることとなる。理解されるべきことは、U、L及びWが、いずれも、瞬目の発生間隔が長いほど、大きく設定されているということである。上記の具体的な数値は、一つの例であり、これらに限定されるべきでないことは理解されるべきであり、実際には、計測条件等に応じて、実験等を通じて適宜設定される。周波数特性値F、Gの場合も、上記と同様にU、L及びWが設定されてよい。また、分類する群の数は、任意であってよいことは理解されるべきである。
第三の態様に於いては、周波数特性値Cに対して単調増加する関数として上閾値用係数U、下閾値用係数L及び閾値設定用時間幅Wが設定されてよい。具体的には、U、L及びWは、例えば、下記のように設定されてよい。
U=k
L=k
W=k
、k、kは、それぞれ、正数であり、実験等を通じて、適宜設定されてよい。
(b)閾値の設定処理
図3(D)を参照して、上記の如く、周波数特性値に応じて、上閾値用係数U、下閾値用係数L及び閾値設定用時間幅Wがそれぞれ設定されると、これらを用いて、上閾値TU、下閾値TLが設定される。処理に於いては、まず、データメモリから、閾値設定用時間幅Wの眼電位の微分値の時系列データが抽出され(ステップ30)、その時系列データに於ける平均値Mと標準偏差SDとが算出される(ステップ31)。そして、上閾値用係数U、下閾値用係数Lを用いて、上閾値TU、下閾値TLがそれぞれ、
TU=M+SD×U …(4a)
TL=M−SD×L …(4b)
により算出される(ステップ32)。
(c)瞬目波形検出処理
再度、図3(B)を参照して、上閾値TU、下閾値TLが算出されると、それ以降、眼電位の微分値の時系列データに於いて、瞬目波形検出処理が実行される(ステップ5)。図1(C)を再度参照して、処理に於いては、具体的には、瞬目波形は、時系列データに於いて、下記の条件1〜4が成立したときに、その部位が瞬目波形であり、瞬目が発生したと判定される。
条件1:微分値が上閾値TUを上回った(ts)。
条件2:ts後に、微分値が上閾値TUを下回った(tb)。
条件3:tb後に、微分値が下閾値TLを下回った(tt)。
条件4:tb〜ttの時間間隔が、所定時間tp内であった。
なお、所定時間tpは、既に触れた如く、通常の瞬目波形にて得られる値であり、例えば、0.2秒などと設定される。また、更なる条件として、
条件5:tt後に、微分値が下閾値TLを上回った(te)。
が追加されてよい。かかる瞬目波形検出処理は、閾値の設定後に於いては、略リアルタイムに(眼電位の微分値の時系列データの算出と伴に)実行されてよいことは理解されるべきである。
また、上記の如く、点tsと点teの時刻が検出されるので、本発明に於いては、更に、瞬目時間(瞼を閉じ始めてから開くまでの時間)BDが、te−tsにより計測されてよい(ステップ6)。瞬目時間BDは、例えば、眠気の判定等に利用されてよい。
瞬目検知例
図5(A)、(B)は、それぞれ、上記に説明された処理に従って、周波数特性値により、P2(瞬目の発生間隔の短い群)、P1(瞬目の発生間隔の長い群)に分類された被検者にて得られた眼電位の微分値の時系列データの例を示している。なお、かかる計測は、眼電位計測と同時に、ビデオカメラの撮像により、瞬目の有無を確認できる状態にて行った。図中、TU1、TU2は、それぞれ、P1群、P2群の閾値用係数を用いて算出した上閾値を示している。また、Xは、ビデオカメラの撮影画像に於いて、瞬目が確認された部位を示しており、mは、眼球運動による波形であると推定される部位を示している。同図を参照して理解される如く、図5(A)、(B)のいずれに於いても、各群に対応する閾値用係数を用いて算出した上閾値は、瞬目波形の振幅より小さく、瞬目の無かった部位の波形(非瞬目波形)mの振幅よりも大きい値となった。これに対して、P1群の時系列データ(図5(B))に於いて、P2群の閾値用係数を用いた上閾値TU2は、非瞬目波形よりも小さくなり、この場合、瞬目波形の誤検出が生じてしまうことを示している。また、P2群の時系列データ(図5(A))に於いて、P1群の閾値用係数を用いた上閾値TU1を用いた場合、上閾値に到達しない瞬目波形が発生することがあり、この場合、瞬目波形の検出漏れが生じてしまうことを示している。実際、上記の計測例に於いて、ビデオカメラの撮影画像に於いて4回の瞬目の発生が確認されたP1群(瞬目の発生間隔の長い群)の眼電位の微分値の時系列データ上に於いて、P1群の閾値用係数を用いて算出した閾値を用いた場合には、正しく4回の瞬目が検出されたのに対し(正解率100%)、P2群の閾値用係数を用いて算出した閾値を用いた場合には、16回の瞬目の発生が検出され、12回の誤検出がされた結果となった(誤検出率75%)。また、ビデオカメラの撮影画像に於いて15回の瞬目の発生が確認されたP2群(瞬目の発生間隔の短い群)の眼電位の微分値の時系列データ上に於いて、P2群の閾値用係数を用いて算出した閾値を用いた場合には、正しく15回の瞬目が検出されたのに対し(正解率100%)、P1群の閾値用係数を用いて算出した閾値を用いた場合には、4回の瞬目の発生しか検出されず、9回の検出漏れとなる結果となった(検出漏れ率60%)。これらの結果は、上記に説明された本発明の処理に従って設定された閾値を用いることによって、瞬目波形の誤検出及び検出漏れが低減されることを示している。
かくして、上記の本発明の構成によれば、眼電位の微分値の時系列データに於いて閾値を用いて瞬目波形を検出する場合に、被検者毎にその周波数特性、特に、瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合に基づいて、閾値を適切に設定することが可能となり、これにより、瞬目波形成分の検出漏れや非瞬目波形成分を誤って瞬目波形成分として検出するといった誤検出が低減されることとなる。
以上の説明は、本発明の実施の形態に関連してなされているが、当業者にとつて多くの修正及び変更が容易に可能であり、本発明は、上記に例示された実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の概念から逸脱することなく種々の装置に適用されることは明らかであろう。

Claims (7)

  1. 瞬目検知装置であって、
    被検者の眼電位を計測する眼電位計測手段と、
    前記眼電位の微分値の時系列データを生成する眼電位微分値データ生成手段と、
    前記眼電位の微分値の時系列データから前記眼電位の微分値の周波数特性を表す周波数特性値を決定する周波数特性値決定手段と、
    前記眼電位の微分値の周波数特性値に基づいて閾値用係数を設定し、前記眼電位の微分値の時系列データに於ける前記微分値の標準偏差に前記閾値用係数を乗じて得られた数に基づいて前記眼電位の微分値の時系列データに於ける瞬目波形の検知のための上閾値及び下閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記時系列データに於いて、前記眼電位の微分値が前記上閾値を上回った後に前記上閾値から前記下閾値まで所定時間内に変化したとき又は前記下閾値を下回った後に前記下閾値から前記上閾値まで所定時間内に変化したときにその眼電位の微分値の変化を瞬目波形として検出する瞬目波形検出手段と
    を含み、
    前記周波数特性値が前記眼電位の微分値の時系列データに於ける瞬目波形成分のパワーに対する非瞬目波形成分のパワーの割合を表す値であり、前記閾値設定手段に於いて、前記割合が大きいときの前記閾値用係数の大きさが、前記割合が小さいときに比して、大きく設定される装置。
  2. 請求項の装置であって、前記周波数特性値検出手段が前記眼電位の微分値の時系列データの周波数スペクトルを算出する手段を含み、前記周波数特性値が前記眼電位の微分値の前記周波数スペクトルに於ける瞬目波形成分のパワーと非瞬目波形成分のパワーとの割合を表す値である装置。
  3. 請求項の装置であって、前記周波数特性値が前記瞬目波形成分のパワーに対する前記非瞬目波形成分のパワーの最大値の比であり、前記周波数特性値が大きいときの前記閾値用係数の大きさが、前記周波数特性値が小さいときに比して、大きく設定される装置。
  4. 請求項の装置であって、前記周波数特性値が前記周波数スペクトルのパワーの総和であり、前記周波数特性値が大きいときの前記閾値用係数の大きさが、前記周波数特性値が小さいときに比して、大きく設定される装置。
  5. 請求項1乃至のうちのいずれかの装置であって、前記周波数特性値に基づいて前記被検者が分類され、該被検者の分類のそれぞれに対して前記閾値用係数が設定される装置。
  6. 請求項1乃至のうちのいずれかの装置であって、前記周波数特性値に基づいて前記眼電位の微分値の時系列データに於ける前記微分値の標準偏差を算出するための時系列データの区間幅が設定される装置。
  7. 請求項1乃至のうちのいずれかの装置であって、前記検出された瞬目波形に於いて瞬目時間を検出する瞬目時間検出手段を含む装置。
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