JP2015213734A - プログラム、情報処理装置、及びアイウエア - Google Patents

プログラム、情報処理装置、及びアイウエア Download PDF

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Abstract

【課題】適切に瞬目を検出すること。
【解決手段】プログラムであって、眼周辺に接触する各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する取得ステップと、所定期間毎の前記眼電図信号の最大値及び/又は最小値、あるいは眼電図信号と眼電図信号の所定時間前の眼電図信号との差分信号の最大値及び/又は最小値を記憶部に記憶する記憶ステップと、記憶部に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する閾値算出ステップと、閾値を用いて、眼電図信号又は差分信号から瞬目を検出する検出ステップと、をコンピュータに実行させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、プログラム、情報処理装置、及びアイウエアに関する。
眼鏡のフレームに取り付けられた眼電図入力電極や脳電図入力電極を用いて、睡眠を検出及び防止するためのサングラス型装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−264551号公報
しかしながら、眼周辺に各電極を接触させ、各電極が検出した眼電位を用いて瞬目を検出する場合、対象者の疲労状態などに応じて眼電位の大きさが変動するため、瞬目を判断するための閾値などの設定が難しく、適切に瞬目を検出できないという問題点があった。
そこで、本発明は、適切に瞬目を検出することができることを目的とする。
本発明の一態様におけるプログラムは、眼周辺に接触する各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する取得ステップと、所定期間毎の前記眼電図信号の最大値及び/又は最小値、あるいは前記眼電図信号と該眼電図信号の所定時間前の眼電図信号との差分信号の最大値及び/又は最小値を記憶部に記憶する記憶ステップと、前記記憶部に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する閾値算出ステップと、前記閾値を用いて、前記眼電図信号又は前記差分信号から瞬目を検出する検出ステップと、をコンピュータに実行させる。
また、前記閾値は、前記記憶部に最大値及び/又は最小値が記憶される度に更新されてもよい。
また、前記記憶ステップは、極大値である最大値と、極小値である最小値とを前記記憶部に記憶するようにしてもよい。
また、前記閾値算出ステップは、前記記憶部に記憶された最大値を用いて第1閾値を算出し、前記記憶部に記憶された最小値を用いて第2閾値を算出し、前記検出ステップは、前記第1閾値及び前記第2閾値を用いて、前記眼電図信号から瞬目を検出してもよい。
また、前記閾値算出ステップは、前記記憶部に記憶された最大値及び最小値に対し、平均値及び標準偏差を算出する第1算出ステップと、前記最大値の平均値及び標準偏差に基づく前記第1閾値と、前記最小値の平均値及び標準偏差に基づく前記第2閾値とを算出する第2算出ステップと、を含んでもよい。
また、前記第2算出ステップは、前記最大値の平均値に、前記最大値の標準偏差に係数を乗算した値を加算した値を前記第1閾値とし、前記最小値の平均値から、前記最小値の標準偏差に係数を乗算した値を減算した値を前記第2閾値としてもよい。
また、前記検出ステップは、前記第1閾値以上の前記最大値の第1時刻と、前記第2閾値以下の前記最小値の第2時刻であって、該第1時刻以降の直近にある第2時刻との差が所定時間以内であれば、瞬目を検出してもよい。
また、前記閾値算出ステップは、前記眼電図信号又は前記差分信号の強度に基づくモード判定を行う判定ステップと、判定されたモードに応じて係数を決定する決定ステップと、前記記憶部に記憶された最大値及び最小値それぞれの平均を算出する第1算出ステップと、前記最大値の平均に前記係数を乗算した第1閾値と、前記最小値の平均に前記係数を乗算した第2閾値とを算出する第2算出ステップと、を含んでもよい。
また、前記第1算出ステップは、前記瞬目として検出された過去の眼電図信号又は差分信号の最大値又は最小値を、前記平均の算出処理から除外してもよい。
また、本発明の他の態様における情報処理装置は、眼周辺に接触する各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する取得部と、所定期間毎の前記眼電図信号の最大値及び/又は最小値、あるいは前記眼電図信号と該眼電図信号の所定時間前の眼電図信号との差分信号の最大値及び/又は最小値を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する閾値算出部と、前記閾値を用いて、前記眼電図信号又は前記差分信号から瞬目を検出する検出部と、備える。
また、本発明の他の態様におけるアイウエアは、眉間部と、一対のノーズパッドを有するフレームと、前記一対のノーズパッドそれぞれの表面に設けられる第1電極及び第2電極と、前記眉間部の表面に設けられる第3電極と、各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する取得部と、所定期間毎の前記眼電図信号の最大値及び/又は最小値、あるいは前記眼電図信号と該眼電図信号の所定時間前の眼電図信号との差分信号の最大値及び/又は最小値を記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する閾値算出部と、前記閾値を用いて、前記眼電図信号又は前記差分信号から瞬目を検出する検出部と、備える。
本発明によれば、適切に瞬目を検出することができる。
実施例1におけるメガネの一例を概略的に示す図である。 実施例1における処理装置の一例を示すブロック図である。 使用者に対する電極の接触位置を概略的に示す図である。 実施例1における増幅部の構成の一例を示す図である。 バッファアンプを設ける理由を説明するための図である。 実施例1における増幅部の構成の他の例を示す図である。 実施例1における外部装置の構成の一例を示すブロック図である。 眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号の一例を示す図である。 連続で瞬きをした場合の眼電図信号の一例を示す図である。 実施例1における瞬目検出処理の一例を示すフローチャートである。 実施例1における閾値算出処理の一例を示すフローチャートである。 実施例1におけるメガネの他の例を概略的に示す図である。 実施例2における外部装置の構成の一例を示すブロック図である。 眼電図信号のノイズを説明するための図である。 小さい係数に基づく閾値を用いる場合の瞬目検出を説明するための図である。 大きい係数に基づく閾値を用いる場合の瞬目検出を説明するための図である。 実施例2におけるモードに応じた係数に基づく閾値の一例を示す図である。 実施例2における瞬目検出処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
[実施例1]
図1は、実施例1におけるメガネ100の一例を概略的に示す図である。メガネ100は、レンズ110及びフレーム120を備える。メガネ100及びフレーム120は、アイウエアの一例である。
フレーム120は、一対のレンズ110を支持する。フレーム120は、リム122と、眉間部(例えばブリッジ)124と、ヨロイ126と、丁番128と、テンプル130と、モダン132と、一対のノーズパッド140と、第1電極152と、第2電極154と、第3電極156と、接地電極158と、電線(不図示)と、処理装置200と、増幅部250とを有する。なお、メガネ100の種類によっては、一枚レンズを用いることでフレームのブリッジ部分がない場合がある。この場合、一枚レンズの眉間部分を眉間部とする。
一対のノーズパッド140は、右ノーズパッド142及び左ノーズパッド144を含む。リム122、ヨロイ126、丁番128、テンプル130、及びモダン132は、それぞれ左右一対に設けられる。
リム122は、レンズ110を保持する。ヨロイ126は、リム122の外側に設けられ、丁番128によりテンプル130を回転可能に保持する。テンプル130は、使用者の耳の上部を押圧して、この部位を挟持する。モダン132は、テンプル130の先端に設けられる。モダン132は、使用者の耳の上部に接触する。なお、モダン132は、必ずしもメガネ100に設ける必要はない。
第1電極152及び第2電極154は、一対のノーズパッド140のそれぞれの表面に設けられ、眼電位を検出する。例えば、第1電極152は、右ノーズパッド142に設けられ、第2電極154は、左ノーズパッド144に設けられる。
第1電極152は、使用者の右眼の眼電位を検出する。第2電極154は、使用者の左眼の眼電位を検出する。このように、眼電位を検出するための電極を、使用者の皮膚に必然的に接触するノーズパッドの表面に設ける。これにより、使用者の眼の周囲に二対の電極を接触させるのに比べて、使用者の皮膚に与える負担を軽減することができる。
第3電極156は、眉間部124の表面に設けられ、眼電位を検出する。接地電極158は、モダン132の表面に設けられる。メガネ100にモダン132がない場合は、接地電極158は、テンプル130の先に設けられる。実施例1では、接地電極158は、左側のモダン132の表面に設けられる。第1電極152、第2電極154及び第3電極156が検出する電位は、接地電極158が検出する電位を基準としてもよい。
処理装置200は、例えば、テンプル130に設けてもよい。これにより、メガネ100を正面から見たときのデザイン性を損なうことがない。処理装置200の設置位置は、必ずしもテンプル130である必要はないが、メガネ100を装着した際のバランスを考慮して位置決めすればよい。処理装置200は、電線を介して増幅部250に接続される。なお、処理装置200と、増幅部250とは、無線を介して接続されてもよい。
増幅部250は、第1電極152、第2電極154及び第3電極156の近傍に設けられ、増幅対象の各電極と電線を介して接続される。増幅部250は、各電極が検出した眼電位を示す眼電図信号を取得する。例えば、増幅部250は、第1電極152、第2電極154及び第3電極156により検出された眼電位を示す眼電図信号を増幅する。
また、増幅部250は、眼電図信号を処理する処理部を有していれば、増幅する前又は増幅した後の各眼電図信号に対し、加減処理を行ってもよい。例えば、増幅部250は、第3電極156を基準とした第1電極152の電位を示す基準眼電図信号を求めてもよい。また、増幅部250は、第3電極156を基準とした第2電極154の電位を示す基準眼電図信号を求めてもよい。増幅部250により増幅又は処理された信号は、処理装置200に出力される。
外部装置300は、通信機能を有する情報処理装置である。例えば、外部装置300は、使用者が所持する携帯電話及びスマートフォン等の携帯通信端末等である。外部装置300は、送信部220から受信した眼電図信号に基づく処理を実行する。例えば、外部装置300は、受信した眼電図信号から、使用者の瞬目の回数が増加していることを検出した場合などに、居眠りを防止するための警告を発する。外部装置300の詳細については後述する。
<処理装置の構成>
図2は、実施例1における処理装置200の一例を示すブロック図である。図2に示すように、処理装置200は、処理部210、送信部220、及び電源供給部230を有する。第1電極152、第2電極154、第3電極156は、例えば増幅部250を介して処理部210に接続される。
処理部210は、増幅部250から増幅された眼電図信号を取得し、処理する。例えば、処理部210は、第3電極156を基準とした第1電極152の電位を示す基準眼電図信号を処理してもよい。なお、基準眼電図信号は、説明の便宜上「基準」を付したが、眼電図信号に含まれる。また、処理部210は、第3電極156を基準とした第2電極154の電位を示す基準眼電図信号を処理してもよい。
このとき、処理部210は、右眼及び左眼において、各電極から検出された眼電位に基づいて、眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号となるように処理を行ってもよい。
他にも、処理部210は、取得した眼電図信号がデジタル化されていなければ、デジタル化処理を行ったり、各電極から増幅された眼電図信号を取得した場合には、眼電図信号の加減処理を行ったりする。また、処理部210は、増幅部250から取得した眼電図信号をそのまま送信部220に送信してもよい。
送信部220は、処理部210によって処理された眼電図信号を外部装置300に送信する。例えば、送信部220は、Bluetooth(登録商標)及び無線LAN等の無線通信、又は有線通信によって眼電図信号を外部装置300に送信する。電源供給部230は、処理部210、送信部220、及び増幅部250に電力を供給する。
図3は、使用者に対する電極の接触位置を概略的に示す図である。第1接触位置452は、第1電極152の接触位置を表す。第2接触位置454は、第2電極154の接触位置を表す。第3接触位置456は、第3電極156の接触位置を表す。水平中心線460は、右眼402の中心と左眼404の中心とを結んだ水平方向の中心線を表す。垂直中心線462は、右眼402と左眼404との中心において水平中心線460と直交する中心線を表す。
第1接触位置452及び第2接触位置454は、水平中心線460よりも下側に位置することが望ましい。また、第1接触位置452及び第2接触位置454は、第1接触位置452と第2接触位置454との中心を結ぶ線分が、水平中心線460と平行になるべく配置されることが望ましい。
また、第1接触位置452及び第2接触位置454は、第1接触位置452から右眼402への距離と、第2接触位置454と左眼404との距離が等しくなるべく配置されることが望ましい。また、第1接触位置452及び第2接触位置454は、互いに一定の距離以上離間していることが望ましい。
第3接触位置456は、垂直中心線462上に位置することが望ましい。また、第3接触位置456は、水平中心線460よりも上側であって、第1接触位置452及び第2接触位置454から離れた位置であることが望ましい。また、例えば、第3接触位置456と右眼402との距離は、右眼402と第1接触位置452との距離よりも離間させ、左眼404との距離は、左眼404と第2接触位置454との距離よりも離間させてよい。
眼球は、角膜側が正に帯電しており、網膜側が負に帯電している。したがって、視線が上に移動した場合、第3電極156を基準とした第1電極152の電位及び第3電極156を基準とした第2電極154の電位が負となる。視線が下に移動した場合、第3電極156を基準とした第1電極152の電位及び第3電極156を基準とした第2電極154の電位が正となる。
視線が右に移動した場合、第3電極156を基準とした第1電極152の電位が負となり、第3電極156を基準とした第2電極154の電位が正となる。視線が左に移動した場合、第3電極156を基準とした第1電極152の電位が正となり、第3電極156を基準とした第2電極154の電位が負となる。
第3電極156を基準とした第1電極152の電位及び第3電極156を基準とした第2電極154の電位を検出することによって、好適にノイズの影響を軽減することができる。第3接触位置456を第1接触位置452及び第2接触位置454から可能な限り離間させるべく、眉間部124は、リム122の上端又はその近傍に配置されてもよい。また、眉間部124の中心よりも上側に第3電極156は設けられてもよい。この場合、第3電極156の配置位置として、縦幅の広い眉間部124を採用することが望ましい。
なお、処理部210は、第3電極156を基準とした第1電極152の電位を検出する代わりに、基準電極を基準とした第1電極152の電位から、基準電極を基準とした第3電極156の電位を減じてもよい。そして同様に、処理部210は、第3電極156を基準とした第2電極154の電位を検出する代わりに、基準電極を基準とした第2電極154の電位から、基準電極を基準とした第3電極156の電位を減じてもよい。
基準電極としては、接地電極158を用いてもよい。また、メガネ100の、第1電極152、第2電極154及び第3電極156から離間した位置に、別途基準電極を設けてもよい。例えば、基準電極は、右側のモダン132に設けられてもよい。また、基準電極は、右側のテンプル130の使用者の肌に接する部位に設けられてもよい。
なお、基準電極を基準とした第1電極152の電位から第3電極156の電位を減じる処理、及び基準電極を基準とした第2電極154の電位から第3電極156の電位を減じる処理は、処理部210が実行してもよく、増幅部250又は外部装置300が実行してもよい。この場合、処理対象の電位を示す信号は、増幅部250により増幅されている。
<増幅部の構成>
次に、増幅部250の構成について説明する。図4は、実施例1における増幅部250の構成の一例を示す図である。図4に示すように、増幅部250は、第1アンプ260及び第2アンプ270を有する。第1アンプ260は、第2アンプ270の前段に位置し、バッファアンプとして機能するアンプである。以下、第1アンプ260をバッファアンプ260とも称する。第2アンプ270は、メインのアンプとして機能するアンプである。以下、第2アンプ270は、メインアンプ270とも称する。メインアンプ270により増幅された信号は処理装置200に有線又は無線を用いて出力される。
増幅部250の設置位置は、眉間部124部分であることが望ましい。なお、増幅部250は、眉間部124に埋め込むようにして設けてもよい。前述したとおり、各電極は可能な限り離間させた方が望ましいが、各電極の設置位置はフレーム120の形状に依存してしまうため、離間させるにしても限界がある。
このため、各電極の電位差が十分な大きさにならない場合があり、各電極で検出された小さい電位を示す眼電図信号にノイズが混入してしまうと、十分な精度の電位を検出することが困難になってしまう。
そこで、実施例1においては、検出された眼電図信号にノイズが混入する前に増幅することを目的として、増幅部250は、第1電極152、第2電極154及び第3電極156の近傍に設けられる。例えば、増幅部250は、各電極に近く、比較的フレーム120にスペースが存在する眉間部124部分に設けることが好ましい。これにより、各電極により検出された眼電図信号が電線を通過する間に、ノイズが混入して眼電図信号の精度を低下させるリスクを減らすことができる。
次に、メインアンプ270の前段の位置にバッファアンプ260を設ける理由を、図5を用いて説明する。図5は、バッファアンプ260を設ける理由を説明するための図である。図5に示す例は、第3電極156を用いるが、第1電極152及び第2電極154においても同様である。
第3電極156は、メガネ100を装着した際、人肌に触れるため、グランドとの間に抵抗R0が存在すると考えてよい。このとき、抵抗R0は、例えば数100kΩである。また、メインアンプ270には、内部抵抗R1が存在する。このとき、メインアンプ270として通常のアンプを用いると、内部抵抗R1は、数10kΩ〜数100kΩである。
ここで、理想的にはメインアンプ270に電流が流れ込まないことであるが、内部抵抗R1が抵抗R0よりも小さいと、電流がメインアンプ270側に流れ込む。そうすると、電極の電圧Viとメインアンプ270の電圧Vxとが分圧されて観測されてしまう。そこで、メインアンプ270の前段の位置にバッファアンプ260を設けてメインアンプ270側に電流が流れ込まないようにする。
図6は、実施例1における増幅部の構成の他の例を示す図である。図6に示す増幅部は、符号250Aと表記される。増幅部250Aは、バッファアンプ260、メインアンプ270、A/D変換部280、及び無線通信部290を有する。バッファアンプ260及びメインアンプ270は、図4に示す機能と同様であるため、以下では、A/D変換部280及び無線通信部290について主に説明する。
A/D変換部280は、メインアンプ270により増幅された信号をアナログからデジタルに変換する。A/D変換部280は、デジタル変換した信号を無線通信部290に出力する。
無線通信部290は、A/D変換部280により変換されたデジタル信号を、無線通信を用いて処理装置200に送信する。よって、無線通信部290は、送信部として機能する。無線通信部290は、例えばBluetooth(登録商標)及び無線LAN等の無線通信を用いる。また、無線通信部290は、外部装置300にデジタル信号を直接送信してもよい。
なお、実施例1では、バッファアンプ260及びメインアンプ270を1つ設ける例を示したが、この場合は各電極からの眼電図信号に対して順番を決めて増幅していけばよい。また、各電極それぞれにバッファアンプ260及びメインアンプ270を設けてもよい。
<外部装置の構成>
次に、外部装置300の構成について説明する。図7は、実施例1における外部装置300の構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、外部装置300は、通信部310、記憶部320、及び制御部330を有する。
通信部310は、Bluetooth(登録商標)及び無線LAN等の無線通信、又は有線通信によって眼電図信号を受信する。なお、ここでは、受信した眼電図信号は、眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号とする。通信部310は、受信した眼電図信号を制御部330に出力する。
制御部330は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、各部の制御を行ったり、各種の演算処理を行ったりする。図7に示す例では、制御部330は、取得部340、閾値算出部350、検出部360を有する。
取得部340は、眼周辺に接触する各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する。ここでいう垂直方向とは、顔を基準とした頭の上から下までの方向をいう。取得部340は、例えば、通信部310が受信した眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する。
制御部330は、所定期間毎に、眼電図信号の最大値及び/又は最小値を記憶部320に記憶するようにする。所定期間は、例えば200msecとするが、この限りではない。また、所定期間は、時間窓を用いることで重複を許して時間的に変動するようにしてもよい。
制御部330は、各所定期間において、最大値が極大値である場合、及び最小値が極小値である場合に、極大値の最大値及び極小値の最小値を記憶部320に記憶するようにするとよい。これにより、ピークを記憶することができるようになるので、後述する閾値の精度を高めることができる。これは、ピークの1セットから瞬目が検出されるという知見に基づく。なお、記憶対象の最大値及び最小値の絶対値に下限を設けてもよい。これにより、閾値に影響を与える最大値及び最小値について、絶対値が小さすぎる最大値及び最小値を記憶することがないので、後述する閾値の精度をさらに高めることができる。また、制御部330は、眼電図信号に対して極大値及び極小値を検出し、この極大値及び極小値を記憶部320に記憶するようにしてもよい。
記憶部320は、例えば、RAM(Random Access Memory)であり、所定期間毎の眼電図信号の最大値(又は極大値)及び/又は最小値(又は極小値)を記憶する。例えば、記憶部320は、最大値用のFIFOバッファと、最小値用のFIFOバッファとを有する。FIFOバッファは、最大値または最小値のデータにより記憶容量が一杯になったときは、最も古いデータが消去されて最新のデータが記憶されることにより、記憶領域に記憶されるデータが更新される。
また、記憶部320は、後述する瞬目検出処理をコンピュータに実行させるプログラムを記憶する。このプログラムは、インターネット、又はSDカードなどの記録媒体を介して外部装置300にインストールされてもよいし、プリインストールされていてもよい。また、このプログラムを記憶する記憶部は、記憶部320とは別であってもよい。
閾値算出部350は、記憶部320に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する。閾値算出部350は、例えば処理を簡略化するため、最大値又は最小値の絶対値の平均値等から閾値の絶対値を算出してもよい。
また、閾値算出部350は、記憶部320に記憶された最大値を用いて第1閾値を算出し、また、記憶部320に記憶された最小値を用いて第2閾値を算出してもよい。ここで、第1閾値は、眼が垂直方向の上に動いたことを判定するために用いられ、第2閾値は、眼が垂直方向の下に動いたことを判定するために用いられる。これにより、上方向の眼の動き、下方向の眼の動きそれぞれに閾値を設定できるので、適切な閾値判定を行うことができる。
また、閾値算出部350は、第1算出部352及び第2算出部354を有する。第1算出部352は、最大値用のFIFOバッファに記憶されている最大値の平均値及び標準偏差を算出する。また、第1算出部352は、最小値用のFIFOバッファに記憶されている最小値の平均値及び標準偏差を算出する。
第2算出部354は、最大値の平均値及び標準偏差に基づいて第1閾値を算出し、最小値の平均値及び標準偏差に基づいて第2閾値を算出する。これにより、例えば対象者の直近の状態を示す眼電図信号を用いて閾値を設定することができる。また、第1閾値及び第2閾値は、対象者の直近の状態を示す信号の強度に追従して値を変更させることができる。
例えば、第2算出部354は、最大値の平均値に、最大値の標準偏差に係数を乗算した値を加算した値を第1閾値とする。第2算出部354は、最小値の平均値から、最小値の標準偏差に係数を乗算した値を減算した値を第2閾値とする。これにより、適切な閾値を設定することができる。
以上より、閾値算出部350は、記憶部320に最大値及び/又は最小値が記憶される度に、第1閾値及び第2閾値を更新する。これにより、閾値算出部350は、過去の眼電図信号に基づいて閾値を設定することができるため、眠くなって眼の動きが遅くなり、眼電図信号が弱くなった場合であっても、その弱くなった信号に応じて閾値を設定することができるので、適切に瞬目を検出することができる。閾値算出部350は、算出された第1閾値及び第2閾値を検出部360に出力する。なお、閾値算出部350は、記憶部320に記憶された極大値及び/又は極小値を用いて閾値を算出してもよい。例えば、閾値算出部350は、記憶部320に記憶された所定個の極大値の平均を第1閾値としたり、記憶部320に記憶された所定個の極小値の平均を第2閾値としたりしてもよい。また、閾値算出部350は、記憶部320に記憶された極大値及び極小値それぞれの標準偏差を用いて第1閾値及び第2閾値を算出してもよい。
検出部360は、第2算出部354により算出された第1閾値、及び第2閾値を用いて、眼電図信号から瞬目を検出する。例えば、検出部360は、第1閾値以上となる記憶部320に記憶された最大値の第1時刻と、第2閾値以下となる記憶部320に記憶された最小値の第2時刻との差分が所定時間以内であれば、瞬目を検出する。ここで、第2時刻は、第1時刻以降であって直近の時刻とする。所定時間は、例えば500msecとするがこの限りではない。
なお、検出部360は、右眼、左眼それぞれの眼電図信号を用いて瞬目を検出し、所定範囲内のタイミングで両目において瞬目が検出されたときに最終的な瞬目を検出してもよい。また、検出部360は、右眼と左眼は同様の動きをすることを前提とし、双方の眼電図信号の平均を用いて瞬目を検出してもよい。次に、具体的な眼電図信号を用いて瞬目検出アルゴリズムについて説明する。
<瞬目検出アルゴリズムの例>
図8は、眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号の一例を示す図である。図8に示す眼電図信号S1は、片側の眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号である。ここで、図8を用いて瞬目検出アルゴリズムを説明する。
(1)所定期間ごとの最大値、最小値を求める
制御部330は、眼電図信号S1の所定期間T1(例えば500msec)ごとの最大値、最小値を求める。
(2)最大値が極大値である場合、第1FIFOバッファに保存する
制御部330は、(1)で求めた最大値が極大値である場合、第1FIFOバッファ(記憶部320)に保存する。
(3)最小値が極小値である場合、第2FIFOバッファに保存する
制御部330は、(1)で求めた最小値が極小値である場合、第1FIFOバッファとは別領域の第2FIFOバッファに保存(記憶部320)する。なお、(2)及び(3)について、順序は問わない。以降、第1FIFOバッファ及び第2FIFOバッファをまとめる場合は、単にバッファと称する。図8において、眼電図信号S1上にある黒点は、各期間において極大値又は極小値として検出された値を表す。なお、極大値及び極小値は、微分を用いて、例えば眼電図信号S1の差分信号を用いて求めることができる。
(4)バッファの容量分データが保存されたら、平均値及び標準偏差を算出する
第1算出部352は、第1FIFOバッファに保存されている最大値の平均値(a1)及び標準偏差(b1)を算出する。また、第1算出部352は、第2FIFOバッファに保存されている最大値の平均値(a2)及び標準偏差(b2)を算出する。
(5)閾値を算出する
第2算出部354は、(4)で算出された平均値及び標準偏差を用いて第1閾値及び第2閾値を算出する。第1閾値(Th1)及び第2閾値(Th2)は、以下の式で算出される。
Th1=a1+E×b1・・・式(1)
Th2=a2−E×b2・・・式(2)
ここで、係数Eは、例えば2とする。
なお、第1閾値(Th1)、第2閾値(Th2)の絶対値に下限値を設定しておいてもよい。これにより、眼のわずかな上下運動を瞬きであると誤検出することを防止することができる。
図8において、第1閾値の例として、符号TH1で表し、第2閾値の例として符号TH2で表す。図8に示すとおり、眼電図信号の時間経過に伴って、それぞれの閾値が変動し、さらに、眼電図信号の強さ(振幅の大きさ)に追従して閾値が適切に変更される。図8に示す第1閾値TH1と第2閾値TH2は、閾値の変動を概念的に示したものに過ぎない。
(6)第1閾値以上の最大値、及び第2閾値以下の最小値を特定する
検出部360は、(5)で算出された第1閾値以上の最大値を特定する。ここで、閾値判定の対象となる最大値は、第1FIFOバッファに記憶されており、閾値判定がまだされていない最大値である。
また、検出部360は、(5)で算出された第2閾値以下の最小値を特定する。ここで、閾値判定の対象となる最小値は、第2FIFOバッファに記憶されており、閾値判定がまだされていない最小値である。図8において、特定された最大値及び最小値は、四角で囲われた黒点により表される。
(7)瞬目を検出する
検出部360は、特定された最大値毎に、この最大値の第1時刻と、特定された最小値の第2時刻であり、この第1時刻以降の直近の第2時刻との差が、所定時間以内であれば、その眼の上下の動きを瞬目とみなして検出する。
図8において、例えば、特定された最大値の時刻t11と、t11以降で直近に特定された最小値の時刻t21との差が所定時間以内であれば、その眼の動きを瞬目として検出する。所定時間は、例えば500msecとする。
以上、瞬目検出アルゴリズムを説明したが、このアルゴリズムは、次に説明するように、連続した瞬きでも適切に瞬目を検出することが可能になる。特に、眠たい場合には連続で瞬きが行われることが、実験等により示されている。
<連続瞬目>
図9は、連続で瞬きをした場合の眼電図信号の一例を示す図である。図9に示す眼電図信号S2は、片側の眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号である。図9に示す符号T1、TH1、TH2は、図8に示す同じ符号と同じ意味を有する。
図9に示すように、連続で瞬きをした場合は、眼電図信号がマイナス側に大きく振れる前にプラス側に振れてしまう。なお、図9に示す例では、極小値であっても絶対値が下限値(不図示)よりも小さいもの(図9に示す黒丸を囲む三角で表す値)は、第2FIFOバッファへの記憶対象とせず、閾値の算出に用いない。なぜなら、これらの値を用いた場合、閾値が必要以上に小さくなってしまい、瞬目を誤検出してしまう可能性があるからである。
ここで、一般的な考えとして、眼電図信号に対し、単に時系列で極大値の次に来る極小値とのペアで瞬目を検出するとした場合、第1閾値TH1と第2閾値TH2とを超えるペアは、t33の極大値とt41の極小値しかない。つまり、図9に示す眼電図信号から瞬目は1回しか検出されない。
これに対し、上述した瞬目検出アルゴリズムによれば、第1閾値以上の最大値ごとに、この最大値以降の直近の最小値との時間差を所定時間と比較することで瞬目を検出する。つまり、差分をとるための最小値は、必ずしも最大値の次に来る最小値である必要がない。
よって、図9に示す例において、1つ目の最大値の時刻t31と直近の最小値の時刻t41との差、2つ目の最大値の時刻t32と直近の最小値の時刻t41との差、3つ目の最大値の時刻t33と直近の最小値の時刻t41との差が、それぞれ所定時間以下となれば、これらは全て瞬目として検出される。これにより、上述した瞬目検出アルゴリズムは、連続で高速な瞬きがなされた場合でも、瞬目の検出漏れを少なくし、適切に瞬目を検出することが可能となる。なお、前述の方法とは逆の方法であるが、最小値を基準にして、最小値ごとに直前の最大値を用いて瞬目を検出してもよい。
<瞬目検出処理>
図10は、実施例1における瞬目検出処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートは、使用者がメガネ100を装着して、第1電極152、第2電極154、第3電極156及び接地電極158が使用者の皮膚に接触した状態であって、外部装置300が瞬目検出処理を実行するモードである動作モードに設定された場合に開始する。
ステップS102で、取得部340は、眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する。
ステップS104で、制御部330は、所定期間経過したかを判定する。所定期間が経過していれば(ステップS104−YES)ステップS106の処理に進み、所定期間が経過していなければ(ステップS104−NO)ステップS102に戻る。
ステップS106で、制御部330は、所定期間における最大値及び/又は最小値を記憶部320に記憶する。
ステップS108で、閾値算出部350は、記憶部320に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値(第1閾値及び第2閾値)を算出する。
ステップS110で、検出部360は、第1閾値以上となる最大値の第1時刻、又は第2閾値以下となる最大値の第2時刻を特定する。このとき、検出部360は、第2時刻として、特定した第1時刻以降の直近の最小値の時刻を特定する。
ステップS112で、検出部360は、第2時刻−第1時刻が所定時間より小さいかを判定する。この条件が満たされれば(ステップS112−YES)ステップS114に進み、この条件が満たされなければ(ステップS112−NO)ステップS102に戻る。
ステップS114で、検出部360は、第1時刻と第2時刻との間の眼の動きを瞬目として検出する。
以上の処理により、外部装置300は、適切な閾値を用いて、瞬目を検出することができる。
次に、ステップS106及びステップS108における閾値算出処理の詳細について説明する。図11は、実施例1における閾値算出処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すステップS202で、制御部330は、所定期間内の最大値は極大値であるか、又は所定期間内の最小値は極小値であるかを判定する。この何れかの条件が満たされれば(ステップS202−YES)ステップS204に進み、この何れの条件も満たされなければ(ステップS202−NO)ステップS110に進む。
ステップS204で、制御部330は、極大値となる最大値又は極小値となる最小値を記憶部(バッファの部分)320に記憶する。
ステップS206で、第1算出部352は、記憶部320に記憶された最大値の平均値及び標準偏差を算出する。また、第1算出部352は、記憶部320に記憶された最小値の平均値及び標準偏差を算出する。
ステップS208で、第2算出部354は、最大値の平均値及び標準偏差を用いて第1閾値を算出し、最小値の平均値及び標準偏差を用いて第2閾値を算出する。
以上の処理により、外部装置300は、対象者の直近の状態を示す眼電図信号の強度に応じて適切な閾値を算出することが可能となる。
なお、本実施例において、アイウエアがメガネである場合について説明した。しかし、アイウエアはこれに限定されない。アイウエアは、眼に関連する装具であればよく、メガネ、サングラス、ゴーグル及びヘッドマウントディスプレイならびにこれらのフレームなどの顔面装着具又は頭部装着具であってよい。
本実施例において、メガネ100が第3電極156を備える例を挙げて説明した。しかし、メガネ100はこれに限定されない。メガネ100が、第3電極156を備えなくてもよい。この場合、基準電極を基準とした第1電極152の電位が示す眼電図及び基準電極を基準とした第2電極154の電位が示す眼電図が、外部装置300に送信されればよい。ここで、接地電極158を第3電極156の位置に設けて、基準電極としてもよい。また、左モダンに設けられた接地電極158を基準電極として用いてもよいし、第1電極152及び第2電極154から離間した位置に、別途設けられた電極を基準電極として用いてもよい。
本実施例において、メガネ100が、リム122と一体になっているノーズパッド140を備える例を挙げて説明した。しかし、メガネ100はこれに限定されない。メガネ100が、リム122に備え付けられたクリングスと、クリングスに取り付けられたノーズパッド140とを備えてもよい。この場合、ノーズパッド140の表面に設けられた電極は、クリングスを介して、フレームに埋設された電線と電気的に接続される。
本実施例において、第1電極152及び第2電極154をノーズパッド140の中心よりも下側に設ける例を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。ノーズパッド140が下側に延伸する延伸部を備え、第1電極152及び第2電極154を延伸部に設けてもよい。これにより、眼及び鼻の位置の個人差によってノーズパッドが眼の真横に位置してしまう使用者であっても、第1電極152及び第2電極154を眼の位置よりも下に接触させることができる。
本実施例において、第3電極156を眉間部124の表面に設ける例を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。眉間部124が、上側に延伸する延伸部を備え、延伸部に第3電極156を設けてもよい。またさらに、延伸部と眉間部124との間に延伸部を上下に可動させる可動部を備え、第3電極156の位置を上下に調整可能としてもよい。これにより、眼の位置の個人差によって、第3電極156の接触位置が眼の近傍になってしまう使用者であっても、調整により第3電極156の接触位置を眼から離間させることができる。また、本実施例において、各電極の位置は前述した位置に限られず、眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号が取得できる位置に配置されていればよい。
本実施例では、外部装置300の例として、処理装置200と別体の、携帯電話及びスマートフォン等の携帯通信端末を挙げて説明した。しかし、これに限定されない。外部装置300を、処理装置200と一体のユニットとしてもよい。この場合、外部装置300は、アイウエアに一体として設けられる。
また、本実施例では、電線としてシールドケーブルを用いることで、ノイズの混入を防ぐようにしてもよい。
また、本実施例では、図1において3つの電極を用いる構成を例示したが、4つ以上の電極を用いる構成であってもよい。図12は、実施例におけるメガネの他の例を概略的に示す図である。図12に示すメガネ600は、4つの電極を用いて眼電図信号を取得するところが図1に示すメガネ100と異なり、以下、図1に示すメガネ100と異なるところを説明する。
図12に示すメガネ600は、上部電極652と、下部電極654と、左部電極656と、右部電極658とを有する。図12に示す例において、上部電極652及び下部電極654は、リム122に設けられ、左部電極656は、左テンプル130に設けられ、右部電極658は、右テンプル130に設けられるが、必ずしもこの位置にある必要はない。なお、これらの電極は、顔の一部に接触しているとする。
図12に示す例では、上部電極652及び下部電極654の電圧差により、眼の上下方向を検知することができ、左部電極656及び右部電極658の電圧差により、眼の左右方向を検知することができる。
[実施例2]
次に、実施例2におけるアイウエアについて説明する。実施例2におけるアイウエアの一例であるメガネの概略は図1に示すメガネ100と同様である。また、実施例2における処理装置の構成は、図2に示す構成と同様である。
実施例2における外部装置において、実施例1で説明したように、眼電図信号の差分を用いて極大値と極小値とを求める場合を例にして説明する。さらに、実施例2における外部装置は、ノイズモードを判定し、判定したモードと、求められた極値とを用いて閾値を算出し、この閾値を用いて瞬目検出を行う。以下、実施例2におけるノイズモードの判定や閾値算出について詳しく説明する。
<外部装置の構成>
次に、実施例2における外部装置300Aの構成について説明する。図13は、実施例2における外部装置300Aの構成の一例を示すブロック図である。図13に示すように、外部装置300Aは、通信部310、記憶部700、及び制御部710を有する。
通信部310は、実施例1と同様に、Bluetooth(登録商標)及び無線LAN等の無線通信、又は有線通信によって眼電図信号を受信する。なお、ここでは、受信した眼電図信号は、眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号とする。通信部310は、受信した眼電図信号を制御部710に出力する。
制御部710は、例えばCPU(Central Processing Unit)であり、各部の制御を行ったり、各種の演算処理を行ったりする。図13に示す例では、制御部710は、取得部720、差分算出部730、閾値算出部740、検出部750を有する。
取得部720は、眼周辺に接触する各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する。取得部720は、例えば、通信部310が受信した眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する。
差分算出部730は、取得部720により取得された眼電図信号と、この眼電図信号の所定時間前の眼電図信号との差分信号を算出する。所定時間は、例えば5msecなどである。信号の差分を取ることにより、ノイズ耐性を強くすることができる。なお、これらの信号の差分をとることは、微分を行うことと同義であるとする。
制御部710は、所定期間毎に、差分信号の最大値及び/又は最小値を記憶部700に記憶するようにする。また、所定期間は、時間窓を用いることで重複を許して時間的に変動するようにしてもよい。実施例2では、差分信号の最大値、最小値として、極大値、極小値を用い、所定期間として時間窓を用いる例について説明する。
制御部710は、時間窓の移動に伴い、この時間窓に新たに含まれる差分信号の極小値及び極大値を記憶部700に記憶するようにするとよい。なお、記憶対象の極大値及び極小値の絶対値に下限を設けてもよい。これにより、閾値に影響を与える最大値及び最小値について、絶対値が小さすぎる最大値及び最小値を記憶することがないので、後述する閾値の精度をさらに高めることができる。また、制御部710は、眼電図信号の差分信号に対して極大値及び極小値を検出し、この極大値及び極小値を記憶部700に記憶するようにしてもよい。
記憶部700は、例えば、RAM(Random Access Memory)であり、所定期間毎の差分信号の極大値及び/又は極小値を記憶する。例えば、記憶部700は、極大値用のFIFOバッファと、極小値用のFIFOバッファとを有する。FIFOバッファは、例えば10個のデータを保持可能とし、極大値または極小値のデータが10個記憶されたときは、最も古いデータが消去されて最新のデータが記憶されることにより、記憶領域に記憶されるデータが更新される。
また、記憶部700は、後述する瞬目検出処理をコンピュータに実行させるプログラムを記憶する。このプログラムは、インターネット、又はSDカードなどの記録媒体を介して外部装置300にインストールされてもよいし、プリインストールされていてもよい。また、このプログラムを記憶する記憶部は、記憶部700とは別であってもよい。
閾値算出部740は、記憶部700に記憶された極大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する。閾値算出部740は、例えば処理を簡略化するため、極大値又は極小値の絶対値の平均値等から閾値の絶対値を算出してもよい。
また、閾値算出部740は、記憶部700に記憶された極大値を用いて第1閾値を算出し、また、記憶部700に記憶された極小値を用いて第2閾値を算出してもよい。例えば、閾値算出部740は、実施例1で説明したように、極大値の標準偏差や平均などを用いて第1閾値を算出したり、極小値の標準偏差や平均などを用いて第2閾値を算出したりしてもよい。
また、閾値算出部740は、第1算出部742、第2算出部744、判定部746、及び決定部748を有する。
判定部746は、差分算出部730から差分信号を取得し、差分信号の強度(振幅)に基づくモードを判定する。ここで、差分信号のモードとは、例えば、低ノイズモードと、高ノイズモードとを含む。判定部746は、差分信号の信号強度に応じてモードを判定し、例えば、信号強度の絶対値や平均値が10未満であれば低ノイズモードであると判定し、信号強度の絶対値や平均値が10以上であれば高ノイズモードであると判定する。
なお、判定部746は、モードが頻繁に切り替わらないために、所定数又は所定時間同じモードが続いた時にはじめて、そのモードに切り替えたり、過去のモードの履歴に基づくヒステリシスを設けてモードを切り替えたりするとよい。また、判定部746は、差分信号から2つのモードを判定するのではなく、3つ以上のモードを判定してもよい。
決定部748は、判定されたモードに応じて係数σを決定する。決定部748は、例えば低ノイズモードの場合、係数σをσ1とし、高ノイズモードの場合、係数σをσ2(<σ1)とする。係数σの数は、モードの数だけ用意されるとよい。
第1算出部742は、極大値用のFIFOバッファに記憶されている極大値の平均値を算出する。また、第1算出部742は、極小値用のFIFOバッファに記憶されている極小値の平均値を算出する。
第2算出部744は、極大値の平均値及び決定部748により決定された係数σに基づいて第1閾値を算出し、極小値の平均値及び決定部748により決定された係数σに基づいて第2閾値を算出する。
例えば、第2算出部744は、極大値の平均値に、決定された係数を乗算した値を第1閾値とする。第2算出部744は、極小値の平均値に、決定された係数を乗算した値を第2閾値とする。これにより、例えば対象者の直近の状態を示す眼電図信号の差分信号のモードに応じた閾値を設定することができる。モードに応じた閾値を設定する理由については、図14〜16を用いて説明する。
なお、第2算出部744は、後述する検出部750において、瞬目と検出された差分信号の極大値及び極小値を、FIFOバッファから削除してもよい。これにより、信号強度が強いため瞬目として検出された差分信号を、瞬目以外の信号強度を判定するためのモード判定等から除外することができ、適切なモードに基づく適切な閾値判定を行うことができる。
また、閾値算出部740は、記憶部700に極大値及び/又は極小値が記憶される度に、第1閾値及び第2閾値を更新する。これにより、閾値算出部740は、眼電図信号の差分信号に基づき、モードを判定し、判定したモードに応じて閾値を設定することができるため、周囲の環境に適した閾値を設定することができるので、適切に瞬目を検出することができる。閾値算出部740は、算出された第1閾値及び第2閾値を検出部750に出力する。
検出部750は、第2算出部744により算出された第1閾値、及び第2閾値を用いて、眼電図信号の差分信号から瞬目を検出する。例えば、検出部750は、第1閾値以上となる記憶部700に記憶された極大値の第1時刻と、第2閾値以下となる記憶部700に記憶された極小値の第2時刻との差分が所定時間以内であれば、瞬目を検出する。ここで、第2時刻は、第1時刻以降であって直近の時刻とする。所定時間は、例えば500msecとするがこの限りではない。
なお、検出部750は、右眼、左眼それぞれの差分信号を用いて瞬目を検出し、所定範囲内のタイミングで両目において瞬目が検出されたときに最終的な瞬目を検出してもよい。また、検出部750は、右眼と左眼は同様の動きをすることを前提とし、双方の差分信号の平均を用いて瞬目を検出してもよい。
<閾値算出に用いる係数が一定の値であることによる問題点>
ここで、図14〜16を用いて、閾値算出に用いる係数が一定の値であることによる問題点について説明する。
図14は、眼電図信号のノイズを説明するための図である。図14(A)は、ノイズが小さい(信号強度が小さい)場合の垂直方向の眼電図信号である。図14(B)は、ノイズが大きい(信号強度が大きい)場合の垂直方向の眼電図信号である。図14に示す縦軸は、眼電強度を示す。図14に示す例では、眼電強度の一例として、例えば眼電図信号の計測値×1.5(V)÷2048を用いる。
図15及び図16において、実施例2における差分信号のモード判定を行わずに、一定の値である係数σを用いた場合の瞬目検出について説明する。図15は、小さい係数σに基づく閾値を用いる場合の瞬目検出を説明するための図である。図15(A)は、ノイズが小さいときの差分スペクトルに対する第1閾値及び第2閾値を示す。図15(A)に示すように、ノイズが小さいため、差分信号のピーク値が小さく、かつ係数σも小さいため、第1閾値TH21及び第2閾値TH22の絶対値が小さくなる。第1閾値TH21及び第2閾値TH22の絶対値が小さいことにより、ピークP11、P12、P13は、瞬目時の極値ではないが、閾値判定により極値が閾値を超えてしまい、瞬目と誤検出されてしまう。
他方、図15(B)は、ノイズが大きいときの差分スペクトルに対する第1閾値及び第2閾値を示す。図15(B)に示すように、ノイズが大きいため、差分信号のピーク値は比較的大きいが、係数σが小さいことで、第1閾値TH21及び第2閾値TH22は、瞬目を検出できる程度の適切な値になる。したがって、図15(B)に示す例では、適切に瞬目を検出することができる。以上より、係数σが小さい値に設定されると、ノイズが大きい時には適切に瞬目を検出することができるが、ノイズが小さい時には瞬目の誤検出が発生してしまう。
図16は、大きい係数σに基づく閾値を用いる場合の瞬目検出を説明するための図である。図16(A)は、ノイズが小さいときの差分スペクトルに対する第1閾値を示す。図16(A)に示すように、ノイズが小さいため、差分信号のピーク値は比較的小さいが、係数σが大きいことで、第1閾値TH31は瞬目を検出できる程度の適切な値になる。したがって、図16(A)に示す例では、適切に瞬目を検出することができる。
他方、図16(B)は、ノイズが大きいときの差分スペクトルに対する第1閾値を示す。図16(B)に示すように、ノイズが大きいため、差分信号のピーク値が高く、かつ係数σも大きいため、第1閾値TH31の絶対値が大きくなる。よって、第1閾値TH31の絶対値が大きいため、瞬目時の極値であっても、閾値判定により極値が閾値を下回り、瞬目が未検出となってしまう。以上より、係数σが小さい値に設定されると、ノイズが小さい時には適切に瞬目を検出することができるが、ノイズが大きい時には未検出となる瞬目が出てきてしまう。
そこで、実施例2では、図15及び図16で説明した問題を解決すべく、上述したように、差分信号の強度に基づくモードを判定し、判定されたモードに応じて係数を決定し、決定された係数に基づいて閾値を設定することで、瞬目の誤検出と瞬目の未検出との両方を防ぐことが可能になる。
<実施例2におけるモード判定と閾値>
図17は、実施例2におけるモードに応じた係数に基づく閾値の一例を示す図である。図17(A)は、低ノイズモードのときの差分信号に対する第1閾値及び第2閾値を示す。図17(A)に示す例では、判定部746は、低ノイズモードと判定し、決定部748は、係数σをσ1に決定する。よって、差分信号のピーク値は比較的小さいが、係数σが大きいことで、第1閾値TH41及び第2閾値TH42が適切な値に設定される。したがって、図17(A)に示す例では、瞬目の誤検出を防ぎ、瞬目を適切に検出することができる。
図17(B)は、高ノイズモードのときの差分信号に対する第1閾値及び第2閾値を示す。図17(B)に示す例では、判定部746は、高ノイズモードと判定し、決定部748は、係数σをσ2(<σ1)に決定する。よって、差分信号のピーク値は高いが、係数σが小さいため、第1閾値TH41及び第2閾値TH42が適切な値に設定される。したがって、図17(B)に示す例では、瞬目の未検出を防ぎ、瞬目を適切に検出することができる。
図17に示す例のように、実施例2では、眼電図信号の差分信号を用いてモードを判定し、このモードに応じた係数を用いることで、より適切な閾値を設定することができ、その結果、瞬目の誤検出及び未検出防ぐことができるようになる。
<瞬目検出処理>
図18は、実施例2における瞬目検出処理の一例を示すフローチャートである。図18に示すフローチャートは、使用者がメガネ100を装着して、第1電極152、第2電極154、第3電極156及び接地電極158が使用者の皮膚に接触した状態であって、外部装置300が瞬目検出処理を実行するモードである動作モードに設定された場合に開始する。
ステップS302で、取得部720は、眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する。
ステップS304で、差分算出部730は、取得された眼電図信号と、所定時間前の眼電図信号との差分信号を算出する。
ステップS306で、判定部746は、差分信号に基づいてモード判定を行う。ここでは、事前に設定された複数のモードのうち、いずれかが判定されればよい。
ステップS308で、決定部748は、判定されたモードに応じて、係数を決定する。予め、係数は、モードごとに対応づけられていればよい。
ステップS310で、閾値算出部740は、記憶部700に記憶された極大値の平均に係数を乗算した値を第1閾値とし、記憶部700に記憶された極小値の平均に係数を乗算した値を第2閾値とする。
ステップS312、S314、S316の処理は、図10に示すS110、S112、S114それぞれと同様であるため、説明を省略する。
以上の処理により、外部装置300Aは、眼電図信号のモード判定を行い、モードごとに適切な閾値を用いて、瞬目を検出することができる。また、実施例1における変形例は、実施例2に対しても同様に適用できる。また、実施例2におけるモード判定処理と、係数を可変にする処理とは、実施例2における差分信号を、眼電図信号に置き換えることで、実施例1においても適用することができる。
以上、本発明について実施例を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施例に記載の範囲には限定されない。上記実施例に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 メガネ
120 フレーム
124 眉間部
140 ノーズパッド
152 第1電極
154 第2電極
156 第3電極
158 接地電極
200 処理装置
300 外部装置
320 記憶部
330 制御部
340、720 取得部
350、740 閾値算出部
360、750 検出部
730 差分算出部

Claims (11)

  1. 眼周辺に接触する各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する取得ステップと、
    所定期間毎の前記眼電図信号の最大値及び/又は最小値、あるいは前記眼電図信号と該眼電図信号の所定時間前の眼電図信号との差分信号の最大値及び/又は最小値を記憶部に記憶する記憶ステップと、
    前記記憶部に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する閾値算出ステップと、
    前記閾値を用いて、前記眼電図信号又は前記差分信号から瞬目を検出する検出ステップと、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  2. 前記閾値は、前記記憶部に最大値及び/又は最小値が記憶される度に更新される請求項1記載のプログラム。
  3. 前記記憶ステップは、
    極大値である最大値と、極小値である最小値とを前記記憶部に記憶する請求項1又は2記載のプログラム。
  4. 前記閾値算出ステップは、
    前記記憶部に記憶された最大値を用いて第1閾値を算出し、前記記憶部に記憶された最小値を用いて第2閾値を算出し、
    前記検出ステップは、
    前記第1閾値及び前記第2閾値を用いて、前記眼電図信号又は前記差分信号から瞬目を検出する請求項1乃至3いずれか一項に記載のプログラム。
  5. 前記閾値算出ステップは、
    前記記憶部に記憶された最大値及び最小値に対し、平均値及び標準偏差を算出する第1算出ステップと、
    前記最大値の平均値及び標準偏差に基づく前記第1閾値と、前記最小値の平均値及び標準偏差に基づく前記第2閾値とを算出する第2算出ステップと、
    を含む請求項4記載のプログラム。
  6. 前記第2算出ステップは、
    前記最大値の平均値に、前記最大値の標準偏差に係数を乗算した値を加算した値を前記第1閾値とし、前記最小値の平均値から、前記最小値の標準偏差に係数を乗算した値を減算した値を前記第2閾値とする請求項5記載のプログラム。
  7. 前記検出ステップは、
    前記第1閾値以上の前記最大値の第1時刻と、前記第2閾値以下の前記最小値の第2時刻であって、該第1時刻以降の直近にある第2時刻との差が所定時間以内であれば、瞬目を検出する請求項4乃至6いずれか一項に記載のプログラム。
  8. 前記閾値算出ステップは、
    前記眼電図信号又は前記差分信号の強度に基づくモード判定を行う判定ステップと、
    判定されたモードに応じて係数を決定する決定ステップと、
    前記記憶部に記憶された最大値及び最小値それぞれの平均を算出する第1算出ステップと、
    前記最大値の平均及び前記係数に基づく第1閾値と、前記最小値の平均及び前記係数に基づく第2閾値とを算出する第2算出ステップと、
    を含む請求項1乃至3いずれか一項に記載のプログラム。
  9. 前記第1算出ステップは、
    前記瞬目として検出された過去の眼電図信号又は差分信号の最大値又は最小値を、前記平均の算出処理から除外する請求項8記載のプログラム。
  10. 眼周辺に接触する各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する取得部と、
    所定期間毎の前記眼電図信号の最大値及び/又は最小値、あるいは前記眼電図信号と該眼電図信号の所定時間前の眼電図信号との差分信号の最大値及び/又は最小値を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する閾値算出部と、
    前記閾値を用いて、前記眼電図信号又は前記差分信号から瞬目を検出する検出部と、
    備える情報処理装置。
  11. 眉間部と、
    一対のノーズパッドを有するフレームと、
    前記一対のノーズパッドそれぞれの表面に設けられる第1電極及び第2電極と、
    前記眉間部の表面に設けられる第3電極と、
    各電極により検出された眼電位に基づく眼の垂直方向の動きを示す眼電図信号を取得する取得部と、
    所定期間毎の前記眼電図信号の最大値及び/又は最小値、あるいは前記眼電図信号と該眼電図信号の所定時間前の眼電図信号との差分信号の最大値及び/又は最小値を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された最大値及び/又は最小値を用いて閾値を算出する閾値算出部と、
    前記閾値を用いて、前記眼電図信号又は前記差分信号から瞬目を検出する検出部と、
    備えるアイウエア。
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