JP6405533B2 - レンジフード - Google Patents

レンジフード Download PDF

Info

Publication number
JP6405533B2
JP6405533B2 JP2014258205A JP2014258205A JP6405533B2 JP 6405533 B2 JP6405533 B2 JP 6405533B2 JP 2014258205 A JP2014258205 A JP 2014258205A JP 2014258205 A JP2014258205 A JP 2014258205A JP 6405533 B2 JP6405533 B2 JP 6405533B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
upstream
opening
port
hood
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014258205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016118333A (ja
Inventor
真理子 倉井
真理子 倉井
長田 篤
篤 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014258205A priority Critical patent/JP6405533B2/ja
Publication of JP2016118333A publication Critical patent/JP2016118333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6405533B2 publication Critical patent/JP6405533B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Description

本発明は、騒音を低減したレンジフードに関するものである。
近年、住居の間取りの多様化にともない、同一空間に台所とリビングとが設けられるケースが増加している。これに伴いリビングへの騒音の侵入を防止して静粛性を保つため、台所に設置されるレンジフードは運転時に発生する騒音を低下させることがより求められている。
このような課題を解決する手段の一つとして、レンジフード内に能動消音ユニットを搭載することが知られている。(例えば特許文献1参照)。
以下、そのレンジフードについて図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、従来のレンジフードは、レンジフード101内上方に送風機102と中位置に能動騒音ユニット103と下方にフード104を備えたものであった。このようなレンジフード101では、送風機102の吸込口105とフード104の開口106との間に風路107が形成され、この風路107に能動騒音装置103を配置したものであった。
能動消音装置103は、吸込口105に近い側から騒音検知マイク108、スピーカ109をこの順に配置していた。
そして、送風機102の運転によって発生する騒音を騒音検知マイク108によって検出し、検出した騒音に対してスピーカ109から逆位相の音を発して風路107内で騒音を打ち消して騒音の低減を図るものであった。
また、フード104の開口106には、流速を大きくして調理時に発生する油煙を十分に捕集するため、整流板110が水平に配置されていた。
特開2014‐055726号公報
しかしながら上記特許文献1に記載のレンジフードでは、例えば能動消音装置103の送風機側の開口である吸込口105やフード側の開口106は、整流板110との距離が一様になってしまう。このためレンジフード内部は共鳴空間となり、定在波が発生することが確認された。そして、この定在波の影響のために、騒音検知マイク108の位置では特定の周波数で節が発生してしまい、騒音を正確に検知することができないことが判明した。
つまり、距離が一様な開口や平板によって発生する定在波の影響により消音効果が低下するという課題があった。
そこで本発明は、上記課題を解決するものであり、能動消音装置の消音効果を向上させたレンジフードを提供することを目的とする。
そして、本発明は上記目的を達成するために、空気の流れ方向における上流側にて空気を捕集するフード部と、前記フード部にて捕集した空気を排気する排気部とからなるレンジフードであって、前記排気部は、前記上流側に空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口より吸い込んだ空気を排出する排出口と、前記吸込口と前記排出口とを連通する送風路と、前記送風路の内部に設けられ前記吸込口から前記排出口へと空気を導く送風機と、前記送風路の内部かつ前記送風機の上流側に設けられた能動消音風路と、前記能動消音風路内の消音を行う能動消音装置とを備え、前記フード部は、前記吸込口に連通する下流側開口部と、前記下流側開口部の上流側に設けられた前記下流側開口部より面積の大きな上流側開口部と、前記上流側開口部と下流側開口部の間に前記吸込口に対して背面を傾斜して設けられた整流板と、前記上流側開口部の内側周縁と前記整流板の外側周縁とで構成され前記フード部への空気の取り込み口となる捕集口とを備えたものであって、これによって所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、レンジフード内部空間における定在波の影響を軽減したレンジフードを提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るレンジフードの設置状態を示す図 同レンジフードの側断面図 同レンジフードの能動消音装置の側断面図 同レンジフードのフード部周辺の構成を示す側断面図 本発明の実施の形態2に係るレンジフードの側断面図 同レンジフードの平面視における断面図 従来のレンジフードの側断面図
本発明の実施の形態に係るレンジフードは、空気の流れ方向における上流側にて空気を捕集するフード部と、前記フード部にて捕集した空気を排気する排気部とからなるレンジフードであって、前記排気部は、前記上流側に空気を吸い込む吸込口と、前記吸込口より吸い込んだ空気を排出する排出口と、前記吸込口と前記排出口とを連通する送風路と、 前記送風路の内部に設けられ前記吸込口から前記排出口へと空気を導く送風機と、前記送風路の内部かつ前記送風機の上流側に設けられた能動消音風路と、前記能動消音風路内の消音を行う能動消音装置とを備え、前記フード部は、前記吸込口に連通する下流側開口部と、前記下流側開口部の上流側に設けられた前記下流側開口部より面積の大きな上流側開口部と、前記上流側開口部と下流側開口部の間に前記吸込口に対して背面を傾斜して設けられた整流板と、前記上流側開口部の内側周縁と前記整流板の外側周縁とで構成され前記フード部への空気の取り込み口となる捕集口とを備えたものである。これにより、能動消音装置の送風機側の開口またはフード側の開口と整流板の背面との距離は一様でなく、位置によって距離が異なるようにでき、レンジフード内部空間に定在波が発生することを防止することができる。したがって、能動騒音装置の騒音検知マイクの位置に特定周波数の節が発生することがなくなり、騒音を正確に検知することができ、能動消音装置の消音効果の向上することができる。
また本発明の実施の形態に係るレンジフードは、前記フード部は、略矩形形状であり、前記整流板は、前記背面の裏面である正面も前記吸込口に対して傾斜して設けられ、前記捕集口は、前記フード部の所定の側面における捕集口が、前記所定の側面の対面における捕集口よりも小さいものである。
これにより、フード部の所定の側面における捕集口の圧損が、所定の側面の対面における捕集口の圧損よりも大きくなるため、油煙は所定の側面の対面における捕集口からより吸込まれやすくなる。つまり、所定の側面側から吸い込まれる油煙の流入量を少なくすることができ、所定の側面側の上流側開口部周辺の空間が油煙に曝されるのを抑制することができる。
また本発明の実施の形態に係るレンジフードは、前記フード部は、略矩形形状であり、前記整流板は、前記背面の裏面である正面も前記吸込口に対して傾斜して設けられ、前記下流側開口部は、前記フード部の所定の側面における捕集口との距離が、前記フード部の前記所定の側面の対面における捕集口との距離よりも長いものである。
これにより、フード部の所定の側面における捕集口からフード部の下流側開口部までの圧損が、所定の側面の対面における捕集口からフード部の下流側開口部の圧損よりも大きくなるため、油煙は所定の側面の対面における捕集口からより吸込まれやすくなる。つまり、所定の側面における捕集口から吸い込まれる油煙の流入量を少なくすることができ、所定の側面側の上流側開口部周辺の空間が油煙に曝されるのを抑制することができる。
また本発明の実施の形態に係るレンジフードは、前記所定の側面には、前記送風機を操作する操作部が配置されているものである。
これにより、調理者はより油煙の流入量が少ない所定の側面側でレンジフードを操作して調理を行うことになるため、油煙に曝されることを抑制することができる。
また本発明の実施の形態に係るレンジフードは、前記能動消音風路は、角筒形状であり、前記能動消音装置は、前記上流側より上流マイク、スピーカ、下流マイクをこの順で備え、前記上流マイク及びスピーカを、前記能動消音風路における、前記フード部の前記所定の側面との距離が近い内面に備えたものである。
これにより、所定の側面における捕集口からの流入量は所定の側面の対面における捕集口からの流入量より少ないことから、排気部の吸込口周辺において、所定の側面との距離が近い内面における気流は所定の側面の対面との距離が近い内面における気流と比べて疎の状態となるため、上流マイクとスピーカに触れる気流を少なくすることができる。その結果、エラーマイクとスピーカに付着する汚れを少なくすることができ、消音効果を長期にわたり維持させることができる。
また本発明の実施の形態に係るレンジフードは、前記整流板は、断面視にして略くの字形状の折り曲げ構造を有し、前記下流側開口部の上流側延長上に前記折り曲げ構造における折り曲げ部を配置したものである。
これにより、能動消音装置の送風機側の開口またはフード側の開口と整流板の背面との距離は一様でなく、位置によって距離が異なるようにでき、レンジフード内部空間に定在波が発生することを防止することができる。したがって、能動騒音装置の騒音検知マイクの位置に特定周波数の節が発生することがなくなり、騒音を正確に検知することができ、能動消音装置の消音効果の向上することができる。
また本発明の実施の形態に係るレンジフードは、前記能動消音風路は、前記流れ方向に平行な分離板にて少なくとも2分割され、前記整流板は、前記分離板の前記上流側への延長線上に前記折り曲げ構造における折り曲げ部を配置したものである。
これにより、能動消音装置の送風機側の開口またはフード側の開口と整流板の背面との距離は一様でなく、位置によって距離が異なるようにでき、レンジフード内部空間に定在波が発生することを防止することができる。したがって、能動騒音装置の騒音検知マイクの位置に特定周波数の節が発生することがなくなり、騒音を正確に検知することができ、能動消音装置の消音効果の向上することができる。
また本発明の実施の形態に係るレンジフードは、前記整流板は、前記背面の裏面である正面が前記吸込口に対して平行に設けられたものである。
これにより、レンジフードの外観を損なわずに、能動消音装置の送風機側の開口またはフード側の開口と整流板の背面との距離が異なるようにでき、レンジフード内部空間において定在波が発生することを防止し、能動消音装置の消音効果の向上することができる。
(実施の形態1)
まず、図1を用いて本実施の形態に係るレンジフードの設置状態について説明する。なお、図1は、本発明の実施の形態1に係るレンジフードの設置状態を示す図である。
図1に示すように、厨房に取り付けるレンジフード1は、加熱調理機器2の上方に取り付けられている。このレンジフード1は、加熱調理機器2の上面を覆うように配置したフード部3と、このフード部3の中央上面側に突出して形成した排気部4から構成される。なお、図1における矢印X方向から見た際のレンジフード1の一側面、すなわち調理者が調理時に向かい合うレンジフードの面をレンジフード正面と定義する。また、レンジフードの後述する送風機を操作する操作部5はフード部3のレンジフード正面側の側面に配置されている。
続いて、図2を用いて、レンジフード1の構成について説明する。なお、図2は、本発明の実施の形態1に係るレンジフードの側断面図である。
図2に示すように、レンジフード1は、直方体の排気部4とこの排気部4の下部(図の下方向であって、後述する上流方向)にフード部3を備えている。
排気部4は、天面6(図面の上方向であって、後述する下流方向)に開口した排出口7と、下部に開口した吸込口8を有する、縦長の直方体形状である。排出口7にダクト9を接続することで、レンジフード1を屋外に連通させることができる。なお、ダクト9はレンジフード1には含まれない。また、吸込口8はフード部3の下流側開口部10と連通されている。
排気部4内部には、排出口7に吐出口11を開口する送風機12と、この送風機12の流入口13を開口した送風空間14を備え、上流側には吸込口8と送風空間14を連通する能動消音風路15を備えている。すなわち、送風機12は、排気部4の上部にあって、吸込口8と排出口7とを結ぶ送風路16内の空気を排気するものである。
能動消音風路15は、周囲を内壁29に囲まれている。能動消音風路15における内壁29のさらに外側には、排気部4の側面板の内側である内側壁30が位置し、即ち能動消音風路15は二重壁を備えることで外部への騒音の放出を押さえる構成となっている。そして、排気部4の内部で送風機12の上流側に備えられた能動消音風路15には、能動消音風路15内を伝播する騒音を検出する下流マイク17と、下流マイク17によって検出された騒音とは逆位相の音を能動消音風路15内に放出するスピーカ18と、スピーカ18から能動消音風路15に放出された音によって減衰した騒音を検出する上流マイク19と、これらを接続し送風機12の騒音を常に消音し続ける演算制御器(図示せず)とから構成された能動消音装置20を備えている。
フード部3は、天面板21と、天面板21の中央部に設けた下流側開口部10と、この天面板21の外周を囲む側壁24とを備えたものである。また、フード部3内には、下流側開口部10近傍に設置し、吸い込んだ空気から油塵を除去するフィルタ22と、下流側開口部10の下方(図面の下方向であって、後述する上流方向)に設置する整流板23とを備えている。フィルタ22は必要に応じて備えるものであり必須の構成ではない。
天面板21は、フード部3の上方(図面の上方向であって、後述する下流方向)の一面を構成し、下流側開口部10は、断面が略正方形の開口であって天面板21の上面側に設けた排気部4に連通している。天面板21の縁部には、側壁24が下方(図面の下方向であって、後述する上流方向)にむけて突出しており、この側壁24と天面板21とによって、下方に開口する上流側開口部25を形成している。
整流板23は、上流側開口部25と下流側開口部10の間に、吸込口8に対して傾斜を持って配置された板体である。これにより、上流側開口部25の内側周縁26と整流板23の外側周縁27とによって、フード部3への空気の取り込み口となる捕集口28が形成されている。また、整流板23は、捕集口28の気流の流速を確保するために設けられており、天面板21の中央部に設けた下流側開口部10を下方から覆う構成となっている。なお、整流板23の加熱調理機器2に対向する面を正面、吸込口8に対向する面を背面として定義する。続いて、図3を用いて、能動消音装置20の構成について詳しく説明する。なお、図3は、能動消音装置20の側断面図(ただし周囲の開口部等を含む)である。能動消音装置20は、図3に示すように、能動消音風路15の内壁29に吸込口8側から順に、上流マイク19、スピーカ18、下流マイク17、及び、下流マイク17と上流マイク19の信号から位相と振幅を調整した音声信号を生成してスピーカ18から発振させる演算制御器31を備えている。
上流マイク19とスピーカ18は能動消音風路15におけるレンジフード正面側の内壁29に設置されている。
なお、上流マイク19とスピーカ18は、能動消音風路15の高さ方向において中央部より吸込口8側に寄せると共に、下流マイク17は、同じく中央部より騒音源である送風機12側に寄せて設置している。結果として上流マイク19とスピーカ18とは下流マイク17に比べて送風機12から遠い位置に配置されている。
演算制御器31は、上流マイク19、スピーカ18、下流マイク17に接続されており、能動消音風路15と排気部4の内側壁30との間の空間に配置されている。この空間は、排気部4の内側壁30を一周する角筒形状を成しており、天面板21に接する上流側板32と、能動消音風路15の下流端から排気部4の内側壁30の方向に伸びる下流側板33とにより送風路16とは独立した空間を構成している。なお、上流側板32は必ずしも必要でなく、天面板21が上流側板32として機能してもよい。このように、送風路16とは独立した空間に演算制御器31を備えることで、煙や油煙、あるいは湯気等から隔離している。
上記構成において、レンジフード1を運転させると、送風機12の動作によって、捕集口28からダクト9方向に流れる気流が発生し、調理時に下方(上流方向)から上昇してくる油煙や水蒸気を含んだ空気を捕集することとなる。
捕集口28から整流板23の背面に流れ込んだ気流は、整流板23と天面板21との間の空間に沿って進行し、吸込口8まで案内される。吸込口8から吸い込まれた空気は、能動消音風路15、送風空間14、流入口13、送風機12の順に送風路16を通過した後、吐出口11からダクト9を通って排気部4外へと排気される。送風路16に能動消音装置20を備えていることで、送風機12から放射される騒音は下流マイク17で検出されて、演算制御器31によってコントロールされた逆位相の音をスピーカ18から発することとなり、送風に伴う送風機12の騒音は低減される。捕集口28からは低減された騒音が放射されることになる。
以上が本実施の形態のレンジフード1の基本的な動作である。本実施の形態の特徴である傾斜をもって設置した整流板23の構成とその作用について、図4を用いて説明をする。なお、図4は、本発明の実施の形態1に係るレンジフード1のフード部3周辺の構成を示す側断面図である。
図4に示すように、整流板23は、下流側開口部10の下方(上流方向)に、下流側開口部10を覆うようにして、背面40と正面41が吸込口8に対して傾斜を持って配置されている。すなわち、吸込口8より面積の大きい板体である。
これによって、例えば能動消音装置20の送風機12側の開口と整流板23の背面40との距離Lは、能動消音風路15のレンジフード正面側の内壁29からレンジフード背面側の内壁29へ移動するにしたがって大きくなる。すなわち、能動消音風路15の送風機12側の開口と整流板23の背面40は平行とならず、水平方向の位置によって距離が異なるようにできるので、能動消音風路15内に定在波が発生することが極めて少なくなる。
したがって、上流マイク19および下流マイク17において、特定の周波数の音に対する節が発生すことがなくなり、対象とする周波数帯域において騒音の検知性能を安定化することができる。騒音の検知性能が安定することで、能動消音の効果は格段に向上する。
同様に、能動消音風路15のフード側の開口と整流板23の背面40は平行とならず、水平方向の位置によって距離が異なるようにできるので、能動消音風路15内に定在波が発生することが極めて少なくなる。
また、排気部4の天面6(図4には示さず)と整流板23の背面40との距離は平行とならず、水平方向の位置によって、距離が異なるようにできるので、送風空間14と能動消音風路15を合わせた空間、すなわち送風路16に定在波が発生することも極めて少なくなり、能動消音装置20内に定在波が到達することがなくなる。
したがって、上流マイク19および下流マイク17において、特定の周波数の音に対する節が発生すことがなくなり、対象とする周波数帯域において騒音の検知性能を安定化する効果を奏する。
結果として、レンジフード1内の空間を定在波が発生しにくい空間とすることができ、能動消音の効果を向上することができる。
次に、気流の流れに着目すると、図4に示すように、フード部3のレンジフード正面側における側壁24の内側周縁26と、下流側開口部10を構成するレンジフード正面側の一辺との距離L1は、フード部3の背面側における側壁24の内側周縁26と、下流側開口部10を構成する背面側の一辺との距離L2よりも大きくなるように下流側開口部10を配置している。すなわち、レンジフード正面側における捕集口28から流入し、吸込口8へと到達する気流の経路の方が、背面側における捕集口28から流入し、吸込口8へと到達する気流の経路よりも長く構成している。
これによって、レンジフード正面側における捕集口28から流入する気流の経路が背面側における捕集口28から流入する気流の経路に比べ、圧損が大きくなる。したがって、レンジフード正面側よりもレンジフード背面側の捕集口28から気流が吸い込まれやすくなる。
また、図4に示すように、フード部3の正面側における内側周縁26と、整流板23のレンジフード正面側における外側周縁27との距離Lxは、フード部3のレンジフード背面側における内側周縁26と、整流板23のレンジフード背面側における外側周縁27との距離Lyよりも小さくなるように整流板23を配置している。すなわち、正面側における捕集口28の幅(開口幅)の方が、背面側における捕集口28の幅(開口幅)よりも短く構成している。これによって、レンジフード正面側における捕集口28がレンジフード背面側における捕集口28に比べ、圧損が大きくなる。したがって、更に正面側よりも背面側の捕集口28から気流が吸い込まれやすくなる。
結果として、調理時に下方(上流方向)から上昇してくる油煙や水蒸気を含んだ空気は背面側における捕集口28からより多く捕集されることになり、調理者が油煙や水蒸気を含んだ空気に曝されることを抑制することができる。
次に、気流の流れに着目した消音効果について、説明する。
図4に示すように、上流マイク19とスピーカ18は、能動消音風路15の内壁29のうちフード部3のレンジフード正面側の側面との距離が近い内面、すなわち能動消音風路15のレンジフード正面側の内壁29に備えられている。また、先述したように、油煙や水蒸気を含んだ空気はレンジフード背面側における捕集口28から捕集される気流よりも、レンジフード正面側における捕集口28から補修される気流の方が少ない。よって、排気部4の吸込口8周辺において、能動消音風路15のレンジフード正面側の内壁29における気流はレンジフード背面側の内壁29における気流と比べて疎の状態となる。
これによって、上流マイク19とスピーカ18が触れる油煙を含んだ気流を少なくすることができる。長期にわたりマイクやスピーカ18が油煙や水分を含んだ空気に曝されると、表面に汚れが付着し、マイクの騒音検知性能が低下する恐れや、スピーカが正しい信号を出力できなくなる恐れがある。しかし上記構成とすることで、上流マイク19やスピーカ18に汚れが付着することを抑制することができ、消音効果を長期にわたり維持させることができる。
なお、下流マイク17は送風機12側に寄せて設置されており、気流が十分に整流されるための距離を確保することができるため、所定の面(レンジフード正面側の内壁29)に下流マイク17を配置しなくても良い。
以上のように、整流板23に傾斜を持たせ、更に正面側の捕集口28の圧損が高くなるように配置することで、以下のような効果を得ることができる。すなわち、消音性能を向上させ、かつ上流マイク19とスピーカ18を調理時に発生する気流に曝すことによる性能の劣下を防止して、長期わたる消音性能を確保したレンジフードを実現することができるのである。
(実施の形態2)
続いて、図5および図6を用いて本実施の形態2に係るレンジフードについて説明する。なお、図5は、本発明の実施の形態2に係るレンジフード1bの側断面図であり、図6はレンジフード1bの平面視(送風方向に垂直であって、後述する通風断面)における断面図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、実施の形態2における能動消音風路15bでは、能動消音風路15内に送風方向と平行に設けられた分割壁50を配している。つまり能動消音風路15は、吸込口8から能動消音風路15の送風機12側の開口までの空間が分割壁50によって複数の小さい風路に細分化されている。
細分化の構造をさらに詳細に説明すると、図6に示すように、分割壁50は、レンジフード正面に対して垂直な分割壁50Aと平行な分割壁50Bから構成されており、能動消音風路15における送風方向に垂直な断面(通風断面)が十字形状である。この十字形状の4つの端部が能動消音風路15の内壁29に接することにより独立した4つの分割能動消音風路51を形成している。すなわち、各分割能動消音風路51を構成する内壁は2面の分割壁50と、2面の能動消音風路15の内壁29によって構成される略矩形の分割能動消音風路51である。なお、上流マイク19、スピーカ18、下流マイク17を分割壁50に配置する場合や、配線や基盤を配置するために、十字形状の分割壁50の内部に空間を設けても良い。
そして各分割能動消音風路51は、図5に示すように、吸込口8側から順に、上流マイク19、スピーカ18、下流マイク17を備えている。
一般的にダクト構造における能動消音装置の消音対象周波数の最大値Fは、音速Vsとダクト幅Ldによって決定され、具体的にはF=0.5×Vs/Ldから決定される。すなわちダクト幅Ldが小さいほど高周波まで消音することができる。
したがって、分割能動消音風路51構成とすることによって、高周波まで消音することができ、消音効果を向上することができる。
整流板23bは、図5に示すように、下流側開口部10の下方(上流方向)に、下流側開口部10を覆うようにして設置された、側断面視において略くの字形状の折り曲げ構造の板体である。折り曲げ構造の折り曲げ部52は、レンジフード正面方向に対して垂直な分割壁50の上流側への延長線上に配置されている。結果として、整流板23の背面40bと正面41bは吸込口8に対して傾斜を持って配置されることとなる。
これによって、例えば分割能動消音風路51の送風機12側の開口と整流板23bの背面40bとの距離Lbは、分割能動消音風路51のレンジフード正面に対して垂直な分割壁50A側から分割能動消音風路51の内壁29へ移動するにしたがって大きくなる。すなわち、分割能動消音風路51の送風機12側の開口と整流板23の背面40bは平行とならず水平方向の位置によって、距離が異なるようにできるので、分割能動消音風路51内に定在波が発生することが極めて少なくなる。
したがって、上流マイク19および下流マイク17において、特定の周波数の音に対する節が発生すことがなくなり、対象とする周波数帯域において騒音の検知性能を安定化することができる。騒音の検知性能が安定することで、能動消音の効果は格段に向上する。
同様に、分割能動消音風路51のフード側の開口と整流板23の背面40bは平行とならず、水平方向の位置によって距離が異なるようにできるので、分割能動消音風路51内に定在波が発生することが極めて少なくなる。
また、排気部4の天面6と整流板23の背面40bとの距離は、平行とならず水平方向の位置によって、距離が異なるようにできるので、送風空間14と分割能動消音風路51を合わせた空間に定在波が発生することも極めて少なくなり、分割能動消音風路51内に定在波が到達することがなくなる。
したがって、上流マイク19および下流マイク17において、特定の周波数の音に対する節が発生すことがなくなり、対象とする周波数帯域において騒音の検知性能を安定化する効果を奏する。
結果として、上記構成とすることによって、レンジフード1b内の空間を定在波が発生しにくい空間とすることができ、能動消音の効果を向上することができる。
以上のように、能動消音風路15を分割壁50によって分割能動消音風路51構成とし、整流板23を略くの字形状として傾斜を持たせることで、高い消音性能を確保したレンジフード1bを実現することができるのである。
本発明にかかるレンジフードは、消音効果の低下の要因となる定在波の発生を抑制することができるので、他の換気装置にも応用することができ有用である。
1、1b レンジフード
2 加熱調理機器
3 フード部
4 排気部
5 操作部
6 天面
7 排出口
8 吸込口
9 ダクト
10 下流側開口部
11 吐出口
12 送風機
13 流入口
14 送風空間
15、15b 能動消音風路
16 送風路
17 下流マイク
18 スピーカ
19 上流マイク
20 能動消音装置
21 天面板
22 フィルタ
23、23b 整流板
24 側壁
25 上流側開口部
26 内側周縁
27 外側周縁
28 捕集口
29 内壁
30 内側壁
31 演算制御器
32 上流側板
33 下流側板
40、40b 背面
41、41b 正面
50、50A、50B 分割壁
51 分割能動消音風路
52 折り曲げ部

Claims (7)

  1. 空気の流れ方向における上流側にて空気を捕集するフード部と、前記フード部にて捕集した空気を排気する排気部とからなるレンジフードであって、
    前記排気部は、
    前記上流側に空気を吸い込む吸込口と、
    前記吸込口より吸い込んだ空気を排出する排出口と、
    前記吸込口と前記排出口とを連通する送風路と、
    前記送風路の内部に設けられ前記吸込口から前記排出口へと空気を導く送風機と、
    前記送風路の内部かつ前記送風機の上流側に設けられた能動消音風路と、
    前記能動消音風路内の消音を行う能動消音装置とを備え、
    前記フード部は、
    略矩形形状であり、
    前記吸込口に連通する下流側開口部と、
    前記下流側開口部の上流側に設けられた前記下流側開口部より面積の大きな上流側開口部と、
    前記上流側開口部と前記下流側開口部の間に前記排出口に対して背面を傾斜して設けられた整流板と、
    前記上流側開口部の内側周縁と前記整流板の外側周縁とで構成され前記フード部への空気の取り込み口となる捕集口とを備え、
    前記整流板は、前記背面の裏面である正面も前記排出口に対して傾斜して設けられ、
    前記捕集口は、前記フード部の所定の側面における捕集口が、前記所定の側面の対面における捕集口よりも小さいレンジフード。
  2. 記下流側開口部は、
    前記フード部の所定の側面における捕集口との距離が、
    前記フード部の前記所定の側面の対面における捕集口との距離よりも長い請求項1に記載のレンジフード。
  3. 前記所定の側面には、
    前記送風機を操作する操作部が配置されている請求項1又は2に記載のレンジフード。
  4. 前記能動消音風路は、
    角筒形状であり、
    前記能動消音装置は、
    前記上流側より上流マイク、スピーカ、下流マイクをこの順で備え、
    前記上流マイク及びスピーカを、前記能動消音風路における、前記フード部の前記所定の側面との距離が近い内面に備えた請求項1から3のいずれかに記載のレンジフード。
  5. 空気の流れ方向における上流側にて空気を捕集するフード部と、前記フード部にて捕集した空気を排気する排気部とからなるレンジフードであって、
    前記排気部は、
    前記上流側に空気を吸い込む吸込口と、
    前記吸込口より吸い込んだ空気を排出する排出口と、
    前記吸込口と前記排出口とを連通する送風路と、
    前記送風路の内部に設けられ前記吸込口から前記排出口へと空気を導く送風機と、
    前記送風路の内部かつ前記送風機の上流側に設けられた能動消音風路と、
    前記能動消音風路内の消音を行う能動消音装置とを備え、
    前記フード部は、
    前記吸込口に連通する下流側開口部と、
    前記下流側開口部の上流側に設けられた前記下流側開口部より面積の大きな上流側開口部と、
    前記上流側開口部と前記下流側開口部の間に前記排出口に対して背面を傾斜して設けられた整流板と、
    前記上流側開口部の内側周縁と前記整流板の外側周縁とで構成され前記フード部への空気の取り込み口となる捕集口とを備え、
    前記整流板は、
    断面視にして略くの字形状の折り曲げ構造を有し、
    前記下流側開口部の上流側延長上に前記折り曲げ構造における折り曲げ部を配置したレンジフード。
  6. 前記能動消音風路は、
    前記流れ方向に平行な分離板にて少なくとも2分割され、
    前記整流板は、
    前記分離板の前記上流側への延長線上に前記折り曲げ構造における折り曲げ部を配置した請求項5に記載のレンジフード。
  7. 空気の流れ方向における上流側にて空気を捕集するフード部と、前記フード部にて捕集した空気を排気する排気部とからなるレンジフードであって、
    前記排気部は、
    前記上流側に空気を吸い込む吸込口と、
    前記吸込口より吸い込んだ空気を排出する排出口と、
    前記吸込口と前記排出口とを連通する送風路と、
    前記送風路の内部に設けられ前記吸込口から前記排出口へと空気を導く送風機と、
    前記送風路の内部かつ前記送風機の上流側に設けられた能動消音風路と、
    前記能動消音風路内の消音を行う能動消音装置とを備え、
    前記フード部は、
    前記吸込口に連通する下流側開口部と、
    前記下流側開口部の上流側に設けられた前記下流側開口部より面積の大きな上流側開口部と、
    前記上流側開口部と前記下流側開口部の間に前記排出口に対して背面を傾斜して設けら
    れた整流板と、
    前記上流側開口部の内側周縁と前記整流板の外側周縁とで構成され前記フード部への空気の取り込み口となる捕集口とを備え、
    前記整流板は、
    前記背面の裏面である正面が前記吸込口に対して平行に設けられたレンジフード。
JP2014258205A 2014-12-22 2014-12-22 レンジフード Expired - Fee Related JP6405533B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014258205A JP6405533B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 レンジフード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014258205A JP6405533B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 レンジフード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016118333A JP2016118333A (ja) 2016-06-30
JP6405533B2 true JP6405533B2 (ja) 2018-10-17

Family

ID=56244069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014258205A Expired - Fee Related JP6405533B2 (ja) 2014-12-22 2014-12-22 レンジフード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6405533B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109595650B (zh) * 2017-09-30 2024-01-16 宁波方太厨具有限公司 一种近吸式吸油烟机
CN113446638A (zh) * 2020-03-25 2021-09-28 青岛海尔智能技术研发有限公司 油烟机

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0725537Y2 (ja) * 1989-04-03 1995-06-07 大阪瓦斯株式会社 家庭用レンジフード
JP4443803B2 (ja) * 2001-08-03 2010-03-31 東芝キヤリア株式会社 レンジフードファン
JP4427346B2 (ja) * 2004-02-12 2010-03-03 サンウエーブ工業株式会社 レンジフードにおける油脂分の捕獲方法及びその捕獲装置
JP5079488B2 (ja) * 2007-12-26 2012-11-21 富士工業株式会社 レンジフード
JP5974288B2 (ja) * 2012-08-27 2016-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンジフード
JP5937461B2 (ja) * 2012-08-28 2016-06-22 東京瓦斯株式会社 厨房排気装置
JP6044890B2 (ja) * 2012-11-12 2016-12-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 屋根構造
JP5923690B2 (ja) * 2013-02-25 2016-05-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンジフード

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016118333A (ja) 2016-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6413095B2 (ja) レンジフード
US20120018246A1 (en) Muffler Unit for Fume Extractor Hood
JP5974288B2 (ja) レンジフード
JP5923690B2 (ja) レンジフード
WO2022021767A1 (zh) 一种导风箱及应用有该导风箱的内循环吸油烟机
JP6405533B2 (ja) レンジフード
WO2016047070A1 (ja) レンジフード
JP6248285B2 (ja) レンジフード
JP2016176453A (ja) 送風装置
JP2008180456A (ja) レンジフード
JP6357642B2 (ja) レンジフード
JP6617279B2 (ja) 送風装置
JP6382502B2 (ja) レンジフード
JP6589131B2 (ja) 送風装置
JP6318361B2 (ja) レンジフード
JP6511639B2 (ja) 送風装置
JP2017155948A (ja) 送風装置
JP6089209B2 (ja) レンジフード
JP7197934B2 (ja) 油煙捕集装置
JP2016118334A (ja) レンジフード
JP2017180845A (ja) レンジフード
JP6236628B2 (ja) 能動消音装置
CN110998197B (zh) 油烟捕集装置
JP2013253733A (ja) レンジフードファン
JP2017141976A (ja) 送風装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160520

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6405533

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees