JP6404975B2 - スレーブ、シリアル通信システム、および、シリアル通信システムの通信方法 - Google Patents
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Description
複数のスレーブ14による時刻同期を行うための準備動作を、図2に示すタイムチャートを用いて説明する。マスター12は、時刻同期を行う前に、後段に接続されたスレーブ14aに対して時刻同期の準備を要求する準備要求データを送信する。スレーブ14aは、受信した準備要求データを通信モードで後段に接続されたスレーブ14bに送信するとともに、時刻同期の準備動作を行う。この時刻同期の準備動作は、スレーブ14が現在行っている指定単位のデータを送信することをいう。スレーブ14aは、準備動作が終了すると、つまり、現在行っている指定単位のデータの送信が終了すると、準備完了データをマスター12に通信モードで送信する。この受信したデータの内容の検出、準備完了データの送信制御は、制御部28によって行われる。
マスター12と同期対象スレーブ14Sとの時刻同期の動作を図3に示すタイムチャートを用いて説明する。マスター12は、時刻同期を要求する同期要求データを後段に接続されたスレーブ14aに送信する。この同期要求データには、時刻同期を要求する要求情報と、時刻同期を行いたいスレーブ14を示すスレーブ情報とを含む。マスター12は、同期要求データを送信すると、時刻同期のためのシリアル通信(IEEE1588に基づくシリアル通信)を開始する。マスター12は、時刻同期が完了するまで時刻同期のためのシリアル通信を繰り返し行う。マスター12は、同期要求データを送信してから直ぐに、時刻同期のためのシリアル通信を開始してもよいし、同期要求データを送信してから一定時間が経過した後に、時刻同期のためのシリアル通信を開始してもよい。
素通りモードに設定されたスレーブ14の通信モードへの復帰動作を図4に示すタイムチャートを用いて説明する。マスター12は、通信モードの再開を要求する再開要求データを後段に接続されたスレーブ14aに送信する。スレーブ14a、14bは、素通りモードに設定されているため、再開要求データは、スレーブ14a、14bの第1通信線24aを介して、スレーブ14cに送信され、スレーブ14cで、再開要求データが受信される。このとき、スレーブ14a、14bは、第1信号線16aを介して前段から送られてきたデータの内容を検出し、そのデータが再開要求データである場合は、通信モードから素通りモードに切り換わる。このデータの内容の検出、素通りモードから通信モードへの切り換え制御等は、制御部28によって行われる。
図5のステップS1で、マスター12は、時刻同期の準備を要求する準備要求データを後段に接続されたスレーブ14aに送信する。次いで、ステップS2で、マスター12は、全てのスレーブ14(14a〜14c)から送信された準備完了データを受信したか否かを判断する。つまり、ステップS2では、全てのスレーブ14が準備完了データを送信したか否か判断する。
図6のステップS11で、スレーブ14は、準備要求データを受信したか否かを判断する。つまり、ステップS11では、前段に接続されたマスター12またはスレーブ14から準備要求データが送信されてきたか否かを判断する。この判断は、制御部28によって行われる。ステップS11で、準備要求データを受信していないと判断すると、ステップS11に留まり、準備要求データを受信したと判断すると、ステップS12に進む。
上記実施の形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
マスター(12)とデイジーチェーン式に接続され、受信したデータを自己のクロックに同期して送信する通信モードでシリアル通信を行う通信回路(22)を備える、スレーブ(14)であって、受信したデータを自己のクロックに依存せずにそのまま送信する素通りモードでシリアル通信を行う通信線(24)と、通信モードから素通りモードに切り換える切換部(26)と、切換部(26)を制御する制御部(28)と、を備える。
シリアル通信システム(10)は、マスター(12)とマスター(12)にデイジーチェーン式に接続される複数のスレーブ(14)とを備える。マスター(12)は、時刻同期を要求する要求情報と、時刻同期を行いたいスレーブ(14)を示すスレーブ情報とを含む同期要求データを、後段に接続されたスレーブ(14)に送信する。
スレーブ(14)は、受信したデータを自己のクロックに同期して送信する通信モードでシリアル通信を行う通信回路(22)と、受信したデータを自己のクロックに依存せずにそのまま送信する素通りモードでシリアル通信を行う通信線(24)と、通信モードから素通りモードに切り換える切換部(26)と、切換部(26)を制御する制御部(28)と、を有する。制御部(28)は、受信したマスター(12)からのデータが同期要求データの場合であって、同期要求データに含まれるスレーブ情報が、自己以外のスレーブ(14)を示す場合は、受信した同期要求データを通信モードで送信した後に、切換部(26)を制御して、通信モードから前記素通りモードに切り換える。
14(14a〜14c)…スレーブ 14S…同期対象スレーブ
16…信号線 20…クロック発生部
22…通信回路 24…通信線
26…切換部 28…制御部
Claims (14)
- マスターとデイジーチェーン式に接続され、受信したデータを自己のクロックに同期して送信する通信モードでシリアル通信を行う通信回路を備える、スレーブであって、
受信した前記データを前記自己のクロックに依存せずにそのまま送信する素通りモードでシリアル通信を行う通信線と、
前記通信モードから前記素通りモードに切り換える切換部と、
前記切換部を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、受信した前記マスターからの前記データが、自己以外の前記スレーブとの時刻同期を要求する同期要求データの場合は、自己の前記スレーブが受信した前記同期要求データを前記通信モードで送信した後に、前記切換部を制御して、前記通信モードから前記素通りモードに切り換える、スレーブ。 - 請求項1に記載のスレーブであって、
前記制御部は、受信した前記マスターからの前記データが、自己の前記スレーブとの時刻同期を要求する同期要求データの場合は、前記通信モードで時刻同期のためのシリアル通信を前記マスターと行う、スレーブ。 - 請求項1または2に記載のスレーブであって、
前記制御部は、受信した前記マスターからの前記データが、前記同期要求データの送信前に送信される、時刻同期の準備を要求する準備要求データの場合は、自己の前記スレーブが受信した前記準備要求データを前記通信モードで送信するとともに、自己の前記スレーブが現在行っている指定単位のデータのシリアル通信が終了すると、準備完了データを前記マスター側に向けて送信する、スレーブ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のスレーブであって、
前記制御部は、受信した前記マスターからの前記データが、前記通信モードの再開を要求する再開要求データの場合であって、自己の前記スレーブが前記素通りモードである場合は、前記切換部を制御して、前記通信モードに切り換えた後に、前記通信モードで通信可能であることを示す復帰データを前記マスター側に向けて送信する、スレーブ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のスレーブであって、
前記通信回路および前記通信線は、受信した前記データが、前段に接続された前記マスターまたは前記スレーブから送信されたものである場合は、受信した前記データを後段に接続された前記スレーブに送信し、受信した前記データが、後段に接続された前記スレーブから送信されたものである場合は、受信した前記データを前段に接続された前記マスターまたは前記スレーブに送信する、スレーブ。 - マスターと前記マスターにデイジーチェーン式に接続される複数のスレーブとを備えるシリアル通信システムであって、
前記マスターは、時刻同期を要求する要求情報と、時刻同期を行いたい前記スレーブを示すスレーブ情報とを含む同期要求データを、後段に接続された前記スレーブに送信し、
前記スレーブは、
受信したデータを自己のクロックに同期して送信する通信モードでシリアル通信を行う通信回路と、
受信した前記データを前記自己のクロックに依存せずにそのまま送信する素通りモードでシリアル通信を行う通信線と、
前記通信モードから前記素通りモードに切り換える切換部と、
前記切換部を制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、受信した前記マスターからの前記データが前記同期要求データの場合であって、前記同期要求データに含まれる前記スレーブ情報が、自己以外の前記スレーブを示す場合は、受信した前記同期要求データを前記通信モードで送信した後に、前記切換部を制御して、前記通信モードから前記素通りモードに切り換える、シリアル通信システム。 - 請求項6に記載のシリアル通信システムであって、
前記制御部は、受信した前記マスターからの前記データが前記同期要求データの場合であって、前記同期要求データに含まれる前記スレーブ情報が、自己の前記スレーブを示す場合は、前記通信モードで時刻同期のためのシリアル通信を前記マスターと行う、シリアル通信システム。 - 請求項6または7に記載のシリアル通信システムであって、
前記マスターは、前記同期要求データを後段に接続された前記スレーブに対して送信する前に、時刻同期の準備を要求する準備要求データを送信し、
前記制御部は、受信した前記マスターからの前記データが前記準備要求データの場合は、自己の前記スレーブが受信した前記準備要求データを前記通信モードで送信するとともに、自己の前記スレーブが現在行っている指定単位のデータのシリアル通信が終了すると、準備完了データを前記マスター側に向けて送信し、
前記マスターは、複数の前記スレーブから前記準備完了データが送られてくると、前記同期要求データを後段に接続された前記スレーブに対して送信する、シリアル通信システム。 - 請求項6〜8のいずれか1項に記載のシリアル通信システムであって、
前記マスターは、時刻同期が終了すると、前記通信モードの再開を要求する再開要求データを後段に接続された前記スレーブに送信し、
前記制御部は、受信した前記マスターからの前記データが、前記再開要求データの場合であって、自己の前記スレーブが前記素通りモードの場合は、前記切換部を制御して、前記通信モードに切り換えた後に、前記通信モードで通信可能であることを示す復帰データを前記マスター側に向けて送信する、シリアル通信システム。 - 請求項6〜9のいずれか1項に記載のシリアル通信システムであって、
前記通信回路および前記通信線は、受信した前記データが、前段に接続された前記マスターまたは前記スレーブから送信されたものである場合は、受信した前記データを後段に接続された前記スレーブに送信し、受信した前記データが、後段に接続された前記スレーブから送信されたものである場合は、受信した前記データを前段に接続された前記マスターまたは前記スレーブに送信する、シリアル通信システム。 - マスターと前記マスターにデイジーチェーン式に接続される複数のスレーブとを備えるシリアル通信システムの通信方法であって、
前記スレーブは、
受信したデータを自己のクロックに同期して送信する通信モードでシリアル通信を行う通信回路と、
受信した前記データを前記自己のクロックに依存せずにそのまま送信する素通りモードでシリアル通信を行う通信線と、
前記通信モードから前記素通りモードに切り換える切換部と、
を有し、
前記マスターが、時刻同期を要求する要求情報と、時刻同期を行いたい前記スレーブを示すスレーブ情報とを含む同期要求データを、後段に接続された前記スレーブに送信する同期要求ステップと、
前記スレーブが、受信した前記マスターからの前記データが前記同期要求データの場合であって、前記同期要求データに含まれる前記スレーブ情報が、自己以外の前記スレーブを示す場合は、受信した前記同期要求データを前記通信モードで送信した後に、前記切換部を制御して、前記通信モードから前記素通りモードに切り換える素通りステップと、
を含む、シリアル通信システムの通信方法。 - 請求項11に記載のシリアル通信システムの通信方法であって、
前記スレーブは、受信した前記マスターからの前記データが前記同期要求データの場合であって、前記同期要求データに含まれる前記スレーブ情報が、自己の前記スレーブを示す場合は、前記通信モードで時刻同期のためのシリアル通信を前記マスターと行う同期ステップを含む、シリアル通信システムの通信方法。 - 請求項11または12に記載のシリアル通信システムの通信方法であって、
前記マスターが、前記同期要求データを後段に接続された前記スレーブに対して送信する前に、時刻同期の準備を要求する準備要求データを送信する準備要求ステップと、
前記スレーブが、受信した前記マスターからの前記データが前記準備要求データの場合は、自己の前記スレーブが受信した前記準備要求データを前記通信モードで送信するとともに、自己の前記スレーブが現在行っている指定単位のデータのシリアル通信が終了すると、準備完了データを前記マスター側に向けて送信する準備ステップと、
を含み、
同期要求ステップは、複数の前記スレーブから前記準備完了データが送られてくると、前記同期要求データを後段に接続された前記スレーブに対して送信する、シリアル通信システムの通信方法。 - 請求項11〜13のいずれか1項に記載のシリアル通信システムの通信方法であって、
前記マスターが、時刻同期が終了すると、前記通信モードの再開を要求する再開要求データを後段に接続された前記スレーブに送信する再開要求ステップと、
前記スレーブが、受信した前記マスターからの前記データが前記再開要求データの場合であって、自己の前記スレーブが前記素通りモードである場合は、前記切換部を制御して、前記通信モードに切り換えた後に、前記通信モードで通信可能であることを示す復帰データを前記マスター側に向けて送信する復帰完了ステップと、
を含む、シリアル通信システムの通信方法。
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