JP6402543B2 - 光センサ、光半導体素子及び光撮像装置 - Google Patents

光センサ、光半導体素子及び光撮像装置 Download PDF

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Description

本発明は、光センサ、光半導体素子及び光撮像装置に関する。
従来、光を受光して電気信号に変換する光半導体素子がアレイ状に配置された光センサが用いられている。
図1は、従来例の光センサを示す断面図である。
光センサ100は、所定の波長を有する光を受光して電気信号を生成する複数の光半導体素子10を備え、複数の光半導体素子10がアレイ状に配置されている。
光センサ100は、基板11と、基板11上に配置されるバッファ層12と、バッファ層12上に配置されるコンタクト層13aを備える。基板11と、バッファ層12と、コンタクト層13aは、各光半導体素子10に対して共通である。
光半導体素子10は、コンタクト層13a上に配置される中間層14と、中間層14上に配置される第1障壁層15と、第1障壁層15上に配置される量子ドット層17と、量子ドット層17上に配置される第3障壁層19を備える。量子ドット層17のキャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさは、第1障壁層15及び第3障壁層19よりも小さい。中間層14のキャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさは、第1障壁層15及び第3障壁層19よりも小さく且つ量子ドット16よりも大きい。
光センサ100は、第1障壁層15と、量子ドット層17と、第3障壁層19と、中間層14が積層された積層部を複数備える。
最も上方に位置する中間層14上にはコンタクト層13bが配置される。
コンタクト層13a及びコンタクト層13b上それぞれには、電極20a、20bが配置される。
光半導体素子10は、量子ドット16が、量子ドット16のキャリアに対するポテンシャルエネルギーよりも大きなポテンシャルエネルギーを有する第1障壁層15及び第3障壁層19に囲まれている。そのため、光エネルギーを受けて生成されたキャリアに対する量子閉じ込め効果が改善されており、感度に優れて光応答特性を有する。
特開2012−195333号公報 特開2013−021377号公報 特開2009−65141号公報
各光半導体素子の特性が同じであることが求められる。
各光半導体素子は、同一の波長で同一の光強度の光を受光した時、同一の電気信号を発生することが求められている。このような同一の光応答特性を有する光半導体素子がアレイ状に配置された光センサを用いることにより、解像度の良好な画像を得ることが期待される。
そこで、本明細書は、光応答特性が均一な光半導体素子がアレイ状に配置された光センサを提供することを課題とする。
また、本明細書は、そのような光センサのための光半導体素子を提供することを課題とする。
更に、本明細書は、光応答特性が均一な光半導体素子がアレイ状に配置された光センサを備える光撮像装置を提供することを課題とする。
本明細書に開示する光センサの一形態によれば、第1障壁層と、上記第1障壁層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、上記第1障壁層よりも小さい複数の量子ドットを有する量子ドット層と、上記量子ドット層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、上記第1障壁層よりも小さく且つ上記量子ドットよりも大きい中間層と、上記中間層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが上記中間層よりも大きい第2障壁層と、を有する複数の光半導体素子が、配置されたアレイを備え、上記アレイ内において、各上記光半導体素子の上記第2障壁層の厚さの変化と、上記第1障壁層の厚さの変化とが対応している。
また、本明細書に開示する光半導体素子の一形態によれば、第1障壁層と、上記第1障壁層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、上記第1障壁層よりも小さい複数の量子ドットを有する量子ドット層と、上記量子ドット層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、上記第1障壁層よりも小さく且つ上記量子ドットよりも大きい中間層と、上記中間層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが上記中間層よりも大きい第2障壁層と、を有し、上記第2障壁層の厚さの変化と、上記第1障壁層の厚さの変化とが対応している。
更に、本明細書に開示する光撮像装置の一形態によれば、第1障壁層と、上記第1障壁層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、上記第1障壁層よりも小さい複数の量子ドットを有する量子ドット層と、上記量子ドット層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、上記第1障壁層よりも小さく且つ上記量子ドットよりも大きい中間層と、上記中間層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが上記中間層よりも大きい第2障壁層と、を有する複数の光半導体素子が配置されたアレイを備え、上記アレイ内において、各上記光半導体素子の上記第2障壁層の厚さの変化と、上記第1障壁層の厚さの変化とが対応している、光センサと、各光半導体素子が出力する電気信号を読み出す読み出し部と、を備える。
上述した本明細書に開示する光センサの一形態によれば、光応答特性が均一な光半導体素子がアレイ状に配置される。
また、上述した本明細書に開示する光半導体素子の一形態によれば、光応答特性が均一である。
更に、上述した本明細書に開示する光撮像装置の一形態によれば、光応答特性が均一な光半導体素子がアレイ状に配置された光センサを備える。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
従来例の光センサを示す断面図である。 (A)は、暗電流と基板の動径方向の位置との関係を示す図であり、(B)は、第1障壁層の厚さと基板の動径方向の位置との関係を示す図である。 暗電流と第1障壁層の厚さとの関係を示す図である。 (A)は、ノズルと基板との位置関係を示す図であり、(B)は、基板を固定して第1障壁層を形成した場合の膜厚分布を示す図であり、(C)は、基板を回転させて第1障壁層を形成した場合の膜厚分布を示す図である。 本明細書に開示する光センサの第1実施形態を示す断面図である。 第1障壁層及び第2障壁層の厚さと基板の動径方向の位置との関係を示す図である。 第2障壁層のトンネル確率と基板の動径方向の位置との関係を示す図である。 光半導体素子のバンド構造の例を示す図である。 暗電流と基板の動径方向の位置との関係を示す図である。 本明細書に開示する光センサの第2実施形態を示す断面図である。 本明細書に開示する光撮像装置の一実施形態を示す断面図である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その1)である。である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その2)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その3)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その4)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その5)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その6)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その7)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その8)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第1実施形態を示す図(その9)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その1)である。である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その2)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その3)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その4)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その5)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その6)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その7)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その8)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その9)である。 本明細書に開示する光センサの製造方法の第2実施形態を示す図(その10)である。
光センサでは、アレイ状に配置された各光半導体素子の光応答特性が同一であることが好ましい。各光半導体素子が、同一の波長で同一の光強度の光を受光した時、同一の電気信号を発生することにより、良好な画像を得ることができる。
光半導体素子の光応答特性に影響を与えるものとして、暗電流が挙げられる。暗電流は、光応答によって発生する信号以外の電流成分である。暗電流が大きいと、光を受光していない時にも、光半導体素子は電気信号を生成するので、光応答特性を劣化する要因となり得る。また、個々の光半導体素子の暗電流が異なることは、各光半導体素子の光応答特性の均一性を劣化する要因となり得る。
本願発明者等は、図1に示す光センサに配置された各光半導体素子の暗電流を調べた。
図2(A)は、暗電流と基板の動径方向の位置との関係を示す図である。
光センサ100は、通常、基板11上に複数の光半導体素子10が2次元のアレイ状に形成され、所定の単位で切断して形成される。そこで、基板11上の動径方向の位置と、その位置に形成された光半導体素子の暗電流との関係を調べた。光半導体素子10の暗電流は、光を照射しない時の光半導体素子10から生成される電流を測定した。
図2(A)に示すように、光半導体素子10の暗電流は、光半導体素子10の位置が、基板11の中心から離れるに従って減少することが分かった。
本願発明者等は、暗電流が、第1障壁層15の厚さと関係があると推定した。
図2(B)は、第1障壁層の厚さと基板の動径方向の位置との関係を示す図である。
図2(B)に示すように、第1障壁層15の厚さは、基板11の中心から離れるに従って減少する。
そこで、本願発明者等は、暗電流と、第1障壁層15の厚さとの関係を調べた。
図3は、暗電流と第1障壁層の厚さとの関係を示す図である。
図3に示すように、暗電流は、第1障壁層の厚さが増加するのと共に増加することが分かった。
そこで、本願発明者等は、図2(A)に示すように、光半導体素子10の暗電流は、光半導体素子10の位置が、基板11の中心から離れるに従って減少することと、第1障壁層15の厚さとが関係していると考えた。
具体的には、第1障壁層15の厚さが厚くなると、量子ドット16の密度が高くなり且つ量子ドット16のサイズが小さくなるので、キャリアの束縛状態のエネルギー固有値が増大する。キャリアの束縛状態のエネルギー固有値が増大すると、第1障壁層15及び第3障壁層19のポテンシャルエネルギーの高さが相対的に低くなるので、キャリアが束縛状態から伝導帯のエネルギー準位に遷移し易くなるため、暗電流が増加する。
ここで、第1障壁層15の厚さが、基板11の中心から離れるに従って減少する理由を、図4を参照して、以下に説明する。
図4(A)は、ノズルと基板との位置関係を示す図であり、図4(B)は、基板を固定して第1障壁層を形成した場合の膜厚分布を示す図であり、図4(C)は、基板を回転させて第1障壁層を形成した場合の膜厚分布を示す図である。
図4(A)に示すように、ノズル40は、基板11の端部側の位置に配置される。ノズル40からは、第1障壁層15等を形成する材料のガスが、基板11に向かって放出される。ノズル40から放出されたガスが、基板11上に堆積して第1障壁層15が形成される。
ここで、基板11が固定された状態で、第1障壁層15が形成されると、第1障壁層15は、図4(B)に示すように、第1障壁層15の厚さが、ノズル40側の端部からノズル40とは反対側の端部に向かって減少するように、基板11上に形成される。
そこで、通常、第1障壁層15が基板11上に均一な厚さに形成されるように、基板11を回転させながら、ノズル40から材料のガスを放出させて、第1障壁層15を形成している。
図4(C)に示すように、基板11を回転させながら第1障壁層15を形成すると、第1障壁層15の厚さの均一性は向上するものの、基板11の中央の厚さが厚くなり端部に向かって厚さが減少するように、厚さ分布が形成される。
以上が、第1障壁層15の厚さが、基板11の中心から離れるに従って減少することの説明である。
本願発明者等は、均一な暗電流分布を有する光センサを得るためには、第1障壁層15の厚さの均一性が±0.5%以内にすることが好ましいという知見を得た。
従来の光センサ100の第1障壁層15は、例えば分子線エピタキシー(Molecular Beam Epitaxy:MBE)法を用いて、基板11上に形成される。その標準的な第1障壁層15の厚さの均一性は、基板の面内において±1.5%程度である。従って、第1障壁層15の厚さの均一性を、±0.5%以内にすることは困難である。
そこで、本願発明者等は、第1障壁層の厚さの不均一性に起因して、暗電流が不均一になることを改善する光センサを、以下のように提案する。
以下、本明細書で開示する光センサの好ましい第1実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図5は、本明細書に開示する光センサの第1実施形態を示す断面図である。
光センサ10は、所定の波長を有する光を受光して電気信号を生成する複数の光半導体素子10を備え、複数の光半導体素子10が2次元のアレイ状に配置されている。
光センサ10は、基板11と、基板11上に配置されるバッファ層12と、バッファ層12上に配置されるコンタクト層13aを備える。基板11と、バッファ層12と、コンタクト層13aは、各光半導体素子10に対して共通である。
光センサ10は、基板11の外方から光を受光するようになされている。
光半導体素子10は、コンタクト層13a上に配置される中間層14と、中間層14上に配置される第1障壁層15と、第1障壁層15上に配置される量子ドット層17と、量子ドット層17上に配置される第3障壁層19を備える。第3障壁層19は、量子ドット16の側部及び上部を覆う。
量子ドット層17のキャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさは、第1障壁層15及び第3障壁層19よりも小さい。中間層14のキャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさは、第1障壁層15及び第3障壁層19よりも小さく、且つ量子ドット16よりも大きい。ここで、キャリアは、電子又はホールである。
光半導体素子10は、量子ドット16が、中間層14のキャリアに対するポテンシャルエネルギーよりも大きなポテンシャルエネルギーを有する第1障壁層15及び第3障壁層19に囲まれている。そのため、量子ドット16によるキャリアに対するポテンシャルエネルギーの井戸の実効的な深さが大きくなっており、光エネルギーを受けて生成されたキャリアに対する量子閉じ込め効果が改善されていて、感度に優れた光応答特性を有する。
また、光センサ10は、中間層14上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが中間層14よりも大きい第2障壁層18を備える。
第1障壁層15と、量子ドット層17と、第3障壁層19と、中間層14と、第2障壁層18が積層されて、積層部Sが形成される。
第2障壁層18は、第1障壁層の厚さの不均一性に起因して暗電流が不均一になることを改善するために配置される層である。第2障壁層18の詳細な説明は、後述する。
第2障壁層18上には、中間層14が配置される。中間層14上には、第1障壁層15と、量子ドット層17と、第3障壁層19が積層される。
光センサ10は、第1障壁層15と、量子ドット層17と、第3障壁層19と、中間層14が積層された積層体を複数備える。
最も上方に位置する中間層14上にはコンタクト層13bが配置される。
コンタクト層13a及びコンタクト層13b上には、それぞれ、電極20a、20bが配置される。
次に、第2障壁層18について、更に説明する。
図6は、第1障壁層及び第2障壁層の厚さと基板の動径方向の位置との関係を示す図である。
図6に示すように、2次元のアレイ内において、各光半導体素子10の第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応している。第2障壁層18の厚さは、第1障壁層15の厚さが厚い部分では厚く、第1障壁層15の厚さが薄い部分では薄く、第1障壁層15の厚さと対応するように変化する。
第1障壁層15は、図4(C)を用いて説明したように形成されるので、基板11の中心における厚さが最も厚く、端部に向かって厚さが減少する厚さ分布を有する。
第2障壁層18も、第1障壁層15と同様の方法を用いて形成されるので、基板11の中心における厚さが最も厚く、端部に向かって厚さが減少する厚さ分布を有する。
従って、第2障壁層18は、基板11上において、各光半導体素子10の第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応している。光センサ10は、基板11上に複数の光半導体素子10が2次元のアレイ状に形成された後、所定の単位で基板11を切断して形成されるので、2次元のアレイ内において、各光半導体素子10の第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応することになる。
第2障壁層18の厚さ分布を、第1障壁層15の厚さ分布と同じ様に形成する観点から、第2障壁層18及び第1障壁層15が、同じ材料及び/又は同じ方法を用いて、形成されることが好ましい。第2障壁層18及び第1障壁層15が、同じ材料及び同じ方法を用いて形成される場合には、第2障壁層18のキャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさは、第1障壁層15と同じになる。
上述したように、基板11上では、第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応しているので、個々の光半導体素子10が有する第2障壁層18の厚さと第1障壁層15の厚さとの関係についても、第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応している。基板11上に形成される光半導体素子10の寸法は、例えば数10μm四方であるが、この数10μm四方の領域においても、第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応している。
第2障壁層18は、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、中間層14よりも大きいが、量子ドット16から第1障壁層15又は第3障壁層19を乗り越えたキャリアが、所定の確率でトンネリングできる厚さを有する。
第2障壁層18をキャリアがトンネリングするトンネル確率Tは、近似的に下記のように表される。
T ∝ EXP(−2a√(2m(V−E))/(h/2π))
ここで、第2障壁層18は矩形のポテンシャルエネルギーの形状を有するとし、ポテンシャルエネルギーの幅を2aとし、ポテンシャルエネルギーの高さをVとし、キャリアの質量をmとし、キャリアのエネルギー固有値をEとし、hはプランク定数である。
トンネル確率Tは、キャリアが第2障壁層18をトンネリングする前と後のキャリア密度の比を意味する。上式によれば、トンネル確率Tは、第2障壁層18の幅が薄くなるのと共に増加することが分かる。
図7は、上式を用いて、第2障壁層のトンネル確率と基板の動径方向の位置との関係を示す図である。
図6を用いて説明したように、第2障壁層18は、基板11の中心における厚さが最も厚く、端部に向かって厚さが減少する厚さ分布を有する。従って、図7に示すように、キャリアが第2障壁層18をトンネリングするトンネル確率Tは、厚さ分布とは反対で、基板11の中心におけるトンネル確率Tが最も低く、端部に向かってトンネル確率Tが増加する分布を有する。
ここで、暗電流は、図2(A)に示すように、基板11の中心において最も大きく、端部に向かって減少する分布を有する。
第2障壁層18のキャリアに対するトンネル確率Tは、暗電流が大きい基板11の中心で小さく、暗電流が小さい端部において大きいので、暗電流の基板11上の変化を打ち消すように働く。即ち、第2障壁層18は、基板11上の暗電流の分布が均一になるように機能する。
基板11上の各位置における第2障壁層18の厚さは、基板11上の対応する位置にある第1障壁層15の厚さに起因する暗電流の変化を打ち消して、暗電流が基板11上で均一になるように決定されることが好ましい。
従って、第2障壁層18の厚さは、第1障壁層15の厚さ変化に起因する暗電流の変化を打ち消すように相対的に変化させることが好ましい。この観点から、第2障壁層18及び第1障壁層15を、同じ材料及び同じ方法を用いて形成することが好ましい。第2障壁層18の厚さは、第1障壁層15の厚さ変化に起因する暗電流の変化を打ち消せる厚さであれば、できるだけ薄いことが、光半導体素子10の電気信号を大きくさせる観点から好ましい。
図8は、キャリアである電子に対する光半導体素子のバンド構造の例を示す図である。
量子ドット16は、電子に対して中間層14よりも低いポテンシャルエネルギーを有しており、井戸型の束縛状態を形成する。第1障壁層15及び第3障壁層19は、電子に対して同じ大きさのポテンシャルエネルギーを有する。第1障壁層15及び第3障壁層19の電子に対するポテンシャルエネルギーは、中間層14よりも大きいので、電子に対する量子閉じ込め効果が増大する。バンド構造の両端部には、コンタクト層13a、13bが配置される。
量子ドット16内では、量子化により、離散的な基底準位及び励起準位が形成される。基底準位にある電子が、赤外線等の光を吸収して、基底準位からサブバンド間遷移を経て励起準位に励起され、量子ドット16外に移動して自由電子となる。両側のコンタクト層13a、13bに電位差を設けて、自由電子を一方のコンタクト層を経由して外部へ引き出すことにより、電気信号として光が検知される。
第2障壁層18は、量子ドット16の間に配置される。第2障壁層18は、電子に対して中間層14よりも高いポテンシャルエネルギーを有しており、中間層14の価電子帯を移動する自由電子を、所定のトンネル確率で透過する障壁として働く。
第2障壁層18を、第1障壁層15の厚さ変化に起因する暗電流の変化を打ち消すように機能させる観点からは、何れかの中間層14上に配置されていれば良い。第2障壁層18は、第1障壁層15とは直接接触しないように、例えば、中間層14を介在させて配置することが好ましい。
また、光センサ10が、第1障壁層15と、量子ドット層17と、第3障壁層19と、中間層14が積層された積層体を、3つ以上備える時には、第2障壁層18を、2つのコンタクト層の何れか一方に近い位置の積層体に配置する。そして、マイナスの電圧を、第2障壁層18に近い位置にあるコンタクト層に印加する。図8では、コンタクト層13aにマイナスの電位を印加し、コンタクト層13bにプラスの電位を印加した時のバンド構造が湾曲した様子を鎖線で示している。このようにすれば、電圧が印加されてバンド構造が湾曲した時に、伝導帯を移動する固有エネルギーの高い電子を、第2障壁層18でブロックできるので、第2障壁層18の上を電子が移動することにより、暗電流の均一化が損なわれることを防止できる。仮に、プラスの電圧が印加されたコンタクト層13bに近い位置の積層体に、第2障壁層18を配置した時には、伝導帯を移動する固有エネルギーの高い電子を、第2障壁層18でブロックできないおそれがある。
図9は、暗電流と基板の動径方向の位置との関係を示す図である。
図9中のカーブC1は、基板11上の第2障壁層18の厚さ分布を、図2(A)に示すような第1障壁層15に起因して生じる不均一な暗電流を打ち消すように形成して、その時の暗電流を、上式を用いて求めた結果である。鎖線で示すカーブC2は、図2(A)の暗電流を示す。
カーブC1は、基板11の中心から端部に亘って、均一な暗電流が生じていることを示す。
このような基板11を所定の単位で切断して得られる光センサ1によれば、各光半導体素子10の暗電流が同じなので、各光半導体素子10の光応答特性が均一である。
次に、上述した光センサの第2実施形態を、図10を参照しながら以下に説明する。他の実施形態について特に説明しない点については、上述の第1実施形態に関して詳述した説明が適宜適用される。また、同一の構成要素には同一の符号を付してある。
図10は、本明細書に開示する光センサの第2実施形態を示す断面図である。
上述した第1実施形態の光センサを形成する各光半導体素子は、1つの第2障壁層を備えていたが、本実施形態の光センサ1の各光半導体素子10は、複数の第2障壁層18を備えている。
2次元のアレイ内において、各光半導体素子10が有する各第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応しているので、複数の第2障壁層18の厚さを合計した厚さも、第1障壁層15の厚さの変化とが対応する。
基板11上の各位置における複数の第2障壁層18の厚さを合計した厚さは、基板11上の対応する位置にある第1障壁層15の厚さに起因する暗電流の変化を打ち消して、暗電流が基板11上で均一になるように決定されることが好ましい。
本実施形態では、複数の第2障壁層18を配置する方法の一例として、3つの量子ドット層17毎に1つの第2障壁層18を配置することとした。
具体的には、第1障壁層15と量子ドット層17と第3障壁層19と中間層14と第2障壁層18とが積層されて形成される積層部Sが、3つの量子ドット層17毎に配置される。
上述した本実施形態の光センサ1によれば、上述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、他の第2障壁層18を、コンタクト層13aとコンタクト層13aに最も近い第1障壁層15との間に位置する中間層14に介在させてもよい。同様に、他の第2障壁層18を、コンタクト層13bとコンタクト層13bに最も近い第3障壁層19との間に位置する中間層14に介在させてもよい。
上述した各実施形態の光センサは、以下に説明するように光撮像装置に組み込まれて用いることができる。
図11は、本明細書に開示する光撮像装置の一実施形態を示す断面図である。
本実施形態の光撮像装置30は、上述した光センサ1と、各光半導体素子10が出力する電気信号を読み出す読み出し部を有する駆動部31を備える。
図11に示す例では、光センサ1として、上述した第1実施形態の光センサを用いる。
各光半導体素子10の電極20bは、駆動部31上の図示しない電極と、バンプ21を介して電気的に接続される。
例えば、数100以上の光半導体素子10が2次元のアレイ状に配置された光センサ1を用いて、赤外線を受光して撮像する光撮像装置30を形成することができる。
上述した本実施形態の光撮像装置30によれば、光応答特性が均一な光半導体素子がアレイ状に配置された光センサを備えるので、良好な画像を得ることができる。
次に、上述した光センサの製造方法の好ましい第1実施形態を、図面を参照しながら、以下に説明する。
本実施形態の光センサの製造方法は、図5に示す光センサを製造する方法に関する。
まず、図12に示すように、基板11上にバッファ層12及びn型の極性を有するコンタクト層13aが形成される。本実施形態では、基板11として、GaAs基板を用いた。本実施形態では、特に断らない限り、MBE法を用いて、各層を形成する。バッファ層12は、厚さを100nmとして、GaAsを用いて形成した。コンタクト層13aは、厚さを約250nmとし、Siをドーパントとして、GaAsを用いて形成した。
次に、図13に示すように、コンタクト層13a上に中間層14が形成される。本実施形態では、中間層14は、厚さを約25nmとして、AlGaAsを用いて形成された。
次に、図14に示すように、中間層14上に第1障壁層15が形成される。本実施形態では、第1障壁層15は、平均厚さを約0.4nmとして、AlAsを用いて形成された。第1障壁層15は、MBE法を用いて、図2(A)に示すような方法を用いて形成される。
次に、図15に示すように、第1障壁層15上に複数の量子ドット16を有する量子ドット層17が形成される。量子ドット16は、例えば格子不整合を利用した自己組織化法を用いて形成される。本実施形態では、量子ドット16の直径は約10〜20nmであり、高さは約1〜2nmであり、面密度は約1011個/cmであった。量子ドット16は、InAsを用いて形成された。
次に、図16に示すように、量子ドット層17上に第3障壁層19が形成される。第3障壁層19は、量子ドット16の側部及び上部を覆うように形成される。本実施形態では、第3障壁層19は、AlAsを用いて形成された。
次に、図17に示すように、第3障壁層19上に中間層14が形成される。本実施形態では、中間層14は、厚さを25nmとして、AlGaAsを用いて形成された。
次に、図18に示すように、中間層14上に第2障壁層18が形成される。第2障壁層18は、第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応するように形成される。本実施形態では、第2障壁層18は、平均厚さを約1nmとして、AlAsを用いて形成された。第2障壁層18は、第1障壁層15と同様に、MBE法を用いて、図2(A)に示すような方法を用いて形成される。第2障壁層18の厚さは、第1障壁層15の厚さ変化に起因する暗電流の変化を打ち消すように相対的に変化させて形成される。このようにして、第1障壁層15と量子ドット層17と第3障壁層19と中間層14と第2障壁層18とが積層されて積層部Sが形成される。
次に、図19に示すように、第2障壁層18上に中間層14が形成される。本実施形態では、中間層14は、厚さを25nmとして、AlGaAsを用いて形成された。
次に、図20に示すように、中間層14上に、第1障壁層15と量子ドット層17と第3障壁層19と中間層14とが積層された積層体が、複数形成された後、最も上方に位置する積層体上に、n型の極性を有するコンタクト層13bが形成される。積層体の数は、例えば10〜20とすることができる。
次に、パターニング法及びエッチング法を用いて、コンタクト層13bからコンタクト層13a上の中間層14までの部分が選択的に除去されて、コンタクト層13aが露出して、コンタクト層13a上に光半導体素子10のアレイが形成される。そして、露出したコンタクト層13aの部分に電極20aが形成され、コンタクト層13b上に電極20bが形成される。本実施形態では、電極20a、20bは、AuGe/Ni/Auの積層体により形成された。このようにして、図5に示す光センサ1が得られた。
次に、上述した光センサの製造方法の好ましい第2実施形態を、図面を参照しながら、以下に説明する。
本実施形態の光センサの製造方法は、図10に示す光センサを製造する方法に関する。
まず、図21に示すように、基板11上にバッファ層12及びn型の極性を有するコンタクト層13aが形成される。本実施形態では、基板11として、GaAs基板を用いた。本実施形態では、MBE法を用いて、各層を形成する。バッファ層12は、厚さを100nmとして、GaAsを用いて形成した。コンタクト層13aは、厚さを約250nmとし、Siをドーパントとして、GaAsを用いて形成した。
次に、図22に示すように、コンタクト層13a上に中間層14が形成される。本実施形態では、中間層14は、厚さを約25nmとして、AlGaAsを用いて形成された。
次に、図23に示すように、中間層14上に第1障壁層15が形成される。本実施形態では、第1障壁層15は、平均厚さを約0.4nmとして、AlAsを用いて形成された。第1障壁層15は、MBE法を用いて、図2(A)に示すような装置を用いて形成される。
次に、図24に示すように、第1障壁層15上に複数の量子ドット16を有する量子ドット層17が形成される。量子ドット16は、例えば格子不整合を利用した自己組織化法を用いて形成される。本実施形態では、量子ドット16の直径は約10〜20nmであり、高さは約1〜2nmであり、面密度は約1011個/cmであった。量子ドット16は、InAsを用いて形成された。
次に、図25に示すように、量子ドット層17上に第3障壁層19が形成される。第3障壁層19は、量子ドット16の側部及び上部を覆うように形成される。本実施形態では、第3障壁層19は、AlAsを用いて形成された。
次に、図26に示すように、第3障壁層19上に中間層14が形成される。本実施形態では、中間層14は、厚さを25nmとして、AlGaAsを用いて形成された。
次に、図27に示すように、中間層14上に第2障壁層18が形成される。第2障壁層18は、第2障壁層18の厚さの変化と、第1障壁層15の厚さの変化とが対応するように形成される。本実施形態では、第2障壁層18は、平均厚さを約0.3nmとして、AlAsを用いて形成された。第2障壁層18は、第1障壁層15と同様に、MBE法を用いて、図2(A)に示すような方法を用いて形成される。
次に、図28に示すように、第2障壁層18上に中間層14が形成される。本実施形態では、中間層14は、厚さを25nmとして、AlGaAsを用いて形成された。
次に、図29に示すように、中間層14上に、第1障壁層15と量子ドット層17と第3障壁層19と中間層14とが積層された積層体が、2つ形成される。
本実施形態では、複数の第2障壁層18を配置する方法の一例として、3つの量子ドット層17毎に1つの第2障壁層18を配置することとした。そこで、3つの量子ドット層17毎に1つの第2障壁層18を含む積層部Sが含まれるように、複数の積層体が、更に形成される。積層体の数は、例えば3〜6とすることができる。
そして、図30に示すように、最も上方に位置する積層体上に、n型の極性を有するコンタクト層13bが形成される。本実施形態では、基板11上の各位置における複数の第2障壁層18の厚さを合計した厚さは、基板11上の対応する位置にある第1障壁層15の厚さに起因する暗電流の変化を打ち消して、暗電流が基板11上で均一になるように形成される。このようにして、第1障壁層15と量子ドット層17と第3障壁層19と中間層14と第2障壁層18とが積層されて積層部Sが形成される。
次に、パターニング法及びエッチング法を用いて、コンタクト層13bからコンタクト層13a上の中間層14までの部分が選択的に除去されて、コンタクト層13aが露出して、コンタクト層13a上に光半導体素子10のアレイが形成される。そして、露出したコンタクト層13aの部分に電極20aが形成され、コンタクト層13b上に電極20bが形成される。本実施形態では、電極20a、20bは、AuGe/Ni/Auの積層体により形成された。このようにして、図10に示す光センサ1が得られた。
本発明では、上述した実施形態の光センサ、光半導体素子及び光撮像装置は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
例えば、第2障壁層は、AlGa1−xAsを用いて形成してもよく、中間層をAlGa1−yAsを用いて形成してもよい。この場合、Al組成y(0≦y<1)に対して、x>yであれば、暗電流分布が改善されるように、組成や厚さを適宜変更してもよい。
また、第1障壁層及び第3障壁層はAlGa1−zAsを用いて形成してもよく、中間層をAlGa1−yAsを用いて形成しもよい。この場合、Al組成y(0≦y<1)に対して、z>yとなるように適宜変更してもよい。
また、コンタクト層のn型の極性を示すドーパントとしてSiを用いていたが、ドーパントはSi以外であってもよい。また、キャリアを電子としていたが、キャリアは正孔であってもかまわない。
更に、光センサの製造は、MOCVD法や、その他量子ドット構造を作製可能な方法であってもよい。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
1 光センサ
S 積層体
10 光半導体素子
11 基板
12 バッファ層
13a、13b コンタクト層
14 中間層
15 第1障壁層
16 量子ドット
17 量子ドット層
18 第2障壁層
19 第3障壁層
20a、20b 電極
21 バンプ
30 光撮像装置
31 駆動部
40 ノズル

Claims (7)

  1. 第1障壁層と、
    前記第1障壁層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、前記第1障壁層よりも小さい複数の量子ドットを有する量子ドット層と、
    前記量子ドット層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、前記第1障壁層よりも小さく且つ前記量子ドットよりも大きい中間層と、
    前記中間層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが前記中間層よりも大きい第2障壁層と、
    を有する複数の光半導体素子が、配置されたアレイを備え、
    前記アレイ内において、各前記光半導体素子の前記第2障壁層の厚さは、前記第1障壁層の厚さが厚い部分では厚く、且つ、前記第1障壁層の厚さが薄い部分では薄くなっており、各前記光半導体素子の前記第2障壁層の厚さの変化と、前記第1障壁層の厚さの変化とが対応している、光センサ。
  2. 前記第2障壁層及び前記第1障壁層は同じ材料を用いて形成される請求項1に記載の光センサ。
  3. 前記第2障壁層のキャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさは、前記第1障壁層と同じである請求項1又は2に記載の光センサ。
  4. 前記量子ドットの側部及び上部を覆い、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが前記中間層よりも大きい第3障壁層を備える請求項1〜3の何れか一項に記載の光センサ。
  5. 前記第1障壁層と、前記量子ドット層と、前記中間層と、前記第2障壁層とが積層された積層部を複数備える請求項1〜4の何れか一項に記載の光センサ。
  6. 第1障壁層と、
    前記第1障壁層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、前記第1障壁層よりも小さい複数の量子ドットを有する量子ドット層と、
    前記量子ドット層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、前記第1障壁層よりも小さく且つ前記量子ドットよりも大きい中間層と、
    前記中間層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが前記中間層よりも大きい第2障壁層と、
    を有し、
    前記第2障壁層の厚さは、前記第1障壁層の厚さが厚い部分では厚く、且つ、前記第1障壁層の厚さが薄い部分では薄くなっており、前記第2障壁層の厚さの変化と、前記第1障壁層の厚さの変化とが対応している光半導体素子。
  7. 第1障壁層と、
    前記第1障壁層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、前記第1障壁層よりも小さい複数の量子ドットを有する量子ドット層と、
    前記量子ドット層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが、前記第1障壁層よりも小さく且つ前記量子ドットよりも大きい中間層と、
    前記中間層上に配置され、キャリアに対するポテンシャルエネルギーの大きさが前記中間層よりも大きい第2障壁層と、
    を有する複数の光半導体素子が配置されたアレイを備え、
    前記アレイ内において、各前記光半導体素子の前記第2障壁層の厚さは、前記第1障壁層の厚さが厚い部分では厚く、且つ、前記第1障壁層の厚さが薄い部分では薄くなっており、各前記光半導体素子の前記第2障壁層の厚さの変化と、前記第1障壁層の厚さの変化とが対応している、光センサと、
    各光半導体素子が出力する電気信号を読み出す読み出し部と、
    を備える光撮像装置。
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