JP6400950B2 - ベゼル体、インストルメントパネル、及び車両用表示装置 - Google Patents

ベゼル体、インストルメントパネル、及び車両用表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両のインストルメントパネルに配設されるベゼル体、インストルメントパネル、及びベゼル体を備えた車両用表示装置に関する。
従来、車両のフロントガラスへの画像の投影を行うヘッドアップディスプレイ装置としての車両用表示装置がインストルメントパネル内に設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された車両用表示装置700は、図9に示すように、フロントガラスFとの対向壁Aに開口Hが設けられたインストルメントパネルI内に取り付けられ、この開口Hを通じてフロントガラスFに画像を投影するものである。そして、車両用表示装置700では、不図示のケースにこの開口Hと重なるように画像の投影口が設けられている。このような車両用表示装置700においては、例えば、画像の投影口からケース内に埃や水分等が入ることを防止するために投影口を塞ぐ透明なカバーCが設けられることがあるところ、太陽光等の外光がカバーCに反射されて搭乗者のアイポイントEPに直接向かうことがあり、不快感を与えてしまうことがあった。
そこで、外光が搭乗者のアイポイントEPに向かうこと回避する構成として、図10に示す車両用表示装置800が考えられる。この車両用表示装置800は、インストルメントパネルI内に設けられている。このインストルメントパネルIは、フロントガラスFとの対向壁Aに、車両の前方側から後方側(図10において左方から右方)に向かうに従い徐々に下方に向かう下降壁部Wと、下降壁部Wの下端に隣接する開口Hと、が設けられている。車両用表示装置700の投影口は、このような開口Hと重なるように、設けられている。そして、この投影口には、車両の前方側から後方側に向かうに従い徐々に上方に向かうカバーCが設けられており、車両用表示装置800は、この投影口から開口Hを通じてフロントガラスFに画像を投影する。このような構成では、下降壁部Wが設けられるとともにカバーCの車両前方側が後方側よりも下方に位置していることから、外光をカバーCに届きにくくさせることができるとともに、カバーCで反射された外光が搭乗者のアイポイントEPに直接向かうことを抑制することができる。
特開2007−148092号公報
上述した構成では、インストルメントパネルIにおいて下降壁部Wにおける開口H近傍の箇所Waに外光が当らないことから、当該箇所Waが暗くなってカバーCとの明暗差が大きくなり、これにより、フロントガラスFへの映り込みが目立ってしまうことがある。そこで、下降壁部Wを光透過性材料で構成するとともに、下降壁部Wの内面に対向して板状の導光部材802を配置して、この導光部材802により外光を下降壁部Wの開口H近傍の箇所Waまで導いて、内面側から下降壁部Wを照らす構成が考えられる。この構成によれば、明暗差が小さくなるように下降壁部Wを明るくしているので、フロントガラスFへの映り込みを目立たなくでき、搭乗者に与える不快感を抑制することができる。
しかしながら、図10に例示されている車両用表示装置800では、下降壁部Wの内面側に導光部材802等の部材が配置されていることから、下降壁部Wと、車両用表示装置800側にあるカバーCとの間に間隙が生じてしまいがちである。このような間隙が生じると、下降壁部Wの下端がカバーC上に落とす影等が周囲に比べて特に暗くなり易く、また、導光部材802による照射では、このような影等について周囲との明暗差を緩和することが難しい。
図11には、フロントガラスFにおいて、インストルメントパネルIにおける開口Hの周縁部分が目立たない程度に薄く映り込んだ映込み像G8−2が投影画像G8−1の周囲を取り囲んだ様子が示されている。ここで、図10に例示されている車両用表示装置800では、上記のように暗くなった影等が、図11に示されているようにフロントガラスFに暗く映り込んで目立ってしまうことがある。図11では、投影画像G8−1の下縁にその影等が筋状の暗い像G8−3となって映り込んでいる。このような筋状の暗い像G8−3は特に目立つことから、搭乗者に煩わしさを感じさせることが多い。
そこで、本発明は、搭乗者が感じる煩わしさを抑えて画像投影を行うことができるベゼル体、インストルメントパネル、及び車両用表示装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載された発明は、上記目的を解決するために、車両のインストルメントパネルにおけるフロントガラスとの対向壁に嵌め込まれて当該インストルメントパネル内に配置された画像投影機が前記フロントガラスに画像を投影するための開口の周縁を形成するベゼル部材を有するベゼル体であって、前記ベゼル部材は、半透光性の樹脂で形成され、中央に前記開口を有する環状でかつ外周縁から内周縁に向かうにしたがって下方に向かうとともに、前記外周縁のうち前記車両の前方側に配置される部分が、前記対向壁との間に、前記フロントガラス越しに光を取り入れるための隙間をあけるように当該対向壁から上方に浮き上がった形状を有しており、前記ベゼル部材には前記開口を塞ぐ透明カバーが一体に設けられていることを特徴とするベゼル体である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ベゼル部材と前記透明カバーとが、二色成形で一体に形成されている、又は溶着、接着で一体に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記透明カバーが、前記形状の底において前記車両の前方側から後方側に向かうにしたがって上方に向かうように配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、上記目的を解決するために、画像投影機が内側に配置され、当該画像投影機がフロントガラスに画像を投影するための開口が当該フロントガラスとの対向壁に設けられた、車両のインストルメントパネルであって、前記対向壁が半透光性の樹脂で形成され、当該対向壁における前記開口の周辺形状が、当該開口の周縁に向かうにしたがって下方に向かうとともに、前記車両の前方側に配置される部分が、前記フロントガラス越しに光を取り入れるように当該フロントガラスの下端縁から上方に浮き上がった形状を有しており、前記対向壁には前記開口を塞ぐ透明カバーが一体に設けられていることを特徴とするインストルメントパネルである。
請求項に記載された発明は、請求項に記載された発明において、前記対向壁と前記透明カバーとが、二色成形で一体に形成されている、又は溶着、接着で一体に取り付けられていることを特徴とする。
請求項6に記載された発明は、請求項4又は5に記載された発明において、前記透明カバーが、前記形状の底において前記車両の前方側から後方側に向かうにしたがって上方に向かうように配置されていることを特徴とする。
請求項に記載された発明は、上記目的を解決するために、車両のインストルメントパネル内に配置された画像投影機と、前記インストルメントパネルにおけるフロントガラスとの対向壁に嵌め込まれて前記画像投影機が前記フロントガラスに画像を投影するための開口の周縁を形成するベゼル部材を有するベゼル体と、を備えた車両用表示装置であって、前記ベゼル体が、請求項1〜3のうち何れか一項に記載のベゼル体で構成されていることを特徴とする車両用表示装置である。
請求項1、4、7に記載された発明によれば、ベゼル部材やインストルメントパネルにおける上記対向壁には、上記開口を塞ぐ透明カバーが一体に設けられており、両者間に間隙が生じることがない。このため、その開口の縁が透明カバー上に影を落とすこと等がなく、上述した筋状の暗い映り込みを生じさせるような、周囲に比べて暗い箇所の発生が抑えられる。その結果、そのような筋状の暗い映り込みによる搭乗者の煩わしさが抑えられることとなる。つまり、請求項1、4、7に記載された発明によれば、搭乗者が感じる煩わしさを抑えて画像投影を行うことができる。
請求項2、に記載された発明によれば、ベゼル部材やインストルメントパネルにおける上記対向壁と透明カバーとが、二色成形で一体に形成されている、又は溶着や接着で一体に取り付けられているので、ベゼル部材と透明カバーとの一体性や、上記対向壁と透明カバーとの一体性を高めて外観を向上させることができる。
本発明の第1実施形態にかかる車両用表示装置がインストルメントパネルに組み付けられた様子を示す斜視図である。 図1の車両用表示装置を車両の前方方向から見た図である。 図1の車両用表示装置の断面図である。 図1の車両用表示装置の分解斜視図である。 図1の車両用表示装置のインストルメントパネルにおけるフロントガラスとの対向壁への組付けについて説明する図である。 図1の車両用表示装置によってフロントガラスに投影される投影画像を示す模式図である。 本発明の第2実施形態にかかるインストルメントパネルを示す模式図である。 図7のインストルメントパネルの開口からフロントガラスに投影される投影画像を示す模式図である。 従来の車両用表示装置を模式的に示す断面図である。 従来の他の車両用表示装置を模式的に示す断面図である。 図10の車両表示装置によってフロントガラスに投影される投影画像を示す模式図である。
本発明の第1実施形態に係るベゼル体及び車両用表示装置を、図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる車両用表示装置がインストルメントパネルに組み付けられた様子を示す斜視図である。図2は、図1の車両用表示装置を車両の前方方向から見た図である。図3は、図1の車両用表示装置の断面図である。図4は、図1の車両用表示装置の分解斜視図である。図5は、図1の車両用表示装置のインストルメントパネルにおけるフロントガラスとの対向壁への組付けについて説明する図である。以下の説明において、「前後上下左右」は、車両Vの前後上下左右に対応する。
本実施形態の車両用表示装置1は、図1、図2に示すように、車両VのインストルメントパネルIに取り付けられ、フロントガラスFに対して画像の投影を行うヘッドアップディスプレイ装置として用いられるものである。
車両用表示装置1は、図3、図4に示すように、画像投影機10と、ベゼル体15と、を備えている。
画像投影機10は、画像を投影するための表示源11と、表示源11からの画像を反射する反射部12と、表示源11及び反射部12を収容する合成樹脂製の筐体13と、を有している。筐体13は、上壁部13a、上壁部13aに対向配置された下壁部13b、並びに、上壁部13a及び下壁部13bの周縁に連接された周壁部13cを有している。上壁部13aには、後述するベゼル部材20の開口20aと重ねて配置される開口13dが設けられている。画像投影機10は、表示源11により投影された画像を反射部12で反射して開口13dを通じてフロントガラスFに投影する。これにより、車両Vの乗員において、フロントガラスF上に表示された画像として視認される。
ベゼル体15は、ベゼル部材20と、導光部材30と、支持部材40と、採光窓部材50と、透明カバー60と、を有している。
ベゼル部材20は、例えば、半透光性(光透過性)の合成樹脂製で、中央に開口20aを有する平面視環状でかつ外周縁から内周縁に向かうにしたがって徐々に下方に向かう形状を有している。換言すると、ベゼル部材20は、上端面と下端面とがあいた中空の略四角錐台を上下反転したような形状に形成されている。ベゼル部材20は、インストルメントパネルIにおけるフロントガラスFとの対向壁Aに設けられた孔に嵌め込まれて配置される。つまり、ベゼル部材20は、対向壁Aに嵌め込まれて当該インストルメントパネルI内に配置された画像投影機10がフロントガラスFに画像を投影するための開口20aの周縁の全部を形成している。
ベゼル部材20は、対向壁Aに嵌め込まれたときに車両Vの前方側に配置される前方ベゼル部分21を有している。この前方ベゼル部分21は、車両Vの前方側の端部21aが対向壁Aとの間に隙間Sをあけるように当該対向壁Aから上方に浮き上がって配置される(対向壁Aに対して上方に配置される)。また、前方ベゼル部分21は、車両Vの前方側から後方側に向かうにしたがって徐々に下方に向かい開口20aに至る下降壁部22を有している。
ベゼル部材20は、対向壁Aに嵌め込まれると、ベゼル部材20の外周縁における前方側の一部分(即ち、前方ベゼル部分21の車両Vの前方側の端部21a)が対向壁Aより上方に浮き上がって配置され(図2)、外周縁の当該一部分以外の他部分がベゼル部材20の外面(上面)と対向壁Aの外面とが滑らかに連なるように配置される(図1)。また、このとき、ベゼル部材20の開口20aと画像投影機10の開口13dとが上下方向に重なって配置される。また、ベゼル部材20は、それとインストルメントパネルIの対向壁AとのフロントガラスFへの映り込みの差が目立たないようにするために、例えば、対向壁Aと同様の見た目とする色合いの調整や表面加工などが行われている。
導光部材30は、例えば、ガラスやアクリル、ポリカーボネートなどの合成樹脂等の透明度の高い材料を用いて、平面視略矩形板状(図4)に形成されており、前方ベゼル部分21の内面に若干の間隔をあけて重ねて配置されている。導光部材30は、前後方向の断面視(図3)において、前方側は厚く形成され、後方側は薄く形成され、厚く形成された部分と薄く形成された部分の間の部分は前方から後方に向かうに従って徐々に薄くなるように形成されている。具体的には、導光部材30における下方を向く面は平面状に形成され、上方を向く下降壁部22側の面は前後方向の中間部分において、前方から後方に向かうに従い徐々に下降する傾斜面が形成されている。
導光部材30は、車両Vの前方側の端面である入光面30aに入った光を後方側の端部まで導いて下降壁部22側の面から出光するように形成されている。即ち、導光部材30は、入光面30aのある前方側の端部からその反対の後方側の端部に向かう導光方向に光を導く。これにより、光透過性の下降壁部22に向けて光を導いて、下降壁部22における開口20a近傍の箇所を照らすことができる。
支持部材40は、合成樹脂製の載置部41と一対の脚部42とを有している。
載置部41は、導光部材30が載置される部分であって、平面視形状が導光部材30の平面視形状より一回り大きい略板状に形成されている。載置部41は、前方ベゼル部分21の内面と間隔をあけて配置されており、車両Vの前方側の端部41aが前方ベゼル部分21の端部21aと概ね上下方向に間隔をあけて並ぶように配置されるとともに、左右方向に対向する両端部がベゼル部材20の内面と接して配置されている。これにより、載置部41は、前方ベゼル部分21との間に導光部材30を収容する収容空間Kを形成している。この収容空間Kは上記隙間Sに向けて開口している。この収容空間K内において、導光部材30は、入光面30aが収容空間Kの開口を通じて上記隙間Sを向くように配置されている。
一対の脚部42は、載置部41と画像投影機10の筐体13とを連結する部分であって、筐体13の周壁部13cの前面の左右方向両端から前方かつ上方に向けてそれぞれ延設されている(図4)。脚部42の基端は、筐体13に一体に固定されており、先端には載置部41の下面に設けられた固定部41bが固定されている。
採光窓部材50は、例えば、ガラスやアクリル、ポリカーボネートなどの合成樹脂等の透明度の高い材料を用いて形成されている。採光窓部材50は、収容空間Kの開口を密封するとともに上記隙間Sからの光を収容空間K内に採り入れるように設けられている。
透明カバー60は、例えば、ガラスやアクリル、ポリカーボネートなどの合成樹脂等の透明度の高い材料を用いて薄板状に形成されており、ベゼル部材20の開口20aを塞いでいる。透明カバー60は、車両Vの前方側から後方側に向かうにしたがって上方に向かうように配置されている(図3)。これにより、透明カバー60に当たった光が乗員のアイポイントに直接向かうことを抑制できる。
ここで、本実施形態では、ベゼル部材20と透明カバー60とが一体に設けられている。そして、ベゼル部材20と透明カバー60とは、2種類の樹脂を1つの型に流し込んで成形を行う二色成形で一体に形成されている、又は、異なる樹脂で成形された2つの部材を加熱等により接合部を溶かして一体化する溶着で一体に取り付けられている、若しくは接着で一体に取り付けられている。これら3種類の手法のうち何れの手法が用いられるかここでは特定しないが、ベゼル部材20と透明カバー60との一体形成には何れの手法も採用し得る。
本実施形態では、車両用表示装置1のインストルメントパネルIにおけるフロントガラスFとの対向壁Aへの組付けが図5に示すように行われる。即ち、インストルメントパネルIの対向壁Aには、ベゼル部材20を嵌め込むための開口Iaが形成されており、まず、この開口Iaに、上記のように透明カバー60が一体に設けられたベゼル部材20が、矢印D1が示すように上方から嵌め込まれる。
そして、導光部材30と、支持部材40と、採光窓部材50と、画像投影機10との構築物が、ベゼル部材20嵌込み後の対向壁Aに、矢印D2が示すように下方から組み付けられる。ここで、本実施形態では、画像投影機10における開口13d(図4)の縁に、全周にわたって緩衝材14が設けられる。そして、上記構築物の対向壁Aへの組付けは、緩衝材14がベゼル部材20の開口20aの縁に押し付けられて、ベゼル部材20の開口20aと画像投影機10の開口13dとが上下方向に重なるように行われる。この緩衝材14を介した押付けにより、画像投影機10の投影口13dが、透明カバー60で開口20を塞がれたベゼル部材20によって塞がれて密封される。
次に、本実施形態の車両用表示装置1の作用の一例について、図6を参照して説明する。
図6には、本実施形態の車両用表示装置1によってフロントガラスFに投影される投影画像が模式的に示されている。この車両用表示装置1では、ベゼル部材20と透明カバー60とが一体に設けられており、両者間に間隙が生じることがない。このため、ベゼル部材20の開口20aの縁が透明カバー60上に影を落とすこと等がなく、上述した筋状の暗い映り込みを生じさせるような、周囲に比べて暗い箇所の発生が抑えられる。その結果、投影画像G1−1の周囲では、そのような筋状の暗い映り込みが抑えられる。投影画像G1−1の周囲には、導光部材30の照射によって明暗差が緩和されたベゼル部材20とインストルメントパネルIとの境界線等の映込み像G1−2がない、又は目立たない程度に薄く映り込むのみとなる。
以上より、本実施形態の車両用表示装置1によれば、上記のような筋状の暗い映り込みによる搭乗者の煩わしさが抑えられることとなる。つまり、この車両用表示装置1によれば、搭乗者が感じる煩わしさを抑えて画像投影を行うことができる。
また、本実施形態の車両用表示装置1によれば、ベゼル部材20と透明カバー60とが、二色成形で一体に形成されている、又は、溶着や接着で一体に取り付けられているので、ベゼル部材20と透明カバー60との一体性が高められて外観が向上することとなっている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。尚、この第2実施形態は、インストルメントパネルについての実施形態であり、このインストルメントパネルが上述したベゼル部材20の役割も兼ねている点を除いて、第1実施形態と同等なものとなっている。そこで、以下では、第2実施形態について、第1実施形態との相違点に注目し、図7を参照して説明を行う。
図7には、本発明の第2実施形態にかかるインストルメントパネルが模式的に示されている。尚、この図7では、図6に示されている第1実施形態にかかる構成要素と同等な構成要素には図6と同じ符号が付されており、以下では、それら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
上述したように本実施形態のインストルメントパネル70は、上述した第1実施形態におけるベゼル部材20を兼ねており、フロントガラスFとの対向壁71に、画像投影機10がフロントガラスFに画像を投影するための開口71aが設けられている。そして、この開口を塞ぐ透明カバー80が、インストルメントパネル70の対向壁71に一体に設けられている。この対向壁71と透明カバー80とは、上述した二色成形で一体に形成されている、又は、溶着や接着で一体に取り付けられている。ここでは特定しないが、対向壁71と透明カバー80との一体形成には何れの手法も採用し得る。
本実施形態では、導光部材30と、支持部材40と、採光窓部材50と、画像投影機10との構築物が、インストルメントパネル70の対向壁71に、矢印D3が示すように下方から組み付けられる。この組付けは、緩衝材14が対向壁71の開口71aの縁に押し付けられて、この開口71aと画像投影機10の開口13dとが上下方向に重なるように行われる。この緩衝材14を介した押付けにより、画像投影機10の投影口13dが、透明カバー80で開口71aを塞がれたインストルメントパネル70によって塞がれて密封される。
次に、本実施形態のインストルメントパネル70の作用の一例について、図7を参照して説明する。
図8には、本実施形態のインストルメントパネル70の開口71aからフロントガラスFに投影される投影画像が模式的に示されている。このインストルメントパネル70では、対向壁71と透明カバー80とが一体に設けられており、両者間に間隙が生じることがない。このため、対向壁71の開口71aの縁が透明カバー80上に影を落とすこと等がなく、上述した筋状の暗い映り込みを生じさせるような、周囲に比べて暗い箇所の発生が抑えられる。その結果、投影画像G2−1の周囲では、そのような暗い筋状の映り込みが抑えられる。さらに、このインストルメントパネル70は、上述した第1実施形態におけるベゼル部材20を兼ねていることから、ベゼル部材20とインストルメントパネル70との境界線等の映込みもなく、投影画像G2−1の視認性が一層向上している。
以上より、本実施形態のインストルメントパネル70によれば、上記のような筋状の暗い映り込みによる搭乗者の煩わしさが抑えられ、搭乗者が感じる煩わしさを抑えて画像投影を行うことができる。
また、本実施形態によれば、インストルメントパネル70の対向壁71と透明カバー60とが、二色成形で一体に形成されている、又は溶着や接着で一体に取り付けられているので、対向壁71と透明カバー60との一体性が高められて外観が向上することとなっている。
以上、本発明について、好ましい実施形態を挙げて説明したが、本発明のベゼル部材、ベゼル体、及び車両表示装置は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
上述した実施形態において、導光部材30が、画像投影機10と一体となった支持部材40によって支持され、導光部材30が画像投影機10と一緒にインストルメントパネルやベゼル部材に組み付けられる構成であったがこれに限定されるものではない。例えば、導光部材30を支持する部材がインストメントパネルやベゼル部材に設けられ、導光部材30の組付け済みのインストメントパネルやベゼル部材に、画像投影機10が組み付けられる構成等としてもよい。
尚、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のベゼル部材、ベゼル体、及び車両用表示装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
1 車両用表示装置
10 画像投影機
15 ベゼル体
20 ベゼル部材
20a,71a,Ia 開口
21 前方ベゼル部分
22 下降壁部
30 導光部材
30a 入光面
40 支持部材
50 採光窓部材
60,80 透明カバー
70,I インストルメントパネル
71,A 対向壁
F フロントガラス
K 収容空間
S 隙間
V 車両

Claims (7)

  1. 車両のインストルメントパネルにおけるフロントガラスとの対向壁に嵌め込まれて当該インストルメントパネル内に配置された画像投影機が前記フロントガラスに画像を投影するための開口の周縁を形成するベゼル部材を有するベゼル体であって、
    前記ベゼル部材は、半透光性の樹脂で形成され、中央に前記開口を有する環状でかつ外周縁から内周縁に向かうにしたがって下方に向かうとともに、前記外周縁のうち前記車両の前方側に配置される部分が、前記対向壁との間に、前記フロントガラス越しに光を取り入れるための隙間をあけるように当該対向壁から上方に浮き上がった形状を有しており、
    前記ベゼル部材には前記開口を塞ぐ透明カバーが一体に設けられていることを特徴とするベゼル体。
  2. 前記ベゼル部材と前記透明カバーとが、二色成形で一体に形成されている、又は溶着、接着で一体に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のベゼル体。
  3. 前記透明カバーが、前記形状の底において前記車両の前方側から後方側に向かうにしたがって上方に向かうように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のベゼル体。
  4. 画像投影機が内側に配置され、当該画像投影機がフロントガラスに画像を投影するための開口が当該フロントガラスとの対向壁に設けられた、車両のインストルメントパネルであって、
    前記対向壁が半透光性の樹脂で形成され、当該対向壁における前記開口の周辺形状が、当該開口の周縁に向かうにしたがって下方に向かうとともに、前記車両の前方側に配置される部分が、前記フロントガラス越しに光を取り入れるように当該フロントガラスの下端縁から上方に浮き上がった形状を有しており、
    前記対向壁には前記開口を塞ぐ透明カバーが一体に設けられていることを特徴とするインストルメントパネル。
  5. 前記対向壁と前記透明カバーとが、二色成形で一体に形成されている、又は溶着、接着で一体に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のインストルメントパネル。
  6. 前記透明カバーが、前記形状の底において前記車両の前方側から後方側に向かうにしたがって上方に向かうように配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のインストルメントパネル。
  7. 車両のインストルメントパネル内に配置された画像投影機と、前記インストルメントパネルにおけるフロントガラスとの対向壁に嵌め込まれて前記画像投影機が前記フロントガラスに画像を投影するための開口の周縁を形成するベゼル部材を有するベゼル体と、を備えた車両用表示装置であって、
    前記ベゼル体が、請求項1〜3のうち何れか一項に記載のベゼル体で構成されていることを特徴とする車両用表示装置。
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