JP6399194B1 - 工具ボデー及び切削工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】切削突部の破損や変形を抑制することが可能な工具ボデー及び切削工具を提供する。【解決手段】切削工具1は、切削インサート6及び工具ボデー2を備えている。工具ボデー2は、第1方向であるZ方向において互いに対向する第1端面及び第2端面と、インサート取付部3と、突出する支持突部4と、を有している。支持突部4は、インサート取付部3の底面31と連続する突出底面41を有する。支持突部4は、第2端面22まで延伸している。【選択図】図8

Description

本発明は、工具ボデー及び切削工具に関する。
ねじ加工に用いられる切削工具として、例えば特許文献1に記載のものが知られている。当該切削工具の切削インサートは、互いに対向する上面及び下面と、上面と下面とを接続する周側面と、を有している。周側面には、局所的に外方に突出する切削突部が設けられている。当該切削突部は正面視で略三角形状を呈しており、その稜線部に切れ刃を有している。
このような切削インサートは、工具ボデーと称される部材とともに用いられる。工具ボデーの一部には、インサート取付部が設けられている。切削インサートは、下面をインサート取付部の底面に当接させ、切削突部を工具ボデーの外方に向けるようにして、インサート取付部に取り付けられる。
ねじ加工の際、被加工物は旋盤等に固定され、所定の軸を中心として回転する。この被加工物の外周面に、切削インサートの切削突部を押し当てることにより、切れ刃による切削が行われる。これにより、切削突部の形状に対応する谷部を被加工物に形成することができる。
特表2009−539637号公報
特許文献1に記載の切削インサートは、局所的に突出している切削突部のみが被加工物に押し当てられる。このため、切削突部には、被加工物からの切削抵抗を集中的に受ける。当該切削抵抗は、切削突部を破損させたり、切削突部を変形させて加工精度低下の原因になったりするおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、切削突部の破損や変形を抑制することが可能な工具ボデー及び切削工具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、切削インサートが取り付けられる工具ボデーであって、第1方向において互いに対向する第1端面及び第2端面と、第1方向と交差する第2方向における第1端面の先端部に設けられるインサート取付部であって、切削インサートの下面が当接する底面を有するインサート取付部と、第2方向における先端部から局所的に突出する支持突部と、を有する。支持突部は、インサート取付部の底面と連続する突出底面を有し、第2端面まで延伸している。
また、本発明の他の態様は、切削インサート及び工具ボデーを備える切削工具であって、切削インサートは、互いに対向する上面及び下面と、上面の端部と下面の端部とを接続する周側面と、周側面から外方に突出し、その稜線部に切れ刃が形成されている切削突部と、を有する。工具ボデーは、第1方向において互いに対向する第1端面及び第2端面と、第1方向と交差する第2方向における第1端面の先端部に設けられるインサート取付部であって、切削インサートの下面が当接する底面を有するインサート取付部と、第2方向における先端部から局所的に突出する支持突部と、を有する。支持突部は、インサート取付部の底面と連続するとともに、切削インサートの切削突部が当接する突出底面を有し、第2端面まで延伸している。
上記構成によれば、切削突部を突出底面に当接させるように、切削インサートをインサート取付部に取り付ければ、被加工物からの切削抵抗を受ける切削突部を、突出底面により支持することができる。
また、支持突部は、第2端面まで延伸している。したがって、支持突部が第2端面まで延伸していない場合と比べて、支持突部の剛性を高めることができる。この結果、支持突部により切削突部を安定的に支持し、切削突部の破損や変形を抑制することが可能になる。
実施形態に係る切削工具及び被加工物を示す斜視図である。 図1の工具ボデーを示す斜視図である。 図1の工具ボデーを示す拡大図である。 図1の工具ボデーを示す拡大図である。 図1の切削インサートを示す斜視図である。 図5のVI方向から切削インサートを示す側面図である。 図1の切削工具を示す拡大図である。 図1の切削工具及び被加工物を示す拡大図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照しながら、実施形態に係る切削工具1の概要について説明する。図1は、切削工具1を示す斜視図である。切削工具1は、被加工物9の外周面の雄ねじの形成に用いられる。切削工具1は、工具ボデー2と、切削インサート6と、を備えている。
工具ボデー2は、切削インサート6が取り付けられる部材である。工具ボデー2は、一方向に延伸する棒形状を呈している。工具ボデー2の先端部には、インサート取付部3が設けられている。
尚、図1は、工具ボデー2が延伸する方向であるX方向と、X方向に直交するY方向と、X方向及びY方向に直交するZ方向と、からなる座標を示している。X方向は、本発明に係る第2方向の一例である。また、Z方向は、本発明に係る第1方向の一例である。説明の理解を容易にするため、後述する図2,3,4,7,8も、同様の座標を示している。
切削インサート6は、耐摩耗性や耐熱性に優れた超硬合金等により成形されている。切削インサート6には、貫通孔69(図5参照)が形成されている。当該貫通孔69に、軸部に雄ねじが形成されたねじ7が挿通されている。切削インサート6は、ねじ7により、インサート取付部3に着脱自在に取り付けられている。
切削インサート6は、複数の切れ刃65aを有している。切れ刃65aは、切削インサート6の稜線部に形成されている。切削インサート6は、少なくとも1つの切れ刃65aをX方向に向けるように、工具ボデー2のインサート取付部3に取り付けられている。
被加工物9は、例えば炭素鋼やステンレス鋼であり、軸C1に沿って延びる円柱形状を呈している。被加工物9の端部は、不図示の旋盤のチャックに固定される。当該旋盤の回動に伴い、被加工物9は、軸C1を中心として矢印R1で示される方向に回転する。
工具ボデー2は、切削インサート6の切れ刃65aを、回転している被加工物9の外周面91に押し付ける。切れ刃65aが外周面91に切り込むことにより、外周面91の切削が行われる。切れ刃65aによる切削が行われている間、工具ボデー2はY方向に送られる。工具ボデー2が送られる速度は、旋盤の回転速度に基づいて設定されている。これにより、被加工物9の外周面91に、軸C1を中心とする螺旋状の溝が形成される。つまり、当該溝を谷部とし、当該溝の両側部を山部とする所定ピッチの雄ねじが、外周面91に形成される。
切削に伴い、切れ刃65aに摩耗や欠損が生じた場合、ユーザは、切削インサート6をインサート取付部3から取り外すとともに、他の切れ刃65aをX方向に向けるようにして当該切削インサート6をインサート取付部3に再度取り付ける。これにより、当該切削インサート6を用いた切削を継続することができる。
切削インサート6の全ての切れ刃65aに摩耗や欠損が生じた場合、ユーザは、切削インサート6をインサート取付部3から取り外すとともに、新たな切削インサート6をインサート取付部3に取り付ける。これにより、工具ボデー2を継続して用いながら、切削を行うことができる。
次に、図2から図4を参照しながら、工具ボデー2について説明する。図2は、工具ボデー2を示す斜視図である。図3及び図4は、工具ボデー2を示す拡大図である。図3は、Y方向に沿う方向から工具ボデー2を示している。図4は、後述する底面31に対向する方向から工具ボデー2を示している。
工具ボデー2の大部分は、角柱形状を呈している。工具ボデー2は、Z方向において互いに対向する第1端面21及び第2端面22を有している。第1端面21及び第2端面22は、X方向に沿って延伸し、互いに略平行な平面である。工具ボデー2の内部には、旋盤側からX方向に沿って延伸する不図示の流路が形成されている。
X方向における第1端面21の先端部には、第1端面21からZ方向に突出する囲繞部25が形成されている。囲繞部25は、側壁面25a,25bと、湾曲面25cと、を有し、第1端面21を、後述する底面31と、それ以外の部分とに区分している。側壁面25a,25bは、略60°の内角を成すように配置されている。側壁面25aはX方向に向けられ、側壁面25bは−X方向(つまり、X方向と反対の方向)に向けられている。湾曲面25cは、側壁面25aと側壁面25bとの間に配置され、それらの端部同士を接続している。
囲繞部25のZ方向における端面には、さらにZ方向に突出する吐出部27が形成されている。吐出部27の外側面のうち、X方向を向いている面には、吐出口27aが開設されている。吐出口27aは、工具ボデー2の内部に形成されている流路と連通している。
インサート取付部3は、囲繞部25の側壁面25a,25b及び湾曲面25cにより区画形成された空間である。インサート取付部3は、X方向側の一部と、Y方向側の全部が開放されている。インサート取付部3の底面31は平面である。図3に示されるように、底面31は第1端面21に対して傾斜している。前述した囲繞部25の側壁面25a,25b及び湾曲面25cは、この底面31に対して略垂直である。
図2及び図4に示されるように、底面31の概ね中央部にはねじ孔33が形成されている。ねじ孔33の内側面には、雌ねじが形成されている。ねじ孔33の雌ねじのピッチは、前述したねじ7(図1参照)の雄ねじのピッチと略同一である。
X方向における工具ボデー2の先端面23には、支持突部4が形成されている。支持突部4は、先端面23から局所的にX方向に突出している。すなわち、支持突部4は、先端面23の一部から突出している。
図4に示されるように底面31に対向する方向から見た場合に、支持突部4は、略三角形状を呈している。支持突部4の頂角θは、60°以下である。また、工具ボデー2の先端面23からの支持突部4の突出量L1は、1mm以上である。また、支持突部4の先端の辺43の長さL2は、0.4mm以上且つ0.8mm以下である。長さL2が0.8mmに近い場合、支持突部4を「略台形状」と称することもできる。
支持突部4は、突出底面41を有している。突出底面41は、Z方向における支持突部4の端面である。図3に示されるように、突出底面41は、インサート取付部3の底面31と略同一平面である。すなわち、突出底面41は段差を介在させることなく底面31に接続されており、突出底面41の法線方向は底面31の法線方向と略同一である。つまり、突出底面41を、底面31をX方向に拡張する平面とみなすことができる。
図3に示されるように、支持突部4は、工具ボデー2の第2端面22まで直線的に延伸している。すなわち、支持突部4は、突出底面41と第2端面22との間に、屈曲する部位を有していない。支持突部4は、第2端面22に近づくにつれて−X方向に向かうように延伸している。支持突部4が延伸する方向は、インサート取付部3の底面31に対して略垂直である。
次に、図5及び図6を参照しながら、切削インサート6について説明する。図5は、切削インサート6を示す斜視図である。図6は、図5のVI方向から切削インサート6を示す側面図である。
切削インサート6は、互いに対向する上面61及び下面62を有している。図6に示されるように、下面62は略平面である。後述する軸C2に沿う方向から見た場合に、下面62の輪郭は上面61の輪郭と略同一である。上面61の端部と下面62の端部とは、周側面63により接続されている。周側面63は、下面62に対して略垂直である。
切削インサート6は、貫通孔69が形成されている。貫通孔69は、上面61と下面62との間で延伸し、軸C2を中心として回転対称となるように形成されている。貫通孔69の内側面は、前述したねじ7(図1参照)の軸部を挿通させるとともに、ねじ7の頭部を挿通させないように、その一部が縮小している。
周側面63は、3つの第1周側面63aと、3つの第2周側面63bと、を有している。第1周側面63aは略平面である。各第1周側面63aは、略60°の内角を成すように配置されている。第2周側面63bは凹凸を有しており、第1周側面63aと比較して小さい。第1周側面63aと第2周側面63bとは、軸C2を中心とする周方向に、交互に配置されている。すなわち、切削インサート6は、軸C2を中心として120°回転対称(つまり、3回回転対称)となるように形成されている。
切削インサート6の各第2周側面63bには、切削突部65が形成されている。切削突部65は、各第2周側面63bから外方に突出し、軸C2に沿う方向から見た場合に略三角形状を呈するように形成されている。切削突部65は、同様に略三角形状を呈している工具ボデー2の支持突部4と略相似形である。
図5に示されるように、切削突部65は、突部上面65bと、突部側面65cと、を有している。突部上面65bは,切削インサート6の上面61の一部である。突部上面65bと突部側面65cとが交差する稜線部には、切れ刃65aが形成されている。切れ刃65aは、砥石等を用いて切削インサート6の稜線部を研磨し、鋭利にすることにより形成されている。切れ刃65a周辺は、硬質材料、またはそれらにCVDもしくはPVDによるコーティングを施したものとすることができる。
切削インサート6の上面61であって、各突部上面65bと貫通孔69との間には、チップブレーカ67が形成されている。すなわち、切削インサート6は、3つのチップブレーカ67を有している。図5に示されるように、各チップブレーカ67は、一組の第1周側面63aを跨ぐように配置されている。また、図6に示されるように、各チップブレーカ67は、貫通孔69に近い部位ほど下面62からの距離が大きくなるように湾曲している。
次に、図7及び図8を参照しながら、工具ボデー2への切削インサート6の取り付けと、切削工具1による被加工物9の切削について説明する。図7は、切削工具1を示す拡大図であり、底面31に対向する方向から切削工具1を示している。また、図7は、工具ボデー2の支持突部4を破線により示している。図8は、切削工具1及び被加工物9を示す拡大図であり、Y方向に沿う方向からそれらを示している。
図8に示されるように、切削インサート6は、その下面62を底面31に当接させるように、インサート取付部3に取り付けられる。また、図7に示されるように、切削インサート6の1つの第1周側面63aが囲繞部25の側壁面25aと当接し、他の1つの第1周側面63aが側壁面25bと当接する。つまり、切削インサート6は、側壁面25aと側壁面25bとに挟まれて保持される。当該第1周側面63a,63aの間の第2周側面63bに形成されている切削突部65は、湾曲面25cが形成している空間に配置される。
また、切削インサート6は、その1つの第2周側面63bと切削突部65とが、工具ボデー2の先端面23よりもX方向側に配置される。さらに、図7に示されるように、インサート取付部3の底面31と対向する方向から見た場合に、当該切削突部65は、工具ボデー2の支持突部4の先端の一部と重合するように配置される。したがって、支持突部4の突出底面41と、切削インサート6の下面62のうち切削突部65に対応する部位と、が互いに当接している。詳細には、図7に示されるように、突出底面41は、長さL3に亘って、切削インサート6の下面62のうち切削突部65に対応する部位と当接している。支持突部4は、その輪郭の全体が、切削インサート6の切削突部65の輪郭よりも内側に配置されている。
切削インサート6の貫通孔69には、ねじ7が挿通される。ねじ7の雄ねじは、工具ボデー2のねじ孔33(図2及び図4参照)の雌ねじと螺合する。当該ねじ7の頭部は、貫通孔69の内側面と当接し、当該内側面に底面31向きの力を付加する。これにより、切削インサート6の下面62がインサート取付部3の底面31と圧接し、切削インサート6がインサート取付部3に対して固定される。
このように構成された切削工具1は、図8に示されるように、矢印R2で示される方向に回転している被加工物9の外周面91に切れ刃65aが切り込むことにより、外周面91を切削する。このとき、図7に示される切削突部65の突部上面65bは、すくい面として機能し、図8に示される突部側面65cは、逃げ面として機能する。
切れ刃65aにおいて生成された切りくずは、突部上面65bに沿って移動し、チップブレーカ67に衝突する。当該切りくずは、湾曲しているチップブレーカ67に沿ってカールし、細かく破断される。切削工具1は、このような切りくずの処理を行うことにより、切削インサート6の摩耗を抑制することができる。
前述したように、切れ刃65aによる切削が行われている間、工具ボデー2はY方向に送られる。これにより、被加工物9の外周面91に、軸C1(図1参照)を中心とする螺旋状の溝93が形成される。溝93は、外周面91に形成される雄ねじの谷部となる。
切れ刃65aと被加工物9との摩擦で発生する熱により、切れ刃65aは高温になる。切削工具1は、工具ボデー2の内部の流路にクーラントを流し、図8に矢印Wで示されるように、吐出口27aから被加工物9に向けて当該クーラントを吐出する。当該クーラントが切れ刃65aを冷却することにより、切れ刃65aは、安定的した品質の溝93を形成することができる。
切れ刃65aは、被加工物9から、矢印F1で示される方向に切削抵抗を受ける。切削インサート6は、自身が当接している工具ボデー2の底面31、側壁面25a,25b、ねじ7から力を受け、その合力で切削抵抗に抗する。特に、切削インサート6の切削突部65は、工具ボデー2の支持突部4の突出底面41から、矢印F2で示される方向に力を受ける。当該突出底面41から受ける力も、切削抵抗に抗するものとなる。
次に、上記構成に基づく作用効果について説明する。
上記構成によれば、切削突部65を突出底面41に当接させるように、切削インサート6をインサート取付部3に取り付けられている。これにより、被加工物9からの切削抵抗を受ける切削突部65を、突出底面41により支持することができる。
また、支持突部4は、第2端面22まで延伸している。したがって、支持突部4が第2端面22まで延伸していない場合と比べて、支持突部4の剛性を高めることができる。この結果、支持突部4により切削突部65を安定的に支持し、切削突部65の破損や変形を抑制することが可能になる。
また、支持突部4は、直線的に延伸している。
この構成によれば、支持突部4が屈曲しながら延伸している場合と比べて、支持突部4における応力集中の発生を抑制し、支持突部4の変形を抑制することができる。この結果、支持突部4により切削突部65をさらに安定的に支持し、切削突部65の破損や変形を抑制することが可能になる。
また、支持突部4は、第2端面22に近づくにつれてX方向と反対方向に向かうように延伸している。
この構成によれば、支持突部4により切削突部65を支持しつつ、図8に示されるように、支持突部4と被加工物9との間に隙間Sを形成することができる。この結果、支持突部4が被加工物9と干渉して切削を阻害する事態を抑制することが可能になる。
また、支持突部4の突出底面41は、インサート取付部の底面と略同一平面である。
この構成によれば、支持突部4の突出底面41と、インサート取付部3の底面31との間における応力集中の発生を抑制し、支持突部4の変形を抑制することができる。この結果、支持突部4により切削突部65をさらに安定的に支持し、切削突部65の破損や変形を抑制することが可能になる。
インサート取付部3の底面31と対向する方向から見た場合に、支持突部4は、頂角θが60°以下の略三角形状、又は、略台形状である。また、支持突部4の先端の辺43の長さL2は0.4mm以上且つ0.8mm以下である。さらに、インサート取付部3の底面31と対向する方向から見た場合に、支持突部4の突出量L1は1mm以上である。
この構成によれば、一般的な多くの種類のねじの形成に適した切削突部65を、支持突部4により支持することができる。また、支持突部4が切削突部65よりも外方に張り出し、その張り出した部分が切削突部65による切削を阻害する事態を抑制することが可能になる。
インサート取付部3の底面31と対向する方向から見た場合に、支持突部4の輪郭の全体が、切削インサート6の切削突部65の輪郭よりも内側に配置されている。
この構成によれば、支持突部4により切削突部65を支持しつつも、支持突部4が切削突部65よりも外方に張り出し、その張り出した部分が切削突部65による切削を阻害する事態を抑制することが可能になる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されず、適宜変更することができる。
上記実施形態では、工具ボデー2の支持突部4はX方向に突出し、切削インサート6は、切削突部65をX方向に向けるようにインサート取付部3に取り付けられる。しかしながら、本発明はこのような形態に限定されない。例えば、Y方向に突出する支持突部が工具ボデーに設けられ、切削突部をY方向に向けるように切削インサートが取り付けられる構成も、本発明の範囲に包摂される。
1:切削工具
2:工具ボデー
21:第1端面
22:第2端面
3:インサート取付部
31:底面
4:支持突部
41:突出底面
43:辺
6:切削インサート
61:上面
62:下面
63:周側面
65:切削突部
65a:切れ刃

Claims (12)

  1. 互いに60度の角度をなす3つの周側面と、前記周側面の間にそれぞれ設けられる3つの突出部と、前記周側面に略垂直な方向を向いた面をすくい面とするように前記3つの突出部にそれぞれ設けられる3つの切れ刃と、を備えるねじ切り用の切削インサートが取り付けられる工具ボデーであって、
    第1方向において互いに対向する第1端面及び第2端面と、
    前記第1方向と垂直で、前記工具ボデーが延伸する第2方向における前記第1端面の先端部に設けられるインサート取付部であって、前記切削インサートの下面が当接する底面と、前記底面と垂直に設けられ、前記切削インサートの周側面の一つと当接する第1の側壁面と、前記底面と垂直に、かつ、前記第1の側壁面と60度の角度をなして設けられ、前記他の周側面の一つと当接する第2の側壁面と、前記第1の側壁面と前記第2の側壁面を接続する部分に設けられ、前記突出部の一つを収容するように設けられた湾曲面と、を有する前記インサート取付部と、
    前記第2方向における先端部から、前記第2方向に局所的に突出する支持突部と、を有し、
    前記支持突部は、前記インサート取付部の底面と連続する突出底面を有し、前記第2端面まで延伸している、
    工具ボデー。
  2. 前記支持突部は、前記第2端面まで直線的に延伸している、請求項1に記載の工具ボデー。
  3. 前記支持突部は、前記第2端面に近づくにつれて前記第2方向と反対方向に向かうように延伸している、請求項1又は2に記載の工具ボデー。
  4. 前記支持突部の突出底面は、前記インサート取付部の底面と略同一平面である、請求項1から3のいずれか一項に記載の工具ボデー。
  5. 前記インサート取付部の底面と対向する方向から見た場合に、前記支持突部は、頂角が60°以下の略三角形状、又は、略台形状である、請求項1から4のいずれか一項に記載の工具ボデー。
  6. 前記支持突部の先端の辺の長さは0.4mm以上且つ0.8mm以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の工具ボデー。
  7. 前記インサート取付部の底面と対向する方向から見た場合に、前記支持突部の突出量は1mm以上である、請求項1から6のいずれか一項に記載の工具ボデー。
  8. 互いに60度の角度をなす3つの周側面と、前記周側面の間にそれぞれ設けられる3つの突出部と、前記周側面に略垂直な方向を向いた面をすくい面とするように前記3つの突出部にそれぞれ設けられる3つの切れ刃と、を備えるねじ切り用の切削インサート及び工具ボデーを備える切削工具であって、
    前記工具ボデーは、
    第1方向において互いに対向する第1端面及び第2端面と、
    前記第1方向と垂直で、前記工具ボデーが延伸する第2方向における前記第1端面の先端部に設けられるインサート取付部であって、前記切削インサートの下面が当接する底面と、前記底面と垂直に設けられ、前記切削インサートの周側面の一つと当接する第1の側壁面と、前記底面と垂直に、かつ、前記第1の側壁面と60度の角度をなして設けられ、前記他の周側面の一つと当接する第2の側壁面と、前記第1の側壁面と前記第2の側壁面を接続する部分に設けられ、前記突出部の一つを収容するように設けられた湾曲面と、を有する前記インサート取付部と、
    前記第2方向における先端部から、前記第2方向に局所的に突出する支持突部と、を有し、
    前記支持突部は、前記インサート取付部の底面と連続するとともに、前記切削インサートの突出部の一つと当接する突出底面を有し、前記第2端面まで延伸している、
    切削工具。
  9. 前記支持突部は、前記第2端面まで直線的に延伸している、請求項8に記載の切削工具。
  10. 前記支持突部は、前記第2端面に近づくにつれて前記第2方向と反対方向に向かうように延伸している、請求項8又は9に記載の切削工具。
  11. 前記支持突部の突出底面は、前記インサート取付部の底面と略同一平面である、請求項8から10のいずれか一項に記載の切削工具。
  12. 前記インサート取付部の底面と対向する方向から見た場合に、前記支持突部の輪郭の全体が、前記切削インサートの切削突部の輪郭よりも内側に配置されている、請求項8から11のいずれか一項に記載の切削工具。
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