JP6398430B2 - カーテンエアバッグ及びカーテンエアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両室内の側面に沿って下方に向って展開するカーテンエアバッグ(カーテン状エアバッグ)に係り、特に、インフレータからのガスによって膨張するカーテンエアバッグ本体と、該カーテンエアバッグ本体の前後方向の途中の一部の反室内側に設けられたタイパネルとを備えたカーテンエアバッグに関する。また、本発明は、このカーテンエアバッグを備えたカーテンエアバッグ装置に関する。
カーテンエアバッグ装置を備えた自動車にあっては、自動車が側面衝突を受けたり、横転した場合などには、カーテンエアバッグが車両室内の側面(例えばドアやピラーなど)に沿って車体下方に向って膨張する。
特許文献1(特開2006−137413)には、インフレータからのガスにより膨張するカーテンエアバッグ本体と、このカーテンエアバッグ本体の車両前後方向の途中の一部における反室内側に配置されたタイパネルとを有するカーテンエアバッグが記載されている。このタイパネルの上辺部及び下辺部がそれぞれカーテンエアバッグ本体の上部及び下部に縫合されている。タイパネルの上側縫合部から下側縫合までの長さは、カーテンエアバッグ本体の上側縫合部から下側縫合までの長さよりも短い。そのため、カーテンエアバッグ本体が膨張した場合、特許文献1の0033段落及び図7(c)のように、カーテンエアバッグ本体は横から見て<形状あるいはL字型になり、カーテンエアバッグ本体とタイパネルとの間に、前方又は後方から見て三角形となる三角柱形状の空間が形成される。
車両緊急時に乗員がカーテンエアバッグ本体に受け止められた場合、カーテンエアバッグ本体内のガスが流出することに加えて、カーテンエアバッグ本体がこの三角柱形状の空間を小さくするように変形することにより、乗員に加えられるエネルギーが吸収される。
特開2006−137413号公報
特許文献1のカーテンエアバッグにあっては、エネルギー吸収量を多くするには、カーテンエアバッグ本体の膨張内圧を高くする必要があり、そのためには容量が大きく、また作動初期のガス発生量も多いインフレータが必要となっていた。
また、折りたたみ後のパッケージボリュームも縦セルと結合部材の積み重ねで増大するため、薄手の布を採用しないとエアバッグ搭載空間に収まりきらないおそれがある。
本発明は、カーテンエアバッグ本体の膨張内圧を低くしても乗員に加えられるエネルギーを小さくすることができ、またパッケージボリュームを小さくすることも可能なカーテンエアバッグと、このカーテンエアバッグを備えたカーテンエアバッグ装置とを提供することを目的とする。
本発明のカーテンエアバッグは、車両室内の側面に沿って下方に向って展開するカーテンエアバッグであって、インフレータからのガスによって膨張するカーテンエアバッグ本体と、該カーテンエアバッグ本体の車両前後方向の途中の一部(以下、タイパネル配置部という。)における反室内側面に配置されており、該カーテンエアバッグ本体の上部及び下部に対しそれぞれ上部連結手段及び下部連結手段によって連結されたタイパネルと、
を備えており、該カーテンエアバッグ本体は、室内側の第1パネルと、反室内側の第2パネルと、該第1パネルと第2パネルとを結合する結合部とを有しており、該結合部は、該第1パネル及び第2パネルの周縁部に沿う周縁結合部と、該周縁結合部よりも内側に位置する内側結合部とを有しており、前記タイパネルの前記上部連結手段から下部連結手段までの長さは、前記カーテンエアバッグ本体の前記上部連結手段から下部連結手段までの長さよりも小さいカーテンエアバッグにおいて、前記内側結合部の一部として、前記タイパネル配置部の中央部又はその近傍から放射3方向又はそれ以上の放射多方向に延在する放射状結合部が設けられており、該放射状結合部によって該タイパネル配置部に複数の膨張室が区画形成されており、少なくとも2つの該膨張室同士を連通する連通部が該タイパネル配置部の中央部又はその近傍に設けられていることを特徴とする。
本発明のカーテンエアバッグ装置は、かかる本発明のカーテンエアバッグと、それを膨張させるためのインフレータとを有する。
本発明では、少なくとも3方向の該放射状結合部は、該タイパネル配置部の該中央部付近から斜め上方又は斜め下方に延在していることが好ましい。
本発明では、前記放射状結合部として、前記タイパネル配置部の中央部付近からそれぞれ前方かつ上方に延在する第1放射状結合部、前方かつ下方に延在する第2放射状結合部、後方かつ下方に延在する第3放射状結合部、及び後方かつ上方に延在する第4放射状結合部が設けられていることが好ましい。
本発明の一態様では、前記第1放射状結合部の後端部と第2放射状結合部の後端部とが連なり、前記第3放射状結合部の前端部と第4放射状結合部の前端部とが連なり、連通部の上側の膨張室と下側の膨張室とが連通部で連通している。
また、別の一態様では、第1放射状結合部の後端部と第4放射状結合部の前端部とが連なり、第2放射状結合部の後端部と第3放射状結合部の前端部とが連なり、連通部の前側の膨張室と後側の膨張室とが連通部で連通している。
前記タイパネル配置部における前記カーテンエアバッグ本体の上下方向長さは、該タイパネル配置部における前方又は後方の隣接領域におけるカーテンエアバッグ本体の上下方向長さよりも大きいことが好ましい。
本発明のカーテンエアバッグ及びカーテンエアバッグ装置においては、カーテンエアバッグ本体がインフレータからのガスによって膨張した場合、放射状結合部を設けた部分が室内側に向って突出し、この膨張部分とタイパネルとの間に空間(スペース)が形成される。この部分が乗員を拘束する場合、膨張したカーテンエアバッグが減容すると共に、上記スぺースが減容し、乗員の衝撃が吸収される。この場合、放射状結合部が少なくとも3方向に延設されているため、乗員からカーテンエアバッグ本体に加えられた力が3方向以上の多方向に分散される。このため、カーテンエアバッグの膨張内圧を低くしても乗員を拘束することができ、インフレータとして低出力のものを採用することが可能となる。
また、本発明のカーテンエアバッグでは、多数の縦セルを設けることが不要であり、パッケージボリュームを小さくすることもできる。
放射状結合部を連通部からそれぞれ上下、前後の斜め4方向に延設して該連通部の上下及び前後にそれぞれ膨張室を形成することにより、膨張内圧が低くても乗員を拘束できる。この場合、連通部の上側及び下側の膨張室を連通部で連通することにより、インフレータからのガスが該上側の膨張室及び連通部をも通って該下側の膨張室に流入するので、カーテンエアバッグの下方への展開が早期化される。
実施の形態に係るカーテンエアバッグの室内側からの正面図である。 図1のカーテンエアバッグの背面図である。 (a)図は図1のカーテンエアバッグ本体の正面図、(b)図はタイパネルの正面図である。 図1,2のIV−IV線断面図である。 カーテンエアバッグが膨張した状態における図4と同一部分の断面図である。 図1のVI−VI線断面図である。 カーテンエアバッグが膨張した状態における図6と同一部分の断面図である。 実施の形態に係るカーテンエアバッグへの入力が分力される構造を示す模式的な斜視図である。 従来例に係るカーテンエアバッグへの入力が分力される構造を示す模式的な斜視図である。 別の実施の形態に係るカーテンエアバッグの正面図である。 別の実施の形態に係るカーテンエアバッグの正面図である。 別の実施の形態に係るカーテンエアバッグの正面図である。 (a)図は別の実施の形態に係るカーテンエアバッグ本体の正面図、(b)図はカーテンエアバッグの正面図である。 別の実施の形態に係るカーテンエアバッグ本体の正面図である。 別の実施の形態に係るカーテンエアバッグ本体の正面図である。 別の実施の形態に係るカーテンエアバッグの正面図である。 カーテンエアバッグを備えた車両室内の模式的な平面図である。
以下、図1〜7を参照して本発明の実施の形態に係るカーテンエアバッグ1について説明する。なお、以下の説明において、前後方向及び上下方向は、それぞれ、このカーテンエアバッグ1が車両に設置されたときの車両前後方向及び車両上下方向と一致する。図1〜3では、カーテンエアバッグ又はカーテンエアバッグ本体は、平たく広げた、折り畳み前の状態にある。
このカーテンエアバッグ1は、カーテンエアバッグ本体2と、該カーテンエアバッグ本体2の反室内側に設けられたタイパネル3と、カーテンエアバッグ本体2内に配置されたダクトパネル4(図3)とを有する。このダクトパネル4は、インフレータ差込部7に差し込まれたインフレータからのガスを前方と後方とに分流させるためのものである。
この実施の形態では、カーテンエアバッグ本体2は、図4〜7の通り、室内側パネル5(第1パネル)と反室内側パネル6(第2パネル)とを重ね合わせ、これらのパネル5,6同士を線状結合部30〜40及び環状結合部41〜48により結合することにより、両パネル5,6の間にインフレータ差込部7と膨張室8〜17及びガス通過部20〜22を形成したものである。
各線状結合部30〜40及び各環状結合部41〜48は、パネル5,6同士を気密に結合し、かつカーテンエアバッグ本体2の内圧が設計上限圧力にまで上昇してもパネル5,6同士が離反しないような強固な結合手段(例えば、強度の高い縫糸による縫合や、接着力の高い接着剤による接着、或いは溶着。)により形成されている。パネル5,6を縫合する場合、目止め用接着剤(シーラント)をパネルの縫合予定部に塗布してから縫合してもよく、目止め用接着剤を塗布せずに縫合してもよい。線状結合部の一部(例えば線状結合部32〜35)はパネル5,6の相互織込(インターウーブン)により形成されてもよい。
線状結合部30は、カーテンエアバッグ本体2を略周回するように延在した周縁結合部である。この線状結合部30は、カーテンエアバッグ本体2の上縁の前後方向途中において断絶しており、これにより、インフレータ差込部7が形成されている。
図4,5の通り、タイパネル3の上辺部は、カーテンエアバッグ本体2の上辺部に沿う上部連結手段3bによってパネル5,6に縫合されている。タイパネル3の下辺部は、カーテンエアバッグ本体2の下辺部に沿う下部連結手段3cによってパネル5,6に縫合されている。上部連結手段3bは上辺側の線状結合部30であってもよく、これとは別の縫合部であってもよい。下部連結手段3cは下辺側の線状結合部30であってもよく、これとは別の縫合部であってもよい。タイパネル3には複数個の空気通過用開口3a(図3)が設けられている。
図3の通り、タイパネル3の配置領域(タイパネル配置部)の下方において、カーテンエアバッグ本体2は、下方に延出した延出部2aを有している。この延出部2aを備えたことにより、カーテンエアバッグ本体2は、タイパネル配置部における上下方向長さがその前後の領域における上下方向の長さよりも大きいものとなっている。この延出部2aは、図4の通り上方かつ反室内側に折り返されてタイパネル3の下辺部に下部連結手段3cによって縫合されている。
タイルパネル3を平たく広げた状態における上部連結手段3bから下部連結手段3cまでの長さは、タイルパネル3を取り付ける前のカーテンエアバッグ本体2の該上部連結手段3bから下部連結手段3cまでの長さよりも小さい。
カーテンエアバッグ本体2の前部において、上辺側の線状結合部30はV字形に延在しており、このV字の下端部から下方に線状結合部31が延在し、環状結合部41に連なっている。なお、環状結合部41を設けた部分には円形のパッチクロス29が配置され、環状結合部41によってパネル5,6とパッチクロス29とが縫合されている。後述の各環状結合部42〜48においても同様にパッチクロスが設けられている。なお、この実施の形態では、線状結合部31は線状結合部30から環状結合部41まで連続しているが、その途中に膨張室9,13を連通するための非結合部が設けられてもよい。
環状結合部41と前辺側の線状結合部30との間が膨張室13となっている。環状結合部41と下辺部の線状結合部30との間はガス通過部20となっている。線状結合部31よりも後方であって、かつタイパネル3よりも若干前方に2個の環状結合部42,43が配置されている。環状結合部42は環状結合部43よりも上方に位置する。環状結合部43は、タイパネル3の下辺と略同一高さに位置している。
タイパネル3よりも若干後方に3個の環状結合部44,45,46が配置されている。最も上位の環状結合部44は、インフレータ差込部7の下方に位置する。最も下位の環状結合部46は、タイパネル3の下辺後部の近傍に位置する。環状結合部45は、環状結合部44,46の略中間付近に位置する。環状結合部45,46間に線状結合部36が設けられている。環状結合部44,45間はガス通過部21となっている。
環状結合部42から環状結合部46に向って、また環状結合部46から環状結合部42に向ってそれぞれ線状結合部32,33が延在している。環状結合部43から環状結合部44に向って、また環状結合部44から環状結合部46に向ってそれぞれ線状結合部34,35が延在している。
線状結合部32は後方に向って下り勾配となっており、線状結合部34は後方に向って上り勾配となっている。線状結合部32,34の後部側は互いに接近するように湾曲して延在し、互いに連なっている。
線状結合部35は前方に向って下り勾配となっており、線状結合部33は前方に向って上り勾配となっている。線状結合部33,35の前部側は互いに接近するように湾曲して連なっている。
線状結合部32,34の後端部と、線状結合部33,35の前端部との間には所定の間隔があいており、膨張室8,10同士を連通する連通部Cとなっている。連通部Cの前後方向の幅は、好ましくは150mm以下、特に50〜100mm程度である。
この実施の形態では、連通部Cは、タイパネル3の前後方向の略中間付近に位置し、かつタイパネル3の下辺から0〜250mm特に0〜150mm上方に位置することが好ましい。
線状結合部32は連通部Cから前方かつ上方に延在し、線状結合部33は連通部Cから後方かつ下方に延在し、線状結合部34は連通部Cから前方かつ下方に延在し、線状結合部35は連通部Cから後方かつ上方に延在している。なお、線状結合部35の最後部側は略水平となっている。連通部Cは、自動車の前席の側方に位置している。
カーテンエアバッグ本体2内のうち、線状結合部32,35で挟まれた領域が膨張室8であり、線状結合部32,34で挟まれた領域が膨張室9であり、線状結合部34,33で挟まれた領域が膨張室10であり、線状結合部33,35で挟まれた領域が膨張室11である。
カーテンエアバッグ本体2が膨張していない状態において、連通部Cの前後方向の中間点から、線状結合部31までの水平距離は約150〜450mm特に180〜380mm程度が好ましい。環状結合部45は好ましくは連通部Cの後方に位置しており、連通部Cの前後方向の中間点から環状結合部45までの距離は約150〜450mm特に180〜380mm程度が好ましい。
環状結合部45は環状結合部44よりも上方かつ若干後方に位置している。そのため、線状結合部36は後方ほど上方となるように斜めに延在している。この線状結合部36の後方に、該線状結合部36と略平行に線状結合部37が設けられている。線状結合部37の下端は、カーテンエアバッグ本体2の下辺側の線状結合部30に連なっている。線状結合部37の上端は、略水平な線状結合部38の前端に連なっている。線状結合部38は、カーテンエアバッグ本体2の上辺の線状結合部30と略平行に後方に向って延在している。
線状結合部38の後端は、後方ほど下位となるように斜めに延在した線状結合部39に連なっている。線状結合部39の下端は環状結合部47に連なっている。環状結合部47とカーテンエアバッグ本体2の下辺側の線状結合部30との間はガス通過部22となっている。
線状結合部37と線状結合部36との間が膨張室12となっている。線状結合部38と上辺部の線状結合部30との間が膨張室14となっている。線状結合部39と後辺側の線状結合部30との間が膨張室15となっている。
線状結合部38の前後方向の中間付近の下方に環状結合部48が設けられている。この環状結合部48と下辺側線状結合部30との間に線状結合部40が延在している。この線状結合部40は、後方ほど上位となるように略斜めに延在している。線状結合部40と線状結合部39との間が膨張室16となっている。線状結合部40と線状結合部37,38との間が膨張室17となっている。
カーテンエアバッグ本体2の前辺及び後辺からは、カーテンエアバッグ本体2を車体のAピラー及びCピラーに連結するためのテザー51,52が延設されている。また、カーテンエアバッグ本体2の上辺からは、カーテンエアバッグ本体2を車体のルーフサイドレールに連結するための取付片53が延設されている。
このカーテンエアバッグ1のインフレータ差込口7にインフレータ(ガス発生器)が挿入され、このインフレータ差込口7の外周にバンド等の締結具が締め付けられることにより、インフレータが取り付けられる。このインフレータは、自動車のルーフサイドレールに固定される。
図示は省略するが、このカーテンエアバッグ1は、図2,4のように、カーテンエアバッグ本体2の延出部2aを上方かつ反室内側に折り返した後、前後方向に細長く折り畳まれた状態で自動車のルーフサイド部(車室内の天井面と側面との境界部分)に沿って配置される。テザー51,52はAピラー、Cピラーに連結され、各取付片53はボルトやリベット等の固着具でルーフサイドレールに固着される。カーテンエアバッグ1の折り畳み体は、ルーフガーニッシュにより覆われる。
このカーテンエアバッグ1は、多数の縦セルを設けていないので、パッケージボリュームが小さい。
このように構成されたカーテンエアバッグ装置を備えた自動車が衝突あるいは横転した場合、インフレータが作動し、このインフレータからカーテンエアバッグ本体2内にガスが供給されてカーテンエアバッグ本体2が膨張を開始する。このカーテンエアバッグ1は、ルーフガーニッシュを押し開けて車室内の側面に沿って下方に展開する。
この際、インフレータからカーテンエアバッグ本体2内に供給されたガスは、ダクトパネル4(図3)によって前方と後方とに分流される。前方に分流したガスは、膨張室8,9,10,12,11を順次に膨張させる。この実施の形態では、膨張室8,10が連通部Cによって連通しているので、膨張室8からも直接に膨張室10にガスが流入する。これにより、タイパネル配置部付近におけるカーテンエアバッグ本体2の下方への展開が早くなる。膨張室9,10内のガスの一部は、ガス通過部20から膨張室13に流入し、膨張室13を膨張させる。
タイパネル3の上下方向長さがカーテンエアバッグ本体2のタイパネル配置部の長さ(図3のように、タイパネル3を連結していない状態の長さ)よりも小さいので、各膨張室8〜11が膨張すると、図5の通り、連通部C付近がタイパネル3から室内側に向って突出するようにカーテンエアバッグ本体2が膨張する。
ダクトパネル4によって後方に分流したガスは、カーテンエアバッグ本体2内の上辺に沿って流れ、まず膨張室14を膨張させた後、最後部の膨張室15を膨張させ、次いでガス通過部22を通り、各膨張室16,17を順次に膨張させる。
カーテンエアバッグ本体2が膨張した状態において、タイパネル配置部においては、図5,7のように、4個の膨張室8〜11が連通部Cの上方、前方、下方及び後方において膨張し、連通部Cとタイパネル3との間に略々四角錐台(切頭四角錐)形状のスペースSが形成される。この実施の形態では、上側の膨張室8、連通部C及び下側の膨張室10が連続しているので、連通部C付近の室内側の面は比較的平面に近い形状となっている。この連通部C付近が乗員を受け止めた場合、各膨張室8〜11が減容すると共に、スペースSの厚み(連通部Cからタイパネル3までの距離)が小さくなるようにカーテンエアバッグ本体2が変形し、乗員の運動エネルギーが吸収される。
この実施の形態では、図8のように、乗員が連通部C付近に当った場合、乗員からカーテンエアバッグ1に加えられる力Fは、連通部Cの前後及び上下の4方向に位置する膨張室8〜11によって対抗される。即ち、力Fは上方向の分力F、前方向の分力F、下方向の分力F、後方向の分力Fに分力され、各分力F、F、F、Fが各膨張室8,9,10,11によって対抗される。そのため、カーテンエアバッグ本体2の内圧が低くても各分力F、F、F、Fに対抗し、乗員のエネルギーを吸収することができる。従って、インフレータとして小容量のものを用いれば足りる。
これに対し、特許文献1の図7(c)のように横から見て三角形となる三角柱形状に膨張するカーテンエアバッグの場合は、図9のように、乗員からカーテンエアバッグに加えられる力Fは上方に向う分力Fと下方に向う分力Fとに分力されるため、各分力F及びFは図8の分力F及びFよりも大きくなる。従って、カーテンエアバッグ内圧を図8の場合よりも高くして大きな各分力F、Fに対応できるようにする必要がある。このため、インフレータとして高出力のものを用いることが必要となる。
上記実施の形態では、連通部Cは膨張室8,10を連通しているが、図10のカーテンエアバッグ1Aのように前後の膨張室9,11を連通してもよい。図10では、線状結合部32,35が連なり、線状結合部34,33が連なっている。線状結合部32,35が交わる部分と線状結合部34,33が交わる部分との間が連通部Cとなっている。図10においても、線状結合部32,33,34,35は、この連通部Cから放射方向に延在している。
カーテンエアバッグ1Aのその他の構成はカーテンエアバッグ1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
このカーテンエアバッグ1Aにあっては、インフレータが作動した場合、膨張室11へは膨張室10,12からのガスだけでなく、連通部Cを通って膨張室9内のガスの一部も流入するので、膨張室11の膨張が早くなる。膨張室10は膨張室9からのガスにより膨張する。カーテンエアバッグ1Aのその他の膨張作動はカーテンエアバッグ1と同様である。
図11のカーテンエアバッグ1Bにあっては、線状結合部32,34の後端部がそれぞれ環状結合部32a,34aに連なっている。環状結合部32a,34aは、タイパネル3の配置領域内の前部に位置している。環状結合部32aは環状結合部34aの上方に位置している。環状結合部32a,34a間にはガス流通可能な間隔があいており、連通部Cの一部を構成している。環状結合部32a,34aと線状結合部33,35との間には間隔があいており、連通部Cの一部を構成している。
このように、この実施の形態では、連通部Cによって膨張室9,10,11同士が連通している。
カーテンエアバッグ1Bのその他の構成はカーテンエアバッグ1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
このカーテンエアバッグ1Bにあっては、インフレータが作動した場合、膨張室8内のガスの一部は、連通部Cを通って膨張室9,10にも流れる。そのため、膨張室9,10の膨張が早期化する。
図12のカーテンエアバッグ1Cは、図11のカーテンエアバッグ1Bと同様に、線状結合部32,34の後端部がそれぞれ環状結合部32a,34aに連なっている。このカーテンエアバッグ1Cでは、さらに、線状結合部33,35の前端部が環状結合部33a,35aに連なっている。環状結合部33a,35aは、タイパネル配置領域内の後部に位置している。環状結合部35aは環状結合部32aの後方に位置し、環状結合部33aは環状結合部34aの後方に位置している。環状結合部35aは環状結合部33aの上方に位置している。環状結合部33a,35a間にはガス流通可能な間隔があいており、連通部Cの一部を構成している。環状結合部32a,34aと環状結合部33a,35aとの間には間隔があいており、連通部Cの一部を構成している。
このように、この実施の形態では、連通部Cによって4個の膨張室8〜11が連通している。
カーテンエアバッグ1Cのその他の構成はカーテンエアバッグ1Bと同一であり、同一符号は同一部分を示している。
このカーテンエアバッグ1Cにあっては、インフレータが作動した場合、膨張室8内のガスの一部は、連通部Cを通って膨張室9,10,11にも流れる。そのため、膨張室9,10,11の膨張が早期化する。
上記カーテンエアバッグ1〜1Cは、四角錐台形状に膨張する部分を前席側にのみ備えているが、図13のカーテンエアバッグ1Dのように、車両後席に臨む位置にも四角錐台形状の膨張部を設けてもよい。
このカーテンエアバッグ1Dでは、図13(a)の通り、カーテンエアバッグ本体2後部の環状結合部47の上方に環状結合部51が設けられ、環状結合部47の後方に環状結合部52が設けられ、該環状結合部51の後方かつ環状結合部52の上方に環状結合部53が設けられている。環状結合部51は、線状結合部38,39から離隔している。
環状結合部51から環状結合部52に向って、また環状結合部52から環状結合部51に向ってそれぞれ線状結合部54,55が延在している。環状結合部47から環状結合部53に向って、また環状結合部53から環状結合部47に向ってそれぞれ線状結合部56,57が延在している。
線状結合部54は後方に向って下り勾配となっており、線状結合部56は後方に向って上り勾配となっている。線状結合部54,56の後部側は互いに接近するように湾曲して互いに連なっている。
線状結合部57は前方に向って下り勾配となっており、線状結合部55は前方に向って上り勾配となっている。線状結合部55,57の前部側は互いに接近するように湾曲して連なっている。
線状結合部54,56の後端部と、線状結合部55,57の前端部との間には所定の間隔があいており、膨張室58,60同士を連通する連通部C’となっている。この連通部C’の前後方向の幅は、好ましくは150mm以下、特に50〜100mm程度である。
線状結合部54は連通部C’から前方かつ上方に延在し、線状結合部55は連通部C’から後方かつ下方に延在し、線状結合部56は連通部C’から前方かつ下方に延在し、線状結合部57は連通部C’から後方かつ上方に延在している。
カーテンエアバッグ本体2内のうち、線状結合部54,57で挟まれた領域が膨張室58であり、線状結合部57,55で挟まれた領域が膨張室59であり、線状結合部55,56で挟まれた領域が膨張室60であり、線状結合部56,54で挟まれた領域が膨張室61である。
カーテンエアバッグ本体2が膨張していない状態において、連通部C’の前後方向中間点から、線状結合部39までの水平距離は約150〜450mm特に180〜380mm程度が好ましい。連通部C’の前後方向中間点からカーテンエアバッグ本体2の後辺の線状結合部30までの距離は約150〜450mm特に180〜380mm程度が好ましい。
カーテンエアバッグ本体2の後部下辺には下方に延出した延出部2bが設けられており、タイパネル3Rの下辺部は、この延出部2bの下辺に対し縫合等により結合されている。タイパネル3Rの上辺部は、カーテンエアバッグ本体2の上辺に対し縫合等により結合されている。タイルパネル3Rを平たく広げた状態における該タイパネル3Rの上辺部から下辺部までの長さは、タイルパネル3Rを取り付ける前のカーテンエアバッグ本体2の上辺から延出部2bの下辺までの長さよりも小さい。カーテンエアバッグ1Dを折り畳む場合は、延出部2a,2bともにカーテンエアバッグ本体2の反室内側に折り返された図13(b)に示す状態とされる。この状態から、カーテンエアバッグが前後方向に細長く折り畳まれ、自動車のルーサイドに設置される。
なお、このカーテンエアバッグ1Dでは、前記カーテンエアバッグ本体1,1A〜1Cで設けられていた最前部の膨張室13は省略されている。
また、図13(a),(b)では環状結合部45が省略され、環状結合部44が前記カーテンエアバッグ1,1A〜1Cにおけるよりも若干下位に配置されている。線状結合部35は、環状結合部44よりも後方において下方に略J字状に湾曲して環状結合部44に連なっている。
また、このカーテンエアバッグ1Dでは、カーテンエアバッグ1,1A〜1Cで設けられていた環状結合部48と、それに連なる線状結合部40が省略され、線状結合部37,38,39及びカーテンエアバッグ下辺側の線状結合部30によって囲まれた単一の膨張室62が設けられている。この膨張室62は、ガス通過部22を介して膨張室60に連通している。
図13(a),(b)のカーテンエアバッグ1Dのその他の構成は図1のカーテンエアバッグ1と同じであり、同一符号は同一部分を示している。
インフレータが作動したときの図13(a),(b)のカーテンエアバッグ1Dの前半側の膨張作動は、膨張室13が存在しない点を除き、前記カーテンエアバッグ1と同じである。カーテンエアバッグ1Dの後半側の膨張作動は次の通りである。即ち、ダクトパネル4(図3)によって後方に分流されたガスは、膨張室14を膨張させ、次いで膨張室58を膨張させる。なお、膨張室58に向うガスの一部が膨張室61に流れ込み、膨張室61を膨張させる。膨張室58を通過したガスは膨張室59,60,62を順次に膨張させる。膨張室58内のガスの一部が連通部C’を通って膨張室60に流入するので、膨張室60の膨張が早期化する。
図13(a),(b)のカーテンエアバッグ1Dでは、カーテンエアバッグ前部の連通部C付近の構成が図1のカーテンエアバッグ1と同一となっているが、カーテンエアバッグ1A,1B又は1Cの構成とされてもよい。また、カーテンエアバッグ1Dの後部の構成は、図1のカーテンエアバッグ1の前部と同様に連通部C’が上下の膨張室58,60を連通する構成となっているが、カーテンエアバッグ1A,1B又は1Cの連通部Cのように、前後の膨張室を連通したり、3個の膨張室を連通したり、4個の膨張室を連通する構成とされてもよい。
図示は省略するが、本発明では、カーテンエアバッグ1Dの前半側には延出部2a及びタイパネル3が設けられていない構成とされてもよい。
上記実施の形態では、いずれもインフレータ差込口7がカーテンエアバッグ本体の上辺の前後方向中間付近に設けられているが、カーテンエアバッグ本体の前部や後部に設けられてもよい。その一例を図14,15に示す。図14のカーテンエアバッグ1Eは、インフレータ差込口7がカーテンエアバッグ本体2の後辺上部に設けられている。このカーテンエアバッグ1Eにあっては、線状結合部38と線状結合部39との接続部から後方に線状結合部77が延在している。この線状結合部77の後端に環状結合部76が設けられている。環状結合部76よりも後方に環状結合部75が設けられており、カーテンエアバッグ本体後辺の線状結合部30が該環状結合部75に連なっている。環状結合部75から後方に、インフレータ差込口7の下辺に沿って線状結合部79が延設されている。環状結合部76,75間は、膨張室15へのガス流入用のガス通過部78となっている。このカーテンエアバッグ1Eのその他の構成は前部の膨張室13が省略され、また環状結合部45と線状結合部36が設けられていない点を除いて、図1のカーテンエアバッグ1と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
インフレータ差込口7に設置されたインフレータからのガスは、カーテンエアバッグ本体2上辺の線状結合部30と線状結合部77,38間の膨張室14を通ってカーテンエアバッグ本体2の前半側に供給され、膨張室8〜12を膨張させ、四角錐台形状となる。インフレータからのガスの一部は、ガス通過部78から膨張室15に流入し、膨張室15,16,17を順次に膨張させる。
図15のカーテンエアバッグ1Fでは、インフレータ差込口7は、カーテンエアバッグ1Fの上辺後部に設けられている。このカーテンエアバッグ1Fでは、環状結合部75は環状結合部76の後方斜め上方に位置している。なお、インフレータ差込口7は、図15に示すよりも前方側に設けられてもよい。
カーテンエアバッグ1Fのその他の構成は、図14のカーテンエアバッグ1Eと同一であり、同一符号は同一部分を示している。また、インフレータが作動したときのカーテンエアバッグ1Fの膨張作動もカーテンエアバッグ1Eと同一である。
上記実施の形態では、4条の線状結合部によって膨張室を区画しているが、一部の線状結合部は、複数の環状結合部を列状に配列したもので代替されてもよい。その一例を図16に示す。図16のカーテンエアバッグ1Gにあっては、線状結合部34が省略され、その代りに環状結合部32a,90が設けられている。環状結合部32aは、カーテンエアバッグ1Bと同様に線状結合部32の後端部が連なっている。環状結合部90は、環状結合部32a,43間に位置している。環状結合部90と環状結合部32a,43同士の間には間隔があいており、この間隔部分を介して膨張室9,10が連通している。
カーテンエアバッグ1Gのその他の構成は図1のカーテンエアバッグ1と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
このカーテンエアバッグ1Gが膨張する場合、膨張室10へは、膨張室8,9からガスが流入する。膨張室9からのガスの一部は、環状結合部43,90の間、環状結合部90,32aの間を通って膨張室10に流入する。
図16では、線状結合部34を環状結合部配列体に代替しているが、他の1又は2以上の線状結合部を環状結合部配列体で構成してもよい。
本発明のカーテンエアバッグ特に図1〜7のカーテンエアバッグ1は、スモールオーバーラップ衝突(ナローオフセット衝突)時の運転席乗員の拘束に好適である。即ち、スモールオーバーラップ衝突に際して図17(a)のようにカーテンエアバッグ1と運転席エアバッグ90とが膨張し、運転席乗員が拘束される。この場合、四角錐台形状に膨張したカーテンエアバッグ1の前半部が乗員頭部Hに反力を与える。また、カーテンエアバッグ1の最前部に膨張厚みの大きな膨張室13を配置しているので、乗員頭部HはAピラー91に向う方向ではなく、図17(b),(c)のように運転席エアバッグ90に向って案内され、最終的に運転席エアバッグ90で拘束される。
上記実施の形態では、四角錐台形状の乗員拘束部が形成されるように放射4方向に線状結合部(又は環状結合部の配列体)を設けているが、放射3方向又は5方向以上でもよい。また、上記実施の形態では、4条の放射状線状結合部(又は環状結合部の配列体)間にすべて膨張室を形成しているが、一部の膨張室については膨張室ではなく非膨張パネルによって構成されてもよい。
上記の実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の実施の形態に限定されない。
1,1A〜1G カーテンエアバッグ
2 カーテンエアバッグ本体
3,3R タイパネル
3b 上部連結手段
3c 下部連結手段
4 ダクトパネル
5 第1パネル
6 第2パネル
7 インフレータ差込部
8〜17,58〜62,71〜73 膨張室
20〜22,78 ガス通過部
30〜40,54〜57,70,77,79 線状結合部
32a,34a,41〜48,51〜53,66〜67,75,76,85 環状結合部

Claims (7)

  1. 車両室内の側面に沿って下方に向って展開するカーテンエアバッグであって、
    インフレータからのガスによって膨張するカーテンエアバッグ本体と、
    該カーテンエアバッグ本体の車両前後方向の途中の一部(以下、タイパネル配置部という。)における反室内側面に配置されており、該カーテンエアバッグ本体の上部及び下部に対しそれぞれ上部連結手段及び下部連結手段によって連結されたタイパネルと、
    を備えており、
    該カーテンエアバッグ本体は、室内側の第1パネルと、反室内側の第2パネルと、該第1パネルと第2パネルとを結合する結合部とを有しており、
    該結合部は、該第1パネル及び第2パネルの周縁部に沿う周縁結合部と、該周縁結合部よりも内側に位置する内側結合部とを有しており、
    前記タイパネルの前記上部連結手段から下部連結手段までの長さは、前記カーテンエアバッグ本体の前記上部連結手段から下部連結手段までの長さよりも小さいカーテンエアバッグにおいて、
    前記内側結合部の一部として、前記タイパネル配置部の中央部又はその近傍から放射3方向又はそれ以上の放射多方向に延在する放射状結合部が設けられており、
    該放射状結合部によって該タイパネル配置部に複数の膨張室が区画形成されており、
    少なくとも2つの該膨張室同士を連通する連通部が該タイパネル配置部の中央部又はその近傍に設けられていることを特徴とするカーテンエアバッグ。
  2. 請求項1において、少なくとも3方向の該放射状結合部は、該タイパネル配置部の該中央部又はその近傍から斜め上方又は斜め下方に延在していることを特徴とするカーテンエアバッグ。
  3. 請求項2において、前記放射状結合部として、前記タイパネル配置部の中央部又はその近傍からそれぞれ前方かつ上方に延在する第1放射状結合部、前方かつ下方に延在する第2放射状結合部、後方かつ下方に延在する第3放射状結合部、及び後方かつ上方に延在する第4放射状結合部が設けられていることを特徴とするカーテンエアバッグ。
  4. 請求項3において、前記第1放射状結合部の後端部と第2放射状結合部の後端部とが連なっており、前記第3放射状結合部の前端部と第4放射状結合部の前端部とが連なっており、
    前記連通部は、該連通部の上側の膨張室と下側の膨張室とを連通していることを特徴とするカーテンエアバッグ。
  5. 請求項3において、前記第1放射状結合部の後端部と第4放射状結合部の前端部とが連なっており、前記第2放射状結合部の後端部と第3放射状結合部の前端部とが連なっており、
    前記連通部は、該連通部の前側の膨張室と後側の膨張室とを連通していることを特徴とするカーテンエアバッグ。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項において、前記タイパネル配置部における前記カーテンエアバッグ本体の上下方向長さは、該タイパネル配置部における前方又は後方の隣接領域におけるカーテンエアバッグ本体の上下方向長さよりも大きいことを特徴とするカーテンエアバッグ。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項のカーテンエアバッグと、該カーテンエアバッグを膨張させるためのインフレータとを有するカーテンエアバッグ装置。
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