JP6397295B2 - 油圧回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スプールバルブに異物が噛込まれた場合であっても、異物を自動的に除去することのできる油圧回路装置に関する。
一般に、この種の油圧回路装置では、各駆動部に対して供給する作動圧の油路を油路切換弁によって切換える。この油路切換弁としてはスプール弁が多く用いられている。このスプール弁は流入ポートと複数の流出ポートとを有し、ケーシングに摺動自在にセットされたスプールを軸方向に往復摺動させることで、流入ポートと任意の流出ポートとを選択的に流通させるものであり、例えば、自動車等の車両に搭載されている自動変速機に設けられているコントロールバルブボディに内装されている。コントロールバルブボディに複数のスプール弁が内装されており、この各スプール弁を適宜動作させることで、所望の変速段(変速比)が設定される。
スプール弁に設けられているスプールはケーシング内を摺動するため、オイルに混入されているコンタミ(金属粉等の夾雑物)を代表とする微小異物を喰込み易い。通常、オイル中に混入されている微小異物の粒径は小さいため、スプールが噛込んでも動作に大きな支障を来すことは無いが、それが堆積するとバルブスティック(弁固着)が発生し易くなる。
バルブスティックが発生すると、正常な油圧制御に支障が生じるため、例えば、特許文献1(特開2014−101947号公報)には、潤滑流量切換えバルブの出力ポートを、スプールのランド部により最も塞がれた小流量状態で、所定開口面積を有する形状となるように形成することで、バルブスティックが発生した場合であっても、所定開口面積から所定潤滑油量の出力を確保することができ、潤滑部位へ安定した潤滑油量の供給を可能とした技術が開示されている。
特開2014−101947号公報
上述した文献に開示されている技術は、ドレーンポートとスプールのランド部との間に異物が食い込んでバルブスティックが発生しても、ドレーンポートの開口面積が最小となるように動作させて、ドレーンポートからの多量の潤滑油がドレーンされることを防止し、潤滑回路へ供給する潤滑油量を確保できるようにしている。
しかし、この文献に開示されている技術では、確かに、バルブスティックが発生した場合であっても、潤滑回路へ供給する潤滑油量を確保することはできるが、バルブスティクを解消させることはできない。そのため、例えば自動変速機のコントロールバルブユニットのように、複数のコントロールバルブの相互動作により、摩擦係合要素(変速クラッチ、ブレーキ等)を所定に動作させて、所望の変速段を得ようとするものでは、変速段の切換えが不能になり、走行を継続させることが困難になる不都合が生じる。
本発明は、上記事情に鑑み、スプールバルブに異物が混入してバルブスティックが発生した場合であっても、自動的に異物を除去してバルブスティックを解消し、通常運転を継続させることのできる油圧回路装置を提供することを目的とする。
本発明は、油圧油路に配設されたオイルポンプと、前記オイルポンプの下流側に配設されていると共に、スプールを挟んで両側に第1付勢部材を収容する第1付勢室と第1油圧室とが設けられ、該第1付勢部材の付勢圧と該第1油圧室に供給される信号圧との差圧で該油圧油路を連通或いは遮断するスプールバルブと、前記第1油圧室に供給する信号圧を制御する油圧制御手段とを備えた油圧回路装置において、前記第1付勢室に対して前記オイルポンプからの油圧を供給或いは遮断するバルブ本体と、前記バルブ本体の両側に第2油圧室と第2付勢部材を収容する第2付勢室とを備えるアプライバルブを有し、前記第2油圧室は前記スプールバルブ下流の前記油圧油路に連通し、前記第2付勢室に前記第1油圧室に供給する信号圧が供給され、前記第2付勢室に供給される前記信号圧がドレーンされ、一方前記第2油圧室に前記スプールバルブ下流の前記油圧油路からの作動圧が供給されると前記バルブ本体が前記第1付勢室に前記オイルポンプからの油圧を供給し、該油圧と前記第1付勢部材との合圧で前記スプールを前記第1油圧室側へ移動させる。
本発明によれば、スプールバルブにバルブスティックが発生して、第1油圧室に供給する信号圧がドレーンされた状態でも、スプールが第1付勢部材の付勢圧で第1油圧室側へ移動せず、作動圧が吐出されている場合、この作動圧がアプライバルブの第2油圧室に供給されて、バルブ本体が第2付勢室側へ移動し、このバルブ本体を介してオイルポンプからの油圧を第1付勢室に供給する。すると、スプールがオイルポンプからの油圧と第1付勢部材との合圧で第1油圧室側へ強制的に移動されて、異物が除去され、バルブスティックが自動的に解消されて、通常運転を継続させることが可能となる。
コントロールバルブボディの概略構成図 シフトバルブが動作状態でのアプライバルブの動作を示す油圧回路図 シフトバルブが非動作状態でのアプライバルブの動作を示す油圧回路図 シフトバルブにバルブスティックが発生した際のアプライバルブの動作を示す油圧回路図
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。図1の符号1は油圧回路装置であり、本実施形態では、自動変速機(図示せず)の下部に設置されたコントロールバルブボディに内装させた態様が示されている。
油圧回路装置1は、自動変速機の変速段を、運転席に設けたセレクトレバーで選択したレンジポジション(Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ等)に応じて油路を切換えて、自動変速機の摩擦係合要素(変速クラッチ、ブレーキ等)を選択的に動作させるものであり、又、セレクトレバーがDレンジにセットされている状態では、変速機制御ユニット(TCU)2からの指令信号(アップシフト指令信号、ダウンシフト指令信号等)に応じて変速機を変速制御する。尚、TCU2は周知のマイクロコンピュータを主体に構成されており、車速、スロットル開度等の運転状態を表す各パラメータに基づき、後述するシフト制御バルブ15、ライン圧制御バルブ16の開度を制御する。
この油圧回路装置1の油圧油路3の上流にオイルポンプ4が介装されており、この油圧油路3の上流端がオイルタンク5に臨まされている。又、この油圧油路3には、上流側からプレッシャレギュレータバルブ6、マニュアルバルブ7、シフトバルブ8等が介装されており、更に、シフトバルブ8の下流にアプライバルブ9を介して変速機に設けられて所望の変速段を設定する変速クラッチ、ブレーキ等、油圧で動作する油圧動作手段の一例である摩擦係合要素10のピストン10aが連通されている。
オイルポンプ4は、例えばエンジンを駆動源として動作する機械式オイルポンプであり、オイルタンク5に貯留されている自動変速機油(ATF)を吸い上げてプレッシャレギュレータバルブ6に供給する。プレッシャレギュレータバルブ6はオイルポンプ4から供給されるポンプ流量を、TCU2からの指令信号に基づいて最適なライン圧に調圧して吐出させる。
又、マニュアルバルブ7は、運転席に配設されているセレクトレバーとリンクしており、吐出ポートには、セレクトレバーにて選択したレンジポジション、すなわち、P(パーキング)レンジ、R(リバース)レンジ、N(ニュートラル)レンジ、D(ドライブ)レンジ等の各セットポジションに応じた分岐油路3aがそれぞれ接続されており、この各分岐油路3aを切換え動作させることで、レンジポジションに対応した分岐油路3aにライン圧を配送する。
従って、マニュアルバルブ7には複数系統の分岐油路3aが接続され、各分岐油路3aを介して複数のシフトバルブ8が接続され、更に、この各シフトバルブ8にアプライバルブ9を介して摩擦係合要素10が系統毎に接続されている。尚、各系統に配置されているシフトバルブ8、及びアプライバルブ9の構造はほぼ同一であるため、図1には、その代表として、1系統のシフトバルブ8、及びアプライバルブ9のみを示す。
例えば、セレクトレバーがDレンジにセットされている場合、マニュアルバルブ7がDレンジに対応するシフトバルブ8にライン圧を供給する。各シフトバルブ8は、TCU2からの運転状態に応じて設定された指令信号に従って調圧された信号圧に応じて、各摩擦係合要素10のピストン10aに連通する分岐通路3aを選択的に連通、或いは遮断し、連通されたシフトバルブ8から入力されるライン圧を作動圧として吐出して変速制御を行う。
ところで、このシフトバルブ8は、後述するようにスプールバルブであり、コンタミを代表とする微小異物が堆積すると、それが噛込まれてバルブスティックが発生し易くなる。アプライバルブ9はシフトバルブ8にバルブスティックが発生した場合、スプールを強制的に動作させて、異物を除去し、バルブスティックを解消させるものであり、詳細な構造については後述する。
一方、符号12はパイロット圧油路で、上流がオイルポンプ4の吐出側に、オイルポンプ4から吐出するポンプ流量を所定に調圧して、元圧であるパイロット圧を生成するパイロットバルブ(図示せず)を介して連通され、下流端がオリフィス13を介してオイルタンク5に連通されている。
又、このパイロット圧油路12に、シフト制御バルブ15、及びライン圧制御バルブ16の入力側が接続されている。更に、シフト制御バルブ15の出力側が第1信号圧油路12cを介して、シフトバルブ8の後述する第1油圧室22eに接続されている。又、この第1信号圧油路12cに第3信号圧油路12eが分岐接続されており、この第3信号圧油路12eがアプライバルブ9の後述する第2ばね室27bに接続されている。一方、ライン圧制御バルブ16の出力側が、プレッシャレギュレータバルブ6の背圧側に連通されている。
この両制御バルブ15,16はソレノイドバルブであり、TCU2からの指令信号(デューティ信号)に従ってバルブ開度が所定に制御されて、入力されたパイロット圧を元圧として、シフトバルブ8、及びプレッシャレギュレータバルブ6を動作させる信号圧を調圧する。又、第3信号圧油路12eは第1信号圧油路12cに接続されているため、シフトバルブ8を動作させる信号圧にてアプライバルブ9も動作される。
プレッシャレギュレータバルブ6は背圧側に印加される第2信号圧に従ってポンプ流量を所定に調圧してライン圧を生成する。又、シフトバルブ8は、後述する第1油圧室22eに入力される第1信号圧に従って、摩擦係合要素10のピストン10aに連通する分岐油路3aを選択的に連通、或いは遮断して変速制御を実行させる。
次に、シフトバルブ8、及びアプライバルブ9の構造について説明する。図2〜図4に示すように、コントロールバルブボディのケーシング21内にシフトバルブ8のバルブ室(シフトバルブ室)22と、アプライバルブ9のバルブ室(アプライバルブ室)27とがそれぞれ形成されている。
シフトバルブ室22にはスプール23が軸方向へ往復摺動自在な状態で収容されている。このシフトバルブ室22のほぼ中央に流入ポート22aが形成され、この流入ポート22aを挟んで両側に吐出ポート22bとドレーンポート22cとが形成されており、この流入ポート22aと吐出ポート22bとが分岐油路3aに介装されている。又、ドレーンポート22cが第3ドレーン油路24に連通され、この第3ドレーン油路24の下流側がオイルタンク5に臨まされている。
一方、スプール23のスプール軸23aには、略円筒状の第1ピストンランド23bと第2ピストンランド23cとが所定間隔を開けて形成されている。シフトバルブ室22は第1ピストンランド23b,第2ピストンランド23cにて、中央にライン圧室22dが形成され、両側に第1油圧室22eと第1付勢室としての第1ばね室22fとがそれぞれ区画形成されている。更に、この第1ばね室22fにスプール23を第1油圧室22e方向へ常時付勢する第1付勢部材としての第1圧縮ばね25が介装されている。又、第1油圧室22eに、第1信号圧油路12cが接続され、更に、第1ばね室22fに、後述するアプライバルブ9から延在するアプライ油路30cが接続されている。尚、スプール23に作用する付勢圧と第1信号圧とは、
第1圧縮ばね25のばね圧<第1信号圧
の関係がある。
第1油圧室22eに供給される第1信号圧がドレーン油路12aから排出されている状態では、図3に示すように、スプール23は第1ばね室22fに収容されている第1圧縮ばね25の付勢圧で第1油圧室22e側へ移動して、第2ピストンランド23cが吐出ポート22bを閉塞すると共にドレーンポート22cを開口させる。一方、図2に示すように、第1油圧室22eに第1信号圧が供給されると、スプール23は第1圧縮ばね25の付勢圧に抗して、第1ばね室22f側へ移動され、吐出ポート22bが開口すると共に、第1ピストンランド23bがドレーンポート22cを閉塞する。
一方、アプライバルブ室27にバルブ本体としてのスプール28が往復摺動自在に収容されている。このアプライバルブ9は4ポート2位置の方向制御弁であり、スプール28の両側に第2油圧室27aと第2付勢室としての第2ばね室27bとが形成され、第2ばね室27bに第2付勢部材としての第2圧縮ばね29が収容されている。更に、この第2ばね室27bに第3信号圧油路12eが連通されてシフトバルブ8の第1油圧室22eに供給される第1信号圧と同じ信号圧が供給される。更に、第2油圧室27aにアプライバルブ9の下流側に接続する分岐油路3aから分岐された作動圧分岐油路30aが接続されて、アプライバルブ9から吐出される作動圧が供給される。尚、図2〜図4において、実線で示す油路は油圧が供給されている状態を示し、破線で示す油路は油圧がドレーンされている状態を示す。
第2油圧室27aに作用する作動圧と第2ばね室27bに作用する付勢圧とは、
作動圧>圧縮ばね27bのばね圧、及び、
作動圧<圧縮ばね27bのばね圧+第1信号圧
の関係がある。
アプライバルブ9のスプール28は、第2油圧室27aと第2ばね室27bとに作用する差圧に応じて移動する。そして、図2、図3に示すように、第2ばね室27bの圧力が第2油圧室27aの圧力を上回った場合、スプール28は第2油圧室27a側へ移動し、分岐油路3aを連通させると共に、プレッシャレギュレータバルブ6下流の油圧油路3に分岐接続されているライン圧分岐油路30bとアプライ油路30cとの間を遮断する。一方、図4に示すように、第2油圧室27aの圧力が第2ばね室27bの圧力を上回った場合、スプール28は第2ばね室27b側へ移動し、分岐油路3aを連通状態にすると共に、ライン圧分岐油路30bとアプライ油路30cとを連通させる。従って、スプール28は第2油圧室27aと第2ばね室27bとに作用する差圧に関係無く、分岐油路3aを連通状態にしている。
次に、このような構成による本実施形態の作用について説明する。エンジン駆動によりオイルポンプ4が稼働すると、オイルタンク5に貯留されているATFが吸い上げられ、そのポンプ流量がプレッシャレギュレータバルブ6に供給されると共に、図示しないパイロットバルブに供給され、このパイロットバルブにて所定に調圧されたパイロット圧がパイロット圧油路12に元圧として供給される。
プレッシャレギュレータバルブ6に供給されたポンプ流量は、TCU2からの指令信号に基づいて動作するライン圧制御バルブ16によって調圧された第2信号圧に従い、最適なライン圧に生成されて吐出される。そして、このライン圧がマニュアルバルブ7、及びライン圧分岐油路30bを介してアプライバルブ9に供給される。
マニュアルバルブ7はセレクトレバーで選択したレンジポジションに対応する分岐油路3aに対してライン圧を供給し、或いは遮断する。例えば、セレクトレバーがDレンジにセットされている状態では、マニュアルバルブ7がDレンジに対応するシフトバルブ8にライン圧を供給する。各シフトバルブ8は、TCU2からの運転状態に応じて設定された指令信号に従って設定された第1信号圧に応じて、分岐通路3aを選択的に連通、或いは遮断して、対応する摩擦係合要素10のピストン10aへの作動圧の供給を選択することで、自動変速を実行する。
すなわち、図2に示すように、シフトバルブ8の第1油圧室22eに第1信号圧が供給された場合、スプール23は第1圧縮ばね25の付勢圧に抗して第1ばね室22f側へ移動し、ドレーンポート22cを遮断すると共に、吐出ポート22bを開口させ、ライン圧室22dに流入されているライン圧を吐出ポートから対応する摩擦係合要素10のピストン10aへ作動圧として供給する。
一方、図3に示すように、シフトバルブ8の第1油圧室22eに供給する第1信号圧が遮断されている場合、スプール23は第1圧縮ばね25の付勢圧にて第1油圧室22e側へ移動し、ドレーンポート22cを開口すると共に、吐出ポート22bを閉塞させて分岐油路3aを遮断する。その結果、ライン圧室22dに流入されているライン圧はドレーンポート22cから第3ドレーン油路24を経て排出され、対応する摩擦係合要素10のピストン10aへの作動圧の供給が遮断される。
又、シフトバルブ8の下流に設けたアプライバルブ9のスプール28は、分岐油路3aを常時連通状態にしており、従って、アプライバルブ9の下流から摩擦係合要素10のピストン10aに供給される作動圧は、シフトバルブ8の動作に同期している。一方、第2ばね室27bに供給される信号圧はシフト制御バルブ15にて調圧されているため、シフトバルブ8の第1油圧室22eに供給される第1信号圧と同じ信号圧が供給される。
そのため、図2に示すように、シフトバルブ8の第1油圧室22eに第1信号圧が供給されて分岐油路3aに連通されている状態では、アプライバルブ9の第2ばね室27bにも同じ信号圧が供給されているため、スプール28は第2圧縮ばね29のばね圧と第1信号圧との合圧で、第2油圧室27a側へ移動し、ライン圧分岐油路30bとアプライ油路30cとを遮断する。従って、シフトバルブ8のスプール23は、第1油圧室22eに供給される第1信号圧により、第1ばね室22f側へ第1圧縮ばね25の付勢圧に抗して移動し、分岐油路3aを連通させる。
又、図3に示すように、シフト制御バルブ15からの第1信号圧が遮断された状態では、シフトバルブ8のスプール23は第1圧縮ばね25の付勢圧を受けて第1油圧室22e側へ移動し、分岐油路3aを遮断する。その結果、アプライバルブ9の第2油圧室27aに作動圧が供給されず、一方、第2ばね室27bには第1信号圧が供給されていないため、スプール28は第2圧縮ばね29の付勢圧を受けて第2油圧室27a側へ移動し、ライン圧分岐油路30bとアプライ油路30cとを遮断する。
一方、図4に示すように、シフトバルブ8の第1油圧室22eに供給される第1信号圧が遮断されると、スプール23は第1圧縮ばね25の付勢圧を受けて第1油圧室22eの方向へ移動する。その際、第1ピストンランド23b或いは第2ピストンランド23cとシフトバルブ室22との間にコンタミ等の微小異物、或いはその堆積物が噛込まれてバルブスティックが発生すると、スプール23は一時的に移動が停止される。その際、アプライバルブ9の第2油圧室27aには分岐油路3aに接続されている作動圧分岐油路30aから作動圧が供給されており、第1信号圧が遮断されると、スプール28は作動圧の付勢圧により第2ばね室27b側へ第2圧縮ばね29の付勢圧に抗して移動し、ライン圧分岐油路30bとアプライ油路30cとを連通し、ライン圧をシフトバルブ8の第1ばね室22fに供給する。
この第1ばね室22fにライン圧が供給されると、スプール23は第1圧縮ばね25のばね圧とライン圧との合圧でスプール23を付勢するため、このスプール23とシフトバルブ室22との間に噛込まれた異物が除去され、ドレーンポート22cからATFと共に排出され、スプール23は正常な動作に復帰される。尚、バルブスティックにより、スプール23は一時的に動作を停止するが、変速段を切換える過程での動作であるため、変速制御に大きな支障を生じさせることは無い。
このように、本実施形態によれば、シフトバルブ8にバルブスティックが発生しても、第1ばね室22fに供給されるライン圧と第1圧縮ばね25との合圧で、スプール23を強制的に移動させて、異物を除去し、バルブスティックを自動的に解消するようにしたので、自動変速機の変速制御に支障を来すこと無く、通常走行を継続させることができる。又、本実施形態ではバルブスティックを検出するセンサ類が不要であるため、構造の簡素化が実現でき、高い耐久性を保証することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限るものでは無く、例えばアプライバルブ9を介してシフトバルブ8の第1ばね室22fに供給する油圧は、パイロット圧油路12に供給されるパイロット圧を元圧としても良い。
1…油圧回路装置、
2…変速機制御ユニット
3…油圧油路、
3a…分岐油路、
4…オイルポンプ、
5…オイルタンク、
6…プレッシャレギュレータバルブ、
7…マニュアルバルブ、
8…シフトバルブ、
9…アプライバルブ、
10…摩擦係合要素、
10a…ピストン、
12…パイロット圧油路、
12a…第1ドレーン油路、
12b…第2ドレーン油路、
12c…第1信号圧油路、
12d…第2信号圧油路、
12e…第3信号圧油路、
13…オリフィス、
15…シフト制御バルブ、
16…ライン圧制御バルブ、
21…ケーシング、
22…シフトバルブ室、
22a…流入ポート、
22b…吐出ポート、
22c…ドレーンポート、
22d…ライン圧室、
22e…第1油圧室、
22f…第1ばね室、
23,28…スプール、
23a…スプール軸、
23b…第1ピストンランド、
23c…第2ピストンランド、
24…第3ドレーン油路、
25…第1圧縮ばね、
27…アプライバルブ室、
27a…第2油圧室
27b…第2ばね室
29…第2圧縮ばね
30a…作動圧分岐油路、
30b…ライン圧分岐油路、
30c…アプライ油路

Claims (2)

  1. 油圧油路に配設されたオイルポンプと、
    前記オイルポンプの下流側に配設されていると共に、スプールを挟んで両側に第1付勢部材を収容する第1付勢室と第1油圧室とが設けられ、該第1付勢部材の付勢圧と該第1油圧室に供給される信号圧との差圧で該油圧油路を連通或いは遮断するスプールバルブと、
    前記第1油圧室に供給する信号圧を制御する油圧制御手段と
    を備えた油圧回路装置において、
    前記第1付勢室に対して前記オイルポンプからの油圧を供給或いは遮断するバルブ本体と、前記バルブ本体の両側に第2油圧室と第2付勢部材を収容する第2付勢室とを備えるアプライバルブを有し、
    前記第2油圧室は前記スプールバルブ下流の前記油圧油路に連通し、
    前記第2付勢室に前記第1油圧室に供給する信号圧が供給され、
    前記第2付勢室に供給される前記信号圧がドレーンされ、一方前記第2油圧室に前記スプールバルブ下流の前記油圧油路からの作動圧が供給されると前記バルブ本体が前記第1付勢室に前記オイルポンプからの油圧を供給し、該油圧と前記第1付勢部材との合圧で前記スプールを前記第1油圧室側へ移動させる
    ことを特徴とする油圧回路装置。
  2. 前記スプールバルブと前記アプライバルブとは自動変速機を変速制御するコントロールバルブボディに内装されており、
    前記油圧制御手段は変速機制御ユニットからの指令信号に従って制御動作される
    ことを特徴とする請求項1記載の油圧回路装置。
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