JP6396730B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に関し、例えばパワートランジスタを備えた半導体装置に関する。
近年、大電流を必要とする負荷に電流を流す素子としてパワートランジスタが広く用いられている。パワートランジスタには、例えばバイポーラトランジスタを用いた素子やMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を用いた素子が用いられている。この中でも、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)が広く用いられている。
パワートランジスタが用いられている装置では、負荷が短絡することによる装置の破壊を防ぐために、過電流を検出する回路が設けられている。例えば、パワートランジスタよりも小さいセンストランジスタをパワートランジスタと並列に設け、このセンストランジスタのエミッタに流れる電流をモニタすることで、パワートランジスタに流れる電流をモニタすることができる。例えば、センストランジスタのエミッタ側にシャント抵抗を設け、このシャント抵抗の端子間電圧をモニタすることで、センストランジスタのエミッタに流れる電流をモニタすることができる。
しかしながら、シャント抵抗を設けると、シャント抵抗に生じる電圧の影響を受けて、センストランジスタのエミッタ電圧が、パワートランジスタのエミッタ電圧と異なるようになる。このため、センストランジスタとシャント抵抗とを用いて構成した電流検出回路では、検出精度が低下するという問題があった。
特許文献1に開示されている技術では、このような問題を解決するために、パワートランジスタのエミッタとセンストランジスタのエミッタとを仮想的に短絡する演算増幅器を設けている。つまり、このような演算増幅器を設けることで、パワートランジスタのエミッタ電圧とセンストランジスタのエミッタ電圧とを略同一にすることができ、電流検出回路の検出精度を向上させることができる。
特開平11−299218号公報
センストランジスタに流れる電流はパワートランジスタに流れる電流よりも小さいが、パワートランジスタには大電流が流れるため、センストランジスタにもある程度の電流が流れる。例えば、パワートランジスタのエミッタに流れる電流とセンストランジスタのエミッタに流れる電流との比(センス比)を1000:1とすると、パワートランジスタのエミッタに400Aの電流が流れた場合、センストランジスタのエミッタには400mAの電流が流れる。
特許文献1に開示されている技術では、パワートランジスタのエミッタとセンストランジスタのエミッタとを演算増幅器を用いて仮想的に短絡することで、パワートランジスタのエミッタ電圧とセンストランジスタのエミッタ電圧とを略同一にしている。演算増幅器の出力端子はセンストランジスタのエミッタと電気的に接続されており、センストランジスタのエミッタに流れる電流を演算増幅器を用いて吸収する構成となっている。このため、センストランジスタに流れる電流が大きくなると演算増幅器が発熱してしまい、演算増幅器を含む電流検出回路も発熱するという問題がある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
一実施の形態にかかる半導体装置は、互いに並列に接続されたパワートランジスタおよびセンストランジスタと、第1の入力端子がセンストランジスタのエミッタに接続され、第2の入力端子がパワートランジスタのエミッタに接続された第1の演算増幅器と、一端がセンストランジスタのエミッタに接続され、他端が第1のノードに接続された抵抗素子と、第1のノードと低電位側の電源との間に設けられた調整用トランジスタと、を備える。第1の演算増幅器は、パワートランジスタのエミッタの電圧とセンストランジスタのエミッタの電圧とが略同一となるように、調整用トランジスタに流れる電流を調整する。
前記一実施の形態によれば、パワートランジスタに大電流が流れた場合であっても、電流検出回路の発熱を抑制することができる半導体装置を提供することができる。
実施の形態1にかかる半導体装置の一例を示す回路図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の他の例を示す回路図である。 パワートランジスタ回路の他の構成例を示す回路図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の一例を示す回路図である。 実施の形態3にかかる半導体装置の一例を示す回路図である。 実施の形態3にかかる半導体装置の動作状態を説明するための図である。 比較例を説明するための回路図である。 図7に示すパワートランジスタのメインエミッタに流れる電流ICEとシャント抵抗間電圧VRSとの関係を示すグラフである。 比較例にかかる半導体装置を説明するための回路図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して実施の形態1について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の一例を示す回路図である。図1に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置1は、パワートランジスタ回路11、電流検出回路12、シャント抵抗Rs、及び調整用トランジスタTr3を備える。
パワートランジスタ回路11は、パワートランジスタTr1とセンストランジスタTr2とを備える。センストランジスタTr2は、パワートランジスタTr1のエミッタに流れる電流を検出するために設けられている素子である。センストランジスタTr2のエミッタSEに流れる電流は、パワートランジスタTr1のエミッタEに流れる電流よりも小さい。一例を挙げると、パワートランジスタTr1のエミッタEに流れる電流とセンストランジスタTr2のエミッタSEに流れる電流との比(センス比)は、1000:1程度とすることができる。センストランジスタTr2のゲートはパワートランジスタTr1のゲートに接続されており、センストランジスタTr2のコレクタはパワートランジスタTr1のコレクタに接続されている。換言すると、センストランジスタTr2はパワートランジスタTr1と並列に接続されている。
パワートランジスタTr1のエミッタEには負荷(不図示)が接続される。パワートランジスタTr1のエミッタEには、エミッタ電流ICEが流れる。また、パワートランジスタTr1のエミッタ(この場合はケルビンエミッタKE)は電流検出回路12が備えるオペアンプAMP1(第1の演算増幅器)の反転入力端子(第2の入力端子)に接続されている。センストランジスタTr2のエミッタSEは、オペアンプAMP1の非反転入力端子(第1の入力端子)に接続されている。シャント抵抗Rs(抵抗素子)は、一端がセンストランジスタTr2のエミッタSEに接続され、他端がノードN1に接続されている。
ノードN1と低電位側の電源Vssとの間には調整用トランジスタTr3が設けられている。つまり、調整用トランジスタTr3のコレクタはノードN1に接続されており、エミッタは電源Vssに接続されており、ベースにはオペアンプAMP1の出力CGが供給される。なお、調整用トランジスタTr3はMOSFETを用いて構成してもよい。MOSFETを用いる場合、調整用トランジスタTr3のドレインをノードN1に接続し、ソースを電源Vssに接続し、ゲートにはオペアンプAMP1の出力CGを供給する。以下では、一例として、MOSFETを用いて調整用トランジスタTr3を構成した場合について説明する。
オペアンプAMP1は、電流検出回路12に設けられている。電流検出回路12は、パワートランジスタ回路11を構成する半導体チップ(IC)とは異なる半導体チップ(IC)に形成されている。また、調整用トランジスタTr3は、電流検出回路12の外に(つまり、電流検出回路12を含む半導体チップの外に)設けられている。
ノードN1の電圧はパワートランジスタTr1に流れる電流ICEに対応しており、ノードN1の電圧をモニタすることでパワートランジスタTr1に流れる電流ICEをモニタすることができる。
本実施の形態では、センストランジスタTr2のエミッタSE(以下、センスエミッタSEとも記載する)の電圧を、パワートランジスタTr1のメインエミッタEの電圧と略同一に保つように、シャント抵抗Rsの一端の電圧(つまり、センスエミッタSEの電圧)を、オペアンプAMP1を用いてフィードバック制御している。つまり、オペアンプAMP1は、メインエミッタEの電圧とセンスエミッタSEの電圧とが略同一となるように、調整用トランジスタTr3に流れる電流を調整する。本実施の形態では、メインエミッタEの電圧を取得するためにケルビンエミッタKEを設けている。ケルビンエミッタKEは、パワートランジスタTr1を構成する素子の直近から引き出した配線である。メインエミッタEの電圧はケルビンエミッタKEの電圧と同一であり、以下では「メインエミッタEの電圧」と「ケルビンエミッタKEの電圧」を同じ意味として扱う。
センスエミッタSEの電圧がケルビンエミッタKEの電圧よりも高い場合、オペアンプAMP1の出力電圧CGが上がり、調整用トランジスタTr3のゲート電圧が上昇する。これにより、調整用トランジスタTr3に流れる電流が増加し、センスエミッタSEの電圧が低下する。逆に、ケルビンエミッタKEの電圧がセンスエミッタSEの電圧よりも高ければ、オペアンプAMP1の出力電圧CGが下がり、調整用トランジスタTr3のゲート電圧が低下する。これにより、調整用トランジスタTr3に流れる電流が減少し、センスエミッタSEの電圧が上昇する。そして、オペアンプAMP1の非反転入力端子の入力電圧と反転入力端子の入力電圧(つまり、センスエミッタSEの電圧とケルビンエミッタKEの電圧)が等しくなったところで釣り合う。
このようにオペアンプAMP1を設けることで、センスエミッタSEの電圧をケルビンエミッタKEの電圧と略同一に保つことができるので、パワートランジスタTr1とセンストランジスタTr2(両者は同じ半導体基板内にある)のバイアス条件をそろえることができる。よって、温度、ゲート電圧、コレクタ電圧に関係なく、パワートランジスタTr1とセンストランジスタTr2のセンス比(パワートランジスタTr1のエミッタEに流れる電流とセンストランジスタTr2のエミッタSEに流れる電流の比)を一定に保つことができる。これにより、センスエミッタSEにはパワートランジスタTr1のエミッタEに流れる電流に比例した電流が流れる。よって、シャント抵抗Rsによる電圧降下により、ノードN1にはパワートランジスタTr1のエミッタEに流れる電流に比例した電圧があらわれる。パワートランジスタTr1のエミッタEに流れる電流をICE、センスエミッタSEに流れる電流をICSE、センス比をγ、ノードN1の電圧をVSCとすると、VSC=−Rs・ICSE=−Rs・γ・ICEとなる。つまり、パワートランジスタTr1のエミッタEに流れる電流が大きくなるほどノードN1の電圧は下がる。
このとき、オペアンプAMP1の低電位側の電源電圧Vssおよび調整用トランジスタTr3のソースと接続されている低電位側の電源電圧Vssが、パワートランジスタTr1のケルビンエミッタKEの電圧よりも低くなるように構成する。
特に本実施の形態では、オペアンプAMP1の低電位側の電源電圧Vssを負電圧とすることが好ましい。つまり、図2に示す半導体装置1’のように、オペアンプAMP1の反転入力端子を接地電位(GND)に接続し、調整用トランジスタTr3のソースを負電位に接続してもよい。この場合、オペアンプAMP1の非反転入力端子は仮想接地として働くので、センスエミッタSEの電圧は、ケルビンエミッタKEの電圧と同電位に収束する。
すなわち、図2に示した構成例では、シャント抵抗Rsに電流を流しながらセンスエミッタSEの電圧をケルビンエミッタKEの電圧と同電圧に保たなければならない。メインエミッタEは通常、ゲートドライバ回路のGNDに接続されるので、シャント抵抗Rsの他端(ノードN1)にはセンスエミッタSEよりも低い負電圧を与える必要がある。このため、オペアンプAMP1の低電位側の電源Vssや調整用トランジスタTr3のソースは負電源に接続する。
例えば、図2に示すように、負電源として負電圧生成回路15を電流検出回路12’内(つまり、電流検出回路12’を構成する半導体チップ内)に設けてもよい。例えば、負電圧生成回路15は、チャージポンプ回路を用いて構成することができる。このように、電流検出回路12’内に負電圧生成回路15を設けることで、外付け部品の数を減らすことができ、製造コストを削減することができる。
図3は、パワートランジスタ回路11の他の構成例を示す回路図である。図1に示したパワートランジスタ回路11では、パワートランジスタTr1とセンストランジスタTr2を別々のトランジスタを用いて構成した場合を示した。しかし、本実施の形態では、図3のパワートランジスタ回路11_1に示すように、パワートランジスタTr11を構成する複数のトランジスタ素子の一部のエミッタを、センスエミッタSEとして用いてもよい。つまり、パワートランジスタTr11は、複数のトランジスタ素子を並列に接続して構成しているが、この複数のトランジスタ素子のエミッタをメインエミッタEとセンスエミッタSEとに分割してもよい。この場合、センスエミッタSEを構成するエミッタの数は、メインエミッタEを構成するエミッタの数よりも少ない。メインエミッタEを構成するエミッタの数とセンスエミッタSEを構成するエミッタの数の比は、センス比に対応している。
また、図3のパワートランジスタ回路11_2に示すように、本実施の形態では、MOSFETを用いてパワートランジスタ回路を構成してもよい。つまり、パワートランジスタ回路11_2は、パワーMOSFET(Tr12)とセンスMOSFET(Tr13)とを備える。センスMOSFET(Tr13)のゲートはパワーMOSFET(Tr12)のゲートに接続されており、センスMOSFET(Tr13)のドレインはパワーMOSFET(Tr12)のドレインに接続されている。換言すると、センスMOSFET(Tr13)はパワーMOSFET(Tr12)と並列に接続されている。
また、パワートランジスタ回路11_2では、パワーMOSFET(Tr12)とセンスMOSFET(Tr13)を別々のMOSFETを用いて構成した場合を示した。しかし、本実施の形態では、図3のパワートランジスタ回路11_3に示すように、パワーMOSFET(Tr14)を構成する複数のトランジスタ素子の一部のソースを、センスソースSSとして用いてもよい。つまり、パワーMOSFET(Tr14)は、複数のトランジスタ素子を並列に接続して構成しているが、この複数のトランジスタ素子のソースをメインソースSとセンスソースSSとに分割してもよい。この場合、センスソースSSを構成するソースの数は、メインソースSを構成するソースの数よりも少ない。メインソースSを構成するソースの数とセンスソースSSを構成するソースの数の比は、センス比に対応している。
上記で説明したように、本実施の形態では、トランジスタとしてMOSFETも使用することができる。本明細書では、トランジスタの各端子を「ベース又はゲート」、「コレクタ又はドレイン」、「エミッタ又はソース」のように表現する場合もある。
特許文献1に開示されている技術では、パワートランジスタに流れる電流を検出する電流検出回路の検出精度を向上させるために、パワートランジスタのエミッタとセンストランジスタのエミッタとを演算増幅器を用いて仮想的に短絡し、パワートランジスタのエミッタ電圧とセンストランジスタのエミッタ電圧とを略同一にしている。しかし、特許文献1に開示されている技術では、演算増幅器の出力端子がセンストランジスタのエミッタと電気的に接続されており、センストランジスタのエミッタに流れる電流を演算増幅器を用いて吸収する構成となっている。このため、センストランジスタに流れる電流が大きくなると演算増幅器が発熱してしまい、演算増幅器を含む電流検出回路も発熱するという問題があった。
そこで、本実施の形態では、図1、図2に示すように、ノードN1と低電位側の電源Vssとの間に調整用トランジスタTr3を設けている。そして、調整用トランジスタTr3のゲートにオペアンプAMP1の出力を供給し、調整用トランジスタTr3に流れる電流を調整することで、ケルビンエミッタKEの電圧とセンスエミッタSEの電圧とが略同一となるようにしている。よって、センストランジスタTr2に流れる電流が大きくなった場合であっても、オペアンプAMP1が発熱することを抑制することができる。つまり、センストランジスタTr2に流れる電流が大きくなった場合、調整用トランジスタTr3に流れる電流が大きくなるが、オペアンプAMP1にはこの影響が及ばないので、オペアンプAMP1が発熱することを抑制することができる。
更に、本実施の形態では、調整用トランジスタTr3を電流検出回路12の外に設けている。つまり、オペアンプAMP1を含む半導体チップ(IC)とは別の半導体チップ(IC)に調整用トランジスタTr3を設けている。よって、調整用トランジスタTr3に流れる電流が大きくなり(つまり、センストランジスタTr2に流れる電流が大きい)、調整用トランジスタTr3の発熱量が増加した場合であっても、調整用トランジスタTr3の発熱が電流検出回路12に影響を及ぼすことを抑制することができる。また、この場合は、使用するパワートランジスタTr1のサイズに応じて調整用トランジスタTr3のサイズを変更すればよいので、半導体チップ(IC)を汎用化しやすい。
図7は、比較例を説明するための回路図であり、パワートランジスタTr21のメインエミッタMEに流れる電流ICEとセンスエミッタSEに流れる電流ICE2との関係を調べるための回路を示している。図7に示すように、パワートランジスタTr21のゲートには、制御信号生成回路91からゲート制御信号が供給される。パワートランジスタTr21のコレクタには電流源94から電流が供給される。センスエミッタSEにはシャント抵抗RS31が接続されている。シャント抵抗RS31の両端子間の電圧VRSは電圧計92を用いて測定する。この電圧VRSは、センスエミッタSEに流れる電流ICE2に対応している。メインエミッタMEに流れる電流ICEは、電流計93を用いて測定する。
図8は、図7に示すパワートランジスタTr21のメインエミッタMEに流れる電流ICEとシャント抵抗RS31の両端子間の電圧VRSとの関係を示すグラフである。図8に示すように、メインエミッタMEに流れる電流ICEとシャント抵抗間電圧VRSは比例している。しかし、メインエミッタMEに流れる電流ICEとシャント抵抗間電圧VRSとの比(センス比)は温度(接合部温度)に依存している。つまり、パワートランジスタTr21の接合部温度が上がるとパワートランジスタTr21のしきい値電圧が下がり、電流ICEに対するシャント抵抗間電圧VRSが変動する(センスエミッタSEの電圧がメインエミッタMEの電圧よりも高くなる)。このように、センストランジスタとシャント抵抗とを用いて構成した電流検出回路では、パワートランジスタTr21の接合部温度の変動によってシャント抵抗間電圧VRSが変動するため、検出精度が低下するという問題があった。
図9は、比較例にかかる半導体装置を説明するための回路図であり、上記問題を解決することができる半導体装置を示している。図9に示す半導体装置101は、パワートランジスタ回路111、電流検出回路112、およびシャント抵抗Rsを備える。
パワートランジスタ回路111は、パワートランジスタTr31とセンストランジスタTr32とを備える。センストランジスタTr32のゲートはパワートランジスタTr31のゲートに接続されており、センストランジスタTr32のコレクタはパワートランジスタTr31のコレクタに接続されている。換言すると、センストランジスタTr32はパワートランジスタTr31と並列に接続されている。
パワートランジスタTr31のエミッタEには負荷(不図示)が接続される。パワートランジスタTr31のエミッタEには、エミッタ電流ICEが流れる。また、パワートランジスタTr31のケルビンエミッタKEは電流検出回路112が備えるオペアンプAMP10の非反転入力端子に接続されている。センストランジスタTr32のエミッタSEは、オペアンプAMP10の反転入力端子に接続されている。シャント抵抗Rsは、一端がセンストランジスタTr32のエミッタSEに接続され、他端がオペアンプAMP10の出力端子に接続されている。
このように、図9に示す比較例にかかる半導体装置101では、センスエミッタSEの電圧がケルビンエミッタKEの電圧と異なるようになることを抑制するために、ケルビンエミッタKEとセンスエミッタSEとを仮想的に短絡するオペアンプAMP10を設けている。つまり、オペアンプAMP10を設けることで、ケルビンエミッタKEの電圧とセンスエミッタSEの電圧を略同一にすることができ、電流検出回路の検出精度を向上させることができる。
しかしながら、図9に示す比較例にかかる半導体装置101では、オペアンプAMP10の出力端子がシャント抵抗Rsを介してセンスエミッタSEと電気的に接続されており、センスエミッタSEに流れる電流をオペアンプAMP10を用いて吸収する構成となっている。このため、センスエミッタSEに流れる電流が大きくなるとオペアンプAMP10が発熱してしまい、オペアンプAMP10を含む電流検出回路112も発熱するという問題があった。
そこで、本実施の形態では、図1、図2に示すように、ノードN1と低電位側の電源Vssとの間に調整用トランジスタTr3を設けている。そして、調整用トランジスタTr3のゲートにオペアンプAMP1の出力を供給し、調整用トランジスタTr3に流れる電流を調整することで、ケルビンエミッタKEの電圧とセンスエミッタSEの電圧とが略同一となるようにしている。よって、センストランジスタTr2に流れる電流が大きくなった場合であっても、オペアンプAMP1が発熱することを抑制することができる。つまり、センストランジスタTr2に流れる電流が大きくなった場合、調整用トランジスタTr3に流れる電流が大きくなるが、オペアンプAMP1にはこの影響は及ばないので、オペアンプAMP1が発熱することを抑制することができる。
以上で説明した本実施の形態により、パワートランジスタに大電流が流れた場合であっても、電流検出回路の発熱を抑制することができる半導体装置を提供することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。図4は、実施の形態2にかかる半導体装置の一例を示す回路図である。図4に示す半導体装置2では、実施の形態1で説明した電流検出回路12を、駆動回路(IC)21に組み込んだ例を示している。
図4に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置2は、パワートランジスタ回路11、駆動回路21、シャント抵抗Rs、及び調整用トランジスタTr3を備える。なお、パワートランジスタ回路11、シャント抵抗Rs、調整用トランジスタTr3の構成および動作については実施の形態1で説明した場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
駆動回路21は、パワートランジスタ回路11を駆動する。駆動回路21は、オペアンプAMP1、AMP2、比較器CMP1、及びゲートドライバ22を備える。なお、オペアンプAMP1の構成および動作については、実施の形態で説明したオペアンプAMP1の構成および動作と同様であるので、重複した説明は省略する。
ゲートドライバ22は、制御回路23、及びトランジスタTr4〜Tr6を備える。制御回路23は、制御指令信号CTRを入力し、制御指令信号CTRに応じてトランジスタTr4、Tr5を制御する。また、制御回路23は、比較器CMP1の出力に応じてトランジスタTr6を制御する。トランジスタTr4はP型トランジスタで構成されている。トランジスタTr4のソースは高電位側の電源Vccに接続されており、ドレインは出力端子OUTHに接続されており、ゲートには制御回路23からの制御信号が供給される。出力端子OUTHは、抵抗R11を介してパワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2のゲートに接続されている。
トランジスタTr5はN型トランジスタで構成されている。トランジスタTr5のソースは接地電位に接続されており、ドレインは出力端子OUTLに接続されており、ゲートには制御回路23からの制御信号が供給される。出力端子OUTLは、抵抗R12を介してパワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2のゲートに接続されている。トランジスタTr6はN型トランジスタで構成されている。トランジスタTr6のソースは接地電位に接続されており、ドレインは出力端子SOFTに接続されており、ゲートには制御回路23からの制御信号が供給される。出力端子SOFTは、抵抗R13を介してパワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2のゲートに接続されている。
例えば、トランジスタTr4のゲートおよびトランジスタTr5のゲートには、同一レベルの信号が供給される。トランジスタTr4、Tr5のゲートにそれぞれロウレベルの信号が供給された場合、トランジスタTr4はオン状態、トランジスタTr5はオフ状態となる。このとき、出力端子OUTH、OUTLはハイレベルとなり、パワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2のゲートはハイレベルとなる。よって、パワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2がオン状態となり、パワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2に電流が流れる。
一方、トランジスタTr4、Tr5のゲートにそれぞれハイレベルの信号が供給された場合、トランジスタTr4はオフ状態、トランジスタTr5はオン状態となる。このとき、出力端子OUTH、OUTLはロウレベルとなり、パワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2のゲートはロウレベルとなる。よって、パワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2がオフ状態となり、パワートランジスタTr1およびセンストランジスタTr2には電流が流れない。
例えば、制御回路23からトランジスタTr4、Tr5のゲートにパルス状の制御信号を供給し、このパルスのデューティ比を調整することで、パワートランジスタTr1から負荷に供給される電流量を調整することができる。
アンプAMP2は、ノードN1の電圧を入力し、当該ノードN1の電圧を増幅して、フィードバック信号FBとして出力する。ここで、ノードN1の電圧はパワートランジスタTr1に流れる電流ICEに対応しており、ノードN1の電圧をモニタすることでパワートランジスタTr1に流れる電流ICEをモニタすることができる。
比較器CMP1の非反転入力端子には基準電圧Vrefが供給され、反転入力端子にはノードN1の電圧が供給される。比較器CMP1は、基準電圧VrefとノードN1の電圧とを比較し、比較結果をゲートドライバ22の制御回路23に出力する。制御回路23は、比較器CMP1の比較結果がパワートランジスタTr1に過電流が流れていることを示す場合、パワートランジスタTr1をオフ状態とする。
つまり、パワートランジスタTr1のエミッタEに流れる電流が大きくなるほどノードN1の電圧が下がるので、比較器CMP1は、ノードN1の電圧が基準電圧Vrefよりも低くなった場合、過電流を検知して、ハイレベルの検知信号を制御回路23に出力する。制御回路23は、比較器CMP1からハイレベルの検知信号が供給されると、トランジスタTr6にハイレベルの信号を出力する。これによりトランジスタTr6がオン状態となり、パワートランジスタTr1のゲートがロウレベルとなり、パワートランジスタTr1がオフ状態となる。
図7に示した比較例では、センスエミッタSEの電圧がケルビンエミッタKEの電圧と異なる値になるため、センスエミッタSEを流れる電流にバイアス依存が発生し、電流検出回路の検出精度が低下していた。このため、検出しきい値のばらつきの下限が正常な動作電流の範囲と重ならないように、検出しきい値を高めに設定する必要があった。しかし、IGBTなどのパワートランジスタでは短絡時に大きな電流が流れてしまうため、検出しきい値のばらつきの上限に余裕を持たせる必要がある。このため、大きなパワートランジスタを使用する必要があり、コストが増加していた。
一方、図4に示す本実施の形態にかかる半導体装置では、電流検出回路の検出精度を向上させることができるため(実施の形態1参照)、パワートランジスタの短絡耐性を下げることができ、従来よりも小さなパワートランジスタを使用することができる。例えば、パワートランジスタの電流密度を上げることができるので、従来よりも小さいパワートランジスタで必要な電流を得ることができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3について説明する。図5は、実施の形態3にかかる半導体装置の一例を示す回路図である。本実施の形態では、パワートランジスタ回路11(特に、パワートランジスタTr1)の接合部温度(ジャンクション温度)を推定する機能を備えた半導体装置について説明する。
図5に示すように、本実施の形態にかかる半導体装置3は、パワートランジスタ回路11、駆動回路31、シャント抵抗Rs、及び調整用トランジスタTr3を備える。なお、パワートランジスタ回路11、シャント抵抗Rs、調整用トランジスタTr3の構成および動作については実施の形態1で説明した場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
駆動回路31はスイッチ素子SW1を備える。スイッチ素子SW1は、調整用トランジスタTr3のゲートにオペアンプAMP1の出力が供給される場合と、調整用トランジスタTr3のゲートに調整用トランジスタTr3をオフ状態とする電圧Vss(つまり、調整用トランジスタTr3のソース電圧と同電圧)が供給される場合とを切り替え可能に構成されている。オペアンプAMP1の出力端子と接地電位との間には、抵抗R25および容量C1が直列に接続されている。
スイッチ素子SW1がオペアンプAMP1の出力端子と接続されている場合は、実施の形態1で説明したように、オペアンプAMP1は、ケルビンエミッタKEの電圧とセンスエミッタSEの電圧とが略同一となるように、調整用トランジスタTr3に流れる電流を調整する。一方、スイッチ素子SW1が低電位側の電源Vssと接続されている場合は、調整用トランジスタTr3は強制的にオフ状態となる。この場合、オペアンプAMP1はケルビンエミッタKEの電圧とセンスエミッタSEの電圧とが略同一となるようなフィードバック制御を行わない。よって、センスエミッタSEの電圧は、パワートランジスタ回路11の接合部温度に依存した電圧となる。したがって、この場合のセンスエミッタSEの電圧を、パワートランジスタTr1の温度情報として用いることができる。
例えば、VCEがVGEより十分高く、VGEがVTHより高い条件で、調整用トランジスタTr3をオフ状態にすると、センスエミッタSEの電圧VSEはVGE−VTHとなる。VCEがVGEより低いオン状態でのセンスエミッタSEの電圧VSEは、ISE=f(V−VSE−VTH(T))と、VSE=R・ISEの2式から成る連立方程式で得られるVSEの値になる。ここで、VCEはパワートランジスタTr1のコレクタ・エミッタ間電圧、VGEはパワートランジスタTr1のゲート・エミッタ間電圧、VTHはパワートランジスタTr1のしきい値電圧で温度(T)の関数、ISEはセンスエミッタに流れる電流、f(V)は電圧Vをパラメータとする関数、Rはシャント抵抗の抵抗値である。しきい値電圧VTHはパワートランジスタTr1の接合部温度Tに依存する(接合部温度Tが上がるとしきい値電圧VTHは下がる)。よって、この時のセンスエミッタSEの電圧とゲート電圧VGとを比較してしきい値電圧VTHを推定し、このしきい値電圧VTHの推定値から接合部温度Tを推定することができる。
例えば、オペアンプAMP3(第2の演算増幅器)を設け、オペアンプAMP3の一方の入力にセンストランジスタTr2のゲート電圧VG(パワートランジスタTr1のゲート電圧と同電圧)を供給し、他方の入力にセンストランジスタTr2のエミッタ電圧SEを供給するように構成する。具体的には、オペアンプAMP3の反転入力端子に抵抗R21を介してセンスエミッタSEを接続し、オペアンプAMP3の非反転入力端子に抵抗R22を介してセンストランジスタTr2のゲートを接続し、オペアンプAMP3の非反転入力端子と接地電位との間に抵抗R23を設ける。更に、オペアンプAMP3の出力端子と反転入力端子とを抵抗R24を用いて接続する。このような構成とすることで、オペアンプAMP3は、センストランジスタTr2のゲート電圧VGと、センストランジスタTrのエミッタ電圧SEとの差分に応じた電圧を、パワートランジスタTr1の温度情報として出力することができる。
また、センスエミッタSEと接地電位との間に抵抗RSEを設けた場合は(抵抗RSEは省略することもできる)、パワートランジスタTr1の接合部温度Tに依存した測定結果が得られる。図8はセンスエミッタSEと接地電位との間に抵抗RSEを設け、VCEがVGEより低い状態かつ、調整用トランジスタTr3をオフにした状態で、エミッタに流れる電流とセンスエミッタに流れる電流の関係の温度依存を実測した例である。この場合は、接合部温度Tに依存した測定結果(つまり、調整用トランジスタTr3をオフ状態にした場合のセンスエミッタSEの電流値)と、接合部温度Tに依存しない測定結果(つまり、調整用トランジスタTr3のゲートにオペアンプAMP1の出力端子を接続した状態におけるセンスエミッタの電流値)とを比較することで、接合部温度Tを推定することができる。
ここで、センスエミッタSEに流れる電流は、ノードN1の電圧と対応している。よって、調整用トランジスタTr3のゲートにオペアンプAMP1の出力端子を接続した状態におけるノードN1の電圧と、調整用トランジスタTr3をオフ状態にした場合のノードN1の電圧とを用いて、パワートランジスタTr1の温度を推定することができる。
例えば、オペアンプAMP4を設け、オペアンプAMP4の反転入力端子とノードN1とを抵抗R26を介して接続し、非反転入力端子を接地電位に接続する。また、オペアンプAMP4の出力端子と反転入力端子とを抵抗R27を用いて接続する。このような構成とすることで、オペアンプAMP4は、ノードN1の電圧に対応した電圧を出力する。
調整用トランジスタTr3のゲートがオペアンプAMP1の出力端子と接続されている場合は、オペアンプAMP1はセンスエミッタSEの電圧がケルビンエミッタKEの電圧と等しくなるようにフィードバック制御する。よって、この場合、オペアンプAMP4は、パワートランジスタTr1の接合部温度Tに依存しない電圧を出力する。一方、調整用トランジスタTr3のゲートに電圧Vssが供給されている場合、調整用トランジスタTr3はオフ状態となるので、オペアンプAMP4は、パワートランジスタTr1の接合部温度Tに依存する電圧を出力する。この場合、センスエミッタSEの電圧は、VCEがVGEより十分高く、VGEがVTHより高い条件では、ゲート・エミッタ間電圧VGEからパワートランジスタTr1のしきい値電圧VTHだけ下がった電圧、VCEがVGEより低い条件ではより複雑な温度の関数となる。よって、オペアンプAMP4の出力電圧も、しきい値電圧VTHだけ下がった電圧に対応する値となる。
図6は、本実施の形態にかかる半導体装置3の動作状態を説明するための図である。図6に示すように、調整用トランジスタTr3のゲートがオペアンプAMP1の出力端子と接続されている場合は、温度依存のない電流測定(センスエミッタ電流の測定)をすることができるので、この電流情報は、パワートランジスタTr1のエミッタ電流ICEの測定結果として使用することができる。
一方、調整用トランジスタTr3のゲートに電圧Vssが供給されている場合は、調整用トランジスタTr3がオフ状態となるので、温度依存のある電流測定(センスエミッタ電流の測定)となる。この場合は、演算回路において、温度依存のない電流測定結果と温度依存のある電流測定結果とを用いて演算(除算)することで、接合部の温度情報を得ることができる。
また、図5に示すように、駆動回路31は、信号変換回路32_1、32_2、アイソレータ33_1〜33_3、温度異常検知回路34、電流異常検知回路35、ゲートドライバ36を備える。
温度異常検知回路34には、オペアンプAMP3の出力電圧が供給される。ここで、オペアンプAMP3の出力電圧は、センストランジスタTr2のゲート電圧VGと、センストランジスタTrのエミッタ電圧SEとの差分に応じた電圧であり、この電圧はパワートランジスタTr1の温度情報に対応している。温度異常検知回路34は、オペアンプAMP3の出力電圧が異常を示す場合(例えば、オペアンプAMP3の出力電圧が所定の値よりも大きい場合)、パワートランジスタTr1の温度異常を検知し、ゲートドライバ36に温度異常を通知する。ゲートドライバ36は、温度異常検知回路34から温度異常を通知されると、パワートランジスタTr1のゲートをロウレベルにして、パワートランジスタTr1をオフ状態にする。
オペアンプAMP3の出力電圧(温度情報)は、信号変換回路32_1およびアイソレータ33_1を介してMCU(Micro Control Unit)に供給される。ここで、駆動回路31とMCUとが異なる電源ドメイン(GNDなどの基準電位が異なる電源系)で動作している場合は、両者の信号のやりとりには、アイソレータ33_1を介して行われることが望ましい。ここで、アイソレータはデジタル信号の伝送に用いられるため、アナログ信号として検出した電圧値は、信号変換回路32_1でデジタル信号に変換した後に、アイソレータ33_1を介してMCUに出力されるようにする。デジタル信号への変換には、例えば、ΔΣモジュレータ、パルス幅変調(PWM)回路、A/Dコンバータ等を用いることができる。アイソレータ33_1は、フォトカプラなどによる光結合、コイルや磁気抵抗素子などによる磁気結合、平行平板コンデンサなどによる静電結合などを用いて、電気的に絶縁した状態で信号をやりとりする。
また、電流異常検知回路35にはオペアンプAMP4の出力電圧が供給される。ここで、オペアンプAMP4の出力電圧はノードN1の電圧に対応しており、このノードN1の電圧はパワートランジスタTr1に流れる電流情報に対応している。電流異常検知回路35は、オペアンプAMP4の出力電圧が異常を示す場合(例えば、オペアンプAMP4の出力電圧が所定の値よりも小さい場合)、パワートランジスタTr1に過電流が流れたことを検知し、ゲートドライバ36に電流異常を通知する。ゲートドライバ36は、電流異常検知回路35から電流異常を通知された場合、パワートランジスタTr1のゲートをロウレベルにして、パワートランジスタTr1をオフ状態にする。
また、電流異常検知回路35は、温度異常検知回路としても動作することができる。つまり、電流異常検知回路35は、調整用トランジスタTr3のゲートにオペアンプAMP1の出力端子を接続した状態におけるオペアンプAMP4の出力電圧と、調整用トランジスタTr3をオフ状態にした場合のオペアンプAMP4の出力電圧とを用いて、パワートランジスタTr1の温度を推定する。そして、温度推定値が所定の値よりも大きい場合、パワートランジスタTr1の温度が異常であること検知し、ゲートドライバ36に温度異常を通知する。
オペアンプAMP4の出力電圧(電流情報)は、信号変換回路32_2およびアイソレータ33_2を介してMCU(Micro Control Unit)に供給される。また、MCUからの信号は、アイソレータ32_3を介して、ゲートドライバ36に供給される。なお、信号変換回路32_2の構成は信号変換回路32_1と同様であり、アイソレータ32_2、32_3の構成は、アイソレータ32_1と同様である。
以上で説明したように、本実施の形態にかかる半導体装置3では、調整用トランジスタTr3のゲートにオペアンプAMP1の出力が供給される場合と、調整用トランジスタTr3のゲートに調整用トランジスタTr3をオフ状態とする電圧Vssが供給される場合とを切り替えることで、パワートランジスタTr1の接合部温度を推定することができる。よって、別途、温度検知用のダイオードをパワートランジスタ回路11に設ける必要がない。
また、温度検知用のダイオードは、パワートランジスタ回路11の拡散層とは別のポリシリコン層で作られることが多いので、特性ばらつきが大きかったり、測定した温度が拡散層の温度と異なる場合があった。これに対して、本実施の形態にかかる半導体装置3では、パワートランジスタTr1自身の温度特性を利用して、接合部温度を推定しているので、精度よくパワートランジスタTr1の温度を測定することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1、1’、2、3 半導体装置
11 パワートランジスタ回路
12、12’ 電流検出回路
15 負電圧生成回路
21 駆動回路
22 ゲートドライバ
23 制御回路
31 駆動回路
32_1、32_2 信号変換回路
33_1〜33_3 アイソレータ
34 温度異常検知回路
35 電流異常検知回路
36 ゲートドライバ

Claims (10)

  1. パワートランジスタと、
    ゲートが前記パワートランジスタのゲートに接続され、コレクタ又はドレインが前記パワートランジスタのコレクタ又はドレインに接続されたセンストランジスタと、
    第1の入力端子が前記センストランジスタのエミッタ又はソースに接続され、第2の入力端子が前記パワートランジスタのエミッタ又はソースに接続された第1の演算増幅器と、
    一端が前記センストランジスタのエミッタ又はソースに接続され、他端が第1のノードに接続された抵抗素子と、
    前記第1のノードと低電位側の電源との間に設けられ、ベース又はゲートに前記第1の演算増幅器の出力が供給される調整用トランジスタと、
    前記調整用トランジスタのゲートに前記第1の演算増幅器の出力を供給する場合と、前記調整用トランジスタのゲートに当該調整用トランジスタをオフ状態とする電圧を供給する場合とを切り替え可能なスイッチ素子と、を備え、
    前記調整用トランジスタのゲートに前記第1の演算増幅器の出力が供給されている場合、前記第1の演算増幅器は、前記パワートランジスタのエミッタ又はソースの電圧と前記センストランジスタのエミッタ又はソースの電圧とが略同一となるように、前記調整用トランジスタに流れる電流を調整し、
    前記調整用トランジスタのゲートに当該調整用トランジスタをオフ状態とする電圧が供給されている場合、前記センストランジスタのエミッタ又はソースの電圧を、前記パワートランジスタの温度情報として用いる、
    半導体装置。
  2. 前記第1の演算増幅器の前記第1の入力端子は非反転入力端子であり、前記第1の演算増幅器の前記第2の入力端子は反転入力端子であり、
    前記調整用トランジスタのコレクタ又はドレインは前記第1のノードに接続され、前記調整用トランジスタのエミッタ又はソースは前記低電位側の電源に接続されている、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のノードの電圧をモニタすることで前記パワートランジスタに流れる電流をモニタする、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記調整用トランジスタは、前記第1の演算増幅器を含む半導体チップとは別の半導体チップに設けられている、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記第1の演算増幅器の低電位側の電源電圧および前記調整用トランジスタと接続されている低電位側の電源電圧は、前記パワートランジスタのエミッタ又はソースの電圧よりも低い、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記第1の演算増幅器の前記反転入力端子は接地電位に接続されており、前記調整用トランジスタのエミッタ又はソースは負電位に接続されている、請求項2に記載の半導体装置。
  7. 前記パワートランジスタを駆動するゲートドライバと、
    前記第1のノードの電圧と所定の基準電圧とを比較し、比較結果を前記ゲートドライバに出力する比較器と、を備え、
    前記ゲートドライバは、前記比較器の比較結果が前記パワートランジスタに過電流が流れていることを示す場合、前記パワートランジスタをオフ状態とする、
    請求項1に記載の半導体装置。
  8. 一方の入力に前記センストランジスタのゲート電圧が供給され、他方の入力に前記センストランジスタのエミッタ又はソースの電圧が供給された第2の演算増幅器を更に備え、
    前記第2の演算増幅器は、前記センストランジスタのゲート電圧と、前記センストランジスタのエミッタ又はソースの電圧との差分に応じた電圧を、前記パワートランジスタの温度情報として出力する、
    請求項に記載の半導体装置。
  9. 前記パワートランジスタの温度情報を用いて前記パワートランジスタの温度異常を検知する温度異常検知回路と、
    前記パワートランジスタを駆動するゲートドライバと、を備え、
    前記温度異常検知回路が前記パワートランジスタの温度異常を検知した場合、前記ゲートドライバは前記パワートランジスタをオフ状態とする、
    請求項に記載の半導体装置。
  10. パワートランジスタと、
    ゲートが前記パワートランジスタのゲートに接続され、コレクタ又はドレインが前記パワートランジスタのコレクタ又はドレインに接続されたセンストランジスタと、
    第1の入力端子が前記センストランジスタのエミッタ又はソースに接続され、第2の入力端子が前記パワートランジスタのエミッタ又はソースに接続された第1の演算増幅器と、
    一端が前記センストランジスタのエミッタ又はソースに接続され、他端が第1のノードに接続された抵抗素子と、
    前記第1のノードと低電位側の電源との間に設けられ、ベース又はゲートに前記第1の演算増幅器の出力が供給される調整用トランジスタと、
    前記調整用トランジスタのゲートに前記第1の演算増幅器の出力を供給する場合と、前記調整用トランジスタのゲートに当該調整用トランジスタをオフ状態とする電圧を供給する場合とを切り替え可能なスイッチ素子と、を備え、
    前記調整用トランジスタのゲートに前記第1の演算増幅器の出力が供給されている場合、前記第1の演算増幅器は、前記パワートランジスタのエミッタ又はソースの電圧と前記センストランジスタのエミッタ又はソースの電圧とが略同一となるように、前記調整用トランジスタに流れる電流を調整し、
    前記調整用トランジスタのゲートに前記第1の演算増幅器の出力が供給されている状態で測定された前記第1のノードの電圧と、前記調整用トランジスタがオフ状態の時に測定された前記第1のノードの電圧とを用いて、前記パワートランジスタの温度を推定する、
    導体装置。
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