JP6395254B2 - 車両用リフト装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用リフト装置に関する。
従来、車両用リフト装置として、特許文献1に記載の如く、対象車両の整備作業場の左右に設置される左右一対の昇降架台と、各昇降架台が備える昇降台の前後2位置のそれぞれに支持され、当該昇降台とともに上昇可能にされる前後一対のスライドアームとを有してなるものがある。
特許文献1に記載の車両用リフト装置で採用している各スライドアームは、各昇降架台の昇降台に設けられた支軸に枢支される四角断面状の基部アームと、基部アームの四角断面内に伸縮可能に挿入される四角断面状の中間部アームと、中間部アームの四角断面内に伸縮可能に挿入される四角断面状の先端部アームとを有し、先端部アームに受金を備える。
各スライドアームは、基部アームを昇降台の支軸まわりで旋回させるとともに、基部アームと中間部アームと先端部アームの各アームを直線的にスライドさせて伸縮し、先端部アームが備える受金を車両の下部に定めたリフトポイントに位置付け可能にしている。この状態で、各昇降台ととともにそれらのスライドアームを上昇させることにより、車両をリフトアップ可能にするものである。
特開2002-128482号公報
特許文献1に記載の車両用リフト装置において、各スライドアームの先端部アームに備えた受金を車両の下部に設けたリフトポイントに合せる作業は、リフトポイントをさがすために、暗い車両の下部を覗きこむ必要があって合せずらく、同時に頭を低くするきつい作業姿勢を伴う。
また、車両の側部にサイドスカート等のエアロパーツを備えた最近の車両では、このエアロパーツが車両の下部のリフトポイントを一層さがしずらくし、当該リフトポイントへの受金の合せ作業性を一層困難にしている。
本発明の課題は、車両用リフト装置の左右一対の昇降架台が備える各昇降台に支持した各アームの先端部に車両受具を備えるとき、この車両受具により車両を簡易にリフトアップすることにある。
請求項1に係る発明は、対象車両の整備作業場の左右に設置される左右一対の昇降架台と、各昇降架台が備える昇降台の前後2位置のそれぞれに支持され、当該昇降台とともに上昇可能にされる前後一対のアームとを有してなる車両用リフト装置において、各アームの先端部に、車両のタイヤの下部の前後2位置に接する車両受具を備え、各車両受具は、車両の長手方向と車幅方向に移動可能にされ、車両の各タイヤの下部の前後2面のそれぞれに下方から接する前後のレバーを有するものとされる車両用リフト装置であって、各車両受具の前後のレバーは、整備作業場の整備作業位置に停車した車両の各タイヤの側方の待機位置に位置付けられ、当該待機位置から車幅方向に移動されて各タイヤの下部の前後2面に下方から離隔する受具挿入位置に位置付けられた状態で、各アームの上昇によって各タイヤの下部の前後2面に平行にセットされてその前後2面のそれぞれに下方から接するように構成され、各タイヤを前後から挟んで車両をリフトアップ可能にするようにしたものである。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において更に、前記各アームがスイングアームからなり、各スイングアームが、複数のリンクを連結したリンク連結体からなり、リンク連結体を構成する基部リンクは昇降架台の昇降台に固定され、リンク連結体を構成する先端部リンクは車両受具を備え、前記リンク連結体が、基部リンク、先端部リンク、中間部リンク、第1リンク、第2リンク、第1サブリンク、第2サブリンクの7リンクからなり、基部リンクと先端部リンクと中間部リンクの各リンクの長さを同じにし、第1リンクと第1サブリンクの各リンクの長さを同じにし、第2リンクと第2サブリンクの各リンクの長さを同じにしてなり、基部リンクと第1リンクと中間部リンクと第1サブリンクが第1の平行四辺形リンク機構を形成するように連結されるとともに、中間部リンクと第2リンクと先端部リンクと第2サブリンクが第2の平行四辺形リンク機構を形成するように連結されてなるようにしたものである。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において更に、前記リンク連結体が、第1の平行四辺形リンク機構の自由な変位をロックし、かつ第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位をロックするアームロック手段を有してなるようにしたものである。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において更に、前記アームロック手段が、第2サブリンクに進退可能に設けた第1停留子と、第1サブリンクに固定的に設けた第1係合子とを噛合い可能にするとともに、第2サブリンクに進退可能に設けた第2停留子と、中間部リンクに固定的に設けた第2係合子とを噛合い可能にし、第2サブリンクに設けたロック操作部によって、第1停留子を第1係合子に噛合いさせるとともに、第2停留子を第2係合子に噛合いさせ、第1の平行四辺形リンク機構の自由な変位と第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位を同時にロック可能にしてなるようにしたものである。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において更に、前記各アームがスライドアームからなり、各スライドアームが、昇降架台の昇降台に固定される基部スライドガイドと、基部スライドガイドによって車両の長手方向に沿うX軸方向に移動可能に支持される中間部スライド体と、中間部スライド体によって車両の車幅方向に沿うY軸方向に移動可能に支持される先端部スライド体とからなり、先端部スライド体に車両受具を備えるようにしたものである。
(請求項1)
(a)左右の各昇降架台が備える昇降台に支持されている各アームの先端部に備えられている各車両受具が、車両の長手方向と車幅方向に移動可能にされ、車両の各タイヤの下部の前後2面のそれぞれに下方から接する前後のレバーを有するものとされる。更に、各車両受具の前後のレバーは、整備作業場の整備作業位置に停車した車両の各タイヤの側方の待機位置に位置付けられ、当該待機位置から車幅方向に移動されて各タイヤの下部の前後2面に下方から離隔する受具挿入位置に位置付けられた状態で、各アームの上昇によって各タイヤを前後から挟んで車両をリフトアップ可能にする。
従って、各アームの先端部に備えた各車両受具を、整備作業場の整備作業位置に停車した車両の各タイヤの側方の待機位置に単に位置付けることで、リフトアップ開始作業にスムースに入ることができる。
また、各車両受具の前後のレバーは、整備作業位置に停車している車両の各タイヤに対し、その側方から当該タイヤの下部の前後2面に下方から離隔する位置に挿入することでスムースにセットされる。各車両受具の前後のレバーを簡易にリフトアップ開始作業位置に位置付けて当該車両をリフトアップ開始できる。
作業者は、車両の下部のリフトポイントをさがすために、暗い車両の下部を覗き込んだり、頭を低くするきつい作業姿勢をとる必要がなく、各車両受具を車両の側方から簡易に各タイヤの下部の前後2位置に合せ、車両を簡易にリフトアップできる。
(b)各アームを支持する昇降架台が整備作業場に固定的に設置されることで、各アームの先端部に備えた各車両受具の各タイヤに接する部分を安定的に水平姿勢に設定できる。従って、整備作業場の床面に水勾配があっても、各車両受具は水勾配に沿って前傾するおそれがなく、各タイヤを前後から安定的に挟んで車両の全体を安定的にリフトアップできる。
(c)各アームの先端部に備えた各車両受具は、正しく車幅方向に変位されることで、当該車両受具を構成する前後のレバーを各タイヤの前後2面に正しく平行にセットされてその前後2面に接するものとすることができ、各タイヤを車両受具の前後のレバーによって安定的に挟み込み、車両の全体を安定的にリフトアップできる。
これに対し、各車両受具の前後のレバーが各タイヤの前後2面に斜交する位置にセットされたときには、各タイヤの幅方向のエッジ部だけが各レバーに接するものになり、各タイヤと各レバーとの接触長が小さいことから前後のレバーによる各タイヤの挟み込みが不安定になったり、転舵角度がロックされていないタイヤが前後のレバーに対して転舵方向に回転してしまい、各タイヤがリフトアップ中に前後のレバーに対する落ち込みを生ずるおそれがある。
(d)各車両受具は前後のレバーの取付間隔を変更可能にすることで、各種サイズのタイヤに適用できる。
(請求項
(e)スイングアームを構成するリンク連結体が第1の平行四辺形リンク機構と第2の平行四辺形リンク機構とを有して構成され、第1の平行四辺形リンク機構の中間部リンクと第2の平行四辺形リンク機構の中間部リンクとを共通化し、第1の平行四辺形リンク機構の基部リンクを昇降架台の昇降台に固定し、第2の平行四辺形リンクの先端部リンクに車両受具を備える。これにより、スイングアームがいか様にスイングしても、車両受具を備える先端部リンクは昇降架台の昇降台に固定した基部リンクに対して平行移動する。従って、先端部リンクに備えた車両受具の向きが、整備作業場の整備作業位置に停車した車両の長手方向(車両の前後方向)に対して、予め平行配置又は直交配置されているならば、車両受具は、スイングアームがいか様にスイングしても、平行移動するものになる。例えば先端部リンクを把持する作業者の手動操作力でスイングアームをスイングさせるとき、車両受具は車両の長手方向に沿う適宜位置に容易に位置付けられ、かつ車両の車幅方向に沿う適宜位置に容易に位置付けられる。
(請求項
(f)スイングアームを構成するリンク連結体が、第1の平行四辺形リンク機構の自由な変位をロックし、かつ第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位をロックするアームロック手段を有する。これにより、スイングアームの先端部リンクが備える車両受具をタイヤの下部の前後2位置の下方の受具挿入位置に位置付けたとき、アームロック手段が第1の平行四辺形リンク機構及び第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位をロックし、結果として、スイングアームの自由なスイングを簡易かつ確実にロックでき、車両受具をタイヤの下部の前後2位置に対して簡易に固定化できる。
(請求項
(g)アームロック手段が、第2サブリンクに進退可能に設けた第1停留子と、第1サブリンクに固定的に設けた第1係合子とを噛合い可能にするとともに、第2サブリンクに進退可能に設けた第2停留子と、中間部リンクに固定的に設けた第2係合子とを噛合い可能にし、第2サブリンクに設けたロック操作部によって、第1停留子を第1係合子に噛合いさせるとともに、第2停留子を第2係合子に噛合いさせ、第1の平行四辺形リンク機構の自由な変位と第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位を同時にロック可能にする。これにより、コンパクトな構造により、スイングアームがいかなるスイング位置にあっても、第1の平行四辺形リンク機構及び第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位を簡易にして同時にロックできる。また、単一のロック操作部によってカム面を回転させる等の単純操作によって、第1の平行四辺形リンク機構及び第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位を簡易にして同時にロックできる。
(請求項
(h)スライドアームが、昇降架台の昇降台に固定される基部スライドガイドと、基部スライドガイドによって車両の長手方向に沿うX軸方向に移動可能に支持される中間部スライド体と、中間部スライド体によって車両の車幅方向に沿うY軸方向に移動可能に支持される先端部スライド体とからなり、先端部スライド体に車両受具を備えるものとした。従って、車両受具は、中間部スライド体の移動によって、車両の長手方向に移動されて当該車両のホイールベースに応じて定まる各タイヤの側方に位置付けられる。次に、車両受具は、先端部スライド体の移動によって、車両の車幅方向に変位されることで、各タイヤの下部の前後2位置の下方に速やかに位置付けられる。その後、各スライドアームを同期して上昇させると、各車両受具は各タイヤの下部の前後2位置に接し、各タイヤを前後から挟んで車両の全体をリフトアップ可能にする。
図1は実施例1の車両用リフト装置を示す模式図である。 図2は車両用リフト装置のリフトアップ開始段階を示す模式図である。 図3は車両用リフト装置のリフトアップ完了段階を示す模式図である。 図4はスイングアームを示す平面図である。 図5はスイングアームを示す側面図である。 図6はスイングアームの第1と第2の平行四辺形リンク機構を示す平面図である。 図7はアームロック手段を示す平面図である。 図8はアームロック手段を示す断面図である。 図9は実施例2の車両用リフト装置の待機状態を示す斜視図である。 図10は車両用リフト装置の車両の長手方向に沿う移動状態を示す斜視図である。 図11は車両用リフト装置の車両の車幅方向に沿う移動状態を示す斜視図である。 図12は車両用リフト装置のリフトアップ動作状態を示す斜視図である。
(実施例1)(図1〜図8)
図1〜図3に示した車両用リフト装置100は、整備対象車両1が導入されて停車される整備作業位置を備えた整備作業場Aの左右に設置される左右一対の昇降架台10、10を有する。各昇降架台10は、整備作業場Aの床面に植設されたアンカーボルト等で該床面上に固定的に立設され、不図示の駆動手段(油圧シリンダ、電動モータ等)を備えて昇降される昇降台11を備える。尚、整備作業場Aの整備作業位置に導入されて停車された車両1の前後方向に直交する車幅方向に沿う方向を左右方向とする。
車両用リフト装置100は、各昇降架台10が備える昇降台11の前後2位置のそれぞれに支持される前後一対のスイングアーム20、50を有する。各スイングアーム20、50は、昇降台11が昇降されるときに、昇降台11とともに昇降可能にされる。尚、整備作業場Aの整備作業位置に導入されて停車された車両1の前後方向に沿う車両長手方向に沿う方向を前後方向とする。
各スイングアーム20(50)は、複数のリンクを連結したリンク連結体20A(50A)からなり、リンク連結体20A(50A)を構成する基部リンク21(51)は昇降架台10の昇降台11に固定され、リンク連結体20A(50A)を構成する先端部リンク22(52)は車両受具30(60)を備える。
リンク連結体20A(50A)の先端部リンク22(52)が備える車両受具30(60)は、図4に示す如く、先端部リンク22(52)に固定される取付ブラケット31(61)と、取付ブラケット31に設けた取付孔に挿着されて固定される前後のレバー31F、31R(61F、61R)とからなる。前後のレバー31F、31R(61F、61R)は、円形断面の真直棒状体からなり、車両1の前タイヤ2F(後タイヤ2R)の下部(下側半部)の前後2位置のそれぞれに下方から接する。取付ブラケット31(61)は、車両1のタイヤ径に応じてレバー31F、31R(61F、61R)の挿着位置を選択し得るようにするため、前レバー31F(前レバー61F)のための2個以上の取付孔32F(62F)を備えるとともに、後レバー31R(後レバー61R)のための2個以上の取付孔32R(62R)を備える。
リンク連結体20A(50A)は、図1、図4〜図6に示す如く、基部リンク21(51)、先端部リンク22(52)、中間部リンク23(53)、第1リンク24(54)、第2リンク25(55)、第1サブリンク24S(54S)、第2サブリンク25S(55S)の7リンクからなる。基部リンク21(51)と先端部リンク22(52)と中間部リンク23(53)の各リンクの長さを同じにし、第1リンク24(54)と第1サブリンク24S(54S)の各リンクの長さを同じにし、第2リンク25(55)と第2サブリンク25S(55S)の各リンクの長さを同じにしている。但し、前側のスイングアーム20と後側のスイングアーム50の昇降時の振動等を防止するため、スイングアーム20の第1リンク24、第1サブリンク24Sの長さとスイングアーム50の第1リンク54、第1サブリンク54Sの長さとは異なるものにし、スイングアーム20の第2リンク25、第2サブリンク25Sの長さとスイングアーム50の第2リンク55、第2サブリンク55Sの長さとは異なるものにしている。
そして、リンク連結体20A(50Aも実質的に同じ)は、図6に示す如く、基部リンク21と第1リンク24と中間部リンク23と第1サブリンク24Sが第1の平行四辺形リンク機構L1を形成するように連結軸P1〜P4により連結されるとともに、中間部リンク23と第2リンク25と先端部リンク22と第2サブリンク25Sが第2の平行四辺形リンク機構L2を形成するように連結軸P2、P5、P6、P3により連結される。このとき、先端部リンク22に備えた車両受具30の向きは整備作業場Aの整備作業位置に停車した車両1の長手方向(車両の前後方向)に対して予め平行配置又は直交配置されてなるものとする。
尚、リンク連結体20A(50Aも実質的に同じ)は、各リンク21〜25、24S、25Sを平板材又はパイプ材により形成でき、本実施例では、第1リンク24、第2リンク25、第1サブリンク24S、第2サブリンク25Sを丸パイプ材により形成している。
即ち、スイングアーム20を構成するリンク連結体20A(スイングアーム50を構成するリンク連結体50Aも実質的に同じ)が第1の平行四辺形リンク機構L1と第2の平行四辺形リンク機構L2とを有して構成され、第1の平行四辺形リンク機構L1の中間部リンク23と第2の平行四辺形リンク機構L2の中間部リンク23とを共通化し、第1の平行四辺形リンク機構L1の基部リンク21を昇降架台10の昇降台11に固定し、第2の平行四辺形リンク機構L2の先端部リンク22に車両受具30を備える。これにより、スイングアーム20がいか様にスイングしても、車両受具30を備える先端部リンク22は昇降架台10の昇降台11に固定した基部リンク21に対して常に平行移動する。従って、先端部リンク22に備えた車両受具30の向きが整備作業場Aの整備作業位置に停車した車両の長手方向(車両の前後方向)に対して予め平行配置又は直交配置されているならば、車両受具30は、スイングアーム20がいか様にスイングしても、平行移動するものになる。
従って、スイングアーム20(50)の先端部リンク22を把持する作業者の手動操作力でスイングアーム20をスイングさせるとき、車両受具30は車両の長手方向に沿う適宜位置に容易に位置付けられ、かつ車両の車幅方向に沿う適宜位置に容易に位置付けられる。結果として、スイングアーム20の車両受具30の前後のレバー31F、31Rを図1に示した待機位置から図2に示したリフトアップ開始段階となる、車両1の下部に定めたリフト予定部(本実施例では車両1のタイヤ2Fの下部の前後2位置)に対し、下方にわずかに離隔する受具挿入位置に確実かつ容易に位置付けできる(図2)。その後、左右の昇降架台10が備える昇降台11とともに全4個の各スイングアーム20、50を同期して上昇させることで、各スイングアーム20(50)が備える各車両受具30(60)の前後のレバー31F、31R(61F、61R)が各タイヤ2F(2R)の下部に定めたリフト予定部となる前後2位置に当接せしめられ、それらのレバー31F、31R(61F、61R)が各タイヤ2F(2R)を前後から挟むリフトアップ開始段階に位置付けられるものになる。
車両用リフト装置100は、左右の昇降架台10が備える各昇降台11に支持させた前後のスイングアーム20、50の車両受具30、60を上述のリフトアップ開始段階(図2)に位置付けた後、各昇降架台10の昇降台11を上昇させることにより、それらの昇降台11とともに上昇するスイングアーム20、50が車両受具30、60を介して車両1をリフトアップしてリフトアップ完了段階(図3)に至るものになる。
従って、車両用リフト装置100によれば以下の作用効果を奏する。
(a)左右の各昇降架台10が備える昇降台11に支持されている各アーム20(50)の先端部に備えられている各車両受具30(60)が、車両の長手方向と車幅方向に移動可能にされ、車両の各タイヤ2F(2R)の下部の前後2面のそれぞれに下方から接する前後のレバー31F、31R(61F、61R)を有するものとされる。更に、各車両受具30(60)の前後のレバー31F、31R(61F、61R)は、整備作業場Aの整備作業位置に停車した車両の各タイヤ2F(2R)の側方の待機位置に位置付けられ、当該待機位置から車幅方向に移動されて各タイヤ2F(2R)の下部の前後2面に下方から離隔する受具挿入位置に位置付けられた状態で、各アーム20(50)の上昇によって各タイヤ2F(2R)を前後から挟んで車両をリフトアップ可能にする。
従って、各アーム20(50)の先端部に備えた各車両受具30(60)を、整備作業場Aの整備作業位置に停車した車両の各タイヤ2F(2R)の側方の待機位置に単に位置付けることで、リフトアップ開始作業にスムースに入ることができる。
また、各車両受具30(60)の前後のレバー31F、31R(61F、61R)は、整備作業位置に停車している車両の各タイヤ2F(2R)に対し、その側方から当該タイヤ2F(2R)の下部の前後2面に下方から離隔する位置に挿入することでスムースにセットされる。各車両受具30(60)の前後のレバー31F、31R(61F、61R)を簡易にリフトアップ開始作業位置に位置付けて当該車両をリフトアップ開始できる。
作業者は、車両1の下部のリフトポイントをさがすために、暗い車両1の下部を覗き込んだり、頭を低くするきつい作業姿勢をとる必要がなく、各車両受具30(60)を車両1の側方から簡易に各タイヤ2F(2R)の下部の前後2位置に合せ、車両1を簡易にリフトアップできる。
(b)各スイングアーム20(50)を支持する昇降架台10が整備作業場Aに固定的に設置されることで、各スイングアーム20(50)の先端部リンク22(52)に備えた各車両受具30(60)の各タイヤ2F(2R)に接する部分を安定的に水平姿勢に設定できる。従って、整備作業場Aの床面に水勾配があっても、各車両受具30(60)は水勾配に沿って前傾するおそれがなく、各タイヤ2F(2R)を前後から安定的に挟んで車両1の全体を安定的にリフトアップできる。
(c)各スイングアーム20(50)の先端部リンク22(52)に備えた各車両受具30(60)は、正しく車幅方向に変位されることで、当該車両受具30(60)を構成する前後のレバー31F、31R(61F、61R)を各タイヤ2F(2R)の前後2面に正しく平行にセットされてその前後2面に接するものとすることができ、各タイヤ2F(2R)を車両受具30(60)の前後のレバー31F、31R(61F、61R)によって安定的に挟み込み、車両1の全体を安定的にリフトアップできる。
これに対し、各車両受具30(60)の前後のレバー31F、31R(61F、61R)が各タイヤ2F(2R)の前後2面に斜交する位置にセットされたときには、各タイヤ2F(2R)の幅方向のエッジ部だけが各レバー31F、31R(61F、61R)に接するものになり、各タイヤ2F(2R)と各レバー31F、31R(61F、61R)との接触長が小さいことから前後のレバー31F、31R(61F、61R)による各タイヤ2F(2R)の挟み込みが不安定になったり、転舵角度がロックされていないタイヤ2F(2R)が前後のレバー31F、31R(61F、61R)に対して転舵方向に回転してしまい、各タイヤ2F(2R)がリフトアップ中に前後のレバー31F、31R(61F、61R)に対する落ち込みを生ずるおそれがある。
(d)各車両受具30(60)は前後のレバー31F、31R(61F、61R)の取付間隔を変更可能にすることで、各種サイズのタイヤ2F(2R)に適用できる。
(e)スイングアーム20(スイングアーム50も同じ)を構成するリンク連結体20Aが第1の平行四辺形リンク機構L1と第2の平行四辺形リンク機構L2とを有して構成され、第1の平行四辺形リンク機構L1の中間部リンク23と第2の平行四辺形リンク機構L2の中間部リンク23とを共通化し、第1の平行四辺形リンク機構L1の基部リンク21を昇降架台10の昇降台11に固定し、第2の平行四辺形リンクの先端部リンク22に車両受具30を備えるものにした。従って、スイングアーム20がいか様にスイングしても、昇降架台10の昇降台11に固定した基部リンク21に対して先端部リンク22を常に平行移動させ、先端部リンク22に備える車両受具30を平行移動させるものとすることができる。これにより、車両受具30を車両長手方向においてタイヤ2Fの側方に位置付け、更にこの車両受具30を車幅方向に沿う適宜位置に位置付けることができる。即ち、車両受具30の前後のレバー31F、31Rを図1に示した待機位置から図2に示したリフトアップ開始段階となる、車両1の下部に定めたリフト予定部(本実施例では車両1のタイヤ2Fの下部の前後2位置)に対し、下方にわずかに離隔する受具挿入位置に確実かつ容易に位置付けできる。
更に、車両用リフト装置100は、スイングアーム20を構成するリンク連結体20A(スイングアーム50を構成するリンク連結体50Aも実質的に同じ)が、第1の平行四辺形リンク機構L1の自由な変位をロックし、かつ第2の平行四辺形リンク機構L2の自由な変位をロックするアームロック手段40(70)を有する。
アームロック手段40(70も実質的に同じ)は、図7、図8に示す如く、下記i〜iiiにより構成される。
i. 第2サブリンク25Sに進退可能に設けた第1停留子41Aと、第1サブリンク24Sに固定的に設けた第1係合子41Bとを噛合い可能にする。
ii. 第2サブリンク25Sに進退可能に設けた第2停留子42Aと、中間部リンク23に固定的に設けた第2係合子42Bとを噛合い可能にする。
iii. 第2サブリンク25Sに設けたロック操作部43によって、第1停留子41Aを第1係合子41Bに噛合いさせるとともに、第2停留子42Aを第2係合子42Bに噛合いさせ、第1の平行四辺形リンク機構L1の自由な変位と、第2の平行四辺形リンク機構L2の自由な変位を同時にロックする。
即ち、中間部リンク23に一体のエンド板Eと第1サブリンク24Sに一体のエンド板Fと第2サブリンク25Sに一体のエンド筒Gの3者を連結している連結軸P3の中心軸まわりに、第1サブリンク24Sに一体のエンド板Fに固定的に設けた第1係合子41Bの円弧状外歯1bと、中間部リンク23に一体のエンド板Eに固定的に設けた第2係合子42Bの円弧状外歯2bとが、上下に並置されて配置される(図8)。尚、連結軸P3は第2サブリンク25Sに一体のエンド筒Gにおける上板G1及び下板G2と、中間部リンク23のエンド板Eと、第1サブリンク24Sのエンド板Fを貫通し、上板G1にビス止めされた固定体44により保持されている。中間部リンク23のエンド板Eと第1サブリンク24Sのエンド板Fとの間には、それらのエンド板E、Fにビス止めされた上述の第1係合子41B、第2係合子42Bを収容する間隔が形成されるとともに、連結軸P3まわりに挿填されたカラー45が配置されている。
また、エンド筒Gは第2サブリンク25Sに溶接された蓋板Kにボルト結合されており、このエンド筒Gの内部には第1停留子41Aと第2停留子42Aとが上下に並置されて収容される。第1停留子41Aは蓋板Kに背面支持されている弾発ばね41Sによりその内歯1aを相対する第1係合子41Bの外歯1bに噛合い可能に押圧される。第2停留子42Aは蓋板Kに背面支持されている弾発ばね42Sによりその内歯2aを相対する第2係合子42Bの外歯2bに噛合い可能に押圧される(図8)。
他方、ロック操作部43は先端部に備えてあるカム面43Aが中空状第2サブリンク25Sの開口端に螺着したエンドナット46の端面に衝合するとともに、該ロック操作部43の先端部にピン結合された引張りロッド47を第2サブリンク25Sの中空部に挿入している。引張りロッド47のその挿入端に割ピン47Aにより連結した連結板48に設けた小径連結ピン49が、第2サブリンク25Sのエンド筒Gの内部で上下に並置されている前述の第1停留子41Aと第2停留子42Aのそれぞれに設けた長孔に係入されている。ロック操作部43のカム面43Aが図7に示す如くのロック操作位置にあるとき、各停留子41A、42Aは弾発ばね41S、42Sの弾発力により各係合子41B、42Bに噛合いし、第1の平行四辺形リンク機構L1の自由な変位と第2の平行四辺形リンク機構L2の自由な変位を同時にロックする。ロック操作部43のカム面43Aがエンドナット46の端面上で図7に示したロック操作位置から90度回転されてロック解除位置に設定替えされると、ロック操作部43が引張りロッド47、連結板48を引張り、連結板48に設けた連結ピン49が各停留子41A、42Aの長孔内を一定距離だけ遊び移動した後に弾発ばね41S、42Sを圧縮しつつ、それらの停留子41A、42Aを対応する係合子41B、42Bとの噛合い位置から引き離し、第1と第2の平行四辺形リンク機構L1、L2を自由に変位可能にする。
従って、車両用リフト装置100にあっては、前述(a)〜(e)の作用効果に加え、以下の作用効果を奏する
(f)スイングアーム20(スイングアーム50も同じ)の先端部リンク21が備える車両受具30をタイヤ2Fの下部の前後2位置の下方の受具挿入位置に位置付けたとき、アームロック手段40が第1の平行四辺形リンク機構L1及び第2の平行四辺形リンク機構L2の自由な変位をロックし、結果として、スイングアーム20の自由なスイングを簡易かつ確実にロックでき、車両受具30をタイヤ2Fの下部の前後2位置に対して簡易に固定化できる。
(g)アームロック手段40が、第2サブリンク25Sに進退可能に設けた第1停留子41Aと、第1サブリンク24Sに固定的に設けた第1係合子41Bとを噛合い可能にするとともに、第2サブリンク25Sに進退可能に設けた第2停留子42Aと、中間部リンク23に固定的に設けた第2係合子42Bとを噛合い可能にし、第2サブリンク25Sに設けたロック操作部43によって、第1停留子41Aを第1係合子41Bに噛合いさせるとともに、第2停留子42Aを第2係合子42Bに噛合いさせ、第1の平行四辺形リンク機構L1の自由な変位と第2の平行四辺形リンク機構L2の自由な変位を同時にロック可能にする。これにより、コンパクトな構造により、スイングアーム20がいかなるスイング位置にあっても、第1の平行四辺形リンク機構L1及び第2の平行四辺形リンク機構L2の自由な変位を簡易にして同時にロックできる。また、単一のロック操作部43によってカム面43Aを回転させる等の単純操作によって、第1の平行四辺形リンク機構L1及び第2の平行四辺形リンク機構L2の自由な変位を簡易にして同時にロックできる。
(実施例2)(図9〜図12)
図9〜図12に示した車両用リフト装置200は、整備対象車両1(不図示)が導入されて停車される整備作業位置を備えた整備作業場Aの左右に設置される左右一対の昇降架台110、110を有する。図1〜図4では、整備作業場Aの右側に設置される1つの昇降架台110のみを示している。
各昇降架台110は、整備作業場Aの床面に植設されたアンカーボルト等で該床面上に固定的に立設され、不図示の駆動手段(油圧シリンダ、電動モータ等)を備えて昇降される昇降台111を備える。尚、整備作業場Aの整備作業位置に導入されて停車された車両1の前後方向に直交する車幅方向に沿う方向を左右方向とする。
車両用リフト装置200は、各昇降架台110が備える昇降台111の前後2位置のそれぞれに支持される前後一対のスライドアーム120、150を有する。各スライドアーム120、150は、昇降台111が昇降されるときに、昇降台111とともに昇降可能にされる。尚、整備作業場Aの整備作業位置に導入されて停車された車両1の前後方向に沿う車両長手方向に沿う方向を前後方向とする。
各スライドアーム120、150は、昇降架台110の昇降台111に固定される基部スライドガイド121(151)と、基部スライドガイド121(151)によって車両1の長手方向に沿うX軸方向に移動可能に支持される中間部スライド体122(152)と、中間部スライド体122(152)によって車両1の車幅方向に沿うY軸方向に移動可能に支持される先端部スライド体123(153)とからなる。
本実施例において、基部スライドガイド121(151)は、一端部を昇降台111の前側端面(後側端面)に固定された状態でX軸方向に延在され、他端部を自由端とするビーム状をなし、X軸方向に沿って配置される上下のガイドレール121R(151R)を備える。
中間部スライド体122(152)は、四角筒状スライドフレーム122F(152F)からなり、基部スライドガイド121(151)のガイドレール121R(151R)によってX軸方向に移動可能にガイドされる。
先端部スライド体123(153)は、中間部スライド体122(152)の四角筒状スライドフレーム122F(152F)の筒外を貫通状に挿通されるビーム状をなし、Y軸方向に沿って配置される上下の被ガイドレール123R(153R)を備え、上下の被ガイドレール123R(153R)を四角筒状スライドフレーム122F(152F)の上下内側面に設けてあるガイド部(不図示)によってY軸方向に移動可能にガイドされる。
そして、各スライドアーム120(150)は、先端部スライド体123(153)の整備作業場Aに臨む先端面に車両受具130(160)を備える。
車両受具130(160)は、先端部スライド体123(153)の先端面に固定される取付ブラケット131(161)と、取付ブラケット131(161)に設けた取付孔に挿着されて固定される前後のレバー131F、131R(161F、161F)とからなる。前後のレバー131F、131R(161F、161F)は、円形断面の真直棒状体からなり、車両1の前タイヤ2F(後タイヤ2R)の下部(下側半部)の前後2位置のそれぞれに下方から接する。取付ブラケット131(161)は、車両1のタイヤ径に応じてレバー131F、131R(161F、161F)の挿着位置を選択し得るようにするため、前レバー131F(前レバー161F)のための2個以上の取付孔132F(162F)を備えるとともに、後レバー131R(後レバー161R)のための2個以上の取付孔132R(162R)を備える。
従って、車両用リフト装置200によれば、車両受具130(160)は、中間部スライド体122(152)の移動によって、車両1の長手方向に移動されて当該車両1のホイールベースに応じて定まる各タイヤ2F(2R)の側方に位置付けられる。次に、車両受具130(160)は、先端部スライド体123(153)の移動によって、車両1の車幅方向に変位されることで、各タイヤ2F(2R)の下部の前後2位置の下方に速やかに位置付けられる。その後、各スライドアーム120(150)を同期して上昇させると、各車両受具130(160)は各タイヤ2F(2R)の下部の前後2位置に接し、各タイヤ2F(2R)を前後から挟んで車両1の全体をリフトアップ可能にする。
これにより、車両用リフト装置200にあっても、車両用リフト装置100における前述(a)〜(d)と同様の作用効果を奏し、車両受具130(160)により車両1を簡易にリフトアップすることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明によれば、車両用リフト装置の左右一対の昇降架台が備える各昇降台に支持した各アームの先端部に車両受具を備えるとき、この車両受具により車両を簡易にリフトアップすることができる。
1 車両
2F、2R タイヤ
10 昇降架台
11 昇降台
20、50 スイングアーム
20A、50A リンク連結体
21、51 基部リンク
22、52 先端部リンク
23、53 中間部リンク
24、54 第1リンク
25、55 第2リンク
24S、54S 第1サブリンク
25S、55S 第2サブリンク
30、60 車両受具
31F、31R、61F、61R 前後のレバー
40、70 アームロック手段
41A 第1停留子
41B 第1係合子
42A 第2停留子
42B 第2係合子
43 ロック操作部
100 車両用リフト装置
110 昇降架台
111 昇降台
120、150 スライドアーム
121、151 基部スライドガイド
122、152 中間部スライド体
123、153 先端部スライド体
130、160 車両受具
200 車両用リフト装置
L1 第1の平行四辺形リンク機構
L2 第2の平行四辺形リンク機構

Claims (5)

  1. 対象車両の整備作業場の左右に設置される左右一対の昇降架台と、
    各昇降架台が備える昇降台の前後2位置のそれぞれに支持され、当該昇降台とともに上昇可能にされる前後一対のアームとを有してなる車両用リフト装置において、
    各アームの先端部に、車両のタイヤの下部の前後2位置に接する車両受具を備え、
    各車両受具は、車両の長手方向と車幅方向に移動可能にされ、車両の各タイヤの下部の前後2面のそれぞれに下方から接する前後のレバーを有するものとされる車両用リフト装置であって、
    各車両受具の前後のレバーは、整備作業場の整備作業位置に停車した車両の各タイヤの側方の待機位置に位置付けられ、当該待機位置から車幅方向に移動されて各タイヤの下部の前後2面に下方から離隔する受具挿入位置に位置付けられた状態で、各アームの上昇によって各タイヤの下部の前後2面に平行にセットされてその前後2面のそれぞれに下方から接するように構成され、各タイヤを前後から挟んで車両をリフトアップ可能にする車両用リフト装置。
  2. 前記各アームがスイングアームからなり、
    各スイングアームが、複数のリンクを連結したリンク連結体からなり、リンク連結体を構成する基部リンクは昇降架台の昇降台に固定され、リンク連結体を構成する先端部リンクは車両受具を備え、
    前記リンク連結体が、基部リンク、先端部リンク、中間部リンク、第1リンク、第2リンク、第1サブリンク、第2サブリンクの7リンクからなり、基部リンクと先端部リンクと中間部リンクの各リンクの長さを同じにし、第1リンクと第1サブリンクの各リンクの長さを同じにし、第2リンクと第2サブリンクの各リンクの長さを同じにしてなり、
    基部リンクと第1リンクと中間部リンクと第1サブリンクが第1の平行四辺形リンク機構を形成するように連結されるとともに、中間部リンクと第2リンクと先端部リンクと第2サブリンクが第2の平行四辺形リンク機構を形成するように連結されてなる請求項に記載の車両用リフト装置。
  3. 前記リンク連結体が、
    第1の平行四辺形リンク機構の自由な変位をロックし、かつ第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位をロックするアームロック手段を有してなる請求項に記載の車両用リフト装置。
  4. 前記アームロック手段が、
    第2サブリンクに進退可能に設けた第1停留子と、第1サブリンクに固定的に設けた第1係合子とを噛合い可能にするとともに、
    第2サブリンクに進退可能に設けた第2停留子と、中間部リンクに固定的に設けた第2係合子とを噛合い可能にし、
    第2サブリンクに設けたロック操作部によって、第1停留子を第1係合子に噛合いさせるとともに、第2停留子を第2係合子に噛合いさせ、第1の平行四辺形リンク機構の自由な変位と第2の平行四辺形リンク機構の自由な変位を同時にロック可能にしてなる請求項に記載の車両用リフト装置。
  5. 前記各アームがスライドアームからなり、
    各スライドアームが、昇降架台の昇降台に固定される基部スライドガイドと、基部スライドガイドによって車両の長手方向に沿うX軸方向に移動可能に支持される中間部スライド体と、中間部スライド体によって車両の車幅方向に沿うY軸方向に移動可能に支持される先端部スライド体とからなり、先端部スライド体に車両受具を備える請求項に記載の車両用リフト装置。
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