JP6394584B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置に関する。
テープやチューブ等に印刷を行うことが可能な印刷装置が知られている。特許文献1は、テープ印字装置を開示する。テープ印字装置は、テープ搬送用のローラを駆動するDCモータを有する。DCモータへの電力供給が開始されると、テープ搬送用のローラは回転し、表層テープ及びインクリボンが搬送される。サーマルヘッドの複数の発熱素子に通電が行われた場合、インクがドット単位でインクリボンから表層テープに転写される。なお、ドットの転写タイミングは、DCモータに取り付けられたエンコーダから出力されるパルス信号と同期される。以下、このような印字方法を、「同期印字」という。これによって、表層テープに対する印字が実行される。
印字過程において、印字及び搬送を一時停止させ、その後、印字及び搬送を再開させる場合がある。DCモータへの電力供給が停止されて減速した場合、テープ搬送用のローラが慣性によって回転することに応じて、DCモータの回転速度と、ローラによって搬送されるテープの搬送速度とが乖離する場合がある。この場合、同期印字が継続して実行されると、ドットの空白部分(ホワイトライン)が形成される可能性があるため好ましくない。これに対し、上記のテープ印字装置は、DCモータの回転速度とテープの搬送速度とが乖離したことを、エンコーダから出力されるパルス信号の周期によって判断する。テープ印字装置は、パルス信号の周期が所定条件を満たさない間、同期印字を継続して実行する。一方、テープ印字装置は、パルス信号の周期が所定条件を満たす場合、同期印字から、所定の周期でドットを転写するタイマ印字に切り替える。
特開2014−233930号公報
テープ搬送用のローラを駆動するモータとして、DCモータの代わりに、より高速な回転制御が可能なステッピングモータが使用される場合がある。この場合において、テープの搬送速度が従来よりも高速化された場合、印字及び搬送を一時停止させるために、ステッピングモータは従来よりも急激に減速される。この場合、ステッピングモータの回転速度とテープの搬送速度との乖離の程度は、従来よりも急激に大きくなる。従って、印字方法を同期印字からタイマ印字に切り替えるタイミングを適切に判定することが難しい。
本発明の目的は、適切なタイミングで印刷方法を同期印刷からタイマ印刷に切り替えることが可能な印刷装置を提供することである。
本発明の第1態様に係る印刷装置は、パルス信号に同期して駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータの駆動に応じて回転し、印刷媒体を搬送するローラと、前記ローラによって搬送される前記印刷媒体に印刷を行うヘッドと、前記ステッピングモータを第1速度から第2速度まで減速させる減速手段と、前記減速手段による減速の過程で、前記ステッピングモータの回転速度を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記回転速度が所定速度以上の場合、前記パルス信号に応じたタイミングで前記ヘッドを駆動して前記印刷媒体に印刷を行う同期印刷を実行する第1印刷手段と、前記特定手段によって特定された前記回転速度が前記所定速度よりも小さい場合、所定周期で前記ヘッドを駆動して前記印刷媒体に印刷を行うタイマ印刷を実行する第2印刷手段とを備え、前記第2速度と前記所定速度とは一致し、前記特定手段によって特定された前記回転速度が前記所定速度よりも小さい場合、前記ステッピングモータの回転を停止する停止手段を備え、前記第2印刷手段は、前記停止手段によって前記ステッピングモータの回転が停止された後、前記タイマ印刷を実行することを特徴とする。
第1態様によれば、印刷装置は、印刷媒体の搬送を停止して印刷を停止するために、ローラを回転させるステッピングモータを減速する。ステッピングモータの回転速度が所定速度以上の場合、ステッピングモータの回転速度と、ローラによって搬送される印刷媒体の搬送速度との乖離が印刷品質に及ぼす影響は小さい。この場合、印刷装置は同期印刷を実行する。一方、ステッピングモータの回転速度が所定速度よりも小さい場合、ステッピングモータの回転速度と印刷媒体の搬送速度との乖離が印刷品質に及ぼす影響が大きくなる可能性がある。この場合、印刷装置はタイマ印刷を実行する。タイマ印刷が実行された場合、ステッピングモータの回転速度と印刷媒体の搬送速度とが乖離しても、印刷品質は維持される。このように、印刷装置は、同期印刷からタイマ印刷に切り替えるタイミングを適切に特定し、印刷方法を切り替えることができる。
、印刷装置は、タイマ印刷中の印刷媒体の搬送速度を最小限に抑制できる。従って、印刷装置は、タイマ印刷による印刷品質を一定に維持できる。
本発明の第2態様に係る印刷装置はパルス信号に同期して駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータの駆動に応じて回転し、印刷媒体を搬送するローラと、前記ローラによって搬送される前記印刷媒体に印刷を行うヘッドと、前記ステッピングモータを第1速度から第2速度まで減速させる減速手段と、前記減速手段による減速の過程で、前記ステッピングモータの回転速度を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記回転速度が所定速度以上の場合、前記パルス信号に応じたタイミングで前記ヘッドを駆動して前記印刷媒体に印刷を行う同期印刷を実行する第1印刷手段と、前記特定手段によって特定された前記回転速度が前記所定速度よりも小さい場合、所定周期で前記ヘッドを駆動して前記印刷媒体に印刷を行うタイマ印刷を実行する第2印刷手段とを備え、前記第2速度は、前記所定速度よりも小さく、前記第2印刷手段は、前記減速手段による前記ステッピングモータの減速中に、前記タイマ印刷を実行することを特徴とする。第2態様によれば、印刷装置は、印刷媒体の搬送を停止して印刷を停止するために、ローラを回転させるステッピングモータを減速する。ステッピングモータの回転速度が所定速度以上の場合、ステッピングモータの回転速度と、ローラによって搬送される印刷媒体の搬送速度との乖離が印刷品質に及ぼす影響は小さい。この場合、印刷装置は同期印刷を実行する。一方、ステッピングモータの回転速度が所定速度よりも小さい場合、ステッピングモータの回転速度と印刷媒体の搬送速度との乖離が印刷品質に及ぼす影響が大きくなる可能性がある。この場合、印刷装置はタイマ印刷を実行する。タイマ印刷が実行された場合、ステッピングモータの回転速度と印刷媒体の搬送速度とが乖離しても、印刷品質は維持される。このように、印刷装置は、同期印刷からタイマ印刷に切り替えるタイミングを適切に特定し、印刷方法を切り替えることができる。又、印刷装置は、タイマ印刷中もステッピングモータを継続して減速させる。印刷装置は、ステッピングモータを連続的に減速させることによって、ステッピングモータを安定的に制御できる。
第1態様及び第2態様において、前記停止手段は、前記ステッピングモータを励磁させた状態で回転を停止してもよい。この場合、印刷装置は、ステッピングモータの回転軸を安定的に停止させることができる。このため、印刷装置は、ステッピングモータに出力されるパルス信号が停止されたにも関わらず回転軸が回転し、印刷媒体が搬送されることを抑制できる。
第1態様及び第2態様において、前記停止手段によって、前記ステッピングモータを停止させた後、前記ステッピングモータを停止状態から前記第1速度まで加速させる加速手段を更に備え、前記加速手段によって前記ステッピングモータが前記停止状態から前記第1速度まで加速する間の加速時間は、前記減速手段によって前記ステッピングモータが前記第1速度から前記第2速度まで減速する間の減速時間よりも短くてもよい。この場合、印刷装置は、印刷を一旦停止させるためにステッピングモータを第2速度まで減速させる場合の時間よりも、印刷を再開させるためにステッピングモータを第1速度まで加速させる場合の時間を短くできる。従って、印刷装置は、印刷再開までに要する時間を短くできるので、印刷時間を短縮できる。
第1態様及び第2態様において、前記減速手段によって前記ステッピングモータが前記第1速度から前記第2速度まで減速する場合の単位時間当たりの回転速度の変化率の最大値である減速最大値は、前記加速手段によって前記ステッピングモータが前記停止状態から前記第1速度まで加速する場合の単位時間当たりの回転速度の変化率の最大値である加速最大値よりも小さくてもよい。この場合、印刷装置は、減速時間よりも加速時間を容易に短くできる。
第1態様及び第2態様において、前記第1印刷手段は、前記ローラによる前記印刷媒体の搬送方向にドットをN回(Nは整数)印刷し、前記第1印刷手段によって(N−1)番目のドットが印刷されてからN番目のドットが印刷されるまでの間の第1時間よりも、前記第1印刷手段によって前記N番目のドットが印刷されてから、前記第2印刷手段によってドットが最初に印刷されるまでの間の第2時間の方が短くてもよい。この場合、印刷装置は、タイマ印刷が実行される場合において印刷の空白部分が形成されることを抑制できる。
カバー6が閉じられた印刷装置1の斜視図である。 カバー6が開かれた印刷装置1及びテープカセット30の斜視図である。 テープカセット30の概要を示す図である。 印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。 印刷停止時における、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度との関係等を示すグラフである。 複数のドットが形成されるタイミングを示す図である。 印刷再開時における、テープ送りモータ24の回転による搬送速度等を示すグラフである。 印刷停止処理のフローチャートである。 印刷開始処理のフローチャートである。 変形例における、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度との関係等を示すグラフである。
本発明を具体化した実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成などは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<印刷装置1、テープカセット30の概略構成>
図1〜図3を参照して、印刷装置1、及び、テープカセット30の概略構成について説明する。以下の説明では、図1及び図2の右上側、左下側、右下側、左上側、上側、下側を、それぞれ、印刷装置1の後側、前側、右側、左側、上側、下側とする。図1に示すように、印刷装置1の上面には、キャラクタ(文字、記号、数字等)を入力するためのキーボード3が設けられている。キーボード3の後側(紙面右上側)には、電源スイッチ、用途キー、カーソルキー等の機能キー群4が設けられている。以下の説明では、キーボード3と機能キー群4とを総称する場合、操作部2という。機能キー群4の後側には、ディスプレイ5が設けられている。印刷装置1の上面の後部には、開閉可能なカバー6が設けられている。印刷装置1の左後角には、後述するカッター36(図3参照)によって切断された印刷済テープを受けるテープトレイ7が設けられている。
図2に示すように、ディスプレイ5の後側には、テープカセット30が着脱されるカセット装着部8が形成されている。印刷装置1では、カセット装着部8に装着されたテープカセット30を用いて、キーボード3を介して入力されたキャラクタの印刷が実行される。カセット装着部8には、リボン巻き取り軸9、テープ駆動軸11、サーマルヘッド10(図3参照)、プラテンローラ37(図3参照)、圧着ローラ38(図3参照)等が設けられている。サーマルヘッド10の左側に、カッター36(図3参照)が設けられる。
図3に示すように、テープカセット30は、第1ロール31、第2ロール32、リボン供給側ロール33、リボン巻き取りローラ34、及び、テープ送りローラ35を有する。第1ロール31には基材テープ31Aが巻回される。第2ロール32にはカバーフィルム32Aが巻回される。リボン供給側ロール33にはインクリボン33Aが巻回される。リボン巻き取りローラ34には、使用済みのインクリボン33Aが巻回される。テープカセット30がカセット装着部8に装着された場合、リボン巻き取りローラ34の内面に設けられたギア34Aと、リボン巻き取り軸9(図2参照)の外面に設けられたギアとが嵌る。テープ送りローラ35の内面に設けられたギア35Aと、テープ駆動軸11(図2参照)の外面に設けられたギアとが嵌る。カバーフィルム32A及びインクリボン33Aは、サーマルヘッド10とプラテンローラ37との間に狭持される。又、基材テープ31A及びカバーフィルム32Aは、テープ送りローラ35と圧着ローラ38との間に狭持される。
<印刷装置1の電気的構成>
図4を参照して、印刷装置1の電気的構成について説明する。印刷装置1は、制御基板上に形成される制御回路部400を備えている。制御回路部400は、CPU401、ROM402、CGROM403、RAM404、フラッシュメモリ410を備え、これらがデータバスを介して接続されている。
ROM402には、CPU401が各種プログラムを実行するときに必要な各種パラメータが記憶されている。CGROM403には、キャラクタを印刷するための印刷用ドットパターンデータが記憶されている。RAM404には、テキストメモリ、印刷バッファ等、複数の記憶領域が設けられている。フラッシュメモリ410には、CPU401が印刷装置1を制御するために実行する各種プログラムが記憶されている。なお、フラッシュメモリ410に記憶される各種プログラムは、図示外のインターフェース素子を介して外部機器から取得可能としてもよい。CPU401は、外部機器からプログラムを取得した場合、フラッシュメモリ410に記憶されたプログラムを、取得されたプログラムによって置き換えてもよい。又、フラッシュメモリ410には、後述する印刷データ及びパルスデータ(減速時)(加速時)が記憶される。
更に、印刷装置1では、操作部2、液晶駆動回路(LCDC)405、駆動回路406、407、408がCPU401に接続されている。LCDC405は、ディスプレイ5に表示データを出力するためのビデオRAM(図示外)を有する。駆動回路406は、サーマルヘッド10を駆動するための電子回路である。CPU401は、駆動回路406に制御信号を出力することによって駆動回路406を制御し、サーマルヘッド10の複数の発熱素子に対する通電/非通電を切り替える。テープ送りモータ24は、リボン巻き取り軸9及びテープ駆動軸11を回転させるステッピングモータである。テープ送りモータ24とリボン巻き取り軸9及びテープ駆動軸11との間に、互いに連結する複数のギア(以下、「連結ギア」という。)が介在する。テープ送りモータ24は、入力されるパルス信号に同期して回転する。テープ送りモータ24は、連結ギアを介して、リボン巻き取り軸9及びテープ駆動軸11に回転駆動力を伝達する。駆動回路407は、テープ送りモータ24を駆動するためのドライバ回路である。CPU401は、駆動回路407にパルス信号を出力する。駆動回路407は、CPU401から出力されたパルス信号の電力を、テープ送りモータ24を駆動可能な電力に変換し、変換後のパルス信号をテープ送りモータ24に出力する。つまり、CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24にパルス信号を出力することで、パルス信号に応じた回転速度でテープ送りモータ24を回転させることができる。駆動回路408は、カッター36を駆動するための電子回路である。CPU401は、駆動回路408に制御信号を出力することによって、カッター36にテープを切断させる。
<印刷時の動作概要(通常印刷)>
CPU401が駆動回路407を介してテープ送りモータ24を駆動することに応じ、リボン巻き取り軸9及びテープ駆動軸11は連動して回転する。図3に示すように、リボン巻き取り軸9(図1参照)は、リボン巻き取りローラ34を矢印3Aの方向に回転させる。テープ駆動軸11(図1参照)は、テープ送りローラ35を矢印3Bの方向に回転させる。これらに応じ、第1ロール31から基材テープ31Aが繰り出される。第2ロール104からカバーフィルム32Aが繰り出される。リボン供給側ロール33からインクリボン33Aが繰り出される。以下、基材テープ31A及びカバーフィルム32Aを総称して、「テープ」ともいう。
プラテンローラ37は、テープ送りローラ35によるテープ搬送により回転する。プラテンローラ37は、繰り出されたカバーフィルム32Aをサーマルヘッド10側に押し付ける。カバーフィルム32Aとサーマルヘッド10との間にインクリボン33Aが挟まれる。CPU401は、サーマルヘッド10の複数の発熱素子に対して通電する。複数の発熱素子が通電に応じて発熱することによって、インクリボン33Aのインクの複数のドットが、カバーフィルム32Aに転写される。テープ送りローラ35によってカバーフィルム32Aが搬送されながら、複数のドットがカバーフィルム32Aに繰り返し転写される。これによって、カバーフィルム32Aの搬送方向に複数のドットが並んだ特定のパターン(ドットパターン)が、カバーフィルム32Aに形成される。カバーフィルム32Aに形成されたドットパターンは、キーボード3を介して入力されたキャラクタに対応する。
圧着ローラ38は、テープ送りローラ35によるテープ搬送により回転する。テープ送りローラ35及び圧着ローラ38は、基材テープ31A、及び、印刷が終了したカバーフィルム32Aを押圧する。これによって、カバーフィルム32Aのうち複数のドットが形成された面に基材テープ31Aが対向した状態で、基材テープ31A及びカバーフィルム32Aは接着され、一体化される。CPU401は、駆動回路408を介してカッターモータ25を駆動する。これに応じ、テープ送りローラ35及び圧着ローラ38の下流側に設けられたカッター36は、基材テープ31A及びカバーフィルム32Aが一体化された部分を切断する。以下、カッター36によって切断されたテープを、「印刷済みテープ」という。テープトレイ7は、印刷済みテープを受ける。使用済みのインクリボン33Aは、リボン巻き取りローラ34に巻き取られる。
上記において、CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されるパルス信号に基づいて算出されるテープ送りモータ24の回転量が所定量増加する度に、サーマルヘッド10の複数の発熱素子に対する通電を実行する。これによって、テープ送りモータ24の回転に応じて搬送されるカバーフィルム32Aに、複数のドットが形成される。カバーフィルム32Aには、搬送方向に間隔を空けて複数のドットが形成される。以下、テープ送りモータ24に出力されるパルス信号に応じたタイミングで、サーマルヘッド10の複数の発熱素子が駆動されてカバーフィルム32Aに複数のドットが形成される印刷方式を、「同期印刷」という。
同期印刷では、テープ送りモータ24の回転速度に応じて、複数のドットが転写されるときの周期が変化する。テープ送りモータ24の回転速度が遅くなる程、複数のドットが転写されるときの周期は長くなる。ここで、テープ送りモータ24の回転速度の変化と、カバーフィルム32Aの搬送速度の変化とが対応する場合、カバーフィルム32Aの搬送速度に応じたタイミングで、複数のドットがカバーフィルム32Aに転写されることになる。この場合、カバーフィルム32Aの搬送方向に略均一な間隔で複数のドットが形成される。なお、詳細は後述するが、テープ送りモータ24の回転速度の変化と、カバーフィルム32Aの搬送速度の変化とが対応しなくなる場合がある。この場合に同期印刷が実行されると、カバーフィルム32Aに形成される複数のドットの搬送方向の間隔が不均一となる場合がある。
<印刷時の動作概要(繋ぎ印刷)>
図3に示すように、印刷装置1において、サーマルヘッド10による印刷位置Q1と、カッター36による切断位置Q2とは、搬送方向に距離L分離隔する。距離L分の離隔は、印刷済みテープの先頭に距離Lと略同一長さの余白部分が形成される要因となる。余白部分の少ない印刷済みテープを作成しようとする場合、印刷装置1は、印刷途中でテープ送りモータ24の回転を中断してテープの搬送を一旦停止させ、この状態で印刷済みテープを切断し、再度テープ送りモータ24を駆動して印刷を再開する必要が生じる。このような印刷は、一般的に繋ぎ印刷と呼ばれている。
<繋ぎ印刷の詳細(一旦停止時の制御)>
繋ぎ印刷の実行時にテープの搬送を一旦停止させるために、テープ送りモータ24を減速させる場合を例示する。テープ送りモータ24の減速に応じてテープ送りローラ35が減速する場合、テープ送りモータ24の回転速度の変化と、カバーフィルム32Aの搬送速度の変化とが対応しなくなる場合がある。双方が対応しなくなる原因の具体例として、次が挙げられる。
第1の原因は、テープ送りモータ24とテープ駆動軸11との間に介在する連結ギアのバックラッシュによる影響である。テープ送りモータ24の減速時、テープ駆動軸11及びテープ送りローラ35は、連結ギアのバックラッシュ分、テープ送りモータ24よりも余分に回転する場合がある。この場合、バックラッシュによる影響を受けた実際のカバーフィルム32Aの単位時間当たりの搬送量は、バックラッシュによる影響を除外した場合のカバーフィルム32Aの単位時間当たりの搬送量よりも大きくなる。なお、バックラッシュによる影響を除外した場合のカバーフィルム32Aの単位時間当たりの搬送量は、テープ送りモータ24の回転速度に対応する。
第2の原因は、テープ送りローラ35の撓みによる影響である。テープの搬送中、テープ送りローラ35のうちテープとの接触部分に対して、搬送方向と逆方向の力が作用する。この力によって、テープ送りローラ35は撓む。なお、撓みの要因となる力は、テープ送りローラ35の回転速度が速い程、大きくなる。このため、テープ送りローラ35が減速した場合、撓みの要因となる力は小さくなるので、撓み量も小さくなる。テープ送りローラ35は、撓み量の減少に伴い、圧着ローラ38との間に挟んだテープを搬送方向に送り出す。このため、テープ送りモータ24の減速時、テープの搬送速度が一時的に増加する場合がある。
図5(A)を例示して具体的に説明する。以下、上記の原因の影響を除外したと仮定した場合のカバーフィルム32Aの搬送速度を、「テープ送りモータ24の回転による搬送速度」という。上記の原因の影響を受けた場合のカバーフィルム32Aの搬送速度を、「実際の搬送速度」という。図中実線は、テープ送りモータ24の回転による搬送速度を示し、図中点線は、実際の搬送速度を示す。
図5(A)において、テープ送りモータ24は時間t1から減速を開始している。時間t1〜t2の間、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度とは略等しい。一方、時間t2〜t3の間、実際の搬送速度は、テープ送りモータ24の回転による搬送速度よりも大きくなる。この理由は、上記の第1の原因に基づいている。詳細には次の通りである。連結ギアのバックラッシュの影響で、テープ送りローラ35はテープ送りモータ24よりも余分に回転する。このため、実際の搬送速度は、テープ送りモータ24の回転による搬送速度よりも大きくなる。又、テープ送りモータ24の回転による搬送速度の単位時間当たりの減少率は、実際の搬送速度の単位時間当たりの減少率よりも大きい。このため、時間t2〜t3の間において、テープ送りモータ24の回転による搬送速度を示す傾きは、実際の搬送速度を示す傾きに比べて急峻となっている。
また、時間t3〜t4の間において、実際の搬送速度が一時的に増加している。この理由は、上記の第2の原因に基づいている。詳細には次の通りである。テープ送りローラ35の撓みの原因となる力は、テープ送りローラ35の減速に伴う実際の搬送速度の減少に伴って小さくなる。このため、テープ送りローラ35の撓み量も小さくなる。テープ送りローラ35は、撓み量の減少に伴ってテープを搬送方向に送り出し、テープの搬送速度を一時的に増加させる。これによって、実際の搬送速度は、時間t3〜t4の間、一時的に増加し、その後、元に戻る。
上記のように、実際の搬送速度がテープ送りモータ24の回転による搬送速度よりも大きくなる場合において、同期印刷が実行された場合を例示する。同期印刷では、テープ送りモータ24の回転速度に応じて、カバーフィルム32Aに対して複数のドットが転写されるときの周期が調整される。このため、実際の搬送速度がテープ送りモータ24の回転による搬送速度よりも大きくなるに従い、同期印刷によってカバーフィルム32Aに形成される複数のドットの搬送方向の間隔は大きくなる。この場合、カバーフィルム32Aに形成されるドットパターンに、搬送方向と交差する方向に延びる空白部分(ホワイトライン)が発生する可能性がある。
これに対し、CPU401は、ドットパターンに空白部分が発生することを抑制するために、テープ送りモータ24の減速を開始した後、回転速度を次のように制御する。以下、減速を開始する前のテープ送りモータ24の回転速度を、「第1速度」という。テープ送りモータ24の減速時、テープ送りローラ35の撓みに基づいて実際の搬送速度が一時的に増加するとき(図5における時間t3〜t4の間)のテープ送りモータ24の回転速度よりも大きく、且つ、第1速度よりも小さい所定の速度を、「第2速度」という。図5(B)(C)において、時間t1よりも遅い時間t11から、テープ送りモータ24の減速が開始されたとする。
CPU401は、図5(C)に示すように、テープ送りモータ24の回転速度が、第1速度から、第1速度よりも小さく且つ第2速度よりも大きい所定の速度(以下、「中間速度」という。)までの間(時間t11〜t12)、テープ送りモータ24の回転速度の単位時間当たりの減少率が時間の経過に伴って増加する(曲線C2)ように、テープ送りモータ24を制御する。これによって、図5(B)に示すように、テープ送りモータ24の回転による搬送速度の単位時間当たりの減少率を示す傾きは、時間t11から時間t12の間、時間経過に伴って次第に急峻となる(曲線C3)。
次に、CPU401は、図5(C)に示すように、テープ送りモータ24の回転速度が、中間速度から第2速度までの間(時間t12〜t22)、テープ送りモータ24の回転速度の単位時間当たりの減少率が時間の経過に伴って減少する(曲線C5)ように、テープ送りモータ24を制御する。又、CPU401は、時間t11と時間t22との間の時間t21において、テープ送りモータ24の回転速度の単位時間当たりの減少率を変化させる。テープ送りモータ24の回転速度は、図5(A)においてテープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度とが相違し始める時間t2以降において、図5(A)における回転速度よりも速くなる。図5(B)で示されるように、時間t2よりも時間が経過した場合でも、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の速度とは略同一となる(曲線C6)。このようにして、CPU401は、カバーフィルム32Aに形成される複数のドットの搬送方向の間隔が、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度との相違に基づいて大きくなることを抑制する。
なお、CPU401は、フラッシュメモリ410に記憶されたパルスデータ(減速時)に基づき、上記のようにテープ送りモータ24の回転速度を制御する。パルスデータ(減速時)は、CPU401から駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されるパルス信号の周期を、テープ送りモータ24の減速を開始してからの経過時間毎に特定する。パルスデータ(減速時)では、時間t2以降においてテープ送りモータ24の回転による搬送速度が実際の搬送速度と略同一となるように、テープ送りモータ24の回転速度の単位時間当たりの減少率が調整されている。パルスデータ(減速時)は、実際の搬送速度に対応するテープ送りモータ24の回転速度が実測されることによって予め特定される。
又、CPU401は、図5(B)に示すように、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度以上の場合(〜時間t22)に同期印刷を継続し、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度よりも小さくなった場合(時間t22〜)に、印刷方式を同期印刷からタイマ印刷に切り替え、タイマ印刷によって印刷を実行する。タイマ印刷は、テープ送りモータ24の回転速度に関わらず、サーマルヘッド10の複数の発熱素子が所定周期で駆動されてカバーフィルム32Aに複数のドットが形成される印刷方式である。なお、第2速度は、上述のように、テープ送りローラ35の撓みに基づいて実際の搬送速度が一時的に増加するとき(時間t3〜t4の間)のテープ送りモータ24の回転速度よりも大きい。このため、実際の搬送速度が一時的に増加するとき、タイマ印刷によって複数のドットがカバーフィルム32Aに転写されることになる。
又、CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度よりも小さくなった場合、テープ送りモータ24の回転を励磁した状態で停止させる。(曲線C4)。つまり、テープ送りモータ24は、通電された状態で停止される。タイマ印刷は、テープ送りモータ24が停止した状態で実行されることになる。
なお、CPU401は、タイマ印刷時におけるサーマルヘッド10の複数の発熱素子の駆動周期を、同期印刷からタイマ印刷に切り替えるときの駆動周期よりも短くする。これによって、CPU401は、時間t22以後、テープ送りローラ35の撓みに基づいて実際の搬送速度が一時的に増加した場合でも、カバーフィルム32Aに形成される複数のドットに空白部分(ホワイトライン)が形成されることを抑制する。
詳細は次の通りである。図6は、複数のドットがカバーフィルム32Aに転写されるタイミングを示している。テープ送りモータ24の減速が開始される(時間t11)までの期間P1において、テープ送りモータ24は第1速度で回転する。この場合、駆動回路407からテープ送りモータ24に対して、一定周期でパルス信号が出力される。このため、期間P1において同期印刷が実行された場合、一定周期のパルス信号に応じたタイミングでカバーフィルム32Aにドットが形成されるので、1番目のドットD1(1)と2番目のドットD1(2)とのそれぞれが形成される間の時間T1(1)、2番目のドットD1(2)と3番目のドットD1(3)とのそれぞれが形成される間の時間T1(2)とは略一致する。期間P1において、「m−1」番目(mは整数)のドットD1(m−1)と「m」番目のドットD1(m)とのそれぞれが形成される間の時間は略一致する。
テープ送りモータ24の減速が開始された(時間t11)後、同期印刷からタイマ印刷に切り替わる(時間t22)までの期間P2において、テープ送りモータ24は第1速度から第2速度まで減速する。この場合、駆動回路407からテープ送りモータ24に対して出力されるパルス信号の周期は、時間経過に伴って長くなる。このため、期間P2において同期印刷が実行された場合、「m+1」番目のドットD2(m+1)と「m+2」番目のドットD2(m+2)とのそれぞれが形成される間の時間T2(m+1)よりも、「m+2」番目のドットD2(m+2)と「m+3」番目のドットD2(m+3)とのそれぞれが形成される間の時間T2(m+2)の方が長くなる。期間P2において、「N−2」番目(Nはmよりも大きい整数)のドットD2(N−2)と「N−1」番目のドットD2(N−1)とのそれぞれが形成される間の時間T2(N−2)は、「N−1」番目のドットD2(N−1)と「N」番目のドットD2(N)とのそれぞれが形成される間の時間T2(N−1)よりも長くなる。
同期印刷からタイマ印刷に切り替わった(時間t22)後の期間P3において、一定周期で繰り返しカバーフィルム32Aにドットが形成される。このため、期間P2において最後にドットD2(N)が形成されてから、期間P3において最初にドットD3(1)が形成されるまでの時間T3の周期で、ドットD3(1)の次のドットD3(2)以降の複数のドットが繰り返し形成されることになる。ここで、時間T3は、期間P2において「N−1」番目のドットD2(N−1)が形成されてから、「N」番目のドットD2(N)が形成される下での間の時間T2(N−1)よりも短い時間に設定される。このため、テープ送りローラ35の撓みに基づいて実際の搬送速度が一時的に増加した場合(時間t3〜t4)でも、同期印刷の終了時よりも短い周期T3で複数のドットがカバーフィルム32Aに形成されることになるので、複数のドットに空白部分(ホワイトライン)が形成されることは抑制される。
<繋ぎ印刷の詳細(印刷再開時の制御)>
繋ぎ印刷時において、上記のようにテープの搬送を一旦停止させた後、印刷を再開するためにテープ送りモータ24を加速させる場合を例示する。繋ぎ印刷に要する時間を短縮するために、テープ送りモータ24が停止状態から元の第1速度まで加速されるのに要する時間は、短時間である程好ましい。このため、CPU401は、テープ送りモータ24を停止状態から第1速度まで加速する場合、テープ送りモータ24を次のように制御する。
図7(B)に示すように、CPU401は、印刷の一旦停止時においてテープ送りモータ24が第1速度から第2速度まで減速する場合における単位時間当たりの回転速度の変化率の最大値Md(以下、「減速最大値Md」という。)よりも、印刷の再開時においてテープ送りモータ24が停止状態から第1速度まで加速する場合における単位時間当たりの回転速度の変化率の最大値Mi(以下、「加速最大値Mi」という。)を大きくする。変化率は、テープ送りモータ24が減速する場合において、単位時間当たりの回転速度の減少率の絶対値に対応する。又、変化率は、テープ送りモータ24が加速する場合において、単位時間当たりの回転速度の増加率の絶対値に対応する。減速最大値Mdよりも加速最大値Miを大きくすることによって、図7(A)に示すように、テープ送りモータ24を第1速度(時間t11)から第2速度(時間t22)まで減速させるときに要する時間Td(以下、「減速時間Td」という。)よりも、テープ送りモータ24が停止した状態(時間t51)から第1速度(時間t53)まで加速するときに要する時間Ta(以下、「加速時間Ta」という。)の方が短くなる。これによって、CPU401は、テープ送りモータ24を加速させてテープの印刷を再開するときに要する時間を、テープ送りモータ24を減速させてテープの印刷を一旦停止させるときに要する時間よりも短くしている。
なお、CPU401は、フラッシュメモリ410に記憶されたパルスデータ(加速時)に基づき、上記のようにテープ送りモータ24の回転速度を制御する。パルスデータ(加速時)は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されるパルス信号の周期を、テープ送りモータ24の加速を開始してからの経過時間毎に特定する。
更に、CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満の場合(時間t51〜t52)にタイマ印刷を実行し、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度以上となった場合(時間t52〜)、印刷方式をタイマ印刷から同期印刷に切り替え、同期印刷によって印刷を実行する。
<通常印刷時の処理>
印刷装置1のCPU401によって実行される通常印刷時の処理について説明する。通常印刷時、テープ送りモータ24は第1速度で回転しているとする。通常印刷時の印刷方式は、同期印刷である。CPU401は、同期印刷を次のようにして実行する。CPU401は、フラッシュメモリ410から読み出された印刷データに基づき、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されるパルス信号に応じたタイミングで、駆動回路406を介してサーマルヘッド10の複数の発熱素子を駆動する。これによって、カバーフィルム32Aに複数のドットが一定間隔で形成される(図6、期間P1参照)。
<印刷停止処理>
図8を参照し、印刷装置1のCPU401によって実行される印刷停止処理について説明する。印刷停止処理は、通常印刷による印刷中において、繋ぎ印刷を実行するためにテープ送りモータ24が一旦停止される場合、フラッシュメモリ410に記憶されたプログラムに基づきCPU401によって開始される。テープ送りモータ24が一旦停止されるまでの間に印刷される印刷データが、フラッシュメモリ410から読み出される。
CPU401は、テープ送りモータ24の減速を開始させる(S11)。テープ送りモータ24の回転速度は、第1速度から低下し始める(時間t11〜、図5(B)参照)。CPU401は、フラッシュメモリ410に記憶されたパルスデータ(減速時)に基づいて、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されるパルス信号の周期を特定する。CPU401は、特定された周期のパルス信号を、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力する。
図5に示すように、テープ送りモータ24の回転速度が中間速度よりも大きい間(時間t11〜t12、図5(B)参照)、回転速度の単位時間当たりの減少率は連続して増加する(曲線C2、図5(C)参照)。又、テープ送りモータ24の回転速度が中間速度よりも小さい間(時間t12〜t22、図5(B)参照)、回転速度の単位時間当たりの減少率は連続して減少する(曲線C5、図5(C)参照)。これによって、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度とは略同一となる(曲線C6、図5(B)参照)。
又、CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されるパルス信号に応じたタイミングで、サーマルヘッド10の複数の発熱素子を駆動する。テープ送りモータ24の減速が開始した後、パルス信号の周期は、時間経過に応じて長くなる。このため、図6の期間P2で示されるように、カバーフィルム32Aに形成される複数のドットのそれぞれ間隔は、テープ送りモータ24の減速が開始されてからの経過時間が長くなる程、大きくなる。
図8に示すように、CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24にパルス信号が出力されたかを判定する(S13)。CPU401は、パルス信号が出力されていない場合(S13:NO)、処理をS13に戻す。CPU401は、パルス信号が出力された場合(S13:YES)、処理をS15に進める。
CPU401は、パルス信号が前回出力されてから、パルス信号が今回出力されるまでの経過時間に基づいて、パルス信号によって制御されているテープ送りモータ24の回転速度を特定する(S15)。CPU401は、特定された回転速度が第2速度未満か判定する(S17)。CPU401は、回転速度が第2速度以上と判定された場合(S17:NO)、処理をS21に進める。CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されたパルス信号に応じたタイミングで、カバーフィルム32Aにドットを形成させる同期印刷を、継続して実行する(S21)。CPU401は処理をS13に戻す。
一方、CPU401は、S15の処理によって特定された回転速度が第2速度未満と判断された場合(S17:YES)、テープ送りモータ24の回転を、励磁した状態で停止させる(S19)。テープ送りモータ24の回転速度は、第2速度から「0」に変化する(時間t22、曲線C4、図5(B)参照)。
CPU401は、同期印刷によって最後にドットを印刷してから、タイマ印刷の周期である時間T3(図6参照)が経過したか判定する(S23)。CPU401は、時間T3が経過していないと判定した場合(S23:NO)、処理をS23に戻す。CPU401は、時間T3が経過したと判定した場合(S23:YES)、処理をS25に進める。CPU401は、駆動回路406を介してサーマルヘッド10を駆動する。これによって、タイマ印刷によってカバーフィルム32Aにドットが印刷される(S25)。
CPU401は、印刷停止処理の開始時にフラッシュメモリ410から読み出された印刷データに対応する印刷が、すべて終了したか判定する(S27)。CPU401は、印刷が完了していないと判定した場合(S27:NO)、処理をS23に戻す。CPU401は、カバーフィルム32Aに時間T3の周期でドットを形成させるタイマ印刷を繰り返す。CPU401は、フラッシュメモリ410から読み出された印刷データに対応する印刷がすべて終了したと判定した場合(S27:YES)、印刷停止処理を終了させる。
<印刷開始処理>
印刷装置1のCPU401によって実行される印刷開始処理について説明する。印刷開始処理は、繋ぎ印刷による印刷中において、テープ送りモータ24が一旦停止された後、回転が再開される場合、フラッシュメモリ410に記憶されたプログラムに基づきCPU401によって開始される。つまり、印刷開始処理は、印刷停止処理(図8参照)の実行後に開始される。テープ送りモータ24の回転が再開された後に印刷される印刷データが、フラッシュメモリ410から読み出される。
図9に示すように、CPU401は、テープ送りモータ24の加速を開始させる(S41)。テープ送りモータ24は、停止状態から加速し始める(時間t51〜、図7(A)参照)。CPU401は、フラッシュメモリ410に記憶されたパルスデータ(加速時)に基づいて、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されるパルス信号の周期を特定する。CPU401は、特定された周期のパルス信号を、駆動回路406を介してテープ送りモータ24に出力する。
CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24にパルス信号が出力されたかを判定する(S43)。CPU401は、パルス信号が出力されていない場合(S43:NO)、処理をS43に戻す。CPU401は、パルス信号が出力された場合(S43:YES)、処理をS45に進める。
CPU401は、パルス信号が前回出力されてから、パルス信号が今回出力されるまでの経過時間に基づいて、パルス信号によって制御されているテープ送りモータ24の回転速度を特定する(S45)。CPU401は、特定された回転速度が第2速度以上か判定する(S47)。CPU401は、回転速度が第2速度未満と判定された場合(S47:NO)、処理をS55に進める。CPU401は、最後にドットを印刷してから、タイマ印刷の周期である時間T3(図6参照)が経過したか判定する(S55)。CPU401は、時間T3が経過していないと判定した場合(S55:NO)、処理をS43に戻す。CPU401は、時間T3が経過したと判定した場合(S55:YES)、処理をS57に進める。CPU401は、駆動回路406を介してサーマルヘッド10を駆動する。これによって、タイマ印刷によってカバーフィルム32Aにドットが印刷される(S57)。以上によって、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満の間、時間T3の周期でタイマ印刷が実行される。
CPU401は、S45の処理によって特定された回転速度が第2速度以上と判断された場合(S47:YES)、処理をS49に進める。CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24に出力されたパルス信号に応じたタイミングで、サーマルヘッド10の複数の発熱素子を駆動する。これによって、CPU401は、パルス信号に応じたタイミングでカバーフィルム32Aにドットを形成させる同期印刷を実行する(S49)。つまり、CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満の場合、タイマ印刷を実行し、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度以上の場合、同期印刷を実行する。
CPU401は、S45の処理によって特定された回転速度が第1速度か判定する(S51)。CPU401は、特定された回転速度が第1速度未満と判定された場合(S51:NO)、処理をS49に戻す。CPU401は同期印刷を継続する(S49)。CPU401は、特定された回転速度が第1速度と判定された場合(S51:YES)、処理をS53に進める。CPU401は、テープ送りモータ24の加速を停止させ(S53)、第1速度で継続して回転させる。CPU401は印刷開始処理を終了させる。
なお、印刷開始処理の終了後、CPU401は、通常印刷を実行する。通常印刷時、CPU401は、テープ送りモータ24を第1速度で回転させ、且つ、同期印刷を実行する。
<本実施形態の主たる作用、効果>
以上説明したように、印刷装置1のCPU401は、繋ぎ印刷時において印刷を一旦停止させるために、テープ送りローラ35を回転させるテープ送りモータ24を第1速度から減速させる(S11)。CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満となるまでの間(S17:NO)、同期印刷を継続して実行する(S21)。なお、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度以上の場合、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度との間の相違は小さい。このため、CPU401は、この間に同期印刷を実行することによって、複数のドットがカバーフィルム32Aに転写されるときの周期を、テープ送りモータ24の回転速度に応じて変化させることができる。このため、CPU401は、カバーフィルム32Aの搬送方向に略均一な間隔で複数のドットを形成させることができる。
一方、CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満となった場合(S17:YES)、印刷方式を、同期印刷からタイマ印刷に切り替え、タイマ印刷を実行する(S23、S25)。なお、なお、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満の場合、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度との間の相違は大きくなる場合がある(例えば、時間t3〜t4の間)。このため、この間にタイマ印刷を実行することによって、複数のドットがカバーフィルム32Aに転写されるときの周期を、テープ送りモータ24の回転速度に関わらず一定とすることができる。このため、CPU401は、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と実際の搬送速度とが相違しても、カバーフィルム32Aに形成されるドットパターンに空白部分(ホワイトライン)が発生することを抑制できる。このように、CPU401は、同期印刷からタイマ印刷に切り替えるタイミングを適切に特定し、印刷方法を切り替えることができる。
CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満となった場合(S17:YES)、テープ送りモータ24の回転を停止させる(S19)。これによって、CPU401は、タイマ印刷中のテープの搬送速度を最小限に抑制する。タイマ印刷は、テープの搬送状態が安定化された状態で実行されることになる。このように、CPU401は、タイマ印刷によって複数のドットが転写されるときのテープの搬送状態を安定化させることによって、タイマ印刷による印刷品質を一定に維持できる。
CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満となった場合(S17:YES)、テープ送りモータ24を励磁させた状態で停止させる(S19)。この場合、CPU401は、テープ送りモータ24の回転軸の回転を安定的に停止させることができる。従って、CPU401は、テープ送りモータ24に対するパルス信号の出力が停止されているにも関わらず、テープ送りモータ24の回転軸が回転し、テープが搬送されることを抑制できる。
CPU401は、印刷を一旦停止させるためにテープ送りモータ24を第2速度まで減速させる場合の減速時間Tdよりも、印刷を再開させるためにテープ送りモータ24を停止状態から第1速度まで加速させる場合の加速時間Taを短くできる(図7参照)。従って、CPU401は、印刷を一旦停止させた後、印刷を再開するまでに要する時間を短くできるので、繋ぎ印刷に要する時間を短縮できる。又、CPU401は、テープ送りモータ24が第1速度から第2速度まで減速する場合における単位時間当たりの回転速度の変化率の減速最大値Mdよりも、テープ送りモータ24が停止状態から第1速度まで加速する場合における単位時間当たりの回転速度の変化率の加速最大値Miを大きくする。これによって、CPU401は、減速時間Tdよりも加速時間Taを容易に短くできる。
同期印刷によってドットがN回(Nは整数)印刷された後、タイマ印刷に切り替えられる場合において、同期印刷によって(N−1)番目のドットが印刷されてからN番目のドットが印刷されるまでの間の時間よりも、N番目のドットが印刷されてから、タイマ印刷によってドットが最初に印刷されるまでの間の時間を短くする。この場合、テープ送りローラ35の撓みに基づいて実際の搬送速度が一時的に増加した場合でも、同期印刷の終了時よりも短い周期で複数のドットがカバーフィルム32Aに形成されることになる。このため、CPU401は、複数のドットに空白部分(ホワイトライン)が形成されることを抑制できる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。テープ送りモータ24の減速時における速度制御(図5(B)における曲線C6)は、上記の例に限定されない。例えば、CPU401は、テープの搬送速度を検出してもよい。CPU401は、検出された搬送速度に応じて、テープ送りモータ24の回転による搬送速度と、実際の搬送速度とが相違しないように、テープ送りモータ24の回転速度を制御してもよい。CPU401は、テープ送りモータ24の減速を開始した後も、通常印刷時と同じ制御を実行することによって同期印刷を実行してもよい。印刷装置1は、キーボード4を介して第1速度を設定可能としてもよい。CPU401は、入力された第1速度に応じて第2速度を決定し、決定された第2速度に基づいて、印刷停止処理を実行してもよい。印刷装置1は、キーボード4を介して、タイマ印刷時における複数のドットの転写周期を設定可能としてもよい。CPU401は、入力された転写周期に基づいて、タイマ印刷を実行してもよい。
上記において、CPU401は、テープ送りモータ24の減速を開始した後(S11)、テープ送りモータ24の回転速度が第2速度未満となった場合(S17:YES)、テープ送りモータ24の回転を停止させた(S19)。これに対し、CPU401は、S17の処理によってテープ送りモータ24の回転速度と比較する対象の回転速度(以下、「比較速度」という。)と、テープ送りモータ24の減速後の最終的な回転速度(第2速度)とを相違させてもよい。この場合、比較速度を、上記実施形態における第2速度と同一値とし、第2速度を、上記実施形態における第2速度よりも小さい値としてもよい。第2速度は「0」としてもよい。つまり、CPU401は、第1速度から速度「0」まで、テープ送りモータ24を継続して減速させてもよい。
以上の場合、図10に示すように、CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度が比較速度未満となったことに応じて印刷方式を同期印刷からタイマ印刷に切り替えた場合も、テープ送りモータ24の回転を停止させず、継続して第2速度まで減速させる。つまり、上記実施形態と異なり、タイマ印刷は、テープ送りモータ24の減速中に実行されることになる。この場合、CPU401は、テープ送りモータ24の回転速度を連続的に減少させることになるので、上記実施形態の場合と比べて、テープ送りモータ24の回転速度を緩やかに減少させることができる。従って、CPU401は、上記実施形態の場合と比べて、テープ送りモータ24の回転速度を安定的に制御できる。
上記において、CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24にパルス信号が前回出力されてから、今回出力されるまでの経過時間に基づいて、テープ送りモータ24の回転速度を特定した(S15)。CPU401は、特定された回転速度を第2速度と比較することによって(S17)、同期印刷からタイマ印刷に切り替えるタイミングを判定した。これに対し、CPU401は、駆動回路407を介してテープ送りモータ24にパルス信号が前回出力されてから、今回出力されるまでの経過時間と所定時間とを比較することによって、同期印刷からタイマ印刷に切り替えるタイミングを判定してもよい。具体的には、CPU401は、経過時間が所定時間よりも短い間(S17:NO)、同期印刷を実行してもよい。CPU401は、経過時間が所定時間以上の場合(S17:YES)、同期印刷からタイマ印刷に切り替え、タイマ印刷を実行してもよい。
CPU401は、S19の処理によってテープ送りモータ24の回転を停止させる場合、テープ送りモータ24を励磁させなくてもよい。つまり、CPU401は、テープ送りモータ24に通電しない状態とすることによって、テープ送りモータ24を停止させてもよい。
上記において、CPU401は、テープ送りモータ24の減速時における減速時間Tdよりも、加速時における加速時間Taを短くした。これに対し、CPU401は、減速時間Tdと加速時間Taとを略同一としてもよいし、加速時間Taよりも減速時間Tdを短くしてもよい。又、CPU401は、テープ送りモータ24の減速時における減速最大値Mdよりも、加速時における加速最大値Miを大きくした。これに対し、CPU401は、減速最大値Mdと加速最大値Miとを略同一としてもよいし、加速最大値Miよりも減速最大値Mdを大きくしてもよい。
同期印刷によってドットがN回(Nは整数)印刷された後、タイマ印刷に切り替えられる場合において、CPU401は、同期印刷によって(N−1)番目のドットが印刷されてからN番目のドットが印刷されるまでの間の時間と、N番目のドットが印刷されてから、タイマ印刷によってドットが最初に印刷されるまでの間の時間を略同一としてもよい。又、CPU401は、同期印刷によって(N−1)番目のドットが印刷されてからN番目のドットが印刷されるまでの間の時間よりも、N番目のドットが印刷されてから、タイマ印刷によってドットが最初に印刷されるまでの間の時間を長くしてもよい。
<その他>
テープ送りモータ24は、本発明の「ステッピングモータ」の一例である。テープ送りローラ35は本発明の「ローラ」の一例である。S11の処理を行うCPU401は本発明の「減速手段」の一例である。S15の処理を行うCPU401は本発明の「特定手段」の一例である。S21の処理を行うCPU401は本発明の「第1印刷手段」の一例である。S23、S25の処理を行うCPU401は本発明の「第2印刷手段」の一例である。S19の処理を行うCPU401は本発明の「停止手段」の一例である。S41の処理を行うCPU401は本発明の「加速手段」の一例である。
1 :印刷装置
10 :サーマルヘッド
24 :テープ送りモータ
30 :テープカセット
35 :テープ送りローラ
400 :制御回路部
401 :CPU

Claims (6)

  1. パルス信号に同期して駆動するステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの駆動に応じて回転し、印刷媒体を搬送するローラと、
    前記ローラによって搬送される前記印刷媒体に印刷を行うヘッドと、
    前記ステッピングモータを第1速度から第2速度まで減速させる減速手段と、
    前記減速手段による減速の過程で、前記ステッピングモータの回転速度を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記回転速度が所定速度以上の場合、前記パルス信号に応じたタイミングで前記ヘッドを駆動して前記印刷媒体に印刷を行う同期印刷を実行する第1印刷手段と、
    前記特定手段によって特定された前記回転速度が前記所定速度よりも小さい場合、所定周期で前記ヘッドを駆動して前記印刷媒体に印刷を行うタイマ印刷を実行する第2印刷手段と
    を備え
    前記第2速度と前記所定速度とは一致し、
    前記特定手段によって特定された前記回転速度が前記所定速度よりも小さい場合、前記ステッピングモータの回転を停止する停止手段を備え、
    前記第2印刷手段は、前記停止手段によって前記ステッピングモータの回転が停止された後、前記タイマ印刷を実行することを特徴とする印刷装置。
  2. パルス信号に同期して駆動するステッピングモータと、
    前記ステッピングモータの駆動に応じて回転し、印刷媒体を搬送するローラと、
    前記ローラによって搬送される前記印刷媒体に印刷を行うヘッドと、
    前記ステッピングモータを第1速度から第2速度まで減速させる減速手段と、
    前記減速手段による減速の過程で、前記ステッピングモータの回転速度を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記回転速度が所定速度以上の場合、前記パルス信号に応じたタイミングで前記ヘッドを駆動して前記印刷媒体に印刷を行う同期印刷を実行する第1印刷手段と、
    前記特定手段によって特定された前記回転速度が前記所定速度よりも小さい場合、所定周期で前記ヘッドを駆動して前記印刷媒体に印刷を行うタイマ印刷を実行する第2印刷手段と
    を備え
    前記第2速度は、前記所定速度よりも小さく、
    前記第2印刷手段は、前記減速手段による前記ステッピングモータの減速中に、前記タイマ印刷を実行することを特徴とする印刷装置。
  3. 前記停止手段は、前記ステッピングモータを励磁させた状態で回転を停止することを特徴とする請求項又はに記載の印刷装置。
  4. 前記停止手段によって、前記ステッピングモータを停止させた後、前記ステッピングモータを停止状態から前記第1速度まで加速させる加速手段を更に備え、
    前記加速手段によって前記ステッピングモータが前記停止状態から前記第1速度まで加速する間の加速時間は、前記減速手段によって前記ステッピングモータが前記第1速度から前記第2速度まで減速する間の減速時間よりも短いことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  5. 前記減速手段によって前記ステッピングモータが前記第1速度から前記第2速度まで減速する場合の単位時間当たりの回転速度の変化率の最大値である減速最大値は、前記加速手段によって前記ステッピングモータが前記停止状態から前記第1速度まで加速する場合の単位時間当たりの回転速度の変化率の最大値である加速最大値よりも小さいことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  6. 前記第1印刷手段は、前記ローラによる前記印刷媒体の搬送方向にドットをN回(Nは整数)印刷し、
    前記第1印刷手段によって(N−1)番目のドットが印刷されてからN番目のドットが印刷されるまでの間の第1時間よりも、前記第1印刷手段によって前記N番目のドットが印刷されてから、前記第2印刷手段によってドットが最初に印刷されるまでの間の第2時間の方が短いことを特徴とする請求項1からの何れかに記載の印刷装置。
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