JP6394152B2 - 車両制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来より、先行車両に後続する後続車両が、先行車両を追い越すか否かを予測する発明が知られている(特許文献1)。特許文献1では、先行車両が法定速度より遅い速度で走行している場合、後続車両が先行車両を追い越すと予測する。
特開2010−97261号公報
特許文献1では、先行車両が法定速度よりも遅い速度で走行している場合は、常に、後続車両による追い越しが発生すると予測することになる。しかし、対向車線に渋滞が発生している場合、先行車両の速度は法定速度よりも遅くなるが後続車両は先行車両を通常追い越さない。ところが、特許文献1では、このような場合でも、後続車両による追い越しが発生すると予測することになる。換言すれば、特許文献1は、不要な追い越しを予測することになる。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、その目的は、不要な追い越し予測を回避することができる車両制御装置を提供することである。
本発明の一態様に係る車両制御装置は、自車線に隣接する隣接車線を走行する対向車両と、対向車両の先行車両と、対向車両の後続車両とを少なくとも含む複数の隣接車両の走行情報である速度、加速度及び減速度のうち、少なくとも1つを検出し、この複数の隣接車両の走行情報に基づいて、複数の隣接車両の走行状態を示す交通の流れを推定し、複数の隣接車両のうち、交通の流れと隣接車両の走行情報との差異が所定値以上となる、流れに乗っていない対向車両を推定し、交通の流れに乗っていない対向車両の後続車両による交通の流れに乗っていない対向車両の追い越しを予測する。
本発明によれば、不要な追い越し予測を回避することができる。
図1は、本実施形態に係る車両制御装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本実施形態に係る車両制御装置の一動作例を説明するフローチャートである。 図3は、本実施形態に係る車両制御装置による制御が行われる一場面を説明する図である。 図4(a)〜(e)は、本実施形態に係る交通の流れの分類を説明する図である。 図5(a)〜(e)は、本実施形態に係る交通の流れに乗っていない車両の検出方法を説明する図である。 図6は、本実施形態に係る車両制御装置による制御が行われる一場面を説明する図である。 図7は、本実施形態に係る車両制御装置による制御が行われる一場面を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図1を参照して、本実施形態に係る車両制御装置1の構成を説明する。図1に示すように、車両制御装置1は、障害物検出部10と、コントローラ20と、センサ部30と、GPS40と、走行駆動部50を備える。
障害物検出部10は、自車両周辺に存在する障害物を検出するもので、対向車線を走行する複数の他車両の情報を検出する。障害物検出部10は、例えば、ミリ波レーダ、レーザレーダなどから構成され、他車両の速度、加速度または減速度などを検出する。障害物検出部10は検出した他車両情報を、流れ推定部21と、隣接車両推定部22と、追い越し予測部23に出力する。
コントローラ20は、車両制御装置1全体の制御を行う電子制御ユニットであり、CPU,RAM,ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成される。コントローラ20は、流れ推定部21と、隣接車両推定部22と、追い越し予測部23と、衝突予測部24と、位置ずらし制御部25を備えて構成される。
流れ推定部21は、障害物検出部10から入力された他車両情報に基づいて、対向車線の交通の流れを推定し、隣接車両推定部22に出力する。交通の流れの推定については後述する。
隣接車両推定部22は、障害物検出部10から入力された他車両情報と流れ推定部21から入力された交通の流れに基づいて、交通の流れに乗っていない車両を検出し、追い越し予測部23に出力する。交通の流れに乗っていない車両の検出については後述する。
追い越し予測部23は、障害物検出部10から入力された他車両情報と隣接車両推定部22から入力された交通の流れに乗っていない車両に基づいて、交通の流れに乗っていない車両の後続車両が、交通の流れに乗っていない車両を追い越すか否かを予測して、予測結果を衝突予測部24に出力する。
センサ部30は、自車両の走行情報を取得するもので、例えば、車速センサ、加速度センサなどから構成される。GPS40は、自車両の現在の走行位置における位置情報や、自車両の走行方向に関する情報を取得するもので、例えば、衛星から発信された電波を受信するGPS受信機から構成される。センサ部30及びGPS40は、取得した自車両情を衝突予測部24に出力する。
衝突予測部24は、センサ部30及びGPS40から入力された自車両情報と、追い越し予測部23から入力された追い越し予測に基づいて、自車両と追い越し車両が衝突するか否かを予測し、衝突予測結果を位置ずらし制御部25に出力する。
位置ずらし制御部25は、衝突予測部24から入力された衝突予測結果に基づいて、自車両と追い越し車両が衝突しないように、すなわち、自車両と追い越し車両のすれ違う位置がずれるように、自車両の速度目標値を演算する。位置ずらし制御部25は、演算結果を走行駆動部50に出力する。
走行駆動部50は、位置ずらし制御部25から入力された演算結果に基づいて、自車両の走行を制御する。
次に、図2に示すフローチャートを参照して、本実施形態に係る車両制御装置1の一動作例を説明する。この処理は、所定のタイミングで繰り返し実行される。本実施形態においては、図3に示すように、自車線R1を走行する自車両C1と、自車線R1に隣接する対向車線R2を走行する対向車両C2と、対向車両C2に後続する対向車両C3と、対向車両C3に後続する対向車両C4が存在する場合の制御について説明する。
まず最初に、ステップS101において、障害物検出部10は、図3に示すように、自車両C1の前方に存在する対向車両C2、対向車両C3、及び対向車両C4の速度V2,V3及びV4と加速度ACC2,ACC3及びACC4、または減速度DEC2,DEC3及びDEC4を検出する。また、障害物検出部10は、自車両C1と対向車両C2との相対距離L1、自車両C1と対向車両C3との相対距離L2、及び自車両C1と対向車両C4との相対距離L3を検出する。なお、本実施形態において、相対距離は、それぞれの車両の先端から先端までの距離をいう。なお、障害物検出部10は、対向車両を検出しない場合は待機する。
次に、ステップS102において、流れ推定部21は、対向車線R2の交通の流れを推定する。本実施形態において、交通の流れとは、例えば図3に示す対向車両C2〜C4がどのような速度、加速度または減速度で走行しているか、すなわち、対向車両C2〜C4の走行状態をいう。また、本実施形態において、交通の流れを対向車両C2〜C4の速度、加速度または減速度や交通環境に応じて5つに分類する。この5つの分類について図4を参照して説明する。
図4(a)〜(e)に示す対向車両C2〜C4は、図3に示す対向車両C2〜C4である。また、図4(a)〜(e)の横軸は対向車両C2〜C4の位置を示すものであり、図3に示す対向車両C2〜C4の位置関係は、図4(a)〜(e)に示す位置関係と対応している。縦軸は対向車両C2〜C4の速度である。図中の対向車両C2〜C4から出ている実線矢印について、実線矢印がx軸と平行である場合、その対向車両が一定速度で走行していることを示す。また、実線矢印がx軸に対して上向きである場合、その対向車両が加速走行していることを示す。また、実線矢印がx軸に対して下向きである場合、その対向車両が減速走行していることを示す。
図4(a)に示すように、対向車両C2〜C4が、それぞれ速度V2〜V4のまま一定速度で走行している場合の交通の流れを一定速流れという。
また、図4(b)に示すように、対向車両C2及び対向車両C3が加速していて、対向車両C4が一定速度で走行している場合の交通の流れを加速流れという。加速流れとなる場面は、例えば、信号が赤から青に変わった後の加速走行する場面である。なお、図4(b)に示す実線矢印の傾きについて、x軸に対する正の傾きが大きい程加速度が大きいことを示す。また、加速流れにおいて、対向車両C4は一定速度ではなく、加速していてもよい。
また、図4(c)に示すように、対向車両C2及び対向車両C3が減速していて、対向車両C4が加速している場合の交通の流れを加減流れという。加減流れとなる場面は、例えば、信号が2つあって、奥の信号が赤のため対向車両C2は減速するが、手前の信号は青のため対向車両C4は加速する場面である。なお、図4(c)に示す実線矢印の傾きについて、x軸に対する負の傾きが大きい程減速度が大きいことを示す。
また、図4(d)に示すように、対向車両C2及び対向車両C3が減速していて、対向車両C4が一定速度で走行している場合の交通の流れを減速流れという。減速流れとなる場面は、例えば、信号が赤であるため、対向車両C2が減速して、続いて対向車両C3も減速する場面である。なお、減速流れにおいて、対向車両C4は一定速度ではなく、減速していてもよい。
また、図4(e)に示すように、対向車両C2が加速していて、対向車両C3及び対向車両C4が減速している場合の交通の流れを減加流れという。減加流れとなる場面は、例えば、対向車両C3の少し先に一時停止線があり、対向車両C3が減速して、続いて対向車両C4も減速する場面である。
以上説明したように、流れ推定部21は、対向車線R2の交通の流れを一定速流れ、加速流れ、加減流れ、減速流れ、減加流れのいずれかに該当するかを推定する。
次に、ステップS103において、隣接車両推定部22は、交通の流れに乗っていない車両を検出する。以下において、本実施形態における交通の流れに乗っていない車両について説明する。
そこでまず、交通の流れに乗っている車両について説明する。例えば、図3に示す対向車両C2〜C4のそれぞれが、対向車線R2の法定速度と同じ速度で走行している場合、対向車両C2〜C4はスムーズに走行することができる。この場合、対向車両C2〜C4は交通の流れに乗っている車両ということができる。
一方、例えば、図3に示す対向車両C2及び対向車両C4は対向車線R2の法定速度と同じ速度で走行していて、対向車両C3が法定速度よりも遅い速度で走行している場合、対向車両C4はいずれ対向車両C3に衝突することになる。このため、対向車両C4は法定速度で走行することができない。この場合、対向車両C3を交通の流れに乗っていない車両という。換言すれば、交通の流れに乗っていない車両とは、後続車両のスムーズな走行を妨げる車両ということができる。
次に、S102で分類した5つの交通の流れにおいて、隣接車両推定部22による交通の流れに乗っていない車両の検出方法を説明する。
交通の流れが一定速流れである場合、図5(a)に示すように、隣接車両推定部22は、対向車両C2〜C4の速度のうち、もっとも低い速度V3を除いた速度V2と速度V4の平均速度(V2+V4)/2を演算する。そして、隣接車両推定部22は、この平均速度に基づいて設定値S1を設定する。設定値S1の設定方法として、平均速度にプラスマイナス10%のマージンを設けたり、平均速度にプラスマイナス5km/hのマージンを設けてたりすることができる。そして、対向車両C3の速度V3が設定値S1より低い場合、隣接車両推定部22は、対向車両C3が交通の流れに乗っていない車両であると推定する。
なお、平均速度に基づく設定値S1を用いる理由は、単に平均速度と対向車両C3の速度V3と比較すると、平均速度よりほんの少し対向車両C3の速度V3が低い場合でも対向車両C3が交通の流れに乗っていない車両であると推定されることになるが、これを防ぐためである。
また、交通の流れが加速流れである場合、図5(b)に示すように、隣接車両推定部22は、対向車両C2〜C4の加速度のうち、一番低い加速度ACC3を除いた加速度ACC2と加速度ACC4の平均加速度(ACC2+ACC4)/2を演算する。そして、隣接車両推定部22は、この平均加速度に基づいて設定値S2を設定する。設定値S2は、上述した設定値S1と同様に、例えば、平均加速度にプラスマイナス10%のマージンを設けたものを用いることができる。そして、対向車両C3の加速度ACC3が設定値S2より低い場合、隣接車両推定部22は、対向車両C3が交通の流れに乗っていない車両であると推定する。
また、交通の流れが加減流れである場合、図5(c)に示すように、隣接車両推定部22は、対向車両C2の減速度DEC1の傾きと対向車両C4の加速度ACC4の傾きの交わる点を上限速度として演算する。上限速度とは、対向車両C2の減速度DEC1と対向車両C4の加速度ACC4に基づいて、対向車両C2と対向車両C4の間を走行する対向車両C3の速度V3のおおよその目安となる速度である。そして、隣接車両推定部22は、この上限速度に設定値S3を設定する。設定値S3は、上述した設定値S1と同様に、例えば、上限速度にプラスマイナス10%のマージンを設けたものを用いることができる。そして、対向車両C3の速度V3が設定値S3より低い場合、隣接車両推定部22は、対向車両C3が交通の流れに乗っていない車両であると推定する。
また、交通の流れが減速流れである場合、図5(d)に示すように、隣接車両推定部22は、対向車両C2〜C4の減速度のうち、一番低い減速度DEC3を除いた減速度DEC2と減速度DEC4の平均減速度(DEC2+DEC4)/2を演算する。そして、隣接車両推定部22は、この平均減速度に基づいて設定値S4を設定する。設定値S4は、上述した設定値S1と同様に、例えば、平均減速度にプラスマイナス10%のマージンを設けたものを用いることができる。そして、対向車両C3の減速度DEC3が設定値S4より低い場合、隣接車両推定部22は、対向車両C3が流れに乗っていない車両であると推定する。
また、交通の流れが減加流れである場合、図5(e)に示すように、隣接車両推定部22は、対向車両C2の加速度ACC1の傾きと対向車両C4の減速度DEC4の傾きの交わる点を下限速度として演算する。そして、隣接車両推定部22は、この下限速度に基づいて設定値S5を設定する。設定値S5は、上述した設定値S1と同様に、例えば、下限速度にプラスマイナス10%のマージンを設けたものを用いることができる。そして、対向車両C3の速度V3が設定値S5より低い場合、隣接車両推定部22は、対向車両C3が交通の流れに乗っていない車両であると推定する。
以上説明したように、隣接車両推定部22が交通の流れに乗っていない車両を検出した場合、ステップS104に処理が進む。隣接車両推定部22が交通の流れに乗っていない車両を検出しない場合、コントローラ20は一連の処理を終了する。なお、本実施形態では、対向車両C3が交通の流れに乗っていない車両として検出されたとする。
次に、ステップS104において、追い越し予測部23は、交通の流れに乗っていない車両である対向車両C3に後続する対向車両C4が対向車両C3を追い越すか否かを予測する。具体的には、追い越し予測部23は、対向車両C4の対向車両C3に対する衝突予測時間TTC1(Time to Collision)を演算して、この衝突予測時間TTC1を用いて対向車両C4が対向車両C3を追い越すか否かを予測することができる。衝突予測時間TTC1とは、対向車両C3及び対向車両C4が現時点の速度を維持し続けた場合に、両者が衝突にいたるまでの時間の予測値であって、(1)式を用いて求めることができる。
TTC1=(V4−V3)/(L3−L2)・・・(1)
追い越し予測部23は、対向車両C4の対向車両C2に対する衝突予測時間TTC2をさらに求め、衝突予測時間TTC1及び衝突予測時間TTC2を用いて、対向車両C4の追い越しを予測する。具体的には、追い越し予測部23は、衝突予測時間TTC1及び衝突予測時間TTC2の時間変化率を求める。そして、追い越し予測部23は、衝突予測時間TTC1の時間変化率が負の値であって、かつ衝突予測時間TTC2の時間変化率が所定値より大きい場合に、対向車両C4が対向車両C3を追い越すための加速を開始したと推定し、対向車両C4の追い越しが発生したと予測する。なお、追い越し予測部23は、対向車両C2〜C4の加速度ACC2〜ACC4を考慮して、衝突予測時間TTC1及び衝突予測時間TTC2を求めてもよい。また、所定値については予め実験やシミュレーションを通じて求めることができる。
また、追い越し予測部23は、対向車両C4による追い越しが発生すると予測した場合、追い越しを開始する追い越し開始タイミング及び追い越し位置も予測する。追い越し開始タイミングは、衝突予測時間TTC1を用いることができる。対向車両C4が対向車両C3を追い越す場合、対向車両C4は衝突予測時間TTC1経過後に、対向車両C3の真横を通過することになる。すなわち、衝突予測時間TTC1は追い越し開始タイミングを示すことになる。追い越し位置については、追い越し開始タイミング時の対向車両C4の位置を障害物検出部10から取得すればよい。
また、追い越し予測部23は、対向車両C4の対向車両C3に対する追従度F1及び対向車両C4の対向車両C2に対する追従度F2を求め、追従度F1及び追従度F2を用いて、対向車両C4の追い越しを予測してもよい。追従度とは、後続車両の先行車両に対する追従具合いを0〜100の間で規格化したものであり、数1を用いて求めることができる。
Figure 0006394152
数1において、VW1は速度重みであり、LW1は車間重みである。速度重みVW1及び車間重みLW1は、追従度F1を算出する際に、速度追従性と車間追従性のどちらに重みをおくかを調整するためのパラメータであり、固定値としてもよいし、交通環境に応じて変更してもよい。また、VD1は対向車両C4と対向車両C3との速度差であり、LD2は、対向車両C4と対向車両C2との車間距離である。また、LD1は、対向車線R2に応じて適宜設定することができる設定車間距離である。
追従度F1が100である場合、対向車両C4は所定の車間距離をあけて対向車両C3に追従していることを示す。追従度F1が0に近づくほど、対向車両C4は対向車両C3に接近していることを示す。換言すれば、追従度F1が0に近づくほど、対向車両C4は対向車両C3に追突する可能性があることを示す。
追い越し予測部23は、追従度F1及び追従度F2の時間変化率を求める。そして、追従度F1の時間変化率が負の値であって、かつ追従度F2の時間変化率が正の値である場合、追い越し予測部23は、対向車両C4が追従対象を対向車両C3から対向車両C2に切り替え、かつ対向車両C3を追い越すための加速を開始したと推定し、対向車両C4の追い越しが発生したと予測する。このように予測することにより、追い越し予測部23は、対向車両C4の追い越し開始タイミングを精度よく求めることができる。
また、追い越し予測部23は、対向車両C4の対向車両C3に対する相対速度M1及び対向車両C4の対向車両C2に対する相対速度M2を求め、相対速度M1及び相対速度M2を用いて、対向車両C4の追い越しを予測してもよい。具体的には、追い越し予測部23は、相対速度M1が負の値であって、相対速度M2が所定値より大きい場合に、対向車両C4が対向車両C3を追い越すための加速を開始したと推定し、対向車両C4の追い越しが発生したと予測する。このように予測することにより、追い越し予測部23は、対向車両C4の追い越し開始タイミングを精度よく求めることができる。なお、所定値については予め実験やシミュレーションを通じて求めることができる。
追い越し予測部23が、対向車両C4は対向車両C3を追い越すと予測した場合、ステップS105に処理が進む。一方、追い越し予測部23が、対向車両C4は対向車両C3を追い越さないと予測した場合、コントローラ20は一連の処理を終了する。
次に、ステップS105において、衝突予測部24は、図6に示すように、対向車両C4が対向車両C3を追い越すため自車線R1に逸脱してきた場合に、対向車両C4と自車両C1が自車線R1上で衝突するか否かを予測する。
衝突予測部24は、対向車両C4の対向車両C3に対する衝突予測時間TTC1及び対向車両C4の自車両C1に対する衝突予測時間TTC3と、閾値TH1及び閾値TH2を用いて、(3)式により自車両C1と対向車両C4が衝突するか否かを予測する。
TH1<TTC3−TTC1<TH2・・・(3)
具体的には、衝突予測部24は、TTC3−TTC1が(3)式を満たさない場合、すなわち、TTC3−TTC1が閾値TH1以下の場合または閾値TH2以上の場合、自車両C1と対向車両C4が衝突すると予測する。
閾値TH1は、対向車両C4が対向車両C3を追い越す前に自車両C1とすれ違うための条件閾値である。対向車両C4が対向車両C3を追い越す1秒前から経路変更する場合、閾値TH1を1秒以上に設定すれば、自車両C1と経路変更中の対向車両C4との衝突を防ぐことができる。
閾値TH2は、対向車両C4が対向車両C3を追い越した後に自車両C1とすれ違うための条件閾値である。対向車両C4が対向車両C3の真横を通過してから、1秒で対向車線R2に戻る場合、閾値TH2を1秒以上に設定すれば、自車両C1と対向車線R2へ戻る途中の対向車両C4との衝突を防ぐことができる。
衝突予測部24が、対向車両C4は自車両C1と衝突すると予測した場合、ステップS106に処理が進む。一方、衝突予測部24が、対向車両C4は自車両C1と衝突しないと予測した場合、コントローラ20は一連の処理を終了する。なお、衝突予測部24は、自車両C1と対向車両C4との衝突発生を予測した場合、運転者に音声で警告したり、ナビゲーション画面に警告画面を表示するようにしてもよい。
次に、ステップS106において、位置ずらし制御部25は、自車両C1と対向車両C4とがすれ違う位置をずらすための走行制御量を演算する。
具体的には、TTC3−TTC1<0のとき、位置ずらし制御部25は、TH1<TTC3−TTC1を満たすように、すなわち、対向車両C4が対向車両C3を追い越す前に自車両C1とすれ違うようにするために自車両C1の加速量を演算する。なお、自車線R1の上限速度や先行車両の存在で、自車両C1が加速できない場合は、TTC3−TTC1<TH2を満たすように自車両C1の減速量を演算する。
また、TTC3−TTC1>0のとき、位置ずらし制御部25は、TTC3−TTC1<TH2を満たすように自車両C1の減速量を演算する。
走行駆動部50は、位置ずらし制御部25が演算した走行制御量に基づいて自車両C1の走行を制御して、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る車両制御装置1は、対向車両C2〜C4のうち、交通の流れに乗っていない対向車両C3を検出することができる。そして、交通の流れに乗っていない対向車両C3の後続車両である対向車両C4が、交通の流れに乗っていない対向車両C3を追い越すか否かを予測することができる。これにより、従来技術のように先行車両が法定速度より遅いと追い越しを予測する場合と比較して、不必要な追い越し予測を回避することができる。すなわち、車両制御装置1は、交通状況に応じた適切な追い越し予測を行うことができる。
また、本実施形態に係る車両制御装置1は、対向車両C2〜C4の速度、加速度または減速度に基づいて交通の流れを推定する。これにより、車両制御装置1は、交通状況に適した交通の流れを推定することができる。
また、本実施形態に係る車両制御装置1は、対向車両C4が対向車両C3を追い越す際の追い越し発生位置及び追い越し開始タイミングを予測することができる。
また、本実施形態に係る車両制御装置1は、自車両C1対向車両C4とが衝突すると推定した場合に、自車両C1の走行を制御する。これにより、車両制御装置1は、自車両C1対向車両C4との衝突を回避することができる。
また、本実施形態に係る車両制御装置1は、対向車両C4の対向車両C3に対する衝突予測時間TTC1と、対向車両C4の対向車両C2に対する衝突予測時間TTC2を演算し、衝突予測時間TTC1及びTTC2の時間変化率を比較することにより、対向車両C4の追い越し開始タイミングを精度よく求めることができる。
また、本実施形態に係る車両制御装置1は、対向車両C4の対向車両C3に対する追突の可能性を示す追従度F1と、対向車両C4の対向車両C2に対する追突の可能性を示す追従度F2を演算し、追従度F1及び追従度F2の時間変化率を比較することにより、対向車両C4の追い越し開始タイミングを精度よく求めることができる。
また、本実施形態に係る車両制御装置1は、対向車両C4の対向車両C3に対する相対速度M1と、対向車両C4の対向車両C2に対する相対速度M2を演算し、相対速度M1及び相対速度M2の時間変化率を比較することにより、対向車両C4の追い越し開始タイミングを精度よく求めることができる。
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、本実施形態では、自車線R1に隣接する対向車線R2を走行する対向車両C4の追い越しを推定したが、追い越しの推定対象となる車両は対向車線R2上の車両に限られない。すなわち、自車線R1に隣接する隣接車線であれば、自車両C1と同じ進行方向の車線上を走行する隣接車両を対象としてもよい。
また、本実施形態では、対向車線R2上に対向車両が3台存在する場合について説明したが、これに限られるものではなく、4台以上存在する場合でも本実施形態にかかる車両制御装置1を適用することができる。例えば、車両制御装置1は、自車両C1に近い側から対向車両を3台ずつ検出し、交通の流れに乗っていない車両を検出するようにしてもよい。
また、対向車両が2台しか存在しない場合でも、本実施形態にかかる車両制御装置1を適用することができる。例えば、図7に示すように、車両制御装置1は対向車両C2及び対向車両C3の前方に仮想の対向車両C5を設定することができる。車両制御装置1は、仮想の対向車両C5の速度V5を、対向車線R2の法定速度、または対向車両C2及び対向車両C3のうち高いほうの速度に設定し、対向車両C2及び対向車両C3の前方に、所定車間距離だけ離れて走行するように設定する。このときの所定車間距離は、所定車間時間に設定速度を乗算して求めることができる。所定車間時間を4〜5秒にすることで、車両制御装置1は、現実の交通環境に近い位置に仮想の対向車両C5を設定することができる。これにより車両制御装置1は、対向車両が2台の場合でも交通の流れを推定することができる。
10 障害物検出部(隣接車両検出部)
20 コントローラ
21 流れ推定部
22 隣接車両推定部
23 追い越し予測部
24 衝突予測部
25 位置ずらし制御部
30 センサ部(自車両検出部)
40 GPS(自車両検出部)
50 走行駆動部(走行制御部)

Claims (7)

  1. 自車線に隣接する隣接車線を走行する対向車両と、前記対向車両の先行車両と、前記対向車両の後続車両とを少なくとも含む複数の隣接車両の走行情報である速度、加速度及び減速度のうち、少なくとも1つを検出する隣接車両検出部と、
    隣接車両検出部によって検出された前記複数の隣接車両の走行情報に基づいて、前記複数の隣接車両の走行状態を示す交通の流れを推定する流れ推定部と、
    前記複数の隣接車両のうち、前記流れ推定部によって推定された前記交通の流れと前記隣接車両の走行情報との差異が所定値以上となる、流れに乗っていない対向車両を推定する隣接車両推定部と、
    前記交通の流れに乗っていない対向車両の前記後続車両による前記交通の流れに乗っていない対向車両の追い越しを予測する追い越し予測部と、
    を備えることを特徴とする車両制御装置。
  2. 前記追い越し予測部は、前記交通の流れに乗っていない対向車両及び前記後続車両の走行情報に基づいて前記後続車両による追い越しが発生する追い越し発生位置、または追い越しが開始される追い越し開始タイミングを予測することを特徴とする請求項1に記載の車両制御装置。
  3. 自車両の走行情報を検出する自車両検出部と、
    前記自車両検出部によって検出された前記自車両の走行情報と、前記追い越し予測部によって予測された前記追い越し発生位置または前記追い越し開始タイミングとに基づいて、前記自車両と前記後続車両との衝突を予測する衝突予測部と、
    前記衝突予測部によって前記自車両と前記後続車両とが衝突すると予測された場合、前記自車両の走行を制御する走行制御部とをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の車両制御装置。
  4. 前記追い越し予測部は、前記後続車両の前記対向車両に対する第1衝突予測時間と、前記後続車両の前記先行車両に対する第2衝突予測時間を算出し、この2つの衝突予測時間の時間変化率を比較することにより前記後続車両の追い越しを予測することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  5. 前記追い越し予測部は、前記後続車両の前記対向車両に対する追突の可能性を示す第1追従度と、前記後続車両の前記先行車両に対する追突の可能性を示す第2追従度を算出し、この2つの追従度の時間変化率を比較することにより前記後続車両の追い越しを予測することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  6. 前記追い越し予測部は、前記後続車両の前記対向車両に対する第1相対速度と、前記後続車両の前記先行車両に対する第2相対速度を算出し、この2つの相対速度を比較することにより前記後続車両の追い越しを予測することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両制御装置。
  7. 前記流れ推定部は、仮想の隣接車両を前記複数の隣接車両の前方に設定して前記交通の流れを推定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両制御装置。
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