JP6393997B2 - 衛生薄葉紙製品の製造方法 - Google Patents

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本発明は,ティッシュペーパやトイレットペーパなどの衛生薄葉紙製品と,その製造方法に関するものである。具体的に説明すると,本発明は,複数の薄葉紙が重ね合わされたマルチプライの衛生薄葉紙製品及びその製造方法に関する。
従来から,ティッシュペーパなどの衛生薄葉紙製品は,広葉樹パルプや針葉樹パルプなど含む紙料を抄紙して薄葉紙を得て,この薄葉紙を加工することにより製造されている。このような抄紙工程や加工工程によって衛生薄葉紙製品を製造する技術は,例えば,特許文献1〜3に開示されている。
具体的に説明すると,紙料の抄紙工程は,一般的に,ワイヤパートと,プレスパートと,ドライヤパートと,リールパートに分かれている。ワイヤパートでは,水分を多く含んだスラリー状の紙料を,網状部材(ワイヤー)上に流し込み,水分をある程度脱落させた湿紙を得る。プレスパートでは,フェルト部材によって湿紙の両面を押圧することで,湿紙から水分を吸収する。ドライヤパートでは,湿紙を加熱して水分を蒸発させて,水分量が約10重量%以下となった薄葉紙を得る。このドライヤパートでは,一般的に,ヤンキードライヤと呼ばれる乾燥機が用いられる。ヤンキードライヤは,ローラ状の装置であり,その周面が鏡面で形成されており且つ加熱されている。また,ヤンキードライヤの周囲には,フードが備え付けられており,このフードからヤンキードライヤに対して熱風が送り込まれる。このため,ヤンキードライヤの周面に水分を含んだ湿紙を圧接することにより,この湿紙から水分を蒸発させて乾燥させることができる。その後,リールパートによって薄葉紙を巻き取って,原反ロールを形成する。
また,薄葉紙の加工工程では,上記の抄紙工程によって得られた原反ロールから薄葉紙を繰り出して,衛生薄葉紙製品の種類や用途に応じた様々な加工が行われる。例えば,加工工程には,複数の原反ロールからそれぞれ薄葉紙を繰り出して,複数枚の薄葉紙を重ね合わせて,再度巻き直すリワインドパートがある。リワインドパートによって複数の薄葉紙が重なった原反ロールを製造し,この原反ロールを基にして,薄葉紙を製品幅にカットしたり,製品長さに裁断したりする工程したりすることで,所望の衛生薄葉紙製品を得ることができる。また,複数組の衛生薄葉紙製品を折り重ねて箱詰する工程も,この加工工程で行われる。
特開2003−027389号公報 特開2009−263844号公報 特開2013−094238号公報
ところで,上記特許文献1〜3にも記載されているように,従来の衛生薄葉紙製品は,複数の薄葉紙を重ね合わせるときに,各薄葉紙のうちヤンキードライヤに接した面(YD面)が外側(使用者の手に触れる側)を向くように,重ね合わせることとしている。すなわち,上述したように,ヤンキードライヤはその周面が鏡面仕上げとなっている。このため,薄葉紙のうち,ヤンキードライヤと接していたYD面は,フードと対向していたフード面(FD面)と比較して艷やかに形成されることから,YD面を外側に向けることで,衛生薄葉紙製品の手触りが良好になると考えられていた。
しかしながら,本発明者は,薄葉紙のYD面を外側に向けて重ね合わせて衛生薄葉紙製品を製造すると,この衛生薄葉紙製品から紙粉が飛散しやすくなるという不具合を発見した。例えば,衛生薄葉紙製品が箱詰めして販売されるティッシュペーパである場合,YD面が外側を向いていると,使用者が包装箱からティッシュペーパを取り出すときに,このティッシュペーパから多くの紙粉が飛散することが判明した。このため,従来のように,YD面が外側を向いている衛生薄葉紙製品は,その手触りや見た目が艷やかになる反面,紙粉が多く飛散しやすいという問題を内在していた。
そこで,本発明は,少なくとも,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉量を低減させるための技術を提供することを解決課題とする。
本発明の発明者は,上記課題を解決する手段について鋭意検討した結果,薄葉紙のYD面が内側を向くように複数の薄葉紙を重ね合わせることで,予想外にも,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量を低減させることができるということを見出した。そして,本発明者は,上記知見に基づけば,従来技術の課題を解決できることに想到し,本発明を完成させた。具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明の第1の側面は,衛生薄葉紙製品に関する。
本発明の衛生薄葉紙製品は,パルプを含む紙料をヤンキードライヤに当接して乾燥させることにより抄紙した薄葉紙を複数枚重ね合わせて得られる。
本発明において,薄葉紙は,それぞれ,ヤンキードライヤに接した面(YD面)を有している。そして,本発明の衛生薄葉紙製品において,最も外側に位置する2枚の薄葉紙は,YD面を内側に向けて重ね合わされている。
上記構成のように,薄葉紙のYD面を敢えて内向きとして重ね合わせることで,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量を低減させることができる。本発明者の研究によれば,水分を含んだ湿紙をヤンキードライヤに圧接して乾燥させるときに,このドライヤに接した湿紙のYD面では,ドライヤの熱によってパルプ同士の結合が断裂してしまい,微小な紙粉が大量に発生すると考えられる。このため,YD面を外向きにして衛生薄葉紙製品を製造すると,YD面に付着した微小な紙粉が,その製品の使用時などにおいて飛散すると考えられる。この点,本発明の衛生薄葉紙製品では,薄葉紙のYD面を内向きにして重ね合わせているため,その製品の使用時などにおいても,YD面に付着している紙粉を飛散しにくくなっている。その結果,本発明によれば,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉を低減させることができる。
本発明の衛生薄葉紙製品において,最も外側に位置する2枚の薄葉紙の少なくとも一方は,YD面とは反対側のフード面(FD面)に保湿剤が塗布されていることが好ましい。
上記構成によれば,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量を低減させつつ,衛生薄葉紙製品の手触りを良化することができる。すなわち,上述のとおり,薄葉紙のYD面は,FD面と比較して艷やかである。このため,従来の衛生薄葉紙製品では,薄葉紙のYD面を外向きにしている。これに対し,本発明は,衛生薄葉紙製品からの紙粉飛散量を低減させる目的の下,敢えて薄葉紙のYD面を内向きにしている。ただし,本発明の衛生薄葉紙製品は,紙粉飛散量の低減に成功したものの,その手触りが損なわれる恐れがある。そこで,上記好ましい形態のように,外向きになる薄葉紙のFD面に保湿剤を塗布しておくことで,衛生薄葉紙製品の紙粉飛散量を低減させつつ,衛生薄葉紙製品の手触りが損なわれることをも防止することができる。このように,本発明の好ましい形態では,薄葉紙のYD面を敢えて内向きにしつつ,その反対側のFD面に保湿剤を塗布することで,紙粉飛散量の低減と手触り良化という相反する目的を同時に達成することができる。
本発明の衛生薄葉紙製品において,最も外側に位置する2枚の薄葉紙の少なくとも一方は,YD面に保湿剤が塗布されていることとしてもよい。
上記構成によれば,薄葉紙のYD面を内向きとしつつ,さらにこのYD面に保湿剤を塗布することとしている。このように,内向きとなるYD面に保湿剤を塗布することで,保湿剤を塗布しない場合やFD面に保湿剤を塗布した場合と比較し,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量をさらに効果的に低減させることができる。すなわち,YD面に保湿剤を塗布することで,この保湿剤が紙粉の飛散を抑制するため,紙粉の飛散量を格段に低減することができる。
本発明の第2の側面は,衛生薄葉紙製品の製造方法に関する。
本発明の製造方法では,まず,パルプを含む紙料をヤンキードライヤに当接して乾燥させることにより抄紙し,ヤンキードライヤに接した面YD面を有する薄葉紙を得る。その後,薄葉紙を複数枚重ね合わせる。
ここで,薄葉紙を重ね合わせる工程において,最も外側に位置する2枚の薄葉紙は,YD面を内側に向けて重ね合わされる。
上記工程のように,薄葉紙のYD面を敢えて内向きとして重ね合わせることで,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量を低減させることができる。
本発明の製造方法は,薄葉紙を重ね合わせる工程の前に,最も外側に位置する2枚の薄葉紙の少なくとも一方のYD面とは反対側のフード面(FD面)に,保湿剤を塗布することが好ましい。
上記工程のように,薄葉紙のYD面を敢えて内向きにしつつ,その反対側のFD面に保湿剤を塗布することで,紙粉飛散量の低減と手触り良化という相反する目的を同時に達成することができる。
本発明によれば,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量を低減させることができる。
図1は,本発明に係る製造方法の第1の実施形態を示した工程図である。 図2は,本発明に係る製造方法の第2の実施形態を示した工程図である。 図3は,本発明に係る衛生薄葉紙製品を模式的に示した斜視図である。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
図1は,複数の薄葉紙を重ね合わせた衛生薄葉紙製品を得るための工程の一部を示している。特に,図1に示した工程は,第1の薄葉紙1と第2の薄葉紙2とを重ね合わせるリワインドパートを示している。
図1に示されるように,まず,長尺の第1薄葉紙1が巻き付けられた第1原反ロール10と,長尺の第2薄葉紙2が巻き付けられた第2原反ロール20とを用意する。
原反ロールを得るために紙料の抄紙を行う工程は,公知である。具体的に説明すると,紙料の抄紙工程は,一般的に,ワイヤパートと,プレスパートと,ドライヤパートと,リールパートに分かれている。ワイヤパートでは,水分を多く含んだスラリー状の紙料を,網状部材(ワイヤー)上に流し込み,水分をある程度脱落させた湿紙を得る。プレスパートでは,フェルト部材によって湿紙の両面を押圧することで,湿紙から水分を吸収する。ドライヤパートでは,湿紙を加熱して水分を蒸発させて,水分量が約10重量%以下となった薄葉紙を得る。このドライヤパートでは,一般的に,ヤンキードライヤと呼ばれる乾燥機が用いられる。ヤンキードライヤは,ローラ状の装置であり,その周面が鏡面で形成されており且つ加熱されている。また,ヤンキードライヤの周囲には,フードが備え付けられており,このフードからヤンキードライヤに対して熱風が送り込まれる。このため,ヤンキードライヤの周面に水分を含んだ湿紙を圧接することにより,この湿紙から水分を蒸発させて乾燥させることができる。その後,リールパートによって薄葉紙を巻き取って,原反ロールを形成する。
図1に示されるように,第1原反ロール10と第2原反ロール20から繰り出される第1薄葉紙1と第2薄葉紙2は,それぞれ,ヤンキー面(YD面)とフード面(FD面)を有している。「YD面」とは,上述したドライヤパートにおいて,ヤンキードライヤに当接していた側の面である。「FD面」は,YDとは反対側の面であり,上述したドライヤパートにおいて,フードと対向していた側の面である。
図1に示されるように,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2は,ピンチローラ30によって引張されることにより,各原反ロール10,20から引き出されて,積層ローラ50によって互いに重ね合わされた後に,最終的には,巻取りローラ60により巻き取られる。ここで,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2は,積層ローラ50において,互いのYD面が内側となるように重ね合わされる。すなわち,第1薄葉紙1のYD面と第2薄葉紙2のYD面とを当接させて重ね合わせることができるように,各原反ロール10,20の配置や,各原反ロール10,29から第1薄葉紙1と第2薄葉紙2を引き出す向きが調節されている。これにより,最終的に巻取りローラ60により巻き取られる積層体は,第1薄葉紙1のYD面と第2薄葉紙2のYD面が内向きとなり,第1薄葉紙1のFD面と第2薄葉紙2のFD面が外向きとなっている。
上記のように,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2のYD面を敢えて内向きとして重ね合わせることで,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量を低減させることができる。本発明者の研究によると,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2のYD面を内向きに重ね合わせることで,外向きに重ねた場合と比較し,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量を10〜30%程度低減させることができることがわかっている。つまり,ヤンキードライヤに接したYD面は,ドライヤからの熱によってパルプ同士の結合が断裂してしまい,微小な紙粉が大量に発生すると考えられる。このため,YD面を外向きにして衛生薄葉紙製品を製造すると,YD面に付着した微小な紙粉が,その製品の使用時などにおいて飛散すると考えられる。この点,本発明では,薄葉紙のYD面を内向きにして重ね合わせているため,その製品の使用時などにおいても,YD面に付着している紙粉を飛散しにくくなっている。その結果,本発明によれば,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉を低減させることができる。
また,図1に示されるように,本実施形態においては,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2を重ね合わせる前に,各薄葉紙1,2のFD面に,コータ40によって保湿剤を塗布する。コータ40としては,保湿剤を塗布する機能を持つ公知の装置を適宜採用できる。例えば,コータ40としては,ノズル式噴霧器や,ローター式噴霧,又は転写ローラを採用することができる。また,コータ40が塗布する保湿剤としては,一般的な保湿ペーパーに用いられる各種の液体を用いることができる。保湿剤としては,例えば,グリセリン,ジグリセリン,プロピレングリコール,1.3−ブチレングリコール,ポリエチレングリコール等の多価アルコール;ソルビトール,グルコース,キシリトール,マルトース,マルチトール,マンニトール,トレハロース等の糖類;グルコール酸系薬剤及びその誘導体;セタノール,ステアリルアルコール,オレイルアルコール等の高級アルコール;流動パラフィン等の中の一種又は二種以上の成分を含む液体(溶液であってもよい)を用いることができる。また。保湿剤の塗布量は,最終的な製品である衛生薄葉紙製品の全体の質量のうち,例えば2〜30質量%,3〜25質量%,又は4〜20質量%となることが好ましい。
図1に示した実施形態のように,各薄葉紙1,2のFD面に保湿剤を塗布することで,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量を低減させつつ,衛生薄葉紙製品の手触りを良化することができる。このように,各薄葉紙1,2のYD面を敢えて内向きにしつつ,その反対側のFD面に保湿剤を塗布することで,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉量を低減しつつ,且つ,衛生薄葉紙製品の手触りを良化することが可能になる。
ここで,図2は,図1に示した実施形態とは異なる形態を示している。図2の実施形態では,図1の実施形態とは異なり,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2を重ね合わせる前に,各薄葉紙1,2のYD面に,コータ40によって保湿剤を塗布することとしている。このように,各薄葉紙1,2のYD面を内向きとしつつ,さらにこのYD面に保湿剤を塗布することで,保湿剤を塗布しない場合やFD面に保湿剤を塗布した場合と比較して,衛生薄葉紙製品から飛散する紙粉の量をより低減させることができる。すなわち,YD面に保湿剤を塗布することで,この保湿剤が紙粉の発生を抑えるため,紙粉の飛散量が格段に低減される。
図1の実施形態と図2の実施形態は,衛生薄葉紙製品の用途に応じて適宜好ましい方を採用することができる。例えば,紙粉発生量の低減と手触りの良さを両立させる場合には,図1の実施形態を採用すればよい。他方,手触りを多少犠牲にしつつも,紙粉発生量の低減に重点をおく場合には,図2の実施形態を採用すればよい。
図1及び図2に示された工程によって,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2を巻き直した(リワインドした)原反ロールは,その後公知の加工装置によって,ティッシュペーパやトイレットペーパなどに加工される。
例えば,原反ロールからティッシュペーパを製造する際には,まず,原反ロールを断裁して複数のロールを形成し,それぞれのロールを製品の組数分に並べる。例えば,一つの包装箱(ティッシュボックス)に200組のティッシュペーパを格納したものを製品とする場合には,ロールを200個並べる。組数分に並べた複数のロールから原紙を引き出しながら折り重ねて,原紙の束を形成する。原紙の束はそれぞれ製品長さに切断する。これにより,原紙の束から,ティッシュペーパの束が形成される。その後,ティッシュペーパの束は,それぞれ包装箱(ティッシュボックス)へと箱詰めすればよい。
また,原反ロールからトイレットペーパを製造する際には,原反ロールから原紙を繰り出し,円筒状の巻芯に巻きつける。巻芯に巻き付けられた原紙が製品長さに達した段階で,原紙を原反ロールから切り離す。これによりログが形成される。このログを製品幅に切断して,トイレットロールを形成する。トイレットロールは,複数個を1セットとして袋詰めすればよい。
図3は,上述した製造方法によって得られた衛生薄葉紙製品3を示している。特に,図3では,衛生薄葉紙製品3がティッシュペーパである場合を示している。図3に示した例において,衛生薄葉紙製品3(ティッシュペーパ)は,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2が重なった2プライで形成されている。第1薄葉紙1と第2の薄葉紙2は,それぞれYD面とFD面を持つ。図3において,便宜的に,YD面をドット模様で示している。そして,図3に示されるように,本発明の衛生薄葉紙製品3は,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2のYD面が,互いに内向きとなるように重ね合わされている
また,衛生薄葉紙製品3は,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2のYD面に,保湿剤が塗布されたものであってもよい。この場合,衛生薄葉紙製品3は,図1に示した工程によって製造すればよい。他方,衛生薄葉紙製品3は,第1薄葉紙1と第2薄葉紙2のFD面に,保湿剤が塗布されたものであってもよい。この場合,衛生薄葉紙製品3は,図2に示した工程によって製造すればよい。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら本発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
例えば,本願明細書では,図1〜図3を参照して,2プライの衛生薄葉紙製品について説明をおこなった。ただし,本発明は,2プライの衛生薄葉紙製品に限定されるものではなく,3プライ以上の衛生薄葉紙製品にも適用可能である。
本発明は,衛生薄葉紙製品及びその製造方法に関する。従って,本発明は,ティッシュペーパやトイレットペーパなどの衛生薄葉紙製品の製造業において好適に利用し得る。
1…第1薄葉紙 2…第2薄葉紙 3…衛生薄葉紙製品
10…第1原反ロール 20…第2原反ロール 30…ピンチローラ
40…コータ 50…積層ローラ 60…巻取りローラ

Claims (2)

  1. パルプを含む紙料をヤンキードライヤに当接して乾燥させることにより抄紙し,前記ヤンキードライヤに接した面(YD面)を有する薄葉紙を得る工程と,
    前記薄葉紙を巻き取って複数の原反ロールを形成する工程と,
    前記複数の原反ロールから繰り出された前記薄葉紙を複数枚重ね合わせる工程と,を含む
    衛生薄葉紙製品の製造方法であって,
    前記重ね合わせる工程において,最も外側に位置する2枚の前記薄葉紙は,前記YD面を内側に向けて重ね合わされ,
    前記原反ロールを形成する工程の後であって前記重ね合わせる工程の前に,前記最も外側に位置する2枚の前記薄葉紙の少なくとも一方の前記YD面とは反対側の面(FD面)のみに,保湿剤を塗布する工程を,さらに含む
    衛生薄葉紙製品の製造方法。
  2. 前記保湿剤を塗布する工程では,前記最も外側に位置する2枚の前記薄葉紙の両方の前記FD面のみに保湿剤を塗布する
    請求項1に記載の衛生薄葉紙製品の製造方法。
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