JP6392343B2 - 摺動部品 - Google Patents

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Description

本発明は、たとえば、メカニカルシール、軸受、その他、摺動部に適した摺動部品に関する。特に、摺動面に流体を介在させて摩擦を低減させるとともに、摺動面から流体が漏洩するのを防止する必要のある密封環または軸受などの摺動部品に関する。
摺動部品の一例である、メカニカルシールにおいて、密封性を長期的に維持させるためには、「密封」と「潤滑」という相反する条件を両立させなければならない。特に、近年においては、環境対策などのために、被密封流体の漏れ防止を図りつつ、機械的損失を低減させるべく、より一層、低摩擦化の要求が高まっている。低摩擦化の手法としては、回転により摺動面間に動圧を発生させ、液膜を介在させた状態で摺動する、いわゆる流体潤滑状態とすることにより達成できる。しかしながら、この場合、摺動面間に正圧が発生するため、流体が正圧部分から摺動面外へ流出する。軸受でいう側方漏れであり、シールの場合の漏れに該当する。
液体シールにおいては、気体より粘度が大きいため、平面同士であっても面の微小なうねりや粗さの凹凸等により動圧効果が得られる。このため、密封性能を優先した構造を採用することが多い。一方、密封と潤滑を両立させるために、漏れた液体を高圧側に引き戻す、ポンピング効果を有した機構もいくつか考案されている。たとえば、特許文献1には、回転リングの軸封面に流体を高圧室側へ移送するらせん溝が円周方向に複数設けられた
発明が開示されている(以下、「従来技術1」という。)。
また、摺動部品に関する発明として、本出願人は、図6に示すように、摺動面Sに複数のディンプル50を設け、各ディンプル50の上流側のキャビテーション形成領域50aを低圧流体側に寄って配置すると共に、下流側の正圧発生領域50bを高圧流体側に寄って配置し、流体を上流側のキャビテーション形成領域50aで吸入し、吸入された流体を下流側の正圧発生領域50bから高圧側に戻すようにした発明を先に出願している(以下、「従来技術2」という。特許文献2参照。)。
しかしながら、上記従来技術1では、シールなどの摺動面の内・外周に圧力差がある場合、圧力に対抗したポンピング作用が必要となり、圧力の大きさによっては流体を押し戻すことができない場合がある。このため、圧力差が小さい場合には漏れを防止することは可能であるが、圧力差が大きい場合には漏れ量は多くならざるを得ないという問題があった。
また、上記従来技術2は、摺動面の内・外周の差圧の大きさに関係することなく漏れ防止と潤滑の両機能を奏する点で画期的な発明であるが、各ディンプル50の基本的な形状がクランク状であることにより、上流側のキャビテーション形成領域50aから下流側の正圧発生領域50bへの流体移動において若干スムーズさを欠くため、正圧発生領域50bの低圧流体側Xにおける動圧発生が過大になり漏れにつながるおそれがあり、また、動圧発生領域の圧力ピーク位置から低圧流体側までの距離がそれほど大きくとれないため漏れにつながるおそれがあるという問題があった。
特開平8−193662号公報(第4頁、図5,6) 国際公開第2014/050920号
本発明は、上記特許文献2に記載の発明の改良に係るものであって、摺動面に形成されたディンプルなどの窪み部分(本明細書においては「ディンプル」という。)の上流側のキャビテーション領域から下流側の正圧発生領域への流体の移動をスムーズにすることにより、摺動面の内・外周の差圧の大きさに関係することなく、より一層の漏れ防止と潤滑の両機能を備えた摺動部品を提供することを目的とするものである。
また、摺動面の低圧流体側において全周にわたってキャビテーション領域を配設することにより、より一層、漏れ防止の機能を向上させた摺動部品を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明の摺動部品は、第1に、一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面に複数のディンプルが周方向に独立して設けられ、各ディンプルの上流側のキャビテーション形成領域は低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域は高圧流体側に寄って配置され、前記正圧発生領域の前記低圧流体側の縁は、前記低圧流体側から前記高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなすと共に、前記キャビテーション形成領域の前記低圧流体側の縁と滑らかに接続されることを特徴としている。
この特徴によれば、摺動面に形成されたディンプルの上流側のキャビテーション領域から下流側の正圧発生領域への流体の移動をスムーズにすることができ、低圧流体側の縁にぶつかった流体の流れにおいて正圧が立たないため、正圧発生領域の先端側の低圧流体側における動圧発生を抑えることができ、低圧流体側に漏洩する流体の量を低減することができる。また、正圧発生領域において正圧が発生する正圧発生部は高圧流体側に近い部分であるため、正圧発生部の圧力ピーク位置から低圧流体側までの距離が大きくなり、その結果、圧力勾配が小さくなり、漏れ量を低減することができる。
また、本発明の摺動部品は、第2に、第1の特徴において、前記キャビテーション形成領域の上流側の始端は、前記低圧流体側から前記高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなすと共に、上流側に配置されたディンプルの正圧発生領域と径方向において重複するように配設されることを特徴としている。
この特徴によれば、上流側のディンプルの正圧発生領域から低圧流体側に漏洩しようとする流体は下流側のディンプルのキャビテーション形成領域の上流側に流入することになり、低圧流体側への漏洩が阻止され密封性が向上される。また、摺動面におけるディンプルの配置効率を向上することができる。
また、本発明の摺動部品は、第3に、第1または第2の特徴において、前記ディンプルが設けられた前記摺動面の前記高圧流体側、又は、他方の摺動面の前記高圧流体側には前記高圧流体側と半径方向溝を介して連通するレイリーステップからなる正圧発生機構が配設され、前記正圧発生機構と前記ディンプルとの間に圧力開放溝が設けられ、前記圧力開放溝は高圧流体側と前記半径方向溝を介して連通されていることを特徴としている。
この特徴によれば、高圧流体側に配設されたレイリーステップからなる正圧発生機構で流体膜を形成して潤滑できると共に、低圧流体側に配設されたディンプルで密封と潤滑とを行うことができるものであって、ディンプルによる密封作用を確実なものとすることができる。
また、本発明の摺動部品は、第4に、第1または第2の特徴において、前記ディンプルが設けられた前記摺動面の前記高圧流体側、又は、他方の摺動面の前記高圧流体側には前記高圧流体側と連通するレイリーステップからなる正圧発生機構が配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、高圧流体側に配設されたレイリーステップからなる正圧発生機構で流体膜を形成して潤滑し、低圧流体側に配設されたディンプルで密封と潤滑とを行うものであって、半径方向溝及び圧力開放溝のような深溝を設ける必要がないため、加工が容易であるというメリットがある。
本発明は、以下のような優れた効果を奏する。
(1)正圧発生領域の低圧流体側の縁は、低圧流体側から高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなすと共に、キャビテーション形成領域の低圧流体側の縁と滑らかに接続されることにより、摺動面に形成されたディンプルの上流側のキャビテーション領域から下流側の正圧発生領域への流体の移動をスムーズにすることができ、低圧流体側の縁にぶつかった流体の流れにおいて正圧が立たないため、正圧発生領域の先端側の低圧流体側における動圧発生を抑えることができ、低圧流体側に漏洩する流体の量を低減することができる。また、正圧発生領域において正圧が発生する正圧発生部は高圧流体側に近い部分であるため、正圧発生部の圧力ピーク位置から低圧流体側までの距離が大きくなり、その結果、圧力勾配が小さくなり、漏れ量を低減することができる。
(2)キャビテーション形成領域の上流側の始端は、低圧流体側から高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなすと共に、上流側に配置されたディンプルの正圧発生領域と径方向において重複するように配設されることにより、上流側のディンプルの正圧発生領域から低圧流体側に漏洩しようとする流体は下流側のディンプルのキャビテーション形成領域の上流側に流入することになり、低圧流体側への漏洩が阻止され密封性が向上される。また、摺動面におけるディンプルの配置効率を向上することができる。
(3)ディンプルが設けられた摺動面の高圧流体側、又は、他方の摺動面の高圧流体側には高圧流体側と半径方向溝を介して連通するレイリーステップからなる正圧発生機構が配設され、正圧発生機構とディンプルとの間に圧力開放溝が設けられ、圧力開放溝は高圧流体側と半径方向溝を介して連通されていることにより、高圧流体側に配設されたレイリーステップからなる正圧発生機構で流体膜を形成して潤滑できると共に、低圧流体側に配設されたディンプルで密封と潤滑とを行うことができるものであって、ディンプルによる密封作用を確実なものとすることができる。
(4)ディンプルが設けられた摺動面の高圧流体側、又は、他方の摺動面の高圧流体側には高圧流体側と連通するレイリーステップからなる正圧発生機構が配設されていることにより、高圧流体側に配設されたレイリーステップからなる正圧発生機構で流体膜を形成して潤滑し、低圧流体側に配設されたディンプルで密封と潤滑とを行うものであって、半径方向溝及び圧力開放溝のような深溝を設ける必要がないため、加工が容易であるというメリットがある。
本発明の実施例に係るメカニカルシールの一例を示す縦断面図である。 本発明の実施例1に係る摺動部品の摺動面を示したものである。 (a)はディンプルの下流側の狭まり隙間(段差)からなる正圧発生機構を、(b)はディンプルの上流側の拡がり隙間(段差)からなる負圧発生機構を、説明するための図である。 本発明の実施例2に係る摺動部品の摺動面を示したものである。 本発明の実施例3に係る摺動部品の摺動面を示したものである。 従来技術2の摺動面を示したものである。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置などは、特に明示的な記載がない限り、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1ないし図3を参照して、本発明の実施例1に係る摺動部品について説明する。
なお、本実施例においては、メカニカルシールを構成する部品が摺動部品である場合を例にして説明する。
図1は、メカニカルシールの一例を示す縦断面図であって、摺動面の外周から内周方向に向かって漏れようとする高圧流体側の被密封流体を密封する形式のインサイド形式のものであり、高圧流体側のポンプインペラ(図示省略)を駆動させる回転軸1側にスリーブ2を介してこの回転軸1と一体的に回転可能な状態に設けられた円環状の回転環3と、ポンプのハウジング4に非回転状態かつ軸方向移動可能な状態で設けられた円環状の固定環5とが、この固定環5を軸方向に付勢するコイルドウェーブスプリング6及びベローズ7によって、ラッピング等によって鏡面仕上げされた摺動面S同士で密接摺動するようになっている。すなわち、このメカニカルシールは、回転環3と固定環5との互いの摺動面Sにおいて、被密封流体が回転軸1の外周から大気側へ流出するのを防止するものである。
なお、本発明は、インサイド形式のものに限らず、摺動面の内周から外周方向に向かって漏れようとする高圧流体側の被密封流体を密封するアウトサイド形式のものにも適用できることはいうまでもない。
図2は、本発明の実施例1に係る摺動部品の摺動面を示したもので、図1の固定環5の摺動面にディンプルが形成された場合を例にして説明する。
なお、回転環3の摺動面にディンプルが形成される場合も同じである。
図2において、摺動面Sにはディンプル10が周方向に複数設けられている。ディンプル10は、高圧流体側及び低圧流体側とは連通しておらず、また、各ディンプル10は相互に独立して周方向において離間するように設けられている。ディンプル10の数、面積及び深さは、摺動部品の径、摺動面の幅及び相対移動速度、並びに、密封及び潤滑の条件等に応じて適宜決定される性質のものであるが、面積が大きく、深さの浅いディンプルの方が流体潤滑作用及び液膜形成の点で好ましい。図2の場合、ディンプル10は6等配に設けられている。
各ディンプル10は、上流側のキャビテーション形成領域10aは低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域10bは高圧流体側に寄って配置され、これら2つの領域が連通されるような形状に形成されており、各ディンプル10のキャビテーション形成領域10aで吸入された流体は当該ディンプル内を通って正圧発生領域10bで動圧(正圧)を発生し、径方向に近い高圧流体側に戻されるようになっている。
図2に示された各ディンプル10の上流側のキャビテーション形成領域10aは、一定幅の摺動面S1を介して低圧流体側とは隔離されて配設され、円弧状をなすように一定幅を有して周方向に延び、下流側の正圧発生領域10bは、キャビテーション形成領域10aから高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するように延び、その先端10cは高圧流体側に近接するものの一定幅の摺動面S2を介して高圧流体側とは隔離されて配設されている。そして、正圧発生領域10bの低圧流体側の縁10dは、低圧流体側から高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなすと共に、キャビテーション形成領域10aの低圧流体側の縁10eと滑らかに接続されている。
正圧発生領域10bの低圧流体側の縁10dは、直線に限らず、低圧流体側に凸あるいは凹の曲線でもよい。直線の場合、単一の直線が望ましく、また、曲線の場合、曲率は一様であることが望ましい。
上記のように、正圧発生領域10bの低圧流体側の縁10dは、低圧流体側から高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなし、キャビテーション形成領域10aの低圧流体側の縁10eと滑らかに接続されていることにより、キャビテーション形成領域10aに流入した流体は正圧発生領域10bにスムーズに流れ、低圧流体側の縁10dにぶつかった流体の流れにおいて正圧が立たないため、上記従来技術2の摺動部品に比べ、正圧発生領域10bの先端側の低圧流体側における動圧発生を抑えることができ、低圧流体側に漏洩する流体の量を低減することができる。また、正圧発生領域10bにおいて正圧が発生する正圧発生部は図2のハッチングで示された略三角形の領域Pの部分であるため、先端側の圧力ピーク位置から低圧流体側までの距離が大きくなり、その結果、圧力勾配が小さくなり、漏れ量を低減することができる。
その際、正圧発生領域10bの低圧流体側の縁10dのテーパ角θは、低圧流体側の縁10dにぶつかった流体がスムーズに流れ正圧が立たないようにする観点から小さいほど望ましい。テーパ角θは、例えば、0゜<θ≦45゜に設定される。
一方、各ディンプル10のキャビテーション形成領域10aの上流側の始端10fは、低圧流体側から高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状に形成されると共に、上流側に配置されたディンプル10の正圧発生領域10bと径方向において重複するように配設されている。
詳述すると、キャビテーション形成領域10aの上流側の始端10fは、上流側に配置されたディンプル10の正圧発生領域10bの低圧流体側の縁10dとほぼ平行になるように傾斜したテーパ形状に形成されると共に、上流側に配置されたディンプル10の正圧発生領域10bと径方向において重複するように配設されている。そのため、上流側のディンプル10の正圧発生領域10bから低圧流体側に漏洩しようとする矢印Rで示される流体は下流側のディンプル10のキャビテーション形成領域10aの上流側に流入することになり、低圧流体側への漏洩が阻止され密封性が向上される。また、摺動面Sにおけるディンプルの配置効率(摺動面の全面積に対するディンプルの全面積の占める割合)を向上することができる。
なお、上流側の始端10fと低圧流体側の縁10dとが「ほぼ平行」とは、両者の交角が0゜〜30°の範囲に有ることを意味する。
図2に示すディンプル10の形状は、一例に過ぎず、要は、低圧流体側に寄って上流側のキャビテーション形成領域10aが配置され、高圧流体側に寄って下流側の正圧発生領域10bが配置されたものにおいて、正圧発生領域10bに関しては、正圧発生領域10bの低圧流体側の縁10dは、低圧流体側から高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなし、キャビテーション形成領域10aの低圧流体側の縁10eと滑らかに接続されていればよく、例えば、スキー板の先端側の側面形状のように先端側が本体部に対して鈍角でもって曲げられ、かつ、滑らかに接続された形状が挙げられる。
また、キャビテーション形成領域10aに関しては、始端10fは、低圧流体側から高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状に形成されると共に、上流側に配置されたディンプル10の正圧発生領域10bと径方向において重複するように配設されればよく、テーパの角度及び上流側のディンプル10の正圧発生領域10bとの径方向における重複の程度などは、設計的に決められればよい。
ここで、図3を参照しながら、本発明におけるディンプルを設けた場合の正圧発生機構及び負圧発生機構について説明する。
図3(a)において、矢印で示すように、固定環5に対して回転環3が反時計方向に回転移動するが、固定環5の摺動面Sにディンプル10が形成されていると、該ディンプル10の下流側には狭まり隙間(段差)11が存在する。相対する回転環3の摺動面は平坦である。
回転環3が矢印で示す方向に相対移動すると、回転環3及び固定環5の摺動面間に介在する流体が、その粘性によって、回転環3の移動方向に追随移動しようとするため、その際、狭まり隙間(段差)11の存在によって破線で示すような動圧(正圧)が発生される。
図3(b)においては、矢印で示すように、固定環5に対して回転環3は反時計方向に回転移動するが、固定環5の摺動面Sにディンプル10が形成されていると、ディンプル10の上流側には拡がり隙間(段差)12が存在する。相対する回転環3の摺動面は平坦である。
回転環3が矢印で示す方向に相対移動すると、回転環3及び固定環5の摺動面間に介在する流体が、その粘性によって、回転環3の移動方向に追随移動しようとするため、その際、拡がり隙間(段差)12の存在によって破線で示すような動圧(負圧)が発生される。
このため、ディンプル10内の上流側には負圧が発生し、下流側には正圧が発生することになる。そして、上流側の負圧発生領域にはキャビテーションが発生する。
図4は、本発明の実施例2に係る摺動部品の摺動面を示したもので、図1の固定環5の摺動面にディンプルが形成された場合を例にして説明する。実施例2は、ディンプルの設けられた摺動面の高圧流体側にレイリーステップからなる正圧発生機構が配設された点で図2に示された実施例1と相違するが、その他の点は実施例1と基本的には同じであり、同じ部材は同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図4において、摺動面Sには、低圧流体側にディンプル10が配設され、高圧流体側にはレイリーステップ20からなる正圧発生機構が配設されている。
レイリーステップ20は、狭まり段差21、グルーブ部22及び高圧流体側と連通する半径方向溝23から構成されており、レイリーステップ20とディンプル10との間には高圧流体側と半径方向溝23を介して連通された圧力開放溝24が設けられている。グルーブ部22は、一定幅の摺動面S3を介して高圧流体側とは隔離されて配設され、円弧状をなすように一定幅を有して周方向に延びている。グルーブ部22の深さは、ディンプル10の深さの数倍である。圧力開放溝24は、レイリーステップ20で発生した動圧(正圧)を高圧側流体の圧力まで開放することで、流体が低圧流体側のディンプル10に流入し、ディンプル10の負圧発生能力が弱まることを防止するためのものであり、高圧流体側のレイリーステップ20で発生した正圧により低圧流体側に流入しようとする流体を圧力開放溝24に導き、高圧流体側に逃す役割を果たすものである。
図4の場合、ディンプル10は6等配に設けられ、レイリーステップ20は8等配に設けられている。
グルーブ部22、半径方向溝23及び圧力開放溝24の深さ及び幅は、摺動部品の径、摺動面の幅及び相対移動速度、並びに、密封及び潤滑の条件等に応じて適宜決定される性質のものである。例えば、グルーブ部22の深さは、ディンプル10の深さの1/2〜数倍程度であり、また、半径方向溝23及び圧力開放溝24の深さは、ディンプル10の深さの十倍以上である。
実施例2においては、高圧流体側に配設されたレイリーステップ20からなる正圧発生機構で流体膜を形成して潤滑し、低圧流体側に配設されたディンプル10で密封と潤滑とを行うものであり、ディンプル10のキャビテーション形成領域10aで吸入された流体は正圧発生領域10bから圧力開放溝24に導かれ、半径方向溝23を介して高圧流体側に戻される。このように、本例では、高圧流体側に配設されたレイリーステップ20からなる正圧発生機構で流体膜を形成して潤滑し、低圧流体側に配設されたディンプル10で密封と潤滑とを行うことができるものであって、ディンプル10による密封作用を確実なものとすることができる。
図5は、本発明の実施例3に係る摺動部品の摺動面を示したもので、図1の固定環5の摺動面にディンプルが形成された場合を例にして説明する。実施例3は、ディンプルの設けられた摺動面の高圧流体側にレイリーステップからなる正圧発生機構が配設された点で図2に示された実施例1と相違するが、その他の点は実施例1と基本的には同じであり、同じ部材は同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図5において、摺動面Sには、低圧流体側にディンプル10が配設され、高圧流体側にはレイリーステップ30からなる正圧発生機構が配設されている。
レイリーステップ30は、狭まり段差31、グルーブ部32及びグルーブ部32の上流側において高圧流体側と連通する半径方向溝33から構成されており、レイリーステップ30とディンプル10との間には摺動面Sが介在されている。
グルーブ部32は、一定幅の摺動面S3を介して高圧流体側とは隔離されて配設され、円弧状をなすように一定幅を有して周方向に延びている。グルーブ部22の深さは、ディンプル10の深さの1/2〜数倍程度である。
狭まり段差31は、低圧流体側から高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなしている。このように狭まり段差31が形成されていると、狭まり段差31付近で発生する正圧のピークは高圧流体側に寄るため、高圧の流体は主として高圧流体側に排出され、ディンプル10側への流れは減少される。
半径方向溝33は、グルーブ部32の幅と同程度、あるいは、それ以上の幅を有する。
半径方向溝33の深さは、グルーブ部32の深さと同程度であり、ディンプル10の深さの数倍である。そのため、グルーブ部32には高圧流体の流入が容易であり、摺動面Sの潤滑が十分に行われる。
実施例3においては、高圧流体側に配設されたレイリーステップ30からなる正圧発生機構で流体膜を形成して潤滑し、低圧流体側に配設されたディンプル10で密封と潤滑とを行うものであり、ディンプル10のキャビテーション形成領域10aで吸入された流体は正圧発生領域10bから摺動面Sを潤滑しながら高圧流体側に戻される。実施例3では、実施例2のように、半径方向溝23及び圧力開放溝24のような深溝を設ける必要がないため、加工が容易であるというメリットがある。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、摺動部品をメカニカルシール装置における一対の回転用密封環及び固定用密封環のいずれかに用いる例について説明したが、円筒状摺動面の軸方向一方側に潤滑油を密封しながら回転軸と摺動する軸受の摺動部品として利用することも可能である。
また、例えば、前記実施例では、外周側に高圧の被密封流体が存在する場合について説明したが、内周側が高圧流体の場合にも適用でき、その場合、ディンプルのキャビテーション形成領域が外周側に、また、正圧発生領域が内周側に位置するように配設すればよい。
また、例えば、前記実施例では、ディンプルの形状について、上流側のキャビテーション形成領域10aは、円弧状をなすように一定幅を有して周方向に延び、下流側の正圧発生領域10bは、キャビテーション形成領域10aから高圧流体側に向けてキャビテーション形成領域10aの幅と略同じ幅を有して相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するように延びた形状を示しているが、これに限らず、例えば、キャビテーション形成領域10aと正圧発生領域10bの幅が異なるように配設したものでもよい。
また、前記実施例2及び3においては、回転環3及び固定環5のうち、固定環5の摺動面にディンプル10及びレイリーステップ20、30からなる正圧発生機構が配設された場合について説明したが、これに限らず、回転環3の摺動面に配設されてもよく、また、回転環3及び固定環5のいずれか一方の摺動面にディンプル10が、他方の摺動面にレイリーステップ20、30からなる正圧発生機構が配設されてもよい。例えば、回転環3の摺動面にディンプル10が配設され、固定環5の摺動面にレイリーステップ20、30からなる正圧発生機構が配設されてもよく、その場合、密封機能及び潤滑機能のより一層の向上を図ることができる。なお、半径方向溝23及び圧力開放溝24はレイリーステップ20からなる正圧発生機構の設けられる側に配設される。
1 回転軸
2 スリーブ
3 回転環
4 ハウジング
5 固定環
6 コイルドウェーブスプリング
7 ベローズ
10 ディンプル
10a キャビテーション形成領域
10b 正圧発生領域
10c 正圧発生領域の先端
10d 正圧発生領域の低圧流体側の縁
10e キャビテーション形成領域の低圧流体側の縁
10f キャビテーション形成領域の上流側の始端
11 狭まり隙間(段差)
12 拡がり隙間(段差)
20 レイリーステップ(正圧発生機構)
21 狭まり段差
22 グルーブ部レイリーステップ
23 半径方向溝
24 圧力開放溝
30 レイリーステップ
31 狭まり段差
32 グルーブ部
33 半径方向溝
S 摺動面
P 正圧発生部
θ テーパ角
R 正圧発生領域から低圧流体側に漏洩しようとする流体

Claims (4)

  1. 一対の摺動部品の互いに相対摺動する一方側の摺動面に複数のディンプルが周方向に独立して設けられ、各ディンプルの上流側のキャビテーション形成領域は低圧流体側に寄って配置されると共に下流側の正圧発生領域は高圧流体側に寄って配置され、前記正圧発生領域の前記低圧流体側の縁は、前記低圧流体側から前記高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなすと共に、前記キャビテーション形成領域の前記低圧流体側の縁と滑らかに接続されることを特徴とする摺動部品。
  2. 前記キャビテーション形成領域の上流側の始端は、前記低圧流体側から前記高圧流体側に向けて相手摺動面の回転方向に沿って傾斜するテーパ形状をなすと共に、上流側に配置されたディンプルの正圧発生領域と径方向において重複するように配設されることを特徴とする請求項1記載の摺動部品。
  3. 請求項1または2記載の摺動部品において、前記ディンプルが設けられた前記摺動面の前記高圧流体側、又は、他方の摺動面の前記高圧流体側には前記高圧流体側と半径方向溝を介して連通するレイリーステップからなる正圧発生機構が配設され、前記正圧発生機構と前記ディンプルとの間に圧力開放溝が設けられ、前記圧力開放溝は高圧流体側と前記半径方向溝を介して連通されていることを特徴とする摺動部品。
  4. 請求項1または2記載の摺動部品において、前記ディンプルが設けられた前記摺動面の前記高圧流体側、又は、他方の摺動面の前記高圧流体側には前記高圧流体側と連通するレイリーステップからなる正圧発生機構が配設されていることを特徴とする摺動部品。
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