JP6389757B2 - 回転式電子部品用回転トルク出しユニット - Google Patents

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Description

本発明は、回転式電子部品の回転に所望の大きなトルクを付与することができる回転式電子部品用回転トルク出しユニットに関するものである。
従来、ロータリーエンコーダなどの回転式電子部品は、回路基板等からなる基台の上に回転自在に回転体を載置し、その上にケースを被せ、回転体と一体に回転するシャフト(回転軸)をケースから突出させて配置し、このシャフトを回転することで回転体を回転させ、回転体と基台の間に設けた摺動子や摺接パターン等からなる検出手段の検出出力を変化させるように構成されている。
この種の回転式電子部品の中には、シャフトの回転を重くするトルク出し機構、具体的にはシャフトの回転に粘り(粘性)があり、且つ所望の大きな回転トルクを要求される場合があった。このトルク出し機構の一例として特許文献1に開示されたトルク出し機構がある。このトルク出し機構は、回転体の上面とケースとの間にOリングを介在させ、前記ケースでOリングを押圧し変形させ、Oリングの弾発力(Oリングが復元しようとする復元力)により回転体を押圧し、回転体と基台(特許文献1では摺動子固定板)との間に摩擦力を発生させ、これによって回転体を回転させるのに所望の粘りのある大きなトルクを得るようにしている。また、他の重いトルク出し機構として、回転式電子部品のシャフトとその軸受部の間に、粘性を有するグリスを塗布し、このグリスの粘性でシャフトの回転を重く粘りのあるものとするものもあった。
特開2001−349362号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているトルク出し機構は、Oリングを押圧してその弾発力で回転体を基台(摺動子固定板)に押し付けるため、同時に、回転体と基台の間に設置されている摺動子等にもその押圧力(摺動子等を基台に過度に押し付ける力)が加わり、回転の繰り返し等により摺動子が損傷(いわゆる「へたり」等)してしまうという問題があった。また、上記シャフトとその軸受部の間にグリスを塗布する方法は、グリスの塗布面積が小さいため大きな回転トルクを出すことが困難であるという問題があった。
また、上記特許文献1に開示されているような従来のトルク出し機構は、このトルク出し機構を回転式電子部品内に一体に組み込まなければならないため、この回転式電子部品を構成する各部品の設計を全面的に行わなければならず、その製造が煩雑であった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で容易に、回転式電子部品のシャフトを回転する際の回転トルクを、所望の大きな回転トルクとすることができる回転式電子部品用回転トルク出しユニットを提供することにある。
上記課題を解決するため本発明は、回転式電子部品の上面を塞ぐカバーから上方に突出するシャフトに装着されてこのシャフトと一体に回転すると共に、前記シャフトの周囲を囲む回転側トルク付与部を設けてなる回転側部材と、前記回転側トルク付与部の外周面又は内周面に対向して設置される静止側トルク付与部を有してなる静止側部材とを有し、前記静止側トルク付与部と前記回転側トルク付与部は、何れも前記シャフトの回転軸を中心に同心円状に形成され、これら静止側トルク付与部と回転側トルク付与部の対向面間の間隙にトルク出し用の半流動性を有する粘性材を充填することで、回転トルクを重くし、さらに、前記静止側部材の下面に、前記回転式電子部品のカバーの上面に当接して当該静止側部材を支持する当接部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、シャフトの周囲を囲む位置に設置した回転側トルク付与部と静止側トルク付与部の間に粘性材を充填するので、粘性材を充填する面積を大きくできると同時に外径寸法を大きくでき、これらのことからシャフトを回転する際の回転トルクを、容易に所望の大きな回転トルクとすることができる。
また、回転機器は従来からあるものをそのまま使用でき、そのシャフトに本発明にかかる回転トルク出しユニットを装着するだけで、容易に所望の大きな回転トルクを得ることができる。
また本発明によれば、前記静止側トルク付与部と前記回転側トルク付与部が、何れも前記シャフトの回転軸を中心に同心円状に形成され、これら静止側トルク付与部と回転側トルク付与部の対向面間の間隙に前記粘性材を充填する構成としているので、容易にシャフトを回転する際の回転トルクを所望の大きな回転トルクとすることができる。
また本発明は、前記静止側部材が有底であってその底面から前記静止側トルク付与部を立設して構成されており、さらに当該静止側部材の底面の内側の静止側トルク付与部の内側を囲む位置に、前記粘性材の漏れを受ける凹部を設けることが好ましい。
また本発明は、前記回転側トルク付与部が軸部を兼用し、前記静止側トルク付与部が前記回転側トルク付与部を回転自在に軸支する軸受部を兼用していることが好ましい。この兼用によって、回転トルク出しユニットの構造の簡素化を図ることができる。
また本発明は、前記静止側トルク付与部が、前記シャフトの回転軸を中心に異なる半径で同心円状に複数形成され、前記回転側トルク付与部が、前記複数の静止側トルク付与部の間に挿入されていることが好ましい。これによって、より重い粘りのある回転トルクを得ることが可能になる。
また本発明は、前記回転側トルク付与部が、同一円周上に間隙を介在して配置された複数枚の板体によって構成されていることが好ましい。このように構成すれば、粘性材の粘性が回転側トルク付与部と静止側トルク付与部の対応する側面に作用するのみではなく、回転移動してくる板体の移動方向端面にも粘性材の粘性が作用するから、回転体の回転は安定して重くなる。また回転側部材を回転した際に、板体の端辺で粘性材をかき分けるように移動するため、回転側トルク付与部と静止側トルク付与部の間の粘性材の量が各部で偏ることなく、重い安定した回転トルクが得られる。
本発明によれば、回転式電子部品のシャフトに装着するだけで、容易に、回転式電子部品のシャフトを回転する際の回転トルクを、所望の大きな回転トルクとすることができる。
回転トルク出しユニット1を回転式電子部品2に装着した状態の外観斜視図である。 回転トルク出しユニット1と回転式電子部品2を下方から見た外観斜視図である。 回転トルク出しユニット1の分解斜視図である。 回転トルク出しユニット1を下方から見た分解斜視図である。 回転トルク出しユニット1を回転式電子部品2に装着した状態の側断面図である。 回転トルク出しユニット100を回転式電子部品50に装着した状態の外観斜視図である。 回転トルク出しユニット100を回転式電子部品50に装着した状態を下方から見た外観斜視図である。 回転トルク出しユニット100の分解斜視図である。 回転トルク出しユニット100を下方から見た分解斜視図である。 回転トルク出しユニット100を回転式電子部品50に装着した状態の側断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1乃至図5は本発明の第1実施形態に係る回転トルク出しユニット1と回転式電子部品2とを示す図であり、図1は外観斜視図、図2は下方から見た外観斜視図、図3は分解斜視図、図4は下方から見た分解斜視図、図5は側断面図である。これらの図に示すように、回転トルク出しユニット1は、回転側部材を構成する回転体14と、静止側部材を構成するケース16及びカバー30とを具備して構成されている。
回転式電子部品2は、ロータリーエンコーダ等の図示しない回転式電子部品の機能部(回転体や摺動子等)を本体ケーシング20とこれを塞ぐカバー23の内部に収容配置しており、カバー23の上面中央部から突出するシャフト26を回転することにより、本体ケーシング20内に配置された回転体(図示せず)が回転する。この回転体の回転により、機能部(図示せず)の検出出力が変化し、この検出出力は本体ケーシング20の側部を貫通して外部に突き出る出力端子21−1,21−2,21−3に導かれるように構成されている。カバー23は金属材からなり、その左右両側面の下端辺中央からは、この回転式電子部品2を他の機器に取り付けるための取付爪23eが突出している。
回転体14はシャフト10を具備し、このシャフト10の下部にはその外径を拡大して設けた拡大部11と、拡大部11の下方に更に外径を拡大して設けた円板状の回転側トルク付与部支持体12が一体に形成されている。なお拡大部11はシャフト10の一部を構成する。回転側トルク付与部支持体12の下面中央には、図5に示すように、前記回転式電子部品2のシャフト26を一体回転自在に嵌合する穴からなるシャフト取付部10aが形成されている。また、回転側トルク付与部支持体12の下面には、シャフト10の外径位置より大きい位置に、このシャフト10の回転中心軸を中心として同心円状に複数(図では3個)の筒状の回転側トルク付与部14−1,14−2,14−3が形成されている。回転体14は、例えば樹脂材等で一体に成形されている。
ケース16は有底の多角筒形(図では8角筒形)であり、その内底面の中央を中心として同心円状に複数(図では2個)の静止側トルク付与部15−1,15−2が立設して形成されている。ケース16の下面中央には、環状に突出する当接部16aが形成され、その中央は円形の貫通孔16bとなっている。ケース16は例えば樹脂材等で一体に成形されている。
カバー30は、金属材からなる板材によって構成され、ケース16の上面を覆うように八角形に形成された平坦部31と、平坦部31の両側部分を略直角に下方に折り曲げてなる側壁部32,32とを具備し、さらに側壁部32,32の下端にそれぞれ一対の折曲爪32a,32aを形成し、折曲爪32a,32aの間にこの回転トルク出しユニット1を他の機器に取り付けるための取付爪32cを形成して構成されている。なお、平坦部31の中央部にはシャフト10の拡大部11が貫通する貫通孔31bを有する円筒状の筒部31cが形成されている。
そして回転トルク出しユニット1を組み立てるには、まず予め、ケース16の静止側トルク付与部15−1,15−2のそれぞれ外周面側と内周面側の両方に、トルク出し用の半流動性を有する粘性材(この例ではグリス)を塗布しておく。そして、カバー30の下面側に回転体14を配置し、その際、カバー30の貫通孔31bに回転体14のシャフト10を挿入する。このとき、貫通孔31b内にはシャフト10の拡大部11が回転自在に位置する。次に、回転体14の下側にケース16を配置し、その際、ケース16の外周上端辺にカバー30の平坦部31を当接し、同時に、ケース16の外周上端辺に設けた一対の突起16c,16cをカバー30に設けた一対の穴31a,31aに挿入し位置決めする。そして、カバー30の一対の折り曲げ爪32aをケース16の底面側に折り曲げれば、回転トルク出しユニット1の組み立てが完了する。
これによって、図5に示すように、回転側トルク付与部14−1と14−2の間、回転側トルク付与部14−2と14−3の間に、それぞれ静止側トルク付与部15−1,15−2が配置される。そして回転側トルク付与部14−1と静止側トルク付与部15−1の間、静止側トルク付与部15−1と回転側トルク付与部14−2の間、回転側トルク付与部14−2と静止側トルク付与部15−2の間、及び静止側トルク付与部15−2と回転側トルク付与部14−3の間の間隙には、それぞれ前記粘性材17が充填される。同時に、静止側トルク付与部15−1と回転側トルク付与部14−2の間、及び静止側トルク付与部15−2と回転側トルク付与部14−3の間は、回転体14を回転自在に軸支する軸受機構部となっている。つまり、回転側トルク付与部14−2,14−3は軸部を兼用し、静止側トルク付与部15−1,15−2は軸受部を兼用している。
以上のようにして組み立てられた回転トルク出しユニット1に、回転式電子部品2を取り付けるには、回転トルク出しユニット1の下面側に回転式電子部品2を配置し、その際、回転式電子部品2のシャフト26を、ケース16の貫通孔16bから挿入し、さらにシャフト26の先端を回転体14のシャフト取付部10aに挿入し嵌合する。このとき、回転式電子部品2のカバー23の上面は、ケース16の当接部16aに当接する。このように、回転式電子部品2への回転トルク出しユニット1の取り付けは、容易に行うことができる。そして、例えば、回転式電子部品2はその取付爪23eを用いて図示しない他の機器(部材)に固定し、また回転トルク出しユニット1はその取付爪32cを用いて図示しない他の機器(部材)に固定する。
そして、シャフト10を回転すると、これと一体にシャフト26が回転し、回転式電子部品2の検出出力が変化する。シャフト10を回転する際、上述のように、シャフト10と一体に回転する回転側トルク付与部14−1,14−2,14−3と、静止側トルク付与部15−1,15−2との間にそれぞれ半流動性を有する粘性材17を充填しているので、シャフト10の回転トルクは、所望の大きな重いトルクになる。
シャフト10の回転トルクは主に、シャフト10の径を一定とすれば、回転側トルク付与部14−1,14−2,14−3、及び静止側トルク付与部15−1,15−2の径方向の位置寸法、それぞれの各トルク付与部の面積、各トルク付与部とトルク付与部の間の間隙に充填される粘性材の粘度に依存する。この回転トルク出しユニット1では、各トルク付与部の内周及び外周の面積及び径方向の位置寸法を大きくしているので、粘性材の粘度を調整することにより、安定した大きな回転トルクを得ることが可能となる。
また、回転式電子部品2のシャフト26には軸方向の力が作用しないので、回転式電子部品2の内部に不要な軸方向の力が印加されることによる不都合(例えば、内部に収納した摺動子が摺接パターンに正規の加重以上の荷重で押し付けられてその寿命が短くなる等)を防止できる。また、回転側トルク付与部14−1,14−2,14−3及び静止側トルク付与部15−1,15−2は、ケース16とカバー30の平坦部31に囲まれた密閉空間内に収納配置されているので、この密閉空間内に異物が侵入して各トルク付与部間に充填されている粘性材17の粘性を変化させたり、上記間隙に異物が侵入して、回転体14の回転重さ、即ちシャフト10を回転させる回転トルクを変動させるということもない。
なお、上記実施形態では、回転側トルク付与部14−1,14−2の間、回転側トルク付与部14−2,14−3の間に静止側トルク付与部15−1,15−2を配置しているが、回転側トルク付与部を静止側トルク付与部の間に配置するように構成してもよい。また回転側トルク付与部14−1,14−2と静止側トルク付与部15−1,15−2の設置枚数は、何れも1枚以上であれば何枚であっても良い(下記する第2実施形態でも同様)。
また、上記回転トルク出しユニット1において、回転側トルク付与部14−3と静止側トルク付与部15−2の間については粘性材を充填しないこととすれば、回転側トルク付与部14−3と静止側トルク付与部15−2の間からケース16の貫通孔16bに向けて、粘性材が漏れることを確実に防止でき、これによって重回転トルクを長期間維持することができる。もっとも、上記回転トルク出しユニット1においては、図5に示すように、ケース16の内底面の静止側トルク付与部15−2の内側を囲む位置にリング状の凹部18を設けていて、この凹部18が粘性材17を受けるので、粘性材が外部に漏れる恐れは少ない。
また、上記実施形態では、ケース16の内底面に静止側トルク付与部15−1,15−2を設けたが、その代りに、カバー30の平坦部31の下面に筒状の静止側トルク付与部を垂下するように設け、一方、回転体14の回転側トルク付与部支持体12をシャフト10の下方に設けてその上面から回転側トルク付与部を上方に向けて立設しても良い。この場合、カバー30は合成樹脂とするのが好ましい。
〔第2実施形態〕
図6乃至図10は本発明の第2実施形態に係る回転トルク出しユニット100と回転式電子部品50とを示す図であり、図6は外観斜視図、図7は下方から見た外観斜視図、図8は分解斜視図、図9は下方から見た分解斜視図、図10は側断面図である。これらの図に示すように、回転トルク出しユニット100は、回転側部材を構成する回転体66と、静止側部材を構成する基台61及びカバー70とを具備して構成されている。
回転式電子部品50は、上記回転式電子部品2と同様に、図示しない回転式電子部品の機能部を本体ケーシング53とこれを塞ぐカバー55の内部に収容配置しており、カバー55の上面中央部から突出するシャフト51を回転することにより、本体ケーシング53内に配置された回転体(図示せず)が回転する。この回転体の回転により、機能部(図示せず)の検出出力が変化し、その検出出力は本体ケーシング53の側部を貫通して外部に突き出る出力端子54−1,54−2,54−3に導かれるように構成されている。カバー55は金属材からなり、その左右両側面の下端辺中央からは、この回転式電子部品50を他の機器に取り付けるための取付爪55cが形成されている。
基台61は矩形状の台板62を具備し、この台板62の上面に複数個(図では3個)の円筒状の静止側トルク付与部63−1,63−2,63−3を台板62の上面中央を中心として同心円状に配設して構成されている。台板62の四隅にはそれぞれ支持用突起部62eが設けられ、また各支持用突起部62eの内側位置には小孔からなる取付孔62gが設けられ、更に台板62の静止側トルク付与部63−1の外周側には、カバー70を固定するための複数(図では8個)の固定用孔62dが形成されている。また、基台61の台板62の下面中央部には回転式電子部品50を収容するための円形状の凹部からなる回転式電子部品収納部62aが形成され、回転式電子部品収納部62aの中央部にはシャフト51を貫通するシャフト貫通孔62fが形成され、また台板62の上面のシャフト貫通孔62fの周囲からは筒状の軸受部64が突出している。
回転体66は円形状で、上面中央部に略円形状の凹部66aが形成され、下面中央部に凹部66aに対応した円形状の凸部66bが形成され、更に下面外周部に円筒状で下端に外周方向に突出する鍔部66dを備えた側壁66cが形成され、側壁66cで囲まれた凹部内で且つ前記凸部66bの外周側には複数(図では2個)の回転側トルク付与部67−1,67−2が配置され、更に側壁66cの外周の上端には外周側に突出し且つ上面が外周側に下向きに傾斜する複数(図では4個)の突起部66eが形成された構成となっている。また、回転側トルク付与部67−1,67−2はそれぞれ同心円周上に所定の間隔をおいて配置された複数枚(図では4枚)の板体67−1a〜d,67−2a〜dで構成されている。また、回転体66の中央には、前記回転式電子部品50のシャフト51を一体回転自在に嵌合する形状の貫通孔からなるシャフト取付部69が形成されている。また回転体66の下面の凸部66bの前記シャフト取付部69の周囲からは、前記基台61の軸受部64の外周側に回転自在に挿入される内径寸法の軸部68が突設している。
カバー70は円筒状の側壁71を具備し、この側壁71の上端に内周側に突出する上面部73を形成して構成されている。側壁71の下端辺には、前記基台61の台板62に固定するための小円柱状の複数(図では8個)の突起71bが下方に突出するように設けられている。また、カバー70の中央部には、回転体66の側壁66cの外径寸法より若干大きい内径寸法の貫通孔75が設けられている。なお、上記基台61、回転体66、及びカバー70はそれぞれ樹脂材等で一体成形されている。
上記回転トルク出しユニット100を組み立てるには、まず予め、基台61の静止側トルク付与部63−1,63−2間と、静止側トルク付与部63−2,63−3間に、グリス等の半流動性を有する粘性材81を所定レベルまで充填しておく。そして、この基台61の上に回転体66を被せるように組み込む。このとき、図10に示すように、回転体66の軸部68の内側に軸受部64を挿入し、且つ基台61の静止側トルク付与部63−1,63−2間と、静止側トルク付与部63−2,63−3間に、それぞれ回転体66の回転側トルク付与部67−1,67−2を挿入する。次に回転体66の上からカバー70を被せ、カバー70の貫通孔75内に回転体66の鍔部66dよりも上側の部分を挿入し、カバー70の側壁71の下端辺を基台61の台板62上に載置し、その際、カバー70の各突起71bを台板62の各固定用孔62dに挿入し、各突起71bの先端を台板62の下面で熱カシメし、固定する。これによって回転トルク出しユニット100の組み立てが完了する。
なお、カバー70を組み込む際、カバー70の貫通孔75の内径は、回転体66の上端外周に設けた複数の突起部66eの先端部の外径よりも小さいが、突起部66eの上面は外周側に下向きに傾斜する傾斜面となっているので、カバー70を強く押圧することにより、各突起部66eは弾性的に内周側に変位し(またはカバー70の貫通孔75の内径が弾性的に外側に変位し)、カバー70が通過後元の位置に戻る(スナップインする)から、カバー70の組み込みの支障とはならない。
以上のようにして組み立てられた回転トルク出しユニット100において、粘性材80は、図10に示すように、静止側トルク付与部63−1と回転側トルク付与部67−1の間と、回転側トルク付与部67−1と静止側トルク付与部63−2の間と、静止側トルク付与部63−2と回転側トルク付与部67−2の間と、回転側トルク付与部67−2と静止側トルク付与部63−3の間に充填されている。そして、回転側トルク付与部67−1を構成する板体67−1a〜d、及び回転側トルク付与部67−2を構成する板体67−2a〜dが、同心円上に所定の間隔を設けて配置されているので、各板体の間にも粘性材80が充填されることになる。
そして上記回転トルク出しユニット100に、回転式電子部品50を取り付けるには、回転トルク出しユニット100下面の回転式電子部品収納部62a内に回転式電子部品50を挿入し、その際、回転式電子部品50のシャフト51を、基台61のシャフト貫通孔62fに挿入し、さらにシャフト51の先端を回転体66のシャフト取付部69に挿入して嵌合・貫通する。このように、回転式電子部品50への回転トルク出しユニット100の取り付けは、容易に行うことができる。そして、例えば、回転式電子部品50はその取付爪55cを用いて図示しない他の機器(部材)に固定し、また回転トルク出しユニット100はその外周近傍に設けた取付孔62gを用いて図示しない他の機器(部材)に固定する。なお、回転体66に設けた突起部66e等を用いてこの回転体66の上面側にこれと一体回転する回転つまみ等を被せるように取り付けても良い。
そして、回転体66を回転すると、これと一体にシャフト51が回転し、回転式電子部品50の検出出力が変化する。シャフト51を回転する際、上述のように、静止側トルク付与部63−1と回転側トルク付与部67−1の間、回転側トルク付与部67−1と静止側トルク付与部63−2の間、静止側トルク付与部63−2と回転側トルク付与部67−2の間、回転側トルク付与部67−2と静止側トルク付与部63−3の間、更に同心円上に所定の間隔を設けて配置されている板体と板体の間に、粘性材80が充填されていることから、粘性材80の粘性は回転側トルク付与部と静止側トルク付与部の対応する側面に作用するのみではなく、回転移動してくる板体の移動方向端面にも粘性材80の粘性が作用するから、回転体66の回転は安定して重くなる。また回転体66を回転した際に、板体67−1a〜d,67−2a〜dの端辺で粘性材80をかき分けるように移動するため、回転側トルク付与部67−1〜2と静止側トルク付与部63−1〜3の間の粘性材80の量が各部で偏ることなく、重い安定した回転トルクが得られる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である
1 回転トルク出しユニット
2 回転式電子部品
10 シャフト
14 回転体(回転側部材)
14−1〜4 回転側トルク付与部
15−1〜2 静止側トルク付与部
16 ケース(静止側部材)
17 粘性材
20 本体ケーシング
26 シャフト
30 カバー(静止側部材)
50 回転式電子部品
51 シャフト
61 基台(静止側部材)
63−1〜3 静止側トルク付与部
64 軸受部
66 回転体(回転側部材)
67−1〜2 回転側トルク付与部
67−1a〜d 板体
67−2a〜d 板体
68 軸部
70 カバー(静止側部材)
80 粘性材
100 回転トルク出しユニット

Claims (5)

  1. 回転式電子部品の上面を塞ぐカバーから上方に突出するシャフトに装着されてこのシャフトと一体に回転すると共に、前記シャフトの周囲を囲む回転側トルク付与部を設けてなる回転側部材と、
    前記回転側トルク付与部の外周面又は内周面に対向して設置される静止側トルク付与部を有してなる静止側部材とを有し、
    前記静止側トルク付与部と前記回転側トルク付与部は、何れも前記シャフトの回転軸を中心に同心円状に形成され、
    これら静止側トルク付与部と回転側トルク付与部の対向面間の間隙にトルク出し用の半流動性を有する粘性材を充填することで、回転トルクを重くし、
    さらに、前記静止側部材の下面に、前記回転式電子部品のカバーの上面に当接して当該静止側部材を支持する当接部を設けたことを特徴とする回転式電子部品用回転トルク出しユニット。
  2. 請求項1に記載の回転式電子部品用回転トルク出しユニットであって、
    前記静止側部材は有底であってその底面から前記静止側トルク付与部を立設して構成されており、
    さらに前記静止側部材の底面の前記静止側トルク付与部の内側を囲む位置に、前記粘性材の漏れを受ける凹部を設けたことを特徴とする回転式電子部品用回転トルク出しユニット。
  3. 請求項1又は2に記載の回転式電子部品用回転トルク出しユニットであって、
    前記静止側トルク付与部は、前記シャフトの回転軸を中心に異なる半径で同心円状に複数形成され、前記回転側トルク付与部は前記複数の静止側トルク付与部の間に挿入されていることを特徴とする回転式電子部品用回転トルク出しユニット。
  4. 請求項3に記載の回転式電子部品用回転トルク出しユニットであって、
    前記回転側トルク付与部は、同一円周上に間隙を介在して配置された複数枚の板体によって構成されていることを特徴とする回転式電子部品用回転トルク出しユニット。
  5. 請求項1乃至4の内の何れかに記載の回転式電子部品用回転トルク出しユニットであって、
    前記回転側トルク付与部は軸部を兼用し、
    前記静止側トルク付与部は前記回転側トルク付与部を回転自在に軸支する軸受部を兼用していることを特徴とする回転式電子部品用回転トルク出しユニット。
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