JP6312511B2 - 電子部品用操作つまみの防滴構造 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の操作に用いる操作つまみと、この操作つまみを露出してその周囲を囲むケースとの間の隙間を防滴・防塵するのに好適な電子部品用操作つまみの防滴構造に関するものである。
従来、コンパクトカメラやビデオカメラ等の各種携帯機器、車載用ナビゲーションシステム、コンピュータ、各種OA機器、ゲーム機等を操作するデバイスとして、例えば特許文献1に示すような多機能型電子部品(1−1)がある。
特許文献1の図1に記載の多機能型電子部品(1−1)は、回転式電子部品を操作する回転つまみ(210)の中央に、押圧式電子部品を操作する押釦つまみ(180)を設置し、さらに回転つまみ(210)をその上面から押圧して揺動することで回転つまみ(210)を揺動式電子部品操作用のつまみとして兼用させる構造を有している。
そして特許文献1の多機能型電子部品(1−1)においては、回転つまみ(210)中央の開口部(212)と押釦つまみ(180)の間の隙間から浸入する液体が回転体(90)側に浸入するのを防止する第1防滴部材(350)と、外装ケース(400)の開口部(401)から浸入した液体がケース(150)と取付台(60)の間の隙間から回転体(90)側に浸入するのを防止する第2防滴部材(300)とを設置している。
特開2009−238707号公報
上述のように、特許文献1に記載の多機能型電子部品(1−1)においては、多機能型電子部品(1−1)の内部への液体の浸入を防止するようにしている。しかしながら、回転つまみ(210)とケース(400)の開口部(401)の間の隙間から液体が浸入すること自体は防止できないので、前記隙間から浸入した液体や粉塵が、外装ケース(400)内に収納した別の各種電子部品に付着する等の問題があった。
上記問題を解決するには、例えば回転つまみ(210)とケース(400)の開口部(401)との間の隙間にゴム製パッキンを挟持させる等すればよい。しかしながらそうすると、可動部である回転つまみ(210)の回転や揺動が前記ゴム製パッキンによって阻害され、その回転操作や揺動操作がスムーズに行えなくなる恐れがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、操作つまみとケースの開口部の間の隙間から水や粉塵が浸入するのを効果的に防止できると同時に、可動部である前記操作つまみの操作をスムーズに行うことができる電子部品用操作つまみの防滴構造を提供することにある。
本発明に係る電子部品用操作つまみの防滴構造は、ケースに設けた開口部内に、少なくとも回転及び揺動、又は少なくとも回転及び上下動することで操作される電子部品用の操作つまみを露出し、前記操作つまみの周囲に半径方向外方に突出するつば部を設けると共に、前記ケース下面の前記開口部の周囲を囲む位置に当接突起を設け、一方、可撓性を有する板をリング状に形成して構成される防滴板を具備し、前記防滴板を、前記操作つまみのつば部の上面に載置して当接させると共に、前記操作つまみに当接した位置よりも外方の位置で前記ケースの当接突起に当接させ、さらに前記操作つまみの回転の際に、前記操作つまみのつば部又は前記ケースの当接突起に対して摺動自在に構成することによって、前記操作つまみとケースの開口部の間の隙間からの水又は粉塵の浸入を防止することを特徴としている。
本発明によれば、操作つまみとケースの開口部の間の隙間からの水や粉塵の浸入を効果的に防止することができる。
一方、防滴板が操作つまみに当接する位置と、防滴板がケース下面に当接する位置とが別の位置なので、即ち操作つまみとケースが防滴板をその上下から挟持する構造ではないので、操作つまみとケース下面の何れに対しても防滴板は軽く触れる状態となる。このため操作つまみを回転する場合、防滴板は、これが当接する操作つまみの外周部分の上面とケース下面の開口部の周囲の部分の何れに対しても容易に摺動し、前記操作つまみの回転動作が妨げられることはない。また操作つまみを揺動又は上下動させるような場合、防滴板を当接した操作つまみの外周部分の上にケース下面が当接しておらず、且つ防滴板は撓むので、操作つまみの前記揺動動作又は上下動動作が妨げられることはない。これらのことから操作つまみの回転、揺動、上下動の何れの操作もスムーズに行うことができる。
上記のような効果を、防滴板を追加するだけで得ることができ、また防滴板を設置するのに特別なスペースは不要で、小型化が阻害されない。
また本発明によれば、防滴板をリング状に形成したので、操作つまみへの防滴板の装着が全周にわたって容易に行える。同時にケース下面の開口部の周囲への防滴板の当接も全周にわたって容易に行える。
また本発明によれば、防滴板をつば部の上面に載置するだけで、容易に防滴板を操作つまみの外周部分上面に装着することができる。
また本発明によれば、ケース下面に設けた当接突起に防滴板を当接させるので、両者の当接が確実に行え、操作つまみとケースの開口部の間の隙間からの水や粉塵の浸入を効果的に防止することができる。同時に防滴板と当接突起の当接は略線接触となるので、当接部分における防滴板の摺動がよりスムーズに行え、操作つまみの回転動作をよりスムーズに行わせることができる。
また本発明は、前記当接突起が、前記開口部の周囲を囲む位置に少なくとも二重に設けられ、各当接突起に前記防滴板を当接させることを特徴としている。
本発明によれば、当接突起を二重に設けて両者に防滴板を当接させるので、二つの当接突起の間に浸入する液体を一旦保持する保持空間を形成することができ、これによって液体の浸入をより効果的に防ぐことができる。なお一旦前記保持空間に溜まった液体は、蒸発等によって消滅する。
また本発明は、前記当接突起の外周側に、前記防滴板をその下側から支える支持部を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、支持部が防滴板を当接突起の外周側でその下側から支持するので、当接突起への防滴板の当接をより確実に行わせることができ、さらに防滴、防塵効果を高めることができる。
本発明によれば、操作つまみとケースの開口部の間の隙間から水や粉塵が浸入するのを効果的に防止できると同時に、可動部である前記操作つまみの操作をスムーズに行わせることができる。
多機能型電子部品1−1と防滴板300とケース(外装ケース)200とを示す断面図である。 多機能型電子部品1−1を装着した外装ケース200を上側から見た斜視図である。 多機能型電子部品1−1及び防滴板300と外装ケース200の分解斜視図である。 多機能型電子部品1−1と防滴板300の分解斜視図である。 外装ケース200を下側から見た斜視図である。 隙間S1近傍部分の拡大概略断面図である。 ケース70を示す斜視図である。 多機能型電子部品1−2と防滴板300−2とケース(外装ケース)200−2とを示す断面図である。 ケース70−2を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を構成する多機能型電子部品1−1と防滴板300とケース(以下「外装ケース」という)200とを示す断面図、図2は多機能型電子部品1−1を装着した外装ケース200を上側から見た斜視図、図3は多機能型電子部品1−1及び防滴板300と外装ケース200とを分離した分解斜視図、図4は多機能型電子部品1−1と防滴板300とを分離した分解斜視図である。これらの図に示すようにこの実施形態においては、外装ケース200に設けた開口部201内に、防滴板300を設置した多機能型電子部品1−1の操作つまみ90を露出するように設置して構成されている。なお以下の説明において、「上」とは防滴板300から外装ケース200を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
多機能型電子部品1−1は、支持部材10上に、第2回路基板20と、取付台30と、第1回路基板40と、摺動子50と、クリックバネ60と、ケース70と、押釦つまみ80と、操作つまみ90とを設置し、さらに取付台30と押釦つまみ80間にコイルスプリングからなる弾発部材100を設置して構成されている。この多機能型電子部品1−1は、回転式電子部品としての機能の他に、押圧式電子部品としての機能と、揺動式電子部品としての機能とを併せ持つものである。
支持部材10は、金属製の硬質板(例えば鉄板)であり、図示しない位置で、この支持部材10近傍に設置した静止側部材に固定される。
第2回路基板20は、フレキシブル回路基板であって、合成樹脂フィルム上に所望の回路パターンを形成し、その上面中央に中央スイッチ21を設置し、中央スイッチ21の周囲を囲む位置に等間隔(90°間隔)に複数(4つ、但し図には2つのみ示す)の押圧スイッチ23を設置して構成されている。中央スイッチ21及び押圧スイッチ23は何れも第2回路基板20上に形成した図示しないスイッチパターン上に弾性金属板をドーム形状に形成してなる反転板を設置して構成されている。
取付台30は、合成樹脂を略円板状に成形して構成されており、その中央に上方向に向かって突出する筒状突出部31を設け、筒状突出部31の中央に上下に貫通する開口部33を設けている。取付台30上面の筒状突出部31の周囲には、リング状の突出部35が設けられ、筒状突出部31と突出部35の間の凹部にバネ受け部37を設けている。取付台30上面の前記突出部35の外側周囲の面は、基板載置部38となっている。取付台30の下面の前記各押圧スイッチ23に対向する位置(4か所、但し図には2箇所のみ示す)には、下方向に向かって突出する押圧部39が形成されている。
第1回路基板40は、合成樹脂フィルム上に所望の回路パターンを形成したフレキシブル回路基板であって、中央に前記取付台30の突出部35を挿通する開口部41を設け、上面に電気的機能部である摺接パターン(図示せず)を形成して構成されている。摺接パターンは、スイッチパターンであっても良いし、抵抗体パターンであっても良いし、それら以外の各種機能を有するパターンであっても良い。
摺動子50は弾性金属板製であって、略リング状に形成された基部51と、基部51から突出して斜め下方向に向かう摺接ブラシ53とを具備している。基部51の中央には開口部55が設けられている。
クリックバネ60は弾性金属板製であって、略リング状に形成された基部61と、基部61の外周から突出して基部61の外周を囲むように設置されるアーム部63とを具備して構成されている。アーム部63の所定位置には、上方向に向かって突出するように屈曲してなる弾接部65が形成されている。基部61の中央には開口部67が設けられている。
図7はケース70を示す斜視図である。同図及び図1に示すように、ケース70は合成樹脂を成形して構成されており、略円形平板状の上面部71及びこの上面部71の外周下面から下方に筒状に突出する側壁部73を具備する本体部72と、側壁部73から半径方向外方に突出する4本の略T字型のヒンジ部79と、各ヒンジ部79間を連結する4つの固定部78と、を具備して構成されている。上面部71の中央には下記する操作つまみ90の軸支部99を回動自在に挿入する上下に貫通する円形の開口75が設けられている。側壁部73の下面からは4本(図7では3本のみ示す)の小突起からなる取付部74が突出している。ヒンジ部79はその全体を略薄板平板状とすることで撓み易いように形成されている。また図1に示すように、上面部71の下面には、前記クリックバネ60の弾接部65を弾接させる多数の凹凸をリング状に形成してなるクリック係合部77が設けられている。また各固定部78の下面からは4本(図7では3本のみ示す)の取付突部76が突出している。
押釦つまみ80は合成樹脂の成形品であり、略円板状の本体部81と、本体部81の下面中央から下方向に突出する柱状の押圧部83とを具備し、また本体部81の外周下部から薄板リング状のつば部85を突出して構成されている。また本体部81の下面の押圧部83の周囲を囲む位置には、凹状のバネ受け部87が形成されている。
操作つまみ90は合成樹脂の成形品であり、略円板状の本体部91の外周から下方に向かって筒状に側壁部93を突出し、さらに側壁部93の下部から半径方向外方に突出するつば部95を設けて構成されている。本体部91の中央には上下に貫通して前記押釦つまみ80の本体部81を挿入する内径寸法(但しつば部85の外径寸法よりも小さい内径寸法)の円形の開口部97が設けられている。また本体部91の下面の開口部97の周囲には、下方向に突出する筒状の軸支部99が設けられている。軸支部99の内径寸法は前記押釦つまみ80のつば部85を狭い隙間を介して上下動自在に収納できる寸法に形成されており、軸支部99の外径寸法は前記ケース70の開口75に挿入されて回動自在に軸支される寸法に形成されている。
この多機能型電子部品1−1を組み立てるには、操作つまみ90の開口部97にその下側から押釦つまみ80の本体部81を挿入し、次に操作つまみ90の軸支部99をケース70の開口75に回動自在に挿入し、次に軸支部99の下端面にこの軸支部99に設けた図示しない固定手段によってクリックバネ60と摺動子50とを一体に固定する。これによって押釦つまみ80を装着した操作つまみ90はケース70(その本体部72)に対して回動自在に取り付けられる。次に押釦つまみ80のバネ受け部87に弾発手段100の一端を載置し、その下側に第1回路基板40を載置した取付台30を設置し、図7に示す取付部74によって取付台30をケース70の側壁部73の下面に固定する。そして取付台30の下側に第2回路基板20を載置した支持部材10を設置し、支持部材10とケース70の固定部78間を固定部78に設けた取付突部76によって固定する。これによって前記ケース70の本体部72及びこれに取り付けた取付台30や操作つまみ90等が支持部材10に対して揺動自在となる。これによって多機能型電子部品1−1が完成する。
なお支持部材10は、上述のように、外装ケース200の内部(下側)に設置された図示しない静止側部材に固定される。従って支持部材10は外装ケース200に対して相対的に静止する。一方、操作つまみ90は、ケース70の本体部72や押釦つまみ80や取付台30等と共に、支持部材10や固定部78に対してヒンジ部79が撓むことで、全周方向において揺動する。
図5は外装ケース200を下側から見た斜視図である。同図及び図1〜図4に示すように、外装ケース200は合成樹脂の成形品であり、その所定位置に円形の開口部201を設けて構成されている。開口部201の内径寸法は、前記多機能型電子部品1−1の操作つまみ90を略ぴったり挿入できる寸法である。
さらに外装ケース200の下面の開口部201の周囲を囲む位置には、防滴板300を当接させる当接突起203が設けられている。当接突起203は円形の突起であって、開口部201の周囲を二重に囲むように、同心円状に二本設けられている。両当接突起203の高さは同一としている。当接突起203の先端(下端)部分は、円形線状の当接部205となっている。内側の当接突起203の内径寸法は、前記操作つまみ90(そのつば部95)の外径寸法よりも大きい寸法としている。
防滴板300は、可撓性を有する薄板状の合成樹脂フィルムをリング状に形成して構成されている。この実施形態では、合成樹脂の材質として、撥水性が高く、同時に摺動性の良いフッ素樹脂を用いている。防滴板300の中央に形成される開口301の内径寸法は、前記操作つまみ90の本体部91の外径寸法と略同一としている。また防滴板300の外径寸法は、前記外装ケース200下面の外側の当接突起203の外径寸法よりも大きい寸法としている。
そして図3に示すように、多機能型電子部品1−1の操作つまみ90の上から防滴板300を被せて、操作つまみ90の本体部91を防滴板300の開口301に挿入し、これによって防滴板300を操作つまみ90のつば部95の上面に載置する。次に前記防滴板300を載置した多機能型電子部品1−1を外装ケース200の下面近傍に設置し、その際、操作つまみ90の本体部91を外装ケース200の開口部201内に挿入し、露出させる。このとき、図1に示すように、防滴板300の上面は外装ケース200の下面に設けた2本の当接突起203に当接する。即ち、防滴板300は、操作つまみ90の外周部分であるつば部95の上面に当接し、且つ防滴板300は、ケース200下面の開口部201周囲の当接突起203に、前記防滴板300が操作つまみ90に当接する位置よりも外方の位置において当接している。言い換えれば、操作つまみ90の外周部分の上面に当接した防滴板300の上部にはケース200は当接しておらず、またケース200に当接した防滴板300の下部には操作つまみ90は当接していない。さらに言えば、つば部95上に載置した防滴板300の部分と、ケース200の下面との間には、つば部95が上下動するのに必要な隙間S2が形成されている。一方、支持部材10は図示しない静止側の部材に固定され、外装ケース200も静止側の部材に固定されるので、両者の位置は相対的に固定される。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
次に外装ケース200に装着した多機能型電子部品1−1の操作方法について説明する。まず、押釦つまみ80を弾発手段100の弾発力に抗して押圧すると、その押圧部83が中央スイッチ21を押圧して反転板を反転し、中央スイッチ21をオンする。前記押圧を解除すると反転板は元の形状に自動復帰して中央スイッチ21はオフし、同時に押釦つまみ80は元の位置まで上昇する。
次に操作つまみ90を回転すると、クリックバネ60の弾接部65がケース70のクリック係合部77の凹凸に弾接することでクリック感触を生じると同時に、摺動子50の摺接ブラシ53が第1回路基板40上に形成した摺接パターン上を摺動してその出力信号を変化する。操作つまみ90を回転する際、防滴板300は、操作つまみ90のつば部95の上面及び外装ケース200の当接突起203の内の何れか一方又は両者に対して当接を維持したまま容易に摺動する。このとき上述のように、防滴板300は、操作つまみ90とケース200によって挟持されている部分がないので、防滴板300は、操作つまみ90に対して容易に摺動し、またケース200に対しても容易に摺動し、これらのことから、防滴板300によって操作つまみ90の回転動作が妨げられることはなく、操作つまみ90の回転操作をスムーズに行うことができる。特にこの例の場合、防滴板300と当接突起203の当接は略線接触となるので、当接部分における防滴板300の摺動がよりスムーズに行え、操作つまみ90の回転動作をよりスムーズに行わせることができる。
また、操作つまみ90の本体部91上面の外周近傍部分を押圧すると、ケース70のヒンジ部79が撓むことで操作つまみ90等と一体に取付台30も揺動し、前記押圧した部分の真下近傍にある取付台30の押圧部39がこれに対向する押圧スイッチ23を押圧し、反転板を反転してこの押圧スイッチ23をオンする。前記押圧を解除すると、反転板は元の形状に自動復帰して押圧スイッチ23はオフし、同時に操作つまみ90は元の位置まで上昇する。操作つまみ90を揺動(上下動)させる際、上述のように、つば部95上に載置した防滴板300の上部にはケース200の下面が当接しておらず、つば部95が上下動するのに必要な隙間S2が形成されており、且つ防滴板300は容易に撓むので、操作つまみ90の揺動動作(上下動動作)が妨げられることはなく、操作つまみ90の揺動(上下動)操作をスムーズに行うことができる。
次に、図1において、外装ケース200や操作つまみ90の上面に液体が付着し、外装ケース200の開口部201と操作つまみ90の間の隙間S1から液体が浸入した場合について説明する。図6は隙間S1近傍部分の拡大概略断面図である。同図において、隙間S1から浸入した液体は、防滴板300の上面に付着する。しかし防滴板300はその下面がつば部95の上面に当接しているので、防滴板300とつば部95の間から液体は侵入できない。特にこの例では、防滴板300の中央に形成される開口301の内径寸法を、操作つまみ90の本体部91の外径寸法と略同一としているので、本体部91の外周側壁と開口301の内周側壁間の隙間はほとんどなく、これによってさらに前記液体の浸入を防止できる。
一方、防滴板300はその上面が当接突起203に当接しているので、防滴板300と外装ケース200の下面の間から液体は浸入できない。特にこの例では、当接突起203を2本設けることで、まず内側の当接突起203によって液体の浸入を防止し、さらに内側の当接突起203を乗り越えて侵入した少量の液体もさらに外側の当接突起203によってその浸入を防止するので、液体の浸入をさらに効果的に防止できる。言い換えれば、当接突起203を二重に設けて両者に防滴板300を当接させるので、二つの当接突起203の間に、浸入する液体を一旦保持する保持空間A1(図6参照)を形成することができ、これによって液体の浸入をより効果的に防ぐことができる。なお一旦保持空間A1に溜まった液体は、蒸発等によって消滅する。
以上のように、可撓性を有する防滴板300を、操作つまみ90のつば部95の上面と、外装ケース200下面の開口部201の周囲とに同時に異なる位置で当接させたので、操作つまみ90の操作性を阻害することなく、操作つまみ90と外装ケース200の開口部201の間の隙間S1からの水の浸入を効果的に防止することができる。
特に防滴板300はリング状に形成されているので、操作つまみ90への防滴板300の装着は操作つまみ90の全周にわたって容易に行える。同時に外装ケース200下面の開口部201の周囲への防滴板300の当接も全周にわたって容易に行える。
ところで操作つまみ90は、押圧スイッチ23を押圧する際に下降(反対側は上昇)するが、このとき防滴板300とつば部95の間、または防滴板300と当接突起203との間にわずかな隙間を生じる恐れがある。しかしながらこれらの隙間は微小(例えば0.2mm程度)であり、液体の表面張力によって、液体は前記隙間を通過しない(または通過し難い)。さらに当接突起203においては、二重に形成されているため、何れかに隙間が生じても、もう一方に隙間が生じなければ問題ない。また防滴板300とつば部95間の当接は、この例では面接触なので、前記隙間自体が生じ難く、液体は通過しない(または通過し難い)。
また上記操作つまみ90にはつば部95を設けているので、防滴板300をつば部95の上面に載置するだけで、容易に防滴板300を操作つまみ90の外周部分上面に装着することができる。
なお、押釦つまみ80は弾発部材100によって、そのつば部85の上面が操作つまみ90の軸支部99内周の根元部分に形成された段状部分の下面に弾接して密着する。このため、押釦つまみ80の本体部81外周と操作つまみ90の開口部97の間から浸入した液体はこの密着部分を通過できない。一方、押釦つまみ80を押圧してこれを下降させた場合は、押釦つまみ80のつば部85の上面と操作つまみ90の軸支部99内周の根元部分に形成された段状部分の下面との間に隙間が生じる。しかしこの隙間寸法は微小である(例えば0.2mm程度)。またつば部85の外周側面と軸部99の内周側面間の隙間も微小(例えば0.06mm程度)である。従って押釦つまみ80の本体部81外周と操作つまみ90の開口部97の間から浸入した液体はその表面張力によって、前記隙間を通過しない(または通過し難い)。
上記説明では、液体の浸入について説明したが、粉塵等についても同様の理由でその浸入を防止することができる。
図8は本発明の他の実施形態を構成する多機能型電子部品1−2と防滴板300−2とケース(以下「外装ケース」という)200−2とを示す断面図、図9はケース70−2を示す斜視図である。図8,図9に示す多機能型電子部品1−2において、前記図1〜図7に示す実施形態にかかる多機能型電子部品1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す(但し、各符号には添え字「−2」を付す)。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図7に示す実施形態と同じである。
この多機能型電子部品1−2において、前記多機能型電子部品1−1と相違する点は、ケース70−2の部分である。即ち、ケース70−2において、前記ケース70と相違する点は、4つの固定部78−2の外周側に、リング状の支持部701−2を一体に取り付けた点である。即ち、支持部701−2は、本体部72―2(さらにその周囲のヒンジ部79−2)を囲むように設けられ、且つ図8に示すように、その上方に設置されるケース200―2の外側の当接突起203−2のさらに少し外周側に位置するように形成されている。支持部701−2の上端面は、防滴板300−2が摺動する摺接面703−2となっている。
このように構成されたケース70−2を用いた場合、図8に示すように、防滴板300−2は、外側の当接突起203−2のさらに外周側において、その下側から前記支持部701−2の摺接面703−2に支えられる。即ち、防滴板300−2は、上側から当接する一対の当接突起203−2の両側において、下側から当接するつば部95−2と支持部701−2によって支えられる。このため、防滴板300−2は、つば部95−2と当接突起203−2に確実に当接する。さらに言えば、操作つまみ90−2のつば部95−2と当接突起203−2と支持部701−2がそれぞれ防滴板300−2を若干押圧してこれに弾接するように構成しておけば、操作つまみ90−2を押下してつば部95−2が下降した位置と、上昇した位置の何れの位置においても、常に確実に、つば部95−2と当接突起20−3と支持部701−2とに、防滴板300−2を当接させることができ、さらに確実に防滴、防塵効果を高めることができる。
なお、上記例では支持部701−2をケース70−2に一体に設けたが、支持部701−2を設けるのはケース70−2(その静止側の固定部78)でなく、他の静止側部材(例えば支持部材10等)に設けても良い。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記例では操作つまみとして多機能型電子部品の操作つまみを用い、操作つまみが回転と揺動を行う例を示したが、操作つまみが回転のみ又は揺動のみを行う電子部品であっても本発明を適用できる。また操作つまみが上下動を行う電子部品にも本発明を適用できる。また上記例では中央に押圧式電子部品を構成するための押釦つまみ等を設置したが、押圧式電子部品はこれを省略しても良いことは言うまでもない。また上記例で用いた操作つまみは略円板状であるが、操作つまみの形状はこれに限られず、例えばシャフト形状の操作つまみ等であっても良い。
また上記例では防滴板を操作つまみのつば部の上面に当接させる例を示したが、つば部を設けず、例えば操作つまみの本体部の上面外周部分の位置を低く配置して、この部分を防滴板当接部とし、この部分に防滴板を当接させるように構成しても良い。一方、上記例では防滴板を外装ケースの当接突起に当接させる例を示したが、当接突起を設けず、例えば外装ケースの下面に直接防滴板を当接させるように構成しても良い。また上記例では防滴板を操作つまみのつば部の上面と外装ケース下面とに接着等しないで互い違いに当接するように設置したが(防滴板はリング状なので、接着しなくても脱落しない)、例えばつば部の上面又は外装ケースの下面の何れかに防滴板を接着等しても良い。要は、防滴板を、操作つまみの外周部分の上面に当接させ、且つ外装ケース下面の開口部の周囲であって前記操作つまみに当接した位置よりも外方の位置で当接させることによって、操作つまみと外装ケースの開口部の間の隙間からの水又は粉塵の浸入を防止する構成であればどのような構成であっても良い。
また防滴を図り、同時に操作つまみの揺動や上下動を容易に行わせるためには、操作つまみのつば部、もしくは操作つまみの本体部の上面外周部分に防滴板を当接すると共に、前記操作つまみの防滴板を当接した上部に隙間、即ち空間を設けるか、もしくは前記操作つまみの防滴板を当接した上部に外装ケース等の他の部材を設置しない開放した状態としておけば良い。
また上記例では外装ケースに設ける当接突起を二重に2本設けた例を示したが、場合によっては1本のみでも良く、また3本以上であっても良い。またケースとして上記例では外装ケースを用いたが、必ずしも外装ケースでなくても良い。また防滴板の材質として、上記例では撥水性及び摺動性の良好なフッ素樹脂を用いたが、場合によっては他の各種材質からなる可撓性のある板を用いても良い。
1 多機能型電子部品
10 支持部材
20 第2回路基板
30 取付台
40 第1回路基板
50 摺動子
60 クリックバネ
70 ケース
80 押釦つまみ
90 操作つまみ
95 つば部
100 弾発部材
200 外装ケース(ケース)
201 開口部
203 当接突起
300 防滴板
S1 隙間
1−2 多機能型電子部品
701−2 支持部
90−2 操作つまみ
95−2 つば部
200−2 外装ケース(ケース)
203−2 当接突起
300−2 防滴板

Claims (3)

  1. ケースに設けた開口部内に、少なくとも回転及び揺動、又は少なくとも回転及び上下動することで操作される電子部品用の操作つまみを露出し、
    前記操作つまみの周囲に半径方向外方に突出するつば部を設けると共に、
    前記ケース下面の前記開口部の周囲を囲む位置に当接突起を設け、
    一方、可撓性を有する板をリング状に形成して構成される防滴板を具備し、
    前記防滴板を、前記操作つまみのつば部の上面に載置して当接させると共に、前記操作つまみに当接した位置よりも外方の位置で前記ケースの当接突起に当接させ、さらに前記操作つまみの回転の際に、前記操作つまみのつば部又は前記ケースの当接突起に対して摺動自在に構成することによって、前記操作つまみとケースの開口部の間の隙間からの水又は粉塵の浸入を防止することを特徴とする電子部品用操作つまみの防滴構造。
  2. 請求項1に記載の電子部品用操作つまみの防滴構造であって、
    前記当接突起は、前記開口部の周囲を囲む位置に少なくとも二重に設けられ、各当接突起に前記防滴板を当接させることを特徴とする電子部品用操作つまみの防滴構造。
  3. 請求項1又は2に記載の電子部品用操作つまみの防滴構造であって、
    前記当接突起の外周側に、前記防滴板をその下側から支える支持部を設けたことを特徴とする電子部品用操作つまみの防滴構造。
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