JP6388566B2 - マンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法 - Google Patents

マンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法 Download PDF

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本発明は、ライン芯方向に複数のロールスタンドが設置されるマンドレルミルにおけるロールスタンドが設置されるチョック部のライナー寸法精度測定方法に関する。
多段のロールによりパイプの圧延成形を行うマンドレルミルは、パイプを成形するライン芯に沿って独立したロールスタンドがパイプの進行方向に複数配置され、パイプを連続的に圧延成形するものである。
このようなマンドレルミル1は、図9に示すように、チョック部3と呼ばれる支持架台に、ロールスタンド5がライナー7を介して設置される構造である。
チョック部3及びロールスタンド5は、パイプの進行方向(紙面直交方向)に複数基(例えば8基)設置されて、パイプを成形するものである。
各ロールスタンド5の中央には成形されるパイプが挿入されるパイプ挿入穴9が設けられている。
なお、チョック部3は図9に示すように、ドライブシャフト11がロールスタンド5に向けて延出する第1チョック部3aと、第1チョック部3aに対して直角を成すように取り付けられた第2チョック部3bを備えている。
第1チョック部3a及び第2チョック部3bは、それぞれ垂直面に対して45°の傾斜角度となる傾斜面を有しており、各傾斜面にライナー7が設けられている。
パイプ進行方向に設置された全てのロールスタンド5のパイプ挿入穴9がライン芯上にある必要がある。そのため、ロールスタンド5の設置状態において、パイプ挿入穴9の中心をライン芯に一致させる必要がある。
そこで、ロールスタンド5のパイプ挿入穴9は設計通りに製造されているので、ライナー7の調整が正確に行われていれば、ロールスタンド5を設置した状態で各ロールスタンド5のパイプ挿入穴9の中心はライン芯に一致させることができる。換言すれば、ロールスタンド5を設置した状態で各ロールスタンド5のパイプ挿入穴9の中心がライン芯に一致するときのライン芯から各ライナー7までの距離を規定値として、この規定値になるようにライナー表面位置を調整することで、ロールスタンド5の設置状態でパイプ挿入穴9の中心をライン芯に一致させることができる。
このようなライナー表面の調整作業の従来の方法について図10に基づいて説明する。図10は、図9のロールスタンド5を取り外した状態でライナー7の寸法精度を測定している状態を示している。
従来のライナー寸法精度測定方法で用いる主な機器は、図10に示すように、測量器13と、三角定規の形状をした三角定規冶具15、及びピアノ線17である。
三角定規冶具15は、三角定規の形状をしており、直角部をチョック部3のライナー7に当てたときに、ライナー7が正しく設定されていると、直角の対辺の所定位置がライン芯になるように設定されている。
上記の機器を用いた従来の調整作業の手順を概説すると以下の通りである。
高さの基準であるベンチマークとマンドレルミル1の入側、出側のラインセンター点までピアノ線17を引き回してライン芯の直上にピアノ線17を配置する。
ロールスタンド5が設置されるのと同様に、三角定規冶具15をライナー7に押し付けて、三角定規冶具15の直角の対辺が水平になるようにして、かつピアノ線17から下げ振り19を垂下させて、下げ振り19の先端が三角定規冶具15の直角の対辺に設定されたライン芯位置になるようにする。この状態で、ライナー7表面と三角定規冶具15のすき間をすき間ゲージで計測する。
なお、機器の測定・調整方法として、マンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度の測定ではないが、冶具を用いないでレーザ光線を利用して穿孔圧延機の芯出し測定をする技術が特許文献1に開示されている。
また、測定対象物に再反射ターゲットを当接して、該再反射ターゲットにレーザ光を照射して、その反射光から再反射ターゲットを当てた前記測定対象物の空間座標を求める3次元レーザトラッカーを用いた測定方法に関する技術が特許文献2に開示されている。
特開平6−142719号公報 特開2012−173257号公報
上述したピアノ線でライン芯を出して、三角定規冶具15を用いてすき間ゲージで測定する方法では、(a)すき間ゲージでの測定に至るまでのピアノ線によるライン芯出し作業に時間を要すること、(b)三角定規冶具15が大きく重く(15kg〜30kg)、不安定な作業のため補助者が3名以上必要なこと、(c)三角定規冶具15の直角部の対辺が水平になるように常に水準器をその対辺に設置して水平調整する必要があるが、4ヶ所のライナーの当りにバラツキがあることから、寸法精度も±2.0mm以内に治めるのが精一杯であった。
このように、従来行われているライナー寸法精度測定方法には種々の問題があり、特許文献1に示されたように光学的な機器を用いること、より具体的には特許文献2に示されたレーザトラッカーを用いることが考えられる。
しかしながら、レーザトラッカーを用いるとしても、具体的にどのように用いるかについて、具体的な開示や示唆をした文献は発明者が知る限りはなく、具体的な測定方法の開発が望まれていた。
本発明はかかる課題を解決するものであり、マンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法に関し、3次元レーザトラッカーを用いて、効率的かつ精度よく測定する方法を提供することを目的としている。
(1)本発明に係るマンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法は、ライン芯方向に複数のロールスタンドが設置されるマンドレルミルにおける前記ロールスタンドを設置するチョック部のライナー寸法精度測定方法において、測定対象物に再反射ターゲットを当接して、該再反射ターゲットにレーザ光を照射して、その反射光から再反射ターゲットを当てた前記測定対象物の空間座標を求める3次元レーザトラッカーを用いるものであって、前記3次元レーザトラッカーによって高さの基準点を示すベンチマークの座標と、前記マンドレルミルの入側、出側のセンターマークの座標を求め、これらの座標に基づいて前記ライン芯を空間座標に設定するライン芯設定工程と、前記3次元レーザトラッカーによって前記チョック部に設置された各ライナーの表面の座標を求めるライナー表面座標取得工程と、該ライナー表面座標取得工程で得られた座標と前記ライン芯とを用いて各ライナー表面と前記ライン芯を通り当該ライナーが設置されているチョック部の傾斜角度と同一傾斜角度を有する面との最短距離を算出するライン芯・ライナー間距離算出工程と、ライン芯・ライナー距離算出工程で得られた距離と予め設定された規定値との差から寸法精度を算出する寸法精度算出工程とを備えたことを特徴とするものである。
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記3次元レーザトラッカーによって前記各ライナー表面における少なくとも3点の座標を求め、該座標を含む平面の法線の方向を求め、該法線方向が予め設定されている方向に対して所定の範囲内にあるかどうかを判定することによって、前記各ライナーの取り付け状態を判定するライナー取付け状態判定工程を含み、
該ライナー取付け状態判定工程は、前記ライナー表面座標取得工程の前に行って、前記ライナー取付け状態判定工程でライナーの取付け状態が良好と判定されたときにライナー表面座標取得工程を行うことを特徴とするものである。
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、再反射ターゲットを当てるライナーがレーザ光を直接照射できない場合において、前記再反射ターゲットを測定用冶具に取り付けて座標の取得を行うことを特徴とするものである。
本発明においては、3次元レーザトラッカーを用いて、ライン芯設定工程と、ライナー表面座標取得工程と、ライン芯・ライナー間距離算出工程と、寸法精度算出工程とを備えたことにより、小人数でかつ短時間で作業ができ、格段に作業効率を向上することができ、かつ精度の向上を図ることができる。
また、調整に必要なシム量が数値として得られるので、調整作業が容易であるという効果も得られる。
本発明の実施の形態に係るマンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法の工程を説明する説明図である。 本発明の実施の形態におけるライン芯設定工程の説明図である。 本発明の実施の形態におけるライナー表面座標取得工程の説明図である。 本発明の実施の形態におけるライン芯・ライナー間距離算出工程の説明図である。 本発明の実施の形態における寸法精度算出工程の説明図である。 本発明の実施の形態に係るライナー表面座標取得工程の他の態様に用いる測定用冶具の説明図である。 本発明の実施例において測定対象としたライナーの配置を説明する説明図である。 本発明の実施例において測定対象としたライナーとライン芯との距離の規定値を説明する説明図である。 本発明が測定対象としているマンドレルミルの説明図である。 ライナー寸法精度測定方法の従来例を説明する説明図である。
本発明の一実施の形態に係るマンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法は、3次元レーザトラッカー21を用いるものであって、図1に示すように、ライン芯設定工程と、ライナー表面座標取得工程と、ライン芯・ライナー間距離算出工程と、寸法精度算出工程とを備えている。
まず、3次元レーザトラッカー21(図2参照)について説明し、その後で本発明の各工程を説明する。
<3次元レーザトラッカー>
3次元レーザトラッカー21は、特許文献2にも記載されているように、測定対象物に再反射ターゲット25の球面部を当接して、再反射ターゲット25にレーザ光を照射して、その反射光から測定対象物の空間座標を求めるものである。
再反射ターゲット25は、入射したレーザ光を入射方向に反射する構造になっている。
このような3次元レーザトラッカー21による測定は一般的に以下のように行う。
測定対象物の近傍に3次元レーザトラッカー21を設置し、再反射ターゲット25の球面部を測定対象物の表面に当接させる。そして、3次元レーザトラッカー21からレーザ光を再反射ターゲット25に向けて出射し、再反射ターゲット25で反射した光を再び3次元レーザトラッカー21で受け取る。このときのエンコーダの値とレーザ干渉計の値とから、再反射ターゲット25が当接している測定対象物の空間座標(3次元位置情報)を得る。空間座標の取得や、取得された空間座標に基づく演算等は、3次元レーザトラッカー21に付随するコンピュータが所定のプログラムを実行することで実現される各手段によって行われる。
なお、以下の説明において、3次元レーザトラッカー21による空間座標の取得は、特に説明しないが上述した操作によって行うものである。
<ライン芯設定工程>
ライン芯設定工程は、3次元レーザトラッカー21によって高さの基準点を示すベンチマーク23の座標と、マンドレルミル1の入側及び出側のセンターマークの座標を求め、これらに基づいてライン芯を空間座標に設定する工程である。
例えば、図2に示すように、基準高さであるベンチマーク23からhの高さが設計上のライン芯高さである場合、ベンチマーク23、入側及び出側のセンターマークに再反射ターゲット25を当接して、レーザ光を照射してこれらの座標を求め、これらの座標から座標空間にライン芯を設定する。
なお、センターマークとは、基準位置として設備の中心を示すマークであり、設備を設置する際に床面等に設けられるものである。
<ライナー表面座標取得工程>
ライナー表面座標取得工程は、図3に示すように、チョック部3に設置された各ライナー表面の座標を求める工程である。具体的には、再反射ターゲット25を各ライナー表面に当接させ、再反射ターゲット25にレーザ光を照射して各ライナー7の座標を取得する。
例えば、ロールスタンド5(図9参照)がパイプ進行方向に8基設置されている場合で、各チョック部3に8枚(入側:4枚、出側:4枚)のライナー7が設置されている場合には、ライナー7の数は全部で64枚となり、全てのライナー7について各ライナー表面の座標を取得する。
<ライン芯・ライナー間距離算出工程>
ライン芯・ライナー間距離算出工程は、ライン芯設定工程で設定されたライン芯とライナー表面座標取得工程で得られた座標とに基づいて、各ライナー表面とライン芯を通り所定の傾斜角度(チョック部3の傾斜角度の設計値)に傾斜する面までの最短距離を算出する工程である。
この工程を一つのロールスタンド5の入側に設置されている4枚のライナー7を対象とした場合を例に挙げ、図4に基づいて説明する。
ライン芯を通り第1チョック部3aの傾斜角度に平行な面をP、ライン芯を通り第2チョック部3bの傾斜角度に平行な面をQとする。
第1ライナー7(1)から面Pまでの最短距離aを演算によって求める。同様にして、第2ライナー7(2)から面Pまでの最短距離bを演算によって求める。
また、第3ライナー7(3)から面Qまでの最短距離cを演算によって求める。同様にして、第4ライナー7(4)から面Qまでの最短距離dを演算によって求める。
<寸法精度算出工程>
寸法精度算出工程は、ライナー距離算出工程で得られた最短距離a〜dと予め設定された前記最短距離の規定値との差から寸法精度を算出する工程である。
例えば、図5に示すように、第1ライナー7(1)から面Pまでの最短距離の規定値をA、第2ライナー7(2)から面Pまでの最短距離の規定値をB、第3ライナー7(3)から面Qまでの最短距離をC、第4ライナー7(4)から面Qまでの最短距離Dとすると、Δa=a−A、Δb=b−B、Δc=c−C、Δd=d−Dを求める。
寸法精度算出工程で算出された寸法精度Δa、Δb、Δc、Δdが予め規定した精度の範囲内にあるかどうかを判定し、規定値を超える場合には、シムによる調整を行うようにする。
以上のように、本実施の形態によれば、従来行われていた三角定規冶具15を用いる方法に比較して、ピアノ線による芯出し作業や三角定規冶具15を用いた不安定な作業、さらには隙間ゲージを用いた測定作業が不要となり、小人数でかつ短時間で作業ができ、格段に作業効率を向上することができ、かつ精度の向上を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、調整に必要なシム量が数値として得られるので、調整作業が容易であるという効果もある。
なお、実際に測定作業を実施したところ、作業効率に関し、従来の冶具を用いる方法の場合、指揮者が1名、作業者が4名で、96時間を要していたのに対して、本発明によれば、指揮者が1名、作業者が2名で、16時間で作業を完了できた。つまり、半分の作業員で、作業時間が1/6に短縮できた。
また、精度に関しては、上述の従来例では、±2.0mm程度の精度であったのものが、±0.5mm以内に調整することができた。
なお、上記の説明では、各ライナー7が正しくチョック部3に固定されて、ライナー表面が正しい傾斜角度、すなわちチョック部3の傾斜角度と同一になっていることを前提にしている。
しかしながら、例えばライナー7を固定するボルトの弛みによってライナー7がチョック部3に正しく固定されず、ライナー表面が正しい傾斜角度になっていない場合も考えられる。
ライナー表面が正しい傾斜角度でない場合には、ライナー表面おける座標を取得する位置によって前述した最短距離が変わってしまい正しい測定ができない。
そこで、このような事態を防止するために、以下に示すライナー取付け状態判定工程をさらに備えることが望ましい。
ライナー取付け状態判定工程は、各ライナー表面において少なくとも3点の座標を求め、該座標を含む平面の法線の方向を求め、該方向が予め設定されている方向に対して所定の範囲内にあるかどうかを判定することによって、各ライナー7の取り付け状態を判定する。
例えば、前記法線の方向が、チョック部3の傾斜面に対して直角方向が設計値であるとすると、この角度と直角との差が予め設定した角度範囲以内であれば、所定の範囲内にあると判定する。
ライナー取付け状態判定工程は、ライナー表面座標取得工程の前に行って、ライナー取付け状態判定工程でライナー7の取付け状態が良好と判定されたときにライナー表面座標取得工程を行うようにすればよい。
なお、ライナー7は断面がL字形になっているものがあり(図6参照)、この場合、L字の立上り片部7aによってレーザ光が遮られてライナー表面座標取得工程における座標取得ができない場合がある。
このような場合には、図6に示すように、ライナー7における座標を取得する面上に予め長さが既知の測定用冶具27をマグネットスタンド29で固定した状態で立設し、測定用冶具27の上端部に再反射ターゲット25を取り付けるようにすればよい。
この場合、ライナー表面の座標は、測定用冶具27の立設する長さを考慮して演算することで求めることができる。
本発明の効果を確認するために、マンドレルミル1の実機に対してライナー7の精度測定を行ったので、これについて以下説明する。
図7は、測定対象としてマンドレルミル1のライナー7の配置の説明図である。本実施例で測定対象としたマンドレルミル1は、図8に示すものと同型であり、ロールスタンド5が90°互い違いに8スタンド配置された小径管製造設備のミルスタンドである。1つのスタンドには各々8枚のライナー7があり、合計で64枚のライナー7の寸法精度測定を実施した。なお、図7においては、各チョック部3に配置されている8枚のライナー7のライナー番号(1〜8)を付している。
先ず、3次元レーザトラッカー21を使用してベンチマーク23の座標を取得し、ベンチマーク23より433.8mm上方(フロワーラインFLからは1000mm)をライン芯高さとした。また、設備の入側と出側のセンターマークの座標を取得し、この座標とライン芯高さとからライン芯を3次元座標空間に設定した。
次に、ライナー取付け状態判定工程によって、ライナー7の取り付け状態が正常であることを確認し、さらにライナー表面座標取得工程によって各ライナー表面の座標を取得し、またさらにライン芯・ライナー間距離算出工程によって前述したライン芯とライナー表面との最短距離を算出した。
本実施例で測定対象としたマンドレルミル1の各ライナー表面とライン芯との最短距離の規定値は、図8に示すように、奇数番スタンドのライナー番号(1,2,5,6)と偶数番スタンドのライナー番号(3,4,7,8)は、Lmmに設定されている。また、奇数番スタンドのライナー番号(3,4,7,8)と偶数番スタンドのライナー番号(1,2,5,6)はLmmに設定されている。
寸法算出工程では、ライン芯・ライナー間距離算出工程によって得られた値と上記の規定値との差を算出した。
算出結果を表1に示す。
表1において、マイナスの値となっているライナーは、基準面より出っ張っていることを表しており、逆に+の値となってライナーは、基準面より凹んでいることを表している。
表1に示す数値より、実施したマンドレルミルでの製品品質要求レベルから+0.5mm以上、−0.5mm以下をNGと判定し、シム調整を行うことにした。
その結果、NGと判断したライナーは1stのNo.3,7,8と、2stのNo.8,3stのNo.1,2,7,8と、5stのNo.4,8,の合計10個のライナーである。
これらの10個のライナーについてシム調整を行い、調整後の各々のライナー寸法精度を再度測定した。測定結果を表2に示す。
表2に示すように、全てのライナーが±0.5mm以内に納まっていることが確認できた。
以上のように、本発明の効果が確認された。
なお、上記の実施例では小径管製造設備のミルスタンド内のライナー寸法測定について述べているが、本発明はこれに限るものではなく、中径管やヒストリー管製造設備の測定においても同様に適用できる。
1 マンドレルミル
3 チョック部
3a 第1チョック部
3b 第2チョック部
5 ロールスタンド
7 ライナー
7(1) 第1ライナー
7(2) 第2ライナー
7(3) 第3ライナー
7(4) 第4ライナー
7a 立上り片部
9 パイプ挿入穴
11 ドライブシャフト
13 測量器
15 三角定規冶具
17 ピアノ線
19 下げ振り
21 3次元レーザトラッカー
23 ベンチマーク
25 再反射ターゲット
27 測定用冶具
29 マグネットスタンド

Claims (3)

  1. ライン芯方向に複数のロールスタンドが設置されるマンドレルミルにおける前記ロールスタンドを設置するチョック部のライナー寸法精度測定方法において、
    測定対象物に再反射ターゲットを当接して、該再反射ターゲットにレーザ光を照射して、その反射光から再反射ターゲットを当てた前記測定対象物の空間座標を求める3次元レーザトラッカーを用いるものであって、
    前記3次元レーザトラッカーによって高さの基準点を示すベンチマークの座標と、前記マンドレルミルの入側、出側のセンターマークの座標を求め、これらの座標に基づいて前記ライン芯を空間座標に設定するライン芯設定工程と、
    前記3次元レーザトラッカーによって前記チョック部に設置された各ライナーの表面の座標を求めるライナー表面座標取得工程と、
    該ライナー表面座標取得工程で得られた座標と前記ライン芯とを用いて各ライナー表面と前記ライン芯を通り当該ライナーが設置されているチョック部の傾斜角度と同一傾斜角度を有する面との最短距離を算出するライン芯・ライナー間距離算出工程と、
    ライン芯・ライナー距離算出工程で得られた距離と予め設定された規定値との差から寸法精度を算出する寸法精度算出工程とを備えたことを特徴とするマンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法。
  2. 前記3次元レーザトラッカーによって前記各ライナー表面における少なくとも3点の座標を求め、該座標を含む平面の法線の方向を求め、該法線方向が予め設定されている方向に対して所定の範囲内にあるかどうかを判定することによって、前記各ライナーの取り付け状態を判定するライナー取付け状態判定工程を含み、
    該ライナー取付け状態判定工程は、前記ライナー表面座標取得工程の前に行って、前記ライナー取付け状態判定工程でライナーの取付け状態が良好と判定されたときにライナー表面座標取得工程を行うことを特徴とする請求項1記載のマンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法。
  3. 再反射ターゲットを当てるライナーがレーザ光を直接照射できない場合において、前記再反射ターゲットを測定用冶具に取り付けて座標の取得を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のマンドレルミルのチョック部のライナー寸法精度測定方法。
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