JP6388531B2 - 油性化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、メイクアップ化粧料、まつげ又は眉毛化粧料、水中油型下地化粧料、及び日焼け止め化粧料等の油性化粧料に関する。
口紅、リップクリーム、リップグロス、頬紅、ファンデーション、下地化粧料、マスカラ、アイブロウ等の油性化粧料には、化粧もちの向上を目的として、皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性が良好であり、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することで耐水性や耐皮脂性を付与することができる、ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラワックス、パラフィンワックス等の固形の油剤が配合される。しかし、前記固形の油剤の配合量が多くなりすぎると、塗膜が曇ってマットな質感となり、艶感が得られないことや、展延性が悪くなることが問題であった。
また、紫外線から皮膚を防御する日焼け止め化粧料には、一般的に紫外線吸収剤や紫外線散乱剤等の紫外線防御剤と液状の油剤が配合されている(特許文献1〜3参照)。これらの紫外線防御剤は凝集し易く、十分な紫外線防御効果を得るための量を配合すると、紫外線防御剤が凝集して塗布した際に白浮きが生じたり、展延性が悪くなるという問題があった。また塗布後は、時間の経過と共に肌のきしみやかさつきが生じるという問題もあった。
特開平5−025028号公報 特開平9−227350号公報 特開2000−273011号公報
本発明者は、油性化粧料の油剤として、固形の油剤又は液状の油剤に代えて、液状の油剤を適度に増粘したものを使用すると、分散安定性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性及び展延性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛へ塗布することにより艶感若しくはしっとり感を付与することができる油性化粧料が得られることを見いだした。しかし、従来の増粘剤(例えば、特開平8−59765号公報に記載のポリスチレン−水素化ポリイソプレンブロックコポリマー)では、粘度が高くなりすぎて良好な展延性が得られないことがわかった。
また、特開2009−155592号公報には、親水性又は親油性化合物のゲル化剤として、1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)が記載されているが、前記化合物は油剤に溶解し難く、これを油剤の増粘剤として使用することは困難であることがわかった。
従って、本発明の目的は、分散安定性、皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性、及び展延性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛へ塗布することにより長時間持続可能な艶感若しくはしっとり感を付与することができる油性化粧料を提供することにある。
本発明者は上記課題を解決するため鋭意検討した結果、下記式(1)で表される化合物は、油剤を任意の粘度にまで増粘し、その粘度を安定的に維持することができること、前記化合物によって適度に増粘された油剤を含む油性化粧料は、分散安定性、皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性、展延性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することで艶感若しくはしっとり感を付与することができ、該艶感若しくはしっとり感を長時間持続させることができることを見いだした。本発明はこれらの知見に基づいて完成させたものである。
すなわち、本発明は、下記式(1)
1−(CONH−R2n (1)
(式中、R1はベンゼン、ベンゾフェノン、ビフェニル、ナフタレン、シクロヘキサン、又はブタンの構造式からn個の水素原子を除いた基であり、R2は炭素数4以上の脂肪族炭化水素基である。nは3以上の整数を示す。n個のR2は同一であってもよく、異なっていてもよい)
で表される化合物を含む増粘剤(A)と油剤(B)とを含有する油性化粧料を提供する。
本発明は、また、式(1)で表される化合物を含む増粘剤(A)を油剤(B)100重量部に対して0.5〜50.0重量部含有する前記の油性化粧料を提供する。
本発明は、また、増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和が、油性化粧料全量の10.0重量%以上である前記の油性化粧料を提供する。
本発明は、また、油性化粧料が、メイクアップ化粧料、まつげ又は眉毛化粧料、水中油型下地化粧料、又は日焼け止め化粧料である前記の油性化粧料を提供する。
本発明の油性化粧料は、上記式(1)で表される化合物によって増粘され、適度な粘性を有し、その粘性が安定的に保持された油剤を含有するため、皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性、展延性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することで艶感若しくはしっとり感を付与することができ、該艶感若しくはしっとり感を長時間持続させることができる。また、紫外線防御剤等の添加剤を含有する場合は、それらの分散安定性に優れる。そのため、本発明の油性化粧料はメイクアップ化粧料、まつげ又は眉毛化粧料、水中油型下地化粧料、又は日焼け止め化粧料等として好適に使用することができる。
[増粘剤(A)]
本発明は、下記式(1)で表される化合物を増粘剤として使用することを特徴とする。
1−(CONH−R2n (1)
式(1)中、R1はベンゼン、ベンゾフェノン、ビフェニル、ナフタレン、シクロヘキサン、又はブタンの構造式からn個の水素原子を除いた基であり、R2は炭素数4以上の脂肪族炭化水素基である。nは3以上の整数(好ましくは3〜4、特に好ましくは4)を示す。n個のR2は同一であってもよく、異なっていてもよい。
上記R2は炭素数4以上の脂肪族炭化水素基であり、例えば、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、デシル、ドデシル、ミリスチル、ステアリル、ノナデシル基等の炭素数4〜20程度(好ましくは6〜18)の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基;2−ブテニル、2−ペンテニル、イソペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、7−オクテニル、9−デセニル、11−ドデセニル、オレイル基等の炭素数4〜20程度(好ましくは6〜18)の直鎖状又は分岐鎖状アルケニル基;ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、オクチニル、デシニル、ペンタデシニル、オクタデシニル基等の炭素数4〜20程度(好ましくは6〜18)の直鎖状又は分岐鎖状アルキニル基等を挙げることができる。
式(1)で表される化合物としては、なかでも、n個のR2が全て同一の基である化合物、若しくはn個のR2が2種の異なる基である化合物が、油剤(B)の溶解性に優れ、油剤(B)を所望の粘度に増粘することができる点で好ましい。
式(1)で表される化合物のうち、n個のR2が全て同一の基(R21)である化合物(前記R21は、炭素数4以上の脂肪族炭化水素基を示す)としては、なかでも、R21が炭素数4〜20程度(好ましくは6〜18、特に好ましくは6〜12)の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基である化合物が好ましい。
式(1)で表される化合物のうち、n個のR2が2種の異なる基(R21、R22)である化合物(前記R21、R22は、互いに異なって炭素数4以上の脂肪族炭化水素基を示す)としては、なかでも、R21、R22の一方が炭素数4〜20程度(好ましくは4〜18、特に好ましくは4〜15、最も好ましくは4〜12、更に好ましくは4〜10)の直鎖状又は分岐鎖状アルキル基であり、R21、R22の他方が炭素数6〜20程度(好ましくは12〜20、特に好ましくは15〜20、最も好ましくは16〜20)の直鎖状アルキル基又は直鎖状アルケニル基である化合物が好ましい。
式(1)で表される化合物のうち、nが4である化合物としては、例えば、下記式で表される化合物等を挙げることができる。下記式中のR21、R22は前記に同じ。一分子中に複数のR21が存在する場合、それらは同一の基である。R22についても同様である。nが4以外の整数(例えば、n=3)である化合物は、下記式で表される化合物に対応する化合物等を挙げることができる。
Figure 0006388531
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本発明においては、式(1)で表される化合物のなかでも、n個のR2が2種の異なる基である化合物が、幅広い油剤に対して優れた増粘性を有する点で好ましい。
また、本発明の式(1)で表される化合物の分子量は、例えば500〜1300程度、好ましくは600〜1300、特に好ましくは800〜1300、最も好ましくは900〜1200である。式(1)で表される化合物の分子量が上記範囲を外れると、増粘効果が低減する傾向がある。
式(1)で表される化合物は、例えば、下記1又は2の方法等により製造することができる。
1.下記式(2)
1−(COOH)n (2)
(R1、nは前記に同じ)
で表されるカルボン酸を塩化チオニルと反応させてカルボン酸クロライドを得、得られたカルボン酸クロライドにアミン(R2−NH2)(R2は前記に同じ)を反応させる方法
2.前記式(2)で表されるカルボン酸に対応するカルボン酸無水物にアミン(1)(R2−NH2、R2は前記に同じ)を反応させてアミック酸を得、更にアミン(2)(R2−NH2、R2は前記に同じ、アミン(1)と同一であってもよく、異なっていてもよい)を縮合剤を用いて縮合させる方法
前記式(2)で表されるカルボン酸としては、例えば、1,3,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸(=ピロメリット酸)、2,4,5−ベンゾフェノントリカルボン酸、3,4,3’−ベンゾフェノントリカルボン酸、3,4,4’−ベンゾフェノントリカルボン酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、1,1’−ビフェニル−2,4,4’−トリカルボン酸、1,1’−ビフェニル−2,3,3’,4’−テトラカルボン酸、1,6,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,3−ナフタレントリカルボン酸、1,3,8−ナフタレントリカルボン酸、1,4,6−ナフタレントリカルボン酸、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸等を挙げることができる。
アミン(R2−NH2)としては、例えば、n−ブチルアミン、s−ブチルアミン、へキシルアミン、オクチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、デシルアミン、ドデシルアミン、ミリスチルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン等の、前記R2が炭素数4以上(好ましくは、炭素数4〜20)の脂肪族炭化水素基(好ましくは、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、アルケニル基、又はアルキニル基)であるアミンを挙げることができる。
カルボン酸クロライドとアミンの反応は、例えばアミンを仕込んだ系内にカルボン酸クロライドを滴下することにより行われる。
アミンの使用量は、カルボン酸クロライド1モルに対して、例えば4〜8モル程度、好ましくは4〜6モルである。ここで、2種以上の異なるアミンを使用すると、式(1)で表される化合物のうちn個のR2が2種以上の異なる基である化合物が得られる。
カルボン酸クロライドとアミンの反応は、溶媒の存在下又は非存在下で行われる。前記溶媒としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテル等の飽和又は不飽和炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶媒;塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、クロロベンゼン、ブロモベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、シクロペンチルメチルエーテル等のエーテル系溶媒;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;スルホラン等のスルホラン系溶媒;ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒;シリコーンオイル等の高沸点溶媒等を挙げることができる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記溶媒の使用量としては、カルボン酸クロライドとアミンの総量に対して、例えば50〜300重量%程度である。溶媒の使用量が上記範囲を上回ると反応成分の濃度が低くなり、反応速度が低下する傾向がある。
カルボン酸クロライドとアミンの反応(=滴下)は、通常、常圧下で行われる。また、上記反応(=滴下時)の雰囲気としては反応を阻害しない限り特に限定されず、例えば、空気雰囲気、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気等の何れであってもよい。反応温度(=滴下時温度)は、例えば30〜60℃程度である。反応時間(=滴下時間)は、例えば0.5〜20時間程度である。反応(=滴下)終了後は、熟成工程を設けてもよい。熟成工程を設ける場合、熟成温度は例えば30〜60℃程度、熟成時間は例えば1〜5時間程度である。また、反応はバッチ式、セミバッチ式、連続式等の何れの方法でも行うことができる。
反応終了後、得られた反応生成物は、例えば、濾過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、吸着、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製できる。
上記2の製造方法では、例えば、カルボン酸無水物とアミン(1)及び下記溶媒を系内に仕込み、熟成させることによりアミック酸を形成し、その後、アミン(2)と縮合剤(例えば、カルボジイミド又はその塩)を仕込み、熟成させることにより式(1)で表される化合物を製造することができる。ここで、2種以上の異なるアミンを使用すると、本発明の式(1)で表される化合物のうちn個のR2が2種以上の異なる基である化合物が得られる。
前記カルボン酸無水物としては、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸−1,2:4,5−二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、1,1’−ビフェニル−2,3,3’,4’−テトラカルボン酸−2,3:3’,4’−二無水物、ナフタレン1,4,5,8−テトラカルボン酸−1,8:4,5−二無水物、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸−1,2:4,5−二無水物、meso−ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸二無水物等を好適に使用することができる。
前記アミン(1)、(2)としては、上記1の製造方法で使用できるものと同様の例を挙げることができる。
アミン(1)の使用量としては、カルボン酸無水物1モルに対して、例えば2〜4モル程度、好ましくは2〜3モルである。また、アミン(2)の使用量としては、カルボン酸無水物1モルに対して、例えば2〜4モル程度、好ましくは2〜3モルである。
前記カルボジイミドは下記式(3)で表される。
R−N=C=N−R’ (3)
上記式(3)中、R、R’としては、例えば、ヘテロ原子含有置換基を有していてもよい、炭素数3〜8の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、3〜8員のシクロアルキル基等を挙げることができる。R、R’は同一であってもよく、異なっていてもよい。また、RとR’は互いに結合して(−N=C=N−)基と共に環を形成していてもよい。
前記炭素数3〜8の直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基としては、例えば、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、s−ペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、s−ヘキシル、t−ヘキシル基等を挙げることができる。
前記3〜8員のシクロアルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロオクチル基等を挙げることができる。
前記ヘテロ原子含有置換基としては、アミノ基、ジメチルアミノ基等のジ(C1-3)アルキルアミノ基等の窒素原子含有置換基を挙げることができる。
カルボジイミドとしては、例えば、ジイソプロピルカルボジイミド、ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド等を挙げることができる。また、カルボジイミドの塩としては、例えば、塩酸塩(具体的には、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩等)等を挙げることができる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
カルボジイミドの使用量としては、カルボン酸無水物1モルに対して、例えば2〜6モル程度、好ましくは2〜4モルである。
前記溶媒としては、アミック酸の溶解性に優れるプロトン受容性溶媒(例えば、ピリジン、トリエチルアミン、トリブチルアミン等)を使用することが好ましい。これらは1種を単独で、又は2種以上を混合して使用することができる。
前記溶媒の使用量としては、アミック酸の総量に対して、例えば50〜300重量%程度、好ましくは100〜250重量%である。溶媒の使用量が上記範囲を上回ると反応成分の濃度が低くなり、反応速度が低下する傾向がある。
上記反応は、通常、常圧下で行われる。また、上記反応の雰囲気としては反応を阻害しない限り特に限定されず、例えば、空気雰囲気、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気等の何れであってもよい。熟成温度(反応温度)は、例えば30〜70℃程度である。カルボン酸無水物とアミンの熟成時間は、例えば0.5〜5時間程度であり、アミック酸とアミンの熟成時間は、例えば0.5〜20時間程度である。また、反応はバッチ式、セミバッチ式、連続式等の何れの方法でも行うことができる。
反応終了後、得られた反応生成物は、例えば、濾過、濃縮、蒸留、抽出、晶析、吸着、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の分離手段や、これらを組み合わせた分離手段により分離精製できる。
式(1)で表される化合物はアミド結合部位において水素結合により自己会合してファイバー状の自己組織体を形成することができる。更に、R2基が油剤(B)に対して親和性を有する。そのため、油剤(B)と相溶させることにより、油剤(B)を適度に、且つ経時安定的に増粘することができる。特に、式(1)中のR2が2種以上の異なる基である場合は適度の結晶性を有するため、油剤(B)の種類に限定されることなく増粘することができ、より広い範囲の油剤(B)に対して増粘作用を発揮することができる。すなわち、幅広い油剤選択性を有する。
[油剤(B)]
本発明の油剤(B)としては、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することにより艶感若しくはしっとり感を付与できる油剤であれば特に制限無く使用することができる。油剤には極性油及び非極性油が含まれる。油剤は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
前記極性油としては、例えば、オリーブ油等の油脂類、ラノリン等のロウ類、エステル類[ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、オクタン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パルミチン酸オクチル等の炭素数8以上(好ましくは、炭素数8〜25)の脂肪酸とアルコールとのエステル]、高級脂肪酸類[ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸等の炭素数12以上(好ましくは、炭素数12〜25)の脂肪酸]、常温で固体の高級アルコール類[セタノール、セトステアリルアルコール等の炭素数12以上(好ましくは、炭素数12〜25)のアルコール]等を挙げることができる。
前記非極性油としては、スクワラン、ワセリン、炭化水素油(イソドデカン、イソパラフィン、流動パラフィン等)、鎖状又は環状のシリコーン油(ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等)等を挙げることができる。
[その他の成分(C)]
本発明の油性化粧料は、必要に応じて他の成分を含有することができる。
例えば、本発明の油性化粧料が口紅、リップクリーム、リップグロス、頬紅、ファンデーション等のメイクアップ化粧料である場合は、多糖脂肪酸エステルを含有することが、皮膚への付着性、艶感、及び艶感の持続性をより一層向上することができる点で好ましい。
前記多糖脂肪酸エステルは、2個以上の単糖類がグリコシド結合して得られる多糖類と脂肪酸とのエステルである。前記多糖類としては、例えば、デキストリン、シクロデキストリン、グリコーゲン、プルラン、グルコマンナン、フコイダン、イヌリン、セルロース、キチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等の、分子式(C6105t(tは2以上の整数)で示される化合物である。前記脂肪酸としては、例えば、オクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オイレン酸、ステアリン酸などのC8-20脂肪酸等を挙げることができる。
本発明の多糖脂肪酸エステルとしては、デキストリンラウリン酸エステル、デキストリンミリスチン酸エステル等から選択される少なくとも1種を使用することが好ましい。
例えば、本発明の油性化粧料がマスカラ、アイブロウ等のまつげ又は眉毛化粧料である場合は、温度安定性、ボリューム効果、カール効果等の点から、30℃において固形の油剤を含有することが好ましい。
前記30℃において固形の油剤(=固形油)としては、例えば、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、キャンデリラロウ、カルナバロウ、ミツロウ、モクロウ、ホホバエステル、合成ワックス等を挙げることができる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
例えば、本発明の油性化粧料が水中油型下地化粧料である場合は、水性成分として、例えば、水;エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;プロピレングリコール、1、3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセリン類等から選択される少なくとも1種を含有することが好ましい。
例えば、本発明の油性化粧料が日焼け止め化粧料である場合は、紫外線防御剤を含有することが好ましい。
前記紫外線防御剤は、紫外線によって引き起こされるダメージから皮膚等を保護する作用を発揮する化合物であり、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤が含まれる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明においては、なかでも、紫外線散乱剤を使用することが、使用時のベタつきを抑制することができる点で好ましい。
前記紫外線散乱剤としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム等の金属酸化物;水酸化鉄等の金属水酸化物;板状酸化鉄、アルミニウムフレーク等の金属フレーク類;炭化珪素等のセラミック類等を挙げることができる。
前記紫外線散乱剤の平均粒子径は、例えば5〜100nm程度である。
前記紫外線散乱剤は、従来公知の表面処理により新たな特性(例えば、撥水性等)が付与されたものであっても良い。前記表面処理としては、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、シラン処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アクリル樹脂処理、金属酸化物処理等を挙げることができる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて施すことができる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロ桂皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸、エチルジヒドロキシプロピル安息香酸、グリセリル安息香酸、サリチル酸ホモメンチル、メチル−o−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチル安息香酸、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、オクチルトリアゾン、ジメトキシ桂皮酸イソオクタン酸グリセリド、及びこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等を挙げることができる。
[油性化粧料]
本発明の油性化粧料は、上記増粘剤(A)と油剤(B)を少なくとも含有する。
本発明の油性化粧料の粘度[25℃、せん断速度10s-1における]は、用途に応じて適宜調整することができるが、0.1〜20.0Pa・s程度であることが、展延性、皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することで、艶感若しくはしっとり感を付与することができ、該艶感若しくはしっとり感を長時間(例えば、3時間以上)持続させることができる点で好ましい。
本発明の油性化粧料がメイクアップ化粧料である場合は、好ましくは0.5〜20.0Pa・s、特に好ましくは5.0〜15.0Pa・s、最も好ましくは7.0〜13.0Pa・sである。
本発明の油性化粧料がまつげ又は眉毛化粧料である場合は、好ましくは0.2〜10.0Pa・s、特に好ましくは3.0〜10.0Pa・s、最も好ましくは5.0〜9.0Pa・sである。
本発明の油性化粧料が水中油型下地化粧料である場合は、好ましくは0.5〜10.0Pa・s、特に好ましくは1.0〜5.0Pa・sである。
本発明の油性化粧料が日焼け止め化粧料である場合は、好ましくは0.1〜10.0Pa・s、特に好ましくは0.5〜5.0Pa・sである。
本発明の油性化粧料は、例えば、増粘剤(A)と油剤(B)とを相溶させる工程を経て製造することができる。より詳細には、上記増粘剤(A)と油剤(B)の全量を混合して加温し、相溶させた後、冷却することにより製造することができる。また、油剤(B)の一部に上記増粘剤(A)を混合して、加温、相溶させた後、冷却し、その後、残りの油剤(B)を混合する方法でも製造することができる。
本発明の油性化粧料における増粘剤(A)の含有量(2種以上使用する場合はその総量)は、用途に応じて適宜調整することができるが、油性化粧料に含まれる油剤(B)100重量部に対して0.5〜50.0重量部程度であることが、油剤(B)に適度な粘度を付与することができ、分散安定性、展延性、及び皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することで艶感若しくはしっとり感を付与することができ、該艶感若しくはしっとり感を長時間持続させることができる油性化粧料が得られる点で好ましい。一方、増粘剤(A)の含有量が上記範囲を下回ると、油性化粧料の粘度を安定的に保持することが困難となり、良好な分散安定性や付着性が得られにくくなり、艶感若しくはしっとり感を長時間持続させることが困難となる傾向がある。また、増粘剤(A)の含有量が上記範囲を上回っても有利な効果は得られ難く、かえって油性化粧料の展延性が低下する場合がある。
本発明の油性化粧料がメイクアップ化粧料である場合は、好ましくは0.5〜25.0重量部、特に好ましくは1.0〜20.0重量部である。
本発明の油性化粧料がまつげ又は眉毛化粧料である場合は、好ましくは0.5〜10.0重量部、特に好ましくは1.0〜8.0重量部である。
本発明の油性化粧料が水中油型下地化粧料である場合は、好ましくは1.0〜50.0重量部、特に好ましくは10.0〜50.0重量部、最も好ましくは20.0〜50.0重量部である。
本発明の油性化粧料が日焼け止め化粧料である場合は、好ましくは0.5〜10.0重量部、特に好ましくは1.0〜5.0重量部である。
本発明の油性化粧料における増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和は、用途に応じて適宜調整することができるが、油性化粧料全量の10.0重量%以上(好ましくは40重量%以上、特に好ましくは60重量%以上)であることが、分散安定性、展延性、及び皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することで艶感若しくはしっとり感を付与することができ、該艶感若しくはしっとり感を長時間持続させることができる油性化粧料が得られる点で好ましい。
本発明の油性化粧料がメイクアップ化粧料である場合は、好ましくは10〜100重量%、より好ましくは20〜100重量%、更に好ましくは40〜100重量%、最も好ましくは60〜100重量%である。
本発明の油性化粧料がまつげ又は眉毛化粧料である場合は、好ましくは20〜99重量%、特に好ましくは40〜95重量%、最も好ましくは60〜90重量%である。
本発明の油性化粧料が水中油型下地化粧料である場合は、油性化粧料全量の、好ましくは1〜50重量%、特に好ましくは5〜30重量%、最も好ましくは10〜25重量%である。また、水中油型下地化粧料の油相を構成する化合物全量の、好ましくは30〜100重量%、更に好ましくは50〜100重量%、特に好ましくは60〜100重量%、最も好ましくは70〜100重量%である。
本発明の油性化粧料が日焼け止め化粧料である場合は、好ましくは20〜99重量%、特に好ましくは40〜95重量%、最も好ましくは60〜95重量%である。
本発明の油性化粧料には増粘剤(A)として、式(1)で表される化合物以外の他の増粘剤を含有してもよいが、油性化粧料に含まれる全増粘剤に占める式(1)で表される化合物の割合は、例えば30重量%以上、好ましくは50重量%以上、特に好ましくは70重量%以上、最も好ましくは85重量%以上である。式(1)で表される化合物の割合の上限は100重量%である。他の増粘剤の割合が過剰となると、本発明の効果が得られにくくなる傾向がある。尚、本発明における「増粘剤」とは、粘性を付与する増粘剤、ゲル化するゲル化剤、及び組成物の成分を均一に安定化する安定剤を含む概念である。
本発明の油性化粧料における油剤(B)の含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、用途に応じて適宜調整することができるが、油性化粧料全量の1.0重量%以上であることが、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することにより、皮膚、まつげ、又は眉毛に艶感若しくはしっとり感を付与することができる点でが好ましい。
本発明の油性化粧料がメイクアップ化粧料である場合は、好ましくは65.0〜99.0重量%である。前記範囲の下限は好ましくは70.0重量%、特に好ましくは75.0重量%、最も好ましくは80.0重量%である。また、前記範囲の上限は、好ましくは95.0重量%である。
本発明の油性化粧料がまつげ又は眉毛化粧料である場合は、好ましくは30.0〜90.0重量%、特に好ましくは50.0〜85.0重量%である。
本発明の油性化粧料が水中油型下地化粧料である場合は、好ましくは1.0〜20.0重量%、特に好ましくは5.0〜15.0重量%、最も好ましくは7.0〜12.0重量%である。
本発明の油性化粧料が日焼け止め化粧料である場合は、好ましくは30.0〜99.5重量%である。前記範囲の下限は好ましくは40.0重量%、特に好ましくは60.0重量%、最も好ましくは70.0重量%である。また、前記範囲の上限は、好ましくは98.9重量%、特に好ましくは98.5重量%、最も好ましくは95.0重量%、更に好ましくは90.0重量%である。
増粘剤(A)と油剤(B)の組み合わせは、増粘剤(A)と油剤(B)が相溶する組み合わせであれば特に制限されない。
相溶の際の温度は増粘剤(A)と油剤(B)の種類によって適宜選択されるものであり特に制限されないが、100℃を越えないことが好ましく、油剤(B)の沸点が100℃以下の場合には沸点程度が好ましい。
相溶後の冷却は、室温(例えば、25℃以下)まで冷却することができればよく、室温で徐々に冷却してもよいし、氷冷等により急速冷却してもよい。
本発明の油性化粧料がメイクアップ化粧料である場合は、更に多糖脂肪酸エステルを含有することが好ましく、その含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、油性化粧料全量の例えば0.5〜30.0重量%程度であり、好ましくは1.0〜25.0重量%である。多糖脂肪酸エステルを上記範囲で含有すると、皮膚への付着性、艶感、及び艶感の持続性をより一層向上することができる点で好ましい。
本発明の油性化粧料がまつげ又は眉毛化粧料である場合は、更に30℃において固形の油剤を含有することが好ましく、その含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、油性化粧料全量の例えば0.5〜10.0重量%程度であり、好ましくは1.0〜5.0重量%である。
本発明の油性化粧料が水中油型下地化粧料である場合の水性成分の含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、水中油型下地化粧料全量の例えば30.0〜80.0重量%程度であり、好ましくは40.0〜70.0重量%である。水性成分を上記範囲で含有する水中油型下地化粧料は、展延性や保湿性に優れ、良好な使用感を有する。
本発明の油性化粧料が日焼け止め化粧料である場合は、更に紫外線防御剤を含有することが好ましく、その含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、日焼け止め化粧料全量の例えば0.1〜40.0重量%程度であり、好ましくは0.1〜35.0重量%、特に好ましくは0.5〜30.0重量%、最も好ましくは5.0〜20.0重量%である。紫外線防御剤の使用量が上記範囲を下回ると、十分な紫外線防御効果を得ることが困難となる傾向がある。一方、紫外線防御剤(C)の使用量が上記範囲を上回ると、分散安定性が得られにくくなる傾向がある。
本発明の油性化粧料は、上記成分以外にも、本発明の効果を損なわない範囲で、通常の油性化粧料に用いられる成分(例えば、多価アルコール等の保湿剤、水、紫外線防御剤、抗酸化剤、消炎剤、防腐剤、顔料、染料、香料、樹脂粉末、被膜剤、金属石けん等)を1種又は2種以上含有していてもよいが、これらの含有量は、油性化粧料全量の25.0重量%以下程度、好ましくは5.0〜21.0重量%、特に好ましくは10.0〜21.0重量%である。また、本発明の油性化粧料は、ポリブテンやポリイソブテン等の高重合度炭化水素油類や、α−オレフィンオリゴマーを含有していてもよいがこれらの含有量(2種以上含有する場合はその総量)は、油性化粧料全量の例えば2.0重量%未満、好ましくは1.0重量%以下である。これらの含有量が前記範囲を上回ると、臭気が強くなり、べたつきが生じるため好ましくない。
本発明の油性化粧料には、口紅、リップクリーム、リップグロス、頬紅、ファンデーションのメイクアップ化粧料;マスカラ、アイブロウ等のまつげ又は眉毛化粧料;メイクアップ用化粧料を塗布する前に皮膚に塗布する水中油型化粧下地(=下地化粧料);サンスクリーン剤等の日焼け止め化粧料等が含まれる。
本発明の油性化粧料は上記特性を兼ね備える為、分散安定性、皮膚、まつげ、又は眉毛への付着性、展延性に優れ、皮膚、まつげ、又は眉毛に塗布することで艶感若しくはしっとり感を付与することができ、該艶感若しくはしっとり感を長時間持続させることができる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
調製例1(増粘剤(1):1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸テトラヘキシルアミドの合成)
ジムロート冷却管、窒素導入口、滴下ロート、及び熱電対を備えた100mL4つ口セパラブルフラスコにクロロホルム20mL、ヘキシルアミン3.6g(0.036mol)を仕込んで、系内温度を40℃に設定した。
その後、ピロメリット酸テトラクロリド3g(0.009mol)の10mLクロロホルム溶液を2時間かけて滴下し、更に2時間熟成を行った。
その後、得られた粗液の低沸分をエバポレータにて除去し、メタノールで洗浄し、白色の湿粉を得た。更に得られた湿粉についてCHCl3/CH3OH(70/30(v/v))で再結晶を行い、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸テトラヘキシルアミド(分子量:586)を3.5g得た(収率:67%)。反応生成物の構造は1H−NMRにより確認した。
調製例2(増粘剤(2):1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸テトラオクチルアミドの合成)
ヘキシルアミンに代えてオクチルアミン4.8g(0.036mol)を使用した以外は調製例1と同様にして、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸テトラオクチルアミド(分子量:699)を3.7g得た(収率:59%)。
調製例3(増粘剤(3):1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸ジ2−エチルヘキシルアミドジオレイルアミドの合成)
ジムロート冷却管、窒素導入口、滴下ロート、及び熱電対を備えた100mL4つ口セパラブルフラスコにピリジン20mL、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸−1,2:4,5−二無水物3.0g(0.014mol)、オレイルアミン7.4g(0.028mol)を仕込んだ。系内温度を50℃に設定し、3時間熟成した。
その後、2−エチルヘキシルアミン3.6g(0.028mol)、ジイソプロピルカルボジイミド7.0g(0.056mol)を仕込み、更に8時間熟成を行った。
その後、得られた粗液の低沸分をエバポレータにて除去し、メタノールで洗浄し、淡黄色の湿粉を得た。更に得られた湿粉についてCHCl3/CH3OH(70/30(v/v))で再結晶を行い、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸ジ2−エチルヘキシルアミドジオレイルアミド(分子量:975)[1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸−1,4−ジ(2−エチルヘキシルアミド)−2,5−ジ(オレイルアミド)と1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸−1,5−ジ(2−エチルヘキシルアミド)−2,4−ジ(オレイルアミド)の混合物]を5.9g得た(収率:51%)。
調製例4(増粘剤(4):3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸テトラドデシルアミドの合成)
ジムロート冷却管、窒素導入口、滴下ロート、及び熱電対を備えた100mL4つ口セパラブルフラスコにクロロホルム20mL、ドデシルアミン11.4g(0.062mol)を仕込んだ。系内温度を50℃に設定し、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸テトラクロリド4.97g(0.011mol)の10mLクロロホルム溶液を0.5時間かけて滴下し、更に4時間熟成を行った。その後、得られた粗液の低沸分をエバポレータにて除去し、メタノールで洗浄し、淡黄色の湿粉を得た。更に得られた湿粉についてCHCl3/CH3OH(70/30(v/v))で再結晶を行い、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸テトラドデシルアミド(分子量:923)を2.4g得た(収率:27%)。
調製例5(増粘剤(5):1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸ジ2−エチルヘキシルアミドジオレイルアミドの合成)
ジムロート冷却管、窒素導入口、滴下ロート、及び熱電対を備えた100mL4つ口セパラブルフラスコにピリジン20mL、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸−1,2:3,4−二無水物4.2g(0.021mol)、オレイルアミン11.3g(0.042mol)を仕込んだ。系内温度を50℃に設定し、3時間熟成した。
その後、2−エチルヘキシルアミン5.4g(0.042mol)、ジイソプロピルカルボジイミド5.8g(0.048mol)を仕込み、更に8時間熟成を行った。
その後、得られた粗液の低沸分をエバポレータにて除去し、メタノールで洗浄し、淡黄色の湿粉を得た。更に得られた湿粉についてCHCl3/CH3OH(70/30(v/v))で再結晶を行い、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸ジ2−エチルヘキシルアミドジオレイルアミド(分子量:1024.95)[1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸−1,4−ジ(2−エチルヘキシルアミド)−2,3−ジ(オレイルアミド)と1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸−1,3−ジ(2−エチルヘキシルアミド)−2,4−ジ(オレイルアミド)の混合物]を16.7g得た(収率:83%)。
調製例6(増粘剤(6):1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸ジn−ブチルアミドジオレイルアミドの合成)
ジムロート冷却管、窒素導入口、滴下ロート、及び熱電対を備えた100mL4つ口セパラブルフラスコにピリジン20mL、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸−1,2:4,5−二無水物4.5g(0.02mol)、オレイルアミン10.7g(0.04mol)を仕込んだ。系内温度を50℃に設定し、3時間熟成した。
その後、n−ブチルアミン2.9g(0.02mol)、ジイソプロピルカルボジイミド5.5g(0.044mol)を仕込み、更に8時間熟成を行った。
その後、得られた粗液の低沸分をエバポレータにて除去し、メタノールで洗浄し、淡黄色の湿粉を得た。更に得られた湿粉についてCHCl3/CH3OH(70/30(v/v))で再結晶を行い、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸ジn−ブチルアミドジオレイルアミド(分子量:869.43)[1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸−1,4−ジ(n−ブチルアミド)−2,5−ジ(オレイルアミド)と1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸−1,5−ジ(n−ブチルアミド)−2,4−ジ(オレイルアミド)の混合物]を11.6g得た(収率:67%)。
調製例7(増粘剤(7):1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)の合成)
ジムロート冷却管、窒素導入口、滴下ロート、及び熱電対を備えた100mL4つ口セパラブルフラスコにピリジン20mL、1,2,3−プロパントリカルボン酸2.97g(0.017mol)、ジイソプロピルカルボジイミド7.0g(0.056mol)を仕込み、系内温度を50℃に設定して、3時間熟成した。
更に2−メチルシクロヘキシルアミン5.7g(0.051mol)を仕込み8時間熟成を行った。
その後、得られた粗液の低沸分をエバポレータにて除去し、メタノールで洗浄し、淡黄色の湿粉を得た。更に得られた湿粉についてアセトンで洗浄し、1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド)を4.7g得た(収率:61%)。
実施例1
下記表1に記載の処方(単位は重量部)に従って増粘剤(A)と油剤(B)を混合し、80℃で加熱撹拌してこれらを相溶させ、その後、25℃まで冷却して、リップグロス(1)(25℃、せん断速度10s-1における粘度:10.2Pa・s)を得た。
得られたリップグロス(1)について、下記評価を実施した。
(官能評価)
20名の健常女性パネラーにより、「展延性(のび)」、「皮膚への付着性」、「べたつき感のなさ」、「艶」、及び「塗布後3時間の艶」について官能評価を行った。尚、各評価項目を5点満点として20名の平均点を算出し、以下の基準により評価した。
◎:4.5点以上(非常に良好)
○:4.0点以上、4.5点未満(良好)
△:3.0点以上、4.0点未満(やや悪い)
×:3.0点未満(悪い)
(経時安定性評価)
得られたリップグロス(1)を、40℃の恒温槽に1ヶ月暴露し、臭気の経時変化を下記基準で評価した。尚、臭気の評価はモニター試験により行った。
○:調製直後の臭気と比べ、差がない
△:調製直後の臭気と比べ、僅かに異臭がある
×:調製直後の臭気と比べ、異臭がある
実施例2〜5、比較例1〜3
下記表1に記載のとおりに処方(単位は重量部)を変更した以外は実施例1と同様にしてリップグロスを得、それらについて実施例1と同様にして評価を行った。
上記結果をまとめて示す。
Figure 0006388531
実施例6
下記表2に記載の処方(単位は重量部)に従って増粘剤(A)と油剤(B)を混合し、80℃で加熱撹拌してこれらを相溶させ、その後、25℃まで冷却してから、更に残りの成分を配合してマスカラ(1)(25℃、せん断速度10s-1における粘度:8.2Pa・s)を得た。
得られたマスカラ(1)について、カール効果、カール持続効果、塗布後の艶、発色性、セパレート効果(まつげ同士のくっつきがなく、まつげの1本1本がさばかれた状態であるか)、及び高温安定性を評価した。
20名の健常女性パネラーにより、まつげにマスカラを10回塗布してその状態を目視で観察し、下記基準により評価した。尚、カール持続効果、艶、及び発色性については、塗布後3時間経過後に評価を行った。
(評価基準)
◎:20名中、16名以上が効果があり又は優れていると回答
○:20名中、10〜15名が効果があり又は優れていると回答
△:20名中、5〜9名が効果があり又は優れていると回答
×:20名中、4名以下が効果があり又は優れていると回答
(高温安定性評価)
マスカラを、50℃で4週間保持した後、その外観を目視で観察し、下記基準に従って評価した。
(評価基準)
◎:油分の染み出しや色材の沈降、系の分離がみられない
○:若干、油分の染み出しや色材の沈降、系の分離がみられるが、使用には問題ない
△:油分の染み出しや色材の沈降、系の分離がみられるが、使用は可能である
×:油分の染み出しや色材の沈降、系の分離がみられ、使用不可能である
実施例7〜11、比較例4
下記表2に記載のとおりに処方(単位は重量部)を変更した以外は実施例6と同様にしてマスカラを得、それらについて実施例6と同様にして評価を行った。
上記結果をまとめて示す。
Figure 0006388531
実施例12
下記表3に記載の処方(単位は重量部)に従って増粘剤(A)と油剤(B)を混合し、80℃で加熱撹拌してこれらを相溶させ、その後、25℃まで冷却して、前記油剤が増粘されてなる油組成物を得た。
得られた油組成物に残りの成分を混合し、均一に分散させて水中油型下地化粧料(1)(25℃、せん断速度10s-1における粘度:3.9Pa・s)を得た。
得られた水中油型下地化粧料(1)について、「展延性」、「しっとり感」、及び併用するファンデーションの化粧被膜持続性について、以下に示す評価方法及び判定基準により評価した。
(展延性としっとり感の評価)
展延性としっとり感について、化粧品専門パネラー20名が、以下の評価基準により評点を付し、全パネラーの評点の平均点を算出し、以下の判定基準により判定した。
[評点の基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
[平均点の判定基準]
◎:4.5点以上
○:3.5点以上〜4.5点未満
△:2.0点以上〜3.5点未満
×:2.0点未満
(化粧被膜持続性の評価)
得られた水中油型下地化粧料(1)0.1gを、ウレタン製人工皮膚(商品名「バイオプレート」、BEAULAX社製)に、3cm×5cmの長方形状に指で均一に塗布し、化粧用マットを使用してパウダーファンデーション(商品名「プレミアムシルキィパクトUV」、(株)カネボウ化粧品製)又はリキッドファンデーション(商品名「エッセンスリキッドファンデーション」、オルビス(株)製)約0.1gを均一に塗布した。10分後に塗布面の上から水道水(3L/分)で60秒間流し、化粧被膜の持続性を目視で観察し、下記基準で評価した。
[評価基準]
◎:変化なし
○:わずかに変化したが、化粧被膜は持続している
△:変化し、化粧被膜がほぼ持続していない
×:変化し、化粧被膜がまったく持続していない
実施例13〜17、比較例5〜7
下記表3に記載のとおりに処方(単位は重量部)を変更した以外は実施例12と同様にして水中油型下地化粧料を得、それらについて実施例12と同様にして評価を行った。
上記結果をまとめて示す。
Figure 0006388531
実施例18
(成分)(重量部)
(1)水 (残量)
(2)水添レシチン (1.5)
(3)コレステロール (0.1)
(4)グリセリン (5)
(5)1,3−ブチレングリコール (7)
(6)マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル(商品名「YOFCO MAS」、日本精化(株)製) (2)
(7)エチルヘキサン酸セチル (1.2)
(8)(ジメチコン/ビニルジメチコン)コポリマー(商品名「KSG−16」、信越化学工業(株)製) (0.5)
(9)ジメチコン(商品名「シリコンKF−96(6CS)」、信越化学工業(株)製) (3)
(10)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル (3)
(11)増粘剤(1) (1)
(12)イソステアリン酸 (0.6)
(13)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル・オクチルドデシル)(商品名「エルデュウPS−203」、味の素(株)製) (0.6)
(14)水 (適量)
(15)ポリエチレングリコール−400 (1.2)
(16)カルボマー (1.5)
(17)アルギニン (0.16)
(18)水酸化ナトリウム (0.16)
(19)水 (適量)
(20)エタノール (7)
(21)メチルパラベン (0.2)
(22)ポリビニルピロリドン (0.6)
(23)合成金雲母 (5)
(24)メタクリル酸メチルクロスポリマー (1)
(25)酸化亜鉛 (0.5)
(26)シリカ (0.1)
(27)酸化鉄 (0.1)
(28)タルク (3)
(製造方法)
工程1:成分1〜5をディスパーにて分散し、70℃で加熱した
工程2:工程1で得られた化合物に成分6〜13を添加し、70℃で混合した。
工程3:成分14〜15を混合して、70℃で加熱した。
工程4:工程3で得られた化合物に工程2で得られた化合物を加え、乳化した。
工程5:工程4で得られた化合物に成分16〜22を加え均一に混合し、冷却した。
工程6:工程5で得られた化合物に、45℃にて成分23〜28を添加し均一に混合し、室温まで冷却して水中油型下地化粧料を得た。
実施例18で得られた水中油型下地化粧料は、しっとり感、止まりの滑らかさ、及び後から使用するファンデーションの化粧被膜持続性が良好なものであった。
実施例19
下記表4に記載の処方(単位は重量部)に従って増粘剤(A)と油剤(B)を混合し、80℃で加熱撹拌してこれらを相溶させ、その後、25℃まで冷却して油組成物(1)(25℃、せん断速度10s-1における粘度:4.2Pa・s)を得、得られた油組成物(1)に紫外線防御剤として、表面がシラン処理された酸化チタン微粒子(平均粒子径:20nm)を10重量部混合して日焼け止め化粧料(1)(25℃、せん断速度10s-1における粘度:3.8Pa・s)を得た。
得られた日焼け止め化粧料(1)について下記方法により白浮き発生の有無、展延性、及びかさつき感の有無について評価を行った。
<評価方法>
(1)白浮き、展延性、及びかさつき感の評価
得られた日焼け止め化粧料について、官能特性評価試験を行った。具体的には、20名の専門パネラーが日焼け止め化粧料1.0gを顔面に塗布した時の感触(白浮き、伸びの重さ)、及び塗布6時間後のかさつき感を以下の5段階で評価し、その平均点を求め、4.0以上を◎、3.0以上4.0未満を○、2.0以上3.0未満を△、2.0未満を×とした。
評価基準
5:非常に好ましい
4:好ましい
3:どちらともいえない
2:好ましくない
1:非常に好ましくない
実施例20〜26、比較例8〜10
下記表4に記載のとおりに処方(単位は重量部)を変更した以外は実施例19と同様にして日焼け止め化粧料を得、それらについて実施例19と同様にして評価を行った。
Figure 0006388531
本発明の日焼け止め化粧料は、白浮きがなく、展延性に優れ、かさつき感がなかった。一方、従来公知の増粘剤(7)(1,2,3−プロパントリカルボン酸トリス(2−メチルシクロヘキシルアミド))を使用した日焼け止め化粧料は、前記増粘剤が何れの油剤にも溶解しなかったため、紫外線防御剤を高分散することができず、紫外線防御剤は凝集した状態で含まれていた。そのため、白浮きが発生し、展延性が悪かった。

Claims (4)

  1. 下記式(1)
    1−(CONH−R2n (1)
    (式中、R1はベンゼン、ベンゾフェノン、ビフェニル、ナフタレン、シクロヘキサン、又はブタンの構造式からn個の水素原子を除いた基であり、R2は炭素数4以上の脂肪族炭化水素基である。nは3以上の整数を示す。尚、R 1 がシクロヘキサンの構造式からn個の水素原子を除いた基である場合、nは4である。n個のR2は同一であってもよく、異なっていてもよい)
    で表される化合物を含む増粘剤(A)と油剤(B)とを含有する油性化粧料(ヘアオイル及びクレンジング化粧料を除く)
  2. 増粘剤(A)と油剤(B)の含有量の和が、油性化粧料全量の10.0重量%以上である請求項1に記載の油性化粧料(ヘアオイル及びクレンジング化粧料を除く)
  3. 下記式(1)
    1 −(CONH−R 2 n (1)
    (式中、R 1 はベンゼン、ベンゾフェノン、ビフェニル、ナフタレン、シクロヘキサン、又はブタンの構造式からn個の水素原子を除いた基であり、R 2 は炭素数4以上の脂肪族炭化水素基である。nは3以上の整数を示す。尚、R 1 がシクロヘキサンの構造式からn個の水素原子を除いた基である場合、nは4である。n個のR 2 は同一であってもよく、異なっていてもよい)
    で表される化合物を含む増粘剤(A)と油剤(B)とを含有し、前記増粘剤(A)の含有量が、前記油剤(B)100重量部に対して0.5〜50.0重量部である油性化粧料(ヘアオイルを除く)
  4. 下記式(1)
    1 −(CONH−R 2 n (1)
    (式中、R 1 はベンゼン、ベンゾフェノン、ビフェニル、ナフタレン、シクロヘキサン、又はブタンの構造式からn個の水素原子を除いた基であり、R 2 は炭素数4以上の脂肪族炭化水素基である。nは3以上の整数を示す。尚、R 1 がシクロヘキサンの構造式からn個の水素原子を除いた基である場合、nは4である。n個のR 2 は同一であってもよく、異なっていてもよい)
    で表される化合物を含む増粘剤(A)と油剤(B)とを含有する、メイクアップ化粧料、まつげ又は眉毛化粧料、水中油型下地化粧料、及び日焼け止め化粧料から選択される油性化粧料
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